JP2005065726A - ポケットコイルマットレス - Google Patents
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Abstract
【課題】ポケットコイルマットレスにおける設備を不要にし、手作業を簡便にしてポケットコイルマットレスの廃棄性およびコイルのリサイクル性を向上すること。
【解決手段】袋体1の中にコイル2が挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、スプリングユニット分解時に、前記ミシン目加工部9を破断させ、袋体1からの前記コイル2の取り出しを可能にする構成を備えたポケットコイルマットレス。
【選択図】 図5
【解決手段】袋体1の中にコイル2が挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、スプリングユニット分解時に、前記ミシン目加工部9を破断させ、袋体1からの前記コイル2の取り出しを可能にする構成を備えたポケットコイルマットレス。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスに関するものであって、スプリングユニットの廃棄ないし分解時、コイルスプリングの取り出しを容易に行えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の第1のマットレスは、筒状布内にコイルスプリングを並列状態に納めるとともに、納められた各コイルスプリング間において筒状布の両側面部を止着し合わせて各コイルスプリングを保持させてなる複数のクッション構成体を、その側面をもって隣り合うクッション構成体と接着して構成されるクッション主体部を備えるとともに、クッション主体部の横向きの面部を覆う横向き外被材を備えるもので、クッション主体部の横向きの面部を覆う前記横向き外被材と前記クッション主体部との分離を容易にするものであった(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また従来の第2のマットレスは、袋体の隣接箇所を相互に接着させたポケットコイル全体を若干の伸縮性を備えた整形布で覆い、上下の詰め物を伸縮性の布で覆うとともに、周縁を縁取りして固定ベルトを配設し、ポケットコイルの全体を上下の固定ベルトで結んで挟着し、下鏡地と側地とを縫合してポケットコイルおよび詰め物を装填し、側地と上鏡地とをファスナーで接合するもので、廃棄時には、ファスナーを介してポケットコイルおよび詰め物を取り出し、釘抜き作業が一切ないので、解体作業を軽減するものであった(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−61604号公報(第2−6頁、第1図〜第7図)
【特許文献2】
特開2001−161503号公報(第2−3頁、第1図〜第5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマットレスは、ポケットコイルマットレスの廃却、リサイクルに関して、マットレスを構成している外被材とクッション部となるスプリングユニット(以下単にSPユニットと言う)との分離のし易さに言及したに過ぎないものであって、そのSPユニットを構成しているコイルと不織布(布)の分離に関しては、技術的に言及されていなかった。
【0006】
すなわち従来の技術においては、
(1)大型粉砕機によって、前記SPユニットを粉砕して、その後に金属と不織布を層別するか、
(2)前記SPユニットのまま焼却することにより、不織布を焼却して、コイルを取り出すか、
(3)不織布を切り裂き、コイルをひとつ、ひとつ手作業で取り出し、金属と不織布に分離するものであった。
【0007】
そこで、リサイクルを考えた場合、上述の(1)および(2)の手法においては、金属のリサイクルは可能であるが、不織布部分は焼却もしくは埋め立てしかできず、技術的、設備的にも問題があり、実用的ではないという問題があった。
【0008】
現実的な手段として上述の(3)の手法が実施されているが、(3)の手法において発生する問題としては、コイルをひとつ、ひとつ手作業で取り出す行為は、コイルの個数が多い為にかなりの時間を要するとともに、かかる作業においては、人間の手作業によるものであり、肉体的にかかる負荷も大きいという問題があった。
【0009】
しかも、現在市場において、ポケットコイルマットレスの普及は進んでおり、近い将来それらが廃却されることが予想され、現在のSPマットレスが抱える、廃却が困難であるという問題以上に、クローズアップされてくる問題と思われる。
【0010】
そこで本発明者は、袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体の一部に強度的に弱い破断部を設け前記スプリングユニットの分解時、前記破断部を破断させるようにするという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、ポケットコイルマットレスの廃棄時の解体性ないしは分解性向上という目的を達成する本発明に到達した。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)のポケットコイルマットレスは、
袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、
前記袋体の一部に強度的に弱い破断部を設け、前記スプリングユニットの分解時、前記破断部を破断させるようにしたものである。
【0012】
本発明(請求項2に記載の第2発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記破断部が、実使用時に破断荷重以下の荷重が作用する位置に形成されているものである。
