JP2005067298A - 車両用ホイールキャップの取付構造 - Google Patents

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Takao Nakamura
孝男 中村
Masafumi Katagiri
雅史 片桐
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Abstract

【課題】 ロードホイール2へのホイールキャップ1の取付が容易であって、安定した取付状態を維持してホイールキャップ1の脱落を防止することができ、ブレーキの連続使用などにより高温になった場合でも、ホイールキャップ1の変形や歪みの発生を防止できる車両用ホイールキャップの取付構造を提供する。
【解決手段】 取付部材11、保持部材24間、および保持リブ27、係合部31間に押圧リング14を挿入して保持した状態で、ホイールキャップ本体1の裏面から突出する取付部材11の先端部側に形成した係止凸部12を、ロードホイール2の係止部15の係止面21に係止させ、押圧リング14により取付部材11を係止部15の内周面22に向けて半径方向外側へ押圧する車両用ホイールキャップ1。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車等の車両におけるロードホイールの車軸装着部を覆うように取り付けられる車両用ホイールキャップの取付構造に関し、特に軽量化のため側面に中空部を設けたロードホイールに取り付けるのに適した車両用ホイールキャップの取付構造に関するものである。
図4(a)は自動車等の車両におけるロードホイールおよびホイールキャップを示す分解斜視図であり、ホイールキャップ1はロードホイール2の車軸装着部3を車外側から覆うように取り付けられる。ロードホイール2はアルミニウム、軽合金、鉄等の金属により円盤状に形成され、周辺部にタイヤ4が取り付けられる。このようなロードホイール2は車両の車軸を取付孔5に挿入するように取り付け、固着孔6に取付ボルトを挿入してナットを締め付けて固着する。ロードホイール2の車軸装着部3を保護し、装飾性を持たせるために、車軸装着部3にホイールキャップ1が取り付けられる。図4(a)のロードホイール2は、従来の鋼板製のロードホイールに代わって採用されるようになった、アルミニウムその他の軽合金製の軽量化され、かつ外表面の意匠性に優れたロードホイールの一例を図示している。
図4(b)は特許文献1に記載された従来の鋼板製のロードホイールに取り付けられるホイールカバーの取付構造を示す断面図である。従来の鋼板製のロードホイール2はホイールリム2aおよびホイールディスク2bから構成され、ホイールカバー20はこれらを含むロードホイール2のほぼ全域を覆うように構成されている。ホイールカバー20の裏面には同一円周上に複数の突出片状の取付部材11が弧状に突出し、その先端部には外側に弧状に突出する係止凸部12が設けられている。係止凸部12の内側には凹状の受部13が形成され、環状の線材からなる押圧リング14が係合している。ロードホイール2のホイールリム2aには、係止凸部12を係止する係止部15、および係止凸部12が係合されるハンプ部16aが形成されている。このハンプ部16aは、ホイールリム2aに沿って取り付けられるタイヤ(図示せず)が、ロードホイール2の軸線方向内側に落ち込むことがないように、ロードホイール2の半径方向外側に向けて突出するように形成される。したがってハンプ部16aの内周側は凹部が形成され、この凹部(ハンプ部16a)にホイールカバーの係止凸部12が係合される。
上記のホイールカバー20は受部13に押圧リング14を係合させ、取付部材11を基部からたわませてロードホイール2のホイールリム2aの内側に挿入し、ホイールリム2aのハンプ部16aに係止凸部12を係合させて、係止部15に係止させて取り付ける。このとき押圧リング14は係止凸部12を押圧して、ロードホイール2からホイールカバー20の脱落を防止する。従来の鋼板製のロードホイール2では、ハンプ部16aに係合凸部12の先端部及び半径方向外側面が当接して係合するため、押圧リング14の押圧力を受ける係合凸部12は、ホイールカバー20の軸線方向並びに半径方向のいずれにも、ハンプ部16aによる規制を受け、係合状態は安定し、ホイールカバー20の変形は生じなかった。
車両の軽量化の要請からロードホイール2の軽量化も行われ、図4(b)に示す従来の鋼板製のロードホイール2から、図4(a)に示すアルミニウムその他の軽合金製の軽量化されたロードホイール2が採用されるようになっている。このような軽量化されたロードホイール2は、図4(a)に示すように、ホイールリム2aとホイールディスク2bが一体的に形成され、車軸装着部3はホイールディスク2bの中央部に小さく形成されている。そして材質だけでなく構造的にも無駄な部分が除去され、広い中空部または凹部が形成されたロードホイール2となっている。このようなロードホイール2に取り付けられるホイールキャップ1も、従来の鋼板製のロードホイール2に取り付けられるホイールカバー20に比べて小さい形状に構成されている。
