JP2005044956A - 半導体装置 - Google Patents

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Hisashi Toyoda
久志 豊田
Motonari Kitahara
基成 北原
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Abstract

【課題】基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタのコレクタ抵抗を低減する。
【解決手段】無線通信機器のフロントエンド部の送信および受信用の増幅器において、その増幅器を構成するバイポーラトランジスタQeをそのエミッタの電位が半導体基板1Seの電位と等しくするような基板エミッタ構造とするとともに、そのバイポーラトランジスタQeのn型のコレクタ領域2b、p型のベース領域5aおよびn型のエミッタ領域8を、n型のコレクタ引出領域2cおよびn型のコレクタ埋込領域2aで取り囲むような構成とした。これにより、コレクタ電流の経路を増やせるので、コレクタ抵抗を低減できる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導装置技術に関し、特に、無線通信機器のフロントエンド部の送信または受信用の増幅器に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無線通信機器のフロントエンド部の送信または受信用の増幅器として使用されるバイポーラトランジスタの構造として基板コレクタ構造がある。基板コレクタ構造は、半導体基板の主面にベース、エミッタを設ける一方、半導体基板の主面とは反対側の裏面にコレクタを設ける構造である。しかし、基板コレクタ構造は、ベース・コレクタ間の容量が大きく利得が低下するので、近年は、ベース・コレクタ間の容量を小さくすることが可能な基板エミッタ構造への移行が進められている。基板エミッタ構造は、半導体基板の主面にベース、コレクタおよびエミッタを設ける一方、半導体基板の主面とは反対側の裏面と上記エミッタとを電気的に接続して同電位に設定した構造である。発明者が検討した基板エミッタ構造では、コレクタレイアウトがストライプ型とされている。すなわち、半導体基板の主面に細長い長方形状の複数のコレクタが互いにほぼ平行になるように配置され、隣接するコレクタの間に、細長い長方形状のエミッタおよびベースがコレクタにほぼ平行な状態で配置されるような構成とされている。
【0003】
なお、上記ストライプ型の他に、エミッタの4辺側4方を囲むように、コレクタ引出層を配置するタイプもある(例えば特許文献1〜4参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−121459号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平6−224214号公報
【0006】
【特許文献3】
特開平11−121459号公報
【0007】
【特許文献4】
特開2001−267327号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記基板エミッタ構造においては、以下の課題があることを本発明者は見出した。
【0009】
すなわち、上記コレクタレイアウトがストライプ型の基板エミッタ構造では、コレクタ電流の流れが不均一になり、ある特定箇所に電流が集中するため、コレクタ抵抗の増大や素子破壊耐量の低下を招く問題がある。
【0010】
特に、無線通信機器のフロントエンド部の送受信用の増幅器として使用される高周波出力用のバイポーラトランジスタでは、高効率化、高利得化、高出力化、高速化、高耐圧化および高い素子破壊耐量の実現が重要であり、そのうち、コレクタ抵抗の低減は、高効率化、高利得化、高出力化および高速化を導く重要なパラメータであることや今後更に高周波化が進むことから、そのバイポーラトランジスタのコレクタ抵抗を如何にして低減させるかが重要な課題となる。
【0011】
また、半導体装置の高速動作に伴い浅接合化や微細化が進められ、バイポーラトランジスタの素子破壊耐量は益々低下する傾向にあるので、バイポーラトランジスタの素子破壊耐量を如何にして向上させるかが重要な課題である。
【0012】
本発明の目的は、バイポーラトランジスタのコレクタ抵抗を低減することのできる技術を提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、バイポーラトランジスタの素子破壊耐量を向上させることのできる技術を提供することにある。
【0014】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0016】
すなわち、本発明は、基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタのエミッタ領域をコレクタ領域で取り囲む構成を有するものである。
【0017】
また、本発明は、基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタのエミッタ領域と半導体基板との間の耐圧を、前記バイポーラトランジスタのエミッタ領域とコレクタ領域との間の耐圧よりも低くしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態1においては、例えば2.4GHz帯または5.8GHz帯の高周波信号用のデジタルコードレス電話のフロントエンド部に本実施の形態の半導体装置を適用した場合について説明する。
【0021】
図1は、そのフロントエンド部FEの回路ブロックの一例を示している。このフロントエンド部FEは、アンテナANT、送受信信号切換スイッチSWおよびベースバンド処理部B/Bの他、その送受信信号切換スイッチSWとベースバンド処理部B/Bとの間に、受信系の低ノイズ増幅器(Low Noise Amplifier)LNA、低ノイズアンプ用のバッファ回路LNAB、ダウンコンバータ回路DC、ローパスフィルタLPFおよびIF(Inter mediate Frequency)アンプIFA1の一群と、送信系の電力増幅器(Power Amplifier)PA、PA用のドライバ回路PAD、アップコンバータ回路UCおよびIFアンプIFA2の一群と、PLL周波数シンセサイザ(Phase Locked Loop Frequency Synthesizer)PSY、高周波(RF:Radio Frequency)用の電圧制御発振回路(Voltage Controlled Oscillator)VCOおよび発振回路用の出力バッファ回路OSBの一群とを有している。本実施の形態1の半導体装置は、例えば上記受信系増幅器の低ノイズ増幅器LNA、送信系増幅器の電力増幅器(Power Amplifier)PA、ドライバ回路PADおよびプリドライバ回路等に適用されている。なお、上記ドライバ回路PADの前段にプリドライバ回路を設けても良い。
【0022】
図2は、受信系増幅器の低ノイズ増幅器LNAの回路図の一例を示している。なお、送信系増幅器の電力増幅器PAおよびドライバ回路PADの回路構成は、回路定数やトランジスタ性能が異なるだけで、図2とほぼ同一である。符号のVBBはベース電圧、VCCはコレクタ電圧、GNDは接地電位(基準電位)、C1〜C13はコンデンサ、R1は抵抗、L1〜L4はコイル、INは入力、OUTは出力、さらにQe1はバイポーラトランジスタを示している。バイポーラトランジスタQe1は後述のように基板エミッタ構造とされている。
【0023】
図3は、雑音指数の周波数特性を示している。横軸は周波数、縦軸は雑音指数(NF:Noise Figure)を示している。本実施の形態1では、上記低ノイズ増幅器LNA用のバイポーラトランジスタQe1のトランジション周波数fTは、分配ノイズ(Partition noise)領域の周波数よりも大きく、例えば24GHz以上とする。分配ノイズは、バイポーラトランジスタのエミッタから注入された電流がベースとコレクタとに分かれるが、この分配比の微小なゆらぎにより発生する雑音で、周波数の2乗に比例(6dB/oct)して増加する。また、雑音指数(NF)は、2.0dB以下とされている。
【0024】
図4は上記送信系または受信系増幅器が形成された半導体チップ(以下、チップという)1Cの実装例を示している。また、図5は図4のX1−X1線の断面図を示している。チップ1Cは、その主面(デバイス形成面)を上に向け、かつ、半導体基板(以下、基板という)1Seの裏面を配線基板CBのエミッタ配線ELに接触させた状態で、配線基板CBの主面上に実装されている。チップ1Cの主面には、エミッタ用のボンディングパッドEBP、ベース用のボンディングパッドBBPおよびコレクタ用のボンディングパッドCBPが配置されている。エミッタ用のボンディングパッドEBPは、チップ1Cの後述の送信系または受信系増幅器のバイポーラトランジスタのエミッタ電極と電気的に接続されているとともに、ボンディングワイヤ(以下、単にワイヤという)Wrを通じて上記エミッタ配線ELと電気的に接続されている。これにより、上記バイポーラトランジスタのエミッタ電極は、基板1Seと電気的に接続されている。また、ベース用のボンディングパッドBBPは、後述の送信系または受信系増幅器のバイポーラトランジスタのベース電極Bpと電気的に接続されているとともに、ワイヤWrを通じて配線基板CB主面のベース配線BLと電気的に接続されている。さらに、コレクタ用のボンディングパッドCBPは、後述の送信系または受信系増幅器のバイポーラトランジスタのコレクタ電極と電気的に接続されているとともに、ワイヤWrを通じて配線基板CB主面のコレクタ配線CLと電気的に接続されている。
