JP2005067135A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクタンクと記録ヘッドとを接続するチューブの処理を簡略化可能とするとともに、このチューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響(具体的には、インク流量の変動,液面・メニスカス位置の変動等)を無視できる程度にまで軽減させるようにしたインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】記録媒体に対して走査記録を行う記録ヘッドに、装置本体に設置されたインクタンクからインクを供給するとともに、前記記録ヘッドに供給されたインクを回収することによりインク循環を行うように構成されたインクジェット記録装置であって、少なくとも前記記録ヘッドからのインクの回収系統を、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成としたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【選択図】図1
【解決手段】記録媒体に対して走査記録を行う記録ヘッドに、装置本体に設置されたインクタンクからインクを供給するとともに、前記記録ヘッドに供給されたインクを回収することによりインク循環を行うように構成されたインクジェット記録装置であって、少なくとも前記記録ヘッドからのインクの回収系統を、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成としたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【選択図】図1
Description
本発明はインクジェット記録装置に関し、より具体的には、記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査しつつ、吐出信号に基づいて記録ヘッドの吐出口からインクを吐出して記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装置に関する。
周知のように、インクジェット記録方式は、カラー画像を出力するための、構造が簡単で、装置の小型化が容易な方式として、広く利用されている。
通常、インクジェット記録方式による記録装置(インクジェットプリンタ)には、静電駆動方式,サーマルヘッド方式あるいは電気機械変換素子(ピエゾ)方式等が用いられている。また、このインクジェットプリンタに使用される記録体(インク)としては、一般に、溶媒中に着色粒子を分散させたものが用いられている。上述の記録方式を用い、記録用紙等の被記録体にインクを飛翔させることで、記録(印刷)が行われる。
通常、インクジェット記録方式による記録装置(インクジェットプリンタ)には、静電駆動方式,サーマルヘッド方式あるいは電気機械変換素子(ピエゾ)方式等が用いられている。また、このインクジェットプリンタに使用される記録体(インク)としては、一般に、溶媒中に着色粒子を分散させたものが用いられている。上述の記録方式を用い、記録用紙等の被記録体にインクを飛翔させることで、記録(印刷)が行われる。
ここで、記録に用いられる記録ヘッドとしては、複数個の吐出口が所定間隔で形成されたものが用いられ、この記録ヘッドをキャリッジに搭載し、このキャリッジと被記録体とを相対的に2次元的に走査して記録を行う、シリアルタイプの記録ヘッドが用いられる場合が多い。
このシリアルタイプの記録ヘッドにおいては、記録ヘッドに供給するためのインクを収納するインクタンクはインクジェットプリンタ本体に固定され、可撓性のチューブを介して記録ヘッドと接続される場合が多い。
このシリアルタイプの記録ヘッドにおいては、記録ヘッドに供給するためのインクを収納するインクタンクはインクジェットプリンタ本体に固定され、可撓性のチューブを介して記録ヘッドと接続される場合が多い。
このように構成されるインクジェットプリンタにおける記録ヘッドへのインク供給機構においては、キャリッジの走査領域に応じて十分な余裕を持たせる必要上、上記インクタンクと記録ヘッドとを接続するチューブが長いものとなり、その処理が煩雑になるとともに、このチューブ内に滞留するインクの量が増すことに起因する、その慣性力による記録ヘッドへの影響(具体的には、液面,メニスカスの変動)を無視できなくなるという問題点が生じる。
これらの問題点のうち、前者のチューブの処理については、チューブをケーブルベアと呼ばれる保持部材に保持させて移動させることで、一応の解決策が取られているが、後者の、チューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響については、いろいろな方法が提案されてはいるものの、必ずしも満足すべき結果が得られているとはいい難い状況である。
