JP2005055117A - 温水循環式熱源機 - Google Patents

温水循環式熱源機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005055117A
JP2005055117A JP2003287838A JP2003287838A JP2005055117A JP 2005055117 A JP2005055117 A JP 2005055117A JP 2003287838 A JP2003287838 A JP 2003287838A JP 2003287838 A JP2003287838 A JP 2003287838A JP 2005055117 A JP2005055117 A JP 2005055117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
heating
burner
circulation
circulation path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003287838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4041035B2 (ja
Inventor
Hiroaki Sasaki
宏明 佐々木
Masaru Shimazaki
勝 嶋崎
Tamotsu Yamaoka
保 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2003287838A priority Critical patent/JP4041035B2/ja
Publication of JP2005055117A publication Critical patent/JP2005055117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4041035B2 publication Critical patent/JP4041035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】循環路が閉塞した状態で始動したときに、低コストで装置の被害を防止できる温水循環式熱源機を提供する。
【解決手段】温水循環式熱源機1は、バーナ41と、バーナ41により加熱される熱交換器42を介設した温水循環路43と、循環路43に温水を循環させる循環ポンプ44とを有し、バーナ41を作動させる前に、循環ポンプ43を駆動するモータMを所定回転数で回転させ、このときにモータMに流れる電流値と循環路43が閉塞しているか否かの判別基準になる基準値とを比較し、電流値が基準値より小さいときに、バーナ41の作動を禁止する制御手段11を備えている。さらに外気温を検出する温度検出手段62を備え、制御手段11は、電流値が基準値より小さいときに、温度検出手段62の検出する温度に基づいて閉塞の原因が凍結か否かを判別し、この判別結果を表示手段15に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、温水を循環させて温調を行なう温水循環式熱源機に関する。
従来、給湯機能を有すると共に、温水を循環させることによる浴槽内の湯水の昇温(追い焚き)が可能な温水循環式熱源機が知られている。この温水循環式熱源機のガス給湯器内にはバーナを熱源とする熱交換器が設けられており、循環ポンプ(風呂ポンプ)によって循環路内を循環される温水がバーナにより熱交換器を介して加熱されて浴槽に供給される。そして、浴槽内の温水は風呂ポンプに吸引されて上記熱交換器に還流する。
また、上記給湯及び追い焚き機能に加えて、温水を暖房機に循環させて温調を行なうものも知られている。この温水循環式熱源機は、浴槽を経由する循環経路とは別に、循環ポンプ(暖房ポンプ)によって循環される温水がバーナにより熱交換器を介して加熱され一次温水となって循環路(往路)に供給される。この一次温水は温風暖房機の送風用空気を昇温してから循環路(復路)を通って一旦シスターンに入った後、暖房ポンプに吸引される。そして、暖房ポンプから吐出される復水は上記熱交換器に還流するが、復水の一部は二次温水として分流され床暖房パネルの昇温に利用され、一次温水と同じ復路を通ってシスターンに合流する。なお、床暖房パネルのみを利用できるように、循環路には、上記一次温水を温風暖房機に供給することなく、シスターンを介して暖房ポンプに戻すバイパス管が設けられている。
この種の温水循環式熱源機は、凍結などにより循環路が閉塞する可能性があり、特に上記バイパス管は他の循環路よりも細径なものなので凍結し易い。そこで、従来の温水循環式熱源機は、循環路を加熱する凍結防止用ヒータを設置するなどして、循環路が凍結することのないように予防対策を施している(例えば特許文献1参照)。
そして、万が一、循環路が凍結してしまい、循環路が閉塞した状態で温水循環式熱源機が運転されるときには、循環路に温水が循環していなくてもバーナが熱交換器を加熱し続けるため、空焚きや沸騰により熱交換器がオーバーヒートするが、これを検知した安全装置が作動することによって温水循環式熱源機が強制的に運転停止するようになっている。従って、循環路の閉塞状態における運転による被害は小さくなるように設計されているが、被害を完全に防止することはできないという問題がある。
上述のように凍結予防対策を施しながら、なおかつ循環路の凍結が生じるのは、例えば次のようなケースが想定できる。すなわち、例えば寒冷地に温水循環式熱源機を新たに設置して試運転後、水抜きが完全にはなされず、且つ使用者がすぐには使用しないために、温水循環式熱源機の主電源(AC100V)をオフした場合などである。このような場合には、主電源がオフしているので、凍結防止用ヒータが作動せず、循環路に残存している水が凍結してしまう。
このようにして循環路の凍結が発生することは、通常の使用ではその可能性が低いと想定されるが、上述のような熱交換器の不具合が生じる事態に対しての対処が望まれている。そこで、循環路が凍結などにより閉塞しているか否かを知るために、循環路に新たに水流スイッチを介設することも考えられるが、水流スイッチのような部品を用いることはコストの増加を要してしまう。
特開平9−229477号公報
本発明は上記不具合を解消するために成されたものであり、循環路が閉塞した状態で始動したときに、低コストで装置の被害を防止できる温水循環式熱源機を提供することを目的とする。
また、本発明は、循環路が凍結した状態で始動したときにも運転が継続可能な温水循環式熱源機を提供することを他の目的とする。
前記の目的を達成するために、本願発明者らは種々検討を行った。そして、本願発明者らは、温水循環路の閉塞度合が進行した状態では、循環ポンプを駆動するモータの負荷が軽減され、その結果、このような状態では、モータの回転数が同じならばモータ電流が通常時よりも小さくなることを見出した。つまり、循環路の閉塞度合が進行し、温風暖房機や床暖房パネルの作動に支障をきたすレベルの状態におけるモータの所定回転数に対応したモータ電流値を予め基準値として記憶しておき、実際に前記所定回転数で回転するようにモータを制御するときのモータ電流が基準値以下ならば、このときモータに対する負荷が軽減されている、即ち、循環路は閉塞していることになる。
そこで、本発明の温水循環式熱源機は、バーナと、該バーナにより加熱される熱交換器を介設した温水の循環路と、該循環路に温水を循環させる循環ポンプとを有する温水循環式熱源機であって、前記バーナを作動させる前に、前記循環ポンプを駆動するモータを所定回転数で回転させ、このときに該モータに流れる電流値と、前記循環路が閉塞しているか否かの判別基準になる基準値とを比較し、前記電流値が前記基準値より小さいときに、前記バーナの作動を禁止する制御手段を設けたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、循環路が閉塞している場合には、これをモータの電流値に基づいて判別して、バーナの作動を禁止することができる。そのため、熱交換器はバーナにより加熱されることはなく、オーバーヒートなどの被害を蒙ることはない。従って、たとえ循環路が閉塞した状態で始動したとしても、水流センサなどの特別なセンサを設けることなく、装置に被害が及ぶことを防止することができる。
また、本発明の温水循環式熱源機は、前記循環路の温度または外気温を検出する温度検出手段を備え、前記制御手段は、前記電流値が前記基準値より小さいときに、前記温度検出手段の検出する温度に基づいて閉塞の原因が凍結か否かを判別し、この判別結果を表示手段に表示するようにしてもよい。
かかる本発明によれば、温度検出手段の検出する温度に基づいて、凍結の異常が生じていることを報知することができ、使用者が異常に速やかに対処することが可能になる。
また、本発明の温水循環式熱源機は、前記循環路にヒータを設け、前記制御手段は、前記循環路の閉塞の原因が凍結であると判別したときに、前記ヒータに通電するようにしてもよい。
かかる本発明によれば、制御部により循環路が凍結していると判別されたときにヒータにより循環路を解凍させて循環路の閉塞原因を除去することが可能になる。従って、循環路の凍結時に業者に通報する必要が無く使い勝手が良くなる。
また、本発明の温水循環式熱源機は、前記制御手段が、前記ヒータへの通電から所定時間後に、前記モータを所定回転数で回転させ、このときに該モータに流れる電流値と前記基準値とを比較し、前記電流値が前記基準値以上のときに、前記バーナの作動の禁止を解除するようにしてもよい。
かかる本発明によれば、循環路の凍結に起因する閉塞がヒータの加熱により解消されたときに、バーナの作動禁止が解除される。従って、たとえ循環路が凍結した状態で始動したとしても運転を確実に継続することができる。
次に、本発明の実施の形態の一例を図1〜図3を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態の温水循環式熱源機の構成図、図2は図1示の装置による暖房処理を示すフローチャート、図3は図1示の装置による閉塞対処処理を示すフローチャートである。
図1を参照して、本実施の形態における温水循環式熱源機1は、風呂用温水の循環路を形成する風呂接続管2,3により浴槽4と接続されると共に、暖房用温水の循環路を形成する温風暖房接続管5,6により温風暖房機7、及び、床暖房接続管8,9により床暖房パネル10(図では3個)とそれぞれ接続されている。
温水循環式熱源機1は、コントローラ11により全体が制御され、給湯手段12と暖房手段13と追焚き手段14とを備えている。また、コントローラ11と接続されたリモコン15により、使用者が温水循環式熱源機1に対する運転動作の指示を与えることができる。
コントローラ11は、マイクロコンピュータやメモリ、I/Oユニット等の電子回路により構成され、リモコン15によって指示される各種運転動作の内容に応じて、給湯手段12、暖房手段13、及び追焚き手段14の制御を行う。また、コントローラ11は、後述するように温水循環路の閉塞対処処理を行う。
給湯手段12は、コントローラ11からの制御信号により作動する給湯バーナ21によって加熱される給湯熱交換器22、図示しない水道管と接続されて給湯熱交換器22に給水する給水管23、給水管23からの給水流量を検出してコントローラ11に出力する水量センサ24、給湯熱交換器22で加熱された温水が出湯される出湯管25、出湯管25内の水を抜くための水抜栓26、出湯管25から分岐して後述する風呂循環回路72を介して浴槽4と接続された湯張り管27、出湯管25の温水の温度を検出してコントローラ11に出力する給湯温度センサ28、コントローラ11からの制御信号により湯張り管27を開閉する注湯電磁弁29、湯張り管27から浴槽4への注湯流量を検出してコントローラ11に出力する湯量センサ30、及び浴槽4内の水位を静水圧により検出する水位センサ31を備える。
尚、出湯管25の下流端部は、例えば、台所等の給湯栓(図示しない)に接続される。また、給湯熱交換器22の所定位置には、オーバーヒートスイッチ32が配設され、配設箇所が過熱状態になるとバイメタル式の接点が開成状態になって給湯バーナ21を消火する制御を行う。
上記給湯手段12においては、使用者がリモコン15を操作して、浴槽4への湯張り指示を行うと、コントローラ11が注湯電磁弁29を開弁する。この注湯電磁弁29の開弁により、給水管23から給湯熱交換器22への給水が開始され、水量センサ24で流水が検知される。コントローラ11は水量センサ24による流水の検知に応じて、給湯バーナ21を作動させる。即ち、給湯ファン33を作動させ、イグナイタ38を介して給湯点火プラグ39に高電圧を印加して火花放電を生じさせて、元電磁弁34,給湯比例弁35,給湯電磁弁36,37を開弁して、給湯バーナ21に点火する。
次いでコントローラ11は、給湯フレームロッド40により給湯バーナ21の点火を確認した後、給湯温度センサ28で検出される浴槽4への給湯温度が、リモコン15により設定された湯張り給湯温度となるように、給湯ファン33の回転速度を制御して給湯バーナ21への燃焼用空気の供給量を調節し、給湯比例弁35,給湯電磁弁36,37を制御して給湯バーナ21への燃料ガスの供給量を調節する。これにより、湯張り管27を介して前記湯張り給湯温度の湯が浴槽4に供給される。そして、コントローラ11は、水位センサ31により、浴槽4内の湯の水位がリモコン15で設定された目標水位以上となったときに、注湯電磁弁29を閉弁して浴槽4への給湯を終了し、給湯バーナ21の燃焼を停止して湯張りを終了する。
次に、暖房手段13は、コントローラ11からの制御信号により作動する暖房バーナ41によって加熱される暖房熱交換器42、コントローラ11からの制御信号により暖房熱交換器42で昇温された温水を暖房循環回路43に循環させる循環ポンプとしての暖房ポンプ44、暖房熱交換器42からの出湯温度を検出する暖房温度センサ45、暖房循環回路43内の温水の膨張・収縮を吸収するシスターン46、給水管23からシスターン46に補水する補水管47、及びコントローラ11からの制御信号により開閉される補水電磁弁48を備えている。
上記暖房ポンプ44を駆動するモータMは、所定の回転数で回転するようにコントローラ11によってフィードバック制御されている。また、シスターン46の側面上部には、オーバーフロー管49が設けられ、シスターン46内を大気に開放させると共に、一定量以上の温水が放出されるようになっている。
上記暖房手段13においては、使用者がリモコン15を操作して、温風暖房機7の作動指示を行うと、コントローラ11は、シスターン46に備えられた低水位電極50と高水位電極51とからシスターン46の水位を検出することにより、暖房循環回路43内に水が満たされているか否かを確認し、暖房循環回路43内に水が満たされていないときは、補水電磁弁48を開弁して、給水管23から補水管47を介して暖房循環回路43内に補水する。コントローラ11は、暖房循環回路43内に水が満たされた状態で、温風暖房機7の熱動弁(図示しない)を開弁して、暖房ポンプ44を作動させる。次いで、暖房ファン52を作動させ、イグナイタ38を介して暖房点火プラグ55に高電圧を印加して火花放電を生じさせて暖房比例弁53、暖房電磁弁54を開弁し、暖房バーナ41に点火する。
次いでコントローラ11は、暖房フレームロッド56により暖房バーナ41の点火を確認した後、暖房温度センサ45で検出される暖房循環回路43への給湯温度が所定の暖房給湯温度となるように、暖房ファン52の回転速度を制御して暖房バーナ41への燃焼用空気の供給量を調節し、暖房比例弁53、暖房電磁弁54を制御して暖房バーナ41への燃料ガスの供給量を調節する。これにより温風暖房接続管5,6を構成の一部とする暖房循環回路43を介して、前記暖房給湯温度の湯が連続的に温風暖房機7に送出される。
また、コントローラ11は、使用者がリモコン15を操作して床暖房パネル10の作動指示を行うと床暖熱動弁58を開弁する。床暖熱動弁58を開弁することで、暖房循環回路43から分岐した床暖房分岐管60が、床暖房接続管8と連通されて暖房循環回路43と連通する。これにより、温風暖房機7から戻る温水が床暖房パネル10に供給される。
上記暖房循環回路43には、暖房熱交換器42で昇温された温水(一次温水)を温風暖房機7に供給することなく、シスターン46を介して暖房ポンプ44に戻すバイパス管61が設けられており、床暖房パネル10のみの暖房を行なえるようになっている。このとき、床暖房パネル10を通過した復水は、暖房熱交換器42からバイパス管61を介して供給される温水と共にシスターン46により混合され、シスターン46の流出側から暖房ポンプ44の流入側に還流されて、この混合された温水によって床暖房パネル10による暖房が行われる。
また、上記暖房手段13は、暖房ファン52の吸込口近傍に外気温を検知する外気温サーミスタ62が設けられ、他の循環路よりも細径で凍結し易いバイパス管61には、後述するように凍結時に作動される解凍用ヒータ63が設けられている。なお該解凍用ヒータ63の設置位置及び設置個数は任意に選ぶことができる。さらに、暖房熱交換器40の所定位置には、オーバーヒートスイッチ32が配設され、配設箇所が過熱状態になるとバイメタル式の接点が開成状態になって暖房バーナ41を消火する制御を行うようにしている。
次に、追焚き手段14は、暖房熱交換器42から暖房循環回路43を介して供給される温水によって液−液熱交換動作を行う追焚き熱交換器70、暖房熱交換器42から追焚き熱交換器70への給湯の開始と停止を切り替える風呂熱動弁71、風呂接続管2,3を構成の一部とする風呂循環回路72、浴槽4内の湯を風呂循環回路72を介して循環させる循環ポンプとしての風呂ポンプ73、風呂循環回路72内の温水の温度を検出する風呂温度センサ74、及び風呂循環回路72内の流水の有無を検出する風呂水流スイッチ75とを備える。
上記追焚き手段14においては、使用者がリモコン15を操作して、浴槽4内の湯水を昇温させる追焚きの作動指示を行うと、コントローラ11は、注湯電磁弁29が閉じられた状態で風呂ポンプ73を作動させることにより、浴槽4内の湯水を風呂循環回路72を介して循環させる。すなわち、コントローラ11は風呂熱動弁71を開弁し、上記暖房手段13を駆動した場合と同様にして暖房バーナ41に点火し、暖房バーナ41の燃焼量を、暖房温度センサ45で検出される暖房熱交換器42からの出湯温度が所定の追焚き給湯温度となるように調節して暖房ポンプ44を作動する。これにより、追焚き熱交換器70に、前記追焚き給湯温度の湯が連続的に送出される。
この状態で、コントローラ11は風呂ポンプ73を作動させて浴槽4内の湯を風呂循環回路72に追焚き熱交換器70を介して循環させることで、浴槽4内の湯を昇温させる。そして、コントローラ11は、風呂温度センサ74で検出される温水の温度がリモコン15で設定された追焚き目標温度に到達したときに、暖房バーナ41、風呂ポンプ73、及び暖房ポンプ44の作動を停止し、風呂熱動弁71を閉弁して追焚きを終了する。
次に、以上の構成を有する温水循環式熱源機1を新たに設置してユーザが初めて使用する場合の暖房処理について説明する。この場合には、業者が予め温水循環式熱源機1の試運転を行い、水抜き後に主電源(AC100V)をオフしているものとする。
図2示のフローチャートを参照して、先ずユーザは、リモコン15に設けられた図示しない主電源及び暖房スイッチ(床暖房)をON操作する。このON操作がなされると(ステップS1)、コントローラ11は、補水電磁弁48を開弁して給水管23から補水管47を介して暖房循環回路43に給水を開始する(ステップS2)。
そして、コントローラ11は、シスターン46に設けられた低水位電極50と高水位電極51からの出力信号によって、暖房循環回路43内に水が満ちた状態か否かを検出する(ステップS3)。水が満ちた状態であるときに、補水電磁弁48を閉弁して暖房循環回路43への給水を終了する(ステップS4)。
次に、コントローラ11は、後述する閉塞対処処理を行う(ステップS5)。この閉塞対処処理の結果、運転可能か否か判別し(ステップS6)、運転可能と判別したときに、床暖熱動弁58を開弁して、暖房ポンプ44を駆動し(ステップS7)、次いで、暖房ファン52を作動させると共に暖房バーナ41を作動させ(ステップS8)、暖房バーナ41の燃焼量に応じた暖房ファン52の制御を行なう。そして、図示しない運転停止スイッチのON操作がなされると(ステップS9)、運転を停止して(ステップS10)、処理を終了する。なお、上記ステップS6において、運転不可能と判別されたときはステップS10に進み、処理を終了する。
上記暖房処理では、床暖房を説明したが、リモコン15の操作に応じて、コントローラ11は、ステップS7で温風暖房機7の熱動弁(図示しない)を開弁して暖房ポンプ44を駆動すれば、温風暖房機7による暖房処理も同様に行なうことができ、さらに、床暖房パネル10と温風暖房機7の両方を作動させることもできる。
次に、上記ステップS5における閉塞対処処理を図3示のフローチャートを参照して説明する。この閉塞対処処理では、先ず、コントローラ11は暖房ポンプ44を駆動するモータMを所定回転数で回転させる(ステップS11)。この所定回転数は、試験的なもので通常よりも小さい値でもよい。
そして、コントローラ11は、該所定回転数でモータMを回転させたときに実際にモータMに流れる電流値(モータ電流値)と、メモリに予め記憶されている基準値とを比較し(ステップS12)、モータ電流値が基準値以下の場合には、暖房バーナ41の作動を禁止する(ステップS13)。上記基準値は、モータMが上記所定回転数で回転したとき、循環路の閉塞度合が温風暖房機7や床暖房パネル10の作動に支障をきたすレベルの状態でのモータMに流れる電流を基準として求められたものである。そして、モータ電流値は循環路の閉塞度合が大となるに従って低くなり、モータ電流値が基準値以下の場合には循環路が閉塞していることになる。
ステップS13に続いて、コントローラ11は外気温サーミスタ62により検出された検出温度と、所定温度(例えば3℃)とを比較し(ステップS14)、検出温度が所定温度以下のときに、閉塞原因が凍結であると判別し、リモコン15の不図示の画面(表示手段)には、凍結に対応した表示として、例えば「運転準備中です。しばらくお待ち下さい」、あるいはユーザがマニュアルを参照することを前提としたエラー表示“E01”などが表示される(ステップS15)。
ステップS15に続いて、コントローラ11は解凍用ヒータ63に通電して作動させ(ステップS16)、続いて所定時間(例えば1分)を計時するタイマをリセットしてオンする(ステップS17)。コントローラ11は、タイマにより所定時間が経過したか否か判別し(ステップS18)、所定時間経過したときに、初期値が0のカウント用変数Cをインクリメントする(1を加算する)(ステップS19)。
次いでコントローラ11は暖房ポンプ44を駆動するモータMを上記所定回転数で回転させる(ステップS20)。そして、このときのモータ電流値と、上記基準値とを比較し(ステップS21)、モータ電流値が基準値より大きいときに暖房バーナ41の動作禁止を解除して(ステップS22)、処理を終了する。このようにモータ電流値が基準値より大きくなったときには、循環路が解凍して閉塞が解消しているので、図2示の暖房処理のステップS5では運転可能と判定されることになる。
上記ステップS21において、モータ電流値が基準値以下ならば、ステップS23によってカウント用変数Cを用いてステップS21の判別回数が3回になるまではステップS17へ戻り、該判別回数が3回になってもモータ電流値が基準値より大きくならない場合にはステップS24に進む。この場合には、循環路が十分に解凍せずに閉塞が解消していない異常が発生している。また、上記ステップS14において、外気温サーミスタ62の検出温度が所定温度より高い場合にもステップS24に進む。この場合には凍結以外の原因により閉塞が生じている。上記ステップS24では、リモコン15の不図示の画面(表示手段)に、異常表示として、例えば「故障が発生しました。サービスセンターにご連絡下さい」、あるいはユーザがマニュアルを参照することを前提としたエラー表示“E02”などが表示される。このとき、図2示の暖房処理のステップS5では運転不可能と判定されることになる。
なお、上記ステップS12において、モータ電流値が基準値より大きければ、温風暖房機7や床暖房パネル10の作動に支障をきたさないレベルの閉塞度合(循環路の閉塞は生じていない)なので閉塞対処処理を終了する。このとき、図2示の暖房処理のステップS5では運転可能と判定されることになる。
以上説明したように、本実施形態の温水循環式熱源機1は、運転前に暖房用温水の循環路(暖房循環回路43)が閉塞していたときに、コントローラ11の閉塞対処処理により暖房バーナ41の作動が禁止される。そのため、この場合には暖房熱交換器42が加熱されず、従って空焚きなどを防止することができる。また、暖房循環回路43が凍結したときに、暖房バーナ41の作動を禁止し、合わせてその旨をリモコンに表示するので使用者に凍結を報知することができる。また、温水循環式熱源機1は、暖房循環回路43(バイパス管61)に解凍用ヒータ63を設け、暖房循環回路43が凍結しているときにそれを解凍させた後、暖房バーナ41の作動の禁止を解除させて通常の運転を実行することができる。
以上の様に、この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記実施形態では、暖房循環回路43が凍結しているか否かを判別するために、外気温サーミスタ62を設けたが、例えば暖房温度センサ45の示す温度により暖房循環回路43の凍結を検知するようにしてもよく、この場合には部品点数を減らすことができる。
また、上記実施形態の構成に加えて、暖房ポンプ44に図1に仮想線で示すように解凍用ヒータ63を設けるようにしてもよい。この場合のコントローラ11による閉塞対処処理は、図3示のフローチャートのステップ11に続いて、コントローラ11は、暖房ポンプ44を駆動するモータMの回転数が所定値以下か否かを判別する。そして、モータMの回転数が該所定値以下のときに暖房ポンプ44が凍結していると判定し、暖房ポンプ44に設けた解凍用ヒータ63に通電し、暖房ポンプ44の解凍を確認後、図3示のステップ12に進む。従って、上記構成によれば、暖房ポンプ44の水抜きが不十分で暖房ポンプ44が凍結している場合にも対応することができ、使い勝手が良くなる。
また、上記実施形態では、温水循環式熱源機1を新たに設置した場合(試運転後、初めてユーザが使用する場合)について説明したが、これに限らず、暖房運転を行う毎に上記閉塞対処処理を行なうようにしても良いことはもちろんである。
また、上記実施形態では、温水循環式熱源機1の暖房手段13(あるいは暖房循環回路43)に関して温水の循環路の閉塞対策を説明したが、追焚き手段14(あるいは風呂循環回路72)に関して温水の循環路の閉塞に対処するようにしてもよく、あるいは暖房手段13と追焚き手段14の両方に対して実行できるようにしてもよい。この場合、風呂循環回路72に関して温水の循環路の閉塞に対処するために、風呂ポンプ73を駆動するモータの電流値に基づいて風呂循環回路72の閉塞度合を検知し、閉塞しているときに暖房バーナ41の動作を禁止する制御を行う。この構成では、暖房機能を有していない温水循環式熱源機に対しても本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、ガスを燃焼させて温水を生成するものを示したが、石油等の他の燃料を燃焼させるバーナを使用して温水を生成するものであってもよい。さらに、給湯機能を備えていないものや暖房専用の温水循環式熱源機であってもよい。
本発明の一実施形態の温水循環式熱源機の構成図。 図1示の装置による暖房処理を示すフローチャート。 図1示の装置による閉塞対処処理を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・温水循環式熱源機、11・・・コントローラ、13・・・暖房手段、41・・・暖房バーナ、42・・・暖房熱交換器、43・・・暖房循環回路、44・・・暖房ポンプ、61・・・バイパス管、62・・・外気温サーミスタ、63・・・解凍用ヒータ。

Claims (4)

  1. バーナと、該バーナにより加熱される熱交換器を介設した温水の循環路と、該循環路に温水を循環させる循環ポンプとを有する温水循環式熱源機であって、
    前記バーナを作動させる前に、前記循環ポンプを駆動するモータを所定回転数で回転させ、このときに該モータに流れる電流値と、前記循環路が閉塞しているか否かの判別基準になる基準値とを比較し、前記電流値が前記基準値より小さいときに、前記バーナの作動を禁止する制御手段を設けたことを特徴とする温水循環式熱源機。
  2. 前記循環路の温度または外気温を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記電流値が前記基準値より小さいときに、前記温度検出手段の検出する温度に基づいて閉塞の原因が凍結か否かを判別し、この判別結果を表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の温水循環式熱源機。
  3. 前記循環路にヒータを設け、
    前記制御手段は、前記循環路の閉塞の原因が凍結であると判別したときに、前記ヒータに通電することを特徴とする請求項2に記載の温水循環式熱源機。
  4. 前記制御手段は、前記ヒータへの通電から所定時間後に、前記モータを所定回転数で回転させ、このときに該モータに流れる電流値と前記基準値とを比較し、前記電流値が前記基準値以上のときに、前記バーナの作動の禁止を解除することを特徴とする請求項3に記載の温水循環式熱源機。
JP2003287838A 2003-08-06 2003-08-06 温水循環式熱源機 Expired - Fee Related JP4041035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287838A JP4041035B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 温水循環式熱源機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287838A JP4041035B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 温水循環式熱源機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005055117A true JP2005055117A (ja) 2005-03-03
JP4041035B2 JP4041035B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=34366707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003287838A Expired - Fee Related JP4041035B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 温水循環式熱源機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4041035B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025398A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Chofu Seisakusho Co Ltd 風呂装置
JP2015040669A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社ノーリツ 潜熱回収式熱源機
CN109931707A (zh) * 2017-12-19 2019-06-25 宁波方太厨具有限公司 燃气热水器防堵方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025398A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Chofu Seisakusho Co Ltd 風呂装置
JP2015040669A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社ノーリツ 潜熱回収式熱源機
CN109931707A (zh) * 2017-12-19 2019-06-25 宁波方太厨具有限公司 燃气热水器防堵方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4041035B2 (ja) 2008-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4023139B2 (ja) ハイブリッド給湯装置
KR101482847B1 (ko) 급탕 시스템
JP6037640B2 (ja) 熱機器
JP4041035B2 (ja) 温水循環式熱源機
JP2006226574A (ja) 温水循環加熱装置
JP2009174773A (ja) コージェネレーションシステム
JP2004251591A (ja) 熱媒供給設備
JPH0518605A (ja) 自動給湯システムにおける給湯温度制御方法
JP3242053B2 (ja) 給湯装置
JP5115418B2 (ja) 暖房システム
JP5061153B2 (ja) 貯湯式給湯システムとコージェネレーションシステム
JPH07294007A (ja) 給湯器の排水栓漏れ検出装置
JP3810191B2 (ja) 風呂装置
JP3442280B2 (ja) 追い焚き機能付給湯機
JP3844650B2 (ja) 追焚き付き給湯器
JPH08110092A (ja) 風呂釜及びその誤配管判定方法
JP3843910B2 (ja) 循環装置
KR930010244B1 (ko) 가스보일러에서의 동결방지운전중 순환펌프 제어방법 및 그 장치
JP2004251888A (ja) 熱媒供給設備
JP3273005B2 (ja) 給湯装置
JP4752452B2 (ja) 給湯装置
JP6389790B2 (ja) 水加熱装置
JP3487101B2 (ja) 温水暖房装置
JPH09210457A (ja) 燃焼機器
KR950004506B1 (ko) 보일러의 동결시 운전제어 방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4041035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees