JP2005047660A - エレベータの情報伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの情報伝送装置の送信機および受信機との間で光信号が正常に送信されていない場合に速やかに対応する。
【解決手段】受信機5bは、送信機6bにより送信された光信号の信号レベルが所定のレベル未満であったときに、併設された送信機5aによる光信号の出力を停止させる。送信機5aによる光信号の出力が停止すると、受信機6aはこれを判別し、併設された送信機6bによる光信号の出力を停止させる。これにより、送信機5aおよび5bによる光信号の照射方向が変化して昇降路外に漏れるような場合でも、この光信号による乗客への危険を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】受信機5bは、送信機6bにより送信された光信号の信号レベルが所定のレベル未満であったときに、併設された送信機5aによる光信号の出力を停止させる。送信機5aによる光信号の出力が停止すると、受信機6aはこれを判別し、併設された送信機6bによる光信号の出力を停止させる。これにより、送信機5aおよび5bによる光信号の照射方向が変化して昇降路外に漏れるような場合でも、この光信号による乗客への危険を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信により映像などの情報を伝送するエレベータの情報伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータには、任意の情報、例えば映像情報をエレベータの乗りかご内に設置されたモニタに表示させるものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前述した映像情報を蓄積する装置がかご外に設置されている場合には、この装置からかご内のモニタに情報を伝送する必要がある。この伝送を行なう手段として、例えば有線通信または光通信が考えられる。光通信を用いる場合には、昇降路の移動軸延長上に光通信用の送信機および受信機をそれぞれ設置する。例えば、送信機は昇降路の下部のピットに設置し、受信機はかごに取り付ける。送信機では、送信用の映像情報を指向性のある光信号に変換し、これを受信機に向けて送信する。ここで、受信機側では、受信した光信号を元の映像情報に再変換し、これをモニタに表示させる。光通信による伝送を行なう場合には、同軸ケーブルなどを用いた有線通信を行なう場合と比較して、その設備を簡略化できる。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−081548号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば地震などの外部要因により、相対した送信機と受信機間の位置関係が変化すると、送信機と受信機との間で光信号の正常な送受信が行なわれず、映像情報などの伝送に支障をきたすことになる。特に送信機の設置位置が変化すると、この送信機から送信された光信号の照射方向が変化してしまい、受信機に向けて照射されずに昇降路内の内壁などに照射され、この照射された光信号が昇降路内で反射して昇降路外に漏れる場合がある。この光信号は人体の目に有害であり、特に光信号が可視外域の光である場合には、乗客は光信号が昇降路外に照射されているか否かを判別できないため危険である。
【0006】
このような場合に、送信機の電源を任意に停止させるスイッチを昇降路外に設ける形態が考えられる。また、光信号が昇降路内で反射している場合には、この昇降路内の点検をする際、この点検を行なう作業員に対して危険が及ぶので、所定の操作によりエレベータの運転モードを点検用の低速運転モードに移行させた際に送信機の電源を自動的に停止させる形態が用いられている。しかし、これらの方法では、送信機の電源を停止させるために乗客または作業員により所定の操作を実行する必要があり、この操作を行なうまでの間は光信号の照射を停止させることができないなどの問題がある。
【0007】
本発明は、前記課題に鑑みなされたもので、送信機および受信機との間で光信号が正常に送信されていない場合に速やかに対応できるエレベータの情報伝送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係わるエレベータの情報伝送装置は、昇降路の任意の箇所と乗りかごとの間で光信号の送受信をするエレベータの情報伝送装置であって、前記昇降路の任意の箇所に設置され、任意の情報を光信号に変換して送信する送信手段と、前記乗りかごに設置され、前記送信手段により送信された光信号を受信して元の情報に再変換する受信手段と、この受信手段により受信された光信号の受信状態を検出する検出手段と、この検出手段により、前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記送信手段による光信号の送信を停止する送信制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、検出手段により、前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記送信手段による光信号の送信を停止するので、光信号が受信手段以外に向けて送信されている場合にこれを停止させることが出来る。これにより、光信号の照射方向が変化して昇降路外に漏れるような場合でも、この光信号による乗客への危険を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面により本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にしたがったエレベータ用情報伝送装置を取り付けたエレベータの構成例を示すブロック図である。
この情報伝送装置は、送信機5a、受信機6a、送信機6b、および受信機5bとを備えて、光通信により映像等の情報を伝送するものである。この装置は、送信機5a,受信機6a間または送信機6b,受信機5b間の位置関係の変化、いわゆる“軸ずれ”が発生したときに、送信機5aおよび送信機6bによる光信号の送信を停止させる機能を有している。
【0011】
図1に示したエレベータの機械室には制御盤(図示せず)が設置されており、この制御盤の制御によって巻き上げ機10が駆動される。この巻き上げ機10の駆動により、乗りかご1が昇降路内を昇降動作する。この乗りかご1の天井には防犯カメラ2が取り付けられる。
【0012】
乗りかご1には、送信機5aが取り付けられる。この送信機5aには受信機5bが併設される。また、昇降路下部(ピット)9には受信機6aが設置される。この受信機6aには送信機6bが併設される。符号12aは、送信機5aから送信される光信号の送信方向を示す。符号12bは、送信機6bから送信される光信号の送信方向を示す。符号13aは、送信機5aから送信される光信号を示す。符号13bは、送信機6bから送信される光信号を示す。
【0013】
送信機5aと受信機6aは、送信機5aから送信された信号が、乗りかご1のかご位置に関わらず受信機6aにより直接受信できる箇所にそれぞれ設置する。また、送信機6bと受信機5bについても、送信機6bから送信された信号が、乗りかご1のかご位置に関わらず受信機5bにより直接受信できる箇所にそれぞれ対峙させて設置する。
【0014】
