JP2005048565A - 自動水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械的手段のみで所望の吐水量を得、且つ一般家庭浴槽用として備え付けが出来、操作が簡単な自動水栓装置を実現する。
【解決手段】
吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路を設け、該分岐点では通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわがる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段を備えた。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は既存の配水管の先端(吐水口)に取付けが出来る定量吐水装置で、特に歯車など機械的要素を用い、該機械的指令により所望の吐水量を得ることに特徴を有する自動水栓装置に関するものである。
所望の吐水量を自動的に得る従来装置としては、吐水口先にフロートを吊り下げ、吐水中の容器内の水位と共に該フロートが上昇することで止水弁が反応し止水するタイプと、バッテリ(電池含む)又は家庭用電源あるいは装置本体内臓の水力発電機により電力供給し設定操作部からの電気的指令により吐水、止水するタイプの大きくこの二つが知られている。
二つのタイプのうち最近のものとしては、前者には特開平10−252933「自動水栓の作動杆」、後者には特開2003−27538「吐水装置」、特開2003−90072「自動水栓装置」 等がある。
発明が解決しようとする課題
前者においては、該装置の姿勢や水圧によってはフロートが激しく上下動し、それにより連動している吐水/止水弁の開閉が頻繁に繰り返され水位が定まりにくく故障の原因に繋がり兼ねない。また、通常使用時では該装置全体あるいは一部を取り外すか移動させなければならない、という問題があった。
後者においては、電気信号を伝達手段とするため、その源のバッテリや家庭用電源からの供給が途絶えた場合(バッテリ切れや停電)は使用出来ず、発電機内臓型についても水を扱っている以上、該装置内部に水が浸透しショート、誤作動を起し故障の原因となることが考えられる。また、該装置は給湯機を含んだ大掛かりなものが多く、取付けに費用と時間がかかる、という問題が生じていた。
課題を解決するための手段
本発明は、以上の問題を解決するために考え出されたものであり、前述した請求項1ないし請求項9に記載の手段を採用する。また、本発明は浴槽に水を張るときなど一般家庭での使用を考えた場合、装置自身が絶えず吐水するか否かを検知判断する閉回路(フィードバック)制御方式ではなく使用者が吐水量を決めその数値に従って吐水する開回路(オープンループ)制御方式で問題は無いとし、後者の方式を採用の前提としている。
請求項1記載の発明は、吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわがる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備えた自動水栓装置で、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段が作動し、それにより前記残吐水量確認手段も作動、いつでも残吐水量がわかり残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となることを特徴としている。
請求項1に記載の発明について補足説明すると、定量吐水を希望する場合、既存の吐水栓が備わっている場合はそれを開口する以外に、(イ)吐水量目標値設定手段にて所望の吐水量を設定、(ロ)通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換える、の二回の手動操作を必要とするだけでその操作手順や水圧に関係無く機械的伝達手段の働きにより自動的に所望の吐水量が得られる。
請求項2記載の発明は、吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、前記吐水量目標値設定手段が回転ダイヤル式で、該ダイヤルを手前に引くことにより設定、設定変更及びキャンセルが可能となることを特徴としている。
