JP2005065467A - 静電アクチュエータ及びその制御方法 - Google Patents
静電アクチュエータ及びその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005065467A JP2005065467A JP2003296035A JP2003296035A JP2005065467A JP 2005065467 A JP2005065467 A JP 2005065467A JP 2003296035 A JP2003296035 A JP 2003296035A JP 2003296035 A JP2003296035 A JP 2003296035A JP 2005065467 A JP2005065467 A JP 2005065467A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- stator
- electrostatic actuator
- voltage
- electrodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N1/00—Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
- H02N1/002—Electrostatic motors
- H02N1/004—Electrostatic motors in which a body is moved along a path due to interaction with an electric field travelling along the path
Landscapes
- Micromachines (AREA)
Abstract
【解決手段】静電アクチュエータは、所定周期に配置された櫛歯状電極を有する移動子と、所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子とを備え、移動子の櫛歯状電極に交流発生装置21により第1交流電圧を印加して該櫛歯状電極の配列に第1進行波を発生させ、また、固定子の駆動電極に交流駆動源20により第2交流電圧を印加して該駆動電極の配列に第2進行波を発生させるとき、交流源制御装置50の演算回路52は、その第1進行波と第2進行波の位相差を変化させることによって移動子の変位を制御する。
【選択図】 図9
Description
所定周期に配置された電極を有する移動子と、
所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子と、
上記移動子の電極に第1交流電圧を印加して該電極の配列に発生させる第1進行波と、上記固定子の駆動電極に第2交流電圧を印加して該駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする。
略平行または同心円状に配置された複数の誘導電極および所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子と、
入れ子状に相対配置された第1電極と第2電極とを有する移動子と、
上記固定子の誘導電極へ第1交流電圧を印加することで上記移動子の第1電極および第2電極へ電荷を誘導させて上記移動子の電極配列に発生させる第1進行波と、上記固定子の駆動電極へ第2交流電圧を印加して上記駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする。
上記移動子は、櫛歯状の端電極が放射状に広がる第1電極と、櫛歯状の端電極が求心して配置される第2電極とが入れ子状に相対して配置された回転する回転子であり、
上記固定子は、円盤円周上に配置された2個以上の誘導電極と所定の周期角をもって複数毎に結線配置された駆動電極が組み込まれたものであることを特徴とする。
上記回転子と上記固定子とを回転軸を共通にして複数段に積層化し、複数の回転子により発生する回転トルクを回転軸共通として取り出すことを特徴とする。
上記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ上記第1電極と上記第2電極の配列方向が直線となるように円筒面内に配置されたものであり、
上記固定子は、円筒直線上に配置された2個以上の誘導電極と直線配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする。
上記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ上記第1電極と上記第2電極の配列方向が円となるように円筒面内に配置された、周回転する移動子であり、
上記固定子は、円筒円周上に配置された2個以上の誘導電極と円周配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする。
所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子と、
入れ子状に相対配置された第1電極と第2電極とを有する移動子と、
上記移動子の第1電極と第2電極との間に第1交流電圧を印加して上記移動子の電極配列に発生させる第1進行波と、上記固定子の駆動電極へ第2交流電圧を印加して上記駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする。
上記移動子は、櫛歯状の端電極が放射状に広がる第1電極と、櫛歯状の端電極が求心して配置される第2電極とが入れ子状に相対して配置された回転する回転子であり、
上記固定子は、所定の周期角をもって複数毎に結線配置された駆動電極が組み込まれたものであることを特徴とする。
上記回転子と上記固定子とを回転軸を共通にして複数段に積層化し、複数の回転子により発生する回転トルクを回転軸共通として取り出すことを特徴とする。
上記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ上記第1電極と上記第2電極の配列方向が直線となるように円筒面内に配置されたものであり、
上記固定子は、直線配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする。
上記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ上記第1電極と上記第2電極の配列方向が円となるように円筒面内に配置された、周回転する移動子であり、
