JP2005047698A - 自動貼り継ぎ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】所要の加工部に向けて繰り出し供給中の旧巻き取り紙の残紙が減少し、新巻き取り紙に切り替える際に所要の加工部に向けて繰り出し供給中の旧巻き取り紙を停止する事なく、待機中の新巻取り紙の先端部と供給中の旧巻き取り紙の最終端部を突き合わせた状態で表裏を粘着テープで貼り継ぎ出来る自動貼り継ぎ装置を提供する。
【解決手段】供給中の旧巻き取り紙と待機中の新巻き取り紙を重ね合わせて走行させるインフィルドローラー部と旧巻き取り紙と新巻き取り紙を重ね合わせて裁断するウェーブカッター部と旧巻き取り紙の最終端部と新巻き取り紙の先端部を突き合わせて表裏を粘着テープで貼り継ぎするテープ貼り部および新巻取り紙を引っ張り挟み押さえて待機させる巻き取り紙引っ張り部を有する自動貼り継ぎ装置。
【選択図】図５

Description

本発明は、所要の加工部に向けて巻き戻し装置から繰り出し供給中の旧巻き取り紙に、待機中の新巻き取り紙を貼り継ぎする際に、巻き戻し装置に掛けられている新巻き取り紙の左右のテンションを均一な状態で巻き戻して待機させ、所要の加工部への供給を停止することなく、旧巻き取り紙の最端部と新巻き取り紙の先端部を突き合わせた状態で巻き取り紙の突き合わされている部分の両側面に粘着テープを貼り付け、貼り継ぎされた新巻き取り紙が蛇行すること無く所要の加工部へ供給される自動貼り継ぎ装置に関するものである。

従来、巻き取り紙を使用する印刷加工あるいはプラスチックフイルム加工または段ボールシート製造加工において加工中の旧巻き取り紙の残紙が少なくなり、新巻き取り紙に切り替える場合、古くは加工中の機械を停止して人手により図１２に示すように加工中の旧巻き取り紙（３４）の端部と新巻き取り紙（３３）の先端部を重ね合わせて粘着テープ（４５）等で重ね合わされた両側面が貼り継ぎされ、さらに加工中の巻き取り紙に強い引っ張り力がかかる場合には加工中の巻き取り紙の端部と新巻き取り紙の先端部分を重ね合わせた内側面に両面粘着テープ等で粘着し、さらに重ね合わされた両端面の紙幅方向と走行方向に何枚もの粘着テープ等が貼られていた。また、所要の加工部に供給中の巻き取り紙の厚みが厚く、重ね合わされた部分が加工部で障害に成る場合には図１３（ａ）に示すように旧巻き取り紙（３４）と新巻き取り紙（３３）を重ね合わせた状態で突き合わされる長さを長くするために角度をもたせてカット（斜め切り）した後に、カットされた旧巻き取り紙と新巻き取り紙の端部同士を突き合わせ、図１３（ｂ）に示すように突き合わされている旧巻き取り紙（３４）と新巻き取り紙（３３）の両側面にカット幅方向と巻き取り紙の走行方向の両側面に何枚もの粘着テープ（４８）が貼られているが粘着テープ（４８）の材質あるいは加工機械の機種、あるいは加工速度、またはテンション等によっては貼り継ぎ部分が破断し、そのために機械を停止して新巻き取り紙を人手によって加工部の機械ないを通さなければならない為に長時間に渡り機械を停止しなければならないことがある。

このような事から、加工中の機械を停止しないで旧巻き取り紙と新巻き取り紙を貼り継ぎさせることにより生産性と品質を向上させ均一で安定した加工製品作りが叫ばれ、加工機械製造メーカーあるいは加工機械を使用して加工製品を製造する加工メーカーなどで巻き取り紙の貼り継ぎ装置が開発検討されている。

上記のように加工中の機械を停止しないで旧巻き取り紙と新巻き取り紙を貼り継ぎさせるために加工機械中に旧巻き取り紙が一定のテンションを保持して貯える部分（フェストゥーン）を貼り継ぎ部分の下流方向に設けることが研究開発されてきた。さらにフェストゥーンに一定のテンションを保持して多くの量の旧巻き取り紙を貯える事により機械を停止せずに人手によって素早く旧巻き取り紙と新巻き取り紙を貼り継ぎする作業が行われていた。またフェストゥーンが設けられている加工機械を使用している加工メーカーが独自に加工するものに応じて貼り継ぎ機を開発し一部使用されている。しかし、いずれの貼り継ぎ装置においても加工中の旧巻き取り紙に新巻き取り紙を貼り継ぎする場合には新巻き取り紙を所定の待機場所に待機させなければならず、新巻き取り紙を待機場所にセッティングし待機させる作業は人手によって行われている。

上記のように新巻き取り紙を所定の待機場所に待機させて貼り継ぎさせる装置として、紙抄紙機の紙継ぎを行う場合に旧巻き取り紙を一対のアイドラロールで挟圧保持し、アイ
ドラロールの配置位置より巻き取り紙供給方向の上流側で旧巻き取り紙を切断し、ついでアイドラロールを所要方向に回転駆動することにより、旧巻き取り紙を巻き取り紙供給方向下流側に向けて所定長さだけ引き出した後、該旧巻き取り紙の切断端部と待機中の新巻き取り紙の先端とを貼着するようにした紙継ぎ方法が記載されている（例えば、特許文献１参照。）。

上記（特許文献１）をはじめ公知されている多くの巻き取り紙の貼り継ぎ方法あるいは貼り継ぎ装置は給紙中の旧巻き取り紙の供給方向と同列方向で平行状態に新巻き取り紙を待機させる場所に人手によってセッティングされている。セッティングする場合には新巻き取り紙が取り付けられている巻き戻し装置から一人あるいは二人掛かりで新巻き取り紙が巻き戻され、さらに新巻き取り紙を一人か、あるいは二人で加工部方向に引っ張り、ガイドロールあるいはガイドバー等を通して新巻き取り紙を待機させる場所でセッティングされている。しかし巻き戻し装置にかけられている新巻き取り紙は直径も大きく重量があるために新巻き取り紙を強力な力で引っ張り巻き戻すと惰性（慣性）が生じ、必要以上に新巻き取り紙が巻き戻され旧巻き取り紙に絡む心配があるために新巻き取り紙の外側を押さえるか一時的にブレーキをかけて静かに巻き戻さなければ成らない為に強い力が必要になってくる。また、巻き取り紙の紙幅が広い場合や紙厚が厚い場合、あるいは逆に紙厚が薄い場合にも一人で巻き戻す事が出来ず二人以上で、且つ強い力で長い時間を要して巻き戻し、新巻取り紙を待機させる場所まで引っ張って、セッティングしなければ成らないと言う問題がある。

さらに、新巻き取り紙を待機させる場所にセッティングする場合には、紙幅方向のテンションが均一で曲がりがないように待機する場所にセッティングすることが難しい。このために新巻き取り紙が紙幅方向に均一なテンションで曲がりがない状態で待機する場所にセッティングされない場合には、旧巻き取り紙と新巻き取り紙が貼り継ぎされている個所が歪んだりあるいは皺が発生する等の問題が生じる以外に、貼り継ぎされた新巻き取り紙が加工部方向に走行するときに蛇行したりあるいは走行する紙幅方向の所定の位置（サイドエッヂ）がずれたりするために新巻き取り紙が取り付けられている巻き戻し装置の紙幅方向の位置を修正しなければ成らないと言う問題が生じる。

本発明は、上記従来の問題点に鑑み為されたもので、その目的とするところは、新巻き取り紙を一人で、僅かな力により短時間で紙幅方向が均一なテンションで、曲がりがない状態で新巻取り紙が待機場所に容易にセッティングされ、旧巻き取り紙の最終端部と新巻き取り紙の先端部が突き合わされた状態で巻き取り紙の表裏面に粘着テープが自動で貼り継ぎ出来る自動貼り継ぎ装置を提供することにある。

