JP2005059395A - サーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明はサーマルプリンタに関し、低背化且つ軽量化を実現することを目的とする。
【解決手段】 サーマルヘッド支持部材33、第1、第2のパルスモータ35,36を有する第1モジュール30に、可動刃部材71を有する第2モジュール50が結合された状態で、カッタ部70が形成される。カッタ部70は、サーマルヘッド支持部材33の上端の固定刃部33bと、これに対向した可動刃部材71とよりなる。
【選択図】 図1

Description

本発明はサーマルプリンタに関する。
POS端末や発券端末には、連続する用紙を自動的に切断する機能を備えたサーマルプリンタ装置が組み込んである。
従来の用紙自動カット方式のサーマルプリンタは、サーマルヘッドとプラテンとモータとを備えた構成のサーマルプリンタ本体に、独立した装置であるカッタ装置が取り付けてある構成である。カッタ装置は、固定刃と、可動刃と、可動刃を移動させるモータとを備えた構成である。
特開2000−94767号公報
このため、サーマルプリンタは、サーマルプリンタ本体とカッタ装置とを合わせた大きさとなってしまい、小型化を図ることが困難であった。このため、POS端末や発券端末の小型化も困難であった。
一方、携帯端末機器においても、用紙を自動的にカットする方式が望まれているにも拘わらず、サイズの点から、用紙を自動的に切断することが可能であるサーマルプリンタ装置を組み込むことが出来ず、用紙を手動操作でカットする方式が採用されているのが現状である。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、更に小型及び軽量化を実現できるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、第1モジュールに第2モジュールが分離可能に結合されている構成であり、
サーマルヘッドが固定してあるサーマルヘッド支持部材は、その一部に刃として機能する固定刃部を有する構成であり、
上記第1モジュールは、上記サーマルヘッド支持部材及びモータを有する構成であり、
上記第2モジュールは、プラテンローラ、可動刃部材、該可動刃部材を動かす可動刃部材動作機構を有する構成であり、
上記第2モジュールが上記第1モジュールに結合された状態で、上記可動刃部材が上記サーマルヘッド支持部材の一部である固定刃部と対向し且つ上記モータの回転が上記可動刃部材動作機構に伝達されるようにされて、カッタ部が形成される構成としたことを特徴とする。
第2モジュールが第1モジュールに結合された状態で、可動刃部材が固定刃と対向してカッタ部が形成される構成であり、且つ、サーマルヘッド支持部材の一部に固定刃部を有する構成であるため、サーマルプリンタ装置は、独立したカッタ装置を第1モジュールの上方に搭載した構成に比べて、高さ寸法を短くして小型化が図られ、更には、独立した固定刃部材を組み込んだ構成に比べて部品点数が少なくなって軽量となる。
上述の如く、本発明によれば、第2モジュールが第1モジュールに結合された状態で、可動刃部材が固定刃と対向してカッタ部が形成される構成であるため、サーマルプリンタ装置は、独立したカッタ装置が第1モジュールの上方に搭載してある従来の構成に比べて、高さ寸法を短くして低背化が出来、小型化が図られる。また、サーマルヘッド支持部材の一部に固定刃部を有する構成であるため、サーマルプリンタ装置は、独立した固定刃部材を組み込んでいる従来の構成に比べて部品点数が少なくなって軽量に出来る。
次に本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明の実施例1になるサーマルプリンタ10を示す。図3(A),(B),(C)はサーマルプリンタ10を概略的に示す。サーマルプリンタ10は、ラインプリンティングタイプであり、且つ、クラムシェルタイプである。図4(A),(B)はサーマルラインプリンタ10が組み込んである携帯端末機器20を示し、図5は携帯端末機器20内にサーマルラインプリンタ10が組み込んである状態を示す。X1−X2はサーマルプリンタ10の幅方向、Y1−Y2は長手方向、Z1−Z2は高さ方向である。
[全体的構成及び動作]
サーマルプリンタ10は、図6に示す第1モジュール30に図7に示す第2モジュール50が分離可能に結合された構成であり、第2モジュール50が第1モジュール30に結合された状態でカッタ部70が形成される構成である。カッタ部70は用紙の送り方向上、印刷が行われる個所よりも下流側に配置される。
第1モジュール30は、図6に示すように、第1支持部材31に、サーマルヘッド32が固定してあるサーマルヘッド支持部材33、ヘッド圧付勢板ばね部材34、第1、第2のパルスモータ35,36、第1、第2のギヤ列37,38、プラテンローラロック部材41、42等が取り付けてある構成である。
