JP2005064332A - 電子ビーム露光異常検出方法及び電子ビーム露光装置 - Google Patents

電子ビーム露光異常検出方法及び電子ビーム露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 露光の様子をインサイチューに監視し、かつ露光異常が発生した場合には、直ちにこれを検出することが可能な電子ビーム露光装置を提供する。
【解決手段】 電子ビーム露光装置1を、マスク30上で反射する反射電子を検出する電子検出器80と、電子検出器80の検出信号を電子ビーム15の走査位置に対応する画素値とするマスク像を記憶するメモリ64及び65と、メモリ64及び65にそれぞれ記憶したマスク像を比較するマスク像比較部66と、この比較結果に基づいて、電子ビーム露光の異常を検出する異常検出部67と、を備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路などの製造工程で使用される微細パターンを露光する電子ビーム露光の露光異常検出方法に関し、特に露光パターンに対応するマスクに生じるマスク異常等による、電子ビーム露光の露光異常を検出する方法に関する。
近年、半導体集積回路の高集積化のニーズに伴い、回路パターンの一層の微細化が要望されている。現在、微細化の限界を規定しているのは主として露光装置であり、電子ビーム直接描画装置やX線露光装置などの新しい方式の露光装置が開発されている。
最近では新しい方式の露光装置として、量産レベルで超微細加工用に使用可能な電子ビーム近接露光装置が開示されている(例えば特許文献1、およびこれに対応する日本国特許出願の特許文献2)。
図11は、特許文献1に開示された電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図である。この図を参照して、従来の電子ビーム近接露光装置について簡単に説明する。図示するように、電子光学鏡筒(カラム)10内には、電子ビーム15を発生する電子ビーム源14と整形アパーチャ18と電子ビーム15を平行ビームにする照射レンズ16とを有する電子銃12、対となる主偏向器21、22、対となる副偏向器51、52とを含み、電子ビームを光軸に平行に走査する走査手段24、露光するパターンに対応する開口を有するマスク30、および表面にレジスト層42が形成された試料(半導体ウエハ)40が設けられている。
マスク30は、厚い外縁部内の中央に開口の形成された薄膜部を有しており、試料40は表面がマスク30に近接するように配置される。この状態で、マスクに垂直に電子ビームを照射すると、マスクの開口を通過した電子ビームが試料40の表面のレジスト層42に照射される。そして、電子ビーム15は、走査手段24により偏向されて、図12に示すようにマスク30の薄膜部上を走査して全面にわたって露光する。以上の動作によって、マスク30の薄膜部に形成されたマスクパターンを、試料40の表面のレジスト層42に転写することが可能となる。
米国特許第5,831,272号明細書(全体) 日本特許第2951947号公報(全体)
上述の電子ビーム近接露光装置に限らず一般に電子ビーム露光装置では、転写されたパターンの解像性を高めるために、マスク薄膜部が非常に薄く作られる場合が多い。このため非常に薄いマスク薄膜部が露光中絶えず電子ビームに曝されていることになり、熱による変形やマスクパターンの一部が欠落することも考えられる。
一方で、マスク交換のときに大気中に置かれたマスクに異物(パーティクル)が付着し、あるいは露光中に試料表面のレジスト層から発生したハイドロカーボン系のガスにより、マスクにコンタミネーションが発生することもある。
または転写の途中で、電子ビーム源14の故障により電子ビーム15が発生されなくなる、もしくは走査手段21に故障により電子ビーム15が正しく偏向されなくなるということも考えられる。
これらマスク欠陥発生等による露光異常を原因とする不良品の発生を防止し、歩留まりを向上させるためには、露光の様子をインサイチュー(in-situ)に監視して、前述のような露光異常が生じた場合には直ちに露光装置を停止させる必要がある。
上記事情を鑑み、本発明では露光の様子をインサイチューに監視し、かつ露光異常が発生した場合には、直ちにこれを検出することが可能な露光異常検出方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1形態に係る電子ビーム露光異常検出方法は、電子ビーム露光の際に、電子ビームによるマスクの反射電子像であるマスク像を取得して、取得した複数のマスク像を互いに比較することにより、電子ビーム露光の異常を検出する。
図1は、本発明の原理を示すフローチャートである。