【0025】
ただし、上記低ノイズ増幅器LNAおよびバッファ回路LNAB等のような受信系増幅器は、同一のチップ1Cに形成しても良いし、複数のチップ1Cに分けて形成しても良い。同一のチップ1Cに形成することにより、受信系増幅器を小型化できる。また、複数のチップ1Cに分けて形成することにより、個々のチップ1C毎にプロセス条件を設定できるので、受信系増幅器の電気的特性を向上させることができる。また、上記電力増幅器PA、ドライバ回路PADおよびプリドライバ回路等のような送信系増幅器も同一のチップ1Cに形成しても良いし、複数のチップ1Cに分けて形成しても良い。この場合もそれぞれの場合で上記受信系増幅器で説明したのと同様の効果を得ることができる。さらに、上記受信系増幅器と送信系増幅器とを同一のチップ1Cに形成しても良いし、別々にしても良い。この場合もそれぞれの場合で上記受信系増幅器で説明したのと同様の効果を得ることができる。
【0026】
次に、図6は上記受信系増幅器および送信系増幅器のバイポーラトランジスタQe(上記バイポーラトランジスタQe1等)の要部平面図、図7は図6の単位トランジスタセルUTCのX2−X2線の断面図をそれぞれ示している。
【0027】
上記バイポーラトランジスタQeは、図6の左右方向に沿って配置された複数の単位トランジスタセルUTCが並列接続されて構成されている。各単位トランジスタセルUTCは、基板エミッタ構造とされている。基板1Seは、例えばp型のシリコン(Si)単結晶からなる。基板1Se上には、n型のコレクタ埋込領域(第1n型半導体層)2aおよびp型の分離領域(第2p型半導体層)3aが形成されている。n型のコレクタ埋込領域2aは、基板1Seの上部に、例えばヒ素(As)が導入されてなり、p型の分離領域3aは、基板1Seの上部に、例えばホウ素(B)が導入されてなる。
【0028】
このn型のコレクタ埋込領域2aおよびp型の分離領域3a上には、n型のエピタキシャル層4EPが形成されている。エピタキシャル層4EPは、例えばn型のシリコン単結晶からなる。エピタキシャル層4EPには、n型のコレクタ領域(第2n型半導体層)2b、n型のコレクタ引出領域(第4n型半導体層)2cおよびp型の分離領域(第2p型半導体層)3bが形成されている。n型のコレクタ領域2bおよびn型のコレクタ引出領域2cは、エピタキシャル層4EPに、例えばリン(P)が導入されてなり、p型の分離領域3bは、エピタキシャル層4EPに、例えばホウ素が導入されてなる。n型のコレクタ引出領域2cは、平面で見ると、各単位トランジスタセルUTCのn型のコレクタ領域2bを取り囲むように枠状に形成され、断面で見ると、エピタキシャル層4EPの上面(デバイス形成面)から上記n型のコレクタ埋込領域3aに接続されるように延在した状態で形成されている。
【0029】
上記エピタキシャル層4EPのn型のコレクタ領域2b上には、p型のベース領域(第1p型半導体層)5aと、それに接続された状態でp型のベース領域5aの外周に形成されたp型のベース引出領域(第1p型半導体層)5bと、それらを取り囲むように形成された分離部6とが形成されている。p型のベース領域5aおよびp型のベース引出領域5bは、上記エピタキシャル層4EPの上部に、例えばホウ素が導入されてなる。p型のベース引出領域5bには、ベース引出電極7が電気的に接続されている。ベース引出電極(ベース用の電極)7は、例えばP型の多結晶シリコンからなり、その一部は上記分離部6上に乗り上げている。分離部6は、例えば酸化シリコン(SiO等)からなり、例えばLOCOS(Local Oxidization of Silicon)法によって形成されている。上記p型のベース領域5aには、n型のエミッタ領域(第3n型半導体層)8が形成されている。このエミッタ領域8は、ベース領域5aに、例えばリンまたはヒ素が導入されることで形成されており、エミッタ領域8の底面および側面はベース領域5aに取り囲まれている。
【0030】
また、上記エピタキシャル層4EP上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜9aが堆積されている。絶縁膜9aの一部には、上記ベース領域5aおよびベース引出領域5bに達するような開口部10が形成されている。この開口部10の側面および底面には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜9bが形成されている。この開口部10には、エミッタ引出電極(エミッタ用の電極)11の一部が埋め込まれている。エミッタ引出電極11は、例えばn型の多結晶シリコンからなり、絶縁膜9bに開口された孔12を通じて上記エミッタ領域8と電気的に接続されている。さらに、上記絶縁膜9aおよびエミッタ引出電極11上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜9cが堆積されている。絶縁膜9c上には、コレクタ電極(コレクタ用の電極)Cp、ベース電極(ベース用の電極)Bpおよびエミッタ電極(エミッタ用の電極)Epが形成されている。コレクタ電極Cpは、絶縁膜9a,9cに開口された孔13内のプラグ14を通じて上記コレクタ引出領域2cと電気的に接続されている。コレクタ電極Cpは、平面で見ると、上記コレクタ引出領域2cに沿って延在しており、その平面形状は、各単位トランジスタセルUTCを取り囲むような枠状とされている。ベース電極Bpは、絶縁膜9a,9cに開口された孔13内のプラグ14を通じて上記ベース引出電極7と電気的に接続されている。ベース電極Bpの平面形状は、図6の上下方向に延びる細長い長方形状のパターンとされている。エミッタ電極Epは、絶縁膜9bに開口された孔13内のプラグ14を通じて上記エミッタ引出電極11と電気的に接続されている。エミッタ電極Epの平面形状は、上記ベース電極Bpに沿って延びる細長い長方形状のパターンとされている。このエミッタ電極Epは、上記基板1Seと電気的に接続されている。これにより、コレクタ−ベース間容量を低減できる。上記コレクタ電極Cp、ベース電極Bpおよびエミッタ電極Epは、例えば窒化チタン(TiN)、アルミニウム(Al)および窒化チタン等を下層から順に積層した導体膜からなる。また、上記プラグ14は、例えばタングステンの単体導体膜または窒化チタンとタングステンとの積層導体膜からなる。また、これらコレクタ電極Cp、ベース電極Bpおよびエミッタ電極Epは、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜9dにより覆われている。
【0031】
このように本実施の形態1においては、n型のコレクタ領域2b、p型のベース領域5a、p型のベース引出領域5bおよびエミッタ領域8が、n型のコレクタ埋込領域2aおよびn型のコレクタ引出領域2cにより取り囲まれている(エンクローチ型コレクタレイアウト)。すなわち、基板コレクタ構造では、コレクタ高濃度領域(n型のコレクタ埋込領域2aおよびn型のコレクタ引出領域2c)が1つの単位トランジスタセルUTC当たり3面であるのに対し、本実施の形態1では、コレクタ高濃度領域(n型のコレクタ埋込領域2aおよびn型のコレクタ引出領域2c)が1つの単位トランジスタセルUTC当たり5面とされる。
【0032】
これにより、本実施の形態1では、単位トランジスタセルUTCでの電流経路を増やすことができるので、コレクタ抵抗を低減することができる。図8は、本発明者が検討したコレクタ抵抗低減の効果試算のためのコレクタ抵抗Rcの定義の説明図を示している。コレクタ抵抗Rc1〜Rc3の総和は、電流経路IC2のコレクタ抵抗であり、コレクタ抵抗Rc4は、電流経路IC1のコレクタ抵抗を示している。ここでは、1/Rc=1/(Rc1+Rc2+Rc3)+1/Rc4と表すことができる。また、図9および図10は、本発明者が検討したエンクローチ型コレクタレイアウトの効果試算のための説明図を示している。図9はエンクローチ型コレクタレイアウトの場合の基板1Se(エピタキシャル層4EP)の要部平面、図10は図9のX3−X3線の断面を示している。Rc5〜Rc8、Rc2’、Rc3’、Rc2’’、Rc3’’、Rc2’’’、Rc3’’はコレクタ抵抗を示している。ストライプ型コレクタでは、コレクタ抵抗Rcを、1/Rc=1/(Rc1+Rc2+Rc3)+1/(Rc1+Rc2’+Rc3’)+1/Rc5+1/Rc6のように表すことができる。また、エンクローチ型コレクタレイアウトでは、コレクタ抵抗Rcを、1/Rc=1/(Rc1+Rc2+Rc3)+1/(Rc1+Rc2’+Rc3’)+1/(Rc1+Rc2’’+Rc3’’)+1/(Rc1+Rc2’’’+Rc3’’’)+1/Rc5+1/Rc6+1/Rc7+1/Rc8のように表すことができる。したがって、発明者の検討では、本実施の形態のエンクローチ型コレクタレイアウトの場合、コレクタ抵抗を上記ストライプ型の場合の約1/2に低減できる。
