JP2005061283A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気再循環量を減少させるに際してそれに伴う過給圧の急激な上昇を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】この装置は、排気再循環装置(EGR装置)と排気駆動式のターボチャージャとを有する内燃機関に適用され、目標過給圧TPに基づいて見込み制御量VNbseを設定し、同見込み制御量VNbseに基づいてターボチャージャの過給効率を見込み制御する。EGRの実行が停止されたときに(時刻t11)、見込み制御量VNbseをターボチャージャの過給効率が低下するように変更する(時刻t11〜t12)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、排気再循環装置と排気駆動式ターボチャージャとを備える内燃機関の制御装置に関する。
排気通路に流れる排気の一部を吸気通路に再循環させる排気再循環装置を備えた内燃機関が知られている。この排気再循環装置は、排気通路と吸気通路とを連通する排気再循環通路、及び同通路に設けられた調量弁により排気再循環量を機関運転状態に基づいて調節するようにしている。そして、こうした排気再循環を通じて排気の清浄化が図られるようになる。
また、こうした排気再循環装置の他、排気の流動力によって吸気を過給する排気駆動式のターボチャージャを備え、機関出力の向上を図るようにした内燃機関も知られている。更に、そうしたターボチャージャとしてこれに供給される排気の流動力を調節するためのノズルベーンを備え、機関運転状態に基づいて同ノズルベーンの作動を制御することで過給効率を可変制御する機構を備えたものもある(例えば特許文献1参照)。
そして、内燃機関の制御装置では、これら排気再循環量やターボチャージャの過給効率を機関運転状態に応じて制御するようにしている。
特開2002−161791号公報(第2−3頁、第1図)
ところで、機関運転状態が変化し、これに応じて排気再循環が停止されると、排気圧力が上昇する。しかも、このとき排気の流れが調量弁によってせき止められるのに伴って脈動が生じるため、一時的に排気圧力は大きく上昇するようになる。
これは、一時的にせよ、ターボチャージャの回転速度を急上昇させてその過給量を増大させるために、過給圧の過度な上昇、ひいては、これに起因する吸気系部材の耐久性低下等、種々の不都合を招くおそれがあり好ましくない。なお、こうした過給圧の急激な上昇は、排気再循環が停止されるときに限らず、排気再循環弁の開度が排気再循環量を減少させるように変更されるときには程度の差こそあれ同様に生じ得る。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、排気再循環量を減少させるに際してそれに伴う過給圧の急激な上昇を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
先ず、請求項1に記載の発明は、排気駆動式ターボチャージャの目標過給圧に基づいて見込み制御量を設定し、該見込み制御量に基づいて前記排気駆動式ターボチャージャの過給効率を見込み制御する制御手段を有する内燃機関の制御装置において、排気再循環装置の排気再循環量が減少するのに併せて前記設定される見込み制御量を前記排気駆動式ターボチャージャの過給効率が低下するように変更する変更手段を備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、排気再循環量を減少させるに際して見込み制御における見込み制御量を変更し、ターボチャージャの過給効率を低下させて過給圧を低下させることにより、排気再循環量の減少に伴う過給圧の過大な上昇を抑制することができる。
また、「排気再循環量を減少させる際して見込み制御量を変更する」ものとしては、請求項2記載の発明によるように、請求項1記載の内燃機関の制御装置において、前記変更手段は前記見込み制御量の変更を排気再循環が停止されるときに実行する、といった態様も含まれる。
上記構成によれば、排気再循環量を減少させるときの中でもその減少量が大きくなり易く排気圧力の急激な上昇を招き易い排気再循環の停止においても好適にその停止に伴う過給圧の過大な上昇を抑制することができるようになる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の内燃機関の制御装置において、前記変更手段は前記見込み制御量を変更するに際して一旦所定量だけ変更した後、これを前記設定される見込み制御量に向けて徐々に戻すものであることをその要旨とする。
ここで、図9に示すように、上述した排気圧力の急激な上昇は一時的な現象であり、同排気圧力は排気再循環量を減少させたときに一旦大きく上昇した後、徐々に低下して安定するといった推移を示す(時刻t21〜t22)。上記構成によれば、そうした排気圧力の推移に合わせた態様をもってターボチャージャの過給効率を変更することができ、過給圧の過大な上昇を的確に抑制することができるようになる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の内燃機関の制御装置において、前記制御手段は前記目標過給圧と実過給圧との偏差に基づくフィードバック制御量を設定し、該フィードバック制御量に基づくフィードバック制御を前記見込み制御と併せて実行するものであることをその要旨とする。
上記構成によれば、排気再循環量の減少或いはその停止に起因する過給圧の過度な増大については上述したように見込み制御量の変更を通じてこれを抑制する一方、その他の外乱に起因して実過給圧が目標過給圧から乖離する場合にこれをフィードバック制御量に基づくフィードバック制御を通じて抑制することができるようになる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の内燃機関の制御装置において、前記変更手段は前記見込み制御量の変更量を排気再循環量の減少量に基づいて設定することをその要旨とする。
排気再循環量の減少に伴う排気圧力の上昇態様は、その排気再循環量の減少量に応じて異なる。この点、上記構成によれば、そうした排気再循環量の減少量に応じた態様をもってターボチャージャの過給効率を変更することにより、過給圧の過大な上昇を的確に抑制することができるようになる。
ここで、排気圧力は排気通路を流れる排気量によって変化するが、この排気量は機関運転状態に応じて異なる。したがって、排気再循環量の減少に伴う排気圧力の上昇態様についても、この排気量に応じて異なったものとなる。このため、請求項6や請求項7に記載の発明によるように、機関回転速度や機関負荷に基づいて前記見込み制御量を設定することにより、過給圧の過大な上昇を一層好適に抑制することができるようになる。
また、ターボチャージャとしては、請求項8に記載されるように、排気通路に設けられるタービンホイールと、吸気通路に設けられて前記タービンホイールと一体回転するコンプレッサホイールと、タービンホイールに吹き付けられる排気の流速を調整する複数のノズルベーンとを備えてなるものを採用するのが好ましい。
以下、車載内燃機関の制御装置に具体化した一実施の形態について説明する。
ここでは先ず、図1を参照して、本実施の形態が適用される内燃機関、及びその周辺機器の構成を各別に説明する。
はじめに、本実施の形態にかかる内燃機関10の基本構成について説明する。
図1に示すように、内燃機関10の吸気通路12には、その上流側から順に、エアークリーナ14、吸気絞り弁16が設けられている。
次に、内燃機関10に搭載される排気再循環装置(以下、「EGR装置」)22について説明する。
EGR装置22は、排気通路18に流れる排気の一部を吸気通路12に再循環させるための装置である。EGR装置22は吸気通路12及び排気通路18を連通するEGR通路26と、その途中に設けられたEGR弁28とを備えている。そして、機関運転状態に基づいてEGR弁28の開度制御(EGR開度制御)を行うことにより、EGR通路26を通じて再循環される排気の量(EGR量)が調整される。
このEGR開度制御は次のように実行される。すなわち、燃料噴射量Q及び内燃機関10の出力軸の回転速度(以下、機関回転速度NE)に基づいてAマップ(図2)から目標EGR開度が算出され、この目標EGR開度となるようにEGR弁28の開度が制御される。このAマップは燃料噴射量Q及び機関回転速度NEによって定まる機関運転状態と、同機関運転状態に適したEGR量が得られるEGR弁28の開度(上記目標EGR開度)との関係が実験などにより求められ、設定されている。なお、上記EGR開度制御にあっては目標EGR開度の算出に際して大気圧に基づく補正が加えられている。また同図2に示すEGR実行領域とEGR停止領域とから分かるように、燃料噴射量Qが多いときや機関回転速度NEが高いときにEGRの実行が停止される。
次に、内燃機関10に搭載されるターボチャージャ32について説明する。
このターボチャージャ32は、排気通路18から供給される排気の流動力によって吸気を過給する排気駆動式のターボチャージャである。ターボチャージャ32のタービンホイール34は排気通路18に配設されている。また、コンプレッサホイール36は吸気通路12におけるエアークリーナ14と吸気絞り弁16との間に配設されている。そして、タービンホイール34に排気が吹き付けられて同タービンホイール34が回転すると、これに伴いコンプレッサホイール36が回転して、吸気通路12内の空気が強制的に燃焼室24に送り込まれる。