上記問題点を解決するために、まず本発明の請求項１に係る発明は、所要の加工部に向けて巻き戻し装置から繰り出し供給中の旧巻き取り紙に待機中の新巻き取り紙を貼り継ぎする自動貼り継ぎ装置であって、所要の加工部に向けて巻き戻し装置から繰り出し供給中の巻き取り紙の巻き戻し装置方向に供給中の旧巻き取り紙と交差する状態で、供給中の旧巻き取り紙の下側にインフィード加圧ローラー、上側にホイールローラーが一対となって、旧巻き取り紙と新巻き取り紙を重ね合わせて走行させるインフィールドローラー部と加工部方向に所要の加工部方向に供給中の旧巻き取り紙と交差する状態で旧巻き取り紙の下側に下部ベースティングローラーと上側に上部ベースティングローラーが一対となって旧巻き取り紙の最端部と新巻き取り紙の先端部の紙幅方向が突き合わされた状態で表裏面に粘着テープで貼り継ぎするテープ貼り部とインフィード部とテープ貼り部の略中央に供給中の旧巻き取り紙と交差する状態で旧巻き取り紙の下側にナイフ付きローラー、上側にゴ
ムパット巻きローラー、さらにゴムパット巻きローラーの上側に昇降する昇降加圧ローラーが一列となって旧巻き取り紙と新巻き取り紙を重ね合わせて裁断するウェーブカッター部が設けられ、さらにインフィードローラー部のホイールローラーの略上側方向に所要の加工部方向に供給中の旧巻き取り紙にたいして５度〜１５度の角度で新巻取り紙を挟み押さえて供給方向と逆方向に引っ張る巻き取り紙引っ張り部からなり、該巻き取り引っ張り部は供給中の旧巻き取り紙と交差する方向の略中央に新巻き取り紙を挟み押さえる巻き取りくわえ部とくわえた新巻き取り紙の左右のテンションを均一に引っ張るためにくわえ部の後方に自在ジョイント部が設けられ、さらに自在ジョイント部の後方にくわえ部で挟み押さえた新巻き取り紙を供給方向と逆方向に引っ張るエアーシリンダー付き引っ張り部が一対となって設けられていることを特徴とした自動貼り継ぎ装置である。

以下に先行技術文献を示す。
特開平３−１５８３４８号公報

本発明の自動貼り継ぎ装置は加工中の機械を停止しることなく、一人で僅かな力により新巻き取り紙を巻き取り紙引っ張り部の巻き取り紙くわえ部のくわえ下面押さえ板と上面押さえ板の間にセットすることにより機械的に新巻き取り紙を挟み押さえ、さらにエアーシリンダー付き引っ張り部で引っ張る際に巻き取り紙くわえ部で新巻き取り紙が曲がってセッティングされていても自在ジョイントにより紙幅方向のテンションが均一で曲がりのない状態で巻き戻し装置方向に引き寄せられることにより貼り継ぎされた箇所が歪んだりあるいは皺が発生することもない。さらに新巻き取り紙が蛇行することなしに加工部方向に走行される。

さらに旧巻き取り紙と新巻き取り紙が重なった状態で裁断され、貼り継ぎ部で旧巻き取り紙の最終端部と新巻き取り紙の最先端部が突き合わされた状態で表裏の紙幅方向だけに粘着テープが貼り継ぎされるために、貼り継ぎされた粘着テープが貼られている部分の凸部が少ないことにより巻き取り紙が加工されている機械の各種ロールを通過するときに巻き取り紙の踊り（巻き取り紙が波打つ状態）も少なく、さらに円滑で、静かに各種ロール間および加工個所を走行することが出来る。

また、上記のように旧巻き取り紙と新巻き取り紙が重なって裁断される事により旧巻き取り紙の最終端部と新巻取り紙の先端端部がずれる事なく一直線となり強力に貼り継ぎされる。また貼り継ぎ作業が減速状態で貼り継ぎされるために貼り継ぎする位置に粘着テープが正確に貼り継ぎされ、さらに停止状態から運転開始のように寸時に走行することがない為に貼り継ぎされた部分に一瞬の大きな引き裂き力あるいは引っ張り力等がかかる事がなく、紙幅方向に表裏面一本ずつの粘着テープで一直線上に確実に安定して貼り継ぎが出来る。

本発明の所要の加工部に向けて供給中の旧巻き取り紙に待機中の新巻き取り紙を貼り継ぎする自動貼り継ぎ装置を実施の形態に沿って以下に図面を参照にしながら詳細に説明する。図１〜図１１は本発明の一実施例を示す。図１は本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部（１００）の一実施形態の平面を示す平面図である。巻き取り紙引っ張り部（１００）は巻き取り紙くわえ部（１）と引っ張り部（３）を連結している自在ジョイント部（２）から構成されている。また、巻き取り紙引っ張り部（１００）はインフィールドローラー部の引き出しホイールの略中央の上側方向に左右のフレーム（９）上を渡るステー（１０）上に新巻き取り紙の先端をゴムパット巻きローラーに抱かせる状態で引き寄せて巻き取り紙くわえ部差し込み挟み押さえ易くするために５〜１５度の傾斜を付けて
設けら、ステー（１０）上を巻き取り紙幅方向に移動することができる。さらに巻き取り紙の加工部方向あるいは巻き戻し装置方向に僅かな移動調整を施すこともできる。巻き取り紙引っ張り部（１００）の僅かな移動調整は引っ張り軸受（１５）の両端４個所に台板（１１）と固定する為に施されている固定用長孔（２８）の長さの範囲で移動することが出来る。また、引っ張り案内軸受（１５）は巻き取り紙を引っ張るエアーシリンダー（２５）とエアーシリンダーの往復駆動が円滑に作動するためにエアーシリンダー（２５）の両側に案内軸（２４）が施され、シリンダーロット（２３）および案内軸（２４）の片側先端に案内軸面板（１９）が施され自在ジョイント部（２）の案内接続面板（２０）と連設され、さらに自在ジョイント部（２）の他方のくわえ接続面板（２１）が巻き取り紙くわえ部（１）のくわえ面板（２２）と連設されされている。