【0013】
本発明(請求項3に記載の第3発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記破断部が、実使用時にかかる荷重によっては破断しない位置に形成されているものである。
【0014】
本発明(請求項4に記載の第4発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記破断部が、前記袋体に施されたミシン目加工部であるものである。
【0015】
本発明(請求項5に記載の第5発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第4発明において、
前記破断部の一端に目印が配設されているものである。
【0016】
本発明(請求項6に記載の第6発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記袋体が、不織布を溶着手段によって閉じることで形成されているものである。
【0017】
本発明(請求項7に記載の第7発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第6発明において、
前記溶着手段が、熱溶着であるものである。
【0018】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明のポケットコイルマットレスは、袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、袋体の一部に強度的に弱い破断部を設け、スプリングユニットの分解時、前記破断部を破断させるようにしたので、コイルの袋体からの取り出しを容易に行え、廃棄時のスプリングユニットの分解性を向上させると共に、コイル・袋体のリサイクル性を向上させるという、実用上多大な効果を奏する。
【0019】
上記構成より成る第2発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記破断部が、実使用時に破断荷重以下の荷重が作用する位置に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0020】
上記構成より成る第3発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記破断部が、実使用時にかかる荷重によっては破断しない位置に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0021】
上記構成より成る第4発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記破断部を構成する前記袋体に施されたミシン目加工部を、ポケットコイル廃棄時に破断させ、コイルの取り出しを可能にするので、シンプルな構成によって、コイルの取り出しを容易にしてポケットコイルマットレスにおける廃棄性を向上するという効果を奏する。
【0022】
上記構成より成る第5発明のポケットコイルマットレスは、前記第4発明の効果に加え、前記破断部の一端に目印が配設されているので、スプリングユニット廃棄時における破断部の位置を明確にして破断作業を速やかに開始することが出来るという効果を奏する。
【0023】
上記構成より成る第6発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記袋体が、不織布を溶着手段によって閉じることで形成されているので、前記袋体が確実かつ容易に形成されるという効果を奏する。
【0024】
上記構成より成る第7発明のポケットコイルマットレスは、前記第6発明の効果に加え、前記溶着手段としての熱溶着によって不織布を閉じることで前記袋体が形成されているので、前記袋体が確実かつ容易に形成されるという効果を奏する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0026】
(第1実施形態)
本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、図1ないし図6に示されるように袋体1の中にコイル2が挿置されたスプリングユニット100を備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、スプリングユニット廃棄ないし分解時に、前記ミシン目加工部9を破断させる構成を備えたものである。
【0027】
本第1実施形態における袋体の成形(製法)について、図1ないし図6を用いて説明する。
図1に示されるロールに巻いた不織布7の幅方向(長手方向に直交する方向)の両端より一定距離内側の位置に破断部としてミシン目加工部9が予め設けられている。
【0028】
図2に示されるようにロールより引き出した前記不織布7を幅方向に半分に折り、両端の前記ミシン目加工部9を一致させ、図3に示されるように半折りされた前記不織布7の間に圧縮したコイルスプリング2が介挿される。
【0029】
図4に示されるように半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する繋がっていない残りの3辺の溶着箇所(3,4,5)を熱溶着によって部分的に溶着する。熱溶着される3辺の一辺4は、前記ミシン目加工部9の一定距離外側に相当する位置が溶着される。
【0030】
半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着によって部分的に溶着され、袋体1が形成された後、介挿されたコイルスプリング2の向き(図4における紙面の厚さ方向)を直角(図4における略左右方向)に変えた後、図5に示されるように各前記コイルスプリング2の圧縮を解除して、3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着された各袋体1内一杯に伸ばして収容される。
