JP2005066863A - 金型位置決め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型を位置決めする位置を変更することができるようにして、異なるサイズの金型であっても容易に位置決めすることができ、金型を交換する作業を容易にし、かつ、作業時間を短縮することができるようにする。
【解決手段】金型11に当接する複数の位置決め基準面を備える位置決めブロック31と、該位置決めブロック31の偏心した位置において金型支持装置に取り付けられた回転軸34とを有し、該回転軸34を中心に前記位置決めブロック31を回転して姿勢を変更することによって、前記位置決め基準面の位置を変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】金型11に当接する複数の位置決め基準面を備える位置決めブロック31と、該位置決めブロック31の偏心した位置において金型支持装置に取り付けられた回転軸34とを有し、該回転軸34を中心に前記位置決めブロック31を回転して姿勢を変更することによって、前記位置決め基準面の位置を変更する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機等の成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。そして、前記金型は、固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型閉、型締及び型開を行うことができるようになっている。
【0003】
ところで、成形機において成形する成形品の種類を変更する場合には、成形品の形状が変更されるので、前記金型を交換する必要がある。ここで、金型は重量物なので、新しく使用する金型を型締装置に取り付ける場合、クレーンによって上方から金型を吊(つ)り下げて型締装置の固定プラテンと可動プラテンとの間に搬入したり、台車、コンベヤ等に載せて運搬してきた金型を型締装置の側方から固定プラテンと可動プラテンとの間に搬入したりするようになっている。そして、金型を固定プラテン及び可動プラテンに取り付けるための位置決めを容易に行うことができるように、固定プラテン及び可動プラテンに金型の位置決め用部材を配設することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、前記位置決め用部材は、金型を型締装置の上方から搬入する場合にも、側方から搬入する場合にも対応することができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−77245号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の位置決め用部材は、異なるサイズの金型に対応することができないので、異なるサイズの金型を使用する場合には、固定プラテン及び可動プラテンから前記位置決め用部材を取り外す必要があった。そのため、金型を交換するための作業が煩雑となり、また、作業時間が長くなるので、成形機のスループットが低下してしまう。
【0006】
一般的に、一つの成形機において使用される金型の外形寸法、すなわち、サイズの種類は、ある程度限られてはいるものの、複数存在する。そして、縦の寸法に比較して横の寸法が大きい横長形状の金型である場合、型締装置の側方から金型を搬入し、横の寸法に比較して縦の寸法が大きい縦長形状の金型である場合、型締装置の上方から金型を搬入することが多い。しかし、前記従来の位置決め用部材においては、金型を型締装置の上方から搬入する場合でも、側方から搬入する場合でも、位置決めされる金型の底面の位置がほとんど同じである。そのため、前記従来の位置決め用部材は、ほとんど同じサイズの金型の場合には、金型を型締装置の上方から搬入するときにも、側方から搬入するときにも対応することができるが、異なるサイズの金型に対応することができない。
【0007】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、金型を位置決めする位置を変更することができるようにして、異なるサイズの金型であっても容易に位置決めすることができ、金型を交換する作業を容易にし、かつ、作業時間を短縮することができる金型位置決め装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の金型位置決め装置においては、金型に当接する複数の位置決め基準面を備える位置決めブロックと、該位置決めブロックの偏心した位置において金型支持装置に取り付けられた回転軸とを有し、該回転軸を中心に前記位置決めブロックを回転して姿勢を変更することによって、前記位置決め基準面の位置を変更する。
【0009】
本発明の他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決めブロックの姿勢を固定する位置決め部材を有する。
【0010】
本発明の更に他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決め基準面は、回転可能なローラ又は嵌(かん)合部材を備える。
【0011】
本発明の更に他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決め基準面は前記位置決めブロックの上端面及び下端面に形成され、前記回転軸は前記位置決めブロックの上側又は下側に偏心した位置にある。
【0012】
本発明の更に他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決め基準面は前記位置決めブロックの上端面及び下端面並びに左右側端面に形成され、前記回転軸は前記位置決めブロックの上側又は下側及び左側又は右側に偏心した位置にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明における金型位置決め装置は、シート成形機、トランスファー成形装置、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の各種の成形機に適用することができるものであるが、本実施の形態においては、説明の都合上、射出成形機に適用した場合について説明する。
【0014】
図2は本発明の第1の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【0015】
図において、10は射出成形機の型締装置である。そして、17はフレーム、12は該フレーム17に固定された金型支持装置としての固定プラテン、15は該固定プラテン12との間に所定の距離を置いて、前記フレーム17に対して移動可能に配設されたベースプレートとしてのトグルサポートである。該トグルサポート15はトグル式型締装置の支持装置として機能する。また、16は前記固定プラテン12とトグルサポート15との間に架設された複数、例えば、四本のガイド手段としてのタイバーである。
【0016】
そして、13は前記固定プラテン12と対向して配設され、前記タイバー16に沿って進退(図における左右方向に移動)可能に配設された金型支持装置としての可動プラテンである。また、11は金型であり、固定金型11a及び可動金型11bとから成る。そして、前記固定プラテン12における可動プラテン13と対向する金型取り付け面には、固定金型11aが取り付けられ、前記可動プラテン13における前記固定プラテン12と対向する金型取り付け面には可動金型11bが取り付けられる。なお、本実施の形態においては、前記金型11の外形寸法、すなわち、サイズの種類が二つであり、縦の寸法に比較して横の寸法が大きい横長形状のものと、横の寸法に比較して縦の寸法が大きい縦長形状のものとがある場合について説明する。そして、図2に示される例において、金型11は横長形状のものである。
【0017】
また、金型11の側面には結合部材14が取り付けられている。ここで、該結合部材14は、型閉状態にある固定金型11aと可動金型11bとを結合して一体化する部材であり、前記金型11を型締装置10に取り付けたり、型締装置10から取り外したりするときに前記金型11の側面に取り付けられる。そして、前記結合部材14は射出成形機の運転時には取り外される。
【0018】
なお、前記可動プラテン13の後端 (図における左端) には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動装置を取り付けるようにしてもよい。
【0019】
そして、前記可動プラテン13とトグルサポート15との間には、トグル式型締装置としてのトグル機構20が取り付けられ、前記トグルサポート15の後端には前記トグル機構20を作動させる型締用駆動源としての型締モータ26が配設される。そして、該型締モータ26は、回転運動を往復運動に変換するボールねじ機構等から成る図示されない運動方向変換装置を備え、駆動軸25を進退(図における左右方向に移動)させることによって、トグル機構20を作動させることができる。なお、前記型締モータ26は、サーボモータであることが望ましく、回転数を検出するエンコーダとしての型開閉位置センサ27を備える。
【0020】
ここで、前記トグル機構20は、前記駆動軸25に取り付けられたクロスヘッド24、該クロスヘッド24に揺動可能に取り付けられた第2トグルレバー23、前記トグルサポート15に揺動可能に取り付けられた第1トグルレバー21、及び、前記可動プラテン13に揺動可能に取り付けられたトグルアーム22から成る。そして、前記第1トグルレバー21と第2トグルレバー23との間、及び、第1トグルレバー21とトグルアーム22との間が、それぞれ、リンク結合される。なお、前記トグル機構20は、いわゆる、内巻五節点ダブルトグル機構であり、上下が対称の構成を有する。
【0021】
そして、前記型締モータ26が駆動して、被駆動部材としてのクロスヘッド24を進退させることによって、トグル機構20を作動させることができる。この場合、前記クロスヘッド24を前進(図における右方向に移動)させると、前記可動プラテン13が前進させられて型閉が行われる。そして、前記型締モータ26による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締が行われる。
【0022】
なお、射出成形機は、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、キーボード、ジョイスティック、タッチパネル等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ等の表示手段、入出力インターフェイス等を備える射出成形機用制御装置を有する。該射出成形機用制御装置は、一種のコンピュータであり、射出成形機のすべての動作を制御する。
【0023】
