JP2005068106A - 1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法及び精製方法 - Google Patents

1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法及び精製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
基幹原料である尿素と(メタ)アリルクロライドから1、3−ジ(メタ)アリル尿素を優先的に生成させる製造方法を提供するとともに、得られる(メタ)アリル化尿素類の混合物から1,3−ジ(メタ)アリル尿素を効率的に高純度化させる精製方法を提供する。
【解決手段】
1)尿素1モルに対し、
2)(メタ)アリルクロライド2.5〜30モルを
3)1価銅化合物0.001〜0.10モルおよび
4)400グラム以下の水の存在下に、アルカリで中和しながら反応させることを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法、及び副生する1,1−ジ(メタ)アリル尿素をpH4.0〜pH7未満の水溶液で抽出除去させ、副生するトリ(メタ)アリル尿素は非極性溶媒で抽出除去させことを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法、及び精製方法に関する。さらに詳しくは、医薬、農薬の中間体として有用な1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法、及び精製方法に関する。
従来、1,3−ジ(メタ)アリル尿素の主要な製法としては下記1)、2)、3)の方法が知られているが、尿素と(メタ)アリルクロライドとの反応により製造する方法は開示されていない。
1)(メタ)アリルアミンを原料とし、各種方法で窒素原子にカルボニル基を導入する方法。
2)(メタ)アリルイソシアネートと水との反応で得る方法。
3)(メタ)アリルアルコールと尿素の反応。
1)、2)、3) の方法は原料や触媒に関わる安全性又は価格の点で、あるいは高圧反応など工程に関わる点、などそれぞれに問題点をかかえており、更に効果的な製造を目指すに当たってはより改良された製造法が望まれている。
米国特許第3,765,837号明細書 特開平10−251214号公報 特公昭48−33730号公報 特公平2−7945号公報 特開平4−321655号公報 Chemical Reviews、Vol.73、No.1、75頁、1973年 J.Org.Chem.、Vol.57、No.26、7339頁 Can.J.Chemical、Vol.68、No.9、1544頁、1990年 Heteroatom Chemistry、Vol.4、No.5、455頁、1993年 J.Polymer Sci.、Part A、Vol.3、1793頁、1965年
本発明は(メタ)アリルアミンを経ない1,3−ジ(メタ)アリル尿素の経済的な製造方法を提供することを目的とし、更に詳しくは基幹原料である(メタ)アリルクロライドと尿素から、1,3−ジ(メタ)アリル尿素を優先的に与える製造方法を提供するとともに、得られる(メタ)アリル化尿素類の混合物から1,3−ジ(メタ)アリル尿素を効率的に高純度化させる精製方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨は、
(1)
1)尿素1モルに対し、
2)(メタ)アリルクロライド2.5〜30モルを
3)1価銅化合物0.001〜0.10モルおよび
4)400グラム以下の水の存在下に、
アルカリで中和しながらpH0.5〜12で反応させることを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法に関する。
また本発明は、
(2)
(1)の製法で得られる1,3−ジ(メタ)アリル尿素(以下、「1,3−DAU」と略記する。)を含む反応液から、副生する1,1−ジ(メタ)アリル尿素(以下、「1,1−DAU」と略記する。)をpH4.0〜pH7.0未満の水溶液で抽出除去させることを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法に関する。
更にまた本発明は、
(3)
(1)の製法で得られる1,3−ジ(メタ)アリル尿素を含む反応液から副生するトリ(メタ)アリル尿素(以下、「tri−AU」と略記する。)を非極性溶媒で抽出除去させることを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法に関する。
