JP2005044138A - 印刷プレビューシステム - Google Patents

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朗宏 田中
Hideki Kagemoto
英樹 影本
Koichiro Yamaguchi
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Yoshihisa Terada
佳久 寺田
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Abstract

【課題】 ユーザが、最終印刷物の全体イメージを把握しつつ、その記載内容の確認を可能とする印刷プレビューシステムを提供する。
【解決手段】 印刷プレビューシステムは、印刷情報に基づく印刷イメージを縮小したレイアウトイメージを、ディスプレイの第1ウィンドウに表示するレイアウト表示手段と、ユーザ操作によりレイアウトイメージの行位置を特定し、その行位置に対応する前記印刷情報の内容を第2ウィンドウに表示する文字表示手段とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷プレビューシステムに関する。
現在、衛星デジタル放送で、映像音声データの送信とは別に、文字データ等のデータを送信するデータ放送が行われている。このデータ放送によって送信されるデータは、受信端末によって受信され、受信端末により解釈され、専用ブラウザに表示されることにより視聴される。
特許文献1では、このデータ放送において印刷用の情報(以下、「印刷情報」と言う。)を送信し、受信端末側で送られてきた印刷情報を解釈し、印刷する技術が提案されている(特許文献1参照)。
ここで、近い将来、地上波デジタル放送の開始が予定されており、携帯電話やPDA等の携帯端末向けの放送も予定されている。
とすれば、地上波デジタル放送においても、データ放送が行われて印刷情報が送信されると考えられ、携帯端末がデータ放送を受信し印刷情報を保存しておき、必要な時に印刷することが想定される。
携帯端末は、そのメモリ等の資源が限られている為、不必要な印刷情報は削除しておくことが好ましく、また、印刷する場合には、紙等の資源や印刷する時間を考慮すると、印刷前にその最終印刷物の全体イメージとその内容を確認し、印刷することが望ましい。
特開2002−158979
しかし、携帯端末のディスプレイ画面は小さく、また、解像度が低いため、最終印刷物の全体イメージを表示すると、印刷物に書いてある文字が読めない場合や、表示されている写真や図表等が何を表しているのか分からない場合がある。また、文字が読めるように拡大すると、ディスプレイに一度に表示される1行内の文字が少なくなり、内容を把握するのが難しくなる。また、さらに文章だけを表示すると、印刷物の全体イメージが分からないという不都合がある。
そこで、本発明は、最終印刷物の全体イメージを把握しつつ、その記載内容の確認を可能とする印刷プレビューシステムの提供を目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明の印刷プレビューシステムは、印刷イメージを縮小してディスプレイに表示する印刷プレビューシステムであって、印刷イメージを定義する為の情報であり、かつ、印刷イメージの行位置と対応付けられている文字コードを含む印刷情報を記憶する印刷情報記憶手段と、前記印刷情報に基づく印刷イメージを縮小したレイアウトイメージを、前記ディスプレイの第1ウィンドウに表示するレイアウト表示手段と、ユーザ操作に基づいて、前記レイアウト表示手段によって表示されている前記レイアウトイメージの行位置を特定する行位置取得手段と、前記取得した行位置に対応する前記印刷情報の文字コードに基づいた文字を、第2ウィンドウに表示する文字表示手段とを備えることを特徴とする。
これにより、印刷物の全体が表示されると共に、指定した行の内容や指定した図表の説明が表示されるので、プレビュー表示している印刷物の全体像とその内容を簡便に知ることができ、表示されている印刷物を印刷するか否かの判断が容易且つ迅速にできるようになる。
また、前記文字表示手段は、前記レイアウトイメージの前記取得した行位置に表示されている文字よりも大きいサイズの文字を前記第2ウィンドウに表示することとしてもよい。
これにより、印刷物全体を表示している場合には、印刷物に書いてある文字が小さく読めない場合であっても、指定した行に書いてある文字は大きく表示されるので、印刷物に書いてある内容を容易に知ることができるようになる。
また、前記印刷情報は、前記印刷イメージの行位置と対応付けられている図表の表示データを含み、前記文字表示手段は、前記レイアウトイメージの前記取得した行位置に表示されている前記図表の情報を前記第2ウィンドウに表示することとしてもよい。
これにより、印刷物全体を表示している場合には、印刷物の図表が小さく表示されていて、何についての図表であるか解らない場合であっても、指定した図表の説明が表示されるので、印刷物の内容を容易に知ることができるようになる。
また、前記印刷情報記憶手段は、複数の印刷情報を記憶しており、前記印刷プレビューシステムは更に、ユーザ操作により前記印刷情報を特定する手段を備え、前記レイアウト表示手段は、前記特定された印刷情報に基づく印刷イメージを縮小したレイアウトイメージを表示することとしてもよい。
これにより、複数の印刷情報を、ユーザ操作によって順次プレビュー表示することができるようになったり、複数の印刷情報のなかから、ユーザ操作によって目的の印刷情報を特定してプレビュー表示することができるようになるので、複数の印刷情報の中から印刷したい印刷情報を、迅速に選択することができるようになる。
また、前記印刷プレビューシステムは更に、前記印刷情報を印刷したときの形態に関する情報を表示する印刷形態表示手段を備えることを特徴とすることとしてもよい。
さらに、前記印刷プレビューシステムは更に、前記文字表示手段によって第2ウィンドウに表示されている文字の印刷時の文字属性の情報を表示する文字属性表示手段を備えることを特徴とすることとしてもよい。
またさらに、前記印刷プレビューシステムは更に、前記レイアウト表示手段によって第1ウィンドウに表示されている図表の情報を表示する図表情報表示手段を備えることを特徴とすることとしてもよい。
これにより、印刷物の印刷形態、印刷された時の文字属性、印刷物に表示されている図表の情報が表示されるようになるので、印刷プレビューで表示されている印刷情報が印刷するべき印刷情報であるかの判断が、実際に印刷することなしに、できるようになる。
また、前記第1ウィンドウにはユーザ操作に応じてカーソルが表示され、前記行位置取得手段は、第1ウィンドウのカーソル位置を基に前記レイアウトイメージの行位置を取得することを特徴とすることとしてもよい。
これにより、カーソル移動という視覚的に視認しやすく且つ簡便な操作で行の内容を表示し確認することができるので、印刷情報の選択が容易に且つ迅速にできるようになる。
また、前記レイアウト表示手段は、第2ウィンドウに表示されている文字列に対応する前記第1ウィンドウに表示されているレイアウトイメージの文字列のみを、あらかじめ定められた形態で表示することを特徴とすることとしてもよい。
さらに、前記レイアウト表示手段は、第2ウィンドウに表示されている文字列に対応する前記第1ウィンドウに表示されているレイアウトイメージの図表のみを、あらかじめ定められた形態で表示することを特徴とすることとしてもよい。
これにより、内容表示ウィンドウに表示されている文字列がレイアウトイメージのどの部分についてのものかを容易に理解することができるので、印刷情報の選択が容易に且つ迅速にできるようになる。
また、前記第2ウィンドウは、前記ディスプレイにおいて前記第1ウィンドウと重ならない位置に存在することを特徴とすることとしてもよい。
これにより、内容表示ウィンドウとレイアウト表示ウィンドウが重なって表示されることがなく、印刷物全体と指定した行の内容とを同時に知ることが出来るようになるので、印刷情報の内容を迅速に知ることができるようになる。
また、前記ディスプレイは、携帯端末のディスプレイであることを特徴とすることとしてもよい。
このことにより、携帯電話機においても印刷情報のプレビュー表示ができ、携帯電話機を使用して印刷情報の内容を確認することができるようになるので、簡便に印刷情報の選別ができるようになる。
また、前記印刷プレビューシステムは更に、前記印刷情報を印刷する印刷装置を備え、前記ディスプレイは印刷装置のディスプレイである ことを特徴とすることとしてもよい。
このことにより、印刷装置のディスプレイに印刷情報のプレビュー表示ができ、印刷情報の内容を確認できるようになるので、不要な印刷情報を印刷することがなくなる。
また、前記印刷プレビューシステムは更に、前記印刷情報を外部から取得して、前記印刷情報記憶手段に格納する受信手段を備えることを特徴とすることとしてもよい。
さらに、前記受信手段は、前記印刷情報を含む地上波デジタル放送を受信することを特徴とすることとしてもよい。
