JP2005067306A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハイブリッド自動車において燃料消費率を向上させる。
【解決手段】 空調装置が始動スイッチ(A/Cスイッチ)が投入されている場合において、車速が0km/hのときにエコラン運転に切り替わったときには、蒸発器25の湿球温度に基づいて決定される目標温度(理想的には、湿球温度)以下となるように電動モータ26を稼動させて圧縮機21を間欠運転する。これにより、エンジン1の始動と停止とを繰り返して圧縮機21を間欠的に稼動させる場合に比べて、エンジン1の稼動時間が短くなる。したがって、低い効率でエンジン1が稼動してしまうことを防止できるので、エンジン1の燃料消費率を向上させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用空調装置に関するもので、走行用駆動源としてエンジン(内燃機関)と電動モータとを有する、いわゆるハイブリッド車に適用して有効である。
車両用空調装置の圧縮機は、一般的にエンジンから駆動力を得ているため、ハイブリッド車では、空調装置の始動スイッチが投入(ON)されている場合であっても、エンジンが停止することによって圧縮機が停止してしまうときがある。
ところで、蒸発器の表面には、異臭成分(香水臭、新車の内装臭および煙草臭等)が付着しているが、通常は、蒸発器の表面に付着している凝縮水に覆われているので、車室内に向けて飛散することがない。
しかし、圧縮機が停止すると、蒸発器の表面に付着していた凝縮水が次第に乾いていくので、蒸発器の表面に付着していた異臭成分が空調風と共に車室内に吹き出してしまい、乗員に対して不快感を与えてしまう。
そこで、従来は、蒸発器を通過した後の空気の温度が、蒸発器の湿球温度を超えないように、エンジンの始動と停止とを繰り返して圧縮機を間欠的に稼動させていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−248933号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、エンジンの始動と停止とを繰り返して圧縮機を間欠的に稼動させるので、エンジンの燃料消費率を低下させるおそれがある。
つまり、走行用駆動源をなすエンジンは、一般的に、走行用の動力を発生するときに高効率となるように最適化されている。
一方、圧縮機を駆動させるに必要な動力は、走行用の動力に比べて小さく、エンジンを圧縮機の駆動のみに稼動させると、エンジンを高効率に稼動させることができない。
このため、エンジン車両が停止しているときに、圧縮機を間欠的に稼動させる目的でエンジンの始動と停止とを繰り返すと、エンジンの燃料消費率を低下してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な車両用空調装置を提供し、第2には、ハイブリッド自動車において燃料消費率を向上させることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮する圧縮機(21)、および車室内に吹き出す空気の通路を形成する空調ケーシング(11)内に配設されて冷媒を蒸発させることにより空気を冷却する蒸発器(25)を有する車両用空調装置であって、走行用駆動源(1)で発生した動力を圧縮機(21)に断続可能に伝達するクラッチ(27)と、圧縮機(21)を駆動する動力を発生する電動モータ(26)と、圧縮機(21)が停止しているときにおいて、蒸発器(25)を通過した後の空気の温度が、蒸発器(25)の湿球温度に基づいて決定される目標温度以下となるように電動モータ(26)を稼動させるモータ駆動手段(7)とを備えることを特徴とする。
これにより、走行用駆動源(1)の始動と停止とを繰り返して圧縮機(21)を間欠的に稼動させる特許文献1に記載の発明に比べて、走行用駆動源(1)の稼動時間が短くなる。
したがって、低い効率で走行用駆動源(1)が稼動してしまうことを防止できるので、走行用駆動源(1)の燃料消費率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、冷媒を圧縮する圧縮機(21)、および車室内に吹き出す空気の通路を形成する空調ケーシング(11)内に配設されて冷媒を蒸発させることにより空気を冷却する蒸発器(25)を有する車両用空調装置であって、走行用駆動源(1)で発生した動力を圧縮機(21)に断続可能に伝達するクラッチ(27)と、圧縮機(21)を駆動する動力を発生する電動モータ(26)と、圧縮機(21)が停止しているときにおいて、蒸発器(25)を通過した後の空気の温度が、蒸発器(25)の湿球温度以下となるように電動モータ(26)を稼動させるモータ駆動手段(7)とを備えることを特徴とする。
