JP2005059216A - 発光素子駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

発光素子駆動装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型でコストを押さえた発光素子駆動装置を提供する。
【解決手段】複数の発光素子毎に設けられ、該発光素子に選択的に駆動電流を印加する複数の第1のスイッチ(SW1a〜SW8a)と、前記複数の発光素子毎に設けられ、前記第1のスイッチと相補的に動作して負荷(110)に駆動電流を印加する複数の第2のスイッチ(SW1b〜SW8b)とを有し、該複数の第2のスイッチは複数のグループに分割され(SW1b〜SW4b:SW5b〜SW8b)、グループ毎に前記第2のスイッチを共通に接続して前記負荷に接続する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光素子の駆動装置に関し、特にレーザゼログラフィにその光源として用いられるレーザ素子の駆動に用いて好適な発光素子駆動装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ素子を光源とするレーザゼログラフィの分野では、より高解像度化、より高速化の要求が強くなってきている。入力画像データに応じてレーザ素子の駆動をオン/オフ制御する速度(以下、変調速度と記す)には限度がある。レーザ光のビーム数を1本とした場合には、主走査方向の解像度のみならず、副走査方向の解像度をも上げようとすると、変調速度が犠牲にならざるを得ない。したがって、変調速度を上げずに副走査方向の解像度を上げるためには、レーザ光のビーム数を増すしかない。レーザ光のビーム数を例えば4本にした場合は、変調速度が1本の場合と同じと仮定すると、主走査・副走査方向の解像度を2倍に向上できる。
【0003】
レーザゼログラフィにその光源として用いられる半導体レーザは、レーザ光が活性層と平行な方向に取り出される構造の端面発光型レーザ素子(以下、端面発光レーザと記す)と、レーザ光が活性層に垂直な方向に取り出される構造の面発光型レーザ素子(以下、面発光レーザと記す)とに大別される。従来、レーザゼログラフィでは、レーザ光源として一般的に端面発光レーザが用いられていた。
【0004】
しかしながら、レーザ光のビーム数を増やすという観点からすると、端面発光レーザは技術的に難しいとされており、構造上、端面発光レーザよりも面発光レーザの方がレーザ光のビーム数を増やすのに有利である。このような理由から、近年、レーザゼログラフィの分野において、より高解像度化、より高速化の要求に応えるために、レーザ光源として、多数のレーザ光ビームを出射可能な面発光レーザを用いた装置の開発が進められている。
【0005】
ところで、半導体レーザの駆動装置では、当該半導体レーザの光量を受光器で検出し、その検出光量に基づいて自動的に光量制御を行う自動光量制御(APC:Automatic Power Control)回路が用いられる。この光量制御に当たっては、面発光レーザの場合、レーザ光を活性層に垂直な方向に出射するという構造上の制約から、ハーフミラーを含む光学系(走査装置)によって出射光の一部を分離し、この分離した光をモニタ光として受光器に入射させることによって面発光レーザの光量を検出する構成が採られている。
【0006】
このように、面発光レーザ、光学系および受光器の各素子がアセンブリされた構成となっていると素子相互の位置精度が悪く、そのような状況下でモニタ光を確実に受光できるようにするには受光器の受光面積を大きく設定する必要があるため、受光器の寄生容量が非常に大きくなる。このため、受光器の検出出力を受けて光量制御を行う回路系では、受光器の検出出力を低インピーダンスで受けないと、光量制御に必要な応答性を確保できない。
【0007】
しかも、面発光レーザの場合は、面発光レーザと受光器との間にハーフミラーを含む光学系が介在するなどの理由によって受光器の出力電流(光電流)自体が非常に小さく、端面発光レーザの受光電流が100μA程度であるのに対して数μA程度の微弱電流である。このような微弱な光電流を低い抵抗値の負荷で電圧に変換すると、面発光レーザの光量検出電圧は端面発光レーザと比較して二桁小さくなってしまう。
【0008】
ところで、レーザダイオードなどの発光素子の駆動方法については、様々なものが提案されている。例えば、単一のレーザダイオードの駆動方法として、特許文献1から3に記載のように、相補出力(差動出力ともいう)を用いて行うことが提案されている。相補出力を用いることで、高速伝送やEMC対策が可能となる。
【0009】
例えば、特許文献1には、負荷側にダミーのレーザダイオードを接続し、駆動回路側からみた端子のインピーダンスと負荷回路側からみた端子のインピーダンスを等しくすることで高速動作を可能としている。また、特許文献2には、レーザダイオードのアノードとカソードにそれぞれ接続されているトランジスタが変調パルスに対して相補的に動作し、発光、非発光時の電源変動を無くすことで立ち上がりを高速化することが記載されている。
【0010】
また、特許文献3には、面発光レーザを用いたレーザゼログラフィにおいて、相補出力を用いることが提案されている。複数の発光素子と対応する各駆動回路とは、それぞれに対して設けられた相補信号伝送線で接続されている。つまり、n個の発光素子に対してn個の相補信号線対が設けられている。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−233543号公報
【特許文献2】
特開昭58−102345号公報
【特許文献3】
特開2003−37484号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の従来技術は単一の発光素子を駆動する技術に関するもので、複数の発光素子を駆動する技術及びその際に問題となる点などについての記載はない。
【0013】
特許文献3に記載の従来技術は、複数の発光素子と対応する各駆動回路とは、それぞれに対して設けられた相補信号伝送線で接続されているので、装置が大型化し、コスト高となるという課題がある。