本発明は、基幹原料である尿素と(メタ)アリルクロライドから1,3−ジ(メタ)アリル尿素を優先的に生成させる製造方法を提供するとともに、得られる(メタ)アリル化尿素類の混合物から1,3−ジ(メタ)アリル尿素を効率的に高純度に精製方することができる。
本発明の(メタ)アリル化反応は
1)尿素1モルに対し、
2)(メタ)アリルクロライド2.5〜30モルを
3)1価銅化合物0.001〜0.10モルおよび
4)400グラム以下の系内水の存在下に、アルカリで中和しながらpH0.5〜12で反応させることにより行う。
2)(メタ)アリルクロライドの使用量は、尿素1モルに対し2.5〜30モル、好ましくは3〜25モル、更に好ましくは3.5〜20モルが適当である。(メタ)アリルクロライドの使用量が2.5モル以下であるとtri−AUの副生量が許容度以上に多くなる。(メタ)アリルクロライドを30モル以上使用してもトリ(メタ)アリル尿素の副生を抑制させる効果の上昇が鈍化するだけでなく、過度の(メタ)アリルクロライドの使用に由来する経済性の点からも不利である。(メタ)アリルクロライドの使用量範囲である2.5〜30モルは、反応開始時に一括して使用してもよく、また使用量の範囲内で分割し、反応混合物中の有機層を系外へ抜き出し、有機層の容積が、反応開始時に(メタ)アリルクロライド2.5モルを使用した時に形成される有機層の容積以上に維持される範囲で逐次追加する方法も採用できる。有機層の抜き出しと、分割された(メタ)アリルクロライドの追加の方法は、連続的又は不連続的のいずれの方法であってもよい。使用される、(メタ)アリルクロライドは、アリルクロライドが好ましい。
本反応の触媒である3)1価銅化合物としては1価銅化合物であれば特に制限はないが、経済性の観点からは塩化第一銅又は酸化第一銅が好ましい。尿素1モルに対する1価銅化合物の使用量は、1価銅換算で0.001〜0.10モル、好ましくは0.05〜0.07モル、更に好ましくは0.01〜0.06モルの範囲が適当である。1価銅化合物の使用量が1価銅換算で0.001モル以下であると満足な反応速度が得られず、また0.10モル以上であると原材料に対する経済性の観点から不利であるだけでなく、該触媒の使用後の再生利用あるいは廃棄において必要以上の負荷が生じる。反応系に、3)1価銅化合物を加える方法としては、最初に全量を加えることも、あるいは反応の進行状態に応じて分割して加えることもできる。また加える1価銅化合物はそのまま、あるいは水溶液や(メタ)アリルクロライド溶液など、溶液状態として加えることも本発明の範囲である。
反応の進行に伴い反応液のpHは低下するので、アルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物水溶液を加えて中和しながら、pH0.5〜12で行なう。その際、系内水量、すなわち添加水又はアルカリ金属水酸化物水溶液の溶媒水に由来する水の供給、あるいは脱水による水の除去、脱離された塩化水素と金属水酸化物との中和反応で生成する系内水(加えたアルカリ金属水酸化物量に基づく理論中和水量)の増加、これらに由来する系内水の増量及び減量を基準に加減された系内水量を、尿素1モルに対し400グラム以下となる範囲に制御する。
反応を有効な速度で開始および進行させるためには水の存在が必須であるが、過度に存在することは好ましくない。反応系内に存在させる水は、尿素1モルに対し400グラム以下、好ましくは200グラム以下、更に好ましくは50グラム以下で良い。特に反応開始時には好ましくは10グラム以下である。反応系内の水の量が400グラムを超えると(メタ)アリルクロライドと水との反応に由来する(メタ)アリルアルコール、あるいはジ(メタ)アリルエーテルの副生量が過度に増加し好ましくない。またアルカリ金属化合物の使用量も増加し、経済性の点で不利であるうえ、廃棄物食塩の量も増加し、その対応についての負荷が増加する。反応系内水の量は中和に用いるアルカリ水溶液の濃度で調節することもできる
反応系内の水の量を適正に保つ目安のひとつとしては、副生する(メタ)アリルアルコールとジ(メタ)アリルエーテル中の(メタ)アリル基の当量が、pH調製の目的で加えられたアルカリ金属水酸化物の最終時点での積算当量に対して50%以下、好ましくは40%以下、更に好ましくは35%以下である。
注:理論量関係は下記の通りである。
添加NaOHの全量(モル)=反応消費された(メタ)アリルクロライド(モル)
=1×(mono−AU:モル)+2×[(1,3−DAU:モル)+(1,1−DAU)]+3×(tri−AU:モル)+1×(アリルアルコール:モル)+2×(ジアリルエーテル:モル)
このうち、
水由来の副生成物の割合(%)=100×[1×(アリルアルコール:モル)+2×(ジアリルエーテル:モル)]/添加NaOHの全量(モル)
反応系内に存在させる適切な水量は尿素1モルに対して400グラム以下であれば特に規定されるものではないが、過度に水量が不足すると反応の進行速度に遅延をきたし、また水量が多くなるに伴って(メタ)アリルアルコールの副生量は増加する傾向にあるので、両者の優先度に応じて適宜選択される。その際反応系内の水量調整法のひとつとして、後述の共沸で留去、凝集された液層から水層部を除去する方法も採用できる。
本反応はpH0.5〜12でおこなえば特に制限はないが、通常特定のpH領域を設定し、反応の進行に伴って低下するpHに対応して、必要な量のアルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物水溶液を加えて中和し、設定されたpH領域を実質的に維持する方法が採用される。反応をおこなうpH領域として好ましい特定pH領域の1つはpH0.5〜4.0、より好ましくは1.0〜4.0、特に好ましくは1.5〜3.5の範囲である。また別の好ましい特定のpH領域としては、5.5〜12、好ましくは5.5〜10.5、より好ましくは6.0〜10.0、更に好ましくは6.5〜9.5、特に好ましくは7.0〜9.0の範囲である。
設定されるpH領域が0.5未満であると反応容器の腐食への配慮が必要となり、pH領域が12を超えると反応速度が相対的に低下するだけでなく、特に長時間の反応の際には原料の尿素や(メタ)アリル化された尿素化合物の分解が無視できなくなる場合が生じる。設定される特定のpH領域が4.0を超えて5.5未満であると、反応速度がかなり低下するだけでなく、特定のpH領域である5.5〜12に比べてtri−AUの副生する割合が若干増加する。設定するpH領域は反応全体を通して不変である必要はなく、上記特定の好ましいpH領域の範囲内で状況に応じて変更することもできる。
本反応において使用されるアルカリは、アルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物水溶液であり、アルカリ金属水酸化物の例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられ、経済性の観点から水酸化ナトリウムが特に好ましい。アルカリ金属水酸化物水溶液の濃度は、反応系内の水量が400グラム以下を達成できる限りは特に制限はないが、好ましくは30〜60重量%、好ましくは40〜55重量%の範囲が適当である。アルカリ金属水酸化物水溶液としては水酸化ナトリウム水溶液が経済的観点から特に好ましい。また固体であるアルカリ金属水酸化物と水を別々に加えることも本発明の範囲を妨げるものではない。固体であるアルカリ金属水酸化物の使用もできるが、アルカリ金属水酸化物水溶液の使用の方がプロセスの簡略化の点では好ましい。
尿素は通常反応開始前に反応器に加えられる。尿素はまた、本発明の範囲を妨げない範囲で、反応途中で追加補給し、反応を継続させることもできる。反応開始前、あるいは反応途中での反応系への尿素の導入は、固体の尿素そのまま、あるいは尿素の水溶液、のいずれの形態でも選択できる。反応終了時に未反応物として残存した尿素は回収し、循環して使用することもできる。回収法としては例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類など、生成する食塩が難溶性で尿素が易溶性の溶媒によって抽出されて食塩から分離され、該溶媒を濃縮する方法などが挙げられる。
本反応は常圧下で実施され、窒素などの不活性ガス雰囲気で実質的に酸素を含まない環境が好ましいが、空気存在下でも実施は可能である。その際必要に応じて窒素などの不活性ガスにより一部置換することもできる。本反応に適応できる反応温度は好ましくは10℃〜(メタ)アリルクロライドの還流温度の範囲であり、10℃以下でも適用は可能であるが、十分な反応速度は得がたい。
反応温度として還流温度を採用した場合には、(メタ)アリルクロライドと水とで共沸された蒸気を凝集させ、主として(メタ)アリルクロライドと水からなる2層に分離させ必要に応じて水層を系外に取り出すことができる。
本反応においては有機層の主たる構成成分は(メタ)アリルクロライドであるが、必要に応じて尿素1モルに対して2)(メタ)アリルクロライド2.5〜30モルにおける(メタ)アリルクロライドを、その20重量%以内の範囲で他の溶媒を混合して使用することができる。他の溶媒としては非水溶性溶媒がが好ましく例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、などの置換基があってもよい芳香族系溶媒、エチレンジクロライド、プロピレンジクロライド、などのハロゲン基で置換された脂肪族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、などの脂肪族炭化水素などが挙げられる。プロセスの簡略化の観点からは(メタ)アリルクロライドのみの使用が好ましい。
反応を終了させた時点で銅化合物は、pHが十分酸性側にある場合は主として水層に溶解した形態で存在し、NaOHなどを加えて十分アルカリ性とすることで酸化物として析出、沈降させるこができる。pHが十分アルカリ性側にある場合はそのまま析出物として扱うことができる。
本発明の製造方法では、反応を終了させた時点における反応系内には目的の1,3−DAUおよび未反応尿素の他に通常副生する1,1−DAU、tri−AU、モノ(メタ)アリル尿素(以下、「mono−AU」と略記する。)、(メタ)アリルアルコール、及びジ(メタ)アリルエーテルが共存する。この中で未反応尿素とmono−AUは他と比べて親水性が極めて高く、ほぼ選択的に水層中に存在するので分離は容易である。従って有機層は1,3−DAU、1,1−DAU、tri−AU、(メタ)アリルアルコール、及びジ(メタ)アリルエーテルが(メタ)アリルクロライドに溶解した形態で構成される。
これらのうち、(メタ)アリルアルコール、及びジ(メタ)アリルエーテルは易揮発性化合物であることから通常の方法で容易に分離できる。目的物として1,3−DAUを得るためには主として1,3−DAU、1,1−DAU、tri−AUからなる(メタ)アリル尿素類の混合物から、1,1−DAU、tri−AUを効率的に除去する方法が望まれる。
1,3−DAUを含む反応液から1,1−DAUを効率的に除去する方法として、本発明者らは、pH4.0〜pH7.0未満、好ましくはpH4.5〜pH7.0未満、更に好ましくはpH5.0〜pH7.0未満、の水溶液で抽出することで除去する方法が有効であることを見出した。すなわち主として1,3−DAUと1、1−DAU、又は1,3−DAU、1,1−DAU及びtri−AUのアリル尿素類混合物が有機溶媒中に溶解された溶液を、pH4.0〜pH7.0未満の水溶液で抽出することにより、目的である1,3−DAUの抽出水溶液中への溶解による損失を抑制しながら高度に選択的に1,1−DAUを抽出水溶液中に溶解させることができる。水溶液のpHが4.0未満の場合には、1,3−DAUが水溶液中に高度に抽出され、目的の1,3−DAUを収率よく有機溶媒中に残すことが困難である。また水溶液のpHが7.0以上の場合には,1,3−DAUと1,1−DAUの両者とも水溶液中への抽出量が不足し、抽出効率が低下する。tri−AUは水溶液中にはほとんど移行しない。
pH4.0〜pH7.0未満の水溶液の溶質としては例えば、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムやリン酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)などの無機塩が挙げられ、これらの溶質をpH4.0〜pH7.0未満の範囲となる濃度で水に溶解させることで目的の水溶液を得ることができる。又、炭酸ガスを意図的に溶解させた水溶液を用いることもできる。更に、シュウ酸などの有機酸を溶質として用いてもよい。特に塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムが好ましい。
本発明におけるpH4.0〜pH7.0未満の水溶液での抽出は、先に調製された該水溶液を用いてもよく、また予め水溶液の代わりに水を用いてアリル尿素類混合物が有機溶媒中に溶解された溶液と混合後に、溶質を加えて溶解させてもよい。上記(メタ)アリル尿素類混合物が溶解される有機溶媒としては(メタ)アリルクロライド、ベンゼン、トルエン、キシレン、などが挙げられ、これらから選ばれた2種類以上からなる混合溶媒も使用できる。上記pH4.0〜pH7.0未満の水溶液による抽出時の液温度は特に制限はないが、10〜60℃の範囲が適当である。上記pH4.0〜pH7.0未満の水溶液による抽出操作は、2回以上であってよく、1,3−DAUの目的とする純度への達成状況に応じて決定される。
本発明者等は、1,3−DAUを含む反応液、主として1,3−DAUとtri−AU、又は1,3−DAU、1,1−DAU及びtri−AUからなる(メタ)アリル尿素類の混合物からtri−AUを効率的に除去できる方法として、本発明者らは1,3−DAUを含む反応液を非極性溶媒と接触させることで効率的にtri−AUを抽出除去する方法が有効であることを見出した。非極性溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類溶媒、およびこれらから選ばれた2種類以上からなる混合溶媒が挙げられる。また上記例示の溶媒100重量部に対して30重量部以下、好ましくは10重量部以下の範囲でベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒を混合させることも本発明の範囲を超えるものではない。