次に、本実施の形態における金型位置決め装置の構成について説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施の形態における金型位置決め装置の構成を示す図であり図2のC矢視断面図、図3は本発明の第1の実施の形態における位置決めピンの構成を示す図であり図1のA矢視断面図、図4は本発明の第1の実施の形態における回転軸の構成を示す図であり図1のB矢視断面図である。
【0025】
図1において、31は金型位置決め装置の位置決めブロックであり、固定プラテン12の金型取り付け面における下方部に取り付けられている。なお、図1に示される例において、前記位置決めブロック31の数は二つであるが、一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。また、前記位置決めブロック31は、可動プラテン13の金型取り付け面に取り付けられていてもよいし、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に、それぞれ、取り付けられていてもよい。
【0026】
そして、各位置決めブロック31は、全体的に長方形の厚板のような形状を有し、複数、例えば、三つのローラとしてのガイドローラ32を備える。該ガイドローラ32は、位置決めブロック31の図1における上端近傍に回転可能に取り付けられ、外周の一部が位置決めブロック31の図1における上端面よりも上方に突出するようになっている。これにより、位置決めブロック31の上端面上に載置された固定金型11aは、前記ガイドローラ32によって支持されるので、スムーズに図1における横方向に移動することができる。すなわち、ガイドローラ32の上端部が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能する。なお、各位置決めブロック31の下端面には、嵌合部材としての位置決め突起33が一体的に形成されている。該位置決め突起33は、二つ以上であってもよい。
【0027】
また、固定プラテン12の金型取り付け面の外側(図1における右側)には、前記位置決めブロック31と同じ高さの位置に、ガイドブロック37が取り付けられている。該ガイドブロック37は、複数、例えば、三つのガイドローラ37aを備える。そして、該ガイドローラ37aは、前記ガイドローラ32と同様に、ガイドブロック37の図1における上端近傍に回転可能に取り付けられ、外周の一部がガイドブロック37の図1における上端面よりも上方に突出するようになっている。また、前記ガイドローラ37aの上端部は、前記ガイドローラ32の上端部と同じ高さに位置する。これにより、固定金型11aは、位置決めブロック31からガイドブロック37に、また、ガイドブロック37から位置決めブロック31にスムーズに乗り移ることができる。なお、前記ガイドブロック37は、省略することもできる。
【0028】
さらに、固定プラテン12の金型取り付け面の前記ガイドブロック37と反対側(図1における左側)には、ストッパ部材38が取り付けられている。該ストッパ部材38は、金型取り付け面の中央に向いた側面(図1における右側の側面)の位置が固定金型11aの側面に当接するような位置に取り付けられている。なお、前記ストッパ部材38は省略することもできる。
【0029】
そして、各位置決めブロック31は、回転軸34、位置決め部材としての位置決めピン35及び位置決め部材としての補助固定ボルト36によって、固定プラテン12の金型取り付け面に取り付けられている。図1に示される例においては、位置決めピン35が二つであり、補助固定ボルト36が三つであるが、前記位置決めピン35及び補助固定ボルト36の数は、一つであってもよいし、いくつであってもよい。なお、補助固定ボルト36は省略することもできる。
【0030】
ここで、前記回転軸34は、位置決めブロック31の偏心した位置において金型支持装置としての固定プラテン12に取り付けられるようになっている。すなわち、位置決めブロック31には、図4に示されるように、回転軸挿通孔(こう)34aが形成され、ボルトから成る回転軸34が前記回転軸挿通孔34aに挿入される。そして、前記回転軸34の先端(図4における左端)近傍に形成された雄ねじが、固定プラテン12の金型取り付け面に形成された図示されない回転軸収容孔に形成された雌ねじに螺(ら)合している。また、前記位置決めブロック31には、図3に示されるように、補助ボルト挿通孔36aが形成され、補助固定ボルト36が前記補助ボルト挿通孔36aに挿入される。そして、前記補助固定ボルト36の先端(図3における左端)近傍に形成された雄ねじが、固定プラテン12の金型取り付け面に形成された図示されない補助ボルト収容孔に形成された雌ねじに螺合している。
【0031】
さらに、前記位置決めブロック31には、図3に示されるように、位置決めピン挿通孔41が形成され、位置決めピン35が前記位置決めピン挿通孔41に挿入される。ここで、位置決めピン挿通孔41の先端(図3における左端)には、小径部35a及びフランジ状の大径部35bが形成され、該大径部35bが前記位置決めピン挿通孔41の大径部に位置する。そして、前記大径部35bの側壁と位置決めピン挿通孔41の段部の側壁との間にコイルばねから成る付勢部材42が配設されている。なお、前記小径部35aは、固定プラテン12の金型取り付け面に形成された図示されないピン収容孔に進入している。また、位置決めピン35の手元端(図3における右端)には、オペレータが把持するための把持部材43が取り付けられている。該把持部材43は、例えば、線材、棒材等を湾曲させたものであり、図3における上下方向には、薄く形成されている。そして、前記位置決めピン挿通孔41の手元端には、把持部材保持筒44が取り付けられている。該把持部材保持筒44の手元端には、位置決めピン35の軸方向(図3における横方向)に延在する図示されないスリット状の切り欠きが形成され、前記把持部材43における位置決めピン35に取り付けられた部分は、前記切り欠き内に挿入されている。
【0032】
そして、オペレータが前記把持部材43を手元端方向に引き出し、90度回転させると前記把持部材43は、図3において43’で示されるような状態となる。また、前記把持部材43を手元端方向に引き出すと、位置決めピン35全体が手元端方向に引き出され、付勢部材42が圧縮されるので、該付勢部材42の付勢力が働き、位置決めピン35は、位置決めピン挿通孔41の先端方向に付勢された状態となる。この状態において、把持部材43における位置決めピン35に取り付けられた部分が、把持部材保持筒44の端面の切り欠きが存在しない部分に引っ掛かるので、位置決めピン35は、軸方向に移動することがない。また、小径部35aの先端面は、位置決めブロック31における固定プラテン12側の面と同一か又はわずかに引っ込んだ位置になる。
【0033】
前記位置決めブロック31が図1に示される姿勢を取っている場合、前記回転軸34及び補助固定ボルト36は締め付けられ、また、位置決めピン35の小径部35aは固定プラテン12の金型取り付け面に形成されたピン収容孔に進入している。これにより、前記位置決めブロック31は、固定プラテン12の金型取り付け面に強固に取り付けられる。また、前記回転軸34を緩め、補助固定ボルト36を取り外し、位置決めピン35を手元端方向に引き出して、把持部材43を図3において43’で示されるような状態とすることによって、前記位置決めブロック31は、前記回転軸34を中心に回転可能となる。そして、前記位置決めブロック31は、180度回転させると、図1において31’で示されるような、上下逆さまの姿勢となる。該上下逆さまの姿勢において、把持部材43を90度回転させ把持部材保持筒44の切り欠き内に挿入すると、位置決めピン35の小径部35aは固定プラテン12の金型取り付け面に形成されたピン収容孔に再び進入する。これにより、前記位置決めブロック31は、図1において31’で示される上下逆さまの姿勢で安定する。この場合、位置決め突起33の形成された面が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能する。
【0034】
そして、前記位置決めブロック31に対する回転軸34の偏心量は、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる金型11a及び後述される金型11a’の高さによって決定される。要するに、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる金型11aと金型11a’との下端の高さの差が、偏心量となる。偏心量とは、回転軸34とガイドローラ32の上端部との距離と、回転軸34と位置決めブロック31の位置決め突起33が形成された面の基準面との距離との差の量である。したがって、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる金型の高さによって、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる回転軸34の位置及び前記偏心量を決定する。
【0035】
次に、金型11を型締装置10に取り付ける動作について説明する。ここでは、前述されたように、図2に示される例において、金型11は横長形状のものであるので、金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入する場合について説明する。
【0036】
まず、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させ、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11の厚さの寸法よりもわずかに大きくなるような位置に、可動プラテン13を移動させておく。
【0037】
続いて、オペレータは、手作業によって、金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入する。この場合、固定金型11aと可動金型11bとは結合部材14によって互いに結合され、一体化されている。また、前記金型11は、図示されない台車、コンベヤ等に載せて、型締装置10の側方にまで運搬され、待機位置にある。なお、該待機位置における前記金型11は、底面の高さが前記ガイドブロック37のガイドローラ37aの上端部及び位置決めブロック31のガイドローラ32の上端部の高さと同一となるように調整されている。これにより、金型11は、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入されたときに、スムーズに前記ガイドブロック37のガイドローラ37aの上端部及び位置決めブロック31のガイドローラ32の上端部に乗り移ることができる。
【0038】
なお、金型11は、横長形状のものであって、縦の寸法が、図1に示されるように、上下のタイバー16間の寸法よりも小さくなっている。そして、ガイドブロック37のガイドローラ37aの上端部及び位置決めブロック31のガイドローラ32の上端部の高さが、下側のタイバー16の上端部の高さよりも高くなっている。そのため、金型11は、上下のタイバー16に接触することなく、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入される。
