JP2005067416A - インホイールモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 潤滑油を効率的に冷却可能なインホイールモータを提供する。
【解決手段】 ホイールディスク10は、オイル通路161〜163,181,182および熱交換部170を内蔵する。オイル通路161〜163は、入力ポート151を介してオイル通路150に連結され、オイル通路181,182は、出力ポート152を介してオイル通路190に連結される。カバー180は、熱交換部170を覆うようにネジ4,5によってホイールディスク10に固定される。熱交換部170とカバー180との間の空間部170Aは、オイル通路161〜163,181,182に連結される。オイル溜130に溜められたオイルは、オイル通路140,150、入力ポート151およびオイル通路161〜163を介して空間部170Aへ供給され、熱交換部170と熱交換を行なって冷却され、さらに、モータ60等に供給される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、インホイールモータに関し、特に、モータを効率的に冷却可能なインホイールモータに関するものである。
特許文献1は、ホイールリム内にドライブユニットを収納したインホイールモータを開示する。ドライブユニットは、ケースと、モータと、プラネタリギアユニットとを含む。そして、ケースは、モータおよびプラネタリギアユニットを収納する。また、モータおよびケースの低部には、オイルリザーバ室が設けられ、オイル(潤滑油)がオイルリザーバ室に溜められている。
モータのロータは、ロータ積層板と、ハブとからなる。ハブは、ロータ積層板を支持する。そして、ハブは、ロータの回転軸方向に延伸した外周側鍔部を有する。この外周側鍔部は、ロータの外周面よりも回転軸側に位置する。
オイル量は、ロータの外周面が僅かに浸る位置と、ハブの外周側鍔部が浸る位置との間で変化する。
ロータが回転すると、ロータ積層板および外周側鍔部はオイルを掻き揚げる。そして、掻き揚げられたオイルは、ケースに設けられたリブを伝ってベアリングおよびプラネタリギアユニットを潤滑し、オイルリザーバ室へ戻る。
このように、従来のインホイールモータにおいては、モータの低部に溜められたオイルをロータ積層板およびロータ積層板を支持するハブの外周側鍔部によって掻き揚げてベアリングおよびプラネタリギアユニットを潤滑する。
特開2001−173762号公報 特表平9−506236号公報
しかし、従来のインホイールモータにおいては、モータの低部に溜められたオイルは、モータ内で循環されるのみであり、オイル(潤滑油)の冷却が不足するという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、潤滑油を効率的に冷却可能なインホイールモータを提供することである。
この発明によれば、インホイールモータは、モータと、回転軸と、ホイールと、オイルクーラーとを備える。回転軸は、モータの出力トルクにより回転する。ホイールは、回転軸の一方端側に設けられる。オイルクーラーは、ホイールに一体化され、車両駆動系の潤滑オイルを冷却する。
好ましくは、オイルクーラーは、ホイールのディスク部に内蔵される。
好ましくは、ディスク部の外表面に放射率が所定値よりも高い塗料が塗布される。
好ましくは、オイルクーラーは、ホイールの回転により潤滑オイルを受給/排出する。
好ましくは、インホイールモータは、チェック弁をさらに備える。チェック弁は、潤滑オイルのオイルクーラーへの吸排孔に設けられる。
また、この発明によれば、インホイールモータは、モータと、回転軸と、ホイールハブと、オイルクーラーとを備える。回転軸は、モータの出力トルクにより回転する。ホイールハブは、回転軸の一方端側に設けられる。オイルクーラーは、ホイールハブに一体化され、車両駆動系の潤滑オイルを冷却する。
この発明によるインホイールモータは、オイルクーラーが一体化されたホイールまたはホイールハブを備える。そして、潤滑オイルは、オイルクーラーによって冷却された後、モータを冷却する。
したがって、この発明によれば、外気に接するホイールまたはホイールハブによって潤滑オイルを冷却できる。特に、ホイールまたはホイールハブは、インホイールモータが搭載された自動車の車速に応じた空気流を受けるので、潤滑オイルから伝導した熱を大気中へ効率的に放出でき、潤滑オイルの冷却効率を高くできる。
また、オイルクーラーは、ホイールまたはホイールハブと一体化されるので、モータを効率的に冷却可能なインホイールモータの体格を小さくできる。
さらに、効率的に冷却された潤滑オイルによりモータを冷却するので、インホイールモータの使用温度範囲を拡大できる。その結果、負荷の厳しい条件においても、この発明によるインホイールモータを搭載した自動車を運転できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図および平面図である。なお、図1の(a)は、電動輪100の概略断面図であり、図1の(b)は、図1の(a)に示すA方向から見た電動輪100の平面図である。
図1を参照して、電動輪100は、ホイールディスク10と、ハブ20と、ハウジング30と、ブレーキロータ40と、ブレーキキャリパ50と、モータ60と、ベアリング71〜76と、プラネタリギア80と、シャフト110と、オイルポンプ120と、オイル通路140,150,161〜163,181,182,190と、熱交換部170と、カバー180と、タイヤ210とを備える。
なお、電動輪100は、アッパーアームおよびロアアーム(図示せず)によって自動車本体のフレームに懸架される。
ホイールディスク10は、略カップ型形状を有し、低部10Aと筒状部10Bとからなる。そして、ホイールディスク10は、ハブ20、ハウジング30、ブレーキロータ40、ブレーキキャリパ50、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120およびオイル通路140を収納する。ホイールディスク10は、低部10Aをネジ1によってハブ20に締結することによりハブ20と連結される。ハブ20は、シャフト110にスプライン嵌合される。そして、シャフト110とスプライン嵌合したハブ20は、ベアリング71,72により回転自在に支持される。
