JP2005053246A - 跳上げ可能なスライド式折畳み自在シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートを車内後方の所定位置まで移動させてから、ストライカロックを開錠し、シートを跳ね上げるという手順を機構的に促せるよう構成する。
【解決手段】シートをスライドレール4で位置移動可能に設置すると共に、車体フロアFから立ち上がるストライカ8に掛止め載置するストライカロック7をロアーレール4bの後端寄り下部に装備し、ロアーレール4bの前端側を軸承枢着する支軸6を支点にし、シートを折り畳んで後部側から上方に跳上げ可能に設置するシートで、シートを前方の着座位置に保つと、操作レバーによるストライカロック7の開錠を不能にし、且つ、シートを所定の後方位置に移動すると、操作レバーによるストライカロック7の開錠を可能に作動する切換え機構10を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを車体の前後方向にスライドレールで位置移動可能に設置すると共に、シートバックの折畳み状態で後部側から上方に跳上げ可能に設置するスライド式折畳み自在シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用シートはシートバックをシートクッションにリクライニング機構で折畳み可能に組み付けることにより構成されている。また、シートを車内の前後方向に位置移動できるよう、シートクッションの下部側に取り付けられるアッパーレールと、アッパーレールをスライド可能に支持するロアーレールとから組み立てられるスライドレールにより車体フロアに設置されている。
【0003】
その自動車用シート,殊に、ワゴン車等に装備されるリアシートにおいては荷物等の収容スペースを確保するべく、シートをシートバックの折畳み状態で後部側から上方に跳上げ可能に構成することが企画されている。
【0004】
そのシートを跳上げ可能に構成するには、ロアーレールの前端側を支軸で車体フロアより立ち上がるスタンド脚部に軸承枢着すると共に、後端側を当該レールの後端寄り下部に装備するストライカロックで車体フロアから立ち上がるストライカに掛止め載置することにより、ストライカロックを乗員のレバー操作で開錠可能に組み付ければよい。
【0005】
唯、シートをストライカロックの開錠操作だけで跳上げ可能に構成する場合、通常、シートバックの折畳み状態ではヘッドレストがシートクッションより前方に突出するため、シートが車内前方の着座位置に保たれていると、ヘッドレストがフロント側シートの背部に当たり或いは車体フロアのフロア面に当たって跳上げ途上で詰ってしまう事態の発生が想定される。
【0006】
それを回避するには、シートを車内後方の所定位置までスライド移動し、ヘッドレストがシートバックの折畳み状態で車体フロアより立ち上がる脚部に軸承枢着されたロアーレールの前端側より車内後方に位置するよう移動してから、ストライカロックを開錠させてシートを跳ね上げ操作すれよい。
【0007】
然し、上述した如くシートをストライカロックの開錠操作だけで跳上げ可能に構成するときには、そのシートを車内後方の所定位置までスライド移動させてから、ストライカロックを開錠させてシートを跳ね上げるという手順が必ずしも履行されるとは限らない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、まず、シートを車内後方の所定位置までスライド移動させてから、ストライカロックを開錠操作するという手順を機構的に促すことにより、ヘッドレストがフロント側シートの背部に当たり或いは車体フロアのフロア面に当たって跳上げ途上で詰ってしまう事態を生ずることなく、シートをシートバックの折畳み状態で後部側から上方に確実に跳ね上げられるよう構成するスライド式折畳み自在シートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るスライド式折畳み自在シートにおいては、シートクッションの下部側に取り付けられるアッパーレールと、アッパーレールをスライド可能に支持するロアーレールとから組み立てられるスライドレールを備え、ロアーレールの前端側を支軸で車体フロアより立ち上がるスタンド脚部に軸承枢着し、その後端側を当該レールの後端寄り下部に装備するストライカロックで車体フロアから立ち上がるストライカに掛止め載置し、更に、アッパーレールをロアーレールに施錠するスライドロックと、スライドロックを開錠する操作レバーを備え、シートを車体の前後方向にスライドレールで位置移動可能に設置すると共に、ストライカロックを開錠する操作レバーを備え、ロアーレールの前端側を軸承枢着する支軸を支点にし、シートをシートバックの折畳み状態で後部側から上方に跳上げ可能に設置するもので、
シートを前方の着座位置に保つと、操作レバーによるストライカロックの開錠を不能にし、且つ、シートを所定の後方位置に移動すると、操作レバーによるストライカロックの開錠を可能に作動する切換え機構を操作レバーに組み付けることにより構成されている。
【0010】
本発明の請求項2に係るスライド式折畳み自在シートにおいては、シートクッションの下部側に取付け固定するベースとなる設置板を備え、ストライカロックの操作レバーとなる第1の回動板と、第1の回動板と相対する第2の回動板とを設置板の板面に立付け固定する第1の支軸で軸承支持し、且つ、第2の回動板と相対する第3の回動板と、第3の回動板と相対する第4の回動板とを第1の支軸から離れた位置で第2の回動板の板面に立付け固定する第2の支軸で軸承支持し、引張りコイルバネを第4の回動板と第3の回動板との間に掛け渡すと共に、戻しコイルバネを設置板と第1の回動板との間並びに第2の回動板と第4の回動板との間に夫々掛け渡し、
第1の回動板には第1の支軸を中心とする第1の円弧部と第2の支軸を中心とする第2の円弧部とを相連続した略くの字状のガイド穴を設け、第2の回動板には第2の円弧部の穴端と整合する穴端からガイド穴の中間点に向かう円弧状のガイド穴を設け、第3の回動板には第2並びに第1の回動板に向かうスライドピンを突設し、そのガイドピンを第2の回動板に設けた円弧状のガイド穴の穴内より第1の回動板に設けた略くの字状のガイド穴の穴内中間点に挿通配置し、
更に、第1の牽引ワイヤを第1の回動板とスロライカロックとの間に連結すると共に、第2の牽引ワイヤを第4の回動板とアッパーレールとの間に連結し、
第2の牽引ワイヤがシートの後方移動によりアッパーレールで引張られると、第2の支軸を中心とする第4の回動板と第3の回動板とが揺動回転し、且つ、第3の回動板より突出するスライドピンが略くの字状のガイド穴の中間点より第2の円弧部の穴端に移動し、スライドピンを第2の円弧部と円弧状のガイド穴とで押えて第1の牽引ワイヤを第1の回動板で引張り可能に切り換わり、
一方、シートを着座位置に保つと、第2の牽引ワイヤが引張られないことから第1の回動板を引張り操作しても、ガイド穴がスライドピンを中間点より第1の支軸を中心する第2の円弧部で受け入れて第1の牽引ワイヤを第1の回動板で引張り不能に保つ切換え機構を備え付けることにより構成されている。
【0011】
本発明の請求項3に係るスライド式折畳み自在シートにおいては、ストライカを受け入れる下向きU字状の受け口を設けた側板をベースに、ストライカと係合,離脱するフック状のラッチと、ストライカと係合するラッチを係止するカム状のラチェットとを支軸で個別に軸承枢着し、該ラッチをストライカより離脱方向にバネ付勢すると共に、ラチェットをラッチと係合する方向にバネ引張したストライカロックのラチェットと連結させて第1の牽引ワイヤを備え付けることにより構成されている。
【0012】
本発明の請求項4に係るスライド式折畳み自在シートにおいては、アッパーレールのスライド方向に向かう長穴を板面に設けた張出しプレートをアッパーレールの側部に取り付け、その張出しプレートの長穴と摺動可能に係合する支えピンを突出したスライドプレートを該支えピンで張出しプレートに装着すると共に、ロアープレートより立ち上げてスライドプレートの支えピンとシートの後方移動死点直前で当接するストッパ片を設けたワイヤ引張り機構のスライドプレートと連結させて第2の牽引ワイヤを備え付けることにより構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図示実施の形態は、図1で示すようにシート設置部位のフロア面fが乗員の足置き部位に相当するフロア面fより高位の床上げ状に形成されたワゴン車等の車体フロアFに装備するリアシートを構成するのに適用されている。
【0014】
その自動車用シートは、シートクッション1と、シートクッション1より立ち上がるシートバック2と、シートバック2の上部に立付け装備するヘッドレスト3とからなり、リクライニング機構(図示せず)をシートクッション1とシートバック2との枢軸部に備えることにより、シートバック2を前後に傾倒可能なリクライニング式に組み立てられている。
【0015】
そのリクライニング式に加えて、シートクッション1の下部で前後方向に取り付けられるアッパーレール4aと、アッパーレール4aをスライド可能に支持するロアーレール4bとから組み立てたスライドレール4を備え、このスライドレール4をシートクッション1の下部左右(以下、片側のみ図示)に備え付けることにより、シートクッション1からシートバック2を含むシート全体を車内の前後方向に位置移動可能なスライド式シートとして構成されている。
【0016】
そのスライドレール4は、ロアーレール4bの前端側をフロア面fの前部寄りに設置するスタンド脚部5に支軸6で軸承枢着すると共に、ストライカロック7をロアーレール4bの後端寄り下部に装備し、ロアーレール4bの後端側をフロア面fから立ち上がるストライカ8にストライカロック7で掛止め載置することによりロアーレール4bをベースとして車体フロアFのフロア面fに敷設されている。
【0017】
アッパーレール4aは、図2で示すように中央の立上りフレーム40と、相背合わせに固定された略J字状のスライド基部41a,41bとからなり、立上りフレーム40の下部側とスライド基部41a,41bの上部側とを相対固定することにより両者一体に組み立てられている。ロアーレール4bは、上向きコの字状を呈するレール基枠42と、レール基枠42の両上端辺より相対間隔を保って内側に折れ曲がる略逆L字状の内曲げフランジ43a,43bとから形成されている。
【0018】
そのアッパーレール4aは、スライド基部41a,41bの上部側から中央の立上りフレーム40を内曲げフランジ43a,43bの相対間隔より上方に立付け配置すると共に、スライド基部41a,41bの下湾曲部を内曲げフランジ43a,43bの内側に組み付け、複数のコロ44をスライド基部41a,41bの下部側に備えることによりロアーレール4bでスライド可能に支持されている。
【0019】
そのスライドレール4には、図3で示すようにスライドロック9が備え付けられている。このスライドロック9は、シートクッション1の前側下部で左右のスライドレール4に掛け渡される操作レバー90と、アッパーレール4aの各側部に位置するロックプレート91とを備えて組み立てられている。操作レバー90は、両軸端を左右(片側のみ図示)のロックプレート91に溶接固定することにより各ロックプレート91と一体に備え付けられている。
【0020】
ロックプレート91は、アッパーレール4aの前後方向に沿って位置し、前端寄りをスライド基部41a,41bの板面に挿通固定された支軸92で軸承支持することにより支軸92を支点に上下に揺動可能に取り付けられている。また、支軸92を中心とする半円弧状の長穴91aをロックプレート91の板面に設け、スライド基部43a,43bの上寄り板面より突出するガイドピン45を長穴91aに挿通させて揺動ガイド可能に取り付けられている。
【0021】
そのロックプレート91は、後端寄りが棒状のスプリング93により支軸92を支点に常時上方にバネ付勢させて取り付けられている。この棒状のスプリング93は、軸線の略中間辺を立上りフレーム40の板面より切り曲げた突片40aで受け止めると共に、前後の各軸端を立上りフレーム40より切り曲げた軸止め片40bとロックプレート91の上端縁から折り曲げた軸止め片91bとの間に掛け渡すことにより備え付けられている。
【0022】
そのロックプレート91は、図2並びに図4で示すように下端縁より側方に張り出す掛止め片91cを有し、複数の受け穴91dを掛止め片91cの板面に設け、掛止め片91cをスライド基部41a,41bの長手方向に形成したスリット46から内曲げフランジ43aの下側並びにスライド基部41aの切欠47まで張り出させて取り付けられている。このロックプレート91に対し、ロアーレール4bには掛止め片91cの受け穴91dと噛み合う複数の突歯48が内曲げフランジ41aの下端辺を長手方向に向かって凹凸状に切り欠くことにより設けられている。
【0023】
スライドロック9は、複数の突歯48と掛止め片91cの受け穴91dが噛み合うことにより、アッパーレール4aをロアーレール4bでスライド不能に施錠し、また、操作レバー90を引上げ操作すると、ロックプレート91の後端側がスプリング93に抗して支軸92を支点に下方に揺動することから開錠するよう構成されている。これに加えて、ロックプレート91には揺動時の下死点を規制するストッパ片91eがロアーレール4bと当接するよう設けられている。
【0024】
ストライカロック7は、図3で示すようにストライカ(図示せず)を受け入れる下向きU字状の受け口70を設けた二枚の相対する側板71をベースに、図5で示すようにストライカ8をくわえ込む受け顎72aを有するフック状のラッチ72と、ラッチ72を係止するカム状のラチェット73とを支軸72b,73aで側板71の間隔内に軸承枢着することにより組み立てられている。このストライカロック7は、掛止め突起72cをラッチ72に設け、受止め突起73bをラチェット73に設けて互いに係合,離脱することからストライカ8と施錠,開錠可能に組み立てられている。
【0025】
ラッチ72は、支軸72aの軸線上に備える捩りコイルバネ(図示せず)でストライカ8をくわえ込み方向並びに離脱方向の双方にバネ付勢されている。ラチェット73は、ラッチ72との間に掛け渡すコイルスプリング74でラッチ72と係合する方向にバネ引張されている。この他、図3で示すようにストライカ8をくわえ込み時の緩衝パッド75が受け口70の奥側で側板71の外側に取付け固定されている。また、後述する牽引ワイヤのワイヤ端を連結する揺動片76がラチェット73を軸承する支軸73aの同軸上に取り付けられている。
【0026】
そのストライカロック7は、図6で示すようにラチェット73を後述するレバー操作でコイルスプリング74に抗して引張ると、ラチェット73が支軸73aを中心に揺動すると共に、ラチェット73の受止め突起73bがラッチ72の掛止め突起72cから外れ、ラッチ72がシートの跳上げ動作に伴って支軸72bを中心に捩りコイルバネでストライカ8より離脱方向に揺動することにより開錠作動する。
【0027】
そのストライカロック7が開錠すると、ロアーレール4bの前端側を軸承枢着する支軸6(図1参照)を支点に、シートがシートバック2の折畳み状態で後部側から上方に跳ね上げられる。この作動後のストライカロック7では、ラッチ72の片顎がラチェット73の側部に当接すると共に、ラッチ72が捩りコイルバネで開錠方向にバネ偏倚し、また、ラッチ72とラチェット73との間に掛け渡されたコイルスプリング74で引張支持されていることから、ラチェット73がラッチ72で揺動位置に押圧支持されたまま保たれる。
【0028】
このスライド式折畳み自在シートにおいては、シートを車内前方の着座位置に保つと、後述する操作レバーによるストライカロック7の開錠を不能とし、且つ、シートを所定の後方位置に移動すると、操作レバーによるストライカロック7の開錠を可能に切換え作動する切換え機構10が備え付けられている。この切換え機構10は、シートクッション1の下部後寄りに取り付けてシートの後部側からレバー操作可能に装備されている。
【0029】
その切換え機構10は、図7並びに図8で示すようにシートクッションの下部側に取付け固定するベースとなる設置板100と、四つの回動板101〜104とを組み合わせ、ストラップ11を操作レバーとなる第1の回動板100と連結させて備え、ストラップ11による引張りでシート後部側から操作できるようシートクッションの下部後寄りに装備されている。
【0030】
各構成部材100〜104を図9〜図13に基づいて個別に説明する(但し、関連部材は図示しないので、符号を説明中に付さない。)と、設置板100には、図9で示すように第1の支軸を立付け保持する止め穴100aが楕円形に隆起させた板面の所定位置に開口させて設けられている。また、二本備えられる第1の牽引ワイヤをワイヤケーブルのケーブルヘッドで止着する掛止め片100bと、一本備えられる第2の牽引ワイヤをワイヤケーブルのケーブルヘッドで止着する掛止め片100cとが互いに離れた縁辺から立ち上げて設けられている。
【0031】
その他、設置板100には、第1の回動板をスライドガイドし、且つ、掛止め片102の立上り基部を補強するビード状の打出し突条100dと、設置板自体をシートクッションの下部に固定するビス止め穴100e,100fとが板面に設けられている。また、第1の回動板の停止位置を規制するストッパ片100gが縁辺の中間位置に立ち上げ、第1の回動板の戻り位置を規制するストッパ片100hが掛止め片100bの近傍位置に立ち上げて各々設けられている。
【0032】
操作レバーとなる第1の回動板101には、図10で示すように設置板から立ち上がる第1の支軸を挿通する通し穴101aと、第1の支軸を中心とする第1の円弧部101bと第2の支軸を中心とする第2の円弧部101b’とを異方向に向けて相連続形成した略くの字状のガイド穴(101b,101b’)と、ストラップを掛け止めるスリット状の受け口101cとが板面に設けられている。この他、設置板の掛止め片との間に掛渡し装備する戻しコイルバネの掛止め片101dと、設置板のストッパ片と当接する係止片101eが設けられている。
【0033】
第2の回転板102には、図11で示すように第1の支軸を受け止める軸止め穴102aと、第2の支軸を立付け保持する止め穴102bとが互いに離れた位置に設けられている。また、第3の回動板から突出するスライドピンを挿通する円弧状のガイド穴102cが板面に設けられている。この円弧状のガイド穴102cは、第1の回動板に設けられる略くの字状のガイド穴のうちで第2の円弧部の穴端縁と基点を同じくし、且つ、第1の回動板に設けられる略くの字状のガイド穴の中間点にまで延びるよう形成されている。
【0034】
その他、第2の回転板102には第1の牽引ワイヤを各ワイヤ端で連結する掛止め片102dがワイヤ外れ止め用の係止片102eと補強リブ102fとを一体に折り曲げることにより設けられている。また、第4の回動板の戻しコイルバネを掛け渡す掛止め片102gと、第1の回動板とのスライド間隔を保つ円弧状の打出し突条102h(但し、凹溝状に現われる。)と、第1の回動板の立上り片と内側より当接する突片102iが設けられている。
【0035】
第3の回動板103には、図12で示すように第2の回動板に設けられる円弧状のガイド穴から第1の回動板に設けられる略くの字状のガイド穴の穴内中間点に入るスライドピン103aが下方に向けて植立固定されている。また、第2の回動板から立ち上がる第2の支軸を挿通する通し穴103bと、第4の回動板との間に掛け渡す引張りコイルバネの掛止め片103cと、第4の回動板と当たって回転位置を規制するストッパ片103dが設けられている。
【0036】
第4の回動板104には、図13で示すように第2の牽引ワイヤをワイヤ端の止めピンで連結固定する受け口104aと、第2の支軸を受け止める軸止め穴104bとが設けられている。また、第2の回動板との間に掛け渡す戻しコイルバネの掛止め片104cと、第3の回動板との間に掛け渡す引張りコイルバネの掛止め片104dが設けられている。
【0037】
その構成部材100〜104のうち、図14並びに図15で示すように設置板100,第1の回動板101,第2の回動板102は当該順で下から上に相対配置し、第2の回動板102から第1の回動板101に挿通させて設置板100に立付け固定する第1の支軸105a(一点鎖線参照)で第1の回動板101,第2の回動板102を軸受け支持することにより、第1の回動板101,第2の回動板102が設置板100の上側で回転可能に組み付けられている。
【0038】
また、第2の回動板102より第3の回動板103,第4の回動板104は下から上の順に相対配置し、第4の回動板104から第3の回動板103に挿通させて第2の回動板102に立付け固定する第2の支軸105b(二点鎖線参照)で第3の回動板103,第4の回動板104を軸受け支持することにより、第3の回動板103,第4の回動板104が第2の回動板102の上側で回転可能に組み付けられている。
【0039】
第3の回動板103から突出するスライドピン103aは、図16で示すように第2の回動板102に設けた円弧状のガイド穴102cから第1の回動板101に設けた略くの字状のガイド穴101b,101b’の穴内中間点に至るよう挿通配置されている。この構成から、スライドピン103aは第1の支軸105aを中心とする円弧部101bで受け入れられるか、または、第2の支軸105bを中心とする円弧部101b’に入り込むかの選択部材として備え付けられている。
【0040】
その構成部材のうちで、図7並びに図8で示すように設置板100と第1の回動板101との間には、第1の回動板101を引張する戻しコイルバネ106aが掛け渡されている。第2の回動板102と第4の回動板104との間には、第4の回動板104を引張する戻しコイルバネ106bが掛け渡されている。第3の回動板103と第4の回動板104との間には、第3の回動板103を引張する引張りコイルバネ106cが掛け渡されている。
【0041】
その切換え機構10からは、図17で示すように左右のストライカロック7,7’と連結する第1の牽引ワイヤ107,107’が夫々引き出されている。この第1の牽引ワイヤ107,107’は、図7並びに図8で示すようにワイヤチューブ107a,107a’のチューブヘッド107b,107b’を設置板100の掛止め片100bに係合固定し、片側のワイヤ端を第2の回動板102の掛止め片102dに止着すると共に、一方、図3で示す(片側のみ)ようにチューブヘッド107cを側板71の前縁から突出する掛止め片77に係合固定し、他側のワイヤ端をラチェット(図示せず)の支軸73aと同軸の揺動片76に止着することによりストライカロック7,7’と連結されている。
【0042】
その他に、図7並びに図8で示すようにアッパーレールと連結する第2の牽引ワイヤ108が切換え機構10より引き出されている。この第2の牽引ワイヤ108は、ワイヤチューブ108aのチューブヘッド108bを設置板100の掛止め片100cに係合固定し、片側のワイヤ端を第4の回動板104の受け口104aに嵌め込む止めピンで固定すると共に、他側のワイヤ端を後述するワイヤ引張り機構に止着することによりアッパーレールと連結されている。
【0043】
ワイヤ引張り機構12は、図18〜図20で示すようにワイヤチューブ108aのチューブヘッド108cを係合固定する掛止め片120aから連続するコの字状の張出しプレート120bを設けると共に、アッパーレール4aのスライド方向に沿う長穴120cを張出しプレート120bの板面に設けたブラケットプレート120と、第2の牽引ワイヤ108のワイヤ端を止めピンで固定するスライドプレート121とを備えてアッパーレール4aに連結されている。
【0044】
ブラケットプレート120は、張出しプレート120bの両側であてがい固定することによりアッパーレール4aの側部に取付け固定されている。また、スライドプレート121は張出しプレート120bの長穴120cに嵌め合わす二本の支えピン122a,122bにより張出しプレート120bの長穴120cに沿って移動可能に組み付けられている。支えピン122a,122bのうち、片方122bとしては四角形状のブロック付きピンが備え付けられている。このスライドピン122bに対し、ロアーレール4bから張出しプレート120bの内側に立ち上がるストッパ片49が当接するよう設けられている。
【0045】
このように構成する切換え機構を装備するシートでは、まず、図21で示すように正常な操作手順により、シート全体をアッパーレール4aで車内後方のX方向にスライド移動する場合で説明すると、スライド初期は、ワイヤ引張り機構12が引張られずにブラケットプレート120の掛止め片120aで保持するワイヤチューブ108aを含めてアッパーレール4aと共に移動する。
【0046】
そのアッパーレール4aが車内後方のリアモストまで移動する直前では、図22で示すようにスライドピン122bがストッパ片49に当接することにより、スライドプレート121が移動停止する。この後は、図23で示すようにブラケットプレート120がアッパーレール4aの移動に従動するため、アッパーレール4aが所定の後方位置までスライド移動するに伴って、第2の牽引ワイヤ108が矢印Y方向に引っ張られる。
【0047】
その第2の牽引ワイヤ108が引っ張られる前は、図24で示すようにスライドピン103aが異方向に曲がる略くの字状のガイド穴101b,101b’の穴内中間点に位置する。第2の牽引ワイヤ108がY方向に引っ張られると、図25で示すように第4の回動板104が牽引ワイヤ108による引張りで第2の支軸105bを中心に揺動回転すると共に、スライドピン103aを備えた第3の回動板103が引張りコイルバネ106cを介して第2の支軸105bを中心に回転する。
【0048】
その第3の回動板103の回転により、スライドピン103aが第2の支軸105bを中心とする円弧部101b’の穴内に入り込み、また、シートが車内後方のリアモストでスライド停止すると、第2の牽引ワイヤ108の引っ張りも死点に達する。但し、第3の回動板103の回転に伴っては、第1の牽引ワイヤ107,107’が第2の回動板102に連結されているため、第2の回動板102が第4の回動板104と第2の回動板102との間に掛け渡されているコイルバネ106bのバネ力により揺動回転しない。
【0049】
そのシートがリアモストでスライド停止すると、スライドピン103aが第2の回動板102に設けられた円弧状のガイド穴102cの片穴端に位置すると共に、第2の支軸105bを中心とする第1の回動板101の円弧部101b’に入り込んでいるため、乗員がストラップ11により第1の回動板101を引張り操作すると、図26で示すように第1の回動板101が第1の支軸105aを中心に揺動回転し、第1の回動板101の円弧部101b’並びに第2の回動板102のガイド穴102cがスライドピン103aを各穴縁で押えることにより、第1の支軸105aを中心に、第2の回動板102を揺動回転させる。
【0050】
その第2の回動板102が揺動回転すると、第2の回動板102には第1の牽引ワイヤ107,107’が連結されているため、第1の牽引ワイヤ107,107’が引張られると共に、ストライカロック7,7’のラチェット73が第1の牽引ワイヤ107,107’による引張りでラッチ72から係合離脱し、ラッチ72がバネ偏倚によりストライカ8,8’のくわえ込みを解除するよう開錠動作し、図27で示すようにシートバック2を折り畳んだ状態のシート全体を後部側から上方に跳ね上げられる状態になる。
【0051】
一方、シートを車内後方にスライドさせない誤操作の場合、乗員がストラップ11により第1の回動板101を引張り操作すると、図28で示すように第1の回動板101が第2の支軸105bを中心としてスライドピン103aをガイド穴の円弧部101bに受け入れながら揺動回転するのみで、第1の牽引ワイヤ107,107’が連結されている第2の回動板102を回転させない。このため、図29で示すように第1の回動板101が空振り操作となり、ストライカロック7,7’を開錠作動させられないから、操作者には誤操作であることを認知させられる。
【0052】
要約すると、シートを車内前方の着座位置で折り畳んだだけでは、切換え機構10が第2の牽引ワイヤ108で引っ張られないから、ストライカロック7,7’をストラップ11による人為的な操作で作動可能な機構に切り換わらない。このため、乗員が切換え機構10をストラップ11で操作しても、ストライカロック7,7’のラチェット73が動かず、ラッチ72を開錠動作させられないからシート全体を跳ね上げられない。
【0053】
これに対し、シートを車内後方の所定位置までスライド移動すると、第2の牽引ワイヤ108による引張力が切換え機構10を加わることにより、切換え機構10がストラップ11による人為的な操作で作動可能な機構に切り換わる。このため、乗員が切換え機構10をストラップ11による引っ張りで作動すると、ストライカロック7,7’が開錠作動することにより、シート全体を後部側から上方に跳ね上げられる。
【0054】
そのストラップ11による操作がシートの後部側から行なわれても、シート全体を車内後方の所定位置まで移動させてシート全体の跳上げ操作を行なうという手順を必ず履行しなければならないため、ヘッドレスト3がフロント側シートの背部に当たり或いは車体フロアFのフロア面fに当たって跳上げ途上で詰ってしまうような事態の発生を防げる。また、ヘッドレスト3を含むシートバック2の前倒しの際に、当該シートを姿勢換えすることによる周囲の乗員や荷物に対する注意を喚起する助けともなる。
【0055】
上述した切換え機構10には、図30並びに図31で示すように平ベルトからループ状に形成したストラップ11が備え付けられている。このストラップ11は、ベルト基部11aを操作レバーとなる第1の回動板101の受け口101cに掛け止めると共に、把手部11bをストラップホルダー13に挿通させて外方に引き出すよう備え付けられている。
【0056】
ストラップホルダー13は金属製の丸棒材からなり、平面略四辺形で側面への字状に折り曲げられた支枠130と、支枠130の下横軸部130aとストラップ11の挿通隙間Gを隔て相平行すると共に、左右の斜め下方に傾斜する側軸部130b,130cの中腹上でストラップ11の引張り側に掛渡し固定されるガイド軸131とから構成されている。このストラップホルダー13は、支枠130を切換え機構10の設置板100に溶接することにより取付固定されている。
【0057】
そのストラップ11は、図32で示すようにストラップホルダー13の支枠130で切換え機構10の設置板100よりたれ下げて備えられるため、後部乗員の足周りに位置していても邪魔とならず、周辺機構に絡み付くのも防げて使い勝手よく備え付けられる。
【0058】
また、図33で示すようにストラップ11が支枠130で切換え機構10の第1の回動板101と同じ平面上に位置すると共に、ガイド軸131が第1の回動板101と延長線上に位置することから、ストラップ11を把手部11bでストラップホルダー13より上方に引っ張っても、第1の回動板101に対する引張り力を直線的に加えられるため、切換え機構10を第1の回動板101で安定よく連動させられる。
【0059】
上述した構成に加えて、ストラップ11には把手部11bが支枠130の下横軸部130aとガイド軸131との挿通隙間Gから内方にずれ込むのを防ぐストッパピン11cが把手部11bのループ基部内に縫い付けることにより備え付けられている。このストッパピン11cにより、ループ状の把手部11bが挿通隙間Gから内方にずれ込まないため、ストラップ11を操作し易く備えられる。
【0060】
このスライド式折畳み自在シートは、図34で示すように跳上げバネ14(片側のみ図示)をスライドレール4のロアーレール4bとスタンド脚部5の軸受けブラケット5a,5bに挿通する支軸6に備え付けることにより自動的に跳上げ可能に構成されている。その跳上げバネ14としては捩りコイルバネを備え、片バネ端をスライドレール4のロアーレール4bに止着し、他バネ端をスタンド脚部5に止着することにより、シートクッション1をストライカ8に掛止め載置するに伴ってバネ力を蓄積するよう備え付けられる。
【0061】
その捩りコイルバネ14としては、太いバネ線材を大きな径のコイル状に巻線することにより、シート全体の重量に相応するバネトルクの強いものを備えられる。また、この捩りコイルバネ14は左右のロアーレール4bを軸承支持するスタンド脚部5の各支軸6の軸線上に嵌装すると共に、重量のあるシート全体を円滑に跳ね上げられるよう二つ備え付けられる。
【0062】
その二つ備えるバネは、図35で示すように片方14を捩りコイルバネとし、他方14’を渦巻きバネとしてシート跳上げ時の自立保持力を高めるよう備え付けられる。但し、捩りコイルバネ14は上述したようにロアーレール4bに挿通する支軸6の軸線上に備え、渦巻きバネ14’はロアーレール4b’より内側に突出する支軸6’の軸線上に備えることにより取り付けられる。
【0063】
その渦巻きバネ14’は、図36で示すように渦巻き内側のバネ端14a’をロアーレール4bより内側に突出する支軸6’の軸線上に連結し、渦巻き外側のバネ端14b’を支軸6’と平行でロアーレール4bより内側に突出する支軸14c’の軸線上に連結することにより備え付けられる。また、ゴム輪状の取巻きカバー14d’で被覆することから備え付けられる。
【0064】
その渦巻きバネ14’の装備側には、シート全体の跳上げ速度を規制する減速ダンパー15を備え付けられる。この減速ダンパー15は油圧シリンダでなり、シリンダロッドをロアーレール4b’の支軸6’と軸端で連結すると共に、シリンダ筒をスタンド脚部5’より突出する支軸14c’で回止め固定することにより渦巻きバネ14’のバネ変形と連動し、瞬発的に跳ね上がるシート全体を跳上げ途上から徐速させるよう取り付けられる。
【0065】
そのバネ14,14’並びに減速ダンパー15と共に、シート全体の跳上げ姿勢を規制する弾性パッド16,16’を各スタンド脚部5,5’と当接するよう備えられる。この弾性パッド16,16’は、シートクッション1の前面に突出するブラケットプレート17,17’より下部寄りに向けて取り付けられる。その弾性パッド16,16’に対し、両側のスタンド脚部5,5’にはシート全体の跳上げ姿勢を調整するスペーサパッド18,18’を備えられる。
【0066】
そのシートでは、シート全体の重量がってもバネ14,14’により瞬発的に且つ円滑に跳ね上げられる。また、跳上げ途上からは減速ダンパー15により徐速させて跳ね上げでき、完全に跳ね上がると、弾性パッド16,16’とスペーサパッド18,18’と当接し、シート跳ね上げ時の自立保持力を高める渦巻きバネ14’を備えることにより、シート全体の跳ね上りに伴う衝撃を緩衝できて跳上げ姿勢を安定よく立付け保持できる。
【0067】
上述したスライドロック9には、図37で示すようにシート跳ね上げ時の開錠を不能とするストッパ機構19を備え付けられる。そのストッパ機構19は、ロックプレート91に設けたスプリング止め用の軸止め片91bと当接可能なストッパ片19aをロアーレール4bの側部に支軸19bで揺動可能に軸承枢着し、このストッパ片19aとストライカロック7のラチェット73とを連結ロッド19cで繋ぐことにより構成されている。
【0068】
その連結ロッド19cは、片軸端を支軸19bより上方でストッパ片19aの側部に挿通し、コイルスプリング74を片バネ端でラチェット73に掛け止めるピン78を止め環19dで軸受けさせて他軸端をラチェット73に連結することにより取り付けられている。ストッパ片19aは、連結ロッド19cを介し、ロックプレート91の軸止め片91bから退避するようコイルスプリング74でストライカロック7の装備側に引張支持されている。また、ロアーレール4bとの間に掛け渡すコイルスプリング19eによってもロックプレート91の軸止め片91bより退避する方向に引張支持されている。
【0069】
そのストッパ機構19では、図38で示すようにストライカロック7が開錠方向に作動すると、上述したようにラッチ72の片顎がラチェット73の側部に当接することにより、ラチェット73がラッチ72で揺動位置に押圧支持されたまま保たれているため、ストッパ片19aが支軸19bを中心にラチェット73から伸びる連結ロッド19cでロックプレート91の軸止め片91bと相対するよう揺動位置する。
【0070】
このストッパ機構19により、乗員がシート跳上げ作動時に誤ってスライドロック9の操作レバー90を手で握っても、ストッパ片19aがロックプレート91の軸止め片91bと当接することから、ロックプレート91が揺動しないようスライドロック9を開錠不能に保ててシートの跳上げ姿勢を車内後方のスライド位置に維持できる。
【0071】
このシートを跳上げ状態から通常の着座姿勢に戻すときは、シートクッション1を倒すに伴って、ストライカ8がストライカロック7の受け口70よりラッチ72のくわえ込み顎72aに入り込むと、ストライカ8がラッチ72のくわえ込み顎72aを片顎側より蹴ることから、ラッチ72がストライカ8と係合するようバネ偏倚し、ラチェット73の受止め突起73bとラッチ72の掛止め突起72cとが噛み合うことによりストライカロック7,7’による施錠状態を保てる。
【0072】
そのストライカロック7,7’を施錠すると、スライドロック9のストッパ機構19がストッパ片19aをロックプレート91の軸止め片91bから退避するよう作動するため、スライドロック9を操作レバー90により開錠可能な状態になる。この後に、乗員がスライドロック9を操作レバー90により開錠すると共に、シートを元の着座位置にスライド移動すると、戻しコイルバネ106a,106b並びに引張りバネ106cが第1の回動板101を含む各構成部材102〜104を復帰動させることにより、切換え機構10も元の状態に戻る。
【0073】
【発明の効果】
本発明に係るスライド式折畳み自在シートに依れば、シートを前方の着座位置に保つと、操作レバーによるストライカロックの開錠を不能にし、且つ、シートを所定の後方位置に移動すると、操作レバーによるストライカロックの開錠を可能に作動する切換え機構を操作レバーに組み付けて備えることにより、シートを車内前方の着座位置で折り畳んだだけでは、操作レバーを引張っても、切換え機構が作動しないで、ストライカが開錠作動しないから、シート全体を跳ね上げられない。一方、シートを車内後方の所定位置までスライド移動すると、切換え機構が作動し、操作レバーを引張ることによりストライカが開錠作動するから、シート全体を後部側から上方に跳ね上げられる。
【0074】
このため、本発明に係るスライド式折畳み自在シートに依れば、シート全体を車内後方の所定位置まで移動させてシート全体の跳上げ操作を行なうという手順を必ず履行することが必要となるから、ヘッドレストがフロント側シートの背部に当たり或いは車体フロアのフロア面に当たって跳上げ途上で詰ってしまうような事態の発生を防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る跳上げ可能なスライド式折畳み自在シートの構造を概略的に示す側面図である。
【図2】図1のシートに備えられるスライドレールを示す横断面図である。
【図3】図1のシートに備えられるスライドロック,ストライカロック並びにスライドロックのストッパ機構を含むスライドレールの全容を示す斜視図である。
【図4】図2のスライドレールに備えられるスライドロックを開錠状態で示す側断面図である。
【図5】図3のスライドレールに備えられるストライカロックを施錠状態で示す側断面図である。
【図6】図5のストライカロックを開錠状態で示す側断面図である。
【図7】図1のシートクッション下部に備えられる切換え機構の全容を示す斜視図である。
【図8】図7の切換え機構を示す平面図である。
【図9】図7の切換え機構を構成する設置板を示す斜視図である。
【図10】図7の切換え機構を構成する第1の回動板を示す斜視図である。
【図11】図7の切換え機構を構成する第2の回動板を示す斜視図である。
【図12】図7の切換え機構を構成する第3の回動板を示す斜視図である。
【図13】図7の切換え機構を構成する第4の回動板を示す斜視図である。
【図14】図7の切換え機構を図8のA−A線で示す断面図である。
【図15】図14の設置板,回動板並びに支軸の配置関係を示す展開斜視図である。
【図16】図7の切換え機構を図8のB−B線で示す断面図である。
【図17】図7の切換え機構並びに関連機構を備えるシートクッションを示す平面図である。
【図18】図3のスライドレールに備えられるワイヤ引張り機構を示す平面図である。
【図19】図18のワイヤ引張り機構を示す展開斜視図である。
【図20】図18のワイヤ引張り機構を示す側面図である。
【図21】図1のシートを車内後方の移動状態並びに跳上げ前の折畳み状態で示す側面図である。
【図22】図18のワイヤ引張り機構をスライドレールの移動途上位置で示す動作説明図である。
【図23】図18のワイヤ引張り機構をスライドレールの後方移動位置で示す動作説明図である。
【図24】図7の切換え機構を中立状態で示す説明図である。
【図25】図7の切換え機構を適正な切換え状態で示す動作説明図である。
【図26】図25の切換え機構をレバー操作による引張り状態で示す動作説明図である。
【図27】図21のシートを跳上げ状態で示す側面図である。
【図28】図7の切換え機構を不適正な切換えによる空振り操作状態で示す動作説明図である。
【図29】図28の切換え機構を第1の回動板で示す動作説明図である。
【図30】図7の切換え機構に備えられるストラップを示す斜視図である。
【図31】図30のストラップの取付構造を示す側面図である。
【図32】図30のストラップを不使用時の備付け姿勢で示す側面図である。
【図33】図30のストラップを使用時の引張り姿勢で示す側面図である。
【図34】図1のシートに備えられる跳上げバネを主に示す斜視図である。
【図35】図1のシートに備えられる別の跳上げバネを主に示す斜視図である。
【図36】図35の跳上げバネである渦巻きバネを主に示す側面図である。
【図37】図3のスライドレールに備えられるスライドロックのストッパ機構を退避状態で示す側面図である。
【図38】図37のストッパ機構を作動状態で示す側面図である。
【符号の説明】
F 車体フロア
1 シートクッション
2 シートバック
3 ヘッドレスト
4 スライドレール
4a アッパーレール
4b ロアーレール
5 スタンド脚部
6 ロアーレールの支軸
7 ストライカロック
70 ストライカロックの受け口
71 スロライカロックの側板
72 ストライカロックのラッチ
73 ストライカロックのラチェット
8 ストライカ
9 スライドレールのスライドロック
90 スライドロックの操作レバー
10 切換え機構
100 切換え機構の設置板
101 切換え機構の第1の回動板(操作レバー)
101b,101b’ 略くの字状のガイド穴
101b 第1の支軸を中心とする円弧部
101b’ 第2の支軸を中心とする円弧部
102 切換え機構の第2の回動板
102c 円弧状のガイド穴
103 切換え機構の第3の回動板
103a スライドピン
104 切換え機構の第4の回動板
105a 第1の支軸
105b 第2の支軸
106a,106b 戻しコイルバネ
106c 引張りコイルバネ
107,107’ 第1の牽引ワイヤ
108 第2の牽引ワイヤ

Claims (4)

  1. シートクッションの下部側に取り付けられるアッパーレールと、アッパーレールをスライド可能に支持するロアーレールとから組み立てられるスライドレールを備え、ロアーレールの前端側を支軸で車体フロアより立ち上がるスタンド脚部に軸承枢着し、その後端側を当該レールの後端寄り下部に装備するストライカロックで車体フロアから立ち上がるストライカに掛止め載置し、更に、アッパーレールをロアーレールに施錠するスライドロックと、スライドロックを開錠する操作レバーとを備え、シートを車体の前後方向にスライドレールで位置移動可能に設置すると共に、ストライカロックを開錠する操作レバーを備え、ロアーレールの前端側を軸承枢着する支軸を支点にし、シートをシートバックの折畳み状態で後部側から上方に跳上げ可能に設置するスライド式折畳み自在シートにおいて、
    シートを前方の着座位置に保つと、操作レバーによるストライカロックの開錠を不能にし、且つ、シートを所定の後方位置に移動すると、操作レバーによるストライカロックの開錠を可能に作動する切換え機構を操作レバーに組み付けたことを特徴とする跳上げ可能なスライド式折畳み自在シート。
  2. 切換え機構は、シートクッションの下部側に取付け固定するベースとなる設置板を備え、ストライカロックの操作レバーとなる第1の回動板と、第1の回動板と相対する第2の回動板とを設置板の板面に立付け固定する第1の支軸で軸承支持し、且つ、第2の回動板と相対する第3の回動板と、第3の回動板と相対する第4の回動板とを第1の支軸から離れた位置で第2の回動板の板面に立付け固定する第2の支軸で軸承支持し、引張りコイルバネを第4の回動板と第3の回動板との間に掛け渡すと共に、戻しコイルバネを設置板と第1の回動板との間並びに第2の回動板と第4の回動板との間に夫々掛け渡し、
    第1の回動板には第1の支軸を中心とする第1の円弧部と第2の支軸を中心とする第2の円弧部とを相連続した略くの字状のガイド穴を設け、第2の回動板には第2の円弧部の穴端と整合する穴端からガイド穴の中間点に向かう円弧状のガイド穴を設け、第3の回動板には第2並びに第1の回動板に向かうスライドピンを突設し、そのガイドピンを第2の回動板に設けた円弧状のガイド穴の穴内より第1の回動板に設けた略くの字状のガイド穴の穴内中間点に挿通配置し、
    更に、第1の牽引ワイヤを第1の回動板とスロライカロックとの間に連結すると共に、第2の牽引ワイヤを第4の回動板とアッパーレールとの間に連結し、
    第2の牽引ワイヤがシートの後方移動によりアッパーレールで引張られると、第2の支軸を中心とする第4の回動板と第3の回動板とが揺動回転し、且つ、第3の回動板より突出するスライドピンが略くの字状のガイド穴の中間点より第2の円弧部の穴端に移動し、スライドピンを第2の円弧部と円弧状のガイド穴とで押えて第1の牽引ワイヤを第1の回動板で引張り可能に切り換わり、
    一方、シートを着座位置に保つと、第2の牽引ワイヤが引張られないことから第1の回動板を引張り操作しても、ガイド穴がスライドピンを中間点より第1の支軸を中心する第2の円弧部で受け入れて第1の牽引ワイヤを第1の回動板で引張り不能に保つ機構として備え付けたことを特徴とする請求項1に記載の跳上げ可能なスライド式折畳み自在シート。
  3. 第1の牽引ワイヤは、ストライカを受け入れる下向きU字状の受け口を設けた側板をベースに、ストライカと係合,離脱するフック状のラッチと、ストライカと係合するラッチを係止するカム状のラチェットとを支軸で個別に軸承枢着し、該ラッチをストライカより離脱方向にバネ付勢すると共に、ラチェットをラッチと係合する方向にバネ引張したストライカロックのラチェットと連結させて備え付けたことを特徴とする請求項2に記載の跳上げ可能なスライド式折畳み自在シート。
  4. 第2の牽引ワイヤは、アッパーレールのスライド方向に向かう長穴を板面に設けた張出しプレートをアッパーレールの側部に取り付け、その張出しプレートの長穴と摺動可能に係合する支えピンを突出したスライドプレートを該支えピンで張出しプレートに装着すると共に、ロアープレートより立ち上げてスライドプレートの支えピンとシートの後方移動死点直前で当接するストッパ片を設けたワイヤ引張り機構のスライドプレートと連結させて備え付けたことを特徴とする請求項2に記載の跳上げ可能なスライド式折畳み自在シート。
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