これにより、走行用駆動源(1)の始動と停止とを繰り返して圧縮機(21)を間欠的に稼動させる特許文献1に記載の発明に比べて、走行用駆動源(1)の稼動時間が短くなる。
したがって、低い効率で走行用駆動源(1)が稼動してしまうことを防止できるので、走行用駆動源(1)の燃料消費率を向上させることができる。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本実施形態は、本発明に係る車両用空調装置をハイブリッド自動車に適用したものであって、図1はハイブリッド自動車および空調装置の模式図である。
エンジン1は、ガソリン等の液体燃料を爆発燃焼させて動力を発生させる走行用駆動源である。電動発電機2は、走行補助用電動機機能および発電機機能を備えるモータジェネレータであり、バッテリ3から電力を供給されたときは動力を発生する電動機として機能し、エンジン1等により駆動されたときは発電を行う発電機として機能するものである。
バッテリ3は、電動発電機2に走行用電力を供給する二次電池であり、電池用電子制御装置5は、電動発電機2およびエンジン1により駆動される発電専用のオルタネータ等の発電機4での発電量を制御するものである。
なお、電池用電子制御装置5は、バッテリ3に蓄えられる電力が所定値以上となるように、電動発電機2、発電機4およびエンジン1を制御する。
また、補機バッテリ6は、電池用電子制御装置5や空調装置用電子制御装置(ECU)7等の比較的低い電圧で稼働する電気機器に電力を供給するもので、バッテリ3の出力電圧は約288Vであり、補機バッテリ6の出力電圧は約12Vである。因みに、補機バッテリ6には、DC/DCコンバータ(変圧器)8を介してバッテリ3から電力が供給される。
空調装置用電子制御装置7には、乗員が手動操作する操作パネル9からの信号が入力されており、空調装置用電子制御装置7は、操作パネル9からの信号および後述する温度センサの検出信号などに基づいて空調装置を制御する。
なお、本実施形態では、バッテリ3の残電力が所定値以下となると、電池用電子制御装置5は、空調装置の作動を停止させる旨の信号、つまり作動禁止信号を空調装置用電子制御装置7に対して発し、空調装置用電子制御装置7は、電池用電子制御装置5からの作動禁止信号を受けると、バッテリ3の残電力が少ない旨の情報を乗員に提供した後、空調装置を停止させる。
図2は、本実施形態に係る車両用の空調装置の模式図であり、この空調装置は、車室内に搭載され室内ユニット10および蒸気圧縮式冷凍機20等からなるものである。
室内ユニット10は、車室内の前方側に配置されて空気通路を形成する空調ケーシング11、この空調ケーシング11内に空気を送風する遠心式の送風機12、空調ケーシング11内を流れる空気を冷却する蒸発器25、エンジン1等の車両で発生する廃熱を熱源として空調ケーシング11内を流れる空気を加熱するヒータ13、ヒータ13を迂回して下流側に流れる冷風量とヒータ13により加熱されて下流側に流れる温風量とを調節するエアミックスドア14等から構成されたものである。
なお、本実施形態では、車両で発生する廃熱としてエンジン冷却水を利用しており、ヒータ13には、電動式のポンプ13aにて高温のエンジン冷却水が供給される。
そして、空調ケーシング11の空気流れの最上流側には、空調ケーシング11内に導入する室内空気量と室外空気量とを調節する内外気切替ドア15が設けられ、一方、空調ケーシング11の空気流れの最下流側には、室内に吹き出す空気の吹出モードを切り換える吹出モード切替装置(図示せず。)が設けられている。
因みに、吹出モード切替装置は、室内の窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタ開口部、乗員の上半身側に向けて空気を吹き出すフェイス開口部、および乗員の下半身側に向けて空気を吹き出すフット開口部等を切り換え開閉することにより、吹出モードを切り換えるものである。
蒸気圧縮式冷凍機20は、冷媒を吸入圧縮する圧縮機21、圧縮された冷媒と外気とを熱交換して冷媒を冷却する高圧側熱交換器をなす凝縮器22、凝縮された冷媒を気相冷媒液相冷媒とに分離して液相冷媒を余剰冷媒として蓄えるとともに液相冷媒を排出する気液分離器(レシーバ)23、冷媒を減圧膨張させる膨張弁24、および減圧膨張された冷媒と室内に吹き出す空気とを熱交換して室内に吹き出す空気を冷却する低圧側熱交換器をなす蒸発器25等から構成されたものである。
なお、膨脹弁24として、本実施形態では、蒸発器25出口側における冷媒過熱度が所定値となるように絞り開度を制御する、いわゆる温度式膨脹弁を採用しているが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、例えばオリフィスやキャピラリーチューブ等の絞り開度が固定された固定絞りを採用してもよい。
ところで、本実施形態に係る圧縮機21は、電動モータ26により駆動される場合と、電磁クラッチ27を介してエンジン1にて駆動される場合とがあり、車両が停止しているとき、つまり車速がほぼ0km/hの場合には、原則、電動モータ26により駆動される。
