JP2005043752A - レンズ鏡胴 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、カム筒を回動させるギア環が、長期間円滑に動作するレンズ鏡胴を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ鏡胴36は、押え環88とギア環66との間に摺動用シート材200、200…を介在させ、スプリングワッシャ212の付勢力によって最上層の摺動用シート材200をギア環66の下面に押圧している。摺動用シート材200は、切込み208によって押え環88とギア環66との間に取り外し可能に装着されている。ギア環66の下面に押圧されている最上層の摺動用シート材200が磨耗、摩滅すると、最上層の摺動用シート材200の舌状部206を引っ張って切込み208を破り、摺動用シート材200をレンズ鏡胴36から取り外す。これにより、新しい摺動用シート材200が露出してギア環66に摺接するので、ギア環66の摺動性が良好な初期状態に復帰する。
【選択図】 図4

Description

本発明はレンズ鏡胴に係り、特にフィルムの画像を画像センサーによって撮像しデジタル画像データを取得するフィルムスキャナ用のレンズ鏡胴に関する。
従来から、写真原画が記録されたロール状写真フイルムの現像やプリント、あるいはコンパクトディスクなどの記録媒体への書込処理を行う写真現像/処理所(以下、「ラボ」という。)が知られている(例えば、特許文献1)。
このようなラボでは、ロール状写真フィルムを給送装置と巻取装置との間で走行するように支持し、連続走行又は間欠走行の途中で光源からの照明光を照射し、写真フイルムを透過した画像光を、フォーカスレンズを介してCCDなどの画像センサーで撮像することによりデジタル画像データを取得する。このデジタル画像データを記録媒体へ書き込んだり、あるいは、このデジタル画像データを基にレーザスキャニングを行うレーザー露光ユニットによって印画紙に画像を露光したりする。
前記フォーカスレンズが設けられたレンズ鏡胴は、固定筒、カム筒、ギア環、及び押え環などから構成されており、固定筒の内側にカム筒が配置され、固定筒の外周部にギア環と押え環とが取り付けられている。ギア環は、固定筒に開口された切欠部を介してカム筒に連結されている。よって、ギア環がモータによって回動されると、カム筒が連動して回動し、カム環のカム溝及び固定筒の直進溝に係合されているフォーカスレンズ保持枠が光軸方向に移動する。この動作によってピントが合わされる。また、ギア環は、押え環にグリスを介して摺接されている。
特開平5−191766号公報
しかしながら、前記従来のレンズ鏡胴は、グリス切れによってギア環に動作不良が発生すると、グリスを補充するためにギア環及び押え環をカム筒や固定筒から取り外さなければならず手間がかかるという欠点があった。また、ギア環をカム筒から取り外すとカム筒の固定筒に対する位置がずれるため、ギア環の再組立時に手間のかかる光軸調整も行う必要があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ギア環が長期間円滑に動作するレンズ鏡胴を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、固定筒に固定された押え環に対し環状部材が摺動自在に支持されたレンズ鏡胴において、前記押え環と前記環状部材との間には、環状の摺動用シート材が介在されたことを特徴とする。
本発明によれば、押え環と環状部材であるギア環との間に環状の摺動用シート材を介在させたので、摺動用シート材の自己潤滑性によりギア環は、グリスを使用することなく長期間円滑に動作する。グリスの場合、1〜2年で揮発してグリス切れとなるが、摺動用シート材の場合は、それ以上の長期間の使用に耐え得ることができる。
また、本発明によれば、摺動用シート材の長期間使用による磨耗を考慮し、摺動用シート材を複数枚積層して配置するとともに、押え環と環状部材との間に取り外し可能に取り付けた。よって、環状部材に摺接されている摺動用シート材が磨耗、摩滅すると寿命と判断し、この摺動用シート材を取り外す。これにより、新しい摺動用シート材が露出して環状部材に摺接するので、環状部材の摺動性が良好な初期状態に復帰する。また、本発明は、摺動用シート材を取り外すだけで環状部材の摺動性を回復できるので、環状部材や押え環を取り外す必要がなく、これにより作業性が向上する。
更に、本発明は、押え環の、摺動用シート材との接触面に凹凸部を形成した。摺動用シート材は、押え環の凸部に対応する面が環状部材に摺接されるので、この面が磨耗、摩滅する。したがって、前記面が磨耗、摩滅した場合には、押え環に対する摺動用シート材の位置を変え、押え環の凹部に今まで対応していた面を、凸部に対応する面に位置変更する。これにより、摺動用シート材の新しい面が環状部材に摺接するので、環状部材の摺動性が良好な初期状態に復帰する。また、本発明は、摺動用シート材の位置を変更するだけで環状部材の摺動性を回復できるので、環状部材や押え環を取り外す必要がなく、これにより作業性が向上する。
本発明に係るレンズ鏡胴によれば、押え環と環状部材との間に環状の摺動用シート材を介在させたので、環状部材が長期間円滑に動作するレンズ鏡胴を提供できる。
また、本発明によれば、摺動用シート材を複数枚積層して配置するとともに、押え環と環状部材との間に取り外し可能に取り付け、環状部材に摺接されている摺動用シート材が磨耗、摩滅すると、この摺動用シート材を取り外し、新しい摺動用シート材を露出させて環状部材に摺接させたので、環状部材や押え環を取り外すことなく、環状部材の摺動性を元の初期状態に回復できる。
更に、本発明によれば、押え環の、摺動用シート材との接触面に凹凸部を形成したので、環状部材や押え環を取り外すことなく、摺動用シート材の位置を変更するだけで環状部材の摺動性を元の初期状態に回復できる。
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ鏡胴の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態のレンズ鏡胴36が設けられたフィルムスキャナ10の構造を示した断面図であり、図2はフィルムスキャナ10が適用されたラボ機12の要部構造を示した斜視図である。このラボ機12は、現像済みのロール状写真フィルム14のコマ画像16、16…を順次読み取るフィルムスキャナ10、及びコマ画像16、16…をカラーペーパー18に順次露光するレーザープリンタ20から構成される。
図1の如くフィルムスキャナ10のスキャナ本体22には、カセット取付テーブル24が設けられ、このカセット取付テーブル24にフィルムカセット26が着脱自在に取り付けられている。また、カセット取付テーブル24の下方には、ハロゲンランプ28が設けられ、ハロゲンランプ28とカセット取付テーブル24との間には、ハロゲンランプ28から照射された照明光を拡散する、拡散ボックス30(図2参照)が設けられている。拡散ボックス30によって拡散された前記照明光は、カセット取付テーブル24及びフィルムカセット26の下面に形成された光通過用開口部(不図示)を介して、フィルムカセット26に内蔵されたフィルムキャリア32の光学的開口部34(図2参照)に導かれる。フィルムキャリア32には写真フィルム14が、そのコマ画像16、16…が並ぶ方向に沿って走行するようにガイドされ、その走行中又は間欠走行途中において光学的開口部34に位置したコマ画像16が前記照明光によって照明される。
コマ画像16を透過した画像光は、フィルムカセット26の上面に形成された光通過用開口部(不図示)からレンズ鏡胴36のフォーカスレンズ38に導かれ、このフォーカスレンズ38によってRGB3ラインCCD又は3色エリアCCD等を用いたスキャナ60の結像面に結像される。なお、以下の説明では3ラインCCDを用いた例を示すが、スキャナに用いる画像読取素子はこれに限られるものではない。
レンズ鏡胴36は、カセット取付テーブル24の上方に設けられた昇降ヘッド40に設置され、この昇降ヘッド40はモータ42、ねじ棒44、昇降ガイドロッド46、及びスライダ48などからなる送りねじ装置50によって、スキャナ本体22に昇降自在に支持されている。また、モータ42の動力をねじ棒44に伝達する動力伝達機構は、プーリ52、54及び無端状ベルト56からなるベルト伝達機構が適用されている。このように構成された送りねじ装置50によってレンズ鏡胴36を昇降移動させると、フィルムキャリア32の光学的開口部34に位置したコマ画像16に対するフォーカスレンズ38の距離が変わるので、撮影倍率を変更することができる。
一方、レンズ鏡胴36のフォーカス調整機構は、図1及び図3の如く固定筒62、カム筒64、ギア環(環状部材)66、及びモータ68などから構成される。固定筒62は、昇降ヘッド40のテーブル70に不図示のボルトによって固定され、この固定筒62の内側にカム筒64が摺動自在に配置されている。カム筒64にはカム溝72が形成され、固定筒62には直進溝74が形成されており、フォーカスレンズ38を保持したレンズ枠76のカムピン78、78…がカム溝72を介して直進溝74に嵌合されている。また、カム筒64は、固定筒62の基端部の周方向に形成された開口部80を介して連結ピン82によりギア環66に連結されている。このギア環66は、固定筒62に摺接されるとともに、ギア84を介してモータ68の駆動ギア86に噛合されている。したがって、モータ68の駆動力がギア86、84を介してギア環66に伝達され、ギア環66が回動されると、カム筒64がフォーカスレンズ38の光軸Pを中心に回動する。これにより、フォーカスレンズ38は、カム溝72と直進溝74とによる送り作用により光軸Pに沿って上下移動する。この上下移動動作によって、フォーカスレンズ38によるフォーカス調整がなされる。
ところで、レンズ鏡胴36のギア環66は、図4の如く固定筒62の外周面に固定された押え環88に、摺動用シート材200を介して摺接されることにより、固定筒62に対する上下方向の位置決めがなされている。
摺動用シート材200は図5の如く、環状に形成された本体シート202と長孔204が形成された舌状部206とからなっている。本体シート202は、ギア環66の下面と略同じ大きさに形成され、本体シート202の全面がギア環66の下面に接触される。一方で舌状部206の根元部分には切込208が形成され、この切込208を引き裂く方向に舌状部206を引っ張ると、切込208が引き裂かれ、環状の本体シート206が破断される。摺動用シート材200は、プラスチックなどの表面が滑らかで摩擦係数の小さい材料、又はビニル系のシートにポリフッ化エチレン系繊維(商品名「テフロン」)など潤滑材をコーティングしたもの、更に、自己潤滑性を有するものであれば適用できる。
このように形成された摺動用シート材200は、図6の如く本体シート202にレンズ鏡胴36の固定筒62を挿入していくことにより、固定筒62に4枚積層された状態で装着される。また、4枚の摺動用シート材200、200…は、図6の如く下方から挿入された受けリング210によって受けられるとともに、この受けリング210と押え環88との間に配置された、波形のスプリングワッシャ212の付勢力によって最上層の摺動用シート材200の本体シート202がギア環66の下面に押圧される。また、摺動用シート材200は、舌状片206が下方に折り曲げられ、その長孔204が押え環88に植設されたピン214に係合されている。
図3に示したRGB3ラインCCDスキャナ60は、フォーカスレンズ38を介して導かれてきたコマ画像を読み取り、この読み取った画像信号を、図2に示したレーザープリンタ20のA/D変換器90に出力する。画像信号は、ここでデジタル画像データに変換される。
デジタル画像データは、各処理部92、92…によってプリント濃度・カラー補正、トーン処理、シャープネス処理、オーバー・アンダー露光の補正、及び粒状抑制処理などの各種画像処理が行われた後、画像メモリ94に一旦記録される。そして、記録されたデジタル画像データは、画像メモリ94から順次読み出され、レーザー露光ユニット96に出力される。
レーザー露光ユニット96は、デジタル画像データをR、G、Bのレーザー光に変換する変換器を有している。この変換器によって変換されたRのレーザー光が半導体レーザー98によって、また、Gのレーザー光が固体レーザー100によって、そして、Bのレーザー光が固体レーザー102によって、それぞれ反射ミラー104に向けて照射される。R、G、Bのレーザー光は、反射ミラー104によってポリゴンミラー106に反射され、そして、回転するポリゴンミラー106から反射ミラー108を介してカラーペーパー18の露光ステージ110に照射される。カラーペーパー18は、所定の速度でロールペーパー112から送り出されているので、この送り出しとR、G、Bのレーザー光の照射とによってカラーペーパー18に走査露光が行われる。
実施の形態のフィルムスキャナ10は図3の如く、走行する写真フィルム14のうねりに起因するピントのずれを防止するために、電磁石118などからなるCCD移動装置120によって、写真フィルム14に対し昇降移動可能に設けられている。
電磁石118の下部には、スプリング122が電磁石118の吸引方向と同方向に連結され、スプリング122の下部には、電磁石118で吸引されるマグネット124が設けられている。また、このマグネット124の下部には、不図示の磁気シールド部材を介してRGB3ラインCCDスキャナ60が取り付けられている。電磁石118は、電流供給回路126から供給される電流によって駆動され、マグネット124を吸引する。これにより、RGB3ラインCCDスキャナ60がスプリング122の付勢力に抗して上昇する。また、電流供給回路126はマイコン128によって、電磁石118に供給する電流値が制御されている。このように電流値を制御することによって、マグネット124の吸引量、すなわち、RGB3ラインCCDスキャナ60の上下方向位置を制御することができる。
実施の形態の制御方法は、フィルムスキャナ10の電源が立ち上げられると、マイコン128は、電磁石118に所定の一定電流値を供給するように電流供給回路126を制御する。この時に上昇したRGB3ラインCCDスキャナ60の位置がホームポジションであり、このポジションを基準にして、その上下位置が制御されている。
マイコン128は、受光素子130から送信される情報に基づいて電流供給回路126を制御する。受光素子130は、図1に示した昇降ヘッド40に固定されるとともに、フォーカスレンズ38を介して出射されてきた、フォトダイオードなどの投光素子132からの光点滅信号を受光する。マイコン128は、後述するように受光素子130で受光された前記光点滅信号のパルス数に応じた制御信号を作成し、これを電流供給回路126に出力する。
投光素子132は、フィルムカセット26に内蔵され、フィルムカセット26がカセット取付テーブル24に取り付けられた際に、フィルムカセット26に形成された光通過用開口部(不図示)とフォーカスレンズ38とを介して受光素子130と正対する位置に設けられている。
一方、フィルムカセット26には、マイコン134が内蔵されている。このマイコン134は、フィルムカセット26がカセット取付テーブル24に取り付けられた際に、スキャナ本体22側から供給される電源によって駆動され、モータ136、138、及び距離センサ(検出手段)140を制御する。
モータ136は、24mmフィルムの写真フィルム14が巻回収納されたフィルムカートリッジ142のスプール144を正方向、及び逆方向に駆動することにより、フィルムカートリッジ142に収納された写真フィルム14の送り出し、及び巻き取りを行う。また、モータ138は、巻取スプール146の軸148を回転することにより、フィルムカートリッジ142から送り出されてきた写真フィルム14を巻取スプール146で巻き取る。なお、実施の形態では、24mmフィルムのフィルムカートリッジ142が装填される専用のフィルムカセット26について説明するが、フィルムカセットの種類はこれに限定されるものではなく、35mmフィルム、120フィルムなどの他のフィルムが装填される専用のフィルムカセットも別個に揃えられている。
距離センサ140は、超音波を用いたセンサであり、超音波トランスミッタ150と超音波レシーバ152とから構成される。超音波トランスミッタ150から発射された超音波は、走行中の写真フィルム14の面で反射され超音波レシーバ152で検出される。マイコン134は、超音波の前記発射から前記検出までの時間に基づいて距離センサ140から写真フィルム14までの距離を測定する。すなわち、うねりの無い写真フィルム14の場合は、写真フィルム14の平坦な表面と距離センサ140との間の一定の距離が測定されるが、写真フィルム14の面にうねりが生じていた場合には、その波状に変形した写真フィルム14の表面と距離センサ140との間隔に応じた距離が測定される。
マイコン134に伝えられる上記間隔に応じた距離情報は、投光素子132から受光素子130に光点滅信号として送信される。例えば、基準面(ここではフィルムキャリア32のフィルム走行面32Aに写真フィルム14の厚さを加えた面)に対し、うねりにより0.2mmの浮きが生じていた場合には、その浮き量に対応したビット数のパルスを光の点滅によって送信する。この光の点滅によるパルスの送信はパケットで時系列的に行われる。
受光素子130で前記光点滅信号が受光されると、マイコン128は、前記光点滅信号のパルス数に応じた制御信号を作成し、これを電流供給回路126に出力する。電流供給回路126は、前記制御信号に応じた電流を電磁石118に供給するので、電磁石118は、距離センサ140で測定された前記距離に基づいてその動作量が制御される。なお、図3の符号154、156は、フィルムカセット26とスキャナ本体22との間で、投光素子132及び受光素子130とともに双方向送受信を行うための投光素子、受光素子である。
次に、前記の如く構成されたレンズ鏡胴36の作用について説明する。
実施の形態のレンズ鏡胴36では、押え環88とギア環66との間に摺動用シート材200、200…を介在させ、スプリングワッシャ212の付勢力によって最上層の摺動用シート材200をギア環66の下面に押圧している。
これにより、ギア環66は、摺動用シート材200の自己潤滑性によって、グリスを使用することなく長期間円滑に動作することができる。グリスの場合、1〜2年で揮発してグリス切れとなるが、摺動用シート材200の場合は、それ以上の長期間の使用に耐え得ることができる。
また、レンズ鏡胴36によれば、摺動用シート材200の長期間使用による磨耗を考慮し、摺動用シート材200を複数枚(実施の形態では4枚)積層して配置するとともに、切込み208を形成することで押え環88とギア環66との間に取り外し可能に装着させている。したがって、ギア環66の下面に押圧されている最上層の摺動用シート材200が磨耗、摩滅すると、最上層の摺動用シート材200の舌状部206をピン214から取り外し、この舌状部206を引っ張って切込み208を破り、摺動用シート材200をレンズ鏡胴36から取り外す。これにより、新しい摺動用シート材200が露出してギア環66に摺接するので、ギア環66の摺動性が良好な初期状態に復帰する。なお、実施の形態のレンズ鏡胴36は、摺動用シート材200、200…を4枚積層したが、積層枚数はこれに限定されるものではなく何枚でもよい。
図7は、他の実施の形態のレンズ鏡胴236が示され、図4に示したレンズ鏡胴36と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付して説明する。
図7のレンズ鏡胴236においても、ギア環66と押え環88との間に図8の摺動用シート材200を介在させて構成されている。この摺動用シート材200は、図5に示した摺動用シート材200のように破断する必要がないため、切込み208は形成されていない。
図9の(A)、(B)に示すように押え環88は、摺動用シート材200との接触面である上面に凸部88A、凹部88Bが交互に形成されて構成されている。凸部88A、凹部88Bは各々6箇所形成されているので、凸部88A及び凹部88Bは30°間隔で形成される。
このような押え環88によって、摺動用シート材200は、押え環88の凸部88Aに当接されている面がギア環66の下面に摺接されるので、この面が磨耗、摩滅することになる。そして、この面が磨耗、摩滅すると、押え環88に対する摺動用シート材200の位置を変え、すなわち、押え環88に対して摺動用シート材200を30°回動し、押え環88の凹部88Bに今まで対応していた面を、凸部88Aに当接させる面に位置変更する。これにより、摺動用シート材200の磨耗、摩滅していない新しい面がギア環66に摺接するので、摺動性が良好な初期状態に復帰する。なお、押え環88には、前記30°を規定するための2本のピン214、214が30°の間隔をもって植設されており、このピン214、214に舌状部206の孔204を係合させることによって、摺動用シート材200の位置が前記の如く変更される。
ギア環を摺動自在に支持する押え環を有するレンズ鏡胴であれば、フィルムスキャナのレンズ鏡胴に限定されず、テレビカメラ用レンズ鏡胴にも利用することができる。
実施の形態のレンズ鏡胴が適用されたフィルムスキャナの構造を示す断面図 図1のフィルムスキャナが適用されたラボ機の要部構造を示した斜視図 図1のフィルムスキャナの要部構造を拡大して示した断面図 第1の実施の形態のレンズ鏡胴を示した正面図 図4のレンズ鏡胴に装着された摺動用シート材の平面図 第1の実施の形態のレンズ鏡胴の組立図 第2の実施の形態のレンズ鏡胴を示した正面図 図7のレンズ鏡胴に装着された摺動用シート材の平面図 図7のレンズ鏡胴に装着された押え環の平面図及び正面図
符号の説明
10…フィルムスキャナ、12…ラボ機、14…写真フィルム、16…コマ画像、18…カラーペーパー、20…レーザープリンタ、22…スキャナ本体、24…カセット取付テーブル、26…フィルムカセット、28…ハロゲンランプ、30…拡散ボックス、32…フィルムキャリア、34…光学的開口部、36…レンズ鏡胴、38…フォーカスレンズ、40…昇降ヘッド、60…RGB3ラインCCDスキャナ、62…固定筒、64…カム筒、66…ギア環(環状部材)、88…押え環、118…電磁石、120…CCD移動装置、122…スプリング、124…マグネット、126…電流供給回路、128…マイコン、130…受光素子、132…投光素子、134…マイコン、140…距離センサ、200…摺動用シート材、212…スプリングワッシャ

Claims (3)

  1. 固定筒に固定された押え環に対し環状部材が摺動自在に支持されたレンズ鏡胴において、
    前記押え環と前記環状部材との間には、環状の摺動用シート材が介在されたことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記摺動用シート材は、複数枚積層されて配置されるとともに前記押え環と前記環状部材との間に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記押え環の、前記摺動用シート材との接触面には凹凸部が形成され、該凸部に対する前記摺動用シート材の位置が変更可能であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
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