【0039】
この場合、前記ガイドブロック37及び位置決めブロック31は、固定プラテン12及び可動プラテン13に、それぞれ、取り付けられているものとする。そして、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11の厚さの寸法よりもわずかに大きくなる程度なので、固定金型11aの底面及び可動金型11bの底面は、それぞれ、固定プラテン12に取り付けられたガイドブロック37及び位置決めブロック31、並びに、可動プラテン13に取り付けられたガイドブロック37のガイドローラ37a及び位置決めブロック31のガイドローラ32によって下方から支持される。
【0040】
そして、オペレータは、固定金型11aの側面及び可動金型11bの側面を、固定プラテン12に取り付けられたストッパ部材38の側面及び可動プラテン13に取り付けられたストッパ部材38の側面に当接させる。これにより、固定金型11a及び可動金型11bは、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対して、それぞれ、位置決めされる。すなわち、固定金型11a及び可動金型11bは、底面に位置決めブロック31の位置決め基準面としてのガイドローラ32の上端部が当接することによって、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する上下方向の位置が規定される。また、固定金型11a及び可動金型11bは、側面がストッパ部材38に当接することによって、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する左右方向の位置が規定される。そのため、オペレータは、手作業によって金型11の姿勢や位置を調整する必要がないので、固定金型11a及び可動金型11bの、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0041】
続いて、オペレータは、手作業によって、前記固定金型11aを固定プラテン12に取り付ける、すなわち、前記固定金型11aと固定プラテン12との取り合いを行う。続いて、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させて、可動プラテン13を前進させる。そして、該可動プラテン13の金型取り付け面が可動金型11bの背面に接触した位置で前記可動プラテン13を停止させる。前記位置は、交換後の金型11における可動プラテン13の型閉位置である。続いて、オペレータは、手作業によって、前記可動金型11bと可動プラテン13との取り合いを行う。そして、オペレータは、手作業によって、結合部材14を金型11から取り外す。これにより、金型11の型締装置10への取り付けが終了する。
【0042】
次に、縦長形状の金型11’を型締装置10に取り付ける動作について説明する。この場合、金型11’の縦の寸法が上下のタイバー16間の寸法よりも大きくなっているので、金型11’を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入することができない。そこで、金型11’を型締装置10の上方から搬入するようになっている。
【0043】
図5は本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を位置決めする場合の位置決めブロックの姿勢を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を型締装置に取り付ける動作を示す図である。
【0044】
まず、オペレータは、位置決めブロック31のボルトから成る回転軸34を緩め、補助固定ボルト36をすべて取り外す。続いて、オペレータは、把持部材43を把持して、位置決めピン35を手元端方向に引き出した後、把持部材43を90度回転させ把持部材保持筒44の端面の切り欠きが存在しない部分に引っ掛ける。これにより、位置決めピン35の小径部35aの先端面が、位置決めブロック31における固定プラテン12側の面と同一か又はわずかに引っ込んだ位置になり、前記位置決めブロック31は、前記回転軸34を中心に回転可能となる。そして、前記位置決めブロック31を180度回転させると、図5に示されるように、位置決め突起33が上端面に位置する上下逆さまの姿勢となる。
【0045】
ここで、前記回転軸34は、図1に示される姿勢の位置決めブロック31において中心よりも下側に位置する。すなわち、前記回転軸34は、位置決めブロック31の下側に偏心した位置に取り付けられている。そのため、前記回転軸34を中心に位置決めブロック31を180度回転させると、該位置決めブロック31の上端面の位置が回転前よりも低い位置になる。これにより、縦の寸法が前記金型11よりも長い金型11’に対応することができる。
【0046】
続いて、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させ、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11’の厚さの寸法よりもわずかに大きくなるような位置に、可動プラテン13を移動させておく。
【0047】
続いて、オペレータは、手作業によって、固定金型11a’又は可動金型11b’に、図6に示されるようなクレーン取り付け金具47を取り付け、該クレーン取り付け金具47に天井走行クレーン等の図示されないクレーンのワイヤロープ、鎖等の線状体48の先端部を係合させ、前記金型11’の重量を前記クレーンによって支持させる。なお、前記固定金型11a’又は可動金型11b’に線状体48の先端部を係合させる部材があらかじめ配設されている場合には、前記クレーン取り付け金具47を取り付ける必要はない。
【0048】
続いて、オペレータは、前記クレーンを作動させ、クレーン取り付け金具47に線状体48の先端部を係合させた金型11’を、図6における矢印Kで示されるように上方から吊り下げて、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入する。なお、金型11’は、縦長形状のものであって、横の寸法が、図5に示されるように、左右のタイバー16間の寸法よりも小さくなっている。そのため、金型11’は、上側の左右のタイバー16に接触することなく、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入される。
【0049】
この場合、前記位置決めブロック31は、固定プラテン12及び可動プラテン13に、それぞれ、取り付けられているものとする。そして、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11’の厚さの寸法よりもわずかに大きくなる程度なので、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面は、それぞれ、固定プラテン12に取り付けられた位置決めブロック31及び可動プラテン13に取り付けられた位置決めブロック31に当接することができる。
【0050】
そして、オペレータは、前記クレーンを作動させ、金型11’を下降させて、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面を位置決めブロック31の上端面に当接させる。この場合、位置決めブロック31は、前述されたように、位置決め突起33が上端面に位置する上下逆さまの姿勢となっている。そして、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面には、前記位置決め突起33に対応する位置に該位置決め突起33に嵌合する嵌合凹部が形成されている。そこで、オペレータは、手作業によって、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面に形成された嵌合凹部が位置決めブロック31の位置決め突起33に一致させるように、金型11’の横方向の位置及び姿勢を修正しながら、クレーンを作動させて金型11’を下降させる。
【0051】
これにより、固定金型11a’及び可動金型11b’は、固定プラテン12の金型取り付け位置及び可動プラテン13の金型取り付け位置に対して、それぞれ、位置決めされる。すなわち、固定金型11a’及び可動金型11b’は、底面に位置決めブロック31の位置決め基準面としての上端面が当接し、かつ、底面に形成された嵌合凹部が位置決めブロック31の位置決め突起33にすることによって、固定プラテン12の金型取り付け位置及び可動プラテン13の金型取り付け位置に対する上下方向及び左右方向の位置が規定される。そのため、オペレータは、手作業によって金型11の姿勢や位置を調整する必要がないので、固定金型11a及び可動金型11bの、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0052】
また、回転軸34が位置決めブロック31の下側に偏心した位置に取り付けられているので、図5に示されるように、上下逆さまの姿勢となった位置決めブロック31の上端面は、図1に示されるような通常の姿勢における上端面の位置よりも低くなっている。そのため、縦の寸法が長い金型11’の位置決めも適切に行うことができる。
【0053】
続いて、オペレータは、手作業によって、前記固定金型11a’を固定プラテン12に取り付ける、すなわち、前記固定金型11a’と固定プラテン12との取り合いを行う。続いて、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させて、可動プラテン13を前進させる。そして、該可動プラテン13の金型取り付け面が可動金型11b’の背面に接触した位置で前記可動プラテン13を停止させる。前記位置は、交換後の金型11’における可動プラテン13の型閉位置である。続いて、オペレータは、手作業によって、前記可動金型11b’と可動プラテン13との取り合いを行う。そして、オペレータは、手作業によって、線状体48の先端部をクレーン取り付け金具47から取り外し、該クレーン取り付け金具47を固定金型11a’又は可動金型11b’から取り外し、結合部材14’を金型11’から取り外す。これにより、金型11’の型締装置10への取り付けが終了する。
【0054】
このように、本実施の形態において、位置決めブロック31は回転軸34を中心に回転可能となっていて、かつ、該回転軸34は位置決めブロック31の下側に偏心した位置に取り付けられている。そのため、位置決めブロック31の位置決め基準面が、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合には高い位置になり、位置決めブロック31が上下逆さまの姿勢である場合には低い位置になる。すなわち、位置決めブロック31は、回転軸34を中心に回転して姿勢を変更することによって、位置決め基準面の位置を変更する。これにより、位置決めブロック31を回転軸34を中心に回転させて姿勢を変更させることによって、異なるサイズの金型11及び金型11’の位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0055】
