JP2005047339A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転手による車両操作に起因するタイヤの負荷を軽減させること。
【解決手段】車両制御装置1は、適正操作記憶部302aによって記憶された車両操作の適正範囲に基づいてアクセル502、シフト503、車輪速504、ブレーキ圧505およびステアリング508によって検知された運転手による車両操作状態が車両操作の適正範囲を超えたか否かを判定する。そして、車両操作状態が適正範囲を超えたと判定された場合に、運転手による車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の状態に基づいて該車両の制御をおこなう車両制御装置に関し、特に、運転手による車両操作に起因するタイヤの負荷を軽減させることの可能な車両制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両が走行する際のタイヤの磨耗を測定し、タイヤの交換時期に際してタイヤの磨耗を警告する車両制御装置が知られている。例えば、特許文献1に開示されたタイヤ磨耗警告装置では、車速センサによる車両の走行距離およびGPS測位位置に基づいてタイヤの磨耗の度合いを算出し、該タイヤの磨耗の度合いがタイヤの交換が必要な程度に達した場合に、車両の運転者にタイヤが磨耗した旨を警告する。
【0003】
ここで、かかる車速センサによる「車両の走行距離」は、車輪速から検出される走行距離であり、タイヤが磨耗するにしたがって、GPS測位位置を基に算出された「実際の走行距離」とずれが生じる。そして、車輪速から検出される走行距離と、GPS測位位置から算定される実際の走行距離とのずれを基にタイヤの直径を算出し、該タイヤの直径がタイヤ交換を要する程度に磨耗した場合に、車両の運転者にタイヤが磨耗した旨を警告するものである。また、このタイヤ磨耗警告装置は、タイヤの直径がタイヤ交換を要する程度に磨耗するまでの走行距離を画一的に算出し、該走行距離に到るまでの距離を「タイヤの交換時期」として運転手に提示する。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−164830号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、タイヤが磨耗した旨を警告するものに過ぎず、車両の走行に際してタイヤの負荷を軽減させることができなかった。具体的には、タイヤが磨耗してしまった旨をタイヤの交換時期になって警告したとしても、タイヤ交換を促すにとどまり、タイヤの負荷を軽減させることはできない。
【0006】
また、上記の従来技術は、タイヤの直径がタイヤ交換を要する程度に磨耗するまでの走行距離を画一的に算出するため、車両ごとの走行状態に応じたタイヤの交換時期を算出することができず、タイヤの交換時期を正確に算出することができなかった。
【0007】
これを具体的に説明すると、本来、タイヤの接地面にかかる負荷は走行状態によって変化するため、タイヤの直径がタイヤ交換を要する程度に磨耗するまでの走行距離は、車両ごとに相違するものである。このため、上記の従来技術では、タイヤの直径がタイヤ交換を要する程度に磨耗するまでの走行距離を画一的に算出するので、車両ごとの走行状態に応じたタイヤの交換時期を算出することができない。
【0008】
また、上記の従来技術においては、タイヤの偏磨耗の要因となる車両の操作状態が考慮されていないため、車両の安全性が確保されたタイヤの交換時期を算出することができなかった。具体的には、タイヤは接地面に対して均一に磨耗するものではないため、タイヤの直径がタイヤ交換を要する程度に磨耗していなくても、偏磨耗によりタイヤの一部が激しく磨耗していた場合、タイヤが走行中に突然破裂する危険があった。
【0009】
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、運転手による車両操作に起因するタイヤの負荷を軽減させることの可能な車両制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る車両制御装置は、車両の状態に基づいて該車両の制御をおこなう車両制御装置であって、運転手による車両操作状態を検知する操作状態検知手段と、タイヤに対する負荷を基に設定された車両操作の適正範囲を記憶する適正操作記憶手段と、前記車両操作状態が前記適正範囲を超えたか否かを判定する操作状態判定手段と、前記操作状態判定手段によって前記車両操作状態が前記適正範囲を超えたと判定された場合に、前記車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示する操作状態警告指示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明に係る車両制御装置は、請求項1の発明において、前記操作状態検知手段は、前記運転手による車両操作状態としてハンドル操作状態を検知することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3の発明に係る車両制御装置は、請求項1または2の発明において、前記操作状態検知手段は、前記運転手による車両操作状態としてアクセル開度状態、ブレーキの踏み込み状態および/またはシフト状態を検知することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4の発明に係る車両制御装置は、請求項1、2または3の発明において、前記操作状態検知手段は、前記運転手による車両操作状態として車両の速度を検知することを特徴とする。
【0014】
また、請求項5の発明に係る車両制御装置は、請求項1〜4のいずれか一つの発明において、前記操作状態検知手段によって検知された前記運転手による車両操作状態を履歴として記憶する操作履歴記憶手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項6の発明に係る車両制御装置は、請求項5の発明において、前記操作状態警告指示手段は、前記操作履歴記憶手段によって記憶された前記履歴を参照して前記適正範囲を超えたと判定された車両操作状態が所定の頻度で存在する場合に、前記車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示することを特徴とする。
【0016】
また、請求項7の発明に係る車両制御装置は、請求項5または6の発明において、前記操作履歴記憶手段によって記憶された運転手による車両操作状態の履歴に基づいてタイヤの交換時期を算出するタイヤ交換時期算出手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
また、請求項8の発明に係る車両制御装置は、請求項7の発明において、前記車両操作状態が前記適正範囲を超えたと判定された場合に、前記タイヤに負荷をかける車両の動作を規制する動作規制手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る車両制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る車両制御装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、予測判断部(Electrical Control Unit)301は、表示制御部202、音声制御部203、制御用ロケータ204、記憶部302、車両運転制御系400と接続している。この車両運転制御系400は、エンジン制御部401、変速制御部402、ブレーキ制御部403、サスペンション制御部404、ステアリング部405を備える。
【0019】
表示制御部202は、車両内における各種表示機器を制御する処理部であり、タッチパネル101およびモニタ102などと接続される。また、音声制御部203は、車両内における各種音声出力機器を制御する処理部であり、スイッチ103およびスピーカ104などと接続される。制御用ロケータ204は、ナビゲーションシステム201から位置情報を取得し、該位置情報を予測判断部301に供給する処理をおこなう。
【0020】
エンジン制御部401は、アクセル502と接続され、スロットル状態の取得およびスロットルバルブ501制御をおこなう。また、変速制御部402は、アクセル502からアクセル開度状態を取得して、シフト503を制御する。ブレーキ制御部403は、ブレーキの踏み込み状態、車輪速504を取得し、ブレーキ圧505を制御する。さらに、サスペンション制御部404は、ストロークセンサ506によってサスペンションの状態を取得するとともにエア圧507を制御する。ステアリング制御部405は、ステアリング508からハンドル操作状態として操舵角および操舵角速度を取得してステアリング508の制御をおこなう。なお、かかるアクセル502、シフト503、車輪速504、ブレーキ圧505およびステアリング508は、特許請求の範囲における「操作状態検知手段」に相当する。
【0021】
記憶部302は、予測判断部301による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する(記憶する)記憶手段であり、機能概念的に、適正操作記憶部302aと、操作履歴記憶部302bとを備える。
【0022】
このうち、適正操作記憶部302aは、タイヤに対する負荷を基に設定された車両操作の適正範囲を記憶する処理部である。具体的には、車両の走行に際して、タイヤにかかる(タイヤに対する)負荷を基に設定された「車両の速度」(車輪速)に対する「ハンドル操作」(操舵角速度)の適正範囲と、該適正範囲から逸脱したハンドル操作の度合いに応じて「警告ポイント」を記憶している。
【0023】
例えば、図2に示す例で言えば、ハンドル操作の適正範囲は、車両の速度が「0Km/h以上〜5Km/h未満」であれば、操舵角速度が「A(rad/s)未満」の範囲である。また、ハンドル操作の適正範囲から逸脱した度合いとは、操舵角速度が「A(rad/s)以上〜B(rad/s)未満」の範囲では、「警告ポイント1」、「B(rad/s)以上〜C(rad/s)未満」の範囲では、「警告ポイント2」、そして、「C(rad/s)以上」の範囲であれば、「警告ポイント3」である。なお、この「警告ポイント」は、操作状態警告指示部301bによる警告制御処理をおこなうか否かの指標として用いられるものであり、本実施の形態では、「警告ポイント」が所定の距離(例えば、10Km)以内で所定のポイント(10ポイント)に到達した場合に、警告制御処理をおこなうこととする。
【0024】
操作履歴記憶部302bは、車輪速504およびステアリング508によって検知された運転手による車両操作状態を履歴として記憶する処理部である。具体的には、図3に示すように、運転手による車両操作状態の履歴として、「車両の走行距離」、「操舵角の合計」(絶対値の合計)および「操舵角速度/速度」を記憶している。なお、「警告ポイント」の累積ポイントおよび「警告ポイント」の履歴(10Kmごとに操作状態の評価をおこなう際の「今回」および「前回」おける警告ポイントなど)も記憶している。また、操作状態判定部301aによる判定結果において、車両操作の適正範囲を超えた車両操作状態(「車両の速度」に対する「ハンドル操作状態」(操舵角速度))を記憶するようにしてもよい。
【0025】
予測判断部301は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、機能概念的に、操作状態判定部301aと、操作状態警告指示部301bと、タイヤ交換時期算出部301cと、動作規制部301dとを備える。
【0026】
このうち、操作状態判定部301aは、適正操作記憶部302aによって記憶された車両操作の適正範囲に基づいて車輪速504およびステアリング508によって検知された運転手による車両操作状態が車両操作の適正範囲を超えたか否かを判定する処理部である。具体的には、「車両の速度」(車輪速504から取得)に対する「ハンドル操作状態」(ステアリング508から取得された操舵角速度)が適正操作記憶部302aによって記憶された「車両の速度」(車輪速)に対する「ハンドル操作」(操舵角速度)の適正範囲を超えたか否かを判定する。そして、車両操作の適正範囲を超えたと判定された場合(例えば、「据え切り」(停止状態または低速度状態でハンドルを切ること)または「急ハンドル」などの操作がおこなわれた場合)に、「車両の速度」(車輪速)に対する「ハンドル操作」(操舵角速度)の適正範囲から逸脱した度合いに応じて「警告ポイント」を加算する。
【0027】
操作状態警告指示部301bは、操作状態判定部301aによって適正範囲を超えたと判定された車両操作状態が所定の頻度で存在する場合に、車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示する処理部である。具体的には、操作状態判定部301aによって加算された「警告ポイント」が所定の距離(例えば、10Km)以内で所定のポイント(10ポイント)に到達した場合に、「警告制御処理」をおこなう。
【0028】
そして、操作状態警告指示部301bは、かかる「警告制御処理」として、例えば、「現在の運転ではタイヤの磨耗が早いので運転に注意して下さい。」という警告を表示制御部202または音声制御部203を介して出力する。さらに、表示制御部202を介してモニタ102に警告内容(運転手による車両操作状態の履歴と車両操作の適正範囲との比較および警告ポイント)を表示するように制御したり、音声制御部203を介してスピーカ104から適正な車両操作を促す警告音声を出力するように制御したりする。このスピーカ104は、専用に設けたものであってもよいが、車載オーディオ装置などの他の手段と共用してもよい。また、インジケータなどの表示機器を点灯(点滅)させるようにしてもよい。
【0029】
このように、タイヤが磨耗したという結果を警告するのではなく、タイヤに負荷をかける運転手による車両操作状態(「車両の速度」に対する「ハンドル操作状態」)について警告をおこなうため、運転手による車両操作(「据え切り」または「急ハンドル」など)に起因するタイヤの負荷を軽減させることが可能になる。さらに、これに関連して、タイヤにかかる負荷を軽減することにより、タイヤの寿命を延ばすことが可能になる。
【0030】
タイヤ交換時期算出部301cは、操作履歴記憶部302bによって記憶された運転手による車両操作状態の履歴に基づいてタイヤの交換時期を算出する処理部である。具体的には、操作履歴記憶部302bによって記憶された「車両の走行距離」、「操舵角の合計」(絶対値の合計)および「操舵角速度/速度」を基にタイヤの交換時期を算出する。このように、タイヤの磨耗の要因として車両操作状態を考慮に入れてタイヤの交換時期を算出することにより、車両ごとの走行状態に応じたタイヤの交換時期を算出することができ、タイヤの交換時期を正確に算出することが可能になる。さらに、関連して、タイヤの偏磨耗の要因となる車両操作状態を考慮してタイヤの交換時期を算出するため、車両の安全性が確保されたタイヤの交換時期を算出することが可能になる。
【0031】
動作規制部301dは、操作状態判定部301aによって車両操作状態が適正範囲を超えたと判定された場合に、タイヤに負荷をかける車両の動作を規制する処理部である。具体的には、運転手による車両操作状態が車両の操作の適正範囲を超えた場合に、タイヤの交換時期までの走行距離を超過しているならば、タイヤに負荷をかける車両の動作を規制する。なお、かかる「動作規制処理」は、車両操作に支障がなく、運転者が体感できる程度におこなうことが好ましい。