【0014】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小型でコストを押さえた発光素子駆動装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載のように、複数の発光素子毎に設けられ、該発光素子に選択的に駆動電流を印加する複数の第1のスイッチと、前記複数の発光素子毎に設けられ、前記第1のスイッチと相補的に動作して負荷に駆動電流を印加する複数の第2のスイッチとを有し、該複数の第2のスイッチは複数のグループに分割され、グループ毎に前記第2のスイッチを共通に接続して前記負荷に接続する発光素子駆動装置である。複数の第2のスイッチは複数のグループに分割され、グループ毎に前記第2のスイッチを共通に接続して前記負荷に接続する構成のため、端子の数を少なくでき、小型でコストを押さえた発光素子駆動装置を実現することができる。
【0016】
請求項1の発光素子駆動装置において、請求項2に記載のように、前記発光素子駆動装置は前記グループ毎に共通線を有し、各共通線を外部に接続するための外部接続用端子を共通線毎に有している構成とすることができる。共通線を用いて同一グループに属する第2のスイッチを接続するため、第2のスイッチごとに負荷に接続するための配線を設ける構成に比べ、配線スペースを減少させることができる。
【0017】
請求項1の発光素子駆動装置において、請求項3に記載のように、前記グループ毎に共通線を有し、更に、各共通線を外部に接続するための外部接続用端子を共通線毎に有しており、前記外部接続用端子から延びる信号線は対応する共通線の中央付近に接続されている構成とすることが好ましい。この結果、隣り合うグループに属し、かつ隣接する第2のスイッチ同士での光量の変動差を小さくすることができ、発光素子が形成する画像への悪影響を緩和することができる。
【0018】
請求項1から3のいずれか一項記載の発光素子駆動装置において、請求項4に記載のように、前記各共通線に接続される前記第2のスイッチの数は等しい構成とすることが好ましい。例えば、発光素子を駆動する電源の電源電圧が変動しても、同一グループの属する各発光素子は同じように上記変動の影響を受けるので、画質の劣化を小さく抑えることができ、全体として良好な画質を実現することができる。
【0019】
請求項1から4のいずれか一項記載の発光素子駆動装置において、請求項5に記載のように、前記発光素子駆動装置は、前記発光素子から発光されたビームにより感光体に画像を書き込むものであって、共通に接続されている前記第2のスイッチにそれぞれ対応する前記第1のスイッチによって駆動される前記発光素子により前記感光体上に形成されるビームの空間周波数が、人間の目で感知できる空間周波数以下となるような分割数で前記第2のスイッチはグループ分けされている構成とすることができる。
【0020】
また、共通に接続されている前記第2のスイッチにそれぞれ対応する第1のスイッチによって駆動される発光素子により形成されるビームの空間周波数が、人間の目で感知できる空間周波数以下となるように前記第2のスイッチと前記発光素子との関係が決定されている構成であってもよい。電源電圧の変動などにより露光量が変動しても、その変動の周期が感知できる周波数以下なので、結果的に画質の劣化の少ない画像を形成することができる。
【0021】
請求項1から6のいずれか一項記載の発光素子駆動装置において、請求項7に記載のように、同じグループに属する前記第2のスイッチに対応する第1のスイッチに接続する発光素子は、当該発光素子により走査装置を介して感光体上に形成されるビームが隣接する走査ラインを形成するように配置されている構成とすることができる他、請求項8に記載のように、同じグループに属する前記第2のスイッチに対応する第1のスイッチに接続する発光素子は、当該発光素子により走査装置を介して感光体上に形成されるビームが形成する走査ラインが隣接していないように配置されている構成とすることもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係る発光素子駆動装置の全体構成を示す図である。図1において、発光素子駆動装置10は複数個の発光素子を駆動して、光量制御を行う。発光素子駆動装置10を光量制御装置と称してもよい。図1の構成では、発光素子駆動装置10は32個の発光素子LD1〜LD32を駆動する。換言すれば、発光素子駆動装置10は32チャネル構成である。各発光素子LD1〜LD32は面発光ダイオード(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)で形成され、マトリクス状に配置されている。発光素子駆動装置10は例えばICチップで形成され、内部に以下に説明する回路を備える。
【0024】
発光素子駆動装置10は各チャネル毎に、つまり発光素子LD1〜LD32毎にドライバ100〜10032を有する。また、発光素子駆動装置10は各チャネルに共通の制御部として、共通制御電位設定回路200、電流アンプ300、光量モニタ400、強制点灯回路500、APC(Automatic Power Control)回路600を有する。
【0025】
ドライバ100〜10032は、上記各チャネルに共通の制御部からの信号を、バス150を介して受け取り、それぞれ発光素子LD1〜LD32を駆動制御するための制御を行う。具体的には、ドライバ100〜10032は各発光素子LD1〜LD32の光量制御を行うAPC制御と、APC制御後の変調制御とを行う。後述するように、APC制御では、ドライバ100〜10032は発光素子LD1〜LD32に印加する電圧と電流との両方を制御する。電圧駆動時、ドライバ100〜10032は各端子COUTを介して、発光素子LD1〜LD32のカソードにそれぞれ接続されているコンデンサCd〜Cd32を制御する。電流駆動時、ドライバ100〜10032は各端子LDOUTを介して、各発光素子LD1〜LD32に流れる電流量を制御する。
【0026】
ドライバ100〜10032は複数個ずつ、端子LDCOMを介して共通に接続されるとともに、負荷105に接続されている。図1の構成では、ドライバ100〜100のLDCOM端子は共通に接続され、一端がグランドに接続された負荷105の他端に接続されている。各ドライバ100〜10032は対応する発光素子を駆動していないときには、駆動電流に対応する電流(相補出力)を出力する。この電流を負荷105に流すことにより、発光素子の点灯の数等に依存することなく常に一定の電流が発光素子駆動装置10に流れるようにして、動作の安定化を図っている。
【0027】
発光素子駆動装置10は、各発光素子LD1〜LD32のレーザ光量をAPC制御で適切な値に設定した後、変調制御を行う。APC制御の概略は次の通りである。まず、発光素子LD1のレーザ光量を調整する。ドライバ100は発光素子LD1を駆動する。各発光素子LD1〜LD32に共通に設けられた受光器(例えば、フォトダイオードであって、前述の受光器11に相当する)PDには、発光素子LD1のレーザ光量に応じた電流が流れる。電流アンプ300は受光器PDに流れる電流に対し、スイッチSWSaをオンし、電流源450からの加算電流を加算した電流を低インピーダンスで受けて増幅する。この場合、スイッチSWSbがオンすることで電流源460から供給される基準電流で加算電流を相殺し、残った電流を基準電圧Vref2に接続された抵抗に供給して電流アンプ300が出力する電流を電圧に変換し、この電圧(検出電圧という)を、スイッチSW19を介してAPC回路600に出力する。APC回路600はオペアンプ61と、1つのスイッチ(SWfb1〜SWfb32の何れか1つ)とコンデンサ(Cfb1〜Cfb32の何れか1つ)との直列回路とを複数個備える。各直列回路はオペアンプ61の出力端子と反転入力端子との間に接続されている。各直列回路はサンプルホールド回路を構成する。1つのサンプルホールド回路が1つの発光素子に対応する。例えば、スイッチSWfb1とコンデンサCfb1とのサンプルホールド回路は、発光素子LD1に対応する。同様に、スイッチSWfb32とコンデンサCfb32とのサンプルホールド回路は、発光素子LD32に対応する。
【0028】
オペアンプ61は、発光素子LD1を駆動したときの差電圧を増幅しバス150の対応する信号線に出力する。ドライバ100はこの差電圧がゼロになるように発光素子LD1に与える駆動電流を変化させる。これにより、発光素子LD1のレーザ光量が変化し、受光器PDに流れる電流量が変化する。受光器PDに流れる電流に応じた検出電圧が電流アンプ300からAPC回路600に出力される。このようなフィードバック制御により、電流アンプ300の入力出力に加えられた加算電流は相殺される結果消え、APC基準電圧Vrefで発生した基準電流に対応するレーザ光量となるように発光素子LD1の駆動状態を設定する。なお、この駆動状態の設定とは、発光素子LD1に与える駆動電圧と駆動電流の両方をAPC基準電圧Vrefに対応する値に調整することを意味している。
【0029】
このようにして発光素子LD1を制御している間、APC回路600の32個のサンプルホールド回路のうち、スイッチSWfb1のみがオンとなっており、発光素子LD1のレーザ光量がAPC基準電圧Vrefに相当する値に収束する際の電圧がコンデンサCfb1に蓄積される。以下同様に、発光素子LD2〜LD32を順番に1つずつAPC制御する。
【0030】
なお、後述するように、APC制御は2回行うことが好ましい。2回目のAPC制御では、1回目のAPCでオンしていたスイッチSWSaをオフする。電流アンプ300の出力側に供給されている相殺電流は基準電流+加算電流がそのままであるため、受光電流は基準電流+加算電流に対応する電流で制御が行われる。APC回路600中の32個のサンプルホールド回路を1回目及び2回目のAPC制御で共通に用いることができるが、2回目のAPC制御用に新たに32個のサンプルホールド回路を設けてもよい。
【0031】
光量モニタ400は、電流アンプ300に流れる電流から各発光素子LD1〜LD32のレーザ光量を示す光量モニタ信号を出力する。
【0032】
強制点灯回路500は、APC制御を行う前に必要となる同期信号を生成する回路である。光量制御装置10が組み込まれる複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像処理装置では、画像を描画する位置を正確に決定するために、描画開始位置の少し手前に光センサを設け、発光素子が出力する光が光センサを横切るタイミングに基づき描画開始位置を決定している。
【0033】
図3に、本発明の発光素子駆動装置を備える画像形成装置の一態様であるレーザゼログラフィにおけるレーザ走査系の構成例と、各センサ出力とを示す。レーザゼログラフィ装置におけるレーザ光走査系の基本的な構成は、次の通りである。レーザ光源10dから出射されたレーザ光は、レンズ15、ポリゴンミラー12及びレンズ13、14を介して感光体表面16に照射される。そして、ポリゴンミラー12の回転により、上記レーザ光が感光体表面16を繰り返し走査する。また、レーザ光源10dから出射されたレーザ光の一部は、半透過型ミラー19を介して受光器11に入力する。図10において、このときの受光器11の出力を光量制御センサ出力として示し、描画開始位置の少し手前に設けられた光センサの出力をSOS(Start of Scan)センサ出力として示す。APCのための領域は、走査領域の前後に設けられている。なお、参照番号18は前述した発光素子駆動装置10に相当する。
【0034】
前述したように、発光素子LD1〜LD32の個々のレーザ光量は端面レーザに比べ小さいので、複数個を同時にONさせて、SOSセンサ上を走査する。この場合、特に二次元に配列された発光素子のうち、中央部分に位置する複数の発光素子のみをONすることが好ましい。しかしながら、APC制御では発光素子を1つずつONさせて条件設定(フィードバックループのゲイン)を行っているため、所定数の発光素子を同時にONさせてしまっては、APC制御のフィードバックループが発振してしまう可能性がある。従って、この問題点を解決するために、強制点灯回路500は、変調信号(変調データ)に応じて電流アンプ300の負荷の大きさを変化させる。つまり、ONすべき発光素子の数に応じた負荷を電流アンプ300の出力に接続する。図示する構成では、複数の抵抗がスイッチを介して電流アンプの出力に接続されている。オペアンプ61に着目すれば、強制点灯回路500は、ONすべき発光素子の数に応じて電流電圧変換ゲインを小さくし全体として負帰還のゲインが変わらないようにする。このような構成により、常に1つの発光素子のみをONさせた状態と等価な状態が得られるため、換言すれば、フィードバックループのゲインは1つの発光素子のみをONさせた状態の値となる。この結果、フィードバックループが発振してしまうのを防止することができる。
