JP2005060297A - ササゲ赤褐色色素とその製造方法及びアポトーシス誘導物質 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マメ科ササゲ属ササゲ亜属に属する一年生のマメ科植物の種子から、抽出及び/或いは精製したササゲ赤褐色色素をアポトーシス誘導物質として使用する。
【選択図】 図3
Description
前述の癌予防のための方法としては、多種の薬剤や飲食品が提案され、その中でも多くの既存の制癌剤が癌細胞のアポトーシス誘導作用を持っていることが知られている。
即ち、本発明は、ササゲから抽出及び/或いは精製されてなるササゲ赤褐色色素に関する。
本発明に用いられるササゲは、マメ科ササゲ属ササゲ亜属に属する一年生のマメ科植物の種子を乾燥したものであって、主として赤飯の製造時にもち米に色を付けるために用いられるものである。赤飯は日本の伝統的食物で、もち米を小豆またはササゲの煮汁で着色して作られるものである。
経口投与製剤には、そのまま或いは適当な添加剤、例えば乳糖、マンニット、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン等の慣用の賦形剤と共に、結晶セルロース、セルロース誘導体、アラビアゴム、トウモロコシデンプン、ゼラチン等の結合剤、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、その他増量剤、湿潤化剤、緩衝剤、保存剤、香料等を適宜組み合わせて錠剤、散剤、顆粒剤或いはカプセル剤とすることができる。
本発明で得られるササゲ赤褐色色素を経口投与する場合、投与量は、投与形態、患者の年齢、体重、症状等により異なるが、一般には成人男子に対して1日約0.5g〜5.0gを投与することが望ましい。
ササゲ煮汁及びササゲ煮汁を精製して得た色素によるヒト胃癌細胞におけるアポトーシス誘導作用を調べた。
図中、M及び培養液に対する添加物を示す番号(1)〜(4)は、下記の通りである。
(1) 対照群(50%エタノール溶液)
(2) 実験群1(ササゲ煮汁乾燥粉末の50%エタノール溶液 2.5mg/ml)
(3) 実験群2(ササゲ煮汁をカラム処理することにより精製した色素粉末の50%エタノール溶液 2.5mg/ml)
(4) 比較群(小豆煮汁をカラム処理することにより精製した色素粉末の50%エタノール溶液 2.5mg/ml)
ササゲ煮汁をカラム処理して得られた色素について、高速液体クロマトグラフィーで分子量の同定及び分画を行った。図2は、当該ササゲ煮汁色素の高速液体クロマトグラフィーによる分画フラクションを示したグラフである。尚、前記の分画フラクションのグラフの結果から、A〜F画分の分子量は、300〜2000の範囲内であることがわかった。
ササゲ煮汁をカラム処理して得られた色素(以下、「カラム処理後のササゲ色素」と省略する。)を高速液体クロマトグラフィーで分画を行い、上述の画分A〜Fを分取した。ついで、これらの画分を使用して、実験1と同様の手法により、画分A〜Fのそれぞれについて、ヒト胃癌細胞におけるアポトーシス誘導作用を調べた。電気泳動によりDNAを検出した結果について、図3の写真に示した。
図中、M及び培養液に対する添加物を示す番号(1)〜(6)は、下記の通りである。
M DNAマーカー
(1)対照群(50%エタノール溶液)
(2)カラム処理後のササゲ色素 E画分の50%エタノール溶液 1.2mg/ml
(3)カラム処理後のササゲ色素 F画分の50%エタノール溶液 0.8mg/ml
(左 図)
(1)対照群(50%エタノール溶液)
(2)カラム処理後のササゲ色素 A画分の50%エタノール溶液 2.5mg/ml
(3)カラム処理後のササゲ色素 A画分の50%エタノール溶液 2.5mg/ml
(4)カラム処理後のササゲ色素 B画分の50%エタノール溶液 2.5mg/ml
(5)カラム処理後のササゲ色素 C画分の50%エタノール溶液 1.25mg/ml
(6)カラム処理後のササゲ色素 D画分の50%エタノール溶液 1.25mg/ml
アポトーシス誘導能を示すササゲ煮汁の粉末を摂取したときの抗ガン作用について調べるために、以下の実験を行った。
市販の紅茶葉を粉砕し、この粉砕物に対して本発明のササゲ煮汁粉末を3重量%になるように添加してよく混合した。これらの3種類の混合物をティーバックに詰め、ササゲ煮汁粉末が添加されたティーバックを得た。このティーバックを熱湯で滲出することによって、ササゲ煮汁粉末が紅茶に溶出混合し、癌予防効果が付与された紅茶を得ることができる。
市販のオレンジジュース1kgを3つ用意した。各々のオレンジジュースに対して本発明のササゲ煮汁粉末を3重量%になるようそれぞれ1種を添加してよく混合し、癌予防効果が付与されたオレンジジュースを得ることができる。
成分 1錠当り(mg)
本発明のササゲ煮汁粉末 4
乳糖 106
結晶セルロース 40
カルボキシメチルセルロースカルシウム 20
ステアリン酸マグネシウム 10
計 180mg
成分 1カプセル当り(mg)
本発明のササゲ煮汁粉末 10
乳糖 200
タルク 40
計 250mg
グミキャンディー還元麦芽糖水飴150重量部を加熱し、減圧下で水分約15w/w%に濃縮し、常法にしたがって、これにゼラチン13重量部を水18重量部に溶解したものと、本発明のササゲ煮汁粉末1重量部、クエン酸2重量部および適量の香料を混合し、成形、包装して製品を得ることができる。
チューインガムガムベース3重量部を柔らかくなる程度に加熱溶融し、これに蔗糖4重量部およびマルトース粉末3重量部とを加え、本発明のササゲ煮汁粉末0.02重量部を混合し、常法にしたがって、ロールにより練り合わせ、成形、包装して製品を得ることができる。
Claims (6)
- マメ科ササゲ属ササゲ亜属に属する一年生のマメ科植物の種子から抽出されたことを特徴とするササゲ赤褐色色素。
- マメ科ササゲ属ササゲ亜属に属する一年生のマメ科植物の種子から抽出され、且つ精製されてなることを特徴とするササゲ赤褐色色素。
- マメ科ササゲ属ササゲ亜属に属する一年生のマメ科植物の種子を、熱水により抽出液を得、ついで該抽出液より精製することを特徴とするササゲ赤褐色色素の製造方法。
- 請求項1又は請求項2のササゲ赤褐色色素を有効成分とすることを特徴とするアポトーシス誘導物質。
- 請求項1又は請求項2のササゲ赤褐色色素を添加することにより、アポトーシス誘導機能を有することを特徴とする機能性食品。
- 請求項1又は請求項2のササゲ赤褐色色素を添加することにより、アポトーシス誘導機能を有することを特徴とする機能性飲料。
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JP2003292099A JP2005060297A (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | ササゲ赤褐色色素とその製造方法及びアポトーシス誘導物質 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110293545A1 (en) * | 2009-02-07 | 2011-12-01 | Cognis Ip Management Gmbh | Dolichos Biflorus Extract For Use In Cosmetic Skin Treatment |
JP2012067018A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Lotte Co Ltd | 口腔用組成物 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03175936A (ja) * | 1989-09-25 | 1991-07-31 | Atsushi Seto | 着色米 |
-
2003
- 2003-08-12 JP JP2003292099A patent/JP2005060297A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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JPH03175936A (ja) * | 1989-09-25 | 1991-07-31 | Atsushi Seto | 着色米 |
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US20110293545A1 (en) * | 2009-02-07 | 2011-12-01 | Cognis Ip Management Gmbh | Dolichos Biflorus Extract For Use In Cosmetic Skin Treatment |
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