サーマルヘッド支持部材33は、第1支持部材31の幅に対応する大きさであり、図3(A)に示すように、Z2端部33aを支持部31aに支持されて狭い角度範囲内でA1−A2方向に回動可能に支持してあり、垂直面に対してY1方向に角度α傾斜している。第1支持部材31のY1側の面にサーマルヘッド32が固定してあり、板ばね部材34によってA1方向に押されている。サーマルヘッド支持部材33は、その一部に固定刃部33bを有する。固定刃部33bは、金属板製のサーマルヘッド支持部材33のZ1端に、Y1方向に迫り出して形成してある。この固定刃部33bは図3(C)に示すようにZ1方向に凸に僅かに湾曲している。支持部31a内には、上記の板ばね部材34に一体的に形成してある板ばね片34aが入り込んでおり、Z2端部33aは板ばね片34aに支持されている。よって、固定刃33bは、狭い範囲内において、Y1−Y2方向及びZ1−Z2方向に変位が可能であり、且つ、Y2方向に変位されると板ばね部材34のばね力によってY1方向の刃圧F1が発生し、Z2方向に沈み込むように変位されると板ばね片34aのばね力によってZ1方向の刃圧F2が発生する。
第1のパルスモータ35はプラテン回転用であり、このスピンドルのギヤは第1のギヤ列37と噛み合っている。第2のパルスモータ36は可動刃移動用であり、図8に示すように、このスピンドルのギヤ36aは第2のギヤ列38と噛み合っている。39は第1のギヤ列37の出力側の小径ギヤであり、40は第2のギヤ列38の出力側の小径ギヤである。
プラテンロック部材41、42はX1、X2側に配置してあり、プラテンロック部材41には操作ノブ43が付いている。
第2モジュール50は、図7及び図8に示すように、略U字形状の第2支持部材51に、プラテンローラ52、可動刃部材71、ギヤ列54等が取り付けてある構成である。図8は第2モジュール50を分解して示し、各部材の形状は概略的に示す。ギヤ列54及び後述するラック56、57等が、可動刃部材71を往復スライドさせる機構200を構成する。
第2支持部材51は、天板部51aと、この両側のフランジ部51b,51cを有し、略U字形状である。プラテンローラ52は、両側に突き出ている軸部52a,52bを、第2支持部材51に形成してある軸受部51d,51eに支持されている。軸部52bにギヤ55が固定してある。可動刃部材71は、Y1方向側が谷のV字形状の刃部72を有し、X1側にラック56、X2側にラック57が固定してある。可動刃部材71は、ラック56、57をフランジ部51b,51cに形成してあるガイド部51f,51gに支持されており、Y1−Y2方向に移動可能である。前記のサーマルヘッド支持部材33の一部に形成してある固定刃部33bと可動刃部材71とがカッタ部70を構成する。カッタ部70は、三点残しパーシャルカット、二点残しパーシャルカット、一点残しパーシャルカットが可能である構成であり、そのために可動刃部材71は三つの切欠部73,74,75を有しており、その形状については後述する。可動刃部材71は、ギヤ列54は、軸部52aに支持してあるギヤ58と、ギヤ58と噛み合ってフランジ部51b上の軸59に支持されているギヤ60と、ギヤ60と噛み合っているピニオン61と、別のピニオン62とを有する。ピニオン61、62は、両側のフランジ部51b,51c間に横架してある軸部材63の両端に固定してあり、夫々ラック56、57と噛み合っている。ギヤ60とフランジ部51bとの間には、復帰用のばね64が軸59に支持されて設けてある。復帰用のばね64によって、可動刃部材71はY1方向に移動しており第2支持部材51の内部に引き込まれている。
上記のサーマルラインプリンタ10は、携帯端末機器20に図4(A),(B)及び図5に示すように、組み込んである。携帯端末機器20は、シャーシ21と、シャーシ21を覆うケーシング22と、Y1側の軸23に支持してある開閉蓋24と、Y1側のロール紙収容部25と、ケーシング22上の操作ボタン26とを有する。第1モジュール30は、ケーシング22上、ロール紙収容部25に臨む位置に固定してある。第2モジュール50は、開閉蓋24の先端の下面に固定してある。
図4(B)及び図5中二点鎖線に示すように、開閉蓋24を開いて、感熱紙ロール80をロール収容部25内に収め、開閉蓋24を閉じると、第2モジュール50が第1モジュール30と結合されて、図4(A)及び図5図に示すようになる。即ち、プラテンローラ52の軸部52a,52bがプラテンローラロック部材41、42に係合されてロックされ、プラテンローラ52が用紙81をサーマルヘッド32に押し付けられ、用紙81の先端が出口27から外に出ている。また、可動刃部材71の刃部72が固定刃部33bに対向して、カッタ部70が形成される。更には、ギヤ55が小径ギヤ39と噛み合い、ギヤ58が小径ギヤ40と噛み合う。
