JP2005059389A - テープ送り機構およびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

テープ送り機構およびこれを備えたテープ印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、解像度を指標するdpi値の異なるサーマルヘッドを備えた複数種のテープ印刷装置に対し、共通に用いることができるテープ送り機構およびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを課題としている。
【解決手段】 ステッピングモータ81を有する動力部101と、印刷テープTおよびインクリボンRを印刷送りする動力伝達部111と、動力部101および動力伝達部111を支持するフレーム102とを備え、dpi値の異なるサーマルヘッド24を備えた複数種のテープ印刷装置1に対し、搭載可能なテープ送り機構31であって、dpi値によって決定される複数の印刷ドットピッチ値を、これらの最大公約数で除算した、それぞれ正の整数となる除算値およびその正の整数倍値が、ステッピングモータの1ドット送りに対応する正の整数としてのステップ数になるように、動力伝達部111を構成している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、dpi値の異なるサーマルヘッドを備えた複数種のテープ印刷装置に対し、搭載可能に構成されたテープ送り機構およびこれを備えたテープ印刷装置に関するものである。
従来、この種のテープ印刷装置では、サーマルヘッドの解像度(dpi値)により発熱素子の配置ピッチ(紙幅方向のドットピッチ)が決定されるが、このドットピッチと印刷テープの間欠送りピッチ(ドットピッチ)とを一致させるため、所定の解像度を有するサーマルヘッドと、その解像度に対応して間欠送りをする専用のテープ送り機構と、を組み合わせてこの種のテープ印刷装置は組立てられている。より具体的には、テープ送り機構は、ステッピングモータと、ステッピングモータの動力によって印刷テープおよびインクリボンを印刷送りする減速歯車列と、を備えた一体のユニットとして形成され、ステッピングモータが1ドット送りに対応する所定のステップ数をとるように減速歯車列のギヤ比が定められている。
特開2001−341371号公報(第3頁、図1)
このような従来の構成では、dpi値の異なるサーマルヘッドを備えた複数種のテープ印刷装置毎に、所定の印刷送り量を有する専用のテープ送り機構を用意しなければならないため、基本構造が共通するテープ送り機構であるにもかかわらず汎用性がなく製造コストが高くなる問題があった。
本発明は、解像度を指標するdpi値の異なるサーマルヘッドを備えた複数種のテープ印刷装置に対し、共通に用いることができるテープ送り機構およびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを目的としている。
本発明のテープ送り機構は、ステッピングモータを有する動力部と、動力部の動力を印刷テープおよびインクリボンに伝達してこれを印刷送りする動力伝達部と、動力部および動力伝達部を支持するフレームとを備え、解像度を指標するdpi値の異なるサーマルヘッドを備えた複数種のテープ印刷装置に対し、搭載可能に構成されたテープ送り機構であって、テープ印刷装置別の複数のdpi値によって決定される複数の印刷ドットピッチ値を、これらの最大公約数で除算した、それぞれ正の整数となる除算値およびその正の整数倍値が、ステッピングモータにおける1ドット送りに対応する正の整数としてのステップ数になるように、動力伝達部を構成したことを特徴とする。
dpi値の異なるサーマルヘッドを備えた複数種のテープ印刷装置では、そのテープ印刷装置毎にそれぞれの印刷ドットピッチ値が決定される。この構成によれば、この複数の印刷ドットピッチ値を、これらの印刷ドットピッチ値から得られる最大公約数で、それぞれ除算することにより、それぞれの印刷ドットピッチ値に対し正の整数の値(除算値)を得、この正の整数の値(除算値)がステッピングモータのステップ数となるように動力伝達部を構成しているため、dpi値の異なるサーマルヘッドに対し、1ドット送り当たりのステップ数を変更するだけで複数種のテープ印刷装置のテープ送り機構として共通に用いることができる。また、上記の正の整数(除算値)を正の整数倍した値(正の整数倍値)でも、同様である。
