JP2005055652A - 可変スペクトル光発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 出力光スペクトル可変の自由度を大きくすることができる可変スペクトル光発生装置を提供する。
【解決手段】 所定帯域に亘って位相関係が一定である基本波光Aは、光源部11から出力されて光変調部12に入力し、この光変調部12において各波長成分のパラメータが変調されて変調光Bとされる。光変調部12から出力された変長光Bは、波長変換部13に入力して波長変換され、その波長変換により得られた光Cが波長変換部13から出力される。
【選択図】 図1
【解決手段】 所定帯域に亘って位相関係が一定である基本波光Aは、光源部11から出力されて光変調部12に入力し、この光変調部12において各波長成分のパラメータが変調されて変調光Bとされる。光変調部12から出力された変長光Bは、波長変換部13に入力して波長変換され、その波長変換により得られた光Cが波長変換部13から出力される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、出力光のスペクトルの形状が可変である可変スペクトル光発生装置に関するものである。
出力光波長が可変である光発生装置としては種々のものがある。例えば、レーザ発振装置は、共振器長を変化させることで、出力光波長を変化させることができる。しかし、共振器長を変化させるには、機械的な駆動部が必要である。このことは、装置の安定性を保つ上では好ましくなく、また、ナノ秒程度の高速の出力光波長の制御をすることは困難である。半導体レーザ装置の場合には、温度変化に伴うバンドギャップの変化を利用することで、出力光波長を変化させることができるが、温度制御のための時間を要し、周囲環境からの影響も大きい。
非特許文献1に記載されたような光パラメトリック発振を利用した光発生装置は、非線形光学結晶の方位を変化させることで、広い波長範囲にわたって出力光波長を変化させることができる。しかし、この光発生装置は、非線形光学結晶の方位を変化させるための機械的な駆動部が必要である。このことは、装置の安定性を保つ上では好ましくない。
非特許文献2に記載されたような基本波から高次高調波を発生させて出力する光発生装置は、様々な次数の高調波を発生させることができるため、必要とする次数の高調波生成効率を最適化する条件を設定することにより、出力光波長を可変とすることができる。この非特許文献2には、第27次の高調波生成効率を最適化することができた旨が記載されているが、この第27次の高調波のスペクトルは広がりを有しており、その帯域内で細かい制御を行なうまでに至っていない。
以上に挙げたものを含め従来の光発生装置は、出力光波長が可変であるといっても、その可変の程度は限定されている。例えば、近接した任意の複数波長において鋭い強度ピークを有し、他の波長成分を有しない光を高速な制御によって出力することはできない。
「レーザーハンドブック」第143頁〜第145頁、レーザー学会編、オーム社、1982年 R. Bartels, et al., "Shaped-pulse optimization of coherent emission of high-harmonic soft X-rays", Nature, Vol.406, pp.164-166 (2000)
「レーザーハンドブック」第143頁〜第145頁、レーザー学会編、オーム社、1982年 R. Bartels, et al., "Shaped-pulse optimization of coherent emission of high-harmonic soft X-rays", Nature, Vol.406, pp.164-166 (2000)
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、出力光スペクトル形状の可変の自由度を大きくすることができる可変スペクトル光発生装置を提供することを目的とする。
本発明に係る可変スペクトル光発生装置は、(1) 所定波長帯域を有し、各波長成分間の位相関係が時間的に一定である光を出力する光源部と、(2) この光源部から出力された光を入力し、この光の各波長成分のパラメータを変調して、この変調した光を出力する光変調部と、(3) この光変調部から出力された光を入力して波長変換し、この波長変換により得られた光を出力する波長変換部と、(4) 光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。ここで、光変調部は、パラメータとして振幅、位相、偏光および波面のうち何れか1つ以上のものを変調するのが好適である。