次ぎに、図２は本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部（１００）の一実施形態の正面を示す正面図である。上記のように巻き取り紙引っ張り部（１００）は自在ジョイント部（２）のくわえ接続面板（２２）と案内接続面板（２０）によって巻き取り紙くわえ部（１）とエアーシリンダーが設けられている引っ張り部（３）とが連設されている。自在ジョイント部（２）のくわえ接続面板（２０）とくわえ面板（２２）が連設されている巻き取り紙くわえ部（１）は図３（ａ）および（ｂ）に示すようにくわえ面板（２２）の左右先端方向に自在ジョイント部（２）のくわえ接続面板と連設するための四つのボルト穴（２７）が施され、さらにくわえ面板（２２）とくわえ接続面板が連設される反対側面の中央の上側にエアーシリンダー受板（５）、下側に下面押さえ受板（８）が施され、さらにエアーシリンダー受板（５）の外側に新巻き取り紙を挟み押さえる為のくわえ用エアーシりンダ（４）が設けられ、くわえ用エアーシリンダー（４）のシリンダーロット（３１）の先端に円盤形状のくわえ上面押さえ板（６）が施されている。また、下面押さえ受板（８）の内側中央に円形のくわえ下面押さえ板（７）が設けられ、くわえ用エアーシりンダ（４）の降下によりくわえ上面押さえ板（６）とくわえ下面押さえ板（７）で新巻き取り紙を挟み押さえられる。くわえ上面押さえ板（６）と下面押さえ板（８）の新巻き取り紙を挟み押さえる表面は新巻き取り紙を挟み押さえた際に新巻き取り紙が滑ることがないようにローレット切り加工によりきざみ目が施されている。また、図２に示すように巻き取り紙くわえ部（１）は巻き取り紙くわえ部（１）のくわえ面板（２２）と自在ジョイント部（２）のくわえ接続面板が固着され自在ジョイント部（２）と連設されていることにより自在ジョイント部（２）のＴ字型ピン（１６）を基点として左右自在に振れる状態に施されている。

次ぎに、図４（ａ）は巻き取り紙引っ張り部の自在ジョイント部（２）の一実施形態の平面を示す平面図であり、（ｂ）は正面を示す正面図である。自在ジョイント部（２）は案内面板アーム部（２９）とくわえ面板アーム部（２６）およびＴ字型ピン（１６）から構成されている。案内面板アーム部（２９）は案内接続面板（２０）と引っ張り部のシリンダーロットおよび案内軸の片側先端に設けられている案内軸面板が固着連設される反対側面の中央の中心に中間アーム（１８）が設けられ、さらに中間アーム（１８）の先端方向にＴ字型ピン（１６）が挿入される軸穴が施されている。また、くわえ面板アーム部（２６）はくわえ接続面板（２１）とくわえ面板が固着連設される反対側面の長さ方向の中央の上側に図４（ｂ）に示すように上アーム（１７）と下側に下アーム（３２）が設けられ、さらに上アーム（１７）と下アーム（３２）の先端方向にＴ字型ピン（１６）が挿入される軸穴が施され、上アーム（１７）と下アーム（３２）の間に案内面板アーム部（２９）の中間アーム（１８）が組込まれ各アームの軸穴が一直線上に形成されてＴ字型ピン（１６）が挿入され、案内面板アーム部（２９）の中間アーム（１８）の軸穴でＴ字型ピン（１６）が固着され、上アーム（１７）と下アーム（３２）の軸穴とＴ字型ピン（１６）はＴ字型ピン（１６）が挿入されているだけの状態である事により、くわえ面板アーム部（２６）は左右自在に動かす事ができる。また、案内接続面板（２０）およびくわえ接続面板（２１）の左右先端方向に案内軸面板およびくわえ面板と連設するための四つのボ
ルト穴（２７）が施されている。

次ぎに、図５〜図９は本発明の自動貼り継ぎ装置の作動状態の一実施形態を示す説明図である。本発明の自動貼り継ぎ装置は所要の加工部に向けて繰り出し供給中の旧巻き取り紙に、自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部（１００）に挟み押さえられ、待機中の新巻き取り紙を所要の加工部に供給中の旧巻き取り紙を停止すること無く旧巻き取り紙（３４）と新巻き取り紙を重ね合わせて裁断し、裁断された旧巻き取り紙の最終端部と新巻き取り紙の先端部を突き合わせた状態で巻き取り紙の表裏面に粘着テープ等で自動貼り継ぎして新巻き取り紙を所要の加工部に向けて供給するものである。この為に自動貼り継ぎ装置の所要の加工部方向に供給中の巻き取り紙を適宜の長さ貯えるフェストゥーン部とフェストゥーン部から一定のテンションと速度で巻き取り紙を繰り出すインフィード部が設けられ、さらに自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙方向に旧巻き取り紙と新巻き取り紙が掛けられる部分にフェストゥーン部と自動貼り継ぎ装置からの情報（信号）によって巻き取り紙の巻き戻し状態を制御するための巻き戻し装置が施されている。また、フェストゥーン部は自動貼り継ぎ装置で貼り継ぎ作業中の時に巻き戻し装置とインフィード部の間の巻き取り紙に一定のテンションをかける目的と巻き取り紙を１５ｍ〜２５ｍ程度貯えることにより貼り継ぎ作業中に所要の加工部での供給速度を変えずに、巻き取り紙の自動貼り継ぎ装置の通過速度だけを下げることができる機能を有している。このように自動貼り継ぎ装置が貼り継ぎ作業を開始する際にフェストゥーン部と巻き戻し装置との密接なコントロールによって自動貼り継ぎ装置が作動されている。また、自動貼り継ぎ装置は巻き戻し装置方向からインフィールドローラー部（１３）とウェーブカッター部（３７）、テープ貼り部（４４）および巻き取り紙引っ張り部（１００）から構成されている。インフィールローラー部（１３）は巻き取り紙が走行する下側方向にインフィール加圧ローラー（３６）と上側方向にローラーの一部が欠けているホイルローラー（３５）から成り、貼り継ぎ作業を開始する際に旧巻き取り紙（３４）と新巻き取り紙（３３）を同時に走行させる。また、ウェーブカッター部（３７）は旧巻き取り紙（３４）と新巻き取り紙（３３）を重ね合わせて同時に裁断するナイフ（４６）がついたナイフ付きローラー（３８）が巻き取り紙が走行する下側方向に施され、上側方向にローラーにゴムパット（４０）が施されているゴムパット巻きローラー（３９）とゴムパット巻きローラー（３９）の上側方向に昇降し、巻き取り紙引っ張り部（１００）の巻き取り紙くわえ部（１）に挟み押さえられている新巻き取り紙（３３）を挟み押さえる昇降加圧ローラー（４５）が一線上に施され、さらに所要の加工部方向に繰り出し中の旧巻き取り紙（３４）の最終端部と新巻き取り紙（３３）の先端部を突き合わせた状態で表裏面に粘着テープ等により貼り継ぎするテープ貼り部（４４）は旧巻き取り紙（３４）が走行する下側方向に下部セッティングローラー（４２）と上側方向に上部セッティングローラー（４３）とから成っている。また、巻き取り紙引っ張り部（１００）はインフィルドローラー部のホイールローラー（３５）が設けられている略中央の上側方向に、供給されている旧巻き取り紙（３４）に対して５度〜１５度の傾斜を付けて新巻き取り紙（３３）を挟み押さえて巻き戻し装置方向に引き寄せ待機させように設けられている。

上記のようにフェストゥーン部と巻き戻し装置とのコントロールにより自動貼り継ぎ装置の貼り継ぎ作業は所要の加工部に向けて繰り出し供給中の旧巻き取り紙（３４）を停止することなく成されるが、新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）の貼り継ぎ作業は図５に示すように自動貼り継ぎ装置内を所要の加工部に繰り出し供給されている旧巻き取り紙（３４）が通過している上側面とガイドローラー（３０）、ホイルローラー（３５）およびゴムパット巻きローラー（３９）の間に新巻き取り紙（３３）を通し、ゴムパット巻きローラー（３９）に抱き込むように昇降加圧ローラー（４５）の下側から新巻き取り紙（３３）を巻き戻し装置方向に引き寄せ、巻き取り紙引っ張り装置（１００）の巻き取り紙くわえ部（１）の表面がローレット加工によりきざみ目が施されているくわえ上面押さえ板とくわえ下面押さえ板の間に新巻き取り紙（３３）を差し込み、作動スイッチに
よりくわえ用エアーシリンダーが作動し、くわえ上面押さえ板が降下してくわえ下面押さえ板とで新巻き取り紙（３３）が挟み押さえられ、さらにエアーシリンダー引っ張り部のエアーシリンダーが機械的に作動して巻き取り紙くわえ部（１）に挟み押さえられている新巻き取り紙（３３）が紙幅方向のテンションが均一で曲がりがない状態で巻き戻し装置方向に引き寄せると同時に、昇降加圧ローラー（４５）が降下してゴムパット巻きローラー（３９）とで新巻き取り紙（３３）が挟み押さえられる。

さらに巻き戻し装置に掛けられ所要の加工部に繰り出し供給している旧巻き取り紙（３４）の残量が少なく成り新巻き取り紙（３３）と貼り継ぎを開始する際には、貼り継ぎ開始の信号を入力することにより旧巻き取り紙（３４）はフェストゥーン部の手前で減速すると同時に図５に示すホイルローラー（３５）、ゴムパット巻きローラー（３９）、上部セッティングローラー（４３）、下部セッティングローラー（４２）およびナイフ付きローラー（３８）が同期電動機で駆動し、ゴムパット巻きローラー（３９）の駆動によってゴムパット巻きローラー（３９）と接触している昇降加圧ローラー（４５）が連れ周りすることにより昇降加圧ローラー（４５）とゴムパット巻きローラー（３９）に挟まれている新巻き取り紙が走りだす。さらにホイルローラー（３５）、ゴムパット巻きローラー（３９）、上部セッティングローラー（４３）、下部セッティングローラー（４２）およびナイフ付きローラー（３８）が駆動し図６に示す状態で新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）をホイルローラー（３５）とインフィール加圧ローラー（３６）で挟み新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）が重ね合って同じ速度で走ると同時に上部セッティングローラー（４３）と下部セッティングローラー（４２）で旧巻き取り紙（３４）を挟んで新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）が重なり合ってウエーブカッター部の前後の速度を等しくした状態で図７に示すように新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）を重ねてゴムパット巻きローラー（３９）のゴムパット（４０）にナイフ付きローラー（３８）のナイフ（４６）で新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）を同時に切り込み裁断される。

また、図８に示すように新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）が重ねて裁断され、図１１に示すように旧巻き取り紙（３４）の最終端部と新巻き取り紙（３３）の先端端部が突き合わされた状態で図８に示すテープ貼り部（４４）に走行し裁断された部分の両側面に上部セッティングローラー（４３）および下部セッティングローラー（４２）に設けられているテープセッティングプレート（４１）の上側面にセッティングされている粘着テープ等で貼り継ぎされる。また、裁断された巻き戻し方向の旧巻き取り紙（３４）の残紙はナイフ付きローラー（４６）に施されているサクション・カップによりナイフ付きローラー（４６）上に残る。また、巻き取り紙引っ張り部（１００）の巻き取りくわえ部（１）に挟まれ押さえられている新巻き取り紙（３３）はゴムパット巻きローラー（４５）と昇降加圧ローラー（４５）で挟まれ図８に示すようにゴムパット巻きローラー（４５）が一回転し停止するまで巻き取り紙引っ張り部（１００）と昇降加圧ローラー（４５）の間の上側方向に送られ昇降加圧ローラー（４５）が停止し、さらに上昇すると同時に取り除かれる。

また、図９に示すように新巻き取り紙（３３）と旧巻き取り紙（３４）が突き合わされた状態で裁断され、図１１に示すように裁断された部分の両側面に粘着テープ等で貼り継ぎされ、所要の加工部に新巻き取り紙（３３）が繰り出し供給されると巻き戻し装置のサーボ制御ブレーキが新巻き取り紙（３３）に切り替わり、旧巻き取り紙（３４）のブレーキは緩む。また、昇降加圧ローラー（４５）が上昇して次の貼り継ぎ作業の準備の為に巻き取り紙引っ張り部（１００）の巻き取り紙くわえ部（１）に挟み押さえられた新巻き取り紙（３３）の先端部分とナイフ付きローラー（４６）上に残っている旧巻き取り紙（３４）の残紙が上記のように取り除かれ、さらにテープ貼り部の上部セッティングローラー（４３）および下部セッティングローラー（４２）に設けられているテープセッティング
プレート（４１）が引き出され、次ぎに貼り継ぎするための粘着テープ等がセッティングされる。

次ぎ、図１０（ａ）はセッティングプレート（４１）に粘着テープ（４８）等がセッティングされる状態を示す斜視図であり、（ｂ）は図１０（ａ）のＡ−Ａ'線の断面を示す断面図である。粘着テープ（４８）等のセッティングは上部セッティングローラーと下部セッティングローラーに設けられているテープセッティングプレート（４１）を引き出し、テープセッティングプレート（４１）の幅方向の中央の左右方向に２０ｍｍ〜３０ｍｍの間隔で、幅３ｍｍ〜１０ｍｍ程度の両面粘着テープ（４７）を巻き取り紙の紙幅よりも左右５ｍｍ〜１５ｍｍ程度短くめに貼り、さらに両面粘着テープ（４７）が貼られた内側に両面粘着テープ（４７）の厚さと略同じ厚みの片面粘着テープ（４９）を非粘着面を上にして両面粘着テープ（４７）の長さと同じに貼られる。片面粘着テープ（４９）を貼ることにより巻き取り紙を貼り継ぎする粘着テープ（４８）が巻き取り紙を貼り継ぎする際に片面粘着テープ（４９）が施されていることにより減圧されず安定した貼り継ぎが行われる。また、粘着テープ（４８）は両面粘着テープ（４７）がテープセッティングプレート（４１）の幅方向の中央の左右に貼られている外側の幅よりも３ｍｍ〜１２ｍｍ程度大きめにし、粘着面を上にして両面粘着テープ（４７）上にセッティングされる。粘着テープ（４８）がセッティングされたテープセッティングプレート（４１）はテープセッティングプレート（４１）が引き出された上部セッティングローラーおよび下部セッティングローラーに戻される。また、テープセッティングプレート（４１）に貼られる両面粘着テープ（４７）は厚さ０．０４ｍｍ〜０．０８ｍｍ程度の和紙の両面に粘着剤が塗工され接着力が３００ｇ／ｍｍ〜４００ｇ／ｍｍのものが望ましい。また、粘着テープは０．０５ｍｍ〜０．０８ｍｍ程度の厚みの硬質塩化ビニルに片面に粘着剤が塗工されている物が使用される。また、片面粘着テープ（４９）の厚さは両面粘着テープ（４７）の全体の厚さと同等かあるいは多少厚くクッション性のある方が望ましい。また、両面粘着テープ（４７）は同じ紙幅の巻き取り紙を続けて加工する際には数回の貼り継ぎに使用したら粘着力が低下するので取り替える方が好ましい。

本発明の自動貼り継ぎ装置の活用例としては包装紙あるいは包装袋、箱等を印刷するフレキソ印刷機機またはグラビア印刷機械をはじめ新聞や雑誌、週刊誌等を印刷する活版輪転印刷機械、オフセット輪転印刷機などに活用されるほかにダンボールシートを製造するコルゲート機械、紙カップを製造するカップ製造機等の巻紙を使用して製造される製品の他、印刷された紙部材あるいはプラスチックフイルム等の巻き取り原紙用いて充填包装される医療・医薬あるいは食品・飲料関連の自動包装機械または自動充填包装機械さらに梱包包装機械にも活用できる。さらに金属・アルミニュウ部材を用いて製造されている自動製罐機械等多くの産業に活用出来るすばらしい発明である。

本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部の一実施形態の平面を示す平面図である。 本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部の一実施形態の正面を示す正面図である。 （ａ）は本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部の巻き取り紙くわえ部の一実施形態の平面を示す平面図である。（ｂ）は本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部の巻き取りくわえ部の一実施形態の正面を示す正面図である。 （ａ）は本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部の自在ジョイント部の一実施形態の平面を示す平面図である。

（ｂ）は本発明の自動貼り継ぎ装置の巻き取り紙引っ張り部の自在ジョイント部の一実施形態の正面を示す正面図である。
本発明の自動貼り継ぎ装置の作動状態の一実施形態を説明する説明図である。 本発明の自動貼り継ぎ装置の他の作動状態の一実施形態を説明する説明図である。 本発明の自動貼り継ぎ装置のまた他の作動状態の一実施形態を説明する説明図である。 本発明の自動貼り継ぎ装置のさらに他の作動状態の一実施形態を説明する説明図である。 本発明の自動貼り継ぎ装置のさらにまた他の作動状態の一実施形態を説明する説明図である。 （ａ）は本発明の自動貼り継ぎ装置のテープ貼り部に施されているテープセッティングプレートの一実施形態を示す斜視図である。（ｂ）は図１０（ａ）のＡ−Ａ'線の断面を示す断面図である。 本発明の自動貼り継ぎ装置で貼り継ぎされた一実施形態の断面を示す断面図である。 従来貼り継ぎされていた貼り継ぎ状態の断面を示す断面図である。 （ａ）は従来突き合わせた状態で貼り継する方法を説明する平面を示す平面図である。（ｂ）は（ａ）は従来突き合わせた状態で貼り継された状態を示す斜視図である。

符号の説明

１…巻き取り紙くわえ部
２…自在ジョイント部
３…引っ張り部
４…くわえ用エアーシリンダー
５…エアーシリンダー受板
６…くわえ上面押さえ板
７…く下面押さえ板
８…下面押さ受板
９…フレーム
１０…逆Ｔ字溝付きステー
１１…台板
１２…軸受板
１３…インフィールドローラ部
１４…スライド軸
１５…引っ張り案内軸受
１６…Ｔ字型ピン
１７…上アーム
１８…中間アーム
１９…案内軸面板
２０…案内接続面板
２１…くわえ接続面板
２２…くわえ面板
２３…シリンダーロット
２４…案内軸
２５…エアーシリンダー
２６…くわえ面板アーム部
２７…ボルト穴
２８…固定用長穴
２９…案内面板アーム部
３０…ガイドローラー
３１…シリンダーロット
３２…下アーム
３３…新巻き取り紙
３４…旧巻き取り紙
３５…ホイルローラー
３６…インフィール加圧ローラー
３７…ウエーブカッター部
３８…ナイフ付きローラー
３９…ゴムパット巻きローラー
４０…ゴムパット
４１…テープセッティングプレート
４２…下部セッティングローラー
４３…上部セッティングローラー
４４…テープ貼り部
４５…昇降加圧ローラー
４６…ナイフ
４７…両面粘着テープ
４８…粘着テープ
４９…片面粘着テープ
１００…巻き取り紙引っ張り部

Claims (1)

1. 所要の加工部に向けて巻き戻し装置から繰り出し供給中の旧巻き取り紙に待機中の新巻き取り紙を貼り継ぎする自動貼り継ぎ装置であって、所要の加工部に向けて巻き戻し装置から繰り出し供給中の巻き取り紙の巻き戻し装置方向に供給中の旧巻き取り紙と交差する状態で、供給中の旧巻き取り紙の下側にインフィード加圧ローラー、上側にホイールローラーが一対となって、旧巻き取り紙と新巻き取り紙を重ね合わせて走行させるインフィールドローラー部と加工部方向に所要の加工部方向に供給中の旧巻き取り紙と交差する状態で旧巻き取り紙の下側に下部ベースティングローラーと上側に上部ベースティングローラーが一対となって旧巻き取り紙の最端部と新巻き取り紙の先端部の紙幅方向が突き合わされた状態で表裏面に粘着テープで貼り継ぎするテープ貼り部とインフィード部とテープ貼り部の略中央に供給中の旧巻き取り紙と交差する状態で旧巻き取り紙の下側にナイフ付きローラー、上側にゴムパット巻きローラー、さらにゴムパット巻きローラーの上側に昇降する昇降加圧ローラーが一列となって旧巻き取り紙と新巻き取り紙を重ね合わせて裁断するウェーブカッター部が設けられ、さらにインフィードローラー部のホイールローラーの略上側方向に所要の加工部方向に供給中の旧巻き取り紙にたいして５度〜１５度の角度で新巻取り紙を挟み押さえて供給方向と逆方向に引っ張る巻き取り紙引っ張り部からなり、該巻き取り引っ張り部は供給中の旧巻き取り紙と交差する方向の略中央に新巻き取り紙を挟み押さえる巻き取りくわえ部とくわえた新巻き取り紙の左右のテンションを均一に引っ張るためにくわえ部の後方に自在ジョイント部が設けられ、さらに自在ジョイント部の後方にくわえ部で挟み押さえた新巻き取り紙を供給方向と逆方向に引っ張るエアーシリンダー付き引っ張り部が一対となって設けられていることを特徴とした自動貼り継ぎ装置。