JP2005057428A - 携帯情報端末及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 予め特定されない時間と場所において、所定のデータ通信を行う場合において、携帯情報端末の電池電源の電力消費を低減する携帯情報端末を提供する。
【解決手段】 電源部から供給される電力により、端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末において、無線通信部が、端末部がOFF状態において、電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行する処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電池電源で動作し携帯して移動することが可能な無線LAN通信等の無線データ通信を行う携帯情報端末であって、位置が固定された固定基地局10や他の携帯情報端末との間で無線データ通信を行う携帯情報端末に関し、特に、予め特定されない時間と場所において、所定のデータ通信を行う場合において、携帯情報端末の電池電源の電力消費を低減する携帯情報端末に関する。
従来、電池電源で動作し携帯して移動することが可能な無線LAN通信等の無線データ通信を行う携帯情報端末等の子機が、イーサネット(登録商標)などの有線ネットワークに接続された親機と無線データ通信を行う場合において、通信機能の低下を最小限に抑えつつ、消費電力を削減するパワーマネージメント方式が知られている。例えば、先行技術文献1には、サスペンド/レジューム機能を有するCPU並びにRAM、電源、CPUにサスペンド/レジュームを指示するためのスイッチ及び無線LAN通信用LSIを備える無線LAN端末のためのパワーマネージメント方式について記載されている。
この発明によれば、無線LAN端末の移動に伴って無線LAN端末が無線LAN通信用LSIを介して通信を行う相手無線LANブリッジを変更するローミング処理を行うためのローミング処理手段を設けることで、CPUがサスペンド中であるときに、無線LAN通信用LSIとローミング処理手段は電源供給により動作を保ち、CPUがサスペンド中であるときに、ローミング処理手段がローミング処理を行う。
このため、CPUがサスペンド状態のままでもローミング処理が実行できる。
特許第3338818号公報
従来例は、無線LANブリッジに接続しなおす、ローミング処理において、携帯情報端末のパワーマネージメントを行う方法を示している。
しかしながら、接続待ち状態の携帯情報端末は、無線LANブリッジが定期的にブロードキャスト送信するビーコン信号を受信するまで、受信回路に電力を継続して供給する必要があった。
すなわち、接続待ち状態において、通信を行っていないにも関わらず、受信回路において電力を消費し、電池電源を消耗するという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、予め特定されない時間と場所において、所定のデータ通信を行う場合において、携帯情報端末の電池電源の電力消費を低減する携帯情報端末を提供することにある。
この発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、本発明は、電源部から供給される電力により、端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末であって、前記端末部がOFF状態において、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行する無線通信部をさらに具備することを特徴とする。
また、本発明は、電源部から供給される電力により、端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末であって、前記端末部がOFF状態において、前記電源部から供給される電力により、前記通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行する無線通信部をさらに具備することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態において、前記無線通信部は、接続を待つ接続待ち状態と、データ通信を行う通信状態と、データ通信を停止する停止状態とを有することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、前記通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、前記通信データ記憶部は、前記電源部から供給される電力により、送信データ、又は、受信データを読み出す処理、又は、書き込む処理を実行するON状態と、前記通信データアクセス処理を停止するOFF状態とを有し、前記端末部がON状態及びOFF状態において、前記送信データ及び受信データを保持することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態、かつ、前記接続待ち状態において、前記無線通信部は、無線通信を停止するパワーダウンと接続待ち信号送信とを繰り返す接続待ち信号送信期間と、他の端末から接続待ち信号、又は、接続要求信号を受信する接続待ち受信期間とを交互に繰り返すことを特徴とする。
また、本発明は、前記接続待ち受信期間に接続待ち信号を受信した場合、接続要求信号を繰り返し送信するとともに、接続要求応答信号の受信を待つことを特徴とする。
また、本発明は、前記接続待ち受信期間に接続要求信号を受信した場合、接続要求応答信号を送信することを特徴とする。
また、本発明は、前記接続待ち状態において、無線通信を停止する接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号を送信する接続待ち信号送信状態とを交互に繰り返す接続待ち送信状態、前記他の端末から接続待ち信号、又は、接続要求信号を受信する接続待ち受信状態、又は、前記他の端末へ接続要求を行う接続要求送信状態のいずれかの状態に属することを特徴とする。
また、本発明は、前記接続待ち送信状態において、接続待ちパワーダウン時間Tdの間、無線通信を停止する接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号を送信する接続待ち信号送信状態とを交互に繰り返した後、接続待ち受信状態に遷移し、前記接続待ち受信状態において、前記接続待ち信号を受信した場合、前記他の端末へ接続要求を行う接続要求送信状態に遷移し、前記接続要求信号を受信した場合、前記他の端末へ接続要求応答信号を送信し、前記他の端末とデータ通信を行うデータ通信状態に遷移し、前記接続待ち受信状態への遷移から接続待ち信号受信時間Tr(ただし、Td<Tr)を経過後、接続待ち送信状態に遷移し、前記接続要求送信状態において、前記他の端末に接続要求信号を送信する接続要求信号送信状態と、接続要求応答信号受信時間Ts(ただし、Ts<Tr)の間、前記他の端末が送信した接続要求応答信号の受信を待つ接続要求応答信号受信状態とを交互に繰り返し、前記接続要求応答信号を受信した場合、データ通信状態に遷移し、前記接続要求送信状態への遷移から接続要求応答信号待ち時間Tu(ただし、Tw<Tu)を経過後、前記接続待ち送信状態、もしくは、前記接続待ち受信状態に遷移することを特徴とする。
また、本発明は、電源部から供給される電力により、端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末における無線通信方法であって、前記端末部がOFF状態において、無線通信部が、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行する処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、電源部から供給される電力により、端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末における無線通信方法であって、前記端末部がOFF状態において、無線通信部が、前記電源部から供給される電力により、前記通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態において、前記無線通信部は、接続を待つ接続待ち状態と、データ通信を行う通信状態と、データ通信を停止する停止状態とを有することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、前記通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、前記通信データ記憶部は、前記電源部から供給される電力により、送信データ、又は、受信データを読み出す処理、又は、書き込む処理を実行するON状態と、前記通信データアクセス処理を停止するOFF状態とを有し、前記端末部がON状態及びOFF状態において、前記送信データ及び受信データを保持することを特徴とする。
また、本発明は、前記端末部がOFF状態、かつ、前記接続待ち状態において、前記無線通信部は、無線通信を停止するパワーダウンと接続待ち信号送信とを繰り返す接続待ち信号送信期間と、他の端末から接続待ち信号、又は、接続要求信号を受信する接続待ち受信期間とを交互に繰り返すことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、電源部から供給される電力により、端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末において、無線通信部が、端末部がOFF状態において、電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行する処理を実行する。
したがって、無線通信に関与しない端末部をOFF状態にしたままでデータ受信ができる効果が得られる。また、端末部がON状態であることによる電池電源の電力消費を低減することができる効果が得られる。
また、本発明によれば、電源部から供給される電力により、端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末において、無線通信部が、端末部がOFF状態において、電源部から供給される電力により、通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行する。
したがって、無線通信に関与しない端末部をOFF状態にしたままでデータ送信ができる効果が得られる。また、端末部がON状態であることによる電池電源の電力消費を低減することができる効果が得られる。
また、本発明によれば、端末部がOFF状態において、無線通信部は、接続を待つ接続待ち状態と、データ通信を行う通信状態と、データ通信を停止する停止状態とを有する。
したがって、端末部がOFF状態において、さらに、無線通信部がON状態であることによる電池電源の電力消費をさらに低減することができる効果が得られる。
また、本発明によれば、携帯情報端末が、他の端末とのデータ通信開始前において、無線通信を停止するパワーダウンと接続待ち信号送信とを繰り返す接続待ち信号送信期間と、携帯情報端末から接続待ち信号、又は、接続要求信号を受信する接続待ち受信期間とを交互に繰り返す。
したがって、無線通信が可能な距離が限定される場合に、未接続の携帯情報端末が他の端末と接続するまでの携帯情報端末の電池電源の電力消費を低減することができる効果が得られる。
また、本発明によれば、携帯情報端末は、接続待ち送信状態において、接続待ちパワーダウン時間Tdの間、無線通信を停止する接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号を送信する接続待ち信号送信状態とを、接続待ち時間Twの間、交互に繰り返した後、接続待ち受信状態に遷移し、接続待ち受信状態において、接続待ち信号を受信した場合、携帯情報端末へ接続要求を行う接続要求送信状態に遷移し、接続要求信号を受信した場合、携帯情報端末へ接続要求応答信号を送信し、携帯情報端末とデータ通信を行うデータ通信状態に遷移し、接続待ち受信状態への遷移から接続待ち信号受信時間Tr(ただし、Td<Tr)を経過後、接続待ち送信状態に遷移し、接続要求送信状態において、携帯情報端末に接続要求信号を送信する接続要求信号送信状態と、接続要求応答信号受信時間Ts(ただし、Ts<Tr)の間、携帯情報端末が送信した接続要求応答信号の受信を待つ接続要求応答信号受信状態とを交互に繰り返し、接続要求応答信号を受信した場合、データ通信状態に遷移し、接続要求送信状態への遷移から接続要求応答信号待ち時間Tu(ただし、Tw<Tu)を経過後、接続待ち送信状態、もしくは、前記接続待ち受信状態に遷移する。
したがって、通信を行う2つの携帯情報端末において、先に相手を見つけた携帯情報端末と、他方の携帯情報端末とで、動作が異なる期間が、短時間であるため、従来の無線LANブリッジと携帯情報端末との関係とは異なって、ほとんど消費電力の差は生じず、どちらも消費電力を低減することができる効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
以下、図面を参照して、本発明の携帯情報端末の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態の携帯情報端末1の構成図である。
本実施形態の携帯情報端末1は、端末部100と、電源部110と、無線通信部120と、通信データ記憶部130とから構成される。
端末部100は、データ処理部101と、表示部102と、操作部103と、記憶部104とから構成され、電源部110から供給される電力により端末処理を実行する。
ここで、端末部100が実行する端末処理とは、通信データ記憶部130や記憶部104が保持するデータに対するデータ処理部101のデータ処理や、このデータ処理結果を操作部103(電源ボタン、カーソルボタン等)における入力に基づいて表示する表示部102(ディスプレイ)の表示処理等、携帯情報端末1としての主たる機能を実現するための処理である。
また、端末部100は、電源部110から供給される電力により端末処理を実行するON状態と、端末処理の停止により電源部110から供給される電力の消費を抑制するOFF状態とを有しており、ON状態において、端末部100は、通信データ記憶部130が記憶する受信データをデータバス2を介して読み出す受信データ読み出し処理と、端末部100が生成した送信データを内部バスを介して記憶部104に書き込む送信データ書き込み処理とを実行する。
電源部110は、端末部100と、無線通信部120と、通信データ記憶部130とに電力を供給する。また、電源部110は、記憶部104と無線通信部120については、端末部100がON状態である場合及びOFF状態である場合のいずれの状態においても、電力の供給を行うが、端末部100については、ON状態である場合に限り、電力の供給を行い、OFF状態である場合、電力供給を抑制する。
無線通信部120は、無線通信により受信した通信データをデータバス1を介して通信データ記憶部130に書き込み、通信データ記憶部130に保持された通信データを無線通信により送信する。また、無線通信部120は、端末部100がOFF状態である場合において、データ通信を開始するために接続を待つ接続待ち状態と、データ通信を行う通信状態と、データ通信を行う必要がない停止状態との各状態を有する。
具体的には、無線通信部120は、無線インタフェース部121と、無線信号処理部122とから構成される。
無線インタフェース部121は、他の携帯情報端末が放射する無線電波を受信して、無線信号処理部122に出力するとともに、無線信号処理部122から入力される送信信号を無線電波に変換し、他の携帯情報端末に対して送信する。また、無線インタフェース部121は、無線信号処理部122から入力されたパワーダウン信号に応じて、無線電波の送受信を停止し、電力消費レベルを低下させる。
無線信号処理部122は、無線インタフェース部121から入力する受信データをデータバス1を介して通信データ記憶部130に書き込むとともに、通信データ記憶部130から読み込む送信データを無線インタフェース部121へ出力する。また、無線信号処理部122は、パワーマネージメント手段123を有し、無線インタフェース部121、通信データ記憶部130の状態に応じて、無線インタフェース部121、通信データ記憶部130が消費する電力を制御するパワーダウン信号を出力する。
通信データ記憶部130は、通信データ(送信データ、受信データ)を保持する。すなわち、通信データ記憶部130は、端末部100がOFF状態において、通信状態の無線通信部120が無線通信により受信した受信データを書き込む受信データ書き込み処理を実行する。また、通信データ記憶部130は、端末部100がOFF状態において、記憶する送信データを読み出す送信データ読み出し処理を実行し、無線通信部120を介して、無線通信により送信データを送信する。
さらに、通信データ記憶部130は、ON状態とOFF状態を有しており、ON状態において、電源部110から供給される電力により、記憶する送信データまたは受信データの、読み出しまたは書き込みを行う通信データアクセス処理を実行し、OFF状態において、通信データアクセス処理の停止により、電源部110から供給される電力の消費を抑制する。
なお、通信データ記憶部130は、ON状熊とOFF状態のいずれの状態においても、通信データ記憶部130が記憶する送信データおよび受信データを保持する。
また、通信データ記憶部130は、無線通信部120の状態に応じて、無線通信部120のパワーマネージメント手段123が出力するパワーダウン信号により、ON状態及びOFF状態を制御する。
次に、端末部100、電源部110、無線通信部120、通信データ記憶部130の接続関係について説明する。
無線通信部120と通信データ記憶部130とは、データバス1により接続され、通信データ記憶部130と端末部100とは、データバス2により接続され、端末部100がOFF状態において、無線通信部120は、データバス1を介して、受信した通信データを通信データ記憶部130に書き込み、送信する通信データを通信データ記憶部130から読み出す。
また、電源部110と、端末部100、無線通信部120及び通信データ記憶部130とは、電源線を介して接続され、端末部100がON状態において、電源部110は、端末部100、無線通信部120及び通信データ記憶部130に電力を供給し、端末部100がOFF状態において、端末部100に供給する電力を制限する。一方、端末部100がOFF状態において、電源部110は、端末部100がON状態の場合と同様に、無線通信部120及び通信データ記憶部130に電力を供給する。
図2は、本発明の携帯情報端末の第2の実施形態における構成図を示す。
本実施形態の携帯情報端末1について、基本的な構成(端末部100と、電源部110と、無線通信部120と、通信データ記憶部130とから構成されること等)は、図1における構成図と同じであるため省略する。
すなわち、本実施形態の携帯情報端末1が、第1の実施形態の携帯情報端末1と異なる点は、端末部100、無線通信部120、通信データ記憶部130が、データバス1、2ではなく、データバス3により接続されている点である。
端末部100、無線通信部120、通信データ記憶部130は、データバス3により接続され、端末部100がON状態において、端末部100がバスマスタとして動作することにより、無線通信部120や通信データ記憶部130へのアクセスを行う。
これにより、端末部100は、無線通信部120を介して無線通信を行うとともに、通信データ記憶部130の記憶空き領域へのデータ書き込み、通信データ記憶部130が保持するデータの読み出しを実行する。
また、端末部100がOFF状態において、無線通信部120は、バスマスタとして動作し、端末部100を介さず、無線通信部120が受信した通信データを通信データ記憶部130に書き込む。同様に、無線通信部120は、端末部100を介さず、送信する通信データを通信データ記憶部130から読み出す。
図3は、第1、2の実施形態の携帯情報端末1の外観図を示す。
図3に示す携帯情報端末1は、図1に示す第1の実施形態、図2に示す第2の実施形態に従った構成であり、端末部100と電源部110を備える端末機器3と、端末機器3に着脱可能であって、無線通信部120と通信データ記憶部130を備える無線カード4から構成される。
無線カード4は、さらに、無線通信部120と通信データ記憶部130に電力を供給する電源部を内部に搭載し、端末機器3と分離して、無線カード4単体で無線により通信を行う。またこの構成において、無線カード4内の電源部は、充電可能なバッテリとし、無線カード4を端末機器3に接続したとき、端末機器3内の電源部110から電力を供給し、充電する。
端末機器3と、端末機器3に装着された無線カード4とは、データバス・電源線により接続され、データバスを介して、端末機器3が電源ON(端末部100がON状態)のとき、通信データ記憶部130が記憶する受信データを読み出す受信データ読み出し処理と、端末部100が生成した送信データを記憶部104に書き込む送信データ書き込み処理と、を実行する。
端末機器3はパーソナルコンピュータ・PDA・携帯電話等であり、これらの機器が、汎用のデータバス、例えばPCカード・Compact Flash・SDIOカード用のデータバスを備える無線カード4を装着する。
このように構成することにより、端末部100の電源をOFFにした状態(端末部100がOFF状態)で、無線カード4が、固定基地局10や別の端末を探索し、無線通信を行い、通信データを記憶しておくことができる。
したがって、ユーザは、端末部100の電源をOFFにした状態で携帯情報端末1を持ち歩くだけで、予め指定した通信データの送受信を行うことができる効果が得られる。
また、このとき、通信に不要な端末部100の消費電力を削減することができる効果が得られる。
さらに、無線通信の開始・終了に応じた端末部100の操作(例えば電源ONoFFや無線通信の開始ボタンの操作)が不要であるため、取り扱いの容易化を図ることが出来る効果が得られる。
次に、図面を参照して、本実施形態の携帯情報端末1による第1の通信形態について説明する。
図4は、ユーザが固定基地局10の近くを通過したとき、携帯情報端末1と固定基地局10との間で行われるデータ通信例を示している。
本通信形態におけるデータ通信の目的は、予めユーザが携帯情報端末1を操作することによって指定したコンテンツを固定基地局10からダウンロードすること、ユーザが指定したメールの送信とユーザへのメールの受信とを行うこと等が考えられる。
次に、本通信形態における携帯情報端末1と固定基地局10の動作を説明する。
まず人(携帯情報端末1のユーザ)により保持された状態で携帯情報端末1が、地点Aから地点Dに向かって移動する。移動手段は、徒歩のほかに、車や電車に乗車中の移動も含まれる。
このとき、固定基地局10は地点Eに固定されている。
地点Aから地点Bに至るまで、携帯情報端末1は、固定基地局10との接続を待つ接続待ち状態である。また、固定基地局10は、携帯情報端末1との接続を待つ接続待ち状態である。
携帯情報端末1が地点Bに至ると、携帯情報端末1と固定基地局10とは、互いに通信可能範囲に入り、接続を行う。
携帯情報端末1は通信状態となり、固定基地局10とデータ通信を開始し、データ通信が完了するまで通信を継続する。
データ通信が完了すると、携帯情報端末1は停止状態に入る。また、固定基地局10は、他の携帯情報端末との接続を待つ接続待ち状態に入る。
携帯情報端末1が地点Cに至ると、携帯情報端末1と固定基地局10とは、互いに通信可能範囲から外れる。この地点に到達するまでに、データ通信を完了しなかった場合、携帯情報端末1は、通信断となり、再び他の固定基地局10との接続を待つ、接続待ち状態に入る。また、固定基地局10は、携帯情報端末1との接続を待つ接続待ち状態に入る。
したがって、固定基地局10を駅改札口・バス停・建物入り口等、特定のユーザが毎日通過する地点に設置し、ユーザが携帯情報端末1を持ち歩くことにより、ユーザが意識することなく確実に、指定のコンテンツ(例えばユーザが購読する新聞)をダウンロードしたり、メールの送受信を行うことができる効果が得られる。
次に、携帯情報端末1による第2の通信形態について説明する。
図5は、携帯情報端末1を持ち歩く、複数のユーザ同士が接近したとき、複数(図では2台)の携帯情報端末1間で行われるデータ通信例を示している。
本通信形態におけるデータ通信の目的は、ユーザが保有するコンテンツ等のファイルのうち、予め他方のユーザが携帯情報端末1を操作することによって指定した、ファイルの交換を行うこと等が考えられる。
次に、本通信形態における携帯情報端末1の動作を説明する。
まず人により保持された携帯情報端末1が、地点Aから地点Dに向かって移動する。また、別の人により保持された携帯情報端末2が、地点A’から地点D’に向かって移動する。
地点Aから地点Bに至るまで、携帯情報端末1は、他の携帯情報端末との接続を待つ、接続待ち状態である。また同様に、地点A’から地点B’に至るまで、携帯情報端末2は、他の携帯情報端末との接続を待つ接続待ち状態である。
携帯情報端末1が地点Bに至り、携帯情報端末2が地点B’に至ると、携帯情報端末1と、携帯情報端末2とは、互いに通信可能範囲に入り、接続を行う。携帯情報端末1は通信状態となり、互いにデータ通信を開始し、データ通信が完了するまで通信を継続する。
データ通信が完了した携帯情報端末1は停止状態に入る。
携帯情報端末1が地点Cに至り、携帯情報端末2が地点C’に至ると、携帯情報端末1と、携帯情報端末2とは、互いに通信可能範囲から外れる。この地点に到達するまでに、データ通信を完了しなかった場合、携帯情報端末1、2は、接続断となり、再び他の携帯情報端末との接続を待つ、接続待ち状態に入る。
したがって、複数のユーザが、携帯情報端末1、2を持ち歩くことにより、複数のユーザが情報を共有することが出来る効果が得られる。すなわち、例えば、複数のユーザが、携帯情報端末1、2を街中で持ち歩くことにより、その街のタウン情報をユーザ間で共有することができる効果が得られる。
図6(a)は、本実施形態の携帯情報端末1における端末部100の状態遷移図である。端末部100は、電源部110から供給される電力により端末処理を実施するON状態と、端末処理の停止により電源部から供給される電力の消費を抑制するOFF状態とを輸している。
具体的には、ON状態において、端末部100は、電源部110から供給される電力により、端末処理を実行する。通信データ記憶部130が記憶する受信データを記憶部104から読み出す受信データ読み出し処理と、端末部100が生成した送信データを記憶部104に書き込む送信データ書き込み処理とを実行する。
また、OFF状態において、端末部100は、端末処理の停止により、電源部110から供給される電力の消費を抑制する。なお、通信データ記憶部130と無線通信部120とは、端末部100がON状態、又は、OFF状態のいずれの状態であっても、電源部110から電力の供給を受けている。
この端末部100のON状態−OFF状態間の遷移条件は、ユーザによる端末部100の電源ボタンの操作によって行われ、端末部100が備える自動電源ONoFF機構は、例えば、一定時間操作部の操作が無かったとき電源をOFFにすること、タイマーをセットしておきタイマー終了時に電源をONにすること、端末部100をONするためのウェイクアップ信号を受信すること等によって構成される。
また、自動電源ONoFF機構は、端末部100がOFF状態においてデータ通信が完了したことを端末部100に通知し、これによって端末部100がON状態に遷移する機構によっても実現可能である。
図6(b)は、本実施形態の携帯情報端末1における無線通信部120の状態遷移図である。
図6(b)に示すように、無線通信部120は、端末部100のON状態、OFF状態において、異なる状態遷移を採る。すなわち、端末部100がON状態において、無線通信部120は、通信を行わない(図1のデータバス構成の場合)。ただし、上述した図2に示すバス構成によれば、端末部100の制御により、データ通信を行うことも考えられる。
また、端末部100がOFF状態において、無線通信部120は、パワーマネージメント手段123を利用して、各状態(接続待ち状態、通信状態、又は、停止状態のいずれか)において、異なる電力制御を行う。
また、接続待ち状態において、無線通信部120は、データ通信を開始するために接続を待つ。
また、通信状態において、無線通信部120は、データ受信処理、受信データを通信データ記憶部130に書き込む受信データ書き込み処理、または、通信データ記憶部130が記憶する送信データを通信データ記憶部130から読み出す送信データ読み出し処理、データ送信処理を実行する。
また、停止状態において、無線通信部120は、データ通信を停止する。
以下、それぞれの状態遷移を発火するトリガイベントについて説明する。
図6(b)に示すように、端末部ON状態(無線通信部120による通信停止)から端末部OFF状態(無線通信部120による通信開始)への状態遷移を発火するトリガイベントは、端末部100の電源OFFであり、逆も同様である。
端末部OFF状態において、接続待ち状態から通信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、固定基地局10、他の無線移動端末2との接続確立であり、通信状態から接続待ち状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続中の無線移動端末との接続断の検出となる。また、接続待ち状態から停止状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、通信データが無い(データ通信が不要)であることである。
また、通信状態から通信停止状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、データ通信の完了となる。
また、停止状態から端末部ON状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、端末部100の電源ONである。
なお、通信状態において、データ通信が完了したとき、無線通信部120は、予め備えられたLEDやスピーカ等を用いて、ランプを一定時間点灯させたり、ブザー音を一定時間鳴らし、ユーザにこれを通知する。また、無線通信部120は、端末部100にデータ通信完了を通知するとともに、端末部100に電源をONにし(すなわち停止状態ではなく、端末部100の電源ON状態に遷移)、さらに、通信データ等の表示を行うように制御信号を出力するようにしてもよい。
図7は、図6に示す無線通信部120の状態遷移の例を示すタイムチャートである。図7において、矢印方向が時間の進行方向を示す。
今、端末部ON状態において、端末部100が無線通信部120に、通信すべき通信データを指定すると、無線通信部120はこの通信データの指定を保持する。
なお、このとき指定される内容は、例えば、コンテンツダウンロードであれば、ダウンロードするコンテンツファイルのIDが指定され、メールの送受信であれば、新着メールの受信と未送信メールの送信などが指定されることとなる。このとき、通信データの送信が指定されていれば、端末部100は、通信データ記憶部130に送信データを書きこむ。
そして、端末部100は、無線通信部120に無線通信のための各種設定(通信相手の機器IDなど)を合わせて行う。また、通信すべき通信データの指示や、無線通信のための各種設定の情報は、無線通信部120に対して直接出力するのではなく、通信データ記憶部130に予め定められた方式に従って記録しておく。
次に、端末部100がOFF状態に遷移すると、無線通信部120は、通信データ記憶部130から、これらの情報を読み取って、接続待ち処理やデータ通信処理を行う。
すなわち、無線通信部120は、まず通信相手を見つけるための接続待ち処理を行う。
このとき、パワーマネージメント手段123は、接続待ち状態時のパワーマネージメント処理を実行する。すなわち、パワーマネージメント手段123は、断続的な無線通信停止によるパワーダウンにより、無線通信部120の消費電力を削減する。また、パワーマネージメント手段123は、通信データ記憶部130の読み書きを停止し、通信データ記憶部130のパワーダウンを行う。ただし、通信データ記憶部130において、記憶されたデータを保持するため、パワーダウンは行わない。
なお、端末部100から通信すべき通信データを指示されていない場合、無線通信部120は、停止状態に遷移する。
次に、通信相手との接続が完了すると、無線通信部120は、端末部OFF状態において、通信状態に遷移し、通信相手とデータ通信を行う。
すなわち、無線通信部120は、無線通信により通信データを受信して、受信データを通信データ記憶部130に書き込む受信データ書き込み処理を行う。また、無線通信部120は、通信データ記憶部130が記憶する送信データを通信データ記憶部130から読み出す送信データ読み出し処理を行い、無線通信により通信データを送信する。
そして、データ通信が完了すると、無線通信部120は、端末部OFF状態において、停止状態に遷移し、通信を停止する。このとき、パワーマネージメント手段123は、継続的なパワーダウンにより無線通信部120の消費電力を削減する。
また、無線通信部120は、通信データ記憶部130の読み書きを停止する。このとき、パワーマネージメント手段123は、同様に、通信データ記憶部130のパワーダウンを行う。ただし、通信データ記憶部130において、記憶されたデータを保持するため、パワーダウンは行わない。
なお、データ通信を完了しないうちに通信断が検出された場合、無線通信部120は、通信停止状態ではなく、接続待ち状態に遷移し、データ通信を再開するため再度通信相手を見つける接続待ち処理を行う。
一方、ユーザが端末部100の操作部103を操作することで、再度、端末部100の電源がON状態となると、端末部100は、通信データ記憶部130に保持された通信データを読み出し、端末処理を行う。このとき、端末処理として、ユーザの操作部による指示に応じて、内容を表示する。
以上の状態遷移によって、携帯情報端末1は、消費電力を削減することが出来る効果が得られる。
次に、図4に示す通信形態を実現するための固定基地局10および携帯情報端末1の動作について、図8(a)、(b)に示す状態遷移図を参照して説明する。
図8(a)は、固定基地局10の状態遷移図である。図8において、Ts、Tr、Tdは、それぞれ
Ts:接続待ち信号送信時間
Tr:接続待ち信号受信時間 (ただし、Tr≧Ts)
Td:接続待ちパワーダウン時間
を示す。
図8(a)に示すように、固定基地局10は、接続待ち状態と通信状態とを有している。
接続待ち状態において、固定基地局10は、接続待ち信号送信時間Tsに少なくとも1回、接続待ち信号を、無線によりブロードキャスト送信し、携帯情報端末1から接続待ち信号に対する接続要求信号を受信したとき、データ通信状態に遷移する。
また、通信状態において、固定基地局10は、携帯情報端末1に指定されたデータの通信を行い、データの通信の終了により、接続待ち状態に遷移する。
すなわち、固定基地局10において、接続待ち状態から通信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続要求信号の受信であり、通信状態から接続待ち状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続中の無線移動端末との接続断の検出、又は、データ通信の完了となる。
また、図8(b)に示すように、無線通信部120は、端末部100がOFF状態において、接続待ち状態、通信状態、停止状態を有しており、さらに、接続待ち状態を接続待ちパワーダウン状態と接続待ち通信状態とから構成する。
以下、図6(b)に示す状態遷移と同様の部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
今、携帯情報端末1が停止状態にあるものとする。このとき、携帯情報端末1は、固定基地局10との間で無線通信を停止し、無線通信部120の電力消費レベルを低下させる。
そして、端末部100がON状態に遷移し、通信データが生成されると、次回、端末部100がOFF状態に遷移した時点で、通信すべき通信データを有することから、接続待ち状態に遷移する。
ここで、接続待ち状態において、無線通信部120は、接続待ちパワーダウン時間Tdの間、固定基地局10と携帯情報端末1間の無線通信を停止し、携帯情報端末1の電力消費レベルを低下させる接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号受信時間Trの間、接続待ち信号の受信を待つ接続待ち通信状態との2つの状態を、接続待ち信号を受信するまで、交互に繰り返す。
すなわち、接続待ちパワーダウン状態から接続待ち通信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続待ちパワーダウン時間Tdの経過であり、接続待ち通信状態から接続待ちパワーダウン状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続待ち信号を未受信のまま、接続待ち信号受信時間Trが経過することである。
そして、接続待ち通信状態において、接続待ち信号を受信したとき、無線通信部120は、接続要求信号を、接続待ち信号送信元の固定基地局10に送信して、通信状態に遷移する。
通信状態において、携帯情報端末1は、携帯情報端末1に指定されたデータの通信を行い、データの通信の終了により、停止状態に遷移する。
図9は、図8に示す状態遷移における携帯情報端末1と固定基地局10との間の送受信信号を示すタイムチャートである。
図9において、ユーザは、図4に示すように、地点Aから地点Bに向かって移動しているものとする。すなわち、ユーザは、操作部を操作して、予め携帯情報端末1に通信すべきデータを指定し、端末部100の電源をOFFにして、移動を開始する。
携帯情報端末1において、無線通信部120は、端末部OFF状態において、通信すべきデータの有無を検査して、この場合、接続待ち状態に遷移する。
そして、無線通信部120は、接続待ちパワーダウン時間Tdの間、固定基地局10と携帯情報端末1間の無線通信を停止し、携帯情報端末1の電力消費レベルを低下させる接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号受信時間Trの間、接続待ち信号の受信を待つ接続待ち通信状態との2つの状態を、接続待ち信号を受信するまで、交互に繰り返す。
一方、固定基地局10においても、同様に、接続待ち信号送信時間Tsに少なくとも1回、接続待ち信号を、無線によりブロードキャスト送信し、携帯情報端末1から接続待ち信号に対する接続要求信号を受信したとき、データ通信状態に遷移する。
図9において、地点Bに至るまでは固定基地局10と携帯情報端末1との間が遠く、固定基地局10が放射する接続待ち信号は、減衰のため、無線通信部120において受信される受信強度が低く、接続待ち信号受信時間Trの間に、接続待ち信号を受信することできず、接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち通信状態とを交互に繰り返しつづける。
そして、固定基地局10と携帯情報端末1との間が近づくと、接続待ち信号の受信強度が所定のレベルに達し、接続待ち信号受信時間Trの間に、無線通信部120は、接続待ち信号を受信する。固定基地局10からの接続待ち信号受信を受けて、無線通信部120は、固定基地局10に接続要求信号を送信し、固定基地局10と携帯情報端末1との間で、携帯情報端末1が指定したデータの送受信を開始する。そして、データ通信が完了すると、携帯情報端末1、固定基地局10は、データ通信を停止する。
次に、図8(a)に示す状態遷移を実現するための固定基地局10の動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
固定基地局10は、接続待ち信号送信時間Tsを計測するタイマー(以下Tsタイマーという)を開始し(ステップSa1)、Tsタイマの時間が終了するまで、繰り返し携帯情報端末1から接続要求信号の受信があったか否かをチェックする(ステップSa2、Sa3)。そして、接続要求信号の受信があった場合は、その信号を送信した携帯情報端末1とデータ通信を行う(ステップSa4)。また、接続待ち信号送信時間Tsの間、接続要求信号の受信がなかった場合、Tsタイマ時間が終了後接続待ち信号のブロードキャスト送信を行い(ステップSa5)、ステップSa1へ戻る。
このように、他の携帯情報端末1と通信を行っていない期間において、固定基地局10は、接続待ち信号送信時間Ts間隔で接続待ち信号をブロードキャスト送信し、携帯情報端末1は、この接続待ち信号を受信して、固定基地局10の存在を知る。
ここで、接続待ち信号受信時間Trを接続待ち信号送信時間Tsより長く設定し、固定基地局10と通信可能な携帯情報端末1が、接続待ち信号受信時間Trの間に継続して接続待ち信号の受信を待つことにより、確実に、固定基地局10からの接続待ち信号を受信できる効果が得られる。
また、これにより、携帯情報端末1は、携帯情報端末1が固定基地局10を短時間で(Tr内で)見つけることができることから、固定基地局10に接続するまでに消費する電力を削減できる効果が得られる。
次に、図8(b)に示す状態遷移を実現するための携帯情報端末1の動作について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
携帯情報端末1は、まず、パワーダウン状態値を”1”に設定する(ステップSe1)。このパワーダウン状態値が”1”に設定されると、パワーダウン信号が無線部11へ出力され、パワーダウンが実施される。次に、携帯情報端末1は通信すべきデータが指定されているか否かを判断し(ステップSe2−1)、指定されていない場合はステップSe1へ戻り、以後、通信すべきデータが指定されるまでステップSe1、Se2−1を繰り返す。
そして、通信すべきデータが指定された時は、端末部100がOFF状態であるか否かを判断し(ステップSe2−2)、OFF状態でない場合は、端末部100がON状態における無線通信処理を実行した後(ステップSe2−3)、端末部100がOFF状態になったことから、ステップSe1へ戻り、再度、ルーチンを繰り返す。
ステップSe2−2において、端末部100がOFF状態であると判断されると(ステップSe2−2でYes)、Tdタイマーを開始し(ステップSe3)、以後、Tdタイマーの終了を待つ(ステップSe4)。
そして、Tdタイマーの時間が経過した時点で(ステップSe4がYes)、パワーダウン状態値を”0”に設定する(ステップSe5)。パワーダウン状態値が”0”に設定されると、パワーダウン状態が解除される。
次に、携帯情報端末1はTrタイマーを開始する(ステップSe6)。以後、Trタイマーが終了するまで、固定基地局10からの接続待ち信号の受信を待つ(ステップSe7、Se8)。そして、接続待ち信号の受信があった場合は(ステップSe7がYes)、固定基地局10へ接続要求信号を送信し(ステップSe9)、次いで、固定基地局10とデータ通信を行う(ステップSe10)。また、Trタイマーが終了するまで、固定基地局10からの接続待ち信号の受信がなかった場合はステップSe1へ戻る。
このように、携帯情報端末1が時間Tdのパワーダウンと、時間Trの固定基地局10の検出(接続待ち信号の受信)を繰り返すため、固定基地局10を常時検出する場合と比較して、固定基地局10に接続するまでに消費する電力を削減できる効果が得られる。
また、Tr>Tsとし、固定基地局10と通信可能な携帯情報端末1がTrの期間に継続して受信を待つことにより、確実に、固定基地局10からの接続待ち信号を受信できる。また、移動する携帯情報端末1において、通信可能エリアを通過する時間よりもTdを十分小さくすることにより、実用上問題ない遅延で固定基地局10を検出できる効果が得られる。
次に、図5に示す通信形態を実現するための携帯情報端末1、2の動作について、図12に示す状態遷移図を参照して説明する。
図12は、携帯情報端末1、2の状態遷移図である。図12において、Tw、Td、Tr、Ts、Tuは、それぞれ
Tw:接続待ち時間
Td:接続待ちパワーダウン時間(ただし、Td<Tw)
Tr:接続待ち信号受信時間 (ただし、Tr>Td)
Ts:接続要求応答信号受信時間(ただし、Ts<Tr)
Tu:接続要求応答信号待ち時間(ただし、Tu>Tw)
を示す。
図8に状態遷移と同様に、無線移動端末1、2は、接続待ち状態、データ通信状態、通信休止状態を有している。
接続待ち状態とは、通信すべきデータが存在し、他の無線移動端末と未接続である状態を示す。
また、データ通信状態とは、接続中の無線移動端末とデータ通信を行う状態を示す。
また、通信休止状態とは、通信すべきデータが存在せず、無線通信を停止することによって、電力消費レベルを低下させている状態を示す。
図13は、無線移動端末1が地点Aから地点Dへ、無線移動端末2が地点A’から地点D’へ移動する間における状態遷移及び信号送受信タイミングを示すタイムチャートである。
図13に示すように、無線移動端末1、2は、他の無線移動端末と未接続である接続待ち状態と、接続中の無線移動端末とデータ通信を行うデータ通信状態と、接続中の無線移動端末とデータ通信を休止している通信休止状態とを有しており、接続待ち状態において、接続待ち送信状態、接続待ち受信状態、接続要求送信状態のいずれかの状態に属している。
すなわち、無線移動端末1、2は、データ通信開始前において、まず接続待ち時間Twのタイムスロットと、接続待ち信号受信時間Trのタイムスロットとを交互に繰り返す。ここで、接続待ち時間Twのタイムスロットは、接続待ちパワーダウン時間Tdのタイムスロットと、接続待ち信号送信状態のタイムスロットとをペアとした複数のタイムスロット(図13に示す例では5つ)から構成される。
接続待ちパワーダウン時間Tdのタイムスロットにおいて、無線移動端末1、2は、無線通信を停止する、つまり、パワーマネージメント手段123が無線インタフェース部121にパワーダウン信号を出力することで、パワーダウンして、消費電力を低減する。
また、接続待ち信号送信状態のタイムスロットにおいて、無線移動端末1、2は、接続待ち信号をブロードキャスト送信する。
また、接続待ち信号受信時間Trのタイムスロット(接続待ち受信状態のタイムスロット)において、無線移動端末1、2は、未接続の他の無線移動端末がブロードキャスト送信した接続待ち信号、または、未接続の他の無線移動端末が無線移動端末1に送信した接続要求信号を受信する。ただし、接続待ち受信状態において、状態遷移時点から接続待ち信号受信時間Trを経過したとき、無線移動端末1は、再び接続待ち送信状態に遷移する。
この接続待ち信号状態のタイムスロットにおいて、他の無線移動端末からの接続待ち信号を受信したとき、例えば、無線移動端末1は、他の無線移動端末2に接続要求信号を繰り返し送信し、無線移動端末2からの接続要求応答信号の受信を待つ接続要求送信状態に遷移する。
具体的には、無線移動端末1は、図13に示す無線移動端末1のタイムチャートのA時点(タイムチャート中央の接続待ち受信状態を参照)において、接続待ち信号を受信すると、接続要求送信状態に遷移する。ここで、接続要求送信状態は、接続要求信号送信状態のタイムスロットと、接続要求応答信号受信状態のタイムスロットとをペアとした複数のタイムスロットから構成される。
接続要求信号送信状態のタイムスロットにおいて、無線移動端末1は、無線移動端末2に接続要求応答信号を送信する。この接続要求応答信号は、図13に示す無線移動端末2のタイムチャートのB時点(タイムチャート中央右側の接続待ち受信状態を参照)において、受信される。そして、無線移動端末2は、無線移動端末1からの接続要求信号に対して、接続要求応答信号を送信する(図13に示す無線移動端末2のタイムチャートのC時点を参照)。
また、接続要求応答信号受信状態のタイムスロットにおいて、無線移動端末1は、無線移動端末2が無線移動端末1に送信した接続要求信号を受信して、無線移動端末2に接続要求応答信号を送信するとともに、無線移動端末2との行うデータ通信状態に遷移する。ただし、接続要求送信状態において、接続要求送信状態への遷移から接続要求応答信号待ち時間Tuが経過したとき、無線移動端末1は、接続待ち送信状態もしくは接続待ち受信状態に遷移する。
具体的には、無線移動端末1は、接続要求送信状態において、無線移動端末2に接続要求信号を送信する接続要求信号送信状態と、接続要求応答信号受信時間Tsの間、無線移動端末2が送信した接続要求応答信号の受信を待つ接続要求応答信号受信状態とを交互に繰り返す。
そして、無線移動端末2から図13に示す無線移動端末1のタイムチャートのD時点において、接続要求応答信号を受信すると、無線移動端末1は、無線移動端末2とのデータ通信状態に遷移する。
以下、それぞれの状態遷移を発火するトリガイベントについて説明する。
通信休止状態から接続待ち状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、通信データの発生であり、接続待ち状態から通信休止状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、通信データの消滅となる。
また、接続待ち状態からデータ通信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、他の無線移動端末との接続確立であり、データ通信状態から接続待ち状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続中の無線移動端末との接続断の検出となる。
また、データ通信状態から通信休止状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、データ通信の完了となる。
図12は、無線移動端末1、2の接続待ち状態に関する詳細な状態遷移図である。
上述したように、無線移動端末1、2は、接続待ち状態において、さらに、詳細には、接続待ち送信状態、接続待ち受信状態、接続要求送信状態を有している。
接続待ち送信状態は、接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号送信状態とから構成される。
接続待ちパワーダウン状態において、無線移動端末1、2は、無線通信を停止することによって、電力消費レベルを低下させる。
また、接続待ち信号送信状態において、無線移動端末1、2は、接続待ち信号をブロードキャスト送信する。
接続待ち送信状態において、無線移動端末1、2は、この接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号送信状態との2つの状態を交互に繰り返し遷移する。
接続待ちパワーダウン状態から接続待ち信号送信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続待ちパワーダウン状態への状態遷移時点から接続待ちパワーダウン時間Tdが経過することであり、接続待ち信号送信状態から接続待ちパワーダウン状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続待ち信号の送信が完了することである。
また、図8と同様に、端末部ON状態から接続待ちパワーダウン状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、端末部100の電源OFFであり、通信状態から接続待ちパワーダウン状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、データ通信断である。さらに、接続待ちパワーダウン状態から停止状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、通信すべきデータがない(データ通信が不要)ことであり、接続待ちパワーダウン状態から端末部ON状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、端末部100の電源がON状態となることである。
接続待ち受信状態において、無線移動端末1、2は、未接続の他の無線移動端末がボロードキャスト送信した接続待ち信号、または、未接続の他の無線移動端末が、時無線移動端末に送信した接続要求信号を受信する。
接続要求信号を受信した場合、無線移動端末1、2は、接続要求応答信号を返信後、データ通信状態に遷移する。
接続要求送信状態は、接続要求信号送信状態と、接続要求応答信号受信状態とから構成される。
接続要求信号送信状態において、無線移動端末1、2は、接続待ち信号を送信した無線移動端末に接続要求信号を送信する。
また、接続要求応答信号受信状態において、接続待ち信号を送信した無線移動端末からの接続要求応答信号を受信する。接続要求応答信号を受信した場合、無線移動端末1、2は、接続要求応答信号を返信後、データ通信状態に遷移する。
接続要求送信状態において、無線移動端末1、2は、この接続要求信号送信状態と、接続要求応答信号受信状態との2つの状態を交互に繰り返し遷移する。
接続要求信号送信状態から接続要求応答信号受信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続要求信号の送信の完了であり、接続要求応答信号受信状態から接続要求信号送信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続要求応答信号受信状態への状態遷移時点から接続要求応答信号時間Tsが経過することである。
接続待ち送信状態から接続待ち受信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続待ち時間Twが経過することであり、接続待ち受信状態から接続待ち送信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続待ち受信状態への状態遷移時点から接続待ち信号受信時間Trが経過することである。
また、接続待ち受信状態から接続要求送信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続待ち信号の受信であり、接続要求送信状態から接続待ち受信状態への状態遷移を発火するトリガイベントは、接続要求送信状態への状態遷移時点から接続要求応答信号待ち時間Tuが経過することである。なお、接続要求送信状態への状態遷移時点から接続要求応答信号待ち時間Tuが経過した場合、実装によっては、接続待ち送信状態へ遷移するようにしてもよい。
図14は、接続要求送信状態において、接続要求応答信号待ち時間Tuタイマーが終了し、待ち送信状態へ遷移する場合のフローチャートを示す。図12に示す状態遷移では、接続要求応答信号待ち時間Tuタイマーが終了したとき接続待ち受信状態に遷移するが、図14においては、接続要求応答信号待ち時間Tuタイマーが終了し、待ち送信状態へ遷移する点が異なる。
すなわち、接続待ち送信状態において、無線移動端末1は、まず通信すべきデータが指定されているか否かを検査し(ステップSb1)、通信すべきデータがなければ(ステップSb1でNo)、接続待ち状態から通信休止状態へ遷移する。
一方、通信すべきデータがあれば(ステップSb1でYes)、端末部100がOFF状態であるか否かを判断し(ステップSb2−1)、OFF状態でない場合は、端末部100がON状態における無線通信処理を実行した後(ステップSb2−2)、端末部100がOFF状態になったことから、ステップSb1へ戻り、再度、ルーチンを繰り返す。
ステップSb2−2において、端末部100がOFF状態であると判断されると(ステップSb2−2でYes)、無線移動端末1は、接続待ち送信処理を開始する(ステップSb2−3)。
接続待ち送信処理を開始すると、無線移動端末1は、無線通信を停止することによって、電力消費レベルを低下させるパワーダウンと、接続待ち信号のブロードキャスト送信を接続待ち時間Twの間、交互に繰り返す。
接続待ち時間Twが経過すると、無線移動端末1は、接続待ち受信状態へ遷移するとともに、接続待ち信号受信時間Trタイマーをセットする(ステップSb3)。
この接続待ち信号受信時間Tr内に無線移動端末2より接続要求信号を受信した場合(ステップSb4でYes)、無線移動端末1は、受信した接続要求信号が自無線移動端末1に向けて送信されたものであるか否かを接続要求信号が含む送信先無線移動端末識別情報に基づいて判定する。
そして、当該接続要求信号の送信先無線移動端末識別情報が自無線移動端末1を示す場合、無線移動端末1は、接続要求応答信号送信処理を開始する(ステップSb5)。すなわち、無線移動端末1は、接続要求信号を送信した無線移動端末2に接続要求応答信号を返信するとともに、接続相手の無線移動端末2とのデータ通信処理を開始する(ステップSb6)。
また、この接続待ち信号受信時間Tr内に接続待ち信号を受信した場合(ステップSb4でNo、ステップSb7でYes)、無線移動端末1は、接続要求応答信号待ち時間Tuタイマーをセットするとともに、接続要求送信処理を開始する(ステップSb8)。すなわち、無線移動端末1は、接続待ち信号を送信した無線移動端末2への接続要求信号送信と、無線移動端末2からの接続要求応答信号の受信待ちとを交互に繰り返し、接続要求応答信号を受信すると、接続相手の無線移動端末2とのデータ通信処理を開始する(ステップSb6)。
なお、接続要求応答信号を受信する前に、接続要求応答信号待ち時間Tuが経過した場合、無線移動端末1は、再度、ステップSb1に戻って、Sb1〜Sb9のルーチンを繰り返す。
無線移動端末2より接続要求信号及び接続待ち信号を受信せず、未だ接続待ち信号受信時間Trが経過していない場合、(ステップSb4、Sb7でNo、Sb9でNo)、無線移動端末1は、再度、ステップSb4に戻って、接続要求信号、接続待ち信号の受信を待つ。
一方、無線移動端末2より接続要求信号及び接続待ち信号を受信する前に接続待ち信号受信時間Trが経過した場合、(ステップSb4、Sb7でNo、Sb9でYes)、無線移動端末1は、再度、ステップSb1に戻って、Sb1〜Sb9のルーチンを繰り返す。
なお、図14のようにTuタイマーが終了後、接続待ち受信状態に遷移する場合は、記号※の部分を切って記号*の部分に結合しなおすフローチャートとなる。すなわち、ステップSb8において、Tuタイマーが終了後、再度、ステップSb3に戻って、Sb3〜Sb9のルーチンを繰り返す。
図15は、接続待ち送信状態における処理過程を示すフローチャートを示す。
接続待ち送信状態において、無線移動端末1は、接続待ち送信処理を開始する。すなわち、無線移動端末1は、まず接続待ち時間Twタイマーをセットし(ステップSc1)、パワーダウン状態値を1にセットして、パワーダウンする(ステップSc2)。
パワーダウン状態において、無線移動端末1は、接続待ちパワーダウン時間Tdタイマーをセットし(ステップSc3)、接続待ちパワーダウン時間Tdが経過するまでパワーダウンを実施する(ステップSc4でNoのタイマーループを参照)。
接続待ちパワーダウン時間Tdが経過すると(ステップSc4でYes)、無線移動端末1は、パワーダウン状態値をリセット(0にセット)して(ステップSc5)、パワーダウン状態から復帰し、接続待ち信号送信処理を開始する(ステップSc6)。
すなわち、無線移動端末1は、接続待ち信号をブロードキャスト送信する。
そして、接続待ち時間Twが経過すると(ステップSc7でYes)、無線移動端末1は、接続待ち送信処理を終了する。一方、ブロードキャスト送信完了後、接続待ち時間Twが未だ経過していない場合(ステップSc7でNo)、無線移動端末1は、再度、ステップSc11に戻って、ステップSc2〜Sc17のルーチンを繰り返す。
以上のステップSc1〜Sc7により、無線移動端末1は、無線通信を停止して電力消費レベルを低下させるパワーダウンと、接続待ち信号のブロードキャスト送信を、接続待ち時間Twの期間、交互に繰り返す。
図16は、接続要求送信状態における処理過程を示すフローチャートである。
接続要求送信状態において、無線移動端末1は、接続要求送信処理を開始する。すなわち、無線移動端末1は、まず接続要求応答信号待ち時間Tuタイマーをセットする(ステップSd1)とともに、接続要求応答信号受信時間Tsタイマーをセットする(ステップSd2)。そして、無線移動端末1は、接続要求応答信号受信時間Tsが経過するまで、接続要求応答信号受信の有無を確認する(ステップSd3、Sd4でNoのタイマーループを参照)。接続要求応答信号受信時間Ts内に、無線移動端末2より接続要求応答信号を受信した場合(ステップSd3でYes)、無線移動端末1は、接続要求送信処理を終了する。
一方、接続要求応答信号を受信せずに、接続要求応答信号受信時間Tsが経過した場合(ステップSd4でYes)、無線移動端末1は、接続要求信号送信処理を開始する(ステップSd5)。すなわち、無線移動端末1は、接続要求送信処理の直前に受信した接続待ち信号を送信した無線移動端末2に接続要求信号を送信する。
そして、接続要求応答信号待ち時間Tuが経過すると(ステップSd6でYes)、無線移動端末1は、接続要求送信処理を終了する。一方、接続要求信号送信完了後、接続要求応答信号待ち時間Tuが未だ経過していない場合(ステップSd6でNo)、無線移動端末1は、再度、ステップSd2に戻って、ステップSd2〜Sd6のルーチンを繰り返す。
以上説明したように、本実施形態の無線移動端末1は、接続待ち信号を送信した無線移動端末への接続要求信号送信と、無線移動端末からの接続要求応答信号の受信待ちを交互に繰り返す。そして、無線移動端末から接続要求応答信号を受信した場合は、無線移動端末と接続ができたと判断し、データ通信処理を行う。一方、接続要求応答信号待ち時間Tuを経過しても接続要求応答信号を受信できなかった場合は、無線移動端末との接続が失敗したと判断し、はじめから接続待ちをやり直す。
次に、データ通信状態の固定基地局10(具体的には、固定基地局10とネットワークで接続されたコンテンツファイルサーバ 以後、コンテンツファイルサーバを固定基地局10と呼ぶ)からデータ通信状態の携帯情報端末1に対し、携帯情報端末1が要求したコンテンツファイルのブロックを送信する場合における、携帯情報端末1の動作について説明する。
図17は、図4の通信形態において、無線通信部120が通信状態のときにコンテンツファイルのダウンロードを実行する場合におけるコンテンツファイルの構成及びデータ通信フレームの構成を示す。
図17に示すように、コンテンツファイルは、N個のデータブロックから構成され、識別のためのコンテンツIDが与えられる。1つのコンテンツファイルを構成するN個のブロックは、順番に番号が付けられている。各ブロック♯1〜♯Nは、図17に示すように、ブロック番号(1〜N)、ブロック(コンテンツデータ)、誤り・訂正符号を含むフレームとして構成される。すなわち、携帯情報端末1は、番号に従ってブロックを結合することにより、コンテンツファイルを得る。
データ通信の流れを以下に示す。
(1)携帯情報端末1が固定基地局10に、要求するコンテンツファイルのコンテンツIDとブロック番号を通知する。なお、携帯情報端末1は、コンテンツIDとブロック番号を既に知っているものとする。
(2)固定基地局10は、携帯情報端末1から要求されたコンテンツファイル(コンテンツIDとブロック番号によって指定されたデータ)を、携帯情報端末1に送信する。
(3)携帯情報端末1は、受信したコンテンツのブロックを記憶する。
(4)携帯情報端末1は、要求したコンテンツのすべてのブロックを受信した場合、そのコンテンツファイルに対するデータ通信を完了したと判断する。未受信のブロックがある場合には、通信断と判断する。
なお、携帯情報端末1が要求するコンテンツファイルのブロック数Nを予め知らない場合、すなわち、携帯情報端末1が要求するブロック番号を固定基地局10に通知しなかった場合、固定基地局10は、例えば、各ブロックの送信に先立って、ブロック数を携帯情報端末1に通知し、携帯情報端末1は、通知されたブロック数に基づいて、通信完了、通信断を判断する。
以上説明したように、本実施形態の携帯情報端末1、固定基地局10によれば、コンテンツファイルをブロックに分割し、携帯情報端末1が固定基地局10に必要とするブロック番号を通知するため、固定基地局10と携帯情報端末1間のデータ通信が途中で途絶えたとき、ダウンロード再開時に携帯情報端末1が未受信のブロックのみを選択してダウンロードする。
したがって、再開時におけるダウンロード時間を短縮することができる効果が得られる。
また、サイズの大きいコンテンツで、携帯情報端末1が通信可能エリアを通過する時間よりも、ダウンロード時間が長くなる場合であっても、携帯情報端末1が通信可能エリアを複数回通過することにより、ダウンロードを完了させることができる効果が得られる。
また、固定基地局10は、各ブロックをデータ通信のフレームに格納し、携帯情報端末1に送信する。フレームは、そのフレームが格納するブロックのブロック番号と、通信時に発生したフレーム内の誤りを検出・訂正する誤り検出・訂正符号を付与する。この場合、各ブロック長やフレーム長は固定長であることにより、誤り訂正方法(BCH符号やリードソロモン符号など)が簡易化される。
携帯情報端末1は、受信したフレーム毎に、誤り検出・訂正符号を利用して誤り検出(または誤り訂正)を実行し、誤りがなかったフレームのブロックを、そのブロック番号とともに記憶する。
固定基地局10とのデータ通信の終了後、受信できなかったブロックがある場合(誤り検出を行い誤りが見つかった場合や、誤り訂正符号の誤り訂正能力を越えた誤りが見つかった場合を含む)は、再送を要求する応答信号を携帯情報端末1から固定基地局10に送信する。
したがって、初回のダウンロードで一部のブロックしか受信できなかった携帯情報端末1も、複数回のダウンロードにより、コンテンツを完成させるためのすべてのブロックを受信することができる効果が得られる。なお、データ通信中に通信断となった場合、再度固定基地局10との接続を試みるため、無線通信部120が接続待ち状態に遷移する。
なお、本実施形態では、図4の通信形態の場合(固定基地局10と携帯情報端末1間でのコンテンツファイルのダウンロード)を示しているが、図5の通信形態の場合(携帯情報端末同士間のコンテンツファイルのダウンロード)においても同様の方法を採用することが可能である。
図18は、無線通信部120がコンテンツファイルのダウンロードを実行する場合における固定基地局10のブロック送信処理過程のフローチャートを示す。
固定基地局10は、携帯情報端末1との接続を確立し、データ通信の開始を受けて、携帯情報端末1から、コンテンツファイル要求(コンテンツIDとブロック番号の通知)を受けると(ステップSf1)、コンテンツIDをキーとして、該当するコンテンツファイルを記憶部に格納しているか否かを検索する(ステップSf2)。
該当するコンテンツファイルを格納していない場合(ステップSf3でNo)、固定基地局10は、該当するコンテンツファイルを格納していないことを示す信号、例えば、ブロック数=0とした通信データを携帯情報端末1に送信し、通信断となる(ステップSf4)。
一方、該当するコンテンツファイルを格納している場合(ステップSf3でYes)、固定基地局10は、携帯情報端末1から未受信のブロック番号が指定されているか否かを確認する(ステップSf5)。携帯情報端末1から未受信のブロック番号が指定されていない場合(ステップSf5でNo)、固定基地局10は、指定されたコンテンツファイルを構成するブロック数Nを携帯情報端末1に送信する。一方、未受信のブロック番号が指定されている場合(ステップSf5でYes)、携帯情報端末1はブロック数Nを既に知っているため、固定基地局10はブロック数Nを送信しない。
次に、固定基地局10は、変数iを1にセットし(ステップSf7)、送信すべきブロック数Nと変数iとを比較する(ステップSf8)。
変数iがブロック数N以下であれば(ステップSf8でYes)、固定基地局10は、ブロック♯iが指定されたブロック番号に含まれるかを検索し(ステップSf9)、含まれていれば(ステップSf9でYes)、ブロック♯iを要求されたブロックであるとして、携帯情報端末1に送信する(ステップSf10)。一方、ブロック♯iが指定されたブロック番号に含まれていない場合(ステップSf9でNo)、固定基地局10は、送信ステップSf10をスキップする。なお、ステップSf6において、ブロック番号を携帯情報端末1に送信している場合(ステップSf6でNo)、固定基地局10は、全ブロックが携帯情報端末1によって要求されたものとし、ステップSf9をスキップして、強制的にブロック♯iを送信する(ステップSf10)
そして、固定基地局10は、変数iを1インクリメントして、ステップSf8に戻って、Sf8〜Sf11のルーチンを繰り返し実行する。
そして、変数iがブロック数Nを上回った場合(ステップSf8でNo)、データ通信を完了したと判定する。
図19は、無線通信部120がコンテンツファイルのダウンロードを実行する場合における無線通信部120のブロック受信処理過程のフローチャートを示す。
携帯情報端末1は、固定基地局10との接続を確立し、データ通信の開始を受けて、通信データ記憶部130に書き込まれたコンテンツIDのコンテンツファイルを構成する受信済みのブロックがあるか否かを検索し(ステップSg1)、受信済みのブロックがある場合(ステップSg1でYes)、コンテンツIDと未受信のブロック番号を送信する(ステップSg2)。一方、受信済みのブロックがない場合(ステップSg1でNo)、携帯情報端末1は、まずコンテンツIDを送信する(ステップSg3)。そして、固定基地局10が、コンテンツID受信を受けて、返信するブロック数Nを受信し(ステップSf6 ステップSg4)、送受信すべきブロック数Nを得る。
次に、携帯情報端末1は、コンテンツIDおよび未受信のブロック番号を送信した後(ステップSg2)、あるいは、コンテンツIDのみを送信し(ステップSg3)、固定基地局10からブロック数Nを受信した後(ステップSg4)、一定時間Tvのタイマーを開始し(ステップSg5)、次いで、ブロックの受信があったか否かを判断する(ステップSg6)。そして、ブロックの受信がない場合はTvタイマが終了したか否かを判断する(ステップSi7)。そして、Tvタイマーの時間経過前において、固定基地局10からブロックを受信した場合(ステップSi6でYes、Si7でNo)、受信したブロックを通信データ記憶部130に記憶させる(ステップSg8)。
この場合、携帯情報端末1は、受信したフレーム毎に、誤り検出・訂正符号を利用して誤り検出(または誤り訂正)を実施し、誤りがなかったフレームのブロックを、そのブロック番号と共に通信データ記憶部130に記憶する。
次いで、携帯情報端末1は、ステップSg5へ戻り、Tvタイマーを再び開始し、Tvタイマーの時間内に固定基地局10からブロックを受信した場合、受信したブロックを通信データ記憶部130に記憶させ(ステップSg8)、同じ処理を繰り返す。
一方、Tvタイマーの時間内にブロックの受信がなかった場合(ステップSi6でNo、Si7でYes)、受信済みブロックを調査し(ステップSg9)、全ブロックの受信が完了していた場合は(ステップSg10がYes)、データ通信の完了と判断する。
また、全ブロックの受信が完了していない場合(ステップSg10がNo)、通信断と判断する。
以上説明したように、本実施形態の携帯情報端末1によれば、通信に関与しない端末部100がOFF状態であっても、データ通信を行う相手(固定基地局10、他の携帯情報端末2)を見つけたとき、予め通信データ記憶部130に保持された送信データを相手に送信する。また、同様に、相手から受信した受信データを通信データ記憶部130が保持する。
これにより、本実施形態の携帯情報端末1によれば、データ処理手段や表示手段や操作手段などを有する、電力消費が大きいが無線通信に関与しない端末部100を、OFF状態にしたままでコンテンツダウンロードやメールの送受信などを行う。
したがって、携帯情報端末1の電池電源の電力消費を低減することができる効果が得られる。
さらに、本実施形態の携帯情報端末1によれば、データ通信を行う相手を見つける待ち受け状態と、見つけた相手とデータ通信を行う通信状態と、データ通信を完了した後など、データ通信行う必要がない停止状態との各々の状態に応じたパワーマネージメントを行う。
したがって、無線通信部120や通信データ記憶部130の消費電力を低減することができる効果が得られる。
このように、本実施形態の携帯情報端末1によれば、予め特定されない時間と場所において、所定のデータの通信を行う場合、携帯情報端末1における電力消費を大幅に低減することができる効果を有する。
上述の携帯情報端末1、固定基地局10は、内部に、コンピュータシステムを有している。
そして、上述したデータ送受信処理、パワーマネージメント処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、携帯情報端末1、固定基地局10における、各処理手段、処理部は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
携帯情報端末1の第1の実施形態における構成図。 携帯情報端末1の第2の実施形態における構成図。 第1、2の実施形態の携帯情報端末1の外観図。 携帯情報端末1と固定基地局10との間で行われるデータ通信例。 複数の携帯情報端末1間で行われるデータ通信例。 端末部100、無線通信部120の状態遷移図。 無線通信部120の状態遷移の例を示すタイムチャート。 固定基地局10の状態遷移図。 携帯情報端末1と固定基地局10との間の送受信信号を示すタイムチャート。 固定基地局10の動作フローチャート。 携帯情報端末1の動作フローチャート。 携帯情報端末1、2の状態遷移図。 無線移動端末1が地点Aから地点Dへ、無線移動端末2が地点A’から地点D’へ移動する間における状態遷移及び信号送受信タイミングを示すタイムチャート 接続要求送信状態において、接続要求応答信号待ち時間Tuタイマーが終了し、待ち送信状態へ遷移する場合のフローチャート。 接続待ち送信状態における処理過程を示すフローチャート。 接続要求送信状態における処理過程を示すフローチャート。 コンテンツファイル、データ通信フレームの構成図。 固定基地局10のブロック送信処理過程のフローチャート。 無線通信部120のブロック受信処理過程のフローチャート。
符号の説明
1、2…携帯情報端末
3…端末機器
4…無線カード
100…端末部
101…データ処理部
102…表示部
103…操作部
104…記憶部
110…電源部
120…無線通信部
121…無線インタフェース部
122…無線信号処理部
123…パワーマネージメント手段
130…通信データ記憶部

Claims (18)

  1. 電源部から供給される電力により端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末であって、
    前記端末部がOFF状態において、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、通信データ記憶部に書き込む処理を実行する無線通信部
    をさらに具備することを特徴とする携帯情報端末。
  2. 電源部から供給される電力により端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末であって、
    前記端末部がOFF状態において、前記電源部から供給される電力により、通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行する無線通信部
    をさらに具備することを特徴とする携帯情報端末。
  3. 前記端末部がOFF状態において、
    前記無線通信部は、接続を待つ接続待ち状態と、データ通信を行う通信状態と、データ通信を停止する停止状態とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯情報端末。
  4. 前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、
    前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯情報端末。
  5. 前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、
    前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、前記通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯情報端末。
  6. 前記通信データ記憶部は、前記電源部から供給される電力により、送信データ、又は、受信データを読み出す処理、又は、書き込む処理を実行するON状態と、前記通信データアクセス処理を停止するOFF状態とを有し、
    前記端末部がON状態及びOFF状態において、前記送信データ及び受信データを保持する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載の携帯情報端末。
  7. 前記端末部がOFF状態、かつ、前記接続待ち状態において、
    前記無線通信部は、無線通信を停止するパワーダウンと接続待ち信号送信とを繰り返す接続待ち信号送信期間と、他の端末から接続待ち信号、又は、接続要求信号を受信する接続待ち受信期間とを交互に繰り返す
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯情報端末。
  8. 前記接続待ち受信期間に接続待ち信号を受信した場合、接続要求信号を繰り返し送信するとともに、接続要求応答信号の受信を待つ
    ことを特徴とする請求項7に記載の携帯情報端末。
  9. 前記接続待ち受信期間に接続要求信号を受信した場合、接続要求応答信号を送信する
    ことを特徴とする請求項7に記載の携帯情報端末。
  10. 前記接続待ち状態において、
    無線通信を停止する接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号を送信する接続待ち信号送信状態とを交互に繰り返す接続待ち送信状態、
    前記他の端末から接続待ち信号、又は、接続要求信号を受信する接続待ち受信状態、
    又は、
    前記他の端末へ接続要求を行う接続要求送信状態
    のいずれかの状態に属する
    ことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかの項に記載の携帯情報端末。
  11. 前記接続待ち送信状態において、
    接続待ちパワーダウン時間Tdの間、無線通信を停止する接続待ちパワーダウン状態と、接続待ち信号を送信する接続待ち信号送信状態とを交互に繰り返した後、接続待ち受信状態に遷移し、
    前記接続待ち受信状態において、
    前記接続待ち信号を受信した場合、前記他の端末へ接続要求を行う接続要求送信状態に遷移し、
    前記接続要求信号を受信した場合、前記他の端末へ接続要求応答信号を送信し、前記他の端末とデータ通信を行うデータ通信状態に遷移し、
    前記接続待ち受信状態への遷移から接続待ち信号受信時間Tr(ただし、Td<Tr)を経過後、接続待ち送信状態に遷移し、
    前記接続要求送信状態において、
    前記他の端末に接続要求信号を送信する接続要求信号送信状態と、接続要求応答信号受信時間Ts(ただし、Ts<Tr)の間、前記他の端末が送信した接続要求応答信号の受信を待つ接続要求応答信号受信状態とを交互に繰り返し、前記接続要求応答信号を受信した場合、データ通信状態に遷移し、
    前記接続要求送信状態への遷移から接続要求応答信号待ち時間Tu(ただし、Tw<Tu)を経過後、前記接続待ち送信状態、もしくは、前記接続待ち受信状態に遷移する
    ことを特徴とする請求項10に記載の携帯情報端末。
  12. 電源部から供給される電力により端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末における無線通信方法であって、
    前記端末部がOFF状態において、無線通信部が、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、通信データ記憶部に書き込む処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  13. 電源部から供給される電力により端末処理を実行するON状態と、端末処理を停止するOFF状態とを有する端末部を具備する携帯情報端末における無線通信方法であって、
    前記端末部がOFF状態において、無線通信部が、前記電源部から供給される電力により、通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  14. 前記端末部がOFF状態において、
    前記無線通信部は、接続を待つ接続待ち状態と、データ通信を行う通信状態と、データ通信を停止する停止状態とを有する
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の無線通信方法。
  15. 前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、
    前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、データを受信し、前記通信データ記憶部に書き込む処理を実行する
    ことを特徴とする請求項14に記載の無線通信方法。
  16. 前記端末部がOFF状態、かつ、前記通信状態において、
    前記無線通信部は、前記電源部から供給される電力により、前記通信データ記憶部が記憶する送信データを読み出して、送信する処理を実行する
    ことを特徴とする請求項14に記載の無線通信方法。
  17. 前記通信データ記憶部は、前記電源部から供給される電力により、送信データ、又は、受信データを読み出す処理、又は、書き込む処理を実行するON状態と、前記通信データアクセス処理を停止するOFF状態とを有し、
    前記端末部がON状態及びOFF状態において、前記送信データ及び受信データを保持する
    ことを特徴とする請求項12から請求項16のいずれかの項に記載の無線通信方法。
  18. 前記端末部がOFF状態、かつ、前記接続待ち状態において、
    前記無線通信部は、無線通信を停止するパワーダウンと接続待ち信号送信とを繰り返す接続待ち信号送信期間と、他の端末から接続待ち信号、又は、接続要求信号を受信する接続待ち受信期間とを交互に繰り返す
    ことを特徴とする請求項14に記載の無線通信方法。

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