ブレーキロータ40は、内周端がネジ2,3によってハブ20に固定され、外周端がブレーキキャリパ50内を通過するように配置される。ブレーキキャリパ50は、ブレーキピストン51と、ブレーキパッド52,53とを含む。ブレーキパッド52,53は、ブレーキロータ40の外周端を挟み込む。開口部50Aからブレーキオイルが供給されると、ブレーキピストン51は、紙面右側へ移動し、ブレーキパッド52を紙面右側へ押す。ブレーキパッド52がブレーキピストン51によって紙面右側へ移動すると、それに応答してブレーキパッド53が紙面左側へ移動する。これにより、ブレーキパッド52,53は、ブレーキロータ40の外周端を挟み込み、電動輪100にブレーキがかけられる。
ハブ20の紙面左側には、ハウジング30が配置される。そして、ハウジング30は、モータ60を収納する。モータ60は、ステータコア61と、ステータコイル62と、ロータ63とを含む。ステータコア61は、ハウジング30に固定される。ステータコイル62は、ステータコア61に巻回される。モータ60が三相モータである場合、ステータコイル62は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなる。ステータコア61およびステータコイル62の内周側には、ロータ63が配置される。
プラネタリギア80は、サンギア軸81と、サンギア82と、ピニオンギア83と、プラネタリキャリア84と、リングギア85とを含む。サンギア軸81は、モータ60のロータ63と連結される。そして、サンギア軸81は、ベアリング73,74により回転自在に支持される。サンギア82は、サンギア軸81に連結される。
ピニオンギア83は、サンギア82と噛合い、ベアリング75,76により回転自在に支持される。プラネタリキャリア84は、ピニオンギア83に連結され、シャフト110にスプライン嵌合される。リングギア85は、ケース86に固定される。
シャフト110は、上述したようにハブ20およびプラネタリキャリア84とスプライン嵌合するため、ベアリング71,72,76によって回転自在に支持される。
オイルポンプ120は、シャフト110(回転軸)の一方端、すなわち、ホイールディスク10と反対側の端に設けられる。オイル通路121は、プラネタリギア80のピニオンギア83の内部に設けられる。オイル通路140は、一方端がオイルポンプ120に連結され、他方端がオイル溜130に挿入される。オイル通路150および190は、シャフト110の内部に設けられる。そして、オイル通路150は、一方端がオイルポンプ120に連結され、他方端が入力ポート151に連結される。オイル通路190は、一方端が出力ポート152に連結され、他方端が閉じている。また、オイル通路190は、オイル孔191を有する。
オイル通路161〜163,181,182および熱交換部170は、ホイールディスク10の低部10Aに内蔵される。熱交換部170は、凹凸構造からなり、ホイールディスク10の中心Oから所定の半径位置にホイールディスク10と同心円状に形成される。カバー180は、ネジ4,5によって熱交換部170に対向する位置に固定される。これにより、熱交換部170とカバー180との間に空間部170Aが形成される。
オイル通路161〜163は、一方端が入力ポート151に連結され、他方端が空間部170Aに連結される。オイル通路181,182は、一方端が空間部170Aに連結され、他方端が出力ポート152に連結される。
オイルポンプ120は、オイル溜130に溜まったオイルをオイル通路140を介して汲み上げ、その汲み上げたオイルをオイル通路150へ供給する。オイル通路150は、オイルポンプ120からのオイルを入力ポート151を介してオイル通路161〜163に供給する。オイル通路161〜163は、オイル通路150から供給されたオイルを空間部170Aへ供給する。
熱交換部170は、空間部170Aに供給されたオイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。オイル通路181,182は、ホイールディスク10の回転力によって空間部170Aからオイルを受け、その受けたオイルを出力ポート152を介してオイル通路190へ供給する。
オイル通路190へ供給されたオイルは、シャフト110の回転により生じた遠心力によってオイル孔191から吐出される。
タイヤ210は、ホイールディスク10の筒状部10Bの外縁に固定される。
電動輪100を搭載した自動車の本体に備えられたスイッチング回路(図示せず)によりステータコイル62に交流電流が供給されると、ロータ63が回転し、モータ60は、所定のトルクを出力する。そして、モータ60の出力トルクは、サンギア軸81を介してプラネタリギア80へ伝達される。プラネタリギア80は、サンギア軸81から受けた出力トルクをサンギア82およびピニオンギア83によって変更、つまり、変速してプラネタリキャリア84へ出力する。プラネタリキャリア84は、プラネタリギア80の出力トルクをシャフト110に伝達し、シャフト110は、所定の回転数でハブ20およびホイールディスク10を回転する。これにより、電動輪100は、所定の回転数で回転する。
そして、オイルポンプ120は、オイル通路140を介してオイル溜130からオイルを汲み上げ、その汲み上げたオイルをオイル通路150へ供給する。オイル通路150は、オイルポンプ120からのオイルを入力ポート151を介してオイル通路161〜163へ供給し、オイル通路161〜163は、オイル通路150からのオイルを空間部170Aへ供給する。
そうすると、熱交換部170は、空間部170Aに供給されたオイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。この場合、オイル通路161〜163から空間部170Aへ供給されたオイルは、矢印6,7で示す方向に空間部170Aを移動しながら熱交換部170と熱交換を行ない、冷却される。
そして、オイル通路181,182は、熱交換部170によって冷却されたオイルを出力ポート152を介してオイル通路190へ供給する。オイル通路190へ供給されたオイルは、シャフト110の回転により生じた遠心力によってオイル孔191から吐出される。
