JP2005062472A - 液晶表示装置、携帯可能媒体及び液晶表示装置の電極基板の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置、携帯可能媒体及び液晶表示装置の電極基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 プラスチックフィルムを用いた液晶表示装置において、廉価なプラスチックフィルムを用いることができると共に、薄型化できる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 第1電極基板1と第2電極基板1aとの間に液晶層42が封入された液晶表示装置2aであって、電極基板1が、プラスチックフィルム10と、プラスチックフィルム10の液晶層42側の面に形成された接着層34と、接着層34上に設けられ、有機染料を含む塗布膜より形成された偏光膜30と、偏光膜30上に形成された保護膜28と、保護膜28に埋め込まれた透明電極26とを含む。液晶表示装置2aは、ICカードなどの携帯可能媒体のディスプレイとして使用される。
【選択図】 図5


Description

本発明は液晶表示装置、携帯可能媒体及び液晶表示装置の電極基板の製造方法に関し、さらに詳しくは、軽量薄型のディスプレイに適用できるプラスチックフィルムを用いた液晶表示装置、それが内蔵されたICカードなどの携帯可能媒体及び液晶表示装置の電極基板の製造方法に関する。
従来、携帯電話、電子手帳又はICカードなどに用いられる単純マトリクス型の液晶表示装置には、軽量化、薄型化などを目的に電極基板としてプラスチックフィルムを用いたものがある。従来の液晶表示装置は、透明電極などを備えた2枚のプラスチックフィルムの間に液晶層が封入され、2枚のプラスチックフィルムの外面側にそれぞれ偏光板が貼着された構造を有している(例えば特許文献1)。偏光板としては、ポリビニルアルコール(PVA)フィルムがタックフィルムにより挟まれた構造の厚みが100〜200μmのものが使用される。
また、プラスチックフィルムは通気性や透湿性が高いことから、液晶内に気泡が生じたり、水分によって液晶表示装置が劣化したりするおそれがあるので、ガスバリア機能を備えたプラスチックフィルムが使用される(例えば特許文献2)。
また、プラスチックフィルムは製造工程で熱変形を生じやすいので、耐熱性のガラス基板上に透明電極やカラーフィルタ層などを含む転写層を予め形成し、プラスチックフィルム上に転写層を転写・形成することにより電極基板を製造する方法がある(例えば特許文献3)。
特開平6−18867号公報 特開2001−91747号公報 特開2002−62524号公報
ところで、近年、ICカードなどの薄型の携帯可能媒体にディスプレイを搭載する試みがなされており、そのディスプレイとしてプラスチックフィルムを用いた液晶表示装置が適用される場合が多い。
しかしながら、従来の液晶表示装置では、2枚のプラスチックフィルムの外面側に膜厚が比較的厚い(100μm以上)フィルム状の偏光板がそれぞれ貼着されているので、液晶表示装置の厚みが不必要に厚くなり、ICカードのディスプレイとして適用することが困難になる場合がある。
また、2枚のプラスチックフィルムの外側面に偏光板がそれぞれ設けられていることから、プラスチックフィルムは、外光が偏光板で偏光された光をそのまま偏光として液晶層側に透過させる必要がある。このため、プラスチックフィルムとして光学的等方性を有するものを使用する必要があるので、プラスチックフィルムが高価になって液晶表示装置の製造コストが上昇するという問題がある。また、従来技術のようにプラスチックフィルム自体にガスバリア機能をもたせる場合にはプラスチックフィルムがさらに高価なものとなってしまう。
また、特許文献3には、ガラス基板上に形成された透明電極やカラーフィルタ層などを含む転写層を、プラスチックフィルム上に転写・形成することが記載されているものの、液晶表示装置に偏光機能をもたせる際の上記したような不具合については何ら考慮されていない。
本発明は以上の課題を鑑みて創作されたものであり、プラスチックフィルムを用いた液晶表示装置において、廉価なプラスチックフィルムを用いることができると共に、薄型化できる液晶表示装置、それをディスプレイに用いた携帯可能媒体及び液晶表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は液晶表示装置に係り、第1電極基板と、第2電極基板と、前記第1電極基板と第2電極基板との間に封入された液晶層とを備えた液晶表示装置であって、前記第1電極基板及び第2電極基板のうちの少なくとも一方の電極基板が、プラスチックフィルムと、前記プラスチックフィルムの前記液晶層側の面に形成された接着層と、前記接着層上に設けられ、塗布膜より形成された偏光膜と、前記偏光膜上に形成された保護膜と、前記保護膜に埋め込まれた透明電極とを有することを特徴とする。
プラスチックフィルムを電極基板として用いる液晶表示装置では、プラスチックフィルムが製造工程で熱変形を生じやすいことから、プラスチックフィルム上に、直接、低抵抗の透明電極などを精度よく形成することは困難である。このため、本発明の液晶表示装置では、耐熱性が高い基板(ガラスなど)の上に製造条件が制限されないで低抵抗の透明電極、保護膜及び偏光膜が転写層として形成され、その転写層がプラスチックフィルム上に接着層を介して転写・形成される。これにより、プラスチックフィルム上に、接着層を介して、偏光膜、保護膜及び透明電極が順に形成された構造が得られる。
さらに、本発明に係る偏光膜は、塗布膜より形成された偏光作用をもつ薄膜(例えば膜厚0.1〜5μm)であり、電極基板の内側(液晶層側)の接着層と保護膜との間に設けられている。このため、従来技術のようにフィルム状の偏光板(100μm以上)を電極基板の外側(液晶層側と反対側)に貼着する場合に比べて、液晶表示装置の厚みを格段に薄くすることができる。
また、プラスチックフィルムの内面側(液晶層側)に偏光膜が形成されているので、入射する外光はプラスチックフィルムを透過した後に、偏光膜により偏光される。このため、外光が入射する側のプラスチックフィルムは光学的等方性を有する必要はなく、少なくとも透明なものであればよいので、廉価なプラスチックフィルムを使用することができるようになり、液晶表示装置の製造コストを低減させることができる。
このように、本発明の液晶表示装置は、薄型化され、かつコスト低減が図られているので、ICカードなどの薄型の携帯可能媒体のディスプレイとして容易に適用できるようになる。
本発明の一つの好ましい態様では、接着層と偏光膜との間に形成された反射層をさらに有するようにしてもよい。また、保護膜と透明電極との間、又は偏光膜と保護膜との間に形成されたカラーフィルタ層をさらに有するようにしてもよい。さらには、透明電極を被覆するガスバリア層をさらに有するようにしてもよい。
また、上記した課題を解決するため、本発明は液晶表示装置に係り、第1電極基板と、第2電極基板と、前記第1電極基板と第2電極基板との間に挟持された液晶層とを備えた液晶表示装置であって、前記第1電極基板及び第2電極基板のうちの少なくとも一方の電極基板が、プラスチックフィルムと、前記プラスチックフィルムの前記液晶層側の面上に設けられ、塗布膜より形成された偏光膜と、前記偏光膜上に形成された接着層と、前記接着層上に形成された保護膜と、前記保護膜に埋め込まれた透明電極とを有することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、その電極基板が、偏光膜が予め形成されたプラスチックフィルムの該偏光膜上に、透明電極及び保護膜が接着層を介して転写・形成された構造を有する。このようにしても、前述した発明の液晶表示装置と同様な効果を奏する。
上記で説明したように、プラスチックフィルムを用いた液晶表示装置において、廉価なプラスチックフィルムを使用できると共に、液晶表示装置の薄型化が可能になり、ICカードなどの薄型の携帯可能媒体のディスプレイとして適用できるようになる。
本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は本発明の第1実施形態の液晶表示装置の製造方法を示す断面図、図4は本発明の第1実施形態の液晶表示装置を示す断面図、図5は同じく反射型の液晶表示装置(第1変形例)を示す断面図、図6は同じくカラーフィルタ層を備えた液晶表示装置(第2変形例)を示す断面図、図7は同じく液晶表示装置の実装領域の様子を示す側面図である。
第1実施形態の液晶表示装置の製造方法は、図1(a)に示すように、まず、転写体を形成する、耐熱性及び剛性を有するガラス基板20(基板)を用意し、このガラス基板20上に膜厚が4μm程度のポリイミド樹脂からなる剥離層22を形成する。続いて、剥離層22上に膜厚が30〜100nmのガスバリア層24を形成する。ガスバリア層24としては、シリコン酸化膜(SiOX膜)又はシリコン窒化膜(SiNx膜)が用いられ、その形成方法としてはスパッタ法などが採用される。ガスバリア層24は酸素や水分などをブロックする機能を有する。
次いで、ガスバリア層24上に膜厚が100〜400nmのITO(Indium Tin Oxide)膜をスパッタ法などにより形成する。このとき、耐熱性のガラス基板20を用いているので基板温度が200℃程度の条件でITO膜を成膜することができ、スパッタ条件が制限されることはない。このため、例えば、膜厚が130nmでシート抵抗値が10〜15Ω/口の低抵抗のITO膜を形成することができる。また、基板温度が200〜250℃のイオンプレーティング法を用いても同様な膜特性のITO膜を成膜することができる。
続いて、図1(b)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチングによりITO膜をパターニングしてストライプ状の透明電極26を形成する。次いで、図1(c)に示すように、透明電極26及びガスバリア層24上に熱硬化性のアクリル樹脂などの塗布液を塗布して塗布膜を形成した後、この塗布膜を加熱して硬化させることにより膜厚が2〜5μmの透明保護層28を形成する。このとき、透明電極26の凹凸は透明保護膜28により平坦化される。
なお、カラーフィルタ層を備えた液晶表示装置を製造する場合は、後述する第2変形例の欄で説明するように、例えば透明保護膜28上にカラーフィルタ層が形成されるようにしてもよい。
次いで、図1(d)に示すように、透明保護膜28上に偏光膜30を形成する。本実施形態では、従来技術と違って、厚みの厚いフィルム状の偏光板を貼着するのではなく、有機染料を含む塗布膜を塗布することにより薄膜の偏光膜30を形成する。例えば、特表2001−504238号公報に開示されている有機染料を含むリオトロピック液晶の塗布液を透明保護膜28上に塗布して塗布膜を形成した後に、加熱して溶剤を除去する。これにより、偏光作用をもつ分子配列の薄膜が透明保護膜28上に形成され、これを偏光膜30として利用する。
このように、有機染料を含む塗布膜を形成して偏光膜とするので、膜厚が例えば0.1〜5μm、好適には0.2〜2μmの薄膜の偏光膜30を容易に形成することができる。これにより、液晶表示装置の電極基板の厚みを従来技術より格段に薄くすることができる。
このようにして、ガラス基板20上に、下から順に、剥離層22、ガスバリア層24、透明電極26、透明保護膜28、及び偏光膜30により構成される転写層100が形成される。なお、後述する第1変形例のような反射型の液晶表示装置を製造する場合は、偏光膜30上に反射層が形成されるようにしてもよい。
次に、ガラス基板20上に形成された転写層100をプラスチックフィルム上に転写する方法を説明する。まず、図2(a)に示すように、紫外線硬化型樹脂からなる膜厚が2〜15μmの接着層34をガラス基板20上の偏光膜30上に形成する。そして、ガラス基板20の大きさに対応したプラスチックフィルム10を用意する。プラスチックフィルム10としては、膜厚が100〜200μmのポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリスルホン、PEN、ポリシクロオレフィンなどのフィルムが使用される。本実施形態では、薄型(例えば0.25mm程度以下)の液晶表示装置を製造するので、できるだけ厚みの薄いプラスチックフィルムを用いることが好ましい。
続いて、ガラス基板20の接着層34側の面にプラスチックフィルム10を対向させ重ねて配置する。さらに、プラスチックフィルム10側からUV照射を行うことにより紫外線硬化型樹脂である接着層34を硬化させる。これにより、プラスチックフィルム10と、転写層100を有するガラス基板20とが接着層34を介して貼着される。
その後、図2(b)に示すように、プラスチックフィルム10の一端に直径200mm程度のロール31を固定して回転させることによりプラスチックフィルム10を引き剥がす。このとき、ガラス基板20と剥離層22との界面(図2(b)のA部)に沿って剥離される。これにより、図3(a)に示すように、転写層100がプラスチックフィルム10上に接着層34を介して転写・形成される。すなわち、プラスチックフィルム上10に、接着層34を介して、下から順に、偏光膜30、透明保護膜28、透明電極26、ガスバリア層24、及び剥離層22が転写・形成される。なお、反射型やカラー表示の液晶表示装置を製造する場合は、後述するように、転写層100の所定位置に反射層やカラーフィルタ層が含まれるようにし、同様にその転写層100がプラスチックフィルム10上に転写・形成される。
次いで、図3(b)に示すように、プラスチックフィルム10上の最上に露出する剥離層22を酸素プラズマにより選択的にエッチングして除去する。あるいは、ヒドラジンとエチレンジアミンとの混合液やアルカリ水溶液に浸漬させることにより剥離層22を除去してもよい。このとき、剥離層22の下にはガスバリア層24が全面にわたって形成されているため、透明電極26などが酸素プラズマやアルカリ液などによりダメージを受けることが防止される。
なお、後に説明する実装領域の側面図(図7)に示すように、プラスチックフィルム10上の液晶表示領域になる部分から外側の周辺部には、透明電極26が延在して設けられた第1接続端子部26xと、対向基板の透明電極がシール層を兼ねる上下導通材25を介して電気的に接続された第2接続端子部26yとが配置されている。このため、第1及び第2接続端子部26x,26yを露出させるために、第1及び第2接続端子部26x,26y上のガスバリア層24を選択的に除去する。
次いで、図3(c)に示すように、ガスバリア層24上の液晶表示領域になる部分に膜厚が100nm程度の液晶材料を配向させる配向膜36を形成し、この配向膜36の表面をラビング処理する。これにより、本実施形態の液晶表示装置用の走査電極基板1(第1又は第2電極基板)が得られる。
次に、図4に示すような走査電極基板1の対向基板となる信号電極基板1aを作成する。すなわち、前述した転写技術と同様な方法を利用して、プラスチックフィルム10a上に、接着層34aを介して、下から順に、偏光膜30a、透明保護膜28a、透明電極26a、及びガスバリア層24aが形成された構造を作成する。その後に、ガスバリア層24a上に配向膜36aを形成し、その表面にラビング処理を施す。これにより、図4に示すように、走査電極基板1の対向基板となる信号電極基板1a(第1又は第2電極基板)が得られる。
その後、走査電極基板1又は信号電極基板1a上の液晶表示領域になる部分の外側周辺部に液晶材料を封じ込めるためのシール剤をディスペンサ装置やスクリーン印刷装置により塗布してシール層40を形成した後に、粒径が5μm程度の接着性スペーサを塗布する。
次いで、走査電極基板1と信号電極基板1aとをそれぞれの透明電極26,26aがお互いに略直交するようにして位置合わせして配置した後に加熱する。このとき、2つの電極基板1,1a間には接着性スペーサがあるので、一定の間隔が保たれる。
続いて、貼着された走査電極基板1と信号電極基板1aとの所定部を切断することにより、個々の液晶表示装置用部材を得る。次いで、走査電極基板1と信号電極基板1aとの間に予め開けておいたシール層40の液晶注入口から液晶材料を注入した後、封止剤で液晶注入口を密閉して液晶層42を形成する。
以上により、図4に示すように、本実施形態の液晶表示装置2が完成する。
本実施形態の液晶表示装置2では、図7に示すように、液晶表示領域から外側の周辺部に実装領域が確保されており、その実装領域には走査電極基板1の透明電極26が延在する第1接続端子部26xが設けられている。また、実装領域には、信号電極基板1aの透明電極26aに電気的に接続された第2接続端子部26yが設けられている。第2接続端子26yは、シール層40を兼ねる異方性導電体からなる上下導通材25を介して信号電極基板1aの透明電極26aに接続されている。第1及び第2接続端子26x,26yは、その上のガスバリア層24が除去されてその上面が露出した状態で設けられており、外部回路に電気的に接続される。
このようにすることにより、走査電極基板1の実装領域に、走査電極用の透明電極26の第1接続端子26xと、信号電極用の透明電極26aの第2接続端子26yとをまとめて配置することができるようになり、液晶表示装置の実装構造を簡易なものとすることができる。
本実施形態の液晶表示装置2は、図4に示すように、走査電極基板1と信号電極基板1aとの間に液晶層42が封入されて基本構成されている。走査電極基板1では、プラスチックフィルム10の液晶層42側の面に接着層34を介して偏光膜30及び透明保護膜28が形成されている。そして、透明電極26が透明保護膜28に埋め込まれた状態で形成されている。透明電極26及び透明保護膜28上にはガスバリア層24が形成され、その上には液晶層42を配向させる配向膜36が形成されている。
また、信号電極基板1aは走査電極基板1と同様な構成となっていて、プラスチックフィルム10aの液晶層42側の面に、接着層34a、偏光膜30a、透明保護膜28a、透明電極26a、ガスバリア層24a、配向膜36aが順に形成されている。そして、走査信号電極1と信号電極基板1aとがそれぞれの透明電極26,26aが略直交するようにしてシール層40により貼着されて配置され、それらの間に液晶層42が封入されている。図4の液晶表示装置2は、例えば、走査電極基板1の下側にバックライト(不図示)が配置されて透過型の液晶表示装置となる。
図5に示すように、本実施形態の第1変形例の液晶表示装置2aは反射型のものであり、走査電極基板1の接着層34と偏光膜30との間に外光を反射させる反射層32が設けられている。その他の要素は図4と同一であるのでその説明を省略する。
反射型の液晶表示装置2aでは、上側のプラスチックフィルム10aから入射した外光は上側の偏光膜30aによって偏光されて液晶層42側に入射される。そして、液晶層42を透過する光は下側のプラスチックフィルム10上の偏光膜30を透過した後に反射層32により反射されて反射光となる。この反射光は入射経路と逆経路で上側のプラスチックフィルム1aから外部に放出されて液晶画像が表示される。
このような反射型の液晶表示装置2aを製造する場合は、前述した製造方法において、偏光膜30を形成した後(接着層34を形成する前に)、表面に凹凸を備えたポリイミドなどの樹脂膜を形成し、その上に金属膜(アルミニウム膜など)を形成することにより反射層32とすることができる。なお、各画素領域の一部分に対応する反射層32の部分に開口部を設けることにより、半透過型(反射透過両用型)の液晶表示装置としてもよい。
図6に示すように、本実施形態の第2変形例の液晶表示装置2bは、図5に示す反射型の液晶表示装置2aの透明電極26と透明保護膜28との間にカラーフィルタ層27が設けられたものである。その他の要素は図4と同一であるのでその説明を省略する。あるいは、図4の液晶表示装置2に同様にカラーフィルタ層を設けてもよい。
図6に示すように、カラーフィルタ層27は、透明電極26の間の領域上に透明電極26の両端部にオーバーラップして形成された遮光層27dと、赤色(R)画素部に配置された赤色フィルタ層27aと、緑色(G)画素部に配置された緑色フィルタ層27bと、青色(B)画素部に配置された青色フィルタ層27cとにより構成されている。
このような液晶表示装置を製造する場合は、前述した製造方法において、透明電極26を形成した後(透明保護膜28を形成する前)に、遮光層27dを形成し、次いで、赤色フィルタ層27a、緑色フィルタ層27b及び青色フィルタ層27cをフォトリソグラフィにより順次形成すればよい。
カラーフィルタ層27は、透明電極26と透明保護膜28との間に配置される他に、透明保護膜28と偏光膜30と間、又は配向膜36とガスバリア層24との間などの各種の位置に配置されるようにしてもよい。あるいは、走査電極基板1ではなく、信号電極基板1a側の所望位置にカラーフィルタ層を設けた形態としてもよい。
本実施形態の液晶表示装置2では、偏光膜30が有機染料を含む塗布膜により形成されるようにしたので、従来技術のような厚みの厚いフィルム状の偏光板を貼着する場合に比べて液晶表示装置2の厚みを格段に薄くすることができる。例えば、液晶表示装置2のトータルの厚みを0.25mm程度以下に薄型化することができる。
また、プラスチックフィルム10、10aのそれぞれの内面側(液晶層42側の面)に偏光膜30,30aを容易に形成することができる。例えば、反射型の液晶表示装置2a(図5)において、外光が入射される側の信号電極基板1aの偏光膜30aがプラスチックフィルム10aの外側に配置される場合を想定してみる。この場合、外光は偏光膜によって偏光された後に上側のプラスチックフィルム10aを透過するので、プラスチックフィルム10aは、偏光をそのまま透過させる必要がある。従って、プラスチックフィルム10aとして、光学的等方性を有する高価なものを使用する必要があるので、液晶表示装置の製造コストの上昇を招いてしまう。
しかしながら、本実施形態の液晶表示装置2では、プラスチックフィルム10aの内面側(液晶層42側)に偏光膜30aが形成されているので、外光はプラスチックフィルム10aを透過した後に偏光膜30aにより偏光される。このため、外光が入射する側のプラスチックフィルム10aは光学的等方性を有する必要はなく、少なくとも透明なものであればよいので、廉価なプラスチックフィルムを使用することができるようになり、液晶表示装置の製造コストを低減させることができる。
しかも、走査電極基板1のプラスチックフィルム10においては、プラスチックフィルム10の液晶層42側の面に反射層32を設けるようにしたので、光学的等方性ばかりではなく、透明である必要もなく、必要に応じて耐熱性を考慮するだけで廉価なプラスチックフィルムを幅広く選択することができる。
なお、図4に示すような透過型の液晶表示装置2とする場合においても、バックライトの光が入射する側のプラスチックフィルムは同様に廉価なものを使用することができる。
また、本実施形態の液晶表示装置2の電極基板1,1aにはガスバリア層24がそれぞれ設けられているので、液晶を封入するときなどに表示セルに気泡欠陥が発生することが防止される。
本願発明者の実験によれば、プラスチックフィルム10としてポリエーテルスルホンフィルムを用い、ガスバリア層24として膜厚が60nmのシリコン窒化膜(SiNX膜)を用いた場合、温度が40℃、湿度が90%の雰囲気下において、液晶層42側に透過する酸素の透過率を0.5cc/day以下に抑制できることが確認された。しかも、反射型の液晶表示装置とする場合、樹脂膜と金属膜から構成される反射層32もガスバリア層として機能することから酸素の透過率がさらに低減される。
このように、本実施形態の液晶表示装置2,2a,2b,では、表示セルに発生する気泡欠陥の発生頻度を著しく低下させることができるので、液晶表示装置の製造歩留りを向上させることができる。さらには、ガスバリア層24をスパッタ法などにより透明電極と連続的に成膜するようにしたので、ガスバリア機能を有する高価なプラスチックフィルムを使用する必要がないという観点からも、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施形態の液晶表示装置2,2a,2bは従来よりも薄型化が可能になるので、ICカードなどの薄型の携帯可能媒体のディスプレイとして適用する場合に都合がよい。従来の厚みの厚いフィルム状の偏光板を貼着した液晶表示装置をICカードのディスプレイとして使用する場合は、ICカード全体の厚みがかなり厚くなり、所望の仕様のICカードを製造できない場合がある。
図8は本発明の実施形態の液晶表示装置をディスプレイとして内蔵したICカードの一例を示す模式図、図9は図8のICカードの回路構成を模式化したブロック図である。図8に示すように、本実施形態の携帯可能媒体の一例であるICカード3は、非接触型のICカードであって、カード基板50(媒体基板)と、その中に格納されたICチップ52と、表示部54と、電源部56と、周縁部にループ状に設けられた内蔵アンテナ58とにより基本構成されている。ICチップ52は、CPU(中央演算処理装置)52a、及びプログラムやデータを記憶するメモリ部52bなどが1つのチップ上に集積化されたものである。表示部54は、前述した薄型化された本実施形態の液晶表示装置(例えば図5)が搭載された液晶表示部54aと、その表示を制御する表示コントロール部54bとより構成されている。
また、電源部56は、ソーラ電池や一次電池などが配置される電池部56a、電圧変換部56b、及び電源コントロール部56cにより構成されている。さらに、ICチップ52の近傍にはICチップ52に供給される電源電圧を安定させるためのコンデンサ51が配置されている。
このような構成のICカード3では、図9に示すように、まず、内蔵アンテナ58は、データの送受信の他に、ICカード専用のリーダ・ライタから電磁波を受信し、電圧変換部56bで電磁波を電力に変換し、その電力が電源コントロール部56bで調整されて、配線60bを介してICチップ52に供給される。さらに、電源部56の電池部56aから供給される電力が、電源コントロール部56cで調整され、配線60aを介して表示部54に所要電力が供給される。
ICチップ52に電力が供給されると、そのメモリ部52bに記憶されているカード情報がインターフェイス62を介して表示コントロール部54bに供給される。あるいは、リーダ・ライタからの書き込み情報がICチップ52のメモリ部52bに記憶される場合もある。
そして、表示コントロール部54bでカード情報が表示用データに変換されることによりカード情報が液晶表示部54aに表示される。なお、これらの一連の制御はICチップ52のCPU52aによって行われる。
このように、本実施形態のICカード3では、例えば、リーダ・ライタから電磁誘導による電力供給を受け、ICチップ52のメモリ部52bに記憶されているカード情報をICカード3に設けられた液晶表示部54aに表示させることができる。ICカード3のコマンド処理にはこれ以外にも各種のものがあることはもちろんである。
本実施形態のICカード3では、液晶表示部54aとして厚みが0.2〜0.4mm、好適には0.25mm程度に薄型化された液晶表示装置を使用しているので、ICカード3の全体の厚みを所望の厚み(例えば0.6〜0.9mm)に抑えることができ、設計要求に応じたICカードが容易に得られるようになる。
(第2の実施の形態)
図10〜12は本発明の第2実施形態の液晶表示装置の製造方法を示す断面図である。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、偏光膜を転写層に含ませてプラスチックフィルム上に転写・形成するのではなく、偏光膜を予めプラスチックフィルム上に直接形成しておき、その他の要素を転写によりプラスチックフィルム上に形成することにある。第2実施形態では、第1実施形態と同様な工程についてはその詳しい説明を省略する。なお、本実施形態では反射型の液晶表示装置を例に挙げて説明するので、プラスチックフィルム上に反射層と偏光膜とが直接形成されるようにする。
まず、図10(a)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、転写体を形成するガラス基板20上に、剥離層22、ガスバリア層24、透明電極26、透明保護膜28を順次形成して転写層100aを得る。
その後又は前に、図10(b)に示すように、プラスチックフィルム10を用意し、第1実施形態と同様な材料からなる反射層32と偏光膜30とをプラスチックフィルム10上に直接形成する。反射層32及び偏光膜30の形成工程では、ロール状に巻かれたプラスチックフィルムを引き出した状態で行われるロールツーロール法を使用できるので、第1実施形態のようにガラス基板上に形成する場合よりも製造効率を向上させることができる。
次いで、図10(c)に示すように、ガラス基板20の透明保護膜28が形成された面と、プラスチックフィルム10の偏光膜30が形成された面とを接着層34を介して貼り合わせた後、接着層34にUV照射して硬化させる。その後に、第1実施形態と同様な方法により、プラスチックフィルム10一端にロール31を固定して回転させることによりプラスチックフィルム10を引き剥がす。
これにより、図11(a)に示すように、ガラス基板20と剥離層22との界面に沿って剥離され、反射層32と偏光膜30とが予め形成されたプラスチックフィルム10上に、転写層100aが転写・形成される。すなわち、プラスチックフィルム10上に、下から順に、反射層32、偏光膜30、接着層34、透明保護膜28、透明電極26、ガスバリア層24、及び剥離層22が形成された構造が得られる。
続いて、図11(b)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、剥離層22を選択的に除去してガスバリア層24を露出させた後、透明電極の第1、第2接続端子部(不図示)上のガスバリア層24を選択的に除去する。
次いで、図11(c)に示すように、ガスバリア層24上の液晶表示領域になる部分に、配向膜36を形成し、その表面をラビング処理する。これにより、第2実施形態の液晶表示装置の走査電極基板1(第1又は第2電極基板)が得られる。
次に、図12に示すように、上記した走査電極基板1の製造方法と同様な方法により、プラスチックフィルム10a上に、下から順に、偏光膜30a、接着層34a、透明保護膜28a、透明電極26a、ガスバリア層24a、及び配向膜36aが形成された構造の信号電極基板1a(第1又は第2電極基板)を形成する。その後に、第1実施形態と同様な方法により、走査電極基板2と信号電極基板2aとをシール層40を介して貼り合わせた後に、2つの電極基板1,1a間に液晶層42を封入する。これにより第2実施形態の液晶表示装置2cが完成する。
第2実施形態の液晶表示装置2cの走査電極基板1では、プラスチックフィルム10上に反射層32及び偏光膜30が形成され、その上に接着層34を介して、透明保護膜28及びそれに埋め込まれた透明電極26が形成されている。さらに、透明電極26を被覆するガスバリア層24が形成され、その上に配向膜36が形成されている。
また、信号電極基板1では、プラスチックフィルム10a上に偏光膜30aが形成され、その上に接着層34aを介して、透明保護膜28a、透明電極26a、ガスバリア層24a及び配向膜36aが形成されている。その他の要素は、図5と同一であるのでその説明を省略する。
第2実施形態の液晶表示装置2cは、第1実施形態と同様な効果を奏すると共に、反射層32及び偏光膜30が予め形成されたプラスチックフィルム10上に、透明電極26などを転写して形成するようにしたので、第1実施形態よりも製造効率を向上させることができ、製造コストを低減させることができる。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、走査電極基板1(又は信号電極基板1a)の透明電極26と透明保護膜28との間などにカラーフィルタ層が設けられた形態としてもよいし、あるいは反射層32を省略した形態としてもよい。その他、第1実施形態と同様に、液晶表示装置の各要素の変形や変更を行ってもよい。また、第2実施形態の液晶表示装置をICカードなどの携帯可能媒体のディスプレイとして適用してもよい。
図1は本発明の第1実施形態の液晶表示装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図2は本発明の第1実施形態の液晶表示装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図3は本発明の第1実施形態の液晶表示装置の製造方法を示す断面図(その3)である。 図4は本発明の第1実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。 図5は本発明の第1実施形態の反射型の液晶表示装置(第1変形例)を示す断面図である。 図6は本発明の第1実施形態のカラーフィルタ層を備えた液晶表示装置(第2変形例)を示す断面図である。 図7は本発明の第1実施形態の液晶表示装置の実装領域の様子を示す側面図である。 図8は本発明の第1実施形態の液晶表示装置をディスプレイとして内蔵したICカードの一例を示す構成図である。 図9は図8のICカードの回路構成を模式化したブロック図である。 図10は本発明の第2実施形態の液晶表示装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図11は本発明の第2実施形態の液晶表示装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図12は本発明の第2実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。
符号の説明
1…走査電極基板、1a…信号電極基板、2,2a,2b,2c…液晶表示装置、3…ICカード(携帯可能媒体)、10,10a…プラスチックフィルム、20…ガラス基板、22…剥離層、24,24a…ガスバリア層、25…上下導通材、26,26a…透明電極、26x…第1接続端子部、26y…第2接続端子部、27…カラーフィルタ層、27a…赤色フィルタ層、27b…緑色フィルタ層、27c…青色フィルタ層、27d…遮光層、28,28a…透明保護膜、30,30a…偏光膜、31…ロール、32…反射層、34,34a…接着層、36,36a…配向膜、40…シール層、42…液晶層、50…カード基板、52a…CPU、52b…メモリ部、52…ICチップ、54…表示部、54a…液晶表示部、54b…表示コントロール部、56…電源部、56a…電池部、56b…電圧変換部、56c…電源コントロール部、58…内蔵アンテナ、60a,60b…配線、62…インターフェイス、100,100a…転写層。

Claims (18)

  1. 第1電極基板と、第2電極基板と、前記第1電極基板と第2電極基板との間に封入された液晶層とを備えた液晶表示装置であって、
    前記第1電極基板及び第2電極基板のうちの少なくとも一方の電極基板が、
    プラスチックフィルムと、
    前記プラスチックフィルムの前記液晶層側の面に形成された接着層と、
    前記接着層上に設けられ、塗布膜より形成された偏光膜と、
    前記偏光膜上に形成された保護膜と、
    前記保護膜に埋め込まれた透明電極とを有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 第1電極基板と、第2電極基板と、前記第1電極基板と第2電極基板との間に封入された液晶層とを備えた液晶表示装置であって、
    前記第1電極基板及び第2電極基板のうちの少なくとも一方の電極基板が、
    プラスチックフィルムと、
    前記プラスチックフィルムの前記液晶層側の面上に設けられ、塗布膜より形成された偏光膜と、
    前記偏光膜上に形成された接着層と、
    前記接着層上に形成された保護膜と、
    前記保護膜に埋め込まれた透明電極とを有することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記接着層と前記偏光膜との間に形成された反射層をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記プラスチックフィルムと前記偏光膜との間に形成された反射層をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記保護膜と透明電極との間、又は前記偏光膜と保護膜との間に形成されたカラーフィルタ層をさらに有することを特徴とする請求項1又は3に記載の液晶表示装置。
  6. 前記保護膜と透明電極との間、又は前記保護膜と接着層との間に形成されたカラーフィルタ層をさらに有することを特徴とする請求項2又は4に記載の液晶表示装置。
  7. 前記透明電極を被覆するガスバリア層をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記偏光膜の膜厚は、0.1乃至5μmであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  9. 前記液晶表示装置の厚みは、0.2乃至0.4mmであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  10. 媒体基板と、
    前記媒体基板に内蔵され、情報が記憶されたICチップと、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液晶表示装置より構成された表示部であって、前記媒体基板に搭載され、前記ICチップの情報を表示する前記表示部とを有することを特徴とする携帯可能媒体。
  11. 前記媒体基板の周縁部には、前記ICチップに電気的に接続され、外部から電磁波を受信するアンテナが内蔵されていることを特徴とする請求項10に記載の携帯可能媒体。
  12. 前記携帯可能媒体の厚みは、0.6乃至0.9mmであることを特徴とする請求項10又は11に記載の携帯可能媒体。
  13. 転写体を形成する基板上に剥離層を形成する工程と、
    前記剥離層上に透明電極を形成する工程と、
    前記透明電極を被覆する保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜上に塗布膜を形成することにより偏光膜を得る工程と、
    前記偏光膜上に接着層を介してプラスチックフィルムを貼着し、前記基板と剥離層との界面から剥離することにより、前記プラスチックフィルム上に、前記接着層を介して、前記偏光膜、前記保護膜、前記透明電極及び前記剥離層を転写・形成する工程と、
    前記剥離層を除去する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の電極基板の製造方法。
  14. 転写体を形成する基板上に剥離層を形成する工程と、
    前記剥離層上に透明電極を形成する工程と、
    前記透明電極を被覆する保護膜を形成する工程と、
    塗布膜より形成された偏光膜を備えたプラスチックフィルムの該偏光膜の面と、前記基板の保護膜の面とを接着層を介して貼着し、前記基板と剥離層との界面から剥離することにより、前記プラスチックフィルムの前記偏光膜上に、前記接着層を介して、前記保護膜、前記透明電極及び前記剥離層を転写・形成する工程と、
    前記剥離層を除去する工程とを有することを液晶表示装置の電極基板の製造方法。
  15. 前記偏光膜を形成する工程と前記転写・形成する工程との間に、前記偏光膜上に反射層を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の液晶表示装置の電極基板の製造方法。
  16. 前記プラスチックフィルムは、前記偏光膜の下に反射層をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置の電極基板の製造方法。
  17. 前記剥離層を形成する工程と前記透明電極を形成する工程との間に、前記剥離層上にガスバリア層を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項13又は14に記載の液晶表示装置の電極基板の製造方法。
  18. 前記透明電極を形成する工程の後、又は、前記保護膜を形成する工程の後に、前記透明電極、又は前記保護膜の上にカラーフィルタ層を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項13乃至17のいずれか一項に記載の液晶表示装置の電極基板の製造方法。


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