JP2005046222A - 保温器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、調乳ポットと哺乳びんとを加熱ヒータで保温ないし加熱が可能であり、かつより安全な保温器を提供する。
【解決手段】保温器10は、哺乳びん31と調乳ポットとを調乳温度で保温する。保温器10は、加熱手段を内蔵し、底壁部12と、これを取り囲みかつ上下に第1の長さを有する本体11と、一方端が開口され、他方端に底面22を有し、第1の長さより長い第2の長さを有する円筒カバー20とを含む。円筒カバー20は、本体11の底壁部12を上にした状態で収納可能であり、底面には哺乳びん31の位置を位置決めする位置決め穴23が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】保温器10は、哺乳びん31と調乳ポットとを調乳温度で保温する。保温器10は、加熱手段を内蔵し、底壁部12と、これを取り囲みかつ上下に第1の長さを有する本体11と、一方端が開口され、他方端に底面22を有し、第1の長さより長い第2の長さを有する円筒カバー20とを含む。円筒カバー20は、本体11の底壁部12を上にした状態で収納可能であり、底面には哺乳びん31の位置を位置決めする位置決め穴23が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は保温器に関し、特に、調乳ポットと哺乳びんとを所定の温度で保温する保温器に関する。
【0002】
【従来の技術】
乳幼児に授乳するときは、飲料水を100℃まで加熱煮沸して殺菌した後、50℃前後まで冷却してお湯にし、そのお湯を哺乳びんに移し、粉ミルクを哺乳びんに所定量入れた後、哺乳びんに吸い口とキャップとをセットして哺乳びんを振って粉ミルクをお湯に溶かすという一連の作業が必要である。このためミルク調乳作業は、乳児を持つ親にとって時間と労力を必要とし、負担が大きい。
【0003】
このような負担を軽減するために、実開昭54−138892号公報には「哺乳びん保温器」が記載されており、特許第2710760号には「調乳ポット用兼哺乳びん用保温器」が記載されている。これらはいずれも、飲料水を一旦100℃まで加熱煮沸させた後、50℃程度まで冷却し、そのお湯を50℃程度でポットで保温できるようにするとともに、哺乳びんは40℃の温度で保温できるようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
実開昭54−138892号公報(第1図)
【0005】
【特許文献2】
特許第2710760号(段落番号0016、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような保温器において、簡単な構造で、温度調節機能を有し、調乳ポットと哺乳びんとを加熱ヒータで選択的に保温ないし加熱が可能な保温器が望まれている。
【0007】
また、従来の保温器では、哺乳びんの保温時には、哺乳びんの周囲がカバーで覆われているが、調乳ポットはそのようなカバーが設けられないため、使用者や幼児が不注意にふれてやけどを起こす可能性があった。
【0008】
それゆえに、この発明の目的は、簡単な構造で、調乳ポットと哺乳びんとを加熱ヒータで選択的に保温ないし加熱が可能であり、かつより安全な保温器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る、哺乳びんと調乳ポットとを調乳温度で保温する保温器は、加熱手段を内蔵し、底壁部と、これを取り囲みかつ上下に第1の高さを有する本体と、一方端に開口部を、他方端に底面を有し、前記第1の高さより高い第2の高さを有する円筒体を含む。円筒体は、本体の底壁部を上にした状態で本体を収容可能であり、底面には哺乳びんを位置決めする位置決め穴が設けられている。
【0010】
円筒体は、円筒体より低い加熱手段を有する本体を、本体の底壁部を上にした状態で収納可能であり、底面には哺乳びんを位置決めする位置決め穴が設けられているため、加熱される哺乳びんや調乳ポットを本体に載せた状態で、それらが円筒体で覆われる。使用者が加熱部分にふれる可能性が少なくなるため、簡単な構造で、調乳ポットと哺乳びんとを加熱ヒータで選択的に保温ないし加熱が可能であり、かつより安全な保温器を提供できる。
【0011】
好ましくは、円筒体の開口部の面積は、本体の外径の面積より大きい。円筒体の開口部が本体の外径の面積より大きいため、本体の円筒体内への出し入れが容易になる。
【0012】