オイル孔191から吐出されたオイルは、ベアリング71〜76、ステータコイル62、ステータコア61およびオイル通路121へ供給される。オイル通路121は、シャフト110からのオイルをプラネタリギア80に供給する。
これにより、ベアリング71〜76およびプラネタリギア80は潤滑される。また、ステータコア61およびステータコイル62は冷却される。
ステータコア61、ステータコイル62、ベアリング71〜76およびプラネタリギア80に供給されたオイルは、重力落下によりオイル溜130に戻る。
このように、オイル溜130に溜められたオイルは、ホイールディスク10に内蔵された熱交換部170へ供給され、熱交換部170よって冷却される。そして、オイルは、熱交換部170によって冷却された後に、ステータコア61およびステータコイル62に供給され、ステータコア61およびステータコイル62を冷却する。
したがって、この発明によれば、外気に接するホイールディスク10によってオイルを冷却できる。そして、電動輪100が搭載された自動車の車速に応じた空気の流速を稼げるため、オイルを効率的に冷却できる。また、冷却したオイルによってステータコア61およびステータコイル62を冷却するので、モータ60を効率的に冷却できる。
その結果、モータ60の使用温度範囲を拡大でき、負荷の厳しい条件でも電動輪100を搭載した自動車を運転できる。
また、オイルを冷却する熱交換部170をホイールディスク10の内部に設けるので、モータ60を効率的に冷却可能なインホイールモータの体格を低減できる。
なお、電動輪100においては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130、オイル通路140,150,161〜163,181,182,190、熱交換部170およびカバー180は、実施の形態1による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路161〜163,181,182、熱交換部170およびカバー180は、「オイルクーラー」を構成する。
図2は、実施の形態1によるインホイールモータを備えた電動輪の他の概略断面図および平面図である。なお、図2の(a)は、電動輪100Aの概略断面図であり、図2の(b)は、図2の(a)に示すA方向から見た電動輪100Aの平面図である。
図2を参照して、電動輪100Aは、電動輪100のオイル通路161〜163,181,182をオイル通路161A,162Aに代え、熱交換部170を溝171に代えたものであり、その他は、電動輪100と同じである。
溝171は、ホイールディスク10の中心Oから所定の半径位置にホイールディスク10の円周方向に蛇行するように設けられる。そして、溝171は、カバー180によって覆われ、カバー180とともにオイル通路171Aを構成する。
オイル通路161Aは、一方端が入力ポート151に連結され、他方端がオイル通路171Aに連結される。オイル通路162Aは、一方端がオイル通路171Aに連結され、他方端が出力ポート152に連結される。
オイル通路161Aは、入力ポート151を介してオイル通路150からオイルを受け、その受けたオイルをオイル通路171Aに供給する。オイル通路171Aは、オイル通路161Aからのオイルを矢印8の方向へ移動させ、最終的にオイル通路162Aへ供給する。
オイルは、オイル通路171Aを移動する途中、ホイールディスク10と熱交換を行ない、冷却される。したがって、オイルは、オイル通路161Aからオイル通路171Aへ供給されると、ホイールディスク10と熱交換を行ない、冷却されてオイル通路162Aへ供給される。
そして、オイル通路162Aは、オイル通路171Aからのオイルを出力ポート152を介してオイル通路190へ供給する。
その他は、電動輪100において説明したとおりである。
このように、電動輪100Aにおいては、ホイールディスク10は、円周方向に蛇行するオイル通路171Aと、オイル通路171Aの一方端および他方端にそれぞれ連結されるオイル通路161A,162Aとを内蔵するので、オイルをオイル通路171Aに確実に供給するとともに、オイル通路171Aによって冷却されたオイルを確実に回収してオイル通路190に供給できる。
なお、電動輪100Aにおいては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130およびオイル通路140,150,161A,162A,171A(溝171およびカバー180),190は、実施の形態1による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路161A,162A,171A(溝171およびカバー180)は、「オイルクーラー」を構成する。
図3は、実施の形態1によるインホイールモータを備えた電動輪のさらに他の概略断面図および平面図である。なお、図3の(a)は、電動輪100Bの概略断面図であり、図3の(b)は、図3の(a)に示すA方向から見た電動輪100Bの平面図である。
図3を参照して、電動輪100Bは、電動輪100のオイル通路161〜163,181,182をオイル通路201〜206に代え、熱交換部170をオイル通路211〜216および熱交換部217〜219に代えたものであり、その他は、電動輪100と同じである。
オイル通路201〜206,211〜216および熱交換部217〜219は、ホイールディスク10に内蔵される。オイル通路201は、一方端が入力ポート151に連結され、他方端がオイル通路211に連結される。オイル通路202は、一方端がオイル通路212に連結され、他方端が出力ポート152に連結される。
オイル通路203は、一方端が入力ポート151に連結され、他方端がオイル通路213に連結される。オイル通路204は、一方端がオイル通路214に連結され、他方端が出力ポート152に連結される。オイル通路205は、一方端が入力ポート151に連結され、他方端がオイル通路215に連結される。オイル通路206は、一方端がオイル通路216に連結され、他方端が出力ポート152に連結される。
オイル通路211は、一方端がオイル通路201に連結され、他方端が熱交換部217に連結される。オイル通路212は、一方端が熱交換部217に連結され、他方端がオイル通路202に連結される。