例えば、送信機5aは乗りかご1の側壁に取り付け、受信機6aは、送信機5aを取り付けた箇所に対して乗りかご1の移動方向軸延長上に該当する箇所、つまり昇降路下部(ピット)9において、送信機5aの真下に該当する箇所に設置する。また、受信機5bは、送信機5aによる光信号の送信を妨げないように乗りかご1の側壁に取り付け、送信機6bは、昇降路下部(ピット)9において、受信機5bの真下に該当する箇所に設置する。
【0015】
送信機5aは、防犯カメラ2により出力された映像信号を変調し、この変調した電気信号を光信号に変換して受信機6aに向けて送信する。変調とは、例えば、搬送波となる所定の周波数の正弦波を映像信号に重畳する輝度変調である。電気信号から光信号への変換は、例えば可視発光ダイオードや赤外発光ダイオード、半導体レーザなどの固体発光デバイスにより実現される。これらのデバイスは、例えばテレビやオーディオ関連のリモコンまたはワイヤレスLANなどの無線機器に利用されている。
【0016】
受信機6aは、送信機5aにより送信された光信号を受信し、これを元の電気信号に再変換する。光信号から電気信号への変換は、例えば、アバランシェホトダイオードまたはPINダイオードにより実現される。そして、受信機6aは、光信号から変換した電気信号を復調して映像信号を取り出し、これをプリアンプ(図示せず)などにより増幅して映像記録装置3に出力する。
【0017】
昇降路における所定の階床(基準階8)には映像記録装置3および映像表示器4aが設置される。映像記録装置3は、受信機6aが受信した映像信号を入力して映像情報として記録し、これを映像表示器4aに出力する。映像表示器4aは、映像記録装置3により出力された映像情報、つまり乗りかご1内の映像を表示する。
【0018】
送信機6bには映像発信機11が接続される。映像発信機11は例えばPC(パーソナルコンピュータ)であり、乗りかご1内の映像表示器4bに表示させる映像情報を記憶する。この映像情報は、映像発信機11の操作により映像信号として送信機6bに出力される。映像発信機11は、映像情報に限らず、例えば、文字情報または音声情報を出力する構成としてもよい。
【0019】
送信機6bは、映像発信機11により出力された映像信号を前述した送信機5aと同様に変調し、この電気信号を光信号に変換して受信機5bに向けて送信する。受信機5bは、送信機6bにより送信された光信号を受信し、これを前述した受信機6aと同様に電気信号に再変換して、これを復調して取り出した映像信号を乗りかご1内の映像表示器4bに出力する。
【0020】
図2は、図1に示した送信機5aおよびこれに併設された受信機5bの内部の構成を示す図である。
ここで、送信機5aと受信機5bは、一体型の機器であるとみなして説明する。この機器には、光受信器51、信号検出器52、第1遅延回路53、送信器電源54、リレースイッチ55、光送信器56、第2遅延回路57、カウンタ57aおよびモードスイッチ59が設けられる。
【0021】
光受信器51は、送信機6bにより出力された光信号を受信して、これを電気信号に変換し、この電気信号を復調して映像信号を取り出し、この映像信号を信号検出器52に出力する。
【0022】
信号検出器52は、光受信器51により出力された映像信号を映像表示器4bに出力する。また、信号検出器52は、光受信器51により出力された映像信号の信号レベルを検出し、この信号レベルが所定の信号レベル以上であるとき、またはそれ未満であるときに、それぞれの旨を示す制御信号を第1遅延回路53に出力する。なお、信号検出器52は、光受信器51により出力された映像信号の受信誤り率を検出し、この誤り率が所定の値以上であるとき、またはそれ未満であるときに、それぞれの旨を示す制御信号を第1遅延回路53に出力する構成としてもよい。
【0023】
送信器電源54は、リレースイッチ55を介して、光送信器56に電源を供給する。光送信器56は、電源が供給されると防犯カメラ2により出力された映像信号を変調し、この変調した電気信号を光信号に変換して受信機6aに出力する。
【0024】
リレースイッチ55は、光送信器56による光信号の出力を制御するためのものであり、第1遅延回路53またはカウンタ57aから出力された制御信号にしたがって、オン・オフが制御される。リレースイッチ55がオフに制御されると、送信器電源54による電源が光送信器56に供給されなくなる。これにより当該光送信器56による光信号の出力が停止する。また、リレースイッチ55がオンに制御されると、送信器電源54による電源が光送信器56に供給され、当該光送信器56による光信号の出力が開始される。
【0025】
第1遅延回路53は、信号検出器52から入力した制御信号にしたがって所定間隔のカウントを開始する。以下、このカウントされた値をカウント時間と称して説明する。第1遅延回路53は、このカウント時間が所定の時間に達した時点で、リレースイッチ55をオフに制御して、光送信器56による光信号の送信を停止させる。この場合、カウントを行なう、つまり信号レベルの検出後にリレースイッチ55の制御を行なうまでの時間的な条件を設けるのは、軸ずれが、例えば小規模の振動による一時的なもので、この振動の停止に伴い軸ずれが回復するような場合の出力停止を防止するためである。
【0026】
具体的には、第1遅延回路53は、信号検出器52から入力された制御信号が、光受信器51により受信した映像信号のレベルが所定のレベル以上である旨を示す制御信号(以下、Hレベル信号と称する)から、映像信号レベルが前記所定のレベル未満である旨を示す制御信号(以下、Lレベル信号と称する)に切り替わると所定間隔のカウントを開始する。ただし、信号検出器52によるHレベル信号を入力したときは、カウント時間をリセットしてカウント動作を停止させ、また、第2遅延回路57およびカウンタ57aにHレベル信号を出力する。
【0027】
第1遅延回路53は、カウント時間が所定時間Aに達した時点で、Lレベル信号をリレースイッチ55および第2遅延回路57に出力し、カウント時間をリセットして再びカウントを開始する。
【0028】
第2遅延回路57は、光送信器56による光信号の出力が停止したときに、これを一定時間経過後に自動的に再開させるトリガとなる。光信号の出力を自動的に再開させるのは、光信号の正常な送受信が再開できたか否かを確認するためには、軸ずれが起こっている状態において、実際に送信機5aおよび送信機6bにより光信号を出力しながら、作業員により、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間の軸ずれを修正する必要があるためである。
【0029】
第2遅延回路57は、第1遅延回路53により出力されたLレベル信号にしたがってカウントを開始する。ただし、第2遅延回路53は、第1遅延回路53によるHレベル信号を入力したときには、カウント時間をリセットしてカウント動作を停止する。
【0030】
このカウント時間が所定時間Bに達したときには、カウンタ57aに制御信号を出力する。カウンタ57aは、この制御信号にしたがってリレースイッチ55をオンにする制御をするので、これにより光信号の出力が再開される。また、第2遅延回路57は、カウント時間が時間Bに達してカウンタ57aに制御信号を出力するとカウント時間をリセットして再びカウントを開始する。
【0031】
また、カウンタ57aは、光信号の出力の再開動作を所定の回数に制限する機能を有しており、“0”をカウントの初期値として保持する。カウンタ57aは、第2遅延回路57による制御信号を入力すると、リレースイッチ55に制御信号を出力するとともに、保持するカウント値に“1”を加える。このカウント値が所定の値Cに達した場合には、カウンタ57aは、第2遅延回路57による制御信号を入力しても、リレースイッチ55に制御信号を出力しない。このカウント値は、第1遅延回路53によるHレベル信号を入力すると、“0”にリセットされる。