上記固定子は、円周配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする。
上記変位制御手段は、上記第1交流電圧と第2交流電圧の相対位相を、正または負の180度以内の位相オフセットとしてステップ状に変化させて上記移動子の変位を制御することを特徴とする。
上記第1交流電圧と第2交流電圧の周波数差を変化させることによって上記移動子の速度を制御する速度制御手段を更に備えたことを特徴とする。
上記変位制御手段は、上記速度制御手段によって上記第1交流電圧および第2交流電圧の周波数を同一として上記移動子を静止させた上で、上記第1進行波と第2進行波との位相差を変化させることを特徴とする。
移動子上に所定周期で配置された電極に第1交流電圧を印加して該電極の配列に第1進行波を発生させ、
固定子上に所定周期で配置された駆動電極に第2交流電圧を印加して該駆動電極の配列に第2進行波を発生させ、
上記第1進行波と第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御することを特徴とする。
上記第1交流電圧と第2交流電圧の相対位相を、正または負の180度以内の位相オフセットとしてステップ状に変化させて上記移動子の変位を制御することを特徴とする。
上記第1交流電圧と第2交流電圧の周波数差を変化させることによって上記移動子の速度を制御することを特徴とする。
上記第1交流電圧および第2交流電圧の周波数を同一として上記移動子を静止させた上で、上記第1進行波と第2進行波との位相差を変化させることを特徴とする。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係る静電アクチュエータの概略構成を示す図であり、該静電アクチュエータの固定子1を図1(B)に、移動子10を図1(C)にそれぞれ示す。
=2Pm・fm=4Ps・fm ……(式1)
これより、進行波速度は、電極間ピッチPmおよび交流電圧の周波数fmが大きいほど大きくなることがわかる。
=4Ps・fs=2Pm・fs ……(式2)
例えば、固定子印加周波数fsを移動子印加周波数fmの1/2とすると、進行波の移動速度を示す図7(B)の太い実線の傾きは図7(A)に比べて1/2となる。
(b)移動子の電極 − ,固定子電極 + で 吸引力
(c)移動子電極 + ,固定子電極 + で 反発力
(d)移動子電極 − ,固定子電極 − で 反発力
この関係により、図7(A)で示す移動子10の進行波と図7(B)で示す固定子1の進行波では、お互いのプラスの真電荷「波形の山部」とマイナスの真電荷「波形の谷部」が空間的に一致するようにクーロン力が働く。交流駆動で興味深いことは、上記組み合わせ(a)と組み合わせ(b)の関係または組み合わせ(c)と組み合わせ(d)の関係では、それぞれ極性が+/−で異なるものの、移動子10と固定子1が両方同時に極性反転すれば吸引/反発力は変化しないということである。このため、電極配列の真電荷極性が正弦波状に変化しても、相手側の真電荷極性も同様に正弦波状に変化すれば、静電気クーロン力の作用は図4において説明したように直流印加時に作用する静電力とほとんど同じである。
=2Pm・fm−4Ps・fs
=4Ps(fm−fs) ……(式3)
次に、図8を用いて、固定子1または移動子10に発生する進行波同士の位相オフセット作用によって移動子10が所定の距離だけ変位する原理を説明する。
この式から、Δθの設定をπ/2単位で設定すると、電極ピッチPs単位で変位することがわかる。また、電極ピッチPsを小さくするほど、位置決め精度は高くなる。
Δd → Δθ
静止している状態すなわち移動速度がゼロの場合は、周波数の差Δfをゼロとし、例えば右方向では周波数差Δfが正となるように、左方向へ動かすには周波数差Δfが負となるように、設定すればよい。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
次に、本発明の第5実施形態を説明する。
次に、本発明の第6実施形態を説明する。
次に、本発明の第7実施形態を説明する。
次に、本発明の第8実施形態を説明する。
次に、本発明の第9実施形態を説明する。
次に、本発明の第10実施形態を説明する。
次に、本発明の第11実施形態を説明する。
前記の具体的実施形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子と、
上記移動子の電極に第1交流電圧を印加して該電極の配列に発生させる第1進行波と、上記固定子の駆動電極に第2交流電圧を印加して該駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。
この(1)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(1)に記載の静電アクチュエータによれば、位相差を可変とすることで、直接に移動子の変位・場所を制御できる。このことは、移動速度を時間積分して距離を求めるなどの複雑な演算を不要にして直接に所望の位置へ移動子をもっていくことができ、アクチュエータの制御が大幅に簡単になることを意味している。
入れ子状に相対配置された第1電極と第2電極とを有する移動子と、
上記固定子の誘導電極へ第1交流電圧を印加することで上記移動子の第1電極および第2電極へ電荷を誘導させて上記移動子の電極配列に発生させる第1進行波と、上記固定子の駆動電極へ第2交流電圧を印加して上記駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。
この(2)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第1乃至第7実施形態が対応する。
(作用効果)
この(2)に記載の静電アクチュエータによれば、位相差を可変とすることで、直接に移動子の変位・場所を制御できる。このことは、移動速度を時間積分して距離を求めるなどの複雑な演算を不要にして直接に所望の位置へ移動子をもっていくことができ、アクチュエータの制御が大幅に簡単になることを意味している。
上記固定子は、円盤円周上に配置された2個以上の誘導電極と所定の周期角をもって複数毎に結線配置された駆動電極が組み込まれたものであることを特徴とする(2)に記載の静電アクチュエータ。
この(3)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第2及び第6実施形態が対応する。
(作用効果)
この(3)に記載の静電アクチュエータによれば、電極配列を円形とすることで回転型を実現する。また、位相による制御を行うことで、正確な角度精度で回転させることができる。
この(4)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第6実施形態が対応する。
(作用効果)
この(4)に記載の静電アクチュエータによれば、積層化して、回転トルクを増大させることができる。
上記固定子は、円筒直線上に配置された2個以上の誘導電極と直線配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする(2)に記載の静電アクチュエータ。
この(5)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第3実施形態が対応する。
(作用効果)
この(5)に記載の静電アクチュエータによれば、円柱化することで、ピストン/シリンダ的な使用法が可能となる。
上記固定子は、円筒円周上に配置された2個以上の誘導電極と円周配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする(2)に記載の静電アクチュエータ。
この(6)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第4実施形態が対応する。
(作用効果)
この(6)に記載の静電アクチュエータによれば、簡便にして、円柱ローラ面内で揺動回転が実現できる。
入れ子状に相対配置された第1電極と第2電極とを有する移動子と、
上記移動子の第1電極と第2電極との間に第1交流電圧を印加して上記移動子の電極配列に発生させる第1進行波と、上記固定子の駆動電極へ第2交流電圧を印加して上記駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。
この(7)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第8乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(7)に記載の静電アクチュエータによれば、位相差を可変とすることで、直接に移動子の変位・場所を制御できる。このことは、移動速度を時間積分して距離を求めるなどの複雑な演算を不要にして直接に所望の位置へ移動子をもっていくことができ、アクチュエータの制御が大幅に簡単になることを意味している。
上記固定子は、所定の周期角をもって複数毎に結線配置された駆動電極が組み込まれたものであることを特徴とする(7)に記載の静電アクチュエータ。
この(8)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第9実施形態が対応する。
(作用効果)
この(8)に記載の静電アクチュエータによれば、電極配列を円形とすることで回転型を実現する。また、位相による制御を行うことで、正確な角度精度で回転させることができる。
この(9)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第9実施形態が対応する。
(作用効果)
この(9)に記載の静電アクチュエータによれば、積層化して、回転トルクを増大させることができる。
上記固定子は、直線配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする(7)に記載の静電アクチュエータ。
この(10)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第10実施形態が対応する。
(作用効果)
この(10)に記載の静電アクチュエータによれば、円柱化することで、ピストン/シリンダ的な使用法が可能となる。
上記固定子は、円周配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする(7)に記載の静電アクチュエータ。
この(11)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(11)に記載の静電アクチュエータによれば、簡便にして、円柱ローラ面内で揺動回転が実現できる。
この(12)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(12)に記載の静電アクチュエータによれば、移動子の変位は、移動子の第1進行波の時間的変化と、固定子の第2進行波の時間的変化の差分によって引き起こされるため、進行波に位相オフセットを与えると、それに応じて移動子が変位する。さらに、位相オフセットを細かく設定することで駆動電極の1ピッチ以下での位置決めが可能となる。
この(13)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(13)に記載の静電アクチュエータによれば、外部より印加する2つの交流電圧の周波数差が速度に関係し、位相差が変位に関係することを利用して、移動子の動きが制御される。
この(14)に記載の静電アクチュエータに関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(14)に記載の静電アクチュエータによれば、静止状態にある移動子について位相差を変化させることで、安定して精度のよい移動子の変位制御が可能となる。
固定子上に所定周期で配置された駆動電極に第2交流電圧を印加して該駆動電極の配列に第2進行波を発生させ、
上記第1進行波と第2進行波との位相差を変化させることによって上記移動子の変位を制御することを特徴とする静電アクチュエータの制御方法。
この(15)に記載の静電アクチュエータの制御方法に関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(15)に記載の静電アクチュエータの制御方法によれば、位相差を可変とすることで、直接に移動子の変位・場所を制御できる。このことは、移動速度を時間積分して距離を求めるなどの複雑な演算を不要にして直接に所望の位置へ移動子をもっていくことができ、アクチュエータの制御が大幅に簡単になることを意味している。
この(16)に記載の静電アクチュエータの制御方法に関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(16)に記載の静電アクチュエータの制御方法によれば、移動子の変位は、移動子の第1進行波の時間的変化と、固定子の第2進行波の時間的変化の差分によって引き起こされるため、進行波に位相オフセットを与えると、それに応じて移動子が変位する。さらに、位相オフセットを細かく設定することで駆動電極の1ピッチ以下での位置決めが可能となる。
この(17)に記載の静電アクチュエータの制御方法に関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(17)に記載の静電アクチュエータの制御方法によれば、外部より印加する2つの交流電圧の周波数差が速度に関係し、位相差が変位に関係することを利用して、移動子の動きが制御される。
この(18)に記載の静電アクチュエータの制御方法に関する実施形態は、第1乃至第11実施形態が対応する。
(作用効果)
この(18)に記載の静電アクチュエータの制御方法によれば、静止状態にある移動子について位相差を変化させることで、安定して精度のよい移動子の変位制御が可能となる。
Claims (18)
- 所定周期に配置された電極を有する移動子と、
所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子と、
前記移動子の電極に第1交流電圧を印加して該電極の配列に発生させる第1進行波と、前記固定子の駆動電極に第2交流電圧を印加して該駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって前記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。 - 略平行または同心円状に配置された複数の誘導電極および所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子と、
入れ子状に相対配置された第1電極と第2電極とを有する移動子と、
前記固定子の誘導電極へ第1交流電圧を印加することで前記移動子の第1電極および第2電極へ電荷を誘導させて前記移動子の電極配列に発生させる第1進行波と、前記固定子の駆動電極へ第2交流電圧を印加して前記駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって前記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。 - 前記移動子は、櫛歯状の端電極が放射状に広がる第1電極と、櫛歯状の端電極が求心して配置される第2電極とが入れ子状に相対して配置された回転する回転子であり、
前記固定子は、円盤円周上に配置された2個以上の誘導電極と所定の周期角をもって複数毎に結線配置された駆動電極が組み込まれたものであることを特徴とする請求項2に記載の静電アクチュエータ。 - 前記回転子と前記固定子とを回転軸を共通にして複数段に積層化し、複数の回転子により発生する回転トルクを回転軸共通として取り出すことを特徴とする請求項3に記載の静電アクチュエータ。
- 前記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ前記第1電極と前記第2電極の配列方向が直線となるように円筒面内に配置されたものであり、
前記固定子は、円筒直線上に配置された2個以上の誘導電極と直線配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする請求項2に記載の静電アクチュエータ。 - 前記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ前記第1電極と前記第2電極の配列方向が円となるように円筒面内に配置された、周回転する移動子であり、
前記固定子は、円筒円周上に配置された2個以上の誘導電極と円周配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする請求項2に記載の静電アクチュエータ。 - 所定周期かつ複数毎に結線配置された駆動電極を有する固定子と、
入れ子状に相対配置された第1電極と第2電極とを有する移動子と、
前記移動子の第1電極と第2電極との間に第1交流電圧を印加して前記移動子の電極配列に発生させる第1進行波と、前記固定子の駆動電極へ第2交流電圧を印加して前記駆動電極の配列に発生させる第2進行波との位相差を変化させることによって前記移動子の変位を制御する変位制御手段と、
を備えることを特徴とする静電アクチュエータ。 - 前記移動子は、櫛歯状の端電極が放射状に広がる第1電極と、櫛歯状の端電極が求心して配置される第2電極とが入れ子状に相対して配置された回転する回転子であり、
前記固定子は、所定の周期角をもって複数毎に結線配置された駆動電極が組み込まれたものであることを特徴とする請求項7に記載の静電アクチュエータ。 - 前記回転子と前記固定子とを回転軸を共通にして複数段に積層化し、複数の回転子により発生する回転トルクを回転軸共通として取り出すことを特徴とする請求項8に記載の静電アクチュエータ。
- 前記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ前記第1電極と前記第2電極の配列方向が直線となるように円筒面内に配置されたものであり、
前記固定子は、直線配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする請求項7に記載の静電アクチュエータ。 - 前記移動子は、櫛歯状形状を有する第1電極と略同形状の第2電極が入れ子状に相対して配置され、且つ前記第1電極と前記第2電極の配列方向が円となるように円筒面内に配置された、周回転する移動子であり、
前記固定子は、円周配列となるよう配置された駆動電極が組み込まれて構成されることを特徴とする請求項7に記載の静電アクチュエータ。 - 前記変位制御手段は、前記第1交流電圧と第2交流電圧の相対位相を、正または負の180度以内の位相オフセットとしてステップ状に変化させて前記移動子の変位を制御することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の静電アクチュエータ。
- 前記第1交流電圧と第2交流電圧の周波数差を変化させることによって前記移動子の速度を制御する速度制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の静電アクチュエータ。
- 前記変位制御手段は、前記速度制御手段によって前記第1交流電圧および第2交流電圧の周波数を同一として前記移動子を静止させた上で、前記第1進行波と第2進行波との位相差を変化させることを特徴とする請求項13に記載の静電アクチュエータ。