このことにより、印刷情報を外部から簡単に取得することができ、取得した印刷情報の内容をプレビュー表示できるようになるので、容易且つ迅速に必要な印刷情報のみを選択できるようになる。
<概要>
本印刷プレビューシステムは、携帯電話機に搭載されており、地上波デジタル放送におけるデータ放送により送信される印刷情報を受信し、受信した印刷情報をプレビュー表示するものである。
まず、本印刷プレビューシステムの操作方法について、図1と図2を用いて説明する。
図1は、プレビュー画面の構成および表示例の図である。
携帯電話機8000は、ディスプレイ1610を有しており、このディスプレイに印刷物のプレビュー画面が表示される。
プレビュー画面は、2つのウィンドウで構成されている。1つは、画面の中央に位置するレイアウト表示ウィンドウ1630であり、もう1つは、画面上部に位置する内容表示ウィンドウ1620である。
レイアウト表示ウィンドウ1630には、レイアウトイメージが表示されている。レイアウトイメージは、印刷物全体のレイアウトを認識することができるように、印刷物全体のイメージである印刷イメージを縮小したものである。
また、レイアウトイメージ上にはカーソル1640が表示されている。例では、そのレイアウトイメージの2行目にカーソル1640が表示されている。このカーソルは、ユーザが携帯電話機8000のキーを操作することにより上下左右に移動する。
内容表示ウィンドウ1620には、カーソル1640で指示されている文字列が、人が読める大きさの文字で表示されている。カーソル1640が移動すると、その移動にあわせて内容表示ウィンドウ1620に表示される文字列も変わっていくことになる。
また、内容表示ウィンドウ1620に表示される文字のサイズ、フォント及び色は、レイアウトイメージ上の文字の大きさ等にかかわらず、人が読みやすいサイズ、フォント及び色に固定してある。
さらに、内容表示ウィンドウ1620に表示されている文字列と、カーソルで指示されている範囲の文字列との内容が一致している。カーソルの大きさは、内容表示ウィンドウ1620に表示される文字のサイズ等を固定にしていることから、レイアウトイメージ上に表示されている文字の大きさによって異なることになる。
図2は、プレビュー画面の表示例の図である。
カーソル1640が指示しているのは、新製品の写真1650である。
内容表示ウィンドウ1620に表示されているのは、カーソル1640が指示している写真1650の説明文である。この例でいうと、写真1650のデータはgif形式で作成されており、写真の内容は「新機種の写真」であることになる。
ここで、本印刷プレビューシステムの特徴は、内容表示ウィンドウ1620に表示されている文字列が、レイアウトイメージ上のカーソル1640で指示されている領域を単に拡大したものではない点にある。
すなわち、そのカーソルで指示されている文字列は単なるピクセルデータとしてではなく、その意味内容を有した文字として捉えられ、写真等の図表はレイアウトイメージのなかの単なる一部分としてではなく、意味を有した図表として捉えられている。レイアウト表示ウィンドウ1630上を移動するカーソルは単に一定の領域を切り取るものではなく、行および桁を意識してレイアウトイメージ上の位置を特定するものである。
例えば、実際の印刷物のイメージを縮小したレイアウトイメージ上では、その縮小の割合により実際の印刷物の複数行が1本の線状に見える場合がある。このような場合であっても、ユーザがカーソル移動の指示を行うことにより、画面上のカーソルはほとんど移動しないとしても、すべての行の内容を見ることができる。
またさらに、レイアウト表示ウィンドウ1630上を移動するカーソルは、表示している写真等のイメージデータをひとつの固まりと認識して、レイアウトイメージ上の位置を特定するものである。従って、写真等のイメージデータが小さく表示され表示内容が判別できなくても、ユーザがカーソルで指示を行うことにより、その説明を見ることができる。
<構成>
以下、本発明の実施形態に係る印刷プレビューシステムについて図3〜図18を用いて説明する。
図3は、実施形態に係る印刷プレビューシステムの機能ブロック図である。
印刷プレビューシステム1000は、印刷情報受信部1100と、印刷情報記憶部1200と、最終印刷物データ作成部1500と、行管理データ作成部1700と、制御部1800と、画面データ作成部1400と、ユーザインターフェース部1300と、画面表示部1600とで構成される。
印刷情報受信部1100は、放送局9000から送信されるデータ放送を受信し、印刷情報を取り出し、印刷情報記憶部1200に渡す機能を有する。
印刷情報記憶部1200は、印刷情報受信部1100から渡された印刷情報を本印刷プレビューシステム内のメモリに保存する機能を有する。また、印刷情報記憶部1200はメモリに保存してある印刷情報の削除、及び、読み出しの管理を行う機能を有する。印刷情報の削除の処理は、制御部1800からの指示によって行われる。また、印刷情報の読み出し処理は、最終印刷物データ作成部1500からの指示によって行われる。制御部1800及び最終印刷物データ作成部1500については、後述する。
最終印刷物データ作成部1500は、印刷情報記憶部1200から印刷情報を読み出し、読み出した印刷情報を基に印刷物を印刷する為のデータである最終印刷物データを作成し、最終印刷物データ作成部1500内の作業メモリに保持する機能を有する。
また、作成した最終印刷物データを印刷する為に、作成したデータを印刷装置2000に送信する機能を有する。作成したデータを送信するのは、制御部1800からの印刷指示によって行われる。
さらに、最終印刷物データ作成部1500は、画面データ作成部1400のレイアウト表示データ作成部1420に、作成した最終印刷物データを渡す機能を有する。
ユーザインターフェース部1300は、上下左右にカーソルを移動させるカーソル移動キー、テンキー等で構成され、ユーザからの操作を受けて、ユーザの指示内容に応じて、操作情報を制御部1800に通知する機能を有する。操作情報とは、カーソル位置の情報や押下されたキーに割り当てられている機能等をいう。
制御部1800は、ユーザインターフェース部1300から受け取った操作情報を解析し、解析結果によって得られたユーザの指示に応じて、該当する処理部に指示を送る機能を有する。本印刷プレビューシステムにおけるユーザの指示は、数々あるが、主なものとして、印刷プレビューシステムの起動指示、カーソル移動の指示、次の印刷情報の表示指示、表示中の印刷情報の削除指示、及び、表示中の印刷情報の印刷指示がある。
印刷プレビューシステムの起動指示があった場合は、その旨をレイアウト表示データ作成部1420と内容表示データ作成部1410に通知する。カーソル移動の指示があった場合は、カーソルの移動先の位置情報を内容表示データ作成部1410に渡す。また、次の印刷情報の表示指示があった場合は、次頁表示指示をレイアウト表示データ作成部1420と内容表示データ作成部1410に通知する。次の印刷情報の表示指示があった場合と、印刷プレビューシステムの起動指示があった場合とは、ほとんど同じ処理を行う。さらに、表示中の印刷情報の削除指示があった場合は、削除指示を印刷情報記憶部1200に通知し、表示中の印刷情報の印刷指示があった場合は、印刷指示を最終印刷物データ作成部1500に通知する。
次に、画面データ作成部1400について、説明する。
画面データ作成部1400は、レイアウト表示データ作成部1420と、内容表示データ作成部1410と、行管理データ記憶部1440とで構成され、携帯電話機のディスプレイに表示する画面データを作成し、作成した画面データを画面表示部1600に渡す機能を有する。画面表示部1600については、後述する。
レイアウト表示データ作成部1420は、2つの機能を有する。1つは、レイアウト表示データそのもの、すなわちカーソルが表示されていないレイアウトイメージのレイアウト表示データを作成する機能であり、もう1つは、作成してあるレイアウト表示データにカーソルの表示を加えたレイアウト表示データを作成する機能である。
また、レイアウト表示データ作成部1420は、はじめに作成したレイアウト表示データ、すなわちカーソルの表示されていないレイアウト表示データを、レイアウト表示データ作成部1420内の作業メモリに記憶しておく機能を有する。この記憶されているデータは、1つであり、常に現在レイアウト表示ウィンドウに表示されているデータである。
まず、1つ目の機能であるレイアウト表示データそのものを作成する機能について説明する。
制御部1800から次頁表示指示を受け取ったレイアウト表示データ作成部1420は、最終印刷物データ作成部1500に対し、次に表示する最終印刷物データを要求する。
最終印刷物データ作成部1500から最終印刷物データを受け取ったレイアウト表示データ作成部1420は、受け取った最終印刷物データを基に、ディスプレイのレイアウト表示ウィンドウ1630に表示するデータであるレイアウト表示データを作成する。このレイアウト表示データは、最終印刷物データ作成部1500から渡された最終印刷物データを縮小して、レイアウト表示ウィンドウに印刷物全体が表示されるように作成されたデータである。
次に、2つ目の機能である作成してあるレイアウト表示データにカーソル位置の表示を加えたレイアウト表示データを作成する機能について説明する。
この機能は、内容表示データ作成部1410から、カーソル図形のデータを渡された場合に実行されるものである。
内容表示データ作成部1410からカーソル座標を受け取ったレイアウト表示データ作成部1420は、カーソル図形のデータを作業メモリに記憶してあるレイアウト表示データの上に重ねたデータ、すなわちカーソルが表示されているレイアウト表示データを作成する。作成したレイアウト表示データを画面表示部1600に渡す。
次に、内容表示データ作成部1410の機能について説明する。
内容表示データ作成部1410は、内容表示ウィンドウ1620に表示する内容表示データを作成する機能を有する。制御部1800からカーソルの位置情報を受け取った内容表示データ作成部1410は、行管理データ記憶部1440にカーソル位置情報を渡し、カーソル位置から始まる文字列の情報を要求する。カーソル位置からの文字列の情報を受け取った内容表示データ作成部1410は、内容表示データを作成する。内容表示データで表示される文字は、文字フォント、文字サイズ、及び、文字色が固定である。すなわち、実際に印刷される文字とは異なる。
行管理データ記憶部1440は、行管理データを記憶しておく機能を有する。また、内容表示データ作成部1410からの要求に応じて、内容表示データ作成部1410から受け取ったカーソル位置情報を基に行データを確定し、行データを内容表示データ作成部に渡す機能を有する。
行管理データとは、レイアウト表示ウィンドウに表示されている印刷物の行とその内容である行データを対応付けているものである。行管理データについては、図6で説明する。
行管理データ作成部1700は、行管理データを作成し、行管理データ記憶部1440に渡す機能を有する。行管理データ作成部1700は、最終印刷物データ作成部1500から最終印刷物データを作成する基となった印刷情報等を受け取り、行管理データを作成する。
また、画面表示部1600は、レイアウト表示データ作成部1420から受け取ったレイアウト表示データをレイアウト表示ウィンドウ1630に表示し、内容表示データ作成部1410から受け取った内容表示データを内容表示ウィンドウ1620に表示する機能を有する。
<データ>
以下、印刷プレビューシステム1000が用いる主なデータについて、図4から図7を使用して説明する。
図4は、データ放送で受信する印刷情報の内容例を示す。
印刷情報は、印刷情報記憶部1200に複数個保存されており、そのうち1つが最終印刷物データ作成部1500に渡され、最終印刷物データが作成され、結果的にレイアウト表示ウィンドウに表示されることになる。
印刷情報1210は、マークアップ言語であるXHTML−Print(eXtensible HyperText Markup Language-Print)で記述されているものとする。ここで、XHTML−Printは、例えばXHTML−Print Working GroupやW3C(World Wide Web Consortium)でその言語が規定されている。
また、印刷情報1220は、印刷文書のスタイルを指定するスタイルシート記述言語であるCSS(Cascading Style Sheet)形式で記述されているものとする。
ここで、最終印刷物データを作成する場合、XHTML−Printで記述した印刷情報1210のみで最終印刷物データは作成できる。しかし、印刷物の構成をより細かく指定したい場合に、CSS形式で記述した印刷情報1220を付加する。
従って、放送局からデータ放送で送信されてくる印刷情報は、基本的にXHTML−Printで記述され、一部にCSS形式での記述を含んだ印刷情報1210である。しかし、場合によっては、更に、CSS形式で記述した印刷情報1220を、印刷情報1210とは別のファイルとして送信されてくる場合や、送信される印刷情報1210の中に埋め込んで送信されてくる場合がある。
また、最終印刷物データ作成部1500において、CSS形式で記述した印刷情報1220を追加する場合もある。
図5は、最終印刷物のイメージの例である。
印刷イメージ1510は、印刷情報1210を基に印刷装置で出力した場合の図である。
すなわち、印刷情報1210を基に最終印刷物データ作成部1500が作成した最終印刷物データを印刷したものである。最終印刷物データは、ビットマップ等の形式であり、最終印刷物データ作成部1500内の作業メモリに記憶してある。記憶してある最終印刷物データは、最新のもの、すなわちレイアウト表示ウィンドウ1630に表示中のもののみである。
図6は、行管理データの構成、及びその内容例である。
行管理データは、表示されているレイアウトイメージの行と、その行に表示されている文字等との対応を管理するためのデータである。本データは、行管理データ作成部1700によって作成され、行管理データ記憶部1440に記憶されている。この行管理データ記憶部1440に記憶されている行管理データは、現在レイアウト表示ウィンドウ1630に表示中のもの1つのみである。
行管理データ5410は、行番号5411と、行データアドレス5412とで構成される。行番号5411は、最終印刷物の行の番号であり、行データアドレス5412は、行データ5440の所在を示すアドレスである。
行データ5440は、文字データ5420と図データ5430とで構成される。
例では、行番号「1」の行データは、2つの文字データ5420で構成され、行番号「3」の行データは、文字データ5420と図データ5430がそれぞれ1つずつで構成されている。
文字データ5420と図データ5430について説明する前に、図7について説明する。
図7は、レイアウト表示ウィンドウ1630の座標系とその例を表す図である。
レイアウト表示ウィンドウの座標は、(0,0)から(150,150)とする。
例では、最終印刷物の全体が表示される様に、最終印刷物データを縮小して、(0,0)から(125,150)に表示することとしている。実際の最終印刷物データは、625×750ドットのビットマップデータであるとする。
まず、図6に示す文字データ5420の構成について説明する。
文字データ5420は、文字列位置5421と、文字数5422と、文字属性5423と、文字5424とで構成される。
文字列位置5421は、文字列の左下と右上の座標で表す。この座標は、カーソルを表示する場合に、カーソルの表示位置と大きさを求める時に使用する。
文字数5422は、本文字データで表される文字の数を表す。
文字属性5423は、明朝体/ゴシック体等のフォント、斜体、太字等のスタイル、文字のサイズ、文字の色、ピッチ、上付き/下付き等の飾り、傍点、下線等で構成される。
文字5424は、表示する文字列を表す。
例では、行番号5411が「1」、すなわち1行目の文字データは2つある。「ABC Corp.」と、「から新機種発売」である。1行の文字列を2つの文字データで構成しているのは、文字属性5423であるフォント及び色が異なるからである。
次に、図データ5430の構成について説明する。
図データ5430は、図位置5431と、図属性5432と、コメント5433とで構成される。
図位置5431は、図の左下と右上の座標で表す。この座標は,カーソルを表示する場合に、カーソルの表示位置と大きさを求める時に使用する。
図属性5432は、データ形式等で構成される。
コメント5433は、図をカーソルで指示された場合に、内容表示ウィンドウ1620に表示する説明を表す。
例では、行番号5411が「3」、すなわち3行目の文字データは1つ、図データは1つある。すなわち、行の最初である左側に文字列が表示され、その右側に図が表示されていることを表している。この例の場合、2行目の行データも文字データ1つと、図データ1つを有することになり、この2行目の図データと3行目の図データとは同じものとなる。
また、仮に図の右側にも文字列が表示されている場合には、行データの構成は、文字データ、図データ、文字データの順に構成されることになる。
<動作>
以下、上述した印刷プレビューシステム1000の動作について図8〜図12を用いて説明する。
本印刷プレビューシステムには、大きく分けて2つの処理がある。
1つは、印刷情報の保存処理であり、もう1つは、保存されている印刷情報のプレビュー処理である。
まず、印刷情報の保存処理から説明する。
<印刷情報の保存処理>
放送局9000から、データ放送として印刷情報1210が送信され、印刷情報受信部1100によって、受信される。
印刷情報1210を受信した印刷情報受信部1100は、受信したデータ放送のデータ内から印刷情報1210を取り出し、印刷情報記憶部1200に渡す。
印刷情報1210を受け取った印刷情報記憶部1200は、受け取った印刷情報を本印刷プレビューシステム内のメモリに保存し、印刷情報を管理するためテーブルに登録するなどの処理を行う。
印刷情報記憶部1200には、複数の印刷情報が記憶され、管理されているものとする。
次に、プレビュー処理について説明する。
<プレビュー処理>
図8は、印刷プレビューシステムの処理を示すフローチャートである。
ユーザが、印刷プレビューシステムに対して出した操作指示は、ユーザインターフェース部1300を通して制御部1800に渡り、制御部1800は受け取ったユーザの操作指示を解釈し、各処理部に指示を出すことで、ユーザの出した指示が実行されていくことになる。
ユーザの出すことが出来る操作指示は数々あるが、ここでは以下のものについて説明する。
印刷プレビューシステムの起動指示、カーソルの移動指示、次の印刷情報の表示指示、印刷情報の削除指示、及び、印刷情報の印刷指示である。
以下、指示ごとに、その処理について説明する。
<印刷プレビューシステムの起動指示>
まず、最初にユーザが印刷プレビューを行う指示を出す。例えば携帯電話のメニューから印刷プレビュー表示のメニュー項目を選択する。このメニュー項目を選択したことを検知したユーザインターフェース部1300は、その旨を制御部1800に通知する。
ユーザインターフェース部1300からユーザの指示を受け取った制御部1800は、そのユーザの指示が印刷プレビューシステムを起動する指示であることを判断し(ステップS301)、レイアウト表示データ作成部1420に、印刷情報を表示する旨の指示を行う(ステップS306)。その指示と同時に、制御部1800は、内容表示データ作成部1410にも内容表示データを表示する指示を行う。
印刷情報を表示する旨の指示を受け取ったレイアウト表示データ作成部1420は、レイアウト表示データを作成する処理を行い、作成したレイアウト表示データを、作業領域に保存する(ステップS307)。ここで行う処理は、レイアウト表示データ作成部1420が有する2つの機能の内の1つであるレイアウト表示データそのものを作成する機能によるものである。レイアウト表示データを作成する処理については、図11で説明する。
内容表示データを表示する旨の指示を受け取った内容表示データ作成部1410は、内容表示データを作成する処理を行う(ステップS308)。
内容表示データを作成する処理は、内容表示データ作成部1410に対し、行管理データ記憶部1440から、現在処理中の印刷情報の行管理データ5410が記憶されたとの通知が在った後に行われる。但し、この通知を待つのは、印刷情報が新しくなった場合のみ、すなわち本システム起動時と、次の印刷情報表示時のみである。
制御部1800は、内容表示データ作成部1410に内容表示データの表示を指示する際に、カーソル位置の情報を渡す。カーソル位置の情報は、1行目の1文字目とする。
カーソル位置の情報を受け取った内容表示データ作成部1410は、カーソル位置の内容の文字データであるところの内容表示データを作成する。すなわち、カーソル位置が文字列を指している場合には、文字列を表す内容表示データを作成し、カーソル位置が図表を指している場合には、その図表の説明を表す内容表示データを作成する。内容表示データの作成処理については、図9で説明する。
内容表示データを作成した内容表示データ作成部1410は、その内容表示データに対応するレイアウト表示データ上の文字列を囲む矩形の図形データ、または、図表を囲む矩形の図形データを作成する。この矩形は、カーソルを表す。例でいえば、図1の右下の画面に表示されているカーソル1640、すなわち1行目を指示しているカーソルの図形データは、(15,20)(115,10)となる(図6、図7参照)。
内容表示データ作成部1410は、作成したカーソルの図形データをレイアウト表示データ作成部1420に渡す。
カーソルの図形データを受け取ったレイアウト表示データ作成部1420は、作業領域に保存してあるレイアウト表示データにカーソルの図形データを重ね合わせて、カーソル位置の表示を加えたレイアウト表示データを作成する(ステップS309)。ここで行う処理は、レイアウト表示データ作成部1420が有する2つの機能の内の1つであるカーソル位置の表示を加えたレイアウト表示データを作成する機能によるものである。このカーソル表示データを作成する処理については、図12で説明する。
レイアウト表示データ作成部1420は、カーソルが表示されたレイアウト表示データを画面表示部1600に渡し、内容表示データ作成部1410は、作成した内容表示データを画面表示部1600に渡す。
レイアウト表示データと内容表示データとを受け取った画面表示部1600は、レイアウト表示データをレイアウト表示ウィンドウに、内容表示データは内容表示ウィンドウにそれぞれ表示する(ステップS305)。
これで、印刷情報のプレビュー画面が表示される。例でいえば、図1の右下のディスプレイ1610のような表示となる。1行目の一文字目からカーソルがあり、カーソルの示す行の内容の文字列「ABC Corp.から新機種発売」が内容表示ウィンドウ1620に表示されている。
次に、レイアウト表示データ作成処理について説明する。この処理は、レイアウト表示データ作成部1420が有する2つの機能の内の1つであるレイアウト表示データそのものを作成する機能によるものである。
図9は、レイアウト表示データ作成処理のフローチャートである。
制御部1800から、印刷情報を表示する旨の指示を受けたレイアウト表示データ作成部1420は(ステップS501)、最終印刷物データ作成部1500に次の印刷情報のデータの作成を依頼する(ステップS502)。最終印刷物データ作成部1500の処理については、図10で説明する。
最終印刷物データ作成部1500から、次の印刷情報の最終印刷物データを受け取ったレイアウト表示データ作成部1420は、その最終印刷物データがレイアウト表示ウィンドウに表示できるように、縮小する処理を行う(ステップS503)。 例でいえば、最終印刷物データが625×750ドットのビットマップであれば、125×150ドットのビットマップデータに変換して、レイアウト表示データを作成する。この場合、レイアウト表示ウィンドウが150×150ドットであるとする。
レイアウト表示データ作成部1420は、作成したレイアウト表示データを、作業メモリに保存する。作成したレイアウト表示データ以外のレイアウト表示データが保存されている場合は、保存されていたデータは削除し、今回作成したレイアウト表示データのみを保存しておく。
次に、最終印刷物データを作成する処理について説明する。
図10は、最終印刷物データ作成処理のフローチャートである。
この処理は、レイアウト表示データ作成部1420から依頼を受けて、最終印刷物データ作成部1500が行う処理である。
まず、最終印刷物データ作成部1500は、印刷情報記憶部1200に依頼し、印刷情報を読み出す(ステップS102)。
印刷情報の読み出しの依頼を受けた印刷情報記憶部1200は、次の印刷情報をメモリから読み出して最終印刷物データ作成部1500に渡す。次の印刷情報とは、印刷情報記憶部1200は直前の依頼で読み出した印刷情報を記憶しており、前回読み出した印刷情報以外の印刷情報の1つをいう。印刷情報記憶部1200は、印刷情報をメモリに保存した順に管理しており、その順番で読み出し処理を行う。従って、印刷プレビューシステムを起動した直後に読み出される印刷情報は、もっとも古い時期に保存されたものとなる。
印刷情報を受け取った最終印刷物データ作成部1500は、受け取った印刷情報からドキュメントツリーを作成し(ステップS103)、そのドキュメントツリーの全要素にpropertyとそのvalueを注釈として付加する(ステップS104)。具体的には、XHTML−Printの記述を構文解析し、論理的な構造を判断し、論理構造を持ったツリーであるドキュメントツリーを作成する。その後、そのドキュメントツリーの各要素に、例えば、propertyとして文字属性である文字の大きさを表す「font−size」と、そのvalueとして「12pt」を付加していく。すなわち、XHTML−Printで書かれた印刷情報の内容である文章、画像等及びその配置、スタイルを一定の取り決めに従って整える処理を行う。
最終印刷物データ作成部1500は、作成したドキュメントツリーを基に、最終印刷物データを作成する(ステップS105)。最終印刷物データ作成部は、ドキュメントツリーの各要素のうち、印刷する文字列等について、そのフォントサイズ等から位置情報を求め、文字コードに対応付けて記憶しているビットマップデータ等を使用して、最終印刷物データを作成する。
最終印刷物データを作成した最終印刷物データ作成部1500は、作成したドキュメントツリーを行管理データ作成部1700に渡し、行管理データ5410の作成を指示する(ステップS106)。
また、最終印刷物データ作成部1500は、作成した最終印刷物データをレイアウト表示データ作成部1420に渡す(ステップS107)。
ここで、行管理データ作成部1700の処理と、行管理データ記憶部1440の処理について説明する。
ドキュメントツリーを受け取った行管理データ作成部1700は、受け取ったドキュメントツリーを基に、行管理データ5410を作成する(図6参照)。具体的には、受け取ったドキュメントツリーの要素の内、文字等の印刷するものについて行管理データを作成する。例えば、1行目の先頭文字列の座標は、上マージンの値と文字サイズからX座標を求め、左右のマージンの値、中央揃え等の行の配置等からY座標を求める。さらに、ドキュメントツリー内の情報から文字属性等を読み出し、行データを作成する。この際、長い文字列の場合は、フォントサイズ等から折り返し位置を計算し、次の行の行データとして作成する。最後の行まで行データ5440を作成して、行管理データ5410が完成する。
この作成の際、行管理データ作成部は、最終印刷物データのビットマップのサイズ(例:625×750ドット)と、レイアウト表示ウィンドウのサイズ(例:150×150ドット)からレイアウト表示データ(例:125×150ドットのビットマップデータ)の座標系を求め、その座標系で行管理データを作成する(図7参照)。レイアウト表示ウィンドウのサイズは、事前に画面表示部1600から通知されているものとする。
行管理データ作成部1700は、作成した行管理データ5410を行管理データ記憶部1440に渡す。
行管理データ5410を受け取った行管理データ記憶部1440は、受け取った行管理データ5410を作業領域に保存する。他の行管理データが保存されている場合は、削除し、最新の行管理データ5410のみを記憶しておく。
最新の行管理データ5410を作業領域に保存した行管理データ記憶部1440は、その旨を内容表示データ作成部1410に通知する。内容表示データ作成部1410は、その通知を受けて、内容表示データを作成する処理を開始する。
次に、内容表示データを作成する処理について説明する。
図11は、内容表示データ作成処理のフローチャートである。
制御部1800から、カーソル位置の情報を受け取った内容表示データ作成部1410は(ステップS202)、行管理データ記憶部1440に、カーソル位置の情報を渡し、カーソル位置の行データを要求する。
ここで、カーソル位置の情報は、行と桁で表される。例でいえば、「1行目の1文字目」のように表される。カーソル位置の情報は、制御部1800で管理している。ユーザインターフェース部1300からカーソル移動キーを押下された旨の通知を受けた制御部1800は、カーソル位置の行と桁の数を増減させて現在のカーソル位置の情報を求める。
カーソル位置を受け取った行管理データ記憶部1440は、カーソル位置から行を求め、その行の行データ5440を返す。
行データ5440を受け取った内容表示データ作成部1410は、その行データとカーソル位置情報とからカーソルの先頭に位置する文字を求める(ステップS203)。カーソルが文字列を指している場合は、文字データ5420の文字5424の中のいずれかの文字であり、カーソルが図表を指している場合は、図データ5430のコメント5433の先頭の文字となる。
カーソルの先頭に位置する文字を確定した内容表示データ作成部1410は、その文字からはじまる文字列であって、内容表示ウィンドウ1620に表示できる文字列を求める(ステップS204)。表示できる文字列は、内容表示ウィンドウのサイズと表示しようとする文字のサイズで決まる。内容表示ウィンドウ1620のサイズは、事前に画面表示部1600から通知されているものとする。
内容表示データ作成部1410は、求めた文字列、すなわち文字コードで構成されている文字列データを基に、各文字コードに対応付けて記憶しているビットマップデータを使用して、ビットマップデータでできた内容表示データを作成する(ステップS205)。
次に、カーソル位置の表示を加えたレイアウト表示データであるカーソル表示データを作成する処理について説明する。
図12は、カーソル表示データ作成処理のフローチャートである。
内容表示データ作成部1410からカーソルの図形データを受け取ったレイアウト表示データ作成部1420(ステップS401)は、作業領域内のレイアウト表示データ上にカーソルの図形データを表示したレイアウト表示データを作成する(ステップS402)。具体的には、カーソル図形データで表される矩形の4辺部分のビットの色を赤にする。
<カーソルの移動指示>
次に、ユーザがカーソルを移動させた場合の処理について説明する。
ユーザがカーソルの移動を指示する。例えば、カーソルを上下左右に動かすカーソルキーを押下する。このカーソルキーが押下されたことを検知したユーザインターフェース部1300は、その旨を制御部1800に通知する。
ユーザインターフェース部1300からユーザの指示を受け取った制御部1800は、そのユーザの指示がカーソルキーの移動指示であることを判断し(図8参照、ステップS301)、内容表示データ作成部1410に、カーソル位置の情報を渡し、内容表示データ作成の指示を出す(ステップS302)。
ここで、制御部1800が渡すカーソル位置の情報は、次の様に求める。制御部1800は、現在のカーソル位置の行と桁の値を作業メモリに記憶しておいて、ユーザインターフェース部1300から通知されたキーが上下左右のいずれのキーであるかを判断し、行と桁の値を増減して移動先のカーソル位置を求める。
カーソル位置情報を受け取った内容表示データ作成部1410は、カーソル位置で示されている文字列、または図表の内容表示データの作成を行う(ステップS303)。
内容表示データ作成の処理については、印刷プレビューシステムの起動指示での処理と同様である(図11の説明参照)。
内容表示データを作成した内容表示データ作成部1410は、その内容表示データに対応するレイアウト表示データ上の文字列、または、図表を囲む矩形の図形データ、すなわちカーソルの図形データを作成する。
カーソルの図形データを作成する際、内容表示データに対応するレイアウト表示データが複数行にまたがる場合は、各行の該当する文字列等を囲む矩形データ、すなわち、カーソルデータも複数個作成されることになる。
内容表示データ作成部1410は、作成したカーソルの図形データをレイアウト表示データ作成部1420に渡す。
カーソルの図形データを受け取ったレイアウト表示データ作成部1420は、作業領域に保存してあるレイアウト表示データにカーソルの図形データを重ね合わせて、カーソル位置の表示を加えたレイアウト表示データを作成する(ステップS304、図12の説明参照)。
レイアウト表示データ作成部1420は、カーソルが表示されたレイアウト表示データを画面表示部1600に渡し、内容表示データ作成部1410は、作成した内容表示データを画面表示部1600に渡す。
レイアウト表示データと内容表示データとを受け取った画面表示部1600は、レイアウト表示データをレイアウト表示ウィンドウに、内容表示データは内容表示ウィンドウにそれぞれ表示する(ステップS305)。
これで、カーソルが移動し、内容表示ウィンドウの表示が替わったプレビュー画面が表示される。
<次の印刷情報の表示指示>
次に、ユーザが次の印刷情報の表示を指示した場合の処理について説明する。
ユーザが次の印刷情報の表示を指示する。例えば、プレビュー画面が表示されている時に、次頁表示キーを押下する。この次頁表示キーが押下されたことを検知したユーザインターフェース部1300は、その旨を制御部1800に通知する。
ユーザインターフェース部1300からユーザの指示を受け取った制御部1800は、そのユーザの指示が次の印刷情報の表示指示であることを判断し(図8参照、ステップS301)、レイアウト表示データ作成部1420に、印刷情報を表示する旨の指示を行う(ステップS306)。その指示と同時に、制御部1800は、内容表示データ作成部1410にも内容表示データを作成する指示を行う。
その後の処理は、印刷プレビューシステムの起動指示の処理と同様である。
次の印刷情報表示指示の処理と印刷プレビューシステムの起動指示の処理とは、現在表示している印刷情報がどの印刷情報であるかを記憶している印刷情報記憶部1200が、どの印刷情報を読み出すべきか否かを判断する点が異なる。印刷プレビューシステムの起動指示の場合は、最初に記憶された印刷情報を読み出し、次頁表示指示の場合は、現在表示している印刷情報の次に受信された印刷情報を読み出す。
<印刷情報の削除指示>
次に、ユーザが表示中の印刷情報の削除を指示した場合の処理について説明する。
ユーザが現在表示中の印刷情報の削除を指示する。例えば、プレビュー画面は表示されている時に、削除キーを押下する。この削除キーが押下されたことを検知したユーザインターフェース部1300は、その旨を制御部1800に通知する。
ユーザインターフェース部1300からユーザの指示を受け取った制御部1800は、そのユーザの指示が削除指示であることを判断し(図8参照、ステップS301)、印刷情報記憶部1200に削除する旨の指示を行う(ステップS310)。
削除する旨の指示を受け取った印刷情報記憶部1200は、現在表示中の印刷情報の削除処理を行う(ステップS311)。具体的には、管理テーブルから削除する印刷情報の情報を削除し、印刷情報の記憶されていたメモリを開放する。
<印刷情報の印刷指示>
次に、ユーザが表示中の印刷情報の印刷を指示した場合の処理について説明する。
ユーザが現在表示中の印刷情報の印刷を指示する。例えば、プレビュー画面が表示されている時に、印刷キーを押下する。この印刷キーが押下されたことを検知したユーザインターフェース部1300は、その旨を制御部1800に通知する。
ユーザインターフェース部1300からユーザの指示を受け取った制御部1800は、そのユーザの指示が印刷指示であることを判断し(図8参照、ステップS301)、最終印刷物データ作成部1500に印刷する旨の指示を行う(ステップS312)。
印刷する旨の指示を受け取った最終印刷物データ作成部1500は、現在表示中の印刷情報の最終印刷物データ、すなわち作業領域に保持している最終印刷物データを印刷装置2000に送信する(ステップS313)。
最終印刷物データを受信した印刷装置2000は、受信した最終印刷物データを印刷する。
<変形例1>
実施形態では、最終印刷物データ作成部1500は印刷プレビューシステム1000に含まれており、携帯電話機8000に搭載されているが、最終印刷物データ作成部1500を印刷装置2000に搭載してもよい。
最終印刷物データ作成部1500は、印刷情報1210から最終印刷物データを作成し、保持している。従って、最終印刷物データ作成部1500を携帯電話機に搭載しないことで、携帯電話機のCPUへの負荷を軽減し、携帯電話機の限られたメモリを占有することがなくなるという利点がある。
図13は、最終印刷物データ作成部1500を印刷装置3000に搭載した場合の構成図である。
印刷装置3000は、最終印刷物データ作成部1500を有している。
印刷プレビューシステム4000は、実施形態の印刷プレビューシステム1000(図3)から、最終印刷物データ作成部1500を除いたものである。
制御部1810の機能を除き、他の処理部、すなわち印刷情報受信部1100等の処理は実施形態のものと同様である。
制御部1810は、ユーザの指示を解析し、各処理部に指示を送る機能以外に、印刷装置3000内にある最終印刷物データ作成部1500とのデータのやり取りを行う機能を有する。
尚、説明の便宜上、印刷装置上の処理部以外を印刷プレビューシステムとしているが、印刷装置上の処理部も本発明の印刷プレビューシステムの一部である。以下の変形例でも同様である。
<変形例2>
実施形態では携帯電話機8000に搭載されている画面データ作成部1400と、最終印刷物データ作成部1500と、行管理データ作成部1700を印刷装置2000に搭載してもよい。
このことで、携帯電話機には印刷情報のみを記憶しておき、印刷装置から送られてくるカーソル表示済みのレイアウト表示データを表示すればよいことになる。
従って、最終印刷物データと、行管理データと、レイアウト表示データを携帯電話機のメモリに記憶しておく必要がなく、また、携帯電話機のCPUを使用して、最終印刷物データと、行管理データと、レイアウト表示データと、カーソルデータを作成する必要がなくなり、携帯電話機のCPUへの負荷を大幅に軽減することができ、メモリを圧迫することがなくなる。
図14は、画面データ作成部等を印刷装置3000に搭載した場合の構成図である。
印刷装置3100は、画面データ作成部1400と、行管理データ作成部1700と、最終印刷物データ作成部1500とを有している。
印刷プレビューシステム4100は、印刷情報受信部1100と、印刷情報記憶部1200と、ユーザインターフェース部1300と、画面表示部1600と、制御部1820で構成されている。制御部1820以外の処理部の機能は、実施形態のものと同様である。
制御部1820は、ユーザの指示を解析し、各処理部に指示を送る機能以外に、印刷装置3000内にある各作成部とのデータのやり取りを行う機能を有する。
図15は、変形例2の印刷プレビューシステムの処理のフローチャートである。
実施形態の印刷プレビューシステムの処理の流れとほとんど同じであるが、印刷装置に携帯電話のディスプレイのサイズを送信する点と、データのやり取りを制御部1820を介して行う点が異なる。
画面データ作成部1400等が印刷装置に搭載されている場合の処理の流れは、次のようになる。
まず、ユーザが携帯電話機8000を操作して、印刷プレビューシステムの起動を指示すると(ステップS601)、この指示を検知したユーザインターフェース部1300は、その旨を制御部1820に通知する。
印刷プレビューシステムの起動指示を受けた制御部1820は、携帯電話機のディスプレイ1610のサイズを印刷装置3100のレイアウト表示データ作成部1420に送信に送信する(ステップS602)。
制御部1820は、ディスプレイのサイズを送信すると同時に、印刷装置のレイアウト表示データ作成部1420には、レイアウト表示データの作成を指示し、内容表示データ作成部1410には、カーソル位置の情報を渡し、内容表示データの作成を指示する。
その後印刷装置にて、最終印刷物データと、レイアウト表示データと、内容表示データを作成する(ステップS603)。印刷装置での最終印刷物データ作成処理と、レイアウト表示データ作成処理と、内容表示データ作成処理は、実施形態と同様である(図9、図10、図11参照)。データのやり取りを制御部1820を介して行う点が異なる。
レイアウト表示データ作成部1420は、レイアウト表示データにカーソルを表示したレイアウト表示データを作成し、携帯電話機の画面表示部1600に送信する。また、内容表示データ作成部1410は、作成した内容表示データを携帯電話機の画面表示部に送信する(ステップS604)。
レイアウト表示データと内容表示データを受信した画面表示部1600は、携帯電話機のディスプレイに印刷プレビュー画面を表示する(ステップS605)。
ユーザが携帯電話機でカーソル移動の指示を出した場合は(ステップS606)、カーソル位置の情報を印刷装置の内容表示データ作成部1410に送信し、内容表示データの作成指示を行う(ステップS607)。
その後の処理は、実施形態と同様である。すなわち、内容表示データ作成部1410で内容表示データを作成し、レイアウト表示データ作成部1420でカーソル位置の表示されたレイアウト表示データを作成し、それぞれのデータを携帯電話機の画面表示部1600に送信する(ステップS608)。
レイアウト表示データと内容表示データを受信した画面表示部1600は、携帯電話機のディスプレイに移動後のカーソルが表示された印刷プレビュー画面を表示する(ステップS609)。
<変形例3>
変形例2では、印刷プレビュー画面を、携帯電話機8000のディスプレイ1610に表示することとしているが、印刷装置のディスプレイに表示することとしてもよい。この場合、ユーザの操作は携帯電話機で行う。
このことにより、レイアウト表示データと内容表示データとを、携帯電話機と印刷装置の間でやり取りする必要がなくなり、携帯電話機のCPUに対する負荷が軽減される。また、レイアウト表示データと内容表示データとを一旦作業メモリに置く必要がなく、メモリ利用の効率化を図ることが出来るようになる。
図16は、印刷装置のディスプレイに印刷プレビュー画面を表示する場合の構成図である。
印刷装置3200は、画面データ作成部1400と、行管理データ作成部1700と、最終印刷物データ作成部1500と、画面表示部1600とで構成される。
携帯電話機に搭載される印刷プレビューシステム4200は、ユーザインターフェース部1300と、印刷情報受信部1100と、印刷情報記憶部1200と、制御部1830とで構成される。
本変形例3の処理は、画面表示部1600へのデータの送信を、制御部1830を介さずに直接渡す点を除いて、変形例2の処理の流れと同じである。
<変形例4>
実施形態では、プレビュー画面は、内容表示ウィンドウ1620と、レイアウト表示ウィンドウ1630の2つのウィンドウで構成されているが、印刷物の詳細情報等を表示する3つ目のウィンドウ、詳細情報表示ウィンドウ1660を表示してもよい。
図17は、3つのウィンドウから成るプレビュー画面の構成と内容例である。
例では、カーソル1640は写真を指しており、その写真の説明が内容表示ウィンドウ1620に表示されている。詳細情報表示ウィンドウ1660には、レイアウト表示ウィンドウに表示されている印刷物を実際に印刷した場合の印刷形態に関する情報、例えば、印刷物の大きさはA4版であり、マージンは上が5mm等であるとの情報が表示されている。
この場合、詳細情報を印刷情報から取り出し表示する機能が必要となる。この機能を実現する方法として、例えば、実施形態の画面データ作成部1400内に詳細情報を作成する詳細表示データ作成部や詳細情報を記憶しておく詳細データ記憶部を持ち、画面表示部1600に表示を依頼する方法がある。この場合、画面表示部は、第3のウィンドウである詳細表示ウィンドウ1660に詳細情報を表示する機能を有する必要はある。
尚、例では、印刷物の大きさ等の印刷形態に関する情報を表示しているが、その他、内容表示ウィンドウ1620に表示している文字を印刷した場合の、文字フォント、サイズ、色等の文字属性に関する情報を表示してもよい。また、印刷物が写真等の図表を有している場合に、カーソルで指示している図表についての情報、例えばデータサイズ等の詳細情報を表示してもよい。さらに、カーソルで図表を指示していなくても、印刷物に表示されている図表の一覧等の情報を表示してもよい。
<変形例5>
実施形態では、カーソルの移動は携帯電話機のカーソル移動キーを押下することで行うこととしているが、スタイラスペン等でプレビュー画面の座標を入力することでカーソル移動を行ってもよい。
このことにより、スタイラスペンで操作するPDA(Personal Degital Assistants)等でも、本印刷プレビューシステムを使用することが出来るようになる。
図18は、座標値で行を管理する行管理データの構成、及びその内容例である。
図6で示した行管理データとの違いは、各行のY方向の幅を示す座標5413を有している点である。スタイラスペンで入力されたウィンドウ座標のY座標の値が、座標5413の範囲にある場合に、その行番号5411が行数となる。
また、桁数は、行データ5440の文字データ5420文字列位置5421や文字属性5423のサイズ、ピッチ等により求める。
<補足>
以上、本発明に係る印刷プレビューシステムについて実施形態に基づいて説明したが、この印刷プレビューシステムを部分的に変形することもでき、本発明は上述の実施形態に限られないことは勿論である。即ち、
(1)実施形態では、行桁の指定はカーソルでするものとなっているが、行番号、ウィンドウ座標値等を入力して行桁を指定してもよい。
例えば、ユーザがテンキーから「5」「enter」と入力すると、5行目の内容が内容表示ウィンドウに表示されるようにである。
この場合、内容表示ウィンドウに表示させたい行を直接指定できるので、カーソルを移動させる手間がいらず、レイアウトイメージの中の読みたい行をすぐに読むことができるようになる。
また、例えば、ユーザが「Z」キーを押下すると、表示している図表の説明が内容表示ウィンドウに表示され、もう一度「Z」キーを押下すると、次の図表の説明が表示されるようにである。
この場合、内容表示ウィンドウに表示させたい図表を、カーソルを移動させることなく指定できるので、レイアウトイメージの中の図表をすぐに探すことができるようになる。
(2)実施形態では、印刷情報はXHTML−Printで記述されていることとなっているが、他のデータ形式で記述されていてもよい。
印刷情報は、印刷のイメージ、すなわち表示される文字列、文字のフォント、文字列の配置等を定義する情報であればよく、その印刷イメージを定義する情報を解釈して印刷イメージを形成する機構があれば、本発明の印刷プレビューシステムは実施できるからである。
(3)実施形態では、行と文字列の関係を、ウィンドウの座標値で関係付けた行管理データ(図6)を作成して管理することとしているが、他の管理方法、例えば、レイアウトイメージの行と印刷情報の行を直接対応付けて管理することとしてもよい。
(4)実施形態では、行と文字列の関係をレイアウト表示ウィンドウの座標系の座標で対応付けているが、最終印刷物の座標系の座標と対応付けることとしてもよい。この場合、得られたレイアウト表示ウィンドウの座標値から行を求める為に、レイアウト表示ウィンドウと最終印刷物の大きさの比率を基に計算を行えばよい。
(5)実施形態では、印刷情報記憶部1200の印刷情報の読み出しは、メモリへの保存時期が古い順に行うこととしているが、新しい順などその他の順番で読み出すこととしてもよい。
(6)実施形態では、内容表示ウィンドウに表示する文字のフォント、サイズ、色は固定としているが、印刷する場合と同じフォント、サイズ、色等でもよい。
文字のフォント等を固定にする場合は、複数のフォント等を携帯電話機内に持つ必要がないという利点がある。一方、印刷する場合と同じフォント等で表示する場合は、印刷時のイメージが理解しやすいという利点がある。
(7)実施形態では、カーソルは文字列や図表を囲む矩形としているが、カーソルで指示されている文字列等を、他の部分と区別できる表示であれば、なんでもよい。例えば、文字列の背景色を変える、下線を表示する、文字の色を変える、文字の線幅を変える、図表の色調を変える等、カーソルで指示されている文字列や図表を、あらかじめ定められた形態で表示する。
(8)実施形態では、レイアウト表示データは最終印刷物データを縮小したイメージデータであることとしているが、レイアウト表示データは印刷情報をもとに作成されたマークアップ言語等を一定ルールで解釈し作成されたものであってもよい。
(9)実施形態では、レイアウト表示ウィンドウには最終印刷物の全体が表示される様に、最終印刷物データを縮小してレイアウト表示データを作成することとしているが、最終印刷物のレイアウトが認識できる印刷物の部分がレイアウト表示ウィンドウに表示されるようなレイアウト表示データを作成することとしてもよい。
(10)実施形態で示した印刷プレビューシステムの各機能を実現させる為の各制御処理(図3等参照)をCPUに実行させる為のプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるCPUで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのCPUがそのプログラムを実行することにより実施形態で示した印刷プレビューシステムの各機能が実現される。
(11)実施形態では、地上波デジタル放送におけるデータ放送により送信される印刷情報を携帯電話機で受信した場合を記載しているが、地上波デジタル放送だけでなく、衛星放送やブロードバンド放送におけるデータ放送であってもよい。また、データ放送等の情報の送付者は放送局、ブロードバンド放送の送付者、ネットワークに接続されるサーバ等であってもよい。データ放送のコンテンツはリアルタイムに放送されるものであってもよいし、一度サーバ等に蓄積された情報の送出であってもよい。また、受信側としては、上記携帯電話機に限定されるものではなく、画面サイズの小さい、あるいは解像度の低い携帯電話機、携帯端末装置、通信機能を有する家庭用電化製品またはパーソナルコンピュータ等で受信した場合であってもよい。
(12)実施形態では、印刷装置は最終印刷物データを受信してそのまま印刷することとしているが、XHTML−Print等の印刷情報と、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式等の画像データ等を受信し、印刷装置において解釈して印刷することとしてもよい。
(13)変形例3では、印刷プレビュー画面を、印刷装置のディスプレイに表示し、ユーザの操作は携帯電話機で行うこととしているが、ユーザの操作も印刷装置で行うこととしてもよい。これにより、ユーザインターフェース部の操作ボタン等を携帯端末のものよりも大きくすること等が可能となり、操作性が向上する。
(14)実施形態では、表示する印刷情報を特定する手段として、次頁表示キーを押下して、順次印刷情報をプレビュー表示することとしているが、印刷情報を順次プレビュー表示することなしに、ユーザがプレビュー表示させたい印刷情報を直接指定できることとしてもよい。
例えば、印刷プレビューシステムが起動されたときに、保存してある印刷情報の一覧が表示され、その中からユーザがカーソル等で選択するようにである。また、印刷情報が表示されているときに、一覧キー等を押下すると、保存してある印刷情報の一覧が表示されるようにである。
これにより、ユーザは目的の印刷情報を指定して表示させることができるようになり、目的の印刷情報を表示させるまでの時間を短縮することが出来るようになる。
この機能を実施する場合は、例えば、実施形態の印刷情報記憶部1200で印刷情報の一覧を作成・管理しておいて、ユーザの操作に応じて制御部1800の指示で一覧を表示する。尚、印刷情報の一覧には、印刷物の最初の文字列を表示する等、ユーザが印刷情報を識別できるものであればよい。
(15)実施形態では、印刷プレビューには横書きの印刷物が表示されることとしているが、縦書きの印刷物であってもよい。
この場合、印刷プレビュー画面は、縦長のウィンドウで構成され、また、カーソル位置の計算等は、縦書きの印刷物に合わせて行われる。
(16)実施形態では、レイアウトイメージの段組は1段であるが、複数の段組であってもよい。レイアウトイメージの段組は、印刷情報に基づいて決定される。複数段組の場合、カーソルの表示は行管理データの構造、すなわち、1行をどのように解釈するかによって異なる。
図19は、2段組みの場合のカーソルの表示例である。図19(a)は、2段目を1段目の続きとして行データを作成した場合であり、図19(b)は、1段目と2段目の各行を続けて1行として、行データを作成した場合である。例えば、図19(a)の場合、右カーソルキーの押下を続けると、カーソルは1段目の1行目、2行目と移動し、1段目の最下行まで移動した後、2段目の1行目に移る。一方図19(b)の場合、右カーソルキーの押下を続けると、1段目の1行目から2段目の1行目に移り、1段目の2行目、2段目の2行目と移動していく。
本発明に係る印刷プレビューシステムは、プレビュー表示している印刷物の全体像とその内容を簡便に知ることができるという効果を有し、表示されている印刷物を印刷するか否かの判断を容易且つ迅速に行う必要がある場合等に有用である。
プレビュー画面の構成および表示例の図である。 プレビュー画面の表示例の図である。 実施形態に係る印刷プレビューシステムの機能ブロック図である。 データ放送で受信する印刷情報の内容例を示す。 最終印刷物のイメージの例である。 行管理データの構成、及びその内容例である。 レイアウト表示ウィンドウ1630の座標系とその例を表す図である。 印刷プレビューシステムの処理を示すフローチャートである。 レイアウト表示データ作成処理のフローチャートである。 最終印刷物データ作成処理のフローチャートである。 内容表示データ作成処理のフローチャートである。 カーソル表示データ作成処理のフローチャートである。 最終印刷物データ作成部1500を印刷装置3000に搭載した場合の構成図である。 画面データ作成部等を印刷装置3000に搭載した場合の構成図である。 変形例2の印刷プレビューシステムの処理のフローチャートである。 印刷装置のディスプレイに印刷プレビュー画面を表示する場合の構成図である。 3つのウィンドウから成るプレビュー画面の構成と内容例である。 座標値で行を管理する行管理データの構成、及びその内容例である。 2段組みの場合のカーソルの表示例である。図19(a)は、2段目を1段目の続きとして行データを作成した場合であり、図19(b)は、1段目と2段目の各行を続けて1行として、行データを作成した場合である。
符号の説明
1000 4000 4100 4200 印刷プレビューシステム
1100 印刷情報受信部
1200 印刷情報記憶部
1210 1220 印刷情報
1300 ユーザインターフェース部
1400 画面データ作成部
1410 内容表示データ作成部
1420 レイアウト表示データ作成部
1440 行管理データ記憶部
1500 最終印刷物データ作成部
1510 印刷イメージ
1600 画面表示部
1610 ディスプレイ
1620 内容表示ウィンドウ
1630 レイアウト表示ウィンドウ
1640 カーソル
1650 写真
1660 詳細情報表示ウィンドウ
1700 行管理データ作成部
1800 1810 1820 1830 制御部
2000 3000 3100 3200 印刷装置
5410 行管理データ
5420 文字データ
5430 図データ
5440 行データ
8000 携帯電話機
9000 放送局

Claims (17)

  1. 印刷イメージを縮小してディスプレイに表示する印刷プレビューシステムであって、
    印刷イメージを定義する為の情報であり、かつ、印刷イメージの行位置と対応付けられている文字コードを含む印刷情報を記憶する印刷情報記憶手段と、
    前記印刷情報に基づく印刷イメージを縮小したレイアウトイメージを、前記ディスプレイの第1ウィンドウに表示するレイアウト表示手段と、
    ユーザ操作に基づいて、前記レイアウト表示手段によって表示されている前記レイアウトイメージの行位置を特定する行位置取得手段と、
    前記取得した行位置に対応する前記印刷情報の文字コードに基づいた文字を、第2ウィンドウに表示する文字表示手段と
    を備えることを特徴とする印刷プレビューシステム。
  2. 前記文字表示手段は、前記レイアウトイメージの前記取得した行位置に表示されている文字よりも大きいサイズの文字を前記第2ウィンドウに表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  3. 前記印刷情報は、前記印刷イメージの行位置と対応付けられている図表の表示データを含み、
    前記文字表示手段は、前記レイアウトイメージの前記取得した行位置に表示されている前記図表の情報を前記第2ウィンドウに表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  4. 前記印刷情報記憶手段は、複数の印刷情報を記憶しており、
    前記印刷プレビューシステムは更に、ユーザ操作により前記印刷情報を特定する手段を備え、
    前記レイアウト表示手段は、前記特定された印刷情報に基づく印刷イメージを縮小したレイアウトイメージを表示する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷プレビューシステム。
  5. 前記印刷プレビューシステムは更に、
    前記印刷情報を印刷したときの形態に関する情報を表示する印刷形態表示手段
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷プレビューシステム。
  6. 前記印刷プレビューシステムは更に、
    前記文字表示手段によって第2ウィンドウに表示されている文字の印刷時の文字属性の情報を表示する文字属性表示手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  7. 前記印刷プレビューシステムは更に、前記レイアウト表示手段によって第1ウィンドウに表示されている図表の情報を表示する図表情報表示手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  8. 前記第1ウィンドウにはユーザ操作に応じてカーソルが表示され、
    前記行位置取得手段は、第1ウィンドウのカーソル位置を基に前記レイアウトイメージの行位置を取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  9. 前記レイアウト表示手段は、第2ウィンドウに表示されている文字列に対応する前記第1ウィンドウに表示されているレイアウトイメージの文字列のみを、あらかじめ定められた形態で表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  10. 前記レイアウト表示手段は、第2ウィンドウに表示されている文字列に対応する前記第1ウィンドウに表示されているレイアウトイメージの図表のみを、あらかじめ定められた形態で表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  11. 前記第2ウィンドウは、前記ディスプレイにおいて前記第1ウィンドウと重ならない位置に存在する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  12. 前記ディスプレイは、携帯端末のディスプレイである
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の印刷プレビューシステム。
  13. 前記印刷プレビューシステムは更に、前記印刷情報を印刷する印刷装置を備え、
    前記ディスプレイは印刷装置のディスプレイである
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷プレビューシステム。
  14. 前記印刷プレビューシステムは更に、
    前記印刷情報を外部から取得して、前記印刷情報記憶手段に格納する受信手段を
    備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の印刷プレビューシステム。
  15. 前記受信手段は、前記印刷情報を含む地上波デジタル放送を受信する
    ことを特徴とする請求項14に記載の印刷プレビューシステム。
  16. 印刷イメージをディスプレイに表示する印刷プレビュー方法であって、
    前記印刷イメージの行位置と対応付けられている文字コードを含む印刷情報を記憶する印刷情報記憶ステップと、
    前記印刷情報に基づく印刷イメージを縮小したレイアウトイメージを、前記ディスプレイの第1ウィンドウに表示するレイアウト表示ステップと、
    ユーザ操作により取得した位置を基に、前記レイアウト表示ステップによって表示されている前記レイアウトイメージの行位置を特定する行位置取得ステップと、
    前記取得した行位置に対応する前記印刷情報の文字コードに基づいた文字を、前記第1ウィンドウ以外の第2ウィンドウに表示する文字表示ステップと
    を含むことを特徴とする印刷プレビュー方法。
  17. 印刷イメージをディスプレイに表示する印刷プレビュー処理をCPUに行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    前記印刷プレビュー処理は、
    前記印刷イメージの行位置と対応付けられている文字コードを含む印刷情報を記憶する印刷情報記憶ステップと、
    前記印刷情報に基づく印刷イメージを縮小したレイアウトイメージを、前記ディスプレイの第1ウィンドウに表示するレイアウト表示ステップと、
    ユーザ操作により取得した位置を基に、前記レイアウト表示ステップによって表示されている前記レイアウトイメージの行位置を特定する行位置取得ステップと、
    前記取得した行位置に対応する前記印刷情報の文字コードに基づいた文字を、前記第1ウィンドウ以外の第2ウィンドウに表示する文字表示ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
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