JP2005045313A - 画像読み取りシステム及び画像読み取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】システムリソースに応じて2通りの処理方法を使い分けながら任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる画像読み取りシステムを提供する。
【解決手段】所定のパターンが形成された原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、前記パターンを追跡することにより前記パターンの反射原稿で隠れた領域と露わな領域の境界を検出し前記境界の位置に基づいて読み取り領域を設定する第一読み取り領域設定手段、又は、無地の原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、最大読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取って生成した最大読み取り領域に対応するディジタル画像に領域分割処理を施して読み取り領域を設定する第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせる。
【選択図】 図1
【解決手段】所定のパターンが形成された原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、前記パターンを追跡することにより前記パターンの反射原稿で隠れた領域と露わな領域の境界を検出し前記境界の位置に基づいて読み取り領域を設定する第一読み取り領域設定手段、又は、無地の原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、最大読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取って生成した最大読み取り領域に対応するディジタル画像に領域分割処理を施して読み取り領域を設定する第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読み取りシステム及び画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)にディジタル画像を入力するためのスキャナや、PCを用いずに写真フィルムの光学的濃淡情報を読み取って被写体を表す画像データを作成し画像データを印刷する画像読み取りシステムが知られている。読み取り対象の画像だけを表すディジタル画像を生成するためには、予め原稿に対応する読み取り領域を設定しておき、その読み取り領域の光学的濃淡情報を選択的に読み取る必要がある。
【0003】
PCとスキャナを接続した画像読み取りシステムでは、1つの原稿を読み取るために一般に2度の読み取りステップを実施する。一般にプレスキャンといわれる1度目の読み取りステップでは、原稿に対応した読み取り領域を設定するため、読み取り可能な最大領域(以下、最大読み取り領域という。)の光学的濃淡情報を低解像度で読み取り、最大読み取り領域に対応するディジタル画像を生成する。PCで走行するドライバプログラムは、生成されたディジタル画像に対して領域分割処理を施し、原稿に対応する読み取り領域を最大読み取り領域から抽出する。このようにして抽出された読み取り領域はスキャナに実装されたコンピュータで走行するファームウェアに設定される。2度目の読み取りステップでは、設定された読み取り領域がユーザが指定する解像度で読み取られ、原稿だけを表すディジタル画像がPCに入力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PCを用いない画像読み取りシステムでは、一般に、PCに実装されるプロセッサやメモリに比べて低速のプロセッサと小容量のメモリを用いて読み取りを制御している。このため、従来のPCを用いない画像読み取りシステムでは、プレスキャンで生成したディジタル画像に対して領域分割処理を施して原稿に対応する読み取り領域を設定する処理をしていない。従来のPCを用いない画像読み取りシステムでは、製品仕様上で予め設定された読み取り領域を常に読み取るようにしている。具体的には例えば、上述の写真フィルムを読み取るシステムの場合、写真フィルムを所定の位置に保持する原稿ホルダの形状に応じて予め設定されている読み取り領域を常に読み取るようにしている。したがって、製品仕様上で想定されていないサイズの原稿を読み取るとき、その原稿に対応する領域だけを読み取ることができなかった。
【0005】
本発明は、この問題を解決するために創作されたものであって、システムリソースに応じて2通りの処理方法を使い分けながら任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる画像読み取りシステム及び画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読み取りシステムは、所定の読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取る読み取り手段と、所定のパターンが形成された原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、前記パターンに対応する予め決められた読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせながら前記パターンを追跡することにより前記パターンの反射原稿で隠れた領域と露わな領域の境界を検出し前記境界の位置に基づいて読み取り領域を設定する第一読み取り領域設定手段と、無地の原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、最大読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせて生成した最大読み取り領域に対応するディジタル画像に領域分割処理を施して読み取り領域を設定する第二読み取り領域設定手段と、前記第一読み取り領域設定手段又は前記第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせる制御手段と、を備えることを特徴とする。原稿マットに予め決められたパターンが形成されている場合、最大読み取り領域の全体を読み取らなくても、そのパターンに対応する領域を限定的に読み取ることにより、そのパターンを追跡することができる。反射原稿が原稿マットに重なって反射原稿の背後にそのパターンの一部が隠れている場合、そのパターンに対応する領域を限定的に読み取ってそのパターンを追跡すると、そのパターンの隠れた領域と露わな領域の境界を検出することができる。原稿マットに形成されたパターンの反射原稿で隠れた領域と露わな領域の境界を検出し、検出した境界の位置に基づいて読み取り領域を設定することにより、任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。この原理を用いると、任意の読み取り領域を設定するために、最大読み取り領域の全体を表すディジタル画像に対して領域分割処理を施す必要がない。このため、第一読み取り領域設定手段によって読み取り領域を設定すると、十分なシステムリソースを利用できない状況であっても、任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。したがって、本発明に係る画像読み取りシステムによると、第一読み取り領域設定手段又は第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り手段によって読み取らせるため、システムリソースに応じて2通りの処理方法を使い分けながら任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読み取り装置は、前記読み取り手段と、前記第一読み取り領域設定手段及び前記制御手段として機能するコンピュータとを備え、前記第二読み取り領域設定手段として機能するコンピュータを備える画像処理装置の制御下で反射原稿を読み取り可能であって、かつ前記画像処理装置から独立して反射原稿を読み取り可能であることを特徴とする。
【0008】
さらに本発明に係る画像読み取り装置では、前記読み取り手段はリニアイメージセンサを有し、前記原稿マット及び反射原稿が脱着可能に係止される原稿ホルダと、前記原稿ホルダを前記リニアイメージセンサの主走査線に垂直な方向に搬送する搬送手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0009】
さらに本発明に係る画像読み取り装置では、前記原稿マットは、前記パターンが形成された第一の平坦面と前記第一の平坦面の裏側に位置する無地の第二の平坦面とを有し、前記第一の平坦面又は前記第二の平坦面の両方に選択的に反射原稿を重ねられるように前記原稿ホルダに係止可能であることを特徴とする。1つの原稿マットの両面を反射原稿の背景として用いることにより、部品点数を低減し、領域設定方法に応じて2種類の原稿マットを使い分ける煩雑さを軽減することができる。
【0010】
さらに本発明に係る画像読み取り装置では、前記原稿ホルダは、前記原稿マットが載置される支持部と、前記支持部に形成され前記原稿マットによって少なくとも一部が閉塞される通孔とを有することを特徴とする。支持部の反原稿マット側から通孔を通じて原稿マットを突くことができるため、原稿ホルダから原稿マットを取り外すことが容易になる。
【0011】
尚、本発明に備わる手段の機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
また、本発明は装置の発明として特定できるだけでなく、プログラムの発明としても、そのプログラムを記録した記録媒体の発明としても、方法の発明としても特定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施例に係る画像読み取りシステムとしてのイメージスキャナ、PC、及びプリンタを示す模式図である。
イメージスキャナ1、PC2、及びプリンタ3はケーブルで接続されている。画像読み取り装置としてのイメージスキャナ1は、単独あるいはPC2と協働して、原稿ホルダ4に載置されている図示されない反射原稿の原稿ホルダ上における位置を検出して反射原稿に対応する読み取り領域を設定し、その読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取ることにより反射原稿のディジタル画像データを生成し、プリンタ3に出力する。プリンタ3では、出力されたディジタル画像データに基づいて、画像の印刷を行う。
【0013】
イメージスキャナ1は、読み取りスイッチ5、印刷スイッチ6を備えている。イメージスキャナ1は、反射原稿を載置した原稿ホルダ4が原稿ホルダ挿入口7から挿入された後に読み取りスイッチ5が押下されると、原稿の読み取りを開始する。また、イメージスキャナ1は、印刷スイッチ6が押下されると、原稿を読み取って生成した画像データをプリンタ3に出力し、ディジタル画像をプリンタ3に印刷させる。
また、イメージスキャナ1は、規格の異なる複数種類のカード型ICメモリ等のリムーバブルメモリを用いてデータの入出力を可能とするため、複数のメモリカードスロット8を備えている。
【0014】
図3は、イメージスキャナ1を示す模式図である。
イメージスキャナ1は、光学系として、反射原稿用光源11、透過原稿用光源14、ミラー12、レンズ13を備える。反射原稿用光源11及び透過原稿用光源14はキセノンランプ等の管照明装置から構成されており、その長手方向軸がリニアイメージセンサ15の長手方向軸と平行に伸びる姿勢で配置されている。図3に示す原稿ホルダ4は反射原稿16を支持する。反射原稿用光源11は原稿ホルダ4を照射する。ミラー12及びレンズ13は図3に示すように反射原稿16の主走査線上の反射光をリニアイメージセンサ15に到達させる光路17を形成する。原稿ホルダは原稿の種類に応じて交換可能であり、透過原稿は図示しない透過原稿用の原稿ホルダに支持されて読み取られる。
【0015】
読み取り手段としてのリニアイメージセンサ15は、原稿ホルダ4及び反射原稿16の主走査線上の光学的濃淡情報を読み取り、その光学的濃淡情報を表すアナログ信号を出力する。具体的には、リニアイメージセンサ15は図3において紙面垂直方向に直線状に並ぶフォトダイオード等の複数の画素を備え、可視光、赤外光、紫外光などの所定の波長領域の光を光電変換して得られる電荷を一定時間蓄積し、各画素について受光量に相関した出力信号をCCD(Charge Coupled Device)、MOSトランジスタスイッチ等を用いて出力する。
【0016】
搬送手段としての副走査駆動部32(図4参照)は原稿ホルダ4に対し主走査線を主走査線に垂直な方向X、Y(副走査方向)に相対的に移動させる。具体的には、副走査駆動部32は、原稿ホルダ4を搬送する搬送ローラ18及び20、並びにこれらの搬送ローラと協働して原稿ホルダ4を狭持して搬送する従動ローラ19及び21、並びにこれらのローラを回転させるモータ22及び図示しない歯車列、駆動回路等で構成される。副走査駆動部32がこれらのローラを回転させることで原稿ホルダ4が副走査方向に移動するため、2次元画像の光学的濃淡情報の読み取りが可能となる。尚、本実施例では原稿ホルダを搬送することで反射原稿16に対して主走査線を移動させるが、光学系及びリニアイメージセンサ15をキャリッジに搭載して運搬することで主走査線を反射原稿16に対して移動させるようにしてもよい。
【0017】
図4は、画像読み取りシステムとしてのイメージスキャナ1、PC2、及びプリンタ3を示すブロック図である。
イメージスキャナ1、PC2、及びプリンタ3は各々のインターフェースを介してバスで繋がれ、画像読み取りシステムを構成する。
画像読み取り装置としてのイメージスキャナ1は、反射原稿用光源11、透過原稿用光源14、操作部41、リニアイメージセンサ15、主走査駆動部31、副走査駆動部32、アナログフロントエンド(AFE部)33、ディジタル画像処理部34、制御部35、出力部39、及びインターフェース61を備えている。
【0018】
操作部41は、読み取りスイッチ5、印刷スイッチ6を備え、ユーザの読み取り開始指示及び印刷開始指示を受け付ける。
主走査駆動部31はリニアイメージセンサ15を駆動するために必要な駆動パルスをリニアイメージセンサ15に出力する駆動回路である。主走査駆動部31は、例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネレータ等から構成される。
【0019】
AFE部33は、アナログ信号処理部、A/D変換器等から構成される。アナログ信号処理部は、リニアイメージセンサ15から出力された出力信号に増幅、雑音低減処理等を施して出力する。A/D変換器は、アナログ信号処理部から出力された出力信号を量子化して所定ビット長のディジタル表現の画素値を画素毎に出力する。
【0020】
ディジタル画像処理部34は、AFE部33から出力された画素値に対し、シェーディング補正、ガンマ補正、画素補間法による欠陥画素の補間、ホワイトバランス補正、画素信号の先鋭化等の処理を行ってディジタル画像データを生成する。また、リムーバブルメモリ49に多くの画像を格納するため、ディジタル画像データの圧縮処理をディジタル画像処理部34で行ってもよい。
【0021】
制御手段としての制御部35は、CPU36、ROM37及びRAM38を備える。CPU36はROM37に記憶されたコンピュータプログラムを実行してイメージスキャナ1の各部を制御する。ROM37は、各種プログラム、各種のデータなどを記憶しているメモリ、RAM38は、各種プログラム、各種のデータなどを一時的に記憶するメモリである。また、CPU36はROM37に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、第一読み取り領域設定手段としても機能する。すなわち、CPU36は、リニアイメージセンサ15が反射原稿16を載置した原稿ホルダ4の光学的濃淡情報を読み取ることによりディジタル画像処理部34から出力されたディジタル画像データに基づいて、原稿ホルダ内における反射原稿16の位置を検出し、読み取り領域の設定を行う。詳細は後述する。
【0022】
出力部39は、ディジタル画像処理部34で生成されたディジタル画像データをリムーバブルメモリ49に出力する。
画像処理装置としてのPC2は、CPU51、ディスプレイ52、操作部53、ROM54、RAM55、ハードディスク(HDD)56及びインターフェース62を備えている。
【0023】
CPU51はROM54あるいはHDD56に記憶されたコンピュータプログラムを実行してPC2の各部を制御する。ディスプレイ52は、CRTや液晶を用いた表示装置で、読み取られたディジタル画像等を表示する。操作部53は、図示しないキーボード、マウス等を備え、ユーザのPC2への操作を受け付ける。具体的には、画像の読み取り開始指示の受付や、プリンタでの印刷開始指示の受付等を行う。ROM54は、各種プログラム、各種のデータなどを記憶しているメモリである。RAM55は、各種プログラム、各種のデータなどを一時的に記憶するメモリである。
【0024】
また、PC2のCPU51はROM54に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、第二読み取り領域設定手段としても機能する。すなわち、CPU51は、イメージスキャナ1において読み取られた、最大読み取り領域の光学的濃淡情報を表すディジタル画像データに対し、領域分割処理を施して、原稿ホルダ4内における反射原稿16の位置を把握し、読み取り領域の設定を行う。詳細は後述する。
これらのイメージスキャナ1及びPC2において、CPU36及びCPU51等で実行されるプログラムや各種のデータは、所定のサーバからネットワークを介してダウンロードして入力してもよいし、図示しないリムーバブルメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して入力してもよい。
【0025】
図5、図6は、原稿ホルダ4を示す斜視図であり、図5は、カバー71が開いた状態、図6はカバー71を閉じた状態を示す。また、図7は図5の原稿ホルダのI−I線の断面図である。
以下、原稿ホルダ4について説明する。原稿ホルダ4は、ホルダ本体72、原稿マット73、及びカバー71を備える。ホルダ本体72は、原稿マット73が載置される支持部としての凹み部75(図7参照)、及びガイド76を有する。ガイド76は、原稿ホルダ4を副走査方向に案内するための溝である。原稿ホルダ4が副走査駆動部32によって搬送されるとき、主走査線はガイド76に対して垂直になる。原稿ホルダ4は、イメージスキャナ1に設けられた原稿ホルダ挿入口7に、カバー側を下向きにしてヒンジ部77側から挿入され、ガイド76に案内されて、副走査方向に搬送される。
【0026】
凹み部75は、原稿マット73を収めることができ、且つ、収納時原稿マット73がずれないように、原稿マット73とほぼ同じ大きさの凹みが形成されている。また、その深さは、原稿マット73及び反射原稿16が収まる深さとなっている。
カバー71は、ヒンジ部77によりホルダ本体72に回動可能に連結されている。図6及び図7に示すようにカバー71を閉じると、凹み部75はカバー71によって覆われる。凹み部75に載置された反射原稿16はホルダ本体72とカバー71によって狭持される。
ホルダ本体72には、原稿マット73を係止する爪78が設けられており、原稿マット73をホルダ本体72に係止する時は、原稿マット73をたわませ、原稿マット73の突部83を爪78の下に滑り込ませて、図5に示すようにホルダ本体72に形成された凹み部75に原稿マット73全体を収納する。
【0027】
図8は原稿マット73を示す模式図である。原稿マット73は、スポンジなどの弾性部材がプラスチックなどの樹脂製の板部材に挟まれて構成されている。パターン面81には白地にパターンが形成されている。パターン面81の裏側に位置する無地面82は白色無地である。パターン面81及び無地面82は平坦に形成されている。
【0028】
図9は、原稿ホルダ4のカバー71及び原稿マット73を取り外した状態のホルダ本体72を示す斜視図である。ホルダ本体72には、原稿マット73が載置される支持部としての凹み部75に、原稿マット73に少なくとも一部が閉塞される通孔79が形成されている。この通孔79を形成することにより、ユーザは原稿マット73をホルダ本体72から取り出す際、反原稿側からこの通孔81を通じて原稿マット73突くことより、容易に取り出すことができる。
【0029】
図10は、原稿マット73とパターン面81上に反射原稿16を載置した状態を示す模式図である。読み取り原点Pは、原稿マット73において、平坦面の主走査方向に伸びる二辺のうち原稿マットの突部83を含む長辺と、副走査方向に伸びる突部を含まない二辺のうちの一辺の延長線との交点である。
パターンは、図10に示すように二本の黒色の直線91、92で構成される。第一の線91は、原稿マット上で読み取り原点P付近から対向する副走査線方向の辺93まで延びる直線であり、且つ、主走査線方向に平行でない直線である。第二の線92は、読み取り原点P付近から対向する主走査線方向の辺94まで延びる直線であり、且つ、副走査線方向に平行でない直線である。これら第一の線91及び第二の線92を傾けることにより、読み取り原点Pの位置を示唆する。仮に垂直に交わっていると、二本の線の交点を原点位置と誤認されるおそれがある。また、パターン面81上に描画されているパターンは必ずしも上述の二直線である必要は無く、読み取り原点Pを始点とする二直線、曲線、副走査方向あるいは主走査方向に平行な直線、曲線状あるいは直線状に並んだ点などでもよい。図14に読み取り原点Pを始点とする二直線のパターンを示す。
【0030】
イメージスキャナ1を単体で作動させるときにはパターン面81が表になるようにホルダ本体72に原稿マット73が載置される。イメージスキャナ1をPC2の制御の下で作動させるときには無地面82が表になるようにホルダ本体72に原稿マット73が載置される。反射原稿16の左上の角を読み取り原点Pに合わせ、反射原稿16の左上の角を含む二辺を原稿ホルダ4の凹み部75の側面に沿わせるようにして、反射原稿16は原稿マット73の表面上に載置される。反射原稿16が原稿マット73のパターン面81に載置されると、パターンの少なくとも一部が反射原稿16の背後に隠れる。図10においては、第一の線91及び第二の線92の反射原稿16により覆われている部分は、破線で示している。
【0031】
図1は、本実施例の画像読み取りシステムのデータフロー図である。以下、読み取り領域を設定する作動について述べる。
まず、イメージスキャナ1のCPU36が第一読み取り領域設定手段として機能し、読み取り領域の設定を行う場合について述べる。
処理201において、反射原稿16が載置された原稿ホルダ4がイメージスキャナ1の原稿ホルダ挿入口7から挿入され、読み取りスイッチ5が押下されると、制御部35では、画像読み取り指示を受け付ける。
処理202において、制御部35では反射原稿16を載置した原稿マット73の光学的濃淡情報を読み取ることにより、原稿マット73上における反射原稿16の位置を検出し、読み取り領域の設定を行う。以下、その詳細について説明する。
【0032】
図11は、反射原稿16を載置した原稿マット73の光学的濃淡情報を読み取ることにより生成されたディジタル画像の一部を表す模式図である。ここで、直線101は反射原稿16の外縁に対応する。直線102は反射原稿16により覆われていないパターンの一部を示し、破線104は反射原稿16により覆われているパターンの一部を示す。
【0033】
処理202では、ROM37にあらかじめ記憶された原稿マット73のパターンに応じた検出領域(図11のハッチングを付した領域)を読み取り、反射原稿16の外縁101が第一の線91及び第二の線92の線上のどこに位置しているかを検出する。具体的には、検出領域内の画素値をライン毎に調べ、ライン毎に第一の線91又は第二の線92に対応する所定幅の線を検出する。複数の連続するラインにおいて、ROM37にあらかじめ記憶されている第一の線91及び第二の線92の傾きに沿った位置で線が検出されると、検出された線の始端位置に反射原稿16の外縁101が位置していると判定する。尚、検出領域は、原稿マット73の位置ずれなどを考慮した上で原稿マット73の第一の線91及び第二の線92が領域内に必ず位置するように設定される。
【0034】
例えば図11に示す検出領域のライン111、112、113、114、115を順次走査した結果、それぞれ図12の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に示す画素値が検出されたとする。ライン111では、図12(A)に示すように、原稿マット73の白色領域に対応する一定の画素値が連続して検出されない。ライン112では、図12(B)に示すように、原稿マット73の白色領域に対応する一定の画素値が後半に連続して検出される。ライン113、114、115では、図12(C)、(D)、(E)に示すように、所定幅の黒い線に対応する画素値が検出され、その前後で原稿マット73の白色領域に対応する一定の連続した画素値が検出される。ライン113、114、115上で黒い線に対応する画素値が検出される位置が、ROM37にあらかじめ記憶された幅で順次ずれているとき、その線が原稿マット73の第一の線91又は第二の線92であると判定できる。このようにして第一の線91又は第二の線92が検出されると、第二の線92が最初に検出されたラインの番号によって、反射原稿の下端位置を検出することができ、第一の線91が最初に検出されたライン上の第一の線91に対応する画素番号によって、反射原稿の右端位置を検出することができる。
【0035】
次に、処理203では、処理202において設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り、反射原稿16を表すディジタル画像データを生成する。処理205ではディジタル画像データを圧縮し、リムーバブルメモリ63に出力する。
次に、PC2のCPU51が第二読み取り領域設定手段として機能し、読み取り領域を設定する場合について述べる。PC2の制御下で原稿を読み取る場合、画像編集等のための画像処理アプリケーション211を介して画像読み取り指示がPC2に入力される。この場合、前述したように原稿マット73の無地面82に反射原稿16は載置される。
【0036】
画像読み取り指示がPC2に入力されると、PC2はプレスキャンをイメージスキャナ1に要求する。イメージスキャナ1では、プレスキャンが要求されると、処理213において、最大読み取り領域、すなわち原稿マット73の全体に対応する領域の光学的濃淡情報を読み取り、PC2にディジタル画像データを出力する。
【0037】
PC2では、処理214において、イメージスキャナ1から入力されたディジタル画像データに基づいて領域分割処理を行い、読み取り領域を設定する。領域分割処理は、生成されたディジタル画像を画像中に含まれている構成要素ごとに分割する処理であり、本実施例においては、画素値を用いて画像全体を明るい部分と暗い部分の2つに分ける2値化処理を用いる。2値化処理は、画像のヒストグラムの谷間の画素値などをしきい値とし、そのしきい値より画素値が大きい領域と小さい領域に分け、その境界を求める。本実施例においては、白色に近い画素値をしきい値とすることにより、白色の無地面82の上におかれた反射原稿16のディジタル画像のある領域と反射原稿16で覆われていない無地面の領域を分割することにより、読み取り領域を設定することができる。図13(A)は、原稿マット73の無地面82上に反射原稿16を載置し読み取られた最大読み取り領域のディジタル画像121を示す模式図であり、領域123は反射原稿16に対応する領域である。図13(B)は、読み取られたディジタル画像121に領域分割処理を施して読み取り領域122を設定した状態を示す模式図である。このように、第二読み取り領域設定手段としてPC2のCPU51を用いると、原稿マット73上にどのように反射原稿が載置された場合であっても反射原稿に対応する読み取り領域122を設定することができる。
イメージスキャナ1では、処理203において、処理214において設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り、反射原稿16を表すディジタル画像データをPC2の画像処理アプリケーション211に出力する。
【0038】
以上のように、本発明の実施例による画像読み取りシステムによれば、第一読み取り領域設定手段又は第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り手段によって読み取らせるため、システムリソースに応じて2通りの処理方法を使い分けながら任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。また、1つの原稿マットの両面を反射原稿の背景として用いることにより、部品点数を低減し、領域設定方法に応じて2種類の原稿マットを使い分ける煩雑さを軽減することができる。さらに、原稿ホルダは、原稿マットの支持部に原稿マットによって少なくとも一部が閉塞される通孔とを有するため、支持部の反原稿マット側から通孔を通じて原稿マットを突くことができるため、原稿ホルダから原稿マットを取り外すことが容易になる。
【0039】
尚、上述の実施例においては、イメージスキャナ1の形態を原稿搬送型として説明したが、フラットベッド型でもよい。また、シェーディング補正、ガンマ補正、画素補間法による欠陥画素の補間、ホワイトバランス補正、画素信号の先鋭化等の処理をイメージスキャナ1で行うものとしたが、PC2の制御下で原稿を読み取る場合には、PC2でそれらの処理を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデータフロー図。
【図2】本発明の実施例に係る画像読み取りシステムの模式図。
【図3】本発明の実施例に係るイメージスキャナの模式図。
【図4】本発明の実施例に係るブロック図。
【図5】本発明の実施例に係る原稿ホルダの斜視図。
【図6】本発明の実施例に係る原稿ホルダの斜視図。
【図7】本発明の実施例に係る原稿ホルダの断面図。
【図8】本発明の実施例に係る原稿マットを示す模式図。
【図9】本発明の実施例に係る原稿ホルダの斜視図。
【図10】本発明の実施例に係る原稿マットを示す模式図。
【図11】本発明の実施例に係るディジタル画像を示す模式図。
【図12】本発明の実施例に係る画素毎の画素値を示す模式図。
【図13】本発明の実施例に係るディジタル画像を示す模式図。
【図14】本発明の実施例に係る原稿マットを示す模式図。
【符号の説明】
1 イメージスキャナ(画像読み取りシステム、画像読み取り装置) 2 PC(画像読み取りシステム、画像処理装置) 3 プリンタ(画像読み取りシステム) 4 原稿ホルダ 15 リニアイメージセンサ(読み取り手段) 18 搬送ローラ(搬送手段) 19 従動ローラ(搬送手段) 20 搬送ローラ(搬送手段) 21 従動ローラ(搬送手段)22 モータ(搬送手段) 32 副走査駆動部(搬送手段) 35 制御部(制御手段) 36 CPU(第一読み取り領域設定手段) 51 CPU(第二読み取り領域設定手段) 73 原稿マット 79 通孔
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読み取りシステム及び画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)にディジタル画像を入力するためのスキャナや、PCを用いずに写真フィルムの光学的濃淡情報を読み取って被写体を表す画像データを作成し画像データを印刷する画像読み取りシステムが知られている。読み取り対象の画像だけを表すディジタル画像を生成するためには、予め原稿に対応する読み取り領域を設定しておき、その読み取り領域の光学的濃淡情報を選択的に読み取る必要がある。
【0003】
PCとスキャナを接続した画像読み取りシステムでは、1つの原稿を読み取るために一般に2度の読み取りステップを実施する。一般にプレスキャンといわれる1度目の読み取りステップでは、原稿に対応した読み取り領域を設定するため、読み取り可能な最大領域(以下、最大読み取り領域という。)の光学的濃淡情報を低解像度で読み取り、最大読み取り領域に対応するディジタル画像を生成する。PCで走行するドライバプログラムは、生成されたディジタル画像に対して領域分割処理を施し、原稿に対応する読み取り領域を最大読み取り領域から抽出する。このようにして抽出された読み取り領域はスキャナに実装されたコンピュータで走行するファームウェアに設定される。2度目の読み取りステップでは、設定された読み取り領域がユーザが指定する解像度で読み取られ、原稿だけを表すディジタル画像がPCに入力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PCを用いない画像読み取りシステムでは、一般に、PCに実装されるプロセッサやメモリに比べて低速のプロセッサと小容量のメモリを用いて読み取りを制御している。このため、従来のPCを用いない画像読み取りシステムでは、プレスキャンで生成したディジタル画像に対して領域分割処理を施して原稿に対応する読み取り領域を設定する処理をしていない。従来のPCを用いない画像読み取りシステムでは、製品仕様上で予め設定された読み取り領域を常に読み取るようにしている。具体的には例えば、上述の写真フィルムを読み取るシステムの場合、写真フィルムを所定の位置に保持する原稿ホルダの形状に応じて予め設定されている読み取り領域を常に読み取るようにしている。したがって、製品仕様上で想定されていないサイズの原稿を読み取るとき、その原稿に対応する領域だけを読み取ることができなかった。
【0005】
本発明は、この問題を解決するために創作されたものであって、システムリソースに応じて2通りの処理方法を使い分けながら任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる画像読み取りシステム及び画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読み取りシステムは、所定の読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取る読み取り手段と、所定のパターンが形成された原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、前記パターンに対応する予め決められた読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせながら前記パターンを追跡することにより前記パターンの反射原稿で隠れた領域と露わな領域の境界を検出し前記境界の位置に基づいて読み取り領域を設定する第一読み取り領域設定手段と、無地の原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、最大読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせて生成した最大読み取り領域に対応するディジタル画像に領域分割処理を施して読み取り領域を設定する第二読み取り領域設定手段と、前記第一読み取り領域設定手段又は前記第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせる制御手段と、を備えることを特徴とする。原稿マットに予め決められたパターンが形成されている場合、最大読み取り領域の全体を読み取らなくても、そのパターンに対応する領域を限定的に読み取ることにより、そのパターンを追跡することができる。反射原稿が原稿マットに重なって反射原稿の背後にそのパターンの一部が隠れている場合、そのパターンに対応する領域を限定的に読み取ってそのパターンを追跡すると、そのパターンの隠れた領域と露わな領域の境界を検出することができる。原稿マットに形成されたパターンの反射原稿で隠れた領域と露わな領域の境界を検出し、検出した境界の位置に基づいて読み取り領域を設定することにより、任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。この原理を用いると、任意の読み取り領域を設定するために、最大読み取り領域の全体を表すディジタル画像に対して領域分割処理を施す必要がない。このため、第一読み取り領域設定手段によって読み取り領域を設定すると、十分なシステムリソースを利用できない状況であっても、任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。したがって、本発明に係る画像読み取りシステムによると、第一読み取り領域設定手段又は第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り手段によって読み取らせるため、システムリソースに応じて2通りの処理方法を使い分けながら任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読み取り装置は、前記読み取り手段と、前記第一読み取り領域設定手段及び前記制御手段として機能するコンピュータとを備え、前記第二読み取り領域設定手段として機能するコンピュータを備える画像処理装置の制御下で反射原稿を読み取り可能であって、かつ前記画像処理装置から独立して反射原稿を読み取り可能であることを特徴とする。
【0008】
さらに本発明に係る画像読み取り装置では、前記読み取り手段はリニアイメージセンサを有し、前記原稿マット及び反射原稿が脱着可能に係止される原稿ホルダと、前記原稿ホルダを前記リニアイメージセンサの主走査線に垂直な方向に搬送する搬送手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0009】
さらに本発明に係る画像読み取り装置では、前記原稿マットは、前記パターンが形成された第一の平坦面と前記第一の平坦面の裏側に位置する無地の第二の平坦面とを有し、前記第一の平坦面又は前記第二の平坦面の両方に選択的に反射原稿を重ねられるように前記原稿ホルダに係止可能であることを特徴とする。1つの原稿マットの両面を反射原稿の背景として用いることにより、部品点数を低減し、領域設定方法に応じて2種類の原稿マットを使い分ける煩雑さを軽減することができる。
【0010】
さらに本発明に係る画像読み取り装置では、前記原稿ホルダは、前記原稿マットが載置される支持部と、前記支持部に形成され前記原稿マットによって少なくとも一部が閉塞される通孔とを有することを特徴とする。支持部の反原稿マット側から通孔を通じて原稿マットを突くことができるため、原稿ホルダから原稿マットを取り外すことが容易になる。
【0011】
尚、本発明に備わる手段の機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
また、本発明は装置の発明として特定できるだけでなく、プログラムの発明としても、そのプログラムを記録した記録媒体の発明としても、方法の発明としても特定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施例に係る画像読み取りシステムとしてのイメージスキャナ、PC、及びプリンタを示す模式図である。
イメージスキャナ1、PC2、及びプリンタ3はケーブルで接続されている。画像読み取り装置としてのイメージスキャナ1は、単独あるいはPC2と協働して、原稿ホルダ4に載置されている図示されない反射原稿の原稿ホルダ上における位置を検出して反射原稿に対応する読み取り領域を設定し、その読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取ることにより反射原稿のディジタル画像データを生成し、プリンタ3に出力する。プリンタ3では、出力されたディジタル画像データに基づいて、画像の印刷を行う。
【0013】
イメージスキャナ1は、読み取りスイッチ5、印刷スイッチ6を備えている。イメージスキャナ1は、反射原稿を載置した原稿ホルダ4が原稿ホルダ挿入口7から挿入された後に読み取りスイッチ5が押下されると、原稿の読み取りを開始する。また、イメージスキャナ1は、印刷スイッチ6が押下されると、原稿を読み取って生成した画像データをプリンタ3に出力し、ディジタル画像をプリンタ3に印刷させる。
また、イメージスキャナ1は、規格の異なる複数種類のカード型ICメモリ等のリムーバブルメモリを用いてデータの入出力を可能とするため、複数のメモリカードスロット8を備えている。
【0014】
図3は、イメージスキャナ1を示す模式図である。
イメージスキャナ1は、光学系として、反射原稿用光源11、透過原稿用光源14、ミラー12、レンズ13を備える。反射原稿用光源11及び透過原稿用光源14はキセノンランプ等の管照明装置から構成されており、その長手方向軸がリニアイメージセンサ15の長手方向軸と平行に伸びる姿勢で配置されている。図3に示す原稿ホルダ4は反射原稿16を支持する。反射原稿用光源11は原稿ホルダ4を照射する。ミラー12及びレンズ13は図3に示すように反射原稿16の主走査線上の反射光をリニアイメージセンサ15に到達させる光路17を形成する。原稿ホルダは原稿の種類に応じて交換可能であり、透過原稿は図示しない透過原稿用の原稿ホルダに支持されて読み取られる。
【0015】
読み取り手段としてのリニアイメージセンサ15は、原稿ホルダ4及び反射原稿16の主走査線上の光学的濃淡情報を読み取り、その光学的濃淡情報を表すアナログ信号を出力する。具体的には、リニアイメージセンサ15は図3において紙面垂直方向に直線状に並ぶフォトダイオード等の複数の画素を備え、可視光、赤外光、紫外光などの所定の波長領域の光を光電変換して得られる電荷を一定時間蓄積し、各画素について受光量に相関した出力信号をCCD(Charge Coupled Device)、MOSトランジスタスイッチ等を用いて出力する。
【0016】
搬送手段としての副走査駆動部32(図4参照)は原稿ホルダ4に対し主走査線を主走査線に垂直な方向X、Y(副走査方向)に相対的に移動させる。具体的には、副走査駆動部32は、原稿ホルダ4を搬送する搬送ローラ18及び20、並びにこれらの搬送ローラと協働して原稿ホルダ4を狭持して搬送する従動ローラ19及び21、並びにこれらのローラを回転させるモータ22及び図示しない歯車列、駆動回路等で構成される。副走査駆動部32がこれらのローラを回転させることで原稿ホルダ4が副走査方向に移動するため、2次元画像の光学的濃淡情報の読み取りが可能となる。尚、本実施例では原稿ホルダを搬送することで反射原稿16に対して主走査線を移動させるが、光学系及びリニアイメージセンサ15をキャリッジに搭載して運搬することで主走査線を反射原稿16に対して移動させるようにしてもよい。
【0017】
図4は、画像読み取りシステムとしてのイメージスキャナ1、PC2、及びプリンタ3を示すブロック図である。
イメージスキャナ1、PC2、及びプリンタ3は各々のインターフェースを介してバスで繋がれ、画像読み取りシステムを構成する。
画像読み取り装置としてのイメージスキャナ1は、反射原稿用光源11、透過原稿用光源14、操作部41、リニアイメージセンサ15、主走査駆動部31、副走査駆動部32、アナログフロントエンド(AFE部)33、ディジタル画像処理部34、制御部35、出力部39、及びインターフェース61を備えている。
【0018】
操作部41は、読み取りスイッチ5、印刷スイッチ6を備え、ユーザの読み取り開始指示及び印刷開始指示を受け付ける。
主走査駆動部31はリニアイメージセンサ15を駆動するために必要な駆動パルスをリニアイメージセンサ15に出力する駆動回路である。主走査駆動部31は、例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネレータ等から構成される。
【0019】
AFE部33は、アナログ信号処理部、A/D変換器等から構成される。アナログ信号処理部は、リニアイメージセンサ15から出力された出力信号に増幅、雑音低減処理等を施して出力する。A/D変換器は、アナログ信号処理部から出力された出力信号を量子化して所定ビット長のディジタル表現の画素値を画素毎に出力する。
【0020】
ディジタル画像処理部34は、AFE部33から出力された画素値に対し、シェーディング補正、ガンマ補正、画素補間法による欠陥画素の補間、ホワイトバランス補正、画素信号の先鋭化等の処理を行ってディジタル画像データを生成する。また、リムーバブルメモリ49に多くの画像を格納するため、ディジタル画像データの圧縮処理をディジタル画像処理部34で行ってもよい。
【0021】
制御手段としての制御部35は、CPU36、ROM37及びRAM38を備える。CPU36はROM37に記憶されたコンピュータプログラムを実行してイメージスキャナ1の各部を制御する。ROM37は、各種プログラム、各種のデータなどを記憶しているメモリ、RAM38は、各種プログラム、各種のデータなどを一時的に記憶するメモリである。また、CPU36はROM37に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、第一読み取り領域設定手段としても機能する。すなわち、CPU36は、リニアイメージセンサ15が反射原稿16を載置した原稿ホルダ4の光学的濃淡情報を読み取ることによりディジタル画像処理部34から出力されたディジタル画像データに基づいて、原稿ホルダ内における反射原稿16の位置を検出し、読み取り領域の設定を行う。詳細は後述する。
【0022】
出力部39は、ディジタル画像処理部34で生成されたディジタル画像データをリムーバブルメモリ49に出力する。
画像処理装置としてのPC2は、CPU51、ディスプレイ52、操作部53、ROM54、RAM55、ハードディスク(HDD)56及びインターフェース62を備えている。
【0023】
CPU51はROM54あるいはHDD56に記憶されたコンピュータプログラムを実行してPC2の各部を制御する。ディスプレイ52は、CRTや液晶を用いた表示装置で、読み取られたディジタル画像等を表示する。操作部53は、図示しないキーボード、マウス等を備え、ユーザのPC2への操作を受け付ける。具体的には、画像の読み取り開始指示の受付や、プリンタでの印刷開始指示の受付等を行う。ROM54は、各種プログラム、各種のデータなどを記憶しているメモリである。RAM55は、各種プログラム、各種のデータなどを一時的に記憶するメモリである。
【0024】
また、PC2のCPU51はROM54に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、第二読み取り領域設定手段としても機能する。すなわち、CPU51は、イメージスキャナ1において読み取られた、最大読み取り領域の光学的濃淡情報を表すディジタル画像データに対し、領域分割処理を施して、原稿ホルダ4内における反射原稿16の位置を把握し、読み取り領域の設定を行う。詳細は後述する。
これらのイメージスキャナ1及びPC2において、CPU36及びCPU51等で実行されるプログラムや各種のデータは、所定のサーバからネットワークを介してダウンロードして入力してもよいし、図示しないリムーバブルメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して入力してもよい。
【0025】
図5、図6は、原稿ホルダ4を示す斜視図であり、図5は、カバー71が開いた状態、図6はカバー71を閉じた状態を示す。また、図7は図5の原稿ホルダのI−I線の断面図である。
以下、原稿ホルダ4について説明する。原稿ホルダ4は、ホルダ本体72、原稿マット73、及びカバー71を備える。ホルダ本体72は、原稿マット73が載置される支持部としての凹み部75(図7参照)、及びガイド76を有する。ガイド76は、原稿ホルダ4を副走査方向に案内するための溝である。原稿ホルダ4が副走査駆動部32によって搬送されるとき、主走査線はガイド76に対して垂直になる。原稿ホルダ4は、イメージスキャナ1に設けられた原稿ホルダ挿入口7に、カバー側を下向きにしてヒンジ部77側から挿入され、ガイド76に案内されて、副走査方向に搬送される。
【0026】
凹み部75は、原稿マット73を収めることができ、且つ、収納時原稿マット73がずれないように、原稿マット73とほぼ同じ大きさの凹みが形成されている。また、その深さは、原稿マット73及び反射原稿16が収まる深さとなっている。
カバー71は、ヒンジ部77によりホルダ本体72に回動可能に連結されている。図6及び図7に示すようにカバー71を閉じると、凹み部75はカバー71によって覆われる。凹み部75に載置された反射原稿16はホルダ本体72とカバー71によって狭持される。
ホルダ本体72には、原稿マット73を係止する爪78が設けられており、原稿マット73をホルダ本体72に係止する時は、原稿マット73をたわませ、原稿マット73の突部83を爪78の下に滑り込ませて、図5に示すようにホルダ本体72に形成された凹み部75に原稿マット73全体を収納する。
【0027】
図8は原稿マット73を示す模式図である。原稿マット73は、スポンジなどの弾性部材がプラスチックなどの樹脂製の板部材に挟まれて構成されている。パターン面81には白地にパターンが形成されている。パターン面81の裏側に位置する無地面82は白色無地である。パターン面81及び無地面82は平坦に形成されている。
【0028】
図9は、原稿ホルダ4のカバー71及び原稿マット73を取り外した状態のホルダ本体72を示す斜視図である。ホルダ本体72には、原稿マット73が載置される支持部としての凹み部75に、原稿マット73に少なくとも一部が閉塞される通孔79が形成されている。この通孔79を形成することにより、ユーザは原稿マット73をホルダ本体72から取り出す際、反原稿側からこの通孔81を通じて原稿マット73突くことより、容易に取り出すことができる。
【0029】
図10は、原稿マット73とパターン面81上に反射原稿16を載置した状態を示す模式図である。読み取り原点Pは、原稿マット73において、平坦面の主走査方向に伸びる二辺のうち原稿マットの突部83を含む長辺と、副走査方向に伸びる突部を含まない二辺のうちの一辺の延長線との交点である。
パターンは、図10に示すように二本の黒色の直線91、92で構成される。第一の線91は、原稿マット上で読み取り原点P付近から対向する副走査線方向の辺93まで延びる直線であり、且つ、主走査線方向に平行でない直線である。第二の線92は、読み取り原点P付近から対向する主走査線方向の辺94まで延びる直線であり、且つ、副走査線方向に平行でない直線である。これら第一の線91及び第二の線92を傾けることにより、読み取り原点Pの位置を示唆する。仮に垂直に交わっていると、二本の線の交点を原点位置と誤認されるおそれがある。また、パターン面81上に描画されているパターンは必ずしも上述の二直線である必要は無く、読み取り原点Pを始点とする二直線、曲線、副走査方向あるいは主走査方向に平行な直線、曲線状あるいは直線状に並んだ点などでもよい。図14に読み取り原点Pを始点とする二直線のパターンを示す。
【0030】
イメージスキャナ1を単体で作動させるときにはパターン面81が表になるようにホルダ本体72に原稿マット73が載置される。イメージスキャナ1をPC2の制御の下で作動させるときには無地面82が表になるようにホルダ本体72に原稿マット73が載置される。反射原稿16の左上の角を読み取り原点Pに合わせ、反射原稿16の左上の角を含む二辺を原稿ホルダ4の凹み部75の側面に沿わせるようにして、反射原稿16は原稿マット73の表面上に載置される。反射原稿16が原稿マット73のパターン面81に載置されると、パターンの少なくとも一部が反射原稿16の背後に隠れる。図10においては、第一の線91及び第二の線92の反射原稿16により覆われている部分は、破線で示している。
【0031】
図1は、本実施例の画像読み取りシステムのデータフロー図である。以下、読み取り領域を設定する作動について述べる。
まず、イメージスキャナ1のCPU36が第一読み取り領域設定手段として機能し、読み取り領域の設定を行う場合について述べる。
処理201において、反射原稿16が載置された原稿ホルダ4がイメージスキャナ1の原稿ホルダ挿入口7から挿入され、読み取りスイッチ5が押下されると、制御部35では、画像読み取り指示を受け付ける。
処理202において、制御部35では反射原稿16を載置した原稿マット73の光学的濃淡情報を読み取ることにより、原稿マット73上における反射原稿16の位置を検出し、読み取り領域の設定を行う。以下、その詳細について説明する。
【0032】
図11は、反射原稿16を載置した原稿マット73の光学的濃淡情報を読み取ることにより生成されたディジタル画像の一部を表す模式図である。ここで、直線101は反射原稿16の外縁に対応する。直線102は反射原稿16により覆われていないパターンの一部を示し、破線104は反射原稿16により覆われているパターンの一部を示す。
【0033】
処理202では、ROM37にあらかじめ記憶された原稿マット73のパターンに応じた検出領域(図11のハッチングを付した領域)を読み取り、反射原稿16の外縁101が第一の線91及び第二の線92の線上のどこに位置しているかを検出する。具体的には、検出領域内の画素値をライン毎に調べ、ライン毎に第一の線91又は第二の線92に対応する所定幅の線を検出する。複数の連続するラインにおいて、ROM37にあらかじめ記憶されている第一の線91及び第二の線92の傾きに沿った位置で線が検出されると、検出された線の始端位置に反射原稿16の外縁101が位置していると判定する。尚、検出領域は、原稿マット73の位置ずれなどを考慮した上で原稿マット73の第一の線91及び第二の線92が領域内に必ず位置するように設定される。
【0034】
例えば図11に示す検出領域のライン111、112、113、114、115を順次走査した結果、それぞれ図12の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に示す画素値が検出されたとする。ライン111では、図12(A)に示すように、原稿マット73の白色領域に対応する一定の画素値が連続して検出されない。ライン112では、図12(B)に示すように、原稿マット73の白色領域に対応する一定の画素値が後半に連続して検出される。ライン113、114、115では、図12(C)、(D)、(E)に示すように、所定幅の黒い線に対応する画素値が検出され、その前後で原稿マット73の白色領域に対応する一定の連続した画素値が検出される。ライン113、114、115上で黒い線に対応する画素値が検出される位置が、ROM37にあらかじめ記憶された幅で順次ずれているとき、その線が原稿マット73の第一の線91又は第二の線92であると判定できる。このようにして第一の線91又は第二の線92が検出されると、第二の線92が最初に検出されたラインの番号によって、反射原稿の下端位置を検出することができ、第一の線91が最初に検出されたライン上の第一の線91に対応する画素番号によって、反射原稿の右端位置を検出することができる。
【0035】
次に、処理203では、処理202において設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り、反射原稿16を表すディジタル画像データを生成する。処理205ではディジタル画像データを圧縮し、リムーバブルメモリ63に出力する。
次に、PC2のCPU51が第二読み取り領域設定手段として機能し、読み取り領域を設定する場合について述べる。PC2の制御下で原稿を読み取る場合、画像編集等のための画像処理アプリケーション211を介して画像読み取り指示がPC2に入力される。この場合、前述したように原稿マット73の無地面82に反射原稿16は載置される。
【0036】
画像読み取り指示がPC2に入力されると、PC2はプレスキャンをイメージスキャナ1に要求する。イメージスキャナ1では、プレスキャンが要求されると、処理213において、最大読み取り領域、すなわち原稿マット73の全体に対応する領域の光学的濃淡情報を読み取り、PC2にディジタル画像データを出力する。
【0037】
PC2では、処理214において、イメージスキャナ1から入力されたディジタル画像データに基づいて領域分割処理を行い、読み取り領域を設定する。領域分割処理は、生成されたディジタル画像を画像中に含まれている構成要素ごとに分割する処理であり、本実施例においては、画素値を用いて画像全体を明るい部分と暗い部分の2つに分ける2値化処理を用いる。2値化処理は、画像のヒストグラムの谷間の画素値などをしきい値とし、そのしきい値より画素値が大きい領域と小さい領域に分け、その境界を求める。本実施例においては、白色に近い画素値をしきい値とすることにより、白色の無地面82の上におかれた反射原稿16のディジタル画像のある領域と反射原稿16で覆われていない無地面の領域を分割することにより、読み取り領域を設定することができる。図13(A)は、原稿マット73の無地面82上に反射原稿16を載置し読み取られた最大読み取り領域のディジタル画像121を示す模式図であり、領域123は反射原稿16に対応する領域である。図13(B)は、読み取られたディジタル画像121に領域分割処理を施して読み取り領域122を設定した状態を示す模式図である。このように、第二読み取り領域設定手段としてPC2のCPU51を用いると、原稿マット73上にどのように反射原稿が載置された場合であっても反射原稿に対応する読み取り領域122を設定することができる。
イメージスキャナ1では、処理203において、処理214において設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り、反射原稿16を表すディジタル画像データをPC2の画像処理アプリケーション211に出力する。
【0038】
以上のように、本発明の実施例による画像読み取りシステムによれば、第一読み取り領域設定手段又は第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取り手段によって読み取らせるため、システムリソースに応じて2通りの処理方法を使い分けながら任意のサイズの原稿に対応する読み取り領域を設定することができる。また、1つの原稿マットの両面を反射原稿の背景として用いることにより、部品点数を低減し、領域設定方法に応じて2種類の原稿マットを使い分ける煩雑さを軽減することができる。さらに、原稿ホルダは、原稿マットの支持部に原稿マットによって少なくとも一部が閉塞される通孔とを有するため、支持部の反原稿マット側から通孔を通じて原稿マットを突くことができるため、原稿ホルダから原稿マットを取り外すことが容易になる。
【0039】
尚、上述の実施例においては、イメージスキャナ1の形態を原稿搬送型として説明したが、フラットベッド型でもよい。また、シェーディング補正、ガンマ補正、画素補間法による欠陥画素の補間、ホワイトバランス補正、画素信号の先鋭化等の処理をイメージスキャナ1で行うものとしたが、PC2の制御下で原稿を読み取る場合には、PC2でそれらの処理を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデータフロー図。
【図2】本発明の実施例に係る画像読み取りシステムの模式図。
【図3】本発明の実施例に係るイメージスキャナの模式図。
【図4】本発明の実施例に係るブロック図。
【図5】本発明の実施例に係る原稿ホルダの斜視図。
【図6】本発明の実施例に係る原稿ホルダの斜視図。
【図7】本発明の実施例に係る原稿ホルダの断面図。
【図8】本発明の実施例に係る原稿マットを示す模式図。
【図9】本発明の実施例に係る原稿ホルダの斜視図。
【図10】本発明の実施例に係る原稿マットを示す模式図。
【図11】本発明の実施例に係るディジタル画像を示す模式図。
【図12】本発明の実施例に係る画素毎の画素値を示す模式図。
【図13】本発明の実施例に係るディジタル画像を示す模式図。
【図14】本発明の実施例に係る原稿マットを示す模式図。
【符号の説明】
1 イメージスキャナ(画像読み取りシステム、画像読み取り装置) 2 PC(画像読み取りシステム、画像処理装置) 3 プリンタ(画像読み取りシステム) 4 原稿ホルダ 15 リニアイメージセンサ(読み取り手段) 18 搬送ローラ(搬送手段) 19 従動ローラ(搬送手段) 20 搬送ローラ(搬送手段) 21 従動ローラ(搬送手段)22 モータ(搬送手段) 32 副走査駆動部(搬送手段) 35 制御部(制御手段) 36 CPU(第一読み取り領域設定手段) 51 CPU(第二読み取り領域設定手段) 73 原稿マット 79 通孔
Claims (5)
- 所定の読み取り領域の光学的濃淡情報を読み取る読み取り手段と、
所定のパターンが形成された原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、前記パターンに対応する予め決められた読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせながら前記パターンを追跡することにより前記パターンの反射原稿で隠れた領域と露わな領域の境界を検出し前記境界の位置に基づいて読み取り領域を設定する第一読み取り領域設定手段と、
無地の原稿マットが背後に重なった反射原稿の読み取り領域を設定する手段であって、最大読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせて生成した最大読み取り領域に対応するディジタル画像に領域分割処理を施して読み取り領域を設定する第二読み取り領域設定手段と、
前記第一読み取り領域設定手段又は前記第二読み取り領域設定手段により設定された読み取り領域の光学的濃淡情報を前記読み取り手段によって読み取らせる制御手段と、
を備えることを特徴とする画像読み取りシステム。 - 請求項1に記載の画像読み取りシステムを構成するための画像読み取り装置であって、
前記読み取り手段と、
前記第一読み取り領域設定手段及び前記制御手段として機能するコンピュータとを備え、
前記第二読み取り領域設定手段として機能するコンピュータを備える画像処理装置の制御下で反射原稿を読み取り可能であって、かつ前記画像処理装置から独立して反射原稿を読み取り可能であることを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記読み取り手段はリニアイメージセンサを有し、
前記原稿マット及び反射原稿が脱着可能に係止される原稿ホルダと、
前記原稿ホルダを前記リニアイメージセンサの主走査線に垂直な方向に搬送する搬送手段とをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の画像読み取り装置。 - 前記原稿マットは、前記パターンが形成された第一の平坦面と前記第一の平坦面の裏側に位置する無地の第二の平坦面とを有し、前記第一の平坦面又は前記第二の平坦面の両方に選択的に反射原稿を重ねられるように前記原稿ホルダに係止可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像読み取り装置。
- 前記原稿ホルダは、前記原稿マットが載置される支持部と、前記支持部に形成され前記原稿マットによって少なくとも一部が閉塞される通孔とを有することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像読み取り装置。
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---|---|---|---|
JP2003199790A JP2005045313A (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 画像読み取りシステム及び画像読み取り装置 |
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Publications (1)
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-
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- 2003-07-22 JP JP2003199790A patent/JP2005045313A/ja not_active Withdrawn
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