印刷指令によって、サーマルヘッド32が駆動されて発熱されると共にモータ35が駆動されて第1のギヤ列37及びギヤ55を介してプラテンローラ52が回転され、印刷された用紙部分82がカッタ部70を通過して出口27から送り出される。サーマルヘッド32で発生した熱は、サーマルヘッド支持部材33を通して放熱される。印刷が終了すると切断指令によって、モータ36が駆動されて第2のギヤ列38、ギヤ列54、ピニオン61、62を介してラック56、57が駆動され、可動刃部材71がX1−X2の両側を同時に駆動されて且つX1−X2の両側をガイド部51f,51gによって案内されてY2方向にスライドし、その後にモータ36が逆方向に駆動されて可動刃部材71がY1方向にスライド復帰されて、印刷された用紙部分82が切断される。
なお、操作ノブ43を操作するとプラテンローラ52の軸部52a,52bに対するロックが解除され、開閉蓋24が開かれ、感熱紙ロールが補給される。
なお、サーマルヘッド支持部材33は、垂直面に対して上記とは逆にY2方向に傾斜しているようにしてもよい。
[カッタ部70の構成及び動作]
次に、カッタ部70の構成について説明する。
図3(A),(B),(C)及び図9、図10に示すように、可動刃部材71が固定刃33bに対向する。固定刃33bはサーマルヘッド支持部材33の一部であり、カッタ部70は、独立した部品である固定刃部材を有しない。よって、サーマルラインプリンタ10は、従来に比べて部品点数が少なくなり、Z1−Z2方向の寸法が短くなって、低背化が図れており、且つ軽量化が図れている。
固定刃部33bは図3(C)に示すようにZ1方向に凸に僅かに湾曲しており、且つ、可動刃部材71の刃部72は図3(B)に示すようにY1方向側が谷のV字形状であるため、可動刃部材71がY2方向にスライド移動されるときに、可動刃部材71の刃部72は固定刃部33bとの接触は、接触個所が二個所で、夫々が点接触の状態となり、且つこの点接触の個所に所定の刃圧が作用するようになり、更に、この点接触の位置がX1−X2の両側から中心の方向に向かって移動するようになる。よって、用紙はせん断力を良好に作用されて円滑に切断される。
ここで、刃圧の発生について説明する。図10に示すように、可動刃部材71はX1−X2の両側を天板部51aによって案内されてZ1方向への変位を制限されている。よって、可動刃部材71の刃部72が固定刃部33bをZ2方向に押し付けると共にY2方向に擦る。これによって、固定刃部33bにはZ2方向及びY2方向に力が作用され、固定刃部33bは板ばね部材34及び板ばね片34aを撓ませてY2方向及びZ2方向に僅かに変位され、固定刃部33bには、板ばね部材34のばね力によってY1方向の刃圧F1が発生し、板ばね片34aのばね力によってZ1方向の刃圧F2が発生する。即ち、固定刃として独立して部品である固定刃部材を組み込んだ場合と同様に刃圧F1、刃圧F2が発生する。
また、図3(A)に示すように、サーマルヘッド支持部材33は垂直面に対してY1方向に角度α傾斜している。よって、可動刃部材71がY1方向に移動する過程でサーマルヘッド支持部材33が可動刃部材71に引きずられてA1方向に回動されるときに、固定刃部33bはZ1−Z2方向上、Z2方向、即ち刃部72から離れる方向に変位することになり、可動刃部材71と固定刃部33bとの摩擦は低減される。よって、可動刃部材71のY1方向へのスライド復帰は円滑になされる。
なお、サーマルヘッド支持部材33が垂直面に対してY2方向に傾斜している場合には、可動刃部材71がY1方向へスライド復帰する過程で、板ばね片34aが適宜撓むことによって、異常に高くなった刃圧を吸収する。
また、可動刃部材71は、図11(A)及び図12に示すように、一対の斜辺S1、S2よりなるV字形状の刃部72を有し、且つ、このV字形状の底の部分に第3の切欠部75を有し、且つ、斜辺S1の途中に第1の切欠部73を有し、斜辺S2の途中に第2の切欠部74を有する。第3の切欠部75は、略円形であり、第1、第2の切欠部73、74は、Y1−Y2方向に長い長円形である。
図12に示すように、第1の切欠部73は、X1−X2方向の幅がW1−1である入り口部73aと、Y1方向の端であって最奥に位置する最奥縁部73bと、最奥縁部73bと入り口部73aとの間の縁部73c,73dとよりなる。縁部73c,73dは、入り口部73aよりY1方向に変位するにつれてX1−X2方向に拡がる形状となっている。即ち、縁部73c,73dの間の幅W2−1は、入り口部73aの幅W1−1よりも広く、W2−1>W1−1である。
第2の切欠部74は、上記の第1の切欠部73と同じく、幅がW1−2である入り口部74aと、最奥縁部74bと、その間の幅がW2−2である縁部74c,74dとを有する。また、W2−2>W1−2である。
第3の切欠部75は、幅がW1−3である入り口部75aと、最奥縁部75bと、その間の幅がW2−3である縁部75c,75dとを有する。また、W2−3>W1−3である。
Y1−Y2方向についてみる。YP2は最奥縁部73bの位置、YP3は最奥縁部74bの位置、YP4は最奥縁部75bの位置、YP1は第3の切欠部75の入り口部75aより若干Y1側の位置である。YP1が最もY2側に位置し、YP2はYP1よりもY1側に位置し、YP3はYP2よりもY1側に位置し、YP4はYP3よりもY1側に位置している。YP1、YP2、YP3、YP4は、Y1方向に順次並んでいる。即ち、第1、第2、第3の切欠部73、74、75は、その最奥縁部73b〜75bの位置がY1−Y2方向上ずれている。
なお、YQ1〜YQ4は、可動刃部材71を基準としてみた場合の固定刃部33bの位置を示す。YQ2はYP2とYP3との間、YQ3はYP3とYP4との間、YQ4はYP4よりY1側に位置している。YQ1はYP1よりY2側に位置している。
刃部72について説明する。刃部72は、第1の切欠部73よりX1側の部分の刃部72−1と、第1の切欠部73と第3の切欠部75との間の部分の刃部72−2と、第2の切欠部74と第3の切欠部75との間の部分の刃部72−3と、第2の切欠部74よりX2側の部分の刃部72−4とよりなる。刃部72−1と刃部72−4とは、図11(D),(G)に示すように、垂直面72−1a,72−4aを有する形状である。刃部72−2と刃部72−3とは、図11(E),(F)に示すように、Z1側にY2方向に突き出る傾斜面72−2a,72−3aを有する。この傾斜面72−2aによって、刃部72−2は、楔形状であると共に、図11(B)に示すように、刃部72−2は、X1側の端、即ち、刃部72−2のうち入り口部73aに臨む部分に、Y2方向に尖った尖状部72−2bを有する。傾斜面72−3aによって、刃部72−3は、楔形状であると共に、図11(C)に示すように、刃部72−3は、X2側の端、即ち、刃部72−3のうち入り口部73aに臨む部分に、Y2方向に尖った尖状部72−3bを有する。尖状部72−2b、72−3bは、後述するように、用紙を突き刺して用紙の切断を再度開始する機能を有する場所であり、用紙の切断の再開が円滑に開始される。
次に、カッタ部70が動作して用紙を切断する動作が進行する状態について説明する。
図13(A)、(B)は動作開始前の状態を示す。図14乃至図20は可動刃部材71のY2方向にスライドした位置とそのときの用紙の切断状態とを対応させて示す。図14(A)乃至図20(A)は可動刃部材71の固定刃部33bに対する位置を示し、図14(B)乃至図20(B)は用紙に対するの切断の進行状態を示す。可動刃部材71はYR0−1、YR0−2、YR0−1、YR0−3、YR1、YR2、YR3を経て、YR4まで移動される。なお、指令に応じて、YR1、YR2、或いはYR3が可動刃部材71の最終位置とされる。YR1、YR2、YR3と、YR4は、前記YQ1〜YQ4に対応する位置である。
図13(A)、(B)は動作開始前の状態であり、可動刃部材71はYR0−0に位置しており、用紙81は切りこまれていない。
可動刃部材71がY2方向に移動を開始すると、刃部72−1及び72−4とが固定刃部33bと重なって、用紙81がX1側とX2側から切断が開始される。可動刃部材71が図14(A)に示すようにYR0−1まで移動した状態では、用紙82は図14(B)に示す切断状態となる。86は切断部分である。
可動刃部材71が図15(A)に示すようにYR0−2まで移動した状態では、第1の切欠部73の入り口部73a及び第2の切欠部74の入り口部74aが固定刃部33bと重なって、用紙81の切断が中断され、用紙81には、図15(B)に示すように、第1及び第2の切り残し部83,84が形成され始める。第1の切欠部73の部分については、図21(B)に拡大して示す状態となる。
可動刃部材71が図16(A)に示すようにYR0−3まで移動した状態では、刃部72−2及び72−3が固定刃部33bと重なり始めて、用紙の切断が再開され、図16(B)に示すように、第1及び第2の切り残し部83,84が形成され、且つ、第1の切り残し部83のX2側の端から及び第2の切り残し部84のX1側の端から用紙の切断が再開される。第1の切欠部73の部分については、図21(C)に示す状態となる。
ここで、用紙の切断の再開は、用紙の端ではない部分、即ち、用紙の面から開始されることになるけれども、尖状部72−2b、72−3bが用紙を突き刺すことによって、用紙の切断の再開は円滑に開始される。また、再開された用紙の切断も、図14(A)に示す場合と同じく、刃圧が作用している点接触の個所が移動することによってせん断力によって行われる。よって、紙の切り粉が発生し難く、衛生的であり、例えば厨房等での使用に適する。
可動刃部材71が図17(A)に示すようにYR1まで移動した状態では、刃部72−2及び72−3が固定刃部33bを通過し、第3の切欠部75が固定刃部33bと重なって、用紙81には、図17(B)に示すように、第3の切り残し部85が形成される。用紙81は、幅方向上中央に、第3の切り残し部85、両側に、第1及び第2の切り残し部83,84が形成されている状態で切断された状態、即ち、三点残しパーシャルカット状態となる。第1の切欠部73の部分については、図21(D)に示す状態となる。
