JP2005067676A - 食品用台紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】材料費が安く経済的であるとともに、1回ずつ更新して使用するため、衛生面においても優れているという特性を有するとともに、吸水による脆性化や食品から出た水分が水滴となって溜まることのない食品用台紙を提供すること。
【解決手段】一方の面にグラシン紙1aを貼着した波芯用原紙1bを段繰りして形成した波芯紙1と、この波芯紙1の他方の面に貼着したライナー2とで構成する。
【選択図】図1
【解決手段】一方の面にグラシン紙1aを貼着した波芯用原紙1bを段繰りして形成した波芯紙1と、この波芯紙1の他方の面に貼着したライナー2とで構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、食品用台紙に関し、主に、餃子、シューマイ等の総菜類、天ぷら、フライ等の揚げ物類、ぼた餅、さくら餅、おはぎ等の生菓子類、うどん、そば、中華そば等の生麺、その他の食品を直接その上に載置して一時的に冷凍保管等するのに適した食品用台紙に関するものである。
従来、ぼた餅、さくら餅、おはぎ等の生菓子類は、これを薄い木箱の底に敷いた簀の子の上に載置して、菓子工場より小売店に搬送するようにしている。
ところで、この生菓子類を入れた木箱は、菓子工場より小売店に搬送され、生菓子を取り出した後、簀の子と共に菓子工場に返送される。そして、菓子工場では、木箱及び簀の子を洗浄し、繰り返し使用するようにしている。
ところで、この生菓子類を入れた木箱は、菓子工場より小売店に搬送され、生菓子を取り出した後、簀の子と共に菓子工場に返送される。そして、菓子工場では、木箱及び簀の子を洗浄し、繰り返し使用するようにしている。
このように、木箱及び簀の子を用いる方法は、木箱及び簀の子を反復して使用することができるため、一見経済的ではあるが、細かい空間を有する簀の子の洗浄に手間と大量の水を要するとともに、確実性をもって洗浄することが困難で、簀の子に付着した生菓子の細片が残留したり、大腸菌その他の雑菌が付着、繁殖しやすく、衛生面においても問題があった。
これに対処するため、本発明者は、先に、簀の子に代替して使用することができる食品用台紙を提案した(特許文献1、2参照)。
この食品用台紙は、波形紙の片面若しくは両面にセロファン紙を貼着したり、波形紙の一方の面にセロファン紙を、他方の面にグラシン紙をそれぞれ貼着したもので、材料費が安く経済的であるとともに、1回ずつ更新して使用するため、衛生面においても優れているという特性を有していた。
この食品用台紙は、波形紙の片面若しくは両面にセロファン紙を貼着したり、波形紙の一方の面にセロファン紙を、他方の面にグラシン紙をそれぞれ貼着したもので、材料費が安く経済的であるとともに、1回ずつ更新して使用するため、衛生面においても優れているという特性を有していた。
しかしながら、上記食品用台紙は、セロファン紙の特性からして、一般的には、食品がセロファン紙に強く付着することはないが、食品の種類、食品を食品用台紙の上に載置してからの経過時間、周囲の環境(乾燥状態、温度)等により、食品がセロファン紙に強く付着し、食品とセロファン紙とが分離しにくくなったり、吸水したセロファン紙が脆くなって破れやすくなる(特に、餃子、シューマイのように、低温、例えば、−25℃以下の温度で保管する場合)という問題があった。
また、グラシン紙の場合には、吸水による脆性化の問題はないものの、単に波形紙の表面に貼着するようにしただけでは、食品から出た水分がグラシン紙上に水滴となって溜まり、食品が蒸れて、味が損なわれたり、腐敗しやすくなるという問題があった。
実公平6ー351号公報
特許第3022424号公報
本発明は、上記従来の食品用台紙の有する問題点に鑑み、材料費が安く経済的であるとともに、1回ずつ更新して使用するため、衛生面においても優れているという特性を有するとともに、吸水による脆性化や食品から出た水分が水滴となって溜まることのない食品用台紙を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の食品用台紙は、一方の面にグラシン紙を貼着した波芯用原紙を段繰りして形成した波芯紙と、該波芯紙の他方の面に貼着したライナーとからなることを特徴とする。
この場合において、グラシン紙の表面に部分的にシリコーン離型剤を塗布することができる。
本発明の食品用台紙によれば、一方の面にグラシン紙を貼着した波芯用原紙を段繰りして形成した波芯紙と、該波芯紙の他方の面に貼着したライナーとからなるため、材料費が安く経済的であるとともに、1回ずつ更新して使用するため、衛生面においても優れているという特性を有しながら、食品とグラシン紙とが直接接触する面積を小さくするとともに、食品から出た水分がグラシン紙上に水滴となって溜まることを防止でき、食品が蒸れて、味が損なわれたり、腐敗しやすくなることがないようにすることができる。