オイル通路213は、一方端がオイル通路203に連結され、他方端が熱交換部218に連結される。オイル通路214は、一方端が熱交換部218に連結され、他方端がオイル通路204に連結される。
オイル通路215は、一方端がオイル通路205に連結され、他方端が熱交換部219に連結される。オイル通路216は、一方端が熱交換部219に連結され、他方端がオイル通路206に連結される。
熱交換部217〜219は、凹凸構造からなり、カバー180によって覆われる。
熱交換部217は、オイル通路201,211を介して受けたオイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。そして、熱交換部217は、冷却したオイルをオイル通路212,202へ供給する。
熱交換部218は、オイル通路203,213を介して受けたオイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。そして、熱交換部218は、冷却したオイルをオイル通路214,204へ供給する。
熱交換部219は、オイル通路205,215を介して受けたオイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。そして、熱交換部219は、冷却したオイルをオイル通路216,206へ供給する。
その他は、電動輪100において説明したとおりである。
このように、電動輪100Bにおいては、複数の熱交換部217〜219がホイールディスク10の内部に設けられる。そして、オイルは、各熱交換部217〜219に個別に供給され、冷却され、さらに回収される。したがって、オイルを各熱交換部217〜219に確実に供給するとともに、各熱交換部217〜219によって冷却されたオイルを確実に回収してオイル通路190に供給できる。
なお、電動輪100Bにおいては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130、オイル通路140,150,190,201〜206,211〜216、熱交換部217〜219およびカバー180は、実施の形態1による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路201〜210,211〜216、熱交換部217〜219およびカバー180は、「オイルクーラー」を構成する。
[実施の形態2]
図4は、実施の形態2によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図および平面図である。なお、図4の(a)は、電動輪200の概略断面図であり、図4の(b)は、ホイールディスク10から見た電動輪200の平面図である。図4を参照して、電動輪200は、電動輪100のオイル通路161〜163,181,182をオイル通路221〜225に代え、熱交換部170を熱交換部230に代え、カバー180をカバー240に代えたものであり、その他は、電動輪100と同じである。
オイル通路221〜225および熱交換部230は、ホイールディスク10の低部10Aに内蔵される。熱交換部230は、凹凸構造からなり、ホイールディスク10の中心Oから所定の半径位置にホイールディスク10と同心円状に形成される。カバー240は、ネジ11,12によって熱交換部230に対向する位置に固定される。特に、カバー240は、ホイールディスク10の外表面に固定される。これにより、熱交換部230とカバー240との間に空間部230Aが形成される。
オイル通路221〜223は、一方端が入力ポート151に連結され、他方端が空間部230Aに連結される。オイル通路224,225は、一方端が空間部230Aに連結され、他方端が出力ポート152に連結される。
オイル通路221〜223は、オイル通路150からのオイルを空間部230Aへ供給する。そして、熱交換部230は、空間部230Aに供給されたオイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。この場合、オイル通路221〜223から空間部230Aへ供給されたオイルは、矢印13,14で示す方向に空間部230Aを移動しながら熱交換部230と熱交換を行ない、冷却される。特に、空間部230Aに供給されたオイルは、ホイールディスク10の外表面に設けられたカバー240によって効率的に冷却される。
そして、オイル通路224,225は、熱交換部230によって冷却されたオイルを出力ポート152を介してオイル通路190へ供給する。
このように、実施の形態2においては、熱交換部230を覆うカバー240は、ホイールディスク10の外表面に設けられるので、オイルポンプ120からのオイルを効率的に冷却し、その冷却したオイルによってモータ60を冷却できる。
その結果、モータ60の使用温度範囲を拡大でき、負荷の厳しい条件でも電動輪100を搭載した自動車を運転できる。
また、オイルを冷却する熱交換部230は、ホイールディスク10の内部に設けられ、ホイールディスク10の外表面に接する空気へ放熱するので、モータ60を効率的に冷却可能なインホイールモータの体格を低減できる。
なお、電動輪200においては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130、オイル通路140,150,190,221〜225、熱交換部230およびカバー240は、実施の形態2による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路221〜225、熱交換部230およびカバー240は、「オイルクーラー」を構成する。
その他は、実施の形態1と同じである。
[実施の形態3]
図5は、実施の形態3によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図および平面図である。なお、図5の(a)は、電動輪300の概略断面図であり、図5の(b)は、ホイールディスク10側から見た電動輪300の平面図である。
図5を参照して、電動輪300は、電動輪100のオイル通路161〜163,181,182をオイル通路231〜239,241に代え、熱交換部170を熱交換部250に代え、入力ポート151を入力ポート153に代え、出力ポート152を出力ポート154に代え、フィン242〜246を追加したものであり、その他は、電動輪100と同じである。
電動輪300においては、オイル通路150は、他方端が入力ポート153に連結され、オイル通路190は、一方端が出力ポート154に連結される。また、電動輪300においては、カバー180は、熱交換部250に対向してホイールディスク10に固定される。これにより、カバー180と熱交換部250との間に空間部250Aが形成される。
オイル通路231,233,235,237,239は、一方端が入力ポート153に連結され、他方端が空間部250Aに連結される。オイル通路232,234,236,238,241は、一方端が空間部250Aに連結され、他方端が出力ポート154に連結される。
フィン242は、一方端がオイル通路232とオイル通路233との間で空間部250Aの内周壁251に固定されるように空間部250Aに設けられる。フィン243は、一方端がオイル通路234とオイル通路235との間で空間部250Aの内周壁251に固定されるように空間部250Aに設けられる。フィン244は、一方端がオイル通路236とオイル通路237との間で空間部250Aの内周壁251に固定されるように空間部250Aに設けられる。
フィン245は、一方端がオイル通路238とオイル通路239との間で空間部250Aの内周壁251に固定されるように空間部250Aに設けられる。フィン246は、一方端がオイル通路241とオイル通路231との間で空間部250Aの内周壁251に固定されるように空間部250Aに設けられる。
オイル通路231,233,235,237,239は、入力ポート153を介してオイル通路150から供給されたオイルを空間部250Aへ供給する。また、オイル通路232,234,236,238,241は、空間部250Aからのオイルを出力ポート154を介してオイル通路190に供給する。
フィン242〜246は、ホイールディスク10が矢印15で示す方向に回転すると、空間部250Aのオイルをそれぞれオイル通路232,234,236,238,241へ導く。
より具体的には、フィン242は、オイル通路231から空間部250Aへ供給されたオイルをオイル通路232に導き、フィン243は、オイル通路233から空間部250Aへ供給されたオイルをオイル通路234に導き、フィン244は、オイル通路235から空間部250Aへ供給されたオイルをオイル通路236に導く。
また、フィン245は、オイル通路237から空間部250Aへ供給されたオイルをオイル通路238に導き、フィン246は、オイル通路239から空間部250Aへ供給されたオイルをオイル通路241に導く。
スイッチング回路(図示せず)によりステータコイル62に交流電流が供給されると、ロータ63が回転し、モータ60は、所定のトルクを出力する。そして、モータ60の出力トルクは、上述した機構によりシャフト110に伝達され、シャフト110は、所定の回転数でハブ20およびホイールディスク10を回転する。これにより、電動輪100は、所定の回転数で回転する。
一方、オイルポンプ120は、オイル通路140を介してオイル溜130からオイルを汲み上げ、その汲み上げたオイルをオイル通路150へ供給する。そして、オイル通路150は、オイルポンプ120からのオイルを入力ポート153を介してオイル通路231,233,235,237,239へ供給し、オイル通路231,233,235,237,239は、オイル通路150からのオイルを空間部250Aへ供給する。
そうすると、熱交換部250は、空間部250Aに供給されたオイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。この場合、オイル通路231,233,235,237,239から空間部250Aへ供給されたオイルは、それぞれ、矢印16A,16B,16C,16D,16Eで示す方向に空間部250Aを移動しながら熱交換部250と熱交換を行ない、冷却される。
そして、フィン242〜246は、熱交換部250によって冷却されたオイルをそれぞれオイル通路232,234,236,238,241に導き、オイル通路232,234,236,238,241は、冷却されたオイルを出力ポート154を介してオイル通路190へ供給する。
その後、上述した機構により、オイルは、ベアリング71〜76およびプラネタリギア80を潤滑し、ステータコア61およびステータコイル62を冷却する。そして、オイルは、オイル溜130に戻る。
このように、オイルは、空間部250Aにおいて、隣接する2つのフィンの間で移動し、熱交換部250によって冷却されるので、オイルを空間部250Aに確実に供給できるとともに、空間部250Aによって冷却されたオイルを確実に回収してオイル通路190に供給できる。また、オイルは、ホイールディスク10の回転によってオイル通路231,233,235,237,239、空間部250Aおよびオイル通路232,234,236,238,241への循環を促進されるので、オイルポンプ120の吐出圧を低くでき、オイルポンプ120の体格を小さくできる。
なお、電動輪300においては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130、オイル通路140,150,190,231〜239,241、フィン242〜246、熱交換部250およびカバー180は、実施の形態3による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路231〜239,241、フィン242〜246、熱交換部250およびカバー180は、「オイルクーラー」を構成する。
図6は、実施の形態3によるインホイールモータを備えた電動輪の他の概略断面図および平面図である。なお、図6の(a)は、電動輪300Aの概略断面図であり、図6の(b)は、ホイールディスク10側から見た電動輪300Aの平面図である。
図6を参照して、電動輪300Aは、電動輪300のオイルポンプ120を削除したものであり、その他は、電動輪300と同じである。なお、電動輪300Aにおいては、オイル通路140は、オイル通路150に連結される。