この場合、動力伝達部は、ステッピングモータに連結された減速歯車列と、減速歯車列の出力側に連結されると共に印刷テープおよびインクリボンに転接してこれを送る送りローラと、減速歯車列の出力側に連結されると共にインクリボンを巻き取る巻取りリールと、を有し、フレームは、減速歯車列を支持する歯車側フレームと、歯車側フレームとは別体に構成され、送りローラおよび巻取りリールを支持する出力側フレームと、を有していることが、好ましい。
この構成によれば、ステッピングモータの動力は、減速歯車列によってその出力側に位置する送りローラおよび巻取りリールに伝達される。これにより、送りローラによる印刷テープおよびインクリボンの送り動作と同期して、巻取りリールによってインクリボンの巻取り動作が行われる。一方、印刷に使用する印刷テープおよびインクリボンの最大幅は印刷装置毎に異なることがあるため、送りローラおよび巻取りリールは、印刷テープおよびインクリボンの最大幅に合せたものにする必要がある。かかる場合に、フレームを汎用部品となる歯車側フレームと専用部品となる出力側フレームとに分割することにより、テープ送り機構の生産性を上げることができる。
この場合、動力部は、歯車側フレームに支持されていることが、好ましい。
この構成によれば、歯車側フレームに動力部を取り付けることにより、dpi値の異なるサーマルヘッドをそれぞれ備えた複数種のテープ印刷装置に、同一出力のステッピングモータを共通に用いる場合に、特に有用である。すなわち、動力部も汎用部品である歯車側フレームに含めることができ、生産性を上げることができる。
この場合、送りローラは、サーマルヘッドに対峙するプラテンを兼ねており、出力側フレームには、送りローラに対峙して、サーマルヘッドを支持する支軸が立設されていることが、好ましい。
この構成によれば、サーマルヘッドは送りローラと共に、出力側フレームに支持されることになるため、サーマルヘッドと送りローラとの相互の離間距離や平行度を高めることができる。また、サーマルヘッドにおいても上記と同様に印刷テープおよびインクリボンの最大幅に合せる必要があるため、サーマルヘッドを、テープ印刷装置の機種毎に専用部品化された出力側フレームに予め搭載しておくことにより、組立作業を簡略化することができる。
本発明のテープ印刷装置は、上記のテープ送り機構と、印刷テープに印刷を行うサーマルヘッドとを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、生産性の高いテープ送り機構を用いるため、テープ印刷装置全体の製造コストを下げることができる。
本発明のテープ送り機構によれば、ステッピングモータのステップ数が正の整数となるように動力伝達部を構成しているため、dpi値の異なるサーマルヘッドをそれぞれ備えた複数種のテープ印刷装置のテープ送り機構として共通に用いることができる。このため、テープ送り機構を汎用化でき、製造コストを削減することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態に係るテープ印刷装置ついて説明する。このテープ印刷装置は、印刷テープを収容したテープカートリッジを着脱自在に装着し、テープカートリッジから印刷テープを繰り出しながら、これに所望の文字や図形等の印刷を行い、その印刷済み部分を所定の長さに切断して、ラベルを作成するものである。
図1ないし図2はテープ印刷装置1の外観図であり、同図に示すように、テープ印刷装置1は、装置ケース2により外殻を形成され、テープ印刷装置1に着脱自在に装着したテープカートリッジ4を有しており、このテープカートリッジ4内に剥離紙付きの印刷テープTを、繰出し可能に収容している。なお、以下、図1における紙面下側を「前」とし紙面上側を「後」として説明すると共に、紙面左側を「左」とし紙面右側を「右」として説明を進める。
装置ケース2の前半部上面には、キーボード6が配設され、後半部上面には、左側にテープカートリッジ4が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部8が、右側にディスプレイ9および小物や印刷済みラベルなどを収納する収納凹部10がそれぞれ配設されている。カートリッジ装着部8には、開閉する開閉蓋12が設けられ、収納凹部10には、ディスプレイ9の後側に位置し開閉する収納蓋(開閉蓋)13が設けられている。そして、これら開閉蓋12および収納蓋13は、いずれも後部に設けた左右一対のヒンジ部14,14,15,15を中心に、上側に向かって回動して開放される。
一方、装置ケース2は、テープ印刷装置1の表面および周面を一体に覆うケース本体17と、テープ印刷装置1の下面を覆う裏蓋(図示省略)とから成り、上記の開閉蓋12および収納蓋13は、閉塞した状態で、それぞれケース本体17の表面と面一に一体感を奏するようにデザインされている。また、上記のカートリッジ装着部8および収納凹部10は、ケース本体17と一体に窪入形成(一体成形)されている。
図2に示すように、装置ケース2の左側部2aには、カートリッジ装着部8に連なるテープ排出口18が形成されており、このテープ排出口18とカートリッジ装着部8との間には、外部に送り出した印刷テープTを切断するテープ切断機構20が、内蔵されている。印刷テープTの印刷済み部分は、このテープ切断機構20により切り離され、テープ排出口18から装置外部に排出される。なお、図中の符号21は、印刷を指令する印刷実行ボタンである。
カートリッジ装着部8には、図2に示すように、ヘッドカバー23に覆われたサーマルヘッド24と、サーマルヘッド24に対峙するプラテン支軸25と、巻取りリール支軸26と、テープカートリッジ4の装着を案内するガイド突起27と、テープカートリッジ4を押えるように保持する左右一対の係止爪(一方のみ図示)28とが立設されている。また、カートリッジ装着部8の左右には、テープカートリッジ4を取り出すときに指を差し入れるための一対の取出し溝29,29が形成されている。
また、図2に示すように、テープカートリッジ4は、上下のケースから成るカートリッジケース41内に、印刷テープT、インクリボンRおよびプラテン42を収容して構成されている。印刷テープTはテープリール43に巻回され、インクリボンRはリボン繰出しリール44およびリボン巻取りリール45に巻回された状態で、それぞれカートリッジケース41に回転自在に収容されている。同様に、プラテン42は、サーマルヘッド24が挿入されるヘッド挿通開口46に隣接して、カートリッジケース41に回転自在に収容されている。そしてこれらプラテン42およびリボン巻取りリール45は、それぞれ上記のプラテン支軸25および巻取りリール支軸26に回転自在に軸支されると共に、カートリッジ装着部8の下側に内蔵されたテープ送り機構31により駆動される。なお、請求項にいうテープ送り機構31(図3参照)は、プラテン42およびリボン巻取りリール45を含んだ概念である。
印刷テープTは、テープリール43から繰り出され、プラテン42によって印刷送りされる一方、インクリボンRは、リボン繰出しリール44から繰り出され、ヘッド挿通開口46の部分で印刷テープTと重なって併走した後、リボン巻取りリール45に巻き取られる。また、印刷テープTとインクリボンRが併走する部分では、プラテン42とサーマルヘッド24とがこれらを挟み込むように臨んで、印刷を行う。なお、テープカートリッジ4には、収納する印刷テープT(インクリボンR)のテープの幅が異なる複数種のものが用意されている。
このように構成されたテープカートリッジ4をカートリッジ装着部8に装着すると、プラテン42はプラテン支軸25に、リボン巻取りリール45は巻取りリール支軸26に係合し、且つサーマルヘッド24はヘッド挿通開口46に遊挿される。ここで、開閉蓋12を閉塞すると、これに連動して、プラテン42とサーマルヘッド24との間に印刷テープTおよびインクリボンRが挟み込まれ、印刷待機状態となる。ここでユーザは、キーボート6により所望の文字等の印刷情報を入力し、同時にディスプレイ9により入力結果を確認すると共に編集を行う。
次に、印刷実行ボタン21を押して印刷を指令すると、テープ送り機構31が駆動して、テープカートリッジ4から印刷テープTを繰り出すと共に、サーマルヘッド24が駆動して印刷テープTに所望の文字等の印刷を行う。このとき、印刷テープTの印刷済み部分は、テープ排出口18から随時外部に送り出され、印刷が完了すると、テープ送り機構31が印刷テープTの送りを停止すると共に、テープ切断機構20が駆動して、印刷テープTの印刷済み部分を切り離す。これにより、所望の文字等を印刷したラベルが作成される。
一方、カートリッジ装着部8の下側には、プラテン42およびリボン巻取りリール45を回転させるテープ送り機構31、およびサーマルヘッド24をプラテン42に離接させるヘッドリリース機構32(図3参照)が内蔵される一方、キーボード6の下側には、後述する制御装置236を構成する回路基板171が内蔵されている。ヘッドリリース機構32は、開閉蓋12の開閉に連動してサーマルヘッド24をプラテン42に離接させるものである。サーマルヘッド24は、後述するヘッド支軸(支軸)121に回動自在に支持されており、このヘッドリリース機構32によって、開閉蓋12の開放時にプラテン42からサーマルヘッド24が離間し、閉塞時にプラテン42にサーマルヘッド24が押し付けられるようになっている(図3参照)。
