JP2005043286A - 電子線測定及び観察装置並びに電子線測定及び観察方法 - Google Patents

電子線測定及び観察装置並びに電子線測定及び観察方法 Download PDF

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【課題】 試料の傾斜角や高さに依存することなく、精度のよい試料の三次元画像計測が行なえる電子線測定装置を提供する。
【解決手段】 試料傾斜部5により試料9を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく補正係数記憶部32と、電子線検出部4のステレオ画像に相当する出力に基づき、試料9の概略の形状または座標値を求める概略座標測定部28と、概略座標測定部28で求められた試料の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32で記憶される補正係数を用いて、試料傾斜部5の傾斜角に応じて前記ステレオ画像を修正する画像修正部30と、画像修正部30で修正された修正ステレオ画像に基づき、概略座標測定部28に比較して精密な試料の形状または座標値を求める精密座標測定部34とを備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子顕微鏡で撮像された試料画像を用いて、試料の三次元計測を精度よく行なう電子線測定装置及び電子線測定方法に関する。また、本発明は、電子顕微鏡で撮像された試料画像を用いて、試料を三次元的に観察しようとする電子線観察装置及び電子線観察方法に関する。
透過型電子顕微鏡(TEM)の場合には試料を傾斜させ、異なる傾斜角度の透過画像を得て、これを左右画像としてステレオ観察が行われている。また、例えば非特許文献1で示すように、走査型電子顕微鏡(SEM)の場合には試料を傾斜させたり、電子線を傾斜させたりして、異なる傾斜角度の反射画像を得て、これを左右画像としてステレオ観察が行われている。そして、例えば特許文献1、2で示すように、半導体製造装置の分野において、電子顕微鏡から得られたステレオの検出データを適切に処理して、試料像を正確に精度よく立体観察可能とし、かつこれに基づき三次元形状計測を行うことができる電子線装置や電子線装置用データ処理装置が提案されている。
特開2002−270126号公報 [0005]、図3、図15 特開2002−270127号公報 [0005]、図3、図15 「医学・生物学電子顕微鏡観察法」 第278頁〜第299頁、1982年刊行
ところが、特に半導体チップやシリコンウェーハのような試料を計測しようとした場合、試料の傾斜方向や高さ方向に依存する電子線歪みや倍率歪みが存在している。試料画像にこのような三次元形状計測に用いるデータ処理方法によっては、計測方向に電子線歪みや倍率歪みが含まれていると、画像計測によって試料を測定する際の精度が変動するという課題があった。
本発明は上述した課題を解決したもので、試料の傾斜角や高さに依存することなく、精度のよい試料の三次元画像計測が行なえる電子線測定装置及び電子線測定方法を提供することを目的とする。また、本発明は、電子顕微鏡で撮像された試料画像を用いて、試料の傾斜角や高さに依存することなく、試料を三次元的に精度良く観察できる電子線観察装置及び電子線観察方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の電子線測定装置は、例えば図1、図20に示すように、電子線源1から放射される電子線7を試料9に照射する電子光学系2と、試料9を保持する試料ホルダ3、試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部5と、試料9から放出される電子線を検出する電子線検出部4とを備える電子線装置10と接続される電子線測定装置20であって、次の構成としたものである。即ち、試料傾斜部5により試料9を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく補正係数記憶部32と、電子線検出部4のステレオ画像に相当する出力に基づき、試料9の概略の形状または座標値を求める概略座標測定部28と、概略座標測定部28で求められた試料の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32で記憶される補正係数を用いて、試料傾斜部5の傾斜角に応じて前記ステレオ画像を修正する画像修正部30と、画像修正部30で修正された修正ステレオ画像に基づき、概略座標測定部28に比較して精密な試料9の形状または座標値を求める精密座標測定部34とを備えている。
このように構成された装置において、補正係数記憶部32には、試料傾斜部5により試料9を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく。この補正係数は、例えば試料9に代えて基準テンプレート9aを用いて取得する。概略座標測定部28では、電子線検出部4のステレオ画像に相当する出力に基づき、試料9の概略の形状または座標値を求める。画像修正部30では、概略座標測定部28で求められた試料の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32で記憶される補正係数を用いて、試料傾斜部5の傾斜角に応じてステレオ画像を修正する。精密座標測定部34では、画像修正部30で修正された修正ステレオ画像に基づき、概略座標測定部28に比較して精密な試料9の形状または座標値を求める。
上記目的を達成する本発明の電子線測定装置は、例えば図1、図20に示すように、電子線源1から放射される電子線7を試料9に照射する電子光学系2と、試料9を保持する試料ホルダ3、試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部5と、試料9から放出される電子線を検出する電子線検出部4とを備える電子線装置10と接続される電子線測定装置20であって、次の構成としたものである。即ち、試料傾斜部5により試料9を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく補正係数記憶部32と、与えられた試料9の概略の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32で記憶される補正係数を用いて、試料傾斜部5の傾斜角に応じて前記ステレオ画像を修正する画像修正部30と、画像修正部30で修正された修正ステレオ画像に基づき、試料9の形状または座標値を求める精密座標測定部34とを備えている。
上記目的を達成する本発明の電子線観察装置は、例えば図1、図20に示すように、電子線源1から放射される電子線7を試料9に照射する電子光学系2と、試料9を保持する試料ホルダ3、試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部5と、試料9から放出される電子線を検出する電子線検出部4とを備える電子線装置10と接続される電子線測定装置20であって、次の構成としたものである。即ち、試料傾斜部5により試料9を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく補正係数記憶部32と、電子線検出部4のステレオ画像に相当する出力に基づき、試料9の概略の形状または座標値を求める概略座標測定部28と、概略座標測定部28で求められた試料9の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32で記憶される補正係数を用いて、試料傾斜部5の傾斜角に応じて前記ステレオ画像を修正する画像修正部30とを備えている。
好ましくは、例えば図1、図20に示すように、前記電子線測定装置または電子線観察装置において、試料傾斜部5は、電子光学系の電子線の照射方向を試料に対して変更する第1の傾斜角変更と、試料ホルダ3を電子線に対して傾斜させる第2の傾斜角変更との、少なくとも一方のいずれか傾斜角変更により、試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させるように構成されていると良い。
好ましくは、前記電子線測定装置または電子線観察装置において、補正係数記憶部32に記憶されている補正係数は、例えば図9に示すように、予め形状または座標値の分かっている特徴点が設けられた基準テンプレート9aを試料ホルダ3に載置し(S200)、試料傾斜部5により試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させて、試料9のステレオ画像を取得し(S210、S220)、補正係数演算部38により、そのステレオ画像に基づき測定された基準テンプレート9aの形状または座標値と、前記特徴点の形状または座標値とを比較することにより求められる(S240)と良い。
好ましくは、前記電子線測定装置または電子線観察装置について、補正係数記憶部32に記憶されている補正係数は、例えば図9に示すように、予め形状または座標値の分かっている特徴点が設けられた基準テンプレート9aを試料ホルダ3に載置し(S200)、試料傾斜部5により試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させ、かつスライドさせることによりステレオ画像を取得し(S210、S220)、補正係数演算部38により、そのステレオ画像に基づき測定された基準テンプレート9aの形状または座標値と、前記特徴点の形状または座標値とを比較することにより求められる(S240)と良い。
好ましくは、前記電子線測定装置または電子線観察装置において、例えば図8に示すように、基準テンプレート9aの特徴点は、少なくとも2種類の高さに関連付けて設けられている。また、例えば図1、図20に示すように、レンズ歪補正パラメータ取得部36は、前記電子光学系のレンズ歪を補正するレンズ歪補正パラメータを取得し、画像修正部30は、更に前記レンズ歪補正パラメータを用いて、前記複数傾斜角度での検出データに含まれるレンズ歪を矯正すると良い。
好ましくは、前記電子線測定装置または電子線観察装置において、例えば図3に示すように、基準テンプレート9aは、平面チャートで構成されている。また、例えば図1、図20に示すように、基準テンプレート9aは、少なくとも試料傾斜部5により試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させてステレオ画像を取得する傾斜に加えて、異なる傾斜にも設定されるように構成され、電子線検出部4は、前記傾斜における試料9のステレオ画像を取得し、補正係数演算部38は、当該ステレオ画像に基づき、補正係数記憶部32に記憶する補正係数を演算する構成とすると良い。
上記目的を達成する本発明の電子線測定方法は、例えば図1、図9、図13に示すように、電子線源1から放射される電子線7を試料9に照射する電子光学系2と、試料9を保持する試料ホルダ3、試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部5と、試料9から放出される電子線を検出する電子線検出部4とを備える電子線装置10と接続される電子線測定装置20を用いて、試料9の形状を測定する為の電子線測定方法であって、次のステップを有している。即ち、予め記憶された試料傾斜部5により試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を補正係数記憶部32に記憶しておく記憶ステップ(図9;S240)と、試料ホルダ3と照射電子線7とが第1の相対的傾斜角度をなす状態において、電子線検出部4で第1の検出データを検出する第1のデータ検出ステップ(図13;S310)と、試料ホルダ3と照射電子線7とが第2の相対的傾斜角度をなす状態において、電子線検出部4で第2の検出データを検出する第2のデータ検出ステップ(図13;S310)と、前記第1及び第2のデータ検出ステップで求めた検出データに基づき、概略の試料9の形状または座標値を求める概略測定ステップ(図13;S320)と、概略測定ステップで求められた試料9の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32から対応する補正係数を読み出して画像を修正する画像修正ステップ(図13;S330)と、画像修正ステップで修正されたステレオ画像に基づき試料9の形状または座標値を求める精密測定ステップ(図13;S350)とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記目的を達成する本発明の電子線観察方法は、例えば図1、図9、図19に示すように、電子線源1から放射される電子線7を試料9に照射する電子光学系2と、試料9を保持する試料ホルダ3、試料ホルダ3と照射電子線7とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部5と、試料9から放出される電子線を検出する電子線検出部4とを備える電子線装置10と接続される電子線測定装置20を用いて、試料9の形状を観察する為の電子線観察方法であって、次のステップを有している。即ち、予め記憶された試料傾斜部5により試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を補正係数記憶部32に記憶しておく記憶ステップ(図9;S240)と、電子線検出部4により生成された画像に相当する出力に基づき、試料の概略の形状または座標値を求める概略測定ステップ(図19;S540)と、前記概略測定ステップで求められた試料9の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32から対応する補正係数を読み出して、前記画像を修正する画像修正ステップ(図19;S550)と、画像修正ステップで修正された画像を表示する画像表示ステップ(図19;S560)とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の電子線測定装置及び方法によれば、画像修正部を用いて、試料の概略の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部に記憶される補正係数であって、試料傾斜部により試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における前記補正係数を用いて、試料傾斜部の傾斜角に応じてステレオ画像を修正する構成としているので、試料の傾斜角や高さに依存することなく、精度のよい試料の三次元画像計測が行なえる。
また、本発明の電子線観察装置及び方法によれば、画像修正部を用いて、概略座標測定部で求められた試料の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部に記憶される補正係数であって、試料傾斜部により試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における前記補正係数を用いて、試料傾斜部の傾斜角に応じてステレオ画像を修正する構成としているので、試料の傾斜角や高さに依存することなく、精度のよい三次元画像を用いて試料の観察が行なえる。
[原理]
以下、図面を用いて本発明の原理を説明する。図2は、電子線装置において、電子線が試料又は基準テンプレートに入射する相対的な入射角度の説明図である。図3は、基準テンプレートに配置されたターゲットの分布を説明する図である。基準テンプレート9aは、図3に示すように、正確に計測された複数のターゲットが配置されている。ここで、ターゲットは、計測基準点や特徴点とも言われるもので、基準テンプレート9aの表面に視認容易に形成されたマークをいう。基準テンプレート9aは、電子線装置10の試料ホルダ3に載置されて、図2に示すように、電子線7が基準テンプレート9aに入射する角度を相対的に調整して、各入射角度での基準テンプレート9aの画像を電子線測定装置20によって取得する。
図2に示すように、試料ホルダ3を任意の角度で傾斜させる場合には、ホルダ水平軸は試料ホルダ3の回転軸と一致する。電子線7を傾斜させる場合には、例えば試料ホルダ3の基準点を含む傾斜中心軸を水平軸とする。水平軸から厚さtだけ離れた水平破線bは、試料ホルダ3に載置された基準テンプレート9aの表面を表している。ここで、基準テンプレート9aの厚さをtとする。
電子線測定装置20は、各傾斜角度毎に、基準テンプレート画像上のターゲット位置を取得し、基準テンプレート高さ方向の歪を取り除く為の補正係数を取得する。次に、基準テンプレートに代わる試料9を試料ホルダ3に置いて、任意の傾斜角度で試料9を被写体として、試料9の画像を電子線測定装置20によって取得する。
次に、電子線測定装置20は、試料9の概略高さと位置から、試料9の画像を修正する。即ち、被写体(試料9)の概略高さと位置から、電子線測定装置2の補正用に使用した基準テンプレート9aの各傾斜角度がわかり、当該傾斜角度における画像の歪パターンにより、当該傾斜角度での被写体各部における画像歪を算出することができる。被写体各部における画像歪の算出は、各被写体ごとに全体に関して計算しながら行なわれ、次にこの画像歪を補償するように試料9の画像を補正する。もしくは、電子線測定装置20の各高さ(空間)における画像歪パターンとして計算し、この画像歪パターンを電子線測定装置20のメモリ上に記憶させてもよい。すなわち、図3に示すような基準テンプレート9aのターゲットの位置情報を用いて、各傾斜角度における基準テンプレート9aのターゲットの歪係数を取得することができる。
図4は、水平状態の試料ホルダ3に被写体を載せた状態を説明する側面図、図5は傾斜状態の試料ホルダ3に被写体を載せた状態を説明する側面図である。図4に示すように、計測したい被写体9を試料ホルダ3に載せたとき、その試料9の概略位置と高さ(点P、点P’)が測定できれば、その試料9の位置と高さに応じた補正量、すなわち傾斜角(θ、θ)とその傾斜角での歪補正量がわかる。すなわち、点P、点P’の位置は、例えば試料ホルダ3の回転軸Oからの距離{l、(l+l)}と高さ{lxtanθ、(l+l)xtanθ}を測定できれば、これらに相当する補正用傾斜角がわかるので、その傾斜角上での位置から画像歪を算出して補正すればよい。
なお、図4の場合は試料9を載せる試料ホルダ3の水平角が0度であるが、図5の場合のように試料ホルダ3の軸が傾斜θしていても、同様に試料9の位置と高さにより、そこに相当する傾斜角(θ10、θ20)および位置(点P、点P’)から歪補正量を計算することが可能となる(図5)。すなわち水平位置に写像して座標、高さを求めれば、その試料9の高さに応じた補正を行うことができる。図6は試料9の高さhに対する補正の一例を説明する図で、(A)は試料ホルダ3単体、(B)は試料ホルダ3と載置された基準テンプレート9aを示している。即ち、電子線装置10に試料ホルダ3を上下スライドさせる機構を設けることによって、画像を得ようとする試料9の高さを基準テンプレート9aの高さと同一とすることで、画像歪を取り除くことができる。
基準テンプレート9aが、例えば図6(B)に示すような立体の場合は、基準テンプレート9aの高さ分は、複数の角度で平面基準テンプレート画像を取得したのと同じ効果となる。すなわち、その傾斜角における立体基準テンプレート9aのそれぞれの高さにおける基準ターゲットによって、高さ方向の画像歪が計算できる。そこで、計算された高さ方向の画像歪値を、試料ホルダ3の回転軸Oからの距離を用いて、立体基準テンプレート9aの基準水平高さから換算した高さ方向に換算すれば、高さ方向の空間の補正が可能となる。すなわち、テンプレートの高さ分は歪補正係数の取得が可能となるので、傾斜角度を粗くすることが可能である。
図7は試料9の高さhに対する補正の他の一例を説明する図である。試料ホルダ3に載置された試料9に関しては、各傾斜角度θにおける高さ補正が可能となる。そこで、その角度において空間補正を施し、それぞれの角度における高さの歪補正係数を記憶させてもよい。この場合は、各傾斜軸方向の空間の補正が行なえるので、この状態で画像を修正して三次元計測を行ってもよい。図8は、傾斜状態の試料ホルダ3に立体的な基準テンプレート9aを載せた場合の、高さhに対する補正の他の例を説明する図である。基準テンプレート9aが立体的な場合であって、傾斜状態の試料ホルダ3に載置されている場合には、基準テンプレート9aのターゲットは多様な高さに存在している。そこで、傾斜状態の試料ホルダ3を更に傾斜させる場合にも、傾斜させる間隔が粗くても、正確に各傾斜軸方向の空間の補正が行なえる。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明の実施例1を説明する構成ブロック図で、対象物を保持するホルダの回転角を調整して対象物の傾斜角を調整することで、ステレオ画像を得る場合を示している。図において、像形成光学系としての電子線装置10(走査型顕微鏡)は、電子線7を放射する電子線源1、電子線(ビーム)7を対象物9に照射する電子光学系2、対象物9を傾斜可能に保持する試料ホルダ3、電子光学系2の倍率を変える倍率変更部6、倍率変更部6に電力を供給する走査電源6a、電子線7を検出する検出器4、試料ホルダ3を傾斜制御する傾斜制御部5としてのホルダ傾斜制御部5b、対象物9から出射される二次電子のエネルギを減衰させて検出器4に反射させる2次電子変換ターゲット8を備えている。なお、電子線7を傾斜制御する傾斜制御部5としてのビーム傾斜制御部5aは、実施例1で用いないが、後で説明する実施例4で用いる。
電子光学系2は、電子線源1から放射された電子線7の電子流密度、開き角、照射面積等を変えるコンデンサレンズ2a、電子線7の試料面上の入射角度を制御する偏向レンズ2b、細かく絞られた電子線7を偏向して試料面上を二次元的に走査させる走査レンズ2c、最終段縮小レンズの働きと共に試料面上での入射プローブの焦点合わせを行う対物レンズ2dを備えている。倍率変更部6の倍率変更命令に従って、走査レンズ2cにより電子線7を走査する試料面上の領域が定まる。ビーム傾斜制御部5bは試料ホルダ3に傾斜制御信号を送り、試料ホルダ3と照射電子線7とが第1の相対的傾斜角度をなす第1の姿勢の試料ホルダ3Lと、第2の相対的傾斜角度をなす第2の姿勢の試料ホルダ3Rとで切替えている。
第1の姿勢の試料ホルダ3Lに載置される対象物9の三次元座標系Cは、電子線装置10側を固定座標系として表すと、(X,Y,Z)となる。また、第2の姿勢の試料ホルダ3Rに載置される対象物9の三次元座標系Cは、電子線装置10側を固定座標系として表すと、(X,Y,Z)となる。なお、ホルダ傾斜制御部5bによる試料ホルダ3と照射電子線7の相対的傾斜角度は、ここでは右側上がりRと左側上がりLの二通りに切替えて設定する場合を図示しているが、2段に限らず多段に設定してよいが、ステレオの検出データを得る為には最小2段必要である。対象物9の三次元座標系として、例えばヨー軸、ピッチ軸、ロール軸を設定した場合に、ヨー軸がZ軸、ピッチ軸がX軸、ロール軸がY軸に対応する。
対象物9は、例えばシリコン半導体やガリウム・ヒ素半導体のような半導体のチップであるが、電力用トランジスタ、ダイオード、サイリスタのような電子部品でもよく、また液晶パネルや有機ELパネルのようなガラスを用いた表示装置用部品でもよい。典型的な走査型顕微鏡の観察条件では、電子線源1は−3kV、対象物9は−2.4kVに印加されている。対象物9から放出された二次電子は、2次電子変換ターゲット8に衝突して、エネルギが弱められて検出器4で検出される。なお、対象物9をマースポテンシャルにした場合には、二次電子は霧のように振る舞いエネルギが弱く、検出器4で直接検出することができ、2次電子変換ターゲット8は不要である。
電子線測定装置20は、入射角度調整部22、画像形成部24、ステレオ画像保持部26、概略座標測定部28、画像修正部30、補正係数記憶部32、精密座標測定部34、レンズ歪補正パラメータ取得部36、補正係数演算部38、基準テンプレートデータベース39を備えている。
入射角度調整部22は、対象物9の姿勢を第1の中立軸方向に調整して、電子線装置10により対象物9に投影される電子線7と対象物9との相対的な入射角度を、対象物9についてステレオ画像を形成可能に調整する。即ち、入射角度調整部22は、ホルダ傾斜制御部5bに制御信号を送って、対象物9の姿勢を第1の中立軸方向に調整している。更に、入射角度調整部22は、ホルダ傾斜制御部5bに制御信号を送って、電子線源1から放射される電子線7の走査する基準面を調整して、ステレオ画像を形成するのに必要とされる左右画像を形成可能としている。
画像形成部24は、走査レンズ2cにより電子線7が試料面上の領域を走査する際に、検出器4で検出される二次電子線を用いて、試料面上の画像を作成する。ステレオ画像保持部26は、入射角度調整部22により電子線7と対象物9との相対的な入射角度が調整された場合に、画像形成部24を用いて電子線装置10により対象物9に関して形成されたステレオ画像を保持するもので、画像情報を記憶する記憶装置が用いられる。
概略座標測定部28は、電子線検出部4のステレオ画像に相当する出力に基づき、試料9の概略の形状または座標値を求める。画像修正部30は、概略座標測定部28で求められた試料の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32で記憶される補正係数を用いて、試料傾斜部5の傾斜角に応じてステレオ画像を修正する。補正係数記憶部32は、試料傾斜部5により試料9を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における高さ補正パラメータ等の補正係数を記憶しておく。
精密座標測定部34は、画像修正部30で修正された修正ステレオ画像に基づき、概略座標測定部28に比較して精密な試料の形状または座標値を求める。レンズ歪補正パラメータ取得部36は、電子光学系2のレンズ歪を補正するレンズ歪補正パラメータを取得する。補正係数演算部38は、そのステレオ画像に基づき測定された基準テンプレート9aの形状または座標値と、特徴点の形状または座標値とを比較することにより補正係数を求る。基準テンプレートデータベース39は、基準テンプレート9aに設けられているターゲット位置が記憶されている。
このように構成された装置における基準テンプレートの撮影画像取得処理について説明する。図9は、基準テンプレートの撮影画像取得処理を説明する流れ図である。まず、基準テンプレート9aを試料ホルダ3に載置する(S200)。次に、ビーム傾斜制御部5bによって試料ホルダ3に傾斜制御信号を送り、入射角度調整部22により電子線7と対象物9との相対的な入射角度が調整される(S210)。基準テンプレート9aが平面的なターゲット配置を有する場合には、例えば図2に示すように、電子線7と対象物9との相対的な入射角度として、複数傾斜角度を形成させて、各傾斜角度における基準テンプレート画像を取得する。
次に、電子線装置10により基準テンプレート9aの画像を撮影し、電子線測定装置20によって基準テンプレート9aのステレオ画像としてステレオ画像保持部26に格納する(S220)。そして、電子線測定装置20は、基準テンプレートの撮影画像取得処理として必要な画像数を取得したか判定する(S230)。S230でNo、即ち必要な画像数に到達していないと判断されると、S210に戻って、さらに傾斜画像を得る。S230でYes、即ち必要な画像数に到達していると判断されると、高さ補正パラメータ取得処理に移行する(S240)。
図10は、高さ補正パラメータ取得処理を説明する流れ図である。まず、補正係数演算部38は、各傾斜画像につき、ターゲット検出を行う(S242)。ここで、検出すべきターゲットの位置は、基準テンプレートデータベース39に記録されているので、ターゲットの誤対応は回避可能である。そこで、以下の(i)〜(iv)の方法を行えば、数点指定(自動認識)するだけで類似点があっても計測が可能となる。
(i):基準テンプレートデータベース39から、基準テンプレート9aのパターンの位置情報を読み込む。この場合、設計値やパターンの間隔等が既知であれば、併せてこれらの情報も取得する。読込まれたパターンの位置情報は、基準点座標とする。
(ii):例えば画像認識としてテンプレートマッチング法を用いる場合には、基準画像と捜索画像上の3点以上対応する点を概略指定する。概略指定された対応点を画像座標とする。
(iii):以下の式により、基準画像、捜索画像のそれぞれ各パラメータを算出する。すなわち、画像座標と対応する基準点座標を式(1)に示す二次の射影変換式に代入し、観測方程式をたてパラメータb1〜b8を求める。
X=(b1・x+b2・y+b3)/(b7・x+b8・y+1) (1)
Y=(b4・x+b5・y+b6)/(b7・x+b8・y+1)
ここで、X,Yは画像座標とし、x,yは基準点座標とする。
(iv):求めたパラメータb1〜b8により、画像上の全パターン位置を基準画像、捜索画像につき計算で求める。
(v):各パターンに対応した求められた位置の周辺について、ステレオマッチングを行い、三次元画像計測を行なう。
[ステレオマッチング処理]
次に、エリアベースの正規化相関係数によるマッチング法について説明する。図11は、正規化相関係数によるマッチング法の説明図で、図中の右画像を基準画像、左画像を捜索画像とする。ここでは、N個のデータからなる基準画像中の基準データブロックをM、座標(U,V)を起点とする捜索画像中の捜索データブロックをIとする。
正規化相関係数によるマッチング法は、捜索データブロックI中で基準データブロックMのラスタ走査を行いながら、各位置での基準データブロックMと捜索データブロックIとの類似度を相関係数により求める方法である。ここで、ラスタ走査とは、基準データブロックMを捜索データブロックIの中を左から右に動かし、捜索データブロックIの右端まで行くと下がって左端に戻り、また捜索データブロックIを左から右に動かす走査状態をいう。相関係数値Rの最大の位置を探せば、捜索データブロックI中の基準データブロックMと同じ場所を探す事ができる。
M=M(Xi,Yi) 1≦i≦N (2)
I=I(U+Xi,V+Yi) (3)
とすると、正規化相関係数R(U,V)は、
R(U,V)=(NIiMi−ΣIiΣMi)
/SQRT[{NΣIi−(ΣIi)}x{NΣMi−(ΣMi)}] (4)
となる。相関係数値Rは常に−1から+1までの値をとる。相関係数値Rが+1の場合には、テンプレートと探索画像が完全に一致した事になる。
図10に戻り、補正係数演算部38は、ターゲット検出を行った検出点に対して、平行投影のキャリブレーション法や最小二乗近似、もしくはアフィン変換等でそのモデル化パラメータを計算する(S244)。アフィン変換の場合には、例えば次の関係式(5)を用いる。
x’=b1x+b2y+b3 (5)
y’=b4x+b5y+b6
図12は、平行投影法における地上座標(対象座標)と画像座標の説明図である。電子線装置10では電子線7の性質上、対象物9の画像は平行投影法として得られる。そして、S242、S244での演算は、基準点を地上座標と画像座標で6点以上計測することにより、逐次近似解法によって算出される。
[平行投影のキャリブレーション法]
平行投影法の理論を適用して、電子レンズの補正モデル式を作成し、モデル化する。
Figure 2005043286
ここで、x、yは画像座標、K1、K2はスケール(縮尺)である。すると、次の式が導ける。
Figure 2005043286
ここで、X,Y,Zは回転を考慮した対象座標、X,Y,Zは対象座標上で選択した原点、Aはオリエンテーション行列である。オリエンテーション行列Aは、例えば本出願人の提案に係る特開2002−270127号公報の[0041]にて説明されている。
[モデル化]
次に、電子レンズ系の歪曲収差をモデル化する。複数の基準点と、複数方向からの画像を得ることにより次式によって補正することが可能となる。そして、式(6):[数1]でレンズ歪を補正したx、y座標をx’、y’とすれば、次の関係が成立する。
x’=x+Δx (8)
y’=y+Δy
ここで、ΔxとΔyは次式により表される。
Figure 2005043286
これら計算はレンズ歪係数が未知変量として増えるので、基準点を増やし画像座標と対象座標を計測することにより、上式にあてはめて逐次近似解法によって算出される。また、レンズ歪係数は、上式ではラジアルディストーションとしているが、さらにタンジェンシャルディストーションやスパイラルディストーション、その他、必要な歪類型に対するパラメータを式に加えて係数を求めれば、それらモデル化も可能となる。
図10に戻り、補正係数演算部38は、電子線装置10で撮影される基準テンプレート9a付近の空間における高さ補正パラメータを求める(S246)。例えば、図2で示されるように、高さbの点においての各傾斜角度の位置を求め、その歪を補正係数記憶部32に記憶する。高さ補正パラメータの算出を各高さにおいて行うことで、各高さにおける画像歪が求まる。この画像歪は、そのまま補正係数記憶部32に記憶させておいてもよいし、最小二乗近似やアフィン変換などでその歪をパラメータ化させてもよい。
次に、図9や図10に示す流れ図に従って求めた高さ補正パラメータを用いて、電子線装置10で撮影される試料画像を画像修正する手順について説明する。図13は、電子線装置10で撮影される試料画像を画像修正する手順を説明する流れ図である。まず、被計測対象物9を試料ホルダ3に載せる(S300)。次に、入射角度調整部22によって試料ホルダ3を所望の角度に傾けて、被計測対象物9のステレオペア画像を取得する(S310)。この傾斜角度は、被計測対象物9の見たい箇所や欲しい計測精度によって決める。例えば、S310では、試料ホルダ3と照射電子線7とが第1の相対的傾斜角度をなす状態において、電子線検出部4で第1の検出データを検出する第1のデータ検出ステップと、試料ホルダ3と照射電子線7とが第2の相対的傾斜角度をなす状態において、電子線検出部4で第2の検出データを検出する第2のデータ検出ステップとを有している。次に、電子線測定装置20の概略座標測定部28を用いて、被計測対象物9の概略の三次元測定を行なう(S320)。
なお、被計測対象物9が半導体チップのような量産品である場合には、予め被計測対象物9の高さや位置情報が既知なので、既知の形状情報を電子線測定装置20に入力してもよい。或いは、もしくは、被計測対象物9の既知形状情報と計測結果の双方を利用して、S350での三次元計測を行なってもよい。以下、画像より被計測対象物9の三次元計測を行なう方法について説明する。
[ステレオマッチング処理]
ステレオマッチング処理としては、上述の[0041]〜[0044]と略同一のステレオマッチング処理がなされる。更なる詳細は、特願2002−351844号明細書に記載されているので、参照されたい。
[高さ計測]
被計測対象物9を傾斜角θ傾けて撮影する事は、電子線あるいは観察光軸傾斜機構を設けて、角度θ傾けてあてて撮影する事と同じである。図14は、試料ホルダ3の座標系を説明する斜視図である。試料ホルダ3の座標系において、Y軸が回転軸で、角度θは時計回り方向を+方向としている。
図15は電子線を被計測対象物9に照射した時の、画像と試料の関係を示す正面図である。幾何学的関係より、
左画像 Lx=(X×cosθ+Z×sinθ)×s (10)
Ly=Y
右画像 Rx=(X×cosθ−Z×sinθ)×s (11)
Ry=Y
s:分解能(1pixel)
となり、式(7)を適用して三次元の座標を求めると、以下のようになる。
X=Lx+Rx (12)
Z=Lx−Rx
Y=Ly=Ry
式(12)は図16に示すように、ステレオ画像の撮影方向として、左右画像がZ軸を挟んだ角度を持つ場合のみに有効である。次に角度に依存することなく使える式を導く。図17は、ステレオ画像の撮影方向として、左右画像がZ軸に対して夫々θ1、θ2傾斜している場合を示している。
左画像の角度はθ1、右画像の角度はθ2であるが、Z軸をθ’傾けたZ’軸を想定する。ここで、図17のステレオ画像の左右撮影方向は、Z’軸を中心として左右対称であるとする。すると、擬似的な座標(X’,Y’,Z’)を適用することにより、画像の角度はθ’±θとなり、式(11)を使い、さらに座標XYZに直すように、後でθ’回転させる。
Z’=((Lx−Rx)/(2×sinθ))×s (13)
X’=((Lx+Rx)/(2×cosθ))×s
Y’=Ly=Ry
よって、次式が成立している。
X=X’×cosθ’−Z’×sinθ’ (14)
Z=X’×sinθ’+Z’×cosθ’
Y=Y’
図13に戻り、電子線測定装置20の画像修正部30と補正係数記憶部32とを用いて、S320で求められた被写体の概略位置と高さ、並びに図10の処理手順により求められた高さ補正パラメータを用いて、レンズ歪みの修正された被計測対象物9のステレオペア画像を生成する(S330)。そして、電子線測定装置20のCRTのような表示装置に、生成された被計測対象物9のステレオペア画像を表示する(S340)。続いて、電子線測定装置20の精密座標測定部34とレンズ歪補正パラメータ取得部36を用いて、被計測対象物9のステレオペア画像から被計測対象物9の三次元計測を行ない、被計測対象物9の各特長点の位置と高さを正確に求める(S350)。なお、S340で修正された画像を観察するだけで充分な用途であれば、S350を省略してよいが、S350で三次元計測処理を再度行なうことで、より正確な計測が可能となる。また、S350にて、ステレオマッチング処理と高さ計測処理が行なわれる点は、S320と同様である。
次に、基準テンプレート9aとして立体基準テンプレートを使用した場合を説明する。実施例1と同様の処理であるが、高さ補正パラメータを求める手順が立体基準テンプレートに適合するような処理過程となっている。図18は、立体基準テンプレートを用いた撮影画像取得処理を説明する流れ図である。まず、立体基準テンプレート9aを試料ホルダ3に載置する(S400)。次に、ビーム傾斜制御部5bによって試料ホルダ3に傾斜制御信号を送り、入射角度調整部22により電子線7と対象物9との相対的な入射角度が調整される(S410)。基準テンプレート9aが立体基準テンプレートの場合は、図8にて説明したように、テンプレートが立体なので、傾斜角度には粗い間隔を適用してよい。また、S410で入射角度調整部22が設定する傾斜角度は、被計測対象物9の計測する傾斜角度の夫々に対して高さ補正パラメータ取得処理が得られるように定める。なお、傾斜角度を細かい間隔で設定すると、被計測対象物9の計測する傾斜角度として多様な値を選定できる。
次に、電子線装置10により基準テンプレート9aの画像を撮影し、電子線測定装置20によって立体基準テンプレートのステレオ画像としてステレオ画像保持部26に格納する(S420)。そして、補正係数演算部38は、立体基準テンプレートの傾斜画像につき、ターゲット検出を行う(S430)。ターゲット検出に関しては、例えばS242にて説明したステレオマッチング処理等により行なうとよい。続いて、補正係数演算部38は、電子線装置10で撮影される基準テンプレート9a付近の空間における高さ補正パラメータを求める(S440)。高さ補正パラメータを求める処理過程には、例えばS244で説明した平行投影のキャリブレーション法やモデル化をすると良い。そして、求められた高さ補正パラメータを、補正係数記憶部32に記憶させる(S450)
そして、電子線測定装置20は、立体基準テンプレートの撮影画像取得処理として必要な傾斜角度が残存しているか判定する(S460)。S460でNo、即ち必要な傾斜角度が残存していると判断されると、S410に戻って、さらに立体基準テンプレートの傾斜画像を得る。S460でYes、即ち必要な画像数に到達していると判断されると、リターンとなる。
次に、図18に示す流れ図に従って求めた高さ補正パラメータを用いて、電子線装置10で撮影される試料画像を画像修正する手順は、実施例1と同様であり、図13に示す流れ図に従って画像修正すればよい。
実施例3は、実施例1や実施例2で求めた高さ補正パラメータを用いて、電子線装置10で撮影される試料画像を用いて試料を観察する手順に関する。図19は、電子線装置10で撮影される試料画像を用いて試料を観察する手順を説明する流れ図である。まず、被計測対象物9を試料ホルダ3に載せる(S500)。次に、入射角度調整部22によって試料ホルダ3を所望の角度に傾ける(S510)。この傾斜角度は、被計測対象物9の見たい箇所や欲しい計測精度によって決めるもので、例えば試料ホルダ3と照射電子線7とを第1及び第2の相対的傾斜角度をなす状態とする。そして、電子線測定装置20は、被計測対象物9のステレオペア画像を取得する(S520)。第1及び第2の相対的傾斜角度に対応して、電子線検出部4で検出されるステレオペア画像データは、夫々第1及び第2の検出データとされる。
そして、概略座標測定部28は、電子線検出部4により生成された画像に相当する出力に基づき、試料の概略の形状または座標値を求める(S540)。電子線検出部4により生成された画像には、例えば、被計測対象物9に対する左右画像からなるステレオ画像がある。画像修正部30は、S540で求められた試料9の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部32から対応する補正係数を読み出して、電子線検出部4により生成された画像を修正する(S550)。そして、電子線測定装置20は、S550で修正された画像を表示装置(図示せず)に表示する(S560)。実施例3では、電子線装置10で撮影される試料画像がS550により画像修正されるので、正確な被計測対象物9のステレオ画像が得られる。
図20は、本発明の実施例4を説明する構成ブロック図である。実施例1では、ステレオ画像を得る場合に、ホルダを傾斜させていたが、実施例4では走査型顕微鏡の電子線を偏向させてステレオ画像を得る場合を示している。ここでは、図20において、図1と共通する構成要素について同一符号を付して説明を省略する。ここでは、電子線7を傾斜制御する傾斜制御部5としてのビーム傾斜制御部5aが設けられている。ビーム傾斜制御部5aは偏向レンズ2bに傾斜制御信号を送り、試料ホルダ3と照射電子線7とが第1の相対的傾斜角度をなす電子線7Rと、第2の相対的傾斜角度をなす電子線7Lとで切替えている。なお、ビーム傾斜制御部5aによる試料ホルダ3と照射電子線7の相対的傾斜角度は、2個に限らず多段に設定してよいが、ステレオの検出データを得る為には最小2個必要である。
なお、上記実施の形態においては、対象物の姿勢を調整する傾斜軸方向として単一の中立軸方向に調整する場合を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、傾斜軸方向は複数選択しても良い。傾斜軸方向として複数の方向を用いると、さまざまな方向にも補正が可能となり、精度のよい三次元計測が可能となる。
また、上記実施の形態においては、画像修正部は概略座標測定部で測定された試料の概略の形状または座標値に基づいて画像修正を行なう場合を示しているが、例えば請求項2に記載の電子線測定装置においては、概略座標測定部に代えて試料の設計データのような外部情報を試料の概略の形状または座標値として画像修正部に付与しても良い。
以上説明したように、本発明の電子線測定装置及び電子線測定方法は、画像修正部を用いて、概略座標測定部で求められた試料の形状または座標値に基づいて、補正係数記憶部に記憶される補正係数であって、試料傾斜部により試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における前記補正係数を用いて、試料傾斜部の傾斜角に応じてステレオ画像を修正する構成としているので、電子顕微鏡で撮像された試料画像を用いて、試料の三次元計測を精度よく行なう用途に適している。また、本発明の電子線観察装置及び電子線観察方法は、電子顕微鏡で撮像された試料画像を用いて、試料を正確に三次元的に観察する用途にも適している。
本発明の実施例1を説明する全体構成ブロック図である。 電子線装置において、電子線が試料又は基準テンプレートに入射する相対的な入射角度の説明図である。 基準テンプレートに配置されたターゲットの分布を説明する図である。 水平状態の試料ホルダ3に被写体を載せた状態を説明する側面図である。 傾斜状態の試料ホルダ3に被写体を載せた状態を説明する側面図である。 試料9の高さhに対する補正の一例を説明する図である。 試料9の高さhに対する補正の他の一例を説明する図である。 傾斜状態の試料ホルダ3に立体的な基準テンプレート9aを載せた場合の、高さhに対する補正の他の例を説明する図である。 基準テンプレートの撮影画像取得処理を説明する流れ図である。 高さ補正パラメータ取得処理を説明する流れ図である。 正規化相関係数によるマッチング法の説明図である。 平行投影法における地上座標と画像座標の説明図である。 電子線装置10で撮影される試料画像を画像修正する手順を説明する流れ図である。 試料ホルダ3の座標系を説明する斜視図である。 電子線を被計測対象物9に照射した時の、画像と試料の関係を示す正面図である。 左右画像がZ軸を挟んだ角度を持つ場合のステレオ画像の撮影方向の説明図である。 ステレオ画像の撮影方向として、左右画像がZ軸に対して夫々θ1、θ2傾斜している場合を示している。 本発明の実施例2における立体基準テンプレートを用いた撮影画像取得処理を説明する流れ図である。 本発明の実施例3における電子線装置10で撮影される試料画像を用いて、試料を観察する手順を説明する流れ図である。 本発明の実施例4を説明する構成ブロック図である。
符号の説明
9 試料(被計測対象物)
9a 基準テンプレート
10 電子線装置
20 電子線測定装置
22 入射角度調整部
24 画像形成部
26 ステレオ画像保持部
28 概略座標測定部
30 画像修正部
32 補正係数記憶部
34 精密座標測定部
36 レンズ歪補正パラメータ取得部
38 補正係数演算部
39 基準テンプレートデータベース

Claims (10)

  1. 電子線源から放射される電子線を試料に照射する電子光学系と、前記試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部と、前記試料から出射される電子線を検出する電子線検出部とを有する電子線装置と接続される電子線測定装置であって;
    前記試料傾斜部により前記試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく補正係数記憶部と;
    前記電子線検出部のステレオ画像に相当する出力に基づき、前記試料の概略の形状または座標値を求める概略座標測定部と;
    前記概略座標測定部で求められた試料の形状または座標値に基づいて、前記補正係数記憶部で記憶される補正係数を用いて、前記試料傾斜部の傾斜角に応じて前記ステレオ画像を修正する画像修正部と;
    前記画像修正部で修正された修正ステレオ画像に基づき、前記概略座標測定部に比較して精密な試料の形状または座標値を求める精密座標測定部と;
    を備える電子線測定装置。
  2. 電子線源から放射される電子線を試料に照射する電子光学系と、前記試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部と、前記試料から出射される電子線を検出する電子線検出部とを有する電子線装置と接続される電子線測定装置であって;
    前記試料傾斜部により前記試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく補正係数記憶部と;
    与えられた試料の概略の形状または座標値に基づいて、前記補正係数記憶部で記憶される補正係数を用いて、前記試料傾斜部の傾斜角に応じて前記ステレオ画像を修正する画像修正部と;
    前記画像修正部で修正された修正ステレオ画像に基づき、前記試料の形状または座標値を求める精密座標測定部と;
    を備える電子線測定装置。
  3. 電子線源から放射される電子線を試料に照射する電子光学系と、前記試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部と、前記試料から出射される電子線を検出する電子線検出部とを有する電子線測定装置であって;
    前記試料傾斜部により前記試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を記憶しておく補正係数記憶部と;
    前記電子線検出部のステレオ画像に相当する出力に基づき、前記試料の概略の形状または座標値を求める概略座標測定部と;
    前記概略座標測定部で求められた試料の形状または座標値に基づいて、前記補正係数記憶部で記憶される補正係数を用いて、前記試料傾斜部の傾斜角に応じて前記ステレオ画像を修正する画像修正部と;
    を備える電子線観察装置。
  4. 前記試料傾斜部は、電子光学系の電子線の照射方向を試料に対して変更する第1の傾斜角変更と、試料ホルダを電子線に対して傾斜させる第2の傾斜角変更との、少なくとも一方のいずれか傾斜角変更により、前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させるように構成した;
    請求項1又は請求項2に記載の電子線測定装置、または請求項3に記載の電子線観察装置。
  5. 前記補正係数記憶部に記憶されている補正係数は;
    予め形状または座標値の分かっている特徴点が設けられた基準テンプレート試料ホルダーに載置し;
    前記試料傾斜部により前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させて、前記試料のステレオ画像を取得し;
    補正係数演算部により、そのステレオ画像に基づき測定された基準テンプレートの形状または座標値と、前記特徴点の形状または座標値とを比較することにより求められる;
    請求項1又は請求項2に記載の電子線測定装置、または請求項3に記載の電子線観察装置。
  6. 前記補正係数記憶部に記憶されている補正係数は;
    予め形状または座標値の分かっている特徴点が設けられた基準テンプレートを試料ホルダに載置し;
    前記試料傾斜部により前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させ、かつスライドさせることによりステレオ画像を取得し;
    補正係数演算部により、そのステレオ画像に基づき測定された基準テンプレートの形状または座標値と、前記特徴点の形状または座標値とを比較することにより求められる;
    請求項1又は請求項2に記載の電子線測定装置、または請求項3に記載の電子線観察装置。
  7. 前記基準テンプレートの特徴点は、少なくとも2種類の高さに関連付けて設けられており;
    レンズ歪補正パラメータ取得部は、前記電子光学系のレンズ歪を補正するレンズ歪補正パラメータを取得し;
    前記画像修正部は、更に前記レンズ歪補正パラメータを用いて、前記複数傾斜角度での検出データに含まれるレンズ歪を矯正する;
    請求項1又は請求項2に記載の電子線測定装置、または請求項3に記載の電子線観察装置。
  8. 前記基準テンプレートは、平面チャートで構成され;
    当該基準テンプレートは、少なくとも試料傾斜部により前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させてステレオ画像を取得する傾斜に加えて、異なる傾斜にも設定されるように構成され;
    前記電子線検出部は、前記傾斜における試料のステレオ画像を取得し;
    補正係数演算部は、当該ステレオ画像に基づき、前記補正係数記憶部に記憶する補正係数を演算する;
    請求項1又は請求項2に記載の電子線測定装置、または請求項3に記載の電子線観察装置。
  9. 電子線源から放射される電子線を試料に照射する電子光学系と、前記試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させる試料傾斜部と、前記試料から出射される電子線を検出する電子線検出部を有する電子線装置を用いて、前記試料の形状を測定する為の電子線測定方法であって;
    予め記憶された前記試料傾斜部により試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を補正係数記憶部に記憶しておく記憶ステップと、
    前記試料ホルダと前記照射電子線とが第1の相対的傾斜角度をなす状態において、前記電子線検出部で第1の検出データを検出する第1のデータ検出ステップと;
    前記試料ホルダと前記照射電子線とが第2の相対的傾斜角度をなす状態において、前記電子線検出部で第2の検出データを検出する第2のデータ検出ステップと;
    前記第1及び第2のデータ検出ステップで求めた検出データに基づき、概略の試料の形状または座標値を求める概略測定ステップと;
    前記概略測定ステップで求められた試料の形状または座標値に基づいて、前記補正係数記憶部から対応する補正係数を読み出して画像を修正する画像修正ステップと;
    前記画像修正ステップで修正されたステレオ画像に基づき試料の形状または座標値を求める精密測定ステップと;
    をコンピュータに実行させる電子線測定方法。
  10. 電子線源から放射される電子線を試料に照射する電子光学系と、前記試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダと前記照射電子線とを相対的に傾斜させ、ステレオ画像を取得する状態を形成する試料傾斜部と、前記試料から出射される電子線を検出する電子線検出部とを有する電子線装置と接続される電子線測定装置を用いて、前記試料の形状を観察する為の電子線観察方法であって;
    予め記憶された前記試料傾斜部により試料を傾斜させる傾斜面に対する、基準傾斜角における補正係数を補正係数記憶部に記憶しておく記憶ステップと;
    前記電子線検出部により生成された画像に相当する出力に基づき、試料の概略の形状または座標値を求める概略測定ステップと;
    前記概略測定ステップで求められた試料の形状または座標値に基づいて、前記補正係数記憶部から対応する補正係数を読み出して、前記画像を修正する画像修正ステップと;
    前記画像修正ステップで修正された画像を表示する画像表示ステップと;
    をコンピュータに実行させることを特徴とする電子線観察方法。
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