このように軽量化され、構造的にも変化したロードホイール2に、小型化したホイールキャップ1を取り付けるための取付構造は、従来の鋼板製のロードホイール2に取り付けるホイールカバー20の取付構造がほぼそのままの状態で採用されている。図5はこのようなホイールキャップの取付構造を示し、(a)はホイールキャップの背面図、(b)は一部の斜視図、(c)は取付状態を示す(a)のB−B断面図、(d)は使用状態を示すB−B断面図である。
図5のホイールキャップの取付構造では、ホイールキャップ1のキャップ本体10の裏面には同一円周上に複数の弧状の取付部材11が突出し、その先端部には外側に弧状に突出する係止凸部12が設けられている。係止凸部12の内側には凹状の受部13が形成され、環状の線材からなる押圧リング14が係合している。ロードホイール2の車軸装着部3には係止凸部12を係止する係止部15が形成されているが、係止凸部12の半径方向最大突出部12aと、同じく軸線方向の最先端部12bとは、共にロードホイール2の内周面と当接していない。17は位置規制用のリブである。
上記のホイールキャップ1は受部13に押圧リング14を係合させ、取付部材11を基部からたわませてロードホイール2の車軸装着部3の内側に挿入し、係止部15に係止させて取り付ける。このとき押圧リング14は係止凸部12を半径方向外側に押圧し、係止凸部12を中空部16内に挿入して係止部15に係止させ、ロードホイール2からホイールキャップ1の脱落を防止する。
しかしながら、一般にホイールキャップ1はブレーキの連続使用などによる発熱により、長時間走行するとキャップ本体10の温度が140℃近くまで上昇することがあるが、上記のような従来のホイールキャップ1の取付構造では、押圧リング14の押圧力が係止凸部12を介してホイールキャップ1の半径方向外側に作用する構造となっているが、図5(c)に示すように押圧リング14の押圧力を受ける係止部12の半径方向最大突出部12aは、その半径方向外側に何の規制も受けないので合成樹脂製のホイールキャップ1は樹脂の軟化により、係止凸部12が半径方向外側に変形する。また係止凸部12の先端部の変形に伴い、取付部材11が車軸方向内側に引き込まれるため、キャップ本体10表面の取付部材11基部の裏側に相当する部分に歪み19が発生するという問題点があった。特に、外表面にメッキ、スパッタリング、蒸着等により光輝金属層が形成されたホイールキャップにおいては、略平坦な面となるキャップ本体10の外表面部のわずかな歪みが容易に視認され、外観品質を著しく低下させる原因となる。キャップ本体10の表面に装飾用プレート等を取り付けたホイールキャップ1は、プレートの表面が変形することはないが、取付部材11の変形によりホイールキャップ1自体の取り外しが困難になるという問題点もあった。さらに、取付部材11の変形形状によっては、ホイールキャップ1がロードホイール2より脱落し易くなるという問題点があった。
図4(c)は特許文献2に示された従来のホイールキャップの取付構造を示す断面図である。図4(c)のホイールキャップ1は、図5のものとほぼ同様に構成されているが、押圧リング14の受部13は係止凸部12の基部、すなわち係止部15の係止凸部12との係合面18に対向する部分に形成されているように図示されている。
図4(c)のホイールキャップ1は、図5のものとほぼ同様にして取り付けられるが、受部13が係合面18に対向する部分に形成されているため、押圧リング14の押圧力がホイールキャップ1の半径方向外側に作用し、何の規制も受けない点は変わらず、高温時には係止凸部12が変形し、これに伴いキャップ本体10表面に歪み19が発生し、取付部材11の変形により取り外しが困難になり、あるいは脱落し易くなるという問題点がある。
実開昭63−155804号 実用新案登録第3041008号
本発明の課題は、ロードホイールへのホイールキャップの取付が容易であって、安定した取付状態を維持してホイールキャップの脱落を防止することができ、ブレーキの連続使用などにより高温になった場合でも、ホイールキャップの変形や外表面の歪みの発生を防止できる車両用ホイールキャップの取付構造を提供することである。
本発明は次の車両用ホイールキャップの取付構造である。
(1) ロードホイールの車軸装着部を覆うホイールキャップ本体と、
ホイールキャップ本体裏面の円周方向に沿った位置から、車軸方向内側に向けて突出する複数の取付部材と、
ロードホイールの係止部の係止面に係止されるように、取付部材の先端部側に形成された係止凸部と、
