JP2005055923A - 液晶表示素子 - Google Patents

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藤 仁 羽
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Abstract

【課題】 表示品位が良く、歩留りが高い、積層着色層によるスペーサを有する積層着色層スペーサを有するカラー表示型液晶表示素子を提供する。
【解決手段】 対向する2枚の基板のうちの一方に複数の異なる色の着色層の積層体として形成された柱状スペーサを有し、前記2枚の基板間に液晶を挟持してなる液晶表示素子において、前記着色層の積層順序を変えることにより前記スペーサの持つ性質を変化させ、かつ前記柱状スペーサを構成する着色層のうち、最上層着色層の不純物含有量を少なくとも他の下層着色層の一つの不純物濃度よりも小さくした。
【選択図】 図4

Description

この発明は液晶表示素子に係り、表示性能が良く、歩留りが高く、工程数の少ない液晶表示素子に関する。
現在、一般的に用いられている液晶表示素子は、電極を有する2枚のガラス基板を対向させて、その2枚の基板の周囲が液晶封入口を除いて接着剤で固定され、2枚の基板間に液晶が挟持され、液晶封入口が封止剤で封止された構成となっている。この2枚の基板間の距離を一定に保つためのスペーサとして粒径の均一なプラスティックビーズ等を基板間に散在させている。
カラー表示用の液晶表示素子は2枚のガラス基板の内1枚にRGBの着色層のついたカラーフィルタが形成してある。例えば、単純マトリクス駆動のカラー型ドットマトリクス液晶表示素子においては、横(Y)方向に帯状にパターニングされたY電極を有するY基板と縦(X)方向に帯状にパターニングされたX電極の下に着色層を有するX基板とを、Y電極とX電極がほぼ直交するように対向設置し、その間に液晶組成物を挟持した構成を持っている。液晶表示素子の表示方式としては、例えばTN(Twisted Nematic)形、STN(Super Twisted Nematic )形、GH(Guest Host)形、あるいはECB(Electrically Controlled Birefringence )形や強誘電性液晶などが用いられる。封止剤としては、例えば熱または紫外線硬化型のアクリル系またはエポキシ系の接着剤などが用いられる。
また、カラー型アクティブマトリクス駆動液晶表示素子においては、スイッチング素子、例えばアモルファスシリコン(a−Si)を半導体層とした薄膜トランジスタ(TFT)とそれに接続された画素電極と信号線電極、ゲート電極が形成されたアクティブマトリクス基板であるTFTアレイ基板とそれに対向設置された対向電極を有し、RGBカラーフィルタを対向基板上に形成し、アクティブマトリクス基板上から対向基板へ電圧を印加する電極転移部材(トランスファー)として銀ペースト等を画面周辺部に配置し、この電極転移材で2枚の基板を電気的に接続し、この2枚の間に液晶組成物を挟持した構成をしている。さらに、この2枚の両側に偏光板を挟持し、この偏光板光をカラー画像を表示する際の表示シャッタとしている。
しかしながら、プラスティックビーズ等をスペーサとして用いるこれらの液晶表示素子では、2枚の基板間に散在させたスペーサ周辺の液晶の配向が乱れ、スペーサ周辺部から光が漏れコントラストが低下してしまうという問題がある。また、スペーサを均一に分散させることは困難であり、スペーサを基板上に散在させる工程でスペーサが不均一に配置され、表示不良となり歩留りの低下を招いていた。
このため、プラスティックビーズ等を使用しない液晶表示素子を実現するため、TFT部にカラーフィルタの複数の着色層を積層して柱状スペーサを形成するようにしたものが提案されている。
しかしながら、各着色層の形成順序は必ずしも一定ではなく、製造ラインの都合によりロットによって変更になることがあった。その結果、次のような問題が発生している。
(1)複数の色の着色層膜厚の内、少なくとも1色の膜厚を他の色の膜厚とは変えて複数のギャップに対応するいわゆるマルチギャップ対応方式の場合には、積層順序が変わることでスペーサ高さが変わってしまい、予定のギャップに対応することができない。
(2)各着色層の表面粗さが異なる場合、積層柱の強度、対向基板との貼り合わせ時に潰れ量が異なったり対向基板との接触の程度が異なったりすることで、所望のギャップを得ることができない。
(3)各着色層の硬度が異なる場合は対向基板との貼り合わせ時のこすれでの削れ量が異なるために、所望のギャップを得ることができない。