この可変スペクトル光発生装置では、光源部から出力される光は、所定波長帯域を有し、各波長成分間の位相関係が時間的に一定であり、各波長成分のパラメータ(振幅、位相、偏光および波面のうち何れか1つ以上のもの)が光変調部において変調されて、この変調された光が光変調部から出力される。この光変調部から出力された光は波長変換部に入力して波長変換され、この波長変換により得られた光が波長変換部から出力される。そして、光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調が制御部により制御されることにより、波長変換部から出力される光のスペクトルは可変となる。
なお、「所定波長帯域を有し、各波長成分の間の位相関係が時間的に一定である光」とは、パルス毎の位相波形が、時間が経過しても同じであるという場合のみではなく、(a) スペクトル波形の位相成分において、パルス毎に時間的にオフセットとして同じ定数値が重畳する場合。(b) スペクトル波形の位相成分において、パルス毎に時間的にオフセットとしてc/λ/×Aの値が重畳する場合も含まれる(λ:波長、c:光速、A:任意の定数)。上記(a)の場合は、各パルス毎に強度波形は変化しないが、キャリアエンベロープフェーズと呼ばれるパルス内の位相がドリフトしていく場合に相当する。上記(b)の場合は、各項パルス毎に強度波形は変化せず、時間的なドリフトが生じている状態を示す。
光変調部は、(1) 光源部から出力された光を空間的に波長分岐する光分波手段と、(2) この光分波手段により波長分岐された光の各波長成分のパラメータを変調して出力する空間光変調手段と、(3) この空間光変調手段により変調された光の各波長成分を合波して出力する光合波手段と、を含むのが好適である。この場合には、光源部から出力されて光変調部に入力した光は、光変調部において、先ず光分波手段により空間的に波長分岐され、この波長分岐された光の各波長成分のパラメータが空間光変調手段により変調され、この変調された光の各波長成分が光合波手段により合波されて出力される。光分波手段および光合波手段それぞれとして回折格子が好適に用いられる。
また、光変調部は、音響光学効果を利用した素子(AOPDF;Acousto-Optic Programmable Dispersion Filter)単体で構成することも可能である。音響光学効果を利用した素子を用いる場合、小型な系を実現することができる。
波長変換部は、非線形光学媒質を含み、この非線形光学媒質への入射光の波長とは異なる波長の光を非線形光学媒質から出射させるのが好適である。この場合には、光変調部から出力されて波長変換部に入力した光は、非線形光学媒質により波長変換されて波長変換部から出力される。ここで、非線形光学媒質としては、非線形光学結晶、非線形性を有する光導波路(例えば、フォトニック結晶光ファイバ、テーパー光ファイバ、中空光ファイバ、等)、適切な圧力条件および温度条件を有する気体媒質、または、これらの組み合わせが、好適に用いられる。また、非線形光学媒質を用いて波長変換するに際しては、第2次高調波や更に高次の高調波の発生、和周波や差周波の発生、光パラメトリック発振、自己位相変調、相互位相変調、などの現象を利用することができる。
本発明に係る可変スペクトル光発生装置は、波長変換部から出力される光を計測する計測部を更に備え、制御部が、計測部による計測結果に基づいて、光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調をフィードバック制御するのが好適である。この場合には、波長変換部から出力される光のスペクトル等が計測部により計測され、この計測結果に基づいて、波長変換部からの出力光のスペクトルンド等が所定値に近づくように、光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調を制御部により制御することが可能となる。
本発明に係る可変スペクトル光発生装置は、波長変換部から出力された光が照射された対象物における当該照射に伴う変化を検出する検出部を更に備え、制御部が、検出部による検出結果に基づいて、光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調を制御するのが好適である。この場合には、波長変換部から出力された光が照射された対象物における当該照射に伴う変化が検出部により検出され、この検出結果に基づいて、対象物の変化が所望の状態となるように光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調を制御部により制御することが可能となる。このとき波長変換部からの出力光のスペクトル等も所望値に近づいていく。ここで波長変換部からの出力光のスペクトル等の所望値は、予めわかっている必要はない。
制御部は、光源部および波長変換部の双方または何れか一方の構成要素の圧力、温度、電流値、電圧値、位置および角度のうち何れか1つ以上のものを制御するのが好適である。この場合には、光変調部だけでなく、光源部および波長変換部の双方または何れか一方の構成要素も制御されることで、制御の自由度が更に高くなるので、出力光のスペクトルの可変の自由度が更に大きくなる。
本発明に係る可変スペクトル光発生装置は、出力光スペクトル可変の自由度を大きくすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず、本発明に係る可変スペクトル光発生装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る可変スペクトル光発生装置1の概略構成を示すブロック図である。この図に示される可変スペクトル光発生装置1は、光源部11、光変調部12、波長変換部13および制御部14を備える。
先ず、本発明に係る可変スペクトル光発生装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る可変スペクトル光発生装置1の概略構成を示すブロック図である。この図に示される可変スペクトル光発生装置1は、光源部11、光変調部12、波長変換部13および制御部14を備える。
光源部11は、所定帯域に亘って位相関係が一定である基本波光Aを出力するものであり、或る程度広い帯域(例えば帯域幅10nm以上)に亘って基本波光Aを出力することができる。光源部11は、例えば、基本波光Aとしてフェムト秒光パルスを出力するレーザ光源であるのが好適である。
光変調部12は、光源部11から出力された基本波光Aを入力し、この光の各波長成分のパラメータを変調して、この変調した変調光Bを出力する。ここで、光変調部12は、上記パラメータとして振幅、位相、偏光および波面のうち何れか1つ以上のものを変調するのが好適である。また、波長変換部13は、光源部11から出力された光を空間的に波長分岐する光分波手段と、この光分波手段により波長分岐された光の各波長成分のパラメータを変調して出力する空間光変調手段と、この空間光変調手段により変調された光の各波長成分を合波して出力する光合波手段と、を含むのが好適である。
また、光変調部は、音響光学効果を利用した素子(AOPDF;Acousto-Optic Programmable Dispersion Filter)単体で構成することも可能である。音響光学効果を利用した素子を用いる場合、小型な系を実現することができる。
波長変換部13は、光変調部12から出力された変調光Bを入力して波長変換し、この波長変換により得られた光Cを出力する。例えば、波長変換部13は、非線形光学媒質を含み、この非線形光学媒質への入射光の波長とは異なる波長の光を非線形光学媒質から出射させるのが好適である。ここで、非線形光学媒質としては、非線形光学結晶の他、非線形性を有する光導波路(例えば、フォトニック結晶光ファイバ、テーパー光ファイバ、中空光ファイバ、等)、適切な圧力条件および温度条件を有する気体媒質、または、これらの組み合わせが、好適に用いられる。また、非線形光学媒質を用いて波長変換するに際しては、第2次高調波や更に高次の高調波の発生、和周波や差周波の発生、光パラメトリック発振、自己位相変調、相互位相変調などの現象を利用することができる。
制御部14は、光変調部12における光の各波長成分のパラメータ(振幅、位相、偏光および波面のうち何れか1つ以上のもの)の変調を制御する。光変調部12が上記のような空間光変調手段を含む場合には、制御部14はこの空間光変調手段を制御すれば十分である。
第1実施形態に係る可変スペクトル光発生装置1は以下のように動作する。所定帯域に亘って位相関係が一定である基本波光Aは、光源部11から出力されて光変調部12に入力し、この光変調部12において各波長成分のパラメータが変調されて変調光Bとされる。光変調部12から出力された変長光Bは、波長変換部13に入力して波長変換され、その波長変換により得られた光Cが波長変換部13から出力される。
波長変換部13から出力される光Cの各波長成分は、光源部11から出力される基本波光Aの殆ど全ての波長成分からの寄与を受けたものである。したがって、光変調部12における光の各波長成分のパラメータの変調が制御部14により制御されることにより、基本波光Aが変調されて得られる変調光Bにおいて或る程度広い帯域に亘って各波長成分のパラメータが設定されて、これにより、出力光Cのスペクトルを可変とすることができる。光変調部12における光の各波長成分のパラメータの変調の自由度が大きいので、出力光Cのスペクトル可変の自由度も大きい。
光変調部12における光の各波長成分のパラメータの変調に際しては、機械的な駆動部を用いることなく、電気的な制御機構を用いることができるので、この場合には、装置の安定性を保つ上で好適であり、また、高速に制御することが可能である。
基本波光Aから出力光Cへの波長変換に際して、不要な波長成分が生成されないようにすることができ、出力光Cの必要な波長成分への変換のみに基本波光Aを利用することができるので、光変調を行わない状態においては波長変換効率が飽和している場合には、光変調を行なうことにより基本波光Aから出力光C中の必要波長成分への変換のみを高効率に行なうことができる。
このような可変スペクトル光発生装置1を用いれば、例えば、光反応材料の結合を選択的に切断するというような用途において、切断したいバンドに対応する1または2以上の波長の出力光Cを生成する一方で、切断したくないバンドに対応する波長域の成分を出力光Cに含ませないことも、容易に行なうことができる。これにより、例えば光化学反応制御等の工業的な応用にも、可変スペクトル光発生装置1を用いることができる。
可変スペクトル光発生装置1から出力される光Cは所望の波長成分のみを含むことができるから、この出力光Cを励起等の反応に利用すれば、不必要な熱の発生を抑制することができる。
なお、制御部14は、光変調部12を制御するだけでなく、光源部11および波長変換部13の双方または何れか一方の構成要素の圧力、温度、電流値、電圧値、位置および角度のうち何れか1つ以上のものを制御するのも好適である。例えば、光源部11から出力される基本波光Aの波長が可変である場合には、その基本波光Aの波長を変更するよう制御してもよい。また、波長変換部13が光パラメトリック発振を利用するものである場合には、非線形光学媒質への光の入射方位を制御するようにしてもよい。この場合には、制御の自由度が更に高くなるので、出力光Cのスペクトルの可変の自由度が更に大きくなる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る可変スペクトル光発生装置の第2実施形態について説明する。図2は、第2実施形態に係る可変スペクトル光発生装置2の概略構成を示すブロック図である。この図に示される可変スペクトル光発生装置2は、光源部11、光変調部12、波長変換部13および制御部14に加えて、計測部15およびビームスプリッタ16を更に備える。
次に、本発明に係る可変スペクトル光発生装置の第2実施形態について説明する。図2は、第2実施形態に係る可変スペクトル光発生装置2の概略構成を示すブロック図である。この図に示される可変スペクトル光発生装置2は、光源部11、光変調部12、波長変換部13および制御部14に加えて、計測部15およびビームスプリッタ16を更に備える。
ビームスプリッタ16は、波長変換部13から出力された光Cを分岐して、その大部分を透過させ、一部を反射させる。計測部15は、このビームスプリッタ16により分岐されて到達した光Cを受光して、その光Cを計測する。ここで、ビームスプリッタ16の透過光と反射光とを置換したような構成であっても構わないことは言うまでもない。計測部15には、例えば分光計測器を用いることが可能で、これが受光した光Cの全帯域もしくは一部帯域におけるスペクトルを計測する構成であってもよいし、また、その光Cのうち注目すべき1または2以上の波長における強度を計測する構成であってもよい。
制御部14は、計測部15による計測結果に基づいて、光変調部12における光の各波長成分のパラメータの変調を制御する。このとき、制御部14は、計測部15による計測結果が所望値に近づくように光変調部12をフィードバック制御することも可能となる。この制御の際のアルゴリズムとしては、例えば、シミュレーティドアニーリング(Simulated Annealing)法や遺伝的アルゴリズム(Generic Algorithm)等の最適化アルゴリズムが好適に用いられる。また、制御条件が複雑でない場合は、この制御を手動で行うことも可能である。
第2実施形態に係る可変スペクトル光発生装置2は以下のように動作する。所定帯域に亘って位相関係が一定である基本波光Aは、光源部11から出力されて光変調部12に入力し、この光変調部12において各波長成分のパラメータが変調されて変調光Bとされる。光変調部12から出力された変調光Bは、波長変換部13に入力して波長変換され、その波長変換により得られた光Cが波長変換部13から出力される。波長変換部13から出力された光Cは、その一部がビームスプリッタ16により分岐されて計測部15に到達し、この計測部15によりスペクトル等が計測される。そして、この計測結果に基づいて、波長変換部13からの出力光Cのスペクトル等が所定値に近づくように、光変調部12における光の各波長成分のパラメータの変調が制御部14により制御される。
したがって、第2実施形態に係る可変スペクトル光発生装置2は、第1実施形態に係る可変スペクトル光発生装置1で得られる効果と同様の効果を得ることができるだけでなく、光変調部12における変調と出力光Cのスペクトル等との間の関係が明らかでない場合等においても、波長変換部13からの出力光Cのスペクトル等を所望値に近づけることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る可変スペクトル光発生装置の第3実施形態について説明する。図3は、第3実施形態に係る可変スペクトル光発生装置3の概略構成を示すブロック図である。この図に示される可変スペクトル光発生装置3は、光源部11、光変調部12、波長変換部13および制御部14に加えて、検出部17を更に備える。
次に、本発明に係る可変スペクトル光発生装置の第3実施形態について説明する。図3は、第3実施形態に係る可変スペクトル光発生装置3の概略構成を示すブロック図である。この図に示される可変スペクトル光発生装置3は、光源部11、光変調部12、波長変換部13および制御部14に加えて、検出部17を更に備える。
検出部17は、波長変換部13から出力された光Cが照射された対象物9における当該照射に伴う変化を検出する。制御部14は、検出部17による検出結果に基づいて、光変調部12における光の各波長成分のパラメータの変調を制御する。この制御の際にも、例えば、シミュレーティドアニーリング法や遺伝的アルゴリズム等の最適化アルゴリズムが好適に用いられる。
例えば、出力光Cを対象物9に照射することで該対象物9において反応生成物を生成させる場合であって、その反応生成物の生成量を制御したいというようなときに、生成量が所望値に近づくように制御部14が光変調部12を制御することで、波長変換部13からの出力光Cのスペクトル等を所望値に近づけることができる。このとき、出力光Cのスペクトル等の所望値は予め分かっている必要はない。
次に、本発明に係る可変スペクトル光発生装置の実施例について説明する。図4は、実施例の可変スペクトル光発生装置4の構成図である。この図に示される可変スペクトル光発生装置4は、上述した第2実施形態に係る可変スペクトル光発生装置2のより具体的な構成のものである。実施例の可変スペクトル光発生装置4は、光源部11、光変調部12、波長変換部13、制御部14、計測部15およびビームスプリッタ16を備える。
光源部11は、所定帯域に亘って位相関係が一定である基本波光Aを出力するものであり、本実施例では、チタンサファイアレーザ光源が用いられる。このチタンサファイアレーザ光源から出力される基本波光Aは、パルス幅が100fs以下のパルス光で、帯域幅が10nm以上であり、また、その帯域に亘って位相関係が一定である。
光変調部12は、光源部11から出力された基本波光Aを入力し、この光の各波長成分のパラメータを変調して、この変調した変調光Bを出力するものであり、本実施例では、反射鏡21、回折格子22、シリンドリカルレンズ23、空間光変調素子24、シリンドリカルレンズ25、回折格子26および反射鏡27を含む。
反射鏡21は、光源部11から出力された基本波光Aを入力し、この基本波光Aを回折格子22へと入射させる。回折格子22は、反射型のものであって、反射鏡21から到達した基本波光Aを入力し、この基本波光Aの各波長成分を該波長に応じた回折角で回折させて、これに因り、基本波光Aを空間的な方向に応じて波長分岐を実現する。シリンドリカルレンズ23は、回折格子22により波長分岐された各波長成分を一軸方向のみ集光することで、空間的に波長成分を分離する。その集光面には空間光変調素子24を光線に対して垂直な方向に配置する。
空間光変調素子24は、配列された複数の画素それぞれについて透過光の位相を調整することができるものであり、シリンドリカルレンズ23から入力した各波長成分の光に対して位相を変調して、その位相変調した各波長成分の光をシリンドリカルレンズ25へ出力する。空間光変調素子24における位相変調は、制御部14から与えられる電気的な制御信号に基づいて制御される。
シリンドリカルレンズ25は、空間光変調素子24から出力された各波長成分の光を入力し、その光を回折格子26の回折面上に集光する。このとき、各波長成分に対してはコリメートしている。回折格子26は、反射型のものであって、シリンドリカルレンズ25から出力されて集光された各波長成分の光を入力し、その各波長成分を該波長に応じた回折角で回折させて、これに因り光を合波する。反射鏡27は、回折格子26により合波された光を入力し、この光を反射させて、変調光Bとして波長変換部13へ出力する。
なお、所望の動作を実現する為には、回折格子22、シリンドリカルレンズ23、空間光変調素子24、シリンドリカルレンズ25および回折格子26は4f系をなすことが好適であるが、これに限定されない。
また、光変調部12の構成としては種々の変形例が有り得る。例えば、回折格子は反射型および透過型の何れであってもよいし、空間光変調素子も反射型および透過型の何れであってもよいし、また、シリンドリカルレンズ23,25に替えて凹面鏡を用いてもよい。
波長変換部13は、光変調部12から出力された変調光Bを入力して波長変換し、この波長変換により得られた光Cを出力するものであり、本実施例では、レンズ31、非線形光学結晶32およびレンズ33を含む。
レンズ31は、光変調部12から出力された変調光Bを入力し、この変調光Bを集光して非線形光学結晶32へ入射させる。非線形光学結晶32は、入射光の周波数の2倍の周波数を有する第2次高調波を発生させることができるもので、レンズ31により集光された変調光Bを入力して、この変調光Bに対する第2次高調波を発生させる。レンズ33は、非線形光学結晶32で発生した第2次高調波を入力し、この第2次高調波をコリメートして出力光Cとして出力する。
このようにして非線形光学結晶32において第2次高調波として得られる出力光Cの電場の振幅ESH(ν)は、非線形光学結晶32に入射する変調光Bの電場の振幅Ei(ν)に対して、下記の関係式で表される。ここで、νは光の周波数であり、出力光Cおよび変調光Bそれぞれの電場の振幅ESH(ν),Ei(ν)は、光の周波数νの関数として表されている。
したがって、基本波光Aの各周波数成分(各波長成分)の位相関係を光変調部12の空間光変調素子24により変調することで、変調光Bの各周波数成分(各波長成分)の位相関係を適切に設定すれば、出力光Cの各周波数成分(各波長成分)の強度を所望値とすることができる。
このように基本波光Aを変調して変調光Bを得るには、制御パラメータの数が多く、制御の自由度が大きい。したがって、出力光Cのうち或る周波数成分の強度を大きくする一方で、他の或る周波数成分の強度を小さくするというように、出力光Cの各周波数成分(各波長成分)の強度を自由に設定することができる。このように、本実施例によれば、出力光Cのスペクトルを可変とすることができるだけでなく、出力光Cのスペクトル可変の自由度も大きくできる。
なお、実際には、光変調部12における変調と出力光Cのスペクトルとの間の関係が明らかでなく、出力光Cの所望のスペクトルを得る為の空間光変調素子24における位相変調の具体的条件を予め見出しておくことは困難である。そこで、計測部15として分光器を用いて、出力光Cのスペクトルを計測部15により計測し、この計測で得られた出力光Cのスペクトルが所望値に近づくように、空間光変調素子24における位相変調を制御部14によりフィードバック制御するのが好適である。このような制御を行なう制御部14として例えばパーソナルコンピュータが用いられ、また、制御アルゴリズムとしてシミュレーティドアニーリング法や遺伝的アルゴリズム等の最適化アルゴリズムが好適に用いられる。また、或るスペクトルを有する出力光Cを得る為の空間光変調素子24における位相変調の具体的条件が一度求められると、その後、これと同一のスペクトルを有する出力光Cを得るには、既に求められた具体的条件で空間光変調素子24における位相変調を行なえばよい。
次に、実施例の可変スペクトル光発生装置4における変調光Bおよび出力光Cのシミュレーション結果について説明する。図5は、実施例の可変スペクトル光発生装置4における変調光Bの各波長成分の強度および位相を示すグラフである。また、図6は、実施例の可変スペクトル光発生装置4における出力光Cの各波長成分の強度および位相を示すグラフである。ここでは、出力光Cは、波長397.7nm,400.0nmおよび401.2nmそれぞれの成分が大きくなり、且つ、他の波長成分の強度が小さくなるようにした。また、最適化アルゴリズムとしてシミュレーティドアニーリング法を用いた。その結果、図5に示されたような変調光Bの強度分布および位相分布とすることで、出力光Cは、図6(a)中で矢印で示したように所望の3波長で強度ピークを有するものとなった。
なお、図6(a)中の破線は、変調光Bの各波長成分の位相が全て揃っている場合に得られる出力光Cの強度分布を表し、出力光Cの各波長成分で得られる最大強度を表している。また、図5および図6で示したシミュレーションは出力光Cの強度分布を所望値とするものであったが、出力光Cの位相分布を所望値とすることもできる。また、図5および図6で示したシミュレーションは基本波光Aを位相変調して変調光Bを得るものであったが、所望のスペクトルを有する出力光Cを得る為の変調光Bを実現するために、基本波光Aの各波長成分の強度、偏光および波面の何れかを変調してもよいし、基本波光Aの各波長成分の位相、強度、偏光および波面のうちの何れか2以上のものを変調してもよい。
本発明に係る可変スペクトル光発生装置は、例えば、光コヒーレンストモグラフィ(OCT: Optical Coherence Tomography)における光源として好適に用いられ得る。
OCTは、スペクトル幅が広い低コヒーレント光を生体等の多重散乱物体(例えば眼球)に照射して、その多重散乱物体の内部で発生する後方散乱光を高感度に検出することにより、その多重散乱物体の三次元断層画像を測定する方法である(例えば文献「佐藤学,他,"光コヒーレンストモグラフィーの基礎",光学,第32巻,第4号,第268頁〜第274頁,2003年」を参照)。このOCTでは、多重散乱物体である測定対象物に適合した光を出力する光源を予め用意しておくことで、その光源から出力される光に対して特別な変調等を施すことなく、その光を測定対象物に照射して測定するのが通常である。測定対象物の奥行き方向の測定の分解能は、照射光のコヒーレンス長に依存する。OCTでは、吸収が比較的小さい生体の分光学的窓領域である波長域0.7μm〜1.3μmの光が用いられる。