上記アリル尿素類の混合物と非極性溶媒とを接触させる方法には特に制限はないが、例えば反応後、未反応の(メタ)アリルクロライドに1,3−DAU、1,1−DAU及びtri−AUのアリル尿素類が溶解された溶液を濃縮させて(メタ)アリルクロライドを除去した残留物に非極性溶媒を加える方法、(メタ)アリル尿素類が溶解された溶液の一部を濃縮後、(メタ)アリルクロライドより高沸点の非極性溶媒を加え、あるいは加えながら(メタ)アリルクロライドの一部又は全部を蒸発させる方法、あるいは上記pH4.0〜pH7.0未満の水溶液による抽出精製後に主として1,3−DAUとtri−AUが溶解された溶液の一部又は全部を濃縮後非極性溶媒を加える方法、その際該非極性溶媒より低沸点溶媒が共存する場合には、必要に応じて低沸点溶媒に富む混合溶媒の一部又は全部を留去する方法などが挙げられる。
上記非極性溶媒との接触により、精製された1,3−DAUは非極性溶媒中に固体として析出し、通常用いられる、ろ過法、遠心分離法、デカント法、などの方法で非極性溶媒と粗分離され、残存する揮発分は乾燥除去され製品となる。これら操作は通常室温で行われるが、必要に応じて1,3−DAUの溶融温度以上に加熱して液状で二層分離を行う方法も採用できる。
上記pH4.0〜pH7.0未満の水溶液での抽出による1,1−DAUの除去、及び非極性溶媒と接触によるtri−AUの除去は、いずれの除去方法を先行させてもよく特に順序の制限はないが、後者を先行させる場合には、通常固形物として得られるので後者の方法へ移行する際に本特許の範囲で有機溶媒に溶解させることが必要である。かくして得られる1,3−DAUの純度は、85%以上、好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以上である。
次に、本発明の1,3−ジアリルウレアの製造方法と精製方法を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。実施例の説明において、%は重量%を表す。またガスクロマトグラフィー分析では、アリル化ウレア(AU)の分析ではTC1701(ジーエルサイエンス)カラムを用い、1,3−DAU、とmono−AU、は市販品を用いて、また1,1−DAUとtri−AUは反応混合物から単離し、NMRで同定したものを用いて、その保持時間と比較することで同定した。また1,3−DAU、とmono−AUの定量では、内部標準品としてジエチレングリコールジメチルエーテル(市販試薬)を用いて行い、1,1−DAUとtri−AUの定量では上記内部基準品に対する面積補正係数が1,3−DAUと同じとして算出した。
アリルアルコールとジアリルエーテルの分析では、CP−Wax:AG27422(ジーエルサイエンス)を用い、n−プロパノールを用いて定量した。
200mlの四つ口フラスコに分岐用部品を接続して口数を増やし、攪拌器、温度計、滴下ロート、pH計、還流器、還流器の下部に油水分離器、窒素導入管、有機層抜き出し用チューブを備えた。フラスコ中に尿素(市販試薬)18.0g(0.300モル)と水2.0gを加えた後、窒素を導入してフラスコ内を窒素で置換した。アリルクロライド120g(1.57モル)を加えて攪拌と加熱を開始した後、塩化第一銅(市販試薬)0.302gを加えて反応を開始した。pHは急速に低下し始め、pH2まで下がった時点で48重量%NaOH水溶液の滴下を開始した。約5分後に還流が開始した。48重量%NaOH水溶液の滴下は、pHが7.6〜8.0まで下がった時点で少量滴下し、滴下後のpHが8.5、最高でも9.0を超えない様、滴下量と滴下間隔を調整した。反応は500分間継続し、この間に48重量%NaOH32.7g(0.393モル)を滴下した。最終直前には48重量%NaOHをやや過剰に加えてpHを12とした。途中、攪拌を短時間停止して上層の油層約50mlを抜き出し管を通して系外に抜き出し、直後にアリルクロライド50ml(47.0g、0.61モル)を加えて攪拌を継続する操作を行った。この操作は65〜95分の間隔で合計6回行った(加えたアリルクロライドの合計は初期分も含め、402g、5.25モル)。また途中、95〜120分の間隔で4回、それぞれ約0.200gの塩化第一銅を追加投入し、最初の仕込み分も併せて合計1.11gの塩化第一銅を投入した。さらにまた途中、還流器下部に備えた脱水器中に滞留した油水層のうち、下層水層部を系外に抜き出した。抜き出した水層の量は最終的に7.1gであった。
反応終了後、氷水浴で14℃まで下げ、攪拌を停止し、デカントで油水層部とスラリー部を分離し、油水層部は分液ロートで油水分離した。デカント分離で得られたスラリー部にアリルクロライド28.9g(0.38モル)を加えてかき混ぜ後、デカントで油水層部を採取し、分液ロートで油水分離した。2回の油水分離で得られた油層部は、反応途中で抜き出した油層部と併せガスクロマトグラフィーで分析した。水層の分析に供するため、2回の油水分離の際に得られた水層部分はデカント分離で得られたスラリー部に戻した。濃塩酸4.1gを水104.4gに溶解した水溶液を該スラリー部に加えて均一な水溶液とし、ガスクロマトグラフィーで分析した。反応スケールとして尿素の仕込みを1モルとして換算(実際のスケールである尿素0.3モルでの結果を3.33倍して換算した)した結果を表1に示す。表1中、反応途中で系外に抜き出した水層中のアリルアルコールは1mM以下、ジアリルエーテルは0.1mM以下と見積もられたので、無視した。
実施例1と同様の反応器をセットし、尿素(市販試薬)18.0g(0.300モル)と水9.0gを加えた。アリルクロライド144g(1.88モル)を加えて攪拌と加熱を開始した後、塩化第一銅(市販試薬)0.299gを加えて反応を開始した。pHは急速に低下し始め、pH2まで下がった時点で48重量%NaOH水溶液の滴下を開始した。約5分後に還流が開始した。48重量%NaOH水溶液の滴下は、pHが1.7〜2.0まで下がった時点で少量滴下し、滴下後のpHが2.8、最高でも3.2を超えない様、滴下量と滴下間隔を調整した。反応は863分間継続し、この間に48重量%NaOH48.0g(0.576モル)を滴下した。
途中、攪拌を短時間停止して上層の油層約100gを抜き出し管を通して系外に抜き出し、直後にアリルクロライド140g(1.83モル)を加えて攪拌を継続する操作を1回だけ行った。また途中、約0.1g又は0.2gの塩化第一銅を4回投入し、最初の仕込み分も併せて合計0.823gの塩化第一銅を投入した。さらにまた途中、還流器下部に備えた脱水器中に滞留した油水層のうち、下層水層部を系外に抜き出した。抜き出した水層の量は最終的に35.1gであった。pH2.6の状態で反応を終了し、氷水浴で15℃に冷却して攪拌停止した。デカントで液状部と湿食塩部に粗分離し、液上部は分液ロートで油層と水層に分離した。油層は反応中抜き出した油層と併せて全油層分とし、ガスクロマトグラフィーで分析した。水層は湿食塩に戻し、これに濃塩酸4.1gを水104.4gに溶解した水溶液を加えて均一な水溶液とし、ガスクロマトグラフィーで分析した。反応スケールとして尿素の仕込みを1モルとして換算(実際のスケールである尿素0.3モルでの結果を3.33倍して換算した)した結果を表1に示す。表1中、反応途中で系外に抜き出した水層中のアリルアルコールは2mM以下、ジアリルエーテルは0.2mM以下と見積もられたので、無視した。
(分離実験A−1)
実施例2で得られた全油層から80.0gを採取し、これを40.0gに加熱濃縮して溶液を調製した(溶液Aとする)。溶液A中には下記成分が含まれている。1,3−DAU(4.69g)、1,1−DAU(2.67g)、tri−DAU(2.73g)、mono−AU(nd)、アリルアルコール(1.82g)、ジアリルエーテル(0.26g)溶液A10.1gを100mlのビーカーに採取し、室温で放置後油状物を得た。これを50℃の真空下2時間乾燥させて一部結晶を含む油状物2.51gを得た。アリルアルコールとジアリルエーテルは実質的に除去されていた。得られた油状物2.94gにトルエン6.06gを加えて9.00gの溶液とした(溶液Bとする)。20mlのスクリュー管に溶液B5.76gを採取し、これに6.72%NH4Cl水溶液(pH5.23)2.90gを加えて激しく振り、約10分間静置した。下層の水層ををスポイトで抜き出し油層5.35gを得た。得られた油層に対して同様の抽出を更に2回行った後、油層量を増量させるためトルエン1.04gを追加し同様の抽出操作を更に3回行った。合計6回の抽出操作後に得られた溶液(溶液Cとする)5.53gのガスクロマトグラフィー分析の結果、下記成分が含まれていた。
1,3−DAU(0.593g)、1,1−DAU(0.029g)、tri−AU(0.398g)
すなわち、下記式で示される1,3−DAUと1,1−DAU合計中に占められる1,3−DAUの割合(1,3−DAU純度)は95.3%であった。
1、3−DAU純度=100[抽出前(後)1,3−DAU(g)]/[抽出前(後)1,3−DAU(g)+ 抽出前(後)1,1−DAU(g)]
抽出対象とした溶液B5.76g中には下記成分が含まれてい。
1,3−DAU(0.755g)、1,1−DAU(0.431g)、tri−AU(0.441g)
すなわち、抽出前の(1,3−DAU純度)は63.7%であった。
本抽出精製により、下記式で示される抽出精製前の1,3−DAU量に対する抽出精製後の1,3−DAU量の割合(1,3−DAU収率)は79%に達し、抽出精製による損失割合は21%に抑えられた。
1,3−DAU収率=100[抽出後有機層中の1,3−DAU(g)/抽出対象溶液中の1,3−DAU(g)]
(分離実験A−2)
5mlのミニバイエル管に実施例3で調製した溶液A2.00gと6.7%NH4Cl水溶液1.10gを加えて閉栓後手で激しく振り、その後1時間静置し有機層のガスクロマトグラフィー分析を行った。アリル尿素の含量は下記の通りであった。
1,3−DAU(0.159g)、1,1−DAU(0.016g)、tri−AU(0.129g)
すなわち、1,3−DAU純度は90.9%に達した。
抽出対象とした溶液A2.00g中には下記成分が含まれていた。
1,3−DAU(0.234g)、1,1−DAU(0.134g)、tri−AU(0.137g)
すなわち、抽出前の1,3−DAU純度は63.7%であった。
本抽出精製による1,3−DAU収率は68%に達した。
(分離実験B、tri−AUの除去)
実施例3で得られたトルエン溶液(溶液C)5.53gのうち4.00gを採取し、ナスフラスコ中で50℃で減圧濃縮した。トルエン溶液の分析結果よりこの濃縮物中には下記成分が含まれている。
1,3−DAU(0.429g)、1,1−DAU(0.015g)、tri−AU(0.288g)
濃縮物にトルエン0.5gを加え、短時間100℃浴で加熱後、ヘプタン15gを加え、攪拌下30分間還流させた後、2時間室温で放置した。析出した結晶をろ過、少量のヘプタンで洗浄後乾燥して白色結晶0.383g(トルエン溶液からの精製収率:89.3%)を得た。この結晶溶液のガスクロマトグラフィー分析によると下記の結果を与え、本法が有効であることが分かる。
1,3−DAU(96.1%)、1,1−DAU(1.7%g)、tri−AU(1.1%)
(比較例1)
還流冷却器、温度計、攪拌器、pH計を備えた500ml四つ口フラスコに、尿素(市販試薬)30.0g(0.500モル)を加え、水120gを加えて溶解させる。塩化第一銅(市販試薬)1.00gを加え懸濁させる。攪拌を開始し、滴下ロートよりアリルクロライド(76.5g、1.00モル)の滴下を開始した。滴下に対応してpHが低下し、pHの低下を抑制しながら他の滴下ロートより、20重量%NaOH水溶液(200g、1.00モル)の滴下を開始した。pH領域は特に特定することなく、pH2−9の間で適当な領域を設定しながら行ったが主たる領域は酸性側であった。反応温度は20−30℃で行った。20重量%NaOH水溶液を約40g滴下した時点でアリルクロライドの全量の滴下を終えた。その後反応の進行に従って20重量%NaOH水溶液の滴下を続け、約3時間で全量を滴下した。有機層を含む反応液をエーテルで抽出し、主としてエーテルと他の低沸点物を留去すると17.3gの液状物が得られた。他の低沸点物は主にアリルアルコール約40g(0.7モル)であった。従って20重量%NaOH水溶液(1.00モル)中の約0.3モルが尿素のアリル化反応に使用されたと考えられる。上記17.3gの液状物のガスクロマトグラフィー分析の結果は下記の通りでありtri−AUが優先的に得られた。
1,3−DAU(0.039モル)、1,1−DAU(0.028モル)、tri−AU(0.108モル)、mono−AU(0.043モル)
(比較例2)
6.7%NH4Cl1.10gの代わりに水2.00gを用いた以外は実施例4と同様に抽出操作を行いこれを4回繰り返し、得られた有機層のガスクロマトグラフィー分析を行った。アリル尿素の含量は下記の通りであった。
1,3−DAU(0.092g)、1,1−DAU(0.014g)、tri−AU(0.105g)
すなわち、1,3−DAU純度は抽出前の63.6%から86.7%に向上はしたが、その際の1,3−DAU収率は39%しかなく効果的な抽出精製が達成できなかった。
(比較例3)
6.7%NH4Cl1.10gの代わりに6.7%NaHCO3水溶液(pH7.73)2.00gを用いた以外は実施例4と同様に抽出操作1回を行い、得られた有機層のガスクロマトグラフィー分析を行った。アリル尿素の含量は下記の通りであった。
1,3−DAU(0.208g)、1,1−DAU(0.100g)、tri−AU(0.125g)
すなわち、1,3−DAU収率は89%が得られたが、1,3−DAU純度は抽出前の63.6%から67.5%にしか向上しなかった。
(比較例4)
6.7%NH4Cl1.10gの代わりに3.2%H3PO4水溶液(pH1.34)2.00gを用いた以外は実施例4と同様に抽出操作1回を行い、得られた有機層のガスクロマトグラフィー分析を行った。アリル尿素の含量は下記の通りであった。
1,3−DAU(0.031g)、1,1−DAU(0.12g)、tri−AU(0.103g)となり、1,3−DAUの抽出移行性が高すぎて、選択抽出の目的には不適である。
Figure 2005068106
Figure 2005068106
1,3−DAU純度=100[抽出前(後)1,3−DAU(g)]/[抽出前(後)1,3−DAU(g)+抽出前(後)1,1−DAU(g)]
1,3−DAU収率=100[抽出後有機層中の1,3−DAU(g)/抽出対象溶液中の1,3−DAU(g)]
医薬、農薬の中間体、あるいは塗料や樹脂添加剤、及びそれらの原料として有用な1、3−ジ(メタ)アリル尿素を効率的に生産できる。

Claims (13)

  1. 1)尿素1モに対し、
    2)(メタ)アリルクロライド 2.5〜30モルを
    3)1価銅化合物 0.001〜0.10モルおよび、
    4)400グラム以下の水の存在下に、
    アルカリで中和しながら、pH0.5〜12で反応させることを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  2. 反応開始時における、2)(メタ)アリルクロライドが2.5モル以上であり、残りの(メタ)アリルクロライドを、反応混合物中の有機層の容積が、反応開始時に(メタ)アリルクロライドが少なくとも2.5モルが使用された時に形成される有機層の容積以上に維持される範囲で該有機層と交換しながら加えることを特徴とする請求項1に記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  3. 反応を常圧下、10℃〜(メタ)アリルクロライドの還流温度までの反応温度で行うことを特徴とする請求項1または2に記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  4. 反応を実質的にpH0.5〜4.0で行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  5. 反応を実質的にpH5.5〜10.5で行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  6. 1価銅化合物が塩化第一銅又は酸化第一銅である請求項1〜5のいずれかに記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  7. 反応を10℃〜(メタ)アリルクロライドの還流温度で行い、還流冷却部で凝集された(メタ)アリルクロライドと水を主成分とする混合物から水層を分離し反応系外に除去することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  8. (メタ)アリルクロライドがアリルクロライドである請求項1〜7のいずれかに記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の製造方法。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法で得られる1,3−ジ(メタ)アリル尿素を含む反応液から、副生する1,1−ジ(メタ)アリル尿素をpH4.0〜pH7.0未満の水溶液で抽出除去させることを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法。
  10. pH4.0〜pH7.0未満の水溶液が塩化アンモニウム水溶液、硫酸アンモニウム水溶液、及び硝酸アンモニム水溶液から選ばれる水溶液である請求項9に記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法。
  11. 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法で得られる1,3−ジ(メタ)アリル尿素を含む反応液から副生するトリ(メタ)アリル尿素を非極性溶媒で抽出除去させることを特徴とする1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法。
  12. 非極性溶媒が脂肪族炭化水素である請求項11に記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法。
  13. (メタ)アリルクロライドがアリルクロライドである請求項9〜12のいずれかに記載の1,3−ジ(メタ)アリル尿素の精製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110790685A (zh) * 2019-12-09 2020-02-14 武汉科技大学 一种湿法磷酸减压蒸发耦合溶析结晶生产磷酸脲的方法

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