JP2005043123A - Liquid drop weight measuring instrument, and liquid drop delivery device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液滴重量測定装置および液滴吐出装置、特に、吐出ヘッドから吐出される液滴の重量を測定可能な液滴重量測定装置およびその液滴重量測定装置を搭載した液滴吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液晶表示装置のカラーフィルタ、配向膜等の成膜に液滴吐出装置が利用されている。また、液滴吐出装置は、これ以外にも工業上の各種の分野で利用されている。液滴吐出装置は、吐出ヘッドと呼ばれる液滴吐出機構を有している。この吐出ヘッドには、規則的に複数のノズルが形成されている。液滴吐出装置では、これらのノズルから吐出材料の液滴を吐出することにより、何等かの製品の構成要素となる基板上に吐出材料からなるパターンの描画を行う。近時、このパターンは微細化が進んでおり、吐出ヘッドから吐出する液滴の重量を精度良く制御する必要がある。そのため、微細な液滴の重量を精度良く測定することは、液滴の吐出量を精度良く制御するために不可欠なものとなる。吐出ヘッドから吐出される液滴の重量を測定する装置としては、以下の装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。同装置は、付着した液滴の質量により共振周波数が変化する共振部を備え、計測部は、この共振周波数変化を計測し、演算部は、共振周波数変化に基づいて液滴の質量を計測するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−139370号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同装置によれば、共振部の共振周波数の僅かな変化で液滴の重量を測定するため、共振部に汚染物が僅かでも残ると正確に液滴の重量を測定することができない。共振部を洗浄した場合でも、洗浄の度に、汚染物の残留の仕方が異なるため、同じ試料を同じ共振部で測定しても、同一の測定結果が得られないという問題がある。また、共振部を洗浄した場合でも、微細な有機物等を除去できないため、正確に液滴の重量を測定することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、高精度に吐出ヘッドから吐出される液滴の重量を測定することが可能な液滴重量測定装置およびその液滴重量測定装置を搭載した液滴吐出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、吐出ヘッドから吐出される液滴の重量を測定する液滴重量測定装置において、前記吐出ヘッドに駆動信号を印加して液滴を吐出させる吐出ヘッド制御手段と、第1の電極と、その表面に光触媒膜が形成されている第2の電極と、および前記第1の電極と前記第2の電極がその両面に形成されている圧電振動子とからなる検出手段と、前記第1の電極に振動電圧を印加して前記圧電振動子を振動させる発振手段と、前記吐出ヘッドから吐出される液滴が前記第2の電極に付着する前後での前記圧電振動子の共振周波数の変化を検出し、当該検出した圧電振動子の共振周波数の変化に基づいて、当該第2の電極に付着した液滴の重量を測定する液滴重量測定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
検出手段を第1の電極と、その表面に光触媒膜が形成されている第2の電極と、および前記第1の電極と前記第2の電極がその両面に形成されている圧電振動子とで構成する。水晶振動子に形成された第1の電極に、外部から振動電圧を印加して水晶振動子を振動させる。吐出ヘッドから吐出される液滴が水晶振動子に形成された第2の電極に付着する前後で水晶振動子の共振周波数は変化する。この水晶振動子の共振周波数の変化を検出して、当該電極に付着した液滴の重量を測定する。さらに、第2の電極の表面に光触媒膜に形成する。光触媒は、紫外線が照射されると、光触媒反応により有機物を分解する。光触媒のこの性質を利用して、液滴が付着した第2の電極を紫外線を照射して洗浄を行う。これにより、第2の電極に付着した有機物は分解され、第2の電極に付着した汚染物を完全に除去することができる。この結果、吐出ヘッドから吐出される液滴の重量を高精度に測定することが可能な液滴重量測定装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記検出手段は、着脱可能に設けられていることが望ましい。これによれば、検出手段を取り外して洗浄を行うことができ、検出手段の洗浄が容易となる。
【0009】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記光触媒膜は、酸化チタン膜であることが望まし。これによれば、耐久性があり無毒で光触媒効果に優れた光触媒膜を使用することが可能となる。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記液滴が付着した前記検出手段を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段で前記検出手段を洗浄後に、前記検出手段に紫外光を照射する光照射手段と、前記光照射手段で前記検出手段を照射後に、前記検出手段をリンスするリンス手段と、を備えたことが望ましい。これにより、自動的に検出手段の電極に付着した液滴を洗浄することができる。この結果、液滴重量の測定後に液滴が付着した検出手段を操作者が清掃する必要がなくなる。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記圧電振動子は水晶振動子であることが望ましい。これにより、液滴の付着による共振周波数の変化を高精度に検出することができる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様によれば、上述の液滴重量測定装置を液滴吐出装置に搭載することが望ましい。これにより、液滴吐出装置で吐出ヘッドから吐出される液滴の重量を高精度に測定することができる。
【0013】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記液滴吐出装置は、配線、カラーフィルタ、配向膜、マイクロレンズアレイ、エレクトロルミネセンス材料、および生体物質のうちのいずれか1つのパターン形成を用途とすることが望ましい。これにより、本発明の液滴吐出装置を使用して、配線、カラーフィルタ、配向膜、マイクロレンズアレイ、エレクトロルミネセンス材料、および生体物質のうちのいずれか1つのパターン形成を行うことができる。
【0014】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記液滴吐出装置は、インクジェットプリンタであることが望ましい。これにより、本発明の液滴吐出装置をインクジェットプリンタとして使用することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる液滴重量測定装置およびその液滴重量測定装置を搭載した液滴吐出装置の好適な実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかる液滴吐出装置を、[液滴吐出装置の全体構成]、[吐出ヘッド]、[QCMセンサ]、[液滴重量の測定原理]、[液滴重量の測定フロー]の順に説明する。
【0016】
[液滴吐出装置の全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1にかかる液滴吐出装置100の全体の概略構成を示す模式図である。実施の形態1の液滴吐出装置100は、QCM(Quartz−Crystal Microbalance)と呼ばれるセンサを搭載した構成となっている。本実施の形態の液滴吐出装置100は、主として、制御部101と、ヘッドキャリッジ102と、吐出ヘッド103R,103G,103Bと、インクタンク104R、104G、104Bと、ステージ105と、QCMセンサ106と、計測部107と、表示部108とを備えて構成されている。
【0017】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAMなどからなり、液滴吐出装置100全体を制御する。具体的には、制御部101は、ステージ105上に載置された基板等の対象物Wに吐出ヘッド103R、G、Bで描画する動作の制御や、吐出ヘッド103R、G、Bから吐出される液滴の重量を測定する動作の制御を行う。ヘッドキャリッジ102は、制御部101の制御に従って、吐出ヘッド103R、103G、103Bを副走査方向(X軸方向)に搬送する。吐出ヘッド103R、103G、103Bは、ヘッドキャリッジ102に担持されてヘッドキャリッジ102とともに移動し、制御部101から入力される駆動信号に応じて、そのノズルから液滴を吐出する。
【0018】
インクタンク104R、104G、104Bは、R,G,Bのインクが充填されており、吐出ヘッド103R、103G、103BにR,G,Bのインクをそれぞれ供給する。ステージ105は、基板等の描画対象物Wが載置され、制御部101の制御に従って不図示の駆動機構により主走査方向(Y軸方向)に搬送する。QCMセンサ106は、圧電振動子である水晶振動子110と当該水晶振動子110の両面に形成された電極110a(第1の電極)および電極110b(第2の電極)とで構成されている。このQCMセンサ106は、吐出ヘッド103R、103G、103Bから吐出される液滴の重量を測定する場合に使用される。また、QCMセンサ106は着脱可能に設けられており、QCMセンサ106は取り外して清掃が可能になっている。計測部107は、QCMセンサ106の電極110bに対する液滴の付着前と付着後の水晶振動子110の共振周波数の変化を検出して、電極110bに付着した液滴の重量を測定し、測定結果を制御部101に出力する。表示部108は、例えば、LCDモニターからなり、制御部101の制御に従って、液滴の重量の測定結果等を表示する。
【0019】
[吐出ヘッド]
図2は、図1の吐出ヘッド103Rの詳細な構成を示す図である。吐出ヘッド103Rは、図2に示す如く、圧力室121と、ピエゾ素子122と、ノズル123とを備えて構成されている。圧力室121は、インクタンク104R内と連通し、インクタンク104Rから供給された赤色インクを一時的に貯える。ピエゾ素子122は、周知のように電圧を印加すると、結晶構造が歪んで極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。ピエゾ素子122は、制御部101から供給される駆動信号に応じて、圧力室121の内面を変形させ、圧力室121内の赤色インクを増減圧する。吐出ヘッド103Rにおいては、このピエゾ素子122による赤色インクの増減圧に応じて、ノズル123から赤色インクを液滴IPとして吐出する。
【0020】
吐出ヘッド103Gは、吐出ヘッド103Rと同様な構成をしており、制御部101から供給される駆動信号に応じて、インクタンク104Gから供給を受けた緑色インクを液滴として吐出する。同様に吐出ヘッド103Bも、制御部101から供給される駆動信号に応じて、インクタンク104Bから供給を受けた青色インクを液滴として吐出する。この実施形態においては、説明の便宜上、赤色インク、緑色インクおよび青色インクは、それらの液体としての性質(例えば温度に応じた粘度特性など)が略同一に揃えられており、同一条件下では、同様な流体的挙動を示すものとする。したがって、仮に液滴吐出にかかる条件が全く同一であれば、いずれのインクを用いた場合であっても、同量の液滴にて吐出される。なお、以降の説明においては、吐出ヘッド103R、103G、103Bの各々を特に区別する必要のない場合には、吐出ヘッド103と記載し、同様に、インクタンク104R、104G、104Bの各々を特に区別する必要のない場合には、インクタンク104と記載する。
【0021】
図3は、ピエゾ素子122に印加する駆動信号の駆動波形を制御することで、吐出する液滴IPの大きさを変更する原理を説明するための図である。同図において、横軸は時刻、縦軸は駆動電圧を示している。同図において、時刻「0」から時刻「T1」までの期間においては、ピエゾ素子122に供給される駆動信号は一定値「VM」をとり、この際、ピエゾ素子122は変形しない。続く、時刻「T1」から時刻「T2」まで期間において、駆動信号は、「VM」から「VH」まで上昇する。これを受けてピエゾ素子122は、圧力室内のインクが減圧されるように変形し、インクタンク104から圧力室121にインクが流入する。
【0022】
次に、時刻「T2」から時刻「T3」までの間に、駆動信号は、一定値「VH」をとり、続く、時刻「T3」から時刻「T4」まで間において、駆動信号は、「VH」から「VL」まで下降する。この駆動信号の下降により、ピエゾ素子122は、圧力室121内のインクが増圧するように変形し、圧力室内の赤色インクがノズル123から連なった状態で吐出する。なお、以降の説明においては、時刻「T3」から時刻「T4」まで期間を、電圧下降期間ΔTと称し、当該電圧下降期間ΔTにおいて下降する電圧の量「VH−VL」を、電圧下降量ΔVと称することとする。
【0023】
次いで、時刻「T4」から時刻「T5」までの間に、駆動信号は、一定値「VL」をとり、続く、時刻「T5」から時刻「T6」まで間において、駆動信号は、「VL」から「VM」まで上昇する。この駆動信号の上昇により、ピエゾ素子122は、圧力室内のインクの圧力が減少するように変形し、上述した電圧下降期間ΔTに一旦吐出されたインクが引き戻され、その一部が液滴IPとして吐出する。
【0024】
ここで、説明の便宜上、駆動波形における電圧下降期間ΔTあるいは電圧下降量ΔVを調整して、液滴量を変更する技術について説明する。まず、電圧下降期間ΔTを短くすると、溶液の増圧にかかる期間が短縮されて、電圧下降時間ΔT内にノズル123から吐出するインクの勢いが増し、液滴量を増大することができる。逆に、電圧下降期間ΔTを長くすると、ノズル123から吐出するインクの勢いが低下し、液滴量を減少させることができる。
【0025】
一方、電圧下降量ΔVを大きくすると、インクの増圧量が増大されて、電圧下降時間ΔT内にノズル123から吐出するインクの量が増し、液滴量を増大させることができる。逆に、電圧下降量ΔVを小さくすると、ノズル123から吐出するインク量が減少し、液滴量を減少させることができる。これらの技術は、例えばノズル径などの吐出ヘッド103の機械的構成を変更することなく、液滴量を任意に変更させることができるため、1つのノズル123から複数の量の液滴を選択的に吐出させる場合などに広く用いられている技術である。
【0026】
[QCMセンサ]
図4は、図1のQCMセンサ106の構成を示す平面図である。水晶振動子110は、略正方形状を呈し、その両面に、一対の電極110a、110bが略対向した状態で取り付けられている。一対の電極110a、110bは、AuやPtを使用することができる。また、絶縁体131は、導電性を有する支持体133a、133bによって、水晶振動子110を振動自在に保持する。支持体133aは、電極110aと導通すると共に、絶縁体131に固定された端子132aと導通している。同様に、支持体133bは、電極110bと導通すると共に、絶縁体131に固定された端子132bと導通している。また、同図において、PEは電極110bの略中央位置を示している。
【0027】
QCMセンサ106の電極110bの表面には、光触媒膜が形成されている。ここでは、光触媒膜として酸化チタンTiO2を使用している。後述するように、酸化チタンTiO2は、紫外線が照射されると、光触媒反応により有機物を分解する。操作者は、光触媒のこの性質を利用して、液滴が付着した電極110bを清掃する。図5は、QCMセンサ106の電極110bの表面に酸化チタン膜を形成する方法を説明するための説明図である。まず、酸化チタンTiO2の溶液140が収納されている容器141に、QCMセンサ106を所定時間(例えば、略10分)浸漬させる(図5(A)参照)。この後、QCMセンサ106を容器141から取り出して自然乾燥させる(図5(B)参照)。これにより、QCMセンサ106の電極110bの表面に酸化チタンTiO2の微粒子が吸着して酸化チタン膜142が形成される(図5(C)参照)。電極110bの表面に酸化チタン膜142を形成する場合には、電極110bの表面を鏡面加工などの処理を施さないで、ある程度表面粗さを荒くしておいた方が酸化チタンTiO2が吸着し易く好ましい。また、スパッタリング等で酸化チタン膜を形成することにしても良い。
【0028】
図6は、水晶振動子110の等価回路を示している。水晶振動子110は、電気的には、図6に示すように、抵抗R1と、コンデンサC1およびCoと、コイルL1とで構成される電気回路と等価である。ここで、Coは、水晶振動子110の両面に設けられた電極110a、110bによって生成される容量成分である等価電極容量である。水晶振動子110は電気的な固有周波数を有しており、水晶振動子110の両側に設けた電極110a、110bを電源に接続すると、回路は固有周波数で発振を開始し、水晶振動子110も発振周波数と同じ周波数で振動する。発振する周波数は、主に、結晶の成長軸に対して水晶振動子110を切り出した角度と、水晶振動子110の厚さとによって定まり、また、水晶振動子110の振動形態は薄板を切り出した角度によって決定される。QCMでは、通常、ATカットと呼ばれる所定の角度で切り出された水晶振動子110が用いられており、ATカットされた水晶振動子110の振動形態は、厚みすべり振動、すなわち水晶振動子110の表面と裏面とが、水晶振動子110の厚み方向と直角方向に、互いにずれるように振動する形態となる。
【0029】
水晶振動子110は、自身に作用する外力が一定であれば、一定の共振周波数にて振動するが、電極110bに液滴が付着して外力が変化すると、その変化量に応じて共振周波数が変化するという特性を有している。換言すると、電極110bに液滴が付着すると、水晶振動子110は、その液滴の重量および粘度に応じた共振周波数にて振動するという特性を有している。また、水晶振動子110は、電極110bに液体が付着すると、付着した液体の粘度に応じて、その共振抵抗値が変化するという特性を有している。後述するように、計測部107は、これらの水晶振動子110の特性を利用して、液滴の重量および粘度を算出する。
【0030】
[液滴重量の測定原理]
図7は、図1の計測部107の概念図を示している。本実施の形態の計測部107は外部発振方式を使用している。図7において、計測部107では、水晶振動子110の一方の電極110aに、発振器150で(振動電圧発振部111に対応)振動電圧Vinを印加して水晶振動子110を励起する。RF電圧形151(測定部112に対応)は、励起された水晶振動子110の他方の電極110bから流れる電流Iq=(Vq/RL)を測定する。これにより、印加した振動電圧と水晶振動子110を流れる電流の関係からその周波数に対する水晶振動子110の電気的なインピーダンスを求めることができる。インピーダンスは、共振周波数付近で大きく変化する。そこで、計測部107では、印加する振動電圧の周波数を掃引しながらインピーダンスを測定し、そのインピーダンスが最小となる周波数を求める。この周波数が直列共振周波数(fs)であり、このときの抵抗成分が共振抵抗となる。
【0031】
図8は、水晶振動子110の共振周波数を測定する場合に使用される帰還型の自励式発振方式(従来方式)の概念図を示している。本実施の形態の外部発振方式を、図8に示す帰還型の自励式発振方式と比較して説明する。図8において、帰還型の自励式発振方式では、水晶振動子110を含む発振回路を共振状態としておき、電極に液滴が付着したことによって変化する共振周波数を周波数カウンタ160で計測する。そして、測定した共振周波数に基づいて、水晶振動子の電極面に付着した物質の重量を測定する。しかしながら、上述したように、水晶振動子110の共振周波数は付着した物質の粘弾性によっても変化する。このため、粘弾性的な特性を併せ持った物質が付着した場合、どちらかの影響によって変化したのか判別することができない。他方、共振抵抗は、主に粘弾性に比例することが知られている。本実施の形態の計測部107では、共振周波数と共振抵抗の両者を測定して、その変化が重量に起因するものか、粘弾性に起因するものかを判別している。
【0032】
図9は、水晶振動子110のアドミッタンス線図を示している。上記図6の等価回路で表される水晶振動子のインピーダンスについて、周波数特性を測定し、これをX軸にG(コンダクタンス)、Y軸にB(サセプタンス)成分を取ったインピーダンス平面上にプロットしたものである。同図に示すように、等価電極容量Coの影響によって、曲線は、全体がB軸上をωCo分ずれてしまう。帰還型の自励式発振方式の共振点は、位相ずれが「0」になる点、すなわち、B成分が「0」になる点であるので、同図でfrで示している。Coのために共振点は、本来の水晶振動子の共振点であるfs(直列共振周波数)からfr(一般的に共振周波数と言う場合はfrを言う)にずれてしまう。
【0033】
ここで、重量と周波数の比例関係はあくまでもfsについて成立する。したがって、frを基準とした帰還型の自励式発振方式では、重量と周波数の関係に誤差が生じる。具体的には、同図の(a)に示すように、負荷が小さくGが大きいうちは(共振抵抗Rが小さいうち)は、円の半径が大きいためfsとfrの値にはあまり差がない。これに対して、同図の(b)に示すように、負荷が増えてGが極端に小さく(Rが大きく)なると、両者はずれで大きくなる。このため、frを共振周波数として測定する帰還型の自励式発振方式では、負荷が増えるにしたがって直線性が悪化する。これに対して、本実施の形態のような外部発振方式でfsを測定する方式では、このような直線性の劣化は生じない。
【0034】
さらに、負荷が増えて、同図の(c)のようになると、fr点が消えてしまうため、帰還型の自励発振方式では発振することができなくなる。これに対して、本実施の形態の外部発振方式では、fsを測定するため等価電極容量Coの影響がない。したがって、この場合でも共振点を見つけ出すことが可能となる。すなわち、本実施の形態の外部発振方式では、帰還型の自励発振方式に比して、重負荷での測定が可能となる。また、帰還型の自励発信方式では、発振の安定と精度の両方を得るためには使用する周波数に応じて発振回路をチューニングする必要がある。このため、同じ発振回路で広範な発振周波数に対応することが困難である。これに対して、本実施の形態の外部発振方式では、水晶振動子110を振動させる振動電圧を外部で生成するため、広範な周波数に回路変更なしで対応可能である。
【0035】
つぎに、図1の計測部107を詳細に説明する。振動電圧発振部111は、QCMセンサ106の一方の電極110aに振動電圧を印加して、水晶振動子110を振動させる。その際、振動電圧の周波数を低周波数から高周波数へと少しずつ変更して周波数の掃引を行う。測定部112は、QCMセンサ106の他方の電極110bから流れる電流Iq=(Vq/RL)を測定し、印加した振動電圧と水晶振動子110を流れる電流の関係からその周波数に対する水晶振動子110の電気的なインピーダンスを算出する。そして、測定部112は、測定したインピーダンスが最小となる周波数(上述の直列共振周波数fs)を共振周波数値として算出し、このときのインピーダンスを共振抵抗値として算出する。測定部112は、算出した共振周波数値および共振抵抗値を演算部113に出力する。この場合、測定部112は、電極110bへの液滴の付着前における共振周波数fbeforeと、付着後における共振周波数fafterを演算部113に出力する。演算部113は、以下のようにして、測定部112から入力される共振周波数fbefore、fafterに基づいて、液滴の重量を算出し、また、測定部112から入力される共振抵抗に基づいて、液滴の粘度を算出する。
【0036】
ここで、電極110bに付着した液滴の重量をImとし、液滴の付着前後における共振周波数の変化量Δfreqとすると、液滴の重量Imと、液滴の付着前後における共振周波数の変化量Δfreqの関係は、下式(1)のように表すことができる。
【0037】
【数1】
【0038】
また、共振抵抗値をRとし、電極110bに付着した液滴の粘度をηとすると、これらの関係は、下式(2)で表すことができる。
【0039】
【数2】
【0040】
演算部113は、測定部112から供給される電極110bへの液滴の付着前における共振周波数fbefore、付着後における共振周波数fafterからその変化量Δfreq=fbefore−fafterを算出した後、変化量Δfreqを上記式(1)に代入して、液滴の重量Imを算出する。また、演算部113は、測定部112から入力される電極110bに液滴の付着後の共振抵抗値Rを、上記式(2)に代入して、液滴の粘度ηを算出する。演算部113は、算出した液滴の粘度ηおよび重量Imを制御部101に出力する。
【0041】
[液滴重量の測定フロー]
図10は、図1の液滴吐出装置100の液滴重量の測定フローを示す図である。なお、吐出ヘッド103は、QCMセンサ106上になく待機位置にあるものとする。図10において、まず、計測部107では、振動電圧発振部111は、QCMセンサ106の電極110aに振動電圧を周波数掃引しながら印加する(ステップS1)。測定部112は、QCMセンサ106の電極110bに流れる電流を検出してインピーダンスの変化を検出し、QCMセンサ106の電極110aに液滴の付着前の共振周波数fbeforeを算出して、演算部113に出力する(ステップS2)。なお、電極110aに液滴の付着前の共振周波数fbeforeは、毎回測定しないで予め演算部113に記憶しておくことにしても良い。
【0042】
つぎに、制御部101は、吐出ヘッド103から吐出された液滴が、水晶振動子110の電極110bの略中央位置(図4の地点PE参照)に付着するような位置まで、ヘッドキャリッジ102により吐出ヘッド103を搬送する(ステップS3)。ここで、電極110bの略中央位置としているのは、電極110bの略中央位置に液滴を付着させた場合、検出精度が向上するためである。
【0043】
続いて、制御部101は、標準駆動波形に従って、吐出ヘッド103に含まれるピエゾ素子122に駆動信号を供給して、吐出ヘッド103から電極110bのPEに向けて液滴を吐出させる(ステップS4)。この後、制御部101は、ヘッドキャリッジ102により吐出ヘッド103を待機位置まで搬送する(ステップS5)。ここで、吐出ヘッド103を待機位置まで搬送しているのは、吐出ヘッド103がQCMセンサ106の上方にある場合には、吐出ヘッド103の浮遊容量の影響によりQCMセンサ106の出力が不安定になるからである。
【0044】
この後、計測部107では、振動電圧発振部111は、QCMセンサ106の電極110aに振動電圧を周波数掃引しながら印加する(ステップS6)。測定部112は、QCMセンサ106の電極110bに流れる電流を検出してインピーダンスの変化を検出し、QCMセンサ106の電極110bに液滴の付着後の共振周波数fafterと、そのときの共振抵抗Rを算出して、演算部113に出力する(ステップS7)。
【0045】
演算部113は、共振周波数fbefore、fafterに基づいて、共振周波数の変化量Δfreq=fbefore−fafterを算出し、算出したΔfreqを上述した式(1)を用いて液滴の重量Imを算出する(ステップS8)。また、演算部113は、共振抵抗Rに基づいて、上述した式(2)を用いて液滴の粘度η算出する。演算部113は、算出した液滴の重量Imおよび粘度ηを制御部101に出力する。制御部101は、算出された液滴の重量Imおよび液滴の粘度ηを表示部108に表示する(ステップS9)。
【0046】
なお、制御部101は、算出した液滴の重量Imが所定値以下であるか否かを判断して、液滴の重量Imが所定値以下である場合には、吐出ヘッド103のノズル詰まりまたはインクタンク104のインクエンドの可能性があると判断して、“ノズル詰まりまたはインクエンド”の可能性がある旨を表示部108に表示することにしても良い。制御部101は、以上のようにして測定した標準駆動波形の駆動信号で形成された液滴の重量Imに基づいて、吐出ヘッド103で描画対象物Wに描画を行う場合に、吐出ヘッド103に印加する駆動信号の駆動波形を変更する。
【0047】
測定終了後には、操作者はQCMセンサ106を取り外してその清掃を行う。具体的には、まず、▲1▼洗浄液または溶剤(例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等)が入った容器にQCMセンサ106を浸漬させて揺動し、QCMセンサ106の電極110bに付着している液滴を洗浄する。この洗浄だけでは完全には汚染物を除去できないので、つぎに、容器からQCMセンサ106を取り出し、▲2▼UVランプ等で紫外線をQCMセンサ106の電極110bに向けて照射する。電極110bの表面に形成されている酸化チタンは、紫外線が照射されると、光触媒反応により、活性酵素またはヒドロキシラジカルが発生する。活性酵素またはヒドロキシラジカルは、有機物と反応して有機物は分解され低分子量有機物になる。この低分子量有機物の一部は蒸発し、一部は表面に残る。この後、▲3▼QCMセンサ106を純水でリンスして、QCMセンサ106の電極110bの表面に残った低分子量有機物を除去する。これにより、QCMセンサ106の電極110bに付着した液滴は完全に除去される。なお、▲1▼〜▲3▼の工程を機械化して専用の洗浄装置で実行することにしても良い。
【0048】
以上説明したように、実施の形態1の液滴吐出装置100によれば、電極110aと、その表面に光触媒膜が形成されている電極110bと、および電極110a、110bが両面に形成されている水晶振動子110とでQCMセンサ106を構成する。そして、電極110aに振動電圧発振部111から振動電圧を印加して水晶振動子110を振動させ、測定部112および演算部113は、吐出ヘッド103から吐出される液滴が電極110bに付着する前後での水晶振動子110の共振周波数の変化を検出して、当該電極110bに付着した液滴の重量を測定する。これにより、検出部(液滴重量測定装置)を簡単な構成で構成でき、吐出ヘッド103から吐出される液滴の重量を高精度に測定することが可能となる。また、電極110bの表面に光触媒膜を形成しているので、QCMセンサ106に紫外線を照射して洗浄を行うことにより、電極110bに付着した有機物は分解され、電極110bに付着した汚染物を完全に除去することができる。この結果、QCMセンサ106を何度使用しても吐出ヘッド103から吐出される液滴の重量を高精度に測定することが可能となる。
【0049】
また、本実施の形態1では、QCMセンサ106を着脱可能に設けているので、QCMセンサ106を取り外して洗浄を行うことができ、QCMセンサ106の洗浄が容易となる。また、本実施の形態1では、光触媒膜として酸化チタン膜を使用しているので、耐久性があり、無毒でかつ優れた光触媒効果が期待できる。なお、本実施の形態1では、光触媒膜として酸化チタン膜を使用することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、光触媒として機能する他の金属酸化物半導体、有機高分子半導体、および金属錯体を使用することにしても良い。
【0050】
本実施の形態1の液滴吐出装置100は、工業用のインクジェット装置として使用することができ、例えば、配線、カラーフィルタ、配向膜、マイクロレンズアレイ、エレクトロルミネセンス材料、および生体物質等のパターン形成に使用することができる。
【0051】
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2にかかる液滴吐出装置200の全体の概略構成を示す図である。図11において、図1と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。実施の形態1の液滴吐出装置100では、液滴重量の測定後に液滴が付着したQCMセンサ106を操作者が清掃しなければならない。これに対して、実施の形態2の液滴吐出装置200は、液滴が付着したQCMセンサ106を洗浄する洗浄機構を搭載してQCMセンサ106を自動で洗浄させる構成である。
【0052】
図11において、センサキャリッジ201は、制御部101の制御に従って、QCMセンサ106を主走査方向に搬送する。洗浄部202は、制御部101の制御に従って、QCMセンサ106に洗浄液を噴射してQCMセンサ106の電極110bの洗浄を行う。ここで、洗浄液としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等を使用することができる。光照射部203は、制御部101の制御に従って、洗浄部202で洗浄されたQCMセンサ106の電極110bの表面に向けて紫外線を照射する。リンス部204は、制御部101の制御に従って、光照射部203で紫外線照射後のQCMセンサ106の電極110bの表面に向けて純水を噴射してリンスする。
【0053】
図12は、図11の液滴吐出装置200の液滴重量の測定フローを示す図である。図12において、図10と同一の処理を行うステップは、同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。図12において、まず、ステップS21では、制御部101は、洗浄部202の下方位置まで、センサキャリッジ201によりQCMセンサ106を搬送する。続いて、制御部101は、洗浄部202に、QCMセンサ106の電極110bに向けて洗浄液を噴射させ、電極110bの表面を洗浄させる(ステップS22)。この後、制御部101は、光照射部203の下方位置まで、センサキャリッジ201によりQCMセンサ106を搬送する(ステップS23)。制御部101は、光照射部203に、QCMセンサ106の電極110bに向けて紫外線を照射させる(ステップS24)。
【0054】
紫外光の照射が終了すると、制御部101は、リンス部204の下方位置まで、センサキャリッジ201によりQCMセンサ106を搬送する(ステップS25)。続いて、制御部101は、リンス部204に、QCMセンサ106の電極110bに向けて純水を噴射させ、電極110bの表面をリンスさせる(ステップS26)。この後、制御部101は、センサキャリッジ201によりQCMセンサ106を待機位置まで搬送する(ステップS27)。
【0055】
以上説明したように、実施の形態2にかかる液滴吐出装置200によれば、洗浄部202は、QCMセンサ106に洗浄液を噴射してQCMセンサ106の電極110bに付着した液滴を洗浄し、光照射部203は、洗浄後のQCMセンサ106の電極110bの表面に向けて紫外線を照射し、リンス部204は、紫外線照射後のQCMセンサ106の電極110bの表面に向けて純水を噴射してリンスする構成としたので、自動的にQCMセンサ106の電極110bに付着した液滴を完全に除去することが可能となる。この結果、液滴重量の測定後に液滴が付着したQCMセンサ106を操作者が清掃する必要がなくなる。
【0056】
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3にかかる液滴吐出装置300の概略構成を示す図である。実施の形態3にかかる液滴吐出装置300は、インクジェットプリンタとしたものである。実施の形態3にかかる液滴吐出装置300は、用紙搬送路304の一部にQCMセンサ301が設けられており、また、キャリッジ302に吐出ヘッドが搭載されている。この吐出ヘッドから吐出される液滴(インク滴)の重量の測定原理は、実施の形態1と同様であるのでその説明は省略する。実施の形態3にかかる液滴吐出装置300は、印刷用紙上でキャリッジ302を往復動させながら微細なインク滴を吐出することによって、印刷用紙上にインクドットを形成して画像を印刷するインクジェットプリンタである。
【0057】
図13を参照して、液滴吐出装置300が用紙に画像を印刷する動作を簡単に説明する。キャリッジ302には、インク滴を吐出するための吐出ヘッドが内蔵されている。キャリッジ302の上面側に装着されたインクカートリッジ308は吐出ヘッドにインクを供給する。印刷用紙は紙送りローラ303によってキャリッジ302の下側の所定位置に搬送される。印刷用紙が所定位置にセットされると、キャリッジ302は印刷用紙上を往復動しながら吐出ヘッドからインク滴を吐出させる。キャリッジ302は、図示するように2本のガイドレール305に導かれ、駆動ベルト306を介してキャリッジモータ307によって駆動される。このように、キャリッジ302を往復動させる動作は主走査と呼ばれる。
【0058】
キャリッジ302の主走査に同期させて紙送りローラ303を駆動し、印刷用紙を主走査方向と直角方向に少しずつ移動させる。このように、主走査方向と交差する方向に、吐出ヘッドと印刷用紙とを相対的に移動させる動作は副走査と呼ばれる。こうして、キャリッジ302を主走査させながら印刷用紙を副走査させ、これにあわせてインク滴を適切なタイミングで吐出することで印刷用紙上にインクドットを形成し、これによって画像を印刷している。
【0059】
このように、本発明の液滴吐出装置は、インクジェットプリンタにも好適に使用することが可能である。なお、インク滴の代わりに試料液体の重量を測定する場合には、インクカートリッジ308を取り外して、インクの代わりに試料液体が収納された容器をキャリッジ302に装着することにすれば良い。本発明は、上記した実施の形態1〜実施の形態3に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる液滴吐出装置の全体の概略構成を示す図である。
【図2】吐出ヘッドの詳細な構成を示す図である。
【図3】吐出ヘッドから吐出する液滴の大きさを変更する原理を説明するための図である。
【図4】QCMセンサの構成を示す平面図である。
【図5】QCMセンサの電極に光触媒膜を形成する方法を説明するための説明図である。
【図6】水晶振動子の等価回路を示す図である。
【図7】計測部の概念図である。
【図8】帰還型の自励発振方式の概念図である。
【図9】水晶振動子のアドミッタンス線図である。
【図10】本発明の実施の形態1にかかる液滴吐出装置の液滴重量の測定フローを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態2にかかる液滴吐出装置の全体の概略構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態2にかかる液滴吐出装置の液滴重量の測定フローを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態3にかかる液滴吐出装置の全体の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
100 液滴吐出装置、101 制御部、102 ヘッドキャリッジ、103R、103G、103B 吐出ヘッド、104R、104G、104B インクタンク、105 ステージ、106 QCMセンサ、107 計測部、108 表示部、 110 水晶振動子、110a、110b 電極、111 振動電圧発振部、112 測定部、113 演算部、121 圧力室、122 ピエゾ素子、123 ノズル、131 絶縁体、132a、132b 支持体、133a、133b 端子 、200 液滴吐出装置、201 センサキャリッジ、202洗浄部、203 光照射部、204 リンス部、300 液滴吐出装置、301 QCMセンサ、302 キャリッジ、303 紙送りローラ、304 用紙搬送路、305 ガイドレール、306 駆動ベルト、307 キャリッジモータ、308 インクカートリッジ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a droplet weight measuring device and a droplet discharging device, and in particular, a droplet weight measuring device capable of measuring the weight of a droplet discharged from a discharge head and a droplet discharging device equipped with the droplet weight measuring device. About.
[0002]
[Prior art]
For example, a droplet discharge device is used for forming a color filter, an alignment film, and the like of a liquid crystal display device. In addition, the droplet discharge device is used in various industrial fields. The droplet discharge device has a droplet discharge mechanism called a discharge head. A plurality of nozzles are regularly formed in the discharge head. In a droplet discharge device, a pattern made of a discharge material is drawn on a substrate which is a component of some product by discharging a droplet of the discharge material from these nozzles. Recently, the pattern has been miniaturized, and it is necessary to accurately control the weight of droplets ejected from the ejection head. Therefore, it is indispensable to accurately measure the weight of fine droplets in order to accurately control the discharge amount of the droplets. The following devices are known as devices for measuring the weight of droplets ejected from the ejection head (see, for example, Patent Document 1). The apparatus includes a resonance unit whose resonance frequency changes depending on the mass of the attached droplet, the measurement unit measures the change in the resonance frequency, and the calculation unit measures the mass of the droplet based on the change in the resonance frequency. Is.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-139370 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to this apparatus, since the weight of the droplet is measured with a slight change in the resonance frequency of the resonance part, the weight of the droplet cannot be accurately measured if even a small amount of contaminants remain in the resonance part. Even when the resonating part is cleaned, there is a problem that the same measurement result cannot be obtained even if the same sample is measured at the same resonating part, because the manner in which the contaminants remain differs each time the cleaning is performed. In addition, even when the resonance part is cleaned, there is a problem that the weight of the droplet cannot be accurately measured because fine organic substances and the like cannot be removed.
[0005]
The present invention has been made in view of the above, and a droplet weight measuring device capable of measuring the weight of a droplet discharged from a discharge head with high accuracy and a liquid equipped with the droplet weight measuring device. An object is to provide a droplet discharge device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems and achieve the object, according to the present invention, in a droplet weight measuring apparatus for measuring the weight of droplets ejected from an ejection head, a driving signal is applied to the ejection head to An ejection head control means for ejecting droplets, a first electrode, a second electrode having a photocatalytic film formed on the surface thereof, and the first electrode and the second electrode are formed on both surfaces thereof. Detection means comprising a piezoelectric vibrator, oscillation means for applying a vibration voltage to the first electrode to vibrate the piezoelectric vibrator, and droplets ejected from the ejection head are the second electrode A liquid that detects a change in the resonance frequency of the piezoelectric vibrator before and after adhering to the liquid and measures the weight of the liquid droplet attached to the second electrode based on the detected change in the resonance frequency of the piezoelectric vibrator. A drop weight measuring means. To.
[0007]
The detection means includes a first electrode, a second electrode having a photocatalyst film formed on the surface thereof, and a piezoelectric vibrator having the first electrode and the second electrode formed on both surfaces thereof. Constitute. An oscillating voltage is applied from the outside to the first electrode formed on the crystal resonator to vibrate the crystal resonator. The resonance frequency of the crystal resonator changes before and after the droplet discharged from the discharge head adheres to the second electrode formed on the crystal resonator. The change in the resonance frequency of the crystal resonator is detected, and the weight of the droplet attached to the electrode is measured. Further, a photocatalytic film is formed on the surface of the second electrode. When irradiated with ultraviolet rays, the photocatalyst decomposes organic substances by a photocatalytic reaction. Using this property of the photocatalyst, the second electrode to which the droplets are attached is cleaned by irradiating with ultraviolet rays. Thereby, the organic substance adhering to the second electrode is decomposed, and the contaminant adhering to the second electrode can be completely removed. As a result, it is possible to provide a droplet weight measuring apparatus capable of measuring the weight of droplets discharged from the discharge head with high accuracy.
[0008]
According to a preferred aspect of the present invention, it is desirable that the detection means is detachably provided. According to this, the detection means can be removed and cleaning can be performed, and the detection means can be easily cleaned.
[0009]
Moreover, according to a preferable aspect of the present invention, it is desirable that the photocatalytic film is a titanium oxide film. According to this, it is possible to use a photocatalyst film which is durable, non-toxic and excellent in photocatalytic effect.
[0010]
Further, according to a preferred aspect of the present invention, there is further provided a cleaning unit that cleans the detection unit to which the droplet has adhered, and light that irradiates the detection unit with ultraviolet light after the detection unit is cleaned by the cleaning unit. It is desirable to include irradiation means and rinsing means for rinsing the detection means after irradiating the detection means with the light irradiation means. Thereby, the droplets adhering to the electrode of the detection means can be automatically washed. As a result, it is not necessary for the operator to clean the detection means to which the droplets adhere after measuring the droplet weight.
[0011]
According to a preferred aspect of the present invention, it is desirable that the piezoelectric vibrator is a quartz crystal vibrator. Thereby, the change of the resonance frequency by adhesion of a droplet can be detected with high accuracy.
[0012]
According to a preferred aspect of the present invention, it is desirable to mount the above-described droplet weight measuring device on the droplet discharge device. Thereby, the weight of the droplet discharged from the discharge head by the droplet discharge device can be measured with high accuracy.
[0013]
According to a preferred aspect of the present invention, the droplet discharge device is used for pattern formation of any one of a wiring, a color filter, an alignment film, a microlens array, an electroluminescent material, and a biological material. It is desirable to do. Thereby, the pattern formation of any one of wiring, a color filter, an alignment film, a microlens array, an electroluminescent material, and a biological substance can be performed using the droplet discharge device of the present invention.
[0014]
According to a preferred aspect of the present invention, it is desirable that the droplet discharge device is an ink jet printer. As a result, the droplet discharge device of the present invention can be used as an ink jet printer.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of a droplet weight measuring device and a droplet discharge device equipped with the droplet weight measuring device according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
(Embodiment 1)
The droplet discharge device according to the first exemplary embodiment of the present invention includes the following: [Entire configuration of droplet discharge device], [Discharge head], [QCM sensor], [Measurement principle of droplet weight], [Measurement of droplet weight] [Flow] will be described in this order.
[0016]
[Entire configuration of droplet discharge device]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating an overall schematic configuration of a droplet discharge device 100 according to a first embodiment of the present invention. The droplet discharge device 100 according to the first embodiment has a configuration in which a sensor called QCM (Quartz-Crystal Microbalance) is mounted. The droplet discharge apparatus 100 of the present embodiment mainly includes a
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
[Discharge head]
FIG. 2 is a diagram showing a detailed configuration of the
[0020]
The
[0021]
FIG. 3 is a diagram for explaining the principle of changing the size of the ejected droplet IP by controlling the drive waveform of the drive signal applied to the
[0022]
Next, during the period from time “T2” to time “T3”, the drive signal is a constant value “V”. H The drive signal is “V” between time “T3” and time “T4”. H To V L ” Due to the decrease in the drive signal, the
[0023]
Next, between time “T4” and time “T5”, the drive signal has a constant value “V”. L The drive signal is “V” between time “T5” and time “T6”. L To V M To "". Due to the increase in the drive signal, the
[0024]
Here, for convenience of explanation, a technique for changing the droplet amount by adjusting the voltage drop period ΔT or the voltage drop amount ΔV in the drive waveform will be described. First, when the voltage drop period ΔT is shortened, the period for increasing the pressure of the solution is shortened, the momentum of ink ejected from the
[0025]
On the other hand, when the voltage drop amount ΔV is increased, the ink pressure increase amount is increased, the amount of ink ejected from the
[0026]
[QCM sensor]
FIG. 4 is a plan view showing the configuration of the
[0027]
A photocatalytic film is formed on the surface of the
[0028]
FIG. 6 shows an equivalent circuit of the
[0029]
If the external force acting on the
[0030]
[Measurement principle of drop weight]
FIG. 7 shows a conceptual diagram of the measurement unit 107 of FIG. The measurement unit 107 in this embodiment uses an external oscillation method. In FIG. 7, the measurement unit 107 excites the
[0031]
FIG. 8 is a conceptual diagram of a feedback self-excited oscillation method (conventional method) used when measuring the resonance frequency of the
[0032]
FIG. 9 shows an admittance diagram of the
[0033]
Here, the proportional relationship between the weight and the frequency holds true for fs. Therefore, in the feedback self-excited oscillation method based on fr, an error occurs in the relationship between weight and frequency. Specifically, as shown in FIG. 5A, when the load is small and G is large (while the resonance resistance R is small), the radius of the circle is large, so there is not much difference between the values of fs and fr. Absent. On the other hand, as shown in (b) of the figure, when the load increases and G becomes extremely small (R becomes large), both of them become large by deviation. For this reason, in the feedback self-excited oscillation method that measures fr as the resonance frequency, linearity deteriorates as the load increases. On the other hand, in the method of measuring fs by the external oscillation method as in the present embodiment, such linearity degradation does not occur.
[0034]
Further, when the load increases and the state becomes as shown in (c) of the figure, the fr point disappears, so that it is impossible to oscillate in the feedback self-excited oscillation method. On the other hand, in the external oscillation system according to the present embodiment, fs is measured and thus there is no influence of the equivalent electrode capacitance Co. Therefore, even in this case, the resonance point can be found. That is, the external oscillation method of the present embodiment enables measurement with a heavy load as compared with the feedback self-excited oscillation method. Further, in the feedback type self-excited transmission method, it is necessary to tune the oscillation circuit in accordance with the frequency to be used in order to obtain both stable and accurate oscillation. For this reason, it is difficult to cope with a wide range of oscillation frequencies with the same oscillation circuit. On the other hand, in the external oscillation system according to the present embodiment, since an oscillating voltage for oscillating the
[0035]
Next, the measuring unit 107 in FIG. 1 will be described in detail. The
[0036]
Here, assuming that the weight of the droplet attached to the
[0037]
[Expression 1]
[0038]
Further, when the resonance resistance value is R and the viscosity of the droplet attached to the
[0039]
[Expression 2]
[0040]
The
[0041]
[Drop weight measurement flow]
FIG. 10 is a diagram showing a measurement flow of the droplet weight of the droplet discharge device 100 of FIG. It is assumed that the ejection head 103 is not on the
[0042]
Next, the
[0043]
Subsequently, the
[0044]
Thereafter, in the measurement unit 107, the oscillating
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
After the measurement is completed, the operator removes the
[0048]
As described above, according to the droplet discharge device 100 of the first embodiment, the
[0049]
In the first embodiment, since the
[0050]
The droplet discharge device 100 according to the first embodiment can be used as an industrial inkjet device. For example, a pattern such as a wiring, a color filter, an alignment film, a microlens array, an electroluminescent material, and a biological material. Can be used for forming.
[0051]
(Embodiment 2)
FIG. 11 is a diagram illustrating an overall schematic configuration of a droplet discharge device 200 according to the second embodiment of the present invention. In FIG. 11, parts having the same functions as those in FIG. In the droplet discharge device 100 of the first embodiment, the operator must clean the
[0052]
In FIG. 11, the sensor carriage 201 conveys the
[0053]
FIG. 12 is a diagram showing a measurement flow of the droplet weight of the droplet discharge device 200 of FIG. In FIG. 12, steps that perform the same processing as in FIG. 10 are assigned the same step numbers, and descriptions thereof are omitted. In FIG. 12, first, in step S <b> 21, the
[0054]
When the irradiation with the ultraviolet light is completed, the
[0055]
As described above, according to the droplet discharge device 200 according to the second embodiment, the
[0056]
(Embodiment 3)
FIG. 13 is a diagram showing a schematic configuration of a droplet discharge device 300 according to the third embodiment of the present invention. The droplet discharge device 300 according to the third embodiment is an inkjet printer. In the droplet discharge device 300 according to the third embodiment, a
[0057]
With reference to FIG. 13, the operation of the droplet discharge device 300 for printing an image on a sheet will be briefly described. The
[0058]
The
[0059]
Thus, the droplet discharge device of the present invention can be suitably used for an ink jet printer. In the case where the weight of the sample liquid is measured instead of the ink droplet, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an overall schematic configuration of a droplet discharge device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a detailed configuration of an ejection head.
FIG. 3 is a diagram for explaining the principle of changing the size of droplets ejected from an ejection head.
FIG. 4 is a plan view showing a configuration of a QCM sensor.
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining a method of forming a photocatalytic film on an electrode of a QCM sensor.
FIG. 6 is a diagram showing an equivalent circuit of a crystal resonator.
FIG. 7 is a conceptual diagram of a measurement unit.
FIG. 8 is a conceptual diagram of a feedback self-oscillation method.
FIG. 9 is an admittance diagram of a crystal resonator.
FIG. 10 is a diagram showing a flow of measuring a droplet weight of the droplet discharge device according to the first exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing an overall schematic configuration of a droplet discharge apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram showing a flow of measuring a droplet weight of the droplet discharge device according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a diagram illustrating an overall schematic configuration of a droplet discharge device according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
100 droplet ejection device, 101 control unit, 102 head carriage, 103R, 103G, 103B ejection head, 104R, 104G, 104B ink tank, 105 stage, 106 QCM sensor, 107 measurement unit, 108 display unit, 110 crystal resonator, 110a, 110b electrode, 111 oscillating voltage oscillator, 112 measuring unit, 113 calculating unit, 121 pressure chamber, 122 piezo element, 123 nozzle, 131 insulator, 132a, 132b support, 133a, 133b terminal, 200 droplet discharge device , 201 sensor carriage, 202 cleaning unit, 203 light irradiation unit, 204 rinsing unit, 300 droplet discharge device, 301 QCM sensor, 302 carriage, 303 paper feed roller, 304 paper transport path, 305 guide rail, 306 drive belt, 307 Carry Dimotor, 308 Ink cartridge
Claims (8)
前記吐出ヘッドに駆動信号を印加して液滴を吐出させる吐出ヘッド制御手段と、
第1の電極と、その表面に光触媒膜が形成されている第2の電極と、および前記第1の電極と前記第2の電極がその両面に形成されている圧電振動子とからなる検出手段と、
前記第1の電極に振動電圧を印加して前記圧電振動子を振動させる発振手段と、
前記吐出ヘッドから吐出される液滴が前記第2の電極に付着する前後での前記圧電振動子の共振周波数の変化を検出し、当該検出した圧電振動子の共振周波数の変化に基づいて、当該第2の電極に付着した液滴の重量を測定する液滴重量測定手段と、
を備えたことを特徴とする液滴重量測定装置。In a droplet weight measuring apparatus that measures the weight of droplets discharged from the discharge head,
A discharge head control means for discharging a droplet by applying a drive signal to the discharge head;
Detection means comprising: a first electrode; a second electrode having a photocatalytic film formed on the surface thereof; and a piezoelectric vibrator having the first electrode and the second electrode formed on both surfaces thereof When,
Oscillating means for vibrating the piezoelectric vibrator by applying an oscillating voltage to the first electrode;
A change in the resonance frequency of the piezoelectric vibrator before and after the droplet discharged from the discharge head adheres to the second electrode is detected, and based on the detected change in the resonance frequency of the piezoelectric vibrator, Droplet weight measuring means for measuring the weight of the droplet attached to the second electrode;
A droplet weight measuring apparatus comprising:
前記洗浄手段で前記検出手段を洗浄後に、前記検出手段に紫外光を照射する光照射手段と、
前記光照射手段で前記検出手段を照射後に、前記検出手段をリンスするリンス手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の液滴重量測定装置。Furthermore, a cleaning unit that cleans the detection unit to which the droplets are attached;
A light irradiation means for irradiating the detection means with ultraviolet light after cleaning the detection means with the cleaning means;
Rinsing means for rinsing the detection means after irradiating the detection means with the light irradiation means;
The droplet weight measuring device according to any one of claims 1 to 3, further comprising:
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