図2および図3に示すように、テープ送り機構31は、ステッピングモータ81を有する動力部101と、動力部101から印刷テープTおよびインクリボンRに動力を伝達し、これらを印刷送りする動力伝達部111と、動力部101および動力伝達部111を支持するフレーム102とを備えている。
図4に示すように、フレーム102は、上記の裏蓋上に固定されており、前後に2分割された、前側の出力側フレーム104と、後側の歯車側フレーム103とから構成されている。これら出力側フレーム104,および歯車側フレーム103は互いに突き当てるようにして、一部の重なり部分でビス止め等により接合されている。歯車側フレーム103は、樹脂等で一体成形されており、ステッピングモータ81と、ステッピングモータ81の動力をプラテン42およびリボン巻取りリール45に伝達する後述する減速歯車列151(図5参照)とを支持し、外枠105等のリブにより、補強されている。
歯車側フレーム103は、その底部106に、減速歯車列151の後述する中間ギヤ列150を支持する3本の支持ピン107a,107b,107cが立設されている。また、歯車側フレーム103の右側にはステッピングモータ81を取り付ける一対の取り付け穴115が立設されており、ステッピングモータ81は上側からねじ止めして固定される。なお、図中の符号112,112は歯車側フレーム103を装置ケース2(裏蓋)に固定するための、ビス止め用の固定孔である。
出力側フレーム104は、スチール等でプレス成形されており、プラテン42の回転軸となるプラテン支軸25と、サーマルヘッド24を回動自在に支持するヘッド支軸(支軸)121と、リボン巻取りリール45を支持する巻取りリール支軸26とが、いずれもスペーサを兼ねる円柱状のボスを介して立設されている。また、出力側フレーム104には、サーマルヘッド24の離間方向における回動端位置を規制する度当たり片113が立設されている。なお図中の符号114,114は出力側フレーム104を装置ケース2(裏蓋)に固定するための、ビス止め用の貫通孔である。
図3および図5に示すように、動力部101を構成するステッピングモータ81は、主軸81aを下側へ突出させるようにして歯車側フレーム103に取り付けられ、主軸81aにはモータギヤ(図示省略)と、モータギヤからの動力を出力側に係脱して伝達するクラッチ(図示省略)と、が取付けられている。
減速歯車列151は、上記したモータギヤ(図示省略)およびクラッチ(図示省略)と、クラッチからの動力を出力側に伝達する中間ギヤ列150と、中間ギヤ列150の出力側に噛み合い、リボン巻取りリール45を回転させる巻取りリール駆動ギヤ155と、同じく中間ギヤ列150の出力側に噛み合い、プラテン42を回転させるプラテン駆動ギヤ156とを備えている。
巻取りリール駆動ギヤ155は、巻取りリール支軸26に回転自在に軸支されており、その上側にはすべり軸を介してリボン巻取りリール45に挿入される巻取り駆動コマ155aが取り付けられている。同様にプラテン駆動ギヤ156は、プラテン支軸25に回転自在に軸支されており、その上側にはプラテン42に挿入されるプラテン駆動コマ156aが取付けられている。
図示では省略したが、クラッチは、ステッピングモータ81の主軸81aに回転自在に軸止されたクラッチアーム(図示省略)と、クラッチアームの先端部に回転自在に取り付けられると共に、モータギヤおよび後述する第1中間大ギヤ152aに噛み合うクラッチギヤ(図示省略)とで構成されている。これにより、ステッピングモータ81からの動力は、クラッチアームが主軸81aと連れ回りすることにより、モータギヤ、クラッチギヤ、第1中間大ギヤ152aの順で伝達される。一方、逆に、印刷テープTが人力によって外側から引かれる等して印刷テープTに力が加わると、クラッチが第1中間大ギヤ152aから離れ、動力伝達が遮断されると共にインクリボンRが同期して巻き取られ、インクリボンのジャミングを防止することができる。
中間ギヤ列150は、クラッチと噛み合うと共に支持ピン107aに回転自在に軸支した第1中間大ギヤ152aと、第1中間大ギヤ152aに同軸上において固定した第1中間小ギヤ152bと、第1中間小ギヤ152bに噛み合うと共に支持ピン107bに回転自在に軸支した第2中間大ギヤ153aと、第2中間大ギヤ153aに同軸上において固定した第2中間小ギヤ153bと、第2中間小ギヤ153bに噛み合うと共に支持ピン107cに回転自在に軸支した第3中間大ギヤ154aと、第3中間大ギヤ154aに同軸上において固定した第3中間小ギヤ154bと、を有している。
すなわち、巻取りリール駆動ギヤ155は第2中間小ギヤ153bに噛み合い、プラテン駆動ギヤ156は第3中間小ギヤ154bに噛み合って、それぞれ動力が伝達されるようになっている。この場合、巻取りリール駆動ギヤ155は巻取り駆動コマ155aを介してリボン巻取りリール45に動力伝達する一方で、プラテン駆動ギヤ156はプラテン駆動コマ156aを介してプラテン42に動力伝達が行われるため、インクリボンRの巻取りと印刷テープTの印刷送りが同期して行われる。
このような構成では、上記した歯車側フレーム103と、巻取りリール駆動ギヤ155およびプラテン駆動ギヤ156を除いた減速歯車列151と、ステッピングモータ81とは、一体の歯車側ユニット165として製造することにより、生産性を向上させている。一方、出力側フレーム104は、テープ印刷装置1の機種毎に、解像度(dpi値)や最大テープ幅などが異なることがあるため、この機種毎の専用品となる可能性が高く、出力側ユニット166として製造される。
具体的には、出力側ユニット166は、所定の解像度を有するサーマルヘッド24と、巻取りリール駆動ギヤ155と、プラテン駆動ギヤ156と、出力側フレーム104とを有しており、サーマルヘッド24の発熱素子列の長さをはじめ、出力側フレーム104のプラテン支軸25および巻取りリール支軸26は、印刷処理可能な印刷テープTの最大幅に合せてその長さを変更して製造される。
次に、図6を参照しながら、制御装置236による各構成装置230の制御について説明する。各構成装置230は、上記したキーボード6、ディスプレイ9、サーマルヘッド24、テープ送り機構31の動力源となるステッピングモータ81、テープ切断機構20の動力源となる切断モータ82、およびテープ幅を識別するテープ識別センサ261、等から構成されている。
制御装置236は、上記の各構成装置230を直接的に、または各種のドライバを介して間接的に、統括制御する制御部231と、これら各構成装置230の駆動を直接に担うドライバ群235と、を有している。
制御部231は、マイクロプロセッサで構成されるCPU251と、各種制御プログラムを記憶しているROM252と、主記憶装置となるRAM253と、周辺制御回路であるP−CON254と、を備えており、これらは互いに内部バス255により接続されている。ROM252は、CPU251で処理する印刷制御プログラムを含む各種の制御プログラムを記憶する制御プログラム領域を有している。
制御部231では、CPU251が、ROM252内の制御プログラムに従って、P−CON254を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入出力し、RAM253内において各種データ等を処理した後、P−CON254を介してドライバ群235に制御信号を出力する。このように、制御部231によってテープ印刷装置1の各部が制御されることにより、テープ印刷装置1全体が制御されるようになっている。
ドライバ群235は、ディスプレイ9を表示させるためのディスプレイドライバ241、サーマルヘッド24を駆動するためのヘッドドライバ242、ステッピングモータ81を駆動するためのモータドライバ243、および切断モータ82を駆動する切断モータドライバ245等の各種ドライバから構成されている。モータドライバ243は、いわゆるモータ専用IC等から構成され、P−CON254から受けた回転指令をパルス信号に変換し、ステッピングモータ81の駆動を直接制御している。
ところで、本実施形態にかかるテープ送り機構31は、解像度を指標するdpi値の異なるサーマルヘッド24を備えた複数種のテープ印刷装置1に搭載可能なテープ送り機構31であるが、このテープ送り機構31は以下の構成をとることにより解像度の異なる複数種のテープ印刷装置1に対して汎用性が得られるようにしている。
まず、複数種のテープ印刷装置1に搭載されるステッピングモータ81のステップ数の計算について説明する。この場合、印刷ドットピッチ値は、テープ印刷装置1に搭載するサーマルヘッド24のdpi値によって決定されるため、本来ならば、テープ印刷装置1毎に印刷テープTおよびインクリボンRの所定の印刷送り量を有するテープ送り機構を用意する必要がある。本実施形態では、ステッピングモータ81に上記の制御装置236(モータドライバ243)から送られるパルス数を、テープ印刷装置1毎に予め計算しておき、このパルス数(ステップ数)によって適切な印刷送り量となるようにテープ送り機構31の動力伝達部111を構成している。
具体的には、機種別に搭載されるサーマルヘッド24が、例えば、180dpi、270dpiおよび360dpiといった3種類の解像度を有する場合、対応する印刷ドットピッチ値は、それぞれ略、141μm/dot、94μm/dotおよび70.5μm/dotとなる。これに対し、ステッピングモータ81のステップ送りは、ステッピングモータ81が整数であるステップ数以外はとることができないため、ステッピングモータ81の1ドット送りに対応するステップ数が正の整数となるように調整しなければならない。このため、上記の各印刷ドットピッチ値の最大公約数を計算し、各印刷ドットピッチ値をその最大公約数で除算すれば、正の整数となるステップ数を得ることができる。
上記の場合、各印刷ドットピッチ値の最大公約数は略、24(正確には23.5)となることから、各印刷ドットピッチ値をその最大公約数で除算した除算値はそれぞれ略、6、4および3となる。したがって、各除算値6、4および3を1ドット送りに対応するステップ数(パルス数)となるように動力伝達部111を構成することで、dpi値の異なるサーマルヘッドをそれぞれ備えた複数種のテープ印刷装置1にテープ送り機構31を共通に用いることができる。
より具体的には、図7に示すように、モータギヤの歯数を14とし、クラッチギヤの歯数を28とする。また、第1中間大ギヤ152aの歯数を95とし、第1中間小ギヤ152bの歯数を68とし、第2中間大ギヤ153aの歯数を58とし、第2中間小ギヤ153bの歯数を21とし、第3中間大ギヤ154aの歯数を57とし、第3中間小ギヤ154bの歯数を43とする。そして、プラテン駆動ギヤ156の歯数を35とする。これらにより、主軸81aの回転速度に対するプラテン駆動ギヤ156の回転速度である減速比は0.07820となる。なお、減速歯車列151の各ギヤのモジュールは0.4である。
また、上記したステッピングモータ81は、48の極数を有するPM型ステッピングモータであって、このステッピングモータ81の1ステップ当たりの回転角は3.75度であり、96ステップで360度回転するようになっている。すなわち、ステッピングモータ81はこの96ステップのうち任意のステップ数をとることができる。したがってプラテン42およびリボン巻取りリール45の径をそれぞれ9.18mmとすれば、3ステップ(360dpi)の印刷送り量は0.07048mmとなり、4ステップ(270dpi)の印刷送り量は0.09397mm、6ステップ(180dpi)の印刷送り量は0.14096mmとなり、上記した印刷ドットピッチ値と概ね同じ値にすることができ、ステッピングモータ81は正の整数となるステップ数をとることができる。
このように、上記のように計算したステップ数に対し、印刷テープTおよびインクリボンRが、所望の1ドット送りの印刷送り量をとるように、プラテン42およびリボン巻取りリール45の径や動力伝達部111を構成する減速歯車列151のギヤ比が設定されている。このため、ステップ数を変更するだけで複数種のテープ印刷装置1のテープ送り機構31として共通に用いることができる。
また、上記した制御部231のROM252は、各dpi値毎の専用の印刷制御プログラムを有しており、搭載されるサーマルヘッド24のdpi値毎に、それら複数の印刷制御プログラムのうち1の印刷制御プログラムを選択して使用することで、ステッピングモータ81に送るパルス数を操作できるようになっている。この場合、上記の印刷制御プログラムは、サーマルヘッド24に送る印刷信号も自動的に切り替えて使用できるように設定されている。このため、dpi値の異なるサーマルヘッド24をそれぞれ備えた複数種のテープ印刷装置1の制御装置231として共通に用いることができる。なお、サーマルヘッド24の解像度(dpi値)は上記の3種類に限られるものではない。
以上が本発明のテープ送り機構31の第1実施形態である。本実施形態によれば、テープ送り機構31は、テープ印刷装置1毎の印刷ドットピッチ値から得られる最大公約数で各印刷ドットピッチ値を除算することにより、それぞれの印刷ドットピッチ値に対し正の整数の値(除算値)を得、この正の整数の値(除算値)がステッピングモータ81のステップ数となるように、動力伝達部111を構成しているため、1ドット送り当たりのステップ数を変更するだけで複数種のテープ印刷装置1のテープ送り機構31として共通に用いることができる。
また、印刷テープTおよびインクリボンRの最大幅がテープ印刷装置1の機種毎に異なっていても、それに伴って変更すべきプラテン支軸25、巻取りリール支軸26、巻取りリール駆動ギヤ155、プラテン駆動ギヤ156およびサーマルヘッド24は出力側フレーム104に集中して配置されているので、歯車側ユニット165を、汎用化することができる。その際、汎用部品となる歯車側ユニット165にはステッピングモータ81も含めることができるため、生産性を上げることができる。
