JP2005066056A - 居室収納部内収納装置、およびそれを用いた衣類の収納方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 季節毎の衣替えに伴う衣類の入替え作業を、簡便且つ円滑に行うことができる新規な構造からなる居室収納部内収納装置、およびそれを用いた新規な衣類の収納方法を提供する。
【解決手段】 居室5に作り付け、天井裏まで有効利用空間高Hとした収納部2の開口部分21から出し入れ可能であり、底面に自在キャスター44を取着してなる匡体4が2基、上下に段重ね状であり、上段1基4は天井裏の昇降機構3の脱着自在な索条33によって昇降自在とし、下段1基4が、上段1基からは分離、独立して組み合わされた居室収納部内収納装置1である。
【選択図】 図5


Description

この発明は、住宅内居室に作り付けされる収納設備に関するものであって、主に建築の技術分野に属すると共に、当該収納設備を製造、販売する家具の分野から、その家具に必要な資材、部品を提供する分野、それら資材、部品の加工に必要な機械、工具類を提供する分野、またそれら資材や機械装置、部品類に必要な素材、例えば木材、合板、プラスチック、各種金属材料を提供する分野、それらに組み込まれる電子分品やそれらを集積した制御機器の分野、各種計測器の分野、加工機械を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械として総称される分野に包含される分野、更には、それら工作機械を試験、展示、販売、輸出入、ならびに使用する分野、将又、それら工作機械の作動に伴って発生する切削屑を回収、運搬する回収、輸送の分野、切削屑を効率的に再生利用するリサイクル分野、あるいは現時点で想定できない新たな分野までと、関係しない技術分野はない程である。
(視 点)
高度成熟社会に達した我が国では、個人各人が所有する衣服には、時代の流れに合わせて揃える衣服だけではなく、季節毎に着替えるものや、下着等のように年間を通じて着用するものまでといった具合に多種多様に渡り、我が国の一人当り平均保有衣服類は70ないし80着にも及ぶとされており、それを1家庭当り3人と見積っても200ないし250着を狭い住宅の中で管理しているというのが実情である。
我が国の一般的な住宅における衣類等日常的に使用する生活用品の収納スペースは、箪笥や押入れ、クローゼット、納戸等に頼っているが、何れの収納においても、衣替えの季節には、それまでの季節に使い終えた衣類を一着毎、箪笥やクローゼットの抽斗から取り出し、あるいはハンガーから取り外して箱詰めすると共に、押入れや納戸等から、これからの季節に使い始める衣類が収納されている箱を運び出し、その箱から取り出した衣服類を、箪笥やクローゼットの抽斗に収納し、ハンガーに吊り下げる一方、使い終えて箱詰めされた衣類を押入れや納戸に戻してしまうようにして、冬物衣料と夏物衣料とを完全に入れ替える必要があり、各家庭では、毎年季節が巡る毎にこうした大変な家事労働を行う必要があり、季節の風物詩とはいえ、そのために費やす多大な労力と時間とが相当の負担となっていた。
(従来の技術)
このような衣替えの繁雑な作業を効率化可能とする技術として登録実用新案第3063096号公報に開示された「回転式物品収納装置」考案があり、それは室外に平行して配設した一対のエンドレスチェーンを掛け回すと共に、何れかを駆動スプロケットホイールとするスプロケットホイール群を有し、エンドレスチェーン間に多数の収納箱を設け、箪笥や収納箱に入れるべき物を部屋の外にまとめて収納できるようにして、これらが無いことによる部屋の有効活用スペースの拡大を実現可能としたものであり、また、特開平5−3810号公報の「回転収納体」発明には、室内に設置されたキャビネット中に、上下一対の回転円板を設け、同回転円板間にエンドレスのベルトを巻掛けて該ベルトの所定間隔毎に突設された複数のハンガーパイプの夫々に受け箱の収納部を設け、ハンガーパイプまたは受け箱の収納部を手で持ち、移動させることにより、背伸びしたり、屈んだりすることなく利用者の身長に適する任意の高さ位置で収納物の出し入れを可能としたものである。
何れの技術も、移動可能な収納箱(または受け箱の収納部)が、予め設置された軌道に沿って巡回するよう規制し、利用者が求める適時に、所望する収納品が納められている収納箱か、あるいはこれから物品を納めようとする目的の収納箱を出し入れ位置まで移動可能として物品の出納作業を容易にしたものであり、踏み台等を利用した高所での出入れ作業や、身を屈めたり背伸びをしたりする面倒を解消できるものとなっているが、これら既存の技術は、多数の収納箱を個別に順送り移動させて物品の収納作業を合理化するものであって室内の整理、整頓に便利であり、収納箱の管理を徹底することにより、衣替えに伴う衣類の入れ替え作業を解消して季節を問わず、希望する物品を自在に取り出すことができるものであるが、多数の収納箱に収納された物品の全てを常時、正確に把握することは至難の業であり、一担、仕舞い忘れや物品の紛失等が発生すると、一つ一つの収納箱を開けて捜し出すこととなってしまい、逆に非常に不便な面も発生してしまうというような欠点があった。
