JP2005064304A - 高感度高速撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 衝突電離増幅CCD(CCM)を、CCD型高速撮影用撮像素子に効果的に適用できるようにし、実用的な高感度高速撮像素子を実現する。
【解決手段と効果】 高速化のための多線並列読み出しCCDにおいて、VCCD140と多数のHCCD151の間に、多段308、309の往復衝突電離増幅CCD(BCCM)142を挿入する。これにより、衝突電離増幅衝突CCDをスペース的に無駄なく配置できる。また高い電圧の振り幅で駆動するCCMを、高速駆動する必要のあるHCCDの駆動周波数に比べてはるかに低い周波数で駆動できる。また高速電子を発生するCCMを出力アンプから離して配置できる。これらにより、CCMの駆動を容易にでき、またノイズを低減することができる。CCD画素周辺記録型撮像素子にBCCMを導入すると、これらの効果がより顕著になり、超高速超高感度撮像素子が実現できる。
【選択図】 図9

Description

高速度高感度撮影を必要とするあらゆる産業分野。
ハイネセックはCCD内で信号電荷を転送するとき、電荷が転送経路上にある原子に高速で衝突することにより電離が生じるような大きな電界を与えることにより、電荷の数を増やし、このプロセスを多数回繰り返すことにより信号電荷を増幅する手段を発明した。以下に関連特許および文献を示す。
Hynecek, U.S. Pat. No.5,337,340, Charge Multiplying Detector (CMD) Suitable for Small Pixel CCD Image Sensors
Jaroslav Hynecek, CCM−A New Low−Noise Charge Carrier Multiplier Suitable for Detection of Charge in Small Pixel CCD Image Sensor, IEEE Transactions of Electron Devices, Vol. 39, No.8, pp.1972−1975, 1992
ジャロスラフ ハイネセック、特願平04−184092、イメージセンサー
Jaroslav Hynecek and Takahiro Nishiwaki, Excess noise and other important characteristics of low light level imaging using charge multiplying CCDs, IEEE Transactions on Electron Devices, Vol.50, No.1, pp.239−245, 2003
このような衝突電離増幅機能を持つCCD要素を、「衝突電離増幅CCD」と呼ぶことにする。ハイネセックは上述の1992年のIEEE Transactionsの論文のタイトルでも使っているように、これをCharge Carrier Multiplier、または略してCCMと呼んでいる。以下この技術について簡単に説明する。
図1に示すように、第1位相の電極401の下の転送路の電位201を、電子が前後のCCD要素に移動しないような低い値に保ち、かつ第3位相の電極403の電位203をそれよりはやや高い値(図中下方が電位Vの正方向なので第1位相の電位よりやや低く示されている)に保ち、第2位相の電極402下に蓄積した電荷を、第2位相の電位202を下げることにより第2位相の電極の位置から第4位相の電極404の方、すなわち転送方向Xの正方向にあふれさせる。このとき、第3電極と第4電極の大きな電位差で生じる大きな電界のために電子が加速される。この電位差が十分大きいとき、電子が転送経路上の原子に衝突して衝突電離による電子−正孔対が発生する。正孔は撮像素子内のp領域を通って撮像素子外に排出され電子のみが残るので、電子が増加した分だけ信号電荷が増幅される。
ハイネセックの報告によれば、衝突電離増幅を有効に機能させるには、図1の第3電極403と第4電極404の電圧の差を14Vから20V程度の大きな値にしなければならない。またCCMの段数は、少なくとも150段程度以上が必要である。
ハイネセックが実際に実現したのは4相駆動CCDではないが、増幅の基本原理は図1の4相駆動で説明したものと同じである。
ハイネセックは、多数のCCMを直線状に並べると、衝突電離により発生する電子数のランダム性に起因するノイズ成分に比べて、信号電荷を十分大きく増幅することができることを示した。このようなデバイスを「線形衝突電離増幅CCD」と呼ぶことにする。英語ではLinear CCM−CCD、もしくは略してLCCMと呼ぶことにする。
ハイネセックらは、通常のCCD型撮像素子の、水平読み出しCCDと、末端の出力アンプの間に、長い線形衝突電離増幅CCDを付加した撮像素子を開発した。
ハイネセックはさらに、2003年に新たに、HCCDの端に接続した長いLCCMを、撮像素子の受光面に沿って折り曲げて配置することにより、撮像素子面積が大きくなることを防ぎ、コンパクトにした撮像素子を発明している(Jaloslav Hynecek、 Compact image sensor layout with charge multiplying register、 United States Patent Application 20030042400)。
ハイネセックは、CCMを直線状に並べる方法の他に、CCM上を電荷を往復させることによっても繰り返し衝突電離増幅を起こすことができることを指摘している。
すなわち、図1で示した転送方向、すなわちXの正方向に電荷を転送したのち、第2電極402の電位202を高くし、第4電極404の電位204を低くすれば、逆方向、すなわちXの負の方向に電荷が転送され、第3電極と第2電極の間の大きな電位差で衝突電離増幅を起こすことができる。
このようなデバイスを「往復衝突電離増幅CCD」と呼ぶことにする。英語ではBi−directional CCM−CCD、あるいは略してBCCMと呼ぶことにする。
一方、本発明の発明者らは高いフレームレートで撮影できる高速ビデオカメラ用の撮像素子の開発を続けている(例えば、江藤剛治、4500枚/秒の高速度ビデオカメラ、テレビジョン学会誌、Vol.46、No.5、pp.543−545、1992、 江藤剛治他、斜行直線CCD型画素周辺記録領域を持つ100万枚/秒の撮像素子、 T.G.Etoh et al., An Image Sensor Which Captures 100 Consecutive Frames at 1000000 Frames/s, IEEE Transactions on Electron Devices, Vol.50, No.1, pp.144−151, 2003)。
高速ビデオ撮影では、画像1枚当りの入射光量が小さくなるので、撮像素子を、高速であると同時にできる限り高感度にする必要がある。
撮像素子の撮影速度の高速化のための標準技術の一つは並列読み出し方式である。すなわち、1個の撮像素子に、複数の出力アンプと、その外側に同数の出力端子を付けて、アンプの数がN個であればN並列読み出しにより、撮影速度を約N倍にする方法である。
撮像管では1本の撮像管の中に複数の電子銃を備えて並列読み出しすることは難しい。したがって並列読み出しによる高速化には固体撮像素子を用いる。固体撮像素子の高感度化のための方法としては以下のような方法がある。
(1)撮像素子の各画素の前面に光子を受けたとき電子雪崩(アバランシュ)によって多数の電子を発生する層を付ける方法
(2)多数のマイクロ・チャンネルを開けたガラス板を内蔵し、マイクロ・チャンネルの内面に電子が入射すると電子雪崩によって多数の電子を発生するマイクロ・チャンネル・プレート型イメージ・インテンシファイヤを撮像素子の前面につける方法
(3)CCD型撮像素子を十分冷却することにより、熱雑音の発生を抑えるとともに、素子内の電荷の拡散を防ぐことによって、信号読み出しのための時間をかせぎ、ゆっくり読み出す。これによって出力アンプで発生するノイズを減らし、信号電荷の数は同じであっても、ノイズレベルを下げることにより、少ない入射光量でも撮影できるようにする方法
アバランシュ現象を利用するものは、一旦アバランシュが起こったのちの回復に時間がかかるため、1,000枚/秒以上の高速撮影では残像が出るものが多い。これは高速連続撮影にとっては致命的な欠点である。
マイクロ・チャンネル・プレート型イメージ・インテンシファイヤは1,000倍以上の増幅率を持ち、かつ数ナノ秒の開放時間でシャッタリングできる。したがって1枚の画像の短時間撮影には極めて強力な手段である。しかし高速連続撮影に適用する場合には以下のような問題点が生じる。
やや強い光に対してアバランシュを起こした後の回復に1ミリ秒程度の時間がかかる。また連続的にやや強い光を受けると劣化する。とくに強い入射光量に対しては急激に劣化して増幅率が落ちる。またマイクロ・チャンネル・プレートに与える高い電圧の発生装置を必要とし、高価となる上に、装置のコンパクト化が難しい。さらに高い増幅率で使用すると雑音レベルが高く、SN比が落ちる。
CCDを冷却し、ゆっくり読み出してアンプの読み出しノイズを下げる方法では、液体窒素や液体ヘリウムで十分冷却してゆっくり読み出せば、熱雑音の発生をほぼ完全に防げるとともに、読み出しノイズを1エレクトロン程度のレベルにまで下げることができる。すなわち量子効率(入射するフォトンの数に対して発生するエレクトロンの数の比)が1に近いときはフォトン・カウンティングに近い高い感度を実現することができる。しかし、ゆっくり読み出すのでそもそも高速連続撮影には向かない。
したがって、並列読み出しによる高速化と、高速化に伴って必要性が増す高感度化をうまくマッチングさせることは難しい。それだけに、これまで高速度撮影に適用されていない高感度化の方法を高速連続撮影技術に適用し、実用性を検討することは非常に重要である。
以下ではまず、高速化のための並列読み出しCCD型撮像素子と、これまで高速度撮影技術に適用されていない線形衝突電離増幅CCD(LCCM)による高感度化とを組み合わせたデバイスの実用性を検討する。
図2は256行×256列(図では縦横各1/16の、16行×16列で示している)の画素148と1個の出力アンプ149を持つインターラインCCD型撮像素子の水平読み出しHCCD151と出力アンプ149の間に、線形衝突電離増幅CCD(LCCM)147を付加したものである。LCCMはハイネセックの発明(United States Patent Application 20030042400)に従って、受光面の周囲に折り曲げて配置している。この場合、衝突電離増幅を有効に機能させるために、LCCMの段数は288段となっている(図では1/16の18段で示している)。
これを高速連続撮影のために並列読み出しにしたものが図3である。図3では4並列読み出しである。すなわち、出力アンプ149および出力端子146の数がそれぞれ4個になっている。それぞれの出力アンプ149は受光面の1/4から出力される画像信号を1個づつ増幅して出力する。出力アンプとLCCM147での増幅を合わせた合成増幅率が十分大きくなるように、4本のLCCMの段数は全て224段となっている(図では1/16の各14段で示している)。すなわち、並列読み出しになってもLCCMの長さは短くならない。
各々224段の4本のLCCM147を配置するために、図3の例ではLCCMを受光面の下方に伸ばして直線状に配置している。図2のように折り曲げて配置することも可能ではあるが、読み出し線の数が増えると配置が困難になる。実際の高速撮影素子では8並列読み出し以上の読み出し線数を持っているのが普通であるから、折り曲げて配置するのは難しい。とくに高速駆動のための金属線の配置が複雑になり、金属線間のショートにより歩留まり率が急激に低下する可能性が高い。
図3の例では各々のLCCM147とLCCM147の間に大きな無駄なスペースが生じる。とくに十分な増幅率を確保するために150段以上のLCCMを入れるときは、受光面サイズとこの無駄なスペースとが同程度の面積になる。ICを製造するときのステッパーやウェーファのサイズは一定なので、無駄なスペースが大きいと製造コストが単純に増倍する。またチップを乗せるパッケージの大きさも2倍となり、撮影装置(カメラの設計にも大きな無駄が生じる)。
高速撮影用並列読み出しCCDに線形衝突電離増幅CCDを付加することが不利となるもう一つの大きな理由がある。
受光面内の数100行の垂直CCD(以下VCCDと書く)140から受光面外の読み出し水平CCD(以下HCCDと書く)151には、数100の画像信号が同時に転送される。HCCDから出力アンプへは画像信号が1個づつ転送されるため、HCCD上の転送速度はできるかぎり大きくする必要がある。すなわち撮像素子から1画面分の画像信号を読み出す速度、すなわちフレームレートを決める最大の要因の一つがHCCDの駆動周波数となる。最近の通常の撮像素子のHCCDの駆動周波数は25MHzかそれ以上である。
後述の本発明の実施例ではHCCDの駆動周波数は32MHzである。HCCDの駆動周波数が25MHzであるか、32MHzであるかは、本発明の機能の説明においては本質的な差異を生じない。したがって以下の説明ではHCCDの駆動周波数は32MHzとする。
高速転送のため、HCCDの駆動電圧の振り幅は、通常できる限り小さくする。大きくても5V程度である。ところがCCMでは衝突電離を起こす程度の電界を作るために、14Vから20Vの大きな振り幅で駆動電圧を上下させる必要がある。振り幅が大きいほど、また駆動周波数が高いほど、正確に駆動するCCD、およびその駆動回路を作ることは難しくなる。また高い駆動周波数ほど、周囲に大きなノイズ電流を発生させる可能性が高くなる。本発明では高速撮影を目的としているのでHCCDの駆動周波数を下げることはできない。むしろより速くしたい。
図3に示すように、LCCM147をHCCD151と出力アンプ149の間に付けると、LCCMの駆動周波数はHCCDの駆動周波数と同じにしなければならない。したがって、32MHz程度の高い周波数で14Vから20Vの大きな電圧の振り幅でLCCMを駆動する必要が生じる。
またLCCM147の末端に出力アンプ149が備えられる。出力アンプでは大きな増幅を行うので、周辺にはできるかぎりノイズ源を置かないようにしなければならない。したがって大きな駆動電圧の振り幅で、高速読み出しのために高速駆動するLCCMを出力アンプに直結することはできれば避けたい。その理由の一つを以下に説明する。
半導体中で高電界中を電子が走行すると、加速されて高エネルギーの電子が発生する。これを一般にホットエレクトロンと呼んでいる。ホットエレクトロンが発生すると、離れた電位の井戸に電子が入り込んだり、ゲート酸化膜を通って絶縁体中の浮遊電極や欠陥に飛び込んだりする。したがって水平CCDで高電界を作って電子を加速すると、ホットエレクトロンが隣接する電位井戸に入り込んで偽信号を生じる可能性がある。
一般にHCCDは、出力アンプが存在するために完全空乏化していないP−well内にある。一方、後述の図4、図5、図9、図12に示す例のように、VCCDとHCCDの間に往復衝突電離増幅CCDを設けた場合は、完全空乏化した P−well内で電離増幅ができる。後者の場合は、ホットエレクトロンの多くが隣接する電位井戸に入る前に基板に流出することが期待できるので、これにより、偽信号が抑制されることが期待される。
以上より、高速連続撮影のための並列読み出し型撮像素子を高感度化するために、各HCCD151と出力アンプ149の間に線形衝突電離増幅CCD(LCCM)147を組み入れるには以下の2点の大きな問題点があることがわかる。
(1)並列読み出しの読み出し線の数と同じ数のLCCMを組み入れることにより、スペース上大きな無駄が生じる。
(2)これらを折り曲げ配置することも難しい。とくに高速駆動のための金属線配置が困難になる。
(3)駆動電圧の振り幅が14Vから20VもあるLCCMを32MHz程度の高い周波数で駆動する必要がある。このこととLCCMが出力アンプと近接することによるノイズの発生などの点で不利である。とくに並列読み出しの場合はこの問題がより大きくなる。
図4はVCCD140とHCCD151の間に1行の往復衝突電離増幅CCD(BCCM)142を並列に入れた例である。HCCD上の信号電荷を1つづつ読み出す間に、電荷を多数回往復させて増幅することが可能である。256行×256列の画素を備えているので、HCCDの段数も256である(図では16段で示している)。HCCD上の画像信号を読み出すには、HCCD上を256ステップ画像信号を転送する必要がある。この間、HCCDとBCCMの駆動周波数がともに32MHzであれば、BCCM上の画像信号は256回往復することになる。図1より明らかなように1往復中に、2度衝突電離増幅を起こす。したがってBCCM上の信号電荷は512回の衝突電離増幅を受けることになる。この場合は衝突電離増幅により十分大きな増幅作用を受けることになる。
図5は並列読み出しの場合である。この場合は4並列読み出しであるので、HCCD151は4本に分かれており、それぞれ64段のCCD要素からなる(図では64段の1/16の4段で表している)。
受光面も縦に4つのブロック139に分かれている。その各々は256行×64列(図では16行×4列で表している)の画素と、64列のVCCD(図では4列で表している)、および64段の要素を持つHCCD(図では4段で表している)を1本備えている。したがって各ブロックのVCCDとHCCDの間には64個のBCCM142(図では4個で表している)が並列に並んでおり、これが4組ある。
したがって、BCCM142とHCCD151の駆動周波数が同じであれば、HCCD上の画像信号を読み出す間に、BCCM上の画像信号はBCCM上を64往復し、128回の往復衝突電離増幅を受けることになる。往復衝突電離増幅の回数は150回程度以上であることが望ましい。したがって往復衝突電離増幅の回数は不足する。したがって並列読み出し線数がこれ以上増えると往復衝突電離増幅CCDによる十分な増幅機能は期待できない。例えば読み出し線数が2倍の8並列読み出しの場合は、往復衝突電離増幅の回数はさらに1/2となって64回に減少する。通常、高速撮像素子では8並列以上の読み出しが使われる。
このように、高速読み出しのための並列読み出し型撮像素子の、VCCDとHCCDの間にBCCMを挿入する場合、BCCMの駆動周波数がHCCDのそれと同じ高い周波数であっても、往復電離増幅の回数が不足する。
図6は本発明の発明者らが発明した「斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子(In−situ Storage Image Sensor with Slanted Linear CCD Storage)」の概念的説明図である。この撮像素子は、英語の名称の頭文字を連ねてISISと呼ばれている。
ISISの撮像素子32の受光面10内にフォトダイオード33が並んでいる。各フォトダイオード列の中心線がL50である。したがって各画素34の横(列)ピッチと縦(行)ピッチはそれぞれS1とS2である。フォトダイオード列とフォトダイオード列の間に画像信号電荷を蓄える信号蓄積領域(メモリー領域)42がある。
各フォトダイオード33から斜め下方に向けてCCD36が1本づつ伸びている。各フォトダイオードで発生した信号電荷はインプットゲート38から、接続するこのCCDに転送される。このCCD部分は遮光されており、画像信号のメモリー領域42として働く。全てのフォトダイオードの各々がCCD型の画素周辺記録領域を持っているので、ある瞬間に撮影された画像信号は、全画素一斉にメモリー領域に移される。次の瞬間には、全フォトダイオード内に次の画像の画像信号が蓄積されている。これを繰り返すことにより、全画素一斉の究極の並列記録操作により、超高速連続撮影を実現することができた。
図6のISISは、受光面10では、記録部(メモリー部)42が斜行直線CCDメモリー36で埋め尽くされているが、受光面より下では、下方に向かうに従って、斜行直線CCDメモリー36の本数が徐々に減って、最後は読み出しVCCD37が1本になってからHCCD39に接続する。この部分ではVCCDの左右に大きな無駄なスペース117が生じる。限られたチップ面積はできるだけ有効に使う方が良い。
画素周辺記録型撮像素子(ISIS)にCCMを導入する場合、ISISでは撮影後にゆっくり画像信号を撮像素子外に読み出すので、並列読み出し型高速撮像素子の場合と違って、CCMの駆動周波数を低く抑えることができる。ただしISISの読み出しHCCDを複数のHCCDに区分して、それぞれに出力アンプと出力端子を付けて、並列読み出し型高速撮像素子として使うこともできるようにする場合は、通常の並列読み出し型高速撮像素子の場合と同じく、CCMの駆動周波数を低く抑えつつ、かつ高速読み出しするための工夫を加える必要がある。
次に往復衝突電離増幅CCD(BCCM)の問題点を説明する。
BCCMの各段上で多数回電荷を往復させると電荷パケットが大きくなる。大きな電荷パケットでも保持できるようにするために、図1において電荷を保持する第2電極402および第4電極404の幅を広くしている。このようにBCCMの各段で電荷を保持する領域を「電荷保持領域」と呼ぶことにする。電荷保持領域の面積を大にすることにより、ダイナミック・レンジを大きくすることができ、暗い被写体から明るい被写体までを同時に撮影することができる。
通常、CCD転送路としては埋め込み型が使われる。図7はその説明図である。シリコン基盤900の上部960には絶縁層899をはさんでポリシリコン電極901,902、903、904が乗っている。シリコン基盤の表面898では結晶欠陥等が多く、そこに信号電荷がトラップされたり、ノイズの発生源となったりする。したがって実際に信号を転送するのは表面から少しシリコン基盤側に入った埋め込み転送路114上である。
図7は4相駆動CCDである。電極902、903、904の下に保持された電荷910を電極903、904の下に転送し始めた瞬間の転送路中央114の電位分布115を示している。
電極901の電圧951を低く保ち、電極903と電極904の電圧953と954は高く保ったままで、電極902の電圧952を高い状態から低い状態に下げている。これにより、電極902の下にあった信号電荷910がXの正方向(転送方向)に転送される。
各電極に与える電圧は離散的な飛び飛びの値であるが、電極と転送路の間には距離があるため、転送路での電位分布115はやや平滑化される。この効果を電界フリンジ効果という。
これにより電界が最小になるところ109でも、電界(電位の勾配)は完全にはゼロにはならない。このことはCCD上を電荷を転送する上で有利である。CCD転送路114が表面から深いほど電界フリンジ効果が大きい。
一方、衝突電離増幅を起こすにはできるだけ大きな電界を作る必要がある。このためにはCCD転送路の深さをできるだけ浅くして電界フリンジ効果を小さくすることが望ましい。
したがってBCCMの各段で、電界フリンジ効果を小さくして大きな電界を作り、かつ電荷保持領域の面積を確保するために、電荷保持領域の電極の幅を大きくすると、各電荷保持領域の中央付近で電界がほとんどゼロになり、電荷の高速転送、すなわちBCCMの場合は、高い駆動周波数での往復衝突電離増幅ができなくなる。
高速撮影では、画面1枚当たりの入射光量が少なくなるので、同時に高感度化することが重要になる。
電子雪崩による信号増幅や、撮像素子の冷却を伴う低速読み出しによる読み出しノイズ低減などによる高感度化は、固体撮像素子の高速化(高いフレームレートによる撮影)には適さない。
衝突電離増幅CCDの増幅機能は高感度を要求される高速撮像素子にとって魅力的な機構である。しかし、衝突電離増幅CCDを直列多段に接続した線形衝突電離増幅CCD(LCCM)を、標準的な高速撮像素子で使われる並列読み出し型撮像素子に導入すると以下の2つの問題が生じる。
(1)LCCMはHCCDの末端と出力アンプとの間に挿入することになる。この場合、並列読み出しによりHCCDのCCD要素の段数は減る。例えばN並列読み出しではHCCDの段数は1/Nとなる。しかし増幅機能を維持するためにはLCCMのCCDの段数を減らすことができない。したがってN倍の本数の長いLCCMを出力アンプ側に作りこむ必要がある。このためには、大きなスペースを取るか、もしくはLCCMを折り曲げて多重に配置するなどの工夫が必要になる。
(2)また高速読み出しのため、HCCDと同じ高い周波数で、非常に大きな電圧の振り幅で駆動されるLCCMを出力アンプ周辺に配置することは、出力信号に加わるノイズの発生などの点で不利である。
線形衝突電離増幅CCD(LCCM)のかわりに、CCD要素の上を電荷を多数回往復させてその度に衝突電離増幅を起こさせる往復衝突電離増幅CCD(BCCM)を導入する場合を考える。
BCCMは、受光面内の各列のVCCDの末端と水平読み出しHCCDの間に組み入れることができる。すなわちVCCDの本数と同じ数だけのBCCMを並列に組み入れることになる。
この場合、HCCD上に転送された画像信号を順次読み出す間に、HCCDと同じ周波数でBCCMを駆動し、その上を電荷を往復させることで十分な回数の衝突電離増幅を繰り返すことができる。
ただし、高速化のために並列読み出し方式にしたCCD型撮像素子にBCCMを導入する場合は以下のような問題が生じる。
(1)出力端子数がN倍になると、HCCDの段数は1/Nになる。BCCMの駆動周波数がHCCDと同じであれば、BCCM上の電荷の往復回数は1/Nとなる。したがって高速化のために出力端子数を増やすと、十分増幅するに必要なだけの電荷往復回数を実現することができなくなる。BCCMの駆動電圧の振り幅は非常に大きいので、HCCDの駆動周波数以上の周波数で駆動することも実際上できない。
(2)BCCMを非常に大きな振り幅の駆動電圧で、かつ高い周波数で駆動するとノイズの発生の可能性が高くなる。ノイズ低減のために駆動周波数を下げると、電荷の往復回数がより小さくなる。
多数回の往復電離衝突増幅を行うと電荷パケットが大きくなる。これを保持するために、電荷保持領域の電極の幅を大きくすると、電荷保持領域の中央付近で電界が小さくなる。とくにBCCMでは衝突電離のための高い電界を作るために、CCD転送路をできるだけ浅くして電界フリンジ効果をできるだけ小さくする必要がある。この二つの効果の相乗効果により、電荷保持領域の中央付近で電界がほとんどゼロになる。これによりBCCM内で高い繰り返し周波数で高速に衝突電離増幅することが困難になる。
電荷を進行方向と逆方向の双方向に転送でき、かつ少なくともどちらか一つの方向に転送するとき、電荷の衝突電離によって電荷の数を増加させる手段を有するCCDを「往復衝突電離増幅CCD」と呼ぶとき、複数の画像信号出力端子を備えるとともに、複数の並列に配置した垂直CCDの各々と受光面外に配置した水平CCDの間に、複数段の直列に接合した往復衝突電離増幅CCDを、該垂直CCDの数だけ並列に備えることを特徴とする撮像素子と撮影装置により、複数の画像信号出力端子からの並列読み出しによる高いフレームレートによる高速撮影ができるとともに、各垂直CCDと水平CCDの間に、往復衝突電離増幅CCDを挿入することにより、出力端子の数が多い場合でも、各々の出力端子近傍に衝突電離増幅CCDを備える場合に比べて、衝突電離増幅CCDを挿入することによって生じる配置上の困難を格段に軽減することができ、また、該往復衝突電離増幅CCDが出力アンプから十分離れていることにより、各々の出力端子近傍に衝突電離増幅CCDを備える場合に比べて、出力アンプと衝突電離増幅CCDが近接して配置されることによってノイズが出力信号に重畳する可能性を低減することができ、かつ往復衝突電離増幅CCDが複数段であることにより、大きな振り幅の駆動電圧で駆動される往復衝突電離増幅CCDの駆動周波数を下げることができ、これにより往復衝突電離増幅CCDの駆動を容易にするとともに、大きな振り幅の高い周波数による往復衝突電離増幅CCDの駆動に伴うノイズの発生を軽減することができることにより、高速度高感度低ノイズ撮影を可能にする撮影装置を提供する。
N≧2、M≧2とするとき、N行×M列の正方形、もしくは長方形の格子上に中心を持ち、入射した光もしくは荷電粒子を、その強度にしたがって電気信号に変換する手段と、該電気信号への変換手段の各々から発し、該電気信号への変換手段の中心点を結ぶ直交格子に対して平行でない方向に線状に伸びるCCDと、該電気信号への変換手段の列ごとに、列に平行な1本の垂直CCDとを備える撮像素子を「斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子」と呼ぶとき、該電気信号への変換手段の列に平行な垂直CCDの各々の末端に接続された衝突電離増幅CCDを備えることを特徴とする撮像素子、および該撮像素子を備える撮影装置により、斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子に特有の、各垂直CCDの末端部の両側に存在する広いスペースに、スペース的に十分な余裕を持って単数または複数段の往復衝突電離増幅CCDを備えることができることにより、10万枚/秒以上のフレームレートの超高速連続撮影を、高感度低ノイズで行うことのできる撮影手段を提供する。
L≧5とするとき、L相駆動の往復衝突電離増幅CCDを備える撮像素子、および該撮像素子を備える撮影装置により、広い電荷保持領域上に複数の電極を乗せ、その電圧を変えることにより電位差を生じさせ、電荷の転送を高速化することにより、多数回の増幅により電荷パケットが大きくなっても電荷の溢れを生じさせず、大きなダイナミック・レンジを確保しつつ、高い周波数で駆動可能なBCCMを備えた撮像素子を提供する。これにより、高ダイナミック・レンジ、高感度、高速度撮影装置を提供する。
図8は本発明の第1実施例の撮影装置のシステム構成図である。図9はその撮像素子の概要説明図である。
レンズ21から入った光はシャッター22を通り、撮像素子32の受光面10上に結像する。
撮像素子32から撮像素子外に読み出された画像信号は、撮像素子外のプリアンプ24でさらに増幅された後、ADコンバーター25によるデジタル化を経て、バッファメモリー26に蓄えられる。
CCDの駆動のために、電圧供給部30とタイミングコントローラ29が備えられている。これらは撮影タイミングと、VCCD、BCCM、HCCDの駆動をコントロールする。また撮影対象現象の発生と撮影タイミングを合わせるためのトリガー信号発生部100を備えている。
バッファメモリー26に保存されたデジタル化された画像信号を、画像情報処理装置27により、連続画像として再構成し、モニター28上に30枚/秒以下のフレームレートで再生する。
図9に示す撮像素子32は受光面10上に256行×256列の画素303を備えている(図では行列ともに1/16の16行×16列で示している)。画素サイズは20ミクロン×20ミクロンである。したがって受光面面積は5.12mm×5.12mmである。
本撮像素子は高速撮影のために、出力アンプ149と出力端子146を各4個備えている。すなわち4並列読み出し撮像素子である。すなわち各出力端子から256行×64列の画像信号を読み出す。
各画素はフォトダイオード148と、信号電荷の下方への転送のためのVCCD140を備えている。VCCDの数は画素列の数、すなわち256本である(図では16本で示している)。
HCCDの要素の数は64個である(図では4個で示している)。
各画素へ光が入射すると、入射光量に対応した数の電子−正孔対を発生し、そのうち正孔は撮像素子外に排出され、残った電子が各フォトダイオード148内に蓄積される。これが、VCCD140に一斉に転送される。
次に、VCCD上に転送された画像信号(電子)は、一斉に1段だけ下方に転送される。したがって最下段、すなわち256行目の画像信号は一斉に、下方の256個の並列に並んだ往復衝突電離増幅CCD(BCCM)142に転送される。
各段のBCCMは、32段の往復衝突電離増幅CCD308、309を備えている(図では1/16の2段で示している)。
BCCMの増幅原理と、駆動電圧パターンはすでに図1に示した。信号電荷は32段のBCCMで増幅されたのち、さらに下方のHCCD151に転送され、さらに出力アンプ149、出力端子146を経て撮像素子の外部に読み出される。
受光面の構造は普通のインターラインCCDである(一般的であるので図示していない)。フォトダイオード部が15ミクロン×20ミクロン、CCDの部分が5ミクロン×20ミクロンである。ただしこれらの値にはチャンネル・ストップの面積が含まれている。例えばCCD部分ではチャンネル部分の幅が4ミクロン、両側のチャンネル・ストップ部分の幅が各1ミクロンである。
各画素のCCD部分の電極の幅は全て5ミクロンである。4相駆動CCDでは、交互に2つもしくは3つの連続する電極下で電荷を保持する。したがって電荷パケットを保持する面積は小さい場合で2電極分、すなわち4ミクロン×(2×5ミクロン)=40平方ミクロンである。
一方、図10に示す本実施例のBCCMは1要素(1段)850の上に乗っている電極の数が6枚の6相駆動CCDである。1段のBCCMのサイズは幅20ミクロン×縦40ミクロンである。ただしBCCM部分にはフォトダイオードは入っていない。20ミクロン×40ミクロンの全面積がCCDである。幅20ミクロンのうちCCDチャンネル851の幅は19ミクロン、チャンネルストップ852の幅は1ミクロンである。
図10に示すように、第1電極701と第4電極704の幅は狭く、第2電極702、第3電極703と、第5電極705、第6電極706の幅は広い。
第1電極の役割は、往復中に電荷が隣接するCCD要素に移動することを防ぐための電位バリアを作ることである。第4電極の役割は、往復衝突電離増幅を起こすための電位バリアを作ることである。これらの目的のためには電極幅は2ミクロンあれば十分である。
往復衝突電離増幅モードでは、第1電極の電圧は0Vである。第4電極の電圧は5Vである。
一方、第2電極、第3電極と第5電極、第6電極の役割は基本的に信号電荷を蓄積することと、信号電荷を往復させることである。第2、第3電極を合わせた面積、もしくは第5、第6電極を合わせた面積の下に電荷パケットが蓄積される。往復衝突電離増幅により信号電荷の数が増大する。したがって、第2、第3電極、および第5、第6電極の幅はできる限り広い方がよい。したがってこれらの電極の幅は9ミクロンである。したがって一つの電荷保持領域800の長さはその2倍で18ミクロンである。チャンネル幅は19ミクロンであるから、電荷パケットは18ミクロン×19ミクロン=342平方ミクロンの面積に保持される。これは受光部のCCDの電荷保持領域の面積40平方ミクロンに比べて約8.55倍である。したがって増幅率が8.55倍までであれば、電荷パケットが溢れ、ブルーミングを起こすことはない。
実際には信号電荷パケットが大きくなると、図11(b)に示すように蓄積された電荷パケットにより、BCCM内の実質の電位差860が小さくなり、これにより電界も小さくなって増幅作用が小さくなる。したがってBCCMの増幅作用によるブルーミングが起こる確率は低い。
最初の信号電荷パケット993(これがBCCMの「入力信号レベル」である)が非常に小さいときは、最も大きな増幅効果を受ける。このような入力信号993の大きさと、増幅後の電荷パケットの大きさ994(これがBCCMの「出力信号レベル」である)の関係990を図11(c)に示す。すなわち入力信号993が小さいほど増幅効果は大きい。このときは入出力関係はほぼ比例関係になる。この領域が線形増幅領域991である。入力信号993が大きくなるにしたがって増幅効果は徐々に小さくなり、出力信号994の大きさはある上限値に漸近する。このような指数関数的増幅率の増大(逆関数では対数関数)は、暗い部分と明るい部分の共存する高ダイナミックレンジ撮影において効果的である。このような増幅関係を示す領域を対数増幅領域992と呼ぶ。
一つの電荷保持領域800に乗る電極を2つの電極に分けているのは、電荷の転送をスムーズに行うためである。
通常のCCDでは埋め込み型CCD構造を採用する。すなわち電荷をシリコン基盤の表面から0.2〜1ミクロン程度内側に入ったところを転送する。これにより電荷の表面トラップを防ぐとともに、図7に示すように電位プロファイルが滑らかになり、電荷がスムーズに転送されるようになる。この効果を電界フリンジ効果と呼ぶ。
一方、BCCMではできるだけ大きな電界を作るために、電荷は表面トラップが起きない範囲で、できる限り表面に近いところを転送する。したがって電界フリンジ効果が小さくなる。電界フリンジ効果が小さいときに長さ18ミクロンもの距離を転送することになる。このため、各電荷保持領域800の中央付近では電界がほぼゼロになる。したがって1つの電荷保持領域を2つの部分に分け、それぞれの上に別の電極を乗せて、これらの電極間の電圧に差をつけることにより電位勾配を作り、電荷の転送をスムーズにし、高速転送を可能にしている。
図10で、電荷の保持時には第2電極702、第3電極703、もしくは第5電極705、第6電極706の電圧は20Vである。一方、第2、第3電極から第5、第6電極に電荷を転送するときは、第5、第6電極の電圧は20Vに保ったままで、第2電極の電圧は4Vに、第3電極の電圧は5Vに下げる。これにより、電荷の転送方向に図10に示すような電位分布が生じ、電荷がスムーズに第5、第6電極に転送される。逆方向の転送の場合も同様である。
BCCMの高速転送のために各電極にはアルミニウムによる金属配線で駆動電圧が送られている。各BCCMの40ミクロンの区間に6電極を乗せるので、電極のピッチは平均すると約6.7ミクロンである。したがって金属配線のピッチも約6.7ミクロンである。現在のICチップの製造技術を用いれば5ミクロンピッチ以上であれば金属線間のショートを起こすことはない。
本実施例では、64段のHCCD上の信号電荷を1回読み出す度に、BCCMの各段では、画像信号が4往復する。すなわち各段で8回の衝突電離増幅を受ける。すなわち32段で合計256回の衝突電離増幅を受ける。これによりもとの画像信号は十分な増幅を受ける。
1行の画像信号は、最上段(列)のBCCM上で4往復したのち、2段目のBCCMに転送され、そこでまた4往復する。各段で4往復し、下の段に転送される間に、VCCD上では1列だけ画像信号が下方に転送される。その間にHCCD上にある画像信号は全て素子外に読み出される。
すなわちこの撮像素子から画像1枚分の画像信号を読み出すのに必要な時間は、256段のVCCDに加えて、BCCM上の32行分画像信号を垂直方向に転送するために必要な時間の分だけ長くかかる。すなわち単純な並列読み出しの場合に比べて(256+32)/256=1.125倍となる。これは高感度を実現できることを考慮すれば十分許容できる範囲である。
また32段のBCCMを挿入するための面積は、単純な並列読み出しの場合に比べて(256列×20ミクロン+32行×40ミクロン)/(256列×20ミクロン)=1.25倍となる。これも高感度を実現できることを考慮すれば許容できる水準である。
以上の過程が繰り返されることにより、1枚の画面分の画像信号が読み出される。さらにこれが繰り返されることにより、撮影された画像が連続的に読み出される。
4個の各出力端子から読み出される画像信号の数は1画面あたり256行×64列=16,384個である。HCCDの駆動周波数は32MHzである。32MHzで16,384個の画像信号を読み出すために必要な時間は、全く無駄のない理想的な読み出し方をした場合で(1/32,000,000)秒/個×16,384個、すなわち0.000512秒である。フレームレートはその逆数で1,953.125枚/秒となる。
実際にはブランキング時間や上述のBCCMの導入による12.5%の時間増なども加わるので、本実施例の撮像素子の撮影速度(フレームレート)は1,000枚/秒である。フレームインタバルは0.001秒である。
信号読み出しに要する時間は0.000512×1.125秒=0.000576秒である。すなわち(0.0001−0.000576)秒=0.000424秒=424マイクロ秒がブランキング時間などに使われる。
HCCDを1行分読み出した直後から次の1行分を読み出す直前までの時間を水平ブランキング時間という。本実施例では水平ブランキング時間は0.0000012秒=1.2マイクロ秒である。
1画面分の画像信号を読み出す間に、受光面内の画素の行数256行分、およびBCCMの行数32行分の合計288回の水平ブランキングがある。したがって、1画面分の画像信号を読み出す間に水平ブランキングのために使う時間は0.0000012×288秒=345.6マイクロ秒である。残りの(424−345.6)マイクロ秒=78.4マイクロ秒を1画面と1画面の間のブランキング期間として使っている。
BCCMの駆動周波数は2.5MHzである。すなわち信号電荷は0.4秒間ごとに1度BCCM上を往復する。1.2マイクロ秒の水平ブランキング期間に2往復する。これに0.8マイクロ秒かかる。次の0.4マイクロ秒間で1段下のBCCMに転送される。1往復するごとに2度衝突電離増幅を受けるので、往復中に4回衝突電離増幅を受ける。1段転送されるごとに2度衝突電離増幅を受ける。したがって1.2マイクロ秒の間に合計6回の衝突電離増幅を受ける。BCCMは32段であるので、各信号電荷はHCCDに到達するまでに32×6=192回の衝突電離増幅を受ける。
水平ブランキング期間中にはHCCDは停止しているので画像信号の読み出しも行われていない。したがってその間にBCCMを駆動しても、BCCMの駆動によるノイズが出力信号に加わることはない。
本実施例ではBCCMの第2電極702と第6電極706は4Vから20Vの間の16Vの振り幅で、第3電極703と第5電極705は5Vから20Vの間の15Vの振り幅で、2.5MHzで駆動される。この程度の大きな電圧の振り幅であっても2.5MHz程度であれば、現在のCCD駆動技術で無理なく駆動することができる。
以上よりわかるように、本実施例では、高速撮影のための並列読み出し素子であるにもかかわらず、BCCMの駆動周波数が2.5MHzであるので、大きな駆動電圧の振り幅であっても無理なく駆動され、必要な衝突電離増幅が行われ、かつBCCMの駆動による出力画像信号に対するノイズの重畳がない。
HCCDは64のCCD要素を持っており、32MHzで駆動されるので、水平ブランキング期間と次の水平ブランキング期間の間の画像信号読み出し時間は2マイクロ秒である。したがって、この間にもBCCMを2.5MHzで往復駆動させると画像信号は5往復し、10回の衝突電離増幅を受ける。水平ブランキング中の駆動と合わせると16回の衝突電離増幅を受ける。32段では32×16=512回の衝突電離増幅により、より大きな増幅効果を得ることができる。
ただしこの場合は、素子全体の電位レベルなどが信号読み出し中に微妙に変わることにより、出力アンプの増幅率が周期的に変動する。これにより出力信号に周期的な縦縞が生じる。これは固定パターン雑音(FPN、 Fixed Pattern Noise)であるので、撮影後の画像信号のポスト・デジタル処理などにより軽減することができる。したがって非常に高い増幅率による超高感度高速撮影が要求される場合にはこの方法を使うことができる。
とくにフォトンが1個1個の粒子であることによる光のショットノイズが無視できないような超高感度撮影では、BCCMの駆動によるFPNの発生よりもショットノイズの影響の方が大きくなるので、信号読み出し中のBCCMの駆動が有利になる場合もある。
また非常に短時間であれば、BCCMをHCCDと同じ32MHzで駆動することもできる。このときはBCCMの駆動による縦縞状のFPNは生じない。ただし、撮像素子の発熱のために熱雑音が生じ、BCCMは熱雑音も含めて増幅することになる。したがってこの駆動方法は非常に短時間の撮影の場合に使うことができる。実際、高速度撮影では1秒以上撮影時間が継続することは少ない。0.1秒、0.01秒、あるいはそれ以下の時間で撮影が終了することも多い。
各列のVCCDに32段のBCCMが付加されていることにより別の大きなメリットがある。
本実施例では各列ごとに256個のBCCMが備えられている。当然これらのBCCMの増幅率は異なる。これにより、HCCD上を転送され、出力アンプから出力される信号電荷に対する増幅率は、信号1個ごとに異なる。このため、再生画像上で縦縞が見える。
各段のBCCMの増幅率には差異があるが、これらが32段直列につながっていることにより、各段の増幅率のバラツキは平均化される。バラツキは段数の平方根に逆比例するので、この平均化によりバラツキは1/5.66に小さくなる。これにより縦縞は緩和される。
縦縞を完全に消すには、さらに撮影後にデジタル化された画像信号にポスト・デジタル処理を加えれば良い。ADコンバータの前のプリアンプの増幅率をアナログ補正により1画素ごとに変えても良い。
本実施例は並列読み出し素子であるので、各出力アンプの増幅率が微妙に異なる。したがってBCCMの付加とは別に、再生画面上に必ず縦筋が生じる。これを軽減するためのポスト・デジタル信号処理もしくはオンラインアナログ信号処理による補正は必要である。この補正手段をBCCMによる増幅率の違いの補正手段と共用しても良い。この場合は、HCCDを駆動して信号を出力中に、HCCDより遅い駆動周波数でBCCMを駆動しても良い。
以上まとめると、本第1実施例の撮影装置は、衝突電離増幅機能を持つCCDにより、高速化に伴う画像1枚あたりの光量不足を補う、高感度高速撮影手段を提供するものである。このとき複数段の往復衝突電離増幅CCD(BCCM)を受光面内のVCCDと受光面外のHCCDの間に配置することにより、大きな振り幅の駆動電圧で駆動されるBCCMの駆動周波数を低く抑えて駆動を容易にし、ノイズの発生を低減し、さらに各BCMDの増幅率の違いによる再生画像上に見える縦縞を低減し、撮像素子チップ内の配線を複雑化させることなく、高感度で並列読み出しによる高速連続撮影を可能にした。
本発明の第2実施例を図12に示す。これは斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子にBCCMを導入したものである。この場合は読み出しVCCD37と読み出しHCCD39の間にBCCM142を挿入する。
斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子の一つの欠点は、受光面と読み出しHCCDの間に大きなスペース117があることである。すなわち受光面と読み出しHCCDの間で、画像信号蓄積部の幅は徐々に狭くなり、読み出しVCCD37の最下段、すなわちHCCDと接合する部分では、画像信号蓄積部は無くなって、VCCDの左右に使われていない広い空間117が残る。
したがって、読み出しVCCDと読み出しHCCDの間に、空間的に十分な余裕をもってBCCMを挿入することができる。これにより、第1実施例の効果に加えて、さらに以下のような効果が生じる。
(1)BCCMの幅を十分広く取ることができるので、BCCMによる増幅により信号電荷パケットが大きくなっても、BCCMの各段の長さを大きくする必要がない。BCCMの各段の長さが大きいと、大きな電界を得るための表面に近い埋め込みCCD構造のために電界フリンジ効果が小さくなり、BCCMの各電荷保持部に2以上の電極を乗せて電荷の転送をスムーズにする必要がある。BCCMの各段の長さが短いときは、BCCMの各段の電荷保持部に乗せる電極は1個で良い。したがってBCCMは6相あるいはそれ以上の駆動ではなく、4相駆動のCCDで構成できる。4相駆動CCDは6相駆動CCDに比べてはるかに駆動が容易である。
(2)BCCMの段数が少ないとき、高い電圧の振り幅で高い周波数でBCCMを駆動する必要がある。これにより、近接して他の電気回路がある場合は、周囲の回路におけるノイズの発生源となる可能性がある。本第2実施例では、BCCMの周囲には広い空間があるのでこの問題は生じない。
(3)逆にこの空間にBCCMをサポートするための回路を組み入れることができる。例えば、BCCMにおける増幅のために信号電荷パケットが大きくなりすぎた場合に対するオーバーフロードレーンや、さらにオーバーフローした電荷に種々の処理を加える回路などを組み入れることができる。
その他の実施例
本発明の実施例は上記の例に限らない。往復衝突電離増幅CCDを適用するCCD型の高速撮像素子としては以下のような実施例がある。
図10では、第2電極と第3電極の電位差に差をつけて長い電荷保持領域上の電荷の転送を容易にしている。このかわりに、電荷の転送方向に向かってCCD転送路の幅を広げたり、転送路のnドープの濃度を下流に行くにしたがって少し上げても良い。これらの方法によって、電荷保持領域上に電極を2枚乗せるかわりに1枚の電極を乗せて、下流側に向かって転送路の電位を少しづつ大きくし、電荷の転送を容易にすることができる。
このようにしておくと、往復衝突電離増幅時のみならず、信号電荷を下の段のCCM要素に転送する場合も電子の転送速度が上がる。これは図10の第2電極と第3電極で作られる電荷保持領域の転送方向が、往復衝突電離増幅時も、下段への転送時も同じ方向であるからである。
一方、第5電極と第6電極で作られる電荷保持領域については、往復衝突電離増幅時には上流方向、下段への転送時には下流方向へと電荷の転送方向が変わる。この場合は、例えば下流に向かって転送路の幅を狭くする、あるいはnドーピングの濃度を薄くするなどの方法で、往復衝突電離増幅時の上流方向への電荷の転送を容易にすると、電荷の下段への転送時に逆勾配となる。
したがって、第5電極と第6電極で作られる電荷保持領域が長い場合は、転送路の幅を変えたり、ドーピング濃度を変える等の方法を適用することができない。したがって、第5、第6電極の場合は、復路と、往路の転送を容易にするには2枚の電極を乗せることが効果的となる。したがって、図10で第2電極と第3電極を1つの電極にし、第5、第6電極は2枚の電極として5相駆動としても、請求項3の効果を発揮することができる。
電極を転送路に対して直角ではなく、斜めに置くことでも同様の効果が生じる。この場合は、各電荷保持領域上の電極を1枚にすることもできる。ただし設計がやや複雑になり、同じ転送路幅と転送路長に対して、電荷の転送容量(保持容量)が小さくなる。
フレームトランスファCCD、フレームトランスファ・インターラインCCDの信号蓄積VCCDの最下行の要素と、HCCDの間に多段BCCMを挿入しても良い。また多段BCCMを裏面照射CCDに適用してもよい。
また純CCD型撮像素子である必要もない。衝突電離増幅CCDを付加すると、信号電荷が十分大きくなるので、MOS型やその他の逐次読み出し方式を用いても、高いSN比を実現することができる。とくに斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子の場合は、VCCDの下端に十分広いスペースがあるので、ここにBCCMやLCCMだけでなく、さらにプリアンプやADコンバータを組み入れることもできる。
これらの場合も、複数の読み出し端子を持つ並列読み出し高速撮像素子に本発明が好適に適用できる。
また往復衝突電離増幅CCD(BCCM)の各段で複数回の往復衝突電離増幅をしたのち、下段のBCCMに転送するという方法のかわりに、数段にわたって下段に転送した後、上段に転送することで往復衝突電離増幅させることもできる。
衝突電離増幅CCD(CCM)の原理説明図 線形衝突電離増幅CCD(LCCM)を備えるCCD型撮像素子 並列読み出しで、線形衝突電離増幅CCD(LCCM)を備えるCCD型撮像素子 1段の往復衝突電離増幅CCD(BCCM)を備えるCCD型撮像素子 並列読み出しで、1段の往復衝突電離増幅CCD(BCCM)を備えるCCD型撮像素子 斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子(ISIS) 電界フリンジの説明図 第1実施例の説明図 第1実施例の撮像素子(並列読み出しで、32段の往復衝突電離増幅CCD(BCCM)を備えるCCD型撮像素子) 第1実施例の往復衝突電離増幅CCD(BCCM) 往復衝突電離増幅CCD(BCCM)の対数増幅性(信号電荷が大きいほど増幅率が小さくなる性質)の説明図 第2実施例の撮像素子(往復衝突電離増幅CCD(BCCM)を備える斜行直線CCD画素周辺記録型撮像素子(ISIS))
符号の説明
10 受光面
21 レンズ
22 シャッター
24 プリアンプ
25 ADコンバータ
26 バッファメモリー
27 画像信号処理装置
28 モニター
29 タイミング・コントローラ
30 電圧供給部
32 撮像素子
33 ISISのフォトダイオード
34 ISISの画素
36 ISISのCCDメモリー
37 ISISの読み出しVCCD
38 ISISのフォトダイオードとCCDメモリー間のインプットゲート
39 ISISの読み出しHCCD
42 ISISのメモリー領域
50 ISISのフォトダイオードの中心線L
100 トリガー信号発生部
109 転送方向の電位プロファイルで電界が最小になる点
114 CCDの埋め込み型転送路
115 CCDの電位分布
117 ISISの読み出しVCCD間の大きなスペース
139 並列読み出しCCDにおける、各出力アンプがカバーする受光面のブロック
140 VCCD
142 往復衝突電離増幅CCD(BCCM)
146 出力端子
147 線形衝突電離増幅CCD(LCCM)
148 インターラインCCDの画素
149 出力アンプ
151 HCCD
201〜204 CCMの第1〜第4位相の電極の下の電位
401〜404 CCMの第1〜第4位相の電極
701〜706 第1実施例のBCCMの第1〜第6電極
800 第1実施例のBCCMの電荷保存領域
850 第1実施例のBCCMの1要素
851 第1実施例のBCCMのチャンネル(転送路)
852 第1実施例のBCCMのチャンネルストップ
860 BCCMにおける衝突電離に必要な電位差
898 CCDのシリコン基盤の表面
899 CCDのシリコン基盤上の絶縁層
900 CCDのシリコン基盤
901〜904 4相駆動CCDの電極
910 CCDで転送される電荷
951〜954 CCDの電極901〜904の電圧
960 CCDのシリコン基盤表面より上の領域
990 BCCMの入力信号電荷と出力信号電荷の関係
991 BCCMの線形増幅領域
992 BCCMの対数増幅領域
993 BCCMの入力信号レベル
994 BCCMの出力信号レベル

Claims (3)

  1. 電荷を進行方向と逆方向の双方向に転送でき、かつ少なくともどちらか一つの方向に転送するとき、電荷の衝突電離によって電荷の数を増加させる手段を有するCCDを「往復衝突電離増幅CCD」と呼ぶとき、複数の画像信号出力端子を備えるとともに、複数の並列に配置した垂直CCDの各々と受光面外に配置した水平CCDの間に、複数段の直列に接合した往復衝突電離増幅CCDを、該垂直CCDの数だけ並列に備えることを特徴とする撮像素子、および該撮像素子を備える撮影装置。
  2. N≧2、M≧2とするとき、N行×M列の正方形、もしくは長方形の格子上に中心を持ち、入射した光もしくは荷電粒子を、その強度にしたがって電気信号に変換する手段と、該電気信号への変換手段の各々から発し、該電気信号への変換手段の中心点を結ぶ直交格子に対して平行でない方向に線状に伸びるCCDと、該電気信号への変換手段の列ごとに、列に平行な1本の垂直CCDとを備える撮像素子であって、該電気信号への変換手段の列に平行な垂直CCDの各々の末端に接続された衝突電離増幅CCDを備えることを特徴とする撮像素子、および該撮像素子を備える撮影装置。
  3. L≧5とするとき、L相駆動の往復衝突電離増幅CCDを備える撮像素子、および該撮像素子を備える撮影装置。
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