【0035】
共通制御電位設定回路200は、各ドライバ100〜10032内で必要とされる各種の電流を生成するために必要な制御電位を生成する回路である。図1の構成では、共通制御電位設定回路200は、各ドライバ100〜10032内で流れるバイアス電流を設定するための共通電位を生成する回路と、オフセット電流を生成するための共通電位を生成する回路とを備えている。バイアス電流とオフセット電流とは典型的な例であって、各ドライバ100〜10032は駆動と制御に必要なその他の電流を生成するために必要な制御電位を設定することができる。バイアス電流設定用の共通制御電位は、演算増幅器(オペアンプ)211、電流源212,213及び負荷214,215を含む回路で生成される。オフセット電流設定や他の電流設定用の共通制御電位もそれぞれ同様の回路で生成される。外部からのバイアス電流設定信号に応じて、電流源212は指示された電流を負荷214に供給する。負荷214の端子電圧がオペアンプ211のプラス側端子に与えられる。定電圧源216に接続された定電流源213は、オペアンプ211の出力に応じた電流を負荷215に流す。負荷215の端子電圧がオペアンプ211のマイナス側端子に与えられる。オペアンプ211は、電流源213がバイアス電流設定信号で設定されたバイアス電流と同一の電流を流すように電流源213を制御する。このときのオペアンプ211の出力信号は、バス150の対応するバス線に出力される。他方、定電圧源216のプラス側電圧がバス150の対応するバス線に出力される。このバス線は、夫々の共通制御電位に共通であって、かつ各ドライバ100〜10032に共通である。このように、外部から設定されたバイアス電流値が差分電圧の形でバス150を介して各ドライバ100〜10032に供給される。各ドライバ100〜10032は後述するようにして、受け取った差分電圧からバイアス電流を生成する。この結果、たとえ定電圧源216の電源電圧が変動しても、上記電位差は一定となり、電源電圧の変動による影響を回避することができる。なお、オペアンプ211の出力電圧と定電圧源216の電圧とは、平衡二線で伝送することが好ましい。
【0036】
次に、図2を参照してドライバ100〜10032の内部構成について説明する。各ドライバ100〜10032は同一構成なので、以下では1〜32の添え字を省略し、単にドライバ100として説明する。
【0037】
ドライバ100は2つの乗算器21、22を有する。乗算器21は電流源30を制御するために設けられ、乗算器22は図1に示すコンデンサCd1〜Cd32のうちの対応する1つを制御するために設けられている。以下、便宜上、対応する1つのコンデンサをCdとし、図2に破線で示す。コンデンサCdはレーザへの駆動電圧が立ち上がる短い時間電圧源として機能する。電流源30は対応する発光素子LDに流す電流を生成し、電圧源として機能するコンデンサCdは対応する発光素子LDに駆動電圧を与える。
【0038】
ここで、面発光レーザの駆動電流と駆動電圧(端子電圧)との関係(電圧−電流特性)は、面発光レーザの内部抵抗が高いことから実用的な範囲では比例関係(直線関係)となり、また、駆動電流とレーザ光量との関係も実用的な範囲で比例関係(直線関係)となる。このような特性を踏まえて、1回目のAPC制御において電流源30の電流量は発光素子LDのレーザ光量が基準光量(第1の光量)となるように決められ、2回目のAPC制御においてレーザ光量が第2の光量となるように決められる。同様に、1回目のAPC制御においてコンデンサCdが蓄積する駆動電圧は発光素子LDのレーザ光量が基準光量(第1の光量)となるように決められ、2回目のAPC制御においてレーザ光量が第2の光量となるように決められる。これらの2つの値を用いた内挿又は外挿処理により、レーザ光量を任意の光量に補正することができるようになる。
【0039】
乗算器21と22は4象限アナログ乗算器を用いることができ、その乗算器に接続されるべき電圧源としてコンデンサを用いることができる。各乗算器21、22の入力は差動構成となっている。各乗算器21、22の+と−で表記された2つの差動入力をそれぞれV1a、V1b及びV2a、V2bとすると、差動構成の各乗算器21、22はIout=α(V1a−V1b)(V2a−V2b)で記述される電流を出力する。ただし、αは定数である。
【0040】
このようなレーザ駆動装置では、各乗算器21及び22の一方の入力端子(乗数端子)には補正信号が入力し、他方の入力端子(被乗数端子)には制御電圧が入力する。通常差動で構成する乗算器の相補出力の+側出力を利用した場合オフセット電流が存在するが上記各乗算器21及び22にオフセットが存在してもその出力に接続されたコンデンサC1、C2によりAPC時当該オフセットがキャンセルされる。補正信号は、レーザ光の走査位置によりレーザ光量が異なる状況を考慮したもので、レーザ光の走査位置に応じた制御電圧を有する。
【0041】
まず、第1のAPC制御により、第1の光量(基準値とする)を次のように設定する。スイッチSWSaはオン、SASbはオフ、SW1はオフ、SW2はオフ、SW3はオフ、SW5−1はオン、SW5−2はオフ、SW5−3はオフ、SW5−4はオン、SW6−1はオン、SW6−2はオフ、SW6−3はオフ、SW6−4はオン、SW7はオフ、SW8はオン、SW11はオン、SW11−1はオン、SW11−2はオフ、SW12はオフ、SW13はオン、SW15−1はオフ、SW15−2はオン、SW16はオフ、スイッチSWSaをオンに設定する。また、第1の光量を設定する際には、各乗算器21及び22の乗数端子に0Vの補正信号を与える。この状態では、乗数が0であるため、被乗数端子にどのような制御電圧が入力されても各乗算器21及び22はオフセット電圧を出力する。また、図1に示すAPC回路600のオペアンプ61には、第1のAPC基準電圧Vref1が与えられる。オペアンプ61は、発光素子LDのレーザ光量が第1のAPC基準電圧Vref1となるような制御電圧を出力する。この制御電圧は図2のスイッチSW8、オペアンプ26、インバータ28及びスイッチSW11を通り、電流源30に与えられる。電流源30は受け取った制御電圧に応じた電流を発光素子LDに与える。また、オペアンプ26が出力する制御電圧はサンプルホールド回路のコンデンサC3−1に格納される。補正信号は0Vに設定されているため、乗算器21はオフセット電圧を出力する。よって、コンデンサC1は、上記制御電圧と乗算器21から出力されるそのオフセット電圧との差電圧で充電される。他方、図1のオペアンプ61が出力する制御電圧は、コンデンサC2に与えられるとともに、サンプルホールド回路のコンデンサC4−1に格納される。補正信号は0Vに設定されているため、乗算器22はオフセット電圧を出力する。よって、コンデンサC2には制御電圧と乗算器22のオフセット電圧との差電圧で充電される。