また、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合には、位置決め基準面がガイドローラ32を備える、すなわち、ガイドローラ32が位置決め基準面として機能するので、金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入してガイドローラ32上を移動させることによって、金型11の位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0056】
さらに、位置決めブロック31が上下逆さまの姿勢である場合には、位置決め基準面が位置決め突起33を備える、すなわち、位置決め突起33が形成された面が位置決め基準面として機能するので、金型11’を型締装置10の上方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に吊り下げて搬入し、金型11’の底面に形成された嵌合凹部を前記位置決め突起33に嵌合させることによって、金型11’の位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。なお、嵌合部材として、前記位置決め突起33に代えて位置決め用の凹部を形成することもできる。この場合、金型11’の底面には、位置決め用の凹部に嵌合する突起を形成する。
【0057】
また、位置決めブロック31を取り付ける位置は、固定プラテン12又は可動プラテン13の金型取り付け面に形成される回転軸挿通孔34a、補助ボルト挿通孔36a及び位置決めピン挿通孔41の位置を変更することによって、金型11のサイズに応じて、適宜変更することができる。例えば、固定プラテン12又は可動プラテン13の左方部又は右方部や上方部に取り付けることもできる。さらに、ガイドブロック37及びストッパ部材38を取り付ける位置も、金型11のサイズに応じて、適宜変更することができる。
【0058】
さらに、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側に偏心した位置に取り付けられていてもよい。すなわち、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側又は下側に偏心した位置にあればよい。
【0059】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することにより、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0060】
図7は本発明の第2の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【0061】
図7に示されるように、本実施の形態における位置決めブロック31は、上端近傍及び下端近傍に複数、例えば、三つずつのガイドローラ32を備える。すなわち、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合にも、また、上下逆さまの姿勢である場合にもガイドローラ32が位置決め基準面として機能するようになっている。これにより、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入してガイドローラ32上を移動させることによって、位置決めすることができる。
【0062】
なお、本実施の形態においては、補助固定ボルト36が省略されているが、前記第1の実施の形態と同様にして、取り付けることもできる。
【0063】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することにより、その説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0064】
図8は本発明の第3の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【0065】
図8に示されるように、本実施の形態における位置決めブロック31は、上端面及び下端面に位置決め突起33が一体的に形成されている。すなわち、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合にも、また、上下逆さまの姿勢である場合にも位置決め突起33の形成された面が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能するようになっている。これにより、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の上方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に吊り下げて搬入し、金型11の底面に形成された嵌合凹部を前記位置決め突起33に嵌合させることによって、位置決めすることができる。
【0066】
なお、本実施の形態においては、補助固定ボルト36が省略されているが、前記第1の実施の形態と同様にして、取り付けることもできる。
【0067】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、前記第1〜第3の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することにより、その説明を省略する。また、前記第1〜第3の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0068】
図9は本発明の第4の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【0069】
図9に示されるように、本実施の形態における位置決めブロック31は、上端近傍及び下端近傍に複数、例えば、三つずつのガイドローラ32を備える。すなわち、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合にも、また、上下逆さまの姿勢である場合にもガイドローラ32が位置決め基準面として機能するようになっている。
【0070】
また、右側面及び左側端面に位置決め突起33が一体的に形成されている。すなわち、位置決めブロック31が左方向に90度回転させられた姿勢である場合にも、また、右方向に90度回転させられた姿勢である場合にも位置決め突起33の形成された面が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能するようになっている。
【0071】
なお、回転軸34は位置決めブロック31の下側かつ左側に偏心した位置に取り付けられている。そのため、位置決めブロック31の位置決め基準面が、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合には高い位置になり、位置決めブロック31が上下逆さまの姿勢である場合には低い位置になり、さらに、位置決めブロック31が左方向に90度回転させられた姿勢である場合には高い位置になり、位置決めブロック31が右方向に90度回転させられた姿勢である場合には低い位置になる。また、位置決めピン35が回転軸34の周囲の四カ所に取り付けられているが、前記位置決めピン35の数は適宜変更することができる。
【0072】
これにより、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入してガイドローラ32上を移動させることによって、位置決めすることができる。また、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の上方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に吊り下げて搬入し、金型11の底面に形成された嵌合凹部を前記位置決め突起33に嵌合させることによって、位置決めすることができる。
【0073】
なお、本実施の形態においては、補助固定ボルト36が省略されているが、前記第1の実施の形態と同様にして、取り付けることもできる。また、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側又は右側に偏心した位置に取り付けられていてもよい。すなわち、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側又は下側及び左側又は右側に偏心した位置にあればよい。
【0074】
ここで、本発明における金型位置決め装置は、射出成形機だけでなく、シート成形機、トランスファー成形装置、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス、成形品を樹脂シートから打ち抜くトリミング装置のような打抜装置、圧縮成形機、プレス成形機、板材折曲機、型打ち機、穴抜き機等各種の成形機や装置の金型の位置決めを行うために適用することができるものである。
【0075】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0076】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、金型位置決め装置は、金型に当接する複数の位置決め基準面を備える位置決めブロックと、該位置決めブロックの偏心した位置において金型支持装置に取り付けられた回転軸とを有し、該回転軸を中心に前記位置決めブロックを回転して姿勢を変更することによって、前記位置決め基準面の位置を変更する。
【0077】
この場合、金型位置決め装置の姿勢を変更することにより金型を位置決め基準面の位置を変更することができるので、異なるサイズの金型であっても容易に位置決めすることができ、金型を交換する作業を容易にし、かつ、作業時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における金型位置決め装置の構成を示す図であり図2のC矢視断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における位置決めピンの構成を示す図であり図1のA矢視断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における回転軸の構成を示す図であり図1のB矢視断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を位置決めする場合の位置決めブロックの姿勢を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を型締装置に取り付ける動作を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【符号の説明】
11、11’ 金型
