JP2005056883A - Soiウェーハの検査方法及びsoiウェーハの製造方法 - Google Patents

Soiウェーハの検査方法及びsoiウェーハの製造方法 Download PDF

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丈弘 常森
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Abstract

【課題】デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認するとともにその欠陥を効果的に検出する。デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認及び選別することにより、デバイス工程における歩留まり向上に寄与し得る。
【解決手段】本発明のSOIウェーハのSOI層におけるHF欠陥の有無を検査する方法の改良であり、その特徴ある構成は、SOIウェーハのSOI層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡によってイメージ撮影した後に、撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定して検出するところにある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコン単結晶本体に埋込み酸化膜層(Buried OXide、以下、BOX層という)を介して単結晶シリコン層(以下、SOI層という。)が形成されたSOI(Silicon−On−Insulator)ウェーハ、特にSOI層の厚さが1μm以下の薄膜SOIウェーハの検査方法に関する。更に詳しくは、デバイス工程でデバイス特性に大きな影響を与えるHF欠陥の要因となる欠陥を非破壊で検出する薄膜SOIウェーハの検査方法及びHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認することができるSOIウェーハの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路の高集積性、高性能、多機能性、高信頼性に伴い、パターンの寸法はますます細かくなってきている。これに伴い、図2に示すように、デバイス形成領域となるウェーハ表面層に酸化膜層を隔てて無欠陥の150nm、或いは20nm程度にまで薄膜化したSOI層を有するSOIウェーハが要望されている。このような薄膜SOIウェーハを作製する方法としては、薄膜化される活性ウェーハと、支持ウェーハを貼合わせて形成する貼合わせ法や、ウェーハ表面より酸素イオンを注入してウェーハ表面から所定の深さの領域にBOX層を形成するSIMOX(Separation by IMplanted OXygen)法等がある。
【0003】
貼合わせウェーハの薄膜化処理は、活性ウェーハ側を機械加工及び化学エッチング、気相エッチング等により行う方法や、活性ウェーハの所定の深さの領域に水素イオンを注入し、この注入層を起点としてウェーハを面平行に分割するスマートカット法、貼合わせ後の分割面にあらかじめ多孔質のポリSi層を形成しておくELTRAN法などが知られている。
SIMOXウェーハでは、ウェーハの一方の主面を鏡面加工した後に、この鏡面加工面から酸素イオンをインプランテーションによりウェーハ中の所定深さに打込み、その後ウェーハに高温熱処理を施すことによりウェーハ内部にBOX層を形成して、BOX層上にSOI層を有するSIMOXウェーハを作製している。更にこのSIMOXウェーハを高酸素濃度の雰囲気中で高温熱処理を施すことによりSOI層の表面側に熱酸化膜を形成し、その後形成した熱酸化膜をHF溶液等でエッチング除去することにより薄膜化を行うITOX−SIMOX等が知られている。
【0004】
以上のような方法で作製された薄膜SOIウェーハにおける重要な品質としてSOI層の欠陥がある。特に図3(a)に示すように、SOI層表層からBOX層にまで達しているような貫通欠陥はデバイス特性に大きく影響を与えるため、その欠陥を精密に検査及び評価する方法が要求されている。従来、薄膜SOIウェーハのSOI層の欠陥を検出する方法としては、最終製品のSOIウェーハをHF水溶液中に所定の時間浸漬することでHF欠陥を顕在化させ、このHF欠陥を光学顕微鏡や原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope、以下AFMという。)等で検出する方法が知られている。HF欠陥とは、SOIウェーハをHF処理する際に、BOX層が局所的に浸食されるものを指し、通常HF処理後のエッチングピットとして視認される。デバイス工程ではウェーハに対するHF処理が一般的に不可欠であるが、本来、BOX層はその名称が示す如く端部を除きウェーハ表面に露呈しないため、BOX層自身はHF水溶液に接することなく、即ち何らの影響も受けない。しかしながら例えば、図3(a)に示すように、ウェーハ表面に開口し且つBOX層に達する孔(例えばCOP)が存在するとき、このCOPからHF水溶液が流入してBOX層を浸食するため、この部位に形成された素子に不具合を生じさせる(図3(b))。