【0031】
前記各袋体1内で伸びた各前記コイルスプリング2の一端が当接する部分の上面に、図5のA矢視である図6に示されるように解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を貼付付加する。
【0032】
上述の説明においては、説明の簡便のために3個の袋体を代表的に示して説明したが、本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、かかる袋体が複数直列に配設された図5および図6に示されるスプリングユニット100(SPユニット)が複数並設され、ベッドを構成するマットレス全体にぎっしり配設されているのである。
【0033】
本第1実施形態のポケットコイルマットレスにおいては、物理的性状の異なる上面と下面を設定する場合は、前記破断部としてミシン目加工部9が下面に位置するように配置するのが望ましい。
【0034】
上記構成より成る本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記袋体1の中に前記コイル2が挿置されたスプリングユニット100を備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部すなわちスプリングユニット100の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、前記スプリングユニットの分解時に、前記ミシン目加工部9を破断させ、スプリングユニット100の袋体1からのコイルの取り出しを可能にするので、コイルの取り出しを容易に行え、廃棄時のスプリングユニットの分解を向上させると共に、コイルのリサイクル性を向上させるという実用上多大な効果を奏する。
【0035】
比較のために破断部としてのミシン目加工部9を設けない袋体の成形(製法)について、図7ないし図11を用いて説明する。
図7に示されるロールに巻かれた不織布7のロールより、図8に示されるように引き出した前記不織布7を幅方向に半分に折り、図9に示されるように半折りされた前記不織布7の間に圧縮したコイルスプリング2が介挿される。
【0036】
図10に示されるように半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する繋がっていない残りの3辺の溶着箇所(3,4,5)を熱溶着によって部分的に溶着する。
【0037】
半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着によって部分的に溶着され、袋体1が形成された後、介挿されたコイルスプリング2の向き(図10における紙面の厚さ方向)を直角(図4における略左右方向)に変えた後、図11に示されるように各前記コイルスプリング2の圧縮を解除して、3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着された各袋体1内一杯に伸ばして収容される。
【0038】
上述の比較例の袋体1においては、破断部が形成されていないため、上述の従来のマットレスと同様に、ひとつひとつ手でコイルを取り出すという、肉体的にも困難な作業をしなければならないので、コイルの取り出しが大変であり、ポケットコイルマットレスにおける廃棄に当たり上述の従来における問題が残るものである。
【0039】
すなわち本比較例におけるポケットコイルの構造は、不織布7を熱溶着にて閉じることで袋体1を形成して、その袋体の中にコイル2を挿入しているが、本第1実施形態においては、その袋体1を形成する不織布7の一部に、ミシン目もしくは相当の加工を施すことで、実使用時にかかる荷重の負荷では破れないが解体時に一定方向に裂く力を加えると、簡易に不織布を引き裂くことができてコイルを取り出すことができるとともに、また引き裂きはじめの位置に目印である記しをつけることで、作業順序、方法が明確となる。
【0040】
また本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記破断部としてミシン目加工部9が、実使用時に破断荷重以下の荷重が作用する位置である前記袋体1の一端に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0041】
さらに本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、ポケットコイルマットレスにおいて物理的性状の異なる上面と下面を設定する場合は、前記破断部としてミシン目加工部9が下面に位置するように配置することが出来る時は、前記破断部としてミシン目加工部9が、実使用時にかかる荷重によっては破断しない位置に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0042】
また本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記破断部を構成する前記袋体1に施された前記ミシン目加工部9を、ポケットコイル廃棄時に破断させ、コイルの取り出しを可能にするので、シンプルな構成によって、コイルの取り出しを容易にしてポケットコイルマットレスにおける廃棄性を向上するという効果を奏する。
【0043】
さらに本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記破断部としてミシン目加工部9の一端に前記目印10が配設されているので、ポケットコイル廃棄時における前記破断部としてミシン目加工部9の位置を明確にして破断を容易にするという効果を奏する。
【0044】
また本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記袋体1が、不織布を溶着手段の一例として熱溶着によって閉じることで形成されているので、前記袋体1が確実かつ容易に形成されるという効果を奏する。
【0045】
(第2実施形態)
本第2実施形態のポケットコイルマットレスは、図12ないし図17に示されるようにロールに巻いた不織布7における前記破断部としてミシン目加工部9の形成位置が異なる点が主な相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0046】
本第2実施形態における袋体の成形(製法)について、図12ないし図17を用いて説明する。
図12に示されるロールに巻いた不織布7の幅方向(長手方向に直交する方向)の中央部において、一定距離離れた位置に破断部としてミシン目加工部9が2列予め設けられている。
【0047】
図13に示されるように2列のミシン目加工部9の間において、ロールより引き出した前記不織布7を幅方向に半分に折り、両端の前記ミシン目加工部9を一致させ、図14に示されるように半折りされた前記不織布7の間に圧縮したコイルスプリング2が介挿される。
【0048】
図15に示されるように半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する繋がっていない残りの3辺の溶着箇所(3,4,5)を熱溶着によって部分的に溶着する。
【0049】
半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着によって部分的に溶着され、袋体1が形成された後、介挿されたコイルスプリング2の向き(図15における紙面の厚さ方向)を直角(図4における略左右方向)に変えた後、図16に示されるように各前記コイルスプリング2の圧縮を解除して、3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着された各袋体1内一杯に伸ばして収容される。
【0050】
前記各袋体1内で伸びた各前記コイルスプリング2の一端が当接する部分の上面に、図16のB矢視である図17に示されるように解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を貼付付加する。
【0051】
上記構成より成る本第2実施形態のポケットコイルマットレスは、前記袋体1の中に前記コイル2が挿置されているポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、ポケットコイル廃棄時に、前記ミシン目加工部9を破断させ、コイルの取り出しを可能にするので、コイルの取り出しを容易にしてポケットコイルマットレスにおける廃棄性を向上するという効果を奏するとともに、その他上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0052】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0053】
上述の実施形態においては、作業の効率化の観点より一例としてロールに巻かれた不織布に予め破断部としてミシン目加工部その他の加工部を形成しておく例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、例えばロールから引き出された後に破断部としてミシン目加工部、切れ目、その他の加工部を形成する実施形態を採用することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における不織布のロールを示す斜視図である。
【図2】本第1実施形態における引き出された不織布を半折りにする工程を示す斜視図である。
【図3】本第1実施形態における半折りにされた不織布内にコイルを介挿する工程を示す斜視図である。
【図4】本第1実施形態におけるコイルが介挿された不織布を溶着する工程を示す斜視図である。
【図5】本第1実施形態における袋体内に介挿されたコイルの向きを変え、伸ばした状態を示す側面図である。
【図6】本第1実施形態における袋体の上面に配設されたミシン目加工部および解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を示す上面図である。
【図7】本第1実施形態の比較例における不織布のロールを示す斜視図である。
【図8】本第1実施形態の比較例における引き出された不織布を半折りにする工程を示す斜視図である。
【図9】本第1実施形態の比較例における半折りにされた不織布内にコイルを介挿する工程を示す斜視図である。
【図10】本第1実施形態の比較例におけるコイルが介挿された不織布を溶着する工程を示す斜視図である。
【図11】本第1実施形態の比較例における袋体内に介挿されたコイルの向きを変え、伸ばした状態を示す側面図である。
【図12】本発明の第2実施形態における不織布のロールを示す斜視図である。
【図13】本第2実施形態における引き出された不織布を半折りにする工程を示す斜視図である。
【図14】本第2実施形態における半折りにされた不織布内にコイルを介挿する工程を示す斜視図である。
【図15】本第2実施形態におけるコイルが介挿された不織布を溶着する工程を示す斜視図である。
【図16】本第2実施形態における袋体内に介挿されたコイルの向きを変え、伸ばした状態を示す側面図である。
【図17】本第2実施形態における袋体の上面に配設されたミシン目加工部および解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を示す底面図である。
【符号の説明】
1 袋体
2 コイル
9 破断部としてミシン目加工部
【発明の属する技術分野】
