JP2005042833A - 電磁ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回転軸1に軸方向移動自在に固定された摩擦板3をアーマチャ10と端板5の間に配置する。ブレーキコア4の非励磁のとき、バネ8により可動部材12及びアーマチャ10は図中左に移動して摩擦板3がアーマチャ10及び端板5接触し挟圧され回転軸1の回転を拘束する。可動部材12とアーマチャ10間には第1の遮蔽板14が配置され、ブレーキの筐体11には第2の遮蔽板が配置されている。又、アーマチャ10摩擦板3,端板5の摩擦力を発生する領域をカバーする保護壁が設けられている。油等の異物Aは、第1,第2の遮蔽板14,15及び保護壁16によって、摩擦板3がアーマチャ10及び端板5のブレーキ作用をなすこれらの接触面への侵入を阻止する。
【選択図】 図2
Description
図8は、この電磁ブレーキ装置の要部断面図で、モータの出力軸等の回転軸と平行な軸に沿って切断した上半分の断面図である。
モータの出力軸の回転軸1には、ハブ2を介して、円盤状の摩擦板3が回転軸1に軸方向移動可能に固定されている。一方、電磁ブレーキ装置の励磁巻線が巻設されたブレーキコア4には、円盤状の端板5がその周辺部において複数のボルト7によりスリーブ6で所定間隔を開けて固定されている。また、ブレーキコア4には弾性部材を構成するバネ8が複数個所に設けられており、該バネ8によって円盤状のアーマチャ10を端板5方向へ付勢している。アーマチャ10は、スリーブ6にガイドされて回転軸1の軸方向に移動可能に構成され、端板5とアーマチャ10の間には、前述した摩擦板3が配設されている。
しかし、一方で、モータを制御する機械や装置の制御装置が非常停止をかけたときなどは、安全上の配慮から、上述したような通常の順序ではなく、モータへの通電を遮断すると同時にブレーキも作動させて、回転軸の回転を直ちに拘束する制御等のシーケンスが作られている場合が多い。
このようなシーケンスが作動したときには、回転軸、摩擦板が回転している状態でブレーキが動作され、摩擦板が端板及びアーマチャと接触狭圧されることになるので、ブレーキの拘束力が大きいほど回転軸は急激に制動される。この制動が急激過ぎると、この電磁ブレーキ装置を用いた機械や装置に課題な負荷が加わり、機械、装置が破損する可能性がある。そのために、回転の拘束力に大きなマージンを見込んで電磁ブレーキ装置を構成することも弊害がある。
そこで、本発明の目的は、上述した問題を解決することにある。
該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板とを有する点に特徴とするものである。また、請求項13に係わる発明は、前記請求項7〜11に記載の電磁ブレーキ装置において、前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板を備える点に特徴を有するものである。
この第4の実施形態では、ハブ2と第1の遮蔽板14の間に第3の遮蔽板20を配設し回転軸1に取り付ける。そして、アーマチャ10の摩擦板3と接触する面側の中心側端部に切り欠き部10aを設け、又、第3の遮蔽板20にも該切り欠き部10aと係合する切り欠き部20aを設ける。さらに、該アーマチャ10の切り欠き部10aと第3の遮蔽板20の切り欠き部20aの対向する面のどちらか一方の面(図4の実施形態では第3の遮蔽板20側)には、弾性体からなるパッキン21を配設する。
回転軸1の回転が停止した状態としては、長時間の回転停止による電磁ブレーキ作用したときの状態と、短時間の回転停止で、ブレーキがかけられていない状態がある。
又、上述した各実施形態では、モータの出力軸である回転軸にこの電磁ブレーキ装置を取り付けた例を主に説明したが、モータの出力軸以外の回転する回転軸に対してこの電磁ブレーキ装置を適用できることはもちろんである。
2 ハブ
3 摩擦板
4 ブレーキコア
5 端板
6 スリーブ
7 ボルト
8 バネ
10 アーマチャ
10a 切り欠き部
11 筐体
12 可動板
13 スペーサ
14 第1の遮蔽板
14a 異物溜め用スペース
15 第2の遮蔽板
16、17 保護壁
19 微小間隙
20 第3の遮蔽板
20a 切り欠き部
21 パッキン
22 第4の遮蔽板
Claims (13)
- 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって前記端板方向へ付勢され、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能な可動部材と、
前記端板と前記可動部材との間に可動部材と所定間隔をおいて設けられ、可動部材と共に前記軸方向に移動し、前記ブレーキコアの非励磁時に前記摩擦板を押圧するアーマチャと、
前記可動部材と前記アーマチャとの間に設けられ、前記回転軸に固定された遮蔽板と、
を有する電磁ブレーキ装置。 - 前記遮蔽板の基部に開口軸方向に開口した異物溜め用スペースが設けられている請求項1に記載の電磁ブレーキ装置。
- 電磁ブレーキ装置の筐体内壁に第2の遮蔽板が設けられている請求項1又は請求項2に記載の電磁ブレーキ装置。
- 前記遮蔽板と前記摩擦板の間に外周部に切欠部を有する第3遮蔽板が設け、前記アーマチャの内周部に切り欠き部を設け、前記第3の遮蔽板の切り欠き部と前記アーマチャの切り欠き部とは、前記ブレーキコアが非励磁時には当接し、励磁時には離間するように構成されている請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
- 前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された第4の遮蔽板が設けられている請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
- 前記端板と前記アーマチャとの間を囲繞する保護壁が設けられている請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
- 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、
ブレーキ装置の筐体内壁に固定された遮蔽板と、
を有する電磁ブレーキ装置。 - 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、
前記アーマチャと前記端板を囲繞する保護壁と、
を有する電磁ブレーキ装置。 - 前記アーマチャと前記端板を囲繞する保護壁が設けられている請求項7記載の電磁ブレーキ装置。
- 前記保護壁は前記アーマチャに固定された略円筒形状である請求項6、請求項8又は請求項9に記載の電磁ブレーキ装置。
- 前記保護壁は前記アーマチャと前記端板の外周に設けられた弾性体で構成されている請求項6、請求項8又は請求項9に記載の電磁ブレーキ装置。
- 励磁巻線を巻設したブレーキコアと、
該ブレーキコアに対して間隔を開けて該ブレーキコアまたはブレーキ装置の筐体に固定された端板と、
回転軸に軸方向に移動可能に固定され前記端板に押圧された際の摩擦力によって前記回転軸を固定させる摩擦板と、
該ブレーキコアと前記端板の間に設けられ、ブレーキコアに設けられた弾性部材によって付勢されて前記摩擦板を前記端板に押しつけ、前記ブレーキコアの励磁により前記弾性部材の付勢に抗して吸引される前記軸方向に移動可能なアーマチャと、
前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板と、
を有する電磁ブレーキ装置。 - 前記端板が前記摩擦板と接触する面の反対側に前記回転軸に固定された遮蔽板を有する請求項7乃至11の内いずれか1項に記載の電磁ブレーキ装置。
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JP2003278315A JP3962367B2 (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | 電磁ブレーキ装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102016120418A1 (de) | 2015-10-26 | 2017-04-27 | Fanuc Corporation | Vorrichtung zum überprüfen des bremsmechanismus für einen elektromotor und prüfverfahren |
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2003
- 2003-07-23 JP JP2003278315A patent/JP3962367B2/ja not_active Expired - Fee Related
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DE102016120418A1 (de) | 2015-10-26 | 2017-04-27 | Fanuc Corporation | Vorrichtung zum überprüfen des bremsmechanismus für einen elektromotor und prüfverfahren |
US9909943B2 (en) | 2015-10-26 | 2018-03-06 | Fanuc Corporation | Device for inspecting braking mechanism for electric motor, and inspection method |
DE102016120418B4 (de) * | 2015-10-26 | 2019-09-19 | Fanuc Corporation | Vorrichtung zum überprüfen des bremsmechanismus für einen elektromotor und prüfverfahren |
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