JP2005060054A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誤セット検知手段が用紙誤セットを検知した場合に、第1用紙収容部の用紙がなくなったら、画像形成装置の同紙サイズの他用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段を備えることによって、画像形成装置の停止を未然に防ぐ画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複数枚の用紙を積載する第1用紙収容部19と、この第1用紙収容部19に対して水平かつ並列に配設された第2用紙収容部20と、この第2用紙収容部20の用紙を第1用紙収容部19へ一括して移送する用紙移送手段23aと、前記第2用紙収容部20内の用紙誤セットを検知する誤セット検知手段56、75を有する給紙装置18とを備えた画像形成装置1において、上記誤セット検知手段56、75の用紙誤セットの検知によって、前記第1用紙収容部19の用紙がなくなった場合に、同紙サイズの他の用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段59を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に装備された給紙装置に関し、とくに2つの用紙収容部を横方向に併置した画像形成装置において、補給用の用紙を積載する第2用紙収容部に対する用紙の誤セットを防止することができる給紙装置に関するものである。
用紙収容部を横方向に並列に配置したタンデムタイプの給紙装置は従来から知られている(例えば、特許文献1ないし6参照)。
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、省スペ−ス化の観点から、近年、給紙トレイ等の用紙収容部を装置本体内に内蔵すると共に、装置本体前面側から用紙収容部を引出し自在に構成した所謂フロントローディングタイプの装置が普及している。
また、このタイプの画像形成装置において、さらに省スペース化を図るため、最近では用紙収容部を横方向に並列に配置したタンデムタイプの給紙装置が開発されている。その1つの方式として、第1の用紙収容部の紙が無くなったときに、隣接する第2の用紙収容部に収容された用紙束を一括して第1の収容部内に移動させるものがある。
このようなタンデムタイプの給紙装置が、例えば、特許文献1、2等に開示されている。特許文献1では、給紙手段を備えた第1のシート収納部にシートがないことが検知される。そして隣接する第2のシート収納部にシートが積載されていることが検知されたときに、自動的に第2のシート収納部に収納されたシート束を一括して第1のシート収納部に移動させることにより、コピー動作を停止してシートを補給するという手間を省くことを可能としている。
また、特許文献2では、第1用紙収容部からの給紙動作中は第2用紙収容部の機外への引出しを禁止する一方で、非給紙動作中は両収容部を引出し可能とするロック機構を備えている。上記以外にも、特許文献3ないし特許文献6に上記ダンデムタイプの給紙装置が夫々開示されている。
特開平3−195639号公報 特開平6−144600号公報 特開平3−124633号公報 特開平3−223031号公報 特開平9−077291号公報 特開平9−202462号公報
しかしながら、上記従来のタンデムタイプの給紙装置にあっては、給紙側の第1用紙収容部内の用紙がなくなったときに、第2用紙収容部内の用紙を一括して第1用紙収容部側へ移動するための用紙移送手段が設けられているものが大半である。
このような用紙移送手段を設けた場合に問題となるのは、用紙移送手段が第2用紙収容部側に戻る前、すなわち第1用紙収容部側に位置しているときに、オペレータが給紙トレイを引き出して第2用紙収容部内に新たな用紙を補給してしまう誤セットが発生し易いことである。
このような誤セットが発生すると、本来第2用紙収容部側に位置すべき移送手段が第2用紙収容部内の用紙束と第1用紙収容部内の用紙束との間に挟まれる結果、移送動作を行うことが不可能となり、第2用紙収容部からの用紙補給動作が不可能となるという不具合があった。
また、上記以外にも、第2用紙収容部内での用紙のセット位置や、セット状態に異常がある場合には、第1用紙収容部への移送時に不具合が発生するので、これを検知して事前に処理する必要があり、機械操作部上に用紙再セットメッセージ表示をするものが知られている。