また、このターボチャージャ32には、その過給効率を調整可能な可変効率機構が設けられている。具体的には、この可変効率機構は、そのタービンホイール34に吹き付けられる排気の流速を調整するための複数のノズルベーン38を備えている。これらノズルベーン38は、タービンホイール34の周りを囲むようにその軸線を中心として等角度を置いて配設されている。そして、それらノズルベーン38は、アクチュエータ40によって同期して開閉駆動され、隣り合うノズルベーン38の間隔が可変制御される。これにより、タービンホイール34に吹き付けられる排気の流速が調整されて、同タービンホイール34の回転速度が調整され、ひいては燃焼室24に強制的に送り込まれる空気の量が調整される。なお、上記間隔が狭くなるようにノズルベーン38を駆動することで、ターボチャージャ32の過給効率が高くなり、その過給量が増大する。以下では、ノズルベーン38の作動量を「ノズル開度」と称し、上記間隔が狭くなるほどノズル開度が小さいものとして説明する。
ノズル開度の制御は、以下のように実行される。
燃料噴射量Q及び機関回転速度NEに基づいてBマップ(図3)から、目標とするノズル開度の見込み制御量VNbseが算出される。燃料噴射量Q及び機関回転速度NEにより定まる機関定常運転状態と同状態に適した見込み制御量VNbseとの関係が実験などにより求められ、同Bマップに設定されている。
また、アクセルペダル(図示略)の踏込量(以下、アクセル踏込量ACC)、及び機関回転速度NEに基づいて、そのときどきの機関運転状態に適した過給圧(目標過給圧TP)が算出される。
そして、EGRの実行時にはアクチュエータ40の作動量が見込み制御量VNbseに基づいて見込み制御される。一方、EGRの停止時には、そうした見込み制御と併せて、上記目標過給圧TPと実過給圧Pとの偏差に基づきアクチュエータ40の駆動を制御するフィードバック制御が実行される。
なお、EGRの実行時にフィードバック制御を実行せずに見込み制御のみを実行するようにしているのは、次の理由による。EGR量を変更すると、これに伴って吸気圧力及び排気圧力が共に変化する。また、ノズル開度を変更した場合にも同様に、吸気圧力(過給圧)及び排気圧力が変化する。このため、EGRの実行時に上記フィードバック制御を実行すると、EGR開度制御との干渉によって、例えばハンチング等の不都合が生じるおそれがあるからである。
次に、内燃機関10に設けられる各種センサ、並びに電子制御装置44について説明する。
内燃機関10には、機関運転状態を検出するための各種センサが設けられている。例えば、吸気絞り弁16の下流側における吸気の圧力(実過給圧P)を検出するための過給圧センサ46や、機関回転速度NEを検出するための回転速度センサ48、アクセル踏込量ACCを検出するためのアクセルセンサ50等が設けられている。また、本実施の形態にかかる装置は、例えばマイクロコンピュータ等からなる電子制御装置44を備えている。この電子制御装置44は、各種センサの検出信号を取り込むとともに各種の演算を行い、その演算結果に基づいて、吸気絞り弁16や、EGR弁28、アクチュエータ40等の駆動を制御する。
ここで、EGRの実行中にはターボチャージャ32による過給が殆どなされないのに対して、EGRの停止中には過給量が大きくなるようにノズル開度の制御が実行される。具体的には、EGR実行中には比較的ノズル開度が大きい開度になるように上記見込み制御の見込み制御量VNbseが設定される一方、EGRの停止中にはノズル開度が小さい開度となるように見込み制御量VNbseが設定される。
また、EGR実行中には目標過給圧TPが比較的低い圧力に設定される一方、EGRの停止中には同目標過給圧TPが高い圧力に設定されるようになっている。このため、EGRが停止されると、目標過給圧TPが高い圧力に設定されて目標過給圧TPと実過給圧Pとの偏差が大きくなる。その結果、このとき実過給圧Pを上昇させるべく、フィードバック制御量Kfbとしてノズル開度を小さくする値が算出される。
ここで上述したようにEGRを停止した直後には、排気圧力が一時的に上昇し、これに起因して実過給圧Pが過大になるおそれがある。
そこで本実施の形態にかかるノズル開度制御では、EGR弁28が閉弁されてから所定期間が経過するまでの間に、ノズル開度が大きい開度になるように見込み制御量VNbseを変更するようにしている。換言すれば、機関過渡運転状態にあるときには、機関定常運転状態にあるときよりもターボチャージャ32の過給効率を低く設定するようにしている。
以下、こうしたノズル開度制御にかかる処理の具体的な手順について説明する。
図4はノズル開度制御処理の具体的な処理手順を示すフローチャートであり、このフローチャートに示される一連の処理は所定周期毎の処理として電子制御装置44により実行される処理である。本実施の形態では、このノズル開度制御処理が、見込み制御量に基づいてターボチャージャ32の過給効率を見込み制御する制御手段として機能する。
同図4に示すように、この処理では先ず、燃料噴射量Q及び機関回転速度NEに基づいてBマップから上記見込み制御量VNbseが算出される(ステップS100)。
次に、EGRが実行されているか否かが判断される(ステップS102)。具体的には、燃料噴射量Q及び機関回転速度NEによって定まる機関運転状態が前記EGR実行領域にあることをもって、EGRが実行されている旨判断される。
EGRが実行されている場合には(ステップS102:YES)、見込み制御量VNbseに基づいて以下の関係式から、目標ノズル開度TVNが算出された後(ステップS104)、本処理は一旦終了される。

TVN←VNbse

したがって、図5に示すように、EGRの実行中はノズル開度制御として見込み制御のみが実行される(時刻t11以前)。
その後において本処理が繰り返し実行され、機関運転状態がEGR実行領域に移行すると(図4のステップS102:NO)、目標過給圧TPと実過給圧Pとの偏差に基づいてフィードバック制御量Kfbが算出される(ステップS106)。このフィードバック制御量Kfbは、目標過給圧TPと実過給圧Pとの偏差に基づいて設定される比例項、同偏差の変化速度に基づいて設定される微分項、並びに同偏差の積分値に基づいて設定される積分項からなり、上記偏差(TP−P)が正の値であるときには負の値が、また同偏差が負の値であるときには正の値が算出される。
次に、以下の条件が満たされているか否かが判断される(ステップS108)。
(条件):EGR弁28が開弁状態から閉弁状態に移行した後の経過時間Tが所定時間Ta未満であること。
ここでは、この条件が満たされていることをもって、上述した実過給圧Pの急上昇を招くおそれのある期間である旨の判断がなされる。
そして、上記条件が満たされる場合には(ステップS108:YES)、上記経過時間Tに基づいてオフセット項Koffが算出される(ステップS110)。
このオフセット項Koffは、EGR弁28が閉弁されてから所定期間、排気圧力が一時的に上昇して実過給圧Pが過大になるのを抑制するための補正項である。先のステップS100で設定される見込み制御量VNbseは内燃機関10が定常運転状態にあることを想定して設定されているため、このオフセット項Koffによる補正を通じて過渡運転時に合わせた補正を行うことが可能になる。またEGR停止後において排気圧力は徐々に低下して安定するといったように推移するために、オフセット項Koffを小さくし、ノズル開度を徐々に小さい開度に変更することにより、そうした排気圧力の推移に合わせたちでノズル開度を変更することが可能になる。
図6はこのオフセット項KoffとEGR弁28を閉弁したときからの経過時間Tとの関係を示している。なお、こうした関係は実験等を通じて求められ、電子制御装置44に記憶されている。
同図に示されるように、オフセット項Koffはその初期値Koff0から経過時間Tが長くなるのに伴って徐々に小さく設定され、所定時間Ta経過後には「0」に設定される。これは、EGR弁28を閉弁した直後から所定期間、すなわち過渡運転時には排気圧力が定常運転時時よりも一時的に高くなる傾向があり、同傾向に合わせたものである。
このようにしてオフセット項Koffが算出された後、見込み制御量VNbseが以下の関係式に基づいて変更される(ステップS112)。

VNbse←VNbse+Koff

本実施の形態では、このS108〜S112の各処理が、排気再循環量が減少するのに併せて見込み制御量をターボチャージャ32の過給効率が低下するように変更する変更手段として機能する。
次に、見込み制御量VNbse及びフィードバック制御量Kfbに基づいて以下の関係式(1)から、目標ノズル開度TVNが算出された後(ステップS114)、本処理は一旦終了される。

TVN←VNbse+Kfb …(1)

したがって、図5に示す例では、その時刻t11において、アクセル踏込量ACC(同図(a))の増加に伴い機関運転状態がEGR停止領域に移行し、EGR(同図(b))が停止されると、見込み制御量VNbse(同図(c))が初期値Koff0だけ変更される。同図中に一点鎖線で示すように、見込み制御量VNbseが変更されない場合には、ノズル開度(同図(d))が小さい開度に変更され、実過給圧P(同図(e))が急上昇する。これに対し、同図中に実線で示すように、本実施の形態では、ノズル開度が大きい開度に変更されることにより、ターボチャージャ32の過給効率が低下され、実過給圧Pの急上昇が抑制される。
その後の所定時間Taにあっては(時刻t11〜t12)、見込み制御量VNbseがステップS100において算出される見込み制御量VNbseに向けて徐々に戻される。これによりノズル開度が徐々に小さい開度に変更され、実過給圧Pが目標過給圧TPへと速やかに収束する。また、このときEGR弁28の閉弁による影響以外の外乱によって実過給圧Pが目標過給圧TPから乖離する場合には、フィードバック制御量Kfbによるフィードバック制御を通じて抑制される。
その後、本処理が繰り返し実行されて、上記条件が満たされなくなると(図4のステップS108:NO)、オフセット項Koffとして「0」が設定される(ステップS116)。そしてこの場合にも、上記関係式(1)から目標ノズル開度TVNが算出された後(ステップS114)、本処理は一旦終了される。
したがって、図5示す例にあっては、所定時間Taが経過すると(時刻t12)、その後において見込み制御量VNbseの変更が停止される。すなわち、見込み制御量VNbseは機関過渡運転状態に対応した値から機関定常運転状態に対応した値に戻される。
このように、本実施の形態にかかるノズル開度制御によれば、EGRの停止に伴う実過給圧Pの急上昇が抑制されるようになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)EGRを停止させる際に見込み制御量VNbseを変更し、ターボチャージャ32の過給効率を低下させて実過給圧Pを低下させることにより、EGRの停止に伴う実過給圧Pの過大な上昇を抑制することができるようになる。
(2)また、見込み制御量VNbseを変更するに際して一旦所定量だけ変更した後、これをステップS110において算出される見込み制御量VNbseに向けて徐々に戻すようにした。このため、EGR停止後における排気圧力の推移に合わせたかたちにターボチャージャ32の過給効率を変更することができ、実過給圧Pの過大な上昇を的確に抑制することができるようになる。
(3)EGRの停止に起因する実過給圧Pの過度な増大については見込み制御量VNbseの変更を通じてこれを抑制する一方、その他の外乱に起因して実過給圧Pが目標過給圧TPから乖離する場合にこれをフィードバック制御量Kfbに基づくフィードバック制御を通じて抑制することができるようになる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・初期値Koff0をEGR停止直前のEGR弁28の開度に基づき算出するようにしてもよい。排気圧力及び吸気圧力が一定の条件下にあっては、EGR弁28の開度が大きいときほどEGR量は多い。そして、EGR量が多いときほど、EGRが停止された場合における排気圧力の上昇は急峻なものとなる。上記構成によれば、そうした排気圧力の上昇態様に応じて見込み制御量VNbseを変更することができ、実過給圧Pの過大な上昇を的確に抑制することができるようになる。また、EGR停止直前におけるEGR量を精度よく検出或いは算出することができるのであれば、同EGR量に基づき初期値Koff0を算出するようにしてもよい。
・また、オフセット項Koffの初期値Koff0を機関回転速度NEや機関負荷、更にこれら双方に基づいて算出することも可能である。排気圧力は排気通路18を流れる排気量によって変化するが、この排気量は機関回転速度NEや機関負荷等、機関運転状態に応じて異なる。したがって、EGRの停止に伴う排気圧力の上昇態様についても、この排気量に応じて異なるものになる。この点、上記構成によれば、そうした排気量に応じて見込み制御量VNbseを変更することができ、実過給圧Pの過大な上昇を一層好適に抑制することができるようになる。
・上記実施の形態において、オフセット項Koffの減少速度を、例えば図7に実線で示すようにEGRの停止直後において速く、その後徐々に遅くなるように設定したり、一点鎖線で示すようにEGRの停止直後において遅く、その後徐々に速くなるように設定したりする等、可変設定するようにしてもよい。また、例えば図8に示すように、所定時間おきに一定値ずつ減少させることなども可能である。要は、実過給圧Pの過大な上昇が好適に抑制されるのであれば、所定時間Taにおけるオフセット項Koffの減少態様は任意に変更可能である。なお、所定時間Taとしては、一定期間の他、EGRの停止直前のEGR弁28の開度或いはEGR量や、機関運転状態などに基づき可変設定される所定期間を採用可能である。
・本発明は、ノズル開度制御として、前記所定期間においても見込み制御のみを実行する装置や、EGRの実行態様にかかわらず見込み制御のみを実行する装置にも適用可能である。こうした構成にあっても、EGRの停止に起因する実過給圧Pの過度な上昇を抑制することができる。また、本発明はEGRの実行態様にかかわらず見込み制御及びフィードバック制御を実行する装置にも適用可能である。
・上記実施の形態において、EGR量が減少するときに、見込み制御量VNbseをターボチャージャ32の過給効率が低下するように変更するようにしてもよい。また、こうした構成にあって、EGR弁28の開度変化量やEGR量の減少量等に基づいて初期値Koff0を算出することも可能である。
本発明の一実施の形態が適用される内燃機関及びその周辺構造の概略構成を示すブロック図 目標EGR開度を算出するためのマップ。 見込み制御量を算出するためのマップ。 ノズル開度制御処理の処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(e)はノズル開度制御処理の処理態様の一例を示すタイミングチャート。 EGR停止後の経過時間とオフセット項との関係を示す略図。 他の実施の形態にかかるEGR停止後の経過時間とオフセット項との関係を示す略図。 他の実施の形態にかかるEGR停止後の経過時間とオフセット項との関係を示す略図。 排気再循環量の減少に伴う排気圧力の変化態様の一例を示すタイミングチャート。
符号の説明
10…内燃機関、12…吸気通路、14…エアークリーナ、16…吸気絞り弁、18…排気通路、22…排気再循環装置(EGR装置)、24…燃焼室、26…EGR通路、28…EGR弁、32…ターボチャージャ、34…タービンホイール、36…コンプレッサホイール、38…ノズルベーン、40…アクチュエータ、44…電子制御装置、46…過給圧センサ、48…回転速度センサ、50…アクセルセンサ。

Claims (8)

  1. 排気駆動式ターボチャージャの目標過給圧に基づいて見込み制御量を設定し、該見込み制御量に基づいて前記排気駆動式ターボチャージャの過給効率を見込み制御する制御手段を有する内燃機関の制御装置において、
    排気再循環装置の排気再循環量が減少するのに併せて前記設定される見込み制御量を前記排気駆動式ターボチャージャの過給効率が低下するように変更する変更手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記変更手段は前記見込み制御量の変更を排気再循環が停止されるときに実行する
    請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記変更手段は前記見込み制御量を変更するに際して一旦所定量だけ変更した後、これを前記設定される見込み制御量に向けて徐々に戻す
    請求項1又は2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御手段は前記目標過給圧と実過給圧との偏差に基づくフィードバック制御量を設定し、該フィードバック制御量に基づいてフィードバック制御を前記見込み制御と併せて実行する
    請求項1〜3の何れかに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記変更手段は前記見込み制御量の変更量を排気再循環量の減少量に基づいて設定する
    請求項1〜4の何れかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記変更手段は前記見込み制御量の変更量を機関回転速度に基づいて設定する
    請求項1〜5記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記変更手段は前記見込み制御量の変更量を機関負荷に基づいて設定する前記変更量の設定パラメータとして機関負荷を用いる
    請求項1〜6記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記ターボチャージャは、排気通路に設けられるタービンホイールと、吸気通路に設けられて前記タービンホイールと一体回転するコンプレッサホイールと、前記タービンホイールに吹き付けられる排気の流速を調整する複数のノズルベーンとを備えてなる
    請求項1〜7の何れかに記載の内燃機関の制御装置。
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