そして、必要に応じて、低温、例えば、−25℃以下の温度で保管する場合にも、グラシン紙はセロファン紙のように脆くなって破れやすくなることがなく、また、耐油性を有するため、食品が食品用台紙に強く付着することを確実に防止することができる。
そして、必要に応じて、低温、例えば、−25℃以下の温度で保管する場合にも、グラシン紙はセロファン紙のように脆くなって破れやすくなることがなく、また、耐油性を有するため、食品が食品用台紙に強く付着することを確実に防止することができる。
また、グラシン紙の表面に部分的にシリコーン離型剤を塗布することにより、食品がグラシン紙に強く付着することを防止することができる。
以下、本発明の食品用台紙の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図2に、本発明の食品用台紙の第1実施例を示す。
この食品用台紙は、図1に示すように、一方の面にグラシン紙1aを貼着した波芯用原紙1bを段繰りして形成した波芯紙1と、この波芯紙1の他方の面に貼着したライナー2とからなる。
この食品用台紙は、図1に示すように、一方の面にグラシン紙1aを貼着した波芯用原紙1bを段繰りして形成した波芯紙1と、この波芯紙1の他方の面に貼着したライナー2とからなる。
波芯紙1は、所要の厚さと強度を有するクラフト紙、その他の食品衛生上、安全性の確認されている、例えば、120〜160g程度の厚紙からなる波芯用原紙1bの一方の面に、グラシン紙1aを、食品衛生上、安全性の確認されている、例えば、澱粉糊、コンスターチ糊等の接着剤を用いて貼着し(図2(a))、これを段繰りして波形に形成するようにする(図2(b))。
そして、このようにして形成した波芯紙1の他方の面に、所要の厚さと強度を有するクラフト紙、その他の食品衛生上、安全性の確認されている、例えば、280g程度の厚紙からなるライナー2を、食品衛生上、安全性の確認されている、例えば、澱粉糊、コンスターチ糊等の接着剤を用いて貼着するようにする(図2(c))。
さらに、必要に応じて、この食品用台紙のグラシン紙1aの表面に、図1に示すように、部分的にシリコーン離型剤3を塗布するようにする。
このシリコーン離型剤3には、食品衛生上、安全性の確認されている離型剤、例えば、ジメチルシリコーンオイルを各種乳化剤で乳化して得られたエマルジョン型シリコーン離型剤(東芝シリコーン株式会社製のエマルジョン型シリコーン離型剤、商品名:T3M6341又は信越化学工業株式会社製のエマルジョン型シリコーン離型剤、商品名:KM787、同788、同871P)を使用することが好ましい。
グラシン紙1aの表面へのシリコーン離型剤3の塗布方法としては、印刷や吹き付けによる方法等が採用できるが、特に、フレキソ印刷を適用することにより、グラシン紙1aの表面へシリコーン離型剤3を均一に、かつ、精度よく塗布することができる。
この場合において、シリコーン離型剤の塗布の形態、例えば、シリコーン離型剤を塗布する面積の割合、塗布部分の形状等は、食品用台紙の上に載置する食品の種類、食品を食品用台紙の上に載置してから取り出すまでの時間、周囲の環境(乾燥状態、温度)等に応じて、任意に選択することができる。具体的には、グラシン紙1aに強く付着するおそれの食品を載置する食品用台紙の場合には、シリコーン離型剤3を塗布する面積の割合が多くなるようにし、付着するおそれの少ない食品を載置する食品用台紙の場合には、少なくなるようにする。このため、塗布部分の形状を、市松模様等の任意の模様にすることができるが、1つの塗布部分の面積は、数平方ミリメートル程度に設定することが好ましい。
このシリコーン離型剤3には、食品衛生上、安全性の確認されている離型剤、例えば、ジメチルシリコーンオイルを各種乳化剤で乳化して得られたエマルジョン型シリコーン離型剤(東芝シリコーン株式会社製のエマルジョン型シリコーン離型剤、商品名:T3M6341又は信越化学工業株式会社製のエマルジョン型シリコーン離型剤、商品名:KM787、同788、同871P)を使用することが好ましい。
グラシン紙1aの表面へのシリコーン離型剤3の塗布方法としては、印刷や吹き付けによる方法等が採用できるが、特に、フレキソ印刷を適用することにより、グラシン紙1aの表面へシリコーン離型剤3を均一に、かつ、精度よく塗布することができる。
この場合において、シリコーン離型剤の塗布の形態、例えば、シリコーン離型剤を塗布する面積の割合、塗布部分の形状等は、食品用台紙の上に載置する食品の種類、食品を食品用台紙の上に載置してから取り出すまでの時間、周囲の環境(乾燥状態、温度)等に応じて、任意に選択することができる。具体的には、グラシン紙1aに強く付着するおそれの食品を載置する食品用台紙の場合には、シリコーン離型剤3を塗布する面積の割合が多くなるようにし、付着するおそれの少ない食品を載置する食品用台紙の場合には、少なくなるようにする。このため、塗布部分の形状を、市松模様等の任意の模様にすることができるが、1つの塗布部分の面積は、数平方ミリメートル程度に設定することが好ましい。
そして、この食品用台紙は、一方の面にグラシン紙1aを貼着した波芯用原紙1bを段繰りして形成した波芯紙1と、この波芯紙1の他方の面に貼着したライナー2とからなるため、材料費が安く経済的であるとともに、1回ずつ更新して使用するため、衛生面においても優れているという特性を有しながら、食品とグラシン紙1aとが直接接触する面積を小さくするとともに、食品から出た水分がグラシン紙1a上に水滴となって溜まることを防止でき、食品が蒸れて、味が損なわれたり、腐敗しやすくなることがないようにすることができる。
そして、必要に応じて、低温、例えば、−25℃以下の温度で保管する場合にも、グラシン紙1aはセロファン紙のように脆くなって破れやすくなることがなく、また、耐油性を有するため、食品が食品用台紙に強く付着することを確実に防止することができる。
そして、必要に応じて、低温、例えば、−25℃以下の温度で保管する場合にも、グラシン紙1aはセロファン紙のように脆くなって破れやすくなることがなく、また、耐油性を有するため、食品が食品用台紙に強く付着することを確実に防止することができる。
また、グラシン紙1aの表面に部分的にシリコーン離型剤3を塗布することにより、食品とグラシン紙1aとが直接接触する面積を実質的により小さくすることができ、食品がグラシン紙1aに付着することをより確実に防止することができる。
そして、この食品用台紙は、主に、餃子、シューマイ等の総菜類、天ぷら、フライ等の揚げ物類、ぼた餅、さくら餅、おはぎ等の生菓子類、うどん、そば、中華そば等の生麺、その他の食品を直接その上に載置して一時的に冷凍保管等するために用いることができる。
なお、この食品用台紙は、セロファン紙を使用した従来の食品用台紙と異なり、故紙として再生可能であるため、廃棄処理が容易であるという利点を有している。
以上、本発明の食品用台紙について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
以上、本発明の食品用台紙は、材料費が安く経済的であるとともに、1回ずつ更新して使用するため、衛生面においても優れており、また、吸水による脆性化や食品から出た水分が水滴となって溜まることのない特性を有していることから、食品を直接その上に載置して一時的に冷凍保管等する用途に好適に用いることができる。
1 波芯紙
1a グラシン紙
1b 波芯用原紙
2 ライナー
3 シリコーン離型剤
1a グラシン紙
1b 波芯用原紙
2 ライナー
3 シリコーン離型剤
Claims (2)
- 一方の面にグラシン紙を貼着した波芯用原紙を段繰りして形成した波芯紙と、該波芯紙の他方の面に貼着したライナーとからなることを特徴とする食品用台紙。
- グラシン紙の表面に部分的にシリコーン離型剤を塗布してなることを特徴とする請求項1記載の食品用台紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003300798A JP2005067676A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 食品用台紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003300798A JP2005067676A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 食品用台紙 |
Publications (1)
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JP2005067676A true JP2005067676A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34405600
Family Applications (1)
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JP2003300798A Pending JP2005067676A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 食品用台紙 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005067676A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111038824A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-21 | 中山市天鹏包装制品有限公司 | 一种纸箱 |
-
2003
- 2003-08-26 JP JP2003300798A patent/JP2005067676A/ja active Pending
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