さらに好ましくは、円筒体は所定の厚さを有し、内部に空気層を含む中空の樹脂で構成されている。内部に空気層を有するため、保温性能が優れている。また、透明の樹脂を使用すれば、内部が見えてより好ましい。
【0013】
さらに好ましくは、哺乳びんを位置決めする位置決め穴は複数設けられる。
さらに好ましくは、本体上に哺乳びんが載置されたときの哺乳びんの頂部までの高さは、円筒体の第2高さより高い。
【0014】
したがって、円筒カバーのよって哺乳びんが覆われていても外部から容易に取り出せる。
【0015】
さらに好ましくは、本体上に調乳ポットが載置されたときの調乳ポットの頂部までの高さは、円筒体の第2高さより高い。
【0016】
したがって、円筒カバーのよって調乳ポットが覆われていても外部から容易に取り出せる。
【0017】
さらに好ましくは、本体上に調乳ポットが載置されたときの調乳ポットの把手部は、円筒体の外部に延在する。
【0018】
さらに好ましくは、本体および円筒体には相互の位置を位置決めするための位置決め手段が設けられている。
【0019】
さらに好ましくは、加熱手段による加熱温度を調整するための温度調整手段を含む。この温度調整手段により、哺乳びんの保温に最適な温度を設定できるとともに調乳ポットを最適な温度で加熱後保温することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1はこの発明の一実施形態における保温器の斜視図であり、哺乳びんを保温している状態を示している。
【0021】
図1を参照して、保温器10は、円柱形の本体11と、本体11全体を覆って設けられる円筒カバー20とを含む。円筒カバー20は所定の厚さを有する、たとえば、ポリプロピレンのような、透明の樹脂で形成されている。そのため、図1においては、加熱ヒータを有する本体11および哺乳びん31が見える状態となっている。また、透明の樹脂の内部は中空となっており、内部に空気層を有する。円筒カバー20が内部に空気層を有する樹脂で構成されているため、保温性能が優れている。
【0022】
次に、保温器10を構成する本体11について説明する。図2(A)は本体11の平面図であり、図2(B)は正面図であり、図3は底面図である。図1〜図3を参照して、本体11は壁部13で周囲を規定された底壁部12と、これを取り囲み、上下に延びる周壁14とを有している。底壁部12と周壁14はたとえば耐熱性のある合成樹脂からなる部材で形成されている。底壁部12にはたとえばニクロム線やセラミックヒータなどからなる図示の無い加熱ヒータが内蔵されている。
【0023】
本体11の周壁14の下部には、平面状のパネル部15が設けられており、その内部には、図示のない温度調整機構が内蔵されている。温度調整機構は加熱ヒータに供給する電圧をサーモスタットなどで制御して設定された一定の温度にする。パネル部15には温度を調整するための温度調整つまみ16と、電源ケーブル18を接続するための電源接続部17が設けられている。
【0024】
本体11のパネル部15の反対側の周壁14には、後に説明する、本体11の円筒カバー20の位置決め部と係合する位置決め部19が設けられている。
【0025】
次に円筒カバー20について説明する。図4(A)は円筒カバー20の平面図であり、図4(B)は図4(A)のB−Bで示す部分の矢視図であり、円筒カバーの断面図(左側)および側面図(右側)であり、図5は底面図である。
【0026】
図1、図4および図5を参照して、円筒カバー20は、一方端に開口部25を有し、他方端に底面22を有し、開口部25の直径が底面22側の直径よりも大きな寸法を有している。開口部25と底面22との間にはテーパ状の側壁21が設けられている。
【0027】
底面22には、3つの位置決め穴23と、3つの凸部24が設けられ、位置決め穴23によって本体11上に載置された哺乳びん31の位置決めが行われる。
【0028】
図4(B)および図5に示すように、円筒カバー20の内周面には、本体11の位置決め部19と係合するための位置決め部27が設けられている。また、位置決め部27の反対側の開口部25側には、隙間部26が設けられている。
【0029】
次に両者を組み合わせた状態について説明する。図6は図1に示した本体11と円筒カバー20とが組み合わされた状態の平面図であり、図7はその側面図であり、図8はその底面図である。これらの図では、円筒カバー20の内部が見えない状態(または、円筒カバー20が不透明の材料で形成されている場合)を示している。
【0030】
