JP2005054463A - 除雪機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 除雪機10は、伝動ケース11の前部に除雪装置15を備え、伝動ケース11の下部に走行装置13を備え、伝動ケース11の前後方向中央にエンジン14を備える。この除雪機10は、伝動ケース11の幅方向略中央にエンジン14を配置するとともに、幅方向の右側で且つエンジン14の近傍に吸気部51および発電機46を配置し、幅方向の左側で且つエンジン14の近傍に、スタータモータ55および除雪装置15のシュータ19を操作するシュータ駆動部61を配置したものである。
【選択図】 図2
Description
除雪機100は、機体101に、シリンダ102を左側に傾斜させた状態でエンジン103を搭載し、エンジン103の右側にスタータモータ(図示せず)を配置し、エンジン103の上方に、マフラー104および燃料タンク105を機体101の前後方向に沿って配置することで重量バランスを確保したものである。
特に、小型除雪機においては、重量バランスを確保しようとすると、除雪機の構成部品を配置する空間を確保することが難しく、この観点から改良の余地が残されていた。
そして、エンジンの左右側の空間のうち、一方側の空間に、エアクリーナ、気化器などの吸気部および発電機を配置し、他方側の空間に、スタータモータおよびシュータ駆動部を配置する。
そこで、請求項1で、一方側の空間に吸気部および発電機をまとめて配置することにした。これにより、吸気部の近傍に発電機を配置して、発電機から発生する熱で吸気部を暖めることができる。
このため、除雪機にホリゾンタルエンジンを搭載すると、重量バランスバランスを確保することが難しい。
バーチカルエンジンは、シリンダが横向きになるので機体の幅方向中央に搭載しても、重心位置を低く抑えることが可能になる。
また、発電機から発生する熱で吸気部を暖めることで、吸気部に吸い込んだ雪粉が氷になって付着することを防ぐことができるという利点がある。
図1は本発明に係る除雪機を示す側面図である。
除雪機10は、機体としての伝動ケース11の下部左右側にそれぞれ走行用の電動モータ(図示せず)を取り付け、左右の電動モータに走行装置13を連結するとともに、伝動ケース11の下部に走行装置13を備え、伝動ケース11の上部にエンジン14を取り付け、エンジン14で駆動する除雪装置15を伝動ケース11の前部に備え、除雪装置15の後部およびエンジン14をカバー体18で覆い、伝動ケース11の上部から後上方へ左右の操作ハンドル21,22(図2も参照)を延ばし、これら左右の操作ハンドル21,22間に操作盤23を取り付け、作業者が左右の操作ハンドル21,22のグリップ24,25(図2も参照)を握った状態で操作盤23の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
右側走行部26は、右側の電動モータに連結する右側の駆動輪27を備え、この駆動輪27の後方に右側の遊転輪28を回転自在に備え、右側の駆動輪27および遊転輪28に右側のクローラベルト29を巻き掛けたものである(図2も参照)。
また、除雪装置15は、オーガ部16、ブロア部17およびシュータ19などで構成したものである。
この状態で、エンジン14で除雪装置15、すなわちオーガ部16およびブロア部17を駆動して除雪作業をおこなう。
この伝動ケース11の下方左右側にそれぞれ左右側の走行部26,26を設け、伝動ケース11の前部に除雪装置15を設け、伝動ケース11の上部にエンジン14を設け、伝動ケース11の下方左右側から左右の操作ハンドル21,22をそれぞれ後方に延ばす(図2、図4も参照)。
伝動ケース11の上部中央に収納凹部33を形成し、この収納凹部33の周囲に4個の取付ボス35・・・(後側の2個のみを図示する)を立設し、伝動ケース11に下カバー部32を取り付け、下カバー部32の中央開口部36から4個の取付ボス35・・・を突出させる。
これにより、エンジン14を伝動ケース11の幅方向略中央に配置する。
なお、この図においては、理解を容易にするために、クランクシャフト41の下端部41aをエンジン14側から破断し、伝動ケース11側に配置した。
これにより、発電機46を、幅方向の右側(一方側)で且つエンジン14の近傍、すなわちエンジン14の右側近傍に配置する。
このため、下カバー部32の右側前部に膨出部32aを形成し、上カバー部33の右側中央、すなわち膨出部32aに対応する部位に膨出部33aを形成することで発電機46を配置する空間を確保するようにした。
クランクシャフト41の回転を電磁クラッチ39を介して左右の電動モータ(図示せず)に伝え、左右の駆動モータを駆動して、左右の駆動モータで駆動輪27,27(右側のみを図示する)を駆動することにより左右のクローラベルト29,29を回転する。左右のクローラベルト33を回転することで除雪機10を走行させる。
これにより、吸気部51を、幅方向の右側(一方側)で且つエンジン14の近傍、すなわちシリンダブロック42の右側に配置する。
吸気部51の気化器53は、エアクリーナ52から導いたエアと、燃料とを混合させて混合ガスとし、この混合ガスをエンジン14の燃料室に導くものである。
スタータモータ55は、駆動軸にピニオン56を取り付け、このピニオン56にギヤ57を噛み合わせたものである。
これにより、シュータ駆動部61を、幅方向の左側(他方側)で且つエンジン14の近傍、すなわちシリンダブロック42の左側に配置する。
なお、シュータ駆動部61については図3で詳しく説明する。
制御部67は、左右の電動モータ(図示せず)、シュータ駆動部61やスタータモータ55などの電装部品を制御するための部材である。
シュータ駆動部61は、除雪装置15を構成するシュータ19のシュータキャップ72(図2参照)を操作する部材である。
すなわち、このシュータ駆動部61は、下カバー部32(図2参照)の底部62にブラケット73を取り付け、ブラケット73に支持軸74を介してギヤ75およびドラム76を取り付け、ギヤ75にピニオン77を噛み合わせ、ピニオン77を軸部材78を介してケース79内のウォームギヤ(図示せず)に連結し、ウォームギヤを駆動する駆動モータ81を備える。
よって、駆動モータ81を正・逆転することで、駆動モータ81の駆動力をウォームギヤ、軸部材78およびピニオン77を介してギヤ75に伝え、ギヤ75を矢印a方向、矢印b方向に回転する。
これにより、ドラム76に連結したケーブル82を、ドラム76に巻き取ることや、ドラム76から巻き戻すことが可能になる。
ケーブル82をドラム76に巻き取ることで、ケーブル82を矢印c方向に引っ張ることが可能になり、ケーブル82をドラムにから巻き戻すことで、ケーブル82を矢印d方向に引き出すことが可能になる。
よって、ケーブル82を矢印c方向に引っ張ることで、図2に示すシュータ19のシュータキャップ72をばね(図示せず)の付勢力に抗して矢印e方向に下げる。
一方、ケーブル82を矢印d方向に引き出すことで、図2に示すシュータ19のシュータキャップ72をばね(図示せず)の付勢力で矢印f方向に上げる。
なお、シュータ駆動部61の構成は、上記構成に限定するものではなく、任意に構成を決めることができる。
すなわち、シュータ駆動部61のケーブル82をシュータ19まで延ばすことを考慮すると、シュータ駆動部61をシュータ19から離れない位置に設けることが好ましい。
ここで、上述したように、シュータ19は、図2に示すようにブロアハウジング64の上部左側64aに取り付けられている。そこで、シュータ駆動部61を、図2に示すように幅方向の左側で且つエンジン14の近傍に配置することで、シュータ19から離れない位置に設けることにした。
伝動ケース11は平面視で略矩形状の部材で、この電動ケース11の幅方向(左右方向)略中央にエンジン14を配置する。
伝動ケース11の幅方向略中央にエンジン14を配置することで、エンジン14の左右側にそれぞれ左右の空間86,87を比較的簡単に確保することが可能になる。
エンジン14は、クランクシャフト41を縦置きにした形式のバーチカルエンジンである(図2も参照)。
すなわち、除雪機に搭載するエンジンを、クランクシャフトを横置きとするホリゾンタルエンジンとした場合、除雪機の重心位置を低く抑えるために、エンジンを除雪機の前後方向中心に対してオフセットさせた状態に配置したり、シリンダを傾斜させて配置する傾向にある。このため、除雪機にホリゾンタルエンジンを搭載すると、重量バランスバランスを確保することが難しい。
バーチカルエンジン14のシリンダブロック42を後方に向けることで、エンジンの左右のバランスを確保することも可能である。
具体的には、エンジン14の右側近傍に発電機46を配置し、発電機の後方で且つシリンダブロック42の右側に吸気部51(エアクリーナ52および気化器53)を配置する。
これにより、エンジン14の周囲の左右の空間86,87に、発電機46、吸気部51、スタータモータ55およびシュータ駆動部61をバランスよく振り分けて配置する。
これにより、エアクリーナ52や気化器53などの吸気部51に雪粉を吸い込んでも、吸い込んだ雪粉が氷になって気化器53内に付着することを防ぐことができる。
Claims (2)
- 機体の前部に除雪装置を備えるとともに、機体の下部に走行装置を備え、機体の前後方向中央に駆動源としてのエンジンを備えた除雪機において、
前記機体の幅方向略中央に前記エンジンを配置するとともに、前記幅方向の一方側で且つエンジンの近傍に、エアクリーナ、気化器などの吸気部および発電機を配置し、前記幅方向の他方側で且つエンジンの近傍に、スタータモータおよび前記除雪装置のシュータを操作するシュータ駆動部を配置したことを特徴とする除雪機。 - 前記エンジンは、クランクシャフトを縦置きにした形式のバーチカルエンジンであることを特徴とする請求項1記載の除雪機。
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