ところで、検知後処理として、第1用紙収容部からの給紙動作中で、紙無し検知が働いた場合や用紙再セット後の給紙動作がこれまで開示されていなかった。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、誤セット検知手段が用紙誤セットを検知した場合に、第1用紙収容部の用紙がなくなったら、画像形成装置の同紙サイズの他用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段を備えることによって、画像形成装置の停止を未然に防ぐ画像形成装置を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、複数枚の用紙を積載する第1用紙収容部と、この第1用紙収容部に対して水平かつ並列に配設された第2用紙収容部と、この第2用紙収容部の用紙を第1用紙収容部へ一括して移送する用紙移送手段と、前記第2用紙収容部内の用紙誤セットを検知する誤セット検知手段を有する給紙装置とを備えた画像形成装置において、上記誤セット検知手段の用紙誤セットの検知によって、前記第1用紙収容部の用紙がなくなった場合に、同紙サイズの他の用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段を有する画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記第2用紙収容部内の用紙誤セット検知後、用紙セット修正し用紙誤セット検知が回避された場合、前記第2用紙収容部から前記第1用紙収容部へ用紙移送を開始し、再度前記第1用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段を有する請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記第2用紙収容部内の用紙誤セット検知をした場合に、前記画像形成装置上のプリンタ操作画面に用紙再セットを指示するメッセージを表示する請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項1によれば、誤セット検知手段が用紙誤セットを検知した場合に、第1用紙収容部の用紙がなくなったら、画像形成装置の同紙サイズの他の用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段を有することで、画像形成装置の停止を未然に防ぎ、稼働率の低下を防止できる。
請求項2によれば、第2用紙収容部の用紙再セット後、再び第1用紙収容部からの給紙を自動的に行うことで、通常、大容量用紙収容部はファーストコピーの一番短い場所に配置するので上記制御を有することで、生産性の低下を防止することができる。
請求項3によれば、第2用紙収容部内の用紙誤セット検知をした場合に、PC上のプリンタ操作画面に用紙再セットを指示するメッセージを表示することでプリンタ環境にある機械においても、用紙を誤セットしていることを即座に複数のオペレータに知らせることができ、迅速な対応が可能となり、用紙移送のさいの不具合を未然に防止することができる。
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の給紙装置を備えた画像形成装置の実施の形態として複写機の1例を示す構成図である。複写機本体1の下部に上下2段の給紙装置14、15を内蔵する機台16が設けられている。
給紙装置14、15はそれぞれ用紙収容部の右上端部に用紙を1枚ずつ給送するための給紙手段18を有し、給紙された用紙Pは共通の縦搬送路17を経由して複写機本体1内の作像部2へ送り込まれる。複写機本体1内には、作像部2と、読み取り光学系9が設けられている。
作像部2は、感光体76、帯電器3、現像器4、転写・分離器5、クリーニングユニット6、搬送手段7、定着手段8等を有する。読み取り光学系9はコンタクトガラス21上の図示しない原稿面に光を照射する光源10、ミラー類11、12、レンズ13等を有する。
上段給紙装置14は、下段給紙装置15よりもサイズの小さな用紙をセットするものであるが、小サイズ用紙によるデッドスペ−スを無くすために、小サイズ用紙を横方向に並列して収容できるようになっている。すなわち、上段給紙装置14の用紙を積載収容する用紙収容部は、第1、第2用紙収容部19、20によって構成され、各々が独立のトレイとして存在している。
そして、第1用紙収容部19内の用紙が全て消費されると、第2用紙収容部20に収容した用紙を右方に摺動させて第1用紙収容部19内へと移送できるようになっている。
第1用紙収容部19は、第2用紙収容部20と一体的に複写機手前側(図面の手前方向)に引き出し可能となっている(フロントローディングタイプ)。また、第2用紙収容部20は、単独でまたは第1用紙収容部19と一体的に複写機手前側に引き出し可能となっている。
給紙動作の実行中は、第2用紙収容部20のみが引き出し可能であり、引き出した第2用紙収容部20内に用紙補給を行うことにより、第1用紙収容部19からの給紙動作中の、すなわち複写機動作中の用紙補給が可能となり、エンドレス給紙が可能となる。