ステップS102において、比較の基準となるマスク反射電子像(基準マスク像)を取得する。この反射電子像は、例えば試料上の任意位置にマスクパターンを転写するときに、電子ビームをマスク上で走査させるときに生じる反射電子を検出して、その検出信号と走査位置とに基づいて反射電子像を作出することにより、取得することとしてよい。
ステップS103において、比較の対象となるマスク反射電子像(対象マスク像)を取得する。この反射電子像は、例えばステップS102の後に転写位置を変えて次の露光を行うときに、電子ビームをマスク上で走査させるときに生じる反射電子を検出して、その検出信号と走査位置とに基づいて反射電子像を作出することにより、取得することとしてよい。
ステップS104において、ステップS102とステップS103とにおいてそれぞれ取得した、基準マスク像と対象マスク像を比較する。
ステップS105において、ステップS104の比較結果に基づいて、両画像に変化が生じた場合に、露光異常が生じたことを検出する。
本発明の第2形態に係る電子ビーム露光装置は、電子ビームによるマスクの反射電子像であるマスク像を取得するマスク像取得手段と、取得したマスク像を記憶するマスク像記憶手段と、複数の取得したマスク像を互いに比較するマスク像比較手段と、この比較結果に基づいて電子ビーム露光の異常を検出する異常検出手段とを備える。
本発明の第1形態及び第2形態に係る電子ビーム露光異常検出方法及び電子ビーム露光装置において、比較する一方のマスク像のみを電子ビームによるマスクの反射電子像として取得し、比較するマスク像の他方は、マスクのCADデータに基づいてシミュレーションにより生成することとしてもよい。
以上の方法により、露光中のマスクの様子をインサイチューに監視し、マスク欠陥やパーティクル付着等のマスク異常が発生した場合に、直ちにこれを検出することが可能となる。
また、転写の途中において電子ビームの発生が停止する、もしくは電子ビームが正しく偏向されなくなる等の理由による露光異常が生じた場合にも、かかる露光異常を検出することが可能となる。
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2に、本発明の実施例に係る電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す。基本構成は、図11に示した構成及び上記の文献1に開示された構成に類似した構成を有するので、図11と同一の機能部分には同一の参照番号を付して表す。
図示するように、電子ビーム近接露光装置1の電子光学鏡筒(カラム)10には、電子ビーム15を発生する電子銃14と、電子ビーム15を平行ビームにする照射レンズ16と、主偏向器21及び22と、副偏向器51及び52とが設けられる。
真空試料室(チャンバ)8には、試料(半導体ウエハ)40をウエハチャック44により保持して移動するウエハステージ46が設けられている。なお、ウエハステージ46は、少なくとも電子ビーム光軸に垂直なXY平面において移動可能である。
電子ビーム近接露光装置1の制御は、コンピュータ等の計算機91を備える制御部90により行われる。制御部90は、電子ビーム露光を行うために必要な、電子銃14、照射レンズ16、ウエハステージ46等の制御を行う。
また制御部60は、主偏向器21及び22を制御してマスク30上で電子ビーム15を走査するための主偏向器制御部92を備えている。
さらに、電子ビーム近接露光装置1は、電子ビーム近接露光中の露光異常を検出するための露光異常検出手段60を備えている。
露光異常検出手段90は、マスク30上で反射した電子ビーム15の電子量を検出する電子検出器80と、電子検出器80の出力信号を電子ビーム15のマスク30上走査位置に対応して記憶し、メモリ空間上にマスク30の反射電子像を作るマスク像記憶手段をなす第1のメモリ64及び第2のメモリ65と、少なくとも2つのマスク像を比較するマスク像比較部66と、マスク像比較部66の比較結果に基づき、電子ビーム露光の異常を検出する異常検出部67と、を備える。
第1のメモリ64及び第2のメモリ65へは、例えば、電子検出器80の出力信号を第1のADコンバータ61によってディジタル形式に変換した信号値が記憶される。その際、制御部90の主偏向器制御部92から出力された走査信号を、第2のADコンバータ62とアドレスデコーダ63によって適宜変換して、第1のメモリ64及び第2のメモリ65のアドレス信号として使用する。
アドレスデコーダ63は、主偏向器制御部92から出力された走査信号に基づいて、電子ビーム15の走査位置に対応する画素位置のアドレスを出力する。
これにより、電子ビーム15のマスク30上走査位置に対応するメモリ空間上位置に、対応するマスク30上位置における電子ビーム15の反射電子量が記憶され、第1のメモリ64及び第2のメモリ65のメモリ空間上にマスク像が作出される。