本発明は、袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスに関するものであって、スプリングユニットの廃棄ないし分解時、コイルスプリングの取り出しを容易に行えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の第1のマットレスは、筒状布内にコイルスプリングを並列状態に納めるとともに、納められた各コイルスプリング間において筒状布の両側面部を止着し合わせて各コイルスプリングを保持させてなる複数のクッション構成体を、その側面をもって隣り合うクッション構成体と接着して構成されるクッション主体部を備えるとともに、クッション主体部の横向きの面部を覆う横向き外被材を備えるもので、クッション主体部の横向きの面部を覆う前記横向き外被材と前記クッション主体部との分離を容易にするものであった(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また従来の第2のマットレスは、袋体の隣接箇所を相互に接着させたポケットコイル全体を若干の伸縮性を備えた整形布で覆い、上下の詰め物を伸縮性の布で覆うとともに、周縁を縁取りして固定ベルトを配設し、ポケットコイルの全体を上下の固定ベルトで結んで挟着し、下鏡地と側地とを縫合してポケットコイルおよび詰め物を装填し、側地と上鏡地とをファスナーで接合するもので、廃棄時には、ファスナーを介してポケットコイルおよび詰め物を取り出し、釘抜き作業が一切ないので、解体作業を軽減するものであった(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−61604号公報(第2−6頁、第1図〜第7図)
【特許文献2】
特開2001−161503号公報(第2−3頁、第1図〜第5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマットレスは、ポケットコイルマットレスの廃却、リサイクルに関して、マットレスを構成している外被材とクッション部となるスプリングユニット(以下単にSPユニットと言う)との分離のし易さに言及したに過ぎないものであって、そのSPユニットを構成しているコイルと不織布(布)の分離に関しては、技術的に言及されていなかった。
【0006】
すなわち従来の技術においては、
(1)大型粉砕機によって、前記SPユニットを粉砕して、その後に金属と不織布を層別するか、
(2)前記SPユニットのまま焼却することにより、不織布を焼却して、コイルを取り出すか、
(3)不織布を切り裂き、コイルをひとつ、ひとつ手作業で取り出し、金属と不織布に分離するものであった。
【0007】
そこで、リサイクルを考えた場合、上述の(1)および(2)の手法においては、金属のリサイクルは可能であるが、不織布部分は焼却もしくは埋め立てしかできず、技術的、設備的にも問題があり、実用的ではないという問題があった。
【0008】
現実的な手段として上述の(3)の手法が実施されているが、(3)の手法において発生する問題としては、コイルをひとつ、ひとつ手作業で取り出す行為は、コイルの個数が多い為にかなりの時間を要するとともに、かかる作業においては、人間の手作業によるものであり、肉体的にかかる負荷も大きいという問題があった。
【0009】
しかも、現在市場において、ポケットコイルマットレスの普及は進んでおり、近い将来それらが廃却されることが予想され、現在のSPマットレスが抱える、廃却が困難であるという問題以上に、クローズアップされてくる問題と思われる。
【0010】
そこで本発明者は、袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体の一部に強度的に弱い破断部を設け前記スプリングユニットの分解時、前記破断部を破断させるようにするという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、ポケットコイルマットレスの廃棄時の解体性ないしは分解性向上という目的を達成する本発明に到達した。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)のポケットコイルマットレスは、
袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、
前記袋体の一部に強度的に弱い破断部を設け、前記スプリングユニットの分解時、前記破断部を破断させるようにしたものである。
【0012】
本発明(請求項2に記載の第2発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記破断部が、実使用時に破断荷重以下の荷重が作用する位置に形成されているものである。
【0013】
本発明(請求項3に記載の第3発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記破断部が、実使用時にかかる荷重によっては破断しない位置に形成されているものである。
【0014】
本発明(請求項4に記載の第4発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記破断部が、前記袋体に施されたミシン目加工部であるものである。
【0015】
本発明(請求項5に記載の第5発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第4発明において、
前記破断部の一端に目印が配設されているものである。
【0016】
本発明(請求項6に記載の第6発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第1発明において、
前記袋体が、不織布を溶着手段によって閉じることで形成されているものである。
【0017】
本発明(請求項7に記載の第7発明)のポケットコイルマットレスは、
前記第6発明において、