(1) 登録実用新案第3063096号公報 (2) 特開平5−3 810号公報
(問題意識)
この発明は、以上のように、季節毎の衣替えに伴う衣類の入替え作業を、簡便且つ円滑に行うことができるようにするため、従前までの手段では、多数の収納箱を、予め設定された無端軌道上で巡回移動させるようにしたものを採用して効率的に物品を収納、取出しできるようにしていることから極めて複雑な構成の設備を経費を掛けて導入した上で、しかも、まるで工場における資材、部品のような正確な操作と管理とを必要としてしまうこととなり、一般家庭向きの収納には馴染み難いという欠点を有するものであり、何とか一般家庭において導入可能となるようにした新規な構造からなる居室収納部内収納装置を開発できないものかとの疑問を抱いたものである。
(発明の目的)
そこで、本願出願人は、一着毎の箱詰め作業や、多数の収納箱を納戸や収納庫に運搬する作業を、解消して衣替えの作業を迅速且つ簡便なものとし、効率化することができる収納技術を実現することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の居室収納部内収納装置、およびそれを用いた新規な衣類の収納方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例からも明確に理解されるように、この発明の居室収納部内収納装置は、基本的に次のような構成から成り立っている。
(発明の構成)
衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間が、その空間内天井部分が開放されて天井裏空間に開放、連通状にされ、天井裏までを実質的な有効利用空間高となるように形成された上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した箱状であって、底面外側の均衡する三箇所以上に自在キャスターを取着してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、予め天井裏に用意してある昇降機構の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされてなるものとした構成を要旨とする居室収納部内収納装置である。
この基本的な構成からなる居室収納部内収納装置を、表現を変えて示すと、衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間が、その空間内天井部分が開放されて天井裏空間に開放、連通状にされ、天井裏までを実質的な有効利用空間高となるように形成された上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した箱状であって、底面外側の均衡する三箇所以上に自在キャスターを取着してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、予め天井裏に用意してある昇降機構の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされ、当該昇降機構によって上段1基を吊り上げ状とすることにより、下段1基は、独立して収納部の開口部分から出し入れ可能になるものとした構成による居室収納部内収納装置であるということができる。
また、より具体的には、衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間が、その空間内天井部分が開放されて天井裏空間に開放、連通状にされ、天井裏までを実質的な有効利用空間高となるように形成された上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した矩形箱状であって、底面外側の少なくとも四角に自在キャスターを取着し、天面の重心位置付近から、少なくとも左右両側面に延伸、抱持状となり、均衡する上側複数箇所の夫々に連結金具を設けた補強枠を結合してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、各連結金具が予め天井裏に用意してある昇降機構の複数本の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされてなるものとした居室収納部内収納装置となる。
(関連する発明)