請求項2に記載の発明について補足説明すると、吐水量目標値設定手段である回転ダイヤルを手前に引くと吐水量測定手段から独立し、ダイヤルを自由に回すことが出来る。即ち、吐水量の設定や設定変更がこの時点で可能となり、目盛を零に合わせると定量吐水通路開閉手段が閉じ定量吐水のキャンセルが成立する。その後、そのダイヤルを前方に押す(元に戻す)と位置決め機構の働きによってそのダイヤルは定位値に戻る。
請求項3記載の発明は、吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては、(A)手前に引くことにより吐水量目標値の設定準備に入ることが出来、設定変更及びキャンセルも可能、更に(B)回転により吐水量の具体的数値の設定が出来る、以上二点の機能を持つ回転ダイヤル式の吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、前記吐水量測定手段において、吐水量測定用水車の羽根の設置角度やその後の伝達手段である歯車の構造の工夫によって小スペース内で高減速比を得、400l(一般的家庭の浴槽内容積は200l程度)以下であれば吐水量目標値設定が該ダイヤル一回転以内に収まることを特徴としている。
請求項3に記載の発明について補足説明すると、水流方向に対して吐水量測定用水車の軸が平行な軸流水車を用い、水車の羽根の設置角度を水流方向に対して(総合的な損失を考慮して)11度とすることによって、軸を水流方向に対して垂直水平にし水流を垂直に受ける羽根を設置した標準水車に比して回転速度が1/10と大きく減速し、続いてウォームギヤと五連の歯車列により各々1/60、6/38、6/38、と減速。これを内径13mmの管内を流れる水について計算すると水100l当たり該ダイヤルにして90度分に相当し、一回り400lとなり吐水設定しやすくなっている。
請求項4記載の発明は、請求項3において、必要とする吐水量が400l以上の大容量の場合は吐水量目標値設定ダイヤルをその量に応じて複数回転することで必要吐水量を得ることを特徴としている。
請求項4に記載の発明について補足説明すると、吐水量目標値設定ダイヤル周辺に目盛が記されており該ダイヤルが何回転し残吐水量はどのくらいかが一目で分かるようになっている。
請求項5記載の発明は、吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受け該装置が作動し、残吐水量が零に近づいてきたとき定量吐水通路開閉手段を自動的に徐々に閉めることで水撃作用による各部品の損失損傷等を防止し、且つ最終的には完閉することを特徴としている。
請求項5に記載の発明について補足説明すると、例えば電気的ON/OFF指令により開閉する電磁弁では急激な弁の開閉のため、それに伴い急激な水の圧力変化が生じ、特に閉口時に弁自身など周辺機器部品の損失損傷が生じやすい。徐々に閉弁すれば問題無いが、そうすると水流が止まる前に水車が止まってしまい吐水口から小流量ではあるが永久的に吐水されることが考えられる。徐々に閉弁し水車が止まる前に強制的に弁を完閉するように、定量吐水通路開閉用弁に開閉の指示を伝えるカムとアームの形状や構造を工夫することにより以上の問題から回避し、高信頼、長寿命化を図ることが出来る。
請求項6記載の発明は、吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、前記定量吐水通路開閉手段において、該水門の上流側に弁本体を設け開口時は該弁本体を上流側へ移動させ、閉口時は逆に下流側(水門側)へ移動させる開閉手段を用いてることを特徴としている。
請求項6に記載の発明について補足説明すると、自動開閉手段としては電磁弁がよく知られているが、水のように圧力に関係無く体積不変の(非圧縮)流体を扱う自動開閉弁についてはその電磁弁に見られるように水門に対して下流側に弁本体が在り、その弁が下流側に動くことで開弁となり、そして、その弁が上流側(水門側)に動くことで閉弁となる構造を成したものが多い。機械的要素のみで動作する本装置では各要素にかかる負荷を出来るだけ抑える必要がある。上述した構造の弁では、閉弁時に水流に逆らって弁を上流側に移動せねばならず、弁にかかる負荷が大きく、「閉弁」という指令を受けていながら、僅かに漏れてしまうというケースが考えられる。本弁構造に関しては以上を考慮し、水門より上流側にて弁の開閉を行い、水圧を利用して閉弁する方式を採用した(同時に、スプリングも利用)。更に、水は非圧縮流体であるため開口時に弁を上流側に移動することは一般的には困難であるが全く問題無く開閉可能な弁構造を案出し、これを採用する事にした。
請求項7記載の発明は、吐水量目標値設定手段上に、設定した吐水量の値を記憶する吐水量目標値記憶手段を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明について補足説明すると、吐水量目標値設定をするとその後の吐水状況に関係無く該吐水量目標値を維持するセレクトダイヤルが具備されており、それが吐水量目標値記憶手段の役割を果たし、次回吐水する際の目安にもなる。
請求項8記載の発明は、自動水栓装置本体ケースの一部あるいは大部分を透明部材にすることで吐水量目標値設定後、吐水量測定機構の動作の確認が容易に出来ることを特徴としている。
請求項8に記載の発明について補足説明すると、定量吐水にモード設定した場合、使用者にとって本装置が正常に作動しているか否かが気になるところである。そこで、装置本体カバーを透明部材にすることでその内部で使用している歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段の動作確認が一目ででき、メンテナンスにも繋がる。
請求項9記載の発明は、吐水量測定手段及び定量吐水通路開閉手段において、容易に微調整が出来る微調整機構を具備し、本装置の微調整個所上周辺のケース部分を取外し可能な透明部材にすることでセット後も容易に微調整が出来ることを特徴としている。
請求項9に記載の発明の具体的特徴は、吐水量測定手段においてはその手段として重要な水車の軸に適当な摩擦力を加えることで吐水量と水車の回転角の調整(校正)が構造的な面と手法的な面から容易に出来るようにした点と、定量吐水通路開閉手段においてはその手段として用いる弁の閉口時に補助をするスプリングの押圧力を可変にし弁の締まり具合を調整出来るようにした点と弁棒の長さも可変にして開弁時の開口量を変えることで定量吐水路内の水の流量調節が出来るようにした点である。また、取外し可のケースを外すとその調整ポイントを捕らえることが出来、セット(配水管に接続し、ケーシングされた状態)後でも容易に調整可能とした点も特徴の一つである。
本発明の実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。本発明は一般家庭の浴槽内に自動的に所望量を吐水するための自動水栓装置である。図1は一般浴槽水栓用の配水管1に接続するタイプの自動水栓装置2の外観斜視図で、ほぼ直方体を成したケース3内に納められている。ケース3の正面及び側面から上面にかけては一部透明部材10a及び10bが取り付けられており内部構造が分かるようになっている。また、透明部材10a及び10bは容易に着脱が可能でそのため(後述するが)定量吐水流量調節用ねじ部16b(図6参照)による流量調節や水車効率可変用ねじ部12g(図14参照)による校正が容易に出来るようになっている。背面には配水管1に接続するための接続口4があり、これが配水管1と接続することにより本装置2が固定されるようになっている。下面には通常吐水5と定量吐水6の二本の吐水口及び定量吐水通路開閉弁部17の開閉具合微調整用ねじ部7(図5参照)が具備され、正面には吐水モード(通常吐水/定量吐水/吐水停止)の切換えレバー8及びその操作パネル8a(図3参照)と定量吐水設定操作/確認パネル部9(図7参照。これも10a、10b同様透明部材9fでケーシングされ設定確認がしやすくなっている。)が設けられている。
図2は本装置2内部の主要部品組立て構成斜視図、図6は本装置2内部の主要部品組立て投影図(一点鎖線はシャフト21、22を固定するための治具3a及びケース3の形状を意味し、正面図においては繁雑化回避のためパネル部9は省略している)である。これらの図を元に本装置の動作を簡単に説明する。まず、定量吐水を希望する場合はパネル部9の手前に突き出ている吐水量設定ダイヤル9aにて吐水量の設定をする。すると、カム15bが合わせて回転、連動してアーム16は下がり弁棒17bを押し下げ、定量吐水通路開閉弁部17を開口させる。吐水モード切換えレバー8を定量吐水側にセットしておけば水は定量吐水路19a、19b内を流れる。水が流れると水車12aが回転し、連動して歯車列20も各々回りカム15bを初期状態(残吐水量0)に戻そうとする。カム15bが初期状態に戻れば機械的構造によりアーム16、弁棒17bも元に戻り(持ち上がり)定量吐水通路開閉弁部17が閉口し定量吐水は終了する。
続いて各部動作及び構造等の詳細説明をする。初めに、定量吐水設定をするパネル部9周辺から説明する。パネル部9は図8に示す通り四角形の箱型をした透明ケース9fと同ベース9eに覆われ、透明ケース9fとベース9eは本体ケース3と外側から接続固定されている。定量吐水設定ダイヤル9aは止めねじ9hによりシャフト一体歯車15aと一体化され、二つの平行キー15c、15dによりカム15bと吐水量設定指針誘導板9gとは回転方向のみ従属結合している(軸15e方向はフリー。図8では、二つの平行キー15c、15dはシャフト一体歯車15aの下側に位置し図6及び図11と異なるが、これは便宜上のためであり歯車15aとカム15b、吐水量設定指針誘導板9gの相互の位相が合っていればキー溝はカム15b先端部の首振りカム15bc(図16参照)部分を除く全周の任意の位置で良い。本発明では歯車15aの図6及び図16の通りキー及びキー溝を初期状態正面に対し左側に位置することとする。)。吐水量設定指針誘導板9gは半径方向に一本の案内スリット(穴)9jが空いており、そことベース9eの渦巻状の穴9k(図7参照)に吐水量設定指針(兼残吐水量指針)9bが図9のように入り誘導板9gとベース9eが繋がれている。透明ケース9fとベース9e間に在る目標値セット変更ダイヤル9dも同様に目標値セット指針9cによりベース9eと繋がれ(図9及び図10参照)、いずれも接触部は低摩擦とし負荷がかかりにくい構造とする。ベース9eの渦巻状の穴9kは図7の通り正面より向かって内側から右回りに空けられている。吐水量設定指針9bと目標値セット指針9cの位置関係は図7及び図9に示す通り先方(右側)に目標値セット指針9cが来るようにする。設定した吐水量目標値の記憶を変更したい場合、即ちその記憶手段である目標値セット指針9cを移動したい場合は図7及び図10に示す通り透明ケース9fとベース9eの一部両側面の円弧状にカットされている部分9oから一部露出している目標値セット変更ダイヤル9dを回すことで目標値セット指針9cの移動は可能である。止めねじ9hにより定量吐水設定ダイヤル9aと一体化されているシャフト一体歯車15aには他に歯車側(図8より左側)に円柱状の穴15abと環状の溝15aaがありその中にラチェット15hが滑らかに入り爪部15haが環状溝15aaと上手く噛み合うことでダイヤル9aとシャフト一体歯車15aの位置決めが出来るようになっている。尚、ラチェット15hは爪部15ha側に同軸15e方向に円柱状の穴がありその内面から外側面にかけて放射状にスリット(図8では四等分割)されている。これにより爪部15haは半径方向に多少の自由度を持つ事でシャフト一体歯車15aの環状溝15aaとの手動による着脱が可能となる。また、ラチェット15hは二つの止め輪15f、15gによりシャフト21に固定されている。シャフト一体歯車15aの支持部材としてはその他にケース3に組み込まれている軸受15iがある。これはシャフト一体歯車15aのシャフト部を直接支えているものであるが軸方向と回転方向はフリーである。
次に、水車部12と歯車列20について説明する。図13に水車部12の構成分解斜視図を示す。水車12aは水車軸12abと一体化しており両側面からカバー12eと同12fで覆われている。また、水車軸12abとウォームギヤ12bはゆるみ止め用ピン12d及び中間ばめ程度により結合しているため、水車12a、水車軸12ab及びウォームギヤ12bは一体化していることになる。その反対側(カバー12f側面側)には水車効率可変用ねじ部12gが具備され、その詳細を図14に示す。水車効率可変用ねじ部12gの雌ねじ12gaはカバー12fと一体となっており水車軸12abとの間に軸受12ac、パッキン12ad及びパッキン押さえ12aeが図14の通り設置されている。雄ねじ12gbの端面には水車軸12abの端面と接触し摩擦を加えるに適した摩耗しにくいシート状の材料12gc(例えばフェルト等)が取り付けられている。雄ねじ12gbを回すことでそのシート材12gcと水車軸12ab端面との接触状態が変化、これにより水車効率を変える仕組みになっている。校正という立場で最適な接触状態位置に雄ねじ12gbを移動し、雌ねじ12ga上部にある止めねじ12gdにより位置固定する。