なお、COP(Crystal Originated Particle)とは結晶育成時に結晶内部に取り込まれた空孔が集合して形成された微小ボイドである。AFMとは、探針先端の原子を試料に近づけた際に働く原子間力を利用して、原子間力が一定になるように探針を制御し試料を観察するものである。ちなみにAFMの分解能は0.1nm以下である。ここで上記方法によりHF欠陥の検査をするにあたっては、ウェーハを破壊して検査を行う必要があり、HF水溶液でエッチングした際に表面にウェーハ表面に付着してしまうパーティクルとの区別が難しくなり、更に、全てのウェーハに対して検査を行うことができない。また、HF水溶液によるエッチングと洗浄、更に、その後の欠陥観察に多大な時間が必要とされるため、迅速な検査及び評価が行えない問題があった。
【0005】
また、SOI層の欠陥を検査する別の方法としては、SOIウェーハをアルカリ系洗浄液にて洗浄し、SOI層を0.1μm以下の膜厚にするとともに、SOI層に微小エッチピットを発生させ、SOIウェーハをフッ酸溶液に浸漬して、微小エッチピット直下のBOX層を除去した後、欠陥密度の測定を行うSOIウェーハの欠陥検査方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に示される方法により、SOIウェーハに存在するCOP欠陥を、通常のウェーハ表面欠陥評価装置を用いて容易に評価を行うことができ、また、COP欠陥の外観形状も評価することができる。
SOI層の欠陥を検査する更に別の方法としては、SOI層がある面側をHF処理するHF処理ステップと、該HF処理されたことで生じた絶縁層の凹部、または、該絶縁層の欠陥がある箇所の、前記SOI層の面上の対応する部位に電解物質を析出させるデコレートステップと、該電解物質が析出した部位を検出するデコレート部位検出ステップと、を有するSOI基体の欠陥検出方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。上記特許文献2に示される方法により、HF欠陥及びBOX欠陥を1枚のSOIウェーハで同時に検出できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−74493号公報
【特許文献2】
特開2002−231911号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に示された検査方法では、SOI層をアルカリ洗浄することで微小エッチピットを発生させ、更にフッ酸溶液によりBOX層を除去するため、ウェーハを破壊して検査を行う問題があった。
また、上記特許文献2に示された検出方法では、ウェーハを破壊して検査を行う問題があり、また、全てのウェーハに対して検査を行うことができない。
【0008】
本発明の目的は、デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認するとともにその欠陥を効果的に検出するSOIウェーハの検査方法を提供する。
本発明の別の目的は、デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認及び選別することにより、デバイス工程における歩留まり向上に寄与し得るSOIウェーハの製造方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、SOIウェーハのSOI層におけるHF欠陥の有無を検査する方法の改良である。その特徴ある構成は、SOIウェーハのSOI層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡によってイメージ撮影した後に、撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定して検出するところにある。
請求項1に係る発明では、デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認するとともにその欠陥を効果的に検出することができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、図1に示すように、撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定する方法が、(a) SOIウェーハサンプルのSOI層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡によってイメージ撮影する工程と、(b) 撮影したイメージからSOI層表面に存在する欠陥を類似する形状又は大きさごとに複数種類にグループ分けし、SOI層表面全体における欠陥形状の種類をグループ分けした欠陥別マップを作成する工程と、(c) サンプルのSOI層表面にHF水溶液を接触させてHF欠陥を顕在化させる工程と、(d) HF欠陥を顕在化させたサンプルのSOI層表面全体をパーティクルカウンタにより計測して、SOI層表面全体におけるパーティクルマップを作成する工程と、(e) HF欠陥を顕在化させたサンプルのSOI層表面全体を上記(d)工程で作成したパーティクルマップをもとに光学顕微鏡により測定して、SOI層表面全体におけるHF欠陥マップを作成する工程と、(f) 上記(b)工程で作成した欠陥別マップと、上記(e)工程で作成したHF欠陥マップを座標対応させて、欠陥別マップ中のグループ分けした欠陥のうち、HF欠陥マップ中のHF欠陥の座標と座標位置が一致し、所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥を撮影したイメージにおけるHF欠陥であると特定する工程とを含むSOIウェーハの検査方法である。