【0033】
ここで、送信用の増幅器(電力増幅器PAおよびドライバ回路PAD等)では、利得(PG:Power Gain)の向上が重視されている。利得(PG)は、PG≒10logfT/(8π・rbb’・CBC・f)で表すことができる。この式のfTはトランジション周波数であり、1/(2πfT)=τe+WB/ηDn+XC/2Vsat+(CBE+CBC)/gm+Rc・CBCの式がある。また、上記2つの式のCBCはベース−コレクタ間容量である。本実施の形態1では、基板エミッタ構造としたことにより、ベース−コレクタ間容量(CBC)を低減できる。また、本実施の形態1によれば、上記のようにコレクタ抵抗Rcを低減できるので、上記トランジション周波数(fT)に関する式を参照すると分かるように、トランジション周波数(fT)を向上させることができる。したがって、上記PGの式を参照すると分かるように、送信用の増幅器の利得(PG)を向上させることができる。一方、受信用の増幅器(低ノイズ増幅器LNA等)では、雑音指数(NF)の向上が重視されている。雑音指数(NF)は、NF≒1+21/2f(gm(RB+RE))1/2/fTで表すことができる。本実施の形態1では、上記のようにトランジション周波数(fT)を向上できるので、上記NFの式から受信用の増幅器の雑音指数(NF)を小さくすることができる。したがって、送信系および受信系増幅器(上記低ノイズ増幅器LNA、電力増幅器PAおよびドライバ回路PAD等)のバイポーラトランジスタQeの高性能化(高速化、高利得化、高出力化および高効率化)を実現することが可能となる。
【0034】
また、本実施の形態1のようなエンクローチ型コレクタレイアウトでは、単位トランジスタセルUTCでの電流経路を均一にすることができるので、電流集中を緩和できる。図11および図12は、エンクローチ型コレクタレイアウトの場合のコレクタ電流の様子を模式的に示している。図11は基板1S(エピタキシャル層4EP)の要部平面図、図12は図11の一部破断斜視図を示している。また、図13および図14は、比較のためストライプ型の場合のコレクタ電流の様子を模式的に示している。図11〜図14の矢印は電子の流れを示している。エンクローチ型コレクタレイアウトの場合、コレクタ高濃度層(コレクタ埋込領域2aおよびコレクタ引出領域2c)が、ベース領域5aおよびエミッタ領域8の外周側面および底面側を取り囲むようになっているので、図13および図14のストライプ型に比べて、コレクタ電流の経路が多くなる上、そのコレクタ電流が均一に分散されている。
【0035】
また、本実施の形態1のようなエンクローチ型コレクタレイアウトでは、エピタキシャル層4EPの表面上のコレクタからベースに流れる電流の経路を増やすことができ、電流集中を緩和できるので、コレクタ−エミッタ間抵抗を低減でき、容量依存型の素子破壊耐量が得られる構造とすることができる。図15は、素子破壊耐量の評価方法例の説明図を示している。サンプルを20〜30個程度用意し評価を行う。直流電源DCPからコンデンサCtに電圧を印加した後、スイッチSWtを切り換えてコンデンサCtに蓄えられた電荷を抵抗Rtを介して被評価物DUTに流すことで評価を行う。被評価物DUTには、上記バイポーラトランジスタQeを持つ半導体装置がセットされる。直流電源DCPの電源電圧をステップ上昇させていった時に印加電圧毎に残存した被評価物の量をデータとして記憶し、素子破壊耐量を測定する。評価基準は、100%残存時の印加電圧とする。上記コンデンサCtの容量は、例えば100pF、抵抗Rtの抵抗値は、例えば1.5KΩである。
【0036】
図16〜図19は、本発明者が検討したエンクローチ型コレクタレイアウトの効果試算のための定義の説明図を示している。図16はエンクローチ型コレクタレイアウトの場合の基板1Se(エピタキシャル層4EP)の要部平面図、図17は図16のX4−X4線の断面図、図18は図16および図17のバイポーラトランジスタQeの回路図、図19はストライプ型コレクタレイアウトの場合の基板1Se(エピタキシャル層4EP)の要部平面図をそれぞれ示している。図18のRBはベース抵抗を示している。
【0037】
ストライプ型コレクタレイアウトの場合、1/Rc=1/Rc1+1/Rc2+1/Rc3+1/Rc4と表すことができる。一方、エンクローチ型コレクタレイアウトの場合、1/Rc=1/Rc=1/Rc1+1/Rc2+1/Rc3+1/Rc4+1/Rc5+1/Rc6+1/Rc7+1/Rc8と表すことができる。この2つの式から、エンクローチ型コレクタレイアウトは、ストライプ型コレクタレイアウトに比べて2倍の抵抗が並列に接続されている。また、ストライプ型コレクタレイアウトの場合のコレクタ−基板1Se間の容量(すなわち、コレクタ−エミッタ間容量)Ccsは、Ccs=Ccs1+Ccs2+Ccs3と表すことができる。一方、エンクローチ型コレクタレイアウトの場合のコレクタ−基板1Se間の容量Ccsは、Ccs=Ccs1+Ccs2+Ccs3+Ccs4+Ccs5と表すことができる。この2つの容量Ccsの式から、エンクローチ型コレクタレイアウトの場合のコレクタと基板1Seとの間の容量Ccsを、ストライプ型コレクタレイアウトの容量Ccsの1.6倍以上にできる。これら電流集中の緩和と容量Ccsの増大とにより、エンクローチ型コレクタレイアウトの場合、コレクタCから侵入する過電流および過電荷に対してマージンを増やすことができるので、素子破壊耐量を向上させることができる。したがって、送信系増幅器(電力増幅器PAおよびドライバ回路PAD等)および受信系増幅器(低ノイズ増幅器LNA等)の耐圧および素子破壊耐量を向上させることが可能となる。
【0038】
次に、上記エンクローチ型コレクタレイアウトのバイポーラトランジスタQeの形成方法の一例を特に図6および図7等により説明する。
【0039】
まず、例えばp型のシリコンからなる基板1Se(この段階では、平面略円形状の半導体ウエハ)に、フォトリソグラフィ(以下、単にリソグラフィという)工程を経て、イオン注入法または熱拡散法等により、n型のコレクタ埋込領域2aを形成する。この際、コレクタ埋込領域2aの抵抗を低くするため、高濃度で浅い接合を形成するのに適したヒ素を用いる。これにより、コレクタ埋込領域2aの抵抗を低くすることができるので、コレクタ抵抗を低減できる。
【0040】
続いて、n型のコレクタ埋込領域2aとアイソレーションするため、リソグラフィ工程を経て、イオン注入法または熱拡散法等により、p型の分離領域3aを形成する。この分離領域3aの不純物濃度がコレクタと基板1Seとの間の容量を決めるパラメータとなるため最適化を図る。その後、基板1Sの主面上にエピタキシャル法によりn型のエピタキシャル層4EPを形成し、n型のコレクタ領域2bを形成する。この際、p型の分離領域3bと、これに囲まれた活性領域とのアイソレーションを考慮し、n型のコレクタ領域2bの不純物濃度を低くする。これは、n型のコレクタ領域2bの不純物濃度が高いと、p型の分離領域3bがn型に反転し、アイソレーションできなくなる可能性があるためであり、n型のコレクタ領域2bの不純物濃度は最適化が重要である。その後、上記活性領域のアイソレーションのため、リソグラフィ工程を経て、イオン注入法または熱拡散法等により、p型の分離領域3bを形成する。
【0041】
次いで、エピタキシャル層4EPの上面上に分離部6を形成し、エピタキシャル層4EPの上面部に上記活性領域を形成する。この際、エミッタ−ベース接合領域用の活性領域と、コレクタ引出領域用の活性領域とを同時に形成する。コレクタ引出領域は上記エンクローチ型コレクタレイアウトを採用する。これにより、上記のようにコレクタからベースに流れる電流の経路を増加させることができ、かつ、電流集中を緩和できるので、コレクタ抵抗の低減と、素子破壊耐量の向上とを同時に実現できる。続いて、リソグラフィ工程を経て、イオン注入法等により、n型のコレクタ引出領域2cを形成する。この際、コレクタ引出領域2cは、コレクタ領域2bの上面からコレクタ埋込領域2aに達するようにしなければならないため、コレクタ引出領域2cを形成するための不純物として、例えば拡散係数の大きいリンを用いる。また、コレクタ引出領域2cの抵抗はコレクタ抵抗に影響するため低抵抗化が必要である。
【0042】
次いで、上記エミッタ−ベース接合領域用の活性領域に、リソグラフィ工程を経て、イオン注入法等により、p型のベース領域5aを形成し、pn接合を形成した後、ベース引出電極7およびエミッタ引出電極11からの不純物の熱拡散により、ベース領域5aにp型のベース引出領域5bおよびn型のエミッタ領域8を自己整合的に形成する。ベース引出電極7は、p型の多結晶シリコンで形成し、エミッタ引出電極11は、n型の多結晶シリコンで形成する。このうち、エミッタ引出電極11を形成するためのn型の多結晶シリコンは、例えばIDP(In Situ phosphorus−Doped Polysilicon)を適用し、バイポーラトランジスタQeの電流増幅率hFEの温度依存性を考慮する。これは、温度依存性に優れているIDP膜を使用することにより、高出力デバイス用途の中で重要となる熱による素子破壊を低減または防止するためである。その後、絶縁膜9cをCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により堆積した後、配線工程を経て、最終の表面保護用の絶縁膜9dを堆積する。この時、本実施の形態1のバイポーラトランジスタQeは基板エミッタ構造なので、チップの主面(デバイス形成面)からコレクタ電極Cpを引き出せる。これにより、コレクタ用のボンディングパッドCBPを複数設けることができ、コレクタ用のワイヤWrの数を増やすことができるので、インピーダンスの改善(低減)が可能となる。その後、基板1Se(半導体ウエハ)の裏面を研削した後、その裏面に、例えば金(Au)等のような導体膜を蒸着法等により被着する。この研削処理では、放熱性の向上を考慮して最終的なチップの厚さが薄くなるように仕上げる。
【0043】
次に、図20は上記電圧制御発振回路VCOのバイポーラトランジスタQcの要部平面図、図21は図20の単位トランジスタセルUTCのX5−X5線の断面図をそれぞれ示している。
【0044】
電圧制御発振回路VCOは、直流電圧の制御によって発振周波数を変える周波数変換のための局部発振回路として用いられている。この電圧制御発振回路VCOは、無線通信機器の送信機および受信機に内蔵され、無線通信回路の品質に影響を及ぼす重要な回路の一つとなっている。発振周波数fos≒1/(2π(LC)1/2)と表すことができる。このため、L,Cが重要なパラメータとなる。Cは回路構成に使用される容量とバイポーラトランジスタQcの容量との双方が関係する。より高周波領域で発振させるには容量Cを小さくする必要がある。すなわち、容量Cがあまり大きくなると発振周波数fosが下がり高周波領域での発振が困難になる。ここで、上記基板エミッタ構造を採用すると、上記のようにコレクタ−エミッタ間の容量が大きくなり発振周波数が下がるので、本実施の形態1では、上記電圧制御発振回路VCO等のような発振回路用のバイポーラトランジスタQcには、基板コレクタ構造が採用されている。すなわち、例えば以下の構成とされている。
【0045】
上記バイポーラトランジスタQcは、図20の左右方向に沿って配置された複数の単位トランジスタセルUTCが並列接続されて構成されている。各単位トランジスタセルUTCは、基板コレクタ構造とされている。基板1Scは、例えばn型のシリコン(Si)単結晶からなり、基板1Scの裏面がコレクタ電極Cpとなっている。基板1Sc上には、例えばn型のシリコン単結晶からなるエピタキシャル層4EPが形成されている。エピタキシャル層4EPには、上記と同様にn型のコレクタ領域2bが形成されている。n型のコレクタ領域2b上には、p型のベース領域5aと、その外周に形成されたp型のベース引出領域5bと、それらを取り囲むように形成された分離部6とが上記と同様に形成されている。p型のベース引出領域5bには、上記と同様にベース引出電極7が電気的に接続されている。上記p型のベース領域5aには、上記と同様にn型のエミッタ領域8が形成されている。絶縁膜9c上には、ベース電極Bpおよびエミッタ電極Epが形成されている。ベース電極Bpは、絶縁膜9a,9cに開口された孔13内のプラグ14を通じて上記ベース引出電極7と電気的に接続されている。また、エミッタ電極Epは、絶縁膜9bに開口された孔13内のプラグ14を通じて上記エミッタ引出電極11と電気的に接続されている。この場合、発振回路のバイポーラトランジスタQcは、上記送信系および受信系増幅器のバイポーラトランジスタQeとは別のチップに形成されている。
【0046】
このように本実施の形態1では、電圧制御発振回路VCO等のような発振回路用のバイポーラトランジスタQcを基板コレクタ構造としたことにより、上記容量Cを小さくすることができるので、発振周波数を向上させることができる。
【0047】
(実施の形態2)
本実施の形態2では、図22に示すように、活性領域と分離領域とのアイソレーションを行うべく、活性領域と分離領域との境界部にU溝型分離部18が形成されている。U溝型分離部18は、エピタキシャル層4EPの上面からコレクタ埋込領域2aを貫通し、基板1Seまで達するように形成されたU溝内に、例えば酸化シリコン等のような絶縁膜等が埋め込まれることで形成されている。
【0048】
前記実施の形態1で説明したように、コレクタ領域2bの不純物濃度が高いと、p型の分離領域3bがn型に反転し、アイソレーションできなくなる可能性があるのに対し、上記のようにU溝型分離部18を設けることにより、p型の分離領域3bがn型に反転するのを防止できるので、コレクタ領域2bが形成されるn型のエピタキシャル層4EPの不純物濃度を高くすることができる。すなわち、コレクタ領域2b全域の不純物濃度が均一なるようにすることができるので、電流集中を緩和することができ、その結果、素子破壊耐量を向上させることが可能となる。
【0049】
(実施の形態3)
本実施の形態3では、図23に示すように、基板コレクタ構造のベース領域5aの周辺にエンクローチ型コレクタレイアウトを適用する。すなわち、n型のエピタキシャル層4EPには、平面的にはベース領域5aおよびコレクタ領域2bの外周を取り囲むように、断面的にはn型の基板1Scから分離部6に達するように、n型のコレクタ領域2dが形成されている。
【0050】
前記実施の形態1で説明した基板コレクタ構造の場合は、電流経路が縦方向(基板1Scの厚さ方向)であるのに対して、本実施の形態3の場合は、電流経路が縦方向(基板1Scの厚さ方向)とそれに交差する横方向とに形成されるため、コレクタ抵抗を低減できる上、電流集中を緩和でき、素子破壊耐量を向上させることができる。
【0051】
(実施の形態4)
本実施の形態4では、例えばシリコンゲルマニウム(SiGe)のHBT(Heterojunction Bipolar Transistor)にエンクローチ型コレクタレイアウトを適用した場合について説明する。
【0052】
図24は、そのHBTQe2の要部断面図を示している。分離部6に囲まれた活性領域のコレクタ領域2b(エピタキシャル層4EP)上には、ヘテロ接合層20がエピタキシャル法により形成されている。ヘテロ接合層20は、例えばノンドープのシリコンゲルマニウム(SiGe)層、p型のシリコン−ゲルマニウム層およびノンドープのシリコン層が下層から順に堆積されてなる。ヘテロ接合層20は、ベース領域を形成する部分であり、ベース引出電極7と電気的に接続されている。ヘテロ接合層20の上記ノンドープのシリコン層には、エミッタ領域8が形成されている。エミッタ領域8は、エミッタ引出電極11と電気的に接続されている。コレクタ引出領域2cおよびコレクタ電極Cpは、前記図6と同様に、コレクタ領域2b、ヘテロ接合層20およびエミッタ領域8を取り囲むように平面枠状に形成されている。コレクタ引出領域2bは、コレクタ引出電極21と電気的に接続されている。コレクタ引出電極21は、例えばn型の多結晶シリコンからなり、プラグ14を通じてコレクタ電極Cpと電気的に接続されている。この場合も前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0053】
次に、図25は、遮断周波数・耐圧積のグラフ図を示している。遮断周波数・耐圧積とは、一般に高周波(RF)バイポーラトランジスタの性能指数を示しており、数値が高いほどそのデバイスは優れていることを示している。同図から、SiGe−HBTのラインにおいて、ベース開放のコレクタ−エミッタ間電圧VCEOが4V以上のデバイスは、上記電力増幅器PAとして使用し、4V以下のデバイスは、上記低ノイズ増幅器LNAとして使用している。その理由は、それぞれのデバイスに印加される電圧が、送信段の電力増幅器PAは高く、受信段の低ノイズ増幅器LNAは比較的小さいためである。また、低ノイズ増幅器LNAは高周波領域での低雑音を重視するためトランジション周波数fTの高いデバイスが要求されるからである。一方、Siデバイスのラインにおいて、ベース開放のコレクタ−エミッタ間電圧VCEOが4V以上のデバイスは、上記電圧制御発振回路VCOとして使用している。
【0054】
(実施の形態5)
本実施の形態5では、例えばトランジション周波数fTが20GHz以上の基板エミッタ構造の高速・高周波(RF)バイポーラトランジスタについて説明する。本実施の形態5〜8のバイポーラトランジスタは、前記実施の形態1〜4の無線通信機のフロントエンド部の送信系および受信系の増幅器にも使用できるが、それ以外の増幅器に適用しても有効である。また、本実施の形態5〜8の構成は、前記実施の形態4のシリコン−ゲルマニウム(SiGe)等のHBTにも適用できる。
【0055】
まず、課題について説明する。近年、高速・高周波バイポーラトランジスタでは、動作速度の向上を図るために、素子の微細化および浅い接合化が必須であるが、容量はそれに伴い低減する結果、素子破壊耐量が低下している。図26は、前記実施の形態1と同様の基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタQe50の要部断面図を示している。ここでは、エミッタ−基板間の耐圧が、エミッタ−コレクタ間の耐圧よりも高い構造とされている。この構造の場合、サージ電流SG1,SG2は矢印に示すように流れるが、特に分離部6直下のn型のコレクタ領域2b(低不純物濃度のn型のエピタキシャル層4EP)でのサージ電流SG1の経路での発熱による破壊の問題が発生し易い。
【0056】
次に、図27は、本実施の形態5のバイポーラトランジスタを有するチップ1Cの実装例を示している。チップ1Cの実装状態は、前記実施の形態1の図4および図5で説明したのと同じである。また、図28は、図27のチップ1Cの主面の平面図を示している。チップ1Cの主面の四隅近傍には、ベース用のボンディングパッドBBP、エミッタ用のボンディングパッドEBPおよびコレクタ用のボンディングパッドCBPが配置されている。
【0057】
次に、図29は、本実施の形態5のバイポーラトランジスタQe3の要部断面図を示している。IC1,IC2はコレクタ電流の電流経路を示している。また、図30は図29にサージ電流SG3の経路を付したものである。開口部10の側面に形成されたサイドウォールスペーサ22は、例えば酸化シリコンからなる。
【0058】
本実施の形態5では、p型の分離領域3aの側部が、n型のコレクタ埋込領域2aの側部に接しており、その接触部にpn接合が形成されている。そして、そのp型の分離領域3aとn型のコレクタ埋込領域2aとで形成されるpn接合のブレークダウン電圧を、素子本体であるエミッタ領域8とコレクタ領域2bとの間の耐圧よりも数百mV程度低くなるように設計されている。すなわち、エミッタ−基板1Se間の耐圧が、エミッタ−コレクタ間の耐圧よりも低い構造とされている。これにより、出力端子であるコレクタから侵入したサージ電流を、図30に示すように、サージ電流SG1,SG2の経路で逃がす他に、サージ電流SG3の経路で基板1Seに逃がすことができる。すなわち、コレクタから侵入したサージ電流は、n型のコレクタ引出領域2cを通過し、n型のコレクタ埋込領域2aに達するが、p型の分離領域3aとn型のコレクタ埋込領域2aとの接合部に形成されるpn接合のブレークダウン電圧が、コレクタ領域2bとエミッタ領域8との間の耐圧よりも低く設定されているので、サージ電流はコレクタ領域2bから素子本体に侵入せず、p型の分離領域3aに到る。p型の分離領域3aに侵入したサージ電流は、同じ導電型のp型の基板1Seに流れ、さらにエミッタ配線ELを通じて接地電位GNDに流れる。したがって、素子耐圧を若干犠牲にするだけで、バイポーラトランジスタQe3の素子破壊耐量を向上させることができる。この結果、バイポーラトランジスタQe3を有する半導体装置の付加価値が高くなる。また、高速デバイスと破壊耐量との背反関係を改善することができる。さらに、バイポーラトランジスタQe3を有する半導体装置の組立ラインでの静電気等による破壊発生を低減または防止できる。
【0059】
次に、本実施の形態5の半導体装置の製造方法の一例を図31〜図34により説明する。
【0060】
まず、図31に示すように、リソグラフィ工程で形成されたレジストパターンにより範囲を限定し、p型の基板1Se(この段階では半導体ウエハ)の主面にn型のコレクタ埋込領域2aをイオン注入法等により選択的に形成する。この時の条件としては、例えばドーズ種をアンチモン(Sb)、ドーズ量を1.5×1015/cm程度、注入エネルギーを100keVとする。
【0061】
続いて、図32に示すように、リソグラフィ工程で範囲を限定せず、不純物イオンを基板1Se(半導体ウエハ)の主面全面に注入することにより、基板1Seの主面にp型の分離領域3aを形成する。この時の条件としては、例えばドーズ種を二フッ化ホウ素(BF)、ドーズ量を1.0×1014/cm、注入エネルギーを100keVとする。このドーズ量は、n型のコレクタ埋込領域2aの形成時のそれよりも低く、かつ、約1/10よりも多くする。これにより、n型のコレクタ埋込領域2aの導電型を反転させることなく、p型の分離領域3aの不純物濃度を高くでき、それらの接触部に高濃度のpn接合を形成することができる。
【0062】
その後、図33に示すように、基板1Se(半導体ウエハ)の主面上に、n型のエピタキシャル層4EPをエピタキシャル法により形成した後、リソグラフィ工程で形成されたレジストパターンにより範囲を限定し、p型の基板1Seの主面にp型の分離領域3bをイオン注入法等により選択的に形成する。このp型の分離領域3bはp型の分離領域3aに接するように形成されている。その後、エピタキシャル層4EPの主面に、分離部6をLOCOS(Local Oxidization of Silicon)法により形成する。これにより、素子本体用の活性領域とコレクタ引出領域用の活性領域を定義する。
【0063】
次いで、図34に示すように、リソグラフィ工程で形成されたレジストパターンにより範囲を限定し、エピタキシャル層4EPにn型のコレクタ引出領域2cをイオン注入法等により選択的に形成する。このn型のコレクタ引出領域2cはn型のコレクタ埋込領域に高濃度で接触するように形成されている(エンクローチ型コレクタレイアウト)。続いて、p型のベース領域5a、p型のベース引出電極7およびp型のベース引出領域5b等のようなベース部を形成した後、エミッタ引出電極11およびエミッタ領域8等のようなエミッタ部を形成する。エミッタ引出電極11は、サイドウォールスペーサ22によって、ベース領域5aやベース引出電極7から電気的に絶縁されている。その後、配線層および層間絶縁膜を形成し、バイポーラトランジスタQe3を形成する。
【0064】
このような製造方法による実際の試作例では、EIAJ(Electronic Industries Association of Japan)法による測定で、上記図26の構造で200Vであったコレクタ−エミッタ間の静電破壊耐量を230Vまで向上させることができることを本発明者は確認した。これにより、230V程度までのサージがn型のコレクタ埋込領域2aからp型の分離領域3aに、確実にバイパスされていることが証明された。
【0065】
(実施の形態6)
図35は、本実施の形態6のバイポーラトランジスタQe4の要部断面図を示している。また、図36は図35にサージ電流SG3の経路を付したものである。
【0066】
本実施の形態6では、p型の分離領域3aが、n型のコレクタ埋込領域2aの側部および底部を取り囲み、n型のコレクタ埋込領域2aの側部および底部に接しており、その接触部にpn接合が形成されている。そして、前記実施の形態5と同様に、エミッタ−基板1Se間の耐圧が、エミッタ−コレクタ間の耐圧よりも低い構造とされている。
【0067】
この本実施の形態6によれば、上記pn接合の面積を前記実施の形態5よりも増大させることができ、前記実施の形態5よりもサージ電流SG3の経路を増やすことができるので、前記実施の形態5よりも素子破壊耐量を向上させることが可能となる。
【0068】
このような本実施の形態6の半導体装置を製造するには、例えば次のようにする。まず、図37に示すように、基板1Se(半導体ウエハ)の全面にp型の分離領域3aを形成するための不純物をイオン注入法等により導入した後、図38に示すように、リソグラフィ工程により形成されたレジストパターンにより範囲を限定した状態で、p型の分離領域3a形成時の注入エネルギーよりも低いエネルギーでn型のコレクタ埋込領域2aを形成するための不純物をイオン注入法等により選択的に導入し、n型のコレクタ埋込領域2aを形成する。これにより、n型のコレクタ埋込領域2aの側部および底部下の全体にp型の分離領域3aを形成し、そのコレクタ埋込領域2aの側部および底部下の全体に高濃度のpn接合を形成する。これ以降は、前記実施の形態5と同様なので説明を省略する。
【0069】
(実施の形態7)
図39は、本実施の形態7のバイポーラトランジスタQe5の要部断面図を示している。また、図40は図39にサージ電流SG2の経路を付したものである。
【0070】
本実施の形態7では、素子内分離領域(コレクタ引出領域とコレクタ領域との間、コレクタ埋込領域2aを共通として隣接する2つのバイポーラトランジスタQe5間)に浅い溝型の分離部(STI:Shallow Trench Isolation)6aが設けられ、素子間分離領域(コレクタ埋込領域2aを共通として隣接する2つのバイポーラトランジスタQeの外周部)に浅い溝型の分離部6aと深い溝型の分離部(DTI:Deep Trench Isolation)6bとが設けられている。浅い溝型の分離部6aは、エピタキシャル層4EPの上面からn型のコレクタ埋込領域2aの上部に入り込む程度の深さに掘られた溝内に絶縁膜が埋め込まれることで形成されている。一方、深い溝型の分離部6bは、浅い溝型の分離部6aの上面から基板1Seの充分に深い位置まで到達するような深さで掘られた溝内に絶縁膜が埋め込まれることで形成されている。エミッタ−基板1Se間の耐圧は、前記実施の形態5,6と同様にエミッタ−コレクタ間の耐圧よりも低くても良いが、高くても良い。
【0071】
このような構造の場合は、素子接合部のn型のエピタキシャル層4EPとn型のコレクタ埋込領域2cとが浅い溝型の分離部6aにより完全に分離されていることにより、コレクタから侵入したサージ電流SG2は、n型のコレクタ引出領域2c、n型のコレクタ埋込領域2aおよびn型のエピタキシャル層4EPを順に通過する。すなわち、図26に示したサージ電流SG1の経路(分離部6の直下のエピタキシャル層4EPに流れるサージ電流)を無くすことができる。このため、分離部6の直下の低不純物濃度のn型のエピタキシャル層4EPに流れるサージ電流SG1による素子内部の発熱を防止することができるので、その発熱に起因する破壊を防止することができる。また、他の効果として、本実施の形態7によれば、深い溝型の分離部6bにより素子分離を行っていることにより、寄生容量成分を低減させることができるので、素子の高周波特性を向上させることができる。また、本実施の形態7の半導体装置は、容量低減が可能ので、例えば上記電圧制御発振回路VCO等のような発振回路にも適用できる。
【0072】
このような本実施の形態7の半導体装置を製造するには、例えば次のようにする。まず、図41に示すように、前記実施の形態5と同様に、基板1Se(半導体ウエハ)の主面に、n型のコレクタ埋込領域2aおよびn型のエピタキシャル層4EPを形成した後、浅い溝型の分離部6aを形成する。浅い溝型の分離部6aは、エピタキシャル層4EPの上面からn型のコレクタ埋込領域2aの上部に一部入り込むような溝を形成した後、基板1Seの主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜を堆積し、その絶縁膜を化学機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing)等により研磨することで、上記溝内に絶縁膜を埋め込むことで形成されている。このため、浅い溝型の分離部6aの上面は平坦にされている。続いて、図42に示すように、n型のコレクタ埋込領域2aの外周に配置されている浅い分離部6aの位置に、深い溝型の分離部6bを形成する。この深い溝型の分離部6bは、分離部6aの上面から基板1Seの充分深い位置まで達するような溝を形成した後、上記分離部6aと同様に、その溝内に酸化シリコン等からなる絶縁膜を埋め込むことで形成されている。これ以降は、前記実施の形態5,6と同様にして半導体装置を製造する。
【0073】
(実施の形態8)
図43は、本実施の形態8のバイポーラトランジスタQe6の要部断面図を示している。
【0074】
本実施の形態8では、基板1Seが、SOI(Silicon On Insulator)基板とされている。すなわち、基板1Seは、支持基板1Seaと、その上にい形成された埋込絶縁層1Sebと、その上に形成された半導体層1Secとを有している。支持基板1Seは、例えばp型のシリコン単結晶からなる。埋込絶縁層1Sebは、例えば酸化シリコンからなる。半導体層1Secは、例えばp型のシリコン単結晶からなる。深い溝型の分離部6bは、エピタキシャル層4EPの上面から埋込絶縁層1Sebを貫通して支持基板1Seaに達するように形成されている。本実施の形態8によれば、基板1SeとしてSOI基板を用いたことにより、素子分離をさらに確実にでき、寄生容量を低減させることができるので、素子の高周波特性を向上させることができる。また、本実施の形態8の半導体装置は、容量低減が可能なので、例えば上記電圧制御発振回路VCO等のような発振回路にも適用できる。
【0075】
また、n型のコレクタ埋込領域2aの外周には、これに接するようにp型の分離領域3aが形成されpn接合が形成されている。また、p型の分離領域3a上には、それに接するようにp型の分離領域3bが形成されている。そして、そのp型の分離領域3aとn型のコレクタ埋込領域2aとで形成されるpn接合のブレークダウン電圧を、素子本体であるエミッタ領域8とコレクタ領域2bとの間の耐圧よりも数百mV程度低くなるように設計されている。これにより、コレクタから侵入したサージ電流は、n型のコレクタ引出領域2cを通過し、n型のコレクタ埋込領域2aに達するが、素子本体に侵入せず、p型の分離領域3aおよびp型の分離領域3bを通じて、エピタキシャル層4EPの主面側から接地電位GNDに流れる。したがって、バイポーラトランジスタQe6の素子破壊耐量を向上させることができる。
【0076】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0077】
例えばデジタルコードレス電話の高周波信号帯は2.4GHz帯または5.8GHz帯に限定されるものではなく種々変更可能である。
【0078】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるデジタルコードレス電話のフロントエンド部に適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく、基本的に基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタを有する半導体装置には適用可能であり、例えばデジタル携帯電話等のような移動体通信機器、携帯型のパーソナルコンピュータの通信器、または無線LAN(Local Area Network)システム等の増幅器に適用できる。
【0079】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
(1).基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタのエミッタ領域をコレクタ領域で取り囲むことにより、そのバイポーラトランジスタのコレクタ抵抗を低減させることが可能となる。
(2).基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタのエミッタ領域をコレクタ領域で取り囲むことにより、そのバイポーラトランジスタの素子破壊耐量を向上させることが可能となる。
(3).基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタのエミッタ領域と半導体基板との間の耐圧を、前記バイポーラトランジスタのエミッタ領域とコレクタ領域との間の耐圧よりも低くしたことにより、そのバイポーラトランジスタの素子破壊耐量を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置を適用した無線機器のフロントエンド部の一例の回路ブロックの説明図である。
【図2】図1の受信用の低ノイズ増幅器の一例の回路図である。
【図3】雑音指数の周波数特性のグラフ図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体装置の半導体チップの実装例を示した配線基板の要部平面図である。
【図5】図4のX1−X1線の断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体装置の要部平面図である。
【図7】図6のX2−X2線の断面図である。
【図8】本発明者が検討したコレクタ抵抗低減の効果試算のためのコレクタ抵抗の定義の説明図である。
【図9】エンクローチ型コレクタレイアウトの場合の半導体基板の要部平面図である。
【図10】図9のX3−X3線の断面図である。
【図11】エンクローチ型の場合のコレクタ電流の様子を模式的に示した半導体基板の要部平面図である。
【図12】図11の一部破断斜視図である。
【図13】ストライプ型の場合のコレクタ電流の様子を比較のため模式的に示した半導体基板の要部平面図である。
【図14】図13の一部破断斜視図である。
【図15】素子破壊耐量の評価方法例の説明図である。
【図16】エンクローチ型コレクタレイアウトの場合の半導体基板の要部平面図である。
【図17】図16のX4−X4線の断面図である。
【図18】図16および図17のバイポーラトランジスタの回路図である。
【図19】ストライプ型コレクタレイアウトの場合の半導体基板の要部平面図である。
【図20】電圧制御発振回路のバイポーラトランジスタの要部平面図である。
【図21】図20の単位トランジスタセルのX5−X5線の断面図である。
【図22】本発明の他の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。
【図23】本発明のさらに他の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。
【図24】本発明の他の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。
【図25】本発明の他の実施の形態である半導体装置の遮断周波数・耐圧積のグラフ図である。
【図26】本発明者が検討した基板エミッタ構造のバイポーラトランジスタの要部断面図である。
【図27】本発明のさらに別の実施の形態である半導体装置の半導体チップの実装例の要部平面図である。
【図28】図26の半導体チップの主面の平面図である。
【図29】本発明のさらに別の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。
【図30】図29にサージ電流を付した半導体装置の要部断面図である。
【図31】図29の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図32】図31に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図33】図32に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図34】図33に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図35】本発明の別の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。
【図36】図35にサージ電流を付した半導体装置の要部断面図である。
【図37】図35の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図38】図37に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図39】本発明のさらに別の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。
【図40】図39にサージ電流を付した半導体装置の要部断面図である。
【図41】図39の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図42】図41に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図43】本発明の別の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1Se,1Sc 半導体基板
1Sea 支持基板
1Seb 埋込絶縁層
1Sec 半導体層
1C 半導体チップ
2a コレクタ埋込領域(第1n型半導体層)
2b コレクタ領域(第2n型半導体層)
2c コレクタ引出領域(第4n型半導体層)
2d コレクタ領域
3a,3b 分離領域(第2p型半導体層)
4EP エピタキシャル層
5a ベース領域(第1p型半導体層)
5b ベース引出領域(第1p型半導体層)
6 分離部
6a 分離部
6b 分離部
7 ベース引出電極(ベース用の電極)
8 エミッタ領域(第3n型半導体層)
9a〜9d 絶縁膜
10 開口部
11 エミッタ引出電極(エミッタ用の電極)
12 孔
13 孔
14 プラグ
18 U溝型分離部
20 ヘテロ接合層
21 コレクタ引出電極
22 サイドウォールスペーサ
FE フロントエンド部
ANT アンテナ
SW 送受信信号切換スイッチ
B/B ベースバンド処理部
LNA 低ノイズ増幅器
LNAB バッファ回路
DC ダウンコンバータ回路
LPF ローパスフィルタ
IFA1 IFアンプ
PA 電力増幅器
PAD ドライバ回路
UC アップコンバータ回路
IFA2 IFアンプ
PSY PLL周波数シンセサイザ
VCO 電圧制御発振回路
OSB 出力バッファ回路
Qe,Qe1〜Qe6 バイポーラトランジスタ
Qe2 HBT
Qe50 バイポーラトランジスタ
Qc バイポーラトランジスタ
UTC 単位トランジスタセル
CB 配線基板
BBP,CBP,EBP ボンディングパッド
Wr ボンディングワイヤ
BL ベース配線
CL コレクタ配線
EL エミッタ配線
Bp ベース電極(ベース用の電極)
Cp コレクタ電極(コレクタ用の電極)
Ep エミッタ電極(エミッタ用の電極)
Rc、Rc1〜Rc8 コレクタ抵抗
Rc2’、Rc3’、Rc2’’、Rc3’’、Rc2’’’、Rc3’’ コレクタ抵抗
Ct コンデンサ
SWt スイッチ
Rt 抵抗
DCP 直流電源
DUT 被評価物
IC1,IC2 電流経路
SG1〜SG4 サージ電流

Claims (20)

  1. 通信システムのフロントエンド部内のバイポーラトランジスタを有する低ノイズ増幅器または電力増幅器に用いる半導体装置であって、
    (a)p型の半導体基板と、
    (b)前記p型の半導体基板上に形成されたコレクタ用の第1n型半導体層と、
    (c)前記コレクタ用の第1n型半導体層上に形成されたコレクタ用の第2n型半導体層と、
    (d)前記コレクタ用の第2n型半導体層上に形成されたベース用の第1p型半導体層と、
    (e)前記ベース用の第1p型半導体層内に形成されたエミッタ用の第3n型半導体層と、
    (f)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層と電気的に接続されたコレクタ用の電極と、
    (g)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記ベース用の第1p型半導体層と電気的に接続されたベース用の電極と、
    (h)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記エミッタ用の第3n型半導体層および前記p型の半導体基板と電気的に接続されたエミッタ用の電極と、
    (i)前記コレクタ用の第2n型半導体層に形成され、前記コレクタ用の電極と前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層とを電気的に接続するコレクタ用の第4n型半導体層とを備え、
    前記コレクタ用の第1、第4n型半導体層は、その不純物濃度が前記コレクタ用の第2n型半導体層の不純物濃度よりも高くなるように形成され、
    前記コレクタ用の第4n型半導体層は、前記コレクタ用の第1n型半導体層に接するように形成され、前記p型の半導体基板の主面内において前記エミッタ用の第3n型半導体層を取り囲むように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、前記バイポーラトランジスタは、前記低ノイズ増幅器または電力増幅器に複数設けられ、それぞれのバイポーラトランジスタが独立したp型の半導体基板に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、前記通信システムの信号の周波数帯が2.4GHz帯または5.8GHz帯であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、前記バイポーラトランジスタのトランジション周波数が20GHzより高いことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、前記ベース用の第1p型半導体層がシリコンまたはシリコンゲルマニウムからなることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置において、前記低ノイズ増幅器用のバイポーラトランジスタと電力増幅器用のバイポーラトランジスタが同一の半導体チップに形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、前記低ノイズ増幅器用のバイポーラトランジスタのトランジション周波数は、分配ノイズ領域の周波数よりも高いことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1記載の半導体装置において、前記通信システムがデジタルコードレスフォンまたはデジタル携帯電話であることを特徴とする半導体装置。
  9. バイポーラトランジスタを有する増幅器に用いる半導体装置であって、
    (a)p型の半導体基板と、
    (b)前記p型の半導体基板上に形成されたコレクタ用の第1n型半導体層と、
    (c)前記コレクタ用の第1n型半導体層上に形成されたコレクタ用の第2n型半導体層と、
    (d)前記コレクタ用の第2n型半導体層上に形成されたベース用の第1p型半導体層と、
    (e)前記ベース用の第1p型半導体層内に形成されたエミッタ用の第3n型半導体層と、
    (f)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層と電気的に接続されたコレクタ用の電極と、
    (g)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記ベース用の第1p型半導体層と電気的に接続されたベース用の電極と、
    (h)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記エミッタ用の第3n型半導体層および前記p型の半導体基板と電気的に接続されたエミッタ用の電極と、
    (i)前記コレクタ用の第2n型半導体層に形成され、前記コレクタ用の電極と前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層とを電気的に接続するコレクタ用の第4n型半導体層とを備え、
    前記コレクタ用の第1、第4n型半導体層は、その不純物濃度が前記コレクタ用の第2n型半導体層の不純物濃度よりも高くなるように形成され、
    前記コレクタ用の第4n型半導体層は、前記コレクタ用の第1n型半導体層に接するように形成され、前記p型の半導体基板の主面内において前記エミッタ用の第3n型半導体層を取り囲むように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、前記ベース用の第1p型半導体層がシリコンまたはシリコンゲルマニウムからなることを特徴とする半導体装置。
  11. バイポーラトランジスタを有する増幅器に用いる半導体装置であって、
    (a)p型の半導体基板と、
    (b)前記p型の半導体基板上に形成されたコレクタ用の第1n型半導体層と、
    (c)前記コレクタ用の第1n型半導体層上に形成されたコレクタ用の第2n型半導体層と、
    (d)前記コレクタ用の第2n型半導体層上に形成されたベース用の第1p型半導体層と、
    (e)前記ベース用の第1p型半導体層内に形成されたエミッタ用の第3n型半導体層と、
    (f)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層と電気的に接続されたコレクタ用の電極と、
    (g)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記ベース用の第1p型半導体層と電気的に接続されたベース用の電極と、
    (h)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記エミッタ用の第3n型半導体層および前記p型の半導体基板と電気的に接続されたエミッタ用の電極と、
    (i)前記コレクタ用の第2n型半導体層に形成され、前記コレクタ用の電極と前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層とを電気的に接続するコレクタ用の第4n型半導体層とを備え、
    前記コレクタ用の第1、第4n型半導体層は、その不純物濃度が前記コレクタ用の第2n型半導体層の不純物濃度よりも高くなるように形成され、
    前記コレクタ用の第4n型半導体層は、前記コレクタ用の第1n型半導体層に接するように形成され、前記p型の半導体基板の主面内において前記エミッタ用の第3n型半導体層を取り囲むように形成されており、
    前記バイポーラトランジスタのエミッタと前記p型の半導体基板との間の耐圧が、前記バイポーラトランジスタのエミッタとコレクタとの間の耐圧よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項10記載の半導体装置において、前記p型の半導体基板に接するように前記p型の半導体基板上に形成された第2p型半導体層が、前記コレクタ用の第1n型半導体層と接触され、その接触部にpn接合が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項12記載の半導体装置において、前記第2p型半導体層は、前記コレクタ用の第1n型半導体層の側部および底部に接触するように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項10記載の半導体装置において、前記増幅器は、通信システムのフロントエンド部の低ノイズ増幅器または電力増幅器であることを特徴とする半導体装置。
  15. バイポーラトランジスタを有する増幅器に用いる半導体装置であって、
    (a)p型の半導体基板と、
    (b)前記p型の半導体基板上に形成されたコレクタ用の第1n型半導体層と、
    (c)前記コレクタ用の第1n型半導体層上に形成されたコレクタ用の第2n型半導体層と、
    (d)前記コレクタ用の第2n型半導体層上に形成されたベース用の第1p型半導体層と、
    (e)前記ベース用の第1p型半導体層内に形成されたエミッタ用の第3n型半導体層と、
    (f)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層と電気的に接続されたコレクタ用の電極と、
    (g)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記ベース用の第1p型半導体層と電気的に接続されたベース用の電極と、
    (h)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記エミッタ用の第3n型半導体層および前記p型の半導体基板と電気的に接続されたエミッタ用の電極と、
    (i)前記コレクタ用の第2n型半導体層に形成され、前記コレクタ用の電極と前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層とを電気的に接続するコレクタ用の第4n型半導体層とを備え、
    前記コレクタ用の第1、第4n型半導体層は、その不純物濃度が前記コレクタ用の第2n型半導体層の不純物濃度よりも高くなるように形成され、
    前記コレクタ用の第4n型半導体層は、前記コレクタ用の第1n型半導体層に接するように形成され、前記p型の半導体基板の主面内において前記エミッタ用の第3n型半導体層を取り囲むように形成されており、
    前記コレクタ用の第2n型半導体層と、前記コレクタ用の第4n型半導体層との間に、溝型の分離部を設けたことを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項15記載の半導体装置において、前記コレクタ用の第4n型半導体層の外側に、第1の溝型の分離部と、前記第1の溝型の分離部の上面から前記p型の半導体基板に達する第2の溝型の分離部とを設けたことを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項15記載の半導体装置において、前記増幅器は、通信システムのフロントエンド部の低ノイズ増幅器または電力増幅器であることを特徴とする半導体装置。
  18. バイポーラトランジスタを有する増幅器に用いる半導体装置であって、
    (a)絶縁層上に半導体層が形成された半導体基板と、
    (b)前記半導体層上に形成されたコレクタ用の第1n型半導体層と、
    (c)前記コレクタ用の第1n型半導体層上に形成されたコレクタ用の第2n型半導体層と、
    (d)前記コレクタ用の第2n型半導体層上に形成されたベース用の第1p型半導体層と、
    (e)前記ベース用の第1p型半導体層内に形成されたエミッタ用の第3n型半導体層と、
    (f)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層と電気的に接続されたコレクタ用の電極と、
    (g)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記ベース用の第1p型半導体層と電気的に接続されたベース用の電極と、
    (h)前記エミッタ用の第3n型半導体層よりも上層に形成され、前記エミッタ用の第3n型半導体層と電気的に接続されたエミッタ用の電極と、
    (i)前記コレクタ用の第2n型半導体層に形成され、前記コレクタ用の電極と前記コレクタ用の第1、第2n型半導体層とを電気的に接続するコレクタ用の第4n型半導体層とを備え、
    前記コレクタ用の第1、第4n型半導体層は、その不純物濃度が前記コレクタ用の第2n型半導体層の不純物濃度よりも高くなるように形成され、
    前記コレクタ用の第4n型半導体層は、前記コレクタ用の第1n型半導体層に接するように形成され、前記半導体基板の主面内において前記エミッタ用の第3n型半導体層を取り囲むように形成されており、
    前記コレクタ用の第2n型半導体層と、前記コレクタ用の第4n型半導体層との間に、溝型の分離部を設け、
    前記コレクタ用の第4n型半導体層の外側に、第1の溝型の分離部と、前記第1の溝型の分離部の上面から前記半導体基板の絶縁層に達する第2の溝型の分離部とを設け、
    前記溝型の分離部と、前記第1、第2の溝型の分離部との間に、第2p型半導体層を設けたことを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項18記載の半導体装置において、前記第2p型半導体層が、前記コレクタ用の第1n型半導体層と接触され、その接触部にpn接合が形成されており、そのpn接合のブレークダウン電圧が、前記バイポーラトランジスタのエミッタとコレクタとの間の耐圧よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  20. 請求項18記載の半導体装置において、前記増幅器は、通信システムのフロントエンド部の低ノイズ増幅器または電力増幅器であることを特徴とする半導体装置。
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