上記した居室収納部内収納装置に関連して、この発明にはそれを用いた衣類の収納方法も包含しており、その構成は、基本的に次のとおりのものである。 即ち、衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間の、空間内天井部分を開放して天井裏空間に開放、連通状とし、天井裏までを実質的な有効利用空間高とするように形成した上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した箱状であって、底面外側の均衡する三箇所以上に自在キャスターを取着してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、予め天井裏に用意してある昇降機構の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされ、当該昇降機構によって上段1基を吊り上げ状とすることにより、下段1基は、独立して収納部の開口部分から出し入れ可能になるものとし、上段1基および下段1基には、夫々季節感の異なる二種類の衣類を別々に分類収納しておき、衣替えの季節となったときに、下段1基を収納部外(居室内)に開口部分を通じて誘導し、収納空間の下部を解放させた後に、昇降機構を操作して上段1基を床面まで降下させ、索条を離脱させて収納部外(居室内)に開口部分を通じて誘導すると共に、先に引き出した旧下段1基を、収納空間内の下部まで移動させて索条に繋着し、昇降機構を操作して筐体1基分よりも高く上昇させて新らたな上段1基となし、解放された収納空間下部に旧上段1基を誘導して新たな下段1基とするように操作し、季節が巡る毎にこれと同様の操作を繰り返すことにより、衣替えの作業を円滑に行えるようにした前記この発明の基本をなす居室収納部内収納装置を用いた衣類の収納方法である。
以上のとおり、この発明の居室収納部内収納装置によれば、上下に段重ね状に配置、収納した2基の筐体の中の一方に夏物の衣類を収納し、他方の筐体に冬物衣料を収納することにより、衣類毎の個別の管理を不要とし、一括して冬物と夏物の荷物を入れ替えることが可能となり、季節が変わる度に多数の収納箱を収納庫から部屋まで運搬したり、抽斗内物品の入れ替えやハンガーの掛け替え等の繁雑な作業の一切を不要とし、捜し物をする場合にも分類された何れか一方を捜すことで比較的容易に発見することができる等、従前までの多数の収納箱を無端軌道に沿って順送り移動可能とした収納装置に比較して、収納物品の管理および出納が簡便であり、しかも上段1基の筐体を屋根裏側に上昇させて保管するので、大切な室内空間を収納スペースに奪われることなく、居室内スペースを有効利用可能とした上、衣替えの作業効率を格段に高め、短時間の中に入れ替え作業を終えることができるという秀れた特徴が得られるものである。
また、この発明の居室収納部内収納装置を用いた衣類の収納方法によれば、筐体底面の自在キャスターを利用して収納部中から下段の1基を居室内に誘導し、上段1基を昇降機構によって収納部床面上まで降下させ、下段の1基と同様に居室内に引き出し、先に引き出された下段1基を収納部内に引き込み昇降機構を利用して収納空間の上段まで上昇させて新たな上段1基とした後に、旧上段1基を収納空間の下段に誘導し、収納することで新たな下段1基とするという簡便な作業により、収納物の上げ下ろしや抽斗収納品の入れ替え、ハンガーの掛け替え、収納箱への出納等の繁雑な作業を一切行わなくとも、季節の衣類や物品等を収容した筐体全体を、入れ替えることができるので、衣替えの作業が簡便且つ円滑に行えると共に、物品の紛失や仕舞忘れ等による作業の複雑化や重複を解消し、整然と速やかに行うことができるという秀れた効果を発揮できるものとなる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。 先ず、収納部は、2基の筐体を上下に段重ねした状態に収容可能とすると共に、下段に配置された1基に収容された衣類やその外の物品等の収容品を居室内から収納および取り出し可能とし、さらに、各筐体を1基毎居室内側に引き出して入れ替え可能とする機能を果たすものであり、2基の筐体を上下に段重ね状に収容可能とする有効利用空間を、居室壁面の適所に連通状に形成したものとしなければならず、居室壁面に形成された収納部の開口部分は、開閉扉や開閉引き戸等によって開閉可能とすべきであり、居室側からの開口部分外観を、クローゼット、壁面収納家具あるいは押入れとするよう、ガラリや扉、襖を設けたものとするのが望ましいが、障子や壁面状の開閉パネル、シャッター等を開閉可能に装着したものとすることも可能である。
収納部の開口部分は、収納部空間を居室内に連通状とし、収納部の収容空間における下段に相当する位置にある筐体を1基毎、室内側へ誘導、引き出し可能とすると共に、筐体の1基毎を、収納部下段に相当する位置に移動、収容可能とする機能を果たすものであり、少なくとも筐体1基を、通過可能な開口断面積および開口形状に形成されたものとしなければならず、必要に応じて、天井側の開口縁部分を上側に拡大して利用者が、居室側から手を挿入してワイヤロープの脱着作業ができる開口形状とすることができる。