ロードホイールの係止部の内周面に向けて取付部材を半径方向外側へ押圧するように、弾性を有する材料で環状に形成された押圧リングと、
ホイールキャップがロードホイールに取り付けられた状態で、ロードホイールの係止部の内周面と対向する位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するように、押圧リングを保持する保持手段と
を含む車両用ホイールキャップの取付構造。
(2) 保持手段は、係止部の係止面よりも押圧リングの横断面の半径に相当する距離以上、車軸方向外側に寄った位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するように形成されている上記(1)記載の車両用ホイールキャップの取付構造。
(3) 保持手段は、ホイールキャップ本体裏面の取付部材よりも半径方向内側の円周方向に沿った位置から車軸方向内側に向けて突出し、押圧リングに係合する係合部を有する保持部材である上記(1)または(2)記載の車両用ホイールキャップの取付構造。
(4) 保持手段は、押圧リングに係合するように取付部材に形成された保持リブである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の車両用ホイールキャップの取付構造。
本発明における車両用ホイールキャップは、自動車等の車両におけるロードホイールの車軸装着部を覆うように取り付けられるホイールキャップである。このようなホイールキャップの取付の対象となるロードホイールは、前述のアルミニウムその他の軽合金製の軽量化されたロードホイールが対象として適しているが、鋼板製その他のロードホイールであっても、車軸装着部が車外側に露出するロードホイールは対象とすることができる。
ロードホイールの車軸装着部は、上記のようなロードホイールの中心部に小さく部分的に形成されるのが一般的であるが、大きく形成されるものであってもよい。この車軸装着部は通常は円形に形成されるが、他の形状でもよい。ロードホイールの車軸装着部には、ホイールキャップの取付部材が挿入される中空部、ならびに取付部材の係止凸部を係止する形状の係止部が形成される。
本発明の車両用ホイールキャップは、ロードホイールの車軸装着部を覆うホイールキャップ本体の裏面における円周方向に沿った位置から、車軸方向内側に向けて複数の取付部材が突出し、取付部材の先端部側にロードホイールの係止部の係止面に係止される形状の係止凸部が形成され、弾性を有する材料で環状に形成された押圧リングが、ロードホイールの係止部の内周面に向けて取付部材を半径方向外側へ押圧するように形成され、ホイールキャップがロードホイールに取り付けられた状態で、ロードホイールの係止部の内周面と対向する位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するように、保持手段により押圧リングを保持する構成とされている。
ホイールキャップ本体は、ロードホイールの車軸装着部を覆うことができる形状とされ、車軸装着部の形状に対応して一般的には円盤状とされるが、他の形状でもよい。ホイールキャップ本体は、車軸装着部の少なくとも一部を覆うことができるものであればよく、全体を覆うものでもよい。ホイールキャップ本体の外表面は平面状、球面状、その他の装飾性の形状とされ、エンブレム等の装飾または標識部材を付着することもできる。
取付部材は、ホイールキャップ本体の裏面における円周方向に沿った位置から、車軸方向内側に向けて複数個が突出している。取付部材は、幅を有する突片状のものが好ましく、この場合円周方向に沿った円弧状片でも、板状片でもよい。
係止凸部は、取付部材の先端部側にロードホイールの係止部の係止面に係止される形状に形成される。係止凸部は、ロードホイールの係止部に係合する爪状に形成するのが好ましいが、他の形状でもよい。
ホイールキャップ本体、取付部材および係止凸部は、ABS樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン)等の合成樹脂の射出成形、その他の成形により一体成形されるのが好ましいが、一部または全部の材料ならびに成形方法が他のものでもよい。
押圧リングは、鉄、ステンレス等の鋼材の線材により半径方向に弾性を有する環状に形成されたものが好ましいが、他の材料のものでもよい。押圧リングの形状は、円形でも、円周の一部が後退した環状でもよいが、取付部材を半径方向外側に押圧する部分は円弧状であるのが好ましい。本発明においては、円形状、一部に半径方向縮径部を有する形状のものを含めて環状の押圧リングという。
保持手段としては、係止部の係止面よりも、押圧リングの横断面の半径に相当する距離以上車軸方向外側に寄った位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するように、押圧リングを保持するものを採用することができる。また保持手段としては、ホイールキャップ本体裏面の取付部材よりも半径方向内側の円周方向に沿った位置から車軸方向内側に向けて突出し、押圧リングに係合する係合部を有する保持部材であってもよい。さらに保持手段としては、押圧リングに係合するように取付部材に形成された保持リブであってもよい。これらはそれぞれ単独で、または組み合わせて採用することができる。
本発明のホイールキャップは、取付部材の係止凸部を基部からたわませて、ロードホイールの車軸装着部の中空部内に挿入し、ロードホイールの係止部の係止面に係止凸部を係止させ、ホイールキャップ本体で車軸装着部を覆い、ロードホイールの係止部の内周面と対向する位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するように、保持手段で押圧リングを保持して取り付ける。このとき保持手段で押圧リングを保持した状態でホイールキャップを取り付けることができ、ロードホイールへのホイールキャップの取付が容易である。
このようにしてホイールキャップをロードホイールに取り付けた状態では、取付部材の係止凸部がロードホイールの係止部の係止面に係止された状態で、ロードホイールの係止部の内周面に向けて、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧することによって、ロードホイールの係止部の係止面からの係止凸部の脱離を防止して、ホイールキャップの安定した取付状態を維持することができ、これによりロードホイールからホイールキャップの脱落を防止することができる。
またホイールキャップをロードホイールに取り付けた状態では、ロードホイールの係止部の内周面に向けて、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するため、取付部材には実質的に車軸方向内側への引張り力が作用せず、このためブレーキの連続使用などにより高温になった場合でも、ホイールキャップ本体、取付部材、係止凸部などのホイールキャップ各部に変形や歪みの発生を防止することができる。
特に係止部の係止面よりも押圧リングの横断面の半径に相当する距離以上車軸方向外側によった位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧する保持手段を用いることにより、取付状態をさらに安定化することができ、また取付部材に生じる引張り方向の分力を実質的になくすことがでるため、ホイールキャップ各部に変形や歪みが発生することがない。
保持手段として、ホイールキャップ本体裏面の取付部材よりも半径方向内側の円周方向に沿った位置から車軸方向内側に向けて突出し、押圧リングに係合する係合部を有する保持部材を用いることにより、押圧リングの脱落を防止して押圧リングを所定位置に保持でき、これにより取付部材を押圧する位置を安定させて、ホイールキャップ各部の変形や歪み発生の防止を確実にすることができる。
さらに保持手段として、押圧リングに係合する保持リブを取付部材に形成することにより、さらに安定して押圧リングを保持でき、これにより押圧リングの脱落を防止して押圧リングを所定位置に保持でき、取付部材を押圧する位置を安定させて、ホイールキャップ各部の変形や歪み発生の防止を確実にすることができる。
本発明の車両用ホイールキャップによれば、ホイールキャップ本体の裏面から突出する取付部材の先端部側に形成した係止凸部を、ロードホイールの係止部の係止面に係止させ、押圧リングにより取付部材を係止部の内周面に向けて半径方向外側へ押圧するようにしたので、ロードホイールへのホイールキャップの取付が容易であって、安定した取付状態を維持してホイールキャップの脱落を防止することができ、ブレーキの連続使用などにより高温になった場合でも、ホイールキャップの変形や歪みの発生を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1および図2は実施形態のホイールキャップの取付構造を示し、図1(a)はホイールキャップの背面図、(b)は一部の斜視図、(c)は反対側から見た一部の斜視図、図2(a)は取付状態を示す図1(a)のA−A断面図、(b)はその部分拡大面図である。
図1および図2において、ホイールキャップ1は、ABS樹脂とポリカーボネイト樹脂のアロイからなる合成樹脂の射出成形品であって、ロードホイール2の車軸装着部3を覆うように取り付けられるように構成されている。ロードホイール2はアルミニウムその他の軽合金製の軽量化されたロードホイールであり、車軸装着部3はロードホイール2の中心部に円形に形成され、ホイールキャップ1の取付部材11の係止凸部12を係止する係止部15、ならびに取付部材11が挿入される中空部16が形成されている。7はハブへの取付ボルト、8は取付ナットである。