【0042】
そして、第2のAPC制御により第2の光量(これを補正光量という)を次のように設定する。スイッチSWSaはオフ、SWSbはオフ、SW1はオフ、SW2はオフ、SW3はオフ、SW5−1はオフ、SW5−2はオン、SW5−3はオン、SW5−4はオフ、SW6−1はオフ、SW6−2はオン、SW6−3はオン、SW6−4はオフ、SW7はオフ、SW8はオフ、SW11はオフ、SW11−1はオン、SW11−2はオフ、SW12はオフ、SW13はオン、SW15−1はオフ、SW15−2はオフ、SW16はオフ、SWSaをオフに設定する。また、第2の光量を設定する際には、各乗算器21及び22の乗数端子に所定電圧の補正信号を与える。更に、スイッチSWSaがオフになっていることからオペアンプ61は、第1のAPC制御に対し、電流源450の加算電流分、受光器PDからの光量が増大するように制御電圧を出力する。この制御電圧は図9のスイッチSW8、オペアンプ26、インバータ28及びスイッチSW5−2、SW5−3、乗算器21、抵抗R11、キャパシタC1を通り、電流源30に与えられる。電流源30は、受け取った制御電圧に応じ、受光器PDからの電流を、基準電流から、この基準電流に加算電流を加えた電流へと変化させる。また、オペアンプ26が出力する制御電圧はサンプルホールド回路のコンデンサC3−2に格納される。コンデンサC1は、上記制御電圧と乗算器21の出力との差電圧で充電される。第1のAPC制御において発光素子LDに与えられる電流をIとすれば、第2のAPC制御において発光素子LDに与えられる電流はI+ΔIと記述することができる。他方、図1のオペアンプ61が出力する制御電圧は、コンデンサC2に与えられるとともに、サンプルホールド回路のコンデンサC4−2に格納される。コンデンサC2には制御電圧と乗算器22の出力との差電圧で充電される。第1のAPC制御においてコンデンサC2に格納される電圧をVとすれば、第2のAPC制御においてコンデンサC2に格納される電圧はV+ΔVと記述することができる。
【0043】
ここではスイッチSW6−1、SW6−4をオン、SW6−2、SW6−3をオフしたが、2回目以降のAPCではSW6−3、SW6−1をオン、SW6−2、SW6−4をオフとしてもよく、この方が変調時と同じ条件のため精度向上が期待できる。
【0044】
発光素子LDの変調時には、レーザ光の走査位置に応じた光量補正量に対応した補正電圧が各乗算器21、22の乗数端子に入力される。それにより、乗算器22、コンデンサC2及びオペアンプ26で構成される電圧源から面発光レーザに印加される駆動電圧、及び電流源30から発光素子LDに供給される駆動電流の双方が同時に制御され、上記レーザ光の走査位置に応じて補正された光量にて発光素子LDの発光がなされる。
【0045】
コンデンサC1には直列に抵抗R11を接続する。すなわち、本実施形態では、コンデンサC1を含むサンプルホールド回路をローパスフィルタで構成する。これにより、スイッチSW11のオン/オフを切り替えた際に発生する高周波ノイズを抑制できる。また、このローパスフィルタにはコンデンサC11を並列に接続する。これにより、ローパスフィルタの時定数に依って負帰還ループの位相が遅れることを防止できる。同様に、コンデンサC2に直列に抵抗R21を接続することで、これを含むサンプルホールド回路をローパスフィルタで構成する。これにより、スイッチSW8のオン/オフを切り替えた際に発生する高周波ノイズを抑制できる。更に、コンデンサC2及び抵抗R21で構成されたローパスフィルタに、負帰還ループの位相遅れを防止するためのコンデンサC21を並列に接続し、負帰還ループでの発振を防止する。
【0046】
電圧印加時間調整回路800は、スイッチSW2を制御して発光素子LDに電圧を印加する時間を調整する。この電圧はコンデンサCdに蓄積された電圧である。前述したように、本実施形態では、発光素子LDに与える電圧と電流との両方を制御して発光素子LDを駆動する。発光素子LDを駆動する際、まず電圧で駆動し次に電流で駆動する。電圧駆動の電圧印加時間を調整可能にすることで、図9のLDOUT端からレーザまでの配線が長く立ち上がりに時間がかかる場合のように発光素子LDの実装状態に応じた電圧印加時間を適切に設定することができる。
【0047】
電圧印加時間調整回路800は、遅延回路81と排他的論理和回路82とを2組有する。2つの遅延回路81は、インバータ83で図示するように接続されている。遅延回路81は、電圧印加時間信号と変調信号とを受け取り、電圧印加時間信号に従って変調信号を遅延させる。一方の遅延回路81の出力信号と変調信号との排他的論理和をとり、その出力信号でスイッチSW2をオンさせる。この結果、出力信号は変調信号の立ち上がりで立ち上がり、遅延した変調信号の立ち上がりで立ち下がる第1のパルスと変調信号の立ち下がりで立ち上がり、遅延した変調信号の立ち下がりで立ち下がる第2のパルスを発生する。つまり、遅延回路81の遅延時間と同じパルス幅で電圧を変調信号の立ち上がり時と立ち下り時に印加するようになる。このようにして、適切な電圧印加時間を設定することが可能になる。同様に、他方の遅延回路81と排他的論理和回路82の作用によりスイッチSW1を制御してOFFバイアスを供給することで、発光素子LDがオンからオフへの動作を制御する(高速化する)。
【0048】
電流生成回路700は、図1に示す共通制御電位設定回路200が出力する電流毎の差分電圧を受け取り、差分電圧に応じた電流を生成する。電流生成回路700のオペアンプ34と定電流源32とは基準共通電位と基準オフセット電位で形成される差分電圧を受け取り、差分電圧に応じたオフセット電流を生成する。
