JP2005043823A - 駆動伝達装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動ギヤからこの駆動ギヤとは別部材に配置された従動ギヤを噛合させ、駆動ギヤから従動ギヤに駆動力を伝達する装置において、高負荷時であってもギヤの磨耗を抑制し、駆動力を正確に伝達する。
【解決手段】 定着ローラ駆動ギヤ83の回転軸であるピン83Aおよび定着ユニット18に形成された係合部18Aを係合させることにより、サイドフレーム66に配置された定着ローラ駆動ギヤ83と、定着ユニット18に配置された定着ローラ41とが適切な位置関係で噛合するように構成する。従って、各ギヤに加わる振動や負荷等が定着ローラ駆動ギヤ83および定着ローラ41の位置関係に与える影響を受け難くすることができ、定着ローラ駆動ギヤ83と定着ローラ41との位置決めを確実に行うことができるので、各ギヤの磨耗を防止すると共に、定着ローラ駆動ギヤ83から定着ローラ41へ駆動力を確実に伝達することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ギヤ機構により駆動力を伝達する駆動伝達装置、および電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来より、記録媒体に形成した画像を定着させるための定着器が取り付けられ、本体部に対して開閉可能なカバー部を備えた電子写真方式の画像形成装置において、このカバー部を閉じた際に、本体部に配置された駆動ギヤと、定着器を駆動する従動ギヤとが噛合し、駆動ギヤから従動ギヤに駆動力を伝達可能に構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記画像形成装置では、カバー部を閉じる際に、カバー部および本体部に設けられた各固定部材を互いに係合させ、係止させることにより、従動ギヤおよび駆動ギヤが噛合する位置にて、カバー部および本体部の位置関係を固定するようにしていた。
特開平9−281764号公報
しかしながら、上記画像形成装置では、カバー部と本体部とを係止させるための各固定部材は、駆動ギヤおよび従動ギヤから離間した位置に配置されているため、駆動ギヤおよび従動ギヤの位置が適切な位置からずれてしまい、駆動力を伝達できなくなる虞があった。
また、駆動ギヤおよび従動ギヤに大きな荷重が加わると、駆動ギヤおよび従動ギヤの位置関係がずれ易くなり、駆動ギヤおよび従動ギヤの位置がわずかにでもずれると、ギヤの歯が磨耗し易くなってしまい、ギヤの寿命を縮めてしまうという問題点があった。
そして、この問題は、画像形成装置に限らず、駆動ギヤからこの駆動ギヤとは別部材に配置された従動ギヤに駆動力を伝達する駆動伝達装置であれば、起こり得る問題である。
そこで、このような問題点を鑑み、駆動ギヤからこの駆動ギヤとは別部材に配置された従動ギヤを噛合させ、駆動ギヤから従動ギヤに駆動力を伝達する装置において、高負荷時であってもギヤの磨耗を抑制し、駆動力を正確に伝達することを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された、請求項1に記載の発明は、第1部材に配置された駆動ギヤと、前記第1部材に対して分離可能に構成された第2部材に配置された従動ギヤと、を備え、前記第1部材および前記第2部材には、前記駆動ギヤと前記従動ギヤとが噛合する位置にて、互いに係合可能な係合部がそれぞれ配置され、該各係合部を互いに係合させることにより、前記駆動ギヤから前記従動ギヤに駆動力を伝達するよう構成され、前記各係合部の何れかは、前記駆動ギヤまたは前記従動ギヤの回転中心軸上に配置されていることを特徴としている。
つまり、第1部材に配置された駆動ギヤと、第2部材に配置された従動ギヤとが噛合する位置にて位置決め固定する際に、駆動ギヤまたは従動ギヤの回転軸から離間した位置で固定しても、各ギヤに加わる振動や負荷等の影響を受け、適切な位置関係が維持できなくなる虞があるため、本発明では、駆動ギヤおよび従動ギヤが噛合する位置にて、第1部材および従動ギヤの回転中心軸上にそれぞれ配置された各係合部、または、第2部材および駆動ギヤの回転中心軸上にそれぞれ配置された各係合部、を互いに係合させるよう構成しているのである。
このようにすれば、駆動ギヤと従動ギヤとが噛合する位置での位置決め固定を確実に行うことができるので、各ギヤの磨耗を防止すると共に、駆動ギヤから従動ギヤへ駆動力を確実に伝達することができる。
ところで、駆動ギヤまたは従動ギヤは、回転軸の片側のみに設けられた軸受により回転可能に支持されていてもよいが、請求項2に記載のように、回転軸の両側に設けられた軸受にて、回転可能に支持されていることが好ましい。
このように、駆動ギヤまたは従動ギヤを軸受により両もち支持するように構成すれば、ギヤの剛性が向上するので、より確実に駆動ギヤおよび従動ギヤの位置関係を固定することができ、駆動力の伝達精度を更に向上させることができる。
また、請求項1または請求項2に記載の駆動伝達装置は、請求項3に記載のように、電子写真方式の画像形成装置において、トナー画像が形成された記録媒体を搬送しながら加熱または加圧することにより、記録媒体上の画像を定着させる定着器、を駆動するための装置であって、駆動ギヤは、画像形成装置の本体部に配置されると共に、定着器は、本体部に対して分離可能な定着ユニットに配置されており、従動ギヤは、定着ユニットに配置されているとよい。
つまり、請求項1または請求項2に記載の駆動伝達装置は、画像形成装置に限らず、回転駆動力を伝達する装置であれば適用することができるが、特に、電子写真方式の画像形成装置であっては、一般的に定着器の駆動負荷が大きく、駆動に精度を必要とするため、この定着器を回転駆動させるための駆動伝達装置に請求項1または請求項2に記載の駆動伝達装置を適用しているのである。
このようにすれば、駆動負荷が大きい定着器であっても安定した回転駆動ができ、延いては、画像形成装置が形成する画像の品質を向上させることができる。
更に、請求項3に記載の駆動伝達装置において、定着器は従動ギヤや従動ギヤにより駆動させる定着ユニット内の別のギヤを介して駆動されてもよいが、請求項4に記載のように、従動ギヤは、定着器に直接組み付けられており、定着器は駆動ギヤにより直接駆動されることが望ましい。
このようにすれば、従動ギヤや従動ギヤにより駆動される定着ユニット内の別のギヤを介して定着器を駆動する場合に比べ、ギヤの抵抗や遊びによる伝達精度の低下を防止することができる。
次に、請求項5に記載の発明は、第1部材に配置された出力ギヤと、前記第1部材に対して分離可能に構成された第2部材に配置された入力ギヤと、該入力ギヤに噛合し、該入力ギヤの回転方向に応じて変位可能な遊星ギヤと、を備え、前記入力ギヤが所定方向に回転する際にのみ、前記遊星ギヤと前記出力ギヤとが噛合し、前記入力ギヤから前記出力ギヤに駆動力を伝達するよう構成された駆動伝達装置において、前記遊星ギヤの回転中心軸上および前記第1部材には、前記遊星ギヤと前記出力ギヤとが噛合する際に互いに係合し、前記遊星ギヤの移動範囲を規定する係止部が、それぞれ配置されていることを特徴としている。
つまり、第1部材に配置された出力ギヤと、第1部材とは分離可能なユニットに配置された変位可能な遊星ギヤとが噛合する際の位置関係を、適切な距離に維持するために、遊星ギヤが出力ギヤと適切に噛合する位置にある際に、遊星ギヤの回転軸上および第1部材に配置された各係止部を互いに係合させ、遊星ギヤの移動範囲を規定するよう構成しているのである。
このようにすれば、遊星ギヤが出力ギヤと噛合する際に、遊星ギヤと出力ギヤとの距離が離れ過ぎたり接近し過ぎたりすることを防止することができるので、各ギヤの磨耗を防止すると共に、駆動力の伝達精度を向上させることができる。
また、請求項5に記載の駆動伝達装置において、遊星ギヤは、回転軸の片側のみに設けられた軸受により回転可能に支持されていてもよいが、請求項6に記載のように、遊星ギヤの回転軸の両側に設けられた軸受にて、回転可能かつ変位可能に支持されていることが望ましい。
このようにすれば、請求項2に記載の発明の効果と同様に、遊星ギヤの剛性が向上するので、より確実に遊星ギヤおよび出力ギヤの位置関係を維持することができ、駆動力の伝達精度を更に向上させることができる。
また、請求項5または請求項6に記載の駆動伝達装置は、請求項7に記載のように、電子写真方式の画像形成装置において、トナー画像が形成された記録媒体を搬送しながら加熱することにより、記録媒体上の画像を定着させる定着器、を駆動するための装置であって、出力ギヤは、本体部に配置されると共に、入力ギヤおよび遊星ギヤは、本体部に対して分離可能なギヤユニットに配置されており、出力ギヤは、定着器を回転駆動するために該定着器に形成されたギヤと直接噛合するよう構成されているとよい。
つまり、請求項5または請求項6に記載の駆動伝達装置は、請求項3の記載と同様に、画像形成装置に限らず、回転駆動力を伝達する装置であれば適用することができるが、請求項7に記載のように、特に、電子写真方式の画像形成装置であっては、一般的に定着器の駆動負荷が大きく、駆動に精度を必要とするため、出力ギヤと定着器に形成されたギヤとを直接噛合するよう構成しているのである。
このようにすれば、駆動負荷が大きい定着器であっても安定した回転駆動ができ、延いては、画像形成装置が形成する画像の品質を向上させることができる。
次に、請求項8に記載の発明は、感光体に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより現像し、可視像を形成する現像手段と、前記感光体に対向して位置し、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体を搬送しながら、該記録媒体に転写された画像を加熱または加圧により定着させる定着手段と、を備える画像形成装置において、前記定着手段は、当該画像形成装置の本体部に対して分離可能に構成された定着ユニットに搭載されており、該定着ユニットを前記本体部に装着した際に、前記本体部側の駆動源となる第1ギヤから前記定着ユニット側の第2ギヤに、前記定着手段を回転駆動するための駆動力を伝達可能に構成され、前記第1ギヤから前記第2ギヤに駆動力を伝達するための駆動伝達装置として、請求項1〜請求項4の何れかに記載の駆動伝達装置を備えたことを特徴としている。
つまり、電子写真方式の画像形成装置では、一般的に定着器の駆動負荷が大きいため、定着器の駆動伝達装置に請求項1〜請求項4の何れかに記載の駆動伝達装置を採用し、この駆動伝達装置により定着器を駆動するように構成しているのである。
このようにすれば、画像形成装置に備えられた定着器は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の駆動伝達装置により精度よく駆動されるので、画像形成装置が形成する画像の品質を向上させることができる。
また、請求項8に記載の画像形成装置において、請求項9に記載のように、第1ギヤは、本体部に対して分離可能なギヤユニットに配置された第3ギヤにより、第3ギヤが所定方向に回転する際にのみ第1ギヤに噛合する遊星ギヤを介して、回転駆動される構成であって、第3ギヤから第1ギヤに駆動力を伝達するための駆動伝達装置として、請求項5〜請求項7の何れかに記載の駆動伝達装置を備えたことが好ましい。
このような構成であれば、例えば、記録媒体が画像形成装置内に詰まった場合等の問題が発生した場合に、遊星ギヤと第1ギヤとの噛合状態を解除することができるので、定着器等のローラを手動で回転させて、記録媒体を取り除くといった作業を行う際の負荷を小さくすることができる。
更に、請求項9に記載の画像形成装置において、請求項10に記載のように、ギヤユニットには、モータを含む複数のギヤを収納しており、複数のギヤは、モータに駆動されることにより、露光手段が有する感光体、現像手段が有する曲面上にて静電潜像を現像するための現像ローラ、転写手段が有する記録媒体に画像を転写するための転写ローラ、および定着手段が有する定着器、を回転駆動させることが望ましい。
つまり、ギヤユニットに、モータと、感光体、現像ローラ、転写ローラ、および定着器を駆動するための複数のギヤを収納しておくことにより、1つのモータにより感光体、現像ローラ、転写ローラ、および定着器を駆動できるように構成しているのである。
このようにすれば、複数のモータを使用して感光体、現像ローラ、転写ローラ、および定着器を駆動するときのように、各モータの同期を取る必要がないので、モータの制御を容易にすることができる。
また、請求項10に記載の画像形成装置において、請求項11に記載のように、ギヤユニット内のギヤ、若しくはギヤユニット内のギヤと噛合するギヤは、画像形成装置の本体部内に形成された記録媒体の搬送路の片側に、近接して配置されることが好ましい。
このようにすれば、本体部側面の空間を有効に使用することができ、延いては、画像形成装置の小型化をすることができる。
更に、請求項11に記載の画像形成装置において、請求項12に記載のように、ギヤユニットに収納された複数のギヤのうち、少なくとも1つのギヤの回転軸上には、本体部に形成された挿通孔と係合可能な挿通部材が設けられていることが望ましい。
このようにすれば、挿通部材が設けられたギヤの位置決めをすると同時に、ギヤ収納部の位置決めをすることができる。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用されたレーザプリンタ1を示す斜視図である。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、給紙トレイ6と、排紙トレイ46と、通気孔62A、Bと、レーザプリンタ1の状態を表示する表示部60と、レーザプリンタ1の動作設定等を行う操作部61と、レーザプリンタ1のメインスイッチである電源スイッチ63と、を備えている。
給紙トレイ6は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着されており、この中に用紙3(図2参照)を積層して収納するために用いられる。
また、排紙トレイ46は、レーザプリンタ1により画像形成され、排出された用紙3を保持するために用いられる。
そして、通気孔62A、Bは、本体ケーシング2内の熱を放出し易くするためのものであり、多数の長孔により構成されている。
次に、本体ケーシング2の内部について説明する。図2は、レーザプリンタ1の要部側断面図である。
図2において、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3(本発明でいう記録媒体)を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
フィーダ部4は、前述した給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉取りローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
用紙押圧板7は、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25とを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に配設されるばね25aによって、マルチパーパス側給紙パット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスユニット17、定着ユニット18などを備えている。
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示省略)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22、23および24などを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット17の感光体としての感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射させている。
プロセスユニット17は、スキャナユニット16の下方に配設され、図2に示すように、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリッジ26内に、感光ドラム27、現像カートリッジ28、スコロトロン型帯電器29、転写手段としての転写ローラ30、クリーニングローラ51を備えている。
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ31(本発明でいう現像手段)、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーボックス34などを備えている。
トナーボックス34内には、トナーが充填されている。そして、トナーボックス34内のトナーは、トナーボックス34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36の矢印方向(時計方向)への回転により、攪拌されて、トナーボックス34の側部に開口されたトナー供給口37から放出される。なお、トナーボックス34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃される。
トナー供給口37の側方位置には、供給ローラ33が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設されており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設されている。そして、これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、磁気特性を持たない導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、現像バイアスが印加される。
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
感光ドラム27は、現像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31と対向するような状態で矢印方向(時計方向)に回転可能に配設されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。なお、この感光ドラム27は、図示しないメインモータからの動力によって回転駆動されるように構成されている。
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
そして、感光ドラム27の表面は、その感光ドラム27の回転に伴なって、まず、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
転写ローラ30(本発明でいう転写手段)は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向するように配置され、ドラムカートリッジ26に矢印方向(反時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光ドラム27の表面上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との間を通る間に用紙3に転写される。
定着ユニット18は、プロセスユニット17の側方下流側に配設され、ギヤが形成された定着ローラ41(本発明でいう定着器、定着手段、従動ギヤ、および第2ギヤ)、定着ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら定着ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。定着ローラ41は、金属製で、加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスユニット17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が定着ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に加熱および加圧することにより定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
また、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するために、反転搬送部47が設けられている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
排紙ローラ45は、1対のローラからなり、正回転および逆回転の切り換えができるように構成されている。この排紙ローラ45は、上記したように、排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に回転する。
反転搬送パス48は、排紙ローラ45から画像形成部5の下方に配設される複数の反転搬送ローラ50まで用紙3を搬送することができるように、上下方向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ローラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けられており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス48に向かう方向に切り換えることができるように構成されている。
反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に複数設けられており、最も上流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置されるように設けられている。
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、この反転搬送部47が、次のように動作される。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送られ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転するとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス48に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するようにする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られる用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられる。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画像形成部5に向けて送られ、これによって、用紙3の両面に所定の画像が形成される。
次に、感光ドラム27、現像ローラ31、および定着ローラ41を駆動するギヤを搭載したメインギヤユニット67について図3〜図5を用いて説明する。図3は本体ケーシング2を取り外した際における電源スイッチ63側の側面を示す斜視図、図4はメインギヤユニットを示す説明図、図5は反転搬送ローラ50を駆動する反転搬送ギヤ82の固定状態を示す説明図である。
先ず、本体ケーシング2を取り外した状態における電源スイッチ63側の側面は、図3に示すように、サイドフレーム66が露見しており、このサイドフレーム66の裏側には、用紙3が搬送される搬送路、スキャナユニット16、プロセスユニット17、定着ユニット18等が配置されている。
また、サイドフレーム66には、後述するメインギヤユニット67と、給紙ローラ8やレジストローラ12等を駆動するためのギヤを収納する搬送ギヤユニット68と、排気ファン(図示省略)により送出される本体ケーシング2内部の熱を通気孔62Aまで導くための放熱ダクト69と、を備えている。
メインギヤユニット67は、モータ71および多数のギヤを備え、多くのギヤが見えない状態(つまり裏向き)で、サイドフレーム66に固定されている。
このメインギヤユニット67を取り外し、ギヤが見える状態(つまり表向き)にすると、図4に示す状態になる。
メインギヤユニット67には、図4に示すように、モータ71と、減速ギヤ72と、感光ドラム駆動ギヤ73(本発明でいう入力ギヤ、および第3ギヤ)と、中間ギヤ74、75と、現像ローラ駆動ギヤ76と、記録媒体を搬送するための駆動力を伝達するための搬送系ギヤ77〜80と、遊星ギヤ70と、可変ギヤ81と、反転搬送ローラ50を駆動するための反転搬送ギヤ82とが搭載されており、メインギヤユニット67に搭載された全てのギヤは、モータ71により駆動される。
遊星ギヤ70および可変ギヤ81は、モータ71の回転方向に応じて変位する構成となっており、モータ71が順方向(図4に示す状態では時計回り)に回転する際には、実線にて示す位置に移動し、モータ71が逆方向(図4に示す状態では反時計回り)に回転する際には、一点鎖線にて示す位置に移動する。
つまり、メインギヤユニット67をサイドフレーム66に固定した状態でモータ71が順方向に回転すれば、遊星ギヤ70は定着ローラ駆動ギヤ83(本発明でいう駆動ギヤ、出力ギヤ、および第1ギヤ)と噛合すると共に、可変ギヤ81は搬送ギヤユニット68内に配置されたギヤと噛合する。また、モータ71が逆方向に回転すれば、遊星ギヤ70と定着ローラ駆動ギヤ83との噛合状態、および可変ギヤ81と搬送ギヤユニット68内に配置されたギヤとの噛合状態が解除される。
ここで、遊星ギヤ70は、遊星ギヤ70の回転軸70A(本発明でいう係止部)が軸受70B(図4の状態では軸受70Bの右側)に押し付けられながら回転することにより変位するように構成されている。また、可変ギヤ81は、駆動系ギヤ79の回転軸79Aを回転中心として、実線にて示す位置から一点鎖線にて示す位置まで変位可能であって、駆動系ギヤ79の回転運動に連動して支持部81Aが変位することに伴って、変位するように構成されている。
また、反転搬送ギヤ82は、モータ71により、減速ギヤ72、搬送系ギヤ77、79、80を介して駆動されるように構成されている。この反転搬送ギヤ82は、図5(A)に示すように、2段ギヤに回転軸82Aが挿通された構成であって、メインギヤユニット67がサイドフレーム66に装着される際には、図5(B)に示すように、反転搬送ギヤ82の回転軸82Aがサイドフレーム66に形成された挿通孔66Cに挿通され、位置決め固定される。この際、反転搬送ギヤ82は、図5(B)における一点鎖線にて示す位置にあって、反転搬送ローラ50を駆動するための反転入力ギヤ85と適切に噛合する。
次に、定着ユニット18およびメインギヤユニット67をレーザプリンタ1に装着し、遊星ギヤ70から定着ローラ駆動ギヤ83を介して定着ローラ41に駆動力を伝達する機構について図6〜図8を用いて説明する。図6は、レーザプリンタ1の本体の内側からサイドフレーム66側を見た場合(つまり、図3において、紙面奥側から手前側を見た場合)の定着ローラ駆動ギヤ83付近の側面図、図7はその斜視図、図8は遊星ギヤ70および定着ローラ駆動ギヤ83の断面図である。
図6に示すように、サイドフレーム66には、定着ユニット固定台84が配置されており、定着ローラ41が備えられた定着ユニット18は、定着ユニット固定台84に載置された状態で固定されることになる。この定着ユニット18を定着ユニット固定台84に載置する際には、定着ユニット18を、図6における実線にて示す位置から、一点鎖線にて示す位置に移動させる。ここで、定着ローラ駆動ギヤ83の回転軸であるピン83A(本発明でいう係合部)は、図7に示すように、定着ユニット固定台84から紙面手前方向に突出しており、図6における一点鎖線にて示す位置に定着ユニット18を移動させた際には、定着ユニット18に形成された係合部18Aとピン83Aとが係合するよう構成されている。
尚、係合部18Aとピン83Aとが係合する際には、サイドフレーム66に配置された定着ローラ駆動ギヤ83と、定着ユニット18に配置された定着ローラ41とは、適切な位置にて噛合するようになっている。
また、図6に示すように、サイドフレーム66において、定着ユニット固定台84が配置された位置の斜め上方には、係止孔66A(本発明でいう係止部)が形成されており、遊星ギヤ70の回転軸70Aは、この係止孔66Aおよび軸受70Bにより規定される範囲内にて変位する。つまり、遊星ギヤ70の回転軸70Aは、図7に示すように、係止孔66Aに係合可能な程度の長さを有しており、定着ローラ駆動ギヤ83側に変位すると係止孔66Aに係合されるよう構成されているのである。
ここで、遊星ギヤ70の回転軸70Aが係止孔66Aと係合する際に、遊星ギヤ70と定着ローラ駆動ギヤ83とは、適切に噛合する位置に保持されるよう設定されている。
また、遊星ギヤ70は、図8(A)に示すように、回転軸70Aの両側にある軸受70Bにて変位可能に両端支持されている。
ところで、遊星ギヤ70の変位可能な範囲は、回転軸70Aの軸受70Bおよび係止孔66Aの大きさおよび位置により規定されるが、本実施形態の遊星ギヤ70では、軸受70Bにより規定される変位範囲内における最下端近傍の位置にて、係止孔66Aにより回転軸70Aが係止されるので、遊星ギヤ70は、軸受70Bにより規定される変位範囲内の最下端まで変位することはない。
また、定着ローラ駆動ギヤ83は、図8(B)に示すように、サイドフレーム66に配設されたギヤカバー66Bと、定着ユニット固定台84とにより、両端支持されている(ギヤカバー66Bおよび定着ユニット固定台84が、本発明でいう軸受として機能する)。
次に、上記に説明したメインギヤユニット67に搭載されたギヤおよび定着ローラ駆動ギヤ83が、感光ドラム27、現像ローラ31、および定着ローラ41を駆動する機構について図9を用いて説明する。図9は、レーザプリンタ1に含まれる主要ギヤの位置関係を示す模式図である。
図9には、メインギヤユニット67に備えられたギヤのうち、搬送系ギヤ77〜80、可変ギヤ81、および反転搬送ギヤ82を除くギヤを破線にて示し、サイドフレーム66に配置された定着ローラ駆動ギヤ83(図3参照)、感光ドラム27、現像ローラ31、および定着ローラ41を実線にて示している。
尚、図9に示す各ギヤは、図3と同様に、電源スイッチ63側の側面側から透視した状態を表示しているため、図4に示すメインギヤユニット67のギヤ配置とは、左右対称になっている。
図9に示すように、モータ71が順方向(図9に示す状態では反時計回り)に駆動すると、モータ71の回転軸に配置されたピニオンギヤ71Aと噛合する減速ギヤ72が駆動され、減速ギヤ72の駆動に伴って、減速ギヤ72と噛合する感光ドラム駆動ギヤ73を駆動させる。
感光ドラム駆動ギヤ73は、感光ドラム27に形成されたギヤと噛合し、感光ドラム27を駆動させる。また、感光ドラム駆動ギヤ73は、中間ギヤ74、75を介して現像ローラ駆動ギヤ76を駆動させる。
そして、現像ローラ駆動ギヤ76は、現像ローラ31に形成されたギヤと噛合し、現像ローラ31を駆動させる。
また、感光ドラム駆動ギヤ73は、遊星ギヤ70と常時噛合しており、遊星ギヤ70は、モータ71が順方向に回転している際には、定着ローラ駆動ギヤ83と噛合し、定着ローラ駆動ギヤ83を駆動させる。
そして、定着ローラ駆動ギヤ83は、定着ローラ41に形成されたギヤと噛合し、定着ローラ41を駆動させる。
以上のように詳述したレーザプリンタ1でおいては、定着ローラ駆動ギヤ83の回転軸であるピン83Aおよび定着ユニット18に形成された係合部18Aを係合させることにより、サイドフレーム66に配置された定着ローラ駆動ギヤ83と、定着ユニット18に配置された定着ローラ41とが適切な位置関係で噛合するようにしている。
従って、定着ローラ駆動ギヤ83の回転軸から遠い位置に配置された係合部と定着ユニット18に形成された係合部18Aとを係合させる場合と比較して、各ギヤに加わる振動や負荷等が定着ローラ駆動ギヤ83および定着ローラ41の位置関係に与える影響を受け難くすることができ、定着ローラ駆動ギヤ83と定着ローラ41との位置決めを確実に行うことができる。このため、各ギヤの磨耗を防止すると共に、定着ローラ駆動ギヤ83から定着ローラ41へ駆動力を確実に伝達することができる。
また、定着ローラ駆動ギヤ83は、回転軸の両側に設けられた軸受にて、回転可能に支持されており、定着ローラ駆動ギヤ83の剛性が向上するので、より確実に定着ローラ駆動ギヤ83および定着ローラ41の位置関係を固定することができ、駆動力の伝達精度を更に向上させることができる。
更に、遊星ギヤ70についても同様に、遊星ギヤ70の回転軸の両側に設けられた軸受70Bにて、回転可能かつ変位可能に支持されており、遊星ギヤ70の剛性が向上するので、より確実に遊星ギヤ70および定着ローラ駆動ギヤ83の位置関係を維持することができ、駆動力の伝達精度を更に向上させることができる。
加えて、駆動負荷が大きく駆動に精度を必要とする定着ローラ41を回転駆動させるための機構に定着ローラ駆動ギヤ83および定着ローラ41を噛合させる機構を適用しているため、駆動負荷が大きい定着ローラ41であっても安定した回転駆動ができ、延いては、レーザプリンタ1が形成する画像の品質を向上させることができる。
また、定着ローラ駆動ギヤ83は定着ローラ41を直接駆動するので、定着ユニット18内の別のギヤを介して定着ローラ41を駆動する場合に比べ、ギヤの抵抗や遊びによる伝達精度の低下を防止することができる。
更に、遊星ギヤ70の回転軸70Aおよびサイドフレーム66に形成された係止孔66Aは、前記遊星ギヤ70と前記定着ローラ駆動ギヤ83とが噛合する際に互いに係合するよう構成しているので、遊星ギヤ70が定着ローラ駆動ギヤ83と噛合する際に、遊星ギヤ70と定着ローラ駆動ギヤ83との距離が離れ過ぎたり接近し過ぎたりすることを防止することができ、各ギヤの磨耗を防止すると共に、駆動力の伝達精度を向上させることができる。
また、定着ローラ駆動ギヤ83は、サイドフレーム66に配置されると共に、感光ドラム駆動ギヤ73および遊星ギヤ70は、サイドフレーム66に対して分離可能なメインギヤユニット67に配置されており、定着ローラ駆動ギヤ83は、定着ローラ41に形成されたギヤと直接噛合するよう構成されているので、駆動負荷が大きい定着ローラ41を遊星ギヤ70を介して駆動させる場合であっても安定した回転駆動ができ、延いては、レーザプリンタ1が形成する画像の品質を向上させることができる。
更に、遊星ギヤ70および可変ギヤ81は、モータ71が逆回転した際に、噛合状態が解除するように構成されているので、用紙3がレーザプリンタ1内に詰まった場合等の問題が発生した場合に、定着ローラを手動で回転させて、用紙3を取り除くといった作業を行う際の負荷を小さくすることができる。
また、メインギヤユニット67には、モータ71を含む複数のギヤを収納しており、複数のギヤは、モータ71に駆動されることにより、感光ドラム27、現像ローラ31、転写ローラ30、および定着ローラ41、を回転駆動させるので、複数のモータを使用して感光ドラム27、現像ローラ31、転写ローラ30、および定着ローラ41を駆動するときのように、各モータの同期を取る必要がなく、モータ71の制御を容易にすることができる。
更に、メインギヤユニット67内のギヤ、若しくはメインギヤユニット67内のギヤと噛合する定着ローラ駆動ギヤ83は、レーザプリンタ1の本体部内に形成された用紙3の搬送路の片側にあるサイドフレーム66に近接して配置されているので、サイドフレーム66近傍の空間を有効に使用することができ、延いては、レーザプリンタ1の小型化をすることができる。
また、メインギヤユニット67に収納された反転搬送ギヤ82の回転軸82Aと、サイドフレーム66に形成された挿通孔66Cとは、係合可能に構成されているので、メインギヤユニット67をサイドフレーム66に装着する際に、反転搬送ギヤ82の位置決めをすると共に、メインギヤユニット67の位置決めをすることができる。
本実施形態のレーザプリンタ1において、定着ローラ駆動ギヤ83および遊星ギヤ70は、各回転軸83A、70Aの両側に設けられた軸受70Bにより回転可能に支持するよう構成したが、特に、このようにする必要はなく、例えば、各回転軸83A、70Aの片側のみに設けられた軸受により回転可能に支持されていてもよい。
また、定着ローラ41は、サイドフレーム66に配置された定着ローラ駆動ギヤ83により直接駆動されるように構成したが、特に、このように構成する必要はなく、定着ローラ駆動ギヤ83により駆動される定着ユニット18内の別のギヤを介して定着ローラ41を駆動されるよう構成してもよい。
更に、本実施形態では、レーザプリンタ1を駆動する機構として、定着ローラ駆動ギヤ83、定着ローラ41、遊星ギヤ70等の動作を説明したが、この機構は、レーザプリンタ1に限らず、その他の装置であっても回転駆動力を伝達する装置であれば適用することができる。
レーザプリンタを示す斜視図である。 レーザプリンタを示す要部側断面図である。 本体ケーシングを取り外した際における電源スイッチ側の側面を示す斜視図である。 メインギヤユニットを示す説明図である。 反転搬送ギヤの固定状態を示す説明図である。 定着ローラ駆動ギヤ付近を示す側面図である。 定着ローラ駆動ギヤ付近を示す斜視図である。 定着ローラ駆動ギヤおよび遊星ギヤを示す断面図である。 レーザプリンタに含まれる主要ギヤの位置関係を示す模式図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、2…本体ケーシング、3…用紙、4…フィーダ部、5…画像形成部、6…給紙トレイ、7…用紙押圧板、8…給紙ローラ、9…給紙パット、10、11…紙粉取りローラ、12、13…レジストローラ、14…マルチパーパストレイ、15…マルチパーパス側給紙ローラ、16…スキャナユニット、17…プロセスユニット、18…定着ユニット、18A…係合部、19…ポリゴンミラー、20、21…レンズ、22、24…反射鏡、25…マルチパーパス側給紙パット、26…ドラムカートリッジ、27…感光ドラム、28…現像カートリッジ、29…スコロトロン型帯電器、30…転写ローラ、31…現像ローラ、32…層厚規制ブレード、33…供給ローラ、34…トナーボックス、35…回転軸、36…アジテータ、37…トナー供給口、38…窓、39…クリーナ、40…押圧部、41…定着ローラ、42…押圧ローラ、43…搬送ローラ、44…排紙パス、45…排紙ローラ、46…排紙トレイ、47…反転搬送部、48…反転搬送パス、49…フラッパ、50…反転搬送ローラ、51…クリーニングローラ、60…表示部、61…操作部、62A…通気孔、63…電源スイッチ、66…サイドフレーム、66A…係止孔、66B…ギヤカバー、66C…挿通孔、67…メインギヤユニット、68…搬送ギヤユニット、69…放熱ダクト、70…遊星ギヤ、70A…回転軸、70B…軸受、71…モータ、71A…ピニオンギヤ、72…減速ギヤ、73…感光ドラム駆動ギヤ、74、75…中間ギヤ、76…現像ローラ駆動ギヤ、77〜80…駆動系ギヤ、79A…回転軸、81…可変ギヤ、81A…支持部、82…反転搬送ギヤ、82A…回転軸、83…定着ローラ駆動ギヤ、83A…ピン、84…定着ユニット固定台、85…反転入力ギヤ。

Claims (12)

  1. 第1部材に配置された駆動ギヤと、
    前記第1部材に対して分離可能に構成された第2部材に配置された従動ギヤと、
    を備え、
    前記第1部材および前記第2部材には、前記駆動ギヤと前記従動ギヤとが噛合する位置にて、互いに係合可能な係合部がそれぞれ配置され、該各係合部を互いに係合させることにより、前記駆動ギヤから前記従動ギヤに駆動力を伝達するよう構成され、
    前記各係合部の何れかは、前記駆動ギヤまたは前記従動ギヤの回転中心軸上に配置されていること
    を特徴とする駆動伝達装置。
  2. 前記駆動ギヤまたは前記従動ギヤは、回転軸の両側に設けられた軸受にて、回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  3. 当該駆動伝達装置は、
    画像が形成された記録媒体を搬送しながら加熱または加圧することにより、該記録媒体上の画像を定着させる定着器、
    を駆動するための装置であって、
    前記駆動ギヤは、前記画像形成装置の本体部に配置されると共に、
    前記定着器は、前記本体部に対して分離可能な定着ユニットに配置されており、
    前記従動ギヤは、前記定着ユニットに配置されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動伝達装置。
  4. 前記従動ギヤは、前記定着器に直接組み付けられていることを特徴とする請求項3に記載の駆動伝達装置。
  5. 第1部材に配置された出力ギヤと、
    前記第1部材に対して分離可能に構成された第2部材に配置された入力ギヤと、該入力ギヤに噛合し、該入力ギヤの回転方向に応じて、回転中心軸の位置を変位可能な遊星ギヤと、
    を備え、前記入力ギヤが所定方向に回転する際にのみ、前記遊星ギヤと前記出力ギヤとが噛合し、前記入力ギヤから前記出力ギヤに駆動力を伝達するよう構成された駆動伝達装置において、
    前記遊星ギヤの回転中心軸上および前記第1部材には、前記遊星ギヤと前記出力ギヤとが噛合する際に互いに係合し、前記遊星ギヤの移動範囲を規定する係止部が、それぞれ配置されていること
    を特徴とする駆動伝達装置。
  6. 前記遊星ギヤは、該遊星ギヤの回転軸の両側に設けられた軸受にて、回転可能かつ変位可能に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の駆動伝達装置。
  7. 当該駆動伝達装置は、
    画像が形成された記録媒体を搬送しながら加熱または加圧することにより、該記録媒体上の画像を定着させる定着器、
    を駆動するための装置であって、
    前記出力ギヤは、前記画像形成装置の本体部に配置されると共に、
    前記入力ギヤおよび前記遊星ギヤは、前記本体部に対して分離可能なギヤユニットに配置されており、
    前記出力ギヤは、前記定着器を回転駆動するために該定着器に形成されたギヤと直接噛合すること
    を特徴とする請求項5または請求項6に記載の駆動伝達装置。
  8. 感光体に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより現像し、可視像を形成する現像手段と、
    前記感光体に対向して位置し、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記記録媒体を搬送しながら、該記録媒体に転写された画像を加熱または加圧により定着させる定着手段と、
    を備える画像形成装置において、
    前記定着手段は、
    当該画像形成装置の本体部に対して分離可能に構成された定着ユニットに搭載されており、
    該定着ユニットを前記本体部に装着した際に、前記本体部側の駆動源となる第1ギヤから前記定着ユニット側の第2ギヤに、前記定着手段を回転駆動するための駆動力を伝達可能に構成され、
    前記第1ギヤから前記第2ギヤに駆動力を伝達するための駆動伝達装置として、請求項1〜請求項4の何れかに記載の駆動伝達装置を備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 前記第1ギヤは、前記本体部に対して分離可能なギヤユニットに配置された第3ギヤにより、該第3ギヤが所定方向に回転する際にのみ前記第1ギヤに噛合する遊星ギヤを介して、回転駆動される構成であって、
    該第3ギヤから前記第1ギヤに駆動力を伝達するための駆動伝達装置として、請求項5〜請求項7の何れかに記載の駆動伝達装置を備えたこと
    を特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記ギヤユニットには、モータを含む複数のギヤを収納しており、
    該複数のギヤは、前記モータに駆動されることにより、前記露光手段が有する感光体、前記現像手段が有する曲面上にて静電潜像を現像するための現像ローラ、前記転写手段が有する記録媒体に画像を転写するための転写ローラ、および前記定着手段が有する定着器、を回転駆動させること
    を特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記ギヤユニット内のギヤ、若しくは該ギヤユニット内のギヤと噛合するギヤは、当該画像形成装置の本体部内に形成された記録媒体の搬送路の片側に、近接して配置されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記ギヤユニットに収納された複数のギヤのうち、少なくとも1つのギヤの回転軸上には、前記本体部に形成された挿通孔と係合可能な挿通部材が設けられていること
    を特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。

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