保温器10において、哺乳びん31を保温するときは、図1および図6〜図8に示すように円筒カバー20を底面22が上を向くようにして内部に本体11を収容する。3つの位置決め穴23a〜23cのいずれかに哺乳びん31を挿入する。なお、予め、温度調整つまみ16により温度をたとえば40℃位に設定しておくものとする。図示のない温度調整機構は、温度調整つまみ16で設定された温度となるように加熱ヒータを制御する。
【0031】
図1および図7から分るように、この実施の形態においては、円筒カバー20の高さが、本体11より高く、かつ本体11上に哺乳びん31を載置したときに、哺乳びん31の頂部が突出し、びんの部分がほぼ隠れる寸法としたため、加熱または保温中に使用者が哺乳びんにふれてやけどをするといった心配がない。一方で、哺乳びんを外部から取り出したり、本体上に置くといった動作を容易に行うことができる。
【0032】
また、上記したように、円筒カバー20の保温性能が優れているため、加熱ヒータによる加熱も少ない電力で設定された温度にすることができる。
【0033】
図8に示すように、本体11を収容して円筒カバー20が設置される時には、本体11の凹状の位置決め部19と、円筒カバー20の凸状の位置決め部27とは係合し、相互に移動しないようになっている。
【0034】
また、この使用状態において、円筒カバー20の下部に置かれた本体11からの電源コード18は、円筒カバー20の開口部25に設けられた隙間26から取り出される(図7および図8参照)。
【0035】
次に、調乳ポットを加熱または保温する場合について説明する。図9は、保温器10で調乳ポット33を加熱または保温する状態を示す図である。この図においては、円筒カバー20が透明の樹脂で構成され、内部が見える状態になっている。
【0036】
図9を参照して、調乳ポット33を加熱または保温するときは、円筒カバー20の底面22が下になるように円筒カバー20を置く。この状態で本体11を底面22上に設置する。そして本体11の底壁部12上に調乳ポット33を載置する。調乳ポット33で飲料水を加熱煮沸させるために温度調整つまみ16により100℃に設定し、煮沸後、温度調整つまみ16によりたとえば50℃に設定する。図示の無い温度調整機構は、設定された温度になるように加熱ヒータを制御するので、調乳ポット33内の飲料水を煮沸させた後、一定温度で保温することができる。
【0037】
円筒カバー20の開口部25の面積は、本体11の外周の面積より大きいため、本体11や調乳ポットの33の円筒カバー20内への設置または取り出しが容易である。円筒カバー20の側壁は開口部側に開いたテーパ状とすればより好ましい。
【0038】
また、保温時には、調乳ポット33が円筒カバー20によって覆われるため、さめにくく、より長時間の保温が可能になる。
【0039】
図10から図12は、このように調乳ポット33を本体11上に載置したときの、平面図、側面図および底面図である。図11および図12においては、円筒カバー20の内部は図示していない。図10〜図12を参照して、調乳ポット33の加熱または保温時においては、円筒カバー20の側壁21で調乳ポット33の側面がカバーされているため、使用時に使用者が不注意に調乳ポット33にふれて、やけど等をするおそれがなくなる。
【0040】
また、図に示すように、本体11上に調乳ポット33が載置されたときの調乳ポット33の頂部までの高さは、円筒体20の高さより高い。したがって、外部からの調乳ポット33の取り出しや本体11上への載置等の動作を容易に行うことができる。
【0041】
また、本体11上に調乳ポット33が載置されたとき、調乳ポット33の把手部34は円筒体20の外部に位置するような寸法となっている。これによって、必要な部分のみを加熱し、把手部34は周囲の温度に保つことができる。
【0042】
上記したように、底面22には、凸部24および3つの位置決め穴27が設けられている。この凸部24で形成される空間および位置決め穴27の一つを介してパネル部15からの電源ケーブル18が外部へ取り出される。
【0043】
この使用形態においては、調乳ポット33の取り出し後においては、本体11は円筒カバー20の底部に保持されるため、使用者や幼児等が、加熱された本体11に接触することはない。
【0044】
上記実施の形態においては、円筒カバーを透明の樹脂で形成した場合について説明したが、これに限らず、色つきの不透明材料や半透明材料で形成してもよい。
【0045】