可動刃部材71が図18(A)に示すようにYR2まで移動した状態では、図21(E)、(F)に併せて示すように、第1の切欠部73の全体が固定刃部33b上に到り、第1の切欠部73の最奥縁部73bが可動刃と機能して第1の切り残し部83を切断し、用紙81は、図18(B)に示すように、第3の切り残し部85と第2の切り残し部84が形成されている状態で切断された状態、即ち、二点残しパーシャルカット状態となる。
可動刃部材71が図19(A)に示すようにYR3まで移動した状態では、第2の切欠部74の全体が固定刃部33b上に到り、第2の切欠部74の最奥縁部74bが可動刃と機能して第2の切り残し部84を切断し、用紙81は、図19(B)に示すように、第3の切り残し部85だけが形成されている状態で切断された状態、即ち、一点残しパーシャルカット状態となる。
可動刃部材71が図20(A)に示すように最終のYR4まで移動した状態では、第3の切欠部75の全体が固定刃部33b上に到り、第3の切欠部75の最奥縁部75bが可動刃と機能して第3の切り残し部85を切断し、用紙81は、図20(B)に示すように、フルカット状態となり、印刷された用紙部分82が切断される。
ここで、マイコンのプログラムを適宜設定することによって、第2のパルスモータ36の駆動を自由に制御して、可動刃部材71がYR1まで移動して復帰するように、或いは、YR2まで移動して復帰するように、或いは、YR3まで移動して復帰するようにすることが可能である。
可動刃部材71がYR1まで移動して復帰した場合には、用紙81は、図17(B)に示すように、三点残しパーシャルカット状態となる。可動刃部材71がYR2まで移動して復帰した場合には、用紙81は、図18(C)に示すように、二点残しパーシャルカット状態となる。可動刃部材71がYR3まで移動して復帰した場合には、用紙81は、図19(C)に示すように、一点残しパーシャルカット状態となる。印刷された用紙部分82を引きちぎるように引くことによって、印刷された用紙部分82は用紙81から切り離される。
なお、三点残しパーシャルカット或いは二点残しパーシャルカットの場合には、印刷された用紙部分82の用紙81に対する連結が、用紙81の幅方向上離れている個所であって、且つ、複数個所であるため、強い風が当っても、印刷された用紙部分82が回転して裏返しとなることは起きない。よって、携帯端末機器20は例えば扇風機の強い風が当っている情況で厨房等で使用されて、注文のメニューの内容を印刷する場合に好適である。一点残しパーシャルカットの場合には、強い風が当った場合に、印刷された用紙部分が切り残し部を中心に回転して裏返しとなってしまって、調理人が注文のメニューを読めなくなってしまう虞れがあるけれども、三点残しパーシャルカット或いは二点残しパーシャルカットの場合には、このようなことが起きないからである。
次に、第1の切欠部73と形成された第1の切り残し部83との関係について説明する。
図21(B)乃至(D)に示すように、第1の切欠部73は形成された第1の切り残し部83に対してY2方向に移動され、第1の切り残し部83は第1の切欠部73の内部に入り込んでくる状態となる。
図12及び図21(A)に示すように、第1の切欠部73は、縁部73c,73dは、入り口部73aよりY1方向に変位するにつれてX1−X2方向に拡がる形状となっている。
このため、縁部73cは形成された第1の切り残し部83のX1側の縁83aからX1側に離れ、縁部73dは第1の切り残し部83のX2側の縁83bからX2側に離れ、縁部73c,73dは第1の切り残し部83と擦れず、第1の切り残し部83には、Y2方向の擦り力は作用しない。よって、用紙81にはこれをねじるような無用な力は発生しない。
このことは、第2の切欠部74と形成された第2の切り残し部84との関係についても同じであり、第2の切り残し部84にもY2方向の力は作用しない。また、第3の切欠部75と形成された第3の切り残し部85との関係についても同じであり、第3の切り残し部85にもY2方向の力は作用しない。
よって、用紙81のカットは、用紙81にこれをねじるような無用な力を作用させないで行われる。
また、第1の切欠部73は最奥縁部73b、縁部73c,73d、最奥縁部73bが屈曲点を有しない湾曲している形状であるので、カット時に第1の切欠部73の縁部が固定刃部33bと接触する点の移動は円滑に行われ、第1の切欠部73の縁部が固定刃部33bにかみこむロックは起きない。第2の切欠部74、第4の切欠部75についても、同様に、縁部が固定刃部33bと接触する点の移動は円滑に行われ、第2,3の切欠部74,75の縁部が固定刃部33bにかみこむロックは起きない。
[可動刃部材71の変形例]
次に、可動刃部材71の変形例について説明する。
