JP2005053747A - ゼオライト膜の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多孔質基体に配設させたときに、所定のガスを透過させるときの透過量が多く、熱膨張と収縮を繰り返すことによる破壊を抑制することができるゼオライト膜の製造方法を提供する。
【解決手段】多孔質基体1の一の表面2及び細孔3の内壁4に種結晶11を付着させ、多孔質基体1の一の表面2に付着した種結晶11のうちの少なくとも一部を除去し、その多孔質基体1を原料溶液に浸漬させることによって、細孔3の内壁4に付着した種結晶11を原料溶液により結晶成長させて細孔3を閉塞させるとともに、多孔質基体1の一の表面2上に付着した種結晶11を結晶成長させて細孔3を閉塞させた部分と連続させて、種結晶11を塗布した多孔質基体1の一の表面2を覆う膜状のゼオライトを形成する。
【選択図】図1
【解決手段】多孔質基体1の一の表面2及び細孔3の内壁4に種結晶11を付着させ、多孔質基体1の一の表面2に付着した種結晶11のうちの少なくとも一部を除去し、その多孔質基体1を原料溶液に浸漬させることによって、細孔3の内壁4に付着した種結晶11を原料溶液により結晶成長させて細孔3を閉塞させるとともに、多孔質基体1の一の表面2上に付着した種結晶11を結晶成長させて細孔3を閉塞させた部分と連続させて、種結晶11を塗布した多孔質基体1の一の表面2を覆う膜状のゼオライトを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゼオライト膜の製造方法に関し、さらに詳しくは、多孔質基体に配設させたときに、所定のガスを透過させるときの透過量が多く、熱膨張と収縮を繰り返すことによる破壊を抑制することができるゼオライト膜の製造方法に関する。
ゼオライトのような分子篩機能を有する物質は、膜状に形成しガス分離膜等として好適に使用されている。ゼオライトはこのようなガス分離膜として使用されることが期待されているが、膜だけでは機械的強度が低いため、金属やセラミックスからなるガス透過性の多孔質基体の表面に成膜することにより機械的強度を向上させた状態で使用されることが好ましい。
従来、ゼオライト膜は、水熱合成法によって、多孔質基体上に成膜されている。例えば、特許文献1では、DDR型ゼオライト膜をセラミックからなる多孔質基体上に成膜している。しかし、従来の方法の場合、ゼオライト膜の厚さが必要以上に大きくなり、このようなゼオライト膜に所定のガスを透過させようとしたときには、必ずしもその透過ガスの透過量が多くない場合があった。また、熱膨張、収縮(熱サイクル)を繰り返した場合には、ゼオライト膜が破壊されることがあった。
特開2003−159518号公報
従来の方法により作製されたゼオライト膜は、膜厚が厚くなることがあるため、透過ガスが透過し難くなり、さらに、多孔質基体との熱膨張係数の違いが大きいため熱サイクルを加えたときに、破壊されることもあった。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多孔質基体に配設させたときに、所定のガスを透過させるときの透過量が多く、熱膨張と収縮を繰り返すことによる破壊を抑制することができるゼオライト膜の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によって以下のゼオライト膜の製造方法が提供される。
[1]所定のゼオライトを合成するための原料を含有する原料溶液中に、一の表面から他の表面まで連通する多数の細孔を有する多孔質基体を浸漬させて、少なくとも前記多孔質基体の一の表面上で、前記原料溶液を合成材料としてゼオライトを合成させることによって、前記多孔質基体の一の表面を覆う膜状のゼオライトを形成するゼオライト膜の製造方法であって、前記多孔質基体の少なくとも一の表面及び前記細孔の内壁にゼオライトを形成するための種結晶を付着させ、前記多孔質基体の前記一の表面に付着した前記種結晶のうちの少なくとも一部を除去し、前記種結晶の少なくとも一部が除去された前記多孔質基体を、前記原料溶液に浸漬させて、前記細孔の内壁に付着した前記種結晶を、前記種結晶を核として前記原料溶液から合成されるゼオライトにより結晶成長させて前記細孔を閉塞させるとともに、前記多孔質基体の前記一の表面上に付着した前記種結晶を、前記種結晶を核として前記原料溶液から合成されるゼオライトにより結晶成長させて前記細孔を閉塞させた部分と連続させて、前記種結晶を付着した前記多孔質基体の一の表面を覆う膜状の前記ゼオライトを形成するゼオライト膜の製造方法。
[2]前記多孔質基体の前記一の表面に付着した前記種結晶を除去する方法が、粘着テープを前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に貼り付けた後に剥離する方法、粘着性のあるローラーで前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面上を接触移動させ剥離する方法、樹脂を前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に塗布し乾燥後に剥離する方法、高圧空気を前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に吹き付ける方法、空気を吸引するノズルを前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に接触若しくは接近させ前記種結晶を吸引する方法、静電気により帯電させた物体の表面を前記種結晶を付着させた表面に接近させ前記種結晶を吸着する方法、溶液により前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面の前記種結晶を洗い流す方法、薬品により前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面の前記種結晶を溶解させる方法、機械的に前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面を削り取る方法、又はブラシ若しくは布で前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面を擦る方法である[1]に記載のゼオライト膜の製造方法。
[3]前記多孔質基体がセラミックを主成分としてなる[1]又は[2]に記載のゼオライト膜の製造方法。
[4]前記種結晶の粒子径が0.01〜1μmである[1]〜[3]のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
[5]形成された前記ゼオライト膜の、前記多孔質基体の前記一の表面から外側に形成された部分の厚さが前記多孔質基体の平均細孔径の10倍以下である[1]〜[4]のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
[6]前記ゼオライト膜の、前記細孔内に形成された部分の厚さが、前記多孔質基体の平均細孔径と同じ値以上、10倍以下である[1]〜[5]のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
[7]前記ゼオライト膜が、DDR型ゼオライト膜である[1]〜[6]のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
このように、本発明のゼオライト膜の製造方法によれば、多孔質基体の表面及び細孔の内壁にゼオライトを形成するための種結晶(種結晶)を付着させ、多孔質基体の表面に付着した種結晶のうちの少なくとも一部を除去し、その多孔質基体を原料溶液中に浸漬させることによって、細孔の内壁に付着した種結晶を核として原料溶液から合成されるゼオライトにより結晶成長させて細孔の内壁を閉塞させるとともに、多孔質基体の表面上に付着した種結晶を核として結晶成長させて細孔の内壁を閉塞させた部分と連続させて、種結晶を塗布した多孔質基体の表面を覆う膜状のゼオライトを形成するため、多孔質基体の表面の種結晶が減少し又は無くなり、その表面に形成されるゼオライト膜の厚さを薄くすることができる。それにより、所定のガスがゼオライト膜を透過するときの透過量が多く、多孔質基体及びゼオライト膜が熱膨張と収縮を繰り返しても破壊され難くなる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。また、各図面において、同一の符号を付したものは、同一の構成要素を示すものとする。
図1〜3は、本発明のゼオライト膜の製造方法の一の実施の形態を説明する断面図である。図1は、本発明のゼオライト膜の製造方法の一の実施の形態において、多孔質基体にゼオライトを形成するための種結晶を付着させた状態を模式的に示す断面図である。図2は、本発明のゼオライト膜の製造方法の一の実施の形態において、多孔質基体の一の表面に付着したゼオライトを形成するための種結晶の一部を除去した状態を模式的に示す断面図である。図3は、本発明のゼオライト膜の製造方法の一の実施の形態において、多孔質基体の一の表面及び細孔内部にゼオライト膜が形成された状態を模式的に示す断面図である。
本発明のゼオライト膜の製造方法の一の実施の形態は、一の表面から他の表面まで連通する多数の細孔を有する多孔質基体に、膜状のゼオライトを形成させることによりゼオライト膜を製造するものである。
本実施の形態のゼオライト膜の製造方法においては、図1に示すように、まず、骨材5を構成要素とする多孔質基体1の一の表面2にゼオライトを形成するための種結晶11を付着させる。その方法としては、多孔質基体1の一の表面2に、種結晶11を含む溶液を塗布して、乾燥させる方法がある。これにより、多孔質基体1の少なくとも一の表面2及び細孔3の内壁4に種結晶11が付着する。次に、図2に示すように、多孔質基体1の一の表面2に付着した種結晶11のうちの少なくとも一部を除去する。これにより、多孔質基体1の一の表面2上の種結晶11が少なくなるため、この種結晶11を核としてゼオライト膜を形成するときに、多孔質基体1の一の表面2上で成長するゼオライト膜の量が少なくなり、ゼオライト膜の膜厚を薄くすることができる。
次に、図2に示す種結晶11の少なくとも一部が除去された多孔質基体1を、原料溶液中に浸漬させることによって、図3に示すように、細孔3の内壁4に付着した種結晶11を核として原料溶液から合成されたゼオライトにより結晶成長させて細孔3を閉塞させるとともに、多孔質基体1の一の表面2上に付着した種結晶11を核として結晶成長させて細孔3を閉塞させた部分と連続させて、種結晶11を塗布した多孔質基体1の一の表面2を覆う膜状のゼオライトを形成する。
このように、本実施の形態のゼオライト膜の製造方法によれば、多孔質基体の表面に付着させたゼオライトを形成するための種結晶を表面から除去するため、多孔質基体の表面に形成されるゼオライト膜の膜厚を薄くすることができ、そのため、所定のガスがゼオライト膜を透過するときの透過量を多くすることができ、多孔質基体及びゼオライト膜が熱膨張と収縮を繰り返しても破壊され難くすることができる。
本実施の形態において、多孔質基体1の一の表面2に付着させるゼオライトを形成するための種結晶11は、ゼオライトの微細結晶だけでなく、ゼオライトの前駆体となり得るコロイド粒子状のもの、又は、それらの混合物でもよい。ゼオライトを形成するための種結晶11の粒子径が0.01〜1μmであることが好ましい。1μmより大きいと、形成されるゼオライト膜の膜厚が厚くなることがある。種結晶11の粒子径を上記値にする方法は、特に限定されるものではないが、例えば、乳鉢で粉砕する方法、ボールミルで粉砕する方法がある。種結晶11を含む溶液の溶媒は、特に限定されるものではないが、水を使用することが好ましい。種結晶11は、溶液内に分散した状態で存在させることが好ましい。種結晶11を含む溶液を多孔質基体1に塗布する方法は特に限定されるものではないが、種結晶11を含む溶液を多孔質基体1の表面から滴下する、ハケやブラシに種結晶11を含む溶液を付着させて多孔質基体1に塗りつける、多孔質基体1を種結晶11を含む溶液に直接浸漬する、等の方法を挙げることができる。
種結晶11を多孔質基体1の一の表面2に付着させるときの、付着量(細孔3の内壁4に付着した量も含む)は、単位面積当たりの質量で表すと5〜200μg/cm2が好ましい。5μg/cm2より少ないとゼオライト膜の形成が不十分になることがあり、200μg/cm2より多いとゼオライト膜の膜厚が厚くなることがある。さらに、種結晶11は多孔質基体1の一の表面2(細孔3の内壁4も含む)に均一に付着させることが好ましい。これにより、ゼオライト膜の膜厚を均一にすることができる。また、種結晶11が多孔質基体1の細孔3の内壁4に付着するときの一の表面2からの深さは、多孔質基体1の平均細孔径と同じ値以上、10倍以下が好ましい。多孔質基体1の平均細孔径と同じ値より浅いと、多孔質基体1内部のゼオライト膜の形成が不十分になることがあり、多孔質基体1の平均細孔径の10倍より深いと、多孔質基体1内部のゼオライト膜の膜厚が厚くなることがある。
図2に示すように、多孔質基体1の一の表面2に付着した種結晶11のうちの少なくとも一部を除去する方法としては、粘着テープを多孔質基体1の種結晶11を付着させた一の表面2に貼り付けた後に剥離する方法、粘着性のあるローラーで多孔質基体1の種結晶11を付着させた表面上を接触移動させ剥離する方法、樹脂を多孔質基体1の種結晶11を付着させた一の表面2に塗布し乾燥後に剥離する方法、高圧空気を多孔質基体1の種結晶11を付着させた一の表面2に吹き付ける方法、空気を吸引するノズルを多孔質基体1の種結晶11を付着させた表面に接触若しくは接近させ種結晶11を吸引する方法、静電気により帯電させた物体の表面を種結晶11を付着させた表面に接近させ種結晶を吸着する方法、溶液により表面に付着した種結晶11を洗い流す方法、薬品により種結晶11を溶解させる方法、機械的に種結晶11を削り取る方法、ブラシ若しくは布で多孔質基体1の種結晶11を付着させた一の表面2を擦る方法等を挙げることができる。これらの中でも、粘着テープを貼り付けた後に剥離する方法が、簡易な方法であるため好ましい。粘着テープを貼り付けて剥離する回数としては、種結晶の除去状態により、1回又は2回以上の複数回とすることができる。ここで、上記一の表面2に塗布する樹脂としては、シリコン樹脂やラテックス等を使用することができ、静電気により吸着させるには電気集塵器に使われる電極などを使用することができ、上記種結晶11を洗い流す溶液としては水や有機溶剤等を使用することができ、上記種結晶11を溶解させる薬品としてはフッ酸等の酸又はNaOH等のアルカリ溶液を使用することができる。また、機械的に種結晶11を削り取る方法としては研削加工やサンドブラスト法を挙げることができる。
多孔質基体1の一の表面2に付着した種結晶11のうちの少なくとも一部を除去したときの、多孔質基体1の一の表面2上に付着している(残存している)種結晶11の量(細孔3の内壁4に付着したものは含まない)としては、単位面積当たりの質量で表すと5〜200μg/cm2が好ましい。5μg/cm2より少ないとゼオライト膜の形成が不十分になることがあり、200μg/cm2より多いとゼオライト膜の膜厚が厚くなることがある。さらに、残存する種結晶11は多孔質基体1の一の表面2上に均一に付着していることが好ましい。これにより、一の表面2上に形成されるゼオライト膜の膜厚を均一にすることができる。
本実施の形態において、種結晶11の少なくとも一部が除去された多孔質基体1を、原料溶液に浸漬させて、種結晶11を核として原料溶液から合成されたゼオライトにより結晶成長させて、膜状のゼオライトを形成させる方法としては、以下に示す水熱合成を挙げることができる。
まず、ゼオライトを構成する元素を含む化合物、構造規定剤、水等を所定の比率で混合して原料溶液を調製する。得られた原料溶液を例えばフッ素樹脂製内筒付きステンレス製耐圧容器に移し、さらにゼオライトを形成するための種結晶を付着させた多孔質基体を、原料溶液中に浸漬するようにして上記耐圧容器内に設置する。そして、加熱処理(水熱合成)を行う。これにより、上記原料溶液中に浸漬され、原料溶液と接触している多孔質基体の一の表面及び細孔の内部の所定の領域(水没させた領域)に膜が形成される。加熱処理後、水洗、乾燥した後、大気中、電気炉で0.1℃/minの速度で700℃まで昇温して8時間保持後、1℃/minの速度で室温まで冷却する。これにより、多孔質基体の一の表面を覆うゼオライト膜が形成される。上記温度条件や時間条件等は、適宜好ましい値を選択することができる。
これにより、細孔の内壁に付着した種結晶を原料溶液により結晶成長させて細孔を閉塞させるとともに、多孔質基体の一の表面上に付着した種結晶を結晶成長させて細孔を閉塞させた部分と連続させて、種結晶を塗布した多孔質基体の一の表面を覆う膜状のゼオライトを形成することができる。
形成されたゼオライト膜12の、図3に示す多孔質基体1の一の表面2から外側に形成された部分の厚さ(表面厚さ)Aが、多孔質基体の平均細孔径の10倍以下であることが好ましく、多孔質基体の平均細孔径の5倍以下であることがさらに好ましい。多孔質基体の平均細孔径の10倍より厚いと、ガスが透過し難くなることがあり、また、多孔質基体及びゼオライト膜が熱膨張と収縮を繰り返したときにゼオライト膜が破壊されることがある。
また、ゼオライト膜12の、細孔3内に形成された部分の厚さ(深さ)(細孔内厚さ)Bが多孔質基体の平均細孔径と同じ値以上、10倍以下であることが好ましく、多孔質基体の平均細孔径と同じ値以上、5倍以下であることがさらに好ましい。平均細孔径と同じ値より薄いと分離性能が劣ることがある。平均細孔径の10倍より厚いとガスが透過し難くなることがあり、また、多孔質基体及びゼオライト膜が熱膨張と収縮を繰り返したときにゼオライト膜が破壊されることがある。
本実施の形態において製造されるゼオライト膜は、その結晶構造によって多くの種類(LTA、MFI、MOR、AFI、FER、FAU、DDR等)が存在するゼオライトの中から選択することができる。本発明のゼオライト膜は、DDR(Deca−Dodecasil 3R)型ゼオライトから構成されることが好ましい。
DDR型ゼオライトは、主成分がシリカからなる結晶であり、その細孔は酸素8員環を含む多面体によって形成されているとともに、酸素8員環の細孔径は4.4×3.6オングストロームであることが知られている(W. M. Meier, D. H. Olson, Ch. Baerlocher, Atlas of zeolite structure types, Elsevier(1996)参照。)。このような構造上の特徴を有するDDR型ゼオライトは、ゼオライトの中では比較的細孔径が小さいものであり、MFI、MOR、AFI、FER及びFAU型のような他のゼオライトでは分離することが困難である分子径の小さいガスの分離に適用できる。例えば、二酸化炭素(CO2)、水素(H2)、ヘリウム(He)等の小さい分子のガスと、メタン(CH4)、エタン(C2H6)等のより大きい分子のガスとの分離のための分子篩膜として適用することができる。特に、DDR型ゼオライト膜は、二酸化炭素とメタンの分離に好適に用いることができるため好ましい。
DDR型ゼオライト膜は、種結晶を用いることにより、迅速かつ良好に製造することが可能である。DDR型ゼオライトの種結晶を製造する方法は特に限定されるものではないが、例えば、「M. J. den Exter, J. C. Jansen, H. van Bekkum, Studies in Surface Science and Catalysis vol.84, Ed. by J. Weitkamp et al., Elsevier(1994)1159-1166」に記載のDDR型ゼオライトを製造する方法に従って、粒径が約100μmのDDR型ゼオライトの種結晶を製造することができる。製造した種結晶は、適当な粒径に粉砕して用いられる。
また、多孔質基体の一の表面上に形成されたDDR型ゼオライト膜の結晶相の評価は、X線回折によりDDR型ゼオライトの回折ピークを検出することにより行うことができる。また、電子顕微鏡で観察することにより、DDR型ゼオライトの膜の厚み、表面形態であることを確認することができる。なお、X線回折における「DDR型ゼオライトの回折ピーク」とは、International Center for Diffraction Data (ICDD) 「Powder Diffraction File」に示されるDeca−Dodecasil 3Rに対応するNo.38−651、又は41−571に記載される回折ピークである。
本実施の形態で使用する、図1に示す多孔質基体1は、高い機械的強度を有するものであれば特に限定されるものではないが、セラミックを主成分とすることが好ましい。さらには、多孔質基体1を構成する骨材5の材質が、アルミナ、ジルコニア、ムライト等であることが好ましい。また、骨材5の材質としてはガラス、ゼオライト、粘土、金属、炭素等を挙げることもできる。また、多孔質基体1の平均細孔径は、特に限定されるものではないが、0.05〜10μmであることが好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まずDDR型ゼオライト種結晶分散溶液を作製した。DDR型ゼオライト結晶粉末300mgを自動乳鉢で水10mlと共に8時間粉砕した。この時の結晶粒径をSEMで観察すると1〜0.05μmであった。粉砕したDDR型ゼオライト結晶スラリーに水を入れ全量を300mlとしDDR型ゼオライト種結晶分散溶液とした。
まずDDR型ゼオライト種結晶分散溶液を作製した。DDR型ゼオライト結晶粉末300mgを自動乳鉢で水10mlと共に8時間粉砕した。この時の結晶粒径をSEMで観察すると1〜0.05μmであった。粉砕したDDR型ゼオライト結晶スラリーに水を入れ全量を300mlとしDDR型ゼオライト種結晶分散溶液とした。
多孔質基体としては、アルミナ多孔体(細孔径0.1μm、日本ガイシ(株)製)を使用し、直径15mm、厚さ1.5mmの円盤に加工した。
次に、多孔質基体にDDR型ゼオライト種結晶を含む(分散させた)溶液を塗布した。多孔質基体の片側表面に、上記DDR型ゼオライト種結晶分散溶液をスポイトで約15cmの高さから1滴、滴下して種結晶を多孔質基体の一の表面に塗布した。この多孔質基体を乾燥させた後、同様の方法でさらに2回種結晶を塗布する操作を行い、合計3回種結晶を塗布する操作を行った。
そして、多孔質基体の表面に塗布したDDR型ゼオライト種結晶のなかで、多孔質基体の表面に付着しているものを除去した。DDR型ゼオライト種結晶を塗布した多孔質基体の表面に粘着テープ(Scotch665)を貼り、全面を押さえた後にテープを剥がした。同じ方法を再度行い、多孔質基体表面に付着しているDDR型ゼオライト種結晶を除去した。
その後、多孔質基体にDDR型ゼオライト膜を成膜した。フッ素樹脂製の100ml広口瓶に2.83gのエチレンジアミン(和光純薬工業(株)製)を入れた後、0.45gの1−アダマンタンアミン(アルドリッチ社製)を加え、1−アダマンタンアミンの沈殿が残らないように溶解した。別のビーカーに36.99gの水を入れ、15.0gの30重量%シリカゾル(スノーテックスS、日産化学(株)製)を加えて軽く攪拌した後、これをエチレンジアミンと1−アダマンタンアミンを混ぜておいた広口瓶に加えて強く振り混ぜ、原料溶液を調製した。このとき、1−アダマンタンアミン/SiO2比(モル比)は0.039、水/SiO2比(モル比)は35、エチレンジアミン/1−アダマンタンアミン比(モル比)は16であった。
原料溶液を入れた広口瓶をシェーカーにセットし、500rpmでさらに1時間振り混ぜた。内容積100mlのフッ素樹脂製内筒付きステンレス製耐圧容器に上述の方法により準備したDDR型ゼオライト種結晶を塗布した多孔質基体をフッ素樹脂製の治具に立てた状態でセットし、振り混ぜた原料溶液を入れて密閉した。この耐圧容器を165℃に調整した乾燥機に入れ14時間、加熱処理(水熱合成)を行った。
加熱処理後、成膜された多孔質基体を取り出し、充分に水洗し乾燥させた。その後、大気中、電気炉で0.1℃/minの速度で700℃まで昇温して8時間保持後、1℃/minの速度で室温まで冷却した。
得られた膜の結晶相をX線回折で調べることにより結晶相の評価を行ったところ、DDR型ゼオライトの回折ピークと多孔質基体のアルミナの回折ピークが検出された。また、これを電子顕微鏡で観察したところ、多孔質基体表面から外側に形成されたDDR型ゼオライト膜の厚さ(表面厚さ)A1が1.7μm、多孔質基体の細孔内に形成されたDDR型ゼオライト膜の厚さ(細孔内厚さ)が1.3μmであることが判明した。その写真を図4に示す。
(比較例1)
実施例1の「多孔質基体の表面に付着しているDDR型ゼオライト種結晶を除去する」操作を行わなかった以外は、実施例1と同じ方法でDDR型ゼオライト膜を作製し、比較例1とした。
実施例1の「多孔質基体の表面に付着しているDDR型ゼオライト種結晶を除去する」操作を行わなかった以外は、実施例1と同じ方法でDDR型ゼオライト膜を作製し、比較例1とした。
得られたDDR型ゼオライト膜の結晶相をX線回折で調べることにより結晶相の評価を行ったところ、DDR型ゼオライトの回折ピークと多孔質基体を構成するアルミナの回折ピークが検出された。また、これを電子顕微鏡で観察したところ、多孔質基体表面に形成されたDDR型ゼオライト膜の厚さ(表面厚さ)A2が2.5μm、多孔質基体の細孔内に形成されたDDR型ゼオライト膜の厚さ(細孔内厚さ)が1.3μmの膜であることが判明した。その写真を図5に示す。
(ガス透過試験)
実施例1及び比較例1で作製したDDR型ゼオライト膜を用いてガス透過試験を行った。図6は、ガス透過試験に使用するガス透過試験装置30の構成を模式的に示した断面図である。図6に示すように、ガス透過試験装置30は、アルミナ製の測定管21(外径φ15mm、内径φ11mm)の先端部に、多孔質基体26上に形成されたDDR型ゼオライト膜22を取り付け、これを管状炉23を構成する炉芯管24(内径25mmφ)に入れ、測定管21の内側に内径6mmφの石英管25を挿入し、その先端がDDR型ゼオライト膜22の近傍に位置するように配置して三重管構造となっている。測定管21の外側(炉芯管24の内側)には、CO2とCH4を等モル混合したガス(混合ガス)G1を100ml/minで試験ガスとして導入し、測定管21の内側の石英管25にはDDR型ゼオライト膜22を透過したガスを回収するためのヘリウム(スイープガス、100ml/min)G2を流した。この状態で管状炉23を試験温度(100℃)に昇温し、30分以上放置して定常状態とした。この定常状態において、DDR型ゼオライト膜22を透過したガスを含む回収ガスを分取し、ガスクロマトグラフにて分析を行い、CO2及びCH4の透過量(mmol・m-2・s-1)を評価した。試験結果を表1に示す。
実施例1及び比較例1で作製したDDR型ゼオライト膜を用いてガス透過試験を行った。図6は、ガス透過試験に使用するガス透過試験装置30の構成を模式的に示した断面図である。図6に示すように、ガス透過試験装置30は、アルミナ製の測定管21(外径φ15mm、内径φ11mm)の先端部に、多孔質基体26上に形成されたDDR型ゼオライト膜22を取り付け、これを管状炉23を構成する炉芯管24(内径25mmφ)に入れ、測定管21の内側に内径6mmφの石英管25を挿入し、その先端がDDR型ゼオライト膜22の近傍に位置するように配置して三重管構造となっている。測定管21の外側(炉芯管24の内側)には、CO2とCH4を等モル混合したガス(混合ガス)G1を100ml/minで試験ガスとして導入し、測定管21の内側の石英管25にはDDR型ゼオライト膜22を透過したガスを回収するためのヘリウム(スイープガス、100ml/min)G2を流した。この状態で管状炉23を試験温度(100℃)に昇温し、30分以上放置して定常状態とした。この定常状態において、DDR型ゼオライト膜22を透過したガスを含む回収ガスを分取し、ガスクロマトグラフにて分析を行い、CO2及びCH4の透過量(mmol・m-2・s-1)を評価した。試験結果を表1に示す。
図4及び図5に示すように、多孔質基体表面の種結晶を取り除いた場合(実施例1)と、多孔質基体表面に種結晶を残した場合(比較例1)とでは、多孔質基体表面上にできた膜厚に差が生じた。比較例1は、実施例1より多孔質基体表面上にできたDDR型ゼオライト膜の厚さが0.8μm厚くなった。これは実施例1の多孔質基体表面上のDDR型ゼオライト膜の膜厚からみて47%の増加である。種結晶を用いたゼオライト膜の製造方法において、多孔質基体の表面に付着した種結晶の一部を除去して水熱合成することにより、形成するゼオライト膜の膜厚を小さくすることができる。
表1に示すように、CO2とCH4の混合ガス透過試験において比較例1の分離係数が3(低分離能)であることは、成膜後の加熱処理時に、DDR型ゼオライト膜に微細なクラックによる欠陥が生じたためと考えられる。DDR型ゼオライト膜中の微細なクラックを試験ガスが透過するため、比較例1の透過量は実施例1の透過量より高い値を示した。実施例1の場合、多孔質基体表面のDDR型ゼオライト種結晶を取り除いたため、多孔質基体表面上のDDR型ゼオライト膜は厚くならず、多孔質基体の細孔内にできたDDR型ゼオライト膜と一体化し、加熱処理後に破壊が生じなかったと考えられる。そのため、分離係数は高い値を示した。
分子篩機能を有するゼオライトをガス分離膜として使用するために膜状に形成する方法として利用することができ、これにより、所定のガスを透過させるときの透過量が多く、熱膨張と収縮を繰り返すことによる破壊が抑制されるゼオライト膜を製造することができる。
1…多孔質基体、2…一の表面、3…細孔、4…内壁、5…骨材、11…種結晶、12,22…ゼオライト膜、21…測定管、23…管状炉、24…炉芯管、25…石英管、26…多孔質基体、30…ガス透過試験装置、A,A1,A2…表面厚さ、B…細孔内厚さ、G1…混合ガス、G2…スイープガス。
Claims (7)
- 所定のゼオライトを合成するための原料を含有する原料溶液中に、一の表面から他の表面まで連通する多数の細孔を有する多孔質基体を浸漬させて、少なくとも前記多孔質基体の一の表面上で、前記原料溶液を合成材料としてゼオライトを合成させることによって、前記多孔質基体の一の表面を覆う膜状のゼオライトを形成するゼオライト膜の製造方法であって、
前記多孔質基体の少なくとも一の表面及び前記細孔の内壁にゼオライトを形成するための種結晶を付着させ、
前記多孔質基体の前記一の表面に付着した前記種結晶のうちの少なくとも一部を除去し、
前記種結晶の少なくとも一部が除去された前記多孔質基体を、前記原料溶液に浸漬させて、前記細孔の内壁に付着した前記種結晶を、前記種結晶を核として前記原料溶液から合成されるゼオライトにより、結晶成長させて前記細孔を閉塞させるとともに、前記多孔質基体の前記一の表面上に付着した前記種結晶を、前記種結晶を核として前記原料溶液から合成されるゼオライトにより、結晶成長させて前記細孔を閉塞させた部分と連続させて、前記種結晶を付着した前記多孔質基体の一の表面を覆う膜状の前記ゼオライトを形成するゼオライト膜の製造方法。 - 前記多孔質基体の前記一の表面に付着した前記種結晶を除去する方法が、粘着テープを前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に貼り付けた後に剥離する方法、粘着性のあるローラーで前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面上を接触移動させ剥離する方法、樹脂を前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に塗布し乾燥後に剥離する方法、高圧空気を前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に吹き付ける方法、空気を吸引するノズルを前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面に接触若しくは接近させ前記種結晶を吸引する方法、静電気により帯電させた物体の表面を前記種結晶を付着させた表面に接近させ前記種結晶を吸着する方法、溶液により前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面の前記種結晶を洗い流す方法、薬品により前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面の前記種結晶を溶解させる方法、機械的に前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面を削り取る方法、又はブラシ若しくは布で前記多孔質基体の前記種結晶を付着させた表面を擦る方法である請求項1に記載のゼオライト膜の製造方法。
- 前記多孔質基体がセラミックを主成分としてなる請求項1又は2に記載のゼオライト膜の製造方法。
- 前記種結晶の粒子径が0.01〜1μmである請求項1〜3のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
- 形成された前記ゼオライト膜の、前記多孔質基体の前記一の表面から外側に形成された部分の厚さが前記多孔質基体の平均細孔径の10倍以下である請求項1〜4のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
- 前記ゼオライト膜の、前記細孔内に形成された部分の厚さが、前記多孔質基体の平均細孔径と同じ値以上、10倍以下である請求項1〜5のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
- 前記ゼオライト膜が、DDR型ゼオライト膜である請求項1〜6のいずれかに記載のゼオライト膜の製造方法。
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