例えば、特許文献1に開示されているインクジェット記録装置は、記録ヘッドを搭載するキャリッジとは別の、第2のキャリッジにインクサブタンクを取り付け、このサブタンクからポンプでインクを記録ヘッドに供給するようにしたものである。この装置においては、記録ヘッドから回収されるインクも、上記第2のキャリッジに取り付けたインクサブタンクに戻すように構成されている。
上述の、特許文献1に開示されている装置では、記録ヘッドを搭載するキャリッジとは別に、第2の、インクサブタンクを取り付けるためのキャリッジを設けて、これら2つのキャリッジを同期させて走査するように駆動することにより、キャリッジの移動に起因する、チューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響を軽減できるとしているが、このように構成することは、装置の構造並びに駆動制御方法を複雑にするという点では好ましいことではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来の技術における問題を解消し、インクタンクと記録ヘッドとを接続するチューブの処理を簡略化可能とするとともに、このチューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響(具体的には、インク流量の変動,液面・メニスカス位置の変動等)を、無視できる程度にまで軽減させるようにしたインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体に対して走査記録を行う記録ヘッドに、装置本体に設置されたインクタンクからインクを供給するとともに、前記記録ヘッドに供給されたインクを回収することによりインク循環を行うように構成されたインクジェット記録装置であって、
少なくとも前記記録ヘッドからのインクの回収系統を、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成としたことを特徴とする。
少なくとも前記記録ヘッドからのインクの回収系統を、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成としたことを特徴とする。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、前記構成に加えて、前記記録ヘッドへのインクの供給系統をも、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成としてもよい。
ここで、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成として、前記インクの供給系統並びにインクの回収系統の、前記記録ヘッドとインクタンクとの間におけるインク流路を、いずれもループ状に形成することが好ましい。
ここで、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成として、前記インクの供給系統並びにインクの回収系統の、前記記録ヘッドとインクタンクとの間におけるインク流路を、いずれもループ状に形成することが好ましい。
また、前記インクの供給系統並びにインクの回収系統において構成されるループ状インク流路に接続される前記記録ヘッド部との接続部分(混合流路)の少なくとも一方の断面積を、前記ループ状インク流路の断面積より小さくする(好ましくは1/2以下、より好ましくは1/3以下とする)ことが好ましい。
さらに、前記インクの供給系統並びにインクの回収系統において構成されるループ状インク流路に接続される前記記録ヘッド部との接続部分(混合流路)の少なくとも一方に、流量規制部材を設けることも有効である。
さらに、前記インクの供給系統並びにインクの回収系統において構成されるループ状インク流路に接続される前記記録ヘッド部との接続部分(混合流路)の少なくとも一方に、流量規制部材を設けることも有効である。
本発明に係るインクジェット記録装置においては、インクの供給系統並びにインクの回収系統における、記録ヘッド移動時の配管系内に滞留するインクの慣性力の影響が、特に、その回収側において大きいことに鑑みて、インクの供給系統並びにインクの回収系統のうち少なくともインクの回収系統について、この圧力変動が記録ヘッド側に影響しないように配慮したものである。
なお、インクの回収系統のみならず、インクの供給系統についても同様の配慮をすることが好ましいことは、前述の通りである。
なお、インクの回収系統のみならず、インクの供給系統についても同様の配慮をすることが好ましいことは、前述の通りである。
本発明によれば、インクタンクと記録ヘッドとを接続するチューブの処理を簡略化可能とするとともに、このチューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響(具体的には、インク流量の変動,液面・メニスカス位置の変動等)を、無視できる程度にまで軽減させ、安定した記録を可能にしたインクジェット記録装置を実現できるという顕著な効果を奏するものである。