なお、電磁クラッチ27は、エンジン1の動力を断続可能に圧縮機21に伝達するもので、本実施形態では、電磁クラッチ27内に電動モータ26を内蔵した電磁クラッチ一体型電動モータを採用している。
また、空調装置用電子制御装置7には、車室内の空気温度を検出する内気温センサ7a、車室外の空気温度を検出する外気温センサ(図示せず。)、車室内に照射される日射量を検出する日射センサ(図示せず)、蒸発器25を通過した直後の空気温度を検出する蒸発器吹出空気温度センサ7b、ヒータ13に流入する冷却水の温度を検出する水温センサ7c、車両の走行速度を検出する車速センサ(図示せず)、および室内空気の相対湿度を検出する湿度センサ(図示せず。)等の空調センサの検出信号が、空調装置用電子制御装置7が入力されている。
そして、空調装置用電子制御装置7は、これら空調センサ7a、7b、7c等の検出信号に基づいて、予めROM等の不揮発性記憶装置に記憶されたプログラムに従って送風機12、ポンプ13a、エアミックスドア14、内外気切替ドア15、吹出モード切替装置内の開口部切換ドア(図示せず。)、電動モータ26および電磁クラッチ27等の作動を制御する。
次に、本実施形態に係る空調装置の作動を述べる。
本実施形態は、空調装置が始動スイッチ(A/Cスイッチ)が投入されている場合であって、車速が略0km/hのときにエコラン運転に切り替わったときには、蒸発器25の湿球温度に基づいて決定される目標温度(理想的には、湿球温度)以下となるように電動モータ26を稼動させるものである。
ここで、湿球温度Twetとは、蒸発器25の表面が凝縮水にて濡れた状態における蒸発器25の表面温度であり、蒸発器25の表面が凝縮水にて濡れている間は、蒸発器吹出空気温度センサ7bにて検出したエバ後温度TEは湿球温度Twet以下となる。
因みに、湿球温度Twetは、蒸発器25に流入する空気(吸い込み空気)の温度(乾球温度)と湿度(相対湿度)とから決まるものであり、本実施形態では、内気を導入する内気循環モード時においては、内気温センサ7a及び湿度センサの検出値と、予めROM(読み込み専用記憶装置)に記憶された図3に示す湿り空気線図とに基づいて湿球温度Twetを演算(算出)し、外気を導入する外気導入モード時においは、圧縮機21(エンジン1)が停止した後、所定時間(本実施形態では、30秒)経過後のエバ後温度TEを湿球温度Twetとしている。
なお、図3を用いた湿球温度Twetは、例えば蒸発器25に流入する空気(吸い込み空気)の温度(乾球温度)=35℃、相対湿度=35%であるときは、この両者の交点Pを通る等エンタルピ線と飽和曲線と交点TExに対応する温度TEx=23℃が湿球温度Twetとなる。
因みに、図4は、空調装置用電子制御装置7が行う上記作動の一例を示すフローチャートであり、以下、図4に示すフローチャートを説明する。
A/Cスイッチが投入されて空調装置が起動すると、先ず、エンジン1が停止しているか否か、つまりエコラン運転であるか否かを判定し(S1)、エコラン運転状態でないときには、空調センサ7a、7b、7c等の検出信号に基づいて送風機12、ポンプ13a、エアミックスドア14、内外気切替ドア15、吹出モード切替装等を制御する通常制御を行う(S2)。
一方、エコラン運転状態であると判定されたときには、蒸発器25から臭いが発生するおそれがあるか否かを判定する(S3)。
具体的には、A/Cスイッチが投入され状態において、エバ後温度TEが湿球温度Twetに所定の温度(本実施形態では、3℃)を加算した温度未満であり、かつ、車速が約0km/hであり、かつ、車両の始動スイッチであるイグニッションスイッチ(IGスイッチ)が投入された後、少なくとも1回は圧縮機21が稼動した場合には、エバ後温度TEが湿球温度Twetに所定の温度(本実施形態では、3℃)を加算した温度を超えるまでの間は、臭い制御運転を行う(S4)。
ここで、臭い制御運転(S4)とは、以下のようなものである。
すなわち、エバ後温度TEが上昇過程にあるときにおいて、湿球温度Twetから所定温度(本実施形態では、3℃)を減じた値と4℃とのうち高い方の温度(温度B)と、目標エバ後温度TEOに所定温度(本実施形態では、3℃)を加算した温度とを比較して低い方の温度(温度D)以下の場合には圧縮機21を停止し、この温度を超え、かつ、目標エバ後温度TEOに所定の値(例えば、7℃)を加算した温度以下の場合には、電動モータ26にて圧縮機21を駆動する。
因みに、目標エバ後温度TEOは、蒸発器25の温度、つまり蒸発器25を通過した直後の空気温度の制御目標値であり、空調センサ7a、7b、7c等の検出値に基づいて決定される。
そして、目標エバ後温度TEOに所定の値を加算した温度(温度D)を超えたときには、電動モータ26を停止させるとともに、エンジン1を強制的に稼動させてエンジン1にて圧縮機21を稼動させる。