上記実施の形態においては、哺乳びん用の位置決め穴が3つの場合について説明したが、これに限らず、所望の数の位置決め穴を設けてもよい。また、円筒カバーにおいて、底面を側壁と別体とし、いくつかの位置決め穴を有する底面を取り外し可能に構成してもよい。
【0046】
図面を参照してこの発明の一実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されるものではない。本発明と同一の範囲内において、または均等の範囲内において、図示した実施形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における保温器の外観斜視図であり、哺乳びんを保温している状態を示す。
【図2】本体の平面図および側面図である。
【図3】本体の底面図である。
【図4】円筒カバーの平面図および側面図である。
【図5】円筒カバーの底面図である。
【図6】図1に示した保温器の平面図である。
【図7】図1に示した保温器の側面図である。
【図8】図1に示した保温器の底面図である。
【図9】保温器で調乳ポットを保温している状態を示す外観斜視図である。
【図10】図9に示した保温器の平面図である。
【図11】図9に示した保温器の側面図である。
【図12】図9に示した保温器の底面図である。
【符号の説明】
10 保温器、11 本体、12 底壁部、13 壁部、14 周壁、15 パネル部、16 温度調整つまみ、17電源接続部、18 電源ケーブル、19位置決め部、20 円筒カバー、21 側壁、22 底面、23 位置決め穴、24 凸部、25 開口部、26 隙間部、27 位置決め部、31 哺乳びん、33調乳ポット。
【発明の属する技術分野】
この発明は保温器に関し、特に、調乳ポットと哺乳びんとを所定の温度で保温する保温器に関する。
【0002】
【従来の技術】
乳幼児に授乳するときは、飲料水を100℃まで加熱煮沸して殺菌した後、50℃前後まで冷却してお湯にし、そのお湯を哺乳びんに移し、粉ミルクを哺乳びんに所定量入れた後、哺乳びんに吸い口とキャップとをセットして哺乳びんを振って粉ミルクをお湯に溶かすという一連の作業が必要である。このためミルク調乳作業は、乳児を持つ親にとって時間と労力を必要とし、負担が大きい。
【0003】
このような負担を軽減するために、実開昭54−138892号公報には「哺乳びん保温器」が記載されており、特許第2710760号には「調乳ポット用兼哺乳びん用保温器」が記載されている。これらはいずれも、飲料水を一旦100℃まで加熱煮沸させた後、50℃程度まで冷却し、そのお湯を50℃程度でポットで保温できるようにするとともに、哺乳びんは40℃の温度で保温できるようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
実開昭54−138892号公報(第1図)
【0005】
【特許文献2】
特許第2710760号(段落番号0016、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような保温器において、簡単な構造で、温度調節機能を有し、調乳ポットと哺乳びんとを加熱ヒータで選択的に保温ないし加熱が可能な保温器が望まれている。
【0007】
また、従来の保温器では、哺乳びんの保温時には、哺乳びんの周囲がカバーで覆われているが、調乳ポットはそのようなカバーが設けられないため、使用者や幼児が不注意にふれてやけどを起こす可能性があった。
【0008】
それゆえに、この発明の目的は、簡単な構造で、調乳ポットと哺乳びんとを加熱ヒータで選択的に保温ないし加熱が可能であり、かつより安全な保温器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る、哺乳びんと調乳ポットとを調乳温度で保温する保温器は、加熱手段を内蔵し、底壁部と、これを取り囲みかつ上下に第1の高さを有する本体と、一方端に開口部を、他方端に底面を有し、前記第1の高さより高い第2の高さを有する円筒体を含む。円筒体は、本体の底壁部を上にした状態で本体を収容可能であり、底面には哺乳びんを位置決めする位置決め穴が設けられている。
【0010】
円筒体は、円筒体より低い加熱手段を有する本体を、本体の底壁部を上にした状態で収納可能であり、底面には哺乳びんを位置決めする位置決め穴が設けられているため、加熱される哺乳びんや調乳ポットを本体に載せた状態で、それらが円筒体で覆われる。使用者が加熱部分にふれる可能性が少なくなるため、簡単な構造で、調乳ポットと哺乳びんとを加熱ヒータで選択的に保温ないし加熱が可能であり、かつより安全な保温器を提供できる。