第1のメモリ64及び第2のメモリ65は、それぞれ少なくともマスク1個分のマスク像を記憶可能な容量を有しており、それぞれ別個にマスク像を記憶することが可能である。スイッチSW1及びSW2は連動して、第1のメモリ64又は第2のメモリ65のいずれかをその都度選択して、露光実行中に検出信号を記憶するメモリとすることができる。
また、電子ビーム近接露光装置1は、第1のメモリ64及び第2のメモリ65に記憶されたマスク像をオペレータに表示する表示画面71を備え、露光異常検出手段60は、第1のメモリ64及び第2のメモリ65に記憶されたマスク像に基づいて、表示画面71へのビデオ信号を生成する表示画像生成部70とを備えてもよい。スイッチSW3は、第1のメモリ64及び第2のメモリ65に記憶されたマスク像のいずれかを選択して、表示画面71へ表示するマスク像とすることができる。
さらに露光異常検出手段60は、異常検出部67による検出信号に基づき露光異常の警報指示を行う警報指示部68や、この検出信号に基づき電子ビーム近接露光装置の動作を停止させる装置停止部69を備えてもよい。
以下、電子ビーム近接露光装置1の動作を説明する。まず、電子ビーム近接露光装置1による露光は、図3に示す試料40(例えば半導体ウエハ)の上に形成される各ダイ47A〜47Iに、マスク30のマスクパターンに対応するパターンを転写して行うこととする。そして、各ダイ47A〜47Iに露光する際には、各ダイ47A〜47Iの位置がマスク30の直下となるように、ウエハステージ46を移動させるものとする。
図4は、本発明の実施例に係る電子ビーム露光の露光異常検出方法の全体フローチャートである。
ステップS202において、マスク30を用いて電子ビーム露光を行うときに、マスク30上を走査されてマスク30上で反射した電子ビーム15の反射電子像を、第1のメモリ64に記憶する。
このステップS202で得る反射電子像は、以後のステップで、マスク像比較部66におけるマスク像の比較の基準とするので、以後、基準マスク像と記す。
ステップS203において、ステップS202の露光後にさらに電子ビーム露光を行うときに、マスク30上を走査されてマスク30上で反射した電子ビーム15の反射電子像を、第2のメモリ65に記憶する。
ステップS203は、ステップS202の際と同一のマスク30に対して、ステップS202とは時間間隔を隔てて電子ビームを全面に走査して、その反射電子像を得るステップであればよく、例えば、基準マスク像を取得した際の露光位置と異なる位置(例えばダイ47B)へマスクパターンを露光する際に行われることとしてもよく、また、基準マスク像を取得した際の露光位置と同じ位置、例えばダイ47Aへ再度露光する際に行うこととしてもよい。
このステップS203で得る反射電子像は、以後、対象マスク像と記す。
マスク反射電子像は、マスク像取得手段を構成する電子検出器80、主偏向器制御部92、ADコンバータ61、62及びアドレスデコーダ63によって、以下に示す通り取得される。
図5にマスク反射電子像を取得する方法のフローチャートを示す。図5に示すフローチャートは、図4に示すステップS202及びS203の内容を示しており、両ステップは、スイッチSW1及びSW2によって、基準マスク像の記憶先を第1のメモリ64又は第2のメモリ65に変更する以外は、同様に実行される。
ステップS221において、電子ビーム近接露光装置1は、ウエハステージ46により、パターンを転写しようとするダイを露光位置、すなわちマスク30の直下に位置に移動する。
ステップS222において、主偏向器制御部92は、電子ビーム15がマスク30上の露光開始位置となるように、主偏向器21及び22とを制御して電子ビーム15を偏向する。このとき、主偏向器制御部92は、露光異常検出手段60のADコンバータ62に対して、電子ビーム15のマスク30上走査位置情報である走査信号を出力し始める。また、スイッチSW1及びSW2は、ステップS202の場合は第1のメモリ64を選択し、ステップS203の場合は第2のメモリ65を選択する。
ステップS223において、電子ビーム近接露光装置1は、マスク30へ電子ビーム15を照射する。
ステップS224において、電子検出器80によって、マスク30上で反射した電子ビーム15の反射電子量を検出する。
電子検出器80には、例えば図6に示すような二次電子検出器を用いる。試料30に照射された電子ビーム15によって試料30面から飛び出した二次電子は、シンチレータチップ83に印加される高電圧により生じる電場によって引き寄せられ、コレクタ82の中心付近の有効シンチレータ面に集光される。