収容部の収納空間は、居室内に作り付けとなる衣服ロッカーや押入れ等の収納部であり、2基の筐体を上下に段重ね状であって下段1基が、上段1基から分離、独立した状態に組合せられた状態に収容可能であり、しかも天井裏までを実質的な収容領域とする機能を果たし、上下に段重ね状とした2基の筐体の外郭寸法よりも大きな空間を確保したものとしなければならず、少なくとも収納部を形成する隔壁を設けるか、もしくは筐体の上段1基の昇降移動および下段1基の不用意な移動を規制可能な案内用保持枠、レールまたは複数の転動ローラを配したガイド等によって包囲したものとすべきである。
筐体は、収納部の開口部分を通じて居室内側から収容空間内に移動可能であり、1基を昇降機構により天井側へ上昇させ、該上段1基の下側空間に下段1基を収容することにより、収納空間内の上下に段重ね状に配置可能とし、2基の中下段に配された1基に対し、収納部開口部分を通じて衣服やその他の生活用品類等を収納、取出し可能とする機能を果たし、有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制して、少なくとも底面と左右両側面と天面とを有する枠状に形成され、収納の対象とする物品を収納可能な構造とし、底面外側の均衡する3箇所以上に自在キャスターを配し、天面付近に昇降機構の索条を脱着自在とする構造を設けたものとしなければならず、内側部には、必要に応じてハンガー吊下げ用のフックや横架棒を設置したものとすることが可能であり、更に背面壁を設けて奥側に、棚や抽斗を設けたものとすることができる外、前側面もしくは前後側面に複数の抽斗を装着して箪笥を形成することも可能である。
また、筐体は、上昇した上段1基を、下段1基の天面上に積み重ねるように載置することによって、保管中における昇降機構への負担を軽減する構造とするのが望ましく、そのような構造を採る場合には、筐体天面の自在キャスターに対応する箇所の夫々に、天面の変形を防止可能とし、且つ上段1基の自在キャスターの不用意な転動、移動を規制可能とする比較的硬質且つ凹欠状のキャスター止めを設けたものとすべきであり、更に、これとは別に自在キャスターに解除可能な仮固定機構を設け、下段1基の収納部内での不用意な移動を規制可能とするしたり、あるいは底面外側の複数適所に自在キャスターよりも下方に突出可能な伸縮脚を設け、自在キャスターを床面上に浮上させた状態に支持して不要な移動を規制可能とするようにしたものとすることもできる。
この匡体は、何れも後述の昇降機構によって宙吊り状に吊り下げ操作をする前提で形成されていなければならず、したがって、少なくともその底面から上方、望ましくは底面と右側面、天面、および底面と左側面、天面が強固に連結されたものになるように補強枠で補強してなるものとし、該補強枠を介して昇降機構に脱着自在に連結され、有効利用空間高内の昇降を自在とするようにしたものに形成されていなければならず、補強枠として帯状の鋼板を、実施例と示す各図のように匡体の周囲に一体のものとして巡らして天面に沿う鋼板の均衡する二箇所を吊り上げるようにするか、図にはしていないが、天面部分のものは省略して正面から見て上下転倒Π字状に巡らし、その左右自由端部分を直接昇降機構の索条に脱着自在に連結するようにするかすれば、それらを介しないで吊り上げるようにしたものよりも宙吊り状の匡体強度は遥かに強硬なものとなり、取り扱い安全面で望ましいといえる。
有効利用空間高は、居室内に形成された収納部開口部分に留まらず、天井裏にまで収納空間を延伸させ、一般的な箪笥あるいはクローゼット等の高さ寸法の凡そ2倍に達する程度の高さであって2基の筐体を、上下に段重ね状に収容可能とする高さであり、換言すると屋根裏に設置された昇降機構下側の索条上昇限度高さ位置から収納部床面までの空間高さを示すものである。
昇降機構は、上段1基の筐体に脱着自在に繋着した索条を、比較的ゆっくりと巻取り操作して下側に下段1基の筐体を収容可能な空間を形成する高さ位置まで上段1基の筐体を上昇させ、次の操作があるまでその高さ位置に吊下保持し、更に、巻き取られた索条を解放して上段1基の筐体を収納部床面まで比較的ゆっくりと降下させる一連の制御、駆動を可能とする機能を果たし、収納品を満載した筐体を十分に昇降可能であり、吊り上げた筐体を安定して吊下げ保持可能な強度を確保したものとしなければならず、天井裏に配置された家屋骨格に略水平状に軸着され、居室側から制御操作を受ける回転駆動源によって回転制御可能とした巻取り軸の中途適所に、筐体の有効利用空間高内の昇降を可能とするに十分な長さであり、吊下端に脱着用フックを連結した索条の巻取り端を結合して巻取り吊下したものとするのが望ましい。
この昇降機構巻取り軸の駆動操作は、居室内からのスイッチ操作により正逆転制御ならびに停止制御可能な電動モータによって行い、ワイヤロープの巻取り上限に達したときに、その状態を自動的に感知して停止する構造とすることができる外、電動モータを設けず、クランクハンドルを有する操作端を収納部外となる居室内側まで延伸可能な棒状であり、巻取り軸端に接続された先端には、自在軸継ぎ手または自在歯車機構等を有する回転型操作ハンドルを設け、同操作ハンドルを正逆回転操作することにより、昇降制御できるものとすること等が可能であり、巻取り軸の駆動機構ならびに駆動源に特段の制限を受けるものではない。
また、この発明の衣類の収納方法も、各筐体天面の対応箇所の夫々に自在キャスターを受けるキャスター受けを設けるか、あるいは自在キャスターに仮固定機構を設ける等、筐体天面に自在キャスターを保持可能とする構造を設けたり、筐体の自在キャスターによる移動を仮固定する構造を設、以下のようにして行うことが可能となり、当然それらの衣類の収納方法も、この発明の衣類の収納方法に包含されていることはいうまでもないことである。
即ち、上段配置とする筐体の1基を居室内から収納部内に誘導し、昇降機構の索条を繋着して上昇させ、下段配置とする筐体の1基を収納部内に誘導した後に、昇降機構を操作して上段1基を僅かに降下させて下段1基の天面上に接地させて積み重ね状とし、下段1基の自在キャスターを仮固定する等して自由な移動を規制した状態で当該下段1基内に収容された衣類を収納部開口部分を通じて出し入れして利用し、衣替えの季節となったときに、上段1基を昇降機構によって僅かに上昇させて下段1基天面上に浮上させた後に、下段1基の自在キャスターの仮固定を解除して収納部外(居室内)に開口部分を通じて誘導し、収納空間の下部を解放させた後に、昇降機構を操作して上段1基を床面まで降下させ、索条を離脱させて収納部外(居室内)に開口部分を通じて誘導すると共に、先に引き出した旧下段1基を、収納空間内の下部まで移動させて索条に繋着し、昇降機構を操作して筐体1基分よりも高く上昇させて新らたな上段1基となし、解放された収納空間下部に旧上段1基を誘導して自在キャスターを仮固定し、新たな下段1基とするように操作した上、上段1基を下段1基の天面上に降下させて積み重ね状とし、新たな下段1基に収容された衣類を収納部開口部分を通じて出し入れして利用可能とし、季節が巡る毎にこれと同様の操作を繰り返すことにより、衣替えの作業を円滑に行えるようにした衣類の収納方法とすることが可能である。 以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の収納部の扉を開放した居室収納部内収納装置の斜視図に示される事例は、衣服ロッカーとして居室5内に作り付けとなる収納部2の収納空間23が、その空間内天井部分が開放されて天井裏空間に開放、連通状にされ、天井52裏までを実質的な有効利用空間高Hとなるように形成した上、該収納空間には、同収納部2の開口部分21を通じて出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高Hの1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制すると共に、前面側および背面側共に開放させ、底面と左右両側面と天面とを連結、一体化した箱状であって、底面外側の四角夫々に自在キャスター44,44,……を取着してなる匡体4,4が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基4は、予め天井裏に用意してある昇降機構3のワイヤロープ33,33に脱着自在であって有効利用空間高H内の昇降を自在とし、残る下段1基4は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされてなるものとした基本的構成からなるこの発明に包含される居室収納部内収納装置1における代表的な一実施例を示すものである。
当該居室収納部内収納装置1は、居室5の内側壁面適所に、天井まで達しない高さ(1.8m前後)であって、横巾が凡そ2m前後の開口部21が形成され、その左右縁に開閉扉22,22を開閉自在に装着し、内側の収納空間23は、居室5の床面51に面一状に連続し、横巾凡そ2m、奥行凡そ1mの長方形状水平面の収納部床面24が形成され、この床面24から同一面積を確保するよう居室天井面52の高さ位置を貫通して鉛直上方に、矩形筒型を形成するよう延伸され、前記開口部21の高さ寸法の約2倍となる3.6m前後の高さまで達する四角柱状の空間に形成し、その収納空間23の周壁面を合板や耐火ボード等の内壁材で包囲して鉛直筒状となし、必要に応じて同様の素材からなる天井面を設置したものに形成し、同収納空間23の天井面よりも上側となる住宅の梁等の横架材53,3間には、巻取り軸31が、その両端部を軸受け32,32を介して水平状且つ回転自在に軸着され、同巻取り軸3の所定間隔を隔てた二箇所には夫々、先端に脱着自在なフック34,34を連結したワイヤロープ33,33の基端が結合され、巻き上げ、解き放し可能に巻き取り、左右同一高さに吊下されたものとなっている。
