JP2005068896A - 扉開閉用ハンドル掛け金装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハンドル掛け金装置の不正解除を防止すること。
【解決手段】 ハンドル掛け金装置の不正解除を防止するために、取付け本体3に固定される取付け板40にフックレバーをロックするロック片55並びに該ロック片と横軸49を介して一体的に設けられ、かつ、作動杆47の伸縮動に対応して所定量回動する係合作動片48を備えた自動式錠手段45を装着し、また取付け板40に、施錠時に取付け本体3又は/及びフックレバー16を叩き付けた時の衝撃によって前記係合作動片48に回転係合する跳ね上がり係止片60を備えた不正解錠防止機構Yを装着したことを特徴とする扉開閉用ハンドル掛け金装置。
【選択図】 図12
Description
1は車輌の扉、倉庫の扉など開閉扉である。車輌の一例として観音扉を備えた宅配便を挙げることができる。扉は観音扉如何を問わない。
2は長杆状の操作ハンドルで、この操作ハンドルは、一端部が一方の扉の外壁面、倉庫の支柱等に枢支され、他端部が他方の扉(開閉扉)1の外壁面に固定された扉開閉用ハンドル掛け金装置Xに掛止めされる。
縦長状の取付け本体3は、開閉扉1の外壁面に固着手段を介して垂直状態に添設される。そのためにやや肉厚の取付けベース部4の適宜箇所(例えば上端部側)に固着具用のネジ孔5.5が複数個形成されている。
手動式錠手段11は、図1で示すように取付け本体3の下端部に設けられている。この手動式錠手段11は、図5で示すように、シリンダ錠12と、該シリンダ錠用の合鍵13とから成り、前記シリンダ錠12には外筒体の後端部から突出する任意形状の駆動片14が設けられている。駆動片14は、その中間部が適宜に折り曲げされ、また他端部は取付け板40に形成した開口41を介して後述する自動式錠手段45の係合作動片48に対して押し込み可能に臨んでいる(図7参照)。
棒状枢軸15は水平軸であり、取付け本体3の中央部にフックレバー16を介して横設軸架される。枢軸15は、本実施例では、前述した収納部9の内壁面の左右1対の切欠状軸受け部17.17に嵌脱する。すなわち、枢軸15の両端部は切欠状軸受け部17.17に嵌め込まれ、後述する支持板31に支持される。したがって、支持板31を取り外すと、フックレバー16を取付け本体3から簡単に取り外すことができる。
フックレバー16は指先状の上端部を除き、その余の部分が隆起支持部7のU字状切欠部8内に位置するように遊嵌合する。そして、フックレバー16は、その中央部の水平軸孔24を貫通する枢軸15を支点に所定角度の範囲内で前後方向に回動する。
図4乃至図6を参照にしてハンドルクリック機構26を説明する。27はフックレバー16の支持部20の受け孔21に支持された上部支持球、28は支持板31の受け孔33に支持された下部支持球、29は上端部が前記上部支持球27の球面状突出部分に、一方、下端部が前記下部支持球28の球面状突出部分に支持されたバネ部材としてのスプリング、30はスプリングが左右に振れないように該スプリングを内装し、かつ、前記フックレバー16の支持部20の下端面20aと支持板31の受け孔33を有する下壁部32との間に揺動自在に介在するバネ保持筒である。
ハンドルクリック機構26を構成するスプリング29は保持筒30に保持されているから、スプリング29の本来的な使用(スプリングの長さ方向にのみ伸縮し、左右に振れないこと)が可能になる。
主に図5、図6を参照にして支持板31について説明する。支持板31は取付け本体3の収納部9に複数個の固着具38.38を介して適宜に固定される。前述したように、32は受け孔33を有する下壁部である。受け孔33はやや傾斜状の中央部に形成されている。下壁部32の端縁部は下方に折り曲げ形成され、収納部9の内壁底面に当接している。
取付け板40は、取付け本体3の裏側に図示しない固着具を介して固定される。取付け板40は複数個の取付け孔、開口などを有するが、細部的事項については説明を割愛する。ここでは、図4を基準にして取付け本体3に対向する側を取付け板40の内面40aとして、一方、開閉扉側に対向する側を取付け板40の外面40bとする。