(4)各着色層の不純物量が異なるために、最上層がTFT、TFDなどのスイッチング素子近傍に位置する場合、最上層に不純物の多い着色層が来るとスイッチング素子への不純物拡散でスイッチング素子の特性劣化につながる。
本発明は、上記問題を解決しようとするものであり、表示品位が良く、歩留りが高い、積層着色層によるスペーサを有するカラー表示型液晶表示素子を安価に提供する事を目的とする。
本発明にかかる液晶表示素子によれば、対向する2枚の基板のうちの一方に複数の異なる色の着色層の積層体として形成された柱状スペーサを有し、前記2枚の基板間に液晶を挟持してなる液晶表示素子において、前記着色層の積層順序を変えることにより前記スペーサの持つ性質を変化させ、かつ前記柱状スペーサを構成する着色層のうち、最上層着色層の不純物含有量を少なくとも他の下層着色層の一つの不純物濃度よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、複数の異なる色の着色層の積層体として形成された柱状スペーサにおける着色層の不純物濃度を変えることにより前記スペーサの持つ性質あるいは高さを変化させるようにしており、最上層着色層の不純物含有量を他の下層着色層の硬度よりも小さくするようにすることにより、TFTなどのスイッチング素子への不純物の影響を減少させ安定した信頼性を持たせることができる。
以下、本発明にかかる液晶表示素子の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明にかかる液晶表示素子の実施の一形態を示す素子断面図であり、この液晶表示素子は、アクティブマトリクス基板10と対向基板30が対向し、両基板の間に液晶組成物40が封入挟時されたものとなっている。
ガラス基板11の主面側のTFT部にはゲート電極12が、配線部には走査線13がそれぞれ配設され、これらの上には絶縁膜14が堆積されている。この絶縁膜14上でゲート電極12の上方にはアモルファスシリコンよりなる半導体膜15が形成され、この半導体膜15および絶縁膜14にまたがるようにソース16およびドレイン17が半導体膜15の中央部に所定の距離を隔てて対向するように形成されている。ドレイン17には信号線(図示せず)が連結されて形成され、ソース16には画素電極19が連結形成されている。そして、TFT部および配線部の全面に保護膜20が形成され、画素部の全面には配向膜21が形成されている。
また、上側の対向基板30は、ガラス基板31上に画素位置に合わせて形成された赤、緑、青のカラーフィルタ32R、32G、32Bを有している。また、これらのカラーフィルタ材料が積層され、柱状のスペーサ33が形成されている。このスペーサ33は赤色層33R、緑色層33G、青色層33Bよりなっており、これらはカラーフィルタ32R、32G、32Bに対応するものである。そして全面に透明電極膜34および配向膜35が堆積されている。カラーフィルタの厚さは青色層33Bが最も厚く、緑色層33Gがこれに次ぎ、赤色層33Rが最も薄くなっている。したがって、スペーサの高さに占める各色の層の割合もこのカラーフィルタの厚さに比例したものとなっている。
両基板は対向され、対向基板30のスペーサ33はアクティブマトリクス基板10に当接するようにされている。そして両基板の間には液晶組成物40が充填封入されている。
次に、このような液晶表示素子を製造する過程につき説明する。
まず、通常TFTを形成するプロセスと同様に厚さ1.1mmのコーニング社製の#7059ガラス基板11上に成膜とパターンニングを繰り返し、薄膜トランジスタと電極配線をマトリクス状に形成する。ここでは縦横それぞれ100画素、合計10000画素とアモルファスシリコンTFTアレイを有するアクティブマトリクス基板10を形成するものとする。その後配向膜材料としてAL−1051(日本合成ゴム(株)製)を全面に500オングストロームの厚さで塗布し、ラビング処理を行い、配向膜21を形成する。
次に対向基板側においては、1.1mmの厚みのコーニング社製の#7059ガラス基板31上にアルカリ現像可能な光硬化型アクリル樹脂にカーボンブラックを分散させた材料をスピンナで塗布し90℃、10分の乾燥後、所定のパターン形状のフォトマスクを用いて300mj/cm2 の露光量で露光した後、pH11.5のアルカリ水溶液にて現像し、200℃、1時間の焼成を行って膜厚2.0μmの格子状パターンの遮光層36を形成する。この遮光パターン36を形成したガラス基板31上に、アルカリ現像可能な市販の着色レジストCB−2000(富士ハントテクノロジー(株))をスピンナにより塗布、プリベークの後、所定の露光量の100mj/cm2 で露光し、pH11.5の現像液で現像する。その後、200℃、1時間ベークし膜厚2.2μmの青の着色層32Bを形成する。この時、遮光層上に直径20μmの柱状スペーサ33Bを形成する。この赤色を形成した上に、アルカリ現像可能な市販の着色レジストCG−2000(富士ハントテクノロジー(株))をスピンナにより塗布、プリベークの後、所定の露光量の100mj/cm2 で露光し、pH11.5の現像液で現像する。その後、200℃、1時間ベークし膜厚1.8μmの緑の着色層32Gを形成する。この時、青の柱状スペーサ33B上に直径20μmの柱状スペーサ33Gを形成する。この青、緑色を形成した上に、アルカリ現像可能な市販の着色レジストCR−2000(富士ハントテクノロジー(株))をスピンナにより塗布、プリベークの後、所定の露光量の100mj/cm2 で露光し、pH11.5の現像液で現像する。その後、200℃、1hベークし膜厚1.3μmの赤の着色層32Rを形成する。この時、青、緑の柱状スペーサ33B、33G上に直径20μmの柱状スペーサ33Rを形成する。その後ITOからなる共通電極34をスパッタリング法で形成し、ポリイミドからなる配向膜35を形成後、ラビングによる配向処理を施し、カラーフィルタおよびスペーサを有する対向基板ができあがる。
この対向基板とアクティブマトリクス基板30とを対向配置し、接着剤37で貼り合わせ、通常の方法により注入口よりTN液晶組成物40を注入し、この後注入口を紫外線硬化樹脂で封止する。
この実施の態様では黒色顔料を分散させた樹脂系の遮光層であるが、Cr、CrO/Cr、CrO/Cr/CrOなどの金属系の遮光膜を用いることもできる。あるいは遮光層を設けなくても良い。
ここで、着色層の形成順序につき考察する。
一般に着色層は各色により含有不純物の種類および量などが異なるため、表面粗さ、硬度などの物理的性質や、粘度、熱分解温度などの化学的性質が異なっている。このため、塗布と硬化を繰り返す積層過程でどの着色層を先に形成するかにより、膜厚の変動を招く。
図1に示した実施の態様では、カラーフィルタをなす着色層の厚さがそれぞれ異なっている。このように着色層膜厚が異なる場合、積層順序を変えることで、柱状スペーサ高さが異なってくる。
この模様を図2および図3を参照して説明する。
今、赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタを形成するものとし、それぞれの所望厚さは3μm、2μm、1μmであるとし、固形分濃度はいずれも20%であるとする。したがって、各フィルタ材料は、乾燥、露光、現像、ベークの各工程を経た後には塗布時の1/5の厚さに収縮する。
まず、RGBの順に着色層を積層して柱状スペーサを形成するものとすれば、1層目の3μm厚のR層フィルタおよびスペーサ部分を形成後(図2(a))、次のG層フィルタを2μmとするために10μmの厚さにG層材料が塗布される(図2(b))。この際、すでに3μmの厚さに形成されているR層上にはG層材料が7μmの厚さに塗布されることになる。このため、硬化後にはスペーサ部でのG層の厚さは1.4μmとなる(図2(c))。次にB層フィルタを1μm厚に形成するために、5μmの厚さにB層材料を塗布すると、柱状スペーサ部分ではその塗布厚さは0.6μmとなり、硬化後には0.12μmとなる。したがってスペーサ柱の高さは合計4.52μmとなる。
次に、図3に示すように、同じ膜厚条件でBGRの順にスペーサを積層するものとすれば、1層目のB層形成後(図3(a))にG層フィルタを2μm形成するために、G層材料を10μm塗布すると(図3(b))、スペーサ部での膜厚は9μmとなる。これを硬化させるとG層のスペーサ部は1.8μmの厚さとなる(図3(c))。次に、R層フィルタ形成のためにR層材料を15μmの厚さに塗布すると(図3(d))、スペーサ部では12.2μmの厚さとなって、硬化後には2.44μmの厚さとなる(図3(e))。したがって、スペーサ柱の高さは合計5.24μmとなって、RGBの場合よりも0.72μmも厚くなる。
この例では固形分濃度が一定であったが、各フィルタの膜厚が一定で固形分濃度が異なる場合でも積層順序が異なればスペーサの高さが変わる。この様子を図4および5を参照して説明する。ここでは、例えば、R、G、Bのフィルタの所望厚さはすべて2μmとし、固形分濃度はそれぞれ15%、20%、25%であるとする。
まず、RGBの順に着色層を積層して柱状スペーサを形成するものとすれば、1層目の2μm厚のR層フィルタおよびスペーサ部分を形成後(図4(a))、次のG層フィルタを2μmとするためには塗布時には10μmの厚さにG層材料が塗布される(図4(b))。この際、すでに2μmの厚さに形成されているR層上にはG層材料が8μmの厚さに塗布されることになる。このため、硬化後にはスペーサ部でのG層の厚さは1.6μmとなる(図4(c))。次にB層フィルタを2μm厚に形成するために、8μmの厚さにB層材料を塗布すると(図4(d))、柱状スペーサ部分ではその塗布厚さは4.4μmとなり、硬化後には1.1μmとなる(図4(e))。したがってスペーサ柱の高さは合計4.7μmとなる。
次に、同じ膜厚条件でBGRの順にスペーサを積層するものとすれば、1層目のB層形成後(図5(a))にG層フィルタを2μm形成するために、G層材料を10μm塗布すると(図5(b))、スペーサ部での膜厚は8μmとなる。これを硬化させるとG層のスペーサ部は1.6μmの厚さとなる(図5(c))。次に、R層フィルタ形成のためにR層材料を13.33μmの厚さに塗布すると(図5(d))、スペーサ部では9.73μmの厚さとなって、硬化後には1.46μmの厚さとなる(図5(e))。したがって、スペーサ柱の高さは合計5.06μmとなって、RGBの場合よりも0.36μmも厚くなる。
このように、着色層膜厚が異なる場合、積層順序が変わればスペーサ高さが異なってくる。このような性質を利用してギャップを変える、いわゆるマルチギャップ対応が可能であり、大きなギャップを得る必要がある場合は、膜厚の小さい厚い順に、小さいギャップが必要な場合、膜厚の大きい順に積層する。
また、膜厚が一定で固形分濃度が異なる場合、大きなギャップを得るためには固形分濃度の高い順に、小さなギャップを得るためには固形分濃度の低い順に積層を行えば良い。
こうして形成したカラー表示型アクティブマトリクス液晶表示素子は、着色順序を一定に保つことでセルギャップを一定に保ち安定した品質の液晶表示素子を提供できる。逆に、一定のギャップを得るためには、積層の順を固定することが必要であり、着色層の予定膜厚が異なる品種の場合には一旦決めた膜厚、積層順序を維持することが必要となる。
このようにすることにより、同一品種の液晶表示素子に対しては積層順を固定することにより、一定の膜厚が得られ、所望のギャップを確実に得ることができる。
以上説明した実施の態様ではスペーサを構成する積層膜の膜厚に着目して説明したが、積層材料の物理的、化学的性質を利用して所望の特性を得ることが可能となる。以下、このような例を詳細に説明する。
まず、柱状スペーサを構成する着色層のうち少なくとも互いに接触する2層の表面粗さが異なっている場合を考える。
この場合、互いに接触する2層のうち、上層着色層が下層着色層よりも表面粗さが小さければ、下層側の表面粗さが大きいことにより、密着力が大きくなるという利点がある。このような例としては、最下層から最上層に向けて順次表面粗さが小さくなるような場合、最上層のみが他の層よりも表面粗さが小さい場合、最上層および中間層が最下層よりも表面粗さが小さい場合などが含まれる。
また、柱状スペーサを構成する着色層のうち最上層着色層の表面粗さが他の下層着色層の表面粗さよりも小さくても良い。このような例としては、最下層から最上層に向けて順次表面粗さが小さくなるような場合、最上層着色層の表面粗さが最小で中間層が最大および最下層が中間粗さである場合、最上層の表面粗さが小さく他の層はこれよりも大きい場合、最上層および中間層の表面粗さが小さく最下層が大きいような場合が含まれる。
このうち、最下層から最上層にかけて順次表面粗さが小さくなるような構成では最大の強度を得ることができ、逆に積層順序を一定にすることにより安定した強度を得ることができる。
また、アクティブマトリックス基板側に当接するスペーサ部分の表面粗さが大きければアクティブマトリックス基板に対して接触する面積を小さくすることができ、アクティブマトリックス基板へのダメージを小さくすることができる。
次に、柱状スペーサを構成する着色層の硬度が異なっている場合を考える。
この場合、柱状スペーサはその先端が当接するので、目的により先端の硬度を設定する。
まず、最上層の硬度を他層の硬度よりも大きくすることができる。この場合には、アクティブマトリクス基板との貼り合わせ時の接触で磨耗しにくい。また、柱状スペーサ先端からの圧力に対して圧潰しにくく、スペーサの径を安定して保つことができ、アクティブマトリクス基板との当接面積の拡大を防止できる。
このような例としては、最下層から最上層に向けて順次硬度が大きくなるような場合、最上層、最下層、中間層の順に硬度が小さくなる場合、最上層および中間層がのみが他の層よりも表面粗さが小さい場合、最上層および中間層の硬度が最下層の硬度よりも大きい場合、最上層のみが他の層よりも硬度が高い場合などが含まれる。
逆に、最上層の硬度を少なくとも他の層の硬度よりも小さくすることができる。この場合には、アクティブマトリクス基板との接触の際、アクティブマトリクス基板側に傷が発生しにくい。
