JP2005052994A - 印刷装置、印刷方法、印刷用プログラム、および撮像装置 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、印刷用プログラム、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷しようとする画像情報等を、製造コストを上げることなく、印刷する前に確認すること。
【解決手段】表示部を有する撮像装置(ディジタルカメラ90)との間で情報を授受することが可能な印刷装置(プリンタ22)において、撮像装置90の表示部に対して情報を供給して表示させる表示手段(制御回路40)を有している。印刷装置としては、操作部136に表示部がないものや表示部があったとしても画素数が少ないものや白黒表示のみを行うものに適用すると、より効果的となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、印刷方法、印刷用プログラム、および撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタルカメラによって画像が記録された記録媒体を印刷装置の本体に装着したり、またはディジタルカメラを接続ケーブル等により印刷装置の本体に直接接続したりすることにより、パーソナルコンピュータを使用することなく、画像の印刷が可能となる、いわゆるスタンドアローン型の印刷装置が、種々提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−273969号公報(請求の範囲、要約)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなスタンドアローン型の印刷装置では、コンピュータを接続しないため、印刷しようとする画像を事前に確認することが困難であるという問題点がある。すなわち、コンピュータに接続した場合、コンピュータの表示部により印刷しようとする画像を確認できるが、コンピュータが接続されていない場合には、印刷したい画像の確認が困難となる。
【0005】
そこで、このような問題点を解決するために、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)を印刷装置の本体に設けて、印刷しようとする画像をLCDに表示させることが可能な印刷装置も提案されている。しかし、LCDを印刷装置に新たに設けようとすると、製造コストが高くついてしまうという問題点がある。
【0006】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、印刷しようとする画像情報等を、製造コストを上げることなく、印刷する前に確認することが可能な印刷装置、印刷方法、印刷用プログラム、および撮影装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、課題を解決するために、表示部を有する撮像装置との間で情報を授受することが可能な印刷装置において、撮像装置の表示部に対して情報を供給して表示させる表示手段を有している。
【0008】
このため、印刷しようとする画像情報等を、製造コストを上げることなく、印刷する前に確認することが可能となる。
【0009】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、情報は、印刷しようとする画像情報であり、撮像装置の表示部に画像情報を表示することにより、印刷する前にプレビューすることが可能としている。このため、撮像装置の表示部を利用して、印刷前の画像情報を確認することができる。
【0010】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、画像情報を補正する補正手段をさらに有し、表示手段は、補正手段によって補正された画像情報を、撮像装置の表示部に対して表示させるようにしている。このため、表示手段を参照しながら画像情報を補正し、品質の高い画像を得ることができる。
【0011】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、情報は、印刷装置の環境設定を行うための設定情報としている。このため、撮像装置の表示部を利用して、環境設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ユーザの操作に応じた情報を入力するための入力手段と、表示部に表示された情報を参照しながら、入力手段を介して所定の情報が入力された場合には、対応する処理を実行する処理手段と、をさらに有するようにしている。このため、撮像装置の表示部を参照しながら種々の処理を実行することが可能になる。
【0013】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、撮像装置を印刷装置上に載置するための載置部をさらに有するようにしている。このため、撮像装置を印刷装置上に載置して固定することにより、表示部に表示された情報を一層見やすくすることができる。
【0014】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、表示手段は、載置部に撮像装置が載置された場合には、表示部に対して情報を提供して表示させるようにしている。
このため、撮像装置を載置部に載せただけで、表示部に情報が表示されるようになるので、入力の切り換え操作等の煩雑な操作が不要になる。
【0015】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、載置部は、撮像装置との間で情報を無線または有線で通信するための通信手段をさらに有するようにしている。このため、載置部に撮像装置を載置しただけで、撮像装置と印刷装置との間で情報の授受が可能になる。
【0016】
また、本発明は、表示部を有する撮像装置との間で情報を授受することが可能な印刷装置の印刷方法において、撮像装置の表示部に対して情報を供給して表示させる表示ステップを有するようにしている。
【0017】
このため、この印刷方法によれば、印刷しようとする画像情報等を、製造コストを上げることなく、印刷する前に確認することが可能となる。
【0018】
また、本発明は、表示部を有する撮像装置との間で情報を授受することが可能な印刷装置において実行されるコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラムにおいて、コンピュータを、撮像装置の表示部に対して情報を供給して表示させる表示手段として機能させるようにしている。
【0019】
このため、このプログラムをインストールすれば、印刷しようとする画像情報等を、製造コストを上げることなく、印刷する前に確認することが可能となる。
【0020】
また、本発明は、印刷装置との間で情報を授受することが可能な撮像装置において、印刷装置から供給された情報を表示する表示部を有するようにしている。