前記溶着手段が、熱溶着であるものである。
【0018】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明のポケットコイルマットレスは、袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、袋体の一部に強度的に弱い破断部を設け、スプリングユニットの分解時、前記破断部を破断させるようにしたので、コイルの袋体からの取り出しを容易に行え、廃棄時のスプリングユニットの分解性を向上させると共に、コイル・袋体のリサイクル性を向上させるという、実用上多大な効果を奏する。
【0019】
上記構成より成る第2発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記破断部が、実使用時に破断荷重以下の荷重が作用する位置に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0020】
上記構成より成る第3発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記破断部が、実使用時にかかる荷重によっては破断しない位置に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0021】
上記構成より成る第4発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記破断部を構成する前記袋体に施されたミシン目加工部を、ポケットコイル廃棄時に破断させ、コイルの取り出しを可能にするので、シンプルな構成によって、コイルの取り出しを容易にしてポケットコイルマットレスにおける廃棄性を向上するという効果を奏する。
【0022】
上記構成より成る第5発明のポケットコイルマットレスは、前記第4発明の効果に加え、前記破断部の一端に目印が配設されているので、スプリングユニット廃棄時における破断部の位置を明確にして破断作業を速やかに開始することが出来るという効果を奏する。
【0023】
上記構成より成る第6発明のポケットコイルマットレスは、前記第1発明の効果に加え、前記袋体が、不織布を溶着手段によって閉じることで形成されているので、前記袋体が確実かつ容易に形成されるという効果を奏する。
【0024】
上記構成より成る第7発明のポケットコイルマットレスは、前記第6発明の効果に加え、前記溶着手段としての熱溶着によって不織布を閉じることで前記袋体が形成されているので、前記袋体が確実かつ容易に形成されるという効果を奏する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0026】
(第1実施形態)
本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、図1ないし図6に示されるように袋体1の中にコイル2が挿置されたスプリングユニット100を備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、スプリングユニット廃棄ないし分解時に、前記ミシン目加工部9を破断させる構成を備えたものである。
【0027】
本第1実施形態における袋体の成形(製法)について、図1ないし図6を用いて説明する。
図1に示されるロールに巻いた不織布7の幅方向(長手方向に直交する方向)の両端より一定距離内側の位置に破断部としてミシン目加工部9が予め設けられている。
【0028】
図2に示されるようにロールより引き出した前記不織布7を幅方向に半分に折り、両端の前記ミシン目加工部9を一致させ、図3に示されるように半折りされた前記不織布7の間に圧縮したコイルスプリング2が介挿される。
【0029】
図4に示されるように半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する繋がっていない残りの3辺の溶着箇所(3,4,5)を熱溶着によって部分的に溶着する。熱溶着される3辺の一辺4は、前記ミシン目加工部9の一定距離外側に相当する位置が溶着される。
【0030】
半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着によって部分的に溶着され、袋体1が形成された後、介挿されたコイルスプリング2の向き(図4における紙面の厚さ方向)を直角(図4における略左右方向)に変えた後、図5に示されるように各前記コイルスプリング2の圧縮を解除して、3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着された各袋体1内一杯に伸ばして収容される。
【0031】
前記各袋体1内で伸びた各前記コイルスプリング2の一端が当接する部分の上面に、図5のA矢視である図6に示されるように解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を貼付付加する。
【0032】
上述の説明においては、説明の簡便のために3個の袋体を代表的に示して説明したが、本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、かかる袋体が複数直列に配設された図5および図6に示されるスプリングユニット100(SPユニット)が複数並設され、ベッドを構成するマットレス全体にぎっしり配設されているのである。
【0033】
本第1実施形態のポケットコイルマットレスにおいては、物理的性状の異なる上面と下面を設定する場合は、前記破断部としてミシン目加工部9が下面に位置するように配置するのが望ましい。
【0034】