オフセット電流はスイッチSW16を介して負荷24に流れる。オフセット電流に応じてコンデンサC2の端子電位が決まり、これにより電圧源として機能するコンデンサC2が発光素子LDに与える駆動電圧を調整することができる。駆動電圧を調整することで、駆動パルスをオーバーシュートさせ、短いパルス幅までレーザを追従させることでハイライトの再現性を高めることができ、駆動電圧を少し大きめに設定することで画像の輪郭を強調できるなど、画像に合わせてこれらを適宜設定することで画質の調整にも使用することができる。オペアンプ35と電流源31とは、基準共通電位と基準バイアス電位で形成される差分電圧をスイッチ750を介して受け取り、差分電圧に応じたバイアス電流を生成する。また、スイッチ750に接続される図中の電圧源が設定するOFFバイアス電圧を受けた電流源31は、OFFバイアス電圧に応じたレーザ駆動電流を生成する。ここで生成されたバイアス電流はOFFバイアス電圧を決定する際の試験電流であり、APCの前あるいは後にOFFバイアス電圧決定のための期間を設けておき、その期間に試験電流を、SW15−1を経由して各レーザに供給し、そのときの各レーザ端子電圧を元に全レーザ共通のOFFバイアス電圧を決定する。さらに決定した共通のOFFバイアス電圧をレーザ端子電圧に印加した際に流れる電流を元にスイッチ750に接続される図中の電圧源の値が設定され、変調時にはこの図中の電圧源によりOFFバイアス電流が制御される。
【0049】
図4は、図1及び図2に示す発光素子駆動装置10と発光素子LD1〜LD8との接続関係の詳細を示す図である。前述したように、本発光素子駆動装置では、ドライバ100〜10032は複数個ずつ、端子LDCOMを介して共通に接続されるとともに、負荷105に接続されている。図1の構成では、ドライバ100〜100のLDCOM端子は共通に接続され、一端がグランドに接続された負荷105の他端に接続されている。各ドライバ100〜10032は対応する発光素子を駆動していないときには、駆動電流に対応する電流(相補出力)を出力する。この電流を負荷105に流すことにより、発光素子の点灯の数等に依存することなく常に一定の電流が発光素子駆動装置10に流れるようにして、動作の安定化を図っている。図3に示す構成は、上記相補出力を発光素子駆動装置内部で共通化し、更にその共通化する個数や共通化のパターンを最適化することで精度のよい発光制御が行えるようにしたものである。
【0050】
図4において、スイッチSW1a、SW1bは図1に示すドライバ100内部のスイッチSW11−1とSW11−2(図2)に相当する。同様に、SW2a、SW2b〜SW8a、SW8bはそれぞれ、ドライバ100〜100内部のスイッチSW11−1とSW11−2(図2)に相当する。スイッチSWna(図3ではn=1〜8)とSWnbはそれぞれ相補的に動作する。図示するように、SWnaが発光素子を駆動するための駆動電流(図2の電流源30が生成する電流)を発光素子LDに印加する働きをする。スイッチSW1b〜SW4bはそれぞれ共通線に接続されており端子PAD33を介し外部負荷に接続される。
同様にSW5b〜SW8Bはそれぞれ共通線712に接続されており、端子PAD34を介し外部負荷105に接続される。今、スイッチSWnaを第1のスイッチとし、SWnbを第2のスイッチとすれば、第2のスイッチSWnbを共通配線を介して複数個まとめ、外部にはこれらに共通の単一の端子を用いて外部に取り出す構成である。
【0051】
この構成において、端子PAD33とPAD34は共通化している配線の中央に接続していることが望ましい。各ドライバには、電源端子(VDD)から電源電圧が供給されている。図示していない他のドライバ100〜10032にも定常的に電流が流れているが、簡略化のため駆動部の消費電流は出力電流値で決まるものとして説明する。
【0052】
図5に示すように、発光素子LD1がオンしている場合、発光素子LD2〜LD8の状態によらず電源電流は一定であり、電源配線の抵抗による電圧降下分も一定となる。従ってDC的には電源変動による各駆動回路の特性変動もない。なお、図4では、発光状態の一部のみ表示しており、LD9〜LD32については省略してある。
【0053】
ここで、過渡的に端子PAD33を経由し共通に接続された配線抵抗が、発光素子間でクロストークを生じる可能性がある。この可能性を小さくするために、以下の構成を採用することが好ましい。なお、以下の説明では端子PAD33に関するものであるが、端子PAD34も同様である。
【0054】
まず、複数の発光素子LD1〜LD32の光量ばらつきを無くし、基準光量になるように光量制御を行う(前述したAPC制御)。複数の発光素子LD1〜LD32の光量制御は、前述したように、各発光素子LD1〜LD32を1個ずつ発光させて制御を行う。発光素子LD1をAPC制御する場合、スイッチSW1aをオン、その他のLD2〜LD32については、スイッチSWnb側をオンにした状態で、発光素子LD1を発光させ、前述したようにして、図4に示す電流I1を決定する。次に、スイッチSW2aをオンし、スイッチSWnb側をオンにした状態で、発光素子LD2を発光させ、同様に電流I2を決定する。このようにして、順次すべての電流値I1〜I32を決定する。このとき、発光素子は1個ずつ発光しているが、ドライバ100〜10032で消費する電流値は各駆動電流の総和に等しくなる。
【0055】
次に、印字モード(変調制御)に移行する。印字モードでは、同時に発光する発光素子数は画像によって変化する。しかし、発光していない発光素子に対しても共通配線を介して駆動電流に相当する電流値が外部負荷105に流れるために、印字モード時にドライバで消費される電流値は、光量制御モード時同様、各駆動電流の総和に等しくなる。従って、印字モードで発光する発光光量は、光量制御時に設定した光量に等しくなり、印字された画像の濃淡のばらつきもなく良好な画質が得られる。
【0056】