請求項2に係る発明では、上記各工程(a)〜(f)をそれぞれ経ることにより、撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、所定の形状が円形又は四角形であって、所定の大きさが1〜5μmの範囲にあるSOIウェーハの検査方法である。
【0011】
請求項4に係る発明は、SOIウェーハの製造方法において、最終の洗浄乾燥工程を終えた後に、コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡でSOIウェーハのSOI層表面全体をイメージ撮影したとき、撮影したイメージに含まれる欠陥のうち、請求項2記載の(f)工程で特定した欠陥をHF欠陥であると識別する工程を含むことを特徴とするSOIウェーハの製造方法である。
請求項4に係る発明では、デバイス工程に影響する欠陥であるHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認することにより、デバイス工程における歩留まり向上に寄与できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の対象となるSOIウェーハのSOI層厚さは1μm以下であればよく、BOX層の厚さについても限定されるものではない。本発明の検査方法に適するSOIウェーハはSOI層厚さが0.2μm以下の薄膜SOIウェーハである。SOI層の厚さが1μmを越えるような比較的厚いSOIウェーハにおいてはHF欠陥自体がほとんど存在しないため、本発明のSOIウェーハの検査方法を行う必要性は少ない。また、SOIウェーハの作製方法は限定されない。即ち、SIMOX法や貼合わせ法、スマートカット法、ELTRAN法のように、薄膜SOIウェーハを作製することができればよい。
【0013】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明者らは従来より知られているSOIウェーハのSOI層表面をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡により調査したところ、ある特定の形状と大きさを有し、中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥がHF欠陥と非常に良い対応を示すことを見出した。コンフォーカル光学系とは、サンプル上に複数のレーザー光を集束させて微小スポットで照射し、その反射光を受光器の全面に配置したピンホールに再び集束させ、ピンホールを通過した光量を検出するものである。ある特定の形状と大きさを有し、中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥は、微分干渉式光学顕微鏡によっても検出することができる。このコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡でSOI層表面を測定し、その後、適切な画像処理を行うことによって、HF欠陥と対応する貫通欠陥を検出することができる。このHF欠陥の要因となる貫通欠陥は、デバイスの歩留まりに影響することから、上記方法により貫通欠陥を検出し、貫通欠陥が観察されたウェーハはデバイス工程に送らないように管理すれば、HF欠陥が存在しない薄膜SOIウェーハを提供できる。
【0014】
本発明はこのような知見に基づいて完成されたものである。即ち、本発明のSOIウェーハの検査方法は、SOIウェーハのSOI層におけるHF欠陥の有無を検査する方法の改良であり、その特徴ある構成は、SOIウェーハのSOI層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡によってイメージ撮影した後に、撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定して検出するところにある。本発明の方法により、デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認するとともにその欠陥を効果的に検出することができる。なお、中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥には、中心部分が黒くて周辺部分が白く見えるパターンと、中心部分が白くて周辺部分が黒く見えるパターンとが示されるが、前者は図4の欠陥に例示され、後者は図6の欠陥に例示される。
【0015】
この撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定する方法としては、次の各工程(a)〜工程(f)をそれぞれ経ることにより、撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定することができる。
先ず、SOIウェーハサンプルのSOI層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡によってイメージ撮影する(工程(a))。この工程(a)では、コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡に代えて微分干渉式光学顕微鏡を用いることでも同様の欠陥を検出できる。図4にコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡により撮影したイメージの貫通欠陥を示す。
次いで、撮影したイメージからSOI層表面に存在する欠陥を類似する形状又は大きさごとに複数種類にグループ分けし、SOI層表面全体における欠陥形状の種類をグループ分けした欠陥別マップを作成する(工程(b))。この工程(b)では、前述した工程(a)で得られたイメージから、類似する形状や大きさに基づいて欠陥を複数種類にグループ分けする。更に、グループ分けした欠陥の識別が可能なように欠陥別マップを作成する。
【0016】
次に、サンプルのSOI層表面にHF水溶液を接触させてHF欠陥を顕在化させる(工程(c))。この工程(c)では、工程(a)及び工程(b)をそれぞれ施したSOIウェーハサンプルに、従来より知られているHF処理を施してHF欠陥を顕在化させる。
次に、HF欠陥を顕在化させたサンプルのSOI層表面全体をパーティクルカウンタにより計測して、SOI層表面全体におけるパーティクルマップを作成する(工程(d))。この工程(d)では、前述した工程(c)でHF欠陥を顕在化させたサンプルのSOI層表面全体をパーティクルカウンタにより計測する。更に、得られたパーティクルデータを基にパーティクルマップを作成する。
続いて、HF欠陥を顕在化させたサンプルのSOI層表面全体を上記工程(d)で作成したパーティクルマップをもとに光学顕微鏡により測定して、SOI層表面全体におけるHF欠陥マップを作成する(工程(e))。この工程(e)では、前述した工程(c)でHF欠陥を顕在化させたサンプルのSOI層表面全体を前述した工程(d)で作成したパーティクルマップをもとに光学顕微鏡により測定してHF欠陥マップを作成する。
【0017】
最後に、上記(b)工程で作成した欠陥別マップと、上記(e)工程で作成したHF欠陥マップを座標対応させて、欠陥別マップ中のグループ分けした欠陥のうち、HF欠陥マップ中のHF欠陥の座標と座標位置が一致し、所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥を撮影したイメージにおけるHF欠陥であると特定する(工程(f))。この工程(f)では、欠陥別マップとHF欠陥マップを座標対応させる。この座標対応により、欠陥別マップ中のグループ分けした欠陥のうち、HF欠陥マップ中のHF欠陥の座標と座標位置が一致する箇所を見つけ、この一致する箇所における所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥を撮影したイメージにおけるHF欠陥であると特定する。この欠陥の形状としては、円形又は四角形が挙げられ、大きさは1〜5μmの範囲である。
このように、上記SOIウェーハサンプルにおいて、特定の欠陥をHF欠陥であると特定することにより、デバイス工程でこの特定の欠陥と同様の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる貫通欠陥が観察されたウェーハはデバイス工程に送らないように管理すれば、HF欠陥が存在しない薄膜SOIウェーハを提供することができる。
【0018】
次に、本発明のSOIウェーハの製造方法を説明する。
本発明のSOIウェーハの製造方法は、一般に知られている作製方法によりSOIウェーハを作成し、最終の洗浄乾燥工程を終えた後に、コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡でSOIウェーハのSOI層表面全体をイメージ撮影したとき、撮影したイメージに含まれる欠陥のうち、前述した(f)工程で特定した欠陥をHF欠陥であると識別する工程を含むことを特徴とする。この工程を含むことで、デバイス工程に影響する欠陥であるHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認することができ、デバイス工程における歩留まり向上に寄与できる。
【0019】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例は例示的であり、限定的に解決されるべきでないことはいうまでもない。
<実施例1>
先ず、所定の厚さを有するSOI層及びBOX層を形成した薄膜SIMOXウェーハサンプルを用意した。次いで、SIMOXウェーハサンプルのSOI層表面全体を、コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡(商品名:MAGICS レーザテック製M350)によってイメージ撮影した。次に、得られたイメージから、SOI層表面に存在する欠陥をグループ分けし、SOI層表面全体における欠陥形状の種類をグループ分けした欠陥別マップを作成した。図5に欠陥別マップを示す。また本実施例1では欠陥を1〜5のグループに分類した。この1〜5のグループの代表的な欠陥のイメージ撮影図を図6〜図10にそれぞれ示す。なお、図8(b)は図8(a)に示す欠陥の拡大図であり、図10(b)は図10(a)に示す欠陥の拡大図である。なお、本実施例では撮影したイメージの確認は1つ1つ目視で確認したが、適当な画像解析のアルゴリズムをコンフォーカル光学系を有するレーザー顕微鏡に導入することでイメージの確認及び分類作業を自動で行うことが可能である。
【0020】
次に、SIMOXウェーハサンプルを50重量%濃度のHF水溶液に浸漬し、室温で15分間保持し、HF欠陥を顕在化させた。続いて、HF処理してHF欠陥を顕在化させたサンプルのSOI層表面全体を、適切な測定条件に設定されたパーティクル検査装置(商品名:SFS6220、KLA−Tenchor製)によりパーティクル測定を行い、SOI層表面全体におけるパーティクルマップを作成した。次に、顕在化したHF欠陥を観察するため、パーティクルマップ中のパーティクルについて、光学顕微鏡にて測定を行い、HF欠陥マップを作成した。作成したHF欠陥マップを図11に示す。最後に、欠陥別マップとHF欠陥マップを座標対応させて、欠陥別マップ中のグループ分けした欠陥のうち、HF欠陥マップ中のHF欠陥の座標と座標位置が一致し、所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥を撮影したイメージにおけるHF欠陥であると特定する作業を行った。表1にHF欠陥マップ中で確認されたHF欠陥数と、欠陥別マップでこのHF欠陥と一致したHF欠陥数をそれぞれ示す。
【0021】
【表1】
Figure 2005056883
【0022】
表1より明らかなように、HF欠陥マップにより、実際に確認したHF欠陥のうち、欠陥別マップの欠陥1のグループが座標一致の8割以上を占め、本発明における検出方法が、実際に確認したHF欠陥と非常に良い対応を示すことが判る。この欠陥1のグループは、形状が円形又は四角形であり、大きさが1〜5μmの範囲にあり、中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥であった。このように、コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡で薄膜SOIウェーハを検査したときに、形状が円形又は四角形であり、大きさが1〜5μmの範囲にあり、中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥が、HF欠陥と非常に良い対応を示すことが判明した。
なお、SOIウェーハサンプルによりHF欠陥の要因となる欠陥を特定した後は、実際の検査工程において図1に示す工程(a)及び工程(b)を行うことで、薄膜SOIウェーハにおけるHF欠陥の要因となる欠陥を特定することができ、その欠陥を含まないウェーハをデバイス工程に持ち込むことでデバイス工程の歩留まりを向上させることが可能となる。
【0023】
<実施例2>
SOI層の厚さが550Å及び700ÅのSIMOXウェーハをそれぞれ用意した。このSOI層の厚さが異なるSIMOXウェーハを、コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡によりそれぞれイメージ撮影した。図13(a)及び図13(b)にそのイメージ撮影図をそれぞれ示す。
図13(a)及び図13(b)より明らかなように、SOI層の厚さが異なることで、対象とする欠陥の白黒のコントラストは反転するものの、所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる点は同じであり、実施例1で特定したHF欠陥の要因となる貫通欠陥の特徴であることが判明した。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明におけるSOIウェーハの検査方法は、SOIウェーハのSOI層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡によってイメージ撮影した後に、撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定して検出するため、デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認するとともにその欠陥を効果的に検出することが可能となる。
また、本発明のSOIウェーハの製造方法によれば、デバイス工程に影響するHF欠陥の要因となる貫通欠陥を非破壊で迅速に確認することにより、HF欠陥の要因となる貫通欠陥の存在しないSOIウェーハを製造することができ、デバイス工程における歩留り向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSOIウェーハの検査方法を示す各工程図。