定量吐水路19a、19bを流れる水は水車部12を図13の通り貫通する。水車12aはその水流によって回転し、ウォームギヤ12b、そして、歯車列20へと回転を伝える。水車12aの軸12cはその水流方向と平行とし、その方向に対して水車羽根12aaを僅かに傾けて水車軸12abに設置することで最初の時点で速度比を大きく下げることができる(具体的にはこの速度比を1/10まで下げる)。軸12cに対する水車12aの羽根の設置角度をθ、効率をηとすると二者の関係は数1で表される。
Figure 2005048565
ここで、効率ηを(余裕を見て)50%とすると羽根の設置角度θは約11度となる。水車の一般的効率は70〜94%といわれている。水車効率可変用ねじ部12gはその効率ηを下げる方向に調整が可能のためこの角度(11度)で組み込むこととする。
次に、水車12aからシャフト一体歯車15aまでの伝達の様子を述べる。図6に示す通り歯車列20(シャフト一体歯車15a含む)はケース3に固定されているシャフト21、22を軸としている。水車12aの回転はウォームギヤ12bからシャフト21を軸とするウォームホイール13aに伝わる。この間の条件としてモジュールは0.5の一条ねじ、ウォームホイール13aのピッチ円直径を30mmとしているためギヤ比は1/60となる。また、定量吐水中の各歯車の回転方向は、その基準としてウォームホイール13aが(正面から見て)反時計方向に回るようセットされていれば良い(それにより吐水量設定指針(兼残吐水量指針)9bも正常に反時計方向に回ることになる)。ウォームホイール13aに伝わった回転は同軸一体の小歯車13bを介し、シャフト22を軸とする大歯車14aに伝わる。同様に同軸一体の小歯車14bを介し、シャフト21を軸とするシャフト一体歯車15aに到達する。大歯車14a、15a及び小歯車13b、14bのピッチ円直径は各々38mm、6mm(モジュールは1.0)としているためギヤ比は6/38、6/38となる。従って、総減速比Gは数2の通りとなる。
Figure 2005048565
水車12aを標準水車(水流方向に対して車軸は垂直水平で水中外に在り羽根の設置角度はその車軸と一致し羽根の面が水流を垂直に受ける一般的タイプで損失0とする理想的水車)と仮定した場合、定量吐水路19b内を流れる水1l分に相当する標準水車の角移動量φは数3より求められ、ここで、Qは水量100mm(1l分)、dは定量吐水路19bの内径13mm、Rは水車軸12abから定量吐水路19bの中心までの距離20mmであり、これらを代入することで角移動量φが分かる。
Figure 2005048565
従って、本装置の水1l送量に対する歯車15a、即ち吐水量設定指針(兼残吐水量指針)9bの角移動量φは数4に示す通り、前述した標準水車の角移動量φと総減速比Gの積により求まる。
Figure 2005048565
従って、定量吐水100l当たりの吐水量設定指針(兼残吐水量指針)9bの角移動量は90度ということになり、図7の通りベース9e上の目盛は一周400lとなるわけである。また、100l吐水の所要時間は速くても5分弱程度であるため、吐水開始後シャフト一体歯車15aの回転に合わせて吐水量設定指針(兼残吐水量指針)9bとカム15bもゆっくりと回ることになる。
次に、カム15bからアーム16、定量吐水通路開閉弁部17について説明する。まず、定量吐水通路開閉弁部17の開閉に重要なカム15bについて述べる、図16にカム15bの形状(正面図では螺旋状仕切り板15bbを破線で図示)を示す。カム15bは円盤状のカム母体15baとその円筒側面に螺旋状に左巻に巻きついている仕切り板15bbとその螺旋状の先端に支点15beを中心に回転可能な扇状の首振りカム15bcとそれを定位置(図16の位置)に戻そうとするバネ15bdから成っている。
次に、このカ厶15bの回転を伝えるアーム16について述べる。アーム16の形状及び位置関係は図6に示す通りである。アーム16の先端はアーム横移動防止治具23及び支点16aにより上下方向以外は拘束されている(その手前でカ厶15bの仕切り板15bbの間にアーム16が入り込んでいるためカム15bも回転方向以外拘束されている)。アーム16の先端より約10mmの部分16cは急に細くなっている。これは、吐水設定後、カム15bの回転により扇状首振りカム15bcがアーム16上面を先端に向かって滑り扇状首振りカ厶15bcの先端がアー厶16の急に細くなっている部分16cに達っしそれ以上進むと急に支えが無くなるためアーム16は急上昇し定量吐水通路開閉弁部17は強制的に閉口する、つまり弁部17の強制的閉口のために案出した形状16c(と扇状首振りカム15bc)である。それより支点16a側の上面ではカム母体15baの円筒側面と同曲率にカッティングが施され、更に支点16a側では弁棒17bを受ける定量吐水流量調節用ねじ部16bがある。このねじ部16bは弁棒17bが入る程度の内径を持つ雌ねじ16bb(アーム16と一体)と装置正面側に止めねじ16bcと雌ねじ16bbに合う雄ねじ16baから成っている。雄ねじ16baを上下させることで定量吐水通路開閉弁部17の開口量も増減し定量吐水の流量の調節が可能となる。最適流量ポイントで止めねじ16bにて雄ねじ16baを固定する。キャップ18a上方に支点16aが在りこの点を中心にアーム16は上下動する。尚、支点16aの軸はキャップ18aとの着脱が可能で、それによりセット後のアーム16の着脱も可能である。
次に、定量吐水通路開閉弁部17について述べる。図5に定量吐水通路開閉弁17の内部構造及び開閉動作を示す。定量吐水中、水は定量吐水路19aから同19bに流れるが、その仲介に定量吐水通路開閉弁部17が在る。それは下流側から軸受部17c、弁棒17b、弁本体17aとその位置決め用の止めナット17e、ナット17fとその開閉具合微調整用ねじ部7のキャップ7aと止めナット7bそしてキャップ7aと弁本体17aの間に閉弁補助用のバネ17gが同軸上に組合わさっているもので、弁本体17aは図5のように上流側に位置し、水門(下流)側に円錐形状を持つほぼ円柱形を成した形をしており、それ自身の高さは定量吐水路19aの内径以上あり閉弁時でも反対側側面(バネ17g側)が決して定量吐水路19a内に入ることはなく、開閉具合微調整用ねじ部7内に水が流出することのない構造である。それにより水門より上流側に弁本体17aを設けても問題なく開口することができる。また、キャップ7aを上下に動かすことによりバネ17gが作用し定量吐水通路開閉弁部17の開閉具合を調整することが出来る。
図6及び図16に示す通りのアーム16とカム15bの形状をしたモデルを試作し、残吐水量(カム15bの回転角から算出)と定量吐水通路開閉弁開口度(弁17aの最大移動量を100%として)の関係を求めて見た結果、図15の通りとなった。これによると吐水停止まで残り35lというところで徐々に定量吐水通路開閉弁部17が閉じはじめ定量吐水通路開閉弁開口度が40%強に達した時点で弁部17は強制的に閉まることが分かる。アーム16と首振りカム15bcの形状を変えることで残吐水量と定量吐水通路開閉弁開口度の関係を変えることが出来る。
次に、吐水モード切換え弁11周辺について説明する。配水管1から来る水は接続口4を通り吐水モード切換え弁11に到達する。図3に吐水モード切換え操作パネル8aを、図4に吐水モード切換え弁11の内部構造を各々示す。図4に示す通り、吐水モード切換え弁本体11b内部の水路11cはL字形を成し、接続口4(図より左側)からの水を定量吐水口11fまたは通常吐水口11gに送り出す働きをしている。切換えレバー8と弁本体11bとははめ合い(あるいはねじ)接続により直結、弁本体11b内部の水路11cの出口の向きとレバー8の向きが一致するよう接続、且つ止めねじ11eによって両者は一体化され、ベース11aとキャップ11dの締結により軸11hを中心に自在に回転が出来る構造になっている。従って図3の指示通りレバー8を向かって左に向けると定量吐水路に、下に向けると通常吐水路に流れ、右から上にかけて向けると吐水停止となる事になる。
最後に、吐水設定から開始までの主要部品の動作について述べる。まず、吐水量設定ダイヤル9aを手前に引き、一体化している歯車15aを歯車列20から独立させ、フリーの状態にする。図11(B)はその時の状態を示す。シャフト21の先端に在るストッパ21aはその引き過ぎを防止するためのものである。歯車15aをフリーの状態にしたまま吐水量設定指針(兼残吐水量指針)9bが所望の吐水ポイントを指すところまでダイヤル9aを(時計方向に)回す。シャフト一体歯車15aと回転方向で従属しているカム15bも同様に回転する。その際、カム15b先端部の首振りカム15bcとアーム16の一部16cが衝突してしまうが、首振りカム15bcの反時計方向への回転により衝突が緩和され、カム15bは滑らかに回転することができる。カム15bが時計方向に回転することによりカム15bの形状からアーム16先端が押し下げられる。そのときの定量吐水通路開閉弁部17の様子を図11(B)に示す(この時点で、吐水モード切換えレバー8を定量吐水モードにしておけば図11(B)の矢印のように水が流れる)。吐水設定終了後、図11(A)のようにダイヤル9aを元の位置に戻す。その際、歯車15aは小歯車14bと噛み合うことになるが、噛み合いやすくなるように相互の歯の形状は一部斜めにカットされている。図12にその具体的形状例を示す。駆動歯車24(歯車14bに相当)と軸方向にも自由度を持つ被動歯車25(歯車15aに相当)が在る。相互の歯の対面側は図12のように斜めにカット24a、25aされている。駆動歯車24では回転方向へも、また、被動歯車25ではその逆で回される反対方向へも斜めにカット24b、25bが施されている。それにより被動歯車25の軸方向による駆動歯車24との着脱が滑らかに何度でも行うことができる。実際の駆動部である歯車14bの回転数は最大でも0.4rpmと非常に低速であるためこの形状で全く問題無いものと考える。(この歯車形状以外に、歯車15a軸上に摩擦クラッチ機構を設けても良いが、その機構を設けるスペースが別に必要となるため、場所を取らず機能的にも問題無い直接着脱可能の本方式歯車14b、15aが最適と思われる。)
以上の機械的要素の働きにより本装置は正常に機能する。
発明の効果
本発明は、電源(バッテリ含む)を全く必要としない機械的構造のみで所望の吐水量を得ることが出来る自動水栓装置であり、フロートを用いたタイプでも無く、使用の有無により装置の一部を外したり大きく移動するようなことも無い。定量吐水の設定は、(イ)所望の吐水量を設定し(ロ)定量吐水モードに水路を切り換える、だけで良く、吐水終了時はその直前から徐々に閉弁する機能を持つことで水撃作用による損傷を押さえ、故障の防止、長寿命化を図ることができる。また、機械的構造タイプでありながらコンパクト(図6参照。本体寸法 縦110、横160、奥行き70)に押さえられているので、一般家庭の浴室に特に邪魔にならず電源を気にせず操作性の良い装置であると言える。
本発明の自動水栓装置について一例として描いた外観斜視図である。 同自動水栓装置内部の主要部品組立て構成斜視図である。 同自動水栓装置の吐水モード切換え操作パネルの正面図である。 同自動水栓装置における吐水モード切換え弁を分解した断面斜視図である。 同自動水栓装置における定量吐水通路開閉弁の内部構造及びその弁の開閉動作を示す断面説明図である。 同自動水栓装置における主要部品組立て投影図である。 同自動水栓装置における定量吐水設定操作及び確認用パネルの正面図である。 同自動水栓装置における定量吐水設定操作/確認パネルの内部構造を分解した断面斜視図である。 同自動水栓装置における吐水量設定(兼残吐水量)指針及び目標値セット指針の構成を示す断面斜視図である。 同自動水栓装置における目標値セット変更ダイヤルと透明ケース間の構成正面図である。 同自動水栓装置の定量吐水設定前後における定量吐水設定操作/確認パネル内部構造の状態説明図である。 同自動水栓装置適合の軸方向着脱式歯車の形状例である。 同自動水栓装置における水車部周辺の構成分解斜視図である。 同自動水栓装置における水車効率可変用ねじ部の詳細構成図である。 同自動水栓装置のカム及びアーム形状モデルによる残吐水量に対する定量吐水通路開閉弁開口度の変化をグラフ化したものである。 同自動水栓装置におけるカムの組立て投影図である。
符号の説明
2 自動水栓装置
7 開閉具合微調整用ねじ部
8 吐水モード(通常吐水/定量吐水/吐水停止)切換えレバー
8a 吐水モード切換え操作パネル
9 定量吐水設定操作/確認パネル部
9a 吐水量設定ダイヤル
9b 吐水量設定指針(兼残吐水量指針)
9c 目標値セット指針
9d 目標値セット変更ダイヤル
9g 吐水量設定指針誘導板
9k 渦巻状の穴
11 吐水モード切換え弁
11b 吐水モード切換え弁本体
11c 水路
12 水車部
12a 水車
12b ウォームギヤ
12g 水車効率可変用ねじ部
12aa 水車羽根
12gc シート材
13a ウォームホイール
13b 小歯車
14a 大歯車
14b 小歯車
15a シャフト一体歯車
15b カム
15h ラチェット
15ba カム母体
15bb 螺旋状仕切り板
15bc 扇状首振りカム
15bd バネ
16 アーム
16b 定量吐水流量調節用ねじ部
17 定量吐水通路開閉弁部
17a 弁本体
17b 弁棒
17g バネ
20 歯車列
23 アーム横移動防止治具

Claims (9)

  1. 吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備えた自動水栓装置で、
    前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動、いつでも残吐水量がわかり残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となることを特徴とする自動水栓装置。
  2. 吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、
    前記吐水量目標値設定手段が回転ダイヤル式で、該ダイヤルを手前に引くことにより設定、設定変更及びキャンセルが可能となることを特徴とする自動水栓装置。
  3. 吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては、(A)手前に引くことにより吐水量目標値の設定準備に入ることが出来、設定変更及びキャンセルも可能、更に(B)回転により吐水量の具体的数値の設定が出来る、以上二点の機能を持つ回転ダイヤル式の吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、
    前記吐水量測定手段において、吐水量測定用水車の羽根の設置角度やその後の伝達手段である歯車の構造の工夫によって小スペース内で高減速比を得、400l(一般的家庭の浴槽内容積は200l程度)以下であれば吐水量目標値設定が該ダイヤル一回転以内に収まることを特徴とする自動水栓装置。
  4. 請求項3において、必要とする吐水量が400l以上の大容量の場合は吐水量目標値設定ダイヤルを該吐水量に応じて複数回転させることで必要吐水量を得ることを特徴とする自動水栓装置。
  5. 吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、
    前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受け該装置が作動し、残吐水量が零に近づいてきたとき定量吐水通路開閉手段を自動的に徐々に閉めることで水撃作用による各部品の損失損傷等を防止し、且つ最終的には完閉することを特徴とする自動水栓装置。
  6. 吐水口に接続可能な接続口と該接続口の下流に通常吐水路と定量吐水路の分流路が設けられ、該分岐点に通常吐水/定量吐水/吐水停止の切換え手段を有し、定量吐水路側においては吐水量目標値を設定する吐水量目標値設定手段と該手段利用の有無により自動的に開閉する定量吐水通路開閉手段と吐水量を測定する吐水量測定手段と残吐水量がわかる残吐水量確認手段と上述した該吐水量目標値設定手段以降の各手段間を歯車やカムなど機械的構造により伝達する機械的伝達手段とを備え、前記吐水量目標値設定手段によって目標とする吐水量の指令を受けたとき、前記機械的伝達手段により自動的に前記定量吐水通路開閉手段が開き、同時に前記通常吐水/定量吐水/吐水停止切換え手段を定量吐水側に切り換え、定量吐水路内の水流によって前記吐水量測定手段及び前記残吐水量確認手段が作動し、残吐水量が零になると前記定量吐水通路開閉手段が前記機械的伝達手段により閉じ、定量吐水終了となる自動水栓装置で、
    前記定量吐水通路開閉手段において、該水門の上流側に弁本体を設け開口時は該弁本体を上流側へ移動させ、閉口時は逆に下流側(水門側)へ移動させる開閉手段を用いてることを特徴とする自動水栓装置。
  7. 吐水量目標値設定手段上に、設定した吐水量の値を記憶する吐水量目標値記憶手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項記載の自動水栓装置。
  8. 自動水栓装置本体ケースの一部あるいは大部分を透明部材にすることで吐水量目標値設定後、吐水量測定機構の動作の確認が容易に出来ることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項記載の自動水栓装置。
  9. 吐水量測定手段及び定量吐水通路開閉手段において、容易に微調整が出来る微調整機構を具備し、本装置の微調整個所上周辺のケース部分を取外し可能な透明部材にすることでセット後も容易に微調整が出来ることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項記載の自動水栓装置。
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