【0032】
光信号の出力の再開動作を所定の回数に制限するのは、例えば送信機5aによる光信号の出力の再開後、図2に示す光受信器51に所定レベル以上の光信号が入力されない場合には軸ずれが修正されていないことが考えられ、乗客への被害を防止するために、光送信器56による光信号の出力を完全に停止させてこの送信停止状態を維持する必要があるからである。
【0033】
リレースイッチ55は、第1遅延回路53によるLレベル信号を入力するとオフに制御され、カウンタ57aによる制御信号を入力するとオンに制御される。なお、リレースイッチ55に対して、第1遅延回路53によるLレベル信号およびカウンタ57aによる制御信号が同時に入力された場合には、いずれか一方、例えば第1遅延回路53によるLレベル信号の入力を優先する。
【0034】
モードスイッチ59は、例えば作業者による乗りかご1の点検作業中に押下してオンまたはオフに設定するスイッチである。このスイッチをオフ状態とすると、第1遅延回路53によるカウントが停止し、この第1遅延回路53を介してリレースイッチ55にLレベル信号を出力する。第1遅延回路53によるカウントが停止した状態でモードスイッチ59をオンとすると、このカウントが再開する。
【0035】
なお、昇降路下部9に設置される受信機6aおよび送信機6bの内部構成は、図2に示した受信機5bと送信機5aとの一体型の機器とほぼ同様の構成である。この場合、光受信器51は、送信機5aによる光信号を受信し、信号検出器52は、映像記録装置3に映像信号を出力し、光送信器56は、映像発信機11により入力された映像信号を変調および電光変換して受信機5bに出力する。
【0036】
次に、前述した構成による情報伝送装置の処理について説明する。
まず、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間で光信号の送受信が正常に行なわれていると仮定する。ここで、例えば地震やその他の振動などの外部要因により送信機6bと受信機5bとの間で軸ずれが発生すると、受信機5bの光受信器51により受信する光信号の信号レベルが低下またはゼロとなる。送信機6bと受信機5bとの間で軸ずれが発生した場合は、送信機5aと受信機6aとの間でも軸ずれが発生している可能性が高いので、送信機6b,受信機5b間および送信機5a,受信機6a間の光信号の送受信をともに停止させる必要がある。
【0037】
図3は、図2に示した第1遅延回路53による処理動作を示すフローチャートである。
まず、信号検出器52により検出した映像信号レベルが所定のレベル未満になると、第1遅延回路53にHレベル信号が入力され、第1遅延回路53による所定間隔のカウントが開始する(ステップS1,S2)。第1遅延回路53によるカウント時間が所定時間Aに達すると(ステップS3→S4)、リレースイッチ55がオフ状態に制御されて光送信器56による光信号の送信が停止する(ステップS5,S6)。これにより、送信機5a,受信機6a間の光信号の送受信が停止する。
【0038】
送信機5aによる光信号の出力が停止すると、受信機6aにより受信する光信号のレベルがゼロになるので、受信機6aおよび送信機6b側のリレースイッチ55がオフに制御され、送信機6bによる光信号の送信が停止する。したがって、送信機6b,受信機5b間での光信号の送受信も停止する。
【0039】
なお、振動によって軸ずれ状態となった時間が所定時間A以下であり、この振動の終了後に軸ずれが回復した場合には、送信機5a,受信機5b側の光受信器51により受信される光信号のレベルは正常なレベルに回復することになる。すると、信号検出器52から第1遅延回路53にHレベル信号が出力されて、当該第1遅延回路53によるカウント時間がリセットされて停止されるので(ステップS3→S8,S9)、一時的な軸ずれによる光信号の出力停止を防止することが出来る。
【0040】
次に、光信号の送受信の停止後、送信機5a,受信機6a間、および送信機6b,受信機5b間での光信号の送受信を再開させる処理について説明する。
図4は、図2に示した第2遅延回路57による処理動作を示すフローチャートである。
この第2遅延回路57は、光送信器56による光信号の出力が停止状態に有る場合に、これを自動的に再開させるトリガとなる。第2遅延回路57は、第1遅延回路53からのLレベル信号を入力するとカウントを所定間隔で開始し(ステップS11,12)、所定時間Bをカウントすると(ステップS13→S14)、カウンタ57aの保持するカウント値に“1”を加え、このカウント値が所定の値C未満であれば、リレースイッチ55をオンに制御するので(ステップS15,S16→S17)、光送信器56による光信号の出力が自動的に再開されることになる。ここでカウント時間がリセットされ(ステップS18)、ステップS12の処理に戻る。また、カウントの開始後、第1遅延回路53によるHレベル信号を入力すると、カウント時間がリセットされて停止される(ステップS13→S19)。
【0041】
これにより、例えば作業員が昇降路下部9のみに位置している場合に、乗りかご1に設けられた送信機5a,受信機5b側での作業を行なわなくても、当該送信機5a,受信機5b側の光送信器56による光信号の出力が自動で再開されるので、例えば、昇降路下部9に設置された送信機6b,受信機6a側の位置調整のみで、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間の軸ずれが解消するような場合には、作業員は乗りかご1側での作業を行なう必要が無くなる。よって、軸ずれの調整に係る作業を簡略化することができる。
【0042】
送信機5aによる光信号の出力が再開され、かつ、送信機5a,受信機6a間の軸ずれが修正された場合には、当該送信機5a,受信機6a間の光信号の正常な送受信が再開されることになるので、送信機6bによる光信号の送信も再開される。なお、送信機5aと受信機5bが一体型の機器(図2参照)であり、送信機6bと受信機6aとが一体型の機器である場合には、送信機6b,受信機5b間の軸ずれも修正されることになり、当該送信機6b,受信機5b間での光信号の送受信も再開される。
【0043】
第1遅延回路53は、リレースイッチ55に対するLレベル信号の出力後、カウント時間をリセットして再び所定間隔のカウントを開始し(ステップS7→S2)、このカウント時間が所定時間Aに達したときには、第2遅延回路57およびリレースイッチ55にLレベル信号を出力する。これにより、リレースイッチ55が再度オフに制御され、第2遅延回路57によるカウントが再度開始される。
【0044】
これにより、第2遅延回路57の作動にしたがって光送信器56による光信号の出力が再開されても、所定時間経過後に、光送信器56による光信号の出力が再び停止されることになる。したがって、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間のうち少なくとも一方で発生した軸ずれが修正されない場合でも、前述した送信再開動作にともなう乗客への危険を防止出来る。
【0045】
ここで、作業員が軸ずれの調整を行なったことを前提として、例えば数回にわたり光信号の送信の停止及び再開を繰り返すような場合には、軸ずれ以外の原因、例えば、光送信器56の不良などより光信号の送受信が正常になされていないことが推測されるので、光信号の送受信を完全に停止させた上での点検を行なう必要がある。そこで、カウンタ57aは、つまり第2遅延回路57による制御信号を入力するごとにカウント値を“1”増加させる。この処理は、図4に示したステップS15の処理に対応する。このカウント値が所定のカウント値Cに達した場合には、カウンタ57aは第2遅延回路57による制御信号を入力してもリレースイッチ55に制御信号を出力しない。これにより、光信号の送信再開動作が中止され、光信号の送信停止状態が維持されることになる。
【0046】
図2に示したモードスイッチ59は、手動によりオン・オフを切り替えるスイッチである。このモードスイッチ59をオンに設定しているときには、リレースイッチ55は常にオンに制御される。また、モードスイッチ59をオフに設定したときには、リレースイッチ55はオフに制御される。なお、第1遅延回路53によるカウントがなされている場合にモードスイッチ59をオフに設定したときには、第1遅延回路53によるカウントが停止する。これにより、第1遅延回路53によるリレースイッチ55の制御を無効にする。
【0047】
以上説明したような構成によれば、乗りかご1側の受信機5bまたは昇降路下部9側の受信機6aで受信した光信号の信号レベルに基づいて、昇降路下部9側の送信機6bおよび乗りかご1側の送信機5aによる光信号の送信を停止させることができるので、振動により軸ずれが発生した場合でも、送信機5aまたは送信機6bにより送信された光信号の照射による乗客への被害を未然に防止することができる。
【0048】
本実施形態の変形例について説明する。
図5は、図2に示した、送信機5aおよび受信機5bの内部構成の変形例を示す図である。
図5に示した、送信機5aおよび受信機5bの一体型機器は、図2に示したそれと異なり、リレースイッチ55に代えて、光送信器56により出力する光信号を遮へいする機構が設けられる。この遮へい機構は、シャッタ58である。
【0049】
第1遅延回路53は、所定時間Aをカウントするとシャッタ駆動回路60にLレベル信号を出力する。シャッタ駆動回路60は、第1遅延回路53によるLレベル信号にしたがって、シャッタ58を矢印Aの方向に沿って駆動するよう制御し、光送信器56により出力された光信号を遮へいする。これにより、光送信器56により送信された光信号は受信機6aに届かなくなり、この光送信器56による光信号の照射方向が軸ずれにより昇降路外に照射されるような場合でもこれを防止することができ、光信号による乗客への被害を防止することができる。
【0050】
また、前述したように第2遅延回路57によるカウント時間が所定時間Bに達してカウンタ57aに制御信号が出力された場合には、カウンタ57aは、保持するカウント値に“1”を加え、シャッタ駆動回路60に制御信号を出力する。シャッタ駆動回路60は、カウンタ57aによる制御信号にしたがってシャッタ58を矢印Bの方向に沿って駆動するよう制御し、光送信器56により出力された光信号の遮へいを解除する。
【0051】
また、カウント57aによりカウントされた値が所定の値Cに達した場合には、このカウンタ57aは、第2遅延回路57により制御信号が出力されてもシャッタ駆動回路60に制御信号を出力しない。これによりシャッタ58による遮へい解除動作がなされなくなり、光信号の遮へい状態が維持される。
【0052】
なお、図2に示した構成において、回路の簡略化のため、例えば第1遅延回路53、第2遅延回路57、カウンタ57aおよびモードスイッチ59を設けず、信号検出器52とリレースイッチ55とを接続し、信号検出器52により、Lレベル信号が出力されたときにリレースイッチ55をオフに制御し、信号検出器52によりHレベル信号が出力されたときにリレースイッチ55をオンに制御する構成としてもよい。
【0053】
また、図5に示した構成において、回路の簡略化のため、例えば第1遅延回路53、第2遅延回路57、カウンタ57aおよびモードスイッチ59を設けず、信号検出器52とシャッタ駆動回路60とを接続し、信号検出器52によりLレベル信号が出力されたときにシャッタ駆動回路60を制御して、シャッタ58を駆動させて光信号を遮へいし、信号検出器52によりHレベル信号が出力されたときにシャッタ駆動回路60を制御して、シャッタ58を駆動させて光信号の遮へいを解除する構成としてもよい。
【0054】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、受信機により受信した光信号の信号レベルが所定のレベル未満であるときに、当該受信機に対峙して設置される送信器による光信号の送信を停止させることができるので、振動などにより軸ずれが発生したときに光信号の送受信を停止させることができるようになる。これにより、光信号の照射方向が変化して昇降路外に漏れるような場合でも、この光信号による乗客への危険を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にしたがったエレベータ用情報伝送装置の構成例を示すブロック図。
【図2】図1に示した送信機5aおよび受信機5bの内部構成を示す図。
【図3】図2に示した第1遅延回路53による処理動作を示すフローチャート。
【図4】図2に示した第2遅延回路57による処理動作を示すフローチャート。
【図5】図2に示した送信機5aおよび受信機5bの内部構成の変形例を示す図。
【符号の説明】
1…乗りかご、2…防犯カメラ、3…映像記録装置、4a,4b…映像表示器、5a,6b…送信機、5b,6a…受信機、8…基準階、9…昇降路下部(ピット)、10…巻き上げ機、11…映像発信機、12a,12b…光信号の送信方向、13a,13b…光信号、51…光受信器、52…信号検出器、53…第1遅延回路、54…送信器電源、55…リレースイッチ、56…光送信器、57…第2遅延回路、57a…カウンタ、58…シャッタ、59…モードスイッチ、60…シャッタ駆動回路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信により映像などの情報を伝送するエレベータの情報伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータには、任意の情報、例えば映像情報をエレベータの乗りかご内に設置されたモニタに表示させるものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前述した映像情報を蓄積する装置がかご外に設置されている場合には、この装置からかご内のモニタに情報を伝送する必要がある。この伝送を行なう手段として、例えば有線通信または光通信が考えられる。光通信を用いる場合には、昇降路の移動軸延長上に光通信用の送信機および受信機をそれぞれ設置する。例えば、送信機は昇降路の下部のピットに設置し、受信機はかごに取り付ける。送信機では、送信用の映像情報を指向性のある光信号に変換し、これを受信機に向けて送信する。ここで、受信機側では、受信した光信号を元の映像情報に再変換し、これをモニタに表示させる。光通信による伝送を行なう場合には、同軸ケーブルなどを用いた有線通信を行なう場合と比較して、その設備を簡略化できる。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−081548号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば地震などの外部要因により、相対した送信機と受信機間の位置関係が変化すると、送信機と受信機との間で光信号の正常な送受信が行なわれず、映像情報などの伝送に支障をきたすことになる。特に送信機の設置位置が変化すると、この送信機から送信された光信号の照射方向が変化してしまい、受信機に向けて照射されずに昇降路内の内壁などに照射され、この照射された光信号が昇降路内で反射して昇降路外に漏れる場合がある。この光信号は人体の目に有害であり、特に光信号が可視外域の光である場合には、乗客は光信号が昇降路外に照射されているか否かを判別できないため危険である。
【0006】
このような場合に、送信機の電源を任意に停止させるスイッチを昇降路外に設ける形態が考えられる。また、光信号が昇降路内で反射している場合には、この昇降路内の点検をする際、この点検を行なう作業員に対して危険が及ぶので、所定の操作によりエレベータの運転モードを点検用の低速運転モードに移行させた際に送信機の電源を自動的に停止させる形態が用いられている。しかし、これらの方法では、送信機の電源を停止させるために乗客または作業員により所定の操作を実行する必要があり、この操作を行なうまでの間は光信号の照射を停止させることができないなどの問題がある。
【0007】
本発明は、前記課題に鑑みなされたもので、送信機および受信機との間で光信号が正常に送信されていない場合に速やかに対応できるエレベータの情報伝送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係わるエレベータの情報伝送装置は、昇降路の任意の箇所と乗りかごとの間で光信号の送受信をするエレベータの情報伝送装置であって、前記昇降路の任意の箇所に設置され、任意の情報を光信号に変換して送信する送信手段と、前記乗りかごに設置され、前記送信手段により送信された光信号を受信して元の情報に再変換する受信手段と、この受信手段により受信された光信号の受信状態を検出する検出手段と、この検出手段により、前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記送信手段による光信号の送信を停止する送信制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、検出手段により、前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記送信手段による光信号の送信を停止するので、光信号が受信手段以外に向けて送信されている場合にこれを停止させることが出来る。これにより、光信号の照射方向が変化して昇降路外に漏れるような場合でも、この光信号による乗客への危険を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面により本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にしたがったエレベータ用情報伝送装置を取り付けたエレベータの構成例を示すブロック図である。
この情報伝送装置は、送信機5a、受信機6a、送信機6b、および受信機5bとを備えて、光通信により映像等の情報を伝送するものである。この装置は、送信機5a,受信機6a間または送信機6b,受信機5b間の位置関係の変化、いわゆる“軸ずれ”が発生したときに、送信機5aおよび送信機6bによる光信号の送信を停止させる機能を有している。
【0011】
図1に示したエレベータの機械室には制御盤(図示せず)が設置されており、この制御盤の制御によって巻き上げ機10が駆動される。この巻き上げ機10の駆動により、乗りかご1が昇降路内を昇降動作する。この乗りかご1の天井には防犯カメラ2が取り付けられる。
【0012】
乗りかご1には、送信機5aが取り付けられる。この送信機5aには受信機5bが併設される。また、昇降路下部(ピット)9には受信機6aが設置される。この受信機6aには送信機6bが併設される。符号12aは、送信機5aから送信される光信号の送信方向を示す。符号12bは、送信機6bから送信される光信号の送信方向を示す。符号13aは、送信機5aから送信される光信号を示す。符号13bは、送信機6bから送信される光信号を示す。
【0013】
送信機5aと受信機6aは、送信機5aから送信された信号が、乗りかご1のかご位置に関わらず受信機6aにより直接受信できる箇所にそれぞれ設置する。また、送信機6bと受信機5bについても、送信機6bから送信された信号が、乗りかご1のかご位置に関わらず受信機5bにより直接受信できる箇所にそれぞれ対峙させて設置する。
【0014】
例えば、送信機5aは乗りかご1の側壁に取り付け、受信機6aは、送信機5aを取り付けた箇所に対して乗りかご1の移動方向軸延長上に該当する箇所、つまり昇降路下部(ピット)9において、送信機5aの真下に該当する箇所に設置する。また、受信機5bは、送信機5aによる光信号の送信を妨げないように乗りかご1の側壁に取り付け、送信機6bは、昇降路下部(ピット)9において、受信機5bの真下に該当する箇所に設置する。
【0015】
送信機5aは、防犯カメラ2により出力された映像信号を変調し、この変調した電気信号を光信号に変換して受信機6aに向けて送信する。変調とは、例えば、搬送波となる所定の周波数の正弦波を映像信号に重畳する輝度変調である。電気信号から光信号への変換は、例えば可視発光ダイオードや赤外発光ダイオード、半導体レーザなどの固体発光デバイスにより実現される。これらのデバイスは、例えばテレビやオーディオ関連のリモコンまたはワイヤレスLANなどの無線機器に利用されている。
【0016】
受信機6aは、送信機5aにより送信された光信号を受信し、これを元の電気信号に再変換する。光信号から電気信号への変換は、例えば、アバランシェホトダイオードまたはPINダイオードにより実現される。そして、受信機6aは、光信号から変換した電気信号を復調して映像信号を取り出し、これをプリアンプ(図示せず)などにより増幅して映像記録装置3に出力する。
【0017】
昇降路における所定の階床(基準階8)には映像記録装置3および映像表示器4aが設置される。映像記録装置3は、受信機6aが受信した映像信号を入力して映像情報として記録し、これを映像表示器4aに出力する。映像表示器4aは、映像記録装置3により出力された映像情報、つまり乗りかご1内の映像を表示する。
【0018】
送信機6bには映像発信機11が接続される。映像発信機11は例えばPC(パーソナルコンピュータ)であり、乗りかご1内の映像表示器4bに表示させる映像情報を記憶する。この映像情報は、映像発信機11の操作により映像信号として送信機6bに出力される。映像発信機11は、映像情報に限らず、例えば、文字情報または音声情報を出力する構成としてもよい。
【0019】
送信機6bは、映像発信機11により出力された映像信号を前述した送信機5aと同様に変調し、この電気信号を光信号に変換して受信機5bに向けて送信する。受信機5bは、送信機6bにより送信された光信号を受信し、これを前述した受信機6aと同様に電気信号に再変換して、これを復調して取り出した映像信号を乗りかご1内の映像表示器4bに出力する。
【0020】
図2は、図1に示した送信機5aおよびこれに併設された受信機5bの内部の構成を示す図である。
ここで、送信機5aと受信機5bは、一体型の機器であるとみなして説明する。この機器には、光受信器51、信号検出器52、第1遅延回路53、送信器電源54、リレースイッチ55、光送信器56、第2遅延回路57、カウンタ57aおよびモードスイッチ59が設けられる。
【0021】