【0021】
このため、この撮像装置を利用すれば、印刷しようとする画像情報等を、製造コストを上げることなく、印刷する前に確認することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
まず、本発明の実施の形態に係る印刷装置の概要について、図1および図2を参照しつつ説明する。なお、本明細書中において、「画像」とは、例えば、ディジタルカメラ等によって撮像された自然画のみならず、線画およびテキスト等も含むものとする。
【0024】
図1は、印刷装置を構成するプリンタ22の概略構成図であり、図2は、制御回路40を中心としたプリンタ22の主要部の構成例を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、プリンタ22は、紙送りモータ23によって印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を紙送りローラ26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。
【0026】
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載され、印刷ヘッド12を備えた印刷ヘッドユニット60と、この印刷ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、印刷ヘッドユニット60および操作部136との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。
【0027】
つぎに、印刷ヘッド12の構成について、図1を参照しつつ説明する。
【0028】
キャリッジ31には、図1に示すように、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ71、シアン(C)のインクを収納したカートリッジ72、マゼンタ(M)のインクを収納したカートリッジ73、イエロー(Y)のインクを収納したカートリッジ74の4つのインクカートリッジ71〜74が着脱可能に搭載される。
【0029】
キャリッジ31の下部には印刷ヘッド12が設けられている。印刷ヘッド12には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列を形成している。
【0030】
また、キャリッジ31の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
【0031】
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、例えば、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
【0032】
表示手段ともなる制御回路40は、載置部であるクレードル(Cradle)48に載置された撮像手段であるディジタルカメラ90との間で情報を授受する機能を有している。また、ディジタルカメラ90から取得した画像を印刷する際に、画像の解像度を変換したり、RGB表色系データをCMYK表色系データに変換したりする処理を実行する。
【0033】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転を紙送りローラ26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
【0034】
また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、紙送りローラ26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置および印刷用紙の紙端を検出するための光学センサ39とを備えている。なお、光学センサ39は、印刷用紙Pがセットされた場合に、印刷用紙Pに対して投光する光源と、印刷用紙Pからの反射光を対応する画像信号に変換するフォトダイオードとによって構成されている。
【0035】
図2に示すように、制御回路40は、CPU(Central Processing Unit)41、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))43、RAM(Random Access Memory)44、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))45、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)46、および通信手段の一部である送受信回路47を備えた算術論理演算回路として構成されている。なお、送受信回路47は、クレードル48に載置されたディジタルカメラ90との間で情報を送受信するものであるが、他の機器との間でも情報の送受信が可能となるように構成してもよい。
【0036】
この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路50、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52、紙送りモータ23、およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54、を備えている。
【0037】
I/F専用回路50は、入力手段の一部である操作部136、ヘッド駆動回路52、モータ駆動回路54、および光学センサ39との間で情報を授受するためのインタフェース回路である。
【0038】
図3は、図1に示すプリンタ22の外観を示す図である。この図3に示すように、プリンタ22は、筐体130、蓋部131、給紙部132、排紙部133、スロット135、操作部136、およびクレードル48によって構成されている。
【0039】
ここで、筐体130は、樹脂等によって構成され、その内部には、図1および図2に示すような機構部分および制御部分を内蔵している。蓋部131は、筐体130に設けられた回動軸(図示せず)を中心に、開閉方向に回動自在に係止されている。蓋部131を開くと、筐体130内部に収められている印刷ヘッドユニット60等が見える。
【0040】
給紙部132は、印刷用紙Pを貯留するストッカおよびストッカに貯留されている印刷用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙機構を有している。排紙部133は、印刷が終了した印刷用紙Pを排出する排出口と、排出口から排出された印刷用紙Pを貯留する排紙トレイ等によって構成されている。この図3では、排紙部133は、排紙可能な状態ではないので、排紙可能とするには、排紙部133の排紙トレイを回動させて排出口を外部と連通させる必要がある。
【0041】
