JP2005044538A - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率の良い固体高分子型燃料電池を提供する。
【解決手段】固体高分子電解質膜4の両面に触媒層6とガス拡散層1とを備える固体高分子型燃料電池において、ガス拡散層1を形成する導電性繊維であるカーボンペーパ3に担持された触媒と、触媒と接触するプロトン導電性の電解質とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は接触抵抗の少ない固体高分子型燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常固体高分子型燃料電池は、固体高分子電解質膜の両面に触媒層を設けさらにその外側にガス拡散層を配置しさらにその外側にガス流路を有したガス分離器(ガスセパレータ)で挟持し固体高分子型燃料電池を形成している。
【0003】
さらに、固体高分子型燃料電池の一方の側(燃料極)に少なくとも水素を含む燃料ガスをまた、他方の側(酸素極)に少なくとも酸素を含む酸化ガスを供給する事により以下に示す反応が起こり固体高分子型燃料電池外部に電気エネルギーを取り出す事が可能となる。
【0004】
燃料極: H → 2H+2e
酸素極: 2H+2e+(1/2)O → HO (生成水)
また、上記反応を効率良く行なわせる為には、燃料極、酸素極それぞれの極に導入した水素を含む燃料ガス及び酸素を含む酸化ガスをそれぞれの極側に配置しているガス拡散層を通してそれぞれの極の触媒層まで良好に到達させる必要がある。そのため、酸素極で生成した水分(生成水)を触媒層及びガス拡散層より良好に排出し、触媒層及びガス拡散層内の生成水による水つまりを防止し触媒層へのガス供給を安定して保つ事も合わせて必要となる。
【0005】
さらに、燃料極及び酸素極で発生した電気エネルギーを固体高分子型燃料電池外部に効率良く取り出すためには、燃料電池を構成している構成部材の電気抵抗、構成部材間の接触抵抗等の燃料電池内部抵抗を低減する事が重要となる。
【0006】
この問題点を解決する為に、電極触媒層とガス拡散層の間に導電性微粒子層をガス拡散層に一部貫入させて配置する事により電極触媒層とガス拡散層の間の接触抵抗を低減し燃料電池を形成してものが特許文献1に開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−123842号公報
【0008】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかし、上記の発明では、電極触媒とガス拡散層の間に導電性微粒子層を設けているので、電極触媒と導電性微粒子層と、導電性微粒子層とガス拡散層と、の間で接触抵抗による内部抵抗が発生するといった問題点がある。
【0009】
本発明はこのような問題点を解決するために提案されたもので、接触抵抗の少ない固体高分子型燃料電池を提供することを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】
本発明では、電解質膜の両面に、触媒層とガス拡散層とを備える固体高分子型燃料電池において、ガス拡散層の導電性繊維に直接触媒を担持する触媒層と、触媒と接触するプロトン導電性の電解質と、を備える。
【0011】
【作用及び効果】
本発明によると、触媒がガス拡散層の導電性繊維と直接接しており、更に電解質とも接触していることから、接触抵抗を低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態について図1、2を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態の固体高分子型燃料電池の概略図であり、図2はその電極触媒付近の拡大図である。
【0013】
本発明の第1実施形態の固体高分子型燃料電池のセルは、固体高分子電解質膜4と、電子伝導経路である導電性繊維3からなるガス拡散層1と、導電性繊維3に直接接触、担持される触媒2によって形成する触媒層6と、触媒2と接触するプロトン導電性の電解質5と、水素や酸化剤が流れるガス流路9と、ガス流路9を設けたガスセパレータ8と、ガス拡散層1を覆うシール材7と、からなる。
【0014】
触媒2を担持する導電性繊維から構成されるガス拡散層1に、触媒2と接触するように電解質5を設け、ガス拡散層1の触媒2を担持する面が固体高分子電解質膜4と接するようにガス拡散層1を配置し膜電極接合体(MEA : Membrance Electrode Assembly)を形成する。ガス拡散層1の固体高分子電解質膜4と接する面と対となる面には、水素または酸化剤が流れるガス流路9を設けたガスセパレータ8が設けられ、固体高分子電解質膜4とガスセパレータ8と間にシール材7を設け、セルを構成する。固体高分子型燃料電池はこのセルを積層して構成される。
【0015】
ガス拡散性と電気伝導性を兼ね備えたガス拡散層1の導電性繊維として導電性材料の多孔質基材であるカーボンペーパ3(例えば、東レ株式会社製カーボンペーパTGR−H−060)を5cm四方に切断する。ここで、ガス拡散層1はカーボンクロス、カーボン不織物、金属製メッシュ、などの導電性材料であれば良い。
【0016】
次に所定の濃度に調整した撥水剤であるポリテトラフルオロチレンなどのフッ素系水性ディスパージョン溶液中(例えば、ダイキン工業製D−1と純水の混合溶液)に5cm四方に切断したカーボンペーパ3を5分間浸漬後、溶液からカーボンペーパ3を取り出し、液切りを行う。その後、カーボンペーパ3を60℃の大気中で30分間乾燥させる。ここで乾燥温度は100℃以下であれば良く、また、窒素雰囲気中で乾燥を行っても良い。その後350℃で30分間焼成し、撥水剤をカーボンペーパ3に溶着、固定する。なお、ここでは撥水処理を行ったが、親水処理を行っても良い。
【0017】
次に0.5wt%に調製した白金溶液と、超純水と、の混合溶液中に撥水処理を行ったカーボンペーパ3を浸漬、攪拌し、その後還元剤としてエタノールを更に混合溶液に混合し、白金溶液とエタノールと超純水との混合溶液中でカーボンペーパ3を攪拌しながら混合溶液を90℃に温調し、この状態を6時間保持する。これにより触媒2となる白金をカーボンペーパ3に担持させる。そして混合溶液の温度を室温まで下げた後に、触媒2を担持したカーボンペーパ3を純水で繰り返し洗浄して不純物を取り除き、80℃に設定した乾燥器で一昼夜乾燥し、カーボンペーパ3に触媒2を固着する。ここで還元剤としてエタノールを用いたが、還元剤としてはメタノール、アスコルビン酸、ホルムアルデヒド、チオ硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどを用いても良く、またこれらの混合溶液を用いても良い。
【0018】
次に触媒2を担持させたカーボンペーパ3の表面から電解質のアルコール溶液(例えば、DuPont社製 5wt%ナフィオン溶液)をイソプロピルアルコールなどのアルコールで所定の濃度に調製した電解質溶液を窒素雰囲気下でフローコーティング法(流し塗り法)により塗布を行い、カーボンペーパ3に担持した触媒2にプロトン導電性の電解質5を接触させる。ここで塗布の方法としては、電解質溶液濃度を適宜調製することによりスプレー法、スクリーン印刷法、ドクターブレード法などを用いても良い。その後、電解質溶液を塗布したガス拡散層1を60℃に設定した窒素雰囲気の乾燥器で30分間乾燥させることにより、ガス拡散層1内部でカーボンペーパ3に担持した触媒2にプロトン導電性の電解質5が接触した触媒層6が形成される。
【0019】
固体高分子電解質膜4(例えば、DuPont社製 Nafion112)の両面に、触媒2にプロトン導電性の電解質5を接触させたガス拡散層1を配置する。固体高分子電解質膜4のどちらか一方の面に電解質5を接触させた触媒層6付きのガス拡散層1を配置しても良い。その際は、もう一方の面には通常の方法で作製された触媒層付きガス拡散層を配置する。
【0020】
固体高分子電解質膜4の両面にガス拡散層1を配置したものをホットプレス法により150℃、20kgf/cmで60秒間プレスし、固体高分子電解質膜4の両面に触媒層6付きのガス拡散層1を接合一体化し、膜電極接合体を作製する。これによりカーボンペーパ3に触媒2が直接接触し、触媒2と電解質5が接触する触媒層6をガス拡散層1内部に、少なくとも一部設けた膜電極接合体を形成することとなる。
【0021】
固体高分子電解質膜4と接するガス拡散層1の逆面にガス流路9付きのセパレータ8を設け、膜電極接合体とセパレータ8間にシール材7を設け、所定の面圧となるように締め付け固体高分子型燃料電池の単セルとする。この単セルを積層して固体高分子型燃料電池を構成する。
【0022】
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
【0023】
図6にガス拡散層12の外部に触媒層11を設けた比較例の概略図を示す。これによるとガス拡散層12と、触媒を担持する炭素粉末を電極上に形成する触媒層11と、を設けているのでガス拡散層12と触媒層11の間で接触抵抗が大きくなり、発電効率が低くなる。
【0024】
しかし、本発明の実施形態では、ガス拡散層1を構成するカーボンペーパ3は外部への電子導電経路であり、このカーボンペーパ3に触媒2を直接担持させるので、触媒層6とガス拡散層1との接触抵抗を低減することができ、固体高分子型燃料電池の発電効率を高くすることができる。
【0025】
また、ガス拡散層1の内部に触媒層6を設けるので、電極の厚みを薄くすることができ、セルを積層して構成する固体高分子型燃料電池を小型にすることができる。
【0026】
カーボンペーパ3に撥水効果を持たせることにより、ガス拡散層1内の水分を効率良く排出することができる。
【0027】
次に、本発明の第2実形態について図3を用いて説明する。図3は触媒層6付近の拡大図である。
【0028】
第2実施形態については図1と異なる部分を中心に説明する。
【0029】
ガス拡散層1を構成する導電性繊維のカーボンペーパ3の一方の表面を水酸化カリウムに含浸し、不活性雰囲気下で熱処理による賦活処理を行い、カーボンペーパ3内で比表面積の異なるカーボンペーパ3を作製する。その後賦活処理を行ったカーボンペーパ3を洗浄し残留薬品を除去する。賦活処理を行う薬品は水酸化ナトリウム、硫化カリウム、塩化亜鉛、リン酸など様々な材料を用いることができる。また、薬品賦活処理ではなく、ガス賦活処理による方法、物理的にカーボンペーパ3の表面を荒らす逆スパッタなどの方法を用いても比表面積の異なるカーボンペーパ3を作製することができる。
【0030】
比表面積の異なるカーボンペーパ3で比表面積が大きい側より触媒2の白金をスパッタ法により蒸着させ、カーボンペーパ3の特に比表面積を増加させた部分に白金が直接担持するようにする。
【0031】
その後白金溶液中にカーボンペーパ3を浸漬、攪拌した後、エタノールなどによる還元処理を行いカーボンペーパ3の導電性繊維3に更に白金をカーボンペーパ3に担持させる。これによって比表面積が大きい箇所に触媒2となる白金の担持量を多くすることができ、反応効率を向上することができる。
【0032】
次にカーボンペーパ3に電解質のアルコール溶液(例えば、DuPont社製5wt%ナフィオン溶液)とテフロン(登録商標)粉末(例えば、和光順薬製ポリテトラフルオロエチレン)とイソプロピルアルコールなどのアルコール溶液を混合、攪拌した混合溶液をカーボンペーパ3の比表面積を増加させた面側より、窒素雰囲気でスプレー法によって塗布する。その後、電解質溶液を塗布したカーボンペーパ3を60℃に設定した窒素雰囲気の乾燥器で30分間乾燥させることにより、プロトン導電性の電解質5を触媒2に接触させ、また撥水効果を付与する。これにより比表面積の大きいカーボンペーパ3に触媒が多く接し、その触媒2にプロトン導電性の電解質5が接触した触媒層6が形成される。
【0033】
そして、固体高分子電解質膜4の両面にカーボンペーパ3に設けた触媒層6が接触するように配置し、ホットプレス法により接合一体化し膜電極接合体を形成する。
【0034】
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
【0035】
触媒2と接触する導電性繊維であるカーボンペーパ3の表面積が広いので、カーボンペーパ3の触媒担持量が増え、発電効率が良くなる。また、カーボンペーパ3の表面積を調整することでカーボンペーパ3における触媒2の担持量を変えることができるので、固体高分子型燃料電池内での反応効率を良くすることができる。また、反応の小さい所に触媒2の担持量を少なくする場合にその担持量を正確に調整でき、触媒の使用量を減らし、コストを削減することができる。
【0036】
触媒層6が撥水効果を有するので、ガス拡散層1内の水分を効率良く排出することができ、固体高分子型燃料電池の発電効率が良くなる。
【0037】
次に本発明の第3実形態について図4、5を用いて説明する。図4は本発明の第1実施形態の固体高分子型燃料電池の概略図であり、図5はその電極触媒付近の拡大図である。
【0038】
第3実施形態については図1と異なる部分を中心に説明する。
【0039】
ガス拡散層1を構成する導電性繊維のカーボンペーパ3の一方の表面を水酸化カリウムに含浸し、不活性雰囲気下で熱処理による賦活処理を行い、ガス拡散層1内で比表面積の異なるカーボンペーパ3を作製する。その後賦活処理を行ったカーボンペーパ3を洗浄し残留薬品を除去する。賦活処理を行う薬品は水酸化ナトリウム、硫化カリウム、塩化亜鉛、リン酸など様々な材料を用いることができる。また、薬品賦活処理ではなく、ガス賦活処理による方法、物理的にカーボンペーパ3の表面を荒らす逆スパッタなどの方法を用いても比表面積の異なるカーボンペーパ3を作製することができる。
【0040】
比表面積の異なるカーボンペーパ3で表面積が広い側より触媒2の白金をスパッタ法により蒸着させ、カーボンペーパ3と白金が直接接触、担持するようにする。
【0041】
その後白金溶液中にカーボンペーパ3を浸漬、攪拌した後、還元処理を行いカーボンペーパ3に更に白金を担持させる。
【0042】
その後カーボンペーパ3に所定の濃度に調整したポリテトラフルオロチレンなどのフッ素系水性ディスパージョン溶液(例えば、ダイキン工業製D−1と純水の混合溶液)で撥水処理溶液を作製し、この溶液中にカーボンペーパ3を5分間浸漬後、溶液からカーボンペーパ3を取り出し液切りを行う。
【0043】
その後、カーボンペーパ3を60℃の大気中で30分間乾燥させる。ここで乾燥温度は100℃以下であれば良く、また、窒素雰囲気中で乾燥を行っても良い。そして350℃で30分間焼成し、撥水剤をカーボンペーパ3に溶着、固定する。なお、ここでは撥水処理を行ったが、親水処理を行っても良い。
【0044】
次にアルコール溶液(例えば、DuPont社製5wt%Nafion溶液)に造孔剤としてショウノウを所定の割合で混合し、電解質ペーストを作製する。この電解質ペーストを窒素雰囲気下でスプレー法により、触媒2を担持するカーボンペーパ3の表面からカーボンペーパ3に吹きつけ、カーボンペーパ3内部に電解質5を接触させる。電解質ペーストを吹きつけたカーボンペーパ3を窒素雰囲気の60℃に設定された乾燥器で20分間乾燥させる。
【0045】
そして、次にフローコーティング法により電解質ペーストを、触媒2を担持するカーボンペーパ3に塗布し、窒素雰囲気の60℃に設定された乾燥器で15分間乾燥させる。これにより、触媒2を担持するカーボンペーパ3の表面にも空隙10を有する電解質5を設け、カーボンペーパ3内部及び、カーボンペーパ3表面に空隙10を有するプロトン導電性の電解質5を配置することができる。ここでショウノウ混合量を変化させることにより、カーボンペーパ3内部、及びカーボンペーパ3と固体高分子電解質膜4の間に配置する電解質5中の空隙率を任意に変化させることができる。また任意のアルコール溶液により電解質濃度を調製しても良い。造孔剤としてショウノウを用いたが、炭酸カルシウムなどの造孔剤、または発泡剤を使用しても良く、造孔剤、発泡剤を用いずに空隙を作製しても良い。カーボンペーパ3内部に配置する電解質5とカーボンペーパ3表面に配置する電解質5は、それぞれに異なる手法を用いて分けて作製したが、同一の手法により連続して作製しても良い。
【0046】
固体高分子電解質膜4の両面に触媒2を担持するカーボンペーパ3の表面に設けた電解質5が固体高分子電解質膜4を接するように配置する。その後、真空ホットプレス法により150℃、20kgf/cmの圧力で60秒間、減圧雰囲気下でプレスして膜電極接合体を作製する。真空ホットプレス法により膜電極接合体を作製することで、電解質5中の空隙10が固体高分子電解質膜4とは逆側へ、より抜け易くなり、ガスセパレータ8まで連通する空隙10を設けることができる。
【0047】
本発明の第3実施形態の効果について説明する。
【0048】
電解質5に空隙10を設けることで、触媒2と、電解質5と、ガスが接する三相界面を多く設けることができ、固体高分子型燃料電池の発電効率を向上させることができる。また、触媒層6における水分を確実に供給または排出することができる。
【0049】
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の固体高分子型燃料電池の概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態の触媒層の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施形態の触媒層の拡大図である。
【図4】本発明の第3実施形態の固体高分子型燃料電池の概略図である。
【図5】本発明の第3実施形態の触媒層の拡大図である。
【図6】本発明の比較例の固体高分子型燃料電池の概略図である。
【符号の説明】
1 ガス拡散層
2 触媒
3 カーボンペーパ
4 固体高分子電解質膜
5 電解質
6 電極触媒層
7 シール材
8 ガスセパレータ
9 ガス流路
10 空隙
11 触媒層
12 ガス拡散層

Claims (5)

  1. 電解質膜の両面に、触媒層とガス拡散層とを備える固体高分子型燃料電池において、
    前記ガス拡散層を形成する導電性繊維に直接触媒を担持して構成した前記触媒層と、
    前記触媒と接触するプロトン導電性の電解質と、を備えたことを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  2. 前記導電性繊維の比表面積が異なる場合は、比表面積の大きい部分に前記触媒層を設けることを特徴とする請求項1に記載の固体高分子型燃料電池。
  3. 前記触媒層は少なくとも撥水剤または親水剤のいずれか一方を含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の固体高分子型燃料電池。
  4. 前記プロトン導電性の電解質は多数の空隙を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の固体高分子型燃料電池。
  5. 前記触媒層が燃料ガスまたは酸化剤を含むガスを導入する側の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の固体高分子型燃料電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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