上述したように、オイルは、ホイールディスク10の回転によってオイル通路231,233,235,237,239、空間部250Aおよびオイル通路232,234,236,238,241への循環を促進されるので、オイル溜130に溜められたオイルは、オイル通路140および150を移動し易くなる。したがって、オイルポンプ120が無くても、オイル溜130に溜められたオイルは、オイル通路140、オイル通路150、入力ポート153、オイル通路231,233,235,237,239、空間部250A、オイル通路232,234,236,238,241、出力ポート154およびオイル通路190の経路を循環する。
したがって、電動輪300Aにおいては、電動輪300よりも体格を小さくできるとともに、コストを低減できる。
なお、電動輪300Aにおいては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイル溜130、オイル通路140,150,190,231〜239,241、フィン242〜246、熱交換部250およびカバー180は、実施の形態3による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路231〜239,241、フィン242〜246、熱交換部250およびカバー180は、「オイルクーラー」を構成する。
その他は、実施の形態1と同じである。
[実施の形態4]
図7は、実施の形態4によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図である。図7を参照して、電動輪400は、電動輪100の入力ポート151をチェック弁155に代え、出力ポート152をチェック弁156に代えたものであり、その他は、電動輪100と同じである。
チェック弁155は、オイル通路150とオイル通路161との間に配置される。チェック弁156は、オイル通路181とオイル通路190との間に配置される。
図8は、図7に示すチェック弁155,156の近傍の拡大図である。図8を参照して、チェック弁155,156は、シャフト110内に設けられる。チェック弁155は、ボール155Aと、スプリング155Bとを含む。ボール155Aは、オイル通路150側に配置される。スプリング155Bは、ボール155Aを矢印17の方向に押す。
チェック弁156は、ボール156Aと、スプリング156Bとを含む。ボール156Aは、オイル通路181側に配置される。スプリング156Bは、ボール156Aを矢印17の方向に押す。
オイルポンプ120が作動し、オイル通路150がオイルをチェック弁155へ供給すると、ボール155Aは、オイルによって矢印17と反対方向へ押される。そして、オイル通路150は、オイル通路161と連通し、オイルは、オイル通路150からチェック弁155を介してオイル通路161へ供給される。
また、オイル通路181がオイルをチェック弁156へ供給すると、ボール156Aは、オイルによって矢印17と反対方向へ押され、オイル通路181は、オイル通路190と連通する。そして、オイルは、オイル通路181からチェック弁156を介してオイル通路190へ供給される。
このように、オイルポンプ120の作動時、オイルは、オイル通路150からオイル通路161へ供給され、オイル通路181からオイル通路190へ供給される。これにより、オイルは、上述した機構により循環する。
一方、オイルポンプ120が停止すると、吐出圧が無くなるため、スプリング155B,156Bは、それぞれ、ボール155A,156Aを矢印17の方向に押し、オイル通路150は、チェック弁155によりオイル通路161と遮断され、オイル通路190は、チェック弁156によりオイル通路181と遮断される。
したがって、ホイールディスク10をシャフト110から脱着してもオイル通路150,190に溜まったオイルが漏洩するのを防止できる。その結果、ブレーキパッド52,53およびタイヤ210等の交換時のオイル漏れを防止し、車両の整備効率を向上できる。
図9は、図7に示すチェック弁155,156の近傍の他の拡大図である。図9を参照して、チェック弁155,156は、ホイールディスク10の内部に設けられる。したがって、ホイールディスク10をシャフト110から脱着したとき、ホイールディスク10のオイル通路161〜163,181,182および空間部170Aに溜まったオイルが漏洩するのを防止できる。その他は、図8における説明と同じである。
図10は、図7に示すチェック弁155,156の近傍のさらに他の拡大図である。図10を参照して、チェック弁155,156は、シャフト110の内部に設けられ、チェック弁157,158は、ホイールディスク10の内部に設けられる。チェック弁155は、チェック弁157に連結され、チェック弁156は、チェック弁158に連結される。
チェック弁157は、ボール157Aと、スプリング157Bとを含む。ボール157Aは、チェック弁155側に配置される。スプリング157Bは、ボール157Aを矢印17の方向に押す。チェック弁158は、ボール158Aと、スプリング158Bとを含む。ボール158Aは、チェック弁156と反対側に配置される。スプリング158Bは、ボール158Aを矢印17の方向に押す。
オイルポンプ120が作動し、オイル通路150がオイルをチェック弁155へ供給すると、ボール155Aは、オイルによって矢印17と反対方向へ押される。そして、オイルは、チェック弁155を介してチェック弁157へ供給され、ボール157Aを矢印17と反対方向へ押す。これにより、オイル通路150は、オイル通路161と連通し、オイルは、オイル通路150からチェック弁155,157を介してオイル通路161へ供給される。
また、オイル通路181がオイルをチェック弁158へ供給すると、ボール158Aは、オイルによって矢印17と反対方向へ押され、オイルは、チェック弁156のボール156Aを矢印17と反対方向へ押す。これにより、オイル通路181は、オイル通路190と連通する。そして、オイルは、オイル通路181からチェック弁158,156を介してオイル通路190へ供給される。
一方、オイルポンプ120の停止時、スプリング155B,156B,157B,158Bは、それぞれ、ボール155A,156A,157A,158Aを矢印17の方向へ押し、オイル通路150は、チェック弁155,157によってオイル通路161と遮断され、オイル通路190は、チェック弁156,158によってオイル通路181と遮断される。