- 移動子上に所定周期で配置された電極に第1交流電圧を印加して該電極の配列に第1進行波を発生させ、
固定子上に所定周期で配置された駆動電極に第2交流電圧を印加して該駆動電極の配列に第2進行波を発生させ、
前記第1進行波と第2進行波との位相差を変化させることによって前記移動子の変位を制御することを特徴とする静電アクチュエータの制御方法。 - 前記第1交流電圧と第2交流電圧の相対位相を、正または負の180度以内の位相オフセットとしてステップ状に変化させて前記移動子の変位を制御することを特徴とする請求項15に記載の静電アクチュエータの制御方法。
- 前記第1交流電圧と第2交流電圧の周波数差を変化させることによって前記移動子の速度を制御することを特徴とする請求項15又は16に記載の静電アクチュエータの制御方法。
- 前記第1交流電圧および第2交流電圧の周波数を同一として前記移動子を静止させた上で、前記第1進行波と第2進行波との位相差を変化させることを特徴とする請求項17に記載の静電アクチュエータの制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003296035A JP4464638B2 (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | 静電アクチュエータ |
US10/902,563 US20050040729A1 (en) | 2003-08-20 | 2004-07-29 | Electrostatic actuator and method of controlling the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003296035A JP4464638B2 (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | 静電アクチュエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005065467A true JP2005065467A (ja) | 2005-03-10 |
JP4464638B2 JP4464638B2 (ja) | 2010-05-19 |
Family
ID=34191131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003296035A Expired - Fee Related JP4464638B2 (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | 静電アクチュエータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20050040729A1 (ja) |
JP (1) | JP4464638B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011205786A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 4線式静電アクチュエータ |
WO2013153913A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | 株式会社根本杏林堂 | 薬液注入装置 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4145181B2 (ja) * | 2003-03-28 | 2008-09-03 | オリンパス株式会社 | 静電アクチュエータおよび変位方法 |
WO2007006154A1 (en) * | 2005-07-07 | 2007-01-18 | Siyuan He | Optimized bi-directional electrostatic actuators |
KR100723416B1 (ko) * | 2005-12-19 | 2007-05-30 | 삼성전자주식회사 | 선형 대변위 거동이 가능한 수직 콤전극 구조 |
FR2912375B1 (fr) * | 2007-02-14 | 2009-12-18 | Eurocopter France | Verin electrique de commande de vol pour aeronef |
BR112012026331A2 (pt) * | 2010-04-16 | 2017-12-12 | Deregallera Holdings Ltd | aparelho para uso como motor ou gerador, motor para montagem de uma roda, roda para veículo, transdutor sensor/detector, uso de aparelho e método de conexão de elemento de uma aparelho para uso como motor ou gerador |
WO2018062195A1 (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | シチズン時計株式会社 | 電気機械変換器 |
WO2019236595A1 (en) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | President And Fellows Of Harvard College | Mesoscale electrostatic film actuator |
US11623316B2 (en) * | 2019-04-23 | 2023-04-11 | University Of Kentucky Research Foundation | Testbed device for use in predictive modelling of manufacturing processes |
CN110224628B (zh) * | 2019-05-31 | 2020-07-07 | 南京航空航天大学 | 可变电容式直线静电电机的换相控制装置及控制方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5239222A (en) * | 1989-04-24 | 1993-08-24 | Fujitsu Limited | Electrostatic actuator using films |