ところで、本実施の形態において、端子数を一番減らす方法はすべての相補出力を共通化することであるが、発光素子数が非常に多い場合は、以下のような問題が発生する。例えば32個の発光素子LD1〜LD32を有し、発光素子あたり最大5mA流れると仮定すると、共通の相補出力線には最大160mA流れることになる。信頼性を確保するためには、配線幅の広幅化が必要であり、LSIチップ(発光素子駆動装置10)内部での配線の引き回し面積が増えてしまう。また、各スイッチSna、Snbの切り換え時間差が原因で電源変動がみられるが、共通に接続されている個数が多い場合、出力特性に影響を与える。さらに、共通線に連なる各スイッチの状態によってクロストークが発生し、図4に示すノードN1〜N4の電圧が変動することも考えられる。このノードの電圧は、発光素子を駆動する場合のスタート電圧に相当する。スタート電圧が変動することで、発光素子の立ち上がり波形が変化し画像すじの要因となる。
【0057】
従って、共通にする相補出力はこれらを鑑み特性に影響が出ない範囲で、主力端子が一番少なくなる構成にすればよい。このために、第1に、32個の発光素子LD1〜LD32を複数のグループ(又はブロック)に分割し、各グループごとに第2のスイッチSWnbを共通に接続する。図4の例では、4つずつ8分割している。例えば、発光素子LD1〜LD4は同じグループに属し、共通線711を介して共通に接続されている。つまり、同じグループに属する第2のスイッチSW1b〜SW4bに対応する第1のスイッチSW1a〜SW4aに接続する発光素子LD1〜DL4が感光体16(図3)上に形成する光ビームは互いに隣接するように配置されている。この共通線711は外部接続用の端子PAD33に接続されている。32個の発光素子LD1〜LD32が図7に示すように、主走査方向に4個、副走査方向に8個のアレイ状に配列されている場合、同一グループの発光素子LD1〜LD4が形成する走査ビームは、副走査方向に隣接している。同様に、発光素子LD5〜LD9は同じグループに属し、共通線712を介して共通に接続されている。発光素子LD5〜LD9が形成する走査ビームは、副走査方向に隣接している。そして、共通線712は外部接続用の端子PAD34に接続されている。
【0058】
上記配置の場合、共通線711、712を外部端子PAD33、PAD34に接続する接続位置は、共通化されている中央付近が望ましい。例えば、端子PAD33との接続は、共通線711の中央付近で行う。言い換えれば、端子PAD33からの信号線は、共通線711の中央付近に接続されている。これにより、隣接するブロック間(ここでは、発光素子LD4とLD5)での光量の変動差が小さくなり、画質への影響を緩和できるからである。
【0059】
また、第2のスイッチSWnbの共通接続数が等しくなるように分割することが好ましい。配線抵抗がクロストークを生じる程度に高くとも共通接続数が等しいためクロストークの影響もほぼ等しくなり、均一の濃度が一定の面積を有するような画像でもクロストークの影響を目立たなくする。従って、変動による画質劣化が目立たなくなるので、劣化がない良好な画質を得ることが可能となる。
【0060】
また、共通に接続されている第2のスイッチSWnbにそれぞれ対応する第1のスイッチによって駆動される発光素子により感光体16(図3)上に形成されるビームの空間周波数が、人間の目で感知できる空間周波数以下となるように前記第2のスイッチSWnBの分割数を決定することが好ましい。今、空間周波数f(cycle/mm)以下の周波数であれば人間の目で感知できないとすると、ビームピッチをd(μm)、ブロック数をnとすると、
f<1000÷(d×n)
となるように、ブロック数を決定する。この条件を満足する限り、変動が起きたとしても露光量の変動の周期が感知できる周波数以下であることから結果的に劣化のない画質を得ることが可能となる。
【0061】
また、共通に接続されている第2のスイッチSWnbにそれぞれ対応する第1のスイッチによって駆動される発光素子により感光体16上に形成されるビームの空間周波数が、人間の目で感知できる空間周波数以下となるように第2のスイッチSWnbと発光素子LDとの関係を決定することとしてもよい。共通線によって変動の影響を受けた発光素子の感光体上の画素位置が、必ずしも隣接しておらず画質劣化として感知できる空間周波数以下にすることが可能であるので、変動による画質劣化は実質ないものとなる。つまり、図4のように、隣接している発光素子に対応した第1のスイッチSWnaや第2のスイッチSWnbをグループ化する以外に、隣接していない第1のスイッチSWnaや第2のスイッチSWnbをグループ化してもよく、更には一部のみ隣接しているようなグループ分けであってもよい。
【0062】
図6は、別のグループ化を示す図である。図示するグループ化は、同じグループに属する第2のスイッチSWnbに対応する第1のスイッチSWnaに接続する発光素子は、当該発光素子により走査装置を介して感光体16上に形成されるビームが形成する走査ラインが隣接していないように配置されている。図示する構成では、32個の発光素子LD1〜LD32を4分割している。従って、1グループは8個の発光素子からなる。32個の発光素子LD1〜LD32は図7に示すように8行4列配置で、8つの行はそれぞれLD1〜LD4;LD5〜LD8;・・・、LD29〜LD32で構成され、4つの列はLD1、LD5、LD9、・・・、LD29;LD2、LD6、LD10、・・・、LD30;LD3、LD7、LD11、・・・、LD31及びLD4、LD8、LD12、・・・、LD32で構成されている。この配置において、以下のようにして、発光素子LD1〜LD324つのグループに分ける。例えば、発光素子LD1、LD5、LD9、LD13・・・を1つのグループとし、また、LD2、LD6、LD10、LD14・・・を1つのグループとする。このようにグループ化した場合、発光素子は行又は列方向に隣り合わない。そして、対応する第2スイッチをグループ化する。上記例の場合、第2のスイッチSW1b、SW5b、SW9b、SW13b・・・をグループ化し、共通配線721で共通に接続する。同様に、第2のスイッチSW2b、SW6b、SW10b、SW14b・・・を共通配線722で共通に接続する。以下同様にして、共通配線723、724が設けられている。そして、各共通配線721、722、723、724はそれぞれ対応する接続端子PAD33、PAD34、PAD35、PAD36に接続され、これらのパッドを外部の共通負荷105に接続する。このようなグループ化であっても、隣接する発光素子に対応する第2のスイッチをグループ化した場合と同様の作用、効果が得られる。