【0032】
例えば、「据え切り」がおこなわれようとした際に、車両操作に支障がなく、運転者が体感できる程度にハンドルを重くするようにステアリング508を制御したり、「急発進」がおこなわれようとした際に、アクセル開度を鈍くしたりする。このように、タイヤに負荷をかける車両の動作を規制することにより、タイヤにかける負荷を軽減しつつ、車両事故の防止を図ることが可能になる。
【0033】
次に、操作状態判定部301aおよび操作状態警告指示部301bの具体的な処理内容について説明する。図4は、操作状態判定部301aおよび操作状態警告指示部301bの処理を説明するフローチャートである。同図に示すように、車両が走行を開始すると、操作状態判定部301aは、車輪速504からブレーキ制御部403を介して「車両の速度」を取得するとともに(ステップS401)、ステアリング508からステアリング制御部405を介して「操舵角速度」を取得する(ステップS402)。
【0034】
ここで、操作状態判定部301aは、「車両の速度」に対する「ハンドル操作状態」(操舵角速度)が適正操作記憶部302aによって記憶された「車両の速度」に対する「ハンドル操作」(操舵角速度)の適正範囲を超えたか否かを判定する(ステップS403)。そして、「据え切り」または「急ハンドル」などの不適正な操作がおこなわれたと判定された場合に(ステップ403,YES)、「車両の速度」(車輪速)に対する「ハンドル操作」(操舵角速度)の適正範囲から逸脱した度合いに応じて「警告ポイント」を加算する(ステップS404)。
【0035】
続いて、操作状態警告指示部301bは、操作状態判定部301aによって加算された「警告ポイント」が所定の距離(例えば、10Km)以内で所定のポイント(10ポイント)に到達した場合に(ステップS405,YES)、「現在の運転ではタイヤの磨耗が早いので運転に注意して下さい。」という警告を表示制御部202または音声制御部203を介して出力する(ステップS406)。
【0036】
その後、「警告ポイント」が所定の距離(例えば、10Km)以内で所定のポイント(10ポイント)に到達したため、警告ポイントをクリアする(ステップS407)。なお、ここで言う警告ポイントのクリアとは、次回の警告ポイントの蓄積頻度を開始するためになされる処理であり、図3に示した警告ポイントの累積をクリアするものではない。また、かかる操作状態判定部301aおよび操作状態警告指示部301bにおける処理は、車両の走行が終了するまで回帰的におこなわれる。
【0037】
上述してきたように、タイヤに負荷をかける運転手による車両操作状態(「車両の速度」に対する「ハンドル操作状態」)について警告をおこなうため、運転手による車両操作(「据え切り」、または、「急ハンドル」など)に起因するタイヤの負荷を軽減させることが可能になる。さらに、これに関連して、タイヤにかかる負荷を軽減することにより、タイヤの寿命を延ばすことが可能になる。
【0038】
次に、タイヤ交換時期算出部301cの具体的な処理内容について説明する。図5は、タイヤ交換時期算出部301cの処理を説明するフローチャートである。同図に示すように、タイヤ交換時期算出部301cは、イグニッションキーが「ON」状態になると、操作履歴記憶部302bから「車両の走行距離」、「操舵角の合計」(絶対値の合計)および「操舵角速度/速度」を取得する(ステップS501)。
【0039】
ここで、タイヤ交換時期算出部301cは、操作履歴記憶部302bから取得した「車両の走行距離」、「操舵角の合計」(絶対値の合計)および「操舵角速度/速度」を基にタイヤの交換時期を算出し(ステップS502)、タイヤの交換時期に到る走行距離を超過している場合に(ステップS503,YES)、タイヤの交換を促す旨の警告をおこなう(ステップS504)。
【0040】
一方、タイヤの交換時期に到る走行距離を超過してはいないが(ステップS503,NO)、タイヤの交換時期に到る走行距離まで所定の距離(例えば、1000Km)以内に到った場合(ステップS505,YES)、タイヤの交換を促す旨を推奨する(ステップS506)。また、かかるタイヤ交換時期算出部301cにおける処理は、車両の走行が終了するまで所定の間隔(例えば、「10Km」ごとの間隔)でおこなわれる。
【0041】
このように、タイヤの磨耗の要因として車両操作状態を考慮に入れてタイヤの交換時期を算出することにより、車両ごとの走行状態に応じたタイヤの交換時期を算出することができ、タイヤの交換時期を正確に算出することが可能になる。さらに、これに関連して、タイヤの偏磨耗の要因となる車両操作状態を考慮してタイヤの交換時期を算出するため、車両の安全性が確保されたタイヤの交換時期を算出することが可能になる。
【0042】
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてもよいものである。
【0043】