図2は図1に示した上段給紙装置の構成を示す正面拡大図である。図3はその平面図である。上段給紙装置14には、第1用紙収容部19の用紙送り出し側(図の右側)の上方に給紙手段18が設けられている。給紙手段18はピックアップロ−ラ28、分離ロ−ラ対30、31、ペ−パ−エンド検出センサ29により構成される。
ペ−パ−エンド検出センサ29は、後述する底板昇降装置により給紙位置に上昇させられた用紙の有無を検出する。第1用紙収容部19は、用紙の幅方向両側位置を案内する向かい合った1対のサイドフェンス27a、27b、用紙を載置するための底板36、積載された用紙の後端を押えるための1対のエンドフェンス26より構成される。
図4はエンドフェンスを示す要部拡大図である。エンドフェンス26は、それぞれ各サイドフェンス27a、27bに組み付けられており、図4に示すエンドフェンス26の場合、ガイド70と本体71の2部品で構成されている。
本体71の後端(用紙搬送方向の後端)はL字型に屈曲して用紙押え部72を形成している。そして、ガイド70の一端に設けた軸部73の下端部に固定した延長部(板状部)70aに形成された長孔69がラックギヤ50の端部に設けられたボス77に嵌装されている。
ラックギヤ50は、そのギヤ部を図示しないステッピングモ−タのピニオンギヤに噛み合わされ、そのラックおよびピニオン機構により、ラックギヤ50が長手方向に摺動する。これによりエンドフェンス26は、サイドフェンス27aへの組み付け部である軸部73を支点として回動する。
ラックギヤ50が図において矢印で示す左下方に移動すると、エンドフェンス26は軸部73を中心に図において時計回りに回動し、用紙押え部72がサイドフェンス27aの外方(用紙載置部の外)に退避する。
その退避した状態からラック50が図において上記と反対側の右上方に移動すると、エンドフェンス26は図において反時計回りに回動し、用紙押え部72がサイドフェンス27aの内側に復帰して底板36上の用紙後端を押える。
もう一方の図示しない他方のエンドフェンス26も同様に(用紙載置部を挟んで一方のエンドフェンス26とは対称的に)構成され、同じくサイドフェンス27bへの組み付け部である軸部を支点として回動する。1対のエンドフェンス26の回動により載置用紙の後端が押えられ、また、押えが解除される。
第1用紙収容部19内の用紙P1が消費された場合、第2用紙収容部20に収容した用紙P2を、第1用紙収容部19内へと移送するわけであるが、その場合、図示しないステッピングモータを駆動して、上記ラックおよびピニオン機構により1対のエンドフェンス26を回動させ、エンドフェンスの屈曲部をサイドフェンス27a、27bの外方へ退避させる。
すると、第1用紙収容部19の用紙搬送方向後端が開放され、用紙移送領域から退避する。そして、図2において、第2用紙収容部20のバックフェンス(押圧板)24が右方に摺動し、用紙載置板23a、23b、23c上に載置された用紙P2を第1用紙収容部19へと移送する。
用紙の移送が完了すると、ステッピングモータの逆転により、1対のエンドフェンス26が逆方向(閉止方向)に回転し、第1用紙収容部19の用紙載置板36の上にセットされた用紙の後端を支持する。
給紙装置の構成についてさらに詳しく説明すると、図2に示すように第2用紙収容部20は摺動レール34、35により支持され、用紙搬送方向と直交する方向、すなわち図の紙面と直交する手前方向に引き出し可能となっている。第1用紙収容部19は、摺動レール32、34により支持され、同様に用紙搬送方向と直交する方向に引き出し可能となっている。
図5は底板昇降装置部を示す分解斜視図である。底板昇降装置部53は、図5に示すように、正逆転可能な底板昇降モータ54の出力軸に取り付けられた圧縮スプリング60およびカップリング52を有しており、カップリング52は出力軸方向に摺動可能となっている。
カップリング52には、加圧軸61に設けられたピン63が噛合され、底板昇降モータ54により加圧軸61が正逆回転される。加圧軸61には加圧板62が固着されている。この加圧軸61および加圧板62は、図3に示すように、第1用紙収容部19の底板36の下方に延在して支持されている。
加圧軸61が反時計廻りに回動すると、加圧板62が底板36を下方より持ち上げ、底板36上に積載された用紙束は給送側を上方向に付勢され、その最上位の用紙がピックアップローラ28に当接される。
ところで、第1用紙収容部19は、第2用紙収容部20と一体的な引き出しが可能であり、また、第2用紙収容部20は、単独でまたは第1用紙収容部19と一体的に複写機手前側に引出し可能となっている。
図6は第1および第2用紙収容部を一体化させて引き出すのに使用するロック爪を示す部分斜視図である。図7は第1および第2用紙収容部を一体化させて引き出すのに使用するロック爪の他の例を示す部分斜視図である。