クレードル48は、蓋部131の一部に設けられた、凹形状を有する箱形の部材によって形成され、ディジタルカメラ90の底面を下にして嵌合させることにより、ディジタルカメラ90を固定するとともに、ディジタルカメラ90との間で情報の授受が可能となる。なお、筐体130にクレードル48を固定せず、プリンタ22から離れた位置に設置するようにしたり、クレードル48自体を設けず、他の接続手段に置き換えるようにしたりしてもよい。
【0042】
図4は、図3に示すプリンタ22を前面から眺めた場合の外観図である。この図4では、クレードル48にディジタルカメラ90が載置された状態を示している。クレードル48にディジタルカメラ90が載置されると、被写体または撮影した画像を表示するための表示部であるLCD90gが前方を向くように構成されているので、ユーザは、LCD90gに表示された情報を閲覧することが可能になる。
【0043】
図5は、クレードル48の底面(ディジタルカメラ90の底面が当接される面)に設けられたアンテナ48a,48bを示す図である。この図に示すように、クレードル48の底面には、コイル状のアンテナ48aおよびアンテナ48bが設けられている。アンテナ48aは、ディジタルカメラ90との間で情報を授受する際に使用される。アンテナ48bは、ディジタルカメラ90が有する二次電池90p(図6を参照して後述する)を充電する際に、ディジタルカメラ90に電力を供給するために使用される。
【0044】
図6は、ディジタルカメラ90の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、ディジタルカメラ90は、CPU90a、画像処理部90b、光学系90c、CCD(Charge Coupled Device)90d、操作部90e、アクチュエータ90f、LCD90g、RAM90h、ROM90i、フラッシュメモリ90j、電源部90k、充電部90m、送受信部90n、二次電池90p、バス90qによって構成されている。
【0045】
ここで、CPU90aは、ROM90iに格納されたプログラムに応じて、装置の各部を制御するとともに、所定の演算処理を実行する。画像処理部90bは、CCD90dから供給された画像信号をディジタル信号に変換するとともに、ガンマ処理等を施して出力する。
【0046】
光学系90cは、複数のレンズによって構成され、被写体の光画像をCCD90dの受光面に集光する。CCD90dは、被写体の光画像を対応する画像信号に変換して出力する。
【0047】
入力手段の一部である操作部90eは、例えば、レリーズボタン、ズームボタン、および情報入力ボタンによって構成されており、被写体を撮像する場合および撮像した画像を参照したり、削除したりする場合に操作される。
【0048】
アクチュエータ90fは、光学系90cの焦点調整を行ったり、レンズカバーを開閉したりするための駆動力を発生するものである。LCD90gは、被写体の画像、撮影された画像、およびプリンタ22から供給された画像等の情報を表示する。
【0049】
RAM90hは、CPU90aが実行するプログラムやデータを一時的に格納するためのメモリである。ROM90iは、CPU90aが実行するプログラムやデータを格納しているメモリである。
【0050】
フラッシュメモリ90jは、撮影された画像を記憶するためのメモリであり、ディジタルカメラ90の本体に対して着脱可能に構成されている。電源部90kは、二次電池90pから供給された直流電圧を所定の電圧になるように昇圧または降圧した後、装置の各部に供給する。
【0051】
充電部90mは、アンテナ48bを介してプリンタ22から送信された交番磁界を整流して直流電力を生成し、二次電池90pを充電するとともに、二次電池90pの端子電圧を検出する。
【0052】
通信手段の一部である送受信部90nは、アンテナ48aとの間で、電波を媒介として情報を授受する。二次電池90pは、例えば、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池、またはリチウム電池等によって構成され、直流電力を電源部90kに供給するとともに、充電部90mによって充電される。
【0053】
図7は、プリンタ22に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、プリンタ22のハードウエアと、P−ROM43およびEEPROM46に格納されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、プリンタ22には、基本制御モジュール200、プリンタドライバモジュール201、画像処理モジュール202、DSC(Digital Still Camera)制御モジュール203、およびDB204が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
【0054】
表示手段であり、処理手段である基本制御モジュール200は、プリンタ22の基本的な制御を行うためのモジュールである。プリンタドライバモジュール201は、ディジタルカメラ90のフラッシュメモリ90jに記憶されている画像を印刷する際に、解像度の変換処理およびハーフトーニング処理等を実行するためのモジュールである。画像処理モジュール202は、例えば、画像の補正処理等を実行するためのモジュールである。DSC制御モジュール203は、ディジタルカメラを制御するためのモジュールである。DB204は、プリンタ22およびディジタルカメラ90を制御するためのプログラムやデータを格納するとともに、画像処理を行う際に対象となる画像を一時的に格納するためのデータベースとなるモジュールである。
【0055】
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0056】
図8は、以上の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、ディジタルカメラ90が、プリンタ22のクレードル48上に載置された場合に実行される処理である。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0057】
ステップS10:基本制御モジュール200は、送受信回路47からの出力を参照して、クレードル48にディジタルカメラ(DSC)90が載置されたか否かを検出する。
【0058】
具体的には、送受信部90nは常に微弱な電波を送信しており、当該電波の到達圏内にアンテナ48a,48bが位置した場合、すなわち、クレードル48にディジタルカメラ90が装着された場合には、送受信回路47がアンテナ48aを介してこれを受信し、基本制御モジュール200はディジタルカメラ90が載置されたと判断する。
【0059】
ステップS11:基本制御モジュール200は、ディジタルカメラ90から、ディジタルカメラ90の型番等を示す情報(例えば、ID(Identification)情報)を取得する。具体的には、基本制御モジュール200は、送受信回路47およびアンテナ48aを介して、型番等の情報を送信するように要求するコマンドを、ディジタルカメラ90の送受信部90nを介してCPU90aに送信する。