本発明に係る可変スペクトル光発生装置において、Er元素およびYb元素が添加された光ファイバを光増幅媒体として含み中心波長1.56μmのレーザ光(基本波光A)を出力するレーザ光源(例えばIMRA社製のモデルB-150)を光源部11として用いるとともに、第2次高調波を発生する非線形光学媒質を含むものを波長変換部13として用いる。このとき、可変スペクトル光発生装置から出力される出力光Cは、中心波長が0.78μmであって、生体の分光学的窓領域内に含まれる。このような構成の可変スペクトル光発生装置は、光源部11および波長変換部13それぞれを小型とすることができるので、全体としても小型とすることができ、また、生体の分光学的窓領域において高い自由度で出力光Cのスペクトルを変更することができる。さらに、この可変スペクトル光発生装置は、OCTにおいて用いられる際に以下のような利点を有する。
第1の利点として、可変スペクトル光発生装置から出力される出力光Cのコヒーレンス長を調整することができる。一般に、スペクトル幅が広いほどコヒーレンス長は短く、スペクトル幅が狭いほどコヒーレンス長は長い。本発明に係る可変スペクトル光発生装置を用いれば、出力光Cのスペクトル幅が可変であるので、出力光Cのコヒーレンス長も可変である。なお、出力光Cのコヒーレンス長を短くするには、出力光Cのスペクトル幅を広くすることが必要であるが、その為には、波長変換部13に含まれる非線形光学媒質として、非線型性が高いフォトニック結晶光ファイバ等を用いるのが好適である。
測定対象物に照射される光のコヒーレンス長が短いと、測定対象物が奥行き方向に長い場合に、その測定対象物の全体を測定するには長い掃引時間が必要となり、現実的ではない。また、分解能が高いままで粗い掃引を行なうと、測定対象物中の構造を検知することができない事態も生じる。したがって、粗い掃引を行なうには、分解能を低くしなければならない。
本発明に係る可変スペクトル光発生装置を用いれば、出力光Cのスペクトル幅を変更することで、出力光Cのコヒーレンス長を変更することができ、したがって、分解能をも変更することができる。また、分解能を変更することで、掃引の粗さも調整することができるので、例えば、低分解能で粗い掃引を行なって測定対象物の全体を測定し、詳細に測定したい構造が存在している特定部位については高分解能で細かい掃引を行なって測定することができる。これにより、OCTによる測定のダイナミックレンジを上げることができる。これは、測定対象物の奥行き方向のズームに相当する。
このとき、測定対象物の横方向のズームも同時に行なうことができる。すなわち、可変スペクトル光発生装置から出力される出力光Cを集光して測定対象物に照射する場合に、長焦点集光を行なうと、集光径が大きいので、横方向分解能が低くなり、その一方で、レイリー長(コンフォーカル長)も長くなるので、奥行き方向に比較的長い距離に亘って均一なビーム径が実現される。逆に、短焦点集光を行なうと、集光径が小さいので、横方向分解能が高くなるが、奥行き方向に均一なビーム径が実現される距離が短くなる。したがって、奥行き方向および横方向の双方で低分解能となる条件で両方向に長距離掃引を行なった後、奥行き方向および横方向の双方で高分解能となる条件で特定部位について詳細な測定をすることができる。
第2の利点として、可変スペクトル光発生装置から出力される出力光Cの可干渉性を様々に調整することができる。本発明では、出力光Cのスペクトル形状(強度ピークの波長や数)を自由に変化させることができる。このことから、光コヒーレンス関数を自由に変化させることができる。光コヒーレンス関数は、各遅延時間差毎の可干渉性の大きさの度合いを示すものである(例えば文献「Kazuo Hotate, "Application of synthesized coherence function to distributed optical sensing", Measurement Science and Technology, Vol.13, No.11, pp.1746-1755 (2002)」を参照)。
そして、出力光Cの光コヒーレンス関数を変化させることで、OCTの干渉信号に寄与する奥行き方向の成分が変化する。例えば、測定対象物の界面における光反射が大きい部位の近辺に被計測対象が存在する場合に、その界面からの反射を干渉信号に寄与させないように出力光Cのスペクトルを調整することで、測定対象物の測定を有効に行なうことが可能となる。
第3の利点として、測定対象物の構成物質の特定が容易になる。測定対象物が如何なる物質から構成されているかについては、分光計測を行なうことにより知ることができる。ここで、OCTにおいては、測定対象物の大きさや形状に応じて散乱・吸収・反射等が複雑に変化するので、通常行われているように固定された波長の光を測定対象物に照射して分光計測を行なっただけでは、十分な情報を得ることができない。しかし、本発明に係る可変スペクトル光発生装置を用いれば、出力光Cのスペクトル形状(強度ピークの波長や数)を自由に変化させることができるので、例えば、出力光Cが2波長で鋭い強度ピークを有するものとすることで、この2波長の干渉信号の比をとるという操作を容易に行なうことが可能となる。そして、測定対象物の構成物質に固有の情報を干渉信号から得ることができ、これにより、構成物質の特定が可能となる。