ホイールキャップ1は、ロードホイール2の車軸装着部3を覆うホイールキャップ本体10の裏面における円周方向に沿った位置から、車軸方向内側に向けて複数の取付部材11が突出し、取付部材11の先端部側にロードホイール2の係止部15の係止面21に係止される爪状の係止凸部12が形成されている。また14はステンレス製の線材から、半径方向に弾性を有するように環状に形成された押圧リングであって、ロードホイール2の係止部15の内周面22に向けて取付部材11の押圧部23を半径方向外側へ押圧するように形成されている。そしてホイールキャップ1がロードホイール2に取り付けられた状態で、ロードホイール2の係止部15の内周面22と対向する位置において、押圧リング14が取付部材11の押圧部23を半径方向外側に押圧する位置に、保持手段としての保持部材24が押圧リング14を保持する構成とされている。
ホイールキャップ本体10は、ロードホイール2の車軸装着部3の全体を覆うことができる円盤状とされている。ホイールキャップ本体の外表面は平面状とされているが、球面状、その他の装飾性の形状でもよく、またエンブレム等の装飾または標識部材を付着することもできる。ホイールキャップ本体10には、取付部材11および保持部材24の突出側に位置決め用リブ25、およびホイールキャップ回転防止用リブ26が突出している。なお、図2(a)、(b)では、係止部15および位置決め用リブ25間、内周面22および押圧部23間、係止凸部12および押圧リング14間は、構成を分かりやすくするために離して図示されているが、実際の使用時には、押圧により間隔はなくなる。
取付部材11は、ホイールキャップ本体10の裏面における円周方向に沿った位置から、車軸方向内側に向けて複数個が突出している。取付部材11は、幅を有する突片状に形成されている。係止凸部12は、取付部材11の先端部側にロードホイール2の係止部15の係止面21に係合する爪状に形成されている。取付部材11の係止凸部12より基部側には、ロードホイール2の係止部15の内周面22に対向する位置に肉厚の押圧部23が形成されている。取付部材11の係止凸部12と反対側の基部側には、保持手段としての保持リブ27が形成されていて、押圧リング14が基部側に移動しないように係合している。取付部材11の係止凸部12と反対側の基部側には、保持リブ27と並んで補強リブ28が形成されている。
ホイールキャップ本体10、取付部材11、係止凸部12、保持部材24、位置決め用リブ25およびナット回転防止用リブ26は、弾性を有する合成樹脂の射出成形により一体成形されている。
押圧リング14は、鋼材(ステンレス鋼)等から半径方向に弾性を有するように環状に形成され、その形状は、円形の円周の一部が後退した環状であり、取付部材11を半径方向外側に押圧する部分は円弧状に形成されている。これは押圧リング14を真円形状とした場合、ホイールキャップ1の取付時にロードホイール2側の取付ナット8と押圧リング14とが干渉するので、取付ナット8に対応する円周部分を干渉しないように後退させたものである。押圧リング14の円周の一部を後退させるか否かは、一般にホイールキャップ1の直径によって決まり、ホイールキャップ1の直径が大きくなれば、押圧リング14を取付ナット8の半径方向外側に配置することが可能となり、本実施例のような後退部分を形成する必要はない。
押圧リング14の保持手段は、押圧リング14の脱落を防止するとともに、押圧リング14の押圧点(押圧部23との接点)30が係止部15の係止面21よりも車軸方向外側、好ましくは押圧リング14の横断面の半径に相当する距離以上車軸方向外側に寄った位置であって、係止部15の外側面29よりも車軸方向内側、好ましくは押圧リング14の横断面の半径に相当する距離以上車軸方向内側によった位置となるように、押圧リング14を保持する構成とされている。このような保持手段として、保持部材24が押圧リング14の脱落防止と車軸方向内側の規制のために採用され、保持リブ27が車軸方向外側の規制のために採用されている。
保持部材24は、ホイールキャップ本体10裏面の取付部材11の突出位置よりも半径方向内側の円周方向に沿った位置から車軸方向内側に向けて突出し、押圧リング14の車軸方向内側への移動を規制するように係合する係合部31、および補強リブ32を有する。保持部材24は、2個の取付部材11間に1個の保持部材24が配置され、この2個の取付部材11と1個の保持部材24間に押圧リング14が保持されるように構成されており、これらを1組としてが複数組が円周方向に配置されている。
保持リブ27は、押圧リング14の車軸方向外側への移動を規制するように取付部材11に形成されている。
