JP2005054562A - 既設供給管等の修繕および既設管敷設変え工法ならびにその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 索の牽引力を既設管に伝達したり自らに加わる応力を既設管に伝達したりする弾性または剛性に富む応力伝達部材を装着した索を地中埋設既設管内に挿通し、索の牽引工法により、あるいは索の牽引に加えて応力伝達部材に与える推力が既設管を推進する牽引、推進工法により、既設管を移動させて接続する新設管を確実に誘導敷設する。
【選択図】 図13
Description
着工に当って、図2に示すように分岐栓11宅内栓12を閉じて既設管2aを作業用ピット3a、3bの内部で切断する。図3は敷設替え予定の新設管を示す断面図である。
以後の説明は、既設管2aの部分を直線状とした模式図により行う。
図5は既設管2a内に修繕用の修繕部材と応力伝達用の回転部材を伴う索10を挿通し、既設管2a内に配置して始点側より修繕部材の一部である断面拡張部材83を片切型回転部材81を通じて駆動装置により回転させながら回転部材ガイド管96を通じて既設管2a内を通過させて支障部分を修繕する状態を示している。
(b)は、引き込まれた弾性部材が引き込みと反対方向に牽引されると軸方向に圧縮されて形状変化する結果、半径方向に膨らみ、既設管2aとの間に摩擦力が生じる状態を詳細に示すものである。すなわち、弾性部材は圧縮、膨張して既設管の間に摩擦力を生み、既設管2aを拘束して移動させる力を発揮する。
延長の短い引き込み抵抗が小さい既設管2aは一端固定型長尺弾性部材71を引き込むことができ、延長の長い引き込み抵抗が大きな既設管2aは一端固定型短尺弾性部材72を引き込むことが有利である。
(b)は一端固定型短尺型弾性部材71を装着して既設管を移動する状況を示している。
(b)は、両端解放型長尺弾性部材73引き込み後、既設管牽引側の切り口に弾性部材の移動を受止るための受止部材33を取り付け、既設管2aの外部より受止部材33を締め付け部材34により締付て既設管2aと一体化して牽引側の弾性部材の移動を阻止する処置を講じ、索10を牽引すると両端解放長尺弾性部材73を圧縮部材30が圧縮して既設管2aを牽引する力を発揮する状況を示している。また既設管2aと新設管2bの接続は、接続部材31の索固定ネジ38を索10に締め付け、接続部材31部の新設管補強のために接続カバー36設置して新設管固定ネジ37を締付け状態にあることを示している。
(c)は、上記の引き込みの概要を示している。
(b)は既設管2a内にリング状切欠弾性部材77を引き込む状態を示すものである。索10に固定したリング状切欠弾性部材77を既設管2aに引き込んだ状態を示し、引き込み時はリング状切欠弾性部材77が摩擦を生じても伸びるので抵抗が少なく容易に引き込める。
(c)は、既設管2a内にリング状切欠弾性部材77を引き込み後の牽引状態を示し、牽引時はリング状切欠弾性部材77が既設管2aと摩擦を生じれば形状変化して大きな摩擦力を発揮し、既設管2aを拘束して移動させる状況を示す。
(b)は帯状の弾性部材78を策10の巻き付けた巻付弾性部材79を示し、切欠いて残った凸部が既設管2aと接する状態に突出している。
(c)は既設管2a内に巻付弾性部材79を引き込む状態を示すものである。索10に固定した巻付弾性部材79は引き込み時においては突出部は摩擦を生じても伸びて形状変化することにより抵抗が少なく引き込める。
(d)は、既設管2a内に巻付弾性部材79を牽引する状態を示し、牽引時の巻付弾性部材79は突出部をはじめとして巻き付弾性部材79が既設管2aと摩擦を生じてめくれ返り、巻き付け弾性部材79の直径を増大させ、引き抜き抵抗を大きくして既設管2aを拘束して移動させる状況を示している。
上記に使用する標準剛性部材61間に設置する異型剛性部材62は同型の弾性部材を用いても効果があり、両者を材質、形状を問わず複合的に使用してもよい。索10末端の圧縮用部材は「カシメ」等の処置を施すのが有効である。
(c)は、剛性部材を伴う策10の引き込み状況を示しており、(d)は、剛性部を材配置する索10を牽引して剛性部材が断面方向に位置を移動するの状況を示している。
(b)は索10を牽引することにより剛性部材が位置を移動して既設管2aの内壁を強く圧接する結果、牽引力が既設管2aに伝わり既設管2aを前方に押し出して接続する新設管2bを敷設する状況を説明している。この場合、牽引力の不足をきたせば新設管2bを外面より拘束して推進し、既設管2aを移動させて新設管2b誘導敷設する方法を採用する。これにより、牽引力を軽減できる状況を示している。
(b)は、索10を牽引すると上記同様、剛性部材が位置を移動して既設2aの内壁を強く圧接する結果、牽引力や推力が既設管2aに伝わり既設管2aを前方に押し出すための牽引および推進を行っている状況を示している。
(c)は、仮管2aを敷設した後に新設管2bを接続し、牽引を開始して新設管2bを敷設する状況を示している。
(a)は標準剛性部材61および弾剛性係合部材76が引き込み時には係合しない状況を示し、 (b)は引き込まれて反対方向に索2aが牽引されることにより既設管2aと係合する状況を示している。
(d)は索の外周を覆う索スリーブ69であり係合剛性部材66、係合支持剛性部材67、係合誘導弾性部材74を一体化させる役割を果している。
索スリーブ69と係合支持剛性部材67および係合誘導弾性部材74は接着剤等により固定されている。
(e)は係合誘導弾性部材74であり柔かい材質の弾性体であって索スリーブ69の上面に配置して係合剛性部材66を既設管に常に接触させる役割を果す。
弾剛性係合部材76は、円筒形から係合剛性部材66の突起物が飛出して常に既設管2aに接して取り付けた状態にあり、突起物の付け根方向に引かれるときは突起物を折りたたむ作用が行われ、反対方向に牽引されるときは突起物が既設管と係合する構造にある状態を示している。
(a)は、円筒形の剛性部材を一部切欠いた2個の筒状切欠係合剛性部材68を組み合わせた状態を示し、一個の筒状切欠係合剛性部材68、が内面に設置する係合誘導弾性部材74に押されて常時張り出して既設管2aに接している。
(b)は筒状剛性部材61を一部切欠いた筒状切欠係合剛性部材68を示す側面よりみた概略図である。
(c)は筒状の剛性部材を一部切欠いた筒状切欠係合剛性部材68を示す平面図である。切残された末端部に係合誘導弾性部材74が接着された状態を示す。
(d)は筒状切欠係合剛性部材68の末端よりみた正面図であり、筒状切欠係合剛性部材68内部に係合誘導弾性部材74が接着された状態を示す。
(e)は筒状切欠係合剛性部材68内面に接着する係合誘導弾性部材74を示す。
(f)は(b)の筒状切欠係合剛性部材68と同等程度の筒状切欠係合剛性部材68を示し、一方に係合誘導弾性部材を設置し、方向を逆転して互いを組み合わせて弾剛性係合部材76として使用する状態を示すのが(a)に示す図である。
性部材により構成されている。索10は自由に曲折するワイヤー、合成樹脂繊維ロープ、ゴム、あるいはその複合体等による強度を有してしなやかなものである。剛性部材は金属,合成樹脂等からなる剛性の強度を有する材質からなり、既設管剛性部材末端部の索にはアルミスリーブを加工して圧縮加工させた「カシメ」を取り付けているがこれに替わる性能を有する方法であればいずれの方法でもよい。索への剛性部材の組み合わせにより配置方法は様々であり図22は参考例を示している。図18による、両端の面が平行な標準剛性部材61、両端の面が平行でない異型剛性部材62、多角を有する形状の多角形型異型剛性部材63、楕円型の楕円型剛性部材64、円形型の球形剛性部材65、切欠型剛性部材650等をそれぞれ組み合わせて状況にあわせて使用するものであり、剛性部材間に弾性部材が混合しても差し支えない。
装置は下端に索および既設管を水平方向から垂直方向に向きを変える役割を果し、自分自身も水平方向内に360°回転して向きを変えることができる回転シーブ50を設置し、回転シーブ50と本体フレーム5はシーブアジャスター51、により繋がり、その上部に水平方向の振れを防止する水平固定脚52を設置して、その上部に地表面と本体を固定する垂直固定脚53を設置しその上部に索と鉛管を切断分離する鉛管分離板54を取り付け、その上部に大歯車59を有する索巻取りドラム58、小歯車501を有する索巻き上げドラム502を設置して最上部に巻上げシーブ503を設置する。
鉛管分離板54は、下端に1対の索芯出しローラ55、その上部に鉛管分離カッター56、そのまた上部に鉛管分離器57、1対の索芯出しローラ55を有し、上下のローラは引き出した索10を鉛管分離器57上において一直線にする役割を果す。この装置は狭い作業ピット内から鉛管を効率的に回収できる。
ジャッキロット420先端にはクレビス403が存在し、クレビスピン405を受ける孔があり、その孔に中心ピンをヒンジとする推力伝達アーム404が存在して管拘束板408に接続され、管拘束板408は摩擦抵抗が大きい加工が施されたうえにスプリングバネ416を有し、ジャッキロット420が伸張すれば仮管2cを拘束し、縮めれば拘束を解く構造にある。ジャッキはクレビス403をクレビス拘束板401により一体化され左右への動きができずジャッキロット420を前後に動かすのみである。
一方、推力伝達アームのクレビスピンを受ける孔は、ジャッキの伸張,引き戻しに合せて位置が変化するので楕円に近い長孔とし、しかも集中荷重が加わるのでこの部分にローラフォロア415を設置している。
このような推進機を立坑に設置し、支承板414を地山に圧接して推進反力を得るためにジャッキ41を一時的に支承底板44上に設置して支承受け軸411を押し付け、支承軸固定ネジ413を固定して推進機を安定させる。
図33は推進装置の正面図を示している。
11 カシメ部
111 分岐栓
112 宅内栓
2a 既設管
2b 新設管
2c 仮管
3a 本管側作業ピット
3b 宅内側作業ピット
30 圧縮部材
31 接続部材
33 受止部材
34 締付部材
36 接続カバー
37 新設管固定ネジ
38 索固定ネジ
40 底板
41 ジャッキ
42 支圧板
43 外板
44 支承底板
401 クレビス拘束板
402 スライド板
403 クレビス
404 推力伝達アーム
405 クレビスピン
406 中心ピン
407 管拘束板ピン
408 管拘束板
409 ジャッキ拘束板
410 スライドガイド板
411 支承板受け軸
412 支承軸ガイド管
413 支承軸固定ネジ
414 支承板
415 ローラフオロア
416 スプリングバネ
420 ジャッキロット
421 ジャッキ羽根
44 支承底板
5 本体フレーム
50 回転シーブ
51 シーブアジャスター
52 水平固定脚
53 垂直固定脚
54 鉛管分離板
55 芯出しローラ
56 鉛管分離カッター
57 鉛管分離器
58 索巻取りドラム
59 大歯車
501 小歯車
502 索巻上げドラム
503 巻上げシーブ
504 鉛管巻取装置
511 駆動装置
531 伸縮垂直固定脚
532 補強部材
535 車輪
61 標準剛性部材
62 異型剛性部材
63 多角形型異型剛性部材
64 楕円型剛性部材
65 球型剛性部材
650 切欠型剛性部材
66 係合剛性部材
67 係合支持剛性部材
68 筒状切欠係合剛性部材
69 索スリーブ
71 一端固定型長尺弾性部材
72 一端固定型長尺弾性部材
73 両端解放型長尺弾性部材
74 係合誘導弾性部材
76 弾剛性係合部材
77 リング状切欠弾性部材
78 帯状切欠弾性部材
79 巻付弾性部材
81 片切型回転部材
82 凹凸型回転部材
83 断面拡張部材
84 ブラッシング部材
85 研磨部材
86 切削部材
91 モータ
92 回転シャフト
93 回転歯車
94 回転伝達歯車
95 回転伝達管
96 回転部材ガイド管
97 回転締付ネジ
98 回転部材移動拘束ネジ
99 スライド板
10 索
Claims (9)
- 敷設された既設管内の変形や錆び等の劣化の修繕を目的として修繕用部材等を周縁に配置する索を管内に通して修繕部材等を回転させつつ管内を移動させることにより既設管を修繕する既設管修繕工法。
- 供給管等の既設管内で弾性部材に軸方向の応力を加えて生じる形状変化に伴う摩擦力やその他の抵抗力により既設管を拘束して移動させ後続する新設管を誘導敷設する、弾性部材圧装着索牽引式既設管敷設替え工法。
- 供給管等の既設管内に連続配置する剛性部材に応力を加えて既設管と係合させ既設管を拘束して移動させ後続の新設管を誘導敷設する、剛性部材装着索牽引式既設管敷設替え工法。
- 供給管等の既設管や新設管あるいは仮管に応力伝達部材を配置して牽引や推進を行って既設管を移動させ新設管を誘導敷設する、1工程・2工程方式牽引及び推進式既設管敷設替え工法。
- 敷設された既設管内の変形や錆び等の劣化修繕を目的とする索を通した修繕用部材を回転させつつ移動させて既設管を修繕する既設管修繕装置
- 周縁に弾力性に富む弾性部材を配置する索を牽引して弾性部材を軸方向に応力を付加して形状変化させ摩擦力やその他の抵抗力を発生させ既設管を拘束して移動させる、供給管等の布設替えに供する弾性部材装着索装置。
- 剛性に富む剛性部材を互いが接するよう配置した索を牽引して生じる係合力により既設管を撤去させる、供給管等の布設替えに供する剛性部材装着索装置。
- 地中より撤去する索と一体化した鉛管を切断分離して索のみを巻き取る既設管敷設替え工法に供する鉛管引抜、切断分離、索巻取り装置。
- 供給管等の既設管敷設替えにおいて長い管体の外面を拘束して連続的に推進あるいは牽引する長管体連続推進装置。
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JP2003355286A JP2005054562A (ja) | 2003-07-22 | 2003-10-15 | 既設供給管等の修繕および既設管敷設変え工法ならびにその装置 |
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Cited By (1)
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CN116852595A (zh) * | 2023-09-01 | 2023-10-10 | 山西宏辉新材料科技有限公司 | 一种防堵塞的胶料连续输送装置 |
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2003
- 2003-10-15 JP JP2003355286A patent/JP2005054562A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN116852595A (zh) * | 2023-09-01 | 2023-10-10 | 山西宏辉新材料科技有限公司 | 一种防堵塞的胶料连续输送装置 |
CN116852595B (zh) * | 2023-09-01 | 2023-11-10 | 山西宏辉新材料科技有限公司 | 一种防堵塞的胶料连续输送装置 |
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