したがって、ホイールディスク10をシャフト110から脱着してもオイル通路150,190に溜まったオイルおよびホイールディスク10内に溜まったオイルが漏洩するのを防止できる。その結果、ブレーキパッド52,53およびタイヤ210等の交換時のオイル漏れを防止し、車両の整備効率を向上できる。
実施の形態4による電動輪は、上述した電動輪100A,100B,200,300,300Aに図8または図9に示す態様でチェック弁155,156を用いた電動輪であってもよく、電動輪100A,100B,200,300,300Aに図10に示す態様でチェック弁155〜158を用いた電動輪であってもよい。
なお、電動輪400においては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130、オイル通路140,150,161〜163,181,182,190、チェック弁155〜158、熱交換部170およびカバー180は、実施の形態4による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路161〜163,181,182、熱交換部170およびカバー180は、「オイルクーラー」を構成する。
その他は、実施の形態1と同じである。
[実施の形態5]
図11は、実施の形態5によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図である。図11を参照して、電動輪500は、電動輪100のオイル通路161〜163,181,182を削除し、ホイールディスク10をホイールディスク260に代え、ハブ20をハブ270およびハブカバー280に代え、熱交換部170を熱交換部290に代えたものであり、その他は、電動輪100と同じである。
ホイールディスク260は、略カップ型形状を有し、低部260Aと筒状部260Bとからなる。ハブ270は、ホイールディスク260の内周側に設けられる。そして、ホイールディスク260およびハブ270は、ハブカバー280、ハウジング30、ブレーキロータ40、ブレーキキャリパ50、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120およびオイル通路140を収納する。
ホイールディスク260は、低部260Aをネジ1によってハブ270に締結することにより、ハブ270に固定される。ブレーキロータ40の内周部は、ネジ2,3によってハブ270に固定される。ハブカバー280は、ハブ270の内側(モータ60側)に設けられる。ハブ270は、ネジ18,19によってハブカバー280に固定される。また、ハブカバー280は、シャフト110にスプライン嵌合される。そして、シャフト110とスプライン嵌合したハブカバー280は、ベアリング71,72によって回転自在に支持される。
これにより、ホイールディスク260、ハブ270およびハブカバー280は、シャフト110の回転に伴って回転する。
ハブ270は、熱交換部290を内蔵する。そして、ハブ270の外表面271は、ホイールディスク260の外表面261よりも外側(モータ60側と反対側)に出ている。
熱交換部290は、凹凸構造を有する。ハブカバー280をネジ18,19によってハブ270に固定することにより、ハブカバー280と熱交換部290との間に空間部290Aが形成される。そして、空間部290Aは、略ドーナツ形状を有し、ハブ270と同心円状に設けられる。また、空間部290Aは、入力ポート151を介してオイル通路150と連結され、出力ポート152を介してオイル通路190と連結される。
熱交換部290は、オイルが空間部290Aに供給されると、オイルと熱交換を行ない、オイルを冷却する。そして、熱交換部290を介してハブ270へ伝導した熱は、ハブ270の外表面271から大気中へ放出される。
スイッチング回路(図示せず)により交流電流がステータコイル62に供給されると、モータ60は、所定の出力トルクを出力する。そして、モータ60の出力トルクは、上述した機構によりシャフト110に伝達され、シャフト110は、所定の回転数で回転する。
そうすると、シャフト110の回転がハブカバー280、ハブ270およびホイールディスク260へ伝達され、電動輪500が所定の回転数で回転する。
一方、オイルポンプ120は、オイル通路140を介してオイルをオイル溜130から汲み上げ、その汲み上げたオイルをオイル通路150へ供給する。そして、オイル通路150は、オイルポンプ120からのオイルを入力ポート151を介して空間部290Aへ供給する。
オイルが空間部290Aへ供給されると、熱交換部290は、オイルから熱を奪い、オイルを冷却する。そして、熱交換部290を介してハブ270へ伝導した熱は、外表面271から大気中へ放出される。
熱交換部290によって冷却されたオイルは、出力ポート152を介してオイル通路190へ供給される。その後、上述した機構により、オイルは、ベアリング71〜76およびプラネタリギア80を潤滑し、ステータコア61およびステータコイル62を冷却する。
このように、電動輪500においては、ホイールディスク260と別体に設けられたハブ270に内蔵される熱交換部290によってオイルを冷却し、その冷却したオイルによりベアリング71〜76およびプラネタリギア80を潤滑し、ステータコア61およびステータコイル62を冷却する。
したがって、ホイールディスク260の外表面261よりも外側に出た外表面271を有するハブ270によってオイルを冷却できる。その結果、オイルを効率的に冷却できる。特に、外側に出たハブ270の外表面271は、常に外気に接しており、車速に応じた空気の流速を稼げるので、オイルの冷却効率を高くできる。
また、ホイールディスク260と別体に設けられたハブ270によってオイルを冷却するので、タイヤ交換においてオイル漏れをなくすことができる。
なお、電動輪500においては、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130、オイル通路140,150,190、ホイールディスク260、ハブ270、ハブカバー280および熱交換部290は、実施の形態5による「インホイールモータ」を構成する。
また、ハブ270、ハブカバー280および熱交換部290は、「オイルクーラー」を構成する。
その他は、実施の形態1と同じである。
[実施の形態6]
図12は、実施の形態6によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図である。図12を参照して、電動輪600は、電動輪100に塗料310を追加したものであり、その他は、電動輪100と同じである。
塗料310は、遠赤外線セラミック塗料からなり、ホイールディスク10の低部10Aの外表面10Cに塗られる。塗料310は、必ずしも、ホイールディスク10の低部10Aの全面に塗られる必要はなく、少なくとも、熱交換部170に対向する外表面の部分に塗られていればよい。
塗料310は、熱交換部170がオイルから奪った熱の大気中への放射率を所定値よりも高くする。すなわち、塗料310は、ホイールディスク10から大気中への輻射による放熱量を多くする。なお、所定値は、塗料310が塗装されていないときのホイールディスク10の放射率である。
したがって、熱交換部170を介してホイールディスク10へ伝導した熱は、塗料310によって効率的に大気中へ放射される。その結果、空間部170Aに供給されたオイルの冷却効率をさらに向上できる。
また、この冷却効率の向上は、電動輪600を搭載した自動車の走行時および停車時の両方において実現される。
実施の形態6による電動輪は、上述した電動輪100A,100B,200,300,300A,400のホイールディスク10および電動輪500のホイールディスク260の外表面に塗料310を塗装した電動輪であってもよい。
なお、電動輪600においては、ホイールディスク10、ハブ20、ハウジング30、モータ60、ベアリング71〜76、プラネタリギア80、シャフト110、オイルポンプ120、オイル溜130、オイル通路140,150,161〜163,181,182,190、熱交換部170、カバー180および塗料310は、実施の形態6による「インホイールモータ」を構成する。
また、オイル通路161〜163,181,182、熱交換部170、カバー180および塗料310は、「オイルクーラー」を構成する。
その他は、実施の形態1と同じである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、冷却効率の良いインホイールモータに適用される。
実施の形態1によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図および平面図である。 実施の形態1によるインホイールモータを備えた電動輪の他の概略断面図および平面図である。 実施の形態1によるインホイールモータを備えた電動輪のさらに他の概略断面図および平面図である。 実施の形態2によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図および平面図である。 実施の形態3によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図および平面図である。 実施の形態3によるインホイールモータを備えた電動輪の他の概略断面図および平面図である。 実施の形態4によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図である。 図7に示すチェック弁の近傍の拡大図である。 図7に示すチェック弁の近傍の他の拡大図である。 図7に示すチェック弁の近傍のさらに他の拡大図である。 実施の形態5によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図である。 実施の形態6によるインホイールモータを備えた電動輪の概略断面図である。
符号の説明
1〜5,18,19 ネジ、6〜8,13〜15,16A,16B,16C,16D,16E,17 矢印、10,260 ホイールディスク、10A,260A 低部、10B,260B 筒状部、10C,261,271 外表面、20,270 ハブ、30 ハウジング、40 ブレーキロータ、50 ブレーキキャリパ、50A 開口部、51 ブレーキピストン、52,53 ブレーキパッド、60 モータ、61 ステータコア、62 ステータコイル、63 ロータ、71〜76 ベアリング、80 プラネタリギア、81 サンギア軸、82 サンギア、83 ピニオンギア、84 プラネタリキャリア、 85 リングギア、86 ケース、100,100A,100B,200,300,300A,400,500,600 電動輪、110 シャフト、120 オイルポンプ、121,140,150,161〜163,161A,162A,171A,181,182,201〜206,211〜216,221〜225,231〜239,241 オイル通路、130 オイル溜、151,153 入力ポート、152,154 出力ポート、170,217〜219,230,250,290 熱交換部、155〜158 チェック弁、155A,156A,157A,158A ボール、155B,156B,157B,158B スプリング、170A,230A,250A,290A 空間部、171 溝、180,240 カバー、191 オイル孔、210 タイヤ、242〜246 フィン、280 ハブカバー、310 塗料。

Claims (6)

  1. モータと、
    前記モータの出力トルクにより回転する回転軸と、
    前記回転軸の一方端側に設けられたホイールと、
    前記ホイールに一体化され、車両駆動系の潤滑オイルを冷却するオイルクーラーとを備えるインホイールモータ。
  2. 前記オイルクーラーは、前記ホイールのディスク部に内蔵される、請求項1に記載のインホイールモータ。
  3. 前記ディスク部の外表面に放射率が所定値よりも高い塗料が塗布される、請求項2に記載のインホイールモータ。
  4. 前記オイルクーラーは、前記ホイールの回転により前記潤滑オイルを受給/排出する、請求項1に記載のインホイールモータ。
  5. 前記潤滑オイルの前記オイルクーラーへの吸排孔に設けられたチェック弁をさらに備える、請求項1に記載のインホイールモータ。
  6. モータと、
    前記モータの出力トルクにより回転する回転軸と、
    前記回転軸の一方端側に設けられたホイールハブと、
    前記ホイールハブに一体化され、車両駆動系の潤滑オイルを冷却するオイルクーラーとを備えるインホイールモータ。
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