両用紙収容部を一体化させて引き出させるか、第2用紙収容部だけを単独で引き出させるかは、図3、図6および図7に示す第1ロック爪58の挙動によって決定される。第1ロック爪58は、ロック爪駆動装置59によって駆動される。
ロック爪駆動装置59の詳細については説明を省略するが、駆動装置の図示しないソレノイドのオンにより、図6に示すように第2ロック爪58aが第1用紙収容部19の後端部をロックし、第1用紙収容部19を本体から引き出せないようにしている。
また、第2ロック爪58aにリンクした図示しないアームが第1用紙収容部19に具備された第1ロック爪58をロック解除方向に回動させ、第1用紙収容部19と第2用紙収容部20とを一体化させず、分割状態にする。したがって、このときにトレイを引き出すと、第2用紙収容部20のみを引き出すことができる。
つまり、画像処理中には、ロック爪駆動装置59のソレノイドをオン状態にすることにより、第2用紙収容部20のみが引出し可能となり、第2用紙収容部20に用紙を補給することができる。
また、画像形成処理中以外は、ロック爪駆動装置59のソレノイドをオフ状態とし、第2ロック爪58aを上昇させて第1用紙収容部19のロックを解除する。このとき、第1ロック爪58は、図示しないコイルバネの戻し力により、図7に示すように、第2用紙収容部20をロックし、第1用紙収容部19と第2用紙収容部20とを一体化する。
したがって、第1用紙収容部19と第2用紙収容部20とは、一体的に引出し可能で、仮に第2用紙収容部20から第1用紙収容部19への用紙移送中にトレイを引き出したとしても、用紙および用紙移送機構を破損させる虞れはない。
次に、第2用紙収容部20は、図2、図3に示すように、積載紙P2の側縁を位置決めする固定式のサイドフェンス22a、22b、後縁を位置決めするバックフェンス24、用紙を載置する底板23a、23b、23cより構成されている。
第2用紙収容部20内の積載紙P2の後縁の中央部を押圧して、この積載紙を第1用紙収容部19へ一括して移動させるために、バックフェンス24は、タイミングベルト45に結合されたスライダ78に取り付けられていて、積載用紙サイズに合わせて取り付け位置を変えるようになっている。
タイミングベルト45は、一つの駆動プーリ42と3個の従動プーリ44に張設され、駆動プーリ42はDCモータ41により正逆転自在に回転駆動される。スライダ78には、突出片78aが設けられ、突出片78aが検知センサ39によって検出される位置を、バックフェンス24のホーム位置とする。
これらバックフェンス24の移動のための装置部材は、底板23a、23b、23cの下方に配置されており、用紙に当接するバックフェンス24の押圧部分は底板23a、23b、23cよりも上に直立している。
バックフェンス24が用紙を押圧移動させるとき、スライダ突出片78aを押し付け、検知センサ39により検知された位置で用紙移送は停止し、バックフェンス24は、即時、後退を開始する。また、第2用紙収納部20内の用紙の有無が検知センサ40によって検知される。
図2、図3に示すように、第2用紙収容部20内には、用紙P2の誤セットを検知する手段56が用紙載置板23a等の直下位置に配置されており、第2用紙収容部20内に積載された用紙P2が正常な位置にセットされていない場合には、この誤セット検知手段56がオン状態となり、図示しない制御部(制御手段)に検知信号を出力し、制御部は用紙誤セット状態を認識することができる。
図8は誤セット検知手段の位置関係を示す平面図である。この誤セット検知手段56(フォトセンサ等)は、第1用紙収容部19内の自動開閉を実施する1対のエンドフェンス26のいずれか一方の動作領域に第2用紙収容部内の用紙P2の端部が突出すると、オン状態になり、用紙誤セット状態を認識する。
このような誤セット検知を行うことで、移送時に発生する不具合や、エンドフェンス26の自動開閉動作に対する障害が発生することを防止することができる。なお、誤セット検知手段56の配置位置としては、ガイドフェンス26の動作領域との間のギャップxが、常にx>0となるように設定する。
図9は誤セット防止検知機構の他の例を示す概略斜視図である。図10は図9の誤セット防止検知機構の側面図である。この検知機構は、積載紙P2の幅方向両側縁を位置決めする固定式のサイドフェンス27a、27bの先端部に軸65によって回動自在に設けたセット位置規制部材46aと、誤セット検知手段75から構成する。
規制部材46aは、常時においてはスプリング64の力によって用紙搬送方向とは直角に用紙を規制する位置にあり、用紙P2位置が前方に位置ずれしている場合には、規制部材46aと連動するフィラー74によって誤セット検知手段75(フォトインタラプタ等)を遮蔽することで、用紙誤セットを検知する。
上記検知手段75からの検知信号を受けた図示しない制御部は、用紙P2のセット状態に何らかの異常があったものと判断し、複写機の本体表示部に用紙の再セットを促すメッセージを表示する。表示させるメッセージ内容としては、用紙の再セットを促すもの、用紙のセットの確認を促すもの、或は用紙の再セットの異常を知らせるもの等、適宜設定することができる。
また、誤セット検知手段の他の例として、図2に示した構成を挙げることができる。この誤セット検知手段56は、上記と同様にフォトインタラプタ等から成り、第2用紙収容部下部に上下動可能に一端を枢支されたフィラー25の一部を第2用紙収容部底面から一部突出させておく。
そして用紙P2の位置が第1用紙収容部側に位置ずれしている場合には、このフィラー25が用紙P2によって下方に押し下げられて、誤セット検知手段56を作動させるように構成する。フィラー25は常時においては上方に突出する様にばね等により付勢しておく。
図11は本発明による給紙装置の給紙動作を説明するフローチャートである。図11を参照して説明する。複写機の電源が投入された後、上段給紙装置14にトレイがセットされると、用紙誤セット検知手段56、75のオンかオフかがチェックされる(S1)。
オフであれば第2用紙収容部20の用紙P2が正常な位置にあると判定されるので、次いでステップS2で第2用紙収容部20内の移送ホームセンサ39のオン/オフ状態を判定する。
移送ホームセンサ39がオンの場合(バックフェンス24がホーム位置にある場合)、通常時はステップS10に進んで、第1用紙収容部19のエンドフェンス26が閉じているか否かを閉検知センサ48のオン/オフ状態により判断し、エンドフェンス26の閉を確認した時は直ちに底板・給紙動作を開始する(S11)。
一方、ステップS2で、移送ホームセンサ39がオフの場合(バックフェンス24がホーム位置にない場合)には、移送用モータ41を正転させ(S3)、移送ホームセンサ39の状態を見る(S6)。
移送ホームセンサ39がオンの場合は、イニシャライズ動作として、第1用紙収容部19のステッピングモータ33を正転させ(S7)、ホームセンサ49の状態を見て(S8)、ステッピングモータ33を逆転させて(S9)、閉検知センサ48のオン/オフを判定する(S10)。
閉検知センサ48によりエンドフェンス26の閉を認識すると、底板・給紙動作を開始する(S11)。なお、閉検知センサ48によりエンドフェンス26が閉じていないことが検知された場合には、イニシャライズ動作を実行したか否かを判断する(S26)。
イニシャライズ動作がまだ行われていないとき、すなわち、トレイセット後の通常状態としてステップS1からS10まで進んできて、さらにステップS26に達したときには、ステップS26からステップS7に進んでイニシャライズ動作を実行する。
すでに、イニシャライズ動作を実行したにも関わらず、エンドフェンス26が閉じていない場合には、用紙セットに何らかの異常が発生したものと判断し、本体表示部に用紙の再セットを促すメッセージを表示して(S27)、ステップS2以前に戻る。
底板・給紙動作に続いて、第2用紙収容部20内の用紙の有無を用紙有無検知センサ40により判断し(S12)、用紙がある場合にはステップS13で用紙誤セット検知手段56、75のオン/オフ状態をチェックし、オン、すなわち、セット状態に異常がある場合には、用紙再セット表示、ロック爪駆動装置59をオンする。
ロック爪駆動装置59の図示しないソレノイドのオンにより、図7に示すように第2ロック爪58aが第1用紙収容部19の後端部をロックし、第1用紙収容部19を本体から引き出せないようにしている。
また、第2ロック爪58aにリンクした図示しないアームが第1用紙収容部19に具備された第1ロック爪58をロック解除方向に回動させ、第1用紙収容部19と第2用紙収容部20とを一体化させず、分割状態にする。
したがって、このときにトレイを引き出すと、第2用紙収容部20のみを引き出すことができる。ロック爪駆動装置59をオン後、または同時に他給紙段に同サイズの用紙が収納されているかどうかのチェックをし、収納されていればその給紙段からの給紙がスタートする。
また、その他給紙段からの給紙中に第2用紙収容部20の用紙誤セットをチェックし誤セットが回避されていれば、移送動作に入り給紙動作に続いていく。
ステップS13において誤セット検知手段56、75がオフの場合には、ステッピングモータ33を正転させて(S14)エンドフェンス26の開動作を行い、ホームセンサ49のオン/オフを判定する(S15)。
オンならば、移送モータ41を正転させて第2用紙収容部20内の用紙を第1用紙収容部19へ移送する(S16)。ステップS17で、押し付けセンサ43のオン/オフ状態を判定し、オンした場合には移送用モータ41を逆転させて(S18)バックフェンス24を第2用紙収容部20に戻す。
バックフェンス24が当初の位置に戻ったことを移送ホームセンサ39により検知したときに、ステッピングモータ33を逆転させて(S19、S20)、エンドフェンス26の閉動作を行う(S20)。
ステップS21において、閉検知センサ48がエンドフェンス26の閉を検知したときには、再び、底板・給紙動作を行う(S22)。底板・給紙動作の後は、用紙有無検知センサ40により第2用紙収容部20内の用紙の有無を見る(S23)。
ここで、用紙有無検知センサ40がオフの場合には、第1および第2用紙収容部19、20に共に用紙がない場合であるので、このフローチャートに示す制御を終了して複写機の本体表示部に用紙なしのメッセージを表示する。
なお、ステップS21で閉検知センサ48がオフの場合、すなわち、エンドフェンス26が閉まっていない場合は、上記表示部に用紙の再セットを促すメッセージを表示して(S30)、ステップS2の前に戻る。
ステップS1で用紙誤セット検知手段56、75がオンならば、用紙再セットを表示し(S24)、ロック爪駆動装置59をオンする(S25)。他給紙手段に同サイズの用紙がセットされているどうかを判断し(S31)、セットされているならば、他給紙手段からの給紙動作を開始する(S32)。
ステップS13で用紙誤セット検知手段56、75がオンならば、用紙再セットを表示し(S28)、ロック爪駆動装置59をオンする(S29)。他給紙手段に同サイズの用紙がセットされているどうかを判断し(S33)、セットされているならば、他給紙手段からの給紙動作を開始する(S34)。
このように本発明では、用紙誤セット検知手段56、75を設けて、第2用紙収容部20内に於ける用紙P2のセット状態の良否を検知するようにしたので、用紙P2のセット状態が異常である場合であっても、再セットを促すメッセージを表示するので、異常なままで移送が行われ、紙詰まり等々の異常が発生することを防止することができる。
また、第1用紙収容部19と第2用紙収容部20とを一体に引き出すか、或は第2用紙収容部20のみを単独で引き出させるかの切り換えを、ロック爪58、58aと、ロック爪駆動装置59により実行する。
しかしながら、用紙誤セット検知手段56、75が用紙P2の誤セットを確認した場合には、ロック爪駆動装置59をオン状態にすることにより、第2用紙収容部20のみを引出し可能な状態とし、第2用紙収容部20に対してだけ用紙再セットを可能とする。
このため用紙再セット中においても、第1用紙収容部19からは給紙を継続して行うことが可能となり、稼働率の低下を防止できる。
本発明の給紙装置を備えた画像形成装置の実施の形態として複写機の1例を示す構成図。 図1に示した上段給紙装置の構成を示す正面拡大図。 図2の平面図。 エンドフェンスを示す要部拡大図。 底板昇降装置部を示す分解斜視図。 第1および第2用紙収容部を一体化させて引き出すのに使用するロック爪を示す部分斜視図。 第1および第2用紙収容部を一体化させて引き出すのに使用するロック爪の他の例を示す部分斜視図。 誤セット検知手段の位置関係を示す平面図。 誤セット防止検知機構の他の例を示す概略斜視図。 図9の誤セット防止検知機構の側面図。 本発明による給紙装置の給紙動作を説明するフローチャート。
符号の説明
1 画像形成装置
15 給紙装置
18 給紙手段
19 第1用紙収容部
20 第2用紙収容部
23a 用紙移送手段(用紙載置板)
56 誤セット検知手段(誤セット検知センサ)
59 制御手段(ロック爪駆動装置)
75 誤セット検知手段(誤セット検知センサ)

Claims (3)

  1. 複数枚の用紙を積載する第1用紙収容部と、この第1用紙収容部に対して水平かつ並列に配設された第2用紙収容部と、この第2用紙収容部の用紙を第1用紙収容部へ一括して移送する用紙移送手段と、前記第2用紙収容部内の用紙誤セットを検知する誤セット検知手段を有する給紙装置と、を備えた画像形成装置において、上記誤セット検知手段の用紙誤セットの検知によって、前記第1用紙収容部の用紙がなくなった場合に、同紙サイズの他の用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2用紙収容部内の用紙誤セット検知後、用紙を再セットすることにより用紙誤セット検知が回避された場合、前記第2用紙収容部から前記第1用紙収容部へ用紙移送を開始し、再度前記第1用紙収容部からの給紙を自動的に行う制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2用紙収容部内の用紙誤セット検知をした場合に、操作画面に用紙再セットを指示するメッセージを表示することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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