【0011】
好ましくは、円筒体の開口部の面積は、本体の外径の面積より大きい。円筒体の開口部が本体の外径の面積より大きいため、本体の円筒体内への出し入れが容易になる。
【0012】
さらに好ましくは、円筒体は所定の厚さを有し、内部に空気層を含む中空の樹脂で構成されている。内部に空気層を有するため、保温性能が優れている。また、透明の樹脂を使用すれば、内部が見えてより好ましい。
【0013】
さらに好ましくは、哺乳びんを位置決めする位置決め穴は複数設けられる。
さらに好ましくは、本体上に哺乳びんが載置されたときの哺乳びんの頂部までの高さは、円筒体の第2高さより高い。
【0014】
したがって、円筒カバーのよって哺乳びんが覆われていても外部から容易に取り出せる。
【0015】
さらに好ましくは、本体上に調乳ポットが載置されたときの調乳ポットの頂部までの高さは、円筒体の第2高さより高い。
【0016】
したがって、円筒カバーのよって調乳ポットが覆われていても外部から容易に取り出せる。
【0017】
さらに好ましくは、本体上に調乳ポットが載置されたときの調乳ポットの把手部は、円筒体の外部に延在する。
【0018】
さらに好ましくは、本体および円筒体には相互の位置を位置決めするための位置決め手段が設けられている。
【0019】
さらに好ましくは、加熱手段による加熱温度を調整するための温度調整手段を含む。この温度調整手段により、哺乳びんの保温に最適な温度を設定できるとともに調乳ポットを最適な温度で加熱後保温することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1はこの発明の一実施形態における保温器の斜視図であり、哺乳びんを保温している状態を示している。
【0021】
図1を参照して、保温器10は、円柱形の本体11と、本体11全体を覆って設けられる円筒カバー20とを含む。円筒カバー20は所定の厚さを有する、たとえば、ポリプロピレンのような、透明の樹脂で形成されている。そのため、図1においては、加熱ヒータを有する本体11および哺乳びん31が見える状態となっている。また、透明の樹脂の内部は中空となっており、内部に空気層を有する。円筒カバー20が内部に空気層を有する樹脂で構成されているため、保温性能が優れている。
【0022】
次に、保温器10を構成する本体11について説明する。図2(A)は本体11の平面図であり、図2(B)は正面図であり、図3は底面図である。図1〜図3を参照して、本体11は壁部13で周囲を規定された底壁部12と、これを取り囲み、上下に延びる周壁14とを有している。底壁部12と周壁14はたとえば耐熱性のある合成樹脂からなる部材で形成されている。底壁部12にはたとえばニクロム線やセラミックヒータなどからなる図示の無い加熱ヒータが内蔵されている。
【0023】
本体11の周壁14の下部には、平面状のパネル部15が設けられており、その内部には、図示のない温度調整機構が内蔵されている。温度調整機構は加熱ヒータに供給する電圧をサーモスタットなどで制御して設定された一定の温度にする。パネル部15には温度を調整するための温度調整つまみ16と、電源ケーブル18を接続するための電源接続部17が設けられている。
【0024】
本体11のパネル部15の反対側の周壁14には、後に説明する、本体11の円筒カバー20の位置決め部と係合する位置決め部19が設けられている。
【0025】
次に円筒カバー20について説明する。図4(A)は円筒カバー20の平面図であり、図4(B)は図4(A)のB−Bで示す部分の矢視図であり、円筒カバーの断面図(左側)および側面図(右側)であり、図5は底面図である。
【0026】
図1、図4および図5を参照して、円筒カバー20は、一方端に開口部25を有し、他方端に底面22を有し、開口部25の直径が底面22側の直径よりも大きな寸法を有している。開口部25と底面22との間にはテーパ状の側壁21が設けられている。
【0027】
底面22には、3つの位置決め穴23と、3つの凸部24が設けられ、位置決め穴23によって本体11上に載置された哺乳びん31の位置決めが行われる。
【0028】
図4(B)および図5に示すように、円筒カバー20の内周面には、本体11の位置決め部19と係合するための位置決め部27が設けられている。また、位置決め部27の反対側の開口部25側には、隙間部26が設けられている。
【0029】