このような例としては、最下層から最上層に向けて順次硬度が小さくなるような場合、最上層が中間層、最下層よりも硬度が小さい場合、最上層が、中間層および最下層よりも硬度が小さい場合、中間層、最下層、最上層の順に硬度が小さくなる場合などが含まれる。
また、最上層が中間層および最下層の硬度の中間硬度を有する場合には、最上層が最大硬度である場合と比較してアクティブマトリクス基板に傷がつきにくく、最上層が最小硬度である場合と比較してスペーサの圧潰が少ないという利点がある。
このような性質を考慮して積層順を決定すればスペーサに変形と傷に関して一定の特性を与えることができ、逆に積層順を一定にすることで性質を安定に維持できる。
次に、着色層中に含まれる不純物量を異ならせることができる。
例えば、上層着色層の不純物含有量を少なくとも他の下層着色層の一つの不純物含有量よりも小さくし、あるいは最上層着色層の不純物含有量を他の下層着色層の不純物含有量よりも小さくすることができる。
このようにすることによりTFTなどのスイッチング素子への不純物の影響を減少させ安定した信頼性を持たせることができる。
このような例としては、中間層の不純物濃度が最大で最下層のそれが最小である場合、最下層の不純物濃度が最大で中間層のそれが最小である場合、最上層の不純物濃度が最小で中間層のそれが最大である場合、最下層の不純物濃度が最大で最上層のそれが最小である場合、最下層および中間層の不純物濃度が大きく最上層のそれが最小である場合、最下層の不純物濃度が最大で中間層および最上層のそれが最小である場合などが含まれる。
以上説明した実施の形態では、限定的なものではない。
例えば、対向基板にフィルタを形成したが、アクティブマトリクス基板(アレイ基板)に着色層を設ける際に柱状スペーサを設けても良く上述の実施例に限定しない。
また、上述の実施の形態では3色重ねで柱状スペーサを形成しているが、2色でも良い。
さらに、上述の実施の形態では感光性着色レジストで記述したが、非感光性の樹脂に顔料を分散させたものを通常のフォトリソグラフィ工程でパターン形成しても良く、上述の実施例に限定しない。
また、上述の実施の形態では柱状スペーサの形状を円筒状で記述したが、楕円柱などでも良い。
また、上述の実施例では遮光層が最下層に設置されているが、着色層の最上層あるいは着色層間に設置しても良い。
本発明の実施の一形態を示す断面図である。 カラーフィルタの厚さが異なる場合、積層の順序により柱状スペーサの高さが異なることを示す説明図。 カラーフィルタの厚さが異なる場合、積層の順序により柱状スペーサの高さが異なることを示す説明図。 カラーフィルタの固形分濃度が異なる場合、積層の順序により柱状スペーサの高さが異なることを示す説明図。 カラーフィルタの固形分濃度が異なる場合、積層の順序により柱状スペーサの高さが異なることを示す説明図。
符号の説明
10 アクティブマトリクス基板
11、31 ガラス基板
12 ゲート
13 ドレイン
16 ソース
19 画素電極
21、35 配向膜
30 対向基板
32R、32G、32B 着色層
33R、33G、33B 柱状スペーサ
34 共通電極
36 遮光層
37 接着剤
40 液晶組成物

Claims (4)

  1. 対向する2枚の基板のうちの一方に複数の異なる色の着色層の積層体として形成された柱状スペーサを有し、前記2枚の基板間に液晶を挟持してなる液晶表示素子において、前記着色層の積層順序を変えることにより前記スペーサの持つ性質を変化させ、かつ前記柱状スペーサを構成する着色層のうち、最上層着色層の不純物含有量を少なくとも他の下層着色層の一つの不純物濃度よりも小さくしたことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 前記柱状スペーサを構成する着色層のうち、最上層着色層の不純物含有量を他のすべての下層着色層の不純物含有量よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 前記着色層が形成される前記基板がアクティブマトリックス基板であり、
    最下層着色層の不純物含有量を少なくとも他の層よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  4. 最下層着色層の不純物含有量が最も小さいことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示素子。
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