第4の利点として、測定対象物に照射する光のスペクトルの変更を電気的に行なうことができる。光の波長の変更は、通常、機械的調整または温度調整により為されるが、両者ともに、変調が遅いという問題があり、また、複雑なスペクトルを実現することができない。さらに、機械的調整を行なうには、装置内に可動部が必要であるが、これは全体の安定性を損なう要因となる。特に、OCTにおいては、測定対象物の奥行き方向および横方法の何れにも掃引を行なう必要があるから、波長の操作に長時間を要する方法では,実用的ではない。しかし、本発明に係る可変スペクトル光発生装置では、出力光Cのスペクトルの変更を電気的に高速に行なうことができるので、OCTによる測定の時間を短縮することができる。
第5の利点として、OCTにより得られる三次元断層画像が最適なものとなるように出力光Cのスペクトルをフィードバック制御することができる。例えば、特定距離にある位置からの強い反射を低減するための照射光のスペクトル条件を予め求めることは困難である。しかし、本発明に係る可変スペクトル光発生装置では、最適な測定をすることができる条件が予め判っていなくても、測定結果を参照しながら、干渉信号が最適なものとなるように、出力光Cのスペクトルを変更することができる。
1〜4…可変スペクトル光発生装置、11…光源部、12…光変調部、13…波長変換部、14…制御部、15…計測部、16…ビームスプリッタ、17…検出部、21…反射鏡、22…回折格子、23…シリンドリカルレンズ、24…空間光変調素子、25…シリンドリカルレンズ、26…回折格子、27…反射鏡、31…レンズ、32…非線形光学結晶、33…レンズ。
Claims (9)
- 所定波長帯域を有し、各波長成分間の位相関係が時間的に一定である光を出力する光源部と、
この光源部から出力された光を入力し、この光の各波長成分のパラメータを変調して、この変調した光を出力する光変調部と、
この光変調部から出力された光を入力して波長変換し、この波長変換により得られた光を出力する波長変換部と、
前記光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする可変スペクトル光発生装置。 - 前記光変調部が、前記パラメータとして振幅、位相、偏光および波面のうち何れか1つ以上のものを変調する、ことを特徴とする請求項1記載の可変スペクトル光発生装置。
- 前記光変調部が、
前記光源部から出力された光を空間的に波長分岐する光分波手段と、
この光分波手段により波長分岐された光の各波長成分のパラメータを変調して出力する空間光変調手段と、
この空間光変調手段により変調された光の各波長成分を合波して出力する光合波手段と、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の可変スペクトル光発生装置。 - 前記光変調部が、音響光学効果を利用した素子からなることを特徴とする請求項1または2に記載の可変スペクトル光発生装置。
- 前記波長変換部が、非線形光学媒質を含み、この非線形光学媒質への入射光の波長とは異なる波長の光を前記非線形光学媒質から出射させる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の可変スペクトル光発生装置。
- 前記非線形光学媒質が、非線形光学結晶、非線形を有する光導波路、および適切な圧力、温度条件を有する気体媒質のうち、いずれか1つ以上のものから構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の可変スペクトル光発生装置。
- 前記波長変換部から出力される光を計測する計測部を更に備え、
前記制御部が、前記計測部による計測結果に基づいて、前記光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調を制御する、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の可変スペクトル光発生装置。 - 前記波長変換部から出力された光が照射された対象物における当該照射に伴う変化を検出する検出部を更に備え、
前記制御部が、前記検出部による検出結果に基づいて、前記光変調部における光の各波長成分のパラメータの変調をフィードバック制御する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の可変スペクトル光発生装置。 - 前記制御部が、前記光源部および前記波長変換部の双方または何れか一方の構成要素の圧力、温度、電流値、電圧値、位置および角度のうち何れか1つ以上のものを制御する、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の可変スペクトル光発生装置。
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