【図2】SOIウェーハの構成断面図。
【図3】(a) SOI層に貫通欠陥を有するSOIウェーハの構成断面図。
(b) 図3(a)のSOIウェーハにHF処理を施したときのHF欠陥の顕在化を示
す構成断面図。
【図4】コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡により撮影したイメージの貫通欠陥を示す図。
【図5】コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡により撮影したイメージから類似形状又は大きさごとにグループ分けして作成した欠陥別マップを示す図。
【図6】SOI層表面に存在する第1グループの欠陥形状を示すイメージ撮影図。
【図7】SOI層表面に存在する第2グループの欠陥形状を示すイメージ撮影図。
【図8】(a) SOI層表面に存在する第3グループの欠陥形状を示すイメージ撮影図。
(b) 図8(a)の欠陥の拡大図。
【図9】SOI層表面に存在する第4グループの欠陥形状を示すイメージ撮影図。
【図10】(a) SOI層表面に存在する第5グループの欠陥形状を示すイメージ撮影図。
(b) 図10(a)の欠陥の拡大図。
【図11】HF処理により顕在化されたHF欠陥マップ。
【図12】SOI層表面を光学顕微鏡により測定した光学顕微鏡マップを示す写真。
【図13】(a) 厚さ550ÅのSOI層を有するSOIウェーハをコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡により撮影したイメージ撮影図。
(b) 厚さ700ÅのSOI層を有するSOIウェーハをコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡により撮影したイメージ撮影図。
【符号の説明】
10 SOIウェーハ
11 Si単結晶本体
12 BOX層
12a HF欠陥
13 SOI層
13a 貫通欠陥

Claims (4)

  1. SOIウェーハの単結晶シリコン層におけるHF欠陥の有無を検査する方法において、
    前記SOIウェーハの単結晶シリコン層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡によってイメージ撮影した後に、前記撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥を前記HF欠陥であると特定して検出することを特徴とするSOIウェーハの検査方法。
  2. 撮影したイメージの中から所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥をHF欠陥であると特定する方法が、
    (a) SOIウェーハサンプルの単結晶シリコン層表面全体をコンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡によってイメージ撮影する工程と、
    (b) 前記撮影したイメージから前記単結晶シリコン層表面に存在する欠陥を類似する形状又は大きさごとに複数種類にグループ分けし、前記単結晶シリコン層表面全体における欠陥形状の種類をグループ分けした欠陥別マップを作成する工程と、
    (c) 前記サンプルの単結晶シリコン層表面にHF水溶液を接触させてHF欠陥を顕在化させる工程と、
    (d) 前記HF欠陥を顕在化させたサンプルの単結晶シリコン層表面全体をパーティクルカウンタにより計測して、単結晶シリコン層表面全体におけるパーティクルマップを作成する工程と、
    (e) 前記HF欠陥を顕在化させたサンプルの単結晶シリコン層表面全体を前記(d)工程で作成したパーティクルマップをもとに光学顕微鏡により測定して、前記単結晶シリコン層表面全体におけるHF欠陥マップを作成する工程と、
    (f) 前記(b)工程で作成した欠陥別マップと、前記(e)工程で作成したHF欠陥マップを座標対応させて、前記欠陥別マップ中のグループ分けした欠陥のうち、前記HF欠陥マップ中のHF欠陥の座標と座標位置が一致し、所定の形状と大きさを有し中心部分とその周辺部分との間でコントラストが異なる欠陥を前記撮影したイメージにおけるHF欠陥であると特定する工程とを含む請求項1記載のSOIウェーハの検査方法。
  3. 所定の形状が円形又は四角形であって、所定の大きさが1〜5μmの範囲にある請求項1又は2記載のSOIウェーハの検査方法。
  4. SOIウェーハの製造方法において、最終の洗浄乾燥工程を終えた後に、コンフォーカル光学系レーザー顕微鏡又は微分干渉式光学顕微鏡でSOIウェーハの単結晶シリコン層表面全体をイメージ撮影したとき、前記撮影したイメージに含まれる欠陥のうち、請求項2記載の(f)工程で特定した欠陥をHF欠陥であると識別する工程を含むことを特徴とするSOIウェーハの製造方法。
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