特に、本発明は、静電式インクジェット記録装置に適用した場合に、安定したインク流を得ることができるため、濃縮工程,吐出が安定し、高画質の画像が得られるようになるという効果も得られる。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る静電式インクジェットプリンタの概略全体構成を示す模式図である。本実施形態に係るインクジェットプリンタは、搬送手段によって搬送される記録媒体Pに対して、画像形成手段によって、入力された画像データに応じて4色のインク滴を吐出してインク粒子像を形成し、この記録媒体P上に形成されたインク粒子像を定着して、フルカラー画像を記録するものである。
図3に示すインクジェットプリンタ60は、記録媒体Pに片面4色印刷を行う装置であり、記録媒体Pの搬送手段として、フィードローラ対62,ガイド64,ローラ66a,66bおよび66c,搬送ベルト68,搬送ベルト位置検出手段69,静電吸着手段70,除電手段72,剥離手段74,定着・搬送手段76およびガイド78を有し、画像形成手段として、記録ヘッド80、インク循環系82,ヘッドドライバ84,記録媒体位置検出手段86および記録位置制御手段88を有し、さらに、溶媒回収手段として、排出ファン90および溶媒回収装置92を有し、さらにこれらの構成要素を内包するための筐体61を備える。
まず、インクジェットプリンタ60における、記録媒体Pの搬送手段について説明する。
フィードローラ対62は、筐体61の側面に設けられた搬入口61aに隣接して設けられ、図示されていないストッカから記録媒体Pを筐体61内に設けられた搬送ベルト68(ローラ66aに支持される部分)に送り込む1対のローラからなる。ガイド64は、フィードローラ対62と搬送ベルト68を支持するローラ66aとの間に設けられ、記録媒体Pを搬送ベルト68に案内する。
フィードローラ対62は、筐体61の側面に設けられた搬入口61aに隣接して設けられ、図示されていないストッカから記録媒体Pを筐体61内に設けられた搬送ベルト68(ローラ66aに支持される部分)に送り込む1対のローラからなる。ガイド64は、フィードローラ対62と搬送ベルト68を支持するローラ66aとの間に設けられ、記録媒体Pを搬送ベルト68に案内する。
フィードローラ対62の近傍には、図示されていないが、記録媒体Pに付着した塵埃や紙粉等の異物を除去する異物除去手段を設けることが好ましい。ここで異物除去手段としては、公知の吸引除去,吹き飛ばし除去,静電除去等の非接触法や、ブラシ,ローラ等による接触法によるものの1つあるいは複数を組み合わせて使用すればよい。また、フィードローラ対62を微粘着ローラで構成し、さらにフィードローラ対62のクリーナを設けて、フィードローラ対62による記録媒体Pのフィード時に塵埃・紙粉等の異物を除去してもよい。
ローラ66a,66bおよび66cは、搬送ベルト68を張架して移動させるためのものであり、ローラ66a,66bおよび66cのうち少なくとも1つは、図示されていない駆動源と連結されている。
搬送ベルト68は、記録ヘッド80から吐出されるインクによって画像が形成されるときに記録媒体Pを保持するプラテンとして機能し、記録媒体Pを移動するとともに、画像形成後、定着・搬送手段76まで搬送するためのものである。従って、搬送ベルト68としては、寸法安定性に優れ、耐久性を有する材料で形成される無端ベルトが用いられ、その材料としては、例えば、金属,ポリイミド樹脂,フッ素樹脂その他の樹脂およびそれらの複合体が用いられる。
搬送ベルト68は、記録ヘッド80から吐出されるインクによって画像が形成されるときに記録媒体Pを保持するプラテンとして機能し、記録媒体Pを移動するとともに、画像形成後、定着・搬送手段76まで搬送するためのものである。従って、搬送ベルト68としては、寸法安定性に優れ、耐久性を有する材料で形成される無端ベルトが用いられ、その材料としては、例えば、金属,ポリイミド樹脂,フッ素樹脂その他の樹脂およびそれらの複合体が用いられる。
本実施形態においては、記録媒体Pは、静電吸着によって搬送ベルト68上に保持されるので、搬送ベルト68は、記録媒体Pを保持する側(表面)が絶縁性、ローラ66a,66bおよび66cと接する側(裏面)が導電性を有する構成としている。具体的には、搬送ベルト68は、金属ベルトの表面側にフッ素樹脂コートを行ったものである。また、図示例においては、ローラ66aは導電性ローラとされ、搬送ベルト68の裏面(金属面)は、ローラ66aを介して設置されている。
なお、搬送ベルト68は、公知の方法により蛇行が抑制されていることが好ましい。蛇行抑制方法としては、例えば、ローラ66cをテンションローラとし、前述の搬送ベルト位置検出手段69の出力、すなわち搬送ベルト68の幅方向の検知位置に応じて、ローラ66cの軸をローラ66aおよびローラ66bの軸に対して傾けることにより、搬送ベルト68の幅方向の両端でテンションを変えて蛇行を抑制する方法等が用いられる。また、ローラ66a,66bおよび66cをテーパ形やクラウン形、あるいはその他の形状とすることで、蛇行を抑制してもよい。
