JP2005049155A - 分注装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リード線の損傷を確実に防止することができる信頼性が高い分注装置を提供する。
【解決手段】分注装置10は、一部がノズルヘッド16に追従して撓むことができる可撓部18Aであるように配索された複数のリード線18と、弾性を有し、可撓部18Aにおいて各リード線18を取巻くように個別に被覆する螺旋形状の被覆材20と、可撓部18Aの一端近傍で被覆材20を上下方向に案内してノズルヘッド16に保持するノズルヘッド側ガイド22と、可撓部18Aの他端近傍で被覆材20を上下方向に案内してヘッドベース14に保持するヘッドベース側ガイド24と、を備え、リード線18の可撓部18Aが被覆材20と共にノズルヘッド16から上方に起立した半ループ形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成した。
【選択図】 図2
【解決手段】分注装置10は、一部がノズルヘッド16に追従して撓むことができる可撓部18Aであるように配索された複数のリード線18と、弾性を有し、可撓部18Aにおいて各リード線18を取巻くように個別に被覆する螺旋形状の被覆材20と、可撓部18Aの一端近傍で被覆材20を上下方向に案内してノズルヘッド16に保持するノズルヘッド側ガイド22と、可撓部18Aの他端近傍で被覆材20を上下方向に案内してヘッドベース14に保持するヘッドベース側ガイド24と、を備え、リード線18の可撓部18Aが被覆材20と共にノズルヘッド16から上方に起立した半ループ形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状の試薬、検体等の液状試料を分注するための分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、試薬、検体等をマイクロプレートの凹部、試験管等に分注するために、下方に突出する略棒状体で略水平な列方向に適宜なピッチで並設された複数のノズルと、該ノズルが個別に取付けられ、該ノズルのピッチを調節するために前記列方向移動自在、且つ、上下動自在にヘッドベースに取付けられた複数のノズルヘッドと、を備える分注装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
各ノズルヘッドは、シリンジポンプ、圧力センサ等の電気系部品を内蔵しているため、リード線が個別に結線されており、各リード線は少なくとも一部がノズルヘッドに追従して撓むことができる可撓部であるように配索されている。一般的には、各リード線はノズルヘッドに追従して撓むことができる長さを有する一部分が非拘束状態とされ、可撓部を構成している。又、可撓部の挙動の安定をさせるために一般的にリード線は可撓部の一端近傍でヘッドベースに保持され、これによりリード線は周辺部材に引っ掛かったり、過度に変形しないように保護されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−160328号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リード線は可撓部は一端がヘッドベースに保持されていても不規則に撓むことがあり、周辺の部材と擦れたり、又、リード線同士が擦れあって損傷することがあった。これにより短絡、断線等の電気系の不具合が生じることがあった。
【0006】
これに対して、リード線の可撓部をブラケット等で拘束すれれば、可撓部の撓みの自由度を小さくしうるが、構造が複雑になると共に、可撓部がブラケット等の近傍で過度に変形したり、ブラケット等と擦れたりして却ってリード線が損傷する可能性がある。
【0007】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、リード線の損傷を確実に防止することができる信頼性が高い分注装置を提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下方に突出する略棒状体で略水平な列方向に適宜なピッチで並設された複数のノズルと、該ノズルが個別に取付けられ、該ノズルのピッチを調節するために前記列方向移動自在、且つ、上下動自在にヘッドベースに取付けられた複数のノズルヘッドと、該複数のノズルヘッドに個別に結線され、且つ、少なくとも一部が前記ノズルヘッドに追従して撓むことができる可撓部であるように配索された複数のリード線と、を有してなる分注装置において、弾性を有し、少なくとも前記可撓部において前記各リード線を取巻くように個別に被覆する螺旋形状の被覆材と、前記可撓部の一端近傍で前記被覆材を上下方向に案内して前記ノズルヘッドに保持するためのノズルヘッド側ガイドと、を備え、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方及び下方のいずれかの方向に延在された湾曲形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成したことにより上記課題を解決したものである。
【0009】
尚、前記可撓部の他端近傍で前記被覆材を上下方向に案内して前記ヘッドベースに保持するためのヘッドベース側ガイドを備え、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方及び下方のいずれかの方向に延在された半ループ形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成するとよい。