また、エバ後温度TEが下降過程にあるときにおいて、目標エバ後温度TEOに所定の値(例えば、13℃)を加算した温度(温度C)より高いときには、エンジン1を強制的に稼動させてエンジン1にて圧縮機21を稼動させる。
そして、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定の値を加算した温度(温度C)以下で、かつ、湿球温度Twetから所定温度(本実施形態では、5℃)を減じた値と3℃とのうち高い方の温度と目標エバ後温度TEOとを比較して低い方の温度(温度A)より高い場合にはエンジン1を停止して電動モータ26で圧縮機21を稼動させ、この温度(温度A)以下の場合には圧縮機21を停止させる。
なお、臭い制御運転(S4)時において、送風機12、ポンプ13a、エアミックスドア14、内外気切替ドア15、吹出モード切替装等は、空調センサ7a、7b、7c等の検出値に基づいて決定される目標吹出温度TAOに基づいて制御される。
また、S3にて、蒸発器25から臭いが発生するおそれがないと判定されたときには、目標エバ後温度TEOに基づいて、電動モータ26にて圧縮機21を駆動する場合とエンジン1にて圧縮機21を駆動する場合とを切り換える(S5)。
具体的には、車両が走行し、かつ、目標エバ後温度TEOが上昇過程にある場合において、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度(本実施形態では、3℃)加算した温度(温度B)以下のときには、圧縮機21を停止し、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOより高く、目標エバ後温度TEOに所定温度(本実施形態では、10℃)を加算した温度(温度D)以下のときには、電動モータ26にて圧縮機21を稼動させ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度を加算した温度(温度D)を超えたときには、電動モータ26を停止するとともに、エンジン1を強制的に稼動させてエンジン1にて圧縮機21を稼動させる。
また、車両が走行し、かつ、目標エバ後温度TEOが下降過程にある場合において、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度(本実施形態では、6℃)を加算した温度(温度C)を超えているときには、電動モータ26を停止するとともに、エンジン1を強制的に稼動させてエンジン1に圧縮機21を稼動させ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度を加算した温度(温度C)以下、かつ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOより高いときには、エンジン1を停止するとともに、電動モータ26にて圧縮機21を稼動させ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEO以下のときには、圧縮機21を停止させる。
また、車両が停止し、かつ、目標エバ後温度TEOが上昇過程にある場合において、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度(本実施形態では、3℃)加算した温度(温度B)以下のときには、圧縮機21を停止し、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOより高く、目標エバ後温度TEOに所定温度(本実施形態では、13℃)を加算した温度(温度D)以下のときには、電動モータ26にて圧縮機21を稼動させ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度を加算した温度(温度D)を超えたときには、電動モータ26を停止するとともに、エンジン1を強制的に稼動させてエンジン1にて圧縮機21を稼動させる。
また、車両が停止し、かつ目標エバ後温度TEOが下降過程にある場合において、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度(本実施形態では、7℃)を加算した温度(温度C)を超えているときには、電動モータ26を停止するとともに、エンジン1を強制的に稼動させてエンジン1に圧縮機21を稼動させ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOに所定温度を加算した温度(温度C)以下、かつ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEOより高いときには、エンジン1を停止するとともに、電動モータ26にて圧縮機21を稼動させ、エバ後温度TEが目標エバ後温度TEO以下のときには、圧縮機21を停止させる。
