JP2005043526A - フランジ付き電子写真感光体および画像形成装置 - Google Patents
フランジ付き電子写真感光体および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005043526A JP2005043526A JP2003201366A JP2003201366A JP2005043526A JP 2005043526 A JP2005043526 A JP 2005043526A JP 2003201366 A JP2003201366 A JP 2003201366A JP 2003201366 A JP2003201366 A JP 2003201366A JP 2005043526 A JP2005043526 A JP 2005043526A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- photosensitive member
- electrophotographic photosensitive
- drum
- rib
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】印刷時の位置ずれ、例えば、多色印刷を実施した場合における色ずれの発生が少ないフランジ付き電子写真感光体およびそのようなフランジ付き電子写真感光体を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】ドラム素管1と、ドラム素管1に取り付けられたフランジ3と、ドラム素管1の周囲に形成された感光層と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体および画像形成装置において、フランジ3の中央部に、シャフトピンを挿通するための貫通孔15を設けるとともに、当該貫通孔15の周囲に、特定のリブ7を設けて、間接的に駆動源からの回転力を伝達する。
【選択図】 図1
【解決手段】ドラム素管1と、ドラム素管1に取り付けられたフランジ3と、ドラム素管1の周囲に形成された感光層と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体および画像形成装置において、フランジ3の中央部に、シャフトピンを挿通するための貫通孔15を設けるとともに、当該貫通孔15の周囲に、特定のリブ7を設けて、間接的に駆動源からの回転力を伝達する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷時の位置ずれ、例えば、カラー印刷時の色ずれの発生が少ないフランジ付き電子写真感光体、およびそのようなフランジ付き電子写真感光体を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フランジ付き電子写真感光体を備えた画像形成装置、例えば、複写機やカラープリンタにおいては、複数色を印刷しなければならず、その際の色ずれが問題になっている。そこで、このような色ずれの最小化を図るべく、ドラム素管の振れ精度、およびドラム素管の末端に設けるフランジ等の振れ精度、ひいては、複数の感光体ドラムの回転精度を高めることが望まれている。そのために、ドラム素管に対して、切削によりインロー加工を施したり、ドラム素管と、フランジとの間を一体成形したりするなどの工夫がなされている。
しかしながら、ドラム素管にインロー加工を施したり、ドラム素管とフランジを一体成形したりすると、それぞれ製造コストが高くなるという問題が見られた。
【0003】
そこで、簡易な構造において、周期的な回転ムラを防止すべく、図8に示すようなレーザプリンタに使用されるギア100において、干渉によるピッチムラの画像上の周期を0.22〜10mmの範囲外にした駆動伝達装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、歪みが少なく、真円度の高いフランジを装着することによって、カラー印刷の際の色ずれを少なくする円筒型電子写真感光体が提案されている(例えば、特許文献2参照)。より具体的には、図9に示すように、感光ドラム105に嵌合する筒状部107と、ハブ用スリーブ109と、環状リブ111と、を備え、これらが中間壁113によって連結されるとともに、環状リブ111の端部に複数のピンゲート115が配設されて成形されたフランジ117を装着することを特徴としている。また、かかるフランジ117をギア付きフランジとする場合には、筒状部107が延長されて、その外周にギアが設けられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−234987号 (特許請求の範囲等)
【特許文献2】
特開2000−352897号 (特許請求の範囲等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された駆動伝達装置は、周期的な回転ムラは少なくすることができたとしても、ドラム素管の振れ精度やフランジ等の振れ精度を向上させることは困難であった。すなわち、フランジに直接的にギアが設けられているため、色ずれの発生が大きいという問題が見られた。また、フランジに直接的にギアが設けられているため、かかるギアの大きさがフランジの大きさによって制約される一方、駆動系を小型化することが困難であるという問題も見られた。
また、特許文献2に開示された円筒型電子写真感光体は、製造方法が複雑であって、製造コストが高くなるばかりか、フランジに直接的にギアが設けられているため、色ずれ防止としては、いまだ不十分であるという問題が見られた。また、特許文献1と同様に、ギアの大きさがフランジの大きさによって制約される一方、駆動系を小型化することが困難であるという問題も見られた。
【0006】
そこで、従来の課題を鋭意検討した結果、フランジに設けてあるシャフトピンを挿通するための貫通孔の周囲に、特定のリブを設けることにより、該リブを介して間接的に駆動源からの回転力を伝達することができ、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度を向上できることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の目的は、ドラム素管やフランジの振れ精度が少なく、ひいては、例えば、多色印刷を実施した場合における色ずれのような、印刷時の位置ずれが少ないフランジ付き電子写真感光体およびそのようなフランジ付き電子写真感光体を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ドラム素管と、ドラム素管に取り付けられたフランジと、ドラム素管の周囲に形成された感光層と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体であって、フランジの中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔が設けてあるとともに、当該貫通孔の周囲に駆動力伝達用のリブが設けてあるフランジ付き電子写真感光体が提供され、上述した問題点を解決することができる。
すなわち、特定のリブを設けて、駆動源からの回転力を伝達するギアと係合させることにより、間接的に駆動源からの回転力を伝達することができる。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度を向上させることができ、例えば、多色印刷を実施した場合における色ずれのような、印刷時の位置ずれを少なくすることができる。
【0008】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、リブが、フランジに形成されている貫通孔を中心にして、120°間隔で、3つ均等配置してあることが好ましい。
このように構成することにより、駆動源からの回転力を効率的に伝達することができる。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度をさらに向上させることができ、また、フランジの耐久性を向上させることもできる。
【0009】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、リブが放射状に配置してあるとともに、当該リブの周囲に、リブの補強部が円状に設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、駆動源からの回転力を効率的に伝達することができる。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度をさらに向上させることができ、また、フランジの耐久性を向上させることもできる。
【0010】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、フランジにおけるドラム素管との接合部近傍に、スリットが設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、フランジのドラム素管への挿入が容易になるとともに、強固に圧入されるため、フランジが容易に脱離することが少なくなる。
【0011】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、フランジにおけるドラム素管との接合部近傍に、駆動源の回転力を伝えるギアとは別のギアが設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、フランジ付き電子写真感光体に近接して配置してある回収トナー搬送用スクリュー等を、フランジ付き電子写真感光体と同期させて回転させたり、振動を与えたりすることができる。
【0012】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、フランジと、ドラム素管との間に、アース板が設けてあるとともに、当該アース板の周囲に、ドラム素管の内面と接触するための突起部と、シャフトピンと接触するための接触片と、が設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、アース板を設けたフランジをドラム素管に圧入するときに、突起部がドラム素管の内面を傷付けると共に、接触片がシャフトピンに圧接し、ドラム素管とシャフトピンの導通を確実に図ることができるからである。
【0013】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、回転速度98mm/secにおけるドラム振れ幅を50μm以下の値とすることが好ましい。
このように構成することにより、例えば、カラー印刷した際の色ずれのような、印刷時の位置ずれの発生を定量的に防止することができる。
なお、かかるドラム振れ幅(μm)は、フランジ付き電子写真感光体を所定速度で回転させた際に、例えば、レーザー発信機を、フランジ付き電子写真感光体の側方位置に固定し、その位置においてレーザーを用いて測定されるフランジ付き電子写真感光体の表面まで最大距離と、最小距離との差の絶対値を意味している。
【0014】
また、本発明の別の態様は、ドラム素管と、ドラム素管に取り付けられたフランジと、ドラム素管の周囲に形成された感光体と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体を複数備えるとともに、当該複数のフランジ付き電子写真感光体を駆動源からの回転力によって回転させることにより、所定の画像を形成する構成の画像形成装置であって、
フランジの中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔が設けてあるとともに、当該貫通孔の周囲にリブが設けてあり、当該リブを介して、駆動源の回転力をフランジ付き電子写真感光体に伝達し、フランジ付き電子写真感光体を回転させることを特徴とする画像形成装置である。
このように構成することにより、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度を向上させることができ、例えば、多色印刷を実施した場合における色ずれのような、印刷時の位置ずれを少なくすることができる。
【0015】
また、本発明の画像形成装置を構成するにあたり、リブと係合するための係合部を備えた第1のギアが設けてあり、当該第1のギアを介して、駆動源の回転力をリブに伝達し、フランジ付き電子写真感光体を回転させることが好ましい。
このように構成することにより、駆動側からの駆動力を受ける第1のギアの設計自由度が増し、第1のギアとして伝動効率がよく振れの小さいギアを採用することが可能となり、その結果、例えば、カラー印刷の際の色ずれを可及的に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフランジ付き電子写真感光体および画像形成装置に関する実施の形態を具体的に説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、主として図1〜図3に示すように、ドラム素管1と、ドラム素管1に取り付けられたフランジ3と、ドラム素管1の周囲に形成された感光層と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体であって、フランジ3の中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔15が設けてあるとともに、当該貫通孔15の周囲に駆動力伝達用のリブ7が設けてあるフランジ付き電子写真感光体である。
【0018】
1.ドラム素管
ドラム素管1は、図3の断面図に示すように、感光体を形成するための基材としての機能を果たしており、高速回転させることから円筒形状であることが好ましい。また、所定の長さ、肉厚、外形寸法を有することから、アルミニウム、セラミック、ポリカーボネート樹脂等を原料として、マンドレル法等により円筒加工した後、引き抜き加工により形成したものが好ましい。
また、アルミニウム等の金属をドラム素管の原料とした場合には、酸化がすすみ、電位が変化するのを防止するため、陽極酸化処理を施すことが好ましい。
ただし、製造コストを低くできることから、本発明に使用するドラム素管は、インロー加工を施していないことが好ましい。逆に言えば、本発明によれば、高価なインロー加工を施さなくとも、ドラム素管の振れ精度やフランジ等の振れ精度を向上させることができ、ひいては、例えば、多色印刷を実施した場合の色ずれのような、印刷時の位置ずれの発生を少なくすることができる。
【0019】
2.フランジ
(1)基本的構成
フランジ3は、図1及び図2に示すように、実質的に円筒状であって、その一端部には、ドラム素管に圧入させるための圧入部6が形成され、他端部には駆動源からの回転力を伝達するためのギア21のスリット27(図4及び図5参照)と係合するリブ7が設けてあるリブ部9とを、備えていることが好ましい。
【0020】
また、図1に示すように、フランジ3におけるドラム素管1との接合部近傍に、駆動源の回転力を伝えるギアとは別のギア13が設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、通常、フランジ付き電子写真感光体に近接して配置してある回収トナー搬送用スクリュー(図示なし)を、複数のギアを介して、フランジ付き電子写真感光体と同期させて回転させたり、振動を与えたりすることができるためである。
【0021】
(2)リブ
また、図1に示すように、リブ7が、フランジ3に形成されている貫通孔15を中心にして、約120°間隔で、3つ均等配置してあることが好ましい。
この理由は、このようにリブ7を配置することにより、駆動源からの回転力を、リブ7を介して効率的に伝達することができるためである。すなわち、仮に、フランジ3に駆動源からの回転力を伝達するためのギアを設け、このギアに駆動源から伝達力を伝えるギアを噛み合せるとなると、ギア同士の接点が変化するため、大きな駆動むらが発生する。これに対して、本実施の形態のように、リブ7を介してフランジ3に回転力を伝達する構成では、リブ7に回転力を伝達するギア21に設けたスリット27をリブ7に係合させると、その後はリブ7とスリット27の係合部の接点は変化することがなく、ギア同士の場合に比較してぶれがなく安定するからである。
【0022】
また、駆動源からの回転力を、フランジ3に設けたギアで直接受けるとなると、側方からのギアによる圧力がフランジ3に対して作用し、ギア同士の接点がさらに変化しやすくなる。
これに対して、上述したようなリブ7を設け、このリブ7を介してフランジ3に回転力を伝達する構成を採用することにより、フランジ3に側方から圧力が作用することがなく、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管1やフランジ3の振れ精度を向上させることができる。
【0023】
また、フランジ3に駆動力伝達用のギアを直接形成するのではなく、フランジ3とは別体となったギア21に駆動側からの駆動力を伝達し、ギア21に伝達された駆動力をフランジ3に形成したリブ7を介して伝達するようにしていることから、フランジ3に直接ギアを形成する場合に比較してギア21の自由度が増し、フランジ3の振れ防止に最も適切なギアを用いることができる。
すなわち、フランジ3に直接駆動力伝達用のギアを形成するとすれば、フランジ3の大きさ、コスト等からフランジ3に形成するギアは大きな制約を受けることになる。これに対して、フランジ3と別体のギア21によって駆動側の駆動力を受ける構成にすれば、フランジ3にギアを形成する場合に比較して受ける制約が少なく、ギア21の大きさ、歯数、歯形を自由に決めることができる。このため、最も振れの少ないギアを採用することができ、フランジの振れによる印刷の位置ずれ、例えば、多色印刷を実施した場合の色ずれを可及的に防止できるのである。例えば、ギア21の歯を斜めに形成したはすば歯車とすることで、駆動力の伝動を極めて円滑にし、振れも小さくすることができる。
【0024】
また、図1に示すように、リブ7が放射状に均等配置してあるとともに、当該リブ7の周囲に、リブ7の補強部17が円状に設けてあることが好ましい。
この理由は、リブ7を、このように放射状に均等配置することにより、各リブ7に対して力が分散して作用するので、フランジ3の耐久性を向上させることができると共に駆動源からの回転力をさらに効率的に伝達することができるためである。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管1やフランジ3の振れ精度をさらに向上させることができ、また、フランジ3の耐久性を向上させることもできる。
【0025】
また、図1に示すように、リブ7の突起高さを4.0〜8.0mmの範囲内の値にすることが好ましい。
この理由は、かかるリブ7の突起高さが4.0mm未満の値になると、リブ7と、ギア21のスリット27との係合が不十分になって、駆動源からの回転力を効率的に伝達することが困難になる場合があるためである。一方、かかるリブの突起高さが8.0mmを超えた値になると、リブの形成が困難になったり、駆動むらが発生したりするためである。
したがって、リブの突起高さを4.2〜7.0mmの範囲内の値にすることがより好ましく、4.5〜6.5mmの範囲内の値にすることがさらに好ましい。
【0026】
(3)ギア
また、フランジ3のリブ7に係合してフランジに駆動力を伝達するギア21としては、例えば図4及び図5に示すようなものが好ましい。ギア21は、外周部に斜めの歯23が形成され、中央部に貫通孔24が設けられると共にこの貫通孔24を中心にして軸方向に突出する円筒部25が設けられている。そして、円筒部25の先端側にスリット27が形成され、このスリット27がフランジ3に設けたリブ7に係合するように構成されている。スリット27の基端部には底部29が形成され、円筒部25の強度を確保している。
円筒部25の裏面側は、図5に示すように、円筒部25側に窪んでおり、この窪みに複数のリブ31が形成され、円筒部25の強度を増している。
以上のように、ギア21は外周部に斜めの歯23を形成したので、駆動側からの駆動力を円滑かつ確実に受けることができ、その受けた駆動力をスリット27に係合するフランジ3のリブ7を介してフランジ3に確実に伝達できる。また、駆動力伝達用のスリット27の基端側に底部29を設けると共に裏面側に複数のリブ31を設けたので、駆動力伝達トルクに対する強度を十分に確保できる。
【0027】
(4)構成材質
フランジ3として用いられるものの材質としては、金属や樹脂等が挙げられる。中でも安価に製造できる樹脂が主に用いられている。具体的な材質としては、例えば、フェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル樹脂、アリル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン等が挙げられる。
【0028】
(5)振れ幅
また、フランジ3の振れ幅を35μm以下の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるフランジ3の振れ幅が、35μmを超えた値になると、素管の振れも加算されて、許容範囲を超えて印刷時の位置ずれが発生する場合があるためである。ただし、フランジ3の振れ幅を過度に小さくしようとすると、その制御が困難な場合がある。
したがって、フランジ3の振れ幅を0.2〜30μmの範囲内の値とすることがより好ましく、0.5〜25μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、フランジの振れ幅は、一例として、フランジ付き電子写真感光体のフランジに装着されて回転中心軸をなすシャフトと、当該シャフトを載置するための凹状ブロックと、フランジ付き電子写真感光体に、回転駆動を与えるためのフリクションローラーと、フランジ付き電子写真感光体が回転する際の形状を測定する変位計と、を具備した測定装置によって測定することができる。
【0029】
3.感光層
感光層は、結着樹脂、電荷発生剤、正孔輸送剤、および電子輸送剤を単一層に含む単層型と、結着樹脂、電荷発生剤、正孔輸送剤、および電子輸送剤を複数層に分けて含む積層型と、があるが、本発明のフランジ付き電子写真感光体においては、いずれにも適用可能である。
ただし、特に正負いずれの帯電型にも使用できること、構造が簡単で製造が容易であること、層間の界面が少なく、光学的特性を向上できること等の観点から、単層型に適用することが好ましい。
【0030】
4.アース板
図6に示すように、フランジ3と、ドラム素管(図示なし)との間に、アース板41が設けてあるとともに、当該アース板41の周囲に、ドラム素管の内面と接触するための突起部43と、貫通孔15に挿通されるシャフトピンと接触するための接触片45と、が設けてあることが好ましい。
このようなアース板41であれば、フランジ3にアース板41を取り付けてフランジ3をドラム素管に圧入するときに、突起部43がドラム素管の内面を傷付けると共に、接触片45がシャフトピンに圧接してドラム素管とシャフトピンの導通を確実に図ることができるからである。
【0031】
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、第1の実施の形態で示したフランジ付き電子写真感光体を用いた画像形成装置に関するものである。
すなわち、本実施の形態は、ドラム素管1(図3参照)と、ドラム素管1に取り付けられたフランジ3(図1参照)と、ドラム素管1の周囲に形成された感光体と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体73a〜73d(図7参照)を複数備えるとともに、当該複数のフランジ付き電子写真感光体73a〜73dを駆動源からの回転力によって回転させることにより、所定の画像を形成する構成の画像形成装置50(図7参照)である。そして、フランジ3の中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔15が設けてあるとともに、当該貫通孔15の周囲にリブ7が設けてあり、当該リブ7を介して、駆動源の回転力をフランジ付き電子写真感光体73a〜73dに伝達し、フランジ付き電子写真感光体73a〜73dを回転させることを特徴とする画像形成装置50である。
以下、画像形成装置として、タンデム型カラー画像形成装置を例に採って、第1の実施形態において既に説明した内容は省略し、第2の実施形態として、異なる点を説明する。
【0032】
1.画像形成装置(タンデム型カラー画像形成装置)
(1)構成
図7に示すように、画像形成装置50は、本体の右側面下部に給紙カセット51が装着され、給紙カセット51にセットされた転写材Sは、給紙ローラ59によって1枚ずつ取り出され、ローラ61によって画像形成部に給送される。
一方、画像形成部には転写材Sを搬送する静電搬送ベルト67が複数の回転ローラ69a〜69eによって転写材Sの搬送方向(図の右から左方向)に偏平に張架され、該静電搬送ベルト67の最上流部ではバイアスが印加された吸着ローラ71によって転写材Sが静電吸着される。又、この静電搬送ベルト67の搬送面に対向してドラム状像担持体である4つのフランジ付き電子写真感光体73a〜73dが直線状に配設されて画像形成部を構成している。これら、フランジ付き電子写真感光体73a〜73dは、第1の実施形態で説明したように、ドラム素管1の端部に駆動力伝達用のリブ7が形成されたフランジ3を取り付けたものである。そして、フランジ3に対しては図4、図5に示したギア21からリブ7を介して駆動力が伝達される。したがって、電子写真感光体73a〜73dはドラムの振れが極力抑制され、色ずれが極めて少なくなるように構成されている。また、各フランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周囲には帯電器75a〜75dと現像器77a〜77dが配されるとともに、静電搬送ベルト67の搬送面を挟んで転写部材79a〜79dが配置されている。
【0033】
さらに、各現像器77a〜77dの筐体内には、上流側(図の右方)からブラックトナー、シアントナー、マゼンタトナー及びイエロートナーがそれぞれ収容されている。又、帯電器75a〜75dと現像器77a〜77d間には所定の隙間が設けられ、この隙間を介して露光手段81a〜81dからフランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面に露光照射が行われる。
【0034】
(2)動作
このように構成された画像形成装置50は、静電搬送ベルト67が図の反時計回り方向に循環移動して転写材Sが搬送されると、各帯電器75a〜75dがそれらに対応するフランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面を所定の電荷で一様に帯電処理し、露光手段81a〜81dがフランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面を画像情報に応じて露光してフランジ付き電子写真感光体73a〜73d上に静電潜像を形成する。そして、現像器77a〜77dが静電潜像の低電位部にトナーを転移させて静電潜像を現してこれをトナー像として顕像化する。各フランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面上に形成(現像)されたトナー像は、それらに対応する転写部材79a〜79dで形成される転写電界によって、搬送されてきた転写材Sに発生した電界に吸引されて転写材S面に転写される。そして、トナー像が転写された転写材Sは、定着手段83の圧着ローラ85と発熱ローラ87によってトナー像の熱定着を受けた後に排紙ローラ対89、91によって排紙トレイ93上に排出される。
したがって、長期間にわたってトナー付着や画像流れを有効に防止することができる。
【0035】
2.感光ドラム
感光ドラムとしては、第1の実施形態において説明したフランジ付き電子写真感光体を好適に使用することができる。したがって、ここでの説明は省略する。
【0036】
【実施例】
[実施例1]
本願発明に係るドラム1〜7(リブ伝達)と従来のドラム8〜10(ギア伝達)を用いて、多色印刷時における色ずれ性についての評価実験を行った。すなわち、ドラム1〜7については、図1に示すフランジ付き電子感光体を用い、素管およびフランジの振れ幅の条件を変えることにより、ドラムの振れ幅を変えて、色ずれ性を評価した。また、従来のドラム8〜10については、ギア伝達方式のフランジ付き電子感光体を用い、素管およびフランジの振れ幅の条件を変えることにより、ドラムの振れ幅を変えて、色ずれ性を評価した。
なお、色ずれ性は、京セラミタ製ページプリンタFS−C5016Nを用い、通常環境(23±3℃、50±10%Rh)にて、画像評価パターン(ソリッドパターン)を10万枚連続印刷し、得られた画像における色ずれ性を、以下の基準に準じて目視評価した。得られた結果を表1に示す。
◎:色ずれは全く観察されない。
○:顕著な色ずれは観察されない。
△:少々の色ずれが観察される。
×:顕著な色ずれが観察される。
【0037】
表1に示すように、本願発明に係るドラム1〜7においては色ずれが許容範囲内にあり、他方、従来のものでは許容範囲を超えていることが確認された。この実験から分かるように、本発明によれば色ずれを確実に防止することができる。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】
本発明のフランジ付き電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置によれば、フランジに特定のリブを設け、間接的に駆動源からの回転力を伝達することによって、ドラム素管やフランジの振れ精度が向上し、ひいては、例えば、多色印刷を実施した場合の色ずれのような、印刷時の位置ずれの発生を低下できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフランジ付き電子感光体のフランジの説明に供する図である(その1)。
【図2】本発明のフランジ付き電子感光体のフランジの説明に供する図である(その2)。
【図3】本発明のドラム素管の説明に供する図である。
【図4】本発明のフランジに形成されたリブに駆動力を伝達するギアの説明に供する図である(その1)。
【図5】本発明のフランジに形成されたリブに駆動力を伝達するギアの説明に供する図である(その2)。
【図6】本発明のアース板の説明に供する図である。
【図7】本発明の画像形成装置の説明に供する図である。
【図8】特許文献1に示された従来例の説明に供する図である。
【図9】特許文献2に示された従来例の説明に供する図である。
【符号の説明】
1: ドラム素管
3: フランジ
6: 圧入部
7: 駆動力伝達用のリブ
9: リブ部
11:スリット
13:ギア
21:ギア
27:スリット
41:アース板
50:カラー画像形成装置
73a〜73d:フランジ付き電子写真感光体
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷時の位置ずれ、例えば、カラー印刷時の色ずれの発生が少ないフランジ付き電子写真感光体、およびそのようなフランジ付き電子写真感光体を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フランジ付き電子写真感光体を備えた画像形成装置、例えば、複写機やカラープリンタにおいては、複数色を印刷しなければならず、その際の色ずれが問題になっている。そこで、このような色ずれの最小化を図るべく、ドラム素管の振れ精度、およびドラム素管の末端に設けるフランジ等の振れ精度、ひいては、複数の感光体ドラムの回転精度を高めることが望まれている。そのために、ドラム素管に対して、切削によりインロー加工を施したり、ドラム素管と、フランジとの間を一体成形したりするなどの工夫がなされている。
しかしながら、ドラム素管にインロー加工を施したり、ドラム素管とフランジを一体成形したりすると、それぞれ製造コストが高くなるという問題が見られた。
【0003】
そこで、簡易な構造において、周期的な回転ムラを防止すべく、図8に示すようなレーザプリンタに使用されるギア100において、干渉によるピッチムラの画像上の周期を0.22〜10mmの範囲外にした駆動伝達装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、歪みが少なく、真円度の高いフランジを装着することによって、カラー印刷の際の色ずれを少なくする円筒型電子写真感光体が提案されている(例えば、特許文献2参照)。より具体的には、図9に示すように、感光ドラム105に嵌合する筒状部107と、ハブ用スリーブ109と、環状リブ111と、を備え、これらが中間壁113によって連結されるとともに、環状リブ111の端部に複数のピンゲート115が配設されて成形されたフランジ117を装着することを特徴としている。また、かかるフランジ117をギア付きフランジとする場合には、筒状部107が延長されて、その外周にギアが設けられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−234987号 (特許請求の範囲等)
【特許文献2】
特開2000−352897号 (特許請求の範囲等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された駆動伝達装置は、周期的な回転ムラは少なくすることができたとしても、ドラム素管の振れ精度やフランジ等の振れ精度を向上させることは困難であった。すなわち、フランジに直接的にギアが設けられているため、色ずれの発生が大きいという問題が見られた。また、フランジに直接的にギアが設けられているため、かかるギアの大きさがフランジの大きさによって制約される一方、駆動系を小型化することが困難であるという問題も見られた。
また、特許文献2に開示された円筒型電子写真感光体は、製造方法が複雑であって、製造コストが高くなるばかりか、フランジに直接的にギアが設けられているため、色ずれ防止としては、いまだ不十分であるという問題が見られた。また、特許文献1と同様に、ギアの大きさがフランジの大きさによって制約される一方、駆動系を小型化することが困難であるという問題も見られた。
【0006】
そこで、従来の課題を鋭意検討した結果、フランジに設けてあるシャフトピンを挿通するための貫通孔の周囲に、特定のリブを設けることにより、該リブを介して間接的に駆動源からの回転力を伝達することができ、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度を向上できることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の目的は、ドラム素管やフランジの振れ精度が少なく、ひいては、例えば、多色印刷を実施した場合における色ずれのような、印刷時の位置ずれが少ないフランジ付き電子写真感光体およびそのようなフランジ付き電子写真感光体を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ドラム素管と、ドラム素管に取り付けられたフランジと、ドラム素管の周囲に形成された感光層と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体であって、フランジの中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔が設けてあるとともに、当該貫通孔の周囲に駆動力伝達用のリブが設けてあるフランジ付き電子写真感光体が提供され、上述した問題点を解決することができる。
すなわち、特定のリブを設けて、駆動源からの回転力を伝達するギアと係合させることにより、間接的に駆動源からの回転力を伝達することができる。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度を向上させることができ、例えば、多色印刷を実施した場合における色ずれのような、印刷時の位置ずれを少なくすることができる。
【0008】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、リブが、フランジに形成されている貫通孔を中心にして、120°間隔で、3つ均等配置してあることが好ましい。
このように構成することにより、駆動源からの回転力を効率的に伝達することができる。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度をさらに向上させることができ、また、フランジの耐久性を向上させることもできる。
【0009】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、リブが放射状に配置してあるとともに、当該リブの周囲に、リブの補強部が円状に設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、駆動源からの回転力を効率的に伝達することができる。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度をさらに向上させることができ、また、フランジの耐久性を向上させることもできる。
【0010】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、フランジにおけるドラム素管との接合部近傍に、スリットが設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、フランジのドラム素管への挿入が容易になるとともに、強固に圧入されるため、フランジが容易に脱離することが少なくなる。
【0011】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、フランジにおけるドラム素管との接合部近傍に、駆動源の回転力を伝えるギアとは別のギアが設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、フランジ付き電子写真感光体に近接して配置してある回収トナー搬送用スクリュー等を、フランジ付き電子写真感光体と同期させて回転させたり、振動を与えたりすることができる。
【0012】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、フランジと、ドラム素管との間に、アース板が設けてあるとともに、当該アース板の周囲に、ドラム素管の内面と接触するための突起部と、シャフトピンと接触するための接触片と、が設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、アース板を設けたフランジをドラム素管に圧入するときに、突起部がドラム素管の内面を傷付けると共に、接触片がシャフトピンに圧接し、ドラム素管とシャフトピンの導通を確実に図ることができるからである。
【0013】
また、本発明のフランジ付き電子写真感光体を構成するにあたり、回転速度98mm/secにおけるドラム振れ幅を50μm以下の値とすることが好ましい。
このように構成することにより、例えば、カラー印刷した際の色ずれのような、印刷時の位置ずれの発生を定量的に防止することができる。
なお、かかるドラム振れ幅(μm)は、フランジ付き電子写真感光体を所定速度で回転させた際に、例えば、レーザー発信機を、フランジ付き電子写真感光体の側方位置に固定し、その位置においてレーザーを用いて測定されるフランジ付き電子写真感光体の表面まで最大距離と、最小距離との差の絶対値を意味している。
【0014】
また、本発明の別の態様は、ドラム素管と、ドラム素管に取り付けられたフランジと、ドラム素管の周囲に形成された感光体と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体を複数備えるとともに、当該複数のフランジ付き電子写真感光体を駆動源からの回転力によって回転させることにより、所定の画像を形成する構成の画像形成装置であって、
フランジの中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔が設けてあるとともに、当該貫通孔の周囲にリブが設けてあり、当該リブを介して、駆動源の回転力をフランジ付き電子写真感光体に伝達し、フランジ付き電子写真感光体を回転させることを特徴とする画像形成装置である。
このように構成することにより、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管やフランジの振れ精度を向上させることができ、例えば、多色印刷を実施した場合における色ずれのような、印刷時の位置ずれを少なくすることができる。
【0015】
また、本発明の画像形成装置を構成するにあたり、リブと係合するための係合部を備えた第1のギアが設けてあり、当該第1のギアを介して、駆動源の回転力をリブに伝達し、フランジ付き電子写真感光体を回転させることが好ましい。
このように構成することにより、駆動側からの駆動力を受ける第1のギアの設計自由度が増し、第1のギアとして伝動効率がよく振れの小さいギアを採用することが可能となり、その結果、例えば、カラー印刷の際の色ずれを可及的に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフランジ付き電子写真感光体および画像形成装置に関する実施の形態を具体的に説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、主として図1〜図3に示すように、ドラム素管1と、ドラム素管1に取り付けられたフランジ3と、ドラム素管1の周囲に形成された感光層と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体であって、フランジ3の中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔15が設けてあるとともに、当該貫通孔15の周囲に駆動力伝達用のリブ7が設けてあるフランジ付き電子写真感光体である。
【0018】
1.ドラム素管
ドラム素管1は、図3の断面図に示すように、感光体を形成するための基材としての機能を果たしており、高速回転させることから円筒形状であることが好ましい。また、所定の長さ、肉厚、外形寸法を有することから、アルミニウム、セラミック、ポリカーボネート樹脂等を原料として、マンドレル法等により円筒加工した後、引き抜き加工により形成したものが好ましい。
また、アルミニウム等の金属をドラム素管の原料とした場合には、酸化がすすみ、電位が変化するのを防止するため、陽極酸化処理を施すことが好ましい。
ただし、製造コストを低くできることから、本発明に使用するドラム素管は、インロー加工を施していないことが好ましい。逆に言えば、本発明によれば、高価なインロー加工を施さなくとも、ドラム素管の振れ精度やフランジ等の振れ精度を向上させることができ、ひいては、例えば、多色印刷を実施した場合の色ずれのような、印刷時の位置ずれの発生を少なくすることができる。
【0019】
2.フランジ
(1)基本的構成
フランジ3は、図1及び図2に示すように、実質的に円筒状であって、その一端部には、ドラム素管に圧入させるための圧入部6が形成され、他端部には駆動源からの回転力を伝達するためのギア21のスリット27(図4及び図5参照)と係合するリブ7が設けてあるリブ部9とを、備えていることが好ましい。
【0020】
また、図1に示すように、フランジ3におけるドラム素管1との接合部近傍に、駆動源の回転力を伝えるギアとは別のギア13が設けてあることが好ましい。
このように構成することにより、通常、フランジ付き電子写真感光体に近接して配置してある回収トナー搬送用スクリュー(図示なし)を、複数のギアを介して、フランジ付き電子写真感光体と同期させて回転させたり、振動を与えたりすることができるためである。
【0021】
(2)リブ
また、図1に示すように、リブ7が、フランジ3に形成されている貫通孔15を中心にして、約120°間隔で、3つ均等配置してあることが好ましい。
この理由は、このようにリブ7を配置することにより、駆動源からの回転力を、リブ7を介して効率的に伝達することができるためである。すなわち、仮に、フランジ3に駆動源からの回転力を伝達するためのギアを設け、このギアに駆動源から伝達力を伝えるギアを噛み合せるとなると、ギア同士の接点が変化するため、大きな駆動むらが発生する。これに対して、本実施の形態のように、リブ7を介してフランジ3に回転力を伝達する構成では、リブ7に回転力を伝達するギア21に設けたスリット27をリブ7に係合させると、その後はリブ7とスリット27の係合部の接点は変化することがなく、ギア同士の場合に比較してぶれがなく安定するからである。
【0022】
また、駆動源からの回転力を、フランジ3に設けたギアで直接受けるとなると、側方からのギアによる圧力がフランジ3に対して作用し、ギア同士の接点がさらに変化しやすくなる。
これに対して、上述したようなリブ7を設け、このリブ7を介してフランジ3に回転力を伝達する構成を採用することにより、フランジ3に側方から圧力が作用することがなく、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管1やフランジ3の振れ精度を向上させることができる。
【0023】
また、フランジ3に駆動力伝達用のギアを直接形成するのではなく、フランジ3とは別体となったギア21に駆動側からの駆動力を伝達し、ギア21に伝達された駆動力をフランジ3に形成したリブ7を介して伝達するようにしていることから、フランジ3に直接ギアを形成する場合に比較してギア21の自由度が増し、フランジ3の振れ防止に最も適切なギアを用いることができる。
すなわち、フランジ3に直接駆動力伝達用のギアを形成するとすれば、フランジ3の大きさ、コスト等からフランジ3に形成するギアは大きな制約を受けることになる。これに対して、フランジ3と別体のギア21によって駆動側の駆動力を受ける構成にすれば、フランジ3にギアを形成する場合に比較して受ける制約が少なく、ギア21の大きさ、歯数、歯形を自由に決めることができる。このため、最も振れの少ないギアを採用することができ、フランジの振れによる印刷の位置ずれ、例えば、多色印刷を実施した場合の色ずれを可及的に防止できるのである。例えば、ギア21の歯を斜めに形成したはすば歯車とすることで、駆動力の伝動を極めて円滑にし、振れも小さくすることができる。
【0024】
また、図1に示すように、リブ7が放射状に均等配置してあるとともに、当該リブ7の周囲に、リブ7の補強部17が円状に設けてあることが好ましい。
この理由は、リブ7を、このように放射状に均等配置することにより、各リブ7に対して力が分散して作用するので、フランジ3の耐久性を向上させることができると共に駆動源からの回転力をさらに効率的に伝達することができるためである。したがって、駆動系が簡易かつ小型構造であっても、ドラム素管1やフランジ3の振れ精度をさらに向上させることができ、また、フランジ3の耐久性を向上させることもできる。
【0025】
また、図1に示すように、リブ7の突起高さを4.0〜8.0mmの範囲内の値にすることが好ましい。
この理由は、かかるリブ7の突起高さが4.0mm未満の値になると、リブ7と、ギア21のスリット27との係合が不十分になって、駆動源からの回転力を効率的に伝達することが困難になる場合があるためである。一方、かかるリブの突起高さが8.0mmを超えた値になると、リブの形成が困難になったり、駆動むらが発生したりするためである。
したがって、リブの突起高さを4.2〜7.0mmの範囲内の値にすることがより好ましく、4.5〜6.5mmの範囲内の値にすることがさらに好ましい。
【0026】
(3)ギア
また、フランジ3のリブ7に係合してフランジに駆動力を伝達するギア21としては、例えば図4及び図5に示すようなものが好ましい。ギア21は、外周部に斜めの歯23が形成され、中央部に貫通孔24が設けられると共にこの貫通孔24を中心にして軸方向に突出する円筒部25が設けられている。そして、円筒部25の先端側にスリット27が形成され、このスリット27がフランジ3に設けたリブ7に係合するように構成されている。スリット27の基端部には底部29が形成され、円筒部25の強度を確保している。
円筒部25の裏面側は、図5に示すように、円筒部25側に窪んでおり、この窪みに複数のリブ31が形成され、円筒部25の強度を増している。
以上のように、ギア21は外周部に斜めの歯23を形成したので、駆動側からの駆動力を円滑かつ確実に受けることができ、その受けた駆動力をスリット27に係合するフランジ3のリブ7を介してフランジ3に確実に伝達できる。また、駆動力伝達用のスリット27の基端側に底部29を設けると共に裏面側に複数のリブ31を設けたので、駆動力伝達トルクに対する強度を十分に確保できる。
【0027】
(4)構成材質
フランジ3として用いられるものの材質としては、金属や樹脂等が挙げられる。中でも安価に製造できる樹脂が主に用いられている。具体的な材質としては、例えば、フェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル樹脂、アリル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン等が挙げられる。
【0028】
(5)振れ幅
また、フランジ3の振れ幅を35μm以下の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるフランジ3の振れ幅が、35μmを超えた値になると、素管の振れも加算されて、許容範囲を超えて印刷時の位置ずれが発生する場合があるためである。ただし、フランジ3の振れ幅を過度に小さくしようとすると、その制御が困難な場合がある。
したがって、フランジ3の振れ幅を0.2〜30μmの範囲内の値とすることがより好ましく、0.5〜25μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、フランジの振れ幅は、一例として、フランジ付き電子写真感光体のフランジに装着されて回転中心軸をなすシャフトと、当該シャフトを載置するための凹状ブロックと、フランジ付き電子写真感光体に、回転駆動を与えるためのフリクションローラーと、フランジ付き電子写真感光体が回転する際の形状を測定する変位計と、を具備した測定装置によって測定することができる。
【0029】
3.感光層
感光層は、結着樹脂、電荷発生剤、正孔輸送剤、および電子輸送剤を単一層に含む単層型と、結着樹脂、電荷発生剤、正孔輸送剤、および電子輸送剤を複数層に分けて含む積層型と、があるが、本発明のフランジ付き電子写真感光体においては、いずれにも適用可能である。
ただし、特に正負いずれの帯電型にも使用できること、構造が簡単で製造が容易であること、層間の界面が少なく、光学的特性を向上できること等の観点から、単層型に適用することが好ましい。
【0030】
4.アース板
図6に示すように、フランジ3と、ドラム素管(図示なし)との間に、アース板41が設けてあるとともに、当該アース板41の周囲に、ドラム素管の内面と接触するための突起部43と、貫通孔15に挿通されるシャフトピンと接触するための接触片45と、が設けてあることが好ましい。
このようなアース板41であれば、フランジ3にアース板41を取り付けてフランジ3をドラム素管に圧入するときに、突起部43がドラム素管の内面を傷付けると共に、接触片45がシャフトピンに圧接してドラム素管とシャフトピンの導通を確実に図ることができるからである。
【0031】
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、第1の実施の形態で示したフランジ付き電子写真感光体を用いた画像形成装置に関するものである。
すなわち、本実施の形態は、ドラム素管1(図3参照)と、ドラム素管1に取り付けられたフランジ3(図1参照)と、ドラム素管1の周囲に形成された感光体と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体73a〜73d(図7参照)を複数備えるとともに、当該複数のフランジ付き電子写真感光体73a〜73dを駆動源からの回転力によって回転させることにより、所定の画像を形成する構成の画像形成装置50(図7参照)である。そして、フランジ3の中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔15が設けてあるとともに、当該貫通孔15の周囲にリブ7が設けてあり、当該リブ7を介して、駆動源の回転力をフランジ付き電子写真感光体73a〜73dに伝達し、フランジ付き電子写真感光体73a〜73dを回転させることを特徴とする画像形成装置50である。
以下、画像形成装置として、タンデム型カラー画像形成装置を例に採って、第1の実施形態において既に説明した内容は省略し、第2の実施形態として、異なる点を説明する。
【0032】
1.画像形成装置(タンデム型カラー画像形成装置)
(1)構成
図7に示すように、画像形成装置50は、本体の右側面下部に給紙カセット51が装着され、給紙カセット51にセットされた転写材Sは、給紙ローラ59によって1枚ずつ取り出され、ローラ61によって画像形成部に給送される。
一方、画像形成部には転写材Sを搬送する静電搬送ベルト67が複数の回転ローラ69a〜69eによって転写材Sの搬送方向(図の右から左方向)に偏平に張架され、該静電搬送ベルト67の最上流部ではバイアスが印加された吸着ローラ71によって転写材Sが静電吸着される。又、この静電搬送ベルト67の搬送面に対向してドラム状像担持体である4つのフランジ付き電子写真感光体73a〜73dが直線状に配設されて画像形成部を構成している。これら、フランジ付き電子写真感光体73a〜73dは、第1の実施形態で説明したように、ドラム素管1の端部に駆動力伝達用のリブ7が形成されたフランジ3を取り付けたものである。そして、フランジ3に対しては図4、図5に示したギア21からリブ7を介して駆動力が伝達される。したがって、電子写真感光体73a〜73dはドラムの振れが極力抑制され、色ずれが極めて少なくなるように構成されている。また、各フランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周囲には帯電器75a〜75dと現像器77a〜77dが配されるとともに、静電搬送ベルト67の搬送面を挟んで転写部材79a〜79dが配置されている。
【0033】
さらに、各現像器77a〜77dの筐体内には、上流側(図の右方)からブラックトナー、シアントナー、マゼンタトナー及びイエロートナーがそれぞれ収容されている。又、帯電器75a〜75dと現像器77a〜77d間には所定の隙間が設けられ、この隙間を介して露光手段81a〜81dからフランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面に露光照射が行われる。
【0034】
(2)動作
このように構成された画像形成装置50は、静電搬送ベルト67が図の反時計回り方向に循環移動して転写材Sが搬送されると、各帯電器75a〜75dがそれらに対応するフランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面を所定の電荷で一様に帯電処理し、露光手段81a〜81dがフランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面を画像情報に応じて露光してフランジ付き電子写真感光体73a〜73d上に静電潜像を形成する。そして、現像器77a〜77dが静電潜像の低電位部にトナーを転移させて静電潜像を現してこれをトナー像として顕像化する。各フランジ付き電子写真感光体73a〜73dの周面上に形成(現像)されたトナー像は、それらに対応する転写部材79a〜79dで形成される転写電界によって、搬送されてきた転写材Sに発生した電界に吸引されて転写材S面に転写される。そして、トナー像が転写された転写材Sは、定着手段83の圧着ローラ85と発熱ローラ87によってトナー像の熱定着を受けた後に排紙ローラ対89、91によって排紙トレイ93上に排出される。
したがって、長期間にわたってトナー付着や画像流れを有効に防止することができる。
【0035】
2.感光ドラム
感光ドラムとしては、第1の実施形態において説明したフランジ付き電子写真感光体を好適に使用することができる。したがって、ここでの説明は省略する。
【0036】
【実施例】
[実施例1]
本願発明に係るドラム1〜7(リブ伝達)と従来のドラム8〜10(ギア伝達)を用いて、多色印刷時における色ずれ性についての評価実験を行った。すなわち、ドラム1〜7については、図1に示すフランジ付き電子感光体を用い、素管およびフランジの振れ幅の条件を変えることにより、ドラムの振れ幅を変えて、色ずれ性を評価した。また、従来のドラム8〜10については、ギア伝達方式のフランジ付き電子感光体を用い、素管およびフランジの振れ幅の条件を変えることにより、ドラムの振れ幅を変えて、色ずれ性を評価した。
なお、色ずれ性は、京セラミタ製ページプリンタFS−C5016Nを用い、通常環境(23±3℃、50±10%Rh)にて、画像評価パターン(ソリッドパターン)を10万枚連続印刷し、得られた画像における色ずれ性を、以下の基準に準じて目視評価した。得られた結果を表1に示す。
◎:色ずれは全く観察されない。
○:顕著な色ずれは観察されない。
△:少々の色ずれが観察される。
×:顕著な色ずれが観察される。
【0037】
表1に示すように、本願発明に係るドラム1〜7においては色ずれが許容範囲内にあり、他方、従来のものでは許容範囲を超えていることが確認された。この実験から分かるように、本発明によれば色ずれを確実に防止することができる。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】
本発明のフランジ付き電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置によれば、フランジに特定のリブを設け、間接的に駆動源からの回転力を伝達することによって、ドラム素管やフランジの振れ精度が向上し、ひいては、例えば、多色印刷を実施した場合の色ずれのような、印刷時の位置ずれの発生を低下できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフランジ付き電子感光体のフランジの説明に供する図である(その1)。
【図2】本発明のフランジ付き電子感光体のフランジの説明に供する図である(その2)。
【図3】本発明のドラム素管の説明に供する図である。
【図4】本発明のフランジに形成されたリブに駆動力を伝達するギアの説明に供する図である(その1)。
【図5】本発明のフランジに形成されたリブに駆動力を伝達するギアの説明に供する図である(その2)。
【図6】本発明のアース板の説明に供する図である。
【図7】本発明の画像形成装置の説明に供する図である。
【図8】特許文献1に示された従来例の説明に供する図である。
【図9】特許文献2に示された従来例の説明に供する図である。
【符号の説明】
1: ドラム素管
3: フランジ
6: 圧入部
7: 駆動力伝達用のリブ
9: リブ部
11:スリット
13:ギア
21:ギア
27:スリット
41:アース板
50:カラー画像形成装置
73a〜73d:フランジ付き電子写真感光体
Claims (9)
- ドラム素管と、ドラム素管に取り付けられたフランジと、ドラム素管の周囲に形成された感光層と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体であって、
前記フランジの中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔が設けてあるとともに、当該貫通孔の周囲に駆動力伝達用のリブが設けてあることを特徴とするフランジ付き電子写真感光体。 - 前記リブは、前記フランジに形成されている貫通孔を中心にして、約120°間隔で、3つ配置してあることを特徴とする請求項1に記載のフランジ付き電子写真感光体。
- 前記リブが放射状に配置してあるとともに、当該リブの周囲に、リブの補強部が円状に設けてあることを特徴とする請求項1または2に記載のフランジ付き電子写真感光体。
- 前記フランジにおけるドラム素管との接合部近傍に、スリットが設けてあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のフランジ付き電子写真感光体。
- 前記フランジにおけるドラム素管との接合部近傍に、駆動源の回転力を伝えるギアとは別のギアが設けてあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のフランジ付き電子写真感光体。
- 前記フランジと、前記ドラム素管との間に、アース板が設けてあるとともに、当該アース板の周囲に、ドラム素管の内面と接触するための突起部と、シャフトピンと接触するための接触片と、が設けてあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のフランジ付き電子写真感光体。
- 回転速度98mm/secにおけるドラム振れ幅を50μm以下の値とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のフランジ付き電子写真感光体。
- ドラム素管と、ドラム素管に取り付けられたフランジと、ドラム素管の周囲に形成された感光体と、から構成されるフランジ付き電子写真感光体を複数備えるとともに、当該複数のフランジ付き電子写真感光体を駆動源からの回転力によって回転させることにより、所定の画像を形成する構成の画像形成装置であって、
前記フランジの中央部には、シャフトピンを挿通するための貫通孔が設けてあるとともに、当該貫通孔の周囲にリブが設けてあり、当該リブを介して、前記駆動源の回転力をフランジ付き電子写真感光体に伝達し、当該フランジ付き電子写真感光体を回転させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記リブと係合するための係合部を備えた第1のギアが設けてあり、当該第1のギアを介して、前記駆動源の回転力をリブに伝達し、前記フランジ付き電子写真感光体を回転させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003201366A JP2005043526A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | フランジ付き電子写真感光体および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003201366A JP2005043526A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | フランジ付き電子写真感光体および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005043526A true JP2005043526A (ja) | 2005-02-17 |
Family
ID=34261480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003201366A Withdrawn JP2005043526A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | フランジ付き電子写真感光体および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005043526A (ja) |
-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003201366A patent/JP2005043526A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10323719B2 (en) | Planetary gear assembly, drive unit including the planetary gear assembly, and image forming apparatus including the drive unit, and installation method for planetary gear assembly | |
JP4371257B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2014034995A (ja) | 駆動伝達装置、および画像形成装置 | |
JP2012229723A (ja) | 伝動装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP4658709B2 (ja) | プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2002182450A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001305882A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008014438A (ja) | 歯車および画像形成装置 | |
JP2005043526A (ja) | フランジ付き電子写真感光体および画像形成装置 | |
JP4689246B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006084622A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5011325B2 (ja) | 歯車及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2005099231A (ja) | プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 | |
JP2005037934A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005036871A (ja) | 回転体 | |
JP3661448B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006138907A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2004037914A (ja) | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP3773429B2 (ja) | 画像形成装置及び感光体の駆動機構 | |
JPH08248826A (ja) | 電子写真感光体及びこれを搭載した電子写真装置 | |
JP2021076747A (ja) | 感光体ドラムおよびそれを備えた画像形成装置、並びに感光体ドラムの位相合わせ方法 | |
JP2001109223A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3661450B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0643808Y2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010019307A (ja) | 駆動伝達装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061003 |