【0063】
なお、図4に示す回路であっても、パッドPD1〜PD32に接続する発光素子LD1〜LD32を変更することで、実質的に図6に示すような接続関係を実現することができる。つまり、各発光素子LD1〜LD32がアレイ上で隣接しないようにパッドPD1〜PD32に接続すればよい。
【0064】
以上、本発明の実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、他の実施の形態や変形例を含むものである。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、小型でコストを押さえた発光素子駆動装置を提供ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る発光素子駆動装置のブロック図である。
【図2】図1に示すドライバの内部構成を示す回路図である。
【図3】図1に示す発光素子駆動装置を用いた画像形成装置を示す図である。
【図4】図1及び図2に示す発光素子駆動装置と発光素子との接続関係の詳細を示す図である。
【図5】図3に示す発光素子の状態と対応する電流との関係を示す図である。
【図6】図1及び図2に示す発光素子駆動装置と発光素子との別の接続関係を示す図である。
【図7】発光素子の配置の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 発光素子駆動装置 LD1〜LD32 発光素子
100〜10032 ドライバ 200 共通制御電位設定回路
211 演算増幅器(オペアンプ) 212、213 定電流源
214、215 負荷 216 定電圧源
300 電流アンプ 400 光量モニタ
500 強制点灯回路 600 APC回路
61 オペアンプ SWfb1〜SWfb32 スイッチ
Cfb32〜Cfb32 コンデンサ
Vref、Vref1、Vref2 APC基準電圧
150 バス COUT 端子 Cd〜Cd32 コンデンサ
LDOUT 端子 LDCOM 端子 110 負荷
PD 受光器 SW19 スイッチ 21、22 乗算器
30 電流源 26 オペアンプ 28 インバータ
800 電圧印加時間調整回路 81 遅延回路
82 排他的論理和回路 700 電流生成回路
34 オペアンプ 32 定電流源 24 負荷
35 オペアンプ 33 電流源 900 バイアス回路
31 電流源 R11、R21 抵抗 C11、C21 コンデンサ
Cd、C1、C2、C3−1、C4−1、C3−2、C4−2 コンデンサ
SW1、SW2、SW3、SW5−1、SW5−2、SW5−3、SW5−4、SW6−1、SW6−2、SW6−3、SW6−4、SW7、SW8、SW11、SW11−1、SW11−2、SW12、SW13、SW15−1、SW15−2、SW16 スイッチ

Claims (9)

  1. 複数の発光素子毎に設けられ、該発光素子に選択的に駆動電流を印加する複数の第1のスイッチと、
    前記複数の発光素子毎に設けられ、前記第1のスイッチと相補的に動作して負荷に駆動電流を印加する複数の第2のスイッチとを有し、
    該複数の第2のスイッチは複数のグループに分割され、グループ毎に前記第2のスイッチを共通に接続して前記負荷に接続することを特徴とする発光素子駆動装置。
  2. 前記発光素子駆動装置は前記グループ毎に共通線を有し、各共通線を外部に接続するための外部接続用端子を共通線毎に有していることを特徴とする請求項1記載の発光素子駆動装置。
  3. 前記発光素子駆動装置は前記グループ毎に共通線を有し、更に、各共通線を外部に接続するための外部接続用端子を共通線毎に有しており、前記外部接続用端子から延びる信号線は対応する共通線の中央付近に接続されていることを特徴とする請求項1記載の発光素子駆動装置。
  4. 前記各共通線に接続される前記第2のスイッチの数は等しいことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の発光素子駆動装置。
  5. 前記発光素子駆動装置は、前記発光素子から発光されたビームにより感光体に画像を書き込むものであって、共通に接続されている前記第2のスイッチにそれぞれ対応する前記第1のスイッチによって駆動される前記発光素子により前記感光体上に形成されるビームの空間周波数が、人間の目で感知できる空間周波数以下となるような分割数で前記第2のスイッチはグループ分けされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の発光素子駆動装置。
  6. 共通に接続されている前記第2のスイッチにそれぞれ対応する第1のスイッチによって駆動される発光素子により形成されるビームの空間周波数が、人間の目で感知できる空間周波数以下となるように前記第2のスイッチと前記発光素子との関係が決定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の発光素子駆動装置。
  7. 同じグループに属する前記第2のスイッチに対応する第1のスイッチに接続する発光素子は、当該発光素子により走査装置を介して感光体上に形成されるビームが隣接する走査ラインを形成するように配置されている特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の発光素子駆動装置。
  8. 同じグループに属する前記第2のスイッチに対応する第1のスイッチに接続する発光素子は、当該発光素子により走査装置を介して感光体上に形成されるビームが形成する走査ラインが隣接していないように配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の発光素子駆動装置。
  9. 複数の発光素子と、感光体と、前記複数の発光素子からの光ビームを感光体上に照射するための光学系と、前記複数の発光素子を駆動する発光素子駆動装置とを有し、該発光素子駆動装置は請求項1から8のいずれか一項記載の画像形成装置。
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