図22、図23は第1の変形例になる可動刃部材71Aを示す。各図中、図11、図12に示す構成部分と対応する構成部分には同じ符号を付す。可動刃部材71Aは、第1の切欠部73A、第2の切欠部74A、第3の切欠部75Aを有する。第1の切欠部73Aは、スリット90とこの奥の舌状刃部91とよりなる。第2の切欠部74Aは、スリット100とこの奥の舌状刃部101とよりなる。第3の切欠部75Aは、スリット110とこの奥の舌状刃部111とよりなる。第1、第2の切欠部73A、74Aの入り口に臨む部分のうち、可動刃部材71Aの中央側には、尖状部72A−2b、72A−3bが形成してある。また、スリット90、100、110は、奥側の幅が入り口の幅より若干広いテーパ状となっている。舌状刃部91、101,111は、前記の最奥縁部73b、74b、75bに相当し、最奥縁部73b、74b、75bと対応する配置で配置してある。舌状刃部91、101,111は図22(D)、(E)、(F)に示すように、Z2方向にβ傾斜しており、且つ、そのY2側の縁91a、101a,111aはY1側に若干傾斜している。よって、舌状刃部91、101,111と固定刃部とは、接触が点接触であって、この点接触の場所が移動するようになり、各切り残し部83,84、85はその幅方向上一側から切断が開始されて切断される。
また、可動刃部材71Aのうちスリット90のX2側の部分92、即ち、スリット90より可動刃部材71Aの中心側の部分は、図22(B)に示すように、可動刃部材71Aのうちスリット100のX1側の部分102、即ち、スリット100より可動刃部材71Aの中心側の部分は、図22(C)に示すように、共にZ1方向にγ傾斜している。よって、可動刃部材71AがY2方向にスライドされる途中において、刃部72A−2及び72A−3の端部は固定刃部上に円滑に乗りあがり、固定刃部と点接触している刃部が刃部72A−1から刃部72A−2へ移り変わる動作、及び、刃部72A−4から刃部72A−3へ移り変わる動作はロックを起こさずに円滑に行われる。
図24は第2の変形例になる可動刃部材71Bを示す。可動刃部材71Bは、可動刃部材71Aとは、部分92、102の形状が相違する。部分92、102は、図24(B)、(C)に示すように、そのZ2側の面が傾斜面93、103としてある。この構成によって、刃部72B−1から刃部72B−2へ移り変わる動作、及び、刃部72B−4から刃部72B−3へ移り変わる動作はロックを起こさずに円滑に行われる。
図25(A),(B),(C)は本発明の実施例2になるサーマルプリンタ10Aを概略的に示す。各図中、図3(A),(B),(C)に示す構成部分と対応する部分には同じ符号を付す。
サーマルプリンタ10Aは、図3に示すサーマルプリンタ10とは、可動刃部材71の支持構造、及び、サーマルヘッド支持部材33の第1支持部材31に対する支持構造が相違する。
サーマルヘッド支持部材33は従来と同じくZ2方向に変位不可能な状態で第1支持部材31に支持してある。これに関連して、可動刃部材71は、Z1方向に変位が可能であって且つZ2方向に刃圧が作用される構成としてある。
可動刃部材71は、上側ガイド板120と下側ガイド板121とよりなるガイド組立体122内にY2方向にスライド可能に支持されている。123はカバーであり、第1支持部材31に固定してある。ガイド組立体122はカバー123の下側に配置してあり、ガイド組立体122とカバー123との間にはばね124が設けてある。
可動刃部材71が固定刃部33aと点接触しつつY2方向にスライドされるときに、ばね124が圧縮されて可動刃部材71がガイド組立体122と共にZ1方向に変位され、ばね124のばね力によってZ2方向に刃圧が作用される。
図26(A),(B),(C)は本発明の実施例3になるサーマルプリンタ10Cを示す。このサーマルプリンタ10Bは、前記のサーマルプリンタ10、10Aとは可動刃部材71Cが往復回動して揺動する点が相違する。
サーマルプリンタ10Cは、図6に示す第1モジュール30Cに図7に示す第2モジュール50Cが分離可能に結合された構成であり、第2モジュール50Cが第1モジュール30Cに結合された状態でカッタ部70Cが形成される構成である。
第1モジュール30Cは、第1支持部材31に、サーマルヘッド32が固定してあるサーマルヘッド支持部材33C、ヘッド圧付勢板ばね部材34、パルスモータ36C、ギヤ130、ホームポジション検知機構131等が取り付けてある構成である。サーマルヘッド支持部材33Cは、上端に固定刃部33Cbが一体に形成してある。固定刃部33Cbは上面側に傾斜面33Cb1を有する。検知機構131は、可動刃部材71Bが最初の位置に到ったことを検出するためのものであり、扇型ギヤ132とフォトカプラ133とよりなる。
第2モジュール50Cは、第2支持部材51Cに、プラテンローラ52、可動刃部材71C、ギヤ140等を有する。可動刃部材71Cは軸141を中心に回動可能である。ギヤ140、軸141等が、可動刃部材71Cを往復回動させる機構300を構成する。可動刃部材71Cの刃部72Cは、Z2側に傾斜面72Caを有する。また、可動刃部材71Cは、X1方向の端がZ2方向に下がるように若干の角度θ傾斜している。また、可動刃部材71CのX1−X2方向の長さは、第2支持部材51Cのうちプラテンローラ52の両側を支持している部分の間の距離よりも長い。