そして、左右のフック34,34の直下に対応する収納空間23の天井面には、フック34,34が通過可能な図示しない貫通孔を穿孔したものとする一方、前記巻取り軸31の一端側中途箇所には、ベルト車35が装着され、隣接して設置され、居室5内の壁面等の適所に設けられたスイッチあるはリモコン等を介して正逆回転駆動ならびに停止制御可能とした電動モータ36の駆動軸との間にベルト37が掛け回されており、ワイヤロープ33,33の巻取り上限に達したときに、自動的にその状態を検知可能な図示しないリミットスイッチと、このリミットスイッチに連動して電動モータ36による巻取り駆動を自動停止する、図示しない自動停止機構が組み込まれており、更に、この電動モータ36の駆動軸に対してか、あるいはベルト伝動機構に対してか、もしくは巻取り軸31に対してか、の何れかに伝動モータ36の停止に連動して巻取り軸31の回転を強制的に停止させる図示しない制動機構が組み込んである。
このように形成された収納部2には、以上のような構造の衣服収納用の筐体4,4が2基、上下に段重ね状に収容されるものであり、これら筐体4,4は、互いに全く同一構造に形成されたものなので、この中の一方の筐体4の構造についてだけ、図2の下段の筐体を居室内に移動させた居室収納部内収納装置の斜視図を参照して示すことにすると、収納部2開口部21の高さおよび横巾内法寸法より僅かに小さな前後面形状、および寸法に形成され、天面43および底面41の奥行が収納空間23の床面24の奥行内法寸法よりも僅かに小さく設定され、底面41と左右両側面42と天面43とを組み合わせた箱状に形成し、前後面は開放されている。 なお、筐体4の後面側は、閉鎖されたものとしても何等差し支えはなく、この実施例では軽量化や部材の節約、前後面何れからでも使用可能等の観点から省略しているが、強度の面を考慮して閉鎖する外、前面には埃や害虫その他の浸入を阻止するよう扉を取り付けたものにすることも可能である。
この筐体4の底面外側の四角と中央付近の複数箇所の夫々に自在キャスター44,44,……を装着し、天面43の重心位置に対応する中央位置付近から左右両側面42,42側に渡る外側範囲には、吊上げ用の金属製帯状の補強枠45を抱持状に装着して一体化し、天面42上の同補強枠45上面には、重心位置から均等な距離となる左右箇所の夫々に、輪状であって自在キャスター44,44,よりも背の低い吊下げ金具46,46が結合されており、更に、これら吊下げ金具46,46直下に相当する天面43には、夫々フック34,34を脱着操作するためであって、通常時には閉鎖可能な図示しない閉鎖蓋を設けた操作孔47,47を穿孔し、同筐体4天面43付近の左右側面42,42の内側間には、ハンガー吊下げ用の横架棒48が横設され、底面41上面中央寄りの前後縁には夫々自在キャスター44,44,……を利用した押し引き操作用のハンドル49,49,……が設けられている。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の居室収納部内収納装置1は、図1の居室収納部内収納装置の斜視図、図2の下段1基を居室内に誘導した居室収納部内収納装置の斜視図、図3の上段1基を降下させた居室収納部内収納装置の斜視図、図4の上段1基を居室内に誘導した居室収納部内収納装置の斜視図、図5の旧下段1基を新上段1基として上昇させた状態を示す斜視図を参照しながら、その収納方法について示すと、先ず夏物の衣服を頻繁に利用する夏季には、図1中の下段となる1基の筐体4に夏物衣料を収納しておき、その夏季の間に渡って開閉扉22,22を開放しては衣類を取り出しまたは収納して利用するものとし、このとき、上段の別の1基である筐体4には、冬物の衣料が収納、保管されているものとする。
夏季から冬季への衣替えの季節となったときには、図2中に白抜き矢印で示してあるように、下段の1基4をハンドル49,49を把持して牽引して収納空間23内から居室5内に誘導して引き出し、収納空間23の下段を空にした後に、居室5内適所のスイッチあるいはリモコンを操作して伝動モータ36およびベルト37を駆動させて巻取り軸31をワイヤロープ33,33の開放方向に回転駆動し、図3中に示すように、上段の1基4を収納部床面24上まで降下させ、筐体4内を通じて図示しない閉鎖蓋を開放した操作孔47,47を通じて各フック34,34を吊下げ金具46,46から取り外し、図示しない閉鎖蓋を再度閉鎖し、ハンドル49,49を牽引して同図3中および図4中の白抜き矢印に示すように、開口部21を通じて居室5内側に誘導し、収納空間23内を空にする。