次に両者を組み合わせた状態について説明する。図6は図1に示した本体11と円筒カバー20とが組み合わされた状態の平面図であり、図7はその側面図であり、図8はその底面図である。これらの図では、円筒カバー20の内部が見えない状態(または、円筒カバー20が不透明の材料で形成されている場合)を示している。
【0030】
保温器10において、哺乳びん31を保温するときは、図1および図6〜図8に示すように円筒カバー20を底面22が上を向くようにして内部に本体11を収容する。3つの位置決め穴23a〜23cのいずれかに哺乳びん31を挿入する。なお、予め、温度調整つまみ16により温度をたとえば40℃位に設定しておくものとする。図示のない温度調整機構は、温度調整つまみ16で設定された温度となるように加熱ヒータを制御する。
【0031】
図1および図7から分るように、この実施の形態においては、円筒カバー20の高さが、本体11より高く、かつ本体11上に哺乳びん31を載置したときに、哺乳びん31の頂部が突出し、びんの部分がほぼ隠れる寸法としたため、加熱または保温中に使用者が哺乳びんにふれてやけどをするといった心配がない。一方で、哺乳びんを外部から取り出したり、本体上に置くといった動作を容易に行うことができる。
【0032】
また、上記したように、円筒カバー20の保温性能が優れているため、加熱ヒータによる加熱も少ない電力で設定された温度にすることができる。
【0033】
図8に示すように、本体11を収容して円筒カバー20が設置される時には、本体11の凹状の位置決め部19と、円筒カバー20の凸状の位置決め部27とは係合し、相互に移動しないようになっている。
【0034】
また、この使用状態において、円筒カバー20の下部に置かれた本体11からの電源コード18は、円筒カバー20の開口部25に設けられた隙間26から取り出される(図7および図8参照)。
【0035】
次に、調乳ポットを加熱または保温する場合について説明する。図9は、保温器10で調乳ポット33を加熱または保温する状態を示す図である。この図においては、円筒カバー20が透明の樹脂で構成され、内部が見える状態になっている。
【0036】
図9を参照して、調乳ポット33を加熱または保温するときは、円筒カバー20の底面22が下になるように円筒カバー20を置く。この状態で本体11を底面22上に設置する。そして本体11の底壁部12上に調乳ポット33を載置する。調乳ポット33で飲料水を加熱煮沸させるために温度調整つまみ16により100℃に設定し、煮沸後、温度調整つまみ16によりたとえば50℃に設定する。図示の無い温度調整機構は、設定された温度になるように加熱ヒータを制御するので、調乳ポット33内の飲料水を煮沸させた後、一定温度で保温することができる。
【0037】
円筒カバー20の開口部25の面積は、本体11の外周の面積より大きいため、本体11や調乳ポットの33の円筒カバー20内への設置または取り出しが容易である。円筒カバー20の側壁は開口部側に開いたテーパ状とすればより好ましい。
【0038】
また、保温時には、調乳ポット33が円筒カバー20によって覆われるため、さめにくく、より長時間の保温が可能になる。
【0039】
図10から図12は、このように調乳ポット33を本体11上に載置したときの、平面図、側面図および底面図である。図11および図12においては、円筒カバー20の内部は図示していない。図10〜図12を参照して、調乳ポット33の加熱または保温時においては、円筒カバー20の側壁21で調乳ポット33の側面がカバーされているため、使用時に使用者が不注意に調乳ポット33にふれて、やけど等をするおそれがなくなる。
【0040】
また、図に示すように、本体11上に調乳ポット33が載置されたときの調乳ポット33の頂部までの高さは、円筒体20の高さより高い。したがって、外部からの調乳ポット33の取り出しや本体11上への載置等の動作を容易に行うことができる。
【0041】
また、本体11上に調乳ポット33が載置されたとき、調乳ポット33の把手部34は円筒体20の外部に位置するような寸法となっている。これによって、必要な部分のみを加熱し、把手部34は周囲の温度に保つことができる。
【0042】
上記したように、底面22には、凸部24および3つの位置決め穴27が設けられている。この凸部24で形成される空間および位置決め穴27の一つを介してパネル部15からの電源ケーブル18が外部へ取り出される。
【0043】
この使用形態においては、調乳ポット33の取り出し後においては、本体11は円筒カバー20の底部に保持されるため、使用者や幼児等が、加熱された本体11に接触することはない。
【0044】
上記実施の形態においては、円筒カバーを透明の樹脂で形成した場合について説明したが、これに限らず、色つきの不透明材料や半透明材料で形成してもよい。
【0045】
上記実施の形態においては、哺乳びん用の位置決め穴が3つの場合について説明したが、これに限らず、所望の数の位置決め穴を設けてもよい。また、円筒カバーにおいて、底面を側壁と別体とし、いくつかの位置決め穴を有する底面を取り外し可能に構成してもよい。
【0046】
図面を参照してこの発明の一実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されるものではない。本発明と同一の範囲内において、または均等の範囲内において、図示した実施形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における保温器の外観斜視図であり、哺乳びんを保温している状態を示す。
【図2】本体の平面図および側面図である。
【図3】本体の底面図である。
【図4】円筒カバーの平面図および側面図である。
【図5】円筒カバーの底面図である。
【図6】図1に示した保温器の平面図である。
【図7】図1に示した保温器の側面図である。
【図8】図1に示した保温器の底面図である。
【図9】保温器で調乳ポットを保温している状態を示す外観斜視図である。
【図10】図9に示した保温器の平面図である。
【図11】図9に示した保温器の側面図である。
【図12】図9に示した保温器の底面図である。
【符号の説明】
10 保温器、11 本体、12 底壁部、13 壁部、14 周壁、15 パネル部、16 温度調整つまみ、17電源接続部、18 電源ケーブル、19位置決め部、20 円筒カバー、21 側壁、22 底面、23 位置決め穴、24 凸部、25 開口部、26 隙間部、27 位置決め部、31 哺乳びん、33調乳ポット。
Claims (9)
- 哺乳びんと調乳ポットとを保温する保温器であって、
加熱手段を内蔵し、底壁部と、これを取り囲みかつ上下に第1の高さを有する本体と、
一方端に開口部を、他方端に底面を有し、前記第1の高さより高い第2の高さを有する円筒体とを含み、
前記円筒体の底面には前記哺乳びんを位置決めする位置決め穴が設けられ、
前記円筒体は、前記哺乳びんを保温するときは、前記底面を上にして前記本体を収容し、前記調乳ポットを保温するときは、前記開口部を上にして前記底面上に前記本体を収容する、保温器。 - 前記円筒体の前記開口部の面積は、前記本体の外径の面積より大きい、請求項1に記載の保温器。
- 前記円筒体は所定の厚さを有し、内部に空気層を含む中空の樹脂で構成されている、請求項1または2に記載の保温器。
- 前記哺乳びんを位置決めする位置決め穴は複数設けられる、請求項1から3のいずれかに記載の保温器。
- 前記本体上に前記哺乳びんが載置されたときの前記哺乳びんの頂部までの高さは、前記円筒体の第2高さより高い、請求項1から4のいずれかに記載の保温器。
- 前記本体上に前記調乳ポットが載置されたときの前記調乳ポットの頂部までの高さは、前記円筒体の第2高さより高い、請求項1から5のいずれかに記載の保温器。
- 前記本体上に前記調乳ポットが載置されたときの前記調乳ポットの把手部は、前記円筒体の外部に延在する、請求項1から6のいずれかに記載の保温器。
- 前記本体および前記円筒体には相互の相対位置を位置決めするための位置決め手段が設けられている、請求項1から7のいずれかに記載の保温器。
- 前記加熱手段による加熱温度を調整するための温度調整手段を含む、請求項1から8のいずれかに記載の保温器。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101589915A (zh) * | 2008-05-30 | 2009-12-02 | 康贝股份有限公司 | 饮料容器保温器 |
WO2011128467A1 (es) * | 2010-04-14 | 2011-10-20 | Jp Selecta, S.A. | Aparato calentador para biberones automatizado |
CN111134545A (zh) * | 2020-03-17 | 2020-05-12 | 滁州学院 | 一种盒装牛奶的快速加热装置 |
-
2003
- 2003-07-30 JP JP2003203897A patent/JP2005046222A/ja not_active Withdrawn
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