JP2005042833A - 電磁ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁ブレーキ装置において、ブレーキ作用をなす摩擦板と他のものとの接触面への異物の侵入を阻止する。
【解決手段】 回転軸1に軸方向移動自在に固定された摩擦板3をアーマチャ10と端板5の間に配置する。ブレーキコア4の非励磁のとき、バネ8により可動部材12及びアーマチャ10は図中左に移動して摩擦板3がアーマチャ10及び端板5接触し挟圧され回転軸1の回転を拘束する。可動部材12とアーマチャ10間には第1の遮蔽板14が配置され、ブレーキの筐体11には第2の遮蔽板が配置されている。又、アーマチャ10摩擦板3,端板5の摩擦力を発生する領域をカバーする保護壁が設けられている。油等の異物Aは、第1,第2の遮蔽板14,15及び保護壁16によって、摩擦板3がアーマチャ10及び端板5のブレーキ作用をなすこれらの接触面への侵入を阻止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回転軸を拘束する電磁ブレーキ装置に関する。
機械やロボット等の可動部を駆動するモータには、ブレーキ付きモータが使用され、該モータの回転を停止し、モータへの電源の供給が停止される際に、ブレーキをかけてその回転位置を保持するように構成されているものがある。このような回転軸の回転を拘束し回転位置を保持するブレーキとして電磁ブレーキ装置が用いられる。
図8は、この電磁ブレーキ装置の要部断面図で、モータの出力軸等の回転軸と平行な軸に沿って切断した上半分の断面図である。
モータの出力軸の回転軸1には、ハブ2を介して、円盤状の摩擦板3が回転軸1に軸方向移動可能に固定されている。一方、電磁ブレーキ装置の励磁巻線が巻設されたブレーキコア4には、円盤状の端板5がその周辺部において複数のボルト7によりスリーブ6で所定間隔を開けて固定されている。また、ブレーキコア4には弾性部材を構成するバネ8が複数個所に設けられており、該バネ8によって円盤状のアーマチャ10を端板5方向へ付勢している。アーマチャ10は、スリーブ6にガイドされて回転軸1の軸方向に移動可能に構成され、端板5とアーマチャ10の間には、前述した摩擦板3が配設されている。
ブレーキコア4の励磁巻線に電流が流され、励磁された状態では、アーマチャ10はバネ8の付勢力に抗してブレーキコア4側に引き寄せられ、摩擦板3は、端板5及びアーマチャ10との接触が解かれ、摩擦板3はモータ回転軸等の回転軸1と共に回転可能となる。一方、励磁巻線による励磁が解かれると、バネ8の反発力によりアーマチャ10は、摩擦板3を端板5に押しつけ、その結果、摩擦板3は端板5とアーマチャ10で挟まれ、その接触面で摩擦力が発生して、回転軸1の回転を拘束しその回転位置を保持する。
上述したように電磁ブレーキ装置は、摩擦板と端板及びアーマチャと接触し摩擦力を発生して、モータ出力軸等の回転軸の回転を拘束するものである。したがって、所定の接触が得られないと回転の拘束力も設計値を満足することはできない。例えば油などの異物が摩擦板とアーマチャ及び/又は端板間に侵入し介在するとき所定の拘束力が得られなくなってしまう。電磁ブレーキ装置を使用するモータやその他の機械が設置される工場等の環境は、必ずしもよい環境ではない。そのため、油やその他の塵芥等の異物が摩擦板と端板又はアーマチャ間に介在する現象が度々発生し、問題となる。
図8で符号Aで示すような油等の異物Aは回転軸1に沿って侵入し、回転軸1が回転する際に遠心力によって半径方向に飛散して、摩擦板3や端板5、アーマチャ10に直接付着する場合や、飛散してブレーキ筐体11内の内側に堆積し、この堆積した異物Aが自重で落下して摩擦板3、端板5、アーマチャ10に付着する場合がある。この異物Aが摩擦板3や端板5、アーマチャ10に付着して摩擦力を低下させることを想定して、回転の拘束力に大きなマージンを見込んで設計し製造しておくことも考えられるが、マージンを大きく取ると次のような弊害があり、マージンを大きく取ることもできない。
通常、電磁ブレーキは、モータが停止し、回転軸の回転が停止した後、電磁ブレーキで回転軸の回転を拘束し、その後モータへの通電が遮断され、回転軸は電磁ブレーキによる回転軸の回転の拘束力のみで、その回転位置が保持される。通常はこのような使用の仕方である。すなわち、モータ、回転軸の停止→ブレーキによる回転軸の拘束→モータへの通電の遮断、の順序で動作され回転位置を保持するように制御されるのが、通常の使い方である。
しかし、一方で、モータを制御する機械や装置の制御装置が非常停止をかけたときなどは、安全上の配慮から、上述したような通常の順序ではなく、モータへの通電を遮断すると同時にブレーキも作動させて、回転軸の回転を直ちに拘束する制御等のシーケンスが作られている場合が多い。
このようなシーケンスが作動したときには、回転軸、摩擦板が回転している状態でブレーキが動作され、摩擦板が端板及びアーマチャと接触狭圧されることになるので、ブレーキの拘束力が大きいほど回転軸は急激に制動される。この制動が急激過ぎると、この電磁ブレーキ装置を用いた機械や装置に課題な負荷が加わり、機械、装置が破損する可能性がある。そのために、回転の拘束力に大きなマージンを見込んで電磁ブレーキ装置を構成することも弊害がある。
そこで、本発明の目的は、上述した問題を解決することにある。
本願発明は、電磁ブレーキ装置に関するものであって、請求項1に係わる発明は、励磁巻線を巻設したブレーキコアと、該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって前記端板方向へ付勢され、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能な可動部材と、前記端板と前記可動部材との間に可動部材と所定間隔をおいて設けられ、可動部材と共に前記軸方向に移動し、前記ブレーキコアの非励磁時に前記摩擦板を押圧するアーマチャと、前記可動部材と前記アーマチャとの間に設けられ、前記回転軸に固定された遮蔽板とを備え、油等の異物が摩擦板と端板、アーマチャとの接触面に侵入しないようにしたものである。
又、請求項2に係わる発明は、前記遮蔽板の基部に開口軸方向に開口した異物溜め用スペースを設け、このスペースに移動してきた異物を溜めるようにしているものである。請求項3に係わる発明は、さらに、電磁ブレーキ装置の筐体内壁に第2の遮蔽板をも受けたものである。又、請求項4に係わる発明は、前記遮蔽板と前記摩擦板の間に外周部に切欠部を有する第3の遮蔽板が設け、前記アーマチャの内周部に切り欠き部を設け、前記第3の遮蔽板の切り欠き部と前記アーマチャの切り欠き部とは、前記ブレーキコアが非励磁時には当接し、励磁時には離間するように構成することによって、アーマチャと遮蔽板の間に侵入してきた異物を摩擦板とアーマチャ及び端板との接触面に侵入することを防止した。さらに、請求項5に係わる発明は、前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された第4の遮蔽板も設けるようにした。また、請求項6に係わる発明は、前記端板と前記アーマチャとの間を囲繞する保護壁が設け、この防護壁によっても異物の摩擦板とアーマチャ及び端板との接触面への侵入を防止した。
請求項7に係わる発明の電磁ブレーキ装置は、励磁巻線を巻設したブレーキコアと、該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、ブレーキ装置の筐体内壁に固定された遮蔽板とで構成され、前記遮蔽板により摩擦板とアーマチャ及び端板との接触面への侵入を防止した。
請求項8に係わる発明の電磁ブレーキ装置は、励磁巻線を巻設したブレーキコアと、該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、前記アーマチャと前記端板を囲繞する保護壁とで構成され、該保護壁によって、摩擦板とアーマチャ及び端板との接触面への侵入を防止した。
又、請求項9に係わる発明は、請求項7に係わる発明においても、前記アーマチャと前記端板を囲繞する保護壁が設けたものである。さらに、請求項10に係わる発明は、前記保護壁を前記アーマチャに固定された略円筒形状のものとし、請求項11に係わる発明は、前記保護壁を前記アーマチャと前記端板の外周に設けられた弾性体で構成したものである。
請求項12に係わる発明の電磁ブレーキ装置は、励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板とを有する点に特徴とするものである。また、請求項13に係わる発明は、前記請求項7〜11に記載の電磁ブレーキ装置において、前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板を備える点に特徴を有するものである。
電磁ブレーキ装置の摩擦板が端板又はアーマチャと接触する部分に異物が侵入することを防止したので、所望の拘束力が得られる。
図1は、本発明の一実施形態の要部断面図で、図8と同様に、モータの出力軸である回転軸と平行な軸に沿って切断した上半分の断面図である。図8に示した従来例と同一要素に付いては同一の符号を付している。そして、この実施形態と図8に示したような従来の電磁ブレーキ装置と相違する点は、可動部材12,第1、第2の遮蔽板14,15、スペーサ13,保護壁16を設けた点である。
図8に示した従来例と同様に、モータの出力軸等の回転軸1には、ハブ2を介して、円盤状の摩擦板3がシャフト1の軸方向移動可能に固定されている。一方電磁ブレーキ装置の励磁巻線が巻設されたブレーキコア4には、円盤状の端板5がその周辺部において複数のボルト7によりスリーブ6で所定間隔を開けて固定されている。円盤状の可動部材12とアーマチャ4がスリーブ6の外周に設けられたスペーサ13を介して連結されており、可動部材12及びアーマチャ10は、スリーブ6にガイドされて回転軸1の軸方向に移動可能に構成されている。また、ブレーキコア4には弾性部材を構成するバネ8が複数個所に設けられており、該バネ8によって可動部材12及びアーマチャ10は端板5方向へ付勢している。端板5とアーマチャ10の間には、前述した摩擦板3が配設されている。
可動部材12とアーマチャ10の間隔内に、回転軸1に固定された第1の遮蔽板14が配置されている。また、この摩擦板3,端板5,アーマチャ10の回転軸を拘束する作用をなす部分に対する異物の侵入を防止するために、第2の遮蔽板15がブレーキ筐体11の内面におけるブレーキコア4の終端部に対向する面に設けられている。さらに、アーマチャ10には、該アーマチャ10,摩擦板3,端板5の部分を囲繞する円筒状の保護壁16が固定されている。
図1に示す状態は、ブレーキコア4の励磁巻線による励磁が解かれた状態を示し、可動部材12はバネ8の反発力により図1中右方向に押圧され、スペーサ13を介してアーマチャ10も押圧され、可動部材12,スペーサ13,アーマチャ10はスリーブ6にガイドされて移動し、摩擦板3を端板5とで狭圧している。その結果、摩擦板3と端板5,摩擦板3とアーマチャ10の接触面には摩擦力が発生し、回転軸1の回転は拘束されている。一方、モータを駆動し、回転軸1を回転させる際には、ブレーキコア4の励磁巻線に電流が流されて励磁され、可動部材12をブレーキコア4側に引きつける。これにより、アーマチャ10及び保護壁16も図1の左方向に移動し、摩擦板3の狭圧は解かれ、摩擦板3とアーマチャ4,端板5との接触は解かれる。これにより回転軸1の拘束は解かれ回転軸1は自由に回転可能となる。
回転軸1に沿って侵入する油等の異物Aは、第1の遮蔽板14によって、又、ブレーキコア4や筐体11に沿って侵入する異物Bは第2の遮蔽板15によって、回転拘束力を発生するアーマチャ10,摩擦板3,端板5の領域まで侵入することが阻止される。また、回転軸1等の回転により遠心力で外周に飛散し、ブレーキ装置筐体11の内側に付着して堆積した異物Aが重力や機械の姿勢の変化による回転軸1の姿勢の変化等によって、移動し、落下してアーマチャ10,摩擦板3,端板5の接触部に侵入するおそれがある。しかし、筒状の保護壁16がこのアーマチャ10,摩擦板3,端板5の部分を囲繞しているので、この異物Aの侵入が防止される。
こうして、摩擦板3とアーマチャ10及び/又は端板5の接触部分には油等の異物Aの侵入、付着が防止されるので、摩擦板3と端板5,摩擦板3とアーマチャ10は正常に接触し、所定の拘束力を発生し、回転軸1の回転を拘束することができる。
図2は、本発明の第2の実施形態の要部断面図である。この第2の実施形態は、第1の遮蔽板14の回転軸1への取付部である基部にブレーキコア4方向に開口する異物溜め用のスペース14aを設けている。第1の遮蔽板14の基部を第1の実施形態と比較して大きく形成し、該基部のブレーキコア4と対向する面とブレーキコア4の対向面間の間隙19を小さなものとし、かつ、第1の遮蔽板14のこのブレーキコア4との対向する側の面に開口部を形成し該基部内に異物が貯まるスペース14aを設けた。この点で第1の実施形態と相違し、他の構成は第1の実施形態と同一である。
回転軸1に沿って摩擦板3,端板5,アーマチャ10の領域方向に移動してきた異物Aは、この第1の遮蔽板14の基部に設けられた開口部から異物溜めのスペース14a内に入り該スペース14a内に溜められることになる。そのため、回転軸1等の回転による遠心力で異物Aが外周に飛散する量を抑えることができる。また、第1の遮蔽板14の基部とブレーキコア4との間に形成された微小間隙19は、異物溜めのスペース14aから溢れた異物Aが外周に流れ込むことを防止する作用がある。
図3は、本発明の第3の実施形態の要部断面図である。この第3の実施形態は、第2の実施形態と比較し、保護壁16の形態を変えたものであり、この第3の実施形態では、アーマチャ10と端板5の周端にゴム等の弾性体が密着固定され保護壁17を形成し、摩擦板3と端板5,摩擦板3とアーマチャ10の接触部への異物Aの侵入を阻止するようにしている。ブレーキコア4が励磁されて、可動板12,アーマチャ10が図3で左方向に移動してももこの保護壁17は弾性体で形成されているから弾性変形するので、ブレーキ作用には支障を来すことはない。なお、この第3の実施形態では、第2の実施形態の保護壁16の代わり弾性体で構成された保護壁17を用いたが、第1の実施形態に適用し、第1の実施形態の保護壁16の代わり弾性体で構成された保護壁17を用いてもよいものである。
上述した第1〜第3の実施形態において、ブレーキ筐体の内壁に付着した異物Aが落下し、第1の遮蔽板14とアーマチャ10の間隙を経由してアーマチャ10,摩擦板3,端板5の接触部に侵入する可能性もある。このような場合に対する対策を施したものが図4に示す第4の実施形態である。
この第4の実施形態では、ハブ2と第1の遮蔽板14の間に第3の遮蔽板20を配設し回転軸1に取り付ける。そして、アーマチャ10の摩擦板3と接触する面側の中心側端部に切り欠き部10aを設け、又、第3の遮蔽板20にも該切り欠き部10aと係合する切り欠き部20aを設ける。さらに、該アーマチャ10の切り欠き部10aと第3の遮蔽板20の切り欠き部20aの対向する面のどちらか一方の面(図4の実施形態では第3の遮蔽板20側)には、弾性体からなるパッキン21を配設する。
その結果、ブレーキコア4が非励磁でアーマチャ10がバネ8によって図4で右方向に付勢され移動し、アーマチャ10,摩擦板3,端板5が接触している状態では、図5に拡大図として示すように、アーマチャ10の切り欠き部10aと第3の遮蔽板20の切り欠き部20aはパッキン21を介して密着した状態となる。又、ブレーキコア4が励磁されアーマチャ10と摩擦板3との接触が解かれた状態では、図6に示す拡大図に示すように、アーマチャ10の切り欠き部10aと第3の遮蔽板20の切り欠き部20aの対向面は離間する。
回転軸1が回転しているときは、異物Aは遠心力により外周に振り飛ばされており、ブレーキ筐体11の内壁などに付着しているが、回転軸が停止すると遠心力が作用せず、このブレーキ筐体11の内壁等に付着した異物Aが図4に矢印イに示すように第1の遮蔽板14とアーマチャ10の間に侵入する可能性がある。
回転軸1の回転が停止した状態としては、長時間の回転停止による電磁ブレーキ作用したときの状態と、短時間の回転停止で、ブレーキがかけられていない状態がある。
長時間の停止で、回転軸1の回転が停止し、電磁ブレーキ装置が作用してブレーキコア4の励磁が解かれた状態では、図4、及び図5の拡大図に示すように、アーマチャ10が摩擦板3と接触し押圧して、アーマチャ10の切り欠き部10aと第3の遮蔽板20の切り欠き部20aはパッキン21を介して密着している。そのため、矢印イに示すように第1の遮蔽板14とアーマチャ10の間に侵入してきた異物Aはパッキン21によってアーマチャ10と摩擦板3の接触面への侵入が阻止される。
一方、短時間の停止で、回転軸1は回転を停止しているが、電磁ブレーキ装置は作動されず、ブレーキコア4が励磁されている状態は、アーマチャ10が図4で左方向に引き寄せられた状態で、図6の拡大図に示すように、切り欠き部10aと20aは接合せず、間隙が発生している。しかし、この状態での回転軸の回転停止時間は短く、切り欠き部10aと20aの間隙を通過するまでには至らない。そして、回転軸1が回転すれば第1遮蔽板14とアーマチャ10の間の異物Aは遠心力で振り飛ばされることになり、アーマチャ10と摩擦板3の接触面への侵入することはない。
なお、この図4で示す第4の実施形態においては、保護壁をアーマチャ10と端板5の終端面にそれぞれ端面を接続した弾性体で構成した保護壁17としたが、第1,第2の実施形態で使用した円筒状の保護壁16を用いてもよいものである。又、第1の遮蔽板14の基部に第2,第3の実施形態の用に異物溜め用のスペース10aを設けてもよいことはもちろんである。
図7は、本発明の第5の実施形態の要部断面図である。この第5の実施形態は、第2の実施形態に第4の遮蔽板22を追加したものである。端板5が摩擦板3と接触する面の反対側に第4の遮蔽板22を回転軸1に取り付けて、図7において、右方向から端板5,摩擦板3,アーマチャ10の領域に侵入しようとする異物Aの侵入を阻止するようにしたものである。なお、この第4の遮蔽板22は、図7では、第2の実施形態のものに適用した例を示しているが、第1,第3〜4の実施形態に対してもこの第4の遮蔽板22を設けてもよいことは明らかである。
なお、第1の遮蔽板14,第2の遮蔽板15,第4の遮蔽板、又は、保護壁16又は17を単独又は組み合わせて設けても、摩擦板3とアーマチャ10、摩擦板3と端板5の接触面に異物が侵入することはある程度防止できるものである。又第1の遮蔽板14を設けない場合には、可動部材12を設ける必要はなくアーマチャ10を直接バネ8等で付勢すると共にブレーキコアの励磁で引き寄せるようにしてもよいものである。
又、上述した各実施形態では、モータの出力軸である回転軸にこの電磁ブレーキ装置を取り付けた例を主に説明したが、モータの出力軸以外の回転する回転軸に対してこの電磁ブレーキ装置を適用できることはもちろんである。
本発明の第1の実施形態の要部断面図である。 同第2の実施形態の要部断面図である。 同第3の実施形態の要部断面図である。 同第4の実施形態の要部断面図である。 同第4の実施形態において、ブレーキ作用中における要部拡大図である。 同第4の実施形態において、ブレーキ非作用中における要部拡大図である。 同第4の実施形態の要部断面図である。 従来の電磁ブレーキ装置の要部断面図である。
符号の説明
1 回転軸
2 ハブ
3 摩擦板
4 ブレーキコア
5 端板
6 スリーブ
7 ボルト
8 バネ
10 アーマチャ
10a 切り欠き部
11 筐体
12 可動板
13 スペーサ
14 第1の遮蔽板
14a 異物溜め用スペース
15 第2の遮蔽板
16、17 保護壁
19 微小間隙
20 第3の遮蔽板
20a 切り欠き部
21 パッキン
22 第4の遮蔽板

Claims (13)

  1. 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
    該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
    回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
    該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって前記端板方向へ付勢され、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能な可動部材と、
    前記端板と前記可動部材との間に可動部材と所定間隔をおいて設けられ、可動部材と共に前記軸方向に移動し、前記ブレーキコアの非励磁時に前記摩擦板を押圧するアーマチャと、
    前記可動部材と前記アーマチャとの間に設けられ、前記回転軸に固定された遮蔽板と、
    を有する電磁ブレーキ装置。
  2. 前記遮蔽板の基部に開口軸方向に開口した異物溜め用スペースが設けられている請求項1に記載の電磁ブレーキ装置。
  3. 電磁ブレーキ装置の筐体内壁に第2の遮蔽板が設けられている請求項1又は請求項2に記載の電磁ブレーキ装置。
  4. 前記遮蔽板と前記摩擦板の間に外周部に切欠部を有する第3遮蔽板が設け、前記アーマチャの内周部に切り欠き部を設け、前記第3の遮蔽板の切り欠き部と前記アーマチャの切り欠き部とは、前記ブレーキコアが非励磁時には当接し、励磁時には離間するように構成されている請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
  5. 前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された第4の遮蔽板が設けられている請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
  6. 前記端板と前記アーマチャとの間を囲繞する保護壁が設けられている請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
  7. 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
    該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
    回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
    該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、
    ブレーキ装置の筐体内壁に固定された遮蔽板と、
    を有する電磁ブレーキ装置。
  8. 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
    該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
    回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
    該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、
    前記アーマチャと前記端板を囲繞する保護壁と、
    を有する電磁ブレーキ装置。
  9. 前記アーマチャと前記端板を囲繞する保護壁が設けられている請求項7記載の電磁ブレーキ装置。
  10. 前記保護壁は前記アーマチャに固定された略円筒形状である請求項6、請求項8又は請求項9に記載の電磁ブレーキ装置。
  11. 前記保護壁は前記アーマチャと前記端板の外周に設けられた弾性体で構成されている請求項6、請求項8又は請求項9に記載の電磁ブレーキ装置。
  12. 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
    該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
    回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
    該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、
    前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板と、
    を有する電磁ブレーキ装置。
  13. 前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板を有する請求項7乃至11の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
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