なお、蒸発器25から臭いが発生するおそれがないと判定されたときも、送風機12、ポンプ13a、エアミックスドア14、内外気切替ドア15、吹出モード切替装等は、空調センサ7a、7b、7c等の検出値に基づいて決定される目標吹出温度TAOに基づいて制御される。
因みに、図5(a)は本実施形態に係る空調装置のエバ後温度TEの変化を示すグラフであり、図5(b)は特許文献1に係る空調装置のエバ後温度TEの変化を示すグラフである。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態では、蒸発器25の湿球温度に基づいて決定される目標温度(理想的には、湿球温度)以下となるように電動モータ26の稼動状態を制御するので、エンジン1の始動と停止とを繰り返して圧縮機21を間欠的に稼動させる特許文献1に記載の発明に比べて、エンジン1の稼動時間が短くなる。
したがって、低い効率でエンジン1が稼動してしまうことを防止できるので、エンジン1の燃料消費率を向上させることができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、内気循環モード時においては、室内温度センサ及び湿度センサの検出値と湿り空気線図とに基づいて湿球温度Twet演算(算出)し、外気導入モード時においは、圧縮機(エンジン)を停止した後、所定時間経過後のエバ後温度TEを湿球温度Twetとしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば外気導入モード時及び内気循環モード時によらず、導入空気温度に基づいて湿球温度Twetを決定する、又は圧縮機(エンジン)を停止した直後のエバ後温度TE及び室外温度センサの検出温度のうちいずれか低い方の温度を湿球温度Twetとするなど、その他手段により湿球温度Twetを検出してもよい。
また、上述の実施形態では、電動モータ26を停止または稼動させる間欠運転により、エバ後温度TEが湿球温度Twet以下となるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば電動モータ26の回転数を連続的に増減することにより、エバ後温度TEが湿球温度Twet以下となるようにしてもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものではればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
ハイブリッド自動車の説明図である。 本発明の実施形態に係る空調装置の模式図である。 湿り空気線図である。 本発明の実施形態に係る空調装置の制御の一例を示すフローチャートである。 (a)は本発明の実施形態に係る空調装置のエバ後温度TEの変化を示すグラフであり、(b)は特許文献1に係る空調装置のエバ後温度TEの変化を示すグラフである。
符号の説明
1…エンジン、10…室内ユニット、11…空調ケーシング、12…送風機、
13…ヒータ、14…エアミックスドア、20…蒸気圧縮式冷凍機、
21…圧縮機、22…凝縮器、23…レシーバ、24…膨脹弁、
25…蒸発器、26…電動モータ、27…電磁クラッチ。

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(21)、および車室内に吹き出す空気の通路を形成する空調ケーシング(11)内に配設されて冷媒を蒸発させることにより空気を冷却する蒸発器(25)を有する車両用空調装置であって、
    走行用駆動源(1)で発生した動力を前記圧縮機(21)に断続可能に伝達するクラッチ(27)と、
    前記圧縮機(21)を駆動する動力を発生する電動モータ(26)と、
    前記圧縮機(21)が停止しているときにおいて、前記蒸発器(25)を通過した後の空気の温度が、前記蒸発器(25)の湿球温度に基づいて決定される目標温度以下となるように前記電動モータ(26)を稼動させるモータ駆動手段(7)とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機(21)、および車室内に吹き出す空気の通路を形成する空調ケーシング(11)内に配設されて冷媒を蒸発させることにより空気を冷却する蒸発器(25)を有する車両用空調装置であって、
    走行用駆動源(1)で発生した動力を前記圧縮機(21)に断続可能に伝達するクラッチ(27)と、
    前記圧縮機(21)を駆動する動力を発生する電動モータ(26)と、
    前記圧縮機(21)が停止しているときにおいて、前記蒸発器(25)を通過した後の空気の温度が、前記蒸発器(25)の湿球温度以下となるように前記電動モータ(26)を稼動させるモータ駆動手段(7)とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
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