第2モジュール50Cが第1モジュール30Cと結合されると、図26(A),(B),(C)に示すように、プラテンローラ52が用紙を介在させてサーマルヘッド32に押し付けられ、可動刃部材71Cの刃部72Cが固定刃部33Cbに対向して、カッタ部70Cが形成される。刃部72Cは、図27(A1)、(A2)に示すように、X2側の点U1で固定刃部33Cbと点接触している。刃部72Cの回動中心軸141は、刃部72Cの先端よりもZ2側に偏倚した位置に位置している。用紙81は可動刃部材71Cと固定刃部33Cbとの隙間を通っている。
印刷指令によって、サーマルヘッド32が駆動されて発熱されると共にプラテンローラ52が回転されて用紙に印刷が行われる。印刷が終了すると切断指令によって、モータ36Cが所定数のパルス信号によって駆動されてギヤ130,140を介して可動刃部材71Cが図27(B1)、(C1)に示すように反時計方向に角度ε回動される。このときに、刃部72Cの固定刃部33Cbへの接触点が図27(B2)、(C2)に示すように、U1→U2→U3と、X1方向に移動して、用紙81がX2側から図27(B3)、(C3)に示すようにフル切断される。
可動刃部材71Cが図27(C1)に示す位置まで回動されると、モータ36Cが逆駆動され、可動刃部材71Cは図27(D1)、(E1)に示すように時計方向に回動されて復帰され、検知機構131がこのことを検知する。ここで、刃部72Cの傾斜面72Caは、可動刃部材71Cの回動復帰動作時に刃部72Cが固定刃部33Cbに対して滑って逃げる方向の力を発生させるため、刃部72Cが固定刃部33Cbを擦りつつ行われる可動刃部材71Cの回動復帰動作は円滑に行われる。
なお、パルスモータ36Cへ加えるパルス信号の数を制御して、可動刃部材71Cが図27(B1)、(B2)に示す位置まで回動され、その後に復帰するようにすることも出来る。この場合には、用紙81は図27(B3)に示すようにパーシャルカットされる。
図28は本発明の実施例4になるサーマルプリンタ10Dを示す。このサーマルプリンタ10Dは、第1モジュール30Dに第2モジュール50Dが分離可能に結合された構成であり、カッタ部70Dを一体的に備えた構成であり、図26(A)に示すサーマルプリンタ10Cにカム150が追加してある構成である。
カム140は、サーマルヘッド支持部材33Cの上端の固定刃部33Cbを一時的に係止する働きをするものであり、突部150aと、長方形の開口150bを有する。
可動刃部材71Cの軸141に長方形のブロック151が固定してある。このブロック151が開口150b内に緩く嵌合しており、所定の角度範囲内でブロック151はカム140とは独立に回動可能となっている。即ち、可動刃部材71Cが回動を開始すると、所定の角度までは、カム140は停止した状態とされ、その後にカム140は可動刃部材71Cと一体的に回動する。
第2モジュール50Dが第1モジュール30Dと結合されると、図28に示すようになる。カム140の突部150aは固定刃部33CbよりもZ2側に位置している。切断指令によって、モータ36Cが所定数のパルス信号によって駆動されると、図29(A)に示すように、カム140は停止したまま、可動刃部材71Cが反時計方向に回動されて、可動刃部材71Cと固定刃部33Cbとのせん断作用によって用紙が切断され、続いてカム140が反時計方向に回動されて、図29(B)に示すように、突部150aが固定刃部33CbをY2方向に若干押し退けて係止する。その後、モータ36Cが逆に駆動され、カム140は停止したまま、可動刃部材71Cが時計方向に回動されて、図29(C)に示すように、刃部72Cは固定刃部33Cbと接触しないで固定刃部33Cbの個所をZ2方向に通過する。続いて、カム140が時計方向に回動されて、固定刃部33Cbは突部150aによる係止を解除されて、図28に示す状態となる。よって、可動刃部材71Cの回動復帰動作は、刃部72Cが固定刃部33Cbを擦することなく、円滑に行われる。
図30は本発明の実施例5になるサーマルプリンタ10Eを示す。このサーマルプリンタ10Eは、セラミック製のサーマルヘッド32EのZ1の縁を固定刃160として利用し、且つ、硬質セラミック材等である可動刃部材71Eがスライドする構成である。
第1モジュール30Eに第2モジュール50Eが分離可能に結合され、この状態でカッタ部70Eが形成され、カッタ部70Eは、サーマルヘッド32EのZ1の縁の固定刃160と、Y2方向にスライドする可動刃部材71Eとよりなる。
図31は本発明の実施例6になるサーマルプリンタ10Fを示す。このサーマルプリンタ10Fは、セラミック製のサーマルヘッド32EのZ1の縁を固定刃160として利用し、且つ、硬質セラミック材等である可動刃部材71Fが往復回動して揺動する構成である。
第1モジュール30Fに第2モジュール50Fが分離可能に結合され、この状態でカッタ部70Fが形成され、カッタ部70Fは、サーマルヘッド32EのZ1の縁の固定刃160と、往復回動する可動刃部材71Fとよりなる。
可動刃部材71Fが、往復回動する代わりに、1回転づつ反時計方向に回動してもよい。