JPH0365084A (ja) * | 1989-08-02 | 1991-03-20 | Hitachi Ltd | 静電型2次元アクチュエータ,光ヘツドおよび光デイスク装置 |
DE69122022T2 (de) * | 1990-04-16 | 1997-02-06 | Fujitsu Ltd | Elektrostatischer betätiger |
JPH0678566A (ja) * | 1992-08-25 | 1994-03-18 | Kanagawa Kagaku Gijutsu Akad | 静電アクチュエータ |
JPH07184377A (ja) * | 1993-10-21 | 1995-07-21 | Mitsubishi Chem Corp | 静電アクチュエータ |
JPH08266071A (ja) * | 1995-03-23 | 1996-10-11 | Toshiro Higuchi | 多軸駆動装置 |
JP2000358385A (ja) * | 1999-06-14 | 2000-12-26 | Canon Inc | 静電アクチュエータ駆動方法、静電アクチュエータ駆動機構、および静電アクチュエータ |
JP4145181B2 (ja) * | 2003-03-28 | 2008-09-03 | オリンパス株式会社 | 静電アクチュエータおよび変位方法 |
JP2005221472A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Olympus Corp | 静電型エンコーダ及び静電型変位測定方法 |
-
2003
- 2003-08-20 JP JP2003296035A patent/JP4464638B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2004
- 2004-07-29 US US10/902,563 patent/US20050040729A1/en not_active Abandoned
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011205786A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 4線式静電アクチュエータ |
WO2013153913A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | 株式会社根本杏林堂 | 薬液注入装置 |
JPWO2013153913A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2015-12-17 | 株式会社根本杏林堂 | 薬液注入装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4464638B2 (ja) | 2010-05-19 |
US20050040729A1 (en) | 2005-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100854204B1 (ko) | 모터, 모터의 구동 시스템, 전기 자동차 및 소형 전자 기기 | |
US9571010B2 (en) | Varying capacitance rotating electrical machine | |
JP4145181B2 (ja) | 静電アクチュエータおよび変位方法 | |
KR100697478B1 (ko) | 자석 구조물, 상기 자석 구조물을 채용한 모터 및 상기모터를 구비하는 드라이버 | |
JP4464638B2 (ja) | 静電アクチュエータ | |
KR19990064346A (ko) | 교호 극 스위칭 자기저항 모터 | |
JP2009509482A (ja) | 磁気モーター | |
CN111799974B (zh) | 具有转子永磁体的摆线磁阻马达 | |
US20040150289A1 (en) | Universal motor/generator/alternator apparatus | |
JP4178523B2 (ja) | モータ及びモータの駆動システム | |
JP3819814B2 (ja) | 磁力による高効率回転装置。 | |
JP4831033B2 (ja) | モータ、電動機器、及び駆動体 | |
JPS6091879A (ja) | 超音波駆動方法 | |
KR100602783B1 (ko) | 정지파를 이용한 초음파 모터 | |
JP4994850B2 (ja) | 振動型アクチュエータ駆動制御装置及び振動型アクチュエータ駆動制御方法 | |
JP2018068065A (ja) | 電気機械変換器 | |
JP4831032B2 (ja) | モータの駆動回路、電動機器、及び駆動体 | |
JP5146913B2 (ja) | モータ、電動機器、モータの駆動方法、およびモータの駆動回路 | |
US9035530B2 (en) | Energy converting device having an eccentric rotor | |
JP2005520470A (ja) | モーター/交流発電機/同期発電機万能機器 | |
JP2020043641A (ja) | 発電モータ | |
Shenkman et al. | New capacitive synchronous AC machine | |
Gao et al. | Miniaturized surface-driven electrostatic positioners | |
JPS61185078A (ja) | 圧電モ−タ | |
JP2018098833A (ja) | 電気機械変換器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060310 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090224 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091027 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |