JP2005042263A - ゴム補強用合成繊維すだれ織物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

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Kenji Ohora
謙二 大洞
Masatsugu Furukawa
雅嗣 古川
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Abstract

【課題】タイヤ成型工程において円環状に成型する際、経糸間の空間の増加とともに緯糸が均一に伸張することが可能で、空気入りタイヤのユニフォミティーの向上に優れた効果を奏するゴム補強用合成繊維すだれ織物及びそれを用いた空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】合成繊維からなる経糸と、合成繊維からなる緯糸とがすだれ織りされてなるすだれ織物であって、該経糸が、糸表面に毛羽又はループを有する合成繊維連続フィラメントと、糸表面に毛羽又はループを有さない合成繊維連続フィラメントとの合撚糸である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム補強用合成繊維すだれ織物及びそれを用いた空気入りタイヤに関するものであり、さらに詳しくは、空気入りタイヤのユニフォミティーの向上に優れた効果を奏するゴム補強用合成繊維すだれ織物及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリビニールアルコール繊維或いは全芳香族ポリアミド繊維は、高強度、高弾性の特性を有しており、寸法安定性にも優れていることから、種々の産業用補強材、とくにタイヤ、ベルトおよびホースなどのゴム補強用繊維として広く使用されている。
この際、上記の補強用繊維は、例えばポリエステル繊維を例にとると、特開2000−328387号公報、或いは特開2000−103204号公報に開示される如く、1670dtex或いは1100dtexの繊度を有するマルチフィラメント糸に下撚及び上撚を施して撚糸コードとし、この撚糸コードを経糸として1000〜1500本整経して並べ、これら経糸がばらけないように、綿やレーヨン等の紡績糸或いは合成繊維糸などからなる緯糸を打ち込んで緯糸密度が3〜5本/5cmとなるように製織して得られる、いわゆるすだれ織物の形で、タイヤ、ベルト及びホースなどのゴム補強用途に使用されている。
上記のすだれ織物は、接着剤を付与され、乾燥、熱処理工程を経た後に、各種ゴム中に埋め込まれるが、その際、特に空気入りタイヤの補強に使用する場合は、成型されたタイヤの形状を安定させる、即ち、ユニフォミティーを向上させるため、経糸であるコードが一定の間隔になるように配列する必要がある。
しかしながら、従来のようなすだれ織物を用いた場合には、タイヤ成型工程において円環状に成型する際、すだれ織物の緯糸を経糸によって適切な位置に保持することが困難であり、結果的に密度が不均一になり易く、タイヤのユニフォミティーが低下するという問題があった。
特開2000−328387号公報 特開2000−103204号公報
本発明の目的は、上記従来技術の有する問題点を解決し、タイヤ成型工程において円環状に成型する際、緯糸を適切な位置に保持することにより、経糸間の空間の増加とともに緯糸が均一に伸張することが可能で、空気入りタイヤのユニフォミティーの向上に優れた効果を奏するゴム補強用合成繊維すだれ織物及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討した結果、すだれ織物の経糸に、毛羽又はループを有する合成繊維連続フィラメントを合撚させるとき、緯糸が適切な位置に保持されるので、ゴム成型工程において緯糸を切断する必要が無く、経糸のコード間の空間が均一に伸張できることを究明し、本発明に到達した。
かくして本発明によれば、合成繊維からなる経糸と、合成繊維からなる緯糸とがすだれ織りされてなるすだれ織物であって、該経糸が、糸表面に毛羽又はループを有する合成繊維連続フィラメントと、糸表面に毛羽又はループを有さない合成繊維連続フィラメントとの合撚糸であることを特徴とするゴム補強用合成繊維すだれ織物が提供される。
また、本発明によれば、上記の合成繊維すだれ織物を補強材として用いてなることを特徴とする空気入りタイヤが提供される。
本発明によれば、タイヤ成型工程において円環状に成型する際、経糸間の空間の増加とともに緯糸が均一に伸張することが可能なゴム補強用合成繊維すだれ織物が得られ、空気入りタイヤのユニフォミティーの向上に優れた効果を奏する。
本発明で使用する合成繊維は、ナイロン6、ナイロン66に代表されるポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートに代表されるポリエステル、及びポリビニルアルコールからなるポリマーを常法により紡糸、延伸することにより得られる繊維である。
上記の合成繊維は、高強力化を図るために、高粘度のポリマを用い、高延伸倍率で延伸されたものであることが望ましい。
そして、本発明のすだれ織物を得るには、先ず上記の合成繊維のうち、糸表面に毛羽又はループを有する連続フィラメントと、糸表面に毛羽又はループを有さない連続フィラメントとを合撚し、これを経糸として、この経糸を1000本〜1500本並べ、これらの経糸がばらけないように緯糸で製織することにより得ることができる。また、該すだれ織物の幅は140〜160cmで、長さは800〜2500mであり、緯糸は2.0〜5.0本/5cm間隔で打ち込まれていることが好ましい。
ここで、糸表面に毛羽又はループを有さない連続フィラメントとは、上記の合成繊維を常法により紡糸、延伸及び/又は熱処理した連続フィラメント糸条を言い、ステープルファイバーや紡績糸などの短繊維糸条と、タスランやILなどの空気交絡処理等によりループを付与された長繊維糸条を除く概念である。
また、糸表面に毛羽又はループを有する連続フィラメントとは、仮撚加工、押込加工あるいは賦型加工など、繊維の熱成型性を利用した捲縮加工、或いはタスランやILなどの空気交絡処理等により毛羽又はループを付与された長繊維糸条を言い、具体的には、互いに伸度差を有する2種類の合成繊維連続フィラメント糸条を引き揃え、空気交絡を付与した後に、仮撚捲縮加工を施された複合仮撚糸条(帝人(株)製、「ミルパ」、「メルキス」など)、互いに伸度差を有する2種類の合成繊維連続フィラメント糸条を引き揃え、空気交絡を付与した後に、延伸を行うことにより、弾性回復差に起因するループが形成された複合延伸糸条(帝人(株)製、「アジェンティ」など)、或いは2種類の合成繊維連続フィラメント糸条に糸足差を付与しつつ、空気交絡を付与した複合空気交絡糸条などが例示される。
合撚に際しては、下撚段階における合撚であっても、上撚段階における合撚であってもよい。ただし、糸表面に毛羽又はループを有する合成繊維連続フィラメントが経糸表面に顕在している必要があり、その構成比は、特に限定されないが、5%〜30%の範囲であることが好ましい。
また、緯糸には特に制限はなく、上記の合成繊維を常法により紡糸、延伸及び/又は熱処理した連続フィラメント糸条などを使用すれば良い。
上記の織物には、接着剤が付与される。付与される接着剤としては、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、ハロゲン化フェノール化合物及びレゾシンポリサルファイド化合物などを含む接着剤が挙げられ、具体的には、第1処理液としてエポキシ化合物、ブロックイソシアネ−ト、ラテックスの混合液を付与し、熱処理後に第2処理液としてレゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物およびゴムラテックスからなる液(RFL液)を付与し、さらに熱処理する方法が好ましく例示される。
接着剤が付与された織物の乾燥加熱条件は、例えばナイロン6繊維の場合は170〜215℃で30〜90秒、好ましくは190〜210℃で50〜70秒、ナイロン66繊維の場合は200〜240℃、30〜90秒、好ましくは210〜230℃で50〜70秒がよい。また、ポリエテルの場合は200〜250℃で30〜150秒、好ましくは210〜230℃で処理される。いずれの場合にも約3%延伸が施される。
以下、実施例を挙げて本発明の構成および効果をさらに詳細に説明する。尚、実施例における各物性は下記方法により求めたものである。
(1)タイヤのユニフォミティー
JASOC607(自動車用タイヤのユニフォミティー試験方法)に準拠して、リム(16×6.5JJ)、内圧(200kPa)、荷重(5.50kN)の条件下における試供タイヤのRFV(ラテラルフォースバリエーション)を測定し、比較例1のタイヤを100とした場合の指数で相対評価した。数値が小なほどユニフォミティーに優れていると言える。
[実施例1]
巻取速度4000m/分で溶融紡糸して得た、破断伸度122%、破断強力325cN、繊度185デシテックスのポリエチレンテレフタレート未延伸糸に、常法により仮撚加工を施し、繊度110デシテックスの仮撚加工糸を得た。
得られた仮撚加工糸と、繊度1670デシテックスのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸とを、下撚数40回/10cmで交撚し、更に該交撚糸を2本引き揃えて撚数40回/10cmで上撚し、コードを得た。
得られたコードを1500本引揃えて経糸とし、これに上記仮撚加工に使用した繊度185デシテックスのポリエチレンテレフタレート未延伸糸を緯糸として20mm間隔でばらけないように打ち込んで、生すだれ反を得た。
上記の生すだれ反を、エポキシ化合物、ブロックイソシアネ−ト化合物およびゴムラテックスからなる混合液(第1浴処理液)に浸漬した後、130℃で100秒間乾燥し、続いて240℃で45秒間延伸熱処理した。
また、上記第1処理浴で処理したすだれ反を、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(RFL)からなる第2処理液に浸漬した後、100℃で100秒間乾燥し、続いて240℃で60秒間延伸熱処理、リラックス熱処理を施した。
得られた処理反を観察したところ、経糸および緯糸の密度に斑はなく、その緯糸の伸度は91%であった。このゴム補強用合成繊維すだれ織物を使用して165−SR−Bサイズのラジアルタイヤを成型した。タイヤを成型する際、成型したカーカスを膨張させる工程で、緯糸が経糸の間隔の拡がりに追従して拡がり、経糸が均一に配列した。得られたタイヤのユニフォミティーは95であった。
[比較例1]
繊度1670デシテックスのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸2本を下撚数40回/10cm、上撚数40回/10cmで撚糸しコードを得た。このコードを使用し、実施例1と同様に処理すだれ反を得た。
得られた処理反を観察したところ、経糸および緯糸の密度に斑が見られ、その緯糸の伸度は90%であった。このゴム補強用合成繊維すだれ織物を使用して165−SR−Bサイズのラジアルタイヤを成型した。タイヤを成型する際、成型したカーカスを膨張させる工程で、緯糸が経糸の間隔の拡がりに追従せず、経糸が均一に配列しなかったため、タイヤのユニフォミティーは不良(これを100とする)であった。
本発明によれば、タイヤ成型工程において円環状に成型する際、経糸間の空間の増加とともに緯糸が均一に伸張することが可能なゴム補強用合成繊維すだれ織物が得られるので、該すだれ織物をタイヤの補強用に用いれば、ユニフォミティーの向上された空気入りタイヤが得られる。

Claims (3)

  1. 合成繊維からなる経糸と、合成繊維からなる緯糸とがすだれ織りされてなるすだれ織物であって、該経糸が、糸表面に毛羽又はループを有する合成繊維連続フィラメントと、糸表面に毛羽又はループを有さない合成繊維連続フィラメントとの合撚糸であることを特徴とするゴム補強用合成繊維すだれ織物。
  2. 合成繊維が、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維又はポリビニルアルコ−ル繊維である請求項1記載のゴム補強用合成繊維すだれ織物。
  3. 合成繊維すだれ織物を補強材として用いてなる空気入りタイヤであって、該合成繊維すだれ織物が請求項1記載のゴム補強用合成繊維すだれ織物であることを特徴とする空気入りタイヤ。
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