携帯端末機器のプリンタ部に適用できる。
本発明の実施例1になるサーマルプリンタを示す斜視図である。 図1のサーマルプリンタの側面図である。 図1のサーマルプリンタの概略図である。 図1のサーマルプリンタが組み込まれた携帯端末機器を示す図である。 図4の携帯端末機器のプリンタ部の構造を示す図である。 第1モジュールを示す斜視図である。 第2モジュールを示す斜視図である。 第2モジュールの分解斜視図である。 カッタ部を示す図である。 カッタ部の側面図である。 可動刃部材及びその一部分を拡大して示す図である。 可動刃部材の平面図である。 カッタ部の動作前の状態を示す図である。 可動刃部材がスライドを開始して切断が開始されことを示す図である。 可動刃部材が更にスライドして切断が中断されたことを示す図である。 可動刃部材が更にスライドして切断が再開されたことを示す図である。 可動刃部材が更にスライドして三点残しパーシャルカット状態となったことを示す図である。 可動刃部材が更にスライドして二点残しパーシャルカット状態となったことを示す図である。 可動刃部材が更にスライドして一点残しパーシャルカット状態となったことを示す図である。 可動刃部材が更にスライドしてフルカット状態となったことを示す図である。 第1の切欠部が第1の切り残し部を形成し、更にはこれを切断する動作を示す図である。 可動刃部材の第1の変形例を示す図である。 図22の可動刃部材の平面図である。 可動刃部材の第2の変形例を示す図である。 本発明の実施例2になるサーマルプリンタを示す図である。 本発明の実施例3になるサーマルプリンタを示す図である。 図26中のカッタ部の動作及び用紙の切断状況を示す図である。 本発明の実施例4になるサーマルプリンタを示す図である。 図28中のカッタ部の動作を示す図である。 本発明の実施例5になるサーマルプリンタを示す図である。 本発明の実施例6になるサーマルプリンタを示す図である。
符号の説明
10、10A〜10F サーマルプリンタ
20 携帯端末機器
24 開閉蓋
30、30A〜30F 第1モジュール
32 サーマルヘッド
33 サーマルヘッド支持部材
33b 固定刃部
34 ヘッド圧付勢板ばね部材
34a 板ばね片
35 第1のパルスモータ
36 第2のパルスモータ
37 第1のギヤ列
38 第2のギヤ列
50、50A〜50F 第2モジュール
70 カッタ部
71 可動刃部材
200 往復スライドさせる機構
300 往復回動させる機構

Claims (5)

  1. 第1モジュールに第2モジュールが分離可能に結合されている構成であり、
    サーマルヘッドが固定してあるサーマルヘッド支持部材は、その一部に刃として機能する固定刃部を有する構成であり、
    上記第1モジュールは、上記サーマルヘッド支持部材及びモータを有する構成であり、
    上記第2モジュールは、プラテンローラ、可動刃部材、該可動刃部材を動かす可動刃部材動作機構を有する構成であり、
    上記第2モジュールが上記第1モジュールに結合された状態で、上記可動刃部材が上記サーマルヘッド支持部材の一部である固定刃部と対向し且つ上記モータの回転が上記可動刃部材動作機構に伝達されるようにされて、カッタ部が形成される構成としたことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 第1モジュールに第2モジュールが分離可能に結合されている構成であり、
    サーマルヘッド支持部材に固定してあるサーマルヘッドは、その一部に刃として機能する固定刃部を有する構成であり、
    上記第1モジュールは、上記サーマルヘッド支持部材及びモータを有する構成であり、
    上記第2モジュールは、プラテンローラ、可動刃部材、該可動刃部材を動かす可動刃部材動作機構を有する構成であり、
    上記第2モジュールが上記第1モジュールに結合された状態で、上記可動刃部材が上記サーマルヘッドの一部である固定刃部と対向し且つ上記モータの回転が上記可動刃部材動作機構に伝達されるようにされて、カッタ部が形成される構成としたことを特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のサーマルプリンタにおいて、
    上記可動刃部材動作機構は、上記可動刃部材を往復スライドさせる機構であることを特徴とするサーマルプリンタ。
  4. 請求項1又は請求項2記載のサーマルプリンタにおいて、
    上記可動刃部材動作機構は、上記可動刃部材を往復回動させる機構であることを特徴とするサーマルプリンタ。
  5. 請求項1又は請求項2記載のサーマルプリンタにおいて、
    上記可動刃部材動作機構は、上記可動刃部材を往復スライドさせる機構であり、
    上記可動刃部材は、その移動位置によって複数の切り残し部を形成可能である形状を有することを特徴とするサーマルプリンタ。
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