上記のホイールキャップ1は、図1に示すように、取付部材11、保持部材24間、および保持リブ27、係合部31間に押圧リング14を挿入して保持した状態で、取付部材11の係止凸部12を基部からたわませて、ロードホイール2の車軸装着部3の中空部16内に挿入し、図2に示すように、ロードホイール2の係止部15の係止面21に係止凸部12を係止させ、ホイールキャップ本体10で車軸装着部3を覆うように取り付けられることとなる。この状態で、ロードホイール2の係止部15の内周面22と対向する位置において、押圧リング14が取付部材11の押圧部23を半径方向外側に押圧するように取り付ける。このように保持手段で押圧リング14を保持した状態でホイールキャップ1をロードホイール2へ取り付けることができ、ロードホイール2へのホイールキャップ1の取付は容易である。
このようにしてホイールキャップ1をロードホイール2に取り付けた状態では、取付部材11の係止凸部12がロードホイール2の係止部15の係止面21に係止された状態で、ロードホイール2の係止部15の内周面22に向けて、押圧リング14が取付部材11を半径方向外側に押圧するため、ロードホイール2の係止部15の係止面21からの係止凸部12の脱離を防止し、ホイールキャップ1の安定した取付状態を維持することができ、これによりロードホイール2からホイールキャップ1の脱落を防止することができる。
このときホイールキャップ1をロードホイール2に取り付けた状態では、ロードホイール1の係止部15の内周面22に向けて、押圧リング14が取付部材11を半径方向外側に押圧するため、取付部材11には実質的に車軸方向内側への引張り力が作用せず、このためブレーキの連続使用などにより高温になった場合でも、ホイールキャップ本体10、取付部材11、係止凸部12、保持部材24などのホイールキャップ1の各部に変形や歪みの発生を防止することができる。取付部材11の押圧部23を肉厚に形成することにより、さらに変形や歪みの発生防止効果を高くすることができる。
また押圧リング14の押圧点30が、係止部15の係止面21よりも車軸方向外側、好ましくは押圧リング14の横断面の半径に相当する距離以上車軸方向外側に寄った位置であって、係止部15の外側面29よりも車軸方向内側、好ましくは押圧リング14の横断面の半径に相当する距離以上車軸方向内側に寄った位置において、取付部材11の押圧部23を半径方向外側に押圧することにより、取付状態は安定化して係止凸部12の脱離を防止することができ、また取付部材11に生じる引張り方向の分力を実質的になくすことがでるため、ホイールキャップ1の各部に変形や歪みが発生することがない。
保持手段としての保持部材24が、ホイールキャップ本体10裏面の取付部材11よりも半径方向内側の円周方向に沿った位置から車軸方向内側に向けて突出し、押圧リング14に係合する係合部31を有しているので、押圧リング14の脱落を防止して押圧リング14を所定位置に保持でき、これにより取付部材11を押圧する位置を安定させて、ホイールキャップ1各部の変形や歪み発生の防止を確実にすることができる。
さらに保持手段として、押圧リング14に係合する保持リブ27を取付部材11に形成しているので、さらに安定して押圧リング14を保持でき、これにより押圧リング14の脱落を防止して押圧リング14を所定位置に保持でき、取付部材11を押圧する位置を安定させて、ホイールキャップ1各部の変形や歪み発生の防止を確実にすることができる。
このように上記の車両用ホイールキャップ1は、ホイールキャップ本体1の裏面から突出する取付部材11の先端部側に形成した係止凸部12を、ロードホイール2の係止部15の係止面21に係止させ、押圧リング14により取付部材11を係止部15の内周面22に向けて半径方向外側へ押圧することにより、ロードホイール2へのホイールキャップ1の取付が容易であって、安定した取付状態を維持してホイールキャップ1の脱落を防止することができ、ブレーキの連続使用などにより高温になった場合でも、ホイールキャップ1の変形や歪みの発生を防止できる。
試験例1:
図1および図2ホイールキャップ1として合成樹脂(ポリカーボネート/ABSポリマーアロイ)製ホイールキャップを用い、押圧リング(ステンレス製:直径=1.4mm)14の押圧点30を変化させて、ロードホイール2に取り付けた状態で140℃で3時間加熱し、ホイールキャップ本体10表面における歪み19(図5(d)参照)発生の状態を調べた。押圧点30の変化は、図2(b)に示すように、押圧点30が係止部15の係止面21と一致する位置を0とし、軸線方向内側を(+)、外側を(−)とした。歪み19の測定は、図1(a)における2個の取付部材11間に1個の保持部材24が配置された各組(5組)の2個の取付部材11の中間点Xの外表面側に発生した歪み19の基準面に対する変位量(5点)を測定し、5点の平均値を測定値として図3に示した。
図3より明らかなように、押圧リング14の押圧点30の位置が係止部15の係止面21より軸線方向外側に設けると変形量が減少し、特に押圧リング14の横断面の半径(本実験では0.7mm)に相当する距離以上軸線方向外側に設けると変形量が大幅に減少することがわかる。
なお、上記の実施形態において、ホイールキャップ1のホイールキャップ本体10、取付部材11、係止凸部12、押圧リング14、保持部材24などは、図示のものに限らず、変更可能である。また保持手段についても、従来のように取付部材11に凹部を設けたり、取付部材11の裏面に押圧リングを挟むようにリブを設けてもよく、同様な効果を得ることができる。
自動車等の車両におけるロードホイールの車軸装着部を覆うように取り付けて、車軸装着部を保護し、装飾性を付与するための車両用ホイールキャップの取付構造として利用可能である。
実施形態のホイールキャップの取付構造を示し、(a)はホイールキャップの背面図、(b)は一部の斜視図、(c)は反対側から見た一部の斜視図である。 実施形態のホイールキャップの取付構造を示し、(a)は取付状態を示す図1(a)のA−A断面図、(b)はその部分拡大面図である。 試験例1の結果を示すグラフである。 (a)は自動車等の車両におけるロードホイールおよびホイールキャップを示す分解斜視図であり、(b)は特許文献1に記載された従来の鋼板製のロードホイールに取り付けられるホイールカバーの取付構造を示す断面図である。 従来のホイールキャップの取付構造を示し、(a)はホイールキャップの背面図、(b)は一部の斜視図、(c)は取付状態を示す(a)のB−B断面図、(d)は使用状態を示すB−B断面図である。
符号の説明
1 ホイールキャップ
2 ロードホイール
2a ホイールリム
2b ホイールディスク
3 車軸装着部
4 タイヤ
5 取付孔
6 固着孔
7 取付ボルト
8 取付ナット
10 キャップ本体
11 取付部材
12 係止凸部
12a 半径方向最大突出部
12b 軸線方向最先端部
13 受部
14 押圧リング
15 係止部
16 中空部
16a ハンプ部
17 位置規制用のリブ
18 係合面
19 歪み
20 ホイールカバー
21 係止面
22 内周面
23 押圧部
24 保持部材
25 位置決め用リブ
26 ホイールキャップ回転防止用リブ
27 保持リブ
28 補強リブ
29 外側面
30 押圧点
31 係合部
32 補強リブ

Claims (4)

  1. ロードホイールの車軸装着部を覆うホイールキャップ本体と、
    ホイールキャップ本体裏面の円周方向に沿った位置から、車軸方向内側に向けて突出する複数の取付部材と、
    ロードホイールの係止部の係止面に係止されるように、取付部材の先端部側に形成された係止凸部と、
    ロードホイールの係止部の内周面に向けて取付部材を半径方向外側へ押圧するように、弾性を有する材料で環状に形成された押圧リングと、
    ホイールキャップがロードホイールに取り付けられた状態で、ロードホイールの係止部の内周面と対向する位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するように、押圧リングを保持する保持手段と
    を含む車両用ホイールキャップの取付構造。
  2. 保持手段は、係止部の係止面よりも押圧リングの横断面の半径に相当する距離以上、車軸方向外側に寄った位置において、押圧リングが取付部材を半径方向外側に押圧するように形成されている請求項1記載の車両用ホイールキャップの取付構造。
  3. 保持手段は、ホイールキャップ本体裏面の取付部材よりも半径方向内側の円周方向に沿った位置から車軸方向内側に向けて突出し、押圧リングに係合する係合部を有する保持部材である請求項1または2記載の車両用ホイールキャップの取付構造。
  4. 保持手段は、押圧リングに係合するように取付部材に形成された保持リブである請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用ホイールキャップの取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2289874A1 (es) * 2005-06-22 2008-02-01 Maier, S. Coop Conjunto tapabujes o tapacubos.
JP2019196069A (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 トヨタ自動車株式会社 ホイールキャップ
CN110861443A (zh) * 2018-08-28 2020-03-06 本田技研工业株式会社 车辆用车轮

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