次に本発明のテープ送り機構31の第2実施形態について、主に上記した第1実施形態と異なる部分を説明する。本発明のテープ送り機構は、例えば上記の6、4および3といったステップ数に対し、それらを正の整数倍したステップ数をとるように動力伝達部111を構成することが可能である。具体的には、180dpi、270dpiおよび360dpiのテープ印刷装置1の1ドット送りに対応する6、4および3というステップ数についてそれぞれ2倍にした12、8、および6といったステップ数となるように動力伝達部101の減速歯車列151のギヤ比を設定する。
第2実施形態によれば、将来的に、例えば2160dpiの高解像度テープ印刷装置を製造する場合、その1ドット送りに対応するステッピングモータ81のステップ数を1として設定することで、この高解像度テープ印刷装置にもテープ送り機構31を共通して搭載することができる。このため、テープ送り機構31に拡張性を持たせることができる。この場合の正の整数倍とは上記例に示す2倍に限られないことはいうまでもない。
実施形態に係るテープ印刷装置の開閉蓋を閉じた状態の全体斜視図である。 実施形態に係るテープ印刷装置の開閉蓋を開放した状態の全体斜視図である。 実施形態に係るテープ送り機構の全体構成を示す斜視図である。 フレーム廻りの斜視図である。 動力伝達部廻りの斜視図である。 制御装置のブロック図である。 減速歯車列のギヤ比を表した図である。
符号の説明
1 テープ印刷装置 24 サーマルヘッド
31 テープ送り機構 42 プラテン
45 リボン巻取りリール 81 ステッピングモータ
101 動力部 102 フレーム
103 歯車側フレーム 104 出力側フレーム
111 動力伝達部 121 支軸
151 減速歯車列 T 印刷テープ
R インクリボン

Claims (5)

  1. ステッピングモータを有する動力部と、前記動力部の動力を印刷テープおよびインクリボンに伝達してこれらを印刷送りする動力伝達部と、前記動力部および前記動力伝達部を支持するフレームとを備えると共に、
    解像度を指標するdpi値の異なるサーマルヘッドを備えた複数種のテープ印刷装置に対し、搭載可能に構成されたテープ送り機構であって、
    前記テープ印刷装置別の前記複数のdpi値によって決定される複数の印刷ドットピッチ値を、これらの最大公約数で除算した、それぞれ正の整数となる除算値およびその正の整数倍値が、前記ステッピングモータにおける1ドット送りに対応する正の整数としてのステップ数になるように、前記動力伝達部を構成したことを特徴とするテープ送り機構。
  2. 前記動力伝達部は、前記ステッピングモータに連結された減速歯車列と、前記減速歯車列の出力側に連結されると共に印刷テープおよびインクリボンに転接してこれを送る送りローラと、前記減速歯車列の出力側に連結されると共にインクリボンを巻き取る巻取りリールと、を有し、
    前記フレームは、前記減速歯車列を支持する歯車側フレームと、前記歯車側フレームとは別体に構成され、前記送りローラおよび前記巻取りリールを支持する出力側フレームと、を有していることを特徴とする請求項1に記載のテープ送り機構。
  3. 前記動力部は、前記歯車側フレームに支持されていることを特徴とする請求項2に記載のテープ送り機構。
  4. 前記送りローラは、前記サーマルヘッドに対峙するプラテンを兼ねており、
    前記出力側フレームには、前記サーマルヘッドを支持する支軸が立設されていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のテープ送り機構。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のテープ送り機構と、
    前記印刷テープに印刷を行う前記サーマルヘッドとを備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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JP2009172775A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Toshiba Tec Corp サーマルプリンタ
JP2010234581A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Brother Ind Ltd 印刷装置
JP2018065298A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 カシオ計算機株式会社 印刷装置

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