空になった収納空間23には、夏物の衣類が収納された旧下段の1基(図4中左側の筐体)4を、図4中の太い白抜き矢印で示すように、先に収納空間23内に誘導して、筐体4天面43の図示しない各閉鎖蓋を開放し、筐体4内側から操作孔47,47に手を挿し通して左右の吊下げ金具46,46に、夫々対応するフック34,34を繋着してから、閉鎖蓋を閉鎖して昇降機構3を制御し、伝動モータ36を駆動させて巻取り軸31を巻取り方向に回転駆動させ、図5中に示すように、夏物衣類を収納した旧下段の1基4を、収納空間23の上限付近まで上昇させる。
ワイヤロープ33,33が、収納空間23の上限まで巻取り上昇されると、図示しない自動停止機構が作動して自動的に伝動モータ36を停止させ、巻取りを停止し、これと略同時に自動的に図示しない制動機構が働くことにより、新たに上段の1基となった筐体4の上段の停止位置を長期間に渡り保持可能とするものとなり、同新上段1基4の下側に空いた収容空間23の下段に、図5中に白抜き矢印で示すように、旧上段1基である冬物衣類が収納された筐体4を誘導して、図1中に示すように上下に段重ね状に配置させたものとし、開閉扉22を開閉することで、新たな下段1基4内の冬物衣料を取り出したり収納して利用することが可能となる。 また、冬季から夏季への衣替えの季節が来たときにも、前述と全く同様の操作を行うことにより、筐体4,4の上下を簡便且つ円滑に入れ替えることが可能である。
(実施例の効果)
実施例で取り上げた居室収納部内収納装置1は、上記した発明の効果の欄記載の特徴に加え、昇降機構3の巻取り軸31を屋根裏の横架材53,53間に設置し、該巻取り軸31に巻き取られるワイヤロープ33,33によって筐体4を昇降移動する構造としたことから、筐体4の重量に十分に耐え得る強度を確保できると共に、屋根裏までを収納空間として利用できるものとしたことから、2基の筐体4,4の全高寸法を、大きく設定することができることとなって秀れた収納力が確保できるという利点を有し、しかも各筐体4の前後面を開口させ、前後対象形状としたことにより、収納空間23から居室5内に引き出し、再度収納空間23に戻す際に筐体4の表裏を変更して背面側を開口部21に面するよう収納することも可能であり、収納の自由度を高めたものとすることができるという秀れた効果を発揮するものとなり、更に筐体4の天面43から左右両側面42,42に掛けて補強枠45を装着し、該補強枠45を介してワイヤロープ33,33に吊り上げる構造としたことにより、筐体4の吊り上げ時における構造強度を増すと共に、不用意な落下操作等によってもその破損を確実に防止し、高い安全性を確保することができるものとなっている。
(結 び)
叙述の如く、この発明の居室収納部内収納装置、およびそれを用いた衣類の収納方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造および設置が容易で、従前からの回転式の収納装置に比較し、遥かに経済的なものとすることができる上、居室に対する設置費用の削減と工期の短縮とを確実に達成可能にするものであり、住宅における収納力の向上と、効率的な収納システムの導入が強く求められる住宅メーカーや建具業界において高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の居室収納部内収納装置、およびそれを用いた衣類の収納方法の技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
開閉扉を開放した居室収納部内収納装置を示す斜視図である。 下段の筐体を取り出した居室収納部内収納装置を示す斜視図である。 上段の筐体を降下させた居室収納部内収納装置を示す斜視図である。 2基の筐体を取り出した居室収納部内収納装置を示す斜視図である。 2基の筐体を入れ替える居室収納部内収納装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 居室収納部内収納装置
2 収納部
21 同 開口部
22 同 開閉扉
23 同 収納空間
24 同 収納部床面
3 昇降機構
31 同 巻取り軸
32 同 軸受け
33 同 ワイヤロープ
34 同 フック
35 同 ベルト車
36 同 電動モータ
37 同 ベルト
4 筐体(上段1基、下段1基)
41 同 底面
42 同 左側面(右側面)
43 同 天面
44 同 自在キャスター
45 同 補強枠
46 同 吊下げ金具
47 同 操作孔
48 同 横架棒
49 同 ハンドル
5 居室
51 同 居室床面
52 同 居室天井面
53 同 横架材
H 有効利用空間高

Claims (6)

  1. 衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間が、その空間内天井部分が開放されて天井裏空間に開放、連通状にされ、天井裏までを実質的な有効利用空間高となるように形成された上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した箱状であって、底面外側の均衡する三箇所以上に自在キャスターを取着してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、予め天井裏に用意してある昇降機構の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされてなるものとしたことを特徴とする居室収納部内収納装置。