12 固定プラテン
13 可動プラテン
31 位置決めブロック
32 ガイドローラ
33 位置決め突起
34 回転軸
35 位置決めピン
36 補助固定ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機等の成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。そして、前記金型は、固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型閉、型締及び型開を行うことができるようになっている。
【0003】
ところで、成形機において成形する成形品の種類を変更する場合には、成形品の形状が変更されるので、前記金型を交換する必要がある。ここで、金型は重量物なので、新しく使用する金型を型締装置に取り付ける場合、クレーンによって上方から金型を吊(つ)り下げて型締装置の固定プラテンと可動プラテンとの間に搬入したり、台車、コンベヤ等に載せて運搬してきた金型を型締装置の側方から固定プラテンと可動プラテンとの間に搬入したりするようになっている。そして、金型を固定プラテン及び可動プラテンに取り付けるための位置決めを容易に行うことができるように、固定プラテン及び可動プラテンに金型の位置決め用部材を配設することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、前記位置決め用部材は、金型を型締装置の上方から搬入する場合にも、側方から搬入する場合にも対応することができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−77245号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の位置決め用部材は、異なるサイズの金型に対応することができないので、異なるサイズの金型を使用する場合には、固定プラテン及び可動プラテンから前記位置決め用部材を取り外す必要があった。そのため、金型を交換するための作業が煩雑となり、また、作業時間が長くなるので、成形機のスループットが低下してしまう。
【0006】
一般的に、一つの成形機において使用される金型の外形寸法、すなわち、サイズの種類は、ある程度限られてはいるものの、複数存在する。そして、縦の寸法に比較して横の寸法が大きい横長形状の金型である場合、型締装置の側方から金型を搬入し、横の寸法に比較して縦の寸法が大きい縦長形状の金型である場合、型締装置の上方から金型を搬入することが多い。しかし、前記従来の位置決め用部材においては、金型を型締装置の上方から搬入する場合でも、側方から搬入する場合でも、位置決めされる金型の底面の位置がほとんど同じである。そのため、前記従来の位置決め用部材は、ほとんど同じサイズの金型の場合には、金型を型締装置の上方から搬入するときにも、側方から搬入するときにも対応することができるが、異なるサイズの金型に対応することができない。
【0007】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、金型を位置決めする位置を変更することができるようにして、異なるサイズの金型であっても容易に位置決めすることができ、金型を交換する作業を容易にし、かつ、作業時間を短縮することができる金型位置決め装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の金型位置決め装置においては、金型に当接する複数の位置決め基準面を備える位置決めブロックと、該位置決めブロックの偏心した位置において金型支持装置に取り付けられた回転軸とを有し、該回転軸を中心に前記位置決めブロックを回転して姿勢を変更することによって、前記位置決め基準面の位置を変更する。
【0009】
本発明の他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決めブロックの姿勢を固定する位置決め部材を有する。
【0010】
本発明の更に他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決め基準面は、回転可能なローラ又は嵌(かん)合部材を備える。
【0011】
本発明の更に他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決め基準面は前記位置決めブロックの上端面及び下端面に形成され、前記回転軸は前記位置決めブロックの上側又は下側に偏心した位置にある。
【0012】
本発明の更に他の金型位置決め装置においては、さらに、前記位置決め基準面は前記位置決めブロックの上端面及び下端面並びに左右側端面に形成され、前記回転軸は前記位置決めブロックの上側又は下側及び左側又は右側に偏心した位置にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明における金型位置決め装置は、シート成形機、トランスファー成形装置、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の各種の成形機に適用することができるものであるが、本実施の形態においては、説明の都合上、射出成形機に適用した場合について説明する。
【0014】
図2は本発明の第1の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【0015】
図において、10は射出成形機の型締装置である。そして、17はフレーム、12は該フレーム17に固定された金型支持装置としての固定プラテン、15は該固定プラテン12との間に所定の距離を置いて、前記フレーム17に対して移動可能に配設されたベースプレートとしてのトグルサポートである。該トグルサポート15はトグル式型締装置の支持装置として機能する。また、16は前記固定プラテン12とトグルサポート15との間に架設された複数、例えば、四本のガイド手段としてのタイバーである。
【0016】
そして、13は前記固定プラテン12と対向して配設され、前記タイバー16に沿って進退(図における左右方向に移動)可能に配設された金型支持装置としての可動プラテンである。また、11は金型であり、固定金型11a及び可動金型11bとから成る。そして、前記固定プラテン12における可動プラテン13と対向する金型取り付け面には、固定金型11aが取り付けられ、前記可動プラテン13における前記固定プラテン12と対向する金型取り付け面には可動金型11bが取り付けられる。なお、本実施の形態においては、前記金型11の外形寸法、すなわち、サイズの種類が二つであり、縦の寸法に比較して横の寸法が大きい横長形状のものと、横の寸法に比較して縦の寸法が大きい縦長形状のものとがある場合について説明する。そして、図2に示される例において、金型11は横長形状のものである。
【0017】
また、金型11の側面には結合部材14が取り付けられている。ここで、該結合部材14は、型閉状態にある固定金型11aと可動金型11bとを結合して一体化する部材であり、前記金型11を型締装置10に取り付けたり、型締装置10から取り外したりするときに前記金型11の側面に取り付けられる。そして、前記結合部材14は射出成形機の運転時には取り外される。
【0018】
なお、前記可動プラテン13の後端 (図における左端) には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動装置を取り付けるようにしてもよい。
【0019】
そして、前記可動プラテン13とトグルサポート15との間には、トグル式型締装置としてのトグル機構20が取り付けられ、前記トグルサポート15の後端には前記トグル機構20を作動させる型締用駆動源としての型締モータ26が配設される。そして、該型締モータ26は、回転運動を往復運動に変換するボールねじ機構等から成る図示されない運動方向変換装置を備え、駆動軸25を進退(図における左右方向に移動)させることによって、トグル機構20を作動させることができる。なお、前記型締モータ26は、サーボモータであることが望ましく、回転数を検出するエンコーダとしての型開閉位置センサ27を備える。
【0020】
ここで、前記トグル機構20は、前記駆動軸25に取り付けられたクロスヘッド24、該クロスヘッド24に揺動可能に取り付けられた第2トグルレバー23、前記トグルサポート15に揺動可能に取り付けられた第1トグルレバー21、及び、前記可動プラテン13に揺動可能に取り付けられたトグルアーム22から成る。そして、前記第1トグルレバー21と第2トグルレバー23との間、及び、第1トグルレバー21とトグルアーム22との間が、それぞれ、リンク結合される。なお、前記トグル機構20は、いわゆる、内巻五節点ダブルトグル機構であり、上下が対称の構成を有する。
【0021】
そして、前記型締モータ26が駆動して、被駆動部材としてのクロスヘッド24を進退させることによって、トグル機構20を作動させることができる。この場合、前記クロスヘッド24を前進(図における右方向に移動)させると、前記可動プラテン13が前進させられて型閉が行われる。そして、前記型締モータ26による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締が行われる。
【0022】
なお、射出成形機は、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、キーボード、ジョイスティック、タッチパネル等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ等の表示手段、入出力インターフェイス等を備える射出成形機用制御装置を有する。該射出成形機用制御装置は、一種のコンピュータであり、射出成形機のすべての動作を制御する。
【0023】
次に、本実施の形態における金型位置決め装置の構成について説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施の形態における金型位置決め装置の構成を示す図であり図2のC矢視断面図、図3は本発明の第1の実施の形態における位置決めピンの構成を示す図であり図1のA矢視断面図、図4は本発明の第1の実施の形態における回転軸の構成を示す図であり図1のB矢視断面図である。
【0025】
図1において、31は金型位置決め装置の位置決めブロックであり、固定プラテン12の金型取り付け面における下方部に取り付けられている。なお、図1に示される例において、前記位置決めブロック31の数は二つであるが、一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。また、前記位置決めブロック31は、可動プラテン13の金型取り付け面に取り付けられていてもよいし、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に、それぞれ、取り付けられていてもよい。
【0026】
