JP2005059972A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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英武 鈴木
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Abstract

【課題】紙葉類処理装置の稼働中の障害からの復帰や保守点検作業に必要な箇所を照明し、また作業に必要な空間を確保することができる作業効率のよい紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】本発明の紙葉類処理装置は、搬送路を搬送される紙葉類9を検知するセンサSC3からの出力信号によって前記紙葉類9の搬送形態及び搬送異常障害を検知する搬送制御部3aと、前記搬送路を照明する光源(例えば、光源35)と、筐体全体を照明する光源32と、これら光源のオン、オフを制御する照明制御部3bを有し、前記搬送制御部3aによって搬送異常障害が検知されたとき前記照明制御部3bによって前記搬送異常障害箇所をこの光源によって照明し、搬送異常障害が除去されたときこの光源を消灯する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類処理装置に係り、特に、ジャムなど搬送異常障害発生時の処理及び定期点検などの保守性を向上した紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙幣など紙葉類の券種区分や計数などの処理を行う紙幣処理装置は、その機能部毎に分離取出部、搬送制御部、判別部、分離部及び集積部などのモジュールで構成されている。これらモジュールを組み合わせて操作員の指示に従った処理を行う。
【0003】
これらの構成要素からなる紙葉類処理装置は、紙葉類を搬送して処理するために摩耗や劣化する部材が数多く存在するが、その性質から紙葉類の処理に対する稼働率が重要視されている。また、紙葉類を所定の間隔と速度で1枚1枚ハンドリングして処理を行うため、紙葉類のいたみ状態がひどい場合は搬送時のトラブルが多発して、各構成要素内の搬送路で紙詰まりを起こす場合がある。その度に紙葉類処理装置は搬送エラーとして稼働を中止し、紙詰まりをオペレータが除去しなければならないため、除去するための時間(復旧時間)の短縮が必要になる。もし復旧時間が長いと業務効率に多大な損失を与え、紙葉類処理装置の信頼性が損なわれる。
【0004】
従って、紙葉類処理装置の稼働中は、紙詰まり除去など障害発生時からの速やかな復帰がもとめられる。また、紙葉類処理装置の保守点検作業においては、求められる耐久年数を維持するための定期点検、清掃及び部品交換を効率的に行う構造又は故障診断方法が取り入れられている(例えば、特許文献1参照。)。更に、紙葉類処理装置の搬送面を容易にアクセスするための開閉機構や、機構を簡単に確認できる開閉扉や、交換や清掃を行いやすい構造の摩耗部品などが検討されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−1881115号公報(第1頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の紙葉類処理装置では、稼働中の紙詰まり除去作業や部品交換、又は定期点検や保守点検作業のための空間が、紙葉類処理装置のコンパクト化や補助機構の追加などによって狭められてきた。その結果、これらの作業のための必要最小限の空間は確保されるが、作業を行うのに必要な十分な明るさが得られなくなった。そのため、作業を行う場合の安全性の確保が出来ず、また、作業効率を低下ていた。
【0007】
そこでこの発明は、紙葉類処理装置の稼働中の障害からの復帰や、保守点検作業を効率的に行うために作業が必要な箇所を照明し、また作業に必要な空間を確保出来る紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、紙葉類を搬送する搬送路と、この搬送路に設けられ、前記紙葉類を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に基づいて前記紙葉類の搬送形態及び搬送異常障害を検知する搬送制御手段と、前記搬送路を照明する照明手段と、前記搬送制御手段によって前記搬送異常障害が検知されたとき、前記搬送異常障害箇所を前記照明手段によって照明する照明制御手段とを有し、それらが筐体内に組み込まれていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明による紙葉類処理装置のレイアウト構成を示した図である。この紙葉類処理装置は、例えば紙幣などの複数金種(以下、券種と称す)の、サイズの異なる複数枚の紙葉類を混在させて一括して投入したものに対し、全ての紙葉類の表裏を揃えて、その券種別に分類して収納庫に集積するためのものである。次に、その構成を説明する。
【0011】
紙葉類処理装置は、図中の右上に紙葉類を供給する供給部10と、この供給部10の左隣に供給された紙葉類を1枚ずつ取り出す分離取出部2と、この分離取出部2の左隣に取り出された紙葉類の搬送位置を制御する搬送制御部3a(搬送制御手段)、及び光源32〜光源37(照明手段)のオン、オフを制御する照明制御部3b(照明制御手段)が配置され、かつ、その左隣に搬送される紙葉類の判別を行う判別部4を有している。さらに、この判別部4の上部に判別結果に基づく紙葉類の搬送状態を揃え、かつ、その紙葉類を券種毎に分離するための分離部5と、紙葉類処理装置の下部に分離部5によって分離された結果に基づいて集積する集積部6と、又はこの集積部6の左側にオペレータによって操作部11から指定された金種の施封を行う施封部7とを有して構成されている。
【0012】
次に、図2を参照して上記紙葉類処理装置1の構成を説明する。図2は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の概略正面図である。
【0013】
上記供給部10は、4種類の搬送状態が混在する紙葉類9をバックアッププレート12によって分離取出部2の取出ローラ14に圧接する。圧接された紙葉類9は、取出ローラ14によって図示矢印A1で示す方向に1枚づつ取り出されて搬送路16に繰り出される。
【0014】
繰り出された紙葉類9は、センサSC1(検知手段)によって検知される。この検知手段の検知結果によって搬送形態及び搬送異常障害が検知される。ここでは取出ローラ14によって繰り出された紙葉類9の取り出し状態によって発生する例えば搬送ピッチや搬送位置ずれが検知される。また、搬送方向下流に配置されたセンサSC2、センサSC3などによってもセンサSC1同様に搬送形態及び搬送異常が検知される。
【0015】
上記搬送制御部3a(搬送制御手段)はセンサSC1、センサSC2、センサSC3から出力される搬送形態及び搬送異常信号を入力し紙葉類9の搬送状態を認知し、所定の範囲内で必要に応じて例えば搬送ピッチ補正(図示しない)を行うこともある。
【0016】
上記判別部4は、紙葉類Bの材質に関わる光学的特性や磁気的特性を検出するための複数のセンサ(図示しない)と、これら複数のセンサの出力信号を信号処理し真偽(本物か偽物か)、正損(正券か損券か)を判別する。この判別した結果は、上記搬送制御部に通知される。
【0017】
振り分けゲートG1は、例えば、紙葉類9をリジェクト券と処理券とに振り分けるゲートである。リジェクト券とは、判別部4で判別された紙葉類が偽券、破れ、スキューなどにより判別できない「判別不能券」を指し、その判別結果を搬送制御部3aが受信すると振り分けゲートG1を右側に回動することにより、判別不能券をリジェクト集積部80に集積する。
【0018】
また、「処理券」とは、上記判別部4で判別された紙葉類9が真券で正券(再流通可能券)、又は真券で損券(流通不能券)を指し、その判別結果を搬送制御部3aが受信すると、振り分けゲートG1を左側に回動する。
【0019】
上記分離部5は、振り分けゲートG2、表裏反転部45、振り分けゲートG3から構成され、搬送される紙葉類9の搬送状態を揃え、かつ、その紙葉類9を券種毎に分離する。
【0020】
振り分けゲートG2は、表裏振り分けゲートである。判別部4で判別された紙葉類9の搬送状態の結果に基づき、表裏反転を必要とする場合に右側(時計方向)に回動され、紙葉類9は図示矢印A6で示す表裏反転部45を通過する。また、表裏反転を必要としない場合、振り分けゲートG2は、左側に回動され、紙葉類9は図示矢印A4、A5で示す方向に搬送される。
【0021】
表裏反転部45は、判別部4で判別された紙葉類の表裏を反転する。
【0022】
振り分けゲートG3は、搬送される紙葉類9を施封部7、又は集積部6に振り分けるゲートである。搬送される紙葉類9が操作部11によって施封するように指定された券種の場合、紙葉類9は図示矢印A40の方向に搬送され、また、それ以外の券種の場合、紙幣はゲートG3からゲートG4〜G8を経由して集積部6の各収納庫60〜65に集積される。
【0023】
施封部7は、紙葉類9を一次集積する一次集積部401及び404、一次集積された紙葉類9を搬送路402及び405を搬送する搬送キャリア407、搬送された紙葉類9を施封する施封部410、紙帯408、印刷部409、及び施封部7を制御する施封制御部400から構成される。
【0024】
図3(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類処理装置の概略正面図であり、筐体扉41が開けられ供給部10から搬送方向下流に配置された分離部5までの内部が露出した状態を示す図である。図3(B)は、分離部5で紙葉類9の紙詰まりが発生し、センサSC3を遮光している状態を示す図である。
【0025】
分離部5の前段に設けられている振り分けゲートG2は、判別部4の判別結果に基づいて回動され、紙葉類9が図示矢印A4方向、又はA6方向に分離搬送される。
【0026】
次に、以上のように構成された紙葉類処理装置内で、紙詰まりなど処理を停止する搬送異常障害が発生した場合の解除方法を分離部5での紙詰まりを例に説明する。
【0027】
図3(A)は、紙葉類処理装置の概略正面図で、筐体扉41を開けた状態を示す。また、図3(B)は、分離部5で紙詰まりが発生した状態を示す。図3(A)の光源32は、筐体1の内部全体を照明する筐体照明手段である。光源35は、紙詰まり部分を照明する照明手段である。また、図3の筐体扉41は、右側の扉が左側にスライドした状態を示す。照明スイッチ13は、このスイッチをオン、オフすると上記光源32が点灯、消灯する。
【0028】
図4は、図3(A)に示す分離部5の一部を示す詳細図である。
【0029】
上側の搬送ベルト26は、筐体1に軸支したローラ27と、このローラ27と対向する位置に配置されたピンチローラ21によって挟持される。
【0030】
ピンチローラ21は、ピンチアーム20の一方の端を軸に回動可能に配置されている。即ち、ピンチアーム20は、一方の端に配置したローラ軸25を支点に回動可能であり、かつ、他方の端にはピンチローラ21の軸上に配置したフック23が設けられ、このフック23によって筐体1に軸支したピン24に固定され、これによりピンチローラ21がローラ27と対向する位置に配置される。
【0031】
フック23は、同じくピンチローラ21の軸上に配置した前面レバー22を下側(図示矢印D方向)に回動することによってピン24との固定を解除することができる。それにより、ピンチアーム20を矢印E方向に移動することが出来る。
【0032】
このような構成において、通常、紙葉類9は搬送ベルト26に挟持され図示矢印A3に向かって搬送される。そして、判別部4の判別結果によって紙葉類9の表裏反転が必要な場合は、振り分けゲートG2の回動により図示矢印A6方向に搬送される。また、表裏反転を必要としない場合は、図示矢印A4を経由し、図示矢印A5方向に搬送される。
【0033】
次に、この搬送ベルト26上のセンサSC3の近く(例えば、図示矢印C1部分)で図3(B)に示す紙葉類9の紙詰まり(搬送異常障害)が発生した場合、搬送制御部3aによってセンサSC3の出力信号を演算することにより紙詰まりが検知される。また、同時に、照明制御部3bによって紙詰まり部分を照明する照明手段である光源35が点灯する。さらに、その紙詰まりを除去するために紙葉類処理装置の筐体扉41を開けたときに、分離部5全体を照明する筐体照明手段である光源34が点灯する。
【0034】
なお、照明手段である光源35と、筐体照明手段である光源34を点灯するタイミングは、紙詰まりが検知され紙葉類処理装置が停止し、オペレータが筐体扉41を開いた時に光源35、34を同時に点灯するように照明制御部3bによって制御してもよい。
【0035】
次に、紙詰まりの除去方法を説明する。ピンチアーム20の前面レバー22を下側(図示矢印D方向)に回動し、ピンチアーム20のフック23をピン24から解除し、ピンチアーム20をローラ軸25を支点に下側(図示矢印E方向)に回動する(開閉機構)。このようにすることによって、搬送ベルト26の図示矢印C1部分とピンチアーム20との間に隙間ができ、紙詰まりの紙葉類9を除去することが可能になる。
【0036】
紙詰まりになった紙葉類9が取り除かれると、ピンチアーム20を上側に回動し、更に、前面レバー22を上側に回動し、前面レバー22のフック23をピン24に固定することによって元の状態に戻す。
【0037】
続けて、筐体扉41を閉めると、光源34が消灯し、また、紙詰まり除去から所定の復帰処理を行うことによって光源35が消灯する。復帰処理とは、例えば、操作部11に配置されたジャムクリアスイッチ(図示なし)を押下した時に実行される処理である。
【0038】
なお、紙詰まりには、搬送路の所定の箇所に複数個配置した検知手段であるセンサ(例えば、SC1)を遮っている場合と、センサ間に滞留している場合がある。前者は紙葉類の搬送方向長さと、搬送速度によって決まる搬送検知センサを遮光する時間が設定値を越える場合に紙詰まりと判断される。また、後者は、搬送方向上流に配置したセンサと搬送方向下流に配置したセンサ間を通過する通過時間が設定値を超える場合に紙詰まりと判断される。この何れの場合も紙詰まりと判断され同様に処理される。
【0039】
次に、保守点検の方法を説明する。保守点検は、日常点検と、定期点検に分類される。日常点検は、紙葉類処理装置を使用するにあたって、紙葉類の処理量に応じて決められた点検を実施することである。例えば、判別部4の清掃や、搬送検知センサ12の清掃などがある。一方、定期点検は、紙葉類処理装置の稼働時間又は処理量に応じて、摩耗や劣化する部材の点検と点検結果に基づく部材の交換を行う。
【0040】
これらの保守点検は、紙葉類処理装置が稼働していない状態で行う。まづ最初に、操作部11から保守点検の種類(モード)を設定する。このモード設定によって決められた保守点検箇所の搬送路を照明する光源が点灯する。次に、筐体扉41を開くと分離部5の上部の左右に設けられた光源32又は光源34が点灯し、所定の点検作業を行う。
【0041】
次に、上記点検の有無とは無関係に例えば清掃や部品交換などのために、紙葉類処理装置内部を照明する場合は、紙葉類処理装置内部を照明する照明スイッチ13をオンする。この照明スイッチ13のオンによって、上記光源34、又は光源32が点灯する。その後、必要な作業を実施する。これらの作業終了後、照明スイッチ13をオフにし、光源34、又は32を消灯する。最後に筐体扉41を閉じ保守点検作業を終了する。
【0042】
図5(A)は、紙葉類処理装置内部の明るさの様子を示している。紙葉類処理装置が設置される場所によるが、一般的に天井照明30がある場合、その影になり斜線で示す部分が暗くなる。保守点検を行う係員は、図4(A)の作業エリア側から上述した保守点検作業を行うため、斜線部分の暗さが問題となる。一方、図5(B)は、照明スイッチ13をオンにして光源32を点灯した時の紙葉類処理装置の内部を照明した状態を示す。
【0043】
このように、紙葉類処理装置内部に光源を持ち、保守点検時にこれを点灯することによって、保守点検を効率よく行うことができる。
【0044】
次に、上記第1の実施の形態の搬送異常障害箇所の照明及び消灯を集積部6又は施封部7に適用する場合を説明する。本実施形態では、図3に示すように、集積部6は筐体下部に配置されており光源32では照明が困難である。
【0045】
そのために集積部6には光源36を配置し、上記光源32と同様の機能をもたせる。また、必要に応じて収納庫60〜65に対応した振り分けゲートG4〜G8の近傍のも光源(記述しない)を配置する。
【0046】
同様に施封部7は筐体の左側に配置されており光源32では照明が困難である。そのために施封部7には光源37を配置し、上記光源32と同様の機能をもたせる。また、必要に応じて一次集積部401及び404の近傍にも光源(記述しない)を配置する。
【0047】
このようにすることによって、集積部6及び施封部7においても分離部5で説明したと同様の効果を得ることができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
以下に、本発明の第2の実施の形態を、図6を参照して説明する。図6は、第2の実施の形態の紙葉類処理装置の分離部の一部を示す詳細図であり、構成そのものは図4と同じあるので、全て同符号が付けられている。
【0049】
この第2の実施の形態は、例えば、第1の実施の形態と同じ搬送路C1部分で紙詰まりなどの障害が発生したときに、この紙詰まり部分を照明する照明手段である光源35を点灯するタイミングが第1の実施の形態と異なっている。
【0050】
即ち、紙詰まりが発生すると、紙詰まりを解除するために紙葉類処理装置の筐体扉41を開ける。このとき分離部5全体を照明する筐体照明手段である光源34が点灯する。
【0051】
次に、紙詰まりを除去するためにピンチアーム20の前面レバー22を下側(図示矢印D方向)に回動し、ピンチアームのフック23をピン24から解除する。ピンチアーム20aは、ロックを解除し開いた状態(開閉機構を開いたとき)を示す。この開動作と同時に照明制御手段は照明手段である光源35を点灯する。このように搬送路内の紙葉類を取り除くためにピンチアーム20を開けたときに、障害の発生した搬送路を光源35によって照明される。
【0052】
そして、同様に紙詰まりを除去し、ピンチアーム20を閉めると光源35は消灯し、筐体扉41を閉めると光源34は消灯する。これで一連の作業は終了する。
【0053】
この機能は、紙詰まり等障害が発生した場合にのみならず、障害が発生していない場合であってもピンチアーム20が対応する光源35によって照明されることは明らかである。
【0054】
このような機能をもたせることによって、紙詰まり等障害が発生している部分に限らず、関連する部分の開閉機構を操作することによって確認することができるという効果がある。なお、この機能は集積部6又は施封部7においても同様に実施することが可能である。
【0055】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、紙葉類処理装置の稼働中の障害からの復帰や保守点検作業に必要な箇所を照明し、また作業に必要な空間を確保することができるため、作業効率のよい紙葉類処理装置を提供できる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、紙葉類処理装置の稼働中の障害発生時は障害発生箇所を照明する光源を設け、また保守点検作業時には点検作業に必要な所定の箇所を照明する光源を設け、また作業に必要な空間を確保することができるため、作業効率のよい紙葉類処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類処理装置のレイアウト構成を示す図。
【図2】図1に示す供給部及び分離出部の詳細図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類処理装置の概略正面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る分離部の一部を示す詳細図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類処理装置の内部照明を説明する図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る分離部の一部を示す詳細図。
【符号の説明】
1 筐体
2 分離取出部
3a 搬送制御部
3b 照明制御部
4 判別部
5 分離部
6 集積部
7 施封部
9 紙葉類
10 供給部
11 操作部
12 搬送検知センサ
13 照明スイッチ
20 ピンチアーム
21 ピンチローラ
22 前面レバー
23 フック
24 ピン
26 搬送ベルト
27 ローラ
30 天井灯
32、34、35、36、37 光源
41 筐体扉
G1〜G8 振り分けゲート

Claims (8)

  1. 紙葉類を搬送する搬送路と、
    この搬送路に設けられ、前記紙葉類を検知する検知手段と、
    この検知手段の検知結果に基づいて前記紙葉類の搬送形態及び搬送異常障害を検知する搬送制御手段と、
    前記搬送路を照明する照明手段と、
    前記搬送制御手段によって前記搬送異常障害が検知されたとき、前記搬送異常障害箇所を前記照明手段によって照明する照明制御手段と
    を有し、それらが筐体内に組み込まれていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記照明制御手段はさらに、
    前記搬送異常障害が除去された時に前記照明手段を消灯することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記筐体に設けられ、
    開閉可能な筐体扉と、
    この筐体扉が開いたときに前記筐体内を照明するように前記照明制御手段を動作させる筐体照明手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記照明制御手段はさらに、
    前記筐体扉が開かれたときに前記搬送異常障害箇所を照明することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記筐体照明手段はさらに、
    前記筐体照明手段をオン、オフすることにより前記筐体内を照明するスイッチを有することを特徴とする請求項3に記載の紙葉類処理装置。
  6. 紙葉類が堆積される供給部と、
    前記供給部から前記紙葉類を1枚ずつ分離して取り出す分離取出部と、
    前記分離取出部から取り出されて搬送される前記紙葉類を検知する検知手段と、この検知手段によって前記紙葉類の搬送異常障害を検知する搬送制御手段と、
    前記検知手段による検知結果に基づいて前記紙葉類を次工程に搬送し、内部の搬送ベルトを露出できる開閉機構を有する搬送路と、
    前記搬送路を照明する照明手段と、
    前記搬送制御手段により前記搬送路上で前記紙葉類の搬送異常障害が検知されたとき、前記開閉機構が開いた状態になると、前記照明手段によって前記搬送異常障害部分を照明する照明制御手段と
    を有することを特徴とする紙葉類処理装置。
  7. 搬送される紙葉類を集積又は施封する装置であって、
    前記搬送される紙葉類を検知する検知手段と、
    前記紙葉類の集積を行う集積部又は施封を行う施封部の異常を検知する搬送制御手段と、
    前記集積部又は施封部を照明する照明手段と、
    前記検知手段によって前記集積部又は施封部で異常が検知されたとき前記照明手段によって異常が検知された部分を照明する照明制御手段と
    を有することを特徴とする紙葉類処理装置。
  8. 保守点検時に保守点検の種類を指定する手段と、
    前記保守点検時に複数の点検箇所を照明する複数の照明手段と、
    前記保守点検時に筐体を照明する筐体照明手段と、
    前記保守点検の種類に応じて複数の照明手段および筐体照明手段の一部又は全部を点灯する照明制御手段と
    を有することを特徴とする紙葉類処理装置。
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