この二次電子は、シンチレータチップ83に印加される高電圧により加速されて、シンチレータ83の蛍光体の表面に形成されているアルミニウム膜83aにぶつかり、なだれ的に電子数を増やして、コロジオン膜83bを通過しシンチレータ83cにぶつかって発光する。このうちの一部が透明のチップ材83dを通過する。
この透明のチップ材83dを通過した光量子は、ライトパイプ84内を通り光電子増倍管85の陰極86まで達する。光量子により陰極86からたたき出された光電子は、多数の二次電子増倍面(ダイノード)17にて増倍され陽極88に捕捉される。従って、陽極88からは、シンチレータ83に捕集された二次電子の量に応じた信号が得られる。なお、電子検出器80はマスク30よりも上方に、すなわちマスク30より電子ビーム源14側に設けられる。
なお電子検出器80は、図6の二次電子検出器に限らず、マスク30上で反射した反射電子を検出しうる他の検出器(例えば反射電子検出器)であってもよい。
ステップS225において、電子検出器80の出力信号値が、第1のメモリ64又は第2のメモリ65に記憶される。その際に電子検出器80の出力信号は、ADコンバータ61によってディジタル形式の信号値として変換されて記憶される。また、電子検出器80の信号値が記憶される第1のメモリ64又は第2のメモリ65上のアドレスは、主偏向器制御部92が出力する走査信号に対応して、アドレスデコーダ63によって定められる。
ステップS226において、電子ビーム15がマスク30全面にわたって走査されたか否かが判断される。電子ビーム15がマスク30全面にわたって走査されていれば、図3に示す全体フローチャートへと処理を戻し、そうでなければ、ステップS227に移して電子ビーム15を次の露光位置へと走査させる。
ステップS227では、主偏向器制御部92は、電子ビーム15がマスク30上の次の露光位置となるように、主偏向器21及び22とを制御して電子ビーム15を偏向して、処理をステップS223まで戻す。このとき併せて、露光異常検出手段60のADコンバータ62に対して出力する走査信号を、変更後の走査位置に対応する走査信号に変更する。
このように得られた基準マスク像と対象マスク像の拡大図を図7に例示的に示す。図7(a)は、第1メモリ64に記憶されるマスク30の基準マスク像301の拡大図を例示的に示すものであり、図示するパターンでは黒色に塗り潰してある領域がマスク開口部を示すものとする。
図7(b)は、マスク30に欠落が生じた場合の第2メモリ65に記憶される対象マスク像311の拡大図を例示して示す。312部分においてパターンに欠落が生じた様子を示す。図7(c)は、マスク30に異物が付着した場合の第2メモリ65に記憶される対象マスク像321の拡大図を例示して示す。322部分において異物が付着した様子を示す。
図3のステップS204では、マスク像比較部66が、基準マスク像と対象マスク像との比較を行う。比較は、電子ビームの同じ走査位置に対応する電子検出器80の検出信号を互いに比較する、すなわち第1メモリ64及び第2メモリ65の同じアドレス位置の画素どうしを互いに比較して行う。
比較方法には種々の方式を採用しうるが、ここでは例えば、各画素ごと画素値、すなわち電子検出器80の検出信号値どうしの差を算出し、その差の絶対値を比較値として計算する。
例えば、図7(a)の基準マスク像301の8×8画素の303部分(図8(a))と、図7(b)の対象マスク像311の8×8画素の313部分(図8(b))との比較結果を、図8(c)に図式的に示す。各画素の差を求めることで基準マスク像301と対象マスク像311の変化部分である、マスク欠落部分のみが抽出される。図7(a)の基準マスク像301の304部分と、図7(c)の対象マスク像321の324部分との比較についても、同様に行われる。
ステップS205では、異常検出部67が、ステップS204の比較結果に基づいて露光異常が生じたか否かの判定を行う。
露光異常判定方法には種々の方式を採用しうる。例えば、ステップS204で計算した各画素ごとの比較値画素値が第1の閾値vthを超える画素数をカウントし、その画素数がマスク像全体で第2の閾値thallを超えた場合に露光異常であると判断してもよい。この方法によれば、露光異常検出手段60は、電子ビームの同じ走査位置に対応する電子検出器80の各検出信号値を比較すれば足りる。したがって、第2のメモリ65を省略して、第1のメモリ64に記憶される各検出信号値と、露光中に順次検出される電子検出器80の各検出信号値と直接比較するように構成して、露光異常検出手段60の構成を単純化することができる。
他の判定方法としては、複数画素をまとめて画素ブロックを構成し、画素ブロック内において第1の閾値vthを超える画素数をカウントし、その画素数が画素ブロック内で第2の閾値thparを超えた場合に露光異常であると判断してもよい。
例えば、図8(a)に示す基準マスク像301の303部分と、図8(b)に示す対象マスク像311の313部分を画素ブロックとして使用する。図8(c)に算出された比較結果では、8個の画素においてその差が第1の閾値vthを超えている。そして、この8×8画素の画素ブロック内において、閾値vthを超えた画素数が第2の閾値thparを超えていれば、露光異常と検出する。
この方法によれば、両マスク像において値が異なる画素の局所的な偏りを検出結果に反映することができるので、検出すべきマスク像の相違部のサイズの閾値を設定して、誤検出を低減することができる。
ステップS205で露光異常と判断された場合には、ステップS206で異常処理ルーチンを実行する。ステップS206の異常処理ルーチンを図9に示す。
図9に示す通り、異常処理ルーチンではステップS261において、警報指示部68が、警報メッセージを作成して表示画像生成部70を介して表示画面71に警報メッセージを表示する。
さらにステップ262は、装置停止部69が緊急停止信号を出力して、インタフェース93を介して制御部90に入力され、計算機91により電子ビーム近接露光装置1の動作が停止される。
図10は、本発明の実施例に係る電子ビーム近接露光装置の他の基本構成図である。
電子ビーム近接露光装置1の基本構成は、図2に示した構成に類似した構成を有するので、同一の機能部分には同一の参照番号を付して表し、説明を省略する。
電子ビーム近接露光装置1は、マスク30のマスクパターンのCADデータを入力する入力部94と、入力部94に入力されるCADデータに基づき、基準マスク像を生成する基準マスク像生成部95とを備える。
入力部94に入力されるCADデータは、マスク30を製作する際に使用されるマスクパターンのCADデータとしてよい。
基準マスク像生成部95は、この入力されるCADデータに基づいて、電子検出器80の出力信号を元に生成されるであろうマスクの電子反射像をシミュレーション等の手段により生成する。
生成されたマスク像は、基準マスク像として第1のメモリ64に記憶される。そして、マスク像比較部66によって、第1のメモリ64に記憶された基準マスク像と、電子検出器80の出力信号を元に生成され第2のメモリ65に記憶された対象マスク像とが比較される。そして、異常検出部67は、マスク像比較部66の比較結果に基づき電子ビーム露光の異常を検出する。
図10の電子ビーム近接露光装置1の動作は、図4に示す全体フローチャートと同様である。ただし、図10の電子ビーム近接露光装置1は、ステップS202において、マスク30上を走査されてマスク30上で反射した電子ビーム15の反射電子像を取得する代わりに、基準マスク像生成部95によって、入力されたCADデータに基づいて、シミュレーション等の手段によりマスク像を生成する。
本発明の原理を説明するフローチャートである。 本発明の実施例に係る電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図(その1)である。 電子ビーム近接露光装置の試料の上面図である。 図3に示す本発明の実施例に係る電子ビーム露光の露光異常検出方法のフローチャートである。 マスク反射電子像の取得ルーチンのフローチャートである。 2次電子検出器の構成図である。 取得された反射電子像を例示する図である。 反射電子像の比較方法を例示する図である。 異常処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施例に係る電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図(その2)である。 従来の電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図である。 電子ビーム近接露光装置の電子ビームの走査方法の説明図である。
符号の説明
1…電子ビーム近接露光装置
8…試料室(チャンバ)
10…電子光学鏡筒(カラム)
14…電子ビーム源
15…電子ビーム
21、22…主偏向器
30…マスク
40…試料(半導体ウエハ)
60…露光異常検出手段
62…画像表示手段
64…第1のメモリ
65…第2のメモリ
66…マスク像比較部
67…異常検出部
80…電子検出器
90…制御部
92…主偏向器制御部

Claims (8)

  1. 電子ビーム源から発生する電子ビームを、露光するパターンに対応するマスクパターンを有するマスク上に走査して照射し、前記マスクを通過する前記電子ビームで、試料表面に前記マスクパターンに対応するパターンを露光する電子ビーム露光における電子ビーム露光異常検出方法であって、
    前記露光の際に、前記電子ビームによる前記マスクの反射電子像であるマスク像を取得して、取得した複数の前記マスク像を互いに比較することにより、前記電子ビーム露光の異常を検出することを特徴とする電子ビーム露光異常検出方法。
  2. 電子ビーム源から発生する電子ビームを、露光するパターンに対応するマスクパターンを有するマスク上に走査して照射し、前記マスクを通過する前記電子ビームで、試料表面に前記マスクパターンに対応するパターンを露光する電子ビーム露光における電子ビーム露光異常検出方法であって、
    前記マスクのマスクパターンのCADデータを入力し、
    前記露光の際に、前記電子ビームによる前記マスクの反射電子像であるマスク像を取得し、
    入力される前記CADデータと取得した前記マスク像とを、互いに比較することにより、前記電子ビーム露光の異常を検出することを特徴とする電子ビーム露光異常検出方法。
  3. 入力されるCADデータから前記マスクの基準マスク像を生成し、
    生成される基準マスク像と、前記取得したマスク像とを互いに比較することにより、前記電子ビーム露光の異常を検出することを特徴とする請求項2に記載の電子ビーム露光異常検出方法。
  4. 電子ビーム源から発生する電子ビームを、露光するパターンに対応するマスクパターンを有するマスク上に走査して照射し、前記マスクを通過する前記電子ビームで、試料表面に前記マスクパターンに対応するパターンを露光する電子ビーム露光における電子ビーム露光異常検出方法であって、
    前記露光の際に、前記マスク上で反射する前記電子ビームの反射電子を検出し、
    検出した前記反射電子の検出信号を、前記電子ビームの走査位置に対応させて記憶し、
    時間間隔を隔てて検出した、前記電子ビームの同じ走査位置に対応する前記検出信号を、互いに比較し、
    前記比較結果に基づいて、前記電子ビーム露光の異常を検出することを特徴とする電子ビーム露光異常検出方法。
  5. 電子ビームを発生する電子ビーム源と、前記電子ビームの経路中に配置されるマスクとを備え、前記電子ビームを前記マスク上に走査し、前記マスクを通過した前記電子ビームで、試料の表面に前記マスクのマスクパターンを露光する電子ビーム露光装置において、
    前記電子ビームによる前記マスクの反射電子像であるマスク像を取得するマスク像取得手段と、
    取得した前記マスク像を記憶するマスク像記憶手段と、
    複数の取得した前記マスク像を互いに比較するマスク像比較手段と、
    前記比較結果に基づいて、前記電子ビーム露光の異常を検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする電子ビーム露光装置。
  6. 電子ビームを発生する電子ビーム源と、前記電子ビームの経路中に配置されるマスクとを備え、前記電子ビームを前記マスク上に走査し、前記マスクを通過した前記電子ビームで、試料の表面に前記マスクのマスクパターンを露光する電子ビーム露光装置において、
    前記マスクのマスクパターンのCADデータを入力する入力手段と、
    前記電子ビームによる前記マスクの反射電子像であるマスク像を取得するマスク像取得手段と、
    入力される前記CADデータと取得した前記マスク像とを、互いに比較するマスク像比較手段と、
    前記比較結果に基づいて、前記電子ビーム露光の異常を検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする電子ビーム露光装置。
  7. さらに、入力されるCADデータから前記マスクの基準マスク像を生成する基準マスク像生成手段を備え、
    前記マスク像比較手段は、生成される基準マスク像と、前記取得したマスク像とを互いに比較することを特徴とする請求項6に記載の電子ビーム露光異常検出装置。
  8. 電子ビームを発生する電子ビーム源と、前記電子ビームの経路中に配置されるマスクとを備え、前記電子ビームを前記マスク上に走査し、前記マスクを通過した前記電子ビームで、試料の表面に前記マスクのマスクパターンを露光する電子ビーム露光装置において、
    前記マスク上で反射する前記電子ビームの反射電子を検出する電子検出器と、
    前記電子検出器の検出信号を、前記電子ビームの走査位置に対応させて記憶する検出信号記憶手段と、
    時間間隔を隔てて検出した、前記電子ビームの同じ走査位置に対応する前記検出信号を、互いに比較する検出信号比較手段と、
    前記比較結果に基づいて、前記電子ビーム露光の異常を検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする電子ビーム露光装置。
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