そして、各位置決めブロック31は、全体的に長方形の厚板のような形状を有し、複数、例えば、三つのローラとしてのガイドローラ32を備える。該ガイドローラ32は、位置決めブロック31の図1における上端近傍に回転可能に取り付けられ、外周の一部が位置決めブロック31の図1における上端面よりも上方に突出するようになっている。これにより、位置決めブロック31の上端面上に載置された固定金型11aは、前記ガイドローラ32によって支持されるので、スムーズに図1における横方向に移動することができる。すなわち、ガイドローラ32の上端部が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能する。なお、各位置決めブロック31の下端面には、嵌合部材としての位置決め突起33が一体的に形成されている。該位置決め突起33は、二つ以上であってもよい。
【0027】
また、固定プラテン12の金型取り付け面の外側(図1における右側)には、前記位置決めブロック31と同じ高さの位置に、ガイドブロック37が取り付けられている。該ガイドブロック37は、複数、例えば、三つのガイドローラ37aを備える。そして、該ガイドローラ37aは、前記ガイドローラ32と同様に、ガイドブロック37の図1における上端近傍に回転可能に取り付けられ、外周の一部がガイドブロック37の図1における上端面よりも上方に突出するようになっている。また、前記ガイドローラ37aの上端部は、前記ガイドローラ32の上端部と同じ高さに位置する。これにより、固定金型11aは、位置決めブロック31からガイドブロック37に、また、ガイドブロック37から位置決めブロック31にスムーズに乗り移ることができる。なお、前記ガイドブロック37は、省略することもできる。
【0028】
さらに、固定プラテン12の金型取り付け面の前記ガイドブロック37と反対側(図1における左側)には、ストッパ部材38が取り付けられている。該ストッパ部材38は、金型取り付け面の中央に向いた側面(図1における右側の側面)の位置が固定金型11aの側面に当接するような位置に取り付けられている。なお、前記ストッパ部材38は省略することもできる。
【0029】
そして、各位置決めブロック31は、回転軸34、位置決め部材としての位置決めピン35及び位置決め部材としての補助固定ボルト36によって、固定プラテン12の金型取り付け面に取り付けられている。図1に示される例においては、位置決めピン35が二つであり、補助固定ボルト36が三つであるが、前記位置決めピン35及び補助固定ボルト36の数は、一つであってもよいし、いくつであってもよい。なお、補助固定ボルト36は省略することもできる。
【0030】
ここで、前記回転軸34は、位置決めブロック31の偏心した位置において金型支持装置としての固定プラテン12に取り付けられるようになっている。すなわち、位置決めブロック31には、図4に示されるように、回転軸挿通孔(こう)34aが形成され、ボルトから成る回転軸34が前記回転軸挿通孔34aに挿入される。そして、前記回転軸34の先端(図4における左端)近傍に形成された雄ねじが、固定プラテン12の金型取り付け面に形成された図示されない回転軸収容孔に形成された雌ねじに螺(ら)合している。また、前記位置決めブロック31には、図3に示されるように、補助ボルト挿通孔36aが形成され、補助固定ボルト36が前記補助ボルト挿通孔36aに挿入される。そして、前記補助固定ボルト36の先端(図3における左端)近傍に形成された雄ねじが、固定プラテン12の金型取り付け面に形成された図示されない補助ボルト収容孔に形成された雌ねじに螺合している。
【0031】
さらに、前記位置決めブロック31には、図3に示されるように、位置決めピン挿通孔41が形成され、位置決めピン35が前記位置決めピン挿通孔41に挿入される。ここで、位置決めピン挿通孔41の先端(図3における左端)には、小径部35a及びフランジ状の大径部35bが形成され、該大径部35bが前記位置決めピン挿通孔41の大径部に位置する。そして、前記大径部35bの側壁と位置決めピン挿通孔41の段部の側壁との間にコイルばねから成る付勢部材42が配設されている。なお、前記小径部35aは、固定プラテン12の金型取り付け面に形成された図示されないピン収容孔に進入している。また、位置決めピン35の手元端(図3における右端)には、オペレータが把持するための把持部材43が取り付けられている。該把持部材43は、例えば、線材、棒材等を湾曲させたものであり、図3における上下方向には、薄く形成されている。そして、前記位置決めピン挿通孔41の手元端には、把持部材保持筒44が取り付けられている。該把持部材保持筒44の手元端には、位置決めピン35の軸方向(図3における横方向)に延在する図示されないスリット状の切り欠きが形成され、前記把持部材43における位置決めピン35に取り付けられた部分は、前記切り欠き内に挿入されている。
【0032】
そして、オペレータが前記把持部材43を手元端方向に引き出し、90度回転させると前記把持部材43は、図3において43’で示されるような状態となる。また、前記把持部材43を手元端方向に引き出すと、位置決めピン35全体が手元端方向に引き出され、付勢部材42が圧縮されるので、該付勢部材42の付勢力が働き、位置決めピン35は、位置決めピン挿通孔41の先端方向に付勢された状態となる。この状態において、把持部材43における位置決めピン35に取り付けられた部分が、把持部材保持筒44の端面の切り欠きが存在しない部分に引っ掛かるので、位置決めピン35は、軸方向に移動することがない。また、小径部35aの先端面は、位置決めブロック31における固定プラテン12側の面と同一か又はわずかに引っ込んだ位置になる。
【0033】
前記位置決めブロック31が図1に示される姿勢を取っている場合、前記回転軸34及び補助固定ボルト36は締め付けられ、また、位置決めピン35の小径部35aは固定プラテン12の金型取り付け面に形成されたピン収容孔に進入している。これにより、前記位置決めブロック31は、固定プラテン12の金型取り付け面に強固に取り付けられる。また、前記回転軸34を緩め、補助固定ボルト36を取り外し、位置決めピン35を手元端方向に引き出して、把持部材43を図3において43’で示されるような状態とすることによって、前記位置決めブロック31は、前記回転軸34を中心に回転可能となる。そして、前記位置決めブロック31は、180度回転させると、図1において31’で示されるような、上下逆さまの姿勢となる。該上下逆さまの姿勢において、把持部材43を90度回転させ把持部材保持筒44の切り欠き内に挿入すると、位置決めピン35の小径部35aは固定プラテン12の金型取り付け面に形成されたピン収容孔に再び進入する。これにより、前記位置決めブロック31は、図1において31’で示される上下逆さまの姿勢で安定する。この場合、位置決め突起33の形成された面が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能する。
【0034】
そして、前記位置決めブロック31に対する回転軸34の偏心量は、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる金型11a及び後述される金型11a’の高さによって決定される。要するに、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる金型11aと金型11a’との下端の高さの差が、偏心量となる。偏心量とは、回転軸34とガイドローラ32の上端部との距離と、回転軸34と位置決めブロック31の位置決め突起33が形成された面の基準面との距離との差の量である。したがって、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる金型の高さによって、固定プラテン12及び可動プラテン13に取り付けられる回転軸34の位置及び前記偏心量を決定する。
【0035】
次に、金型11を型締装置10に取り付ける動作について説明する。ここでは、前述されたように、図2に示される例において、金型11は横長形状のものであるので、金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入する場合について説明する。
【0036】
まず、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させ、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11の厚さの寸法よりもわずかに大きくなるような位置に、可動プラテン13を移動させておく。
【0037】
続いて、オペレータは、手作業によって、金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入する。この場合、固定金型11aと可動金型11bとは結合部材14によって互いに結合され、一体化されている。また、前記金型11は、図示されない台車、コンベヤ等に載せて、型締装置10の側方にまで運搬され、待機位置にある。なお、該待機位置における前記金型11は、底面の高さが前記ガイドブロック37のガイドローラ37aの上端部及び位置決めブロック31のガイドローラ32の上端部の高さと同一となるように調整されている。これにより、金型11は、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入されたときに、スムーズに前記ガイドブロック37のガイドローラ37aの上端部及び位置決めブロック31のガイドローラ32の上端部に乗り移ることができる。
【0038】
なお、金型11は、横長形状のものであって、縦の寸法が、図1に示されるように、上下のタイバー16間の寸法よりも小さくなっている。そして、ガイドブロック37のガイドローラ37aの上端部及び位置決めブロック31のガイドローラ32の上端部の高さが、下側のタイバー16の上端部の高さよりも高くなっている。そのため、金型11は、上下のタイバー16に接触することなく、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入される。
【0039】
この場合、前記ガイドブロック37及び位置決めブロック31は、固定プラテン12及び可動プラテン13に、それぞれ、取り付けられているものとする。そして、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11の厚さの寸法よりもわずかに大きくなる程度なので、固定金型11aの底面及び可動金型11bの底面は、それぞれ、固定プラテン12に取り付けられたガイドブロック37及び位置決めブロック31、並びに、可動プラテン13に取り付けられたガイドブロック37のガイドローラ37a及び位置決めブロック31のガイドローラ32によって下方から支持される。
【0040】
そして、オペレータは、固定金型11aの側面及び可動金型11bの側面を、固定プラテン12に取り付けられたストッパ部材38の側面及び可動プラテン13に取り付けられたストッパ部材38の側面に当接させる。これにより、固定金型11a及び可動金型11bは、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対して、それぞれ、位置決めされる。すなわち、固定金型11a及び可動金型11bは、底面に位置決めブロック31の位置決め基準面としてのガイドローラ32の上端部が当接することによって、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する上下方向の位置が規定される。また、固定金型11a及び可動金型11bは、側面がストッパ部材38に当接することによって、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する左右方向の位置が規定される。そのため、オペレータは、手作業によって金型11の姿勢や位置を調整する必要がないので、固定金型11a及び可動金型11bの、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0041】
続いて、オペレータは、手作業によって、前記固定金型11aを固定プラテン12に取り付ける、すなわち、前記固定金型11aと固定プラテン12との取り合いを行う。続いて、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させて、可動プラテン13を前進させる。そして、該可動プラテン13の金型取り付け面が可動金型11bの背面に接触した位置で前記可動プラテン13を停止させる。前記位置は、交換後の金型11における可動プラテン13の型閉位置である。続いて、オペレータは、手作業によって、前記可動金型11bと可動プラテン13との取り合いを行う。そして、オペレータは、手作業によって、結合部材14を金型11から取り外す。これにより、金型11の型締装置10への取り付けが終了する。
【0042】
次に、縦長形状の金型11’を型締装置10に取り付ける動作について説明する。この場合、金型11’の縦の寸法が上下のタイバー16間の寸法よりも大きくなっているので、金型11’を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入することができない。そこで、金型11’を型締装置10の上方から搬入するようになっている。
【0043】
図5は本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を位置決めする場合の位置決めブロックの姿勢を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を型締装置に取り付ける動作を示す図である。
【0044】
まず、オペレータは、位置決めブロック31のボルトから成る回転軸34を緩め、補助固定ボルト36をすべて取り外す。続いて、オペレータは、把持部材43を把持して、位置決めピン35を手元端方向に引き出した後、把持部材43を90度回転させ把持部材保持筒44の端面の切り欠きが存在しない部分に引っ掛ける。これにより、位置決めピン35の小径部35aの先端面が、位置決めブロック31における固定プラテン12側の面と同一か又はわずかに引っ込んだ位置になり、前記位置決めブロック31は、前記回転軸34を中心に回転可能となる。そして、前記位置決めブロック31を180度回転させると、図5に示されるように、位置決め突起33が上端面に位置する上下逆さまの姿勢となる。
【0045】
ここで、前記回転軸34は、図1に示される姿勢の位置決めブロック31において中心よりも下側に位置する。すなわち、前記回転軸34は、位置決めブロック31の下側に偏心した位置に取り付けられている。そのため、前記回転軸34を中心に位置決めブロック31を180度回転させると、該位置決めブロック31の上端面の位置が回転前よりも低い位置になる。これにより、縦の寸法が前記金型11よりも長い金型11’に対応することができる。
【0046】
続いて、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させ、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11’の厚さの寸法よりもわずかに大きくなるような位置に、可動プラテン13を移動させておく。
【0047】
続いて、オペレータは、手作業によって、固定金型11a’又は可動金型11b’に、図6に示されるようなクレーン取り付け金具47を取り付け、該クレーン取り付け金具47に天井走行クレーン等の図示されないクレーンのワイヤロープ、鎖等の線状体48の先端部を係合させ、前記金型11’の重量を前記クレーンによって支持させる。なお、前記固定金型11a’又は可動金型11b’に線状体48の先端部を係合させる部材があらかじめ配設されている場合には、前記クレーン取り付け金具47を取り付ける必要はない。
【0048】
続いて、オペレータは、前記クレーンを作動させ、クレーン取り付け金具47に線状体48の先端部を係合させた金型11’を、図6における矢印Kで示されるように上方から吊り下げて、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入する。なお、金型11’は、縦長形状のものであって、横の寸法が、図5に示されるように、左右のタイバー16間の寸法よりも小さくなっている。そのため、金型11’は、上側の左右のタイバー16に接触することなく、固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入される。
【0049】
この場合、前記位置決めブロック31は、固定プラテン12及び可動プラテン13に、それぞれ、取り付けられているものとする。そして、固定プラテン12の金型取り付け面と可動プラテン13の金型取り付け面との間隔が金型11’の厚さの寸法よりもわずかに大きくなる程度なので、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面は、それぞれ、固定プラテン12に取り付けられた位置決めブロック31及び可動プラテン13に取り付けられた位置決めブロック31に当接することができる。
【0050】
そして、オペレータは、前記クレーンを作動させ、金型11’を下降させて、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面を位置決めブロック31の上端面に当接させる。この場合、位置決めブロック31は、前述されたように、位置決め突起33が上端面に位置する上下逆さまの姿勢となっている。そして、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面には、前記位置決め突起33に対応する位置に該位置決め突起33に嵌合する嵌合凹部が形成されている。そこで、オペレータは、手作業によって、固定金型11a’の底面及び可動金型11b’の底面に形成された嵌合凹部が位置決めブロック31の位置決め突起33に一致させるように、金型11’の横方向の位置及び姿勢を修正しながら、クレーンを作動させて金型11’を下降させる。
【0051】
これにより、固定金型11a’及び可動金型11b’は、固定プラテン12の金型取り付け位置及び可動プラテン13の金型取り付け位置に対して、それぞれ、位置決めされる。すなわち、固定金型11a’及び可動金型11b’は、底面に位置決めブロック31の位置決め基準面としての上端面が当接し、かつ、底面に形成された嵌合凹部が位置決めブロック31の位置決め突起33にすることによって、固定プラテン12の金型取り付け位置及び可動プラテン13の金型取り付け位置に対する上下方向及び左右方向の位置が規定される。そのため、オペレータは、手作業によって金型11の姿勢や位置を調整する必要がないので、固定金型11a及び可動金型11bの、固定プラテン12の金型取り付け面及び可動プラテン13の金型取り付け面に対する位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0052】
また、回転軸34が位置決めブロック31の下側に偏心した位置に取り付けられているので、図5に示されるように、上下逆さまの姿勢となった位置決めブロック31の上端面は、図1に示されるような通常の姿勢における上端面の位置よりも低くなっている。そのため、縦の寸法が長い金型11’の位置決めも適切に行うことができる。
【0053】
続いて、オペレータは、手作業によって、前記固定金型11a’を固定プラテン12に取り付ける、すなわち、前記固定金型11a’と固定プラテン12との取り合いを行う。続いて、オペレータは、射出成形機用制御装置の入力手段を操作して、型締装置10を作動させて、可動プラテン13を前進させる。そして、該可動プラテン13の金型取り付け面が可動金型11b’の背面に接触した位置で前記可動プラテン13を停止させる。前記位置は、交換後の金型11’における可動プラテン13の型閉位置である。続いて、オペレータは、手作業によって、前記可動金型11b’と可動プラテン13との取り合いを行う。そして、オペレータは、手作業によって、線状体48の先端部をクレーン取り付け金具47から取り外し、該クレーン取り付け金具47を固定金型11a’又は可動金型11b’から取り外し、結合部材14’を金型11’から取り外す。これにより、金型11’の型締装置10への取り付けが終了する。
【0054】
このように、本実施の形態において、位置決めブロック31は回転軸34を中心に回転可能となっていて、かつ、該回転軸34は位置決めブロック31の下側に偏心した位置に取り付けられている。そのため、位置決めブロック31の位置決め基準面が、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合には高い位置になり、位置決めブロック31が上下逆さまの姿勢である場合には低い位置になる。すなわち、位置決めブロック31は、回転軸34を中心に回転して姿勢を変更することによって、位置決め基準面の位置を変更する。これにより、位置決めブロック31を回転軸34を中心に回転させて姿勢を変更させることによって、異なるサイズの金型11及び金型11’の位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0055】
また、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合には、位置決め基準面がガイドローラ32を備える、すなわち、ガイドローラ32が位置決め基準面として機能するので、金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入してガイドローラ32上を移動させることによって、金型11の位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。
【0056】