ディジタルカメラ90のCPU90aは、ROM90iに格納されている型番を示す情報を取得し、送受信部90nを介して送信する。その結果、基本制御モジュール200は、ディジタルカメラ90から送信されてきた情報をアンテナ48aを介して送受信回路47が受信し、型番に関する情報を得る。
【0060】
ステップS12:基本制御モジュール200は、ステップS11で取得したディジタルカメラ90の型番に関する情報を参照して初期設定を行う。具体的には、基本制御モジュール200は、DB204に予め格納されているディジタルカメラに関する情報から、ステップS11で取得した型番に対応する情報を取得し、その情報に基づいて基本設定を行う。
【0061】
図9は、DB204に予め格納されているディジタルカメラの情報の一例を示している。この例では、型番、属性、および内容が格納されている。例えば、型番「DSC−001」に対応する属性としての「画面サイズ」の内容としては「300×200」が格納されている。また、属性「使用コマンド種類」の内容としては「C001」が、属性「二次電池容量」の内容としては「3000mAh」が格納されている。また、その他の型番「DSC−002」〜「DSC−091」についても同様の情報が格納されている。
【0062】
このような情報を参照し、例えば、ディジタルカメラ90が図9に示す表の最初に掲げる「DSC−001」に該当する場合には、ディジタルカメラ90との間で通信を行う際のコマンドの種類として「C001」を設定する。なお、「C001」に対応するコマンド群は、DB204に予め格納されているか、または、ディジタルカメラ90を購入した際に添付されている記憶媒体(例えば、CD−ROM)から読み込むことができるようにする。
【0063】
ステップS13:基本制御モジュール200は、ステップS12において設定されたコマンドであって、ビューアの切り換えを要求するコマンドを、送受信回路47およびアンテナ48aを介してディジタルカメラ90に送信する。
【0064】
その結果、ディジタルカメラ90では、送受信部90nがこの情報を受信し、CPU90aに引き渡す。CPU90aは、受信したコマンドを解釈することにより、プリンタ22がビューアの切り換えを要求していることを認識する。そして、CPU90aは、LCD90gへ供給する画像信号として、送受信部90nによって受信された「C001」に対応するコマンド群中の、該当するコマンドに対応する画像信号を割り当てる。その結果、LCD90gには、プリンタ22から送信された画像が表示可能な状態になる。なお、ビューアの切り換えが終了した場合には、CPU90aは、切り換えが終了した旨を示す情報を、プリンタ22に対して送信する。
【0065】
ステップS14:基本制御モジュール200は、ビューアの切り換えが終了したか否かを判定し、終了した場合にはステップS15に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。具体的には、基本制御モジュール200は、ディジタルカメラ90からアンテナ48aを介して送信されてきた、ビューアの切り換えが終了した旨を示す情報を受信したか否かを判定し、受信した場合にはステップS15に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
【0066】
ステップS15:基本制御モジュール200は、初期画面をディジタルカメラ90のLCD90gに表示させる。具体的には、基本制御モジュール200は、DB204から初期画面を表示するための情報を取得し、ステップS12における初期設定に適合するように画面のドットサイズを調整した後、送受信回路47およびアンテナ48aを介して、ディジタルカメラ90に送信する。なお、ディジタルカメラ90がフォントを有していない場合であって、文字情報を表示する必要がある際には、CG45にテキスト情報を供給して対応する画像データを生成し、得られた画像データをディジタルカメラ90に送信すればよい。
【0067】
ディジタルカメラ90では、受信した画像信号を、画像処理部90bに供給し、画像処理部90bが具備するVRAM(Video RAM)等に一旦格納した後、映像信号に変換してLCD90gに供給する。その結果、LCD90gには、図10の(A)に示すような画像が表示されることになる。この表示例では、LCD90gには、タイトル251、メニュー項目252〜255、およびメッセージ256が表示されている。
【0068】
ここで、タイトル251としては「初期画面」が表示されている。メニュー項目252としては、画像の印刷を実行する際に選択される「1.印刷実行」が表示されている。メニュー項目253としては、印刷画質等の設定を行う際に選択される「2.印刷設定」が表示されている。メニュー項目254としては、印刷用紙のサイズ等を設定する際に選択される「3.用紙設定」が表示されている。メニュー項目255としては、ディジタルカメラ90の充電をしたり、ディジタルカメラ90から画像を転送したりする場合に選択される「4.オプション」が表示されている。また、メッセージ256としては「メニューを選択してください。」が表示されている。
【0069】
ステップS16:基本制御モジュール200は、動作モードを変更する処理を実行する。すなわち、ディジタルカメラ90が設置された場合には、メニューをLCD90gに表示するとともに、そのメニューに応じた処理を実行する必要があることから、基本制御モジュール200はプリンタ22の内部の動作モードを変更する処理を実行する。なお、動作モードの切り換えに応じて、操作部136のボタンの機能の少なくとも一部が変更される。しかし、操作部136のボタン機能中に、予めディジタルカメラ90の操作メニュー機能を入れておき、ディジタルカメラ90がクレードル48に載置されていない場合には、その機能が動作しないようにすることで、ボタン機能は従前のままとなるようにしてもよい。
【0070】
そして、ユーザは、LCD90gに表示されている、図10の(A)に示すような画面を参照することにより、メニューから所定の項目を選択して実行することができる。例えば、ユーザが、プリンタ22の操作部136の所定のボタン(例えば、図示せぬカーソルボタン)を操作した場合には、基本制御モジュール200が当該ボタンが操作されたことを検出し、当該ボタンに割り当てられた機能に応じた処理を実行する。例えば、図示せぬカーソルボタンが操作された場合には、図10の(B)に示すように、メニュー項目252が反転表示され、この項目が選択の対象となっていることが示される。
【0071】
このような状態で、操作部136から所定の決定ボタン(例えば、決定ボタン)が操作された場合には、基本制御モジュール200は、「印刷実行」が選択されたことを認識し、DB204から所定のプログラムを読み出して実行することにより印刷処理を開始する。
【0072】
