JP2005048619A - NOx浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガス中のNOxの浄化のためにNOx吸蔵還元型触媒を用いる排気ガス浄化システムにおいて、触媒温度が上昇するようなエンジンの過渡運転状態においても、NOxの大気中への排出を防止でき、しかも、NOx吸蔵還元型触媒の再生制御の初期におけるNOxの大気中への排出を防止できて、NOx浄化率を著しく向上できるNOx浄化システムを提供する。
【解決手段】NOx吸蔵還元型触媒をそれぞれ備えた第1NOx浄化装置22と第2NOx浄化装置25を内燃機関Eの排気通路20に上流側から順に直列に配設したNOx浄化システム1において、前記第1NOx浄化装置22から流出し、前記第2NOx浄化装置25に流入する排気ガスを冷却する排気ガス冷却装置23を設けて構成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を吸蔵及び放出・還元して浄化するNOx吸蔵還元型触媒を備えた内燃機関のNOx浄化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンや一部のガソリンエンジン等の内燃機関や様々な燃焼装置の排気ガス中からNOxを還元除去するためのNOx触媒について種々の研究や提案がなされている。その一つに、ディーゼルエンジン用のNOx低減触媒としてNOx吸蔵還元型触媒を備えたNOx浄化装置があり、有効に排気ガス中のNOxを浄化できる。
【0003】
このNOx浄化装置の本体は、図4に示すような構造のモノリスハニカム30Mで構成され、このモノリスハニカム30Mは、図5に示すように、コーディエライト又はステンレスで形成されている構造材である担体31により区画された多角形のセル30Sを多数有している。このセル30Sの壁面には、図5及び図6に示すように、アルミナやゼオライト等で形成された触媒担持層となる多孔質の触媒コート層34が設けられ、この表面積を稼いでいる触媒コート層34の表面に触媒金属(触媒活性金属)32とNOx吸蔵物質(NOx吸蔵材)33を担持している。
【0004】
この触媒金属32は、白金(Pt)等の貴金属触媒であり、酸化・還元反応を促進する。また、NOx吸蔵物質33は、バリウム(Ba)等の物質であり、排気ガス中の酸素(O)濃度や一酸化炭素(CO)濃度や排気ガスの温度によってNOxの吸蔵及びNOxの放出の二つの機能を発揮する。
【0005】
このNOx吸蔵還元型触媒は、ディーゼルエンジンや希薄燃焼ガソリンエンジン等の通常の運転時のように、流入する排気ガスの空燃比がリーン(高酸素濃度)状態であって雰囲気中にOが存在する場合には、図7に示すように、排気ガス中の一酸化窒素(NO)が酸化機能を持つ触媒金属32により酸化されて二酸化窒素(NO)となり、このNOはバリウム等のNOx吸蔵物質33に硝酸塩(BaNO)として蓄積される。
【0006】
しかし、NOxの吸蔵を続けていくとバリウム等が全て硝酸塩に変化してNOx吸蔵機能を失ってしまう。そこで、エンジンの運転条件を変えて、排気ガス中にOが存在せず、一酸化炭素濃度が高く、排気温度も高い排気ガス(過濃燃焼排気ガス:リッチスパイクガス)を発生させてNOx吸蔵還元型触媒に送る。
【0007】
そして、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比やリッチ(低酸素濃度)状態になって雰囲気中にOが無くなり、一酸化炭素濃度と排気ガスの温度も上昇すると、図8に示すように、NOxを吸蔵した硝酸塩はNOを放出し、元のバリウムに戻る。この放出されたNOは、排気ガス中にOが存在しないので、排気ガス中のCO、HC、Hを還元剤として酸化機能を持つ触媒金属32上で還元されてNとなり、排気ガス中の諸成分は、CO,HO,N等の無害な物質として大気中に放出される。
【0008】
そのため、NOx吸蔵還元型触媒を備えた排気ガス浄化システムでは、NOx吸蔵能力が飽和に近くなると、NOx吸蔵能力回復用のリッチ制御を行うことにより、排気ガスの空燃比をリッチにし、これにより、NOx吸蔵還元型触媒に流入する排気ガスの酸素濃度を低下、一酸化炭素濃度を上昇させて、吸収したNOxを放出させて、この放出されたNOxを金属触媒により還元させる再生制御を行っている。なお、この再生制御の際には、リッチ状態時に放出されるNOxを還元するのに必要十分な量のHCやCO等の還元剤を供給する必要がある。
【0009】
また、このNOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵量は、NOx吸蔵物質におけるCOとNOの平衡濃度で決まっており、触媒の温度に大きく依存し、低温では大きいが高温では低下する。そのため、NOx吸蔵還元型触媒の温度が低温から高温に変化すると、触媒温度の上昇と共にNOx吸蔵量が低下するため、この低下した吸蔵容量分だけNOxを放出してしまうことになる。
【0010】
従って、触媒温度が変化するような過渡的なエンジンの運転状態が継続すると、触媒温度の上昇時にNOxが放出されるため、NOx浄化性能は著しく低下することになる。図9にNOx吸蔵還元型触媒を単独で設けたNOx浄化システムにおける、エンジントルクQ、触媒入口温度Ti、触媒出口温度To、触媒入口NOx濃度Ci,触媒出口NOx濃度Coを示す。エンジン回転数を一定とした場合であるが、エンジントルクQが増加してNOx吸蔵還元型触媒の温度が上昇すると吸蔵していたNOxが放出され、触媒出口NOx濃度Coが触媒入口NOx濃度Ciよりも高くなりNOx浄化率が悪化するのが分かる。
【0011】
また、NOx吸蔵還元型触媒がNOxで飽和状態になり触媒再生の為にリッチ燃焼制御に入ると、高温の排気ガスにより触媒温度が急激に上昇し、急速にNOx吸蔵物質からNOxが放出されるため、触媒金属によるNOx還元反応が追いつかず、リッチ燃焼制御の初期にNOxが大気中に排出されてしまうという問題もある。そのため、吸蔵機能の触媒温度依存性や触媒再生初期におけるNOxの放出等を考慮する必要があり、様々な工夫をしたNOx浄化システムが提案されている。
【0012】
その一つに、NOx吸収剤(NOx吸蔵還元型触媒)を間隔を置いて直列に配置し、上流側の第1NOx吸収剤では排気ガスが比較的低温の時のNOxを吸収すると共に、下流側の第2NOx吸収剤では、排気ガスが比較的高温の時の排気ガスに含まれているNOxと、排気ガス温度の上昇により第1NOx吸収剤から自然放出されるNOxを吸収することにより、広い排気温度範囲でNOxが大気中に放出されるのを防止する内燃機関の排気浄化装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0013】
更に、第1NOx吸収剤をバイパスする冷却フィン付き通路を設け、切換弁により流路を選択可能に形成し、排気ガス温度が低い時には第1NOx吸収剤側を選択して、第1NOx吸収剤と第2NOx吸収剤の二段構えでNOxを浄化し、排気ガス温度が高い時には冷却フィン付き通路側を選択して、排気ガスを冷却してから第2NOx吸収剤でNOxを浄化する内燃機関の排気浄化装置も提案されている(同じく特許文献1参照。)。
【0014】
【特許文献1】
特開平6−117221号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このNOx吸収剤を間隔を置いて直列に配置した内燃機関の排気浄化装置においては、排気ガス温度の上昇により第1NOx吸収剤から自然放出されたNOxを第2NOx吸収剤により吸収し、排気ガス温度が上昇するようなエンジンの過渡状態におけるNOxの大気中への排出の防止を図っているが、高温の排気ガスにより第2NOx吸収剤も温度上昇するので、第2NOx吸収剤の吸収能力が低下し、NOxの大気中への排出の防止が十分に行われないおそれがあるという問題がある。
【0016】
この下流側の第2NOx吸収剤の吸収能力の確保のために、エンジンから十分な冷却距離をとって第2NOx吸収剤を配置しようとすると、第2NOx吸収剤の容量が大きいため車両のレイアウト上困難な場合も多く、また、十分な冷却距離を取らずに、吸収能力を十分に大きくしようとすると、容量が大きくなり、配置場所や製造コスト等で実用化に問題が生じる。
【0017】
そして、第1NOx吸収剤をバイパスする冷却フィン付き通路を設けた内燃機関の排気浄化装置においては、第2NOx吸収剤を再生する再生制御では、リッチ燃焼を行わずにリーン燃焼に還元剤供給弁から還元剤を供給して排気ガスをリッチ状態にしているが、排気温度が高い時には冷却フィン付き通路側を選択して排気ガスを冷却する構成となっているので、第2NOx吸収剤から放出されるNOxの浄化に必要な触媒温度が得られないおそれがある。触媒温度が低いままであると、触媒が活性化せずNOxの還元ができないので、放出されたNOxとNOxの還元剤である大量のHCが未利用のまま大気中への排出され、排気ガスに対する浄化性能が著しく低下することになる。
【0018】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、排気ガス中のNOxの浄化のためにNOx吸蔵還元型触媒を備えた排気ガス浄化システムにおいて、触媒温度が上昇するようなエンジンの過渡運転状態においても、NOxの大気中への排出を防止でき、しかも、NOx吸蔵還元型触媒の再生制御の初期におけるNOxの大気中への排出を防止できて、NOx浄化率を著しく向上できるNOx浄化システムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するためのNOx浄化システムは、NOx吸蔵還元型触媒をそれぞれ備えた第1NOx浄化装置と第2NOx浄化装置を内燃機関の排気通路に上流側から順に直列に配設したNOx浄化システムにおいて、前記第1NOx浄化装置から流出し、前記第2NOx浄化装置に流入する排気ガスを冷却する排気ガス冷却装置を設けて構成する。
【0020】
この構成によれば、排気ガス冷却装置を設けているので、上流側の第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを冷却してから、下流側の第2NOx浄化装置に流すことができる。そのため、上流側の第1NOx浄化装置で浄化しきれなかったNOx、及び、排気ガス温度が上昇し上流側の第1NOx浄化装置がNOx放出温度以上になって放出するNOx等を、下流の触媒温度が低い第2NOx浄化装置で効率良く吸蔵して、NOxの大気中への排出を防止できる。
【0021】
更に、NOx吸蔵能力を回復させるための再生制御でリッチ燃焼した時に、このリッチ燃焼の初期に上流側の第1NOx浄化装置から流出するNOxを下流側の第2NOx浄化装置で吸蔵できる。
【0022】
そして、上記のNOx浄化システムにおいて、前記第1NOx浄化装置の下流側と前記第2NOx浄化装置の上流側とを連結するバイパス通路を設け、該バイパス通路に前記排気ガス冷却装置を配置すると共に、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを直接前記第2NOx浄化装置へ流す第1流路と、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記バイパス通路の前記排気ガス冷却装置を経由させてから前記第2NOx浄化装置へ流す第2流路とを切替可能にする切替弁を設けて構成する。
【0023】
この構成によれば、切替弁の操作により、第2NOx浄化装置に流入する排気ガスを、排気ガス冷却装置を通過させて冷却したり、通過させずにそのまま流入させたりすることを選択でき、エンジンから排出される排気ガスの温度に対してより適切に対応してNOxをより効率よく浄化できる。
【0024】
そして、上記のNOx浄化システムで、前記第1NOx浄化装置と前記第2NOx浄化装置のNOx吸蔵能力の回復のための再生制御を行っていない場合において、前記第1NOx浄化装置の触媒温度指標値がNOx放出温度未満の時は、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記第1流路に流し、前記第1NOx浄化装置の触媒温度指標値がNOx放出温度以上の時は、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記第2流路に流すように構成する。
【0025】
ここで使用している触媒温度指標値とは、触媒温度と相関を持つ物理量や数値であり、計測した触媒温度そのものや、触媒温度を推定できるような温度、例えば、計測した排気温度や、エンジンの負荷や回転数から予め入力したマップデータ等から推定した触媒温度等をいう。一般的に、触媒温度を直接測定するのは難しいため、排気温度等で触媒温度の代用をする。
【0026】
この構成によれば、第1NOx浄化装置の触媒温度指標値がNOx放出温度未満の時は、排気ガスを冷却せずに第2NOx浄化装置に送って二段構えでNOxを浄化し、第1NOx浄化装置の触媒温度指標値がNOx放出温度以上の時は、排気ガスを冷却してから第2NOx浄化装置に送っているので、第1NOx浄化装置で放出されるNOxを、NOx放出温度未満の第2NOx浄化装置で効率良く浄化できる。
【0027】
そして、前記第1NOx浄化装置と前記第2NOx浄化装置のNOx吸蔵能力の回復のための再生制御を行っている場合においては、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記第1流路に流すように構成する。
【0028】
この再生制御時は、第1流路を選択して排気ガス冷却装置に排気ガスを通過させず、排気ガスを高温のまま第2NOx浄化装置に流すことにより、この高温の排気ガスで第2NOx浄化装置を再生することができる。
【0029】
また、上記のNOx浄化システムにおいて、前記第2NOx浄化装置を前記第1NOx浄化装置よりも小型に形成する。この構成により、効率よくNOx吸蔵還元型触媒を配置できる。なお、NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力は、低温の方が大きいので、同じ容量(NOx吸蔵能力)であっても低温の排気ガスが流入する第2NOx浄化装置の容量を高温の排気ガスが流入する第1NOx浄化装置の容量よりも小さくすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態のNOx浄化システムについて、図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1に示すように、第1の実施の形態のNOx浄化システム1を設けた自動車では、ディーゼルエンジンEの燃料噴射を行うコモンレール噴射システム(燃料噴射システム)2及びエンジン全体を制御するECU(エンジンコントロールユニット)と呼ばれる電子制御装置(電子制御ボックス)3が設けられている。このコモンレール噴射システム2は燃料タンク4から燃料を供給され、電子制御装置3はバッテリー5から電力供給される。
【0032】
そして、図2に示すように、エンジンEの吸気通路10には、上流側からエアフローセンサ11、ターボチャージャ12のコンプレッサ12a、インタークーラ13が設けられている。また、排気通路20には、上流側から、ターボチャージャ12のタービン12b、第1排気温度センサ21、第1NOx浄化装置22、排気ガス冷却装置23、第2排気温度センサ24、第2NOx浄化装置25、消音器26が設けられている。更に、排気ガスの一部Geを吸気側に再循環するEGR通路40が設けられ、このEGR通路40にはEGRクーラ41とEGR弁42が設けられている。
【0033】
この排気ガス浄化システム1においては、空気Aはエアフローセンサ11、コンプレッサ12a、インタークーラ13を通過してエンジンEの吸気マニホールドからシリンダ内に供給される。また、排気ガスGは、エンジンEの排気マニホールドを出て排気通路20の第1NOx浄化装置22、排気ガス冷却装置23、第2NOx浄化装置25を通過して浄化された排気ガスGcとなり、消音器26を通過し大気中へ排出される。そして、排気ガスGの一部であるEGRガスGeは、EGR通路40を通って吸気マニホールドに入り再循環する。
【0034】
そして、第1NOx浄化装置22と第2NOx浄化装置25は、NOx吸蔵還元型触媒を備えて形成される。このNOx吸蔵還元型触媒は、図4〜図9に示すように、γアルミナやゼオライト等で形成したモノリスハニカムのセル30Sの壁面を担体31とし、この担持体31の表面に触媒金属32とNOx吸蔵物質(NOx吸蔵材)33を担持させて形成される。
【0035】
この触媒金属32は、活性開始温度より高い温度域で酸化活性を持つ白金(Pt)やパラジウム(Pd)等で形成することができる。また、NOx吸蔵物質33は、カリウム(K),ナトリウム(Na),リチウム(Li),セシウム(Cs)等のアルカリ金属、バリウム(Ba),カルシウム(Ca)等のアルカリ土類金属、ランタン(La),イットリウム(Y)等の希土類等のいずれか一つ又は組合せで形成することができ、ガス中の酸素濃度が高く、一酸化炭素濃度が低い時にはNOxを吸蔵し、ガス中の酸素濃度が低く、一酸化炭素濃度と排気ガスの温度が高い時にはNOxを放出する。
【0036】
そして、このNOx吸蔵還元型触媒では、図7に示すように、排気ガスがリーン状態(希薄燃焼)の高酸素濃度雰囲気下では、排気ガス中のNOx触媒金属32の触媒作用により酸化されてNOとなり、NO の形で触媒内に拡散しNOx吸蔵物質33に硝酸塩(Ba(NO)の形で吸収される。つまり、炭酸バリウム(BaCO)から硝酸バリウム(Ba(NO)に変化することで、選択的にNOを吸蔵する。
【0037】
そして、図8に示すように、排気ガスがリッチ状態になり酸素濃度が低下し、一酸化炭素濃度と排気ガス温度が上昇すると、NO がNOの形でNOx吸蔵物質33から放出される。つまり、硝酸バリウム(Ba(NO)から元のバリウムに戻る(炭酸バリウム)ことで、NOを放出する。この放出されたNOは、排気ガス中に含まれている未燃HCやCOやH等の還元剤により触媒金属32の触媒作用を受けて、Nに還元される。この還元作用により、大気中にNOxが放出されるのを阻止することができる。
【0038】
なお、ここでいう排気ガスのリッチ状態とは、必ずしもシリンダボア内でリッチ燃焼する必要はなく、NOx吸蔵還元型触媒に流入する排気ガス中に供給した空気量と燃料量(シリンダボア内で燃焼した分も含めて)との比が理論空燃比に近いか理論空燃比より燃料量が多いリッチの状態であることをいう。
【0039】
このNOx浄化システム1においては、第2NOx浄化装置25に流入する排気ガスの温度は、第1NOx浄化装置22に流入する排気ガスの温度よりも低くなるので、第2NOx浄化装置25は第1NOx浄化装置22よりも低温でNOxを浄化することになり、NOx吸蔵還元型触媒のNOxの吸蔵能力は低温の方が大きいので、第2NOx浄化装置25を第1NOx浄化装置22よりも、小型に形成する。
【0040】
この構成のNOx浄化システム1によれば、排気ガスGは、上流側の第1NOx浄化装置22と下流側の第2NOx浄化装置25により二段構えでNOx浄化でき、上流側の第1NOx浄化装置22で浄化しきれなかったNOxを下流の触媒温度が低い第2NOx浄化装置25で浄化して、NOxの大気中への排出を防止できる。
【0041】
しかも、排気ガス冷却装置23により、上流側の第1NOx浄化装置22から流出する排気ガスGを冷却してから、下流側の第2NOx浄化装置25に流すことができるため、排気温度が上昇して上流側の第1NOx浄化装置22がNOx放出温度以上になってNOxを放出する場合においても、第2NOx浄化装置25の温度は高温にならないので、触媒温度が低い第2NOx浄化装置25で効率良く吸蔵して、NOxの大気中への排出を防止できる。
【0042】
そして、第1NOx浄化装置22と第2NOx浄化装置25の両方又は片方が、吸蔵したNOxで飽和状態になった場合には、リッチ燃焼による再生制御を行うが、この再生制御による運転は、シリンダ内への燃料噴射制御による多段噴射の燃料噴射量や噴射時期の調整とEGR調整と吸気絞り調整等によって、排気ガスの状態を酸素濃度がゼロに近いリッチ状態にする。
【0043】
このリッチ燃焼の初期に高温の排気ガスが上流側の第1NOx浄化装置22に流入し、急激に触媒温度が上昇し、第1NOx浄化装置22からNOxが急激に放出されるために還元が間に合わずに下流側にNOxが流出するが、このNOxを下流側の第2NOx浄化装置25で吸蔵できる。なお、このリッチ制御の初期では、第1NOx浄化装置22でNOx吸蔵物質33からNOxが放出されて還元剤が消費されるため、後流の第2NOx浄化装置25では、還元雰囲気ではなくなり再生は殆ど行われず、NOxを吸蔵する。
【0044】
そして、第1NOx浄化装置22の再生が進み、NOx吸蔵能力が回復するに連れて、第2NOx浄化装置25が還元雰囲気となり、また、第2NOx浄化装置25の触媒温度も上昇するのでNOxの放出及び還元による再生が開始される。この第2NOx浄化装置25の再生時には、上流側の第1NOx浄化装置22が高温になっているので、排気ガス中に供給されている未燃焼のHC等の還元剤が、この第1NOx浄化装置22の触媒金属32の触媒作用により酸化されてCO等となっているので、効率よく第2NOx浄化装置25から放出されるNOxの還元剤として消費されるので、NOxもHCやCO等の還元剤も大気中へ排出されない。
【0045】
次に、図3に示すような第2の実施の形態のNOx浄化システム1Aについて説明する。
【0046】
このNOx浄化システム1Aでは、排気ガス冷却装置23を第1NOx浄化装置22と第2NOx浄化装置25との間の通路に配設する代りに、第1NOx浄化装置22の下流側と第2NOx浄化装置25の上流側とを連結するバイパス通路50を設け、このバイパス通路50に排気ガス冷却装置23を配置する。
【0047】
つまり、第1NOx浄化装置22から流出する排気ガスG1を直接第2NOx浄化装置25へ流す第1流路20Aと、第1NOx浄化装置22から流出する排気ガスG1をバイパス通路50の排気ガス冷却装置23を経由させてから第2NOx浄化装置25へ流す第2流路20Bとを設ける。
【0048】
そして、この第1流路20Aと第2流路20Bを切替可能にする切替弁51、52を設けて構成する。なお、図3では、第1切替弁51と第2切替弁52で流路を切り換えているが、一つの切替弁で流路を切り換えるように構成してもよい。
【0049】
この切替弁51,52は、電子制御装置3により、第1NOx浄化装置22と第2NOx浄化装置25のNOx吸蔵能力の回復のための再生制御を行っていない場合においては、第1NOx浄化装置22の触媒温度指標値である第1排気温度センサ21で検出される温度Tiが、NOx放出温度未満の時は、第1流路20Aを開いて第2流路20Bを閉じて、第1NOx浄化装置22から流出する排気ガスG1を第1流路20に流すように制御され、また、第1排気温度センサ21で検出される温度TiがNOx放出温度以上の時は、第1流路20Aを閉じて第2流路20Bを開いて、第1NOx浄化装置22から流出する排気ガスG1を第2流路20Bに流すように制御される。
【0050】
そして、第1NOx浄化装置22と第2NOx浄化装置25の両方又は片方が吸蔵したNOxで飽和状態になった場合には、第1の実施の形態と同様、再生制御を行うが、このリッチ燃焼による再生制御を行っている場合においては、第1NOx浄化装置22から流出する排気ガスG1を第1流路20Aに流すように制御される。
【0051】
この構成によれば、切替弁51,52の操作により、第2NOx浄化装置25に流入する排気ガスG2を、排気ガス冷却装置23を通過させて冷却したり、通過させずにそのまま流入させたりすることを選択でき、エンジンEから排出される排気ガスGの温度に対してより適切に対応しながらNOxを効率よく浄化できる。
【0052】
つまり、NOx吸蔵能力を回復するための再生制御を行っていない場合には、第1NOx浄化装置22へ流入する排気ガスの温度TiがNOx放出温度未満の時は、排気ガスを冷却せずに第2NOx浄化装置25に送り、二段構えでNOxを浄化できる。また、排気ガスの温度TiがNOx放出温度以上の時は、冷却してから排気ガスG2を第2NOx浄化装置25に送っているので、第1NOx浄化装置22で放出されるNOxを、NOx放出温度未満の第2NOx浄化装置25で効率良く浄化できる。
【0053】
また、再生制御を行っている場合には、第1流路20Aを選択して排気ガス冷却装置23に排気ガスG1を通過させず、排気ガスG1を高温のまま第2NOx浄化装置25に流すことにより、この高温の排気ガスで第2NOx浄化装置25を再生することができる。
【0054】
この時、再生制御の初期においては、第1NOx浄化装置22が再生され未燃HC等の還元剤が消費されるため、後流の第2NOx浄化装置25では、還元雰囲気ではなくなるため、再生は行われない。この時、第1NOx浄化装置22の再生で発生し、第1NOx浄化装置22で還元されきれなかったNOxは、第2NOx浄化装置25で吸収される。
【0055】
そして、第1NOx浄化装置22が再生されてNOx吸蔵能力が回復するに連れて、第2NOx浄化装置25も還元雰囲気となり、また、触媒温度も上昇してくるので第2NOx浄化装置25の再生が開始され、NOxを放出し、放出されたNOxは三元機能によって浄化される。この再生時には、NOx吸蔵還元型触媒が高温に保たれ、放出NOxに対する浄化性能が高くNOx浄化性能が向上しているので、NOxの放出(NOx放出スパイク)や未消費の還元剤の放出がなくなる。更に、この時には、上流側の第1NOx浄化装置22が高温になっているので、排気ガス中に供給されている未燃焼のHC等の還元剤が、この第1NOx浄化装置22の触媒作用により酸化されてCO等となり、排気ガスで昇温している第2NOx浄化装置25から放出されるNOxの還元剤として効率よく消費されるので、還元剤の大気中への排出もなくなる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るNOx浄化システムによれば、排気ガス冷却装置により上流側の第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを冷却してから下流側の第2NOx浄化装置に流すことができるので、第1NOx浄化装置で浄化しきれなかったNOx、及び、第1NOx浄化装置がNOx放出温度以上になって放出するNOx等を、触媒温度が低い第2NOx浄化装置で効率良く吸蔵してNOxの外気中への排出を防止できる。
【0057】
また、NOx吸蔵能力を回復させるための再生制御でリッチ燃焼した時に、このリッチ燃焼の初期に上流側の第1NOx浄化装置から流出するNOxを下流側の第2NOx浄化装置で吸蔵できる。
【0058】
従って、ディーゼルエンジンや希薄燃焼ガソリンエンジン等において、排気温度が上昇し触媒温度が上昇するようなエンジンの過渡運転状態においても、NOxの大気中への排出を防止でき、しかも、NOx吸蔵還元型触媒の再生制御の初期におけるNOxの大気中への排出を防止できて、NOx浄化性能を著しく向上できる。
【0059】
そして、バイパス通路に排気ガス冷却装置を配置し、切替弁の操作により、第2NOx浄化装置に流入する排気ガスを、排気ガス冷却装置を通過させて冷却したり、通過させずにそのまま流入させたりするように構成した場合には、エンジンから排出される排気ガスの温度に対してより適切に対応してNOxをより効率よく浄化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のNOx浄化システムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態のNOx浄化システムの排気系統の構成を示す図である。
【図3】第2の実施の形態のNOx浄化システムの排気系統の構成を示す図である。
【図4】NOx吸蔵還元型触媒のモノリスハニカムの図である。
【図5】NOx吸蔵還元型触媒のモノリスハニカムの部分拡大図である。
【図6】モノリスハニカムのセルの壁の部分の拡大図である。
【図7】NOx吸蔵還元型触媒の構成とリーン制御の時の状態(NO吸蔵)の浄化のメカニズムを模式的に示す図である。
【図8】NOx吸蔵還元型触媒の構成とリッチ制御の状態(NO放出還元)の浄化のメカニズムを模式的に示す図である。
【図9】NOx吸蔵還元型触媒を単独で備えたNOx浄化装置における排気ガス温度とNOx浄化性能の関係を示す図である。
【符号の説明】
1,1A NOx浄化システム
20 排気通路
20A 第1流路
20B 第2流路
21 第1排気温度センサ
22 第1NOx浄化装置
23 排気ガス冷却装置
25 第2NOx浄化装置
50 バイパス通路
51,52 切替弁
E エンジン(内燃機関)

Claims (5)

  1. NOx吸蔵還元型触媒をそれぞれ備えた第1NOx浄化装置と第2NOx浄化装置を内燃機関の排気通路に上流側から順に直列に配設したNOx浄化システムにおいて、
    前記第1NOx浄化装置から流出し、前記第2NOx浄化装置に流入する排気ガスを冷却する排気ガス冷却装置を設けたことを特徴とするNOx浄化システム。
  2. 前記第1NOx浄化装置の下流側と前記第2NOx浄化装置の上流側とを連結するバイパス通路を設け、該バイパス通路に前記排気ガス冷却装置を配置すると共に、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを直接前記第2NOx浄化装置へ流す第1流路と、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記バイパス通路の前記排気ガス冷却装置を経由させてから前記第2NOx浄化装置へ流す第2流路とを切替可能にする切替弁を設けたことを特徴とする請求項1記載のNOx浄化システム。
  3. 前記第1NOx浄化装置と前記第2NOx浄化装置のNOx吸蔵能力の回復のための再生制御を行っていない場合において、前記第1NOx浄化装置の触媒温度指標値がNOx放出温度未満の時は、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記第1流路に流し、前記第1NOx浄化装置の触媒温度指標値がNOx放出温度以上の時は、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記第2流路に流すことを特徴とする請求項2記載のNOx浄化システム。
  4. 前記第1NOx浄化装置と前記第2NOx浄化装置のNOx吸蔵能力の回復のための再生制御を行っている場合においては、前記第1NOx浄化装置から流出する排気ガスを前記第1流路に流すことを特徴とする請求項2又は3記載のNOx浄化システム。
  5. 前記第2NOx浄化装置を前記第1NOx浄化装置よりも小型に形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のNOx浄化システム。
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