光受信器51は、送信機6bにより出力された光信号を受信して、これを電気信号に変換し、この電気信号を復調して映像信号を取り出し、この映像信号を信号検出器52に出力する。
【0022】
信号検出器52は、光受信器51により出力された映像信号を映像表示器4bに出力する。また、信号検出器52は、光受信器51により出力された映像信号の信号レベルを検出し、この信号レベルが所定の信号レベル以上であるとき、またはそれ未満であるときに、それぞれの旨を示す制御信号を第1遅延回路53に出力する。なお、信号検出器52は、光受信器51により出力された映像信号の受信誤り率を検出し、この誤り率が所定の値以上であるとき、またはそれ未満であるときに、それぞれの旨を示す制御信号を第1遅延回路53に出力する構成としてもよい。
【0023】
送信器電源54は、リレースイッチ55を介して、光送信器56に電源を供給する。光送信器56は、電源が供給されると防犯カメラ2により出力された映像信号を変調し、この変調した電気信号を光信号に変換して受信機6aに出力する。
【0024】
リレースイッチ55は、光送信器56による光信号の出力を制御するためのものであり、第1遅延回路53またはカウンタ57aから出力された制御信号にしたがって、オン・オフが制御される。リレースイッチ55がオフに制御されると、送信器電源54による電源が光送信器56に供給されなくなる。これにより当該光送信器56による光信号の出力が停止する。また、リレースイッチ55がオンに制御されると、送信器電源54による電源が光送信器56に供給され、当該光送信器56による光信号の出力が開始される。
【0025】
第1遅延回路53は、信号検出器52から入力した制御信号にしたがって所定間隔のカウントを開始する。以下、このカウントされた値をカウント時間と称して説明する。第1遅延回路53は、このカウント時間が所定の時間に達した時点で、リレースイッチ55をオフに制御して、光送信器56による光信号の送信を停止させる。この場合、カウントを行なう、つまり信号レベルの検出後にリレースイッチ55の制御を行なうまでの時間的な条件を設けるのは、軸ずれが、例えば小規模の振動による一時的なもので、この振動の停止に伴い軸ずれが回復するような場合の出力停止を防止するためである。
【0026】
具体的には、第1遅延回路53は、信号検出器52から入力された制御信号が、光受信器51により受信した映像信号のレベルが所定のレベル以上である旨を示す制御信号(以下、Hレベル信号と称する)から、映像信号レベルが前記所定のレベル未満である旨を示す制御信号(以下、Lレベル信号と称する)に切り替わると所定間隔のカウントを開始する。ただし、信号検出器52によるHレベル信号を入力したときは、カウント時間をリセットしてカウント動作を停止させ、また、第2遅延回路57およびカウンタ57aにHレベル信号を出力する。
【0027】
第1遅延回路53は、カウント時間が所定時間Aに達した時点で、Lレベル信号をリレースイッチ55および第2遅延回路57に出力し、カウント時間をリセットして再びカウントを開始する。
【0028】
第2遅延回路57は、光送信器56による光信号の出力が停止したときに、これを一定時間経過後に自動的に再開させるトリガとなる。光信号の出力を自動的に再開させるのは、光信号の正常な送受信が再開できたか否かを確認するためには、軸ずれが起こっている状態において、実際に送信機5aおよび送信機6bにより光信号を出力しながら、作業員により、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間の軸ずれを修正する必要があるためである。
【0029】
第2遅延回路57は、第1遅延回路53により出力されたLレベル信号にしたがってカウントを開始する。ただし、第2遅延回路53は、第1遅延回路53によるHレベル信号を入力したときには、カウント時間をリセットしてカウント動作を停止する。
【0030】
このカウント時間が所定時間Bに達したときには、カウンタ57aに制御信号を出力する。カウンタ57aは、この制御信号にしたがってリレースイッチ55をオンにする制御をするので、これにより光信号の出力が再開される。また、第2遅延回路57は、カウント時間が時間Bに達してカウンタ57aに制御信号を出力するとカウント時間をリセットして再びカウントを開始する。
【0031】
また、カウンタ57aは、光信号の出力の再開動作を所定の回数に制限する機能を有しており、“0”をカウントの初期値として保持する。カウンタ57aは、第2遅延回路57による制御信号を入力すると、リレースイッチ55に制御信号を出力するとともに、保持するカウント値に“1”を加える。このカウント値が所定の値Cに達した場合には、カウンタ57aは、第2遅延回路57による制御信号を入力しても、リレースイッチ55に制御信号を出力しない。このカウント値は、第1遅延回路53によるHレベル信号を入力すると、“0”にリセットされる。
【0032】
光信号の出力の再開動作を所定の回数に制限するのは、例えば送信機5aによる光信号の出力の再開後、図2に示す光受信器51に所定レベル以上の光信号が入力されない場合には軸ずれが修正されていないことが考えられ、乗客への被害を防止するために、光送信器56による光信号の出力を完全に停止させてこの送信停止状態を維持する必要があるからである。
【0033】
リレースイッチ55は、第1遅延回路53によるLレベル信号を入力するとオフに制御され、カウンタ57aによる制御信号を入力するとオンに制御される。なお、リレースイッチ55に対して、第1遅延回路53によるLレベル信号およびカウンタ57aによる制御信号が同時に入力された場合には、いずれか一方、例えば第1遅延回路53によるLレベル信号の入力を優先する。
【0034】
モードスイッチ59は、例えば作業者による乗りかご1の点検作業中に押下してオンまたはオフに設定するスイッチである。このスイッチをオフ状態とすると、第1遅延回路53によるカウントが停止し、この第1遅延回路53を介してリレースイッチ55にLレベル信号を出力する。第1遅延回路53によるカウントが停止した状態でモードスイッチ59をオンとすると、このカウントが再開する。
【0035】
なお、昇降路下部9に設置される受信機6aおよび送信機6bの内部構成は、図2に示した受信機5bと送信機5aとの一体型の機器とほぼ同様の構成である。この場合、光受信器51は、送信機5aによる光信号を受信し、信号検出器52は、映像記録装置3に映像信号を出力し、光送信器56は、映像発信機11により入力された映像信号を変調および電光変換して受信機5bに出力する。
【0036】
次に、前述した構成による情報伝送装置の処理について説明する。
まず、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間で光信号の送受信が正常に行なわれていると仮定する。ここで、例えば地震やその他の振動などの外部要因により送信機6bと受信機5bとの間で軸ずれが発生すると、受信機5bの光受信器51により受信する光信号の信号レベルが低下またはゼロとなる。送信機6bと受信機5bとの間で軸ずれが発生した場合は、送信機5aと受信機6aとの間でも軸ずれが発生している可能性が高いので、送信機6b,受信機5b間および送信機5a,受信機6a間の光信号の送受信をともに停止させる必要がある。
【0037】
図3は、図2に示した第1遅延回路53による処理動作を示すフローチャートである。
まず、信号検出器52により検出した映像信号レベルが所定のレベル未満になると、第1遅延回路53にHレベル信号が入力され、第1遅延回路53による所定間隔のカウントが開始する(ステップS1,S2)。第1遅延回路53によるカウント時間が所定時間Aに達すると(ステップS3→S4)、リレースイッチ55がオフ状態に制御されて光送信器56による光信号の送信が停止する(ステップS5,S6)。これにより、送信機5a,受信機6a間の光信号の送受信が停止する。
【0038】
送信機5aによる光信号の出力が停止すると、受信機6aにより受信する光信号のレベルがゼロになるので、受信機6aおよび送信機6b側のリレースイッチ55がオフに制御され、送信機6bによる光信号の送信が停止する。したがって、送信機6b,受信機5b間での光信号の送受信も停止する。
【0039】
なお、振動によって軸ずれ状態となった時間が所定時間A以下であり、この振動の終了後に軸ずれが回復した場合には、送信機5a,受信機5b側の光受信器51により受信される光信号のレベルは正常なレベルに回復することになる。すると、信号検出器52から第1遅延回路53にHレベル信号が出力されて、当該第1遅延回路53によるカウント時間がリセットされて停止されるので(ステップS3→S8,S9)、一時的な軸ずれによる光信号の出力停止を防止することが出来る。
【0040】
次に、光信号の送受信の停止後、送信機5a,受信機6a間、および送信機6b,受信機5b間での光信号の送受信を再開させる処理について説明する。
図4は、図2に示した第2遅延回路57による処理動作を示すフローチャートである。
この第2遅延回路57は、光送信器56による光信号の出力が停止状態に有る場合に、これを自動的に再開させるトリガとなる。第2遅延回路57は、第1遅延回路53からのLレベル信号を入力するとカウントを所定間隔で開始し(ステップS11,12)、所定時間Bをカウントすると(ステップS13→S14)、カウンタ57aの保持するカウント値に“1”を加え、このカウント値が所定の値C未満であれば、リレースイッチ55をオンに制御するので(ステップS15,S16→S17)、光送信器56による光信号の出力が自動的に再開されることになる。ここでカウント時間がリセットされ(ステップS18)、ステップS12の処理に戻る。また、カウントの開始後、第1遅延回路53によるHレベル信号を入力すると、カウント時間がリセットされて停止される(ステップS13→S19)。
【0041】
これにより、例えば作業員が昇降路下部9のみに位置している場合に、乗りかご1に設けられた送信機5a,受信機5b側での作業を行なわなくても、当該送信機5a,受信機5b側の光送信器56による光信号の出力が自動で再開されるので、例えば、昇降路下部9に設置された送信機6b,受信機6a側の位置調整のみで、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間の軸ずれが解消するような場合には、作業員は乗りかご1側での作業を行なう必要が無くなる。よって、軸ずれの調整に係る作業を簡略化することができる。
【0042】
送信機5aによる光信号の出力が再開され、かつ、送信機5a,受信機6a間の軸ずれが修正された場合には、当該送信機5a,受信機6a間の光信号の正常な送受信が再開されることになるので、送信機6bによる光信号の送信も再開される。なお、送信機5aと受信機5bが一体型の機器(図2参照)であり、送信機6bと受信機6aとが一体型の機器である場合には、送信機6b,受信機5b間の軸ずれも修正されることになり、当該送信機6b,受信機5b間での光信号の送受信も再開される。
【0043】
第1遅延回路53は、リレースイッチ55に対するLレベル信号の出力後、カウント時間をリセットして再び所定間隔のカウントを開始し(ステップS7→S2)、このカウント時間が所定時間Aに達したときには、第2遅延回路57およびリレースイッチ55にLレベル信号を出力する。これにより、リレースイッチ55が再度オフに制御され、第2遅延回路57によるカウントが再度開始される。
【0044】
これにより、第2遅延回路57の作動にしたがって光送信器56による光信号の出力が再開されても、所定時間経過後に、光送信器56による光信号の出力が再び停止されることになる。したがって、送信機5a,受信機6a間および送信機6b,受信機5b間のうち少なくとも一方で発生した軸ずれが修正されない場合でも、前述した送信再開動作にともなう乗客への危険を防止出来る。
【0045】
ここで、作業員が軸ずれの調整を行なったことを前提として、例えば数回にわたり光信号の送信の停止及び再開を繰り返すような場合には、軸ずれ以外の原因、例えば、光送信器56の不良などより光信号の送受信が正常になされていないことが推測されるので、光信号の送受信を完全に停止させた上での点検を行なう必要がある。そこで、カウンタ57aは、つまり第2遅延回路57による制御信号を入力するごとにカウント値を“1”増加させる。この処理は、図4に示したステップS15の処理に対応する。このカウント値が所定のカウント値Cに達した場合には、カウンタ57aは第2遅延回路57による制御信号を入力してもリレースイッチ55に制御信号を出力しない。これにより、光信号の送信再開動作が中止され、光信号の送信停止状態が維持されることになる。
【0046】
図2に示したモードスイッチ59は、手動によりオン・オフを切り替えるスイッチである。このモードスイッチ59をオンに設定しているときには、リレースイッチ55は常にオンに制御される。また、モードスイッチ59をオフに設定したときには、リレースイッチ55はオフに制御される。なお、第1遅延回路53によるカウントがなされている場合にモードスイッチ59をオフに設定したときには、第1遅延回路53によるカウントが停止する。これにより、第1遅延回路53によるリレースイッチ55の制御を無効にする。
【0047】
以上説明したような構成によれば、乗りかご1側の受信機5bまたは昇降路下部9側の受信機6aで受信した光信号の信号レベルに基づいて、昇降路下部9側の送信機6bおよび乗りかご1側の送信機5aによる光信号の送信を停止させることができるので、振動により軸ずれが発生した場合でも、送信機5aまたは送信機6bにより送信された光信号の照射による乗客への被害を未然に防止することができる。
【0048】
本実施形態の変形例について説明する。
図5は、図2に示した、送信機5aおよび受信機5bの内部構成の変形例を示す図である。
図5に示した、送信機5aおよび受信機5bの一体型機器は、図2に示したそれと異なり、リレースイッチ55に代えて、光送信器56により出力する光信号を遮へいする機構が設けられる。この遮へい機構は、シャッタ58である。
【0049】
第1遅延回路53は、所定時間Aをカウントするとシャッタ駆動回路60にLレベル信号を出力する。シャッタ駆動回路60は、第1遅延回路53によるLレベル信号にしたがって、シャッタ58を矢印Aの方向に沿って駆動するよう制御し、光送信器56により出力された光信号を遮へいする。これにより、光送信器56により送信された光信号は受信機6aに届かなくなり、この光送信器56による光信号の照射方向が軸ずれにより昇降路外に照射されるような場合でもこれを防止することができ、光信号による乗客への被害を防止することができる。
【0050】
また、前述したように第2遅延回路57によるカウント時間が所定時間Bに達してカウンタ57aに制御信号が出力された場合には、カウンタ57aは、保持するカウント値に“1”を加え、シャッタ駆動回路60に制御信号を出力する。シャッタ駆動回路60は、カウンタ57aによる制御信号にしたがってシャッタ58を矢印Bの方向に沿って駆動するよう制御し、光送信器56により出力された光信号の遮へいを解除する。
【0051】
また、カウント57aによりカウントされた値が所定の値Cに達した場合には、このカウンタ57aは、第2遅延回路57により制御信号が出力されてもシャッタ駆動回路60に制御信号を出力しない。これによりシャッタ58による遮へい解除動作がなされなくなり、光信号の遮へい状態が維持される。
【0052】
なお、図2に示した構成において、回路の簡略化のため、例えば第1遅延回路53、第2遅延回路57、カウンタ57aおよびモードスイッチ59を設けず、信号検出器52とリレースイッチ55とを接続し、信号検出器52により、Lレベル信号が出力されたときにリレースイッチ55をオフに制御し、信号検出器52によりHレベル信号が出力されたときにリレースイッチ55をオンに制御する構成としてもよい。
【0053】
また、図5に示した構成において、回路の簡略化のため、例えば第1遅延回路53、第2遅延回路57、カウンタ57aおよびモードスイッチ59を設けず、信号検出器52とシャッタ駆動回路60とを接続し、信号検出器52によりLレベル信号が出力されたときにシャッタ駆動回路60を制御して、シャッタ58を駆動させて光信号を遮へいし、信号検出器52によりHレベル信号が出力されたときにシャッタ駆動回路60を制御して、シャッタ58を駆動させて光信号の遮へいを解除する構成としてもよい。
【0054】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、受信機により受信した光信号の信号レベルが所定のレベル未満であるときに、当該受信機に対峙して設置される送信器による光信号の送信を停止させることができるので、振動などにより軸ずれが発生したときに光信号の送受信を停止させることができるようになる。これにより、光信号の照射方向が変化して昇降路外に漏れるような場合でも、この光信号による乗客への危険を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にしたがったエレベータ用情報伝送装置の構成例を示すブロック図。
【図2】図1に示した送信機5aおよび受信機5bの内部構成を示す図。
【図3】図2に示した第1遅延回路53による処理動作を示すフローチャート。
【図4】図2に示した第2遅延回路57による処理動作を示すフローチャート。
【図5】図2に示した送信機5aおよび受信機5bの内部構成の変形例を示す図。
【符号の説明】
1…乗りかご、2…防犯カメラ、3…映像記録装置、4a,4b…映像表示器、5a,6b…送信機、5b,6a…受信機、8…基準階、9…昇降路下部(ピット)、10…巻き上げ機、11…映像発信機、12a,12b…光信号の送信方向、13a,13b…光信号、51…光受信器、52…信号検出器、53…第1遅延回路、54…送信器電源、55…リレースイッチ、56…光送信器、57…第2遅延回路、57a…カウンタ、58…シャッタ、59…モードスイッチ、60…シャッタ駆動回路。
Claims (8)
- 昇降路の任意の箇所と乗りかごとの間で光信号の送受信をするエレベータの情報伝送装置であって、
前記昇降路の任意の箇所に設置され、任意の情報を光信号に変換して送信する送信手段と、
前記乗りかごに設置され、前記送信手段により送信された光信号を受信して元の情報に再変換する受信手段と、
この受信手段により受信された光信号の受信状態を検出する検出手段と、
この検出手段により、前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記送信手段による光信号の送信を停止する送信制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの情報伝送装置。 - 昇降路の任意の箇所と乗りかごとの間で光信号の送受信をするエレベータの情報伝送装置であって、
前記乗りかごに設置され、任意の情報を光信号に変換して送信する送信手段と、
前記昇降路の任意の箇所に設置され、前記送信手段により送信された光信号を受信して元の情報に再変換する受信手段と、
この受信手段により受信された光信号の受信状態を検出する検出手段と、
この検出手段により前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記送信手段による光信号の送信を停止する送信制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの情報伝送装置。 - 前記送信制御手段は、前記検出手段により前記光信号が正常に受信されていないことが検出されてから所定間隔でカウントを開始し、このカウントされた値が所定の値に達したときに前記光信号の送信を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータの情報伝送装置。
- 前記送信制御手段は、前記光信号の送信が停止されてから所定間隔でカウントを開始し、このカウントされた値が所定の値に達したときに前記送信手段による光信号の送信を再開させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータの情報伝送装置。
- 前記送信制御手段は、前記光信号の送信を再開した回数をカウントし、その回数が所定の回数に達したときに前記光信号の送信停止状態を維持することを特徴とする請求項4に記載のエレベータの情報伝送装置。
- 前記送信手段により送信された光信号を遮へいする遮へい機構を備え、
前記送信制御手段は、前記検出手段により光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記遮へい機構の駆動を制御して光信号の送信を停止せしめることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータの情報伝送装置。 - 乗りかごに設置され、任意の情報を光信号に変換して送信する第1の送信手段と、
昇降路の任意の箇所に設置され、前記第1の送信手段により送信された光信号を受信して元の情報に再変換する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段に併設され、任意の情報を光信号に変換して送信する第2の送信手段と、
前記第1の送信手段に併設され、前記第2の送信手段により送信された光信号を受信して元の情報に再変換する第2の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された光信号の受信状態を検出する第1の検出手段と、
この第1の検出手段により前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記第2の送信手段による光信号の送信を停止する第1の送信制御手段と、
前記第2の受信手段により受信された光信号の受信状態を検出する第2の検出手段と、
この第2の検出手段により前記光信号が正常に受信されていないことが検出されたときに、前記第1の送信手段による光信号の送信を停止する第2の送信制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの情報伝送装置。 - 前記検出手段は、前記光信号の受信レベルを検出することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかにに記載のエレベータの情報伝送装置。
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