  2. 衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間が、その空間内天井部分が開放されて天井裏空間に開放、連通状にされ、天井裏までを実質的な有効利用空間高となるように形成された上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した箱状であって、底面外側の均衡する三箇所以上に自在キャスターを取着してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、予め天井裏に用意してある昇降機構の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされ、当該昇降機構によって上段1基を吊り上げ状とすることにより、下段1基は、独立して収納部の開口部分から出し入れ可能になるものとしたことを特徴とする居室収納部内収納装置。
  3. 衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間が、その空間内天井部分が開放されて天井裏空間に開放、連通状にされ、天井裏までを実質的な有効利用空間高となるように形成された上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した矩形箱状であって、底面外側の少なくとも四角に自在キャスターを取着し、天面の重心位置付近から、少なくとも左右両側面に延伸、抱持状となり、均衡する上側複数箇所の夫々に連結金具を設けた補強枠を結合してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、各連結金具が予め天井裏に用意してある昇降機構の複数本の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされてなるものとしたことを特徴とする居室収納部内収納装置。
  4. 昇降機構が、天井裏に配置された家屋骨格に略水平状に軸着され、居室側から制御操作を受ける回転駆動源によって正逆回転制御可能とした巻取り軸の中途適所に、筐体の有効利用空間高内の昇降を可能とするに十分な長さであり、吊下端に脱着用フックを連結した索条の巻取り端を結合して巻取り吊下したものとしてなる、請求項1ないし3何れか一項記載の居室収納部内収納装置。
  5. 匡体は、少なくともその底面から上方を補強枠で補強してなるものとし、該補強枠を介して昇降機構に脱着自在に連結され、有効利用空間高内の昇降を自在とするようにした、請求項1ないし4何れか一項記載の居室収納部内収納装置。
  6. 衣服ロッカーや押入れ等居室内に作り付けとなる収納部の収納空間の、空間内天井部分を開放して天井裏空間に開放、連通状とし、天井裏までを実質的な有効利用空間高とするように形成した上、該収納空間には、同収納部の開口部分から出し入れ可能に納まり、その有効利用空間高の1/2よりも小さい全体高さ寸法に規制されると共に、前面側だけか、前面側および背面側共にかの何れかだけを開放させ、少なくとも底面と左右両側面と天面とだけは連結、一体化した箱状であって、底面外側の均衡する三箇所以上に自在キャスターを取着してなる匡体が2基、上下に段重ね状であり、その中の上段となる1基は、予め天井裏に用意してある昇降機構の索条に脱着自在であって有効利用空間高内の昇降を自在とし、残る下段1基は、先の上段1基からは分離、独立した状態に組み合わされ、当該昇降機構によって上段1基を吊り上げ状とすることにより、下段1基は、独立して収納部の開口部分から出し入れ可能になるものとし、上段1基および下段1基には、夫々季節感の異なる二種類の衣類を別々に分類収納しておき、衣替えの季節となったときに、下段1基を収納部外(居室内)に開口部分を通じて誘導し、収納空間の下部を解放させた後に、昇降機構を操作して上段1基を床面まで降下させ、索条を離脱させて収納部外(居室内)に開口部分を通じて誘導すると共に、先に引き出した旧下段1基を、収納空間内の下部まで移動させて索条に繋着し、昇降機構を操作して筐体1基分よりも高く上昇させて新らたな上段1基となし、解放された収納空間下部に旧上段1基を誘導して新たな下段1基とするように操作し、季節が巡る毎にこれと同様の操作を繰り返すことにより、衣替えの作業を円滑に行えるようにしたことを特徴とする、請求項1ないし5何れか一項記載の居室収納部内収納装置を用いた衣類の収納方法。
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