例えば、本実施の形態では、運転手による「車両操作状態」として、「車両の速度」に対する「ハンドル操作状態」(操舵角速度)をもとに、「判定処理」、「警告制御処理」、「タイヤ交換時期算出処理」および「動作規制処理」をおこなう場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アクセル502、シフト503およびブレーキ圧505から「アクセル開度状態」、「シフト状態」および「ブレーキ踏み込み状態」を取得し、該取得された操作状態(「加速度」)をさらに加味して同様に処理をおこなってもよい。
【0044】
また、タイヤの磨耗となる要因として、「ハンドル操作」、「アクセル操作」、「ブレーキ操作」、「シフト操作」および「車両の速度」を操作履歴として個別にまたは相互に関連付けて記憶することにより、運転手の操作特性(運転手の操作傾向または運転手の走行に対する嗜好)に応じた警告をおこなうことができ、運転手による車両操作に起因するタイヤの負荷をより効果的に軽減させることが可能になる。
【0045】
このように構成することで、タイヤに負荷をかける運転手による車両操作状態(「アクセル開度状態」、「シフト状態」および「ブレーキ踏み込み状態」)について警告をおこなうことができ、運転手による車両操作(「急発進」または「急減速」(急ブレーキまたはエンジンブレーキ))に起因するタイヤの負荷を軽減することを可能になる。
【0046】
また、本実施の形態では、「警告ポイント」として加点方式によるものを採用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両操作の適正範囲を超えた際に所定の持ち点から減点していく減点方式などの任意の方式を採用することができる。
【0047】
また、本実施の形態では、「車両の走行距離」、「操舵角の合計」(絶対値の合計)および「操舵角速度/速度」を基にタイヤの交換時期を算出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、「車両の重量」(ストロークセンサ506からサスペンション制御部404を介して取得したサスペンションの伸縮状態を基に算定)、または、「タイヤの接地面積」(タイヤの空気圧から算定)などの「車両環境」を加味してタイヤの交換時期を算出するようにしてもよい。
【0048】
また、本実施の形態では、「動作規制処理」において、車両操作の適正範囲を超えた判定された場合に、タイヤの交換時期に基づいてタイヤに負荷のかかる動作を規制することとしたが、運転者から「動作規制処理」の要求があれば、タイヤの交換時期に関わらず、「動作規制処理」をおこなうようにしてもよい。
【0049】
また、本実施の形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0050】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、運転手による車両操作状態を検知し、タイヤに対する負荷を基に設定された車両操作の適正範囲を記憶し、車両操作状態が適正範囲を超えたか否かを判定し、車両操作状態が適正範囲を超えたと判定された場合に、車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示することとしたので、タイヤに負荷をかける運転手による車両操作を抑制することができ、運転手による車両操作に起因するタイヤの負荷を軽減させることが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。さらに、これに関連して、タイヤに対する負荷を軽減することにより、タイヤの寿命を延ばすことが可能になる。
【0052】
また、本発明によれば、運転手による車両操作状態としてハンドル操作状態を検知することとしたので、運転手のハンドル操作に起因するタイヤの負荷を軽減させることが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。
【0053】
また、本発明によれば、運転手による車両操作状態としてアクセル開度状態、ブレーキの踏み込み状態および/またはシフト状態を検知することとしたので、運転手によるアクセル操作、ブレーキ操作またはシフト操作に起因するタイヤの負荷を軽減させることが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。
【0054】
また、本発明によれば、運転手による車両操作状態として車両の速度を検知することとしたので、車両の速度に起因するタイヤの負荷を軽減させることが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。
【0055】
また、本発明によれば、運転手による車両操作状態を履歴として記憶することとしたので、運転手の操作特性を把握することができ、タイヤの負荷を効果的に軽減させることが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。
【0056】
また、本発明によれば、履歴を参照して適正範囲を超えたと判定された車両操作状態が所定の頻度で存在する場合に、車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示することとしたので、運転手の操作特性に基づいてタイヤの負荷を軽減させることが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。
【0057】
また、本発明によれば、運転手による車両操作状態の履歴に基づいてタイヤの交換時期を算出することとしたので、車両ごとの走行状態に応じたタイヤの交換時期を算出することができ、タイヤの交換時期を正確に算出することが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。さらに、これに関連して、タイヤの偏磨耗の要因となる車両操作状態を考慮してタイヤの交換時期を算出するため、車両の安全性が確保されたタイヤの交換時期を算出することが可能になる。
【0058】
また、本発明によれば、車両操作状態が適正範囲を超えたと判定された場合に、タイヤに負荷をかける車両の動作を規制することとしたので、タイヤにかける負荷を軽減しつつ、車両事故の防止を図ることが可能な車両制御装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車両制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】適正操作記憶部に記憶される情報の構成例を示す図である。
【図3】操作履歴記憶部に記憶される情報の構成例を示す図である。
【図4】図1に示した操作状態判定部および操作状態警告指示部の処理を説明するフローチャートである。
【図5】図1に示したタイヤ交換時期算出部の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両制御装置
101 タッチパネル
102 モニタ
103 スイッチ
104 スピーカ
202 表示制御部
203 音声制御部
301 予測判断部
301a 操作状態判定部
301b 操作状態警告指示部
301c タイヤ交換時期算出部
301d 動作規制部
302 記憶部
302a 適正操作状態記憶部
302b 操作履歴記憶部
401 エンジン制御部
402 変速制御部
403 ブレーキ制御部
404 サスペンション制御部
405 ステアリング制御部
502 アクセル
503 シフト
504 車輪速
505 ブレーキ圧
508 ステアリング

Claims (8)

  1. 車両の状態に基づいて該車両の制御をおこなう車両制御装置であって、
    運転手による車両操作状態を検知する操作状態検知手段と、
    タイヤに対する負荷を基に設定された車両操作の適正範囲を記憶する適正操作記憶手段と、
    前記車両操作状態が前記適正範囲を超えたか否かを判定する操作状態判定手段と、
    前記操作状態判定手段によって前記車両操作状態が前記適正範囲を超えたと判定された場合に、前記車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示する操作状態警告指示手段と、
    を備えたことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記操作状態検知手段は、前記運転手による車両操作状態としてハンドル操作状態を検知することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記操作状態検知手段は、前記運転手による車両操作状態としてアクセル開度状態、ブレーキの踏み込み状態および/またはシフト状態を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記操作状態検知手段は、前記運転手による車両操作状態として車両の速度を検知することを特徴とする請求項1、2または3に記載の車両制御装置。
  5. 前記操作状態検知手段によって検知された前記運転手による車両操作状態を履歴として記憶する操作履歴記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両制御装置。
  6. 前記操作状態警告指示手段は、前記操作履歴記憶手段によって記憶された前記履歴を参照して前記適正範囲を超えたと判定された車両操作状態が所定の頻度で存在する場合に、前記車両操作状態がタイヤに負荷をかける旨を警告するよう指示することを特徴とする請求項5に記載の車両制御装置。
  7. 前記操作履歴記憶手段によって記憶された運転手による車両操作状態の履歴に基づいてタイヤの交換時期を算出するタイヤ交換時期算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の車両制御装置。
  8. 前記車両操作状態が前記適正範囲を超えたと判定された場合に、前記タイヤに負荷をかける車両の動作を規制する動作規制手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の車両制御装置。
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