自動式錠手段45は、本実施例では取付け板40の内面40a及び外面40bの両面に装着される。しかして、自動式錠手段45は、取付け本体3の外面(表面)40b側に固定された駆動源46と、この駆動源46の駆動力により作動する作動杆47と、この作動杆47の伸縮動に対応して所定量回動する係合作動片48と、この係合作動片48と横軸49を介して一体的に設けられ、かつ、取付け本体3の内面(裏面)40a側に位置すると共にフックレバー16と係脱するロック片55とから成る。
その他の構成について説明すると、前述した横軸49の中央部には、取付け板40の内面40aと摺接する周鍔57が設けられ、さらに、該周鍔57をカバーする軸受板58が取付け板40の内面40aに固定的に添設されている。
前述したように取付け板40の外面40bには、自動式錠手段45の係合作動片48に関係付けられた不正解錠防止機構Yが設けられている。この不正解錠防止機構Yは、施錠時に取付け本体3又は/及びフックレバー16の上部を叩き付けた時の衝撃によって係合作動片48に係合する跳ね上がり係止片60を備えている。
図7、図11及び図12を参照にして不正解錠防止機構の作用について説明する。図7はハンドル掛け金装置の施錠時の状態を示す。この場合には、駆動源46の作動杆47が矢印方向に伸長し、係合作動片48はストッパ54に当接している。また、ロック片55は、図8の実線で示す位置、すなわち、フックレバー16の回転軌跡上にある。
Claims (6)
- ハンドルクリック機構のスプリングのバネ力が作用するように取付け本体に枢軸を介して起立乃至傾倒自在に設けられたフックレバーを備えた扉開閉用ハンドル掛け金装置に於いて、ハンドル掛け金装置の不正解除を防止するために、前記取付け本体3に固定される取付け板40にフックレバーをロックするロック片55並びに該ロック片と横軸49を介して一体的に設けられ、かつ、作動杆47の伸縮動に対応して所定量回動する係合作動片48を備えた自動式錠手段45を装着し、また取付け板40に、施錠時に取付け本体3又は/及びフックレバー16を叩き付けた時の衝撃によって前記係合作動片48に回転係合する跳ね上がり係止片60を備えた不正解錠防止機構Yを装着したことを特徴とする扉開閉用ハンドル掛け金装置。
- 請求項1に於いて、不正解錠防止機構は、取付け板40の固定軸61に軸支された跳ね上がり係止片60と、この跳ね上がり係止片60を所定の係合解除の位置に支持することができるように前記固定軸或いは取付け板に設けられた支持バネ62と、この支持バネの支持端部62aが当接する取付け板40の支持片42とから成ることを特徴とする扉開閉用ハンドル掛け金装置。
- 請求項1又は請求項2に於いて、跳ね上がり係止片60の固定軸61に軸支された一端部側には、係合作動片48と係脱するフック状係合部60aが形成され、一方、他端部側には、錘63が設けられていることを特徴とする扉開閉用ハンドル掛け金装置。
- 請求項1に於いて、自動式錠手段45は、取付け板40の外面側に固定された駆動源46と、この駆動源の駆動力により作動する作動杆47の伸縮動に対応して所定量回動する係合作動片48と、この係合作動片48と横軸49を介して一体的に設けられ、かつ、取付け板40の内面側に位置すると共にフックレバー16と係脱するロック片55とから成ることを特徴とする扉開閉用ハンドル掛け金装置。
- ハンドルクリック機構のスプリングのバネ力が作用するように取付け本体に枢軸を介して起立乃至傾倒自在に設けられたフックレバーを備えた扉開閉用ハンドル掛け金装置に於いて、ハンドル掛け金装置の不正解除を防止するために、前記取付け本体3に固定される取付け板40にフックレバー16と係脱するロック片55を備えた自動式錠手段45を装着し、また取付け板40に、施錠時に取付け本体3又は/及びフックレバー16を叩き付けた時の衝撃によって前記自動式錠手段45の係合作動片48が解錠方向へと移動しないように前記ロック片の小被係合部と係合する小係合部を前記フックレバーに設けたことを特徴とする扉開閉用ハンドル掛け金装置。
- 請求項5に於いて、自動式錠手段45は、ロック片55と横軸49を介して一体的に設けられ、かつ、作動杆47の伸縮動に対応して所定量回動する係合作動片48を備え、また取付け板40に、ハンドル掛け金装置を叩き付けた際に衝撃によって前記係合作動片48に係合する跳ね上がり係止片60を備えた不正解錠防止機構Yを装着したことを特徴とする扉開閉用ハンドル掛け金装置。
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