印刷処理が開始されると、基本制御モジュール200は、ディジタルカメラ90のフラッシュメモリ90jに格納されている画像データとそのファイル名を読み取る。そして、基本制御モジュール200は、取得した画像データをDB204に一時的に格納するとともに、画像データの画素を間引く処理を実行することにより、サムネイル(Thumb Nail)画像を生成して、同じくDB204に格納する。
【0073】
つづいて、基本制御モジュール200は、生成したサムネイル画像と、ファイル名とを一覧表示するための画像を生成し、送受信回路47およびアンテナ48aを介してディジタルカメラ90に送信する。
【0074】
ディジタルカメラ90では、送受信部90nによってこの画像を受信し、LCD90gに表示する。その結果、LCD90gには、図11の(A)に示すような画面が表示されることになる。
【0075】
この表示例では、タイトル260として「印刷実行」が画面の上部に表示されており、その下には、ファイル名が付されたサムネイル画像261〜270が表示されている。また、画面の最下部には、メッセージ271として「印刷する画像を選択してください。」が表示されている。
【0076】
このような画面を参照しながら、ユーザが、プリンタ22の操作部136の所定のボタン(例えば、図示せぬカーソルボタン)を操作すると、選択された画像が反転表示され、印刷の対象となる画像を選択することができる。例えば、サムネイル画像261が選択され、図示せぬ決定ボタンが操作されたとすると、基本制御モジュール200は、サムネイル画像261が選択されたことを認識し、対応する画像データをDB204から取得し、ディジタルカメラ90に送信する。その結果、ディジタルカメラ90のLCD90gには、図11の(B)に示すような画面が表示されることになる。
【0077】
この表示例では、LCD90gには、選択されたサムネイル画像261に対応する画像280が拡大表示され、その下には、メッセージ281として「補正しますか?(YES、NO)」が表示されている。ユーザは、このような画面を参照し、選択した画像が正しいか否かを判定し、正しい場合には補正をするか否かを判断する。そして、補正をする場合にはメッセージ281に含まれている「YES」を選択し、そうでない場合には「NO」を選択する。
【0078】
例えば、「YES」が選択された場合には、基本制御モジュール200は、補正処理用の画面を表示するためのデータをDB204から取得し、ディジタルカメラ90に送信して表示させる。その結果、ディジタルカメラ90のLCD90gには、図12の(A)に示すような画面が表示されることになる。この表示例では、タイトル290として「補正設定」が表示されている。その下には、赤目補正をするための補正項目291として「1.赤目補正(する、しない)」が表示されている。その下には、逆光補正をするための補正項目292として「2.逆光補正(する、しない)」が表示されている。その下には、フォーカス補正をするための補正項目293として「3.フォーカス補正(ソフト、シャープ、しない)」が表示されている。さらにその下にはメッセージ294として「補正内容を設定してください。」が表示されている。
【0079】
ユーザは、このような画面を参照し、補正項目291〜293の各補正内容を実行する場合には「する」等を選択し、実行しない場合には「しない」を選択する。その結果、基本制御モジュール200は、選択された内容を取得し、取得した内容に応じて補正処理を実行する。例えば、図12の(A)の画面に示すような選択がなされた場合(赤目補正だけが選択され、それ以外の補正については選択されていない場合)には、赤目処理だけが実行される。なお、赤目補正とは、ストロボを使用して被写体を撮影した場合に、被写体の目が赤く写ることを補正することをいう。また、逆光補正とは、被写体の背後に光源が存在する状態で撮影した場合に、被写体が暗くなることを補正することをいう。また、フォーカス補正とは、画像の輪郭をぼかしたり(ソフト)、強調したり(シャープ)する補正処理をいう。
【0080】
補正処理が完了すると、基本制御モジュール200は、補正処理が施された画像データを、送受信回路47およびアンテナ48aを介してディジタルカメラ90に送信し、LCD90gに表示させる。その結果、LCD90gには、図12の(B)に示すような画面が表示される。この表示例では、補正処理が施された画像300と、メッセージ301として「印刷しますか(YES、NO)」が表示されている。
【0081】
このような画面を参照し、ユーザが、補正後の画像を印刷するために、「YES」を選択したとすると、基本制御モジュール200は、補正後の画像を印刷することが選択されたことを認識し、印刷内容設定用の画面を表示するための情報をDB204から取得し、ディジタルカメラ90に対して送信する。
【0082】
その結果、ディジタルカメラ90のLCD90gには、図13の(A)に示すような画面が表示される。この例では、最上部にはタイトルとして「印刷実行」が表示されている。その下には、設定項目311として「1.印刷用紙(PM写真紙、ファイン紙、普通紙)」が表示されている。その下には、設定項目312として「2.印刷枚数(2枚)」が表示されている。その下には、設定項目313として「3.印刷モード(高画質、普通)」が表示されている。その下には、設定項目314として「4.印刷用紙サイズ(L判、B5、A4、その他)」が表示されている。また、最下部にはメッセージ315として「印刷枚数等を入力してください。」が表示されている。
【0083】
このような画面において、各設定項目に対して入力したり、選択したりすることにより、印刷用紙、印刷枚数、印刷モード、印刷用紙サイズを設定することができる。なお、印刷枚数の初期設定として1枚が設定されているので、他の枚数にしたいときのみその数値を変更することになる。この例では、印刷用紙としては「ファイン紙」が、印刷枚数としては「1枚」が、印刷モードとしては「高画質」が、印刷用紙サイズとしては「L判」が選択されている。
【0084】
図13の(A)に示す画面において、各設定項目に対し、入力や選択がされた後、印刷を指示するボタンが操作されると、基本制御モジュール200は、補正後の画像データをプリンタドライバモジュール201に供給する。プリンタドライバモジュール201は、補正後の画像データに対して、解像度変換処理、ハーフトーニング処理等を施した後、得られたラスタデータを印刷ヘッド12に供給するとともに、紙送りデータに基づいて、紙送りモータ23を駆動して印刷処理を開始する。
【0085】
印刷処理が開始されると、キャリッジモータ24が駆動されてキャリッジ31が主走査方向に往復動作されながら、印刷ヘッド12からインク滴が吐出されて印刷用紙Pにドットが形成されていく。そして、1つの走査線の印刷が終了すると、紙送りモータ23によって副走査方向への走査が行われる。このような動作を繰り返すことにより、所望の画像が印刷されることになる。
【0086】
つぎに、図10の(A)に示す画面において、メニュー項目255の「4.オプション」が選択された場合の動作について説明する。なお、図10の(A)において、メニュー項目253の「2.印刷設定」が選択された場合には、例えば、図13の(A)に示す設定項目312,313の設定その他が実行され、メニュー項目254の「3.用紙設定」が選択された場合には、例えば、図13の(A)に示す設定項目311,314の設定その他が実行される。
【0087】
図10の(A)に示す画面において、メニュー項目255の「4.オプション」が選択されると、基本制御モジュール200は、DB204からオプション用の画面を表示するための情報を取得し、ディジタルカメラ90に対して送信する。その結果、ディジタルカメラ90のLCD90gには、図13の(B)に示すような画面が表示される。
【0088】
この表示例では、画面の最上部にはタイトル320として「オプション」が表示されている。その下には、メニュー項目321として「1.ディジタルカメラ充電」が表示されている。その下には、メニュー項目322として「2.画像転送」が表示されている。その下には、メニュー項目323として「3.インク残量確認」が表示されている。最下部には、メッセージ324として「メニューを選択してください。」が表示されている。
【0089】
このような画面において、メニュー項目321が選択されたとすると、基本制御モジュール200は、送受信回路47およびアンテナ48aを介してまず、ディジタルカメラ90に対して、二次電池90pの残量に関する情報を送信するように要請する。その結果、ディジタルカメラ90のCPU90aは、電源部90kからの出力を参照して、二次電池90pの残量を推定し、その推定結果を、送受信部90nからアンテナ48aに送ることで、プリンタ22に対して送信する。
【0090】
プリンタ22では、基本制御モジュール200が、DB204に予め格納されているディジタルカメラ90に関する情報(図9参照)から、二次電池90pの容量に関する情報を取得し、電池の残量、電池の容量、および、充電電流から充電に必要な時間を計算する。例えば、電池の残量が60%であり、電池の容量が2000mAhであり、充電電流が400mAである場合には、充電に必要な時間は2時間(=2000×(1−0.6)/400)となる。
【0091】
つぎに、基本制御モジュール200は、DB204から、ディジタルカメラ充電用の画面を表示するための情報を取得し、先に計算した充電に必要な時間(=2時間)とともに、送受信回路47およびアンテナ48aを介してディジタルカメラ90に送信する。その結果、LCD90gには、図14の(A)に示すような画面が表示されることになる。
【0092】
この表示例では、画面の最上部には、タイトル330として「ディジタルカメラの充電」が表示されている。その下には、メッセージ331として「ディジタルカメラの充電を開始します。電池の残量から推定すると、2時間程度かかると思われます。クレードルにディジタルカメラを装着したままの状態でお待ち下さい。」が表示されている。また、最下部には、充電の進行状況を示す充電状況バー332が表示されている。
【0093】
このような画面が表示された後、基本制御モジュール200は、送受信回路47に対して、アンテナ48bに対して所定の周波数の交流電圧を印加するように指示する。その結果、アンテナ48bに対して所定の周波数の交流電圧が印加されるので、充電部90mの図示せぬアンテナには電磁誘導によって、交流信号が現れる。充電部90mは、当該交流信号を整流して直流に変換した後、二次電池90pに供給して充電する。
【0094】
電源部90kは、二次電池90pの電圧の変化を検出し、充電が完了した場合には、その旨をプリンタ22に通知した後、充電を完了する。なお、このとき、LCD90gに対して充電が終了した旨を示すメッセージを表示するようにしてもよい。
【0095】
つぎに、図13の(B)に示す画面において、メニュー項目322としての「2.画像転送」が選択された場合の動作について説明する。
【0096】
メニュー項目322としての「2.画像転送」が選択されると、基本制御モジュール200は、画像の転送前の設定を行う画面を表示するための情報をディジタルカメラ90に送信し、LCD90gに表示させる。その結果、図14の(B)に示す画面が表示される。
【0097】
この表示例では、画面の最上部にタイトル340として「画像の転送」が表示されている。その下には、メッセージ341として、「プリンタに画像を転送します。転送する画像を選択してください。また、転送後にディジタルカメラのメモリから画像を消去するか否かを選択してください。」が表示されている。画面の最下部には、メッセージ342として「転送後に画像を消去する(YES、NO)」が表示されている。
【0098】
このような画面を参照しながら、ユーザがプリンタ22の操作部136の所定のボタン(例えば、カーソルボタン)を操作して、「YES」または「NO」のいずれかを選択した後、決定を示す所定のボタン(例えば、決定ボタン)を操作した場合には、基本制御モジュール200は、ディジタルカメラ90のフラッシュメモリ90jから画像データとファイル名を取得し、DB204に一時的に格納する。そして、基本制御モジュール200は、画像データを一定の割合で間引きすることにより、サムネイル画像を生成し、DB204に一時的に格納する。
【0099】
つぎに、基本制御モジュール200は、生成したサムネイル画像とファイル名とを一覧表示する画面を生成し、ディジタルカメラ90に送信してLCD90gに表示させる。その結果、図15の(A)に示すような画面がLCD90gに表示されることになる。
【0100】
この表示例では、画面の最上部にはタイトル350として「画像転送」が表示されている。その下には、サムネイル画像とそのファイル名のペア351〜360が一覧表示されている。最下部には、メッセージ361として「転送する画像を選択してください。」が表示されている。このような画面を参照しながら、操作部136を操作することにより、所望の画像を選択した後、転送を行う要求を行うと、基本制御モジュール200は、選択された画像データを、DB204の画像データの格納領域に格納する。そして、画像の転送が終了すると、図14の(B)において転送後に画像を消去することが選択されている場合(「YES」が選択されている場合)には、フラッシュメモリ90jから当該画像を消去する処理を実行する。
【0101】
なお、DB204に画像を格納する際には、画像データを格納するためのフォルダを新たに生成するとともに、フォルダの名前を入力するように要求し、選択された画像データを、当該フォルダに格納するようにしてもよい。
【0102】
また、図15の(A)に示す画面において、選択された画像データを拡大表示し、所望の画像データが選択されたか否かの確認を行うようにすることも可能である。また、画像データを複数同時に選択し、これらをまとめて転送できるようにしてもよい。
【0103】
つぎに、図13の(B)に示す画面において、メニュー項目323としての「3.インク残量確認」が選択された場合の動作について説明する。
【0104】
メニュー項目323としての「3.インク残量確認」が選択されると、基本制御モジュール200は、P−ROM43またはEERPOM46に格納されているインク残量を示す情報を取得する。なお、インク残量を示す情報は、カートリッジ71〜74に設けられているICチップ(図示せず)に格納されており、このICチップに格納されている情報が定期的に読み込まれて、P−ROM43またはEERPOM46の所定の領域に格納される。
【0105】
つぎに、基本制御モジュール200は、インク残量を示す画面を表示するための画像を生成し、ディジタルカメラ90に供給して、LCD90gに表示させる。その結果、ディジタルカメラ90のLCD90gには、図15の(B)に示すような画面が表示される。
【0106】
この表示例では、画面の最上部にはタイトル370として「インク残量」が表示されている。その下には、各色のインクとその残量を示す画像371が表示されている。この例では、左からK,C,M,Yの順番にカートリッジを示す画像が表示されており、インクの残量に対応した領域にハッチングが施されている。このような画像を参照することにより、インク残量を確認することができる。
【0107】
以上に説明したように、本発明の実施の形態では、ディジタルカメラ90に設けられたLCD90gを、プリンタ22の表示部として流用するようにしたので、プリンタ22の本体に表示部を設けなくても、LCD90gを参照することにより、簡易に各種の設定等を行うことが可能になる。
【0108】
また、ディジタルカメラ90のLCD90gとしては、一般的に、フルカラーであり、かつ、高精細なものが使用されることが多いため、このようなLCD90gをプリンタ22の表示部として流用することにより、印刷しようとする画像を事前に確認(プレビュー)するとともに、各種補正が必要となる場合にはLCD90gに表示させて、確認しながら補正処理を行うことが可能になる。
【0109】
また、以上の実施の形態では、プリンタ22によって画像を印刷する前に、印刷用紙の種類、印刷枚数、印刷モード、印刷用紙の種類等をLCD90gを参照しながら設定することができるので、スタンドアローン型のプリンタであっても、これらの設定を確実かつ迅速に行うことができる。
【0110】
また、以上の実施の形態では、プリンタ22にディジタルカメラ90を載置することにより、二次電池90pを充電するようにした。このため、ディジタルカメラ90用の充電器を準備し、充電器を商用電源に接続し、充電器とディジタルカメラ90とを接続する、といった一連の作業が不要になるので、簡易に充電を行うことが可能になる。
【0111】
また、プリンタ22側にカメラの種類毎に二次電池の性能を示す情報を予め格納しておき、この情報に基づいて充電を行うようにしたので、それぞれの二次電池に適切な充電時間により充電することができる。さらに、二次電池を充電する際には、満充電になったことを検出するための処理(例えば、デルタピーク検知処理)を行う必要があるが、このような処理を高い処理能力を有するCPU41に分担させることにより、確実かつ正確に行うことができる。
【0112】
また、以上の実施の形態では、ディジタルカメラ90のフラッシュメモリ90jに格納されている画像データを、LCD90gに一覧表示させるとともに、必要な画像データについては、プリンタ22に転送して保存することができるようにしたので、例えば、画像データを保存して、フラッシュメモリ90jを空にする操作を簡単に行うことができる。
【0113】
また、以上の実施の形態では、インクの残量を、ディジタルカメラ90のLCD90gに画像として表示するようにしたので、インク残量を視覚的かつ直感的に把握することが可能になる。
【0114】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、以上の実施の形態では、インクとしては、CMYKの4色を用いるようにしたが、この4色に加え、淡色系のインク(ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY))のインクを用いるようにしたり、他の1色を加えて5色としたりしてもよい。
【0115】
また、以上の実施の形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を印刷装置として用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。また、熱昇華型のプリンタまたはレーザ式のプリンタについても適用可能である。さらに、プリンタ以外の印刷装置であって、ディジタル画像を利用して印刷を行う印刷装置にも本発明を適用できる。
【0116】
また、以上の実施の形態では、ディジタルカメラ90と、プリンタ22との間で無線通信によって情報および電力を授受するようにしたが、例えば、接続ケーブルによってこれらを接続することも可能である。また、アンテナ48bを省略し、充電機能を持たないようにしたり、クレードルを2つ設け、1つにはアンテナ48bを設けて充電専用とし、他方にはアンテナ48aを設けて画像等の情報伝達用としたりしてもよい。
【0117】
また、以上の実施の形態では、二次電池90pを充電することがメニュー上から選択された場合に、二次電池90pを充電するようにしたが、クレードル48上にディジタルカメラ90が載置された場合には、二次電池90pの残量を自動的に検出し、例えば、満充電状態でない場合には、自動的に充電を開始するようにしてもよい。また、一般的に、LCD90gは電力の消費が大きいので、満充電状態になった後には、二次電池90pの消費を防ぐために、二次電池90pからの電力の供給を停止し、プリンタ22からのみ電力を供給するようにしてもよい。
【0118】
また、以上の実施の形態では、プリンタ22の蓋部131上にクレードル48を設けるようにしたが、これ以外の場所(例えば、筐体130等)に設けることも可能である。また、クレードル48を回転可能として、任意の方向にLCD90gが向くようにしてもよい。さらに、クレードル48を着脱可能とするとともに、複数のクレードルを準備しておき、ディジタルカメラ90の種類に応じたクレードルを選択して装着できるようにしてもよい。また、表示部として、LCD90gを示したが、LED(Light Emitting Diode)、PDP(Plasma Display Panel)エレクトロクロミック等他の表示素子を利用するものとしてもよい。
【0119】
さらに、以上の実施の形態では、撮像装置としてディジタルカメラ90を例に挙げて説明を行ったが、これ以外にもビデオカメラ、カメラ付き携帯電話、カメラ付きPDA(Personal Digital Assistant)に対しても本発明を適用することが可能である。要は、表示部と撮像機能を有する装置であればよい。また、撮像機能を有さず、画像の保存と機能と表示部を有するPDA付きの装置であってもよく、この場合、画像はカメラを接続したり、記憶媒体を利用して当該装置内に保存したりすることとなる。
【0120】
なお、以上の処理機能を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MOなどがある。
【0121】
また、処理機能が記述されたプログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0122】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0123】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷しようとする画像情報等を、製造コストを上げることなく、印刷する前に確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る印刷装置の主要部分の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示すプリンタの制御回路の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示すプリンタを斜め上方向から眺めた場合の外観図である。
【図4】図1に示すプリンタを前方から眺めた場合の外観図である。
【図5】図1に示すプリンタが有するクレードルの底面に設けられたアンテナの構成例を示す図である。
【図6】図1に示すディジタルカメラの電気的な構成例を示すブロック図である。
【図7】図1に示すプリンタのハードウエアとソフトウエアとが協働することにより実現される処理機能を示す図である。
【図8】図1に示すディジタルカメラがクレードル上に載置された場合に開始される処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】プリンタのP−ROMまたはEEPROMに予め格納されているディジタルカメラの型番とその仕様を示す図である。
【図10】ディジタルカメラのLCDに表示される画面であって、(A)は初期画面を示しており、(B)は(A)において所定のメニュー項目が選択された場合の状態を示している。
【図11】ディジタルカメラのLCDに表示される画面であって、(A)は図10の(A)において印刷実行が選択された場合に表示される画面を示しており、(B)は(A)において所定の画像が選択された場合の状態を示している。
【図12】ディジタルカメラのLCDに表示される画面であって、(A)は図11の(B)において補正を行うことが選択された場合に表示される画面を示しており、(B)は(A)において所定の補正が選択された後の画像の状態を示している。
【図13】ディジタルカメラのLCDに表示される画面であって、(A)は図12の(B)において印刷を行うことが選択された場合に表示される画面を示しており、(B)は図10の(A)において「4.オプション」が選択された場合に表示される画面を示している。
【図14】ディジタルカメラのLCDに表示される画面であって、(A)は図13の(B)において「1.ディジタルカメラ充電」が選択された場合に表示される画面を示しており、(B)は図13の(B)において「2.画像転送」が選択された場合に表示される画面を示している。
【図15】ディジタルカメラのLCDに表示される画面であって、(A)は図14の(B)のつぎに表示される画面を示しており、(B)は図13の(B)において「3.インク残量確認」が選択された場合に表示される画面を示している。
【符号の説明】
22 プリンタ(印刷装置)
40 制御回路(表示手段)
47 送受信回路(通信手段の一部)
48 クレードル(載置部)
90 ディジタルカメラ(撮像装置)
90e 操作部(入力手段の一部)
90g LCD(表示部)
90n 送受信部(通信手段の一部)
136 操作部(入力手段の一部)
200 基本制御モジュール(表示手段、処理手段)

Claims (11)

  1. 表示部を有する撮像装置との間で情報を授受することが可能な印刷装置において、
    上記撮像装置の上記表示部に対して情報を供給して表示させる表示手段を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記情報は、印刷しようとする画像情報であり、前記撮像装置の前記表示部に上記画像情報を表示することにより、印刷する前にプレビューすることが可能であることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記画像情報を補正する補正手段をさらに有し、
    前記表示手段は、前記補正手段によって補正された画像情報を、前記撮像装置の前記表示部に対して表示させることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記情報は、前記印刷装置の環境設定を行うための設定情報であることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  5. ユーザの操作に応じた情報を入力するための入力手段と、
    前記表示部に表示された情報を参照しながら、上記入力手段を介して所定の情報が入力された場合には、対応する処理を実行する処理手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  6. 前記撮像装置を前記印刷装置上に載置するための載置部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  7. 前記表示手段は、前記載置部に前記撮像装置が載置された場合には、前記表示部に対して情報を提供して表示させることを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
  8. 前記載置部は、前記撮像装置との間で情報を無線または有線で通信するための通信手段をさらに有することを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
  9. 表示部を有する撮像装置との間で情報を授受することが可能な印刷装置の印刷方法において、
    上記撮像装置の上記表示部に対して情報を供給して表示させる表示ステップを有することを特徴とする印刷方法。
  10. 表示部を有する撮像装置との間で情報を授受することが可能な印刷装置において実行されるコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    上記撮像装置の上記表示部に対して情報を供給して表示させる表示手段として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラム。
  11. 印刷装置との間で情報を授受することが可能な撮像装置において、
    上記印刷装置から供給された情報を表示する表示部を有することを特徴とする撮像装置。
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