静電吸着手段70は、記録媒体Pを静電力により搬送ベルト68に吸着させて保持するとともに、画像形成のために記録ヘッド80に対して所定のバイアスを印加するために、記録媒体Pを所定の電位に帯電させるものである。
本実施例においては、静電吸着手段70は、記録媒体Pを帯電させるスコロトロン帯電器70aと、このスコロトロン帯電器70aに接続される負の高圧電源70bとを有する。記録媒体Pは、負の高圧電源70bに接続されたスコロトロン帯電器70aにより、負の高電圧に帯電され、搬送ベルト68の絶縁層に静電吸着される。
本実施例においては、静電吸着手段70は、記録媒体Pを帯電させるスコロトロン帯電器70aと、このスコロトロン帯電器70aに接続される負の高圧電源70bとを有する。記録媒体Pは、負の高圧電源70bに接続されたスコロトロン帯電器70aにより、負の高電圧に帯電され、搬送ベルト68の絶縁層に静電吸着される。
静電吸着手段70は、静電力によって記録媒体Pが浮き上がりのない状態で搬送ベルト68に静電吸着させた後、搬送ベルト68を駆動しながら、記録媒体P表面を均一帯電する。記録媒体Pを帯電させる際の搬送ベルト68の搬送速度は、安定に搬送できる範囲であればよく、画像記録時の搬送速度と同じでもよいし、異なっていてもよい。また、記録媒体Pを複数回周回させることによって、同一の記録媒体Pに静電吸着手段を複数回作用させ、均一帯電を行ってもよい。
静電吸着手段70によって帯電された記録媒体Pは、搬送ベルト68によって後述する記録ヘッド80の位置まで搬送される。記録ヘッド80による画像形成部では、記録媒体Pの帯電電位をバイアスとし、記録ヘッド80に記録信号電圧が印加され、バイアス帯電電位に記録信号電圧が重畳されることにより、インクジェット(インク滴)が吐出され、記録媒体Pに画像が形成される。この際、搬送ベルト68の加熱手段を設け、記録媒体Pの温度を高めることで、記録ヘッド80から吐出されたインク滴の記録媒体P上での定着を促進することができ、滲みをより一層抑制して画質の向上を図ることができる。
画像が形成された記録媒体Pは、除電手段72により除電され、剥離手段74により搬送ベルト68から剥離されて定着・搬送手段76へ搬送される。
本実施例において、除電手段72は、コロトロン除電器72aと、交流電源72bと、直流高圧電源72cとを有し、直流高圧電源72cの他方の端子は接地されている。図示例の除電手段72は、コロトロン除電器72aおよび交流電源72bを用いる、いわゆるACコロトロン除電器を使用しているが、これ以外にも、例えばスコロトロン除電器,固体チャージャ,放電針等の種々の手段や方法などが利用でき、また、前述の静電吸着手段70のように、導電性ローラや導電性プラテンを用いる構成も好適に使用される。
また、剥離手段74としては、剥離用ブレード,逆回転ローラ,エアナイフ等、公知の技術が各種利用可能である。
本実施例において、除電手段72は、コロトロン除電器72aと、交流電源72bと、直流高圧電源72cとを有し、直流高圧電源72cの他方の端子は接地されている。図示例の除電手段72は、コロトロン除電器72aおよび交流電源72bを用いる、いわゆるACコロトロン除電器を使用しているが、これ以外にも、例えばスコロトロン除電器,固体チャージャ,放電針等の種々の手段や方法などが利用でき、また、前述の静電吸着手段70のように、導電性ローラや導電性プラテンを用いる構成も好適に使用される。
また、剥離手段74としては、剥離用ブレード,逆回転ローラ,エアナイフ等、公知の技術が各種利用可能である。
搬送ベルト68から剥離された記録媒体Pは、定着・搬送手段76に送られ、インクジェット(インク滴)によって形成された画像が形成される。本実施例においては、定着・搬送手段76として、ヒートローラ76aおよび搬送ローラ76bからなるローラ対を用い、記録媒体Pを搬送するとともに、記録媒体Pに形成された画像を接触加熱して定着している。なお、定着手段を搬送ローラ対からなる搬送手段とは別に設けて、他の定着手段や定着方法によって定着を行うようにしてもよい。
加熱定着としては、上述のヒートローラ定着以外に、赤外線またはハロゲンランプやキセノンフラッシュランプによる照射、あるいはヒータを利用した熱風定着等の一般的な加熱定着を挙げることができる。
なお、加熱定着を行う際、記録媒体Pとしてコート紙やラミネート紙を用いた場合には、急激な温度上昇により紙の内部の水分が急激に蒸発し、紙の表面に凹凸が発生する、ブリスターと呼ばれる現象が起きることがある。これを防止するためには、複数の定着器を配置し、紙が徐々に昇温するように,各定着器の電力供給および記録媒体Pまでの距離の一方または両方を変えるのが好ましい。
なお、加熱定着を行う際、記録媒体Pとしてコート紙やラミネート紙を用いた場合には、急激な温度上昇により紙の内部の水分が急激に蒸発し、紙の表面に凹凸が発生する、ブリスターと呼ばれる現象が起きることがある。これを防止するためには、複数の定着器を配置し、紙が徐々に昇温するように,各定着器の電力供給および記録媒体Pまでの距離の一方または両方を変えるのが好ましい。
なお、少なくとも記録ヘッド80から吐出されるインクジェットによる画像形成から、定着・搬送手段76による定着までの行程では、記録媒体Pの画像形成面には何も接触しないように保つことが好ましい。
画像が定着された記録媒体Pは、ガイド78に案内されて、図示されていない排紙ストッカに排出される。
画像が定着された記録媒体Pは、ガイド78に案内されて、図示されていない排紙ストッカに排出される。
次に、上述のインクジェットプリンタ60における画像形成手段および画像記録方法について説明する。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ60における画像形成手段は、インクジェットを吐出する記録ヘッド80,この記録ヘッド80のインクの供給および回収を行うインク循環系82,図示されていないコンピュータ,RIP(Raster Image Processor )等の外部機器からの出力画像信号により記録ヘッド80を駆動するヘッドドライバ84,記録媒体Pにおける画像形成(記録)位置を決定するために記録媒体Pを検出する記録媒体位置検出手段86および記録ヘッド80の位置を制御する記録位置制御手段88により構成される。
記録ヘッド80は、フルカラー画像の記録を行うためのシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),黒(K)の4色の記録ヘッドの結合体であり、ヘッドドライバ84からの信号に従って、インク循環系82によって供給されるインクをインク滴として吐出して、搬送ベルト68によって所定速度で搬送されている記録媒体Pに画像を形成(記録)する。ここで、各色の記録ヘッドは、搬送ベルト68の搬送方向に配列されている。
ここでは、記録ヘッド80として、各色につき複数のノズル(各ノズルは、1つのインク滴を吐出する1単位の吐出ノズルに対応する)が所定の間隔で記録媒体Pの搬送方向と直交する方向(幅方向)に配列されたマルチチャンネルヘッドを使用している。
図示例のインクジェットプリンタ60は、記録ヘッド80に対して、搬送ベルト68によって記録媒体Pを搬送することによって主走査を行う。図示例のインクジェットプリンタ60は、このような構成とすることで、記録ヘッドをシリアルスキャンするタイプのものに比べて、高速での画像形成が可能となっているものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
図示例のインクジェットプリンタ60は、記録ヘッド80に対して、搬送ベルト68によって記録媒体Pを搬送することによって主走査を行う。図示例のインクジェットプリンタ60は、このような構成とすることで、記録ヘッドをシリアルスキャンするタイプのものに比べて、高速での画像形成が可能となっているものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
記録ヘッド80としてマルチチャンネルヘッドを用いた場合には、搬送ベルト68に記録媒体Pを保持させた状態で、搬送ベルト68を回転させることにより、記録ヘッド80に対して、記録媒体Pを搬送して主走査を行うとともに、記録ヘッド80を搬送ベルト68の幅方向に移動させて副走査を行うことによって、記録媒体P上に画像が形成される。従って、記録媒体Pの全面に画像が形成されるためには、記録媒体Pを担持した状態で搬送ベルト68が複数回回転する。すなわち、複数回の主走査が行われる。なお、この場合の記録ヘッド80の副走査方法は、記録ヘッド80のノズル密度と描画解像力の関係,インターレースの方法等により選択されればよい。
こうして、マルチチャンネルヘッドを用いる記録ヘッド80によって、記録媒体Pの全面に形成された画像は、記録媒体Pが定着・搬送手段76によって挟持搬送されることにより、定着・搬送手段76によって定着される。
なお、上述の例のインクジェットプリンタ60においては、マルチチャンネルヘッドを用いる記録ヘッド80によって、記録媒体Pの全面を走査する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録媒体Pと記録ヘッド80とを相対的に移動させて、記録ヘッド80によって記録媒体Pの全面を走査できれば、どのような走査方法を用いてもよい。例えば、搬送ベルト68の幅方向に記録ヘッド80を移動させて主走査を行い、搬送ベルト68によって記録媒体Pを搬送して副走査を行ってもよい。または、記録ヘッド80を固定したまま、搬送ベルト68をその長手方向に搬送するとともに、搬送ベルト68自体をその幅方向に移動させて副走査を行ってもよい。
ここで、本実施形態の特徴である、記録ヘッド80周辺部(主に、記録ヘッドと後述するインク供給・回収チューブとを担持するキャリッジからなり、以下、これを記録ヘッドユニットと呼ぶ)について説明する。
図1は、本実施形態に係る記録ヘッドユニット80Aの構成を示す拡大斜視図であり、図中の矢印X方向が搬送ベルト68の搬送方向である。図示例の記録ヘッドユニット80Aは、搬送ベルト68の搬送方向(X方向)に直交する方向に配置されたガイドレール40に沿って、図示されていないモータにより駆動されるボールねじなどの駆動手段により、図中の矢印Z方向に移動(走査)される構造となっている。
図1は、本実施形態に係る記録ヘッドユニット80Aの構成を示す拡大斜視図であり、図中の矢印X方向が搬送ベルト68の搬送方向である。図示例の記録ヘッドユニット80Aは、搬送ベルト68の搬送方向(X方向)に直交する方向に配置されたガイドレール40に沿って、図示されていないモータにより駆動されるボールねじなどの駆動手段により、図中の矢印Z方向に移動(走査)される構造となっている。
図1に示す記録ヘッドユニット80Aでは、記録ヘッド80にインクを供給するインク供給系と、記録ヘッド80からインクを回収するインク回収系とを、いずれもループ状に形成(インク供給系ループ20,インク回収系ループ22)している。すなわち、図中、10は、記録ヘッドユニット80Aとは上述のインク供給系およびインク回収系を介して接続されるインクタンク、12はインク送出用ポンプを示しており、20,22は上述のインク供給系ループ並びにインク回収系ループを示している。
インク供給系ループ20並びにインク回収系ループ22は、ここでは、両者が全く同じ形状に形成されているが、これは好ましい条件であり、必ずしも必要な条件ではない。すなわち、インク供給系ループ20並びにインク回収系ループ22は、後述するように、少なくとも、インク回収系ループ22を構成するチューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響(具体的には、インク流量の変動,液面・メニスカス位置の変動等)を、無視できる程度にまで軽減させることが可能で、かつ、記録ヘッドユニット80Aのスムーズな移動に支障のない長さを有し、さらにループを形成し易い長さを有すればよい。
なお、図示例のように、インク供給系ループ20並びにインク回収系ループ22を全く同じ形状に形成した場合には、図示されていないが、このループを形成している2本のチューブを、例えばケーブルベア、あるいは、両端に回動・移動自在のプーリ対で保持することにより、この2本のチューブを、滑らかに移動させるように構成することが容易にできるという利点がある。
ここで、ループの反転部分の曲率は、記録ヘッドユニット80Aの移動をスムーズにする点からは、あまり小さくしない方がよい。
ここで、ループの反転部分の曲率は、記録ヘッドユニット80Aの移動をスムーズにする点からは、あまり小さくしない方がよい。
上述のインク供給系ループ20並びにインク回収系ループ22の、記録ヘッド80へのインク供給部20a並びに記録ヘッド80からのインク回収部22a、およびインクタンク10からのインク供給部10a並びにインクタンク10へのインク回収部10bとの分岐点20A,22A(または合流点20B,22B)はT字状に形成されており、これらの分岐点から分岐点までのそれぞれの距離は、インク供給系ループ20並びにインク回収系ループ22のいずれにおいても、それぞれに等しくしておくことが好ましい。
また、上述の記録ヘッド80に近接する分岐点22A,合流点20Bについては、インク供給系ループ20から記録ヘッド80への分岐管(混合流路)20aまたは記録ヘッド80からインク回収系ループ22へのリターン管22aの断面積を、その少なくとも一方は、前記ループ状インク流路(20または22)の断面積より小さくすること(好ましくは1/2以下、より好ましくは1/3以下とすること)が好ましい。図2(a)に、その状況を示す。
このように構成することにより、前記ループ状インク流路(20または22)内で発生するインクの圧力変動の記録ヘッド80への影響を押さえて、記録特性への影響を軽減することができる。
このように構成することにより、前記ループ状インク流路(20または22)内で発生するインクの圧力変動の記録ヘッド80への影響を押さえて、記録特性への影響を軽減することができる。
また、図2(b)に示すように、上述の、インク供給系ループ20から記録ヘッド80への分岐管(混合流路)20aまたは記録ヘッド80からインク回収系ループ22へのリターン管22aの内部に、流量を制限する流量制御部材(または、逆止弁)30を設けることも、上述の影響を軽減するのに有効である。
この場合には、前述の分岐管(混合流路)20aまたはリターン管22aの断面積を、前記ループ状インク流路(20または22)の断面積の1/2以下とすることは、かならずしも必要ではなくなる。
この場合には、前述の分岐管(混合流路)20aまたはリターン管22aの断面積を、前記ループ状インク流路(20または22)の断面積の1/2以下とすることは、かならずしも必要ではなくなる。
図3に戻って、インクジェットプリンタの他の部分について説明を続ける。
インク循環系82は、記録ヘッド80の各色の記録ヘッドのインク流路にインク吐出に十分な量のインクを流すためのものであり、4色(C,M,Y,K)の各色のインクタンク,ポンプおよび補給用インクタンク(図示されていない)等を有するインク循環装置82aと、このインク循環装置82aの各色のインクタンクから、記録ヘッド80の各色のインク流路に、それぞれの色のインクを供給するインク供給系82bと、記録ヘッド80の各色のインク流路からインクをインク循環装置82aに回収するインク回収系82cとを有する。
インク循環系82は、記録ヘッド80の各色の記録ヘッドのインク流路にインク吐出に十分な量のインクを流すためのものであり、4色(C,M,Y,K)の各色のインクタンク,ポンプおよび補給用インクタンク(図示されていない)等を有するインク循環装置82aと、このインク循環装置82aの各色のインクタンクから、記録ヘッド80の各色のインク流路に、それぞれの色のインクを供給するインク供給系82bと、記録ヘッド80の各色のインク流路からインクをインク循環装置82aに回収するインク回収系82cとを有する。
インク循環系82は、インク循環装置82aによって、インクタンクからインク供給系82bを介して記録ヘッド80に各色毎にインクを供給し、かつ、インク回収系82cを介して記録ヘッド80から各色毎にインクをインクタンクに回収して循環させることができるものであればどのようなものでもよい。インクタンクは、画像記録用のインクを貯溜しており、このインクがポンプにより汲み出されて記録ヘッド80に供給される。記録ヘッド80からインクが吐出されることにより、インク循環系82で循環しているインクの濃度が低下するので、インク循環系82では、インク濃度検出器によってインク濃度を検出し、検出したインク濃度に応じて補給用インクタンクから適宜インクを補充して、インク濃度を所定の範囲に保つことが好ましい。
また、インクタンクには、インクの固形成分の沈殿・濃縮を抑制するための攪拌装置や、インクの温度変化を抑制するためのインク温度管理装置が備えられることが好ましい。この理由は、温度管理をしないと、環境温度の変化等によりインク温度が変化して、インクの物性が変化することによりインク滴のドット径が変化し、高画質な画像が安定して形成できなくなる可能性があるからである。一方、攪拌装置としては、回転羽,超音波振動子,循環ポンプ等が使用できる。
インクの温度制御方法としては、記録ヘッド80,インクタンク,インク配管系等に、ヒータやペルチェ素子等の発熱素子または冷却素子を配し、各種の温度センサ(サーモスタット等)により制御する公知の方法が使用できる。
インクの温度制御方法としては、記録ヘッド80,インクタンク,インク配管系等に、ヒータやペルチェ素子等の発熱素子または冷却素子を配し、各種の温度センサ(サーモスタット等)により制御する公知の方法が使用できる。
ヘッドドライバ84は、外部装置から画像データを受け取り、種々の処理を行うシステム制御部(図示されていない)から画像データを受け取り、その画像データに基づいて記録ヘッド80を駆動する。上述のシステム制御部は、コンピュータや前述のRIP,画像スキャナ,磁気ディスク装置,画像データ伝送装置等の外部装置から、受け取った画像データを色分解するとともに、分解されたデータに対して適当な画素数,階調数に分割演算し、スクリーニング処理,網点面積率の演算等を行って、ヘッドドライバ84が記録ヘッド80を駆動するためのヘッド駆動データ演算部である。
また、システム制御部は、搬送ベルト68による記録媒体Pの搬送タイミングに合わせた記録ヘッド80(記録位置制御手段88)の移動、および記録ヘッド80によるインクの吐出タイミングの制御を行う。インクの吐出タイミングの制御は、記録位置制御手段88の出力や、搬送ベルト68または搬送ベルト68の駆動手段に配置したエンコーダ等からの出力信号を利用して行われる。
記録媒体位置検出手段86は、記録ヘッド80によるインク滴の吐出位置に搬送されてくる記録媒体Pを検出するためのもので、フォトセンサ等の公知の検出手段を用いることができる。
記録媒体位置検出手段86は、記録ヘッド80によるインク滴の吐出位置に搬送されてくる記録媒体Pを検出するためのもので、フォトセンサ等の公知の検出手段を用いることができる。
記録位置制御手段88は、記録ヘッド80を載置・固定して、搬送ベルト68の幅方向に移動させ、記録媒体Pへの幅方向の画像形成位置を調整するものである。すなわち、記録位置制御手段88は、記録媒体Pの所定の位置に画像を形成するための微調整、および、記録ヘッド80としてマルチチャンネルヘッドを用いた場合の副走査のために、搬送ベルト位置検出手段69が検知した搬送ベルト68の位置と、ヘッドドライバ84からの画像信号とに応じて、記録ヘッド80を移動させるものである。
なお、図示例のインクジェットプリンタ60には、溶媒回収手段として、排出ファン90および溶媒回収装置92が設けられているが、これらは、記録媒体P上に吐出されたインク滴から蒸発した分散溶媒を回収するためのものであり、本発明には直接関係がないので、詳細は省略する。
以上、実施形態を示して説明したように、本発明に係るインクジェットプリンタによれば、キャリッジの移動(走査)に起因する、インク供給系,回収系チューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響(具体的には、インク流量の変動,液面・メニスカス位置の変動等)を大幅に軽減できるという効果が得られるものである。
なお、上記各実施形態はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜の変更または改良を行ってもよいことはいうまでもない。
10 インクタンク
10a インクタンク10からのインク供給部
10b インクタンク10へのインク回収部
12 インク送出用ポンプ
20 インク供給系ループ
20a 記録ヘッド80へのインク供給部
20A,22A 分岐点
20B,22B 合流点
22 インク回収系ループ
22a 記録ヘッド80からのインク回収部
40 ガイドレール
61 筐体
62 フィードローラ対
64,78 ガイド
66a,66b,66c ローラ
68 搬送ベルト
69 搬送ベルト位置検出手段
70 静電吸着手段
72 除電手段
74 剥離手段
76 定着・搬送手段
80 記録ヘッド
80A 記録ヘッドユニット
82 インク循環系
84 ヘッドドライバ
86 記録媒体位置検出手段
88 記録位置制御手段
90 排出ファン
92 溶媒回収装置
P 記録媒体
10a インクタンク10からのインク供給部
10b インクタンク10へのインク回収部
12 インク送出用ポンプ
20 インク供給系ループ
20a 記録ヘッド80へのインク供給部
20A,22A 分岐点
20B,22B 合流点
22 インク回収系ループ
22a 記録ヘッド80からのインク回収部
40 ガイドレール
61 筐体
62 フィードローラ対
64,78 ガイド
66a,66b,66c ローラ
68 搬送ベルト
69 搬送ベルト位置検出手段
70 静電吸着手段
72 除電手段
74 剥離手段
76 定着・搬送手段
80 記録ヘッド
80A 記録ヘッドユニット
82 インク循環系
84 ヘッドドライバ
86 記録媒体位置検出手段
88 記録位置制御手段
90 排出ファン
92 溶媒回収装置
P 記録媒体
Claims (5)
- 記録媒体に対して走査記録を行う記録ヘッドに、装置本体に設置されたインクタンクからインクを供給するとともに、前記記録ヘッドに供給されたインクを回収することによりインク循環を行うように構成されたインクジェット記録装置であって、
少なくとも前記記録ヘッドからのインクの回収系統を、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成としたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記構成に加えて、前記記録ヘッドへのインクの供給系統をも、前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成としたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドにインク流路における圧力変動の影響を与えない構成として、前記インクの供給系統並びにインクの回収系統の、前記記録ヘッドとインクタンクとの間におけるインク流路を、いずれもループ状に形成したことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクの供給系統並びにインクの回収系統において構成されるループ状インク流路に接続される前記記録ヘッド部との接続部分(混合流路)の少なくとも一方の断面積を、前記ループ状インク流路の断面積より小さくしたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクの供給系統並びにインクの回収系統において構成されるループ状インク流路に接続される前記記録ヘッド部との接続部分(混合流路)の少なくとも一方に、流量規制部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003303061A JP2005067135A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003303061A JP2005067135A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005067135A true JP2005067135A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34407167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003303061A Withdrawn JP2005067135A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005067135A (ja) |
-
2003
- 2003-08-27 JP JP2003303061A patent/JP2005067135A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |