JP2005070300A - 撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 被写体における低コントラスト部(空白部等)の影響を受けることなく、フォーカシング動作を正確に行うことが可能な撮影システムを提供する。
【解決手段】 撮影システム1は、支持台20と、支持台20に支持されるデジタルカメラ10とを備える。支持台20の脚部(台座)270には、オートフォーカス用のパターンが設けられている。撮影システム1は、このパターンを撮像した画像に基づいてオートフォーカス制御を行う。たとえば、撮影システム1は、撮影レンズ101の光軸方向において被写体面から距離h3だけ離れた面に設けられたパターンを撮像した画像に基づいて、デジタルカメラ10からその面までの距離h2を測定する測距動作を行い、これらの距離h2,h3に基づいて被写体距離h1を算出してAF制御を行う。
【選択図】 図11

Description

本発明は、書画などの被写体を撮影する撮影システムに関する。
カメラから離されて配置された被写体(書画など)についての画像データを取得するための撮影システムが存在する(たとえば、特許文献1)。
このような撮影システムにおいては、被写体原稿が合焦状態となるようにフォーカシング動作が行われる。具体的には、被写体原稿を撮影した複数の画像に基づいて、各画像のAFエリアでのAF用評価値(コントラスト等)を最適化するようなオートフォーカス動作等が行われる。
また、画像入力装置において、被写体となる原稿に対するフォーカシングを、原稿台に設けられたチャートパターンを用いて行う技術が存在する(たとえば、特許文献2)。
特開平6−153048号公報 特開平11−4319号公報
しかしながら、被写体原稿の撮影画像を用いて直接的に測距動作(フォーカス動作)を行う場合には、適切に測距動作を行うことができないことがある。たとえば、撮影画像において、撮影画像内のAFエリアが原稿の空白部分(無地部分)等の低コントラスト部に重なるときには、正確な測距結果を得ることができない。
また、特許文献2に記載の技術においては、原稿台に基準チャートを設けることが行われているが、カメラから離されて配置された被写体を撮影する撮影システムにおいては、特許文献2に記載されるような原稿台が存在しないため、原稿台に基準チャートを配置する技術を利用することができない。
そこで、この発明は、被写体における低コントラスト部(空白部等)の影響等を受けることなく、フォーカシング動作を正確に行うことが可能な撮影システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、撮影システムであって、オートフォーカス用のパターンが設けられた脚部を有する支持台と、撮影レンズを有し、前記支持台に支持される撮像手段であって、離間した場所に配置される被写体を撮像する撮像手段と、前記パターンを撮像した画像に基づいてオートフォーカス制御を行う制御手段と、を備える。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮影システムにおいて、前記撮影レンズは、その焦点距離を変更することが可能なズームレンズであり、前記パターンは、少なくとも前記ズームレンズがワイド端の状態を有するときには、前記撮像手段の視野範囲内に含まれるように配置される。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る撮影システムにおいて、前記撮影レンズは、その焦点距離を変更することが可能なズームレンズであり、前記制御手段は、撮影時点での焦点距離に対応する視野範囲内に前記パターンが存在しない場合には、焦点距離をワイド側に変更し前記パターンが視野範囲内に存在するようにして取得した画像に基づいて測距動作を行った後に、焦点距離を前記撮影時点の焦点距離に再設定し、前記測距動作による測距結果に基づいて前記オートフォーカス制御を行う。
請求項4の発明は、請求項1の発明に係る撮影システムにおいて、前記脚部は、前記撮影レンズの光軸方向において被写体面から所定距離だけ離れた第1の面を有しており、前記パターンは、前記第1の面に設けられており、前記制御手段は、前記所定距離を用いた補正処理に基づいて前記撮影レンズを駆動し、前記オートフォーカス制御を行う。
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る撮影システムにおいて、前記撮影レンズは、その焦点距離を変更することが可能なズームレンズであり、前記制御手段は、前記補正処理に基づく前記撮影レンズの合焦用の補正駆動量を、前記焦点距離に応じて変更する。
請求項6の発明は、請求項1の発明に係る撮影システムにおいて、前記パターンは、複数のパターン領域に分離して設けられ、前記複数のパターン領域は、前記脚部の互いに異なる位置に設けられている。
請求項7の発明は、請求項6の発明に係る撮影システムにおいて、前記脚部は、前記撮像素子の水平ラインに平行な第1の方向に延びる脚部材を有しており、前記複数のパターン領域のうちの第1のパターン領域は、前記脚部材において前記第1の方向に延びる細長領域として設けられており、前記制御手段は、前記第1のパターン領域についての前記第1の方向におけるコントラストを評価する合焦評価値に基づいて、前記オートフォーカス制御を行う。
請求項8の発明は、請求項7の発明に係る撮影システムにおいて、前記複数のパターン領域は、前記脚部材とは異なる位置に設けられる第2のパターン領域を有し、前記制御手段は、前記第1のパターン領域に関する合焦評価値を、前記第2のパターン領域に関する合焦評価値に優先させて用いて、前記オートフォーカス制御を行う。
請求項9の発明は、請求項1の発明に係る撮影システムにおいて、前記撮像手段の撮像素子は、その部分領域内の複数の水平ラインを読み出す読出しモードを有しており、前記複数のパターン領域のうちの1つのパターン領域は、前記撮像素子における前記複数の水平ラインに対応する位置に設けられており、前記制御手段は、前記読出しモードで前記撮像素子から読み出された画像であって前記1つのパターン領域を含む画像に基づいて、前記オートフォーカス制御を行う。
請求項1から請求項9に記載の発明によれば、脚部に設けられたパターンを撮像した画像に基づいて、オートフォーカス制御が行われるので、被写体における低コントラスト部の影響を受けることなく、フォーカシング動作を正確に行うことができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、オートフォーカス用のパターンは、少なくともズームレンズがワイド端の状態を有するときには、撮像手段の視野範囲内に含まれるように配置されるので、パターンを利用したAF制御をより確実に行うことが可能である。
また、請求項3に記載の発明によれば、ズームレンズにおける焦点距離に依存することなく、多様な焦点距離での撮影が可能になる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、脚部の第1の面と被写体面との間の距離を用いた補正処理に基づいて撮影レンズが駆動され、オートフォーカス制御が行われるので、被写体面と同一平面内にパターンを設ける必要がない。したがって、装置構成における自由度の低下を防止できる。
また、請求項5に記載の発明によれば、ズームレンズにおいて焦点距離を変更しても、被写体を合焦状態にさせることができる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、複数のパターン領域が脚部の複数の位置に分離して設けられるので、或るパターン領域が原稿等の被写体で隠れた場合であっても、異なる位置のパターン領域内のパターンを用いてオートフォーカス制御を行うことが可能である。
また、請求項7に記載の発明によれば、複数のパターン領域のうちの第1のパターン領域は、第1の方向に延びる細長領域として脚部材に設けられており、制御手段は、そのパターン領域についての第1の方向におけるコントラストを評価する合焦評価値に基づいてオートフォーカス制御を行う。パターン領域が第1の方向に延びる細長領域であるため、合焦状態における評価値と非合焦状態における評価値との相違を大きくすること、すなわち、感度を向上させることができる。したがって、AFの精度を向上させることができる。
さらに、請求項8に記載の発明によれば、第1のパターン領域に関する合焦評価値を第2のパターン領域に関する合焦評価値に優先させて用いてオートフォーカス制御が行われるので、AF精度を向上させることができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、複数のパターン領域のうちの1つのパターン領域は、撮像素子の部分領域内の複数の水平ラインに対応する位置に設けられているので、それらの複数の水平ラインを読み出す読出しモードで読み出される画像内にパターンが存在しないという事態を回避して、より確実にAF動作を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<撮影システムの全体構成>
図1は、第1実施形態に係る撮影システム1の全体構成を示す図である。
撮影システム1は、書画(ドキュメント)や小物品などの被写体OBを被写体載置場所Pに載置し、当該被写体載置場所Pの上方の比較的近距離から、当該被写体OBを撮影するダウンフェース撮影用の近接撮影システムである。また、撮影システム1は、被写体載置場所Pに載置された紙原稿等の被写体OBを一定の距離を保ちながら撮影して、電子的な静止画像データを生成可能なように構成される。撮影システム1は、後述するインターフェースに電気的に接続されたプロジェクタやディスプレイ等の表示装置に、生成した静止画像データを出力可能である。
撮影システム1は、被写体OBの像を光電変換して電子的な静止画像データを生成するデジタルカメラ(電子カメラ)10と、デジタルカメラ10を被写体OBから一定距離だけ上方に離れた位置に支持する支持台20と、デジタルカメラ10で生成した電子的な静止画像データを視認可能に表示する表示装置30と、支持台20および表示装置30を電気的に接続する接続ケーブル40とを備える。デジタルカメラ10は、図5に示すように、支持台20から着脱可能であり、分離された場合は、比較的に遠方に位置する被写体の撮影も可能な通常のデジタルカメラとして使用可能である。支持台20は、被写体載置場所Pの辺縁に沿って伸びた接地脚を持つ、ダウンフェース撮影用のカメラ支持スタンドである。
以下では、撮影システム1を構成するデジタルカメラ10および支持台20の構成をまず別々に説明する。その後に、撮影システム1の撮影動作を説明する。
<デジタルカメラの構成>
図2および図3は、第1実施形態に係るデジタルカメラ10の外観構成を示す図である。図2はデジタルカメラ10をその前面側からみた斜視図であり、図3はデジタルカメラ10をその背面側からみた斜視図である。
図2に示すように、デジタルカメラ10の前面側には、被写体像を取得するための撮影レンズ101が設けられている。この撮影レンズ101は、その焦点距離および合焦状態に関する調整機能を有している。
また、デジタルカメラ10の前面側には、撮影時に被写体に照明光を照射する内蔵フラッシュ109が設けられている。内蔵フラッシュ109は、デジタルカメラ10の筐体内に設けられて、デジタルカメラ10と一体化されている。
さらに、デジタルカメラ10は光学ファインダを備えており、デジタルカメラ10の前面には、光学ファインダのファインダ対物窓151が設けられている。
また、デジタルカメラ10の上面側には電源スイッチ152とシャッタボタン153とが設けられている。電源スイッチ152は、電源のオン状態とオフ状態とを切り替えるためのスイッチである。この電源スイッチ152を1回押下するたびに、オン状態とオフ状態とが順次に切り替わっていく。シャッタボタン153は、半押し状態(状態ST1とも称する)と全押し状態(状態ST2とも称する)とが検出可能な2段階スイッチになっている。このシャッタボタン153を全押し状態ST2にまで押下することによって被写体に関する画像を取得できる。
また、デジタルカメラ10の側面には、インターフェース110が設けられている。インターフェース110は、たとえばUSB規格のインターフェースであり、電気的に接続されたパーソナルコンピュータやプリンタやプロジェクタ等の外部機器へ画像データを出力したり、制御信号を送受信することが可能である。この端子があるために、デジタルカメラ10は、支持台20と分離して単独で使用した場合でも、外部機器と接続して使用できる。
さらに、図2に図示しないデジタルカメラ10の別の側面には、挿抜自在な記憶媒体であるメモリカード113を装着するカードスロットと、デジタルカメラ10の電源となる電池117を内蔵させる電池室とが設けられる。カードスロットおよび電池室は、デジタルカメラ10の筐体表面に設けられたクラムシェルタイプの蓋により開閉自在となっている。
一方、図3に示すように、デジタルカメラ10の背面側には、撮影画像のモニタ表示および記録画像の再生表示等を行うための液晶モニタ112が設けられる。また、デジタルカメラ10の背面側には、光学ファインダのファインダ接眼窓154が設けられる。操作者は、液晶モニタ112またはファインダ接眼窓154によって被写体を確認しつつ撮影を行う。
また、デジタルカメラ10の背面側には、メニューボタン156が設けられており、撮影モード時にメニューボタン156が押下されると、種々の条件を設定するためのメニュー画面が液晶モニタ112に表示される。
さらに、デジタルカメラ10の背面側には、実行ボタン157と、液晶モニタ112における表示カーソルを4方向に移動させるための十字カーソルボタン158U,158D,158R,158Lで構成されるコントロールボタン158とが設けられる。実行ボタン157およびコントロールボタン158を用いて各種撮影パラメータの設定操作が行われる。
また、デジタルカメラ10の背面側には、「撮影モード」と「再生モード」との間でデジタルカメラ10の動作モードを切り替えるモード切り替えバー159が設けられる。モード切り替えバー159は、2接点のスライドスイッチであり、図3において右にセットすると、デジタルカメラ10の動作モードは「撮影モード」に設定され、左にセットすると「再生モード」に設定される。
動作モードが「撮影モード」に設定されると、CCD103(後述)に結像している被写体像の画像データが比較的高速に更新されながら液晶モニタ112に連続的に表示される(いわゆるライブビュー表示)。また、シャッタボタン153の操作によって撮影を行って被写体に関する画像データを生成することが可能となる。「撮影モード」においては、十字カーソルボタン158U,158Dを押下することによって、撮影レンズ101の焦点距離(ズーム倍率)を変更することが可能である。
一方、動作モードが「再生モード」に設定されると、メモリカード113に記録された画像データが読み出されて液晶モニタ112に再生表示される。再生表示される画像は、十字カーソルボタン158Rおよび158Lで選択可能である。
また、デジタルカメラ10の底面には、支持台20との機械的な結合に用いられる結合部160と、支持台20と結合されたことを検知する結合検知部114と、制御信号やデジタルカメラ10が生成した画像データを送受信するデータ送受信部115とが設けられる。
結合部160は導電性の金属部材からなる。該金属部材には、底面に垂直な円筒穴が形成されており、円筒穴の内面にねじ溝が切られてめねじとなっている。これは、汎用の三脚にデジタルカメラを固定する際に使用されるねじ穴と兼用されており、三脚取り付け用の取り付け部として使用できる。支持台20のカメラ結合部250に設けられたおねじ251(後述)が、このめねじと螺合することによって、デジタルカメラ10は支持台20と機械的に結合される。さらに、結合部160は、該金属部材がデジタルカメラ10の内部の電子回路の基準電位点(以後、GNDと略記する)と電気的に接続されており、デジタルカメラ10と支持台20との内部の電子回路のGNDを共通にする役割も兼ねている。
結合検知部114およびデータ送受信部115は、デジタルカメラ10と支持台20とが機械的に結合されたときに、支持台20に設けられた信号ピン(後述)との間で電気的な導通が得られるように構成された電気接点を備える。ここで、結合部160によってデジタルカメラ10と支持台20とのGNDが共通化されているので、結合検知部114およびデータ送受信部115の電気接点は、それぞれひとつだけで構成することも可能である。
次に、デジタルカメラ10の機能構成を説明する。図4は、デジタルカメラ10の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、デジタルカメラ10は、被写体像を結像させる撮影レンズ101を備える。撮影レンズ101は、その一部のレンズ(フォーカシングレンズ)の移動によって、被写体の合焦状態を変化させることが可能である。また、撮影レンズ101は、その一部のレンズの移動によって、その焦点距離を変更すること、言い換えれば被写体のズーム倍率(画角)を変更することが可能である。すなわち、撮影レンズ101は、いわゆるズームレンズである。さらに、撮影レンズ101は、入射光量を変化させるために、絞りの開口径が調整可能となっている。
レンズ駆動部102は、後に詳述する全体制御部120から入力される制御信号にしたがって、フォーカシングレンズおよびズームレンズの移動、ならびに絞りの開口径の調整を行う。
CCD103は、撮影レンズ101の後方適所に設けられる撮像素子である。CCD103は、撮影レンズ101によって結像された被写体像をR(赤),G(緑),B(青)の各色成分の画像信号(各画素から出力された画素信号の信号列)に変換して出力する。
信号処理部104は、CDS(相関二重サンプリング)回路およびAGC(オートゲインコントロール)回路を有し、CCD103から出力される画像信号に所定の信号処理を施す。具体的には、CDS回路により画像信号のノイズ低減が行われ、AGC回路により画像信号のレベル調整が行われる。
A/D変換部105は、信号処理部104から出力されるアナログの画像信号を10ビットのデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像データは、画像処理部106へ出力される。
画像処理部106は、A/D変換部105から入力された画像データに、黒レベル補正、ホワイトバランス補正およびγ補正を行う。黒レベル補正は、画像データの黒レベルを所定の基準レベルに補正する。ホワイトバランス補正は、γ補正後の画像データでホワイトバランスがとれるように、画素データのR,G,Bの各色成分のレベル変換を行うものである。このレベル変換は、全体制御部120から入力されるレベル変換テーブルを用いて行われる。レベル変換テーブルの変換係数は全体制御部120により撮影ごとに設定される。γ補正は、画素データの階調を補正するものである。なお、黒レベル補正が行われた画像データは、全体制御部120へも出力され、露出制御、オートフォーカス(以後、AFと略記する)制御、フラッシュ制御および上述のレベル変換テーブル設定のための測光演算および測色演算に用いられる。
画像メモリ107は、画像処理部106で処理が終了した画像データを一時的に記憶するバッファメモリである。画像メモリ107は、少なくとも1フレーム分の記憶容量を有する。
撮影モードにおける撮影待機状態においては、CCD103により所定時間間隔ごとに取得された被写体像の画像データは、信号処理部104、A/D変換部105、画像処理部106で処理され、画像メモリ107に記憶される。画像メモリ107に記憶された画像データは、全体制御部120によって液晶モニタ112に転送されて、視認可能に表示される(ライブビュー表示)。液晶モニタ112に表示される画像は、上述の所定時間間隔で更新されるので、操作者は液晶モニタ112に表示された画像により被写体を視認することができる。ここで、撮影待機状態とは、シャッタボタン153がST1状態となる前の状態をいう。
また、再生モードにおいては、全体制御部120に接続された、不揮発性メモリを備えるメモリカード113から読み出された画像データが、全体制御部120で所定の信号処理が施された後に液晶モニタ112に転送されて、視認可能に表示される。
続いて、デジタルカメラ10のその他の機能構成を説明する。
フラッシュ発光回路108は、全体制御部120の制御信号に基づいて、内蔵フラッシュ109にフラッシュ発光のための電力を供給する。これにより、内蔵フラッシュの発光の有無、発光タイミングおよび発光量が制御可能となる。
操作部111は、上述したメニューボタン156、実行ボタン157、コントロールボタン158、電源スイッチ152およびシャッタボタン153を包括する。操作者が操作部111に所定の操作を行うと、その操作内容は全体制御部120に伝達され、デジタルカメラ10の動作状態に反映される。
結合検知部114は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に全体制御部120へ結合を示す信号を出力する。たとえば、非結合時には電位がGNDレベルとなっており、結合時には電位が電源電圧レベルになるように構成しておく。これは、結合検知部114の電気接点をGNDに抵抗でプルダウンしておき、デジタルカメラ10と支持台20とが結合されると、該電気接点と支持台20の信号ピン(結合時に電源電圧レベルとなるように構成しておく)との間に電気的導通が生じるような構造にしておくことによって実現できる。
データ送受信部115は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に、デジタルカメラ10の全体制御部120と支持台20の全体制御部220との間で所定の通信方式で制御信号および画像データを送受信するために設けられる。これによって、デジタルカメラ10で撮影して得られた画像データは、後述する支持台20の全体制御部220およびインターフェース203を介して、表示装置30へ出力可能である。また、デジタルカメラ10は、支持台20に設けられた操作部204によっても操作可能である。また、デジタルカメラ10は、支持台20の状態を変化させるための制御信号を支持台20へ出力可能である。
静止画像メモリ116は、表示装置30に表示する被写体OBの静止画像に対応する画像データを記憶する。静止画像メモリ116は、1フレーム分の記憶容量を有する。静止画像メモリ116は、画像メモリ107とは別のメモリ素子として設けられてもよいし、画像メモリ107と同一のメモリ素子内の異なる記憶領域に設けられてもよい。また、後述する全体制御部120のRAM130の記憶領域の一部として設けられてもよい。また、必ずしもデジタルカメラ10に設けられる必要はなく、支持台20に設けられてもよい。
電池117は、デジタルカメラ10の各部に電源を供給する。なお、デジタルカメラ10の電源は内蔵された電池117に限られない。たとえば、デジタルカメラ10と支持台20との結合時には、支持台20に内蔵された電池213(図10参照)からデジタルカメラ10に電力を供給するようにしてもよい。
全体制御部120は、RAM130およびROM140を備えたマイクロコンピュータである。該マイクロコンピュータがROM140に格納されたプログラム141を実行することにより、全体制御部120はデジタルカメラ10の各部を統括的に制御する制御手段として機能する。なお、ROM140は電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性メモリ(EEPROMあるいはフラッシュROMなど)であり、RAM130は高速アクセスが可能な揮発性メモリ(DRAMなど)である。また、RAM130の記憶領域の一部には、撮影条件記憶部131が設けられる。撮影条件記憶部131には、各検出部210における検出結果等が撮影条件CC1として記憶される。また、カメラの焦点距離fの設定値(言い換えれば、ズーム倍率の設定値)等も、撮影条件CC1として撮影条件記憶部131に記憶される。
図4の全体制御部120のブロック内に図示されるフォーカス制御部122は、全体制御部120によって実現される機能の一部を機能ブロックとして模式的に示したものである。フォーカス制御部122は、CCD103により取得される画像に基づいて、被写体を合焦状態に導くAF(オートフォーカス)制御を行う。このAF制御動作については後に詳述する。
<支持台の構成>
図5および図6は本実施形態に係る支持台20の外観構成を示す斜視図である。図5はデジタルカメラ10が支持台20に装着されていない状態を示す図であり、図6はデジタルカメラ10が支持台20に装着された状態を示す図である。撮影システム1は、図6のような状態で、被写体載置場所Pに載置された被写体を撮影する。言い換えれば、デジタルカメラ10は、支持台20に装着された状態(支持台20に支持された状態)で、デジタルカメラ10から離間した場所に配置される被写体を撮像する。
図5に示すように、支持台20は、カメラ結合部250と、支柱260と、台座(ないし「脚部」とも称する)270と、接続部280とを備える。カメラ結合部250は、デジタルカメラ10の結合場所となる部分であり、伸縮可能な支柱260と接続される。カメラ結合部250およびそのカメラ結合部に支持されたデジタルカメラ10は、被写体載置場所Pから一定距離だけ上方に離れた位置に支持されている。また、支柱260は、被写体載置場所Pと同一平面内(以後、被写体載置面あるいは被写体面と略記する)に載置されているL型の台座270と、接続部280によって接続されている。
次に、カメラ結合部250について説明する。カメラ結合部250は、デジタルカメラ10の結合部160のめねじと螺合可能なおねじがきられた結合ねじ251を備える。結合ねじ251は、ハウジング250hに設けられた貫通穴に挿通されており、ハウジング250hに対して回転可能である。このため、結合ねじ251においてデジタルカメラ10との結合端の反対端に設けられた図示しないつまみを回転させることによって、デジタルカメラ10と支持台20とを結合可能である。さらに、結合ねじ251は導電性の金属部材からなり、支持台20の内部の電子回路のGNDと電気的に接続されている。このため、上述したように、デジタルカメラ10および支持台20の内部の電子回路のGNDは、結合時には共通となる。
さらにカメラ結合部250は、結合検知部201およびデータ送受信部202を備える。結合検知部201およびデータ送受信部202は、ハウジング250hに設けられた穴から突出した信号ピンを備える。該信号ピンは、圧力を印加することによってハウジング250hに設けられた穴へ所定長さ分だけ圧入可能である。また、該信号ピンは、印加している圧力を取り除けば、圧入した長さ分が再度突出して元の形状が復元するように、バネ等の弾性部材を用いて付勢されている。また、結合検知部201およびデータ送受信部202の信号ピンは、それぞれ、デジタルカメラ10と支持台20とを結合したときに、デジタルカメラ10の結合検知部114およびデータ送受信部115の電気接点と電気的な導通が得られる位置に設けられる。これらの構成によって、デジタルカメラ10の結合部160のめねじとカメラ結合部250の結合ねじ251との螺合が深くなるにつれて、ハウジング250hから突出している信号ピンは、デジタルカメラ10の電気接点と電気的な導通を維持しながら、ハウジング250hに設けられた穴に圧入されてゆくことになる。さらに、結合検知部201は、その信号ピンが所定長さだけ圧入されると、デジタルカメラ10と支持台20とが結合されたことを示す信号を出力する。たとえば、信号ピンが所定長さだけ圧入されると、内部に設けられたスイッチによって、信号ピンの電位が電源電圧レベルになるように構成しておく。
また、カメラ結合部250は、被写体面に対して略平行なX−Y面内で回転可能となるように支柱260に接続されている。
続いて、支柱260について説明する。支柱260は、径の異なる管状部材260aおよび260bからなり、カメラ結合部250が取り付けられる管状部材260aは、台座270と接続される管状部材260bに緩挿されている。支柱260は、操作者が管状部材260aおよび260bの緩挿状態を変化させることにより、長さを変更可能に構成される。また、支柱の長さは、支柱260の内部に設けられたセンサによって検出可能である。
また、支柱260は、副照明205を備える。副照明205は、被写体OBの補助的な照明手段または後述する操作部の照明手段として用いられる。
続いて、台座270について説明する。台座270には、インターフェース203が設けられる。インターフェース203は、電気的に接続された外部機器EXT、すなわち、プロジェクタやディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置に生成した画像を出力可能である。
また、台座270は、操作部204を備える。操作部204は、複数のボタン群を備える。デジタルカメラ10と支持台20の結合時には、これらのボタンはデジタルカメラ10に設けられた操作部111と同等の機能を有する。このため、結合時には、デジタルカメラ10に触れることなく、台座270の操作部204の操作によって、デジタルカメラ10の撮影および設定操作が可能である。
台座(脚部)270は、それぞれ略直方体形状を有する2つの脚部材271,272が一端側で回動可能なように結合されて形成される。撮影状態においては、2つの脚部材271,272が略直交するように開かれ、2つの脚部材271,272はL型形状の接地脚を構成する。
この2本の脚部材271,272の上面には、AF用のチャートパターン(以下、パターンと称する)PTが設けられる。このパターンPTは複数のパターン領域に分離して設けられ、各パターン領域は台座270の複数の異なる位置に設けられる。より詳細には、脚部材271にはパターン領域PT1が設けられ、脚部材272にはパターン領域PT2が設けられる。ここでは、パターン領域PT1,PT2においては、同一のタイプの図形PTa(図7参照)を用いるものとするが、互いに異なるタイプのものを用いるようにしてもよい。図7は、図形PTaの一例を示す図である。図7の図形PTaにおいては、その太さおよび方向が異なる複数の黒色の線が配列されている。
また、この撮影システム1は、図8および図9に示すように、折り畳んだ状態とすることも可能である。これによれば、非常にコンパクトな状態で収納することが可能になる。図8は折り畳まれた状態の撮影システム1を示す上面図であり、図9は折り畳まれた状態の撮影システム1を示す側面図である。
具体的には、撮影状態から、図8に示すように脚部材272を脚部材271に対して結合軸AX1(Z軸に平行な軸)回りに回動させて脚部材271を脚部材272の内部に収容するとともに、図9に示すように支柱260を接続部280の回転軸AX2回りに回動させて支柱260の下側の面が台座270の上側の面に対して略平行な状態となるように配置する。また、カメラ結合部250は、支柱260に対して、回転軸AX2に平行な軸AX3回りにも回動可能であり、収納時には台座270の上側の面に対して平行に配置される。
次に、支持台20の機能構成を説明する。図10は、支持台20の機能構成を示すブロック図である。図10に示すように、支持台20は、支持台20の各部の動作を統括制御する全体制御部220を備える。
全体制御部220は、RAM230およびROM240を備えたマイクロコンピュータである。該マイクロコンピュータがROM240に格納されたプログラム241を実行することにより、全体制御部220は支持台20の各部を統括的に制御する制御手段として機能する。なお、ROM240は電気的にデータの書き換えが不可能な不揮発性メモリである。
また、支持台20は、結合検知部201、データ送受信部202、インターフェース203、操作部204、副照明205、駆動機構207、検出部210、および電池213をさらに備える。
結合検知部201は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に全体制御部220およびデジタルカメラ10の結合検知部114へ結合を示す信号を出力する。たとえば、非結合時には電位がGNDレベルとなっており、結合時には電位が電源電圧レベルになるように構成しておく。
データ送受信部202は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に、デジタルカメラ10の全体制御部120と支持台20の全体制御部220との間で所定の通信方式で制御信号および画像データを送受信するために設けられる。これによって、デジタルカメラ10で撮影して得られた画像データは、支持台20の全体制御部220およびインターフェース203を介して外部機器EXTへ出力可能である。また、デジタルカメラ10は、支持台20に設けられた操作部204によっても操作可能である。また、デジタルカメラ10は、支持台20の状態を変化させるための制御信号を支持台20へ出力可能である。
支持台20には操作部204が設けられており、操作者が操作部204に所定の操作を行うと、その操作内容は全体制御部220へ出力され、支持台20の動作状態に反映される。また、操作部204の操作は、全体制御部220および後述するデータ送受信部202を介してデジタルカメラ10の全体制御部120にも転送可能である。これにより、上述したように、操作部204の操作によって、デジタルカメラ10の撮影および設定操作も可能である。
副照明205は、全体制御部220の制御信号に基づいて点灯する。より具体的には、操作者が操作部204に対して所定の操作を行うと、全体制御部220から副照明205を点灯させるための制御信号が出力されて、副照明205が点灯する。
また、全体制御部220は、各種の検出部210からの位置信号(角度信号)に基づいて、駆動機構207に対して制御信号を送出することによって、カメラ結合部250および支柱260などの姿勢を制御する。ここで、検出部210は、支柱260の長さおよび回転角度、カメラ結合部250の回転角度などを検出する複数のセンサで構成される。また、検出部210による検出結果は、全体制御部220に出力された後に、データ送受信部202および115を介して、デジタルカメラ10のRAM130に設けられた撮影条件記憶部131に転送され、保持される。
また、支持台20に内蔵される電池213は、支持台20の各部等に電力を供給する。
<被写体距離の測定等>
図11および図12は、それぞれ、撮影時における撮影システム1の側面図および上面図である。
図11に示すように、被写体距離(カメラから被写体までの距離)h1は、カメラから台座270の上面までの距離h2と台座270のZ方向の高さ(言い換えれば、脚部の厚さ)h3との和で表現される。すなわち、h1=h2+h3である。なお、距離h3は、撮影レンズ101の光軸方向における、被写体面から台座270の上面までの距離であるとも表現できる。
この実施形態においては、撮影画像に基づくAF動作によって距離h2を求めるとともに、上記の関係式と予め測定されてROM140に記憶されている距離h3とに基づいて距離h1を求めることによって、被写体OBを合焦状態に導くようなAF制御を行うものとする。
また、図12に示すように、少なくともズームレンズがワイド端に位置するときのデジタルカメラ10の撮影領域R1内には、パターン領域PT1,PT2が含まれている。言い換えれば、これらのパターン領域PT1,PT2は、少なくとも撮影レンズ(ズームレンズ)101がワイド端の状態を有するときには、デジタルカメラ10の視野範囲内に含まれるように配置される。
なお、図12においては、パターン領域PT1,PT2の一部が含まれている場合が示されているが、パターン領域PT1,PT2の全部が撮影領域R1に含まれることもある。具体的には、デジタルカメラ10が図12の場合よりもさらに高い位置に存在する場合には、少なくともズームレンズがワイド端に位置するときにパターン領域PT1,PT2の全部が撮影領域R1に含まれる。
ここで、脚部の異なる複数の位置に分離して設けられている2つのパターン領域PT1,PT2がいずれも撮影領域R1内に含まれている。そのため、2つのパターン領域PT1,PT2のうちの一方のパターン領域が、被写体(原稿等)で隠れてしまった場合であっても、他方のパターン領域内のパターンが撮影された画像に基づいてAF制御を行うことが可能である。
図13は、撮影領域R1の詳細を示す図であり、図14は、CCD103の異なる2つの読出しモードにおける読出し領域を示す図である。
図13に示すように、撮影領域R1においては、パターン領域PT1に対応する位置にAFエリアAR1が設けられているとともに、パターン領域PT2に対応する位置にAFエリアAR2が設けられている。AFエリアAR1に含まれるパターン領域PT1の画像のコントラストの変化を検出することによって、フォーカシングレンズの合焦時の位置(合焦位置)を求めることができる。同様に、AFエリアAR2に含まれるパターン領域PT2の画像のコントラストの変化を検出することによっても、フォーカシングレンズの合焦位置を求めることができる。なお、撮影領域R1内において、原稿指標273はAFエリアAR1,AR2と重なっていないので、測距動作の邪魔になることがない。
CCD103の駆動方式(読み出しモード)には、「ドラフトモード」、「自動合焦モード」、および「本撮影モード」の3つのモードがある。これらの3つのモードの切替制御は、全体制御部120およびタイミングジェネレータ(図示せず)によって行われる。
これら3つのモードのうち、「ドラフトモード」は主に本撮影前のプレビュー(ライブビューとも称する)用の画像を生成するための読み出しモードである。端的に言えば、ドラフトモードは、プレビュー用の画像生成等のために、画像信号を間引き読み出しするモードであるといえる。
CCD103からの信号読み出しは水平ラインごとに行われる。ドラフトモードにおいては、たとえば、水平方向2560画素、垂直方向1920画素を有するCCD103から水平ラインごとの画素信号を読み出す際、8ライン中1ラインを読み出すようにCCD103が駆動される。つまり、ドラフトモード時には、1920の水平ラインが1/8間引きされた状態で読み出されるのである。この結果、ドラフトモード時にCCDから出力される画像は、2560×240の画素で構成されることになる。ドラフトモードは、撮像素子内の全画素のうちの所定数の画素に対応する画像信号を読み出すモードであるとも表現できる。
図14に示すように、この「ドラフトモード」においては、領域R10を読み出し対象領域とし、水平画素列を間引いて読み出すことによって、CCD103の有効画素数よりも少ない画素で構成される画像(ドラフト画像とも称する)を得ることが可能である。なお、このドラフト画像は、水平方向の画素数を1/8に減らす画素数変換処理によって、320×240画素で構成されるライブビュー画像に変換される。
また、「自動合焦モード」(以下、AFモードとも称する)は、ドラフトモード(および本撮影モード)よりも少ない数の画素に対応する画像信号を読み出すことによって複数の画像を高速に読み出すモードである。自動合焦モードにおいては、ドラフトモード時に読み出される240ラインのうちの一部の水平ライン(たとえば中央に位置する80ライン)が読み出される。この結果、自動合焦モード時にCCDから出力される画像は、2560×80の画素で構成されることになる。
「自動合焦モード」においては、「ドラフトモード」よりも少ない数の水平ラインに対応する画像信号(言い換えれば、「ドラフトモード」よりも少ない数の画素に対応する画像信号)が読み出される。したがって、フレーム画像の読み出しが高速化され、複数の画像が高速に読み出される。具体的には、80本の水平ライン以外のラインはCCD103から画素信号として読み出す必要はなく、CCD103の垂直転送ラインから排出するために短い周期の駆動パルスによる高速駆動によって高速で読み出せばよいだけなので、CCD103からの画像信号の高速化を図ることができる。
図14に示すように、この「自動合焦モード」においては、領域R11を読み出し対象領域とし、中央の80本の水平ラインのみを読み出すことによって、CCD103の有効画素数よりも少ない画素で構成される画像(AF専用画像とも称する)を得ることが可能である。
上記の2つの読み出しモードを比較すれば、ドラフトモードは、比較的多数の画素を読み出すモードであるとも表現でき、自動合焦モードは、比較的高速動作が可能なモードであるとも表現できる。
さらに、「本撮影モード」はフレーム画像全体、すなわち2560×1920の全画素を読み出し対象として画像信号を読み出すモードである。そしてタイミングジェネレータはこれらの読み出しモードのうちの指定されるモードに基づいてCCD103を駆動する。
再び図13を参照する。図13に示すように、撮影領域R1においては、画面中央部において3つのAFエリアAR3,AR4,AR5がさらに設けられている。これらの3つのAFエリアAR3,AR4,AR5に含まれる被写体原稿の画像のコントラストの変化を検出することによっても、フォーカシングレンズの合焦位置を求めることが可能である。
<AF動作>
以下では、3つのAFエリアAR3,AR4,AR5に基づいて被写体(原稿)までの距離h1をまず直接的に測定し、この測距結果が不適切であると判定されたときにのみ、パターンPTを用いて距離h2を測定し被写体距離h1を算出するAF動作を行う場合について説明する。以下の各動作は、フォーカス制御部122によって行われる。
図15は、このような動作を示すフローチャートである。
ここでは、操作者が所望のズーム倍率(画角)で被写体を撮影し、撮影された被写体の映像が表示装置30によって表示されている状況を想定する。また、この撮影時点でのズームレンズの画角はワイド端よりもテレ側に設定されているものとする。すなわち、被写体はズームアップして撮影されているものとする。
まず、ステップSP1において、フォーカシングレンズの位置を変更しつつ複数の画像を撮影する。そして、各画像内の複数のAFエリアAR3,AR4,AR5のそれぞれにおけるコントラスト変化に基づいて、被写体距離h1を求める。具体的には、AFエリアAR3に基づいて得られた被写体距離h1(h13とも称する)と、AFエリアAR4に基づいて得られた被写体距離h1(h14とも称する)と、AFエリアAR5に基づいて得られた被写体距離h1(h15とも称する)とが求められる。そして、これらの3つの被写体距離h13,h14,h15の平均値が被写体距離h1として算出される。
ステップSP2においては、ステップSP1における測距結果が適切なものであるか否かが判定される。具体的には、測距結果(被写体距離)h13,h14,h15のばらつきが所定程度よりも大きい場合(たとえば最大値と最小値との差が所定値以上である場合)には、この測距結果が適切でないと判定される。また、測距結果(被写体距離)h1が所定の閾値TH1よりも大きい値として算出される場合にも、測距結果が適切でないと判定される。閾値TH1としては、たとえば、支柱260の最大長さ等を設定すればよい。一方、測距結果(被写体距離)h13,h14,h15のばらつきが所定程度以下であり、且つ、測距結果(被写体距離)h1が所定の閾値TH1以下である場合には、測距結果は適切であると判定される。
測距結果が適切であると判定されるときには、ステップSP3に進み、被写体距離h1の被写体を合焦状態にする位置にフォーカシングレンズを移動させる。これによって、被写体が合焦状態となる。そして、合焦状態の撮影画像が表示装置30によって表示される。
これに対して、測距結果が不適切であると判定されるときには、ステップSP11以降に進む。ステップSP11以降においては、パターンPTを撮像した画像に基づくAF制御が行われる。
まず、ステップSP11では、その時点でのズーム倍率(言い換えれば、ズームレンズの位置)を一旦、RAM130に記憶した後に、ズームレンズをワイド端に移動させる。ワイド端では、図13に示すような撮影領域R1が撮影される。したがって、ステップSP1においてパターンPTがデジタルカメラ10の視野範囲から外れていたとしても、このステップSP11におけるズームレンズの移動によってパターンPTをその視野範囲内に収めることができる。すなわち、ステップSP11で焦点距離がワイド側に変更されることによって、撮影時点での焦点距離に対応する視野範囲内にパターンPTが存在しない場合であっても、パターンPTが視野範囲内に存在するようになる。
つぎに、デジタルカメラ10から台座270までの距離h2を測定する(ステップSP12)。具体的には、ドラフトモードで読み出された複数のドラフト画像に基づいて、山登り法によって距離h2が求められる。上述のように、ステップSP11の移動動作の結果、これらの複数のドラフト画像には、パターンPTが含まれている。
詳細には一旦フォーカシングレンズを近端(最も近い位置の被写体を合焦状態にするフォーカシングレンズの位置)に移動させた後、徐々にフォーカシングレンズを遠側に移動させつつ、複数のドラフト画像を取得する。そして、各ドラフト画像のAFエリアAR1におけるAF用評価値(コントラスト等)が最適化(たとえばコントラストが最大化)されるフォーカシングレンズ位置を求め、そのフォーカシングレンズ位置に対応する距離を距離h2として求める。
ステップSP13では、ステップSP12で求められた距離h2が適切な値であるか否かが判定される。具体的には、距離h2が所定の閾値TH2以下であるか否かに応じて、測距結果が適切であるか否かを判定する。閾値TH2としては閾値TH1から距離h3を差し引いた値などを用いればよい。
測距結果が適切であると判定される場合には、ステップSP19に進む。
ステップSP19では、フォーカス制御部122は、台座270の高さh3を用いた補正処理によって被写体距離h1を求める。具体的には、フォーカス制御部122は、上記の関係式にしたがって、距離h2に距離h3を足し合わせた値を被写体距離h1として算出する。そして、この距離h1の被写体を合焦状態にするフォーカシングレンズ位置を求める。ただし、このフォーカシングレンズ位置は、ズームレンズがステップSP11で記憶させておいた元の位置に存在するときに、距離h1の被写体を合焦状態にする位置として求められる。
図16は、デジタルカメラ10の撮影レンズ101(より詳細にはレンズ主点)から被写体までの距離(物体距離とも称する)h1,h2と、撮影レンズ101からCCD103までの距離(像距離とも称する)b1,b2との関係を示す図である。図16(a)は、距離h2と像距離bとの関係を示す図であり、図16(b)は、距離h1と像距離b1との関係を示す図である。
ところで、結像の公式より、次の数1および数2が成立する。
Figure 2005070300
Figure 2005070300
ここで、f1はワイド端への移動直前における焦点距離であり、f2はズームレンズがワイド端へ移動された時点での焦点距離である。
数1および数2を変形すると、次の数3および数4が得られる。被写体距離h1,h2の各被写体を合焦状態にするためのフォーカシングレンズ位置は、数3および数4にそれぞれ示される像距離b1,b2に基づいて求められる。
Figure 2005070300
Figure 2005070300
フォーカス制御部122は、距離h2に距離h3を足し合わせた値を被写体距離h1として算出して、数3に基づいて像距離b1を求め、像距離b1に対応するフォーカシングレンズ位置を求める。具体的には、被写体距離とその被写体距離を合焦状態にするフォーカシングレンズ位置との関係を各ズームレンズ位置ごとに記載したテーブルを参照して、元のズームレンズ位置に対応するフォーカシングレンズ位置を求めればよい。このように、フォーカス制御部122は、距離h3を用いた補正処理に基づいてフォーカシングレンズ(撮影レンズ)を駆動し、AF制御を行う。
その後、ズームレンズを、ステップSP11で記憶させておいた元の位置に戻す(ステップSP20)。すなわち、撮影レンズ101の焦点距離をステップSP1での焦点距離に再設定する。その後、フォーカシングレンズを駆動して、ステップSP19で求めた位置に移動させる(ステップSP21)。
具体的には、フォーカス制御部122は、フォーカシングレンズの現在位置と、像距離b1に対応するフォーカシングレンズ位置とを比較して、撮影レンズの合焦用の補正駆動量(被写体OBを合焦させるための補正駆動量)を求めて、撮影レンズを駆動する。特に、フォーカス制御部122は、補正処理に基づく撮影レンズの補正駆動量を、焦点距離f1等に応じて変更するので、焦点距離を変更しても、被写体を合焦状態にさせることができる。
なお、ステップSP12で仮にパターンPTが合焦状態にあるとすると、ステップSP21における撮影レンズの光軸方向における補正駆動量は、次の数5で示される値Δbとして求めることができる。
Figure 2005070300
以上の動作によって、被写体が合焦状態となる。そして、合焦状態の撮影画像が表示装置30によって表示される。
一方、ステップSP13において測距結果が不適切であると判定される場合には、ステップSP14に進む。
ステップSP14〜ステップSP18においては、今度はAFモード(自動合焦モード)で読み出されたAF専用画像に基づいて、山登り法によって距離h2を求めるAF動作が行われる。
具体的には、ライブビュー表示を停止(ステップSP14)した後、CCD103の読出しモードを「AFモード」に変更(ステップSP15)する。そして、複数のAF専用画像のAFエリアAR2におけるAF用評価値(コントラスト等)が最適化(たとえばコントラストが最大化)されるフォーカシングレンズ位置を求める(ステップSP16)。ステップSP16での詳細動作は、ステップSP13での動作と同様であるが、ドラフト画像のAFエリアAR1におけるAF用評価値を用いて合焦位置が求められるのではなく、AF専用画像のAFエリアAR2におけるAF用評価値を用いて合焦位置が求められる点で相違する。その後、再びCCDの読出しモードを「ドラフトモード」に変更(ステップSP17)し、ライブビュー表示を再開する(ステップSP18)。
その後、上記と同様にステップSP19,SP20,SP21の各動作が行われる。これによって、被写体が合焦状態となり、合焦状態の撮影画像が表示装置30によって表示される。
以上のように、撮影システム1によれば、台座(脚部)270のパターンPTを撮像した画像に基づいてAF制御を行うので、被写体(原稿等)における低コントラスト部(空白部等)の存在の影響を受けることなく、フォーカシング動作を正確に行うことが可能である。
特に、撮影システム1は、撮影レンズ101の光軸方向において被写体面から所定距離h3だけ離れた面に設けられたパターンPTに基づいて、デジタルカメラ10からその面までの距離h2を測定する測距動作を行い、これらの距離h2,h3に基づいて被写体距離h1を算出してAF制御を行っている。したがって、被写体面と同一平面内にパターンを設ける必要がないので、装置構成における自由度の低下を防止できる。
また、フォーカス制御部122は、補正処理に基づく撮影レンズ101の補正駆動量を、焦点距離f1,f2(特にf1)に応じて変更するので、ズームレンズにおいて焦点距離を変更しても、被写体を合焦状態にさせることができる。
さらに、撮影システム1において、パターンPTは、少なくともズームレンズがワイド端の状態を有するときには、デジタルカメラ10の視野範囲内に含まれるように配置される。したがって、少なくともズームレンズをワイド端に移動させれば、パターンPTをデジタルカメラ10の視野範囲に収めることができるので、パターンPTに関する測距結果を用いて正確なAF制御を行うことが可能になる。言い換えれば、パターンPTを利用したAF制御をより確実に行うことが可能である。
また、撮影システム1においては、撮影時点での焦点距離に対応する視野範囲内にパターンPTが存在しない場合には、焦点距離をワイド側に変更しパターンが視野範囲内に存在するようにして取得した画像内のパターンPTに基づいて測距動作(図15、ステップSP12)が行われる。そして、焦点距離が撮影時点の焦点距離に再設定され(ステップSP20)、測距動作による測距結果に基づいてAF制御が行われる。したがって、撮影時点の画角(焦点距離)に依存せずに、AF制御を正確に行うことが可能になる。言い換えれば、多様な焦点距離での撮影が可能になる。また、原稿撮影の邪魔になりにくい場所にパターンを配置することも可能である。
さらに、撮影システム1においては、複数のパターン領域が脚部の複数の位置に分離して設けられるので、或るパターン領域が原稿等の被写体で隠れた場合であっても、異なる位置のパターン領域内のパターンを用いてAF制御を行うことが可能である。
また、複数のパターン領域のうちの1つのパターン領域PT2は、CCDの部分領域R11内の複数の水平ラインに対応する位置に設けられているので、それらの複数の水平ラインを読み出す読出しモード(AFモード)で読み出される画像内にパターンが存在しないという事態を回避して、より確実にAF動作を行うことができる。たとえば、パターン領域PT2が領域R11(図14)の外側(たとえば上側)に存在する場合にはAFモードによる画像に基づくAF制御が困難になるが、このような事態を回避できる。
さらに、上記の動作においては、ドラフトモードで読み出された画像に基づくAF制御を、AFモードで読み出された画像に基づくAF制御に優先させて用いているので、ライブビュー表示を中断せずに済む可能性を高めることができる。
<変形例>
図17は、変形例に係る動作を示すフローチャートである。上記の図15においては、ドラフトモードによる画像に基づくAF動作を優先的に行う場合を例示したが、ここでは、AFモードによる画像に基づくAF動作を優先的に行う場合を例示する。これによれば、パターンPTに関するより多くの情報を得ることが可能になるため、比較的高い精度でAF制御を行うことができる。
まず、ステップSP31,SP32,SP33は、上記のステップSP1,SP2,SP3とそれぞれ同様の処理である。
ステップSP32で測距結果が適切であると判定されるときには、ステップSP33に進み、被写体距離h1の被写体を合焦状態にする位置にフォーカシングレンズを移動させた後、ステップSP52において、合焦状態の被写体像(静止画像)が撮像される。この静止画像は、「本撮影モード」でCCD103から読み出されて生成される、高解像度の画像である。
これに対して、測距結果が不適切であると判定されるときには、ステップSP41以降に進む。ステップSP41以降においては、パターンPTを撮像した画像に基づくAF制御が行われる。ただし、この変形例においては、AFモードで読み出されたAF専用画像に基づくAF制御を優先的に行う場合を例示する。
まず、ステップSP41〜SP46の処理が行われる。ステップSP41はステップSP11と同様の処理であり、ステップSP42,SP43,SP44,SP45,SP46は、それぞれ、ステップSP14,SP15,SP16,SP17,SP18と同様の処理である。これによって、AFモード(自動合焦モード)で読み出されたAF専用画像に基づいて、山登り法によって距離h2を求めるAF動作が行われる。
次のステップSP47では、ステップSP44で求められた距離h2が適切な値であるか否かが判定される。具体的には、ステップSP13と同様の基準によって判定動作が行われる。
ステップSP47で測距結果が適切であると判定される場合には、ステップSP49以降に進む。ステップSP49,SP50,SP51は、それぞれ、ステップSP19,SP20,SP21と同様の処理である。これによって、被写体が合焦状態となる。そして、ステップSP52において、合焦状態の被写体像(静止画像)が撮像される。
一方、ステップSP47で測距結果が不適切であると判定される場合には、ステップSP48に進む。ステップSP48は、ステップSP12と同様の処理である。これによって、ドラフトモードで読み出されたドラフト画像に基づいて、山登り法によって距離h2を求めるAF動作が行われる。
以上のような動作によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、この変形例に係る動作においては、AFモードで読み出された画像に基づくAF制御を、ドラフトモードで読み出された画像に基づくAF制御に優先させて用いているので、比較的高い精度を有し且つ比較的高速のAF制御を行うことができる。特に、比較的高い画質が要求される際(たとえば静止画像を取得する際)にAFモードでのAF制御を優先的に用いることによれば、合焦精度を向上させてその要求に応えることが可能になる。
<他の変形例>
上記実施形態においては、ステップSP11において常にワイド端に移動させてAF動作を行う場合について例示しているが、これに限定されない。具体的には、必ずしもワイド端まで移動させることを要さず、パターンPTが視野範囲内に存在する程度に、焦点距離をワイド側に変更するようにしてもよい。
あるいは、ステップSP1においてパターンPTがデジタルカメラ10の視野範囲内に既に収まっているときには、ステップSP11のズームレンズの移動動作を行わずに、ステップSP12以降の処理を行うようにしてもよい。
また、パターン領域の配置も上記の例に限定されない。たとえば、複数のパターン領域のうちの第1のパターン領域PT1を、図18に示すような、水平方向(CCD103の水平ラインに平行な方向)に延びる細長領域として脚部材271に設けるようにしてもよい。図18は、変形例に係るパターン領域PT1とAFエリアAR1との関係等を示す図である。この場合、フォーカス制御部122は、そのパターン領域PT1についての水平方向におけるコントラストを評価する合焦評価値に基づいてAF制御を行うことが好ましい。より詳細には、水平方向の隣接画素を用いてコントラスト値を算出して、合焦用の評価値として用いればよい。
これによれば、パターン領域PT1が水平方向に延びる細長領域であり、水平方向におけるコントラストを評価する合焦評価値に基づいてAF制御が行われるため、合焦状態における評価値と非合焦状態における評価値との相違を大きくすること、すなわち、感度を向上させることができる。したがって、AFの精度を向上させることができる。特に、図18においては、パターン領域PT1内の図形がAFエリアAR1の水平方向の全幅にわたって含まれているため、パターン領域PT1内のパターンに関する比較的多くのコントラスト情報を得ることができる。
この場合、パターン領域PT1に関する合焦評価値をパターン領域PT2に関する合焦評価値に優先させて用いてAF制御を行うことが好ましい。これによれば、優先的にパターン領域PT1を用いたAF制御を行うことができるので、AF精度を向上させることができる。
たとえば、図15のステップ12でのドラフト画像を利用した測距動作のように、パターン領域PT1に関する合焦評価値のみを用いてAF制御を行うようにしてもよい。あるいは、図15のステップSP12の測距動作において、パターン領域PT1に関する合焦評価値を優先的に用いてAF制御を行い、良好な結果が得られない場合に、パターン領域PT2に関する合焦評価値を用いたAF制御を行うようにしてもよい。また、それでも良好な測距結果が得られない場合には、ステップSP14〜SP18のAF専用画像を用いたAF制御を行うようにすればよい。
撮影システム1の全体構成を示す図である。 デジタルカメラ10をその前面側からみた斜視図である。 デジタルカメラ10をその背面側からみた斜視図である。 デジタルカメラ10の機能構成を示すブロック図である。 支持台20の外観構成等を示す斜視図である。 デジタルカメラ10が支持台20に装着された状態を示す斜視図である。 AF用のパターンPTの一例を示す図である。 折り畳まれた状態の撮影システム1を示す上面図である。 折り畳まれた状態の撮影システム1を示す側面図である。 支持台20の機能構成を示すブロック図である。 撮影時における撮影システム1の側面図である。 撮影時における撮影システム1の上面図である。 撮影領域R1の詳細を示す図である。 異なる2つの読出しモードにおける各読出し領域を示す図である。 撮影システム1における動作を示すフローチャートである。 被写体距離h1,h2および像距離b1,b2を示す図である。 変形例に係る動作を示すフローチャートである。 変形例に係るパターンPTを示す図である。
符号の説明
1 撮影システム
10 デジタルカメラ
20 支持台
30 表示装置
40 接続ケーブル
101 撮影レンズ
103 CCD
250 カメラ結合部
260 支柱
270 台座
271,272 脚部材
AR1〜AR5 AFエリア
PT パターン
PT1,PT2 パターン領域

Claims (9)

  1. 撮影システムであって、
    オートフォーカス用のパターンが設けられた脚部を有する支持台と、
    撮影レンズを有し、前記支持台に支持される撮像手段であって、離間した場所に配置される被写体を撮像する撮像手段と、
    前記パターンを撮像した画像に基づいてオートフォーカス制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮影システム。
  2. 請求項1に記載の撮影システムにおいて、
    前記撮影レンズは、その焦点距離を変更することが可能なズームレンズであり、
    前記パターンは、少なくとも前記ズームレンズがワイド端の状態を有するときには、前記撮像手段の視野範囲内に含まれるように配置されることを特徴とする撮影システム。
  3. 請求項1に記載の撮影システムにおいて、
    前記撮影レンズは、その焦点距離を変更することが可能なズームレンズであり、
    前記制御手段は、撮影時点での焦点距離に対応する視野範囲内に前記パターンが存在しない場合には、焦点距離をワイド側に変更し前記パターンが視野範囲内に存在するようにして取得した画像に基づいて測距動作を行った後に、焦点距離を前記撮影時点の焦点距離に再設定し、前記測距動作による測距結果に基づいて前記オートフォーカス制御を行うことを特徴とする撮影システム。
  4. 請求項1に記載の撮影システムにおいて、
    前記脚部は、前記撮影レンズの光軸方向において被写体面から所定距離だけ離れた第1の面を有しており、
    前記パターンは、前記第1の面に設けられており、
    前記制御手段は、前記所定距離を用いた補正処理に基づいて前記撮影レンズを駆動し、前記オートフォーカス制御を行うことを特徴とする撮影システム。
  5. 請求項4に記載の撮影システムにおいて、
    前記撮影レンズは、その焦点距離を変更することが可能なズームレンズであり、
    前記制御手段は、前記補正処理に基づく前記撮影レンズの合焦用の補正駆動量を、前記焦点距離に応じて変更することを特徴とする撮影システム。
  6. 請求項1に記載の撮影システムにおいて、
    前記パターンは、複数のパターン領域に分離して設けられ、
    前記複数のパターン領域は、前記脚部の互いに異なる位置に設けられていることを特徴とする撮影システム。
  7. 請求項6に記載の撮影システムにおいて、
    前記脚部は、前記撮像素子の水平ラインに平行な第1の方向に延びる脚部材を有しており、
    前記複数のパターン領域のうちの第1のパターン領域は、前記脚部材において前記第1の方向に延びる細長領域として設けられており、
    前記制御手段は、前記第1のパターン領域についての前記第1の方向におけるコントラストを評価する合焦評価値に基づいて、前記オートフォーカス制御を行うことを特徴とする撮影システム。
  8. 請求項7に記載の撮影システムにおいて、
    前記複数のパターン領域は、前記脚部材とは異なる位置に設けられる第2のパターン領域を有し、
    前記制御手段は、前記第1のパターン領域に関する合焦評価値を、前記第2のパターン領域に関する合焦評価値に優先させて用いて、前記オートフォーカス制御を行うことを特徴とする撮影システム。
  9. 請求項1に記載の撮影システムにおいて、
    前記撮像手段の撮像素子は、その部分領域内の複数の水平ラインを読み出す読出しモードを有しており、
    前記複数のパターン領域のうちの1つのパターン領域は、前記撮像素子における前記複数の水平ラインに対応する位置に設けられており、
    前記制御手段は、前記読出しモードで前記撮像素子から読み出された画像であって前記1つのパターン領域を含む画像に基づいて、前記オートフォーカス制御を行うことを特徴とする撮影システム。
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