【0010】
又、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方に起立した湾曲形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成するとよい。
【0011】
又、前記被覆材として、樹脂製のスパイラルチューブを用いるとよい。
【0012】
又、前記被覆材として、コイルばね状部材を用いてもよい。
【0013】
本発明によれば、リード線の摩耗を確実に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1に示されるように、分注装置10は、下方に突出する略棒状体で略水平な列方向に適宜なピッチで並設された複数(本実施形態では8本)のノズル12と、該ノズル12が個別に取付けられ、該ノズル12のピッチを調節するために前記列方向移動自在、且つ、上下動自在にヘッドベース14に取付けられた複数のノズルヘッド16と、該複数のノズルヘッド16に個別に結線され、且つ、一部がノズルヘッド16に追従して撓むことができる可撓部18Aであるように配索された複数のリード線18と、を備えている。
【0016】
更に、図2に示されるように、分注装置10は、螺旋形状で弾性を有し、可撓部18Aにおいて各リード線18を取巻くように個別に被覆する被覆材20と、可撓部18Aの一端近傍で被覆材20を上下方向に案内してノズルヘッド16に保持するためのノズルヘッド側ガイド22と、可撓部18Aの他端近傍で被覆材20を上下方向に案内してヘッドベース14に保持するヘッドベース側ガイド24と、を備え、リード線18の可撓部18Aが被覆材20と共にノズルヘッド16から上方に起立した半ループ形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成されたことを特徴としている。他の構成については、従来の分注装置と同様であるので説明を適宜省略することとする。
【0017】
ヘッドベース14は、前記列方向に沿って配置された4本の丸棒状の原動カム26と、これら原動カム26を両端近傍において回転自在に支持する一対の側板28と、原動カム26に案内されて前記列方向に移動自在の複数の水平スライダ30と、各水平スライダ30に上下動自在に取付けられ、且つ、ノズルヘッド16を支持する複数の垂直スライダ32と、ブラケット33(図1では一部のみ図示)と、を備えている。
【0018】
4本の原動カム26は、列をなす8本のノズル12の両側に沿って対称的に2本ずつ配置されている。一方側の2本の原動カム26は、上下方向に離間して平行に配置されて4個の水平スライダ30に係合され、他方側の2本の原動カム26も上下方向に離間して平行に配置されて他の4個の水平スライダ30に係合されている。又、4本の原動カム26は、一端において図示しない回転駆動装置に係合されており、同期して回転するように構成されている。又、各原動カム26の外周側面には4箇所に螺旋状のカム溝26Aが形成されている(図1では一部のみ図示)。
【0019】
水平スライダ30は、上下に離間した2箇所に前記列方向に貫通する貫通孔30Aが設けられており、これら貫通孔30Aにおいて原動カム26に摺動自在に嵌合している。又、貫通孔30A内には図示しない突起が設けられており、該突起において原動カム26のカム溝26Aに係合している。
【0020】
又、各水平スライダ30は、上下方向に配置された丸棒状の垂直ガイド34と、上下方向に配置されたボールねじ36と、該ボールねじ36を回転駆動するための回転駆動機構37と、を備えている。
【0021】
垂直スライダ32は、ナット32Aを備え、該ナット32Aにおいてボールねじ36に螺合すると共に垂直ガイド28に摺動自在に嵌合している。
【0022】
ブラケット33は板状体で、水平スライダ30の上方近傍に前記列方向に沿って略鉛直な姿勢で配置されている。
【0023】
ノズルヘッド16は、ノズル12を上端側において支持する基部38と、ブラケット40と、を備えている。基部38はノズル12に正圧及び負圧を供給するためのシリンジポンプ、圧力センサ等の電気系部品(図示省略)を内蔵しており、リード線18は基部38の上端に結線されている。ブラケット40は断面が略L字形状の棒状体で、突出するように基部38の上端に上方に取付けられている。
【0024】
図3に示されるように、リード線18は、複数本が束ねられてチューブ18Bで被覆された束線と称される形態をなしており、該チューブの外側において更に被覆材20で被覆されている。
【0025】
被覆材20は、具体的には樹脂製のスパイラルチューブであり、リード線18をノズルヘッド16の基部32の上端近傍まで被覆し、ブラケット34の内側角部に沿って配索されている。
【0026】
ノズルヘッド側ガイド22は、バンド状部材であり、各被覆材20を上下方向に案内してブラケット40に固定している。具体的には、ノズルヘッド側ガイド22は、ブラケット40に設けられた1つの貫通孔(図示省略)を挿通してブラケット40及び被覆材22を共締めし、被覆材22をブラケット40に保持している。
【0027】
ヘッドベース側ガイド24もノズルヘッド側ガイド22と同様のバンド状部材であり、各被覆材20を上下方向に案内してヘッドベース16のブラケット33に固定している。具体的には、ヘッドベース側ガイド24は、ブラケット33に設けられた2つの貫通孔を挿通してブラケット33及び被覆材22を共締めし、被覆材22をブラケット33に保持している。
【0028】
リード線18におけるこれらノズルヘッド側ガイド22及びヘッドベース側ガイド24の間の部分が可撓部18Aを構成している。
【0029】
次に、分注装置10の作用について説明する。
【0030】
まず、ノズルヘッド16が上下動する場合の作用について説明する。
【0031】
回転駆動機構37がボールねじ36を回転駆動し、ノズルヘッド16が上昇すると、図4に示されるように、リード線18の可撓部18Aは被覆材20と共にノズルヘッド16に追従して撓む。
【0032】
この際、リード線18の可撓部18Aの両端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22、ヘッドベース側ガイド24により上下方向に案内されてノズルヘッド16のブラケット40及びヘッドベース14のブラケット33に保持されているので、被覆材20は配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持される。
【0033】
尚、被覆材20は弾性を有しているが螺旋形状でリード線18の可撓部18Aを取巻くように被覆する螺旋形状であるので、ノズルヘッド16の上昇に追従して滑らかに撓むことができ、上方に起立した半ループ形状から外れた態様で変形することはない。
【0034】
又、振動等によりリード線18の可撓部18A及び被覆材20が若干傾倒しても被覆材20は、リード線18の可撓部18Aの両端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22、ヘッドベース側ガイド24により上下方向に案内されているので、その弾性により配索軌道は起立した半ループ形状に回復する。
【0035】
従って、被覆材20に被覆されたリード線18の可撓部18Aも配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持される。
【0036】
尚、ノズルヘッド16が下降する場合も同様である。
【0037】
次に、ノズルヘッド16が列方向に移動する場合の作用について説明する。
【0038】
原動カム26を回転駆動すると、図5に示されるように、ノズルヘッド16が列方向に移動し、被覆材20は若干捩れつつノズルヘッド16に追従して撓む。この際、被覆材20は螺旋形状で捩り剛性が低いので、ノズルヘッド16の列方向の移動に追従して滑らかに撓むことができ、上方に起立した半ループ形状から外れた態様で変形することはない。
【0039】
又、振動等によりリード線18の可撓部18A及び被覆材20が若干傾倒しても被覆材20は、リード線18の可撓部18Aの両端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22、ヘッドベース側ガイド24により上下方向に案内されているので、その弾性により配索軌道は起立した半ループ形状に回復する。
【0040】
従って、被覆材20に被覆されたリード線18の可撓部18Aも配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持され、周辺の部材や他のリード線18と干渉することがない。
【0041】
即ち、ノズルヘッド16が上下動する場合、及び列方向に移動する場合のいずれの場合であっても、リード線18の可撓部18Aは、配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持され、周辺の部材や他のリード線18と干渉することがない。
【0042】
尚、万が一、被覆材20が周辺の部材や他の被覆材20等と接触することがあっても、強く擦れあうことはないので被覆材20は摩耗することがなく、被覆材20で被覆されたリード線18の可撓部18Aは摩耗から確実に保護される。
【0043】
又、リード線18の可撓部18Aは配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持されて曲率もほぼ一定に保持され、過度に変形することがない。
【0044】
従って、リード線18の可撓部18Aは摩耗や過度の変形による損傷から完全に保護される。
【0045】
尚、リード線18の可撓部18Aの配索軌道は上方に起立した半ループ形状であり、ノズル12から完全に隔離されているので、ノズル12、マイクロプレート、試験管等とリード線18との干渉も確実に回避することができる。
【0046】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0047】
本第2実施形態は、図6に示されるように、前記第1実施形態に対し、ヘッドベース側ガイド24がリード線18の可撓部18Aの一端近傍で被覆材20を水平方向に案内してヘッドベース14に保持し、リード線18の可撓部18Aが被覆材20と共にノズルヘッド16から上方に起立した(半ループ形状ではない)湾曲形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成されたことを特徴としている。他の構成については前記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0048】
ヘッドベース14のブラケット50は上端が曲折され、略水平な上面が形成されている。該ブラケット50の上面50Aに沿って被覆材20が配索され、ヘッドベース側ガイド24でブラケット50に固定されている。
【0049】
ノズルヘッド16が上昇すると、図7に示されるように、リード線18の可撓部18Aは被覆材20と共にノズルヘッド16に追従して撓むが、リード線18の可撓部18Aの一端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22により上下方向に案内されてノズルヘッド16のブラケット40に保持されているので、被覆材20は配索軌道が上方に起立した湾曲形状に保持される。
【0050】
尚、被覆材20は螺旋形状であるので、ノズルヘッド16の上昇に追従して滑らかに撓むことができ、上方に起立した湾曲形状から外れた態様で変形することはない。
【0051】
又、振動等によりリード線18の可撓部18A及び被覆材20が若干傾倒しても被覆材20は、リード線18の可撓部18Aの一端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22により上下方向に保持されているので、その弾性により配索軌道は上方に起立した湾曲形状に回復する。
【0052】
従って、前記第1実施形態と同様に、被覆材20に被覆されたリード線18の可撓部18Aは、周辺の部材や他のリード線18と干渉することがなく、又、万が一、被覆材20が周辺の部材や他の被覆材20等と接触することがあっても、強く擦れあうことはないので被覆材20が摩耗することがなく、被覆材20で被覆されたリード線18の可撓部18Aは摩耗から確実に保護される。
【0053】
又、リード線18の可撓部18Aは配索軌道が上方に起立した湾曲形状に保持されるので過度に変形することがない。
【0054】
即ち、リード線18の可撓部18Aは、摩耗や過度の変形による損傷から完全に保護される。
【0055】
尚、ノズルヘッド16が下降する場合も同様である。更に、ノズルヘッド16が列方向に移動する場合も前記第1実施形態と同様に被覆材20及びリード線18の可撓部18Aは配索軌道が上方に起立した湾曲形状に保持されるので、リード線18の可撓部18Aは、摩耗や過度の変形による損傷から完全に保護される。
【0056】
尚、前記第1及び第2実施形態において、被覆材20は樹脂製のスパイラルチューブであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、被覆材は螺旋形状の弾性を有する部材であればよく、被覆材20に代えて、例えば、図8に示されるようなコイルばね状の被覆材60を用いてもよい。
【0057】
又、前記第1及び第2実施形態において、被覆材20及びリード線18の可撓部18Aは上方に起立した湾曲形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ノズル12、マイクロプレート、試験管とリード線18との干渉の問題等がない場合は、被覆材20及びリード線18の可撓部18Aがノズルヘッド16から下方に延在された湾曲形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成してもよい。
【0058】
又、前記第1及び第2実施形態において、ノズルヘッド側ガイド22及びヘッドベース側ガイド24はいずれもバンド状部材であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、被覆材20を上下方向に案内することができれば、ガイドの構造は特に限定されず、例えば、筒状のガイドを用いてもよい。又、線材のガイドで被覆材の一端近傍を複数箇所拘束し、上下方向に案内してもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リード線の損傷を確実に防止することが可能になるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る分注装置のノズルヘッド周辺の概略構造を示す斜視図
【図2】同ノズルヘッド周辺の構造を拡大して示す側面図
【図3】同ノズルヘッドに結線されたリード線及び被覆材の構造を模式的に示す斜視図
【図4】同ノズルヘッドの上昇に伴うリード線及び被覆材の挙動を示す側面図
【図5】同ノズルヘッドの列方向の移動に伴うリード線及び被覆材の挙動を示す平面図
【図6】本発明の第2実施形態に係る分注装置のノズルヘッド周辺の構造を示す側面図
【図7】同ノズルヘッドの上昇に伴うリード線及び被覆材の挙動を示す側面図
【図8】本発明の他の実施形態に係る被覆材の構造を模式的に示す斜視図
【符号の説明】
10…分注装置
12…ノズル
14…ヘッドベース
16…ノズルヘッド
18…リード線
18A…可撓部
20、60…被覆材
22…ノズルヘッド側ガイド
24…ヘッドベース側ガイド
26…原動カム
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状の試薬、検体等の液状試料を分注するための分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、試薬、検体等をマイクロプレートの凹部、試験管等に分注するために、下方に突出する略棒状体で略水平な列方向に適宜なピッチで並設された複数のノズルと、該ノズルが個別に取付けられ、該ノズルのピッチを調節するために前記列方向移動自在、且つ、上下動自在にヘッドベースに取付けられた複数のノズルヘッドと、を備える分注装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
各ノズルヘッドは、シリンジポンプ、圧力センサ等の電気系部品を内蔵しているため、リード線が個別に結線されており、各リード線は少なくとも一部がノズルヘッドに追従して撓むことができる可撓部であるように配索されている。一般的には、各リード線はノズルヘッドに追従して撓むことができる長さを有する一部分が非拘束状態とされ、可撓部を構成している。又、可撓部の挙動の安定をさせるために一般的にリード線は可撓部の一端近傍でヘッドベースに保持され、これによりリード線は周辺部材に引っ掛かったり、過度に変形しないように保護されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−160328号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リード線は可撓部は一端がヘッドベースに保持されていても不規則に撓むことがあり、周辺の部材と擦れたり、又、リード線同士が擦れあって損傷することがあった。これにより短絡、断線等の電気系の不具合が生じることがあった。
【0006】
これに対して、リード線の可撓部をブラケット等で拘束すれれば、可撓部の撓みの自由度を小さくしうるが、構造が複雑になると共に、可撓部がブラケット等の近傍で過度に変形したり、ブラケット等と擦れたりして却ってリード線が損傷する可能性がある。
【0007】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、リード線の損傷を確実に防止することができる信頼性が高い分注装置を提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下方に突出する略棒状体で略水平な列方向に適宜なピッチで並設された複数のノズルと、該ノズルが個別に取付けられ、該ノズルのピッチを調節するために前記列方向移動自在、且つ、上下動自在にヘッドベースに取付けられた複数のノズルヘッドと、該複数のノズルヘッドに個別に結線され、且つ、少なくとも一部が前記ノズルヘッドに追従して撓むことができる可撓部であるように配索された複数のリード線と、を有してなる分注装置において、弾性を有し、少なくとも前記可撓部において前記各リード線を取巻くように個別に被覆する螺旋形状の被覆材と、前記可撓部の一端近傍で前記被覆材を上下方向に案内して前記ノズルヘッドに保持するためのノズルヘッド側ガイドと、を備え、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方及び下方のいずれかの方向に延在された湾曲形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成したことにより上記課題を解決したものである。
【0009】
尚、前記可撓部の他端近傍で前記被覆材を上下方向に案内して前記ヘッドベースに保持するためのヘッドベース側ガイドを備え、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方及び下方のいずれかの方向に延在された半ループ形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成するとよい。
【0010】
又、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方に起立した湾曲形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成するとよい。
【0011】
又、前記被覆材として、樹脂製のスパイラルチューブを用いるとよい。
【0012】
又、前記被覆材として、コイルばね状部材を用いてもよい。
【0013】
本発明によれば、リード線の摩耗を確実に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1に示されるように、分注装置10は、下方に突出する略棒状体で略水平な列方向に適宜なピッチで並設された複数(本実施形態では8本)のノズル12と、該ノズル12が個別に取付けられ、該ノズル12のピッチを調節するために前記列方向移動自在、且つ、上下動自在にヘッドベース14に取付けられた複数のノズルヘッド16と、該複数のノズルヘッド16に個別に結線され、且つ、一部がノズルヘッド16に追従して撓むことができる可撓部18Aであるように配索された複数のリード線18と、を備えている。
【0016】
更に、図2に示されるように、分注装置10は、螺旋形状で弾性を有し、可撓部18Aにおいて各リード線18を取巻くように個別に被覆する被覆材20と、可撓部18Aの一端近傍で被覆材20を上下方向に案内してノズルヘッド16に保持するためのノズルヘッド側ガイド22と、可撓部18Aの他端近傍で被覆材20を上下方向に案内してヘッドベース14に保持するヘッドベース側ガイド24と、を備え、リード線18の可撓部18Aが被覆材20と共にノズルヘッド16から上方に起立した半ループ形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成されたことを特徴としている。他の構成については、従来の分注装置と同様であるので説明を適宜省略することとする。
【0017】
ヘッドベース14は、前記列方向に沿って配置された4本の丸棒状の原動カム26と、これら原動カム26を両端近傍において回転自在に支持する一対の側板28と、原動カム26に案内されて前記列方向に移動自在の複数の水平スライダ30と、各水平スライダ30に上下動自在に取付けられ、且つ、ノズルヘッド16を支持する複数の垂直スライダ32と、ブラケット33(図1では一部のみ図示)と、を備えている。
【0018】
4本の原動カム26は、列をなす8本のノズル12の両側に沿って対称的に2本ずつ配置されている。一方側の2本の原動カム26は、上下方向に離間して平行に配置されて4個の水平スライダ30に係合され、他方側の2本の原動カム26も上下方向に離間して平行に配置されて他の4個の水平スライダ30に係合されている。又、4本の原動カム26は、一端において図示しない回転駆動装置に係合されており、同期して回転するように構成されている。又、各原動カム26の外周側面には4箇所に螺旋状のカム溝26Aが形成されている(図1では一部のみ図示)。
【0019】
水平スライダ30は、上下に離間した2箇所に前記列方向に貫通する貫通孔30Aが設けられており、これら貫通孔30Aにおいて原動カム26に摺動自在に嵌合している。又、貫通孔30A内には図示しない突起が設けられており、該突起において原動カム26のカム溝26Aに係合している。
【0020】
又、各水平スライダ30は、上下方向に配置された丸棒状の垂直ガイド34と、上下方向に配置されたボールねじ36と、該ボールねじ36を回転駆動するための回転駆動機構37と、を備えている。
【0021】
垂直スライダ32は、ナット32Aを備え、該ナット32Aにおいてボールねじ36に螺合すると共に垂直ガイド28に摺動自在に嵌合している。
【0022】
ブラケット33は板状体で、水平スライダ30の上方近傍に前記列方向に沿って略鉛直な姿勢で配置されている。
【0023】
ノズルヘッド16は、ノズル12を上端側において支持する基部38と、ブラケット40と、を備えている。基部38はノズル12に正圧及び負圧を供給するためのシリンジポンプ、圧力センサ等の電気系部品(図示省略)を内蔵しており、リード線18は基部38の上端に結線されている。ブラケット40は断面が略L字形状の棒状体で、突出するように基部38の上端に上方に取付けられている。
【0024】
図3に示されるように、リード線18は、複数本が束ねられてチューブ18Bで被覆された束線と称される形態をなしており、該チューブの外側において更に被覆材20で被覆されている。
【0025】
被覆材20は、具体的には樹脂製のスパイラルチューブであり、リード線18をノズルヘッド16の基部32の上端近傍まで被覆し、ブラケット34の内側角部に沿って配索されている。
【0026】
ノズルヘッド側ガイド22は、バンド状部材であり、各被覆材20を上下方向に案内してブラケット40に固定している。具体的には、ノズルヘッド側ガイド22は、ブラケット40に設けられた1つの貫通孔(図示省略)を挿通してブラケット40及び被覆材22を共締めし、被覆材22をブラケット40に保持している。
【0027】
ヘッドベース側ガイド24もノズルヘッド側ガイド22と同様のバンド状部材であり、各被覆材20を上下方向に案内してヘッドベース16のブラケット33に固定している。具体的には、ヘッドベース側ガイド24は、ブラケット33に設けられた2つの貫通孔を挿通してブラケット33及び被覆材22を共締めし、被覆材22をブラケット33に保持している。
【0028】
リード線18におけるこれらノズルヘッド側ガイド22及びヘッドベース側ガイド24の間の部分が可撓部18Aを構成している。
【0029】
次に、分注装置10の作用について説明する。
【0030】
まず、ノズルヘッド16が上下動する場合の作用について説明する。
【0031】
回転駆動機構37がボールねじ36を回転駆動し、ノズルヘッド16が上昇すると、図4に示されるように、リード線18の可撓部18Aは被覆材20と共にノズルヘッド16に追従して撓む。
【0032】
この際、リード線18の可撓部18Aの両端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22、ヘッドベース側ガイド24により上下方向に案内されてノズルヘッド16のブラケット40及びヘッドベース14のブラケット33に保持されているので、被覆材20は配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持される。
【0033】
尚、被覆材20は弾性を有しているが螺旋形状でリード線18の可撓部18Aを取巻くように被覆する螺旋形状であるので、ノズルヘッド16の上昇に追従して滑らかに撓むことができ、上方に起立した半ループ形状から外れた態様で変形することはない。
【0034】
又、振動等によりリード線18の可撓部18A及び被覆材20が若干傾倒しても被覆材20は、リード線18の可撓部18Aの両端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22、ヘッドベース側ガイド24により上下方向に案内されているので、その弾性により配索軌道は起立した半ループ形状に回復する。
【0035】
従って、被覆材20に被覆されたリード線18の可撓部18Aも配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持される。
【0036】
尚、ノズルヘッド16が下降する場合も同様である。
【0037】
次に、ノズルヘッド16が列方向に移動する場合の作用について説明する。
【0038】
原動カム26を回転駆動すると、図5に示されるように、ノズルヘッド16が列方向に移動し、被覆材20は若干捩れつつノズルヘッド16に追従して撓む。この際、被覆材20は螺旋形状で捩り剛性が低いので、ノズルヘッド16の列方向の移動に追従して滑らかに撓むことができ、上方に起立した半ループ形状から外れた態様で変形することはない。
【0039】
又、振動等によりリード線18の可撓部18A及び被覆材20が若干傾倒しても被覆材20は、リード線18の可撓部18Aの両端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22、ヘッドベース側ガイド24により上下方向に案内されているので、その弾性により配索軌道は起立した半ループ形状に回復する。
【0040】
従って、被覆材20に被覆されたリード線18の可撓部18Aも配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持され、周辺の部材や他のリード線18と干渉することがない。
【0041】
即ち、ノズルヘッド16が上下動する場合、及び列方向に移動する場合のいずれの場合であっても、リード線18の可撓部18Aは、配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持され、周辺の部材や他のリード線18と干渉することがない。
【0042】
尚、万が一、被覆材20が周辺の部材や他の被覆材20等と接触することがあっても、強く擦れあうことはないので被覆材20は摩耗することがなく、被覆材20で被覆されたリード線18の可撓部18Aは摩耗から確実に保護される。
【0043】
又、リード線18の可撓部18Aは配索軌道が上方に起立した半ループ形状に保持されて曲率もほぼ一定に保持され、過度に変形することがない。
【0044】
従って、リード線18の可撓部18Aは摩耗や過度の変形による損傷から完全に保護される。
【0045】
尚、リード線18の可撓部18Aの配索軌道は上方に起立した半ループ形状であり、ノズル12から完全に隔離されているので、ノズル12、マイクロプレート、試験管等とリード線18との干渉も確実に回避することができる。
【0046】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0047】
本第2実施形態は、図6に示されるように、前記第1実施形態に対し、ヘッドベース側ガイド24がリード線18の可撓部18Aの一端近傍で被覆材20を水平方向に案内してヘッドベース14に保持し、リード線18の可撓部18Aが被覆材20と共にノズルヘッド16から上方に起立した(半ループ形状ではない)湾曲形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成されたことを特徴としている。他の構成については前記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0048】
ヘッドベース14のブラケット50は上端が曲折され、略水平な上面が形成されている。該ブラケット50の上面50Aに沿って被覆材20が配索され、ヘッドベース側ガイド24でブラケット50に固定されている。
【0049】
ノズルヘッド16が上昇すると、図7に示されるように、リード線18の可撓部18Aは被覆材20と共にノズルヘッド16に追従して撓むが、リード線18の可撓部18Aの一端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22により上下方向に案内されてノズルヘッド16のブラケット40に保持されているので、被覆材20は配索軌道が上方に起立した湾曲形状に保持される。
【0050】
尚、被覆材20は螺旋形状であるので、ノズルヘッド16の上昇に追従して滑らかに撓むことができ、上方に起立した湾曲形状から外れた態様で変形することはない。
【0051】
又、振動等によりリード線18の可撓部18A及び被覆材20が若干傾倒しても被覆材20は、リード線18の可撓部18Aの一端近傍で被覆材20はノズルヘッド側ガイド22により上下方向に保持されているので、その弾性により配索軌道は上方に起立した湾曲形状に回復する。
【0052】
従って、前記第1実施形態と同様に、被覆材20に被覆されたリード線18の可撓部18Aは、周辺の部材や他のリード線18と干渉することがなく、又、万が一、被覆材20が周辺の部材や他の被覆材20等と接触することがあっても、強く擦れあうことはないので被覆材20が摩耗することがなく、被覆材20で被覆されたリード線18の可撓部18Aは摩耗から確実に保護される。
【0053】
又、リード線18の可撓部18Aは配索軌道が上方に起立した湾曲形状に保持されるので過度に変形することがない。
【0054】
即ち、リード線18の可撓部18Aは、摩耗や過度の変形による損傷から完全に保護される。
【0055】
尚、ノズルヘッド16が下降する場合も同様である。更に、ノズルヘッド16が列方向に移動する場合も前記第1実施形態と同様に被覆材20及びリード線18の可撓部18Aは配索軌道が上方に起立した湾曲形状に保持されるので、リード線18の可撓部18Aは、摩耗や過度の変形による損傷から完全に保護される。
【0056】
尚、前記第1及び第2実施形態において、被覆材20は樹脂製のスパイラルチューブであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、被覆材は螺旋形状の弾性を有する部材であればよく、被覆材20に代えて、例えば、図8に示されるようなコイルばね状の被覆材60を用いてもよい。
【0057】
又、前記第1及び第2実施形態において、被覆材20及びリード線18の可撓部18Aは上方に起立した湾曲形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ノズル12、マイクロプレート、試験管とリード線18との干渉の問題等がない場合は、被覆材20及びリード線18の可撓部18Aがノズルヘッド16から下方に延在された湾曲形状の配索軌道を保持しつつノズルヘッド16に追従して撓むように構成してもよい。
【0058】
又、前記第1及び第2実施形態において、ノズルヘッド側ガイド22及びヘッドベース側ガイド24はいずれもバンド状部材であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、被覆材20を上下方向に案内することができれば、ガイドの構造は特に限定されず、例えば、筒状のガイドを用いてもよい。又、線材のガイドで被覆材の一端近傍を複数箇所拘束し、上下方向に案内してもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リード線の損傷を確実に防止することが可能になるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る分注装置のノズルヘッド周辺の概略構造を示す斜視図
【図2】同ノズルヘッド周辺の構造を拡大して示す側面図
【図3】同ノズルヘッドに結線されたリード線及び被覆材の構造を模式的に示す斜視図
【図4】同ノズルヘッドの上昇に伴うリード線及び被覆材の挙動を示す側面図
【図5】同ノズルヘッドの列方向の移動に伴うリード線及び被覆材の挙動を示す平面図
【図6】本発明の第2実施形態に係る分注装置のノズルヘッド周辺の構造を示す側面図
【図7】同ノズルヘッドの上昇に伴うリード線及び被覆材の挙動を示す側面図
【図8】本発明の他の実施形態に係る被覆材の構造を模式的に示す斜視図
【符号の説明】
10…分注装置
12…ノズル
14…ヘッドベース
16…ノズルヘッド
18…リード線
18A…可撓部
20、60…被覆材
22…ノズルヘッド側ガイド
24…ヘッドベース側ガイド
26…原動カム
Claims (5)
- 下方に突出する略棒状体で略水平な列方向に適宜なピッチで並設された複数のノズルと、該ノズルが個別に取付けられ、該ノズルのピッチを調節するために前記列方向移動自在、且つ、上下動自在にヘッドベースに取付けられた複数のノズルヘッドと、該複数のノズルヘッドに個別に結線され、且つ、少なくとも一部が前記ノズルヘッドに追従して撓むことができる可撓部であるように配索された複数のリード線と、を有してなる分注装置において、
弾性を有し、少なくとも前記可撓部において前記各リード線を取巻くように個別に被覆する螺旋形状の被覆材と、前記可撓部の一端近傍で前記被覆材を上下方向に案内して前記ノズルヘッドに保持するためのノズルヘッド側ガイドと、が備えられ、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方及び下方のいずれかの方向に延在された湾曲形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成されたことを特徴とする分注装置。 - 請求項1において、
前記可撓部の他端近傍で前記被覆材を上下方向に案内して前記ヘッドベースに保持するためのヘッドベース側ガイドが備えられ、前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方及び下方のいずれかの方向に延在された半ループ形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成されたことを特徴とする分注装置。 - 請求項1又は2において、
前記リード線の可撓部が前記被覆材と共に前記ノズルヘッドから上方に起立した湾曲形状の配索軌道を保持しつつ前記ノズルヘッドに追従して撓むように構成されたことを特徴とする分注装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記被覆材は、樹脂製のスパイラルチューブであることを特徴とする分注装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記被覆材は、コイルばね状部材であることを特徴とする分注装置。
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- 2003-07-31 JP JP2003204366A patent/JP2005049155A/ja active Pending
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