上記構成より成る本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記袋体1の中に前記コイル2が挿置されたスプリングユニット100を備えたポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部すなわちスプリングユニット100の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、前記スプリングユニットの分解時に、前記ミシン目加工部9を破断させ、スプリングユニット100の袋体1からのコイルの取り出しを可能にするので、コイルの取り出しを容易に行え、廃棄時のスプリングユニットの分解を向上させると共に、コイルのリサイクル性を向上させるという実用上多大な効果を奏する。
【0035】
比較のために破断部としてのミシン目加工部9を設けない袋体の成形(製法)について、図7ないし図11を用いて説明する。
図7に示されるロールに巻かれた不織布7のロールより、図8に示されるように引き出した前記不織布7を幅方向に半分に折り、図9に示されるように半折りされた前記不織布7の間に圧縮したコイルスプリング2が介挿される。
【0036】
図10に示されるように半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する繋がっていない残りの3辺の溶着箇所(3,4,5)を熱溶着によって部分的に溶着する。
【0037】
半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着によって部分的に溶着され、袋体1が形成された後、介挿されたコイルスプリング2の向き(図10における紙面の厚さ方向)を直角(図4における略左右方向)に変えた後、図11に示されるように各前記コイルスプリング2の圧縮を解除して、3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着された各袋体1内一杯に伸ばして収容される。
【0038】
上述の比較例の袋体1においては、破断部が形成されていないため、上述の従来のマットレスと同様に、ひとつひとつ手でコイルを取り出すという、肉体的にも困難な作業をしなければならないので、コイルの取り出しが大変であり、ポケットコイルマットレスにおける廃棄に当たり上述の従来における問題が残るものである。
【0039】
すなわち本比較例におけるポケットコイルの構造は、不織布7を熱溶着にて閉じることで袋体1を形成して、その袋体の中にコイル2を挿入しているが、本第1実施形態においては、その袋体1を形成する不織布7の一部に、ミシン目もしくは相当の加工を施すことで、実使用時にかかる荷重の負荷では破れないが解体時に一定方向に裂く力を加えると、簡易に不織布を引き裂くことができてコイルを取り出すことができるとともに、また引き裂きはじめの位置に目印である記しをつけることで、作業順序、方法が明確となる。
【0040】
また本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記破断部としてミシン目加工部9が、実使用時に破断荷重以下の荷重が作用する位置である前記袋体1の一端に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0041】
さらに本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、ポケットコイルマットレスにおいて物理的性状の異なる上面と下面を設定する場合は、前記破断部としてミシン目加工部9が下面に位置するように配置することが出来る時は、前記破断部としてミシン目加工部9が、実使用時にかかる荷重によっては破断しない位置に形成されているので、実使用時に前記破断部が破断することを回避して、信頼性の高い使用を可能にするという効果を奏する。
【0042】
また本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記破断部を構成する前記袋体1に施された前記ミシン目加工部9を、ポケットコイル廃棄時に破断させ、コイルの取り出しを可能にするので、シンプルな構成によって、コイルの取り出しを容易にしてポケットコイルマットレスにおける廃棄性を向上するという効果を奏する。
【0043】
さらに本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記破断部としてミシン目加工部9の一端に前記目印10が配設されているので、ポケットコイル廃棄時における前記破断部としてミシン目加工部9の位置を明確にして破断を容易にするという効果を奏する。
【0044】
また本第1実施形態のポケットコイルマットレスは、前記袋体1が、不織布を溶着手段の一例として熱溶着によって閉じることで形成されているので、前記袋体1が確実かつ容易に形成されるという効果を奏する。
【0045】
(第2実施形態)
本第2実施形態のポケットコイルマットレスは、図12ないし図17に示されるようにロールに巻いた不織布7における前記破断部としてミシン目加工部9の形成位置が異なる点が主な相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0046】
本第2実施形態における袋体の成形(製法)について、図12ないし図17を用いて説明する。
図12に示されるロールに巻いた不織布7の幅方向(長手方向に直交する方向)の中央部において、一定距離離れた位置に破断部としてミシン目加工部9が2列予め設けられている。
【0047】
図13に示されるように2列のミシン目加工部9の間において、ロールより引き出した前記不織布7を幅方向に半分に折り、両端の前記ミシン目加工部9を一致させ、図14に示されるように半折りされた前記不織布7の間に圧縮したコイルスプリング2が介挿される。
【0048】
図15に示されるように半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する繋がっていない残りの3辺の溶着箇所(3,4,5)を熱溶着によって部分的に溶着する。
【0049】
半折りされた前記不織布7のコイルスプリング2を包囲する3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着によって部分的に溶着され、袋体1が形成された後、介挿されたコイルスプリング2の向き(図15における紙面の厚さ方向)を直角(図4における略左右方向)に変えた後、図16に示されるように各前記コイルスプリング2の圧縮を解除して、3辺の溶着箇所(3,4,5)が熱溶着された各袋体1内一杯に伸ばして収容される。
【0050】
前記各袋体1内で伸びた各前記コイルスプリング2の一端が当接する部分の上面に、図16のB矢視である図17に示されるように解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を貼付付加する。
【0051】
上記構成より成る本第2実施形態のポケットコイルマットレスは、前記袋体1の中に前記コイル2が挿置されているポケットコイルマットレスにおいて、前記袋体1の一部に強度的に弱い破断部としてミシン目加工部9を設けることにより、ポケットコイル廃棄時に、前記ミシン目加工部9を破断させ、コイルの取り出しを可能にするので、コイルの取り出しを容易にしてポケットコイルマットレスにおける廃棄性を向上するという効果を奏するとともに、その他上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0052】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0053】
上述の実施形態においては、作業の効率化の観点より一例としてロールに巻かれた不織布に予め破断部としてミシン目加工部その他の加工部を形成しておく例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、例えばロールから引き出された後に破断部としてミシン目加工部、切れ目、その他の加工部を形成する実施形態を採用することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における不織布のロールを示す斜視図である。
【図2】本第1実施形態における引き出された不織布を半折りにする工程を示す斜視図である。
【図3】本第1実施形態における半折りにされた不織布内にコイルを介挿する工程を示す斜視図である。
【図4】本第1実施形態におけるコイルが介挿された不織布を溶着する工程を示す斜視図である。
【図5】本第1実施形態における袋体内に介挿されたコイルの向きを変え、伸ばした状態を示す側面図である。
【図6】本第1実施形態における袋体の上面に配設されたミシン目加工部および解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を示す上面図である。
【図7】本第1実施形態の比較例における不織布のロールを示す斜視図である。
【図8】本第1実施形態の比較例における引き出された不織布を半折りにする工程を示す斜視図である。
【図9】本第1実施形態の比較例における半折りにされた不織布内にコイルを介挿する工程を示す斜視図である。
【図10】本第1実施形態の比較例におけるコイルが介挿された不織布を溶着する工程を示す斜視図である。
【図11】本第1実施形態の比較例における袋体内に介挿されたコイルの向きを変え、伸ばした状態を示す側面図である。
【図12】本発明の第2実施形態における不織布のロールを示す斜視図である。
【図13】本第2実施形態における引き出された不織布を半折りにする工程を示す斜視図である。
【図14】本第2実施形態における半折りにされた不織布内にコイルを介挿する工程を示す斜視図である。
【図15】本第2実施形態におけるコイルが介挿された不織布を溶着する工程を示す斜視図である。
【図16】本第2実施形態における袋体内に介挿されたコイルの向きを変え、伸ばした状態を示す側面図である。
【図17】本第2実施形態における袋体の上面に配設されたミシン目加工部および解体作業時の作業開始位置を明確にするための目印10を示す底面図である。
【符号の説明】
1 袋体
2 コイル
9 破断部としてミシン目加工部
Claims (7)
- 袋体の中にコイルが挿置されたスプリングユニットを備えたポケットコイルマットレスにおいて、
前記袋体の一部に強度的に弱い破断部を設け、前記スプリングユニットの分解時、前記破断部を破断させるようにしたことを特徴とするポケットコイルマットレス。 - 請求項1において、
前記破断部が、実使用時に破断荷重以下の荷重が作用する位置に形成されている
ことを特徴とするポケットコイルマットレス。 - 請求項1において、
前記破断部が、実使用時にかかる荷重によっては破断しない位置に形成されていることを特徴とするポケットコイルマットレス。 - 請求項1において、
前記破断部が、前記袋体に施されたミシン目加工部であることを特徴とするポケットコイルマットレス。 - 請求項4において、
前記破断部の一端に目印が配設されている
ことを特徴とするポケットコイルマットレス。 - 請求項1において、
前記袋体が、不織布を溶着手段によって閉じることで形成されていることを特徴とするポケットコイルマットレス。 - 請求項6において、
前記溶着手段が、熱溶着であることを特徴とするポケットコイルマットレス。
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-
2003
- 2003-08-22 JP JP2003208510A patent/JP2005065726A/ja active Pending
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