さらに、位置決めブロック31が上下逆さまの姿勢である場合には、位置決め基準面が位置決め突起33を備える、すなわち、位置決め突起33が形成された面が位置決め基準面として機能するので、金型11’を型締装置10の上方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に吊り下げて搬入し、金型11’の底面に形成された嵌合凹部を前記位置決め突起33に嵌合させることによって、金型11’の位置決めを容易に、かつ、短時間で行うことができる。なお、嵌合部材として、前記位置決め突起33に代えて位置決め用の凹部を形成することもできる。この場合、金型11’の底面には、位置決め用の凹部に嵌合する突起を形成する。
【0057】
また、位置決めブロック31を取り付ける位置は、固定プラテン12又は可動プラテン13の金型取り付け面に形成される回転軸挿通孔34a、補助ボルト挿通孔36a及び位置決めピン挿通孔41の位置を変更することによって、金型11のサイズに応じて、適宜変更することができる。例えば、固定プラテン12又は可動プラテン13の左方部又は右方部や上方部に取り付けることもできる。さらに、ガイドブロック37及びストッパ部材38を取り付ける位置も、金型11のサイズに応じて、適宜変更することができる。
【0058】
さらに、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側に偏心した位置に取り付けられていてもよい。すなわち、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側又は下側に偏心した位置にあればよい。
【0059】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することにより、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0060】
図7は本発明の第2の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【0061】
図7に示されるように、本実施の形態における位置決めブロック31は、上端近傍及び下端近傍に複数、例えば、三つずつのガイドローラ32を備える。すなわち、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合にも、また、上下逆さまの姿勢である場合にもガイドローラ32が位置決め基準面として機能するようになっている。これにより、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入してガイドローラ32上を移動させることによって、位置決めすることができる。
【0062】
なお、本実施の形態においては、補助固定ボルト36が省略されているが、前記第1の実施の形態と同様にして、取り付けることもできる。
【0063】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することにより、その説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0064】
図8は本発明の第3の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【0065】
図8に示されるように、本実施の形態における位置決めブロック31は、上端面及び下端面に位置決め突起33が一体的に形成されている。すなわち、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合にも、また、上下逆さまの姿勢である場合にも位置決め突起33の形成された面が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能するようになっている。これにより、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の上方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に吊り下げて搬入し、金型11の底面に形成された嵌合凹部を前記位置決め突起33に嵌合させることによって、位置決めすることができる。
【0066】
なお、本実施の形態においては、補助固定ボルト36が省略されているが、前記第1の実施の形態と同様にして、取り付けることもできる。
【0067】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、前記第1〜第3の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することにより、その説明を省略する。また、前記第1〜第3の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0068】
図9は本発明の第4の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【0069】
図9に示されるように、本実施の形態における位置決めブロック31は、上端近傍及び下端近傍に複数、例えば、三つずつのガイドローラ32を備える。すなわち、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合にも、また、上下逆さまの姿勢である場合にもガイドローラ32が位置決め基準面として機能するようになっている。
【0070】
また、右側面及び左側端面に位置決め突起33が一体的に形成されている。すなわち、位置決めブロック31が左方向に90度回転させられた姿勢である場合にも、また、右方向に90度回転させられた姿勢である場合にも位置決め突起33の形成された面が位置決めブロック31の位置決め基準面として機能するようになっている。
【0071】
なお、回転軸34は位置決めブロック31の下側かつ左側に偏心した位置に取り付けられている。そのため、位置決めブロック31の位置決め基準面が、位置決めブロック31が通常の姿勢である場合には高い位置になり、位置決めブロック31が上下逆さまの姿勢である場合には低い位置になり、さらに、位置決めブロック31が左方向に90度回転させられた姿勢である場合には高い位置になり、位置決めブロック31が右方向に90度回転させられた姿勢である場合には低い位置になる。また、位置決めピン35が回転軸34の周囲の四カ所に取り付けられているが、前記位置決めピン35の数は適宜変更することができる。
【0072】
これにより、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の側方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に搬入してガイドローラ32上を移動させることによって、位置決めすることができる。また、縦の寸法が相違する二種類の金型11を型締装置10の上方から固定プラテン12と可動プラテン13との間に吊り下げて搬入し、金型11の底面に形成された嵌合凹部を前記位置決め突起33に嵌合させることによって、位置決めすることができる。
【0073】
なお、本実施の形態においては、補助固定ボルト36が省略されているが、前記第1の実施の形態と同様にして、取り付けることもできる。また、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側又は右側に偏心した位置に取り付けられていてもよい。すなわち、前記回転軸34は位置決めブロック31の上側又は下側及び左側又は右側に偏心した位置にあればよい。
【0074】
ここで、本発明における金型位置決め装置は、射出成形機だけでなく、シート成形機、トランスファー成形装置、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス、成形品を樹脂シートから打ち抜くトリミング装置のような打抜装置、圧縮成形機、プレス成形機、板材折曲機、型打ち機、穴抜き機等各種の成形機や装置の金型の位置決めを行うために適用することができるものである。
【0075】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0076】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、金型位置決め装置は、金型に当接する複数の位置決め基準面を備える位置決めブロックと、該位置決めブロックの偏心した位置において金型支持装置に取り付けられた回転軸とを有し、該回転軸を中心に前記位置決めブロックを回転して姿勢を変更することによって、前記位置決め基準面の位置を変更する。
【0077】
この場合、金型位置決め装置の姿勢を変更することにより金型を位置決め基準面の位置を変更することができるので、異なるサイズの金型であっても容易に位置決めすることができ、金型を交換する作業を容易にし、かつ、作業時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における金型位置決め装置の構成を示す図であり図2のC矢視断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における位置決めピンの構成を示す図であり図1のA矢視断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における回転軸の構成を示す図であり図1のB矢視断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を位置決めする場合の位置決めブロックの姿勢を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における縦長形状の金型を型締装置に取り付ける動作を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における位置決めブロックを示す図である。
【符号の説明】
11、11’ 金型
12 固定プラテン
13 可動プラテン
31 位置決めブロック
32 ガイドローラ
33 位置決め突起
34 回転軸
35 位置決めピン
36 補助固定ボルト
Claims (5)
- (a)金型に当接する複数の位置決め基準面を備える位置決めブロックと、
(b)該位置決めブロックの偏心した位置において金型支持装置に取り付けられた回転軸とを有し、
(c)該回転軸を中心に前記位置決めブロックを回転して姿勢を変更することによって、前記位置決め基準面の位置を変更することを特徴とする金型位置決め装置。 - 前記位置決めブロックの姿勢を固定する位置決め部材を有する請求項1に記載の金型位置決め装置。
- 前記位置決め基準面は、回転可能なローラ又は嵌合部材を備える請求項1又は2に記載の金型位置決め装置。
- 前記位置決め基準面は前記位置決めブロックの上端面及び下端面に形成され、前記回転軸は前記位置決めブロックの上側又は下側に偏心した位置にある請求項1〜3のいずれか1項に記載の金型位置決め装置。
- 前記位置決め基準面は前記位置決めブロックの上端面及び下端面並びに左右側端面に形成され、前記回転軸は前記位置決めブロックの上側又は下側及び